- 666 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:35:43 ID:b.YyG7kEO
.,、
(i,)
|_|
- 667 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:36:23 ID:b.YyG7kEO
僕は交通事故にあった。
気がつけば、病院のベッドの上だった。
( ・∀・)代替品のようです
- 668 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:37:06 ID:b.YyG7kEO
僕の身体は事故のせいでめちゃくちゃだった。
右目と声帯が潰れ、聴力を失い、右腕、両足がもげ、主要な神経がズタズタになった。
それでも僕は生きていた。
川 ; -;)「――――」
妻は泣きながら、何かを喋っていた。残念ながら聴力を失ったので何も聞き取れない。
ζ(゚、゚ζ
娘は心配そうにこちらを見ていた。だけどそれは、どこか無機質で――
- 669 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:37:46 ID:b.YyG7kEO
(-@∀@)「――」
医者が何かを妻に話していた。
妻は顔を両手で覆い、こくんと頷いた。
(-@∀@)「――」
医者がこっちに話しかけてきた。
しかし、聞こえないと分かるとメモ帳に文字を書き出し、それを見せてきた。
【こちらで代替品をご用意しました】
代替品?
ああ、そうかなるほど。
失ったパーツを新しく貰えるのか。
僕は安堵した。今まで通り妻と娘の三人で過ごせるのだと。
- 670 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:38:28 ID:b.YyG7kEO
(-@∀@)「――」
医者が病室のドアに向かって声をかけていた。すでにパーツが用意されているのかもしれない。
しかし、本当に良かった、本当に。
静かにドアが開く。
そこから顔を出したのは
( ・∀・)
僕だった。
(;メ∀・)
( ・∀・)
真新しい僕。
- 671 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:39:37 ID:b.YyG7kEO
真新しい僕は妻と娘を抱き寄せた。
妻は顔を胸にうずめ、まるで僕との再開を喜んでいるようだった。
娘は先ほどとは違い、子供らしい純粋な笑顔を浮かべていた。
(-@∀@)
医者はいつの間にか、「廃棄」とマジックで雑に書かれた大きめのプラスチック箱を用意していた。
僕は頭を掴まれ、その箱の中へ投げ込まれた。医者がふたを閉じようとしている。
狭まる視界の中、娘と目があった。
ζ(゚、゚ζ
違うんだ、僕は君を愛していたからこそ。
違うんだ、信じてくれ、僕は決して――
- 672 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:41:34 ID:b.YyG7kEO
―――
―…
( ・∀・)「心配かけてごめんね」
川 ゚ -゚)「いいのよ、結局元通りじゃない」
ζ(゚ー゚*ζ「これでお父さんも本当の家族だね」
( ・∀・)「あはは、そうだな」
川 ゚ -゚)「はて、どういう意味かしら」
ζ(^ー^ζ「お母さんも、きっとすぐに分かるよ」
( ・∀・)代替品のようですζ(゚ー゚*ζ
- 675 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 02:43:32 ID:b.YyG7kEO
(
)
i フッ
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