( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

811 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:39:14 ID:aniQS1xU0


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ボロ病院のようです

812 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:40:33 ID:aniQS1xU0


( -ω-)「zzz……」

( pω-)「……ぉ」

( ^ω^)「知らん間に寝てたのかお」

ξ゚听)ξ「そうよ」

(;^ω^)「うわっ」

ξ゚听)ξ「ちょっと、うわって何よ。うわって」

(;^ω^)「すまんお。でもいきなり顔を近づけられると心臓に悪いお……」

ξ゚听)ξ「………」

(;^ω^)「無言で拳を握るのは止めるんだお……病人にバイオレンスは無しだお?」

ξ゚听)ξ「アンタの火傷を泣くまで殴る」

(;^ω^)「痛ッ!ホントに殴るなお!僕のもち肌はデリケートなんだお!」

ξ゚听)ξ「そらそら!」

(;^ω^)「マジで堪忍!堪忍だおっ!!」

813 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:42:01 ID:aniQS1xU0


ξ゚听)ξ「ちょっと、ブーン!あまり暴れないでよ!」

(;^ω^)「お、すまんお。ってかツンが……」

ξ゚听)ξ「全く、ただでさえこの病院は狭いんだから……アンタの横幅じゃ通路が埋っちゃうでしょ?」

(;^ω^)「ひでぇ事言うおね……」

ξ゚听)ξ「悔しかったらダイエットでもしてみなさいよ」

(;^ω^)「運動か……僕には、ちょっとキツイと思うんだお」

ξ゚听)ξ「為せば為る!」

(;^ω^)「結構無責任だおね、ツンは」

ξ゚听)ξ「アンタがどうなろうが、私には関係無いからね」

814 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:43:16 ID:aniQS1xU0

( ;ω;)「おーん、荒巻さん!ツンが虐めるおー!」

/ ,' 3「痴話喧嘩は外でやってくれ。こんなボロ病院、アンタ等の声で崩れてしまうわ」

ξ゚听)ξ「しーましぇーん」

( ^ω^)「もっと言ってやってくれお」

ξ゚听)ξ「この豚!」

( ^ω^)「僕に言えとは言ってないお……」

(*゚ー゚)「荒巻さん、診察の時間ですよー」

/ ,' 3「ほいほい」

815 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:44:30 ID:aniQS1xU0

( ^ω^)「荒巻さんも毎日大変だおねー」

ξ゚听)ξ「能天気なアンタとは違うから、色々とあるのよ」

(;^ω^)「……そんなにブーンが嫌いかお?」

ξ゚听)ξ「……あ、そろそろじゃない?診察」

(;^ω^)「あからさまに話題を逸らしおった……」

(*゚∀゚)「内藤さーん、診察ですよー!」

( ^ω^)「おっ、じゃあ、行ってくるお」

ξ゚听)ξ「道中気をつけてね」

( ^ω^)「この短い廊下で何を気を付けろと……?」

ξ゚听)ξ「この間床を踏み抜いたのを忘れた?」

(;^ω^)「……ダイエット、するかお」

816 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:46:02 ID:aniQS1xU0

('A`)「やぁ、ブーン君。昨日ぶりだね」

( ^ω^)「先生こそ、昨日と変わらず不幸ヅラしてますお」

('A`)「君の無駄無駄脂肪っぷりには負けるよ。感服だ」

( ^ω^)「いやいや、先生の薄幸……むしろ醗酵っぷりにはいつもびっくりですお」

(;'A`)「ふふふ……やるな」

(;^ω^)「おっおっおっ……先生も」

川 ゚ -゚)「仲が良いのは分かりましたから、早く診察始めて下さいよ」

('A`)「そうだな、クーにゃん」

川 ゚ -゚)「訴えますよ、クソ童貞」

('A`)「ゴメンね、クーにゃん」

川 ゚ -゚)「全身焼け落ちて苦しんで下さい」

('A`)「僕は君という業火に焼かれっぱなしさ、クーにゃん」

( ^ω^)「懲りないおね……」

817 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:47:23 ID:aniQS1xU0

('A`)「まぁ、経過は変わらずと言ったところかな」

