- 105 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:27:42 ID:XsM4HGNQO
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「(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです」
関連・長編序章祭 「(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!のようです」
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-364.html
- 107 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:34:51 ID:XsM4HGNQO
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理解されないのは当然だった。
俺の趣味は凄まじくおぞましいものであると、自分で思うのだから。
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5・「(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです」
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いわゆる、裏社会での仕事をしていると、いろんな奴に出会う。
絶対に逆らえないマフィアから、クズな警官、様々な中毒者など枚挙に暇はなく、そんな連中から聞く話も様々である。
救いようのない話もあれば、酒の肴の与太話と幅広い。
中でも印象に残っているのは、俺がヴィップからシベリア行きを余儀なくされた時に聞かされた忠告だ。
- 108 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:37:33 ID:XsM4HGNQO
『同じ趣向のよしみで教えてやるよ。いいか、シベリアは余所者が違法建築したあげく放置している廃墟がいくつもあって、行政も手が回りきっていない。だから、やる場所は多いように見える。だがな、シベリアでやるのはヴィップよりも危険だ』
『まず、シベリアンマフィア。つぎ、シベリア特殊部隊や連邦軍なんかの軍事組織。さらにシベリア警察、それからブリザード自警団や警備会社、工場なんかも、注意が必要だ…特にうどん工場はホモの巣窟だぜ』
『でもな、今言った連中、こっちが素直になりゃ、優しい方だ。反抗すりゃあ、かけらが見つかれば良い方だけどな…それより』
『一昨年出くわした、あの二人組が、厄介だ。若い男女なんだが、ハエ並に屍体の臭いを嗅ぎつけやがる。しかも俺ら以上に重症でな…』
『女の方は化け物だ、下半身が蛇みたいになったかと思えばいきなり仲間の腕を食いちぎり、爪で首を飛ばしやがった。男の方は一見弱そうだが、銃の腕が良い。撃たれた仲間はみんな、撃つ前に頭を抜かれてた』
- 109 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:43:22 ID:XsM4HGNQO
『でな、その二人組、女の方が死んだ仲間を食いやがった。俺らと同じさ。男の方は、女が食う様子をひたすら撮影してた。目が完全にイってたぜ、しかも食い終わった女とそのままハメやがった』
『俺は、一部始終を隠れて見てたんだ。見張り役だったから、気付かれずに隠れられたんだが…撃つ気になれなくて、まあ、びびって隠れてた。そしたらよ』
『男の方が、帰る時言ったんだ…それが正解だ…てな。おまえも、シベリアでやるなら、なるべく早くすませてさっさと帰るようにしな』
爪'ー`)y‐ ふう…くだらねえ話だ
一服している間、今年の始めに聞かされた話を思いだし、笑った。
あの時俺は、あの野郎の顔があまりに真剣なものだから、素直に聞いてしまったが本当に時間の無駄だった。
- 110 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:45:51 ID:XsM4HGNQO
- 爪'ー`) …さて、もう一発いくか
程良い固さになった屍体を見下ろすと、月明かりに照らされた青白い肌がとても神秘的で、かつ、そそられた。
まったく、ここは良い所じゃないか。
住人はこちらが友好的であれば親切だが、ある程度深い部分…自分の過去…は互いに殆ど触れない。
だから俺には好都合だったし、いざ実行してみれば隠れ場所は豊富で、隠し場所もすぐに見つかった。
爪'ー`) 二人目いけるまで時間かかったからなー、堪能しないとな
(´<_` ) それがいい
銃を抜く振り返る先に撃たれた右手を撃たれ
爪;'皿`) ぐぎゅうううがあああああ!!
痛い痛い痛い痛い痛い!!ちくしょうチクショウ、畜生畜生畜生畜生!!
爪;'д`) てっ…てめっ…
(´<_` ) あっ、そっち忘れてた
発砲音よりも作動音の方が印象に残った。
- 111 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:48:03 ID:XsM4HGNQO
- サウンド・サプレッサーだ。
爪# д ) ぎゃあ゛あ゛あ゛っ!!
両手が使えなくなる、痛みと怒りで散らかった床に転がる。ガラス片が刺さった。
(´<_` ) おーい、シュー
lw´‐ _‐ノv なんに?
(´<_` ) こいつ、お前好みじゃないか?
爪;'д`) はっ…はっ…女?まさか…
lw´‐ _‐ノv …
lw´*‐ _‐ノv …良いかも
背筋が、凍り付いた。
本能が危険だと叫んでいる。
嘘みたいに美しい女…いや少女が妖艶に舌なめずりをし、まとっていたワンピースを素早く脱いだ。
下着はつけていない。
若い男が受け取った服を畳む間に、少女は本性を露わにする。
爪; д ) …あっ
二本の鋭い角をはやし、口は鮫のように、下半身は蟒蛇のように。
禍々しい姿に変化した少女はしかし、女性らしさを保ったまま。
- 112 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:54:48 ID:XsM4HGNQO
- (´<_`* ) ハアハア…ああ、素晴らしいよシュー
lw´*‐ _‐ノv ふふ…口の軽いひと…
艶のある長い黒髪を振り乱して、少女だった化け物は俺を撃った男に抱きつき、その横顔を長い舌でなめた。
爪; д ) ああああああ!!
