（ ＾ω＾）はこの夏を駆け抜けるようです
- 1 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:06:48 ID:go6t1uI.0
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季節は夏。僕、内藤ホライゾンは日曜日の朝早くに、背中にべっとりと汗をかきながら
上り坂を、油がやや切れて耳障りな音を上げる自転車で漕いでいた。
（； ＾ω＾）「……あっつい」
ようやく坂道を上り終え、前かがみになってハンドルに体重を乗せると
ぼたりと額から玉のような汗が落ちた。どんどん垂れてくるそれを服で拭うと、
僕はもう一度自転車を漕ぎだした。目的地である『備府神社』はあともう少しだ。
- 2 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:08:20 ID:go6t1uI.0
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『備府神社』は小さい神社だ。というか、神社と呼んでも良いのか分からない
くらいに小さい。ただ申し訳程度に鳥居もあるし、崩れた石碑にも神社という文字が
伺えることから、僕は小さいころから神社と呼んでいる。
そんな備府神社に僕が何をしに来たのかというと、
（ ＾ω＾）「彼女が出来ますように！！！！ 」
と、毎週の日課であるお参りをするためである。
いや、神社にこんな願い事をするのはどうなんだろうとは思うのだけど、僕は
どうしても彼女がほしいのだ。とってもほしいのだ。ほしいのである。
何故なら僕は花の高校２年生。青春真っ盛りで、今を楽しまなければいつ楽しむのだという
年齢なのだ。となれば当然、彼女がほしい。一緒にデートしたり、いちゃいちゃしたい。
甘酸っぱい青春を送りたい。というかモテたい。というか彼女が欲しいという気持ちに理由は必要であろうか？
いや、ない。
でも、出来ないのだ。彼女、出来ないのだ。全然、出来ないのだ。
だからこうして藁にもすがる思いで毎週神頼みをして居るわけである。
効果のほどは、今のところまだ分からない。
- 3 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:10:21 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「よし！ お参り終了！ 神様頼んだお！ 」
そうして僕はお財布から５００円を取り出し、賽銭箱へと投げ入れる。
高校生にしてはおいそれと投げ入れられる額ではないが、僕は違う。
それだけ真剣なのだ。真剣に神頼みで彼女を作ろうとしているのだ。
（ ＾ω＾）「っと」
やることもやったので帰ろうと、僕は隅に置いていた自転車に跨る。
これだけのために僕はあのやたら長い坂道を、日曜日の朝から上ってきたのだ。
先ほどのお賽銭額と合わせて、僕がどれほど真剣なのかお分かりになるだろう。
（； ＾ω＾）「おわっち」
しかし自転車に跨りいざ帰らんとするその時、バランスを崩してしまい、咄嗟に
近くにあった長方形の大きな石を蹴るようにしてバ事なきを得た。
代わりに石はバランスを失い、ごとりと倒れて割れてしまった。
- 4 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:11:04 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「……」
（＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾）「……」
（ ＾ω＾）「……よし」
（ ＾ω＾）「帰るか！ 」
そうしてお参りを無事に済ませた僕は自転車に乗り直すと、
颯爽と備府神社を後にするのであった。
- 5 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:11:29 ID:go6t1uI.0
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- 6 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:12:59 ID:go6t1uI.0
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- 7 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:13:27 ID:go6t1uI.0
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この日の事を、僕はとても後悔するのであった。
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- 8 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:13:49 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「さーて、帰るおー！ 」
- 9 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:14:10 ID:go6t1uI.0
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┃ （ ＾ω＾）はこの夏を駆け抜けるようです ┃
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- 10 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:14:35 ID:go6t1uI.0
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/ へ､ (´⌒''´｀´ (,,,,,´(⌒ヽ
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┃ ｶﾞｶﾞｶﾞｯ ┃
┃ （ ＾ω＾） |lil|ii!;|illi!!||;.:ijl 駆け抜けるようです ┃
┃ ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｯ ┃
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t Υ ＼ ＼ 丶
.| ヽ .,ゝ､ ＼ ゝへ、
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| ＼ ｀ ´ ／＼＼ ヽヽ ／
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- 11 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:15:02 ID:go6t1uI.0
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/ へ､ (´⌒''´｀´ (,,,,,´(⌒ヽ
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┃ （ ＾ω＾）残機１００で駆け抜けるようです ┃
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t Υ ＼ ＼ 丶
.| ヽ .,ゝ､ ＼ ゝへ、
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| ＼ ｀´ ＼ ＼ ! !
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- 12 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:15:39 ID:go6t1uI.0
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（ ノ ヽ、￣￣￣!､||____________||||ニニニ,|| ｌ,＿,!＼､ || .0)||
ヽ ' , ヽ, ￣￣￣￣ ~ ~' ＼.. || ||
ヾ ﾉ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿,, ＼|| ||
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時刻は２４時。
晩御飯をとうに食べ終え、お風呂にも入り綺麗になった僕はネットサーフィンや
宿題なんかをしていた。しかしそれもこの時間になると眠気の方が勝り、
僕はベッドの中に入ることにした。
（ -ω-）「もう食べられないよぉ……」
意識はどんどん沈んでいき、途切れる。
が、しかしそれはすぐに戻ってくることになる。
（； ＾ω＾）「重い」
何かが僕の上に乗っている気がしたのだ。
猫のような、犬のような、獣的匂いと重みがある。僕の家ではペットは飼っていないので、
一体何事かと視線を腹の方へと向けた。
- 13 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:16:14 ID:go6t1uI.0
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_ ,.､
f r＼ ／ｨ､|
l ﾐヽ`､､ / ' 彡l
. ｌ ﾐ. ヽVｰ‐// 彡l
l :::／:::::::::ヽ ::::. !
ｌ:':.::::::::::::::::.:ﾞ:ー〈 おう、目が覚めたか
ｌ'てi. ,ｨこﾌ`::.:.:.ヽ.＿ _ ＿_ _＿
. ヽ/: ::ヽ .:.:.:.:.:.ｲ;;;;::::::::::::::::::.::.::.｀｀゛ﾞ ‐-､、
ニｷＣ_::メﾆ二:''´::;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀`ヽ、
t : :ヽ::;;;;::::':::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.
ヽ、
l.: : : ;;ゝ;;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:::::.::.:;.'::.::.::.::.::.::.:.ヽ
ﾞ､: : : : : ､::.::.::.::.::.ヽ:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::/;;.::.::.::.::.::.::.::.::.ト､
ヽ.: : ;;; : ､.:::.:::.:::.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
,!::::｀ヽ
,!:.ﾞヽ :: ::.;;;:.::.::.::.::.:!､､:: :: :: :: :;; .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::,1::::::::::::::＼
./:: :: ::ァ'‐-|::.::.::.::.::l ￣ ￣ヽ.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :
/ ｌ::::::::::::::::::.ヽ
/: : :／ l:: :: :: ::,′ ＼:: :: :: :: :.:.:.:ヽ､_ !::::::::::::::::::::ヽ
_,' ./ ｌ: : : : / ヽ､ ＿_ : : : : :.｀!､:::::::::::::::::::｀、
ｆ ｒ' ノ l / _/ f `ヽ: : : :l. ヽ::::::::::::::::;;丶
｀￣ ＿,! ./ ｆ_ｒ'__ノ ｌ ! ＼:::::::;;;;;;;;;`、
f_r' r' ,′ ＿,! ,′ ｀ヽ､:::::::::i
｀￣´ f_r' r' / ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ
｀￣´
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狐。英語でFOX。
キツネ（狐）は、哺乳綱ネコ目（食肉目）イヌ科イヌ亜科の一部。
狭義にはキツネ属のことである。広義には、明確な定義はないがイヌ亜科の
数属を総称するが、これは互いに近縁でない属からなる多系統である。
最も狭義にはキツネ属の1種アカギツネのことである。古来、日本で「狐」といえば、
アカギツネの亜種ホンドギツネのことだったが、蝦夷地進出後は、北海道の別亜種
キタキツネも含むようになった。
以上、wikipediaより抜粋。
やや小さいそれが、僕のお腹の上に居た。
「目が覚めたか」と聞こえた気がするが、聞き間違いだろうか。
- 14 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:17:07 ID:go6t1uI.0
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l ﾐヽ`､､ / ' 彡l
. ｌ ﾐ. ヽVｰ‐// 彡l
l :::／:::::::::ヽ ::::. !
ｌ:':.::::::::::::::::.:ﾞ:ー〈 ふむ、この姿だと都合が悪いかのう……
ｌ'てi. ,ｨこﾌ`::.:.:.ヽ.＿ _ ＿_ _＿
. ヽ/: ::ヽ .:.:.:.:.:.ｲ;;;;::::::::::::::::::.::.::.｀｀゛ﾞ ‐-､、
ニｷＣ_::メﾆ二:''´::;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀`ヽ、
t : :ヽ::;;;;::::':::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.
ヽ、
l.: : : ;;ゝ;;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:::::.::.:;.'::.::.::.::.::.::.:.ヽ
ﾞ､: : : : : ､::.::.::.::.::.ヽ:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::/;;.::.::.::.::.::.::.::.::.ト､
ヽ.: : ;;; : ､.:::.:::.:::.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
,!::::｀ヽ
,!:.ﾞヽ :: ::.;;;:.::.::.::.::.:!､､:: :: :: :: :;; .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::,1::::::::::::::＼
./:: :: ::ァ'‐-|::.::.::.::.::l ￣ ￣ヽ.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :
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ｆ ｒ' ノ l / _/ f `ヽ: : : :l. ヽ::::::::::::::::;;丶
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f_r' r' ,′ ＿,! ,′ ｀ヽ､:::::::::i
｀￣´ f_r' r' / ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ
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（； ＾ω＾）「おぉ！？ な、何で！？ 狐なんで！？ 」
完全に目の覚めた僕は慌てて起き上がると、狐から距離を取る。
先ほどまで僕のお腹にいた狐は、ピョンと飛び上がると器用に今度は机の上に着地する。
そして慌てふためき、ひとまず近くにあった虫取り網を手にした僕を前にした狐は、
狐「よし、姿を変えるか」
と、呟いた。
どうやらやはり、人の言葉を話すようだと僕は冷静に虫取り網を構えながら考えていた。
（； ＾ω＾）（エキノコーックス！！！！ ）
- 15 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:18:17 ID:go6t1uI.0
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γ ⌒ ⌒ ｀ヘ
イ "" ⌒ ヾ ヾ
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( ､ , ヾ ）
ゞ (. . ﾉ. .ﾉ .ノ
ゝ､､ゝ ﾉ ノソ
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（； -ω＾）「ぶわ！？ 」
すると、狐がくるりと宙を一回転すると、同時に煙が一つ「ぼわむ」と起きる。
手で払いながら、何事かと、狐はどこに行ったかと辺りを見回すも、しかし狐の姿は見えない。
代わりに、狐が先ほどいた机の上、そこの気配が大きいものへと変わった。
そして煙が晴れると、その正体が分かった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ。久々だが上手くいったようじゃな」
（； ＾ω＾）（お、女の子……！？ ）
見覚えがあるその服装は、僕の学校の女子制服だった。
そしてそれを着ているのは、僕好みの金髪のふわっとしたツインテールに、
僕好みの気の強そうな眼差しを持った僕好みの女の子で、机の上で腕を組み、仁王立ちをしていたのだ。
- 16 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:19:16 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「よし、これでどうじゃ。人の姿なら多少は落ち着いたじゃろ？」
（； ＾ω＾）「お、おん……おん！？ おんな！？ なんで！？ おんななんで！？ 」
確認するかのようにくるりとスカートを翻す、突如として現れた僕好みの女の子。
虫取り網を突き出すように構えて混乱する僕は、まるで女性を今まで見た事の
ない原住民のような様だった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふぅむ。せっかくお主好みの姿に化けてみせたが、あまり落ち着いてはくれんのぅ」
（； ＾ω＾）「ば、化け……？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむうむ。さっきの狐、あれは、ワシじゃ」
（； ＾ω＾）「は、はぁ！？ なんだおそれ！ どういう事なんだお、一体全体、どうなってんだお！ 」
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「ええい落ち着かんか。そしてわしの話を聞け！ 」
ぽかり、と頭を小突かれる。いや、ぽかりって擬音は相応しくなく、僕はその激痛に思わず手にしていた
虫取り網を放り投げて痛みに悶えるほどだった。
- 17 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:20:22 ID:go6t1uI.0
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∧ V Ⅵ: : :.:! / : /i/ ﾊ ∧
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「結論から言う！ 」
ビシリ、と指をさす女の子（狐）。
いや、まだ何が何やら、頭も痛いしという状況だが、勢い良くそして鋭く指を差されて
僕は思わず姿勢を正した。
（； ＾ω＾）「は、はい！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「小僧。お前、呪われたぞ」
（； ＾ω＾）σ「……は？ 呪われたって……あなたに？」
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけめ！ 」
（； ＾ω＾）「あだっ！ 」
もう一度彼女から拳骨を食らう。
頭を押さえ、今はとにかく彼女の話を聞こうと僕は痛みを堪えた。
- 18 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/19(土) 23:21:21 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「わしが呪う理由などなかろう。お前に呪いをかけたのは悪霊じゃ」
（； ＾ω＾）「あ、悪霊？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむ。呪いを振りまき、人を苦しめるとんでもない奴じゃった」
ξ#-⊿ﾟ)ξ「それがまぁ、お前によって封印していた石が粉々に砕かれてしまってな。
解き放たれた悪霊は、まず最初にお前に即死級の呪いをかけたのじゃ」
（； ＾ω＾）「即死！？ っていうかちょっと待ってお！？ 」
（； ＾ω＾）「まず悪霊って何なんだお！？ 何で僕が呪われるんだお！？ 封印！？
そしてそもそも君は何者なんだお！ 」
僕はこんこんと説教を捲し立てる彼女の言葉を遮り、質問をぶつけた。
彼女は誰で、呪いとは何か、何故僕が、という内容に対して、彼女は指を３つ立てて返した。
- 19 名前： ◆/4Fw4AXCeI[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:24:03 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まず一つ。呪いとは先ほど言ったように、悪霊がお前にかけたものじゃ。
普通なら、かけられた瞬間死ぬものじゃった」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「落ち着け。そして２つ。何故お前が呪われたか。それはお前、今日 備府神社に行ったじゃろ？」
（ ＾ω＾）「い、行きましたけど……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そこで石のようなものを壊したじゃろ」
（ ＾ω＾）「え？ そ、そうですけど……」
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「え、ちょっと待って！？ まさかあれに！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうじゃ。アレに封印されておったんじゃよ」
- 20 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:24:57 ID:go6t1uI.0
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（； ＾ω＾）「ちょ、ちょっと待ってお！ それが本当なら、なんでそんな大事なものがなんであんな場所に！？
もっと厳重に保管しておくとかしないのかお！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いやだって、封印したのワシじゃし。人間はあそこに封印されてるとは知らんかったんじゃろ。どんまい」
（； ＾ω＾）「えぇーーーーーーーーーー！？ 」
（； ＾ω＾）「じゃ、じゃあ僕はどうなるんですかお！？ このまま呪いで死ぬのかお！？ 」
（； ＾ω＾）「まだ彼女も出来ていないんですお！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃから落ち着け。３つめ。ワシはその備府神社で祀られてる狐じゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「喜ぶがよい。お前が熱心にワシの神社に通っていたからのう。
仕方なく、仕方なーく！ 仕方なくじゃぞ！？ ワシがお前を助けてやることにしたんじゃ」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
- 21 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:27:42 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「現にお前が今生きているのは、ワシがその呪いから守ってやったおかげなんじゃよ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ま、まぁ多少弱める程度にしか出来なくてな。妥協案で対応した」
（； ＾ω＾）「妥協案……？と、というかもしその呪いが本当だとして、僕は一体
どうすれば良いんだお……？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なぁに、簡単じゃよ。呪いをかけた本人を再び封印すれば良い」
（ ＾ω＾）「そ、そうなんですか？ それじゃ、封印の方頑張ってくださいお！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけめ！ 」
（； ＾ω＾）「あいた！ 」
- 23 名前： ◆/4Fw4AXCeI 投稿日：2017/08/19(土) 23:28:45 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ワシはお前を呪いから守るためにお前のそばを離れることが出来んのじゃ。
だから、やるんじゃよ」
（； ＾ω＾）「や、やるって……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξσ
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξσ
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「……え！？ 嘘でしょ！？ 」
- 24 名前： ◆/4Fw4AXCeI 投稿日：2017/08/19(土) 23:30:06 ID:go6t1uI.0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「馬鹿者。嘘などつかぬわ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前が」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悪霊を見つけて」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「封印して」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「呪いを」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「解くんじゃよ」
（； ＾ω＾）
自称備府神社に祀られている狐の彼女が、僕の胸を指で叩きながら説明をする。
しかし、僕は未だに彼女の言葉を、呪いだとか悪霊だとかを信じることが出来ないでいた。
- 25 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:31:33 ID:go6t1uI.0
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（； ＾ω＾）「いやいやいや……いやいやいやいや！！！ 冗談でしょ！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一度言う！ お前が、悪霊を見つけて、封印して、呪いを、解くんじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「いやいやいや……いやいやいやいや！！！ 」
僕が？呪いを解くために？悪霊とやらを見つける？封印する？
いやいやいや。待て待て待て。なんだそれは。というかこれは夢か。夢だろうか。
そもそもこの子はなんなんだ。狐が化けた？確かにこの姿はとても僕好みだ。
毎週毎週お参りをして祈って、いつかこんなこと付き合いと願っていた、まさにその姿だ。
- 26 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:32:48 ID:go6t1uI.0
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だがしかし、こんなことが現実に起こるだろうか。
僕は彼女がほしい。ただそれだけを願っていた。でも現実は、呪われて？
本当なら僕は死んでて？でも狐が助けてくれて？
しかも狐が人間に化けて？更にその上 僕好みで？
（ ＾ω＾）「あ！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「むっ」
（ ＾ω＾）「ははーん、これ夢か」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい！ 夢で済ますな！ 大マジなんじゃぞ！？ 」
- 27 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:33:34 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「いや、むしろ夢なら……」ｺﾞｸﾘ
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おい。なんじゃ！ その目はなんじゃ！ よさんか！ その目はよさんか！ いやらしい！ 」
（ ＾ω＾）「ぐふふふ！ 夢ならあんなことやこんなことも！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「やめろ！ 寄るな！ 夢じゃない！ これは夢じゃない！ 」
（ ＾ω＾）「えぇ！？ じゃあ僕もついに彼女が！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい落ち着け！ なにがどうしてそうなる！？ 」
- 28 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:35:13 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「ええい！ とにかくこんな可愛い子がいるんだお！ まずは──！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけめ！！！！！ 」
かつてないほどの衝撃。
彼女の拳骨、鉄拳ともいえる固いものが僕の頭蓋を砕く。
激痛を感じる間もなく、僕の意識は一瞬の内に途絶えた。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あわわわわ……つ、ついやってしもうた……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ま、まぁ大丈夫じゃろ。そのための力じゃしな。セーフセーフ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……うむ。ともあれ、よろしく頼むぞ。内藤ホライゾンよ」
- 29 名前： ◆/4Fw4AXCeI 投稿日：2017/08/19(土) 23:35:50 ID:go6t1uI.0
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- 30 名前： ◆/4Fw4AXCeI 投稿日：2017/08/19(土) 23:36:44 ID:go6t1uI.0
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（ ＾ω＾）「はっ！ 」
雀の声とカーテンの隙間から入る朝日に、目覚まし時計よりも早く目が覚めた。
（ ＾ω＾）「あれは……」
思い出すのは夜のこと。あの女の子と強烈な拳骨。
頭のてっぺんを触ってみると、しかしたんこぶも痛みも何もない。
綺麗にベッドの上で寝ていることもあり、やはり夢だったのかと僕は思った。
（ ＾ω＾）「夢、か……」
少し残念に思うのは、夢の中の彼女が可愛かったことと、僕も年頃なのだ、
ちょっとした非日常に憧れていたからかもしれない。
ベッドから起き上がると、僕は─────
- 31 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/19(土) 23:38:44 ID:go6t1uI.0
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・ １と２の好きな数字を選んでください
１．急いでドアを開けた
２．落ち着いてドアを開けた
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（ ＾ω＾）「>>34」
- 34 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:38:41 ID:vpT3tN5E0
- では2で！
- 35 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:45:50 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「どっこらしょっと」
僕はベッドから起き上がると、ゆっくりとドアを開け下の階のリビングへと向かう。
せっかく早く起きられたのだから、ゆっくりと余裕をもって学校へ行くとするとしよう。
そうだ、それに朝早くに行けばもしかしたら彼女が出来るかもしれない。
早朝散歩が趣味だったり、朝早くに学校へ行って読書がするのが趣味な、おしとやかな彼女が。
そう思えば、たまの早起きも良いものだ。
- 36 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:46:26 ID:EKPVPPDs0
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|￣￣￣ > /ごノ ﾀﾝﾀﾝ
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- 37 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:47:47 ID:EKPVPPDs0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：階段で足を踏み外したことによる転落死（段差２段）
残機：（ ＾ω＾）×９８
.
