(*゚∀゚)夢オチのようです

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:20:54.61 ID:MkF/Lclh0
( ^ω^)「ば、ばかな!
      貴様っ、なにものだっっ!!」

(*゚∀゚)



( ^ω^)「私を誰だと思ってやがる!!
      この世界を支配している魔王だぞ!!
      貴様は私を怒らせ……」

(*゚∀゚)







( ^ω^) グワーッ ! !

(* ∀ )



               ―――――そしてオレは目を覚ます。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:22:43.88 ID:MkF/Lclh0
  





        (*゚∀゚)夢オチのようです







5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:25:21.67 ID:MkF/Lclh0
(*゚−゚)「……」

白い天井が目に映る。
体を起こし、視界をゆっくり下げてゆく。
白い壁、白いベッド、朝の日差しで空気まで白い。

色の付いているものはオレともう一種。
鈍く輝く鉄製の大きなかばん。
ベッドから抜け出してそれを左手にぶら下げる。

足は自然と外へ向かう。
オレは特に逆らわずにそれに従う。


(*゚−゚)「……魔王様も包丁で倒せるんだなぁ」


小鳥のさえずりすらない朝の景色にひとりごちる。
感想はやけに大きく響いた。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:27:52.81 ID:MkF/Lclh0
歩く。
ひたすら歩く。

町並みはぼんやりしていて活気がない。
空気は薄く、しかしどこか重苦しい。


しばらくして駅前にたどり着く。
普通なら人の波をうんざりするくらい感じるはずの場所は、やはり活気がなかった。
人はいる。
店もある。
しかし、道行く人の顔色は死人のそれだ。


(*゚−゚)「……」

おそらくオレもそんな顔してるんだろうなと思う。
とりあえずはいつものように、足の向くまま身を任せよう。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:31:10.92 ID:MkF/Lclh0
切符を買わずに無理やりホームへ出る。
当然のように駅員がやってきた。
彼らはオレをとり押さえようとしたが、結果からいうと無理だった。

別にオレが何かをしたわけではない。
ただ歩いているだけ。
魔法とか超能力とか使ったわけではない。
オレにはそういう力なんてない。

彼らには力が足りなかったのだ。
小柄な女の子の歩みを止めるだけの力が。


(;`ハ(;,゚Д(;`・ω(*゚−゚) 「……」

そんなわけでおっきなお兄さん方を引きずりながら、オレは進む。
正直じゃまだけど、腕が払いのけようとしないのでそのままにしておく。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:34:09.44 ID:MkF/Lclh0
一番、二番、三番と確認した。
そして四番ホームで目的のものをみつける。


('A`)

今から会社にいくサラリーマンだろうか。
スーツを着ているのだからそうなんだろう。
まあ、オレには関係ないが。
ただ背中に赤いバッテンがついていればそれでいい。


(;`ハ(;,゚Д(;`・ω(*゚−゚)  ('A`)


                   ガシッ
(;`ハ(;,゚Д(;`・ω(*゚−゚)つ('A`)



(;`ハ(;,゚Д(;`・ω(*゚−゚)つ(;'A`) ハイ ?


キャッチ。
引きずるものを増やしてトイレに向かう。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:36:03.09 ID:MkF/Lclh0
トイレの個室に入ろうとして、立ち止まる。
人数的な問題で、今のままだとどうも入れないみたいだ。
うざいので駅員を引っぺがす。


(;'A`)⊂(*゚−゚)

彼だけを引きずり、中へ入る。
そして素早く鍵をかける。
個室の向こう側から駅員の声がきこえる。

とりあえず彼の腰を便座に置く。
そしてオレは膝をつく。
ちょうど男の股間の高さに頭がある。
オレはゆっくりと





          ―――かばんを開く。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:37:58.59 ID:MkF/Lclh0
かばんの中には金づちと、太さ十ミリの釘が二十。
淡々と作業のように一本の釘と金づちを持ち、構える。
彼は驚きの色を顔に宿して動かない。
とりあえずは動き回ることのないよう、膝に釘の先端をあてて、カンっと。

