- 84 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/19(日) 23:58:08 ID:OIGuexd6O
('A`)不思議なアクアリウム?のようです
.,
(i,)
|_|
- 87 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/20(月) 00:00:33 ID:Q7ucvMh6O
- 小さい頃から俺は不思議なものを見てきた
それはとても綺麗で、俺は一度も怖いと思ったことはなかった
('A`) (あ、まただ)
今日も、家に帰る途中に「それ」を見た
たまたま俺を追い越していった車の中が、キラキラ輝く水と色とりどりの魚で満たされているのを
(*'A`) (綺麗だなぁ)
(*'A`) (こんなに綺麗なのに、みんな見れないなんて損してるよなぁ)
車があっという間に去ってしまったのが惜しい
本当はじっくり見たかったのだが
…とはいえ、この不思議なアクアリウムは夏になるとわりとよく見ることができるから、また近いうちに見れるはずであった
- 89 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/20(月) 00:01:53 ID:Q7ucvMh6O
- そんなある日のことだった
(;'A`)「ふぃー…疲れた…」
バイトを終えて、ついでに寄ったコンビニで俺は久々に高校の同級生と再会した
( ^ω^)「おっおっ、ドクオ!久しぶりだお!」
(*'∀`)「おお、ブーンじゃん!」
本当に久々だった
しばらく立ち話していたが、あまりにも外が暑いので久々に飯でも食いに行こう、という話になった
('A`)「どこ行こうか?」
(*^ω^)「ふっふっふっ…実は高校卒業してから免許を取得したんだお!」
( ^ω^)「運転は任せるんだお!」
そう言ったブーンが指差した先には、軽自動車があった
- 90 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/20(月) 00:03:25 ID:Q7ucvMh6O
- その車内は、透き通った水と鮮やかな色をした、たくさんの魚がいた
(*'A`) (いいなぁ、ブーンの車)
( ^ω^)「ドクオ、どうかしたかお?」
('A`)「あ、いやなんでもない」
('∀`)「それより早く乗ろうぜ、飯はどこでもいいからさ」
( ^ω^)「わかったおー」
中から見たアクアリウムは、素晴らしかった
視界いっぱいに広がる透明みたいな碧
その中を悠然と泳ぐ魚
魚の大きさや色、見た目は様々だ
夕焼け色の尾ひれを持つもの
ピンク色の目を複数持つもの
朝靄のような白いもの(これはしばらくするとすぅ、と溶け消えてしまった)
陶器のようにつるつるした輝きを持つ手足の生えたもの
どれも現実にはない
不思議で、素敵なアクアリウム
俺はすっかりそれに見とれてしまっていた
( ^ω^)「ドクオ、どうかしたんかお?」
('A`)「あ、ああ…なんでもない」
( ^ω^)「ならよかったお!車酔いしてないか心配だったんだお」
('A`)「あー考え事してただけなんだ、悪かったな」
( ^ω^)「大丈夫だおー」
( ^ω^)「そういえばドクオはお盆に田舎帰ったりしないのかお?」
- 91 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/20(月) 00:05:19 ID:Q7ucvMh6O
- (;'A`)「……今年はバイト入ってるからなぁ」
嘘だ
本当は同い年の親戚が大学生ばかりで、フリーターの俺は絶対浮くから行きたくないだけだ
ありがたいことにブーンはそれを信じてくれたらしい
( ^ω^)「それは残念だお」
('A`)「ブーンは帰るのか?」
(*^ω^)「久々に帰るおー」
(*^ω^)「免許取り立てだけどがんばって行ってくるお!」
('A`)「おう、事故しないようにな」
( ^ω^)「もちろんだお!」
笑いながらブーンはそう言った
……まさか、死ぬなんて俺は思っていなかったのだ
スピードの出し過ぎで、カーブを曲がり切れなかったそうだ
それで、崖を落ちていって
海の中に
( A )「…………」
あのアクアリウムは……
- 92 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/08/20(月) 00:06:19 ID:Q7ucvMh6O
- (
)
i フッ
|_|
戻る