( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

417 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:35:34 ID:pK.GWnJcO

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418 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:37:27 ID:pK.GWnJcO

 家のようです 七題


【トイレ】


 用を足し終え、水を流して振り返る。

(;'A`)「……」

 ドアの上部についている磨りガラス越しに、女が立っているのが見えた。
 俺は独り暮らしだ。

 出られない。

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419 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:38:21 ID:pK.GWnJcO

【浴室】


ξ--)ξ「ふんふんふー」

 目を瞑り、鼻唄を歌いながら頭を洗う。
 シャンプーを足そうと思い、ボトルがある方向へ手を伸ばす。

ξ--)ξ「ん?」

 ない。
 目を閉じたまま手を彷徨わせていると、手の上にシャンプーのボトルが乗せられた。

ξ--)ξ「ありがt……」

 礼を言いかけ、私は慌てて目元を腕で拭った。
 片目を開ける。

 浴槽の蓋の隙間に、白い腕が引っ込んでいくところだった。

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420 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:39:15 ID:pK.GWnJcO

【居間】


(´・ω・`)「ふあーあ……」

 留守番の最中、眠くなったので、昼寝をしようと思った。
 カーペットの上に横たわる。
 ワイドショーの声を聞きながら眠りについた。

 しばらくして、目覚める。

 テーブルの下にいた赤ん坊と、目が合った。

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421 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:40:30 ID:pK.GWnJcO

【台所】


 独り暮らしの部屋に友達が泊まりに来たので、手料理を振る舞うことにした。

川д川「あとはシチューが完成すればオッケーかな」

 鍋の中身をお玉で掻き混ぜる。

 斜め後ろで、冷蔵庫が開けられる音がした。

川д川「あ、ごめん、喉渇いた?」

 振り返る。

 開かれた冷蔵庫の扉。
 その扉の向こうに、誰かいる。

 扉の下から見える足は、友達とは似ても似つかない、子供のように細い足。

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422 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:41:22 ID:pK.GWnJcO

【押し入れ】


『で、押し入れ開けたら幽霊がワーッて』

(;・∀・)「変な話すんなよ馬鹿。今から寝るんだぞ、俺」

 怪談好きな友人との電話を切り、恐る恐る押し入れを開ける。
 何もいなかった。

( ・∀・)(……そりゃそうか。ビビりすぎだろ俺)

 押し入れから布団を出して、部屋の真ん中に敷いた。
 電気を消そうと思い、紐を掴む。

 ふと押し入れに目をやると、半端に開いた天袋から異様に白い顔が覗いていた。

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423 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:42:11 ID:pK.GWnJcO

【寝室】


 暑くて起きてしまった。
 後ろから、彼氏に抱きかかえられている。
 この暑いのに抱き着かないでほしい。

从'ー'从「もう、離してよう」

 くすくす笑って、回されている腕を掴む。
 彼氏の腕とは明らかに違う感触だった。
 そもそも彼氏は出張に行っている。

 腕を掴んだまま、どうしていいか分からなくなった。

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424 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:43:55 ID:pK.GWnJcO

【玄関】


 早朝。玄関に新聞を取りに行くと、ドアの向こうから
 ずりずりと何かを引きずる音がしていた。

 音は、アパートの通路を行き来しているようだった。
 たまにドアをノックされる。
 耳を澄ますと、僕の部屋だけではなく、お隣さん達の部屋のドアもノックしているのが分かった。

( ^ω^)「?」

 ずりずり、という音が再び近付いてきたところでドアスコープを覗く。
 音が部屋の前を通過し、ノックされた瞬間も、
 ドアスコープからは無人の通路しか見えなかった。

 不思議に思い、ドアを開ける。
 音が止んだ。

 左右を見渡しても誰もいない。
 新聞を取り、ドアを閉める。

 ずりずり、今度は、僕の部屋の奥から聞こえだした。

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425 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/13(月) 05:44:46 ID:pK.GWnJcO

  (
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