彼が絶叫する。

痛みに耐えかねて暴れだすが、そこはオレの万力めいた力で押さえつける。
金づちで三回打つと釘は膝を貫通してくれた。
もう片方の膝も同様に釘を打つ。すぐ貫通する。

異物の生えた根元からは、じんわりと血がスーツを染めていく。
見たかんじでは、出血はさほど多くない。
しかし、これで彼は足を動かせない。

彼は泡を吹きながら暴れる。
アンモニアのにおいが強くなったので目を向けると、男の股間がぬれていた。
あんまり動かれては作業の邪魔なので肘と肩に釘を打つ。
これで動かなくなったが、今度はうるさい。
口だけでも抵抗しようという腹なのだろうか。
すぐに喉を潰したいが、それをやるとすぐに終わってしまうのでまだ先だ。

おなかのにくに隠れている臓器に三本、そこから耳、鼻、舌、目とメイキングする。
そのあたりになるともう動かなくなってきた。
なので脳と心臓に二本与えて仕事は終わり。

ああ、こわいなぁ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:39:29.17 ID:MkF/Lclh0
( A )

(*゚−゚)「……」

釘は抜いていないので、派手に血を噴出することはなかった。
しかしそれなりに出血していて、体中が赤く染まっている。
ふと、かばんが目に入る。
それはもうオレには必要のないものなのでほっとく。

鍵を開け、個室から出る。


(*゚−゚)「……」

(;`ハ´)(;,゚Д゚)(;`・ω・) 「「「……」」」」

(*゚∀゚)「……アヒャッ♪」

個室の外には駅員がいた。
中から聞こえた音で怯んで動けなかったのだろうか。
……まあいい。
どうせオレには関係ない。


(*゚∀゚)「ひゃひゃひゃひゃ……びゃ゛っ」

そろそろおさらばの時間だからな。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:41:31.16 ID:MkF/Lclh0
(*。∀゚)「びゃばっっあ゛びゃびゃびゃびゃびゃ」

内側から生えてきた釘のおかげで、目玉がぽろり。
口の中では鉄味の棒が出現して、うまく笑えない。

(*。∀ )「びゃびゃびゃyばkdそお;あえうjごjkぁど;」

ああ、いたいな。
肘や膝からもかたいものが生えてきて倒れてしまう。
トイレの床にうつ伏せになって、なぜか腹が浮いているなと疑問に思う。
落ちた右目で見ると、腹から数本の棒が出ていた。

オレを見下ろす駅員。
彼らはオレを不気味に思っているのだろう。
何が何だか分からないだろうからな。

急に頭と胸に激しい痛みを感じた。
終わりはすぐそこ。
二か所から赤色の棒が飛び出て、


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:44:01.95 ID:MkF/Lclh0
  













            ――――――そしてオレは目を覚ます。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:47:32.22 ID:MkF/Lclh0
(*゚−゚)「……」

視界に映ってたものは一瞬で切り替えられた。
白い天井が目に映る。
つづけて白い壁、白いベッド、白い空気。
見慣れた光景だ。


ゆっくり起きあがり、ベットを出る。
そしてそこにあった鉄製の大きなかばんを左手にぶらさげる。

足は自然と外へ向かう。
いつも自然に外へ向かう。


(*゚−゚)「……落ちた目でも見えることは見えるんだな」


やはり小鳥のさえずりは聞こえない。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:50:59.10 ID:MkF/Lclh0
歩く、歩く。
ひたすら歩く。

目的地なんてオレには分からない。
分かる必要もない、ということなのだろう。
そんなものは勝手に動く体が知っている。


公園を通りすぎ、坂をのぼり、大きな建物が見えてきた。
どうも目的地は小学校みたいだ。
目視できてから、すぐに校門までたどり着く。


ミ,,゚Д゚彡「……」

(*゚−゚)「……」

校門のそばに伸びている木の下で彼はいた。
オレと同じかばんを持っている。
状況から考えるに彼は今回の相方で、どうやら待たせてしまったみたいだ。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:55:54.36 ID:MkF/Lclh0
校内に入る。
なんとなく理解していたが、どうもここは廃校らしい。
地面は雑草がところどころ生えており、中はほこりが溜まっている。
人の気配はほとんどない。

それでもオレたちは進む。
おそらくこの先に目的のものたちがあるのだろうから。



      「やっべぇ、すっげえ怖い!!」

     「……はしゃぐな兄者」


廊下の奥から声が聞こえた。
オレたちはそれを耳にしながらも、進む方向もペースも変えずに歩く。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 22:57:43.55 ID:MkF/Lclh0
(´<_` )「大体、廃校探索なんてものは夜にやるものじゃないのか?」