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- 38 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:49:28 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「はっ！ 」
ふと気づく。
階段の下で僕はなぜ寝そべっているのか。
（； ＾ω＾）「……い、いや」
いや、違う。恐る恐る、心臓に手を当てる。ドクドクと脈を打っている。
生きている。僕は、生きている。だがしかし、先ほど死んだのだ。
階段から転げ落ちて死んだのだ。しかも２段から落ちてだ。
なんと酷い死因だろう。
（； ＾ω＾）「いや、だって……そんな、なんで」
信じたくはない。死んでしまっただなんて。死因がこれだなんて。
しかし、事実なのだ。記憶がある。実感もある。
転げ落ちたときに『あ、死んだ』という実感と、ふと先ほど気づいたときに
『あ、生き返った』という、理屈ではなく、どうしようもないほどの実感が、あったのだ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「これで分かったか？」
- 39 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:50:57 ID:EKPVPPDs0
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} V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- |
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リンビングから聞こえた声に振り向くと、そこには何故かパンを頬張った昨日の
彼女が居た。昨日のあれは、夢ではなかったのか？というかそのパンは
僕が朝ご飯用に買い置きしていたやつではないか？
（； ＾ω＾）「な、なんでここに……！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん？ 昨日も言ったじゃろう。呪いから守るため、じゃよ」
（； ＾ω＾）「呪い……」
やはり、昨日の出来事は夢ではなかったのか。
し、信じたくない……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「さて、それで先ほど”死んで”分かったと思うが─────」
（； ＾ω＾）「そ、そうだお！ あれは一体何なんだお！？ 」
僕は彼女の言葉を遮り、先ほどの”死”を訪ねる。
信じたくはないが、僕は確実に死んだ。それはどうしようもないほど理解している。
だが、何故僕は生き返ったのだ。そして確かに見えた『残機９８』とは何なのか。
- 40 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 00:59:59 ID:EKPVPPDs0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それはな、ワシの力のおかげなんじゃよ」
（； ＾ω＾）「おかげ……？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前にかかった即死級の呪いを解くことが出来なかったのでな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「しかしこのままお前が死んでしまうのも忍びない。と、いうわけでな」
（； ＾ω＾）「というわけで……？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうやっても死んじゃうなら死ぬたびに生き返らせれば良くない？とな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「昨日言っていた妥協案じゃな」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「しかしなぁ、呪いの力が強すぎてお前、やけに死に易い体になってしもうたし」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「さらに言うとワシの力も弱まってたので１００回までしか生き返られんのじゃ」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
- 41 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:01:21 ID:EKPVPPDs0
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衝撃の事実３連発。昨日から驚いてばかりである。
どうやら僕はとんでもなく死にやすくなってて、だけど死ぬたびに生き返れるようで、
でもでもそれも１００回までしかできないようで。
（； ＾ω＾）「ど、どうすれば……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だから昨日も言ったじゃろ？ 悪霊を探し出して、再び封印するのじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「そん、な……」
（； ＾ω＾）「それじゃ、このまま呪いが解けなかったら……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「襲かれ早かれ、死ぬじゃろうな」
（； ＾ω＾）「そんな！ 」
やはり、そうなのか。
もはや呪いに関しても、彼女が狐という事に関してももはや疑いようのない事実である
のは間違いない。このままでは間違いない”死”が僕を待っている。
- 42 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:03:02 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「このままだと、僕は死ぬ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
（； ＾ω＾）「そんなのは絶対に嫌だお！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむ。では呪いを解くために共に頑張ろ────」
（； ＾ω＾）「このまま彼女が出来ずに死んでたまるかお！！！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「う……は？」
（； ＾ω＾）「い、いやだ！ まだデートもしたことないし手を繋ぐことだってキスだってまだなんだお！
一緒に登下校しちゃったり、胸がドキドキするような淡い思い出だってまだまだなんだお！ 」
（； ＾ω＾）「死んでたまるか……死んでたまるかお！！！！ 僕には夢がある！ 彼女を作ってｷｬｯｷｬｳﾌﾌな
エブリデイ！ ドクオとショボンに自慢して幸せを謳歌！！！ 彼女を作るという夢！！！！ 」
- 43 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:06:58 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「ねぇ、助けてお！ 僕、あんなにお参りしたんだお！？ 助けてお狐さん！ ねぇ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おい近い！ やめろ、鼻水が引っ付く！ 」
（ ；ω；）「死にたくねぇおーーー！！！ 死にたくねぇんだおーーーーー！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「やめい、近いのじゃ！ 圧が、圧がある！ 」
（ ；ω；）「もういっそ狐さんが恋人になってくださいお！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おいどこ触ってる！ 離せ！ 離さんか！ 」
（ ；ω；）「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「こ、の……たわけめ！ 」
（ ；ω；）「おごっ」
強烈なボディーブロー。
捻じれる様に腹を抉られ、僕は膝をつく。一瞬、「死んだ」と思ったがどうやらまだ生きているようだ。
- 44 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:10:30 ID:EKPVPPDs0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「死なないように加減はした」
（； ＾ω＾）「ご、ごめんなさい錯乱してましたお……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや、無理もない……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だが、呪いは事実でありこのままでは死んでしまうというのも事実なのじゃ」
（； ＾ω＾）「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だから、呪いを解くために。立ち上がるのじゃ！ 内藤ホライゾン！！！ 」
（； ＾ω＾）「……」
彼女はそう息巻いて言うけれど、果たして僕にそんなことが出来るのだろうか。
そもそも、彼女は自分の事を祀られている狐だと言っていたけれど、何故狐が僕の呪いを
解こうとしてくれたのだろう。
呪いは分かった。その理由も分かった。
ではなぜ、彼女は助けてくれる？
僕は彼女におずおずと尋ねることにした。
- 45 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:11:59 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「……というか、あなた……狐さん？ はどうして僕を助けてくれるんだお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「む？ そりゃ、まぁ流石にワシの神社でお前が呪いで死ぬのはあまりにも忍びないしのぅ」
ξ-⊿ﾟ)ξ「それに、一応ワシの神社に何度も参拝しておったし？ まぁ、そんなもんじゃよ」
う
（； ＾ω＾）「そ、そうなのかお！？ じゃ、じゃあ僕が毎週毎週、お参りに行っていたから……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あんな寂れた神社とも呼べるのか怪しいところ、よく通ったものよ。ワシが言うのもアレじゃがな」
- 46 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 01:13:33 ID:EKPVPPDs0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむうむ。何度も通っていたおかげというわけじゃな」
（； ＾ω＾）「おぉ！ よ、よかったー何度も通ってて！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむうむ。何度も通っていて本当に良かったな。
おかげで悪霊に呪われてもワシが呪いから身を護ってやれたし」
（； ＾ω＾）「いや、ホント昨日もちゃんと通ってよかったお……」
（； ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ（； ＾ω＾）「「……ん？」」
う う
- 47 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:18:00 ID:EKPVPPDs0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「と、とりあえず悪霊を再び封印すればお前の呪いは解ける！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「昨日も言ったが、ワシはお前にかけられた呪いを抑えるのに近くに居る必要がある」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悪霊を封印するしばしの間、よろしく頼むぞ」
そう言って手を差しだす狐さん。
これから呪いを解くまでの間、彼女と一緒にいなければならないようだ。
この死に易くなってしまった呪いを解くために、僕は生き抜かなければならない。
彼女を作れないまま、死んでたまるか。絶対に死なないぞ。死んでたまるか。
彼女を作るんだ。僕は。
彼女を作るぞ。僕は。
モテたいのだ。僕は。
強い思いを胸に、僕は目の前に差し出された手を握り返した。
- 48 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:19:33 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「よろしくだお。狐さん……狐さんで良いのかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん？ あぁ、そうじゃな……うむ、ツンと呼ぶがよい。昔、そう言われておった」
（ ＾ω＾）「分かったお！ ツンさん！ 」
（ ＾ω＾）「ところで、死んだときに残機９８って見えたんだけど……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ、残りの命の数じゃな」
（ ＾ω＾）「……９８ってことは、僕、少なくとも２回死んでるんだおね？」
ξ；ﾟ－ﾟ)ξ「……」
残機９８。それはつまり９８回分の命。
しかしツンさんの話曰く、僕は１００回の残機があったはず。
そして先ほど１回死んだのだから、９９回ではないのだろうか。
９８という数字に矛盾を感じる。
- 49 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:25:15 ID:EKPVPPDs0
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ξ；-⊿-)ξ「……」
（； ＾ω＾）「え、何！？ 何で黙るの！？ 」
ξ；-⊿-)ξ「そ、そのぅ……じゃな……つい、な。うん」
（； ＾ω＾）「つい！？ 」
なんだ「つい」とは。どこか不穏な空気を感じ、僕は100回という上限にも関わらず
既に残りは98回（うち一回は先ほど）という矛盾を考える。
そしてまさか、という思いを震える口先から絞り出した。
- 50 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:25:41 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「き、昨日の夜の、最後の拳骨って……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ま、まさかあんなに死にやすくなってるとはのぅ……」
（； ＾ω＾）「うわぁあああああ！！！！ やっぱり！ やっぱり！！！ 人殺しめ！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「う、うるさいうるさいうるさい！ 大丈夫残りはまだあるから大丈夫じゃって！ 」
なんてことを、人の命をなんだと思っているのだ。
僕の命はそんなにほいほい死んでも良いほど安くはないぞ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「毎回500円を賽銭箱に投げていてよかったのぅ」
（ ＾ω＾）「安かった」
- 51 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:30:01 ID:EKPVPPDs0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まぁ、それでだな……」
ピピピピピピピピピピピ！
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「む！？ 」
（； ＾ω＾）「あぁ、目覚まし止めるの忘れてたお……どうかしたのかおツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「い、いやなんでもないわ……ビックリはしておらんぞ！？ 」
（； ＾ω＾）「そうですか……んあ！？ もうこんな時間！？ 急いで学校に行かないと！ 」
目覚ましが鳴ったという事は、せっかくの早起きが無駄になってしまったという事だ。
僕はもう一度自分の部屋に戻り目覚まし時計を止めると、いつものように制服の袖に
腕を通し、僕は部屋を飛び出た。今度は死なないように、慎重に階段を下りて。
- 52 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:35:17 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「あ、僕は学校に行きますけどツンさんは！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「む？ あぁ、ワシの事は気にするでないぞ」
（； ＾ω＾）「わかりましたお！ 」
不思議な彼女の言うことだ。
きっと霊体的なアレになったりで、そのあたりは上手くやってくれるのだろう。
僕はリビングで軽く朝食を取って学校に向かうのであった。
（； ＾ω＾）（親がしばらく出張で家に居なくてよかったお……）
もし親が居たら、僕が死んでいるところを見られていただろうか。
そして生き返るところを見られていただろうか。
事のあらましを説明する自分を想像するが、きっと病院に連れていかれることだろう。
やはり、親が居ないのは良かったと思う。
- 53 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:36:29 ID:EKPVPPDs0
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- 54 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:37:10 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「あぁ、しっかし……どうしてこうなった」
通学路で僕は歩きながら愚痴をこぼす。
どうしてこうなった、本当にその通りだ。どうして呪われた。
どうして石を壊してしまった。どうして神社に行ってしまった。
しかし、悔やんだところで呪われてしまった以上は仕方がない。
呪いを解くために、悪霊を見つけ出そう。
そしてその前に無事に僕は学校にたどり着けるのだろうか。
僕は慎重に通学路を歩いた。
（； ＾ω＾）「はっ！ 」
嫌な予感がする。
- 55 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:38:03 ID:EKPVPPDs0
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・ 後ろから嫌な予感がする
１～３の好きな数字を選んでください
１．横に避ける
２．前へ飛び出て逃げる
３．あえて動かない
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（ ＾ω＾）「>>57」
- 57 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:39:44 ID:TzdzgB3w0
- 1
- 58 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:42:53 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「むっ！ 」
後ろから迫る嫌な気配に、僕はすぐさま横へと飛び退ける。
そしてぐるりとバスケット選手もびっくりのターンをし、僕は逆にその気配の背後を取った。
('A`；) 「おぉ、なんだよブーン。避けるんじゃねぇよ」
僕の背後を取ろうとし、やや屈んだ体制で迫っていたのは友人のドクオだった。
両手人差し指を突き出して重ねているのを見ると、カンチョウをするつもりだったのだろう。
（ ＾ω＾）「まーったく、高校生にもなって何をやってるんだお」
(´･ω･`)「おはようブーン」
（ ＾ω＾）「お。ショボンも一緒だったのかお」
そして僕のお尻をフェザータッチしながら現れたのはもう一人の友人、ショボンだった。
二人の言う『ブーン』とは僕のことであり、昔からのあだ名である。
- 59 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:43:18 ID:EKPVPPDs0
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('A`) 「ほら、最近この辺り物騒だし。練習だよ練習」
（； ＾ω＾）「何の練習なんだお……」
僕はショボンの手を払いながらドクオに答えた。
名残惜しそうに僕の手のひらを撫でてから、ショボンが言葉を続ける。
(´･ω･`)「ほら、不審人物が目撃されたっていうし、野良猫なんかもやたら殺されちゃってるじゃん？」
（ ＾ω＾）「あー確かにニュースにもなってたおね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんじゃそれは、物騒じゃのう」
（； ＾ω＾）「ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ！！！！！！ 」
- 60 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:44:41 ID:EKPVPPDs0
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('A`；) 「お、おい。なんだよ急に豚の真似して。汚ったねぇなぁ」
(´･ω･`)「ドクオってば昨日の夜の事思い出しちゃった？」
('A`) 「捏造してあらぬ誤解を生みだすのはやめろ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「捏造？ 昨日の夜、豚の真似……？」
（； ＾ω＾）「い、いや……ドクオ達、見えない……のかお？」
('A`) 「はぁ？」
（； ＾ω＾）「あー……ごめんお。ちょっと気管に唾が入っちゃって……」
(´･ω･`)「あるある」
- 61 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:46:36 ID:EKPVPPDs0
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突如として僕の背後からひょっこりと顔を出したツンさん。
思わず吹き出してしまったが、ドクオ達には見えていないようだ。
どうやら最初に僕が考えていた通り、姿が見えない状態なのだろう。
流石、お狐様というやつだ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「見えないから安心せい」
（ ＾ω＾）（うーん、どう見ても変人と思われてしまった）
('A`) 「そうそう、話は戻るがその不審者って段々標的が大きくなってるらしいぜ」
(´･ω･`)「そうなの？」
('A`) 「あぁ。最初は虫で、次に小鳥、カラス、猫だろ？ だから次はもしかして人間かも……ってな」
(；´･ω･)「虫って……それ本当なの？」
('A`) 「いや、なんか備府公園の裏の用具入れあるじゃん？ あそこに大量の虫の死骸があったらしい」
('A`) 「で、最近の噂じゃん？ だから、もしかして……って話なんだとよ」
- 62 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:47:46 ID:EKPVPPDs0
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(´･ω･`)「じゃあドクオも気を付けないとね」
('A`) 「いやー、俺は大丈夫だろ」
(´･ω･`)「いや小物だし。人間的に」
('A`) 「言うに事欠いてそれはひでぇよ」
(´･ω･`)「大丈夫！ 僕が守ってあげる！ 」 ﾓﾐｯ
('A`；) 「やだよ。正直、見えない不審者より見えるお前の方がこえーもん。ケツ触るのやめて」
(´･ω･`)「えー、僕ってそんなに強面？」
('A`) 「人の話理解しないタイプ？」
（ ＾ω＾）「……」
賑やかに楽しそうな会話をする二人の後ろを、僕は歩いていた。
二人に聞こえないよう、ツンさんにひそひそと耳打ちをする。
- 63 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 01:49:59 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ､_,,.斗: :|_:了..|羅| |
二二二二二二二二二二.. [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ｀¨ ‐ﾁﾊ|:ｱ . ||内| |
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┬┴┬┴┬┴┬┴┬ └ぅ)ヽﾚくﾄ｀¨ T爪レj/う) | ￣ .|
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（ ＾ω＾）「な、なんで来たんですかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そりゃ、お前の傍でないと呪いから守れんからのぅ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まぁこうして姿を消してるわけじゃから、気にするな」
（； ＾ω＾）「は、はぁ……」
そういうことなら、まぁ……良いのだろうか。
前を歩く二人は未だにイチャイチャしているので、この際に呪いについて聞いておくのも良いだろうと
思い僕はツンさんに尋ねることにした。
（ ＾ω＾）「呪いなんですけど、その悪霊を見つけて封印すれば良いんですおね？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうじゃな」
（ ＾ω＾）「じゃ、その悪霊ってどうやって見つけられるんですかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ、それは見れば────
('A`) 「おいブーン、どうしたそんなに後ろを歩いて。コイツと二人っきりにさせないでくれ頼む」
（； ＾ω＾）「お、すまんお！ 」
- 64 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:51:02 ID:EKPVPPDs0
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ツンさんの言葉を遮り、ドクオが助けを求める。
僕はツンさんにごめんねというジェスチャーを残し、ドクオの元へと駆け出した。
（ ＾ω＾）「……ん？」
('A`) 「どした？」
(´･ω･`)「あ、ドクオの好きな女児小学生が居るよ」
('A`) 「俺お前に何かしたっけ？」
ショボンの言う先には確かに小学生が居た。
いや、僕はドクオと同じように女児小学生に興味があるわけではない。
しかし、やたら目に入ってしまう。というか気になる。というかなんだあれは。
気にならない、という方が変ではなかろうか。
_,
（ ＾ω＾）「なんだお、あれ」
(´･ω･`)「何が？」
('A`) 「ＵＦＯでも見たか？」
- 65 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:51:47 ID:EKPVPPDs0
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二二二二二二二二二二二二. /⌒ヽ , -- 、ヽﾄ.|: : : :} ,.||内| |
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（ ＾ω＾）「いや、あれだお」
('A`) 「だから何がだよ」
(´･ω･`)「んー？ 何か変なものでもある？」
（； ＾ω＾）「……え、見えてない？」
(´･ω･`)「ごめん、何を言ってるのかわからない」
('A`) 「んー？ 今も見えてる？」
（； ＾ω＾）「……」
僕の視線の先、それは小学生。
の、頭だった。
サラリーマンや中学生、他校の生徒達が団子状態で歩いている中、その子だけがやたら目立つ。
というのも、大きな白い旗が頭に生えていたからだ。
- 66 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:58:34 ID:EKPVPPDs0
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ﾋﾟｺｰﾝ！ ┗| : : : | _,,-'~''^'-^ﾞ-､'~''^'-^ﾞ-､
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最近の小学生はそれが流行りなのだろうかとも思ったが、そんな話は聞いたことがない。
他の小学生にも目をやるが、白い旗があるのはあの子だけだ。
そしてどうやら二人にはそれが見えていないようだ。
一体どういうことかと頭を悩ませる僕に、答えてくれたのはツンさんであった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……見えるか。あれはな、悪霊の影響を受けてしまった証──」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「───フラグじゃ。お前も悪霊の影響を受け取るからの。見えるんじゃろうな」
（； ＾ω＾）（……は！？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どこかで悪霊と出会ってしまったのかのぅ。良くないことが起こってしまうな、アレは」
（； ＾ω＾）（良くない事って……）
('A`) 「どうしたブーン？」
ツンさんの言う良くないこととはなんだろうか。
僕は悪霊に呪いをかけられ、死にそうになった。
その悪霊の影響を、あの小学生は受けているというのか。
良い予感は当然、全くしない。
- 67 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 01:59:49 ID:EKPVPPDs0
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どうすれば良いのかと思考が働く中、視線だけは小学生をしっかりと追いかけている。
小学生が赤信号になった横断歩道手前で立ち止まる。
人ごみ、団子集団の中に埋もれていく小学生だが、嫌な予感がどうにも抜けない。
その時、人ごみの中から突如その小学生が倒れる形で飛び出してしまう。
当然、車道は青だ。
スピードを出した車が、転げてしまった小学生に向かう。
（； ＾ω＾）「！！！！！！！ 」
- 68 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 02:01:57 ID:EKPVPPDs0
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・ 考える時間などない
僕は飛び出した。
>>70の書き込み時間末尾が７以下で成功
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- 70 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 11:09:15 ID:i1fk0D9s0
- 助かれ！
- 71 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 13:02:45 ID:EKPVPPDs0
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` ー一'´￣ ヽｰ彡'.::::::＼
｀ヽ.:.::::::::::::丶 |
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∨/.:::::::::::}, i| , ／ ‘
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Y.::::::::::::::入 |!し／/
｀ ー=≦∨〉 ｀ヽ て_ ￣
}主}｀ヽ/ } （＿＿＿＿
ｊ主ｊ_ ,ﾉ| ￣￣￣￣￣￣￣
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- 72 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:04:07 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「だ、大丈夫かお？」
*(；‘‘)*「え、え？」
咄嗟に、僕は小学生を抱きかかえるようにして飛び込む。
幸い、車は僕の後ろをブレーキを掛けながら通り過ぎる。
定番の「あぶねーだろバッキャロー！」の声と共に、車はまた走り出す。
僕の腕の中にいる小学生は何が何だかわからない、という表情から
状況が理解できたのか泣き声を上げた。
丁度歩行者信号も青になったところで、他の人たちが僕たちの無事を確かめにわらわらと群がり始める。
ふと小学生を見ると、頭にあった旗は消えていた。
（； ＾ω＾）（フラグが消えている……ということは）
（； ＾ω＾）（良くない事って言うのは、やっぱりこういうことかお！ ）
ツンさんの言う事を思い出す。
もし僕が嫌な予感を感じることが出来なければ、もし咄嗟に飛び出すことが出来なかったら。
この子は、大けがを……最悪、死んでしまっていたのだろうか。
- 73 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:04:52 ID:EKPVPPDs0
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泣き止まない小学生に「大丈夫」と声をかけ続けていると、人ごみの中から「ヘリカルちゃん！？ 」
という声と共に女性が割って入ってきた。
どうやらこの小学生の知り合いのようで、僕はその人に彼女を任せると立ち上がり、
人ごみをかき分けて外へと出ていく。
('A`；) 「おいブーン！ 」
(；´･ω･)「怪我はしてないかい！？ 」
そのあとを人ごみをかき分け追いかけてきたのはドクオとショボンだった。
二人とも僕の無事を確認すると、思いっきり肩を殴ってきた。
（； ＾ω＾）「ちょ、やめろ死ぬ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「死んじゃう！ こいつ死んじゃうから！ 」
('A`；) 「うるせー！ 心配かけやがって！ 」
（ ＾ω＾）「あ」
- 74 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:06:57 ID:EKPVPPDs0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：肩パン
残機：（ ＾ω＾）×９７
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- 75 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:07:34 ID:EKPVPPDs0
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二二二二 / | /⌒ヽ i '' ､ ::::::::::::::::::::::| _. ＜ | /⌒ヽ |｀
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（ ；ω；）「し、死んだらどうする！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「死んだよ」
（ ；ω；）「言わないでぇ……」
('A`；) 「ったくよー……危ないことするんじゃねーよ。死んだらどうすんだ」
（ ；ω；）「死んだお」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「弱いのぅ……」
('A`) 「は？」
(；´･ω･)「無茶するんじゃないよ全く……」
（； ＾ω＾）「わかった、分かったから殴るなお！ また死んじゃう！ 」
ドクオの執拗なまでの肩パンを防ぎながら、僕たちは学校へと向かうのであった。
- 76 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:08:00 ID:EKPVPPDs0
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- 77 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:08:40 ID:EKPVPPDs0
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| | | | | [備府高等学校]
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
学校に到着する。
僕たちが通う備府高校は至って普通の、本当にごく普通の高校である。
校舎も別に大きくないし、部活動が盛んでも、ましてや世紀末じみた殺伐とした高校でもない。
('A`) 「おい、何立ち止まってんだよ」
(´･ω･`)「はやく教室行こうよ」
（； ＾ω＾）「……」
しかし、僕はいつも見慣れているはずの我が校に違和感を覚えた。
というか見えた。見える。やべぇ。
- 78 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:09:04 ID:EKPVPPDs0
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| | | | | [備府高等学校]
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
何か学校の周りを黒い霧のようなものが囲んでいる。
この感じは、先ほどの小学生の旗を見たときと似ているなと思っていると、
これもまた先ほどと同じくツンさんが答えた。
- 79 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 13:09:45 ID:EKPVPPDs0
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| | | | | [備府高等学校]
