( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

531 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:29:09 ID:jvHc4/8Y0


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     巨大前線のようです

532 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:30:08 ID:jvHc4/8Y0

「……よし」

「どうした?」

「できた」

「何が?」

「母者の研究ファイルだ」

「ほう。やるじゃないか、兄者。これで対策も打てるかもな」

「ああ、一年かけた甲斐があったというものだ」

「どんな風に使うつもりだ?」

「オカズ対策だ」

「ほう?」

533 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:31:07 ID:jvHc4/8Y0

「母者の生態からして……」

「ふむ」

「高校生である俺の部屋にいかがわしい物があれば、全て焼却処分するだろう」

「だろうな」

「複合機でスキャンしても無駄」

「だな」

「そこで使えるのが、この偽装カバーだ」

「これが……」

「寄生獣十一巻、みえるひと八巻、不安の種五巻。
 学校の奴に頼んで作って貰った、最高品質の偽装カバーだ。絶対にバレる事は無い」

「まさか一年もかかったのは……」

「ああ、六ヶ月はこれに費やしていた」

「……流石だな」

「流石だろ」

535 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:33:23 ID:jvHc4/8Y0

「ああ、そうとしか言いようがない」

「だよな。流石だよな」

「ああ……ん。雨が降ってきたな」

「ああ、そろそろ巨大前線が近付いてくるんだったな」

「そうだった」

「ああ」

「……」

「?」

「別の前線も居るな」

「?」

「なんでもない」

「そうか」

「ああ、そうだ。ところで、他の利用法は? まさかそれだけじゃないだろう」

「勿論だ」

536 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:34:42 ID:jvHc4/8Y0

「では聞かせてもらおう」

「よし。これをみてくれ」

「……これは? 何のボタンだ?」

「次にこれも見てくれ」

「こいつは」

「ああ、母者の入浴シーンだ」

「……こんなものどうするつもりだ? バレたらただじゃ済まないぞ」

「脅しに使う」

「なんだって?」

「脅しだよ」

「は?」

「このボタンを押せば、このパソコンに信号が送信される」

「……それで」

537 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:35:58 ID:jvHc4/8Y0

「信号を受信したパソコンは、自動的にプログラムを開始する」

「どんな」

「入浴シーンの画像を、ネットにアップロードするプログラムだ」

「……最近はそんなものまで」

「ああ。ってか、お前に言わなかったか?」

「忘れてた。それにしても、それが通用すると?」

「大丈夫だ。母者と言えど女だからな」

「どうなっても知らんぞ」

「心配するな。なんとかなるさ」

「そうか……しかし、どうやって作ったんだ?」

「独学」

「期間は?」

「六ヶ月だ」

538 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:36:53 ID:jvHc4/8Y0

「……」

「流石だな……」

「流石だろ」

「ああ、流石だよ兄者」

「そうだろう、弟者」

「ああ」

「……ところで」

「何だい?」





「今日の弟者、声が変だな。風邪でも引いたか?」





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540 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:38:14 ID:jvHc4/8Y0

  (
   )
  i  フッ
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