(*´_ゝ`)「夜にやったら心臓止まる自信があるもん!!
      だから明るい時間にやってるんだもん!!
      文句あるの?!」

(´<_`;)「……好きなのか苦手なのか」

(*´_ゝ`)「両方!!」







ミ,,゚Д゚彡「……」

(*゚−゚)「……」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:00:32.92 ID:MkF/Lclh0
見つけた。
二人の背中には赤いバッテンがある。


機械的にオレたちは彼らに近づく。
その足音に気付いたのか、彼らのうちの一人がこっちをみる。

(´<_` )「お?人がいる」

( ´_ゝ`)「おお、ホントだ」



(*´_ゝ`)「ヘイ!
      ユーたちもここを探索しにきたのかい?
      ここ、幽霊出るらしいね!?」


ミ,,゚Д゚彡「……」

(*゚−゚)「……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:03:14.36 ID:MkF/Lclh0
一人、オレたちに声をかけながら近づいてきた。
なので膝に蹴りを入れて折ってやった。
男は大声を出しながら盛大にずっこける。
そして転がる。

(;´_ゝ`)「あ、ぐ……い、…ってえ…」

(´<_`;)「あにじゃっ!!」

転がってる方は痛みで息がうまくできなくなったらしい。
さきほどの絶叫はなくなり、代わりにぼそぼそと呟いている。
そして転がっている男を助けようと、もう一人の男が近づいてくる。

今度はオレの相方がその男の膝を折った。

やはり絶叫。
うるさい。
しかし耳はふさがない。
オレたちは機械的なので、予定以外の行動はとれないから。

転がっている彼らをひっぱり、教室の一つに入れる。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:05:58.07 ID:MkF/Lclh0
さて、オレたちも教室に入る。
そしてさっそくかばんを開く。


(*゚−゚)「……」

中身はマッチだった。
相方の方を見ると、小型の容器をかばんからとりだしていた。
すこしオイルくさい。


……ああ、今日は焼死か。


ミ,,゚Д゚彡「……」

相方は容器に入った液体で、壁に沿って四角を一筆書きする。
結果、オレたちはオイルの陣の中に閉じこもる。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:07:36.81 ID:MkF/Lclh0
(;´_ゝ`)「おま……洒落に、ならねえぞ。
      マジで死んで、しまうじゃ、ねえか」

息は切れ切れで、脂汗も浮かべている。
オレたちをみて生命の危機を感じているらしい。

ここにいるやつは皆こんなかんじだ。
あの魔王みたいに負け惜しみをいう方が珍しい。


ミ,,゚Д゚彡「……」

(*゚−゚)「……」




ミ,,゚Д゚彡「おまえら、バカ?」

(*゚−゚)「……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:10:49.20 ID:MkF/Lclh0
(´<_`;)「こんなこと、しておいて……馬鹿とはなんだよ?」

こちらの男も息が切れている。
痛いなら無理して喋らなくてもいいのに。


ミ,,゚Д゚彡「ここがどこだか理解してないだろ?ん?」

こちらはスムーズに話している。
機械的なオレたちだが、口だけは自由に動かせる。
理由は終わりのときに、好きに声をあげられるように……らしい。


(;´_ゝ`)「……学校だろ、……常考」

(*゚−゚)「……」





(*゚−゚)「ちがうよ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:13:29.58 ID:MkF/Lclh0
ミ,,゚Д゚彡「……世界というものはたくさんある」


ミ,,゚Д゚彡「そしてここはいろんな世界のワルが集まるところだ」


(*゚−゚)「ここに来るためには一度死ぬことが絶対条件」


ミ,,゚Д゚彡「つまりお前らはもう死んでいて」


(*゚−゚)「ここは悪い子が堕ちてくる地の底の獄ってこと」


ミ,,゚Д゚彡「そして現実世界と同様に、ここにもいろんな獄がある」


(*゚−゚)「大体は堕ちてくる子が前に住んでた世界に似せられる」


ミ,,゚Д゚彡「絶望というのは崖から突き落とすのと同じものだ」


(*゚−゚)「崖は高ければ高いほど、底は深ければ深いほど怖いからね」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:16:09.09 ID:MkF/Lclh0
マッチに火をつけ、オイルのラインに投げ捨てる。
すると勢いよく炎が現れ、オレたちを囲む。

