( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

726 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:05:55 ID:wJ2IK8HM0

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ミセ*゚ー゚)リ音の出る信号機、のようです(゚、゚トソン

727 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:06:47 ID:wJ2IK8HM0
近所の信号機は壊れている。

普通青信号でとおりゃんせを流す近所の信号機。

でもその信号機だけは奇怪な音がする。

(゚、゚トソン「へぇ、ミセリの家の近くには壊れた信号機があるんですか」

バイト友達のトソンが今日はうちに泊まりにくる。

ミセ*゚ー゚)リ「そうなのーあ、ここ、ここ!」

729 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:08:07 ID:wJ2IK8HM0
♩ピーピーピーピー
ピーピーピーピー
ピーピピーピ
ピピー
ピーピピーピーピ
ピーピー

ミセ*^ー^)リ「ね!おかしいでしょ?いつもはとおりゃんせが鳴るのに…なんだか落ち着かないわ…」

トソンの顔を見るとさっきまで普通だった表情がみるみる青くなった。

(゚、゚;トソン「ミセリ…早く家に…」

ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの?トソン?」

(>、<;トソン「は、早く!」

トソンがあまりにも切羽詰まった表情をしたので私は急いで部屋に戻った。

730 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:09:00 ID:wJ2IK8HM0
ーーー

ミセ*゚ー゚;)リ「大丈夫?トソン?」

(゚、゚;トソン「あ、あの…水と紙とペンを…」

トソンに言われた道具を渡すとトソンはすぐコップの水を飲み干し、
ペンで紙に線や点を書き並べ
イライラした人がするようにテーブルを指でトントンと不規則なリズムで叩いた。

(゚、゚トソン「ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの?トソン」

(゚、゚トソン「よければ私に汚れてもいい服とスコップを貸してください」

ミセ*゚ー゚;)リ「え?」

(゚、゚トソン「あなた…明日暇ですか?」

ミセ*゚ー゚;)リ「う、うん」

(゚、゚トソン「よければ…私を手伝ってください」

731 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:10:57 ID:wJ2IK8HM0
ーーー

翌朝、トソンは私から借りたジャージ
を着てあの信号機の場所へ向かった。

ミセ*゚ー゚;)リ「どうしたの?トソン…」

自分も高校時代のジャージを着込み、軍手でスコップを持ちながらトソンのあとを追う。

(゚、゚トソン「ここを掘ってください」

そこは信号機近くの植木。トソンはそこを掘れというのだ。

ミセ*゚ー゚;)リ「勝手に掘っていいの?植木が倒れちゃうかもよ?!」

(゚、゚トソン「多分…『アレ』は植木を除けるようにあるはず…大丈夫です」

掘る掘る掘る。

ミセ*゚ー゚;)リ「どこまで掘るのよぉ…」

終わりの無いように見える。それでもトソンは掘るのをやめない。

732 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:11:47 ID:wJ2IK8HM0
カツンとスコップが何かにぶつかる音がする。

(゚、゚トソン「あった!」

白い岩にぶつかったようだ。

トソンが軍手で白い岩の周りの土を掘り起こす。

それが白い岩ではなく、頭蓋骨だとわかった。

ミセ* ー )リ「ひっ!!」

(゚、゚トソン「ミセリ…警察を呼んでください」

733 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:12:51 ID:wJ2IK8HM0
ーーー

それからは警察が来て、事情を聞かれた。

なぜあんなところを掘ったのかと聞かれて、
トソンは「白い岩が頭蓋骨に見えて気になった」と言ったらしいが確かに頭蓋骨は少し掘ったところから見え出した。
嘘に気づいたのは私だけだった。

頭蓋骨の持ち主は女性ですぐさま検査の末身元が判明。交際相手だった男が自白して恋愛問題の縺れの末、殺したことが発覚した。

ミセ*゚ー゚)リ「トソンはなんであんなところに死体があるなんて気づいたの?」

(゚、゚トソン「そうですね…」

トソンともうすっかりとおりゃんせしか鳴らない件の信号機を渡りながら聞いてみた。




(゚、゚トソン「埋められた彼女が私と同じアマチュア無線家だったか、遠洋漁業向け漁業無線に心得があったか、陸上自衛隊の野戦通信をしていたからかもしれませんね」

734 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 23:13:59 ID:wJ2IK8HM0

 (
    )
   i  フッ
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