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悪霊の気配、じゃな」
（； ＾ω＾）「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「分かったじゃろ？ お前はもう悪霊が、その力が見えるようになっているんじゃよ」
ξ-⊿ﾟ)ξ「そのおかげで、悪霊を見つけ出すことが出来るんじゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「恐らく、この付近にいるんじゃろう」
（； ＾ω＾）「……」
悪霊が、この近くに……
- 80 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:10:23 ID:EKPVPPDs0
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＿＿＿ 八 ├＼ / ＿＿.| |LlLl Ll .ヽ （__人__） /
＿＿＿＿＿ヽ _ -< ＿＿＿| |======= ､.,＿ イ
|￣||￣| ／ﾊ ／ / ＼ .￣| .| |LlLl LlL イ＼ ／/!ﾍ _
≦´冫ｌ小_.∧ / ヽ.. .| |==._. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､
l ＾ {::::} /ヽ | |. / |/∨__/ヽl V
ｌ ｌ:::ｌ / ｌ | |/. |:::::| ‐――┐
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V
ｌ ｌ l:::ｌ ／ ｌ/ ｌ 備府 / |. /|:::::|
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('A`) 「おいブーン！ 」
（； ＾ω＾）「あ、うん。ごめんお。今行くお」
(´･ω･`)「もしかしてさっき、どこか頭でも打った？」
（； ＾ω＾）「いや、大丈夫だお。平気だお」
ドクオとショボンに急かされ、僕は再び歩き出す。
この近くに居るという事は、もしかしてあの小学生のようにこの学校の誰かも
フラグを立ててしまっているのだろうか。
（ ＾ω＾）（だとしたら、助けないと！ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前も早いところ何とかしないと死ぬぞ」
（ ＾ω＾）（彼女作るまでは死ねない！ ）
- 81 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 13:10:43 ID:EKPVPPDs0
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- 82 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:11:22 ID:EKPVPPDs0
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そうこうして、ようやく教室へとたどり着く。
時間としては、朝礼が始まるちょっと前だ。まぁ、セーフといったところだろう。
（ ＾ω＾）「おはようだお」
('A`) 「はよー」
(´･ω･`)「おはよう」
既に教室に来ていた別の友人に僕たちは声をかける。
朝からむさい男が集まれば、悲しくもやはりそれなりに盛り上がるものだ。
やいのやいのと盛り上がる中、僕の背中に誰かがぶつかってしまう。
友人とふざけあっていた自分に非があると思った僕は、振り向いてその人物に頭を下げる。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「フ、気を付けてほしいな」
（； ＾ω＾）「ごめんお、トソンさん」
僕がぶつかった相手は都村トソン。
何度か話したこともある、しかしその程度のクラスメイトだった。
- 83 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:12:08 ID:EKPVPPDs0
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||_ |/|:::::ト,|.` 了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/ || | | |
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||... ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i ノ;;;;;;;;;;/. || | | |
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＿ ...... ||.. ヾ;::ﾄ､ っ ﾄ:/ i_ || | | | ||
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_]. |ﾉ ,,〃 /::::::::::::::::ヽ || | | | ||_＿..||＿＿..||
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ヽ_／|/＼ ノ
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「まぁ別に良いさ……ん？」
（； ＾ω＾）「な、なんだお？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「内藤君、もしかして……君、何か嫌なことでもあったかい？」
（； ＾ω＾）「！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「フ、どうやら図星のようだね。気を付けた方が良い」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうやら君は、凶星のもとに生まれているようだ。いや、もしかすると……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「呪い、あるいは魅入られたのかもね……」
（； ＾ω＾）「！！！ 」
クツクツと笑いながら立ち去る都村さん。
僕は彼女が言った、『嫌なこと』と『呪い』という言葉に反応してしまった。
- 84 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:12:49 ID:EKPVPPDs0
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| / ム.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ,,..-''"
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|| }/:.{.ｘ芹ﾐ }/ｨ芹ミ､:.:ｈ:ﾊ| || | || | | | || ||
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||. }:.:.“ 辷j 辷ﾉ }:.:|/ || || | || | | | ||
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|| }ﾊ:.:ミ、 - イ}/ || || | | | || ||
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＿ ...... || ヾ､_〕ト - ´{__ .|| | | | || ||
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんじゃ、あいつは。まさか……」
（； ＾ω＾）「……」
(´･ω･`) 「都村さんなんだって？」
（ ＾ω＾）「なんか、呪いがどうとか……」
(´･ω･`)「あー……」
('A`；) 「俺、あいつにこの前『遠い未来、死ぬよ』って言われた」
(´･ω･`)「そりゃ寿命で死ぬでしょう」
('A`) 「！ 」
- 85 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:13:10 ID:EKPVPPDs0
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ドクオがはっとした顔になると同時に、チャイムが鳴った。
('A`) 「っと、席に戻るか」
(´･ω･`)「そうだね」
（ ＾ω＾）「お」
- 86 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:13:51 ID:EKPVPPDs0
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（ ・∀・）「はーい、朝礼するぞー」
チャイムが鳴ると同時に現れたのはモララー先生だった。
教室内に散らばっていた僕たちを含む各グループが、各々の席に着く。
全員が座ったのを確認してから、モララー先生が近頃起きている不審者情報を伝える。
それが終わると、持っていたバインダーを確認しながらの出欠を取った。
（ ・∀・）「鬱田、鬱田ドクオー」
('A`) 「はいはーい」
（ ・∀・）「はいは一回な。毎度思うが、履歴書を書くときに苦労しそうだよな、お前の苗字」
('A`) 「テストの時ですらきついっす」
- 87 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:15:05 ID:EKPVPPDs0
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モララー先生は出欠を取るまでに少し時間をくれる人で、そこが中々生徒からの評判が良い。
ついでに顔も良い。なので女子人気も良い。運動神経も良いしノリも良いので我が校における
ヒエラルキーのトップにいる生徒からの人気も良い。まるでこの世全てから愛されているような人
であるが、僕は嫌いである。決して妬みではない。うん。
（ ・∀・）「えーっと……高岡。高岡ハインリッヒ。いないかー？ ……ん、今日も遅刻かな」
（ ・∀・）「それじゃ、次は……」
川；ﾟ -ﾟ)「すみません、遅れました」
教室の後ろのドアを開け、謝りながら入ってきたのは素直クールさんだ。
既に遅刻と判断されていた彼女だが、恐らくモララー先生はおまけで免除するだろう。
- 88 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:15:26 ID:EKPVPPDs0
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（； ・∀・）「ん、珍しいな。寝坊でもしたか？」
川；ﾟ -ﾟ)「えぇ、少し……すみませんでした」
（ ・∀・）「素直でよろしい。オマケだ、遅刻は免除」
ペコリと頭を下げ、彼女は自分の席に座る。
彼女の席は廊下側の席、その前から３つめだ。
丁度、窓側の席に座る僕からその横姿が見える。
（ ＾ω＾）「……」
('A`) 「なに見惚れてんだ」
ドクオの言うように、素直さんは綺麗で見惚れてしまうのも当然だ。
しかし、僕の視線はその上にあった。
- 89 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:16:22 ID:EKPVPPDs0
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川 ﾟ -ﾟ)
彼女の頭にある、白い旗。
小学生のよりも少し大きく、なんだか嫌な感じのするそれは、
（； ＾ω＾）（───フラグ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ……」
ちなみにツンさんは教室の一番後ろの荷物入れ、その上に座っている。
- 90 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:17:20 ID:EKPVPPDs0
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- 91 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:18:17 ID:EKPVPPDs0
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朝礼も終わり、そのまま１限目である国語が終わると僕はどうしようかと頭を悩ませた。
（； ＾ω＾）（どうする……どうする、話かけようかお？）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「何を悩んでいるんじゃ？」
（； ＾ω＾）「いや、だって……」
素直さんにフラグが立っている以上、彼女にも良くないことが起きる。
そのため、なるべく近くに居て守るべきなのかもしれないが、果たして僕に話しかけることが出来るだろうか。
（ ＾ω＾）（いや、出来ない）
反語。
だって、緊張しちゃうし。
なのでこうして僕は悩みながらも、彼女をこの場所から見守ることにしているのだ。
- 92 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:18:50 ID:EKPVPPDs0
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（ ・∀・）「あぁ、そうだ内藤」
そこに話しかけてきたのはモララー先生だった。
国語教師であったので、朝礼後そのまま授業を行ったのだ。
ウィットに富んだジョークを交えながらの授業は女生徒からの評判が良いが僕は嫌いである。
別に顔が良いから妬んでるわけではない。決して。
（ ＾ω＾）「なんですお？」
（ ・∀・）「いや、朝のことなんだがな？ お前、今日交差点で────」
川 ﾟ -ﾟ)「……」ｶﾞﾀｯ
（； ＾ω＾）「！ 」
（； ・∀・）「あ、おい内藤」
（； ＾ω＾）「先生ごめんトイレ！ 」
- 93 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 13:19:12 ID:EKPVPPDs0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、おいワシを置いてくな！ 」
（ ・∀・）「トイレなら仕方ない」
その時、視界の端に収めていた素直さんが席を立った。
依然として立ち続けているフラグ、もしかしたらこの後に良くないことが起こるのかもしれないと
思った僕は、モララー先生の言葉を最後まで聞かず、素直さんの後を追うように教室を出るのであった。
（ ・∀・）「……」
（ ・∀・）「あー、ドクオにショボン」
('A`) 「へ？」
(´･ω･`)「何ですか？」
（ ・∀・）「朝の事なんだがな、危ないことはするんじゃないぞ？」
- 94 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:20:00 ID:EKPVPPDs0
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川；ﾟ -ﾟ)
（ ＾ω＾）「あ、居たお！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんか妙にフラフラしとらんか？」
（ ＾ω＾）「言われてみれば……」
廊下を歩く素直さんを見つけたが、ツンさんの言うように、素直さんは力が入らないのか
フラフラと歩いている。一体どこに行くのだろうか。保健室？と思っていると、そのまま階段の方へと歩き出す。
まさか、と思った僕は急いで素直さんの元へと向かった。
- 95 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:20:38 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「え、いやぁ……そのぅ」
思わず声をかけたのは良いけど、素直さんの顔が怖い。
何だろう、どうしたんだろう。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ははーん、生理じゃな」
（； ＾ω＾） ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ !!!!!
川；ﾟ -ﾟ)「……大丈夫？」
（； ＾ω＾）「い、いや……大丈夫、大丈夫」
- 96 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:21:18 ID:EKPVPPDs0
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急に何てこと言うんだこの人は。
息を整えていると、素直さんが訝し気な表情で階段を下りていく。
川；ﾟ -ﾟ)「あっ……」
（； ＾ω＾）「！！！ 」
素直さんが、足を滑らせた。
- 97 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 13:21:59 ID:EKPVPPDs0
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・ 咄嗟に手を伸ばした
僕の手は彼女を掴むことが出来ただろうか
>>100の書き込み時間末尾が偶数で成功
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（； ＾ω＾）（届け────！！！ ）
- 100 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 15:45:24 ID:aetrGhKo0
- いあ
- 101 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 15:55:42 ID:EKPVPPDs0
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川；ﾟ -ﾟ)「……ご、ごめん」
（； ﾟωﾟ）「セーフ！ セーフ！ 」
なんとか素直さんの手を掴み、落下を防ぐことが出来た。
素直さんは頭を下げると、ささっと階段を駆け下りていってしまった。
（； ＾ω＾）「……」
（ ＾ω＾）
僕は当然それを追いかけた。
川；ﾟ -ﾟ)「え、何ですか！？ 」
（； ＾ω＾）「いや、ちょっとね。あははっ！ 」
素直さん、走る。廊下を走る。
- 102 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 15:56:24 ID:EKPVPPDs0
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素直さん、走る。廊下を走る。
いつもの姿からは想像できないほど走る。
廊下は走らないという校則をきっちり守ってそうな素直さんが走る。
（； ＾ω＾）「あはは！ 」
僕は追いかける。それを追いかける。素直さんを追いかける。
川；ﾟ -ﾟ)「……」
素直さんは走る。僕も走る。
素直さんが走るから僕も走る。
止まってくれないのだから走るしかない。
- 103 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 15:57:12 ID:EKPVPPDs0
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川；ﾟ -ﾟ)「こ、来ないで！ 」
素直さん、逃げる。僕から逃げる。
何故逃げるのか。僕が追いかけるからだ。
でも僕は追いかけないといけない。素直さんが死んでしまうかもしれないからだ。
（ ＾ω＾）「なんで逃げる！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「いや！ 」
素直さん、逃げる！
僕、追いかける！
- 104 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 15:58:47 ID:EKPVPPDs0
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・どうして彼女は逃げるんだろう
僕はだた彼女を救いたいだけなんだ！
１と２の好きな数字を選んでください
１．追いかけるのを止める
２．追い続ける
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（ ＾ω＾）「>>105」
- 105 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:08:40 ID:aetrGhKo0
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（； ＾ω＾）「うっ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁっ！ 」
僕は走った。
全速力で、走ってしまった。
だからこれは、罰なのだ。嫌がる彼女を追い続けた――――――――
- 107 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:17:17 ID:EKPVPPDs0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：あまりにも速く走ってしまい肺が破裂
残機：（ ＾ω＾）×９６
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- 108 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:17:38 ID:EKPVPPDs0
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- 109 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:19:07 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「いえ……はい……すみません……」
川 ； -；) ｸﾞｽｯ
（ ・∀・）「嫌がることをしちゃいけないだろう？」
結果として僕はこの休憩時間、素直さんを死なせてしまう事は無かった。というか僕が死んだ。
追い続けていた現場をモララー先生に見られてしまい、しこたま怒られてしまったが、
彼女の命を救ったと思えば安いものである。
そしてそのまま、僕たちは教室に戻った。その間の無言の空気は、たまらなく痛かった。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんで追いかけたんじゃ……」
（； ＾ω＾）「だってぇ……」
ツンさんに小突かれながら教室に入り、次の授業を受ける。
ちらりと素直さんの方を見ると、やはり頭の旗は残ったままだった。
- 111 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 16:19:29 ID:EKPVPPDs0
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- 112 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:19:58 ID:EKPVPPDs0
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昼休み。
僕とドクオ、ショボンの３人で机をくっつけてご飯を食べる。
（ ＾ω＾） ﾑｼｬｱｧ....
('A`；) 「……」
(´･ω･`)「……」
('A`) 「なにやってんのお前」
（ ＾ω＾）「え？」
(´･ω･`)「いや、素直さんをめっちゃ見てるけど……」
- 113 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:20:38 ID:EKPVPPDs0
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
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（ ＾ω＾）「そんなことないお？」
('A`) 「いやあるわ。めっちゃ見てるわ。今も見てるわ」
('A`)
('A`) 「素直のこと好きなん？」
（； ＾ω＾） ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ !!!!!
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうなのか？」
（； ＾ω＾）「違う違う、そうじゃないお」
('A`) 「でも綺麗だろ？」
（ ＾ω＾）「めっちゃ綺麗」
('A`) 「付き合えたら付き合いたいだろ？」
（ ＾ω＾）「めっちゃ付き合いたい」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「好きなんじゃろ？ほれ、言うてみい」
- 114 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:21:59 ID:EKPVPPDs0
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('A`) 「素直、なぁ……」
(´･ω･`)「何かあったの？」
('A`) 「まぁ、俺って素直と同じ中学だったんだけどさ」
('A`) 「その頃から綺麗で人気はあったんだよ」
（ ＾ω＾）「……人気『は？』」
('A`) 「なんつーか、良くも悪くも素直でなぁ……」
(´･ω･`)「……あぁ、そういう」
（ ＾ω＾）「？」
- 115 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:24:05 ID:EKPVPPDs0
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
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（ ＾ω＾）「素直なのって良いことじゃないかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうじゃそうじゃ」
('A`) 「いや、お前面と向かって「君ぶっさいくやなぁ」って言われたら腹立つだろ？」
（ ＾ω＾）「腹立つわ。鏡を見て物を言えおドクオ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「怒る」
('A`) 「いや今のは例えであって俺 関係ない。それはそれとして泣くがな」
- 116 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:24:37 ID:EKPVPPDs0
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('A`) 「そこまでではないけど、素直もそんな感じだったんだよ」
(´･ω･`)「例えば「最近太っちゃってー」って会話に「あぁ、そうだな」って言うようなものだね」
('A`) 「そうそう、その通り。まるで見てたかのように当てるな」
('A`) 「ってな感じで、周りが離れていってな。本人が気にしない質ならよかったんだが……」
(´･ω･`)「……気にしちゃったと」
('A`) 「それ以来話すことが怖くなっちまったのか、喋ることがなくなってなぁ」
（ ＾ω＾）「……」
('A`) 「で、そんな素直だがお前はどうしたい」
（ ＾ω＾）「どうって……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
- 117 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:25:55 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「え、別にどうもしないけど」
('A`) 「……まぁ、そうだよな」
（ ＾ω＾）「普通に話しかけるだけだお」 ｶﾞﾀｯ
('A`) 「そう、話かけて え？」
(´･ω･`)「お、立ち上がった」
- 118 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:27:06 ID:EKPVPPDs0
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僕は席を立ち、素直さんの方へ向かう。
未だ、素直さんの頭にはフラグが立っている。僕はそれをなんとかしたい。
だから先ほど、僕は追いかけた。
でも今はそれ以前に、ただ話しかけたいと思う。
さっきの話を聞いて同情してしまったのだろうか。
多分、そうだろう。
余計なお世話だろう。
安い同情だろう。
だが知るか。
僕はやるぞ。
素直さんを助ける。
素直さんと仲良くなる。
あわよくば付き合いたい。
強く熱い思いを胸に、僕は行くぞ――――
- 119 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 16:27:31 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）（そしてあわよくば彼女になってもらう！）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「めっちゃ下心漏れてるがな」
それでみんな幸せ。僕も彼女が出来て幸せ。素直さんも幸せ。win-winだ。
それでいいじゃないか。
そして何よりも先ほどの事を謝りたい。
僕は素直さんの席まで行くと、深々と頭を下げた。
- 120 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:28:28 ID:EKPVPPDs0
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'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ |,,..-''"|| | | |
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| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| .|| || | || | | |
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| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| .|| || | || | | |
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∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| .|| ||＿| || | | |
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|| | i人 ｎ /::.::||:::.:| || || | | | ||
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＿ ...... | l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| _|| || | | |
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￣￣￣￣￣ .「. | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ ＿＿＿＿＿
|. i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l -..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..| }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l |.....||￣ ||￣￣||￣ ||
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ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'"
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（ ＾ω＾）「素直さん！ 」
川；ﾟ -ﾟ) ﾋﾞｸｯ
川 ﾟ -ﾟ)「な、なに……？」
（ ＾ω＾）「さっきは追いかけてしまって本当にごめんお！ 」
僕の発言に教室中がどよめく。
何をしたんだあいつ、という声と素直さんが可哀想、という声が聞こえる。
ふん、好きなだけ言うがいいさ。どうせ明日には忘れてる言葉だ。
（ ＾ω＾）「お詫びといってはなんですが、僕のデザートを上げるので一緒にお昼ご飯食べようお！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「え、何で……」
（ ＾ω＾）「まぁまぁ！ まぁまぁまぁ！ 」
- 121 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:29:07 ID:EKPVPPDs0
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
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／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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嫌がる素直さんを押すようにして、僕は彼女をドクオとショボンの居る席へと連れてくる。
あんぐりと口を開けたままのドクオと、座る場所を用意するショボンに僕は人間レベルの差を感じた。
(´･ω･`)「むさ苦しいところだけど、どうぞ」
('A`) 「ど、どどど」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（ ＾ω＾）「ささ！ 座って座って」
しかし遠慮しているのか、素直さんは中々座ろうとしない。
僕とドクオでどうぞの輪唱を奏でると、ついに素直さんは自分の席に戻ろうとしてしまった。
川；ﾟ -ﾟ)「そ、その……」
（ ＾ω＾）「どうぞ 座って」
('A`) 「 どうぞ 座って」
- 122 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:29:29 ID:EKPVPPDs0
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''"...|| ||
l/ ／ ＼ ヾ i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::|
|| ||
＿＿＿ | ● ● | ......＿＿＿＿＿ |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::|
.|| ||
ヽ （__人__） / | |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.|
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,イ＼ ／/!ﾍ _ || | i人 ｎ /::.::||:::.:| .||
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_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､. || l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| .||
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./ |. /|:::::| ll V | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i//
ヽ
../_. |. / |:::::| l .〉 i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi
i l
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l
.; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
!
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
＼ |＝＝＝[ ]＝＝＝＝|/ / |ﾉ´＞ ヽ ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(´･ω･`)「ごめんね素直さん、僕たちの為を思ってここは座ってほしい」
(´･ω･`)「ブーンがなけなしの小指の爪くらいの勇気を振り絞って誘ったんだ」
(´･ω･`)「正直、ここで戻られると僕たち、凄い恥ずかしい」
川 ﾟ -ﾟ)「あ……」
('A`) 「どうぞ 座って
（ ＾ω＾）「 どうぞ 座って」
ショボンが助け船を出してくれたおかげで、素直さんが渋々といった形で座ってくれた。
それを見届けてから、僕たちは再びご飯に舌鼓を打ち、話に花を咲かせるのであった。
- 123 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:30:11 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
＿＿＿＿＿. |U /＼ | | 〇 〇 U| .| || || ||
ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ ｀´ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
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/ | /⌒ヽ i '' ､ ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ .|| || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ r く｀ |::::| l ∨... ||
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | .| .|::::| ＿,-,', /. ∨.