ミ,,゚Д゚彡「ここでお前らは死ぬ」

(*゚−゚)「でも生き返る」

ミ,,゚Д゚彡「死んだら他の似ている獄に飛ばされて、ここでの生活と同じような時間を過ごす」

(*゚−゚)「でも死ぬ」

ミ,,゚∀゚彡「そうしてお前らは繰り返す」

(*゚∀゚)「何度も殺される」

相方は絶句している男たちにオイルをかけた。
それでオイルの中身はすべて使い果たしたらしい。
オレは阿吽の呼吸でマッチに火をつけ、男たちに投げる。


火だるまになった彼らからはもはや声が聞こえなかった。

声とはいえない。
それは思わず身をすくませるような音だった。
燃え始めると勢いを増し、燃えるものがなくなってくると鎮火してくる炎のようでもある。

彼らは炎に力を吸い取られ、黒くなって身をしぼませていく。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:18:40.91 ID:MkF/Lclh0
ミ,,゚∀゚彡「……」

(*゚∀゚)「……」

さて、ここでの罰は彼らに下った。
彼らの意識は、もう次の獄にいったのだろうか。

まあいい。
考えても分からないことだ。
オレたちを囲っている炎はどんどん大きくなる。
今度はオレたちが裁かれる番だ。



そう。

あいつはオレに言ったのだ。

お前には特別な罰をやる、と。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:19:57.85 ID:MkF/Lclh0
…………一つ、お前の生前の記憶を消す。

これでオレは理由も分からず裁かれる。
実際、いつも冤罪気分で理不尽に感じている。



…………一つ、お前は一つの獄で二殺する。

これでオレは目が覚めたら、誰かを殺さなきゃいけない。
一人は他人で一人は自分。
死ぬために殺すのだから正直いやだ。



…………一つ、殺した相手と同じ手法で自らを殺す。

これでオレは自分がどう死ぬのかが分かる。
ついでにいうと、どのくらい苦しいのかも分かる。
ああ、こわい。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:23:24.64 ID:MkF/Lclh0
音が聞こえた。
見ると相方はすでに炎を着飾っている。
言葉なんて聞き取れるはずもなく、なんかすっごいアクティブ。
ケツに火がつく、という言葉の意味がよく分かる。


呼吸が苦しい。
酸欠で気を失いたい。
ついでにいうとそのまま死にたい。
だけどそんなラクな死に方は、あいつが許さないだろう。
だからまだ死ねない。

熱が痛みを伴う。
火に触れたわけでもないのに、あぶられただけで十分痛い。
時間の間隔もおぼろげになってきた。
同じ罰を受けた相方の音もきこえなくなってきた。


皮膚を熱する痛みが突如、刺すような痛みに変わった。
それも痛みの範囲が迅速に広まっていく。
肺は直接ホットコーヒーを入れたみたいで、とても重い。
吐き出そうとしてオレも音をあげる。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:26:19.88 ID:MkF/Lclh0
熱さを感じたのは炎に噛まれた数秒だけ。
今はもう熱さは感じない。
痛みと苦しさだけが全身に駆け回る。
泣きたくてたまらない自分がいるのに、冷静な自分もどこかにいる。
それはある種の諦めか、それとも客観視することによる逃避か。

目は開けられず、耳は自身の燃える音しか聞き取れず、鼻はすでに利かない。
自分が立っている場所がどこなのか分からなくなってくる。

いきなり壁が現れ、オレにタックルしてきた。
なんだろうと思って触れて確かめようとして、体が動かないことに気づいた。


なあんだ。
まだ痛みを感じているから、まだ体も動かせると勘違いしてたみたい。
あとはゆっくり体が黒く縮むのを待つばかりだ。
痛みは萎える気配がない。




41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:29:13.39 ID:MkF/Lclh0
  


…………一つ、お前に永久の時を与える。



もう沢山だ。
そう思ってもオレの体はオレの思う通りに動いてくれない。
何度だってだれかを殺す。
何度だってオレに殺される。



もうだれも殺したくないのに!!




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/06(土) 23:32:34.42 ID:MkF/Lclh0
…………。


(*゚−゚)「……」



そしてオレは目を覚ます。
数え切れないほど目を覚ます。



いつもと同じ白い部屋で。
鉄製の大きなかばんの置かれた部屋で。



小鳥のさえずりは、今日もない。



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