逃げなくちゃ。逃げなくちゃ、死ぬ。死んじゃう。
走って走って、夢中で走って、この廃ビルからの脱出を目指す。
証拠の隠滅だとか、奴らの正体だとか、そんな事はどうでも良かった。
lw´‐ _‐ノv ばあ
爪 ;д;) わああっ!
lw´‐ _‐ノv あり、ころんじゃった。ごめんなさいね
爪 ;д;) あっあっあっ
lw´‐ _‐ノv ちょっとだけあそんで欲しかったり…無理か
爪 ;д;) ひぎっ!!
また撃たれた、膝を裏から左右とも。
あまりの苦痛と恐怖で声がでない。息も止まりそうだ。
(´<_` ) すまんな、時間がない
- 113 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/17(金) 23:56:39 ID:XsM4HGNQO
- lw´‐ _‐ノv 残念…あとで満足させてよね?
(´<_`* ) まかせろ
爪 ;д;) やっ…やめっ…
(´<_` ) さあ、さっきの部屋に戻るぞー
爪 ;д;) いやあああ!
lw´*‐ _‐ノv くふ…かわいい
(´<_` ) ほう、よかったな。アンタ、頭から食べてもらえるぞ
爪 ;д;) いやだあああ!!
部屋には、三脚に据えられた映像記録用のカメラが、俺に犯された屍体に向けられている。
俺は屍体の横に添い寝させられた。
一眼レフを構え薬をキメたみたく息が荒い男の合図で、化け物は屍体を、待てと言われていた犬のように嬉々として貪りはじめた。
月明かりが、少女の白い肌と屍体の青白い肌と飛び散る体液を照らす。
なぜだか神秘的だった、美しくすらある。
少女が、誘うような目つきでこちらを覗いた瞬間、俺は意識を手放した。
- 114 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:02:16 ID:VhxQXgNYO
- ***
(´<_` ) ただいま…またか
我が家であるマンションの一室に帰り着くと、一緒に暮らすアニジャが彼女さんを連れ込んでいた。
(´<_` ) …俺も人のこと言えんしな…
廊下を抜け、もちろん手荒いうがいをしてから、アニジャの部屋の前に行く。
扉越しに聞こえる嬌声から察するに、まだかかりそうだ。今のうちに、とシャワーを浴びた。
( ´_ゝ`) おかえり
(*゚ー゚) おじゃましてます
(´<_` ) ただいまそしていらっしゃい
( ´_ゝ`) 帰ってすぐシャワー浴びたのか
(´<_` ) ああ。だから気兼ねなく使っていいぞ
( ´_ゝ`) いやー気が利くなオトジャ。流石だ
(´<_` ) 俺の時も気を使ってくれアニジャよ…主に、風呂場でシイちゃんに浣腸する日は一声かけるとかな
- 115 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:04:42 ID:VhxQXgNYO
- ( ´_ゝ`) すまん、善処しよう。さ、行こうかシイ
(*゚ー゚) うん。オトジャさん、またあとで
(´<_` ) ああ
アニジャと脱衣所に入っていった後ろ姿は、少し背が伸びたように思える。
…まあ、小学生だから発育は早いか。
(´<_` ) …宿題済ませたんかな
アニジャのことだから、そっちのけだろうなあ。
しかしシイちゃんは覚えているだろう、ただし兄者が責め過ぎていなければの話。
一応あとで訊ねてみるかなと考えて、俺は自分の部屋に引っ込んだ。
(´<_`* ) …ハア…ハア…
鞄から、デジタルの一眼レフカメラを取り出して、今日撮影した中で最高の画像を表示する。
- 116 名前:(´<_` )おぞましい…でも感じちゃう!短編版のようです 投稿日:2012/08/18(土) 00:09:01 ID:VhxQXgNYO
(´<_`* ) ふふ…ひひっはははっ!
ああ、たまらない、ゾクゾクする。
天国から地獄へとたたき落とされた、話の合いそうな男が意識を手放した瞬間。
最高だ、今年一番の、最高の屍体だ。
この屍体を見ながら、部屋に漂う臭気の中でシューの奔放な肉体と絡み合っていた時の、気が狂いそうな快楽を思い出して、笑いがこみ上げる。
( <_ * ) あはははっ!うひっ、うひゃーっはっはっ!
俺の趣味を他人に理解して貰おうなどとは思わない。
俺自身、人としてあまりにもおぞましいと分かっているから。
嗚呼、だけれども最高に気持ちが良いのだ。
おぞましいとは思っている。
それでも俺の身体は感じてしまう。
嗚呼、たまらない…。
終
(
)
i フッ
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