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「……」
（ ＾ω＾）「……」
川 ﾟ -ﾟ)「……」
(´･ω･`)「いや喋れよお前ら」
ξ#｀⊿´)ξ「そうじゃそうじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「だ、だってぇ……」
('A`；) 「なぁ……？」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
- 124 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:30:47 ID:EKPVPPDs0
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'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ |,,..-''"|| | | |
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| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| .|| || | || | | |
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| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| .|| || | || | | |
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∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| .|| ||＿| || | | |
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|| | i人 ｎ /::.::||:::.:| || || | | | ||
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＿ ...... | l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| _|| || | | |
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|. V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| .|| || | | |
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￣￣￣￣￣￣|. / ｝:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼ || | | |
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|＿_..| }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l |.....||￣ ||￣￣||￣ ||
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ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
いやしかし、僕が無理に誘っておいてこのままというのも素直さんに申し訳がない。
追いかけてしまったこともまだしっかりと謝れていないので、ここは僕が一つ根性を見せるときだろう。
（ ＾ω＾）「素直さん、さっきは追いかけてしまって本当にごめんお」
川 ﾟ -ﾟ)「あ、うん……別に……」
(´･ω･`)「あ、一限終わりの時？ なんで追いかけたのさ」
（ ＾ω＾）「それは……そのぅ……ははっ」
素直さんが死んでしまうかもしれないから。
とは言えない。
- 125 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:31:24 ID:EKPVPPDs0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川 ﾟ -ﾟ)「……」
（ ＾ω＾）「……ﾊﾊｯ」
('A`) 「……」
(´･ω･`)「……」
川 ﾟ -ﾟ)「……」
（ ＾ω＾）「……」
('A`) 「……」
(´･ω･`)「……」
沈黙２度目。
しかし今度は口火を切ったのはドクオであった。
- 126 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:31:53 ID:EKPVPPDs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿＿
/ ＼
ｉ / ＼ ｌ
| /＼ ! 殺してくれ
八 /￣＼ /
ヽ _ -<
／ﾊ ／ / ＼
_. ≦´冫ｌ小_.∧ / ヽ.._
l ＾ {::::} /ヽ
ｌ ｌ:::ｌ / ｌ
l l ／ l:::ｌ / ｌ
ｌ ｌ l:::ｌ ／ ｌ/ ｌ
l l !:::l／. ! / ｌ
l ｌ ｌ::::ｌ l / }
{彡彡彡} |::::l {彡彡彡}
| | |::::l / ｌ |
━━━━━━━━━━━━ ..| { ﾍ:/ ／ | |━━━━━━━━━━━━━
ｌ |＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「っしゃ！ そうだな、このままだとせっかくの昼飯が不味くなる！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ご、ごめんね」
('A`；) 「あぁ！ 素直の所為じゃねーよ。悪い、言葉が悪かった」
('A`) 「っと、そうだ。 俺の事覚えてるか？ 同じ中学だったんだけど」
川 ﾟ -ﾟ)「え？全然覚えがない。 居たの？」
('A`)
- 127 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:32:15 ID:EKPVPPDs0
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r- 、 .,- |／ ,,-'' /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼
|| ,,..-''"
| ＼＿＿＿／ ｜ ￣ /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ -''"
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＿＿_＿ | ／ ＼ ! ＿＿＿＿ '::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ
''"...|| ||
l/ U ／ ＼ ヾ i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::|
|| ||
＿＿＿ |U ● ● | .＿＿＿＿＿ |::.::|iYf⌒i ヽ ィ⌒ﾊ|:.::.|::.::| .||
||
ヽ （__人__） / | |:.:ﾘﾊ弋 ﾘ 弋 ｿ}|:.::i ）:.| _||
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､.,＿ イ ∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| .||
||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | i人 ～～ /::.::||:::.:|
.|| ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､. || l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| .||
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/ |/∨__/ヽl V. ||_ V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|. .||
||
/ |:::::| ‐――┐ , V... .＿_|| イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|._
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./ |. /|:::::| ll V | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i//
ヽ
../_. |. / |:::::| l .〉 i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi
i l
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l
.; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
!
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
＼ |＝＝＝[ ]＝＝＝＝|/ / |ﾉ´＞ ヽ ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「……」
う
(；´･ω･)「……」
う
川；ﾟ -ﾟ)「あっ！ ごめんね、ごめんね。そういうつもりじゃ……」
ドクオ、轟沈。
良くも悪くも素直というのはこういうことか。
- 128 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 16:38:56 ID:EKPVPPDs0
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￣￣ | ＼＿＿＿／ ｜ ,,..-''" ,, | | | |-''" ,,..-''"
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＿ l/ ／ ＼ ヾ -''||,,..-''"|| | | | ||
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ||(l| | ∧ ∧ | -''" ,,..-| || | | | || ||
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|| ヽ （__人__） / .|| || | || | | | || ||
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|| ､.,＿ イ .|| || | || | | | || ||
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||. ,イ＼ ／/!ﾍ _ || ||＿| || | | | || ||
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|. _. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ ..|| | | | || || ||
＿ ... / |/∨__/ヽl V ..|| | | | || || ||
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￣￣￣￣￣￣|. / |. /|:::::| ll V .|| | | |
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| L Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ , ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..| l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! ,,||￣ [ ]￣|「
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(´･ω･`)「……えーと」
(´＾ω＾`)「さぁ宴もたけなわでございますが」
('A`) 「盛り上がりのかけらもねーよ」
（ ＾ω＾）「ドクオが覚えられてないくらいで凹むから……」
('A`) 「お前こそなんで追いかけたんだよ」
（ ＾ω＾）「言えるわけがないお」
('A`；) 「その返しは悪い意味に勘ぐるぞ！？ 」
(´･ω･`)「二人とも落ち着いて！ 」ﾂﾈｯ
（； ＾ω＾）「ﾌﾋｨ！？ 」
('A`；) 「乳首つねるな！ 」
(´･ω･`)「落ち着いたでしょ」
- 129 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:39:19 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
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（； ＾ω＾）「方法を考えろお……」
('A`) 「素直にこんな汚い絵面を見せてしまって申し訳ねぇわ……」
..::川 ﾟ Ｈﾟ)::..
('A`) 「……素直？」
- 130 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:41:24 ID:EKPVPPDs0
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| | ./ ∨. ∨
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.. ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| |::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
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＾ω＾）「……なにしてるんだお？」
(´･ω･`)「めっちゃ小刻みに震えてるが」
..::川 ﾟ Ｈﾟ)::..
('A`) 「笑ってる？」
（ ＾ω＾）「笑ってるお？」
(´･ω･`)「笑ってるね？」
..::川 ﾟ Ｈﾟ)”::.. ﾌﾙﾌﾙ
- 131 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:42:07 ID:EKPVPPDs0
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￣￣ . ￣￣ ,,..-''" ,, | | | |-''"
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/::::::|:::::::| ミﾆz z≡ﾆ}:::::::|
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＿＿＿＿ , :::::::::: |:::::::ﾄ、 ,'. | .| 人::::::: ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
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＿＿＿＿ /:/::::::::::|:::::::|:| .| | ! :::::|:::: ﾟ ｡≧ 三 ＝=- ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣ {:/i:::::::::: |:::::::|. >┴-､ |＿ﾄ〈::|::::: ; ｧ, ≧=- 。
￣￣￣￣ i/ |::::::／{::::./ - ､ .Y }ヽ|:::::/ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
/ j::::/ |::/ ＼∧__,/イ j:::/､ ヾ ヾ ≧ "'''-,,,
,.:::::| ｜ | | ゞV | ﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
/:::::::', ＼/ ! | ,' ﾚ ≦
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/::::::::::::::::i ,' ! ! i
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「どうかな」
（ ＾ω＾）「どうだろ」
(´･ω･`)「どうでしょ」
('A`) （ ＾ω＾ ）(´･ω･`)
う う う
「「「「うーん」」」
川 ﾟ -ﾟ) ﾌﾞﾌｰｰｰｰｰｰｯ!!!!!
- 132 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:42:30 ID:EKPVPPDs0
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...＿ ≧=‐-/: ::{ : /:_:／リ: : :}: : : ヽ. | ||
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||.└─┘ `マﾆ :|: : :.:U ￣ ＿`从::} ﾊ, :｝ || ||
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|| く:_:人厂 { ﾉ }_:_:/N:_:〕 | || ||
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|| ､----､-r―:ｧﾍ‐个 ┴―く イ:_/_:了 ...| | || || ||
＿ ...... || _}---- ＼_j/------ ¨¨⌒ヽ彡 |:ﾉ _| | || ||
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￣￣￣￣￣ .「 ／ { i |＿_／厂.....ﾉ ||＿＿＿＿＿
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| ﾉ........| ) 〈l { |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ( . ........| i （_ ｢.! } .......||.....||￣ ||￣￣||￣
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′ ヽ＼} ′
ｉ | { :, ＼{
| | { :,. :,
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「わ、汚い！ 」
（； ＾ω＾）「わ、汚い！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ご、ごめんね！ 三人とも同じ表情でこっち見るもんだから……」
('A`；) 「いや、良いけどよぉ……そんな笑うところあったか？」 ｺﾞｼｺﾞｼ
つ”
(´･ω･`)「おーっとドクオ君、服に付いた唾を……？」
('A`；) 「なんもしねーよ！？ 」
川 ﾟ -ﾟ)「ちょっとくだらなくて笑っちゃった」
（ ＾ω＾）「くだらない……」
川；ﾟ -ﾟ)「あぁぁぁ……ご、ごめんね！ そういうことじゃないの！ シュールっていうか、そういうね！ 」
- 133 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:43:24 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
＿＿＿＿＿. | /＼ | | ● ● | .| || || ||
ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
||
/ | /⌒ヽ i '' ､ ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ .|| || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ r く｀ |::::| l ∨... ||
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | .| .|::::| ＿,-,', /. ∨.
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{ ＼ j／ {. |:::::| { } .|.;/ |::::| |-‐/ ∧/./
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| | ./ ∨. ∨
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡}. / l, |::::| y / ::. 〉
.. ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| |::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | /.| ／.!::::! / //´ ｀ ,
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━━━━━ゞ_ { ﾍ:/ l }━━━|.ﾉ ﾍ:/ / l/ /━━━━━━
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('A`) 「いや笑ってくれるなら全然良いよ」
(´･ω･`)「そうそう。いつもむさ苦しいからね、花があるだけありがたいさ」
（ ＾ω＾）「お、ところで素直さんのお弁当って手作りなのかお？」
川 ﾟ -ﾟ)「え？ あ、うん。料理なんて簡単だしね。作るよ」
（ ＾ω＾）「おぉ……」
('A`) 「ショボンも手作りだっけ？」
(´･ω･`)「まぁね。簡単なものしか作れないけど」
('A`) 「一口くれよ」
(´･ω･`)「はい、あーん」
('A`) 「そういうのホントやめてほしいし魚一匹丸ごとはでかい」
- 134 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:44:00 ID:EKPVPPDs0
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|| ヽ （__人__） / .|| || | || | | | || ||
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||. ,イ＼ ／/!ﾍ _ || ||＿| || | | | || ||
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＿ ... / |/∨__/ヽl V ..|| | | | || || ||
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￣￣￣￣￣￣|. / |. /|:::::| ll V .|| | | |
￣￣￣￣￣ .「 /_. |. / |:::::| l .〉 ＿＿＿＿＿
| L Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ , ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..| l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! ,,||￣ [ ]￣|「
| ; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l ....||￣ ||￣￣||￣
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━━━━━━━━━ l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l━━━━━━━
＼ |＝＝＝[ ]＝＝＝＝|/ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(´･ω･`)「じゃあブーン」
（； ＾ω＾）「え！？ ま、一口がでかい！ でかいお！ 」
(´･ω･`)「ぐいっと」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「待て、それ以上やったらのどに詰まらせて死ぬぞこいつ！ 」
（； ＾ω＾）「ｺﾞﾌｰｯ！ ｺﾞﾌｺﾞﾌｯ！！！ ｺﾞﾌｰｯ！！！ 」
（； ω ）「ｺﾞｯ……」
(´･ω･`)「……ブーン？」
- 135 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:45:34 ID:EKPVPPDs0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：魚が喉に詰まる（一匹）
残機：（ ＾ω＾）×９５
.
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- 136 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:46:37 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
＿＿＿＿＿. | /＼ | |U ● ● | .| || || ||
ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
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/ | /⌒ヽ i '' ､ ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ .|| || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ r く｀ |::::| l ∨... ||
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | .| .|::::| ＿,-,', /. ∨.
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| | ./ ∨. ∨
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡}. / l, |::::| y / ::. 〉
.. ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| |::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | /.| ／.!::::! / //´ ｀ ,
'
━━━━━ゞ_ { ﾍ:/ l }━━━|.ﾉ ﾍ:/ / l/ /━━━━━━
|＝＝＝[ ]＝＝＝＝| / ゞ＝＝[ ]＝＝＝＝＝/ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ；ω；）「死んだらどうする！ 」
(；´･ω･)「ごめんて。もうやらないから」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「実際死んでるぞお前……」
('A`) 「ほれお茶」
（ ＾ω＾）「ありがとう……」 ｺﾞｸｯ
（； ＾ω＾）「めんつゆだこれ！！！！！！ 」
('A`) 「俺の昼飯、そーめんなんだ」
（； ＾ω＾）「なんで飲ませたかの説明をしてくれないかお！？ 」
川 ﾟーﾟ)「ふふっ」
（ ＾ω＾）「なんで笑う」
川；ﾟ -ﾟ)「ﾋｯ ご、ごめんね。面白くて」
- 137 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:49:28 ID:EKPVPPDs0
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| / ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 ,,..-''"
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'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ |,,..-''"|| | | |
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＿＿＿＿＿＿＿＿... i::.::|i::.ト⌒八＼j⌒＼:..:i.::.::| .-''" ,,..-| || | | |
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| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| .|| || | || | | |
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| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| .|| || | || | | |
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∨|::.:: ' ｌ:.:.:|::.::.| .|| ||＿| || | | |
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|| | i人 ー― /::.::.||:::.:| .|| || | | | ||
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＿ ...... | l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| _|| || | | |
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|. V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| .|| || | | |
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￣￣￣￣￣￣|. / ｝:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼ || | | |
￣￣￣￣￣ .「. | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ ＿＿＿＿＿
|. i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l -..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..| }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l |.....||￣ ||￣￣||￣ ||
━━━━━━━━━━/ / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ !━━━━━━━━
ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川；ﾟ -ﾟ)「そ、それに……私、友達がいなくてボッチだったから」
('A`) （素直に暴露した）
(´･ω･`)（素直にそこは言い切った）
（ ＾ω＾）（素直に言った）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（めっちゃ素直）
川 ﾟ -ﾟ)「こうして誰かと食べるの、楽しい……」
('A`) 「素直……」
(´･ω･`)「素直さん……」
（ ＾ω＾）「素直さん……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「素直とやら……」
川；ﾟ -ﾟ)「あ、ご、ごめんね。変な空気にしちゃって」
- 138 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:50:16 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
＿＿＿＿＿. | /＼ | | ● ● | .| || || ||
ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
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/ | /⌒ヽ i '' ､ ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ .|| || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ r く｀ |::::| l ∨... ||
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | .| .|::::| ＿,-,', /. ∨.
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{ ＼ j／ {. |:::::| { } .|.;/ |::::| |-‐/ ∧/./
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| | ./ ∨. ∨
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡}. / l, |::::| y / ::. 〉
.. ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| |::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | /.| ／.!::::! / //´ ｀ ,
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('A`) 「い、いや！ 気にするな！ それより食え！ もっと食え！ 」
(´･ω･`)「僕の卵焼きあげるよ」
（ ＾ω＾）「僕はからあげあげるお」
('A`) 「俺はソーメン」
川；ﾟ -ﾟ)「え、あ、ありがとう。嬉しい。でもソーメンは別にいらない」
('A`)
（； ＾ω＾）「ソーメンはいらんお」
(；´･ω･)「うん」
- 139 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:50:58 ID:EKPVPPDs0
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最初はまともに女子と話せない３人組と、良くも悪くも素直で無口だった彼女が揃ったところで
会話が盛り上がる事は無かったが、段々と打ち解けていけたように思う。
誰かがバカをやり突っ込む度に、クーさんの表情が明るくなっていく。
川 ﾟーﾟ)「ふふ。三人とも、中学から一緒だったの？」
（ ＾ω＾）「いや、高校からだったお」
(´･ω･`)「クラスが同じだったんだよね」
僕たちの話が出ればそれに答え、
(´･ω･`)「素直さんは何の部活に入ってるの？」
川 ﾟ -ﾟ)「ううん、部活動はやってないよ。習い事が忙しくて……」
たまに、僕たちが素直さんに質問をする。
時折、素直さんが口ごもる時があったが、踏み込みすぎてしまったのだろうか。
いきなり女子に質問攻めをしても良くないのだろうと判断してからは、当たり障りのない
質問をするようにした。
- 141 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:52:35 ID:EKPVPPDs0
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| ||￣ ||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川 ﾟ -ﾟ)「あ、食べ終わったからちょっと洗いに行ってくるね」
('A`) 「ん、わかった」
ひとしきり話が終わったころ、素直さんが空になった弁当箱を洗うという事で席を立った。
ドクオとショボンは「話してみると全然普通じゃん」と言って昼ご飯を食べ始める。
僕は当然、素直さんの後を追うべく席を立つことにした。
（ ＾ω＾）「ちょっとウンコ」
('A`) 「ぶん殴るぞ」
(´･ω･`)「早く行って」
- 142 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:53:53 ID:EKPVPPDs0
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| |＿_ └──────‐┘ , '゜_,､ヽ | | ｜ | ｜ ￣￣ || |_⊥- '' 二 -‐ '' ¨
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| | ..:| | |＿ _､‐'1 |::lﾆｌ|| i| |┬:┤|_|＿|__| ├‐… .:.:￣.:.:.:.:.:
.: | | | |:::::::|
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.: | | | |:::::::|
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| ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:. | | | ￣
| | .::| | .: : : : :.:: :└ |｀“| :| |::|| |.:.:.:.:.:. :. | ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:. | | |
| |'7| | |′: : : : : : . : : : :｀ .,| :| |::|| |トミ.:.: .: | ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:. | | |
| | | | /::: : : : .. : ::: : : :｀┴ |::|| | | :|｀' ┤ トミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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| |,/| |′:: : : : : : ::: : : : : : ｀┴ | | :| | ｜ |｀` .,_.:.:.:.:.:.:.:.:
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| |,_,|.::: ::: : : : :. ::::. : : : : : :: ｀′, | | ｜ |i |｀′
.,_.:.:.| | |
___＿__,| | /::::: ::: : : : : ::::::::::: : : : :: : :: : ｀ - _| ｜_|i
| ｀`'| | |
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素直さんとの話は楽しかった。
しかし、会話中も気になってしまったのは、やはりあのフラグ。
素直さんはフラグを生やしたまま廊下へと出ていき、僕としては目を離すことなどできなかった。
素直さんの後に廊下へと出ると、水飲み場でお弁当を洗う彼女を見つけた。
（ ＾ω＾）（このまま話しかけにいくのも良いかもしれないけど……）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「話しかけんのか？」
（ ＾ω＾）「正直、追いかけた事もまだ謝れてないし、ここで僕が行くと怖がらせちゃう気がする……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんで追いかけたんじゃ……」
（； ＾ω＾）「だってぇ……」
川； - )
その時、素直さんが倒れた。
（； ＾ω＾）「！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「な、なんじゃあ！？ 」
- 143 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 16:56:12 ID:EKPVPPDs0
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-'´ ,､-'´ l ,l ｌ ｌ |
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僕は急いで素直さんを背負うと、保健室に連れていった。
幸い、いつも全然いない保健医さんが居てくれたこともあり、すぐにベッドに寝かせることが出来た。
どうやら、寝不足とストレスが原因で倒れてしまったようだ。
念のため早退した方が良いかもね、とも言っていた。
川 ﾟ -ﾟ)「……？」
（ ＾ω＾）「あ、素直さん」
そして素直さんは思っていたよりも早くに目を覚ました。
先ほどとと同じ内容を、素直さんに伝える素直さん。
僕もこの場に居ても良いのかと思ったが、もし帰るのであれば荷物を持ってきてあげてほしい
ということで僕もいることになった。
川 ﾟ -ﾟ)「……いえ、大丈夫です。それにもうすぐで学校も終わるので、最後までやっていきます」
だが、素直さんは早退という選択を蹴った。
- 144 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:57:50 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「素直さん、大丈夫？」
川 ﾟ -ﾟ)「……うん、大丈夫。ありがとう」
保健室から出た僕たちはゆっくりと教室に戻る。
幸い、まだ昼休みだ。僕も素直さんについてゆっくりと歩く。
（； ＾ω＾）「……」
川 ﾟ -ﾟ)「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「重いわ」
重たい空気の中、歩く。
素直さんがどうして倒れてしまったのか、それは保険医さんが言っていた、睡眠不足とストレスが原因だ。
では、その更に原因はなんだろう。なんで睡眠不足に、ストレスとはなんだろう、と思うのは踏み込みすぎだろうか。
- 145 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:58:50 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）（聞けるわけないおねー……）
（； -ω-）（……もしかして、フラグってこれが原因かお？）
川 ﾟ -ﾟ)「ブーン君」
（； ＾ω＾）「ぶ、ブーン君？」
川；ﾟ -ﾟ)「あ、二人がそう呼んでたから……ダメ、だった？」
（ ＾ω＾）「あ、ううん！ いいお、ただ君付けは初めてだったから驚いただけだお」
川 ﾟ -ﾟ)「良かった」
川 ﾟ -ﾟ)「えっと、保健室の先生が言ってたこと、気にしないでね」
（； ＾ω＾）「……うん、わかったお」
川 ﾟーﾟ)「……ありがとう」
そうして、素直さんは少しだけ歩く速度をあげて教室に戻っていく。
僕はそれを、後ろから眺めた。
- 146 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:59:34 ID:EKPVPPDs0
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（； -ω-）（……）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「何か、あるかもしれんな」
（； ＾ω＾）「そう思う？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「思わんほうがおかしいわ」
（； -ω-）「ですおね……」
（； ＾ω＾）「ま、やることは変わらんお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ？」
（ ＾ω＾）「『良くないこと』なんて、起こさせないお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……そうじゃな。まぁ、お前も死ぬなよ」
（； ＾ω＾）「ホントそれ」
- 147 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 16:59:58 ID:EKPVPPDs0
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- 148 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:00:38 ID:EKPVPPDs0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
そして放課後。
あれから素直さんには何の変化もなく、もちろんフラグも残っている。
ということは、この放課後に何かがあるのかもしれない。
('A`) 「帰ろうぜブーン」
(´･ω･`)「くっそイケメンの店員が居るカフェ見つけたんだけどどうかな」
('A`；) 「どうかなじゃねーよ……」
（； ＾ω＾）「お……」
二人の誘いをどうしようかと考えていると、素直さんの姿がないことに気づく。
既に帰ってしまったのかと、僕は二人に断りを入れ急いで教室から出ていった。
（； ＾ω＾）「ごめん、ちょっと今日は無理！ 」
- 149 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:01:15 ID:EKPVPPDs0
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/ / ＼ ヽ l/ ／ ＼ ヾ .| || || ||
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ヽ /￣＼ / ヽ （__人__） / .| || || ||
`ｰ ｲ ､.,＿ イ | || || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> .| || ||
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/ | /⌒ヽ i '' ､ ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ .|| || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i /_/V__/ヽ／ ＼ ||
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＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ r く｀ |::::| l ∨... ||
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | .| .|::::| ＿,-,', /. ∨.
