醜男の企み

39 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:15:37 ID:OjBKNlsI0
古いボロボロの壁から差し込む日光に照らされながら無邪気に笑っていた妹は、僕を見つけると羽をばたつかせながらとことこと近づいてきた。
壁の隙間から漏れる外光が舞い散る塵を写している。
いつものあの小動物の様な笑顔ですり寄って来る妹を見るたび、僕はこの妹の顔をした鳥の様な生き物はやっぱり妹なのだと、胸の中の猜疑心を打ち消したした。

ξ*゚听)ξ

この頭は妹、胴体は鶏で昔図鑑で見た始祖鳥の様な羽を持つ西洋の怪物の様な出で立ちのこれが、ここに住みついてもう一週間くらいだろうか

40 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:17:09 ID:OjBKNlsI0
中学に上がってすぐに妹が事故で死んだ。
学校からの帰り道にトラックにはねられた妹の顔は欠損が激しく、もう既に誰だか分からないくらい無惨なものだったらしく、僕は朝一緒に出て以来彼女の顔を見る事は出来なかった。

それ以来カーチャンはその事から中々立ち直る事が出来ず、いつも仏壇の前で妹に話しかけるようになった、いつもと同じ様に妹と会話を交わし、いつもの様に四人分の食事の準備をする。
現実を受け止められ無いカーチャンを僕は見ていられなかったし僕も妹が死んだという現実を認めたくなかった。

41 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:17:56 ID:OjBKNlsI0
そのとき頭をよぎったのは、
よく子供の頃遊んだ神社の裏の薄暗い藪のなかの小さな祠だった。

夏に間もなく入ろうとしている時の事、僕は急ぎ足で神社の裏へ向かった。
すると祠は記憶のなかと寸分違わずそこに佇んでいた。

僕は祠の前で膝をついて祈願を始めた、そのあと給食の時とっておいたパンと、途中で買っておいた手羽先を供えた。
手羽先は僕と妹の大好物だった

なぜそんな突拍子もないことを思い付いたのか、今でも検討もつかない。
だが今目の前でにこにこ笑っている妹を見る限り、おそらく僕のしたことは適切であったのだろう。
瞼を閉じ、一心不乱にひたすら祈った。

('A`)「……………」

祈り終わったあと、そういえばこの神社で遊んでいると鳥に
あの世へさらわれるとよく脅かされた事を思い出した。
何でもこの神社は死を運ぶ鳥を祭ったものだとかなんとか。

42 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:19:34 ID:OjBKNlsI0
そんなことを思い出しながら神社をみつめていたそのときだった。

「ドクオッ」

もう古ぼけて誰も寄り付かないはずの神社の中から甲高い声が僕を呼んだ。

('A`)「な、なんだ!誰だ?‥」

恐る恐る中へ入ると、埃が日光に照らされて かび臭い臭いが鼻をついた。

「ドクオッ!」

('A`) 「な、なんだ誰だよ‥」

('A`) 「いっ!な、なんだあれ‥」

そこに妹はぽつんとたっていた

ξ*゚听)ξ 「オマエダレーダレ
ダレー♪」

さっきからしつこく呼んでたくせにそんなことを言う妹に可笑しさを覚えたのか、緊張が少しほぐれた気がした。

('A`) 「僕はドクオだ、ド、ク、オ」

ξ*゚听)ξ 「オーアニ、アニキャーキャッキャ」

妹は羽をばたつかせ、眼球と体をくるくる回しながらはしゃいでいたかと思うと、いきなり

ξ*゚听)ξ「ギィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

('A`)「うわあああああ!」


と悲鳴にもにた雄叫びをあげた
妹に驚いて僕は逃げ出した。
それからじいちゃんが亡くなり葬式で2、3日行けなかったが、それからはほぼ毎日通っている。
最初は僕の顔すら怪しかったが徐々に会うたび理解したのか落ち着きを見せ急に叫ぶこともなくなった

43 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:20:39 ID:OjBKNlsI0
異形の怪物といった感じはなくなっていった。
妹は決まって僕が来るとにこにこしながらテンポの外れた歌を歌うのだ、もしかすると僕のために歌っているのだろうか?いつしかそんなことも思うようになった。
妹の好物であったメロンパンを毎日持参した、妹は生前と変わらず幸せそうにそれを頬張った
妹が帰ってきた嬉しさと、秘密という甘い蜜で僕の胸は一杯だった。
しかしそんな逢瀬も意外な方向へ向かった。


