( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

52 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:37:21 ID:amtZrtY60

  .,、
 (i,)
  |_|

53 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:38:27 ID:amtZrtY60


好まれる者


これは私川д川の彼氏( ・∀・)の昔の話。
私が実際に体験した訳じゃないので辻褄が合わないところもあるかも知れませんがそれは御愛嬌…

それでは

55 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:39:29 ID:amtZrtY60
case1.祖母の家

その日、彼は家族で母方の祖母の家に遊びにきていた。

o川*゚ー゚)o「ねぇモララー、暇だから上でテレビでも見てようよー」

幼い彼は姉の誘いにのり、大人たちが談笑する一階のリビングから離れ
二人仲良く二階寝室でテレビを見ることにした。

( ・∀・)「夏だし、やっぱりこういう番組だよねー」

o川*゚ー゚)o「おっ、いいじゃん」

二人が見始めたのは某番組の心霊特集。
勘弁してくれと叫びたくなるほどに胡散臭さが滲み出ているが、子どもの暇つぶしには丁度良い。

( ・∀・)「おー……」

o川*゚ー゚)o「……」

二人はテレビに夢中になっていた。
すると突然、

フッ

(  ∀ )
o川* ー )o

56 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:40:22 ID:amtZrtY60



( ; ∀ )「えっ!?」


明かりが消えた。
そして

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン


( ; ∀ )「ぅ、ぅわあ!!!」
o川; ー )o「……」

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン

窓ガラスが叩かれ、激しく振動している。

( ; ∀ )「ゎ…割れちゃうよ……」

( ;∀;)「たす、」




ヒョコ( ^ω^)「大丈夫かおー?」

明かりが戻り、父が廊下から顔を出した。


( ;∀;)「あ…、あ…」

( ^ω^)「急にブレーカーが落ちたからびっくりしたおね、もう大丈夫だおー」


幼い彼が、泣いておうちに帰りたいとぐずったのは言うまでもないだろう。

57 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:41:05 ID:amtZrtY60





case2.焼肉屋にて

58 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:41:57 ID:amtZrtY60

彼が家族と焼肉屋に行った時の話


(*^ω^)「やっきにく!やっきにく!」

ξ゚听)ξ「久しぶりに焼肉もいいわね」

o川*>ー<)o「そうだねー、おいしそー!」

o川*゚ー゚)o「モララーもメニュー見なよ!」



( ; ∀ )

( ; ∀ )「……ぅ、」


( ;∀;)「ぅああああ」



( ^ω^)

ξ゚听)ξ

o川*゚ー゚)o



彼は家族が食事をしている間、個室の隅で一人ブツブツと何かを呟いていたそうです。




川д川「なんでそうなったの?」

( ;・∀・)「何か、急にすっごく悲しくなって…牛とか、肉を食べるなんて酷いっていうか、とにかく気持ち悪くなって…」

川д川(……リアル「御憑かれ様」だ)

59 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:42:42 ID:amtZrtY60





case3.夜のランニング

60 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:43:28 ID:amtZrtY60


( ・∀・)「〜♪〜〜♪」

クルッ(・∀・ )ミ「かあさーん行ってくるよー!」

<気をつけてねー車に轢かれないようにー!

( ・∀・)「分かってるー!」


( ・∀・)中学二年生。
夜のランニングが日課となった

( ・∀・)ピッピッ

ウットリ( *-∀-)(やっぱバンプだよなぁ……俺の心に沁み渡るわぁ…)

厨二真っ盛りの少年だったころの話。

いつものように買ったばかりのウォークマンを相棒にその日も夜の街を走っていた。


( ・∀・)(やっぱ夜に走るのはきもちーなー)

( *・∀・)(帰ったらアイ○ールドで見た腹筋のやつもやらなきゃな)

そんなことを考えながら折り返し地点に到着、心に沁み渡る(笑)音楽のおかげかあっという間に自宅周辺までたどり着いた。

61 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:44:14 ID:amtZrtY60


( ・∀・)「……ん?」

目の前に、電灯がたっていた。
道路なので、近くに数本 同様の電灯があり、田舎にしては比較的明るい方だろう。
問題は自分に最も近い電灯の、すぐ下にいる「何か」である。

電灯の下に立つということは、光を浴びているということ。
光を浴びたものは、その姿形、色、まして人なら顔までしっかり認識出来るはず。

それなのに、

( ;・∀・)「……まっくろ」

それは真っ黒な人型でくねくねと動いていた。

( ;・∀・)(ヤバいヤバいヤバい!!!)

彼は家まで全速力で走った。
走って走って走って、途中何度か後ろを振り返る。

(:;:;;:)

しかしどれだけ走っても、すぐ後ろにはそれが居た。

( ;∀;)(神様!神様!)

もう限界だと感じた彼が意を決して振り返る。

62 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:44:58 ID:amtZrtY60















( ;∀;)「あ、れ…?」





そこには誰も居なかった。

63 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:46:18 ID:amtZrtY60

( ・∀・)「っていうことがあってね!」

川д川「バ○プ厨二(笑)」

( ;・∀・)「そこはどーでもいい!!!」

川д川「はいはい」

( ・∀・)「あれはくねくねだったと思う」

川д川「真黒で人型っていったら、確かになぁ…」

( ・∀・)「で、ここがその電灯」

川д川「…当たり前だけど、ふっつーの電灯だね」

テクテクテクテク( ・∀・)「で、」

テクテクテクテク川д川

( ・∀・)「ここが確か、気づいたら居なくなってたとこ!」

川д川「……モララー見て、そっちじゃなくて、反対側。小さい鳥居があるよ」

( ・∀・)「…うそ」

川д川「ホント」

( ・∀・)

川д川

川д川「狐に化かされたんじゃ」

( ・∀・)「ソレイジョウ、イケナイ」


ちなみに彼の腹筋は今も綺麗に割れている。

64 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:47:12 ID:amtZrtY60


  (
   )
  i  フッ
  |_|


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