...|＿＿..||
{ ＼ j／ {. |:::::| { } .|.;/ |::::| |-‐/ ∧/./
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| | ./ ∨. ∨
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡}. / l, |::::| y / ::. 〉
.. ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| |::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | /.| ／.!::::! / //´ ｀ ,
'
━━━━━ゞ_ { ﾍ:/ l }━━━|.ﾉ ﾍ:/ / l/ /━━━━━━
|＝＝＝[ ]＝＝＝＝| / ゞ＝＝[ ]＝＝＝＝＝/ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「あ、おい」
(´･ω･`)「……」
('A`) 「……どうする？」
(´･ω･`)「どうって……」
('A`)
(´＾ω＾`)「追いかけますが？」
('A`) 「ですよねー。今日のあいつ、どこか変だったしな」
- 150 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:02:29 ID:EKPVPPDs0
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|￣|三|￣￣￣|＼
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ
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|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
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|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| |======= | |ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~
| | | | |LlLl LlL | | ﾞヽy /_,,-''~
|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
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| | | | |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「どこ、どこだお……！ 」
校門を出ても素直さんの姿は見えない。
校舎内にまだいる可能性は、靴箱に靴がないことを確認したので無い。
しかし素直さんの家の方角は当然知らないので、早く彼女を見つけられないと
何かが起こった時に間に合わないかもしれない。
（； ＾ω＾）「……ここは」
- 151 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:07:40 ID:EKPVPPDs0
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（ ）
|￣|三|￣￣￣|＼
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
・ここは、どうしたら良いだろう。
どうすれば、素直さんを見つけられるだろう。
１～３の好きな数字を選んでください
１．直感を頼りにする
２．ツンさんに聞いてみる
３．ドクオなら家の方角を知っているかもしれない
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|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
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| | | | |
| | | | |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「>>153」
- 153 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:19:58 ID:oCLzEOKY0
- 2
- 154 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:26:43 ID:EKPVPPDs0
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|￣|三|￣￣￣|＼
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ
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＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿ ⌒ヽ. |
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿ -‐…‐） ﾉ-…‐- | _,,-'~''^'-^ﾞ-､
|￣||￣| | | | |￣|| ／: : : : : : : : : :- 、: : : ｀ヽ ＿＿＿
ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_
|＿||＿| | | | | ,ぅﾆﾏ : : :/: : : : : : :i: : : :ヽ ‐=≠=- ｭ
..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿ ｛ : : ,' : : ハ : : : : : :ト: : : 人: : : : : : :｛ |
i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
＿＿＿＿＿| |.|＿＿ ≧:i : : ｛‐-V : :'ーi‐‐ ゞ: : : :ヽ- =≦ | ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ／:::::::i
|￣||￣| | | | | 〔:_:_N.: :.|ｘ = ﾐ.: : ::l x-=ﾐ : :ゞア: :_:_:〕
| ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/
|＿||＿| | | | |＿|| ｒ:_|.: :圦{じﾘ ＼:i じﾘ ｝从 : :!:.ﾆ.マ= | |ﾞ-､_:::
i;;;;//::::::::,-'~
| | | t:|: ﾊゝ ｰ' ‘ｰ' ∧ : !_:_:_:_] | |
ﾞヽy /_,,-''~
|￣|￣| └从人 ｒ―┐ 八: ムl:_:_:_》.. | | |i:|
￣￣￣￣￣￣| | | V爪≧=- イﾚ/(=ぅ┘ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣
r──∩ 、 .ィ~i::「 乂:/┘ V: 〕ド＜
て 八 ＼_ / !: : : : i ======ミ: : : : i:i ﾊ
￣ﾚi:i:i:i:i:i彡､. / i: : : : ! .′: :i :i ﾘ 、
| {`￣￣ ＼′ V: : : ! /: : : : i:/ ＼
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ー─一 ﾟ， ＼: :V: :: :／イ ﾉ /'⌒ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「ツンさん、何か分かるかお！？ 」
ξ-⊿ﾟ)ξ「んー……こっち、かのぅ」
（； ＾ω＾）「……適当かお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや、なんとなく」
（； ＾ω＾）「それは適当って言うんですぅー！！！ 」
しかしツンさんの勘であれば当たってるような気がする。
僕はツンさんの指示に従って駆け抜けるのであった。
- 155 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:29:17 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ>|| /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ>||:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| .||羅| |
二二二二二二二二二二二二二 ∨|::.:: ' l:.:.:|::.::.| .||内| |
─┬─┬─┬─┬─┬─┬┴┐ | i人 ─ /::::||:::.:| .||科| |
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走ってしばらく。
息も絶え絶えというところでようやく僕は素直さんを見つけることが出来た。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう少し体力使ってたら死んだたかも……」
（； ＾ω＾）「え！？ 」
ツンさんの衝撃的な一言を受けつつ、僕は物陰から素直さんの様子を見る。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「行かないのか？」
（ ＾ω＾）「説明しよう。仮に今行くとする」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うむ」
- 156 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:30:05 ID:EKPVPPDs0
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二二二二二二二二二二二二二 ∨|::.:: ' l:.:.:|::.::.| .||内| |
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（ ＾ω＾）「今日知り合ったばかりの男が自分を追いかけるようにして後ろから現れたら、どうだお」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ひぃぃ～～～おぞましい！ 」
（ ＾ω＾）「でしょう？自分で言ってて悲しくなった」
そういうわけで、素直さんにおぞましく思われたくない僕はこうして後ろから見ることしか出来ないのである。
('A`) 「ほう、こういう事ですか」
(´･ω･`)「ストーカーとか引くわ」
（ ＾ω＾）「いやこれストーカーじゃなくて偶然……」
('A`)
(´･ω･`)
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（； ＾ω＾）「なんでここに！？ 」
- 157 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:31:24 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸ `ｰ イ .::::::::::::::::::! .||矢| | ､.,＿ イ
ＸＸＸＸＸＸ _,,イ＼ ／ !ﾍ_ . ..::::::::::::::::::::::! .||羅| |.,イ＼ ／/!ﾍ
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二二二二 / | /⌒ヽ i '' ､ ::::::::::::::::::::::| _. ＜ | /⌒ヽ |｀
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┬ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ ::::::::::::| / |:::::| ‐――┐
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣ i ! :::::::::::::: / ､ |:::::| ￣￣￣
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.{彡彡彡}, }, |:::::|／ { }.... /_. |. / |:::::|
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─ ∨ い } ＼ |:::::| { }.. ..￣Τー-__!, |:::::| ／ l
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━ ＼ フ ゞ |:::::| / {彡彡彡} ━━━━ .l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''"
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... ヽ{. て, |:::::| ／ .i |. ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
ｌ ｌ l
ゞ_ { ﾍ:/ l } l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l
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('A`) 「いや、何か今日のお前おかしかったからさ」
(´･ω･`)「後をつけたろ！ って思って」
（； ＾ω＾）「だからって────………
('A`；) 「あ、おい！ 」
- 158 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:34:40 ID:EKPVPPDs0
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ドクオの声に視線を戻すと、素直さんが男に襲われていた。
太っており、体格も大きい男が素直さんに抱き着く様に迫っている。
というか抱き着いている。
素直さんは声が出ないのか、身を丸めて後ずさりしかできないようだ。
（； ＾ω＾）（これか、フラグかお───！ ）
('A`；) 「あ、おいブーン！ 」
(´･ω･`)「ドクオ、警察に電話」
('A`；) 「あ、あぁ！ 」
- 159 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:36:37 ID:EKPVPPDs0
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┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴ ,／ /,. ﾍ .ｌ ヽ`ニニニ"∠l/ ＼ト、
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ドクオの制止を振り切り、僕は飛び出す。
そのまま持っていた鞄を太った男にぶつけ、大声を上げた。
(´・_ゝ・｀)「フヒッ！ だ、誰だ！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ぶ、ブーン君」
（； ＾ω＾）「おおおおおおおおおおおおおお火事だあああああああああああああ！！！ 」
(´・_ゝ・｀)「は、はぁ！？ 」
（； ＾ω＾）「誰かああああああああああああ！！！！ 火事だおおおおおおおおおおお！！！ 」
（； ｀ω´）「逃げろ火事だおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！ 」
(；´・_ゝ・)「ち、なんなんだお前！ 覚えてろ！ ぜってーぶっ殺してやるからな！ 」
- 160 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:38:41 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ>|| 〈::::;' ／ ＼ ; ::i' _ | ￣
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
僕の声に反応したのか、周りの民家からなんだなんだと声が集まり始める。
いつかどこかで見た、「助けて」という叫びよりも「火事だー」と叫んだ方が人は自分にも
被害が出るかもしれないと思い、反応するというのを覚えておいて良かった。
不審者は捨て台詞を吐くと、太った体格に似あったドスドスという音と共に走り去っていく。
(´･ω･`)「大丈夫かい二人とも！ 」
('A`) 「よし、俺らはあの変態を追う！ お前は素直さんについててやれ！ 」
（； ＾ω＾）「え、あ、分かったお！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
そしてショボンとドクオの二人が変態を追いかけに行く。
ここで見失って、何もお咎めなしで終わらせてたまるかとドクオは叫んでいた。
- 161 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:39:59 ID:EKPVPPDs0
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（； ＾ω＾）「た、立てるかお……？」
川；ﾟ -ﾟ)「あ、うん……ありがとう」
震える素直さんに肩を貸し、素直さんに合わせてゆっくりと歩き出す。
火事だと叫んでしまったこともあり、個人的にもここから立ち去りたかったので助かった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「良い叫びじゃった」
（ ＾ω＾）「あ、居たんだ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「そ、そりゃワシは何にも出来なかったが、そこまで言わなくてもいいじゃろ……」
- 162 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:40:49 ID:EKPVPPDs0
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- 163 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:42:26 ID:EKPVPPDs0
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_ ` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
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|.| ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
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iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌﾉヽｌﾉw i w. ||三三三三三三三三|| iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ／ ／_|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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ノﾉ;;; ;;:illヽ
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素直さんの震えも治まり、目に入った公園のベンチに腰を下ろした僕たち。
夕暮れも過ぎ、辺りの薄暗さが強くなってきた。公園内の切れかけた電灯がポチポチと点き始めると
素直さんが口を開いた。
川 ﾟ -ﾟ)「さっきは、ありがとう……」
（ ＾ω＾）「あ、ううん。気にしないで良いお」
川 ﾟ -ﾟ)
（ ＾ω＾）
川 ﾟ -ﾟ)
（； ＾ω＾）「……」
そしてまた沈黙。
というか、まずい。なんで。どうして。終わったんじゃなかったのか。
（； ＾ω＾）（何で、まだフラグがあるんだお……！ ）
- 164 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:44:43 ID:EKPVPPDs0
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|＼ ﾋﾟｺｰﾝ！
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; ; :ヾゞヾ., .ゞ
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;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
/::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ ヾ
; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ゞゞ;
;ゞ ;" "ゞ ; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ゞ:.y.ﾉゞ
; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ;
|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ゞ ゞ:ヾヾ.:
; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
素直さんの頭には、まだ旗が立っていたままだったのである。
あの抱き着いてきた変態は、関係ないのか？だとすれば、どこだ。
朝のように、どこかで事故でも起こるのか。
もしかして、今日は何も起こらず明日、明後日……いつか起こるのか？
川 ﾟ -ﾟ)「……実は、ストーカーみたいなことされてて」
（； ＾ω＾）「え！？ 」
ξ；=⊿=)ξ ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｯ
川；ﾟ -ﾟ)「あ、えっと……保健室の話、ストレスとか……あと、助けてくれたし、言っておかなきゃと思って」
（； ＾ω＾）「あ、あぁ……うん」
びっくりした。
僕の事かと思った。
- 165 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:46:46 ID:EKPVPPDs0
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;ゞ ;" "ゞ ; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
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iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌﾉヽｌﾉw i w. イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二 / ｝:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼ 二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l
/ / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ !
ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「立派なストーカーじゃもんな」
（ ＾ω＾）（うるさい）
川 ﾟ -ﾟ)「毎日、誰かに見られてるような気がしてたんだけど」
川 ﾟ -ﾟ)「変な手紙も来るし、夜も習い事の帰りに追いかけられたことあって……」
（ ＾ω＾）「……」
川 ﾟ -ﾟ)「そのせいで、眠れない日が多くなっちゃってね……」
川 ﾟ -ﾟ)「警察に行ったら、殺すって手紙あって……」
川 ﾟ -ﾟ)「うん、でも今日、ブーン君たちが助けてくれたから……」
川 ﾟ -ﾟ)「捕まるかは分からないけど、なんか……」
川 ；-；)「ほっと……して……」
（； ＾ω＾）「！？ な、泣かないでー……ほらー、笑って笑って―…… 」
- 166 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:47:36 ID:EKPVPPDs0
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┳ ヽ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
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; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
|.| ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ ; ;"!"
ヾ ;ゞ ;"ヾ
|:| ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ;
; ;
|.| ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
|:| ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
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ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , ゞﾐ |:|
|il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, ﾐ/ミ ＿＿＿＿＿＿＿_|;|_ ,,,,,, ,
,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;(○)(O) :i,,,, . ||三三三三三三三三||
,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌﾉヽｌﾉw i w. ||三三三三三三三三|| iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ／ ／_|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
|_|￣￣￣￣￣￣￣|_| |iii;i.;...;;|
ノﾉ;;; ;;:illヽ
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安心したせいか、泣き出してしまった素直さんに対して僕は精一杯のフォローを入れる。
こういう時、どんな話をすればいいのだろう。どんな声をかけてあげればいいのだろう。どんな顔をすればいいのだろう。
僕は何もわからない。ので、持てる知識を総動員して対応をする。
（ ＾ω＾）「そ、そうだ！ ジュース！ ジュース買ってくるお～！ 泣かないで～！ 笑って～！ 美味しいよぉ～！
」
多分失敗だこれ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「失敗だわこれ」
- 167 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:49:09 ID:EKPVPPDs0
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_ ` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
┳ ヽ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
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|.| ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ ; ;"!"
ヾ ;ゞ ;"ヾ
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|.| ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
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iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;(○)(O) :i,,,, . ||三三三三三三三三||
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iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌﾉヽｌﾉw i w. ||三三三三三三三三|| iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ／ ／_|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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ノﾉ;;; ;;:illヽ
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ベンチから離れたところにある自販機で、僕はジュースを買う。
素直さんの話から、どうやらあの変態の所為で相当参ってしまっていたようだ。
本来なら助けが誰も来ないであろう場面に僕たちが出くわし、助けた。
だからつい、話した。だから心が、緊張が解れてしまったのだろう。
そして思わず、泣いてしまったのだろう。
（ ＾ω＾）「お、当たりだ」
ボタンをもう一度押し、ジュースを買う。
当たりとはついてると思うが、この状況ではいささか……いや、話の種には出来るか。
戻ったころには素直さんも落ち着いてるだろう、その時に当たりの事を自慢してやろう。
（； ´ω｀）（でもフラグどうしよう……）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ほんとそれな」
僕はジュースを両手に、頭に旗の生えた彼女の所へ戻るのであった。
- 168 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:49:55 ID:EKPVPPDs0
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- 169 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:52:56 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ 〈::::;' ／ ＼ ; ::i' .::::::::::::::|
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ ,};;!U ● ● i;;;!､ :::::::::::::::!
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ | ﾞｌ．'; ＞ ∴ｉ|ﾞ |:::::::::::::::! .||羅| |
ヽ _ -<
二二二二二二二二 ﾞｰl , ',:===.､` .,!'′ ::::::::::::| .||内| | ／ﾊ ／
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('A`；) 「ぜぇ……ぜぇ……」
(；´・_ゝ・)「ﾌﾞﾋｨ……ﾌﾞﾋｨ……」
(；´・_ゝ・)「な、なんなんだよお前らぁ！ 」
(´･ω･`)「はい捕まえた」
('A`；) 「おぉ、さすがマッチョ。すげぇ力だ」
(；´・_ゝ・)「ｸｷｨｨｨｨ！！！ 離せ、離せ！！！！ 」
(´･ω･`)「暴れない暴れない。警察にも電話したし、大人しくしようねぇ」
(；´・_ゝ・)「ぼ、僕にこんなことして良いと思ってるのかぁ！？ 」
('A`) 「お約束の展開で、良いところのお坊ちゃんか？」
(´・_ゝ・｀)「いや普通のニートだよ」
('A`) 「なんだよ……」
- 170 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:56:22 ID:EKPVPPDs0
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ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ ｿ.:.:.:.:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..:.:..`:､ ￣￣￣!￣￣￣!|
: : : |￣￣￣ l/ ／ ＼ ヾ ￣
ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ ';:::::;ｨ'" ~`､:::ﾐ; . . ...::::::!
.|.＿_ | | ● ● | ﾑｷｨ！！
ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ 〈::::;' ／ ＼ ; ::i' . ..::::::::::::::|
||〓| | ヽ （__人__） /
ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ ,};;! ● ● i;;;!､ .::::::::::::::::::!
.||矢| | ､.,＿ イ
ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ | ﾞｌ．'; ＞ ∴ｉ|ﾞ | ::::::::::::::::::!
.||羅| | -―{ ＼ ／jー-
二二二二二二二 ﾞｰl , ',:===.､` .,!'′ :::::::::::::::| .||内| | -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__
─┬─┬─┬─ ／ヽ、 .‘ﾆニﾆ' _,r'ｉ￣ヽ. :::::::::::::::| .|| ／ ´￣
-=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、
┬┴┬┴┬┴,,-‐/ lゝﾆ`ー--‐'"_ノl┌、ﾍ、 ::::::::::| . /
八 ∨ __ } ,
┴┬┴┬ ,／ /,. ﾍ .ｌ ヽ`ニニニ"∠l/ ＼ト、::::::| .{ ､__, ヽ _
ｨ´ ､__ ,i､ ´ ゝ ﾉ } ',
┬┴┬ ,／ '" `l l' ` ＼ :::| .〉 ⌒{ ⌒ヽ ＼ ￣｀|
厂 く |
┴┬ ,/ . l l・ `; | ′ ー=ﾐﾊ、
|ﾆ=‐ / ﾉ Ｙ '，
─┴ ,i' l l `i i /ヽ ￣￣ | | } __ 二ﾆ=‐'
―､--､- !、, '´ く }
━ ,ﾉヽ., i ,／ ｌ i i i | / ヽ ━ ∨ﾘノ 〈 ￣
}///! ／ ｝ !