45 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:25:35 ID:OjBKNlsI0
よく晴れたある日、近くの川で女の子が溺死体であがった、
彼女はよくこの神社で遊んでいたらしくその事で来ていたその子の兄の同じクラスのブーンに
僕が神社の中を出入りしてることがばれてしまったのだ。

( ^ω^)「聞きたいことがあるお」
彼は目を光らせじっと僕の顔を見た。

('A`)「なんだよ僕が何をした」

( ^ω^)「とぼけても無駄だお。お前がメロンパンもって毎日通っているのを見てるんだお」

( ^ω^)「その中に居るものもだお」

僕は追い詰められたような気がして足元が震えた。見られている以上言い訳のしようもない、口を開きかけたときいつもの甲高い声と羽音が中から漏れた。

( ^ω^)「…はいるお」
険しい表情になりながら顎で示しこういった。観念して中に入ると、いつものように妹は歌いながらくるくると回っていた

ξ*゚听)ξ「アニーパン、パンー」 バタバタ

('A`)「ごめんよ、急だったから持ってこれなかったんだ」

ξ*゚听)ξ「…パンーパーン♪」

妹はそれを聞いているのかいないのか、変わらずにこにこしながらくるくる回っていたが、
その目はどこか不満げだった。( ^ω^)「………」

さすがに目の前で見ると衝撃を受けたのかブーンは、ポカーンと口を開け、立ち尽くしていた。
黙ってくるくる回っていた妹だったが、落ち着いたのかまわるのをやめ、じっとブーンを見つめた、

( ^ω^)「な、なんだお」

ξ*゚听)ξ「ケーケッケーブーンブーン!」バタバタ

('A`)「なあ、もういいだろ」

僕はなにか言いたげなブーンを引っ張って外へ出た。

( ^ω^)「おいあれは一体なんなんだお、どっからあの化物連れてきたんだお、兄って呼ばれてたのはどういうことだお?」

ブーンの紅葉した頬が間近に迫り、息が詰まった。

('A`)「落ち着けってそんな一気に喋るな、それに化物じゃねえ
僕の妹だ。」

( ^ω^)「妹?お前の妹は中学上がるときに死んだんじゃなかったのかお凾サれにどう見てもあれは人間には見えないお。」

('A`)「僕も知らん、だけど妹に帰ってきて欲しくて裏の祠にお願いしたら、こいつが…」

46 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:29:09 ID:OjBKNlsI0

( ^ω^)「お願い?嘘言うなお、そんな馬鹿なことあってたまるかお。」

('A`)「そんなこと言われても僕だって信じらんねえよ、嘘だってなら試してみろよ。」

( ^ω^) 「……………」

ブーンはだまって僕を見た後、
なにも言わずに背を向けて歩き出した。
僕ももう暗くなり始めていたのでそれに従った。

47 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:30:21 ID:OjBKNlsI0
その夜は、大好物の手羽先やカボチャの煮付けが並んだが、ほとんど食べる気が起きず、まともに箸をつけぬまま部屋に戻った、
その日は不安で眠れなかった。


妹の事がばれてしまった以上、おそらくこのまま今までのようにはいかないだろう。
僕は明日ブーンと顔を会わせる事を考えるだけで胃が痛くなった。


しかし意外なことにブーンは何も妹の事について触れてはこなかった。
その日は何もなかったが、ブーンの態度は少し不気味だった

48 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:31:06 ID:OjBKNlsI0
それから暫くして、ブーンが僕を呼び出した、とうとう来たかと思った、むしろ今まで来なかった事の方が以外だった


( ^ω^)「ちょっとつきあうお」

('A`)「どこに連れてくんだ」


( ^ω^)「いいから来るお」


有無を言わさず腕を引かれた僕は、ついていくしかなかった。

49 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:33:38 ID:OjBKNlsI0
あの神社での一件から僕は妹の元へは行っていなかった、また見つかる訳にはいかなかったからだ。
やがて僕たちはあの崩れかけた神社に着いた。

中に入ると、いつのもの甲高い声とは別にアヒルの様な声が響いた。

(*゚ー゚) 「ガアガア」

そこには首から上がショートの女の子のアヒルが立っていた

妹と似ていると思った。


( ^ω^)「俺もお願いしてみたんだお。もう一度妹に会わせてくださいってだお。」

( ^ω^)「そしたらお前の妹と同じ様なのが出てきたお。」

ポカーンとしている僕には目もくれず、ブーンは妹の頭を撫でている。

50 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:34:24 ID:OjBKNlsI0
( ^ω^)「だけどなんだか変なんだお。」

