( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

83 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:00:25 ID:CReEETGE0
   .,、
  (i,)
   |_|


( ゚∀゚)同窓会のようです(・∀・ )

84 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:02:42 ID:CReEETGE0
( ゚∀゚)「暇だなぁ」

( ;・∀・)「暑い…」

暑い夏の深夜、高校の同窓会帰り。
方向が同じだったのは同じクラスのジョルジュだけだった。
終電を逃した俺たちは流石に長すぎる帰路に暇を持て余してた。

( ゚∀゚)「居なかったな、ドクオと素直と内藤」

( ・∀・)「うん、幹事が必死で連絡先知ってる人かき集めてたのにな」

( ゚∀゚)「内藤と素直とドクオ、いきなり連絡途絶えたよな、俺も去年から音沙汰無しだった」

( ・∀・)「多分…お前が一番あの3人と仲良かったよな?そしたら去年お前と三人がした話が一番新しい3人の情報じゃないか?」

( ゚∀゚)「会話っつっても電話で、しかも内藤とだけだけどな」

( ・∀・)「内藤、なに言ってた?」

( ゚∀゚)「確か…ホラー話とか言って全然怖く無い話」

( ・∀・)「知りたいな、俺、ホラー好きだからさ」

( ゚∀゚)「さっぱり怖くなかったけどなw」


ジョルジュは電話での会話を教えてくれた。

85 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:04:46 ID:CReEETGE0
ーーー

prrr

ピッ

( ゚∀゚)】「もしもし、内藤?」

『うん、久しぶり…だお…』

( ゚∀゚)】「おっかねー声だなwwなにがあったww」

『頼む…突然で悪いけど僕の話聞いてくれお…怖い話すぎて…吐き出さずにいられない…』

( ゚∀゚)】「いいよ、いいよwww俺そういうの得意www」

『一番にこの話は僕とクーとドクオが心霊スポットに悪ふざけに行った後、クーと連絡がつかなくなったことを踏まえた上で頼むお…』

( ゚∀゚)】「オッケーオッケーwww設定凝ってんなwww」

86 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:06:42 ID:CReEETGE0
ーーー

携帯電話が鳴った。着信はドクオ、僕は電話に出た。

( ^ω^)】「もしもし、ドクオ?」

『俺だ。内藤、やっぱりクー、実家にも居ない、クーの両親も捜索願い出した』

( ;^ω^)】「大変だお…やっぱりあの心霊スポット廻りは危なかったんだお!だからあの時僕は…」

『は?結局お前も行ったじゃねーか、
言い訳すんなよ、俺らの連帯責任だ、
あの時混乱していたクーを家まで送っただけで安心してた俺らの、連帯責任だ』

( ;^ω^)】「だって…」

『テメェいい加減にしろよ。クーは確かにあの時ミタんだよ。俺たちが見れなかった何かを。最後のクーとの会話、思い出せよ!』

87 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:07:42 ID:CReEETGE0
ーーー

川; ー;)「あっ…あっ…!」

(;'A`) 「あっちに何かあんのか?!」

川; ー;)「か、顔…」

(* ^ω^)「おっおっ?」

('A`#) 「面白がってんじゃねーよ!!」

川;ー;)「呼ん…呼んー!!!」


川 ー)

(;'A`) 「クー?クー?!」
 

僕の記憶は途切れた。

88 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:09:02 ID:CReEETGE0
ーーー
( ;^ω^)】「よく…最後だけ…思い出せない…」

『いいか、内藤、クーは子どもでもしないミスを犯して…おそらく死んだ。おそらくな』

( ;^ω^)】「なっ!!そんな、まだ死んだって決まったわけじゃないお…!」

『俺、クーが好きだったんだ。あいつが居ない世界?いらないな、そんな世界』

( ;^ω^)】「一回…落ち着くお!ドクオ!死ぬなんて考えちゃだめだお!」

『俺、お前とクーと居れて、幸せだった。今まで…ありがとさん』

89 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:09:53 ID:CReEETGE0
ーーー

『なんで…話、最後まで聞いてくれなかったんだお…ドクオ』

(; ゚∀゚)】「おい、内藤?まさかこの話…マジかよ…タンマ!」

『"魔除け"は…終わらない…最初が最後に…最後が最初に…最後に『あの字』がつくまでは終わらない…頭のいいジョルジュなら…やってくれるお』

(; ゚∀゚)】「おい!おい!」

『逝くお、僕も…ドクオ、クー…あと…ジョルジュ…ゴメン』

90 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:11:06 ID:CReEETGE0
ーーー

( ∀ )「なぁ…」

( ゚∀゚)「あ、俺の家着いた」

( ∀ )「助けてくれよ」

( ゚∀゚)「弱ったなぁ…家差し押さえられてるし」

( ∀ )「死ねっていうのかよ…俺に…」

( ゚∀゚)「新妻と子どもによろしくな、
なんならその子どもと『魔除け』して、
生き延びたら?
俺はな…お前と違って、もう友達も家族も金もないから…もう逝くわ」

『差し押さえ』と書かれたテープを引きちぎり、ジョルジュは家に帰る。待ってくれよ。

( ∀ )「悪ふざけにしては酷すぎるだろ?なあ!なあ!」

( ゚∀゚)「あんたも、子どもでもしないようなミス、すんなよ」

( ∀ )「よしてくれよ…もう少し…俺は!お前と話したい!今日の同窓会で…もっとお前を知りたくなった!!」

( ゚∀゚)「頼む、もう俺に未練を残させないでくれ。悲しくなるだろ?巻き込んで…ゴメン」

彼は扉を閉めた。

91 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/12(日) 00:11:50 ID:CReEETGE0

   (
    )
   i  フッ
   |_|


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