/ i、 i /ﾞ ／ l .i・ i i l/ , 〈 V ｖ
ｰ-≠-‐ ,!｡s≦ ﾉ:Y
,i| ＼ ヽl,/ ／ i ＿＿＿＿ ＼ i Y /ﾉ l、 ゝ _人 ..｡s≦
イ ｝
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(´･ω･`)「悪いけど目撃者もいるし、ばっちり抱き着いてたから服の繊維とかでアウトなんじゃない？知らんけど」
('A`) （服を脱いだお前も十分アウトだよ）
(；´・_ゝ・)「ｸｷｨｨｨｨｨｨｨ！！！ 可愛い子を見たら抱き着くのは当たり前だろう！？ 」
(；´・_ゝ・)「彼女を今日初めて見たけど、正直我慢できなかった！！！！ どうせ学校でも誰にでも股を開くようなビッチだろう！？ 」
('A`) 「なぜそういう発想に至った」
(´･ω･`)「やれやれ。ま、とにかく警察が来るまで待とうか」
('A`) 「そうだな」
(；´・_ゝ・)「離せよおおおおおおおおおお！！！！ 」
('A`) 「……ブーン、しっかり送れてっかなぁ」
- 171 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 17:56:47 ID:EKPVPPDs0
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- 172 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:09:35 ID:EKPVPPDs0
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// ∧ ヽ、 ,,ィ┐ ` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
// '"´ ￣'＜/ | ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ;
; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
/ '" ＿ ｀ヽl ヾ ; ;";ヾ; ;"/"
; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
/ '~´ ::::::::::ー-､ ', ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ
; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
| ::::::::: l ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ;
;ゞ ;" "ゞ; ; ;
| ┌──┐ ｜ ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
_ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ |:| |i!ｉ:;;;:;i:|ソ
ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , /´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
|il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, / | ヽ .>､ r'__..>＞ | ,,,,,,
, ,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;( | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i
｀''１ | | | ,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiii |. 、 < ´ .i | i | | | | iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
｜ / ヽ i .| i |l ..| |iii;i.;...;;|
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| ノﾉ;;; ;;:illヽ
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| |: / l /.＼ ヽ
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（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「は！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんと」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（ ´∀｀）「おぉっと、お前か？ お前なんだ？ あ？」
ジュースを両手に持って戻った僕を出迎えたのは、包丁を手に素直さんに迫る男であった。
目の焦点が合っておらず、口の端に大量の泡を作っている。薄暗い中でも顔が真っ赤になっているのが分かる。
酔っぱらっているのかもしれないという呑気な考えは、しかしはっきりとした足取りと声、しっかりと握られている
包丁で消え去る。
（； ＾ω＾）「な、なんだおお前……す、素直さんから離れろ！ 」
（ ´∀｀）「ああああぁぁぁぁ！？ お、お前、お前お前お前！ お前こそなんだ、彼女のなんなんだ！ 」
（ ´∀｀）「彼女は僕の物だ！ お、お前こそあとから出てきたくせに何なんだよぉ！！！ 」
- 173 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:12:01 ID:EKPVPPDs0
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// ∧ ヽ、 ,,ィ┐ _ ` ; ; ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶
; ; :ヾゞヾ., .ゞ
// '"´ ￣'＜/ | ┳ ヽ /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼
.ゞヾゞ;ゞ
/ '" ＿ ｀ヽl '⌒)|.| /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
;"; ゞ; ;
/ '~´ ::::::::: ー-､ ', |.| '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ;"ヾ
| ::::::::::: l |:| i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ゞ;
; ;
| ┌──┐ ｜ |.| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ |:| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ;;ヾゞ
_ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ |:| ∨|::.::
' U:.:.:|::.::.|
ｒ'"";;; /´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ |:| |
i人 ｎ /::.::||:::.:|
i;i;i;i;i;/ | ヽ .>､ r'__..>＞ | ＿＿＿＿＿_|;|_ ,,,,,,
,l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:|
iii;i;i; | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |三三三三三三三|| ,iiiii;;;:V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
iwW |. 、 < ´ .i | i | | | 三三三三三三三|| iiiii イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_
二 !. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | ／_| / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
｜ / ヽ i .| i |l ..| ￣￣￣￣￣|_| | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : :
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━ | |: l/ .| ヽ| .l ━━━━━━━ }/ ヾiﾄ: : :l
ｍ /: ／i イ l ／ l ━━
| |: / l /.＼ ヽ ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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僕の声を遮るように声を荒げ、包丁を振り回す男。
年は２０と少し、大学生くらいだろうか。
ちらりと見る素直さんは怯えてしまい、動けそうもないようだ。
（； ＾ω＾）（フラグは、これだったのかお────！ ）
（； ＾ω＾）（ツンさん、なんとか……）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「悪霊相手だったら出来るが、一応あんなんでも人間じゃからな……」
（； ＾ω＾）（……）
どうやらツンさんに頼ることは出来ないらしい。
先ほどと同じように火事だと叫ぶかと考えるも、僕と素直さんの距離は離れているうえに相手は刃物持ちだ。
何をされるか分からない。
- 174 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:13:41 ID:EKPVPPDs0
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| ┌──┐ ｜ |.| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ |:| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ;;ヾゞ
_ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ |:| ∨|::.::
' U:.:.:|::.::.|
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i;i;i;i;i;/ | ヽ .>､ r'__..>＞ | ＿＿＿＿＿_|;|_ ,,,,,,
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iii;i;i; | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |三三三三三三三|| ,iiiii;;;:V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
iwW |. 、 < ´ .i | i | | | 三三三三三三三|| iiiii イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_
二 !. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | ／_| / ｝:i:i|i::.∧
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（； ＾ω＾）「お、落ち着こうお……」
（ ´∀｀）「ああああああああああああああ！？ お、落ち着いてる！ 僕は落ち着いてお前をぶっ殺してやる！！！！ 」
（ ´∀｀）「ずっと、ずっとずっとずっと見てた！ 彼女を守ってきた！ 彼女を虐めてきたやつだって排除してやった！ 」
（ ´∀｀）「練習だって一杯やったんだよ？ 家で一生懸命勉強した。一杯一杯刺して勉強した！ 」
（； ＾ω＾）「！？ 」
こいつ、まさか噂の不審者か？
というか、排除って……まさか人を殺している、のか？
（ ´∀｀）「ねぇ何で！？ なのに何で！？ なんでこいつと一緒にいるの！？ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ひっ」
（ ´∀｀）「僕でしょお！？ 一緒に居るべきなのは！ 隣にいるべきは僕だろ！？ なあ！！！！！！ 」
- 175 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 18:14:33 ID:EKPVPPDs0
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; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
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＼、 └──┘ ノ ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
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iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;( | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i
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iwWwii i w wiiwWwiiii |. 、 < ´ .i | i | | | | iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| ノﾉ;;; ;;:illヽ
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| |: / l /.＼ ヽ
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素直さんに包丁を突き付け、近づく男。
（； ＾ω＾）「ま、待て！！！ 勘違いしてるお！！！ 」
咄嗟に、何とかしたい一心で声を上げてしまった。
（ ´∀｀）「かん……違いぃ……？」
（； ＾ω＾）「そ、そう！ そう、勘違い、ですお」
（ ´∀｀）「……」
（； ＾ω＾）「ぼ、僕は彼女と何の関係も
（ ´∀｀）「一緒にいたじゃあないか！ 」
（； ＾ω＾）「ち、違うんです違うんです！ そ、相談されたんです！ す、好きな人にどう接すればいいか分からないって！ 」
（ ´∀｀）「……あ？」
（； ＾ω＾）「か、彼女……いつも自分を守ってくれてる人が居るって。で、でも声をかけられないって」
- 176 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:16:05 ID:EKPVPPDs0
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// ∧ ヽ、 ,,ィ┐ ` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
// '"´ ￣'＜/ | ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ;
; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
/ '" ＿ ｀ヽl ヾ ; ;";ヾ; ;"/"
; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
/ '~´ ::::::::::ー-､ ', ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ
; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
| ::::::::: l ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ;
;ゞ ;" "ゞ; ; ;
| ┌──┐ ｜ ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
_ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ |:| |i!ｉ:;;;:;i:|ソ
ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , /´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
|il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, / | ヽ .>､ r'__..>＞ | ,,,,,,
, ,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;( | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i
｀''１ | | | ,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiii |. 、 < ´ .i | i | | | | iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
｜ / ヽ i .| i |l ..| |iii;i.;...;;|
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| ノﾉ;;; ;;:illヽ
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| |: / l /.＼ ヽ
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|＝＝=:| ／―‐┴''"´￣￣l |
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自分でも何を言っているのか分からない。
だけど、男の動きが止まる。
だから喋るのを止めるわけにはいかない。
なるようになれ、だ。もう、どうにでもなれ！
（； ＾ω＾）「そ、そう。先ほどのあなたの話で僕は分かったんです！ ははーん、守っていたのはあなただったと！ 」
（； ＾ω＾）「と、いうことは……？」
（ ´∀｀）
（； ＾ω＾）「そう、彼女はあなたの事が好き！ どう接したらいいか分からなくて、悩んでいたんです！ 」
（ ´∀｀）「……へへ」
（ ＾ω＾）（あ、ちょろい）
（ ´∀｀）「なんだ、好きならそう言ってくれよ。へへへっ」
川 ﾟ -ﾟ)「え、やだ。嫌いだよこんな人」
- 177 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:18:46 ID:EKPVPPDs0
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ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
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; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
,::::::|:::::::|/イ__ノ{从/ヽ__从j:::::: ゞゞ;
;ゞ ;" "ゞ ; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
/::::::|:::::::| 〇:::::::::::::〇 }:::::::|
ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ;
/::::::::|:::::::| rfh_rfh |:::::::| ゞ
ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
,:::::::::: |:::::::| r| ||h|.||| {ﾉ:::::::: ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
, :::::::::: |:::::::ﾄ、 ,'. | .| 人:::::::,|
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ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , /:/::::::::::|:::::::|:| .|
| !:::|::::::::}| |il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, {:/i:::::::::: |:::::::|.> ┴-､ |＿ﾄ〈::|:::::
; , ,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;(○)(O) i/ |::::::／{::::./-
､ .Y }ヽ|:::::/ i;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌﾉヽｌﾉ/ j::::/ |::/ ＼∧__,/イ j:::/､ i;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二 ,.:::::| ｜ | | ゞV | ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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（ ´∀｀）
（ ＾ω＾）
川；ﾟ -ﾟ)「あ、ご、ごめんなさい！ 気持ち悪いとか、思ってごめんなさい！ 」
（； ＾ω＾）（うおおおおおおああああああああああああああああああああ！！！！！ ）
（； ＾ω＾）（素直おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……素直なのは良いことじゃぞ、うん」
- 178 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:20:51 ID:EKPVPPDs0
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// ∧ ヽ、 ,,ィ┐ _ ` ; ; ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶
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// '"´ ￣'＜/ | ┳ ヽ /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼
.ゞヾゞ;ゞ
/ '" ＿ ｀ヽl '⌒)|.| /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
;"; ゞ; ;
/ U~´ :::::::::ー-､ ', |.| '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ;"ヾ
| ::::::::::: U l |:| i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ゞ;
; ;
| ┌──┐ ｜ |.| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ |:| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ;;ヾゞ
_ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ |:| ∨|::.::
' U:.:.:|::.::.|
ｒ'"";;; /´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ |:| |
i人 ｎ /::.::||:::.:|
i;i;i;i;i;/ | ヽ .>､ r'__..>＞ | ＿＿＿＿＿_|;|_ ,,,,,,
,l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:|
iii;i;i; | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |三三三三三三三|| ,iiiii;;;:V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
iwW |. 、 < ´ .i | i | | | 三三三三三三三|| iiiii イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_
二 !. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | ／_| / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
｜ / ヽ i .| i |l ..| ￣￣￣￣￣|_| | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : :
ｲi i l
━ | |: l/ .| ヽ| .l ━━━━━━━ }/ ヾiﾄ: : :l
ｍ /: ／i イ l ／ l ━━
| |: / l /.＼ ヽ ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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| | / .l 〉 ＼l / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
!
| | ／＿_,..--'┬-イ | ｋ'ヽ ｌ
｀ﾐ l
|＝＝=:| ／―‐┴''"´￣￣l | |ﾉ´＞ ヽ
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（＃ ∀ ）「そ、そんな……そんな、そんなそんなそんなそんなそんなバカなバカなバカバカバカバカバカバああああああああああ！！！！ 」
（＃ ∀ ）「嘘じゃないかあああああああああああああああああああああ！！！！！ 」
（ ＾ω＾）「お、落ち着いて落ち着いて落ち着いて！ 」
（ ´∀｀）「もう、いい、ぶっ殺す……殺してあげる……」
川；ﾟ -ﾟ)「ひ……」
まずい、男が逆上した。
正直、素直さんの所為だけど。素直さんの良くも悪くも正直なところが悪い方に出ちゃった所為だけども！
（； ＾ω＾）（そうは、させるかお！ ）
（； ＾ω＾）「バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッカ！！！！！！ 」
（ ´∀｀）「！？ 」
- 179 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:22:26 ID:EKPVPPDs0
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// ∧ ヽ、 ,,ィ┐ _ ` ; ; ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶
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.ゞヾゞ;ゞ
/ '" ＿ ｀ヽl '⌒)|.| /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
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/ U~´ :::::::::ー-､ ', |.| '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ;"ヾ
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| ┌──┐ ｜ |.| |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ゞヾ.,
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' U:.:.:|::.::.|
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i人 ｎ /::.::||:::.:|
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iii;i;i; | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |三三三三三三三|| ,iiiii;;;:V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
iwW |. 、 < ´ .i | i | | | 三三三三三三三|| iiiii イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_
二 !. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | ／_| / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
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|厶 /i// ヽ
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : :
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（ ＾ω＾）「バカだなぁ、お前ほんっとバカだなぁ。ご丁寧に陰から守ってばかりで」
（ ＾ω＾）「彼女は確かにお前の事が好きだったよ。あぁ、”だった”よ？」
（ ＾ω＾）「でもね、姿を見せないでどうするの。わかんないじゃん。気持ち、伝えらんないじゃん」
（ ＾ω＾）「だからね」
（ ＾ω＾）「僕が獲った」
（ ＾ω＾）「僕が彼女を寝取った」
（ ＾ω＾）「だからもう、きみの事なんて好きじゃないの。気持ち悪いの」
（ ＾ω＾）「いやぁ、痛快痛快。どうどう？ 今まで陰ながら守ってきましたーって！ 夢見る白馬の王子様！ 」
（ ´∀｀）
（ ＾ω＾）「ざまぁみろ」
（ ＾ω＾）「ばぁか」
- 180 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:24:20 ID:EKPVPPDs0
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// '"´ ￣'＜/ | ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ;
; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
/ '" ｀ヽl ヾ ; ;";ヾ; ;"/"
; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
/ ', ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ ; ;"!"
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| l ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;"
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| ┌──┐ ｜ ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ.,
＼、 └──┘ ノ ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
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ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , /´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
|il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, / | ヽ .>､ r'__..>＞ | ,,,,,,
, ,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;( | ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i
｀''１ | | | ,iiiii;;;::..ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiii |. 、 < ´ .i | i | | | | iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
｜ / ヽ i .| i |l ..| |iii;i.;...;;|
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| ノﾉ;;; ;;:illヽ
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（ ´∀｀）
（ ´∀｀）
（ ´∀｀）
（＃ ∀ ）「ぶっ殺おおおおおおおオオオオオおｵｵｵｵおおおおおおおぉぉぉぉオオオｵｫｫｫス！！！！！！！！！ 」
男が走る。
僕の方へ走る。
包丁を振りかぶり、向かってくる。
（； ＾ω＾）「ツンさん、あと何回！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「は！？ 」
（； ＾ω＾）「死ねる回数！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「え！？ あ、あと９５じゃが……お前まさか！ 」
- 181 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:25:31 ID:EKPVPPDs0
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; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
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ヾ ;ゞ ;"ヾ
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"ゞ; ; ;
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|il.i:::. :;;)
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, ,,,,,, , ||iii;i.;..;|
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iwWwii i w wiiwWwiiii |. 、 < ´ .i | i | | | | iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l | _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
｜ / ヽ i .| i |l ..| |iii;i.;...;;|
j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ| ノﾉ;;; ;;:illヽ
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（； ＾ω＾）「……死にやすいけど、死なない」
（； ＾ω＾）「こい、やるお、やってやるお、こいお、やってやるお……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おいお前！ 」
（； ＾ω＾）「包丁ごと、捕まえてやるおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！ 」
体にどっぷりと包丁を突き刺せ。
大丈夫、僕は死なない。
だから、そのままお前を捕まえてやる。
さぁ来いめっちゃ怖い！！！
出来たら誰か助けに来て！
もしくは自滅してお願い！
（＃ ∀ ）「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！ 」
- 182 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:27:32 ID:EKPVPPDs0
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_ ` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
l´＼. ／｀l ┳ ヽ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ
| ＼. ／ | '⌒)|.| ヾ ; ;";ヾ; ;"/"
; ;ヾ ;ヾ "゛;"; ゞ; ;
| ヽー'-- ､ .| |.| ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ
; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
| ヽ| |:| ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;"
"ゞ; ; ;
|/ , -､ |..＼ |.| ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ
; ; :ヾゞヾ.,
| ＿＿ﾉ l |.|.......ヽ :| ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
,......l ヽ＿ﾉ `ー'/...........ヽ |i!ｉ:;;;:;i:|ソ
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,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;(○)( ――’.../fl んﾆノヽ .｝......-=<―┐.../...| :..ﾞ
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iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌ /;;' V/ﾆ| レ｝;|...................|Ⅳ
. .| :::::::iiiii;;;;;:::::::ｉ..||iii;i.;..;|
二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ ';;;;i ,:'ﾆﾆ ,;;;,....................!/
......| 二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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|iii;i.;...;;|
V;;;;;! ,ﾆﾆﾆﾆ /;;;;;;................,:'.............| ノﾉ;;;
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(,,ﾟДﾟ)「現行犯逮捕」
（ ´∀｀）
（ ＾ω＾）
川 ﾟ -ﾟ)
（ ´∀｀）「……え？」
(,,ﾟДﾟ)「最近噂になってる不審者だな。おい、危ない所だったな君たち」
(,,ﾟДﾟ)「ニュースにはなってないが、こいつ幼い子にも怪我させていてな……」
(,,ﾟДﾟ)「俺の妻と娘も……っと、まあとにかく無事で何より。後で話を聞くから、悪いが俺と一緒に残ってくれ」
- 183 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:29:26 ID:EKPVPPDs0
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iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌ /;;' V/ﾆ| レ｝;|...................|Ⅳ
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包丁を持った男が襲い掛かる。
しかし僕の元に着く前に、男は後ろから夏場というのにコートを着た男に
羽交い絞めにされ、投げ飛ばされた。そしてそのまま包丁を蹴り飛ばされ、腕を固められた。
投げ飛ばしたコートの男は胸ポケットに入れていた警察手帳を僕たちに見せると、手錠を包丁男の手にかけた。
最初は暴れていた男も観念したのか、動きを大人しくさせる。するとタイミングよく、遠くからサイレンの音が
聞こえてきた。どうやらパトカーのようだ。
(,,ﾟДﾟ)「ん？どうした」
（； ＾ω＾）「……」
あっけにとられる僕だが、
ξ；-⊿-)ξ「ビックリさせるんじゃない……」
というツンさんの言葉と
川；ﾟ -ﾟ)「だ、大丈夫！？ ブーン君！ 」
僕の身を案じてくれる素直さんの言葉でようやく、自分は助かったのだと分かった。
- 184 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:30:30 ID:EKPVPPDs0
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| ヽー'-- ､ .| |.| ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ
; ;"!" ヾ ;ゞ ;"ヾ
| ヽ| |:| ゞ:.y.ﾉゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;"
"ゞ; ; ;
|/ , -､ |..＼ |.| ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ
; ; :ヾゞヾ.,
| ＿＿ﾉ l |.|.......ヽ :| ＼:::; ;;;ゞ゛//;;ヾゞ
,......l ヽ＿ﾉ `ー'/...........ヽ |i!ｉ:;;;:;i:|ソ
ｒ'"";;;ゝ, , ,,,,,, , 、..ヽ ,, -─' ／..................>＿_
|il.i:::. :;;)
i;i;i;i;i;;;;::.ヾ. r"iiiii;;ﾞ;:、, ＼.... // ｨヘ ｝................／.............|
,,,,,, , ||iii;i.;..;|
iii;i;i;i;;;;::::::::iiii;;;;;:::::::iiiii;(○)( ――’.../fl んﾆノヽ .｝......-=<―┐.../...| :..ﾞ
,,iiiii;;;::. ﾞ ,. |ii:i;;;:;ｉ:|
iwWwii i w wiiwWwiiiiヽｌ /;;' V/ﾆ| レ｝;|...................|Ⅳ
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二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ ';;;;i ,:'ﾆﾆ ,;;;,....................!/
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（ ；ω；）「こ、怖かった……」
(,,ﾟДﾟ)「ギコハハハハ！ 彼女を助けるために啖呵を切ったんだろ？ 良い度胸だ」
(,,ﾟДﾟ)「だが、自分の命を投げ打つ真似は感心しないな。もう二度とやらないことだ」
パトカーに包丁男を乗せたあと、僕たちは助けてくれた男性────
───ギコさんに詳細を話した。
より詳しいことはまた後日、警察署に行って話す事になるようだ。
(,,ﾟДﾟ)「大声が聞こえなかったら、俺も気づかなかったな」
と、ギコさんが言っていたことを考えると、本当に運がよかったんだなと思う。
また、包丁男はその様子を察するに、薬物使用の疑いがあるそうだ。
いや、ホント運がよかった。思いもしない行動をとられて、とっとと刺されていたかもしれなかった。
- 185 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:31:26 ID:EKPVPPDs0
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そうしてギコさんの話も終え、僕たちは帰路に就く。
ギコさんは送っていくと言っていたが、素直さんの家はこの近くだそうで、素直さんは断った。
僕はどうしようかと思っていると、「じゃあお前、無事送ってやれよ」とギコさんの判断で送ることになったわけだ。
（； ´ω｀）（あ、あんなことがあっただけに気まずい）
川 ﾟ -ﾟ)「……」
既に時刻は夜。辺りはとっくに暗くなっている。
公園とは違い、明るい光を放つ電燈の下を僕たちは歩く。
素直さんの頭の旗は、すっかり無くなっている。
フラグは、折れたのだ。
（ ＾ω＾）（素直さん、なんか歩く速度落としてる？）
- 186 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:32:33 ID:EKPVPPDs0
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どことなく、素直さんの歩調が遅い。
やはりまだ恐怖で身が竦んでしまっているのだろうか。
であれば、彼女に合わせよう。
川 ﾟ -ﾟ)「……あの」
（ ＾ω＾）「お？」
川 ﾟ -ﾟ)「きょ、今日は本当に……ありがとう」
（ ＾ω＾）「お！ べ、別に気にしなくていいお！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「う、うん……」
（ ＾ω＾）
川；ﾟ -ﾟ)
（ ＾ω＾）
川；ﾟ -ﾟ)
（； ＾ω＾）
- 187 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:34:11 ID:EKPVPPDs0
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何だか素直さんの様子がおかしい。
きょろきょろしたり、髪の毛をやたら触ったり。
というかやっぱり歩くのがだいぶ遅い。お腹でも痛いのだろうか。
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（； ＾ω＾）「……」
川 ﾟ -ﾟ)「つ、月がきれいだね」
（ ＾ω＾）「お、おぉ……」
めっちゃ雲に隠れてますが。
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）
というか、あれ、このセリフって。
というか、この雰囲気って。
（ ＾ω＾）（……まさかね）
- 188 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:35:19 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）（まさかね）
（ ＾ω＾）（まさか、ね）
（ ＾ω＾）（……）
（ ＾ω＾）（いやいやいや。まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかね！ ）
（ ＾ω＾）（まーさーかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……………っね！？ ）
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾ ）（……っね！？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「きもい」
- 189 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:38:52 ID:EKPVPPDs0
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僕の事を自意識過剰と呼んでも良いだろう。
好きなだけ呼んでくれて構わない。
でも、これはアレではないかろうか。
彼女の寂しい思いを温めた男。それは誰だ。
（ ＾ω＾）（僕です）
彼女のピンチに颯爽と駆けつけた男。それは誰だ。
（ ＾ω＾）（僕です）
彼女の命を救った男。それは誰だ。
（ ＾ω＾）（僕です）
これはもう、そうとしか考えられない。
- 190 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:39:34 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）（か、彼女……！ 恋人！ 付き合う！ カップル！ 結婚！ ）
告白、というやつだ。
間違いない。僕は詳しいんだ。一杯勉強したから知っている。
ではここですべきことは一つ。
（ ＾ω＾）（女に恥をかかせちゃあ、なんねぇってばよ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（きっつ……）
（ ＾ω＾）「素直さん。いや、クー」
川 ﾟ -ﾟ)「！ 」
- 191 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:40:58 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「言いたいことが、あるんだね？」
川 ﾟ -ﾟ)「！！ 」
（ ＾ω＾）「……実は僕もなんだ」
川 ﾟ -ﾟ)「！！！ 」
（ ＾ω＾）「素直に、正直に言うね」
川 ﾟ -ﾟ)「！！！！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ま、待って……しょ、正直に……うん、私も、言う」
（ ＾ω＾）「……じゃあ、せーので言おうか」
川；ﾟ -ﾟ)「！！！！！ 」
- 192 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:46:14 ID:EKPVPPDs0
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（ ＾ω＾）「はいせーの！ 」
（ ＾ω＾）「僕と付きあって
川；ﾟ -ﾟ)「と、友達になってください！！！！！！！！ 」
（ ＾ω＾）「 ﾄﾓﾀﾞﾁﾆﾅｯﾃｸﾀﾞｻｲ！！！！！！！ （早口）」
川 ﾟ -ﾟ)「え？」
（ ＾ω＾）「僕も、素直さんと友達になりたいと思ってたんだお！ 」
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！
ああああああああああああっぶねえええええええええええええええええええええ！！！！！
- 193 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 18:50:37 ID:EKPVPPDs0
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人 ﾉ! ﾟ， ヾ:､ { ／ .ﾉｌ }
{ヾ:i:i:i:i:i:ｲ ／} }ｌ芥ｉ{ {/ /
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川*ﾟ -ﾟ)「あ、ありがとう！ 」
川 ﾟーﾟ)「ブーン君、ありがとう！ 」
川 ﾟーﾟ)「正直に伝えられて、ほんっとうに良かった！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「私、これからたくさん喋る！ 話す！ あ、なるべく空気を読んで……」
川 ﾟーﾟ)「が、頑張るね！ 」
（ ；ω；）「頑張れ！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「な、何で泣いてるの？」
（ ；ω；）「えー何コレわっかんないなあ。気にしなくて良いお」
川 ﾟーﾟ)「？ あ、私の家もうすぐそこだから！ ありがとう、本当にありがとう！ 」
川*ﾟーﾟ)ﾉｼ「……そ、それじゃあ、また明日！ 」
（ ；ω；）「うん、また明日」
- 194 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 19:02:56 ID:EKPVPPDs0
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すっぽ抜けてしまわないかと思うほど、腕をぶんぶん振る素直さん。
何度も振り返りながら、彼女は帰ってく。
僕はそれを、最後まで見送った。
（ ＾ω＾）「……帰るかお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）「……なんだお」
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ ﾌﾋｯ
（ ＾ω＾）「殺せ」
- 195 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 19:04:10 ID:EKPVPPDs0
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こうして、僕の長い一日が終わった。
まだ死にやすい呪いは残っているけど、良いんだ。ひとまず、良いんだ。
彼女を、素直さんを助けられた。だから、良いんだ。
（ ＾ω＾）「なんで笑う」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「笑ってないが？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ ﾌﾋｯ
（ ；ω；）「わああああぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん！！！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、こら待たんか！ 女に恥をかかせちゃあならんってば！！！！ ﾌﾋﾋｯ 」
（ ；ω；）「恥ずかしさで死んじゃうおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！ 」
- 196 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 19:06:52 ID:EKPVPPDs0
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内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×９５
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- 197 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 19:07:12 ID:EKPVPPDs0
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- 198 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 19:08:47 ID:EKPVPPDs0
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||〓| | ヽ （__人__） /
ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ ,};;! ● ● i;;;!､ .::::::::::::::::::!