( ^ω^)「中々治りませんおねー」

('A`)「大体こんなデカイ火傷何処で負ったの?普通ならんよ、こんなん」

( ^ω^)「さぁ?」

('A`)「健忘症の疑いアリ……っと」

(;^ω^)「カルテに適当な事書くなお!僕はノ−マルだお!」

('A`)「性癖はアブノーマルなのに?」

(;^ω^)「それも無ぇお!」

('A`)「クーにゃん、調査書を」

川 ゚ -゚)「私の友人でありブーンの彼女であるツンから聞いた話によると……」

(;^ω^)「健忘症でも何でもいいから、その話だけは止めるんだお!」

('A`)「クーにゃん」

川 ゚ -゚)「はい」

('A`)「続きを」

川 ゚ -゚)「はい」

(;^ω^)「止めろぉおおおおおおおおおッ!!」

818 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:49:04 ID:aniQS1xU0

(;^ω^)「全く、ヒドい目にあったお……」

ξ゚听)ξ「仲が良いわねぇ」

( ^ω^)「お前の耳は節穴かお?蓮根の穴かお?アレ聞いて仲良くしてると思ってるのかお?」

ξ゚听)ξ「潰すぞ」

( ^ω^)「申し訳御座いません、調子に乗りました」

ξ゚听)ξ「しかし治らないわね、その火傷」

( ^ω^)「まぁ別に、急いで治す必要も無いし……」

ξ゚听)ξ「でも」

( ^ω^)+「いいんだお。これは君を護ったという名誉の負傷だから!」

ξ*゚听)ξ「白豚……」

(;^ω^)「そこで白豚って……僕って一体……」

819 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:50:12 ID:aniQS1xU0

( ^ω^)「しかし、ちょっと眠くなってきたお」

ξ゚听)ξ「さっきまで爆睡してたのに?」

( ^ω^)「ほら、僕は成長期だから……」

ξ゚听)ξ「養豚期?」

(;^ω^)「白豚ネタを引っ張るのはやめるんだお」

( pω^)「でも、ホントに、眠くなってきたお……」

ξ゚听)ξ「アンタが起きてても五月蝿いだけだから、寝てたら?」

( -ω-)「ツン……酷いお……」

( -ω-)「zzz……」

ξ*゚听)ξ「おやすみ、ブーン……」

820 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:51:08 ID:aniQS1xU0

( ・∀・)「なあモナー」

( ´∀`)「何だモナ」

( ・∀・)「あの病院は何故取り壊されないんだ?確か数年前に火事で全焼したんだろ?」

( ´∀`)「医者一人と看護士三人に、患者が四人。焼けて死んじゃったらしいモナ」

( ・∀・)「あー……言わんとする事は分かった。言わなくていいぞ」

( ´∀`)「で、出ると」

(;・∀・)「言わなくていいって言ったでしょ?俺そういう話ニガテなんだよ」

( ´∀`)「モナモナ」

( ・∀・)「じゃあ、時間も遅くなってきたし俺帰るわ」

( ´∀`)「モナも帰るモナ」

( ・∀・)「お前の家は廃病院の近くだったな……気をつけろよ?」

( ´∀`)「モララー、肩に……いや、何でもないモナ」

(;・∀・)「え?ちょっ!止めてくれよモナー!俺が悪かった!」

( ´∀`)ノシ「モナモナ……じゃ、また」

( ・∀・)ノシ「あ、ああ。またなー」

821 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:52:18 ID:aniQS1xU0

( ・∀・)「全く、アイツの悪戯好きにも困ったもんだな」

( ・∀・)「しかし、アイツ……全く変わってなかったな」

( ・∀・)「何せ五年ぶりの同窓会だってのに……殆ど変わってなかった」

( ・∀・)「………」

(;・∀・)「……歳を、とってない?」

(;・∀・)「いや、無いな、無い無い」

(;・∀・)「俺大分疲れてるみたいだな。早く帰って、さっさと寝よう!」

822 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:53:14 ID:aniQS1xU0




取り壊されていない、町外れの小さな病院。

そこには今日も、彼らが居るのかもしれない。



( ´∀`)「ただいまモナー」

823 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 00:54:55 ID:aniQS1xU0


  (
   )
  i  フッ
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