('A`)「変?なにが?たしかにそっくりそのままと言うわけではないけど…」

( ^ω^)「お前世話してたくせに気付かなかったのかお?」


('A`)「なんだよ、たしかにいきなり叫び出すことならあったけどさ」

( ^ω^)「ちがうちがうそうじゃないお」


('A`)「じゃあなんだよ」


( ^ω^)「まあ黙って
見てるお」

51 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:35:16 ID:OjBKNlsI0
妹達は相変わらずの笑顔で
くるくる回りながら調子の外れた歌を歌っていた。


ξ*゚听)ξ*゚ー゚)

「ポッコリーポッコリー
オメメガポッコリー」

「ダラダラリーダラダラリー
ベロガダラダラリー 」

ξ*゚听)ξ「ブドーブドー
オカオガブドー」

(*゚ー゚)「ザクローザクロー
オカオガザクロー」

ξ*^凵O)ξ*^ー^)
「カーチャンーカーチャンー
カワイソーカワイソー♪」

52 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:36:18 ID:OjBKNlsI0
( ^ω^)「さっきからずっとこの調子なんだお…」

( ^ω^)「どういうことだお?お前何かわかるだお」

('A`)「いや…わからん、
そもそも妹がはっきり歌ってるのもこれが初めてだ」

('A`)「いつもはもっとこう鳴き声に近かった。」

( ^ω^)「そうかお…」

僕たちは黙って妹達を見た。

ξ*゚听)ξ(*゚ー゚)
「カワイソーカワイソー♪
カーチャンカワイソー♪」

僕もブーンもこの歌がただの歌には思えなかった、何故か聞けば聞くほど不吉な予感が止まらなかった。

53 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:38:19 ID:OjBKNlsI0
(;^ω^)「なあもしかしてこのカーチャンてやっぱり…」

('A`)「考えすぎだろ、ブドウとザクロとカーチャンにどんな関係があるって言うんだよ。」

自分では冷静なつもりだったが実際は気が気でなかった。
可哀想とはどう言うことなのかブドウとザクロの意味は?
考えれば考える程混乱し、漠然とした不安が増していくばかりだった。

(;^ω^)「でっでも思い出したんだお」

(;^ω^)「ここで遊んでてよく言われたこと…

言わなくともわかる、小さい頃よく遊んでいると言われた。
この神社が祭っている
『もの』のこと…

('A`)「死を運ぶ鳥か…」

( ^ω^)「そう、それだお
よく妹と遊んでて言われたお」


( ^ω^)「死を運ぶ鳥に
拐われるからここで遊ぶなって 」

('A`)「だから考えすぎだろ
そんなのここで遊ぶと怪我して危ないからそういう風に脅かしてたんだよ、ほんとに居るわけ無いだろそんなの」

54 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:39:50 ID:OjBKNlsI0
( ^ω^)「だけど……」

そういって妹達を見た。


たしかにこの妹達は異常かもしれない、死んだ妹が鳥の身体で甦るなんて常識じゃ考えられない。

('A`)「…………」

でも今目の前でにこにこ笑って
いるのは確かに妹なんだ。
明るく何時も楽しそうに笑ってて、あの可愛いくて家族が大好きだった妹……

55 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:40:38 ID:OjBKNlsI0
('A`)「それでも妹がそんなこと…」



ξ*゚听)ξ*゚听)
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Σ(;°ω°)°A°)

いきなり妹達が叫びごえをあげ
僕達は驚いて慌てて外へ駆け出した

57 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:44:12 ID:OjBKNlsI0

('A`;)「ま、まただ最初の時と同じ‥」

(;^ω^)「さっきのはなんだお、いきなり叫び出して」

('A`)「前もあったんだ最初に会ったときに」

('A`)「その後すぐじいちゃんが倒れて2、3日会えなくて‥」

(;^ω^)「そ、それって
つまり‥君のじいさんが倒れた時と同じってことかお?」

('A`)「でもそのときは
じいちゃんの事なんて一言喋らなかったし…」

58 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:45:03 ID:OjBKNlsI0
僕達は黙って神社を見た。
もしかして本当に妹がカーチャンを…でももしそうだとしたらあの歌の意味は一体なんだろうか?




