( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

462 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:08:04 ID:Ochulnc.0

  .,、
 (i,)
  |_|



     串

464 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:09:45 ID:Ochulnc.0

 夜のアパート。
 草木も眠る丑三つ時。

 本来ならぐっすりと夢の世界に入り込んでいる所なのだが、
 外から聞こえる大きな金属音で、急に目が覚めてしまった。

 誠に遺憾である。


( ・∀・)(全くなんだよ、深夜だってのに騒々しいな)

 ガン、ガン、と何かを打ちつけるような音に苛立ちながら、
 忍び足で玄関へ急ぐ。


 眠りを妨げるような騒音を出す者には、ガツンと注意しなければならない。

 目が覚める程に大きな音だ。
 恐らく自分だけでなく、近所にも迷惑が掛かっている事だろう。

 早急に止めさせなければ。

467 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:11:04 ID:Ochulnc.0

( ・∀・)(……ん?)


 ピタリ、と足を止める。

 何かがおかしい。
 がん、がん、という大きな音が。





 自分の部屋の扉から、聞こえている。

469 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:12:15 ID:Ochulnc.0

( ・∀・)(まさかな)

 恨みを買うような事はしていない筈だ。
 昔の記憶をひり出しても、した覚えはない。

 夜だからか。
 怖い話などでおかしな者が出るのは大抵が深夜と、相場が決まっている。


 心を落ち着かせ、扉に近付く。


 ――ガン、ガン。


 音はまだ止まない。

 誰がいるんだ。
 ドアスコープを覗く。

471 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:13:26 ID:Ochulnc.0

( ;・∀・)「!!」

 瞬間、強烈な悪寒がして無意識に飛び退く。
 その直後。




 ――ガァン!




 強烈な音と共に、五寸釘がドアスコープを貫いた。

472 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:14:27 ID:Ochulnc.0

( ;・∀・)「は……?」

 思わず、その場にへたり込む。
 カツン、カツン、という、遠ざかる足音だけが、やけに鮮明に聞こえる。









 結局、日が出るまでその場を離れる事は出来なかった。








.

473 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:15:50 ID:Ochulnc.0

  (
   )
  i  フッ
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