- 12 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:05:12 ID:amtZrtY60
.,、
(i,)
|_|
- 13 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:06:29 ID:amtZrtY60
紺色の服
- 14 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:07:20 ID:amtZrtY60
今から三年程前の話
高校三年生の私は当時生まれて初めて出来た彼氏に
見送られ、
自宅近くの電柱までたどり着いた。
共に美術部に在籍しており、
作品を作っている間は作業に没頭している
ことが多く、その日も学校を出たのが
八時。
(それも警備員に追い出されバタバタと出て行った)
彼と他愛もない話をたっぷり時間をかけながら歩いて
そこに着く頃には時計の針は九時手前を指していた。
- 15 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:08:12 ID:amtZrtY60
( ・∀・)「やっと帰りついたね」
川д川「そうだね」
( ・∀・)「じゃあそろそろ……」
川д川「ぁ、」
( ・∀・)「?」
川д川「もう少しだけ、一緒に話しちゃダメかな……?」
( ・∀・)
川д川
(*・∀・)
川*д川
そうしてしばらく会話をした
けれど会話に飽きたカップルのし始めることなんて大体
(*(川川 チューゥ
こんな感じだろう。
ご近所には見られていただろうな。
今思うと恥ずかしい。
若気の至り、というやつだろう。
- 16 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:09:33 ID:amtZrtY60
そこで私は見てしまった。
川*д川(……あれ?)
J( )し
川;д川(やば……)
今いる電柱の場所からは自宅が見える。
松の木が自宅入口にトンネルのようにかかっているので見えずらいが
玄関先には紺色の服を着た母の姿が見えた。
私はこんな時間まで二人で居ること、更にはキスをしているとこをを見られてしまった、と
とても焦った。
ヒソ川;д川「やばい」
ギュー(*・∀・)「なぁーに?」
川;д川「玄関先に母がいるっぽい……見れらたかも」
( ;・∀・)「あー…」
それはヤバいね、と彼が言ってお互い苦笑した。
( ・∀・)「まぁ、もうこんな時間だし」
最後に、ともう一度だけ口づけをし、また明日、と言って微笑むと
彼は自転車にまたがって帰って行った。
坂を下りていく彼の後姿を見送り、私は意を決して玄関先へと目をやった。
そこには既に誰もいない。
川;д川(もう家の中に入ったのかな?)
不安を胸一杯に抱え、玄関を開けた。
- 17 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:11:04 ID:amtZrtY60
川;д川「…た、ただいまー」
<お帰りー遅すぎー
川;д川「ご、ごめん。描いてたら遅くなったから」
そう言ってキッチンへ向かうと、母は揚げ物をしていた。
川;д川(…あれ?)
揚げ物をしている途中に、母がキッチンを離れたりするだろうか。
母の傍には既においしそうに揚がっているお肉がたくさんある。
川;д川「ねー、おかん」
J('ー`)し「なに?」
川;д川「さっき庭か、玄関に居なかった?」
J('ー`)し「カーチャンはずっと、帰りの遅いあんたのためにご飯を作っていましたよ」
川;д川「……ごめん」
J('ー`)し「お父さんもまだ帰ってないんだけどね、分かったら早く制服脱いで来なさい」
川;д川「わかった」
そう言って笑う母が着ていたのは、紺色のTシャツだった。
川д川「ごちそうさまー」
晩御飯を食べ終えた私は、玄関のはき掃除をしている母にそう言うと二階の自室にこもった。
そして、先ほどのアレは、私が見間違えたものである、と結論を出した。
きっと絵の描きすぎで目が疲れていたのだ。
そう考えるのが、一番自然だった。
<ただいまー
下で父の声がした。
お帰りなさい
母がそう返事しようとしたのは遮られた。
- 19 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:12:45 ID:amtZrtY60
「貞子!ミルナ!塩取ってこい!!!」
どっちでもいいから早く!
父の叫び声に、私と弟はダッシュで階段を駆け降りた。
(;゚д゚)「で、何なんだよ、父さん」
弟が熱心に母の近くや玄関に塩を撒く父に質問した。
(,,゚Д゚)「……ママの背中に、幽霊がいた」
J('ー`)し「……」
(,,゚Д゚)「たく、こんな時間にはき掃除なんかするから」
J('ー`)し「すみません……」
川;д川「ねぇ、おとん」
(,,゚Д゚)「ん?」
川;д川「それって、女の人?」
(,,゚Д゚)「あぁ」
川;д川「……紺色の服、着てた?」
(,,゚Д゚)「…お前、見たんか」
(,,゚Д゚)「そうだよ、紺色のワンピースを着た、髪の長い女だった」
川;д川「……」
(,,゚Д゚)「きっと前の住人が帰ってきたのさ」
(,,゚Д゚)「…もう居なくなったから、早く寝なさい」
霊感のある父にそう言われて、安心した弟と母はさっさとキッチンの方へと戻って行った。
私も寝るにはまだ早かったが自室に戻ることにした。
ふと見た玄関先に置かれた電波時計に「8月14日」とかかれていて、あぁ、お盆だったのか、と少しだけ納得した。
- 20 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:13:59 ID:amtZrtY60
( ;・∀・)「え、何それ」
川;д川「いや、まぁそんな感じでさ」
次の日の放課後、いつも通り美術室に集まった彼に昨日の話をした。
川д川「……まぁお盆だし、帰ってきてたのかもねってことで、おとんとは話したんだけどさ」
( ・∀・)「貞子ん家、前に住んでた人居たんだもんね」
川д川「そうそう、だから、前住んでた人かなって」
( ・∀・)「ふーん オレも少しだけ霊感あるけど最近そういうのないからなぁ… いいなー」
川;д川「え?け、けど、居たよね?モララーも見たでしょ?一緒にいたもんね」
( ;・∀・)「えっ!?いや見てないよ!貞子がおばさんがいるって言うから見たけど、何も居なかったし!」
川;д川
( ;・∀・)「オレ、目悪いしさ、人がいるようには見えなかったけど、貞子が言うならそうなんだって…」
そこで私はふと考えた。
なぜ、私と父にだけ見えたのか。
怖がりの母が、あんな時間に突然はき掃除をするだろうか。
この家を建てたのは以前住んでいた夫婦の旦那さんで、既に亡くなっていたが、奥さんの方とは最近連絡を取った際に元気だった。
そして夫婦に子どもは居ないという。
- 21 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:16:05 ID:amtZrtY60
じゃあ、あの女の人は誰なんだろう
(
)
i フッ
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