(;^ω^)「このまま考えても仕方がないし、暗くなって来たからもう帰るお」

(;^ω^)「とりあえずまた明日ここで考えるお、もしかしたら明日になれば何かわかるかも知れないし……」

ブーンも僕もそう自分に言い聞かせて今日は家に帰った。
どうしても妹達がカーチャンに危害を与えるなんて考えたくなかったから……

59 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:46:13 ID:OjBKNlsI0
その日は終業式で午前上がりだった。
僕は学校へ行ったもののとても皆と同じように夏休みを前に浮かれる気にはなれなかった。
何をしていても昨日の事が頭から離れなかったのだ。
それブーンも同じらしく彼もまた、終始ずっと窓の向こうを見つめて心ここにあらずな状態だった。


そのまま浮き足立ったまま家に荷物を置きに帰ったら
なぜか家の前でパトカーと救急車が止まっていて、その横で仕事の途中だった様子の父が青ざめた顔で立っているのが見えた。

60 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:47:03 ID:OjBKNlsI0
('A`)「っカーチャン!」
まるで何かに突き動かされるように無意識にカーチャンの名を呼び走り出していた。

(;'A`)「カーチャン、カーチャンはどうした!カーチャン!」

('∀`)「ドクオか、カーチャンなら大丈夫だ少し待ってろ」

('A`)「そんなわけ無いだろ!
カーチャン!」

(⊃'∀`)⊃「駄目だ!見るな、
見ちゃいけない!」

('A`)「はなせよトーチャン!
カーチャンが!」


トーチャンと周りの警官に押さえられながら僕は見てしまった

目玉は飛び出、舌はだらんと力なく垂れ下がり首に縄を掛け、
風に僅かに揺られている
カーチャンの顔を。

まるでその顔はあの歌の通りにブドウのように変色していた…

61 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:47:54 ID:OjBKNlsI0
('A`)「う、うあああああああああああ!」

('∀`)「ドクオ!大丈夫か落ち着くんだ!」

そういったトーチャンの手は震えていた。

あの歌が現実になった、カーチャンがあの歌の通りになって死んだ。
ならばブーンは?彼はどうなったのだろう、妹は?やっぱりこれは妹によるものなのか。
そんなことが頭の中を駆け巡る

('A`)「神社だ、妹の所へ行くんだ、」

(´∀')⊃「ドクオ!何処へ行くんだ!ドクオ!」

僕は夢中で走り出した、
なぜだかブーンもそこで待ってる気がしたのだ

62 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:49:54 ID:OjBKNlsI0
神社へ行くとやはりブーンは、
ここに居た


( ^ω^)「…ドクオかお……」

('A`)「ブ、ブーン…」

カーチャンはどうした、という言葉が喉の奥から出てこななかった

( ^ω^)「カーチャンが死んだお…あの歌の通りに」

('A`)「み、見たのか?」


( ^ω^)「…………飛び降りだったお…」

( ^ω^)「こいつ、まだ変なことばかり言うんだお。
カーチャンだけでなくまだ…」


( ^ω^)「このままじゃ俺もお前も皆歌の通りに死ぬお。」

( ;ω;)「もう俺はこいつらの声なんて聞きたくないお
こいつらは妹なんかじゃ無かったんだお、いない方が良かったんだお、おれ達が間違ってたお」

ブーンは溢れる涙を拭って言った。

( ^ω^)「だから妹の事はお互い忘れるお
死んだものは生き返ったりしないんだお。だから…」

そういうとブーンは少し血の付いたバットを僕に見せた。

( ^ω^)「もうここにはいかない方がいいお、お互いのために」

63 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:50:49 ID:OjBKNlsI0
僕は妹達を始末しているブーンを想像した。
妹達を始末したブーンに隙間から漏れる光が落ちている

('A`)「てめえ!」

僕は衝動的にブーンの胸ぐらを掴んだ。
振り上げた拳の影が、涙を浮かべるブーンの瞳を覆った。
躊躇う僕の手を乱暴に振り払い背を向けて吐き捨てるように言った
( ^ω^)「もしお前がまた同じ事をしたらその時は俺がお前を殺してやるお」

64 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 03:52:44 ID:OjBKNlsI0
あれから一度も会うこともなくブーンは直ぐに父親の方の実家に引っ越してしまった

夏休みが始まり暫くたった後、
あの神社が建て直されること聞いた。
僕は慌てて見に行ったがそこには鳥の羽の一枚も無かった。

それから夏休みが終わり新学期になった。
僕は今でもわからない、家族に帰ってきて欲しいと願う事のなにがいけないというのか、結局妹達は一体なんだったのか。
しかしいくら考えても妹も、
カーチャンも帰ってこない、そのまま何も分から無いまま時間が過ぎていくだけ。


今では新しい神社で妹と同じ位の子供達が楽しそうに遊ぶ声が聞こえてくる。




妹達の歌、おしまい


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