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二二二二二二二 ﾞｰl , ',:===.､` .,!'′ :::::::::::::::| .||内| | -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__
─┬─┬─┬─ ／ヽ、 .‘ﾆニﾆ' _,r'ｉ￣ヽ. :::::::::::::::| .|| ／ ´￣
-=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、
┬┴┬┴┬┴,,-‐/ lゝﾆ`ー--‐'"_ノl┌、ﾍ、 ::::::::::| . /
八 ∨ __ } ,
┴┬┴┬ ,／ /,. ﾍ .ｌ ヽ`ニニニ"∠l/ ＼ト、::::::| .{ ､__, ヽ _
ｨ´ ､__ ,i､ ´ ゝ ﾉ } ',
┬┴┬ ,／ '" `l l' ` ＼ :::| .〉 ⌒{ ⌒ヽ ＼ ￣｀|
厂 く |
┴┬ ,/ . l l・ `; | ′ ー=ﾐﾊ、
|ﾆ=‐ / ﾉ Ｙ '，
─┴ ,i' l l `i i /ヽ ￣￣ | | } __ 二ﾆ=‐'
―､--､- !、, '´ く }
━ ,ﾉヽ., i ,／ ｌ i i i | / ヽ ━ ∨ﾘノ 〈 ￣
}///! ／ ｝ !
/ i、 i /ﾞ ／ l .i・ i i l/ , 〈 V ｖ
ｰ-≠-‐ ,!｡s≦ ﾉ:Y
,i| ＼ ヽl,/ ／ i ＿＿＿＿ ＼ i Y /ﾉ l、 ゝ _人 ..｡s≦
イ ｝
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(´･ω･`)「……警察来ないね」
('A`) 「……そうだな」
(´・_ゝ・｀)「ねぇ、恋バナしようよ。君誰が好き？僕ね、したらば学園のしぃちゃんも好きなんだ」
('A`) 「反省してくれ」
この後無事保護&逮捕されました。
- 202 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 23:47:56 ID:EKPVPPDs0
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ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ……
|;;::;|;;::;|;;:;|;;::;|;;:;|;;::;||||;;::;|;;::;|;;:;|;;::;|;;:;|;;::;|
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（ ノ ヽ、￣￣￣!､||____________||||ニニニ,|| ｌ,＿,!＼､ || .0)||
ヽ ' , ヽ, ￣￣￣￣ ~ ~' ＼.. || ||
ヾ ﾉ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿,, ＼|| ||
ヾ ﾉ ヽ, l＼ ＼. ＼. ||
ゝ ｢|￣￣￣￣￣￣｢| ll＼＼ ＼. ＼､ ||
. ヽ,,ﾉ|｣――――――|｣ '~ ＼ｌ二二二二二二二二l ＼..||
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（ ｡-ω-）「う、うぅ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
- 203 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 23:51:01 ID:EKPVPPDs0
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（ ノ 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_:〕 ,|| ｌ,＿,!＼､
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（ ＾ω＾）「……お？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「む？ 起きたか」
（ ＾ω＾）「ん、ツンさんかお……おはようだお」
朝、目が覚めると僕の部屋に当然のようにツンさんが居た。
素直さんの件から数日。ツンさんは僕の家に住み込んでいる。
もちろん、僕から呪いを守るためだそうだ。普通にお風呂にも入るしご飯も食べる。
僕の家のエンゲル係数はガンガン上がった。
（； ´ω｀）（ホント親が今いなくてよかった……）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……ところでお前、何で泣いておるんじゃ？」
（ ＾ω＾）「え？」
- 204 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 23:52:49 ID:EKPVPPDs0
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～～～～～～～～～～～ -‐…‐）
ﾉ-ミ ＿＿___.. |;;;;;;| | || ＼
／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ ＿_゛,、 | ||
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ｌ|'￣￣￣￣￣￣~|l r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ||
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|,ﾉ´￣´⌒￣⌒⌒｀ ≧=‐-/: : : :/⌒ : : ⌒} : : i:≦[｢｢ｌ|＿_.| | ||
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（ ノ 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_:〕 ,|| ｌ,＿,!＼､
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ヽ ' , `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :.|_:了 ~'
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ヾ ﾉ [_:_:_:_|/: ｚ ⌒ ⌒ﾁﾊ|:ｱ ＿＿＿,, ＼|| ||
ヾ ﾉ く:_:人: :ト マ フ ｲ:/ｧ┘ ＼. ＼. ||
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. ヽ,,ﾉ|｣――――――|:ﾍ''ﾊ j: : :＼ 二二二二二二二l ＼..||
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iﾍ.ヽ､`l |: ::｀、 ,!: : : :ll ,l. ∧ ヽ、 ‐'二 ､
| ｀ヽ､ﾞl ﾐ: : :丶 l: : : 〃 ﾚ ∧｀:、 ＼ ‐=ニ′
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ツンさんに言われて気づく。
目が熱く、頬には涙の後が残っていた。
夢の所為だろうか。思い出せないけど、悲しい夢を見た気がする。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「振られる夢でも見たんじゃろ」
（＃＾ω＾）「そっ……」
そんなこと、あるかもしれない。
僕はぐっと言葉を飲み込んだ。
- 205 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 23:54:37 ID:EKPVPPDs0
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ﾉ-ミ |
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:ヽ: : : ﾏﾆぅ、 =)| | ||. ＼
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|,ﾉ´￣´⌒￣⌒⌒｀ヽ、 [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ｀¨ ‐ﾁﾊ|:ｱ ／｀i
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（ ノ ヽ、 く:_:人: :ト u (~:::ﾌr＜￣￣:}￣￣￣ _ ノ ､ || .0)||
ヽ ' , ヽ, ／⌒7―／￣ ／ ／ 、 ＼￣ ＼.. || ||
ヾ ﾉ / ／ ､ ､ 〉 /-､ ＼|| ||
ヾ ﾉ ,′ / { { ＿くノ-'ｰく_／ . ＼. ||
ゝ ｢|￣￣￣￣￣ ： ＿､ 丶 ＼＞-ノ、＜ ＼. ＼､ ||
. ヽ,,ﾉ|｣―――――|ヽ : ／ i:i: : ∨￣￣｀ヽ|: : : : :/i/|ゝ 二二l
＼..||
l Y Ⅵ: : :∨￣￣ヽ|: : : :/i/:/ ﾊ !|_|.
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∧ V Ⅵ: : :.:! / : /i/ ﾊ ∧
Y 丶 }i:i : :.:! ／ : ｲｼ / } ヽ
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（ ＾ω＾）「……朝ご飯でも食べるかお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん？ そんな余裕あるのか？」
（ ＾ω＾）「え？」
時計を見る。
針は既に、僕がいつも家を出ている時間をとうに過ぎていた。
遅刻確定に青ざめながら、僕は急いで部屋を飛び出した。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい、階段で転ぶんじゃないぞ！ 」
（； ＾ω＾）「そうだった！ 」
- 206 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/20(日) 23:57:08 ID:EKPVPPDs0
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呪いにかかって数日。
あれから、放課後や時間のある時には悪霊を探し回っているがその姿は見つけられていない。
ツンさん曰く、学校付近にいるのは間違いないようだが、力が充満しすぎていてはっきりと場所が分からないらしい。
ただ、素直さんの一件以降フラグを立ててしまっている人がいないのは運が良いと思う。
もちろん、僕が気づいていないだけで立ってしまっている人がいるかもしれないので、
念のため事故などが起こっていないか調べてはいるけど、今のところそのような記事は見つかっていない。
（； -ω-）「それよりも」
しかし、それよりも僕だ。
僕自身の呪い、これを何とかしたい。
少なくとも僕はあの日以降、何度か死んでしまっている。
今の残機は─────
- 207 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/20(日) 23:59:14 ID:EKPVPPDs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×９５－（>>209の書き込み時間末尾×3）
（最大値 30、最小値 3とする）
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- 209 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 00:29:49 ID:WkVOQ1eY0
- うおー
- 210 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 00:38:18 ID:DO1Np0uE0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×６８
死因ハイライト：ファニーボーンをしたたかに打ち付けショック死
自転車にぶつかってショック死
ドクオに後ろから驚かされてショック死
小指を突き指しショック死
下唇を噛んでショック死
誤爆死
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 212 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/21(月) 00:40:14 ID:DO1Np0uE0
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二二二二二二二二二二二 [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ‘ｰ' ﾁﾊ|:ｱ .||内| |
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（； ＾ω＾）「残り、あと６８回……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「大分死んだの……」
（； ´ω｀）「素直さんの時より死にまくったお……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、そこ、小石あるから転ぶなよ」
（； ＾ω＾）「ああっと！！ 」
ツンさんのアシストで一命を取り留める。
あやうく転んで死ぬところであった。
最近、死ぬ際に関するある法則を見つけたのだ。
僕は死にやすいが、ただ死にやすいだけではない。例えば自分の頬を叩いても死なない。
でも、突然殴られると死ぬ。不意にボールをぶつけられると死ぬ。
意識の外、無防備であるときが死にやすいのだ。
なのでしっかりと認識、意識すれば案外死ななかったりする。
まぁ、ナイフで刺されたり、思いっきり力の限り精一杯ぶん殴られても死ぬけど。
- 213 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 00:43:29 ID:DO1Np0uE0
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（； ´ω｀）「ふひー、ふひー」
強い日差しの中、じんわりと汗をかきながら僕は走る。
遅刻は確定だが、それでも堂々とゆっくり登校できるほど僕の肝は据わってないのだ。
（； ´ω｀）「ふひー、だめだー、疲れたー！ 休憩しよう！ 内藤君に賛成！ 」
（； ＾ω＾）「それに走りすぎて死んじゃう……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「水分補給も忘れずにな」
通学路に唯一ある自販機がちょうどすぐそこにある。
休憩がてら、僕は鞄から財布を取り出すと……
从；ﾟ∀从「うおおぉぉー！！！ どけどけどけー！！！ 」
（ ＾ω＾）「え？」
- 214 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 00:49:07 ID:DO1Np0uE0
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・何かが迫ってくる。
全力で僕は避けた。少しでも触れれば、アウトだろう
>>215の書き込み時間末尾が偶数で成功
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i ﾊ i .ヽ::|'::::／ ／ }
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（； ＾ω＾）「──────！ 」
- 215 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 00:56:20 ID:OgTb80vw0
- どうだ
- 216 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 01:06:25 ID:DO1Np0uE0
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（_ ｒ' ／´ ／ ／ ￣＿ く_／ |l＿|!
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,ノ'＾'---ｧ＿=ﾊ--､ il＿_ ＿|i
（＿,,,-''" ,=ｧつ⌒´ ￣ﾌ' |i￣ i|￣i|
.,ュニ二/ く／i__l| l|＿l! /^7'
／ ／ ) __,,,, --＝ﾗ-ｧ─-、 ／ /
／_,, -''" / ／｀'''''""´::::::::::::::::::::::ﾉ ｀'''ﾌ/
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／．／ ／::ﾜ ｀}__ｒ､_:::::::::::::::::::／ /
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/ ''" （::_::-:i ヽ ::: ＼ ／ _＼
/ ／ ＿ ヽ、:::i /｀_ ,伴／::｀ｏヽ
`,ｰニ´ー" /＼ ヽ::::ｌ _,,/´ｏ.｀ｊ_,,, -‐''ノ .／jK'::::::::::::::::::ﾄ,
／:::::::::＿:::::/ /ヽ＼ ＼i_,,.. -'"／ _,,-'''" _,,,-"´
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ヽ:::::::::｀＝=" ":::::／
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（； ＾ω-）「ひぃ！ 」
- 217 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 01:11:14 ID:DO1Np0uE0
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Y⌒ ‐ _ ’’ く ＼i:i/i:i{
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从 ﾟ∀从「っと、危なかったー……！ 」
クリーム色の改造された原付で爆走してきたのは、同じクラスの高岡ハインリッヒだ。
僕と小学校、中学校と同じで、昔からどこか近寄りがたく、いわゆる不良グループのボスだった。
ただ、幼馴染ということもあってか、彼女は僕をみんなと同じくブーンと呼び、僕も彼女をハインと呼んでいる。
从；ﾟ∀从「おう、ブーン。何してんだ、遅刻するぞ」
（ ；ω；）「死んだらどうする！ 」
- 218 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 01:12:41 ID:DO1Np0uE0
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二二二二二二二二二二二二二||. . .. | 圦 V ア / / /
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咄嗟に避けられたから良いものの、もし不意に、軽くでもぶつかってでもしたら僕は間違いなく死んでいただろう。
サマーニットをパタパタを煽り、胸元に風を取り入れるハイン。もう少しで胸が見えてしまう。はしたない。
涙目になりながらも、僕の鼻の下は伸びた。
（ ； ；）
ω
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それ鼻じゃったん？」
从；ﾟ∀从「泣くこたねーだろ……」
从；ﾟ∀从「っと、悪い、じゃあな！ 」
从；ﾟ∀从「あ、ちなみにここに誰か来て、アタシのこと聞かれても知らないって答えておいてくれ！ 」
そう言ってハインは原付を吹かすと、学校とは反対の方へと走っていた。
- 219 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 01:13:54 ID:DO1Np0uE0
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（ ＾ω＾）「またサボリかお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……ん？」
ハインが来た方から、高音、低音と複数のエンジン音が聞こえてくる。
ツンさんと一緒にそちらへと顔を向けると、ド派手な髪色にド派手な髪形の男達がバイクに乗ってやってきた。
( ﾟдﾟ )「てめぇゴラ！ おい、ここに原付に乗った女が通らなかったか！？ ショートヘアの、髪色を抜いたやつ！ 」
（ ＾ω＾）（ハインの事だおね）
う
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ、あっちに行ったんじゃよな」
恐らく、またハインが何かやったのだろう。
何度か同じような場面に遭遇したことがある。
ハインは何も知らないと言ってくれと言っていたが、さてどうしようか。
- 220 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 01:18:05 ID:DO1Np0uE0
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・ 彼らに対してどう答えようか
１～３の好きな数字を選んでください
１．知らないと答える
２．正直に答える
３．反対の方角を答える
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i ｋ'ヽ ＼ !
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（ ＾ω＾）「>>222」
- 222 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 06:53:45 ID:WDCNBTNc0
- 3
- 223 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/21(月) 21:32:44 ID:DO1Np0uE0
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二二二二二二二二二二二 [_:_:_:_|/: " ⌒ ⌒"ﾁ:;|:ｱ .||内| |
─┬─┬─┬─┬─┬─ く:_:人: :ト ） ３ ｲ/ｧ┘ .||科| |
┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴ └ぅ)ヽﾚく｀¨ ￣T爪レj/ .| ￣ .|
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┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴ ∠＼: : :ヽ: ヽ￣7 //): : iﾊ /｀i
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬ / ｀`＼: : ヽ:「!ノ ." ﾚク:i i _, - ' _,/
─┴─┴─┴─┴─┴─┴ i, ＼: /ミメ､ ら' i! rｧ' ´ i､ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━ ヽ /ヘミヾ`v'/i r7/从 づど丿 ━━━━━━━━━━━
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ヽ / ヾ!_」i '. ',:ヾヾ`Y:/
ヽ. / / .| ゞ 彡
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（ ＾ω＾）「そういえばあっちに行くのを見た気が……」
( ﾟдﾟ )「あっちだな！？ 行くぞおめーら！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……反対方向じゃけどな！ ﾌﾟｰｸｽｸｽ！ 」
（； ＾ω＾）（嫌な笑い方……）
僕が教えた、ハインが行った方角とは正反対の道へ走っていくバイク。
ハインの運がよっぽど悪くなければ鉢合わせることはないだろう。
ツンさんと一緒に彼らを見送ると、最後尾にいた一際大きいバイクに乗った、これまた一際大きい体躯
の男がバイクから降りた。
- 224 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/21(月) 21:33:07 ID:DO1Np0uE0
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二二二二二二二二二二 人 ≦ :::::::::::::::::| .||内| |
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（ ФωФ）「飲め」
そう言って自販機で買った飲料を投げ渡すと、男はバイクに乗って走り去っていく。
お礼のつもりだろうか、僕は二つになってしまった同じ味の炭酸ジュースを両手に抱えて学校に行くことにした。
（ ＾ω＾）「ツンさん飲む？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「飲む」
炭酸ジュースが一つ消えた。
- 225 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/21(月) 21:34:15 ID:DO1Np0uE0
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- 226 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 21:36:09 ID:DO1Np0uE0
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￣￣￣￣￣￣| ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | || | | |
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| L {彡彡彡}, } |:::::|／ { } -..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} .,,||￣ [ ]￣|「
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ゞ_ { ﾍ:/ l }
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（ ＾ω＾）「おはようだお！ 」
('A`) 「おはようじゃねーよサボリ」
（ ＾ω＾）「寝坊だお」
('A`) 「変わんねーよ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「起こしたんじゃぞ、一応」
教室に入ると、いの一番にドクオに突っ込まれる。
そっとお尻を触ってきたショボンの手を振り払うと、僕は自分の席に着いた。
どうやら１限目が丁度終わったところだったようで、僕は２限目の準備をする。
- 227 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 21:38:54 ID:DO1Np0uE0
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ヽ （__人__） / || | || || || 八 ├／
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､.,＿ イ || || | || || ||＿|ヽ _
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,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || || ／ﾊ ／ / ＼ |
|| ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | || _. ≦´冫ｌ小_.∧
/ ヽ.._ | ||
＿＿＿ / |/∨__/ヽl V＿_＿_.|| | || l ＾ {::::} /ヽ ||
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ｌ:::ｌ / ｌ＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V | || l l ／
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Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´[ ] l ｌ ｌ::::ｌ l /
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l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! ||￣￣|{彡彡彡} |::::l
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l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l | { ﾍ:/ ／
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「お、そういえば１限だけど、何か課題出たかお？」
(´･ω･`)「国語、自習だったから何もなかったよ」
（； ＾ω＾）「そうなのかお？ 良かった……」
('A`) 「２限の英語は課題あったけどやってきたか？」
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やってなかったのぅ、そういえば」
（； ＾ω＾）「ショボン！ 」
(´･ω･`)「１００もみもみで見せてあげるよ。ちなみにどこをもみもみするかはまだ言えない」
（； ＾ω＾）「ドクオ！ 」
('∀`) 「えへへ。俺もやってない」
（； ＾ω＾）「ぐおぉ……役立たずどもめ……！ 」
- 228 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 21:40:35 ID:DO1Np0uE0
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...＿＿ '::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ '||,,..-''"|| | | |
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||.└─┘ |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::||| || | || | | |
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|| |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.||| || | || | | |
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|| ∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| || ||＿|
|| | | | || || ||
|| || | i人 ｎ /::.::||:::.:| || || | | |
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＿ ...... || || l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| ||
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| || V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:||| || | | |
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| L ＿＿＿ i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l.,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ]}/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l ..||￣ ||￣￣||￣ ||
━━━━━━━━━━━━ / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ ! ━━━━━━━
ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川 ﾟ -ﾟ)「……」
（； ＾ω＾）「素直さん！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（； ＾ω＾）「見せてください！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（； ＾ω＾）「……」
川；ﾟ -ﾟ)「……いいよ」
（ ＾ω＾）「あああああああああああああああああああああありがとうございます！！！ 」
('A`) 「あ、俺も」
（ ＾ω＾）「ダメ」
- 229 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 21:47:42 ID:DO1Np0uE0
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||.└─┘ l| / ヽ | ||二l.|| || | || | | |
|| || ||
|| ||i ／ ＼ Ui || || || | || | | | ||
|| ||
|| || l /ヽ │‐-ー─ - 、 | | | | ||
|| ||
|| || ヽ /￣ ヽ ./:ﾍ | ｀ヽ ,
rｧ ||
＿ ...... || || 丶 .ｲ| ﾍ ! ｀＞、＿＿＿＿＿f´
{ ||
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| || / ｀ ‐ ' .|＜ |
／ // ｀ｰｧ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] . ／＼ ∨ィ7 ＼_ |
| | ⊂ﾆア ||
￣￣￣￣￣￣| ,＜´ ゝr‐-∨ﾊ. ＼／ ｀ヽ￣￣ ｀ー----.ヾﾆ _ﾆ-’
￣￣ r―‐‐、 ＿＿_,,-─＜´ ／ ∨ﾊ ／ ／ ﾍ ＿＿＿＿
｀￣>､ ｀ﾘ ＞´ ∨ﾑ / ﾍ ＿＿＿ "'''-,,,
fﾆﾃﾉ ヾ :＞´ ∨/i ／ }
[ ]￣|「
zﾆｼ-─´ ｀￣￣￣￣￣ ｀ヽi ∧ ||￣￣||￣ ||
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /｛ ∧━━━━━
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「お前に聞いてない」
（ ＾ω＾）「ダメ」
('A`) 「お前に聞いてないんだって！ 」
（ ＾ω＾）「ダメだって言ってるだろ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「二人仲良くせぬか……」
川；ﾟ -ﾟ)「ふ、二人とも良いよ。でも次は自分でやってね、ずるいから」
（ ＾ω＾）「……おっしゃる通りです」
('A`) 「ぐうの音も出ない……うぐぅ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ほれ、二人とももっと頭を垂れるのじゃ！ 土下座じゃ！ 額を床につけんか！ 」
- 230 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:02:42 ID:DO1Np0uE0
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||.└─ ヽ （__人__） / | ||二l.|| || | || | | |
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|| , -く 「ﾆ=‐=ﾆく´/ ≫x || || ||＿| || | | |
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＿ ...... || { ＼. V{｀ヽ;:ﾍ//// }ﾄ､ || | | |
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] } ハ 〉 r'´ li / V || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| | V ヽ ＿二⊃ l l V || | | |
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ｌ l..||.....||￣ ||￣￣||￣ ||
━━━━━━━━━━━━ ミミミ 'ﾍ:/ ' ⌒ l ━━━━━━━━━
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(´･ω･`)「１００もみもみでいつでも見せるのに」
（； ＾ω＾）「遠慮するお……」
('A`) 「そっとフェザータッチするのやめて……触んな」
(；´･ω･)「誤解だよ！ 僕はただお尻を揉んだだけ！触ってなんかないよ！ 」
('A`) 「ぶん殴るぞ」
- 231 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:03:52 ID:DO1Np0uE0
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＿ ...... || | | i人 r ， / :.:||:::.:| ||
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人 ﾉ! ﾟ， ヾ:､ { ／ .ﾉｌ }
{ヾ:i:i:i:i:i:ｲ ／} }ｌ芥ｉ{ {/ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「なるほど、ここはこうなって……」
('A`) 「っと、俺も素直の見せてもらうか」
('A`) 「ブーン、ちょっと前のページ見せてくれ」
（ ＾ω＾）「僕はもうそこ見終わったから」
('A`) 「俺はまだだから」
（ ＾ω＾）「僕は終わったから」
('A`) 「見せて」
（ ＾ω＾）「ちょ、やめ」
川；ﾟ -ﾟ)「喧嘩するなら見せない」
（ ＾ω＾）「ほぅらドクオ君、分かるかい？ これが前のページで、ここは『ペンです』と訳すんだ」
('A`) 「ヒュー！ わっかりやすい解説ありがとう！ 言われなくても書いてあるんだけどね？」
川 ﾟーﾟ)「ふふ」
- 232 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:08:46 ID:DO1Np0uE0
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|| || ', | {ﾍ _ / / | | || | | |
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|| || ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／| ||＿| || | | | ||
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|| || r≦＼{.-／ j __彡イ || || | | |
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＿ ...... || ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ || | | |
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／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ
´￣ヽ..__ ＼ ', .ノニニニニニニニ/ニ{/////ノ /
＼／ニヽニニニニニ／ニﾆ乂￣ {
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２限の英語が始まるまでもう少し。
僕とドクオが仲良く素直さんのノートを写していると、ガラリと教室のドアが開いた。
先生がもう来たのかと僕たちは顔を上げたが、そこに居たのはハインだった。
原付の風圧でボサボサになったのであろう髪を整えながら、静かになった教室に入ってくる。
みな、学校をよく休む上に素行の悪く、更に見た目も怖いハインが苦手なのだ。
ざわりと、ヒソヒソ話が充満しだした教室はさぞ居心地が悪いだろうに、ハインは気にせず机にどかりと座る。
从 ﾟ∀从「お、ブーン。さっきはありがとな」
（； ＾ω＾）「おー……」
ありがとう、というのは多分、僕が彼らに反対の道を教えたことに気づいているのだろう。
僕に声をかけたハインが、そのまま何かに気づいたのかこちらに近づいてくる。
- 233 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:10:32 ID:DO1Np0uE0
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| V／ {ｲ ヽ}/i || .l|￣ ||￣ / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
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━━━━━━━ }/￣ヽ ＼ ＼ ━━━━ ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ
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「Y//}/∧::::::＼ ＼ |ﾉ´＞ ヽ ﾉ
ノﾆV///ム::::::ﾍi;＼ ＼ | レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从 ﾟ∀从「なんだ、素直。お前、こいつらと仲良くなってんのか」
川；ﾟ -ﾟ)「う、うん……友達……だから」
从 ﾟ∀从
从 ﾟ∀从「……へえ！ 友達！ 」
从 ﾟ∀从「ふぅん！ あの、じめーっとしたお前が！ はー、変わるもんだ、あんな風に笑うんだなぁ、お前！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
（ ＾ω＾）「……ハイン」
从 ﾟ∀从「あんだよ、気に障ったこと言ったか？ 素直な感想だぜ、おい」
从 ﾟ∀从「廊下にも響いてたぜ？ こいつの声。アタシ、初めて聞いたかもしれないわ」
- 234 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:12:56 ID:DO1Np0uE0
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ﾉ-ミ |-''" ,,..-''"
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, -: : : : : : : : : :｀ヽ ''"...|| ||
| ／}l-ﾐﾊ /l人ﾉ l | } ...| r ‐=≠=-/: : :
:i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ||
＿＿l / { ,ｨ'炒 ﾉ l/ l V/＿＿＿＿＿ | ｝: : : : : :/: : : :/|: :
: : : : :ハ : : ', : : ｝ ||
| V/ l}、 l｀¨ , l Y || | ≧=‐-/: : : :/-斗: : : / } :
: i:≦|| ||
{i | /| { ﾍ N ' l、 |ﾍ || | 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ
: : 厂´ |: ::N_:_:〕 ||
Vl / l/` -ﾄ、 ',__ r--＜＼| | || | | `マﾆ :|
:/圦{じﾘ )ノ､_,,.斗: :|_:了 ||
}/／ﾊ/ﾊ「 ＼＿＿≧ lﾊ| || || | || [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ'
｀¨ ‐ﾁﾊ|:ｱ || ||
l/ ﾆﾆﾆ,ｲﾆﾆﾆﾆY || || | || く:_:人: :ト u (~:::ﾌ
イ:/ｧ┘ || ||
＿＿＿＿＿ ///////lﾆﾆﾆﾆﾆl/＞ 、 ＿_＿_＿_.|| | || └ぅ)ヽﾚくﾄ｀¨
T爪レj/う) || ||
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━━━━━━━ }/￣ヽ ＼ ＼ ━━━ i ﾊ i .ヽ::|'::::／ ／ }
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
何が気に入らないのか、どこかイラついた様子のハイン。
素直さんにやたら絡み、煽るように声を大きくして突いてくる。
その態度にカチンと来たのは僕だけでなく、ドクオとショボンもだった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんじゃこいつ。嫉妬の仕方が下手じゃのう」
ついでにツンさんもよくわからない感じで怒ってる。ように見える。
('A`) 「高岡、何か文句でもあるのかよ」
(´･ω･`)「申し訳ない、君と僕たちは仲良くないんだからあまり関わらないでくれ」
从 ﾟ∀从「は？」
川；ﾟ -ﾟ)「み、みんな。良いよ、本当の事だし」
从 ﾟ∀从「ほら、本人もこう言ってるぞ」
川 ﾟ -ﾟ)「私は確かに、暗かったよ。でも、高岡さんに言われる筋合いは、これっぽっちもないよ」
从 ﾟ∀从「……あ？」
- 235 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:33:51 ID:DO1Np0uE0
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| } !} ,>､ト､:.:.:.:ハ ''"...|| ||
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| ─ }! Vﾍ:.:.∧ || ||
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ミx '/ ､＿__,, }ﾊﾊ:.:∧ :「| /〉ｨi
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ｨうﾃミ ´｀￣´ j/＾Ｙ:∧ | |'./'∠
∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| || }:.: ト＼
V::.ｿ ; "" ﾄ’ノ}:ト,ﾊ , --､! {.ハ
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z.ー ､ , ｲ! |:| }:| ｀丶 ^ （ ノ'
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￣￣￣￣ | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ | || /:＼! ＼ヾx::::::::‘. |.|＝=ﾍ::::V
`ー |
￣￣￣￣ i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l ＿_＿_|_..|| / ヽ ヽヾx.::::::V}
ｈ┐ !::::Y |
}/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l ＿＿＿ ヽ
}ー＜_/ Ｌ!厂} |:::::|＿ |
ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l [ ] ＼ ⌒ヽ
ﾘ |:::::| ! ⌒ー--'
/ / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ ! ||￣￣||..￣|| ヽ ヽ:} ヽ
/ |:::::| |
━━━━ ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l ━━━━━━ ヽ ＼ア￣^Y ﾘ:::/
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|ﾉ´＞ ヽ ﾉ ＼ }二二| /::/
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| レ ＞､ _,， -‐'" ヽ | |/／
〈
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川 ﾟ -ﾟ)「友達と話すことの、何が悪いの？ 私、高岡さんに何かした？」
从 ﾟ∀从「……」
川 ﾟ -ﾟ)「……」
从 ﾟ∀从「うっぜ」
(ﾟ、-ﾄｿﾝ「ふふふ、落ち着かないか君たち」
从#ﾟ∀从「あぁ！？ 」
(ﾟ、-ﾄｿﾝ「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「彼女は、クーさんは偽りの、しかも他人に被せられていた仮面（ペルソナ）を剥がした」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それは喜ばしいことじゃないか。君のように強い人間は、それを受け入れる度量もあると思っていたのだが？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それともまさか、君も弱いのかな？」
从 ﾟ∀从「……何言ってんだ、てめぇ」
- 236 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/21(月) 22:39:03 ID:DO1Np0uE0
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}/￣ヽ ＼ ＼ | | ヾ／
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从 ﾟ∀从「それ以上喋ったらぶっとばすぞ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ、やっても良いが今日は星の導きが良くない。やめたまえ。吐いた言葉を後悔することになる」
从 ﾟ∀从「訳わかんねー……」
トソンさんの介入により、ハインの毒気が抜けたのか彼女は舌打ちをしてから自分の席に戻った。
ショボンとドクオも、参ったなというような気まずそうな顔をしている。
逆に素直さんはどこかすっきりとしたような顔をしつつも、やはり恥ずかしそうに俯いている。
僕としても先ほどのハインの態度は腹に据えかねるものがあったため、トソンさんが上手く間に入ってくれたことには
感謝をしている。なので彼女に声をかけようと思い、肩を叩いた。
（ ＾ω＾）「トソンさん、ありがとうだお」
(；、；ﾄｿﾝ「こわ……」
（ ＾ω＾）「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「何かな？ あの程度、些細な事さ。気にしていても仕方ないだろう」
（； ＾ω＾）「う、うん……」
- 237 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:41:29 ID:DO1Np0uE0
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||.└─ | ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || | | |
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|| ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || ||＿| || | | | ||
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＿ ...... || ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ | || | | |
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￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿ ///.//二二ﾆ∨::::::}／ニ二二V//｝ ＿_..||＿＿＿＿＿
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／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ
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＼／ニヽニニニニニ／ニﾆ乂￣ {
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从 ﾟ∀从「……帰るか」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
ハインが鞄を持ち、教室から出ようとする。
今までもハインはたびたびこうして抜け出すことがあり、僕はそれを何度も見てきた。
最初のころは引き止めたりもしていたが、最近はそれもしなくなった。
だが僕は今回、彼女の手を引っ張った。
从 ﾟ∀从「な、なんだよ」
（； ＾ω＾）「い、いやぁ～～～～……？」
（； ＾ω＾）「た、たまにはもうちょっと学校にいない……？」
从；ﾟ∀从「はぁ？ 」
- 238 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:45:21 ID:DO1Np0uE0
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￣￣￣￣￣ .「 ＿ nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼＿＿＿
| L l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、 ＿ "'''-,,,
|＿_..||￣ _] {ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ，
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| と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′ ||￣ ||
━━━━━━━━━￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／ ━━━
圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从；ﾟ∀从「な、なんで今日に限ってそんな……」
（； ＾ω＾）「一緒に勉強しよう！ なっ！ 」
（； ＾ω＾）「居づらいのは分かるけど、だからってここで逃げちゃだめだお！ 」
从 ﾟ∀从「……」
ハインが僕の手を振りほどく。
やはり、帰ってしまうのだろうか。そうすると、僕も帰らざるを得なくなってしまう。
从 ﾟ∀从「じゃぁ……」
すると丁度、始業の鐘が鳴った。
同時に、２限目の英語の先生が入ってくると、ため息をつきながらハインは席に戻っていった。
僕はふぅと息をついて、自分の席に戻る。まずい、どうしてこうなってしまった。
ひとまずどうするか考える時間はできたが、出来ることなどたかが知れている。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……参ったのぅ」
（； ＾ω＾）「……うん」
- 239 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:48:15 ID:DO1Np0uE0
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|＼ ﾋﾟｺｰﾝ！
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...＿＿ 八 {rf笊， | | ＼ ゞ l|| | | | || ||
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|| | vl／ ノ ､__ ／ ／ { ＿| || | | |
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|| || ⌒W厂}⌒}／}／┐Vヽ || | | | || ||
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＿ ...... || || ／⌒7グ ／} ＿j/､ | || | | |
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⌒ T==―^ 、 '， /i:i:i{
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从 ﾟ∀从「……」
一応、授業は真面目に受けてはいるハイン。
しかしその頭には、今朝は無かったはずのフラグがしっかりと立っていたのであった。
（； ´ω｀）（ど、どうしよう……）
ξ；´⊿｀)ξ（どうしよう……）
- 240 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:56:38 ID:DO1Np0uE0
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- 241 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:57:48 ID:DO1Np0uE0
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チャイムが鳴る。
二限目が終わった合図である。
僕はハインの様子を伺い、教室を出るようなら付いていくつもりでいた。
从 ﾟ∀从「よし、帰るか」
（； ＾ω＾）「へいへいへーい！ 」
从 ﾟ∀从「な、なんだよ」
しかしハインは教室を出るどころか、帰ろうとしたのであった。
僕は慌ててハインを引き留める。
（； ＾ω＾）「ハイン、ちょっと飲み物でも一緒に買いに行こうお！ 」
从 ﾟ∀从「は、はぁ？ アタシは帰……」
（； ＾ω＾）「奢る……！ 奢るから行こう……！ 」
从 ﾟ∀从「乗った」
- 242 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 22:58:44 ID:DO1Np0uE0
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よし、この休み時間は学校に居てもらうことが出来そうだ。
ハインに帰られると、僕も帰らざるを得なくなってしまう。
ハインについて学校を出るのも何だかきまずいし、それに外に出られるより、
校内に居てくれた方が監視はしやすいはずだ。
とりあえず、帰ろうとするのは止めなければ。
僕は校内にある自販機まで行こうとするも、しかしハインがそこに待ったをかけた。
从 ﾟ∀从「東校舎裏のにしよう」
（； ＾ω＾）「えっ、めっちゃ遠いじゃんあそこ」
从 ﾟ∀从「あそこにしか炭酸系ないじゃん」
（； ＾ω＾）「……ま、まぁ良いけど」
- 243 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 23:03:21 ID:DO1Np0uE0
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そうしてわざわざ貴重な休み時間のすべてを潰して、僕たちは東校舎裏にある自販機へとやってきたのだった。
ハインはお目当ての飲み物を買い、僕は小銭を失う。
良いんだ、これでハインが助かるかもしれないから、良いんだ。
（ ＾ω＾）「……お？」
う
从 ﾟ∀从「ん？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「む、消えておるな」
ふと、ハインを見るとそこには何もなかった。
先ほどまで確かに、しっかりと立っていたフラグが消えている。
- 244 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 23:06:40 ID:DO1Np0uE0
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（ ＾ω＾）（……もしかして、気づかないうちに助けてた？）
从 ﾟ∀从「何見てんだ、変態童貞野郎」
（； ＾ω＾）「ど、どどどどどどどどど童貞ちゃうわ！ 」
ξ^⊿^)ξ「ほほっ」
（ ＾ω＾）（笑うな）
从 ﾟ∀从「彼女いたことないだろ」
（； ＾ω＾）「な、ない……けど、わかんないおぉ！？ 実は……ってこと、あるかもよぉ！？ 」
从 ﾟ∀从「嘘乙」
（； 嘘ω嘘）「う、うううううううううぅぅぅぅ嘘じゃないって！ 」
从；ﾟ∀从「驚くほど顔に書いてあるんだよお前……」
- 245 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 23:10:28 ID:DO1Np0uE0
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何だかこうしてハインと話すのも、ずいぶん久しぶりな気がする。
いつからだっけ、ハインとあまり話さなくなったのは。中学の頃には既に
話すことも無くなったような気がする。
しかし感傷に浸っている場合じゃない。もう教室に戻らなければ、休み時間が終わってしまう。
僕も買った飲み物を一気に飲み干し、教室に戻ろうとした。
从 ﾟ∀从「あ、待てよブーン」
（ ＾ω＾）「ん？ なんだ……は！？ 」
从 ﾟ∀从「いや、何に驚いてんだお前……」
从 ﾟ∀从「まあなんだって良いけどさ、一緒にふけね？」
- 246 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/21(月) 23:15:28 ID:DO1Np0uE0
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（； ＾ω＾）「な、なんで……」
从 ﾟ∀从「何でって……まぁ、いいじゃん。偶には」
（； -ω＾）「いや、違う。そういうことじゃないお」
从 ﾟ∀从「？」
（； -ω-）（なんで、どうして……）
（； ＾ω＾）（フラグがまた、立っているんだお……！？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ」
- 250 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:35:42 ID:zLJ0KuMs0
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（； ＾ω＾）「と、とりあえず次の授業は出ようお」
从 ﾟ∀从「えー……まぁ、良いけど」
（； ＾ω＾）-3 ﾌｩ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おや？」
よし、これで目の届く範囲にハインを置くことが出来る。
仮に授業をふけて外に出たら、何が起こるか分からなさすぎる。
小学生の時だって、素直さんの時だって、運よくその『場面』に遭遇して
運よく『何とかなった』だけだ。
从 ﾟ∀从「何ぼさっとしてんだ？ お前の出たい授業が始まっちまうぞ？」
（； ＾ω＾）「お？ わ、わかったお……は！？ 」
- 251 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:38:24 ID:zLJ0KuMs0
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从；ﾟ∀从「だから何なんだよさっきから人の顔見て驚いたりして……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やはり、な」
（； ＾ω＾）（フラグが消えている……！？ ）
（ ＾ω＾）（ツンさん、どういうことなんだお？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「恐らく、学び舎から出るとフラグが立つようじゃな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「つまり、学校に居る限り安全と考えられる……」
（； ＾ω＾）「なるほど、そういう事かお……」
- 252 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:39:44 ID:zLJ0KuMs0
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ツンさんの読み通り、そういうことなら先ほどからのフラグの発生にも納得がいく。
ということは、僕はハインを学校に居続けさせたら良いのである。
（； -ω-）（やっべ、こいつすぐ帰ろうとするからずっと見張らないと……）
从 ﾟ∀从「？」
从 ﾟ∀从「帰っても良い？」
（； ﾟωﾟ）「絶対ヤダ！ 」
从；ﾟ∀从「ヤダってお前……」
ほれ見た事か。
僕は帰ろうとするハインの腕を掴み、教室に戻るのであった。
- 253 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:40:35 ID:zLJ0KuMs0
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- 254 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:52:01 ID:zLJ0KuMs0
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| L ﾉ 孑! ﾑニニニノ:::::/／ニニ.ﾍ ∨///////| ＿＿＿ "'''-,,,
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| ||￣ | Vzイ{ 八ニニニj／ニニニニニニ, ∨////ｲ ||￣￣||￣ ||
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ヽ 〉 ﾏ//,{ニニヽニﾆニﾆｨi｀￣ ∨}
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あれから僕の読み通り、ハインは事あるごとに帰ろうとしてくれた。
その度に僕は彼女を引き留め、説得し、何とか学校に居てくれるよう懇願した。
从 ﾟ∀从「帰っていい？」
（； ＾ω＾）「ストーーーーーープ！！！！ 」
休み時間も。
- 255 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:53:04 ID:zLJ0KuMs0
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- 256 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:55:25 ID:zLJ0KuMs0
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| L l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、 ＿ "'''-,,,
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| と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′ ||￣ ||
━━━━━━━━ ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／━━━━
圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
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从 ﾟ∀从「……飽きたな」
（ ＾ω＾）「さてここで取り出したるただのハンカチ。これを手の中に入れると……」
（ ＾ω＾）「ハイ！ 鳩に変身しましたおー！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え、どうやるん？ これ、どうやったん？ 凄ない？ これ、凄ない？ 」
从 ﾟ∀从「おぉ……」
時には彼女の興味を引き付けて。
- 257 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 20:55:51 ID:zLJ0KuMs0
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- 258 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 20:57:58 ID:zLJ0KuMs0
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}/￣ヽ ＼ ＼
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ノﾆV///ム::::::ﾍi;＼ ＼
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从 ﾟ∀从「……」 ｶﾞﾀｯ
（； ＾ω＾）「先生ェー！！！ ハインさんがお腹痛いらしいんで保健室連れていきますー！ 」
（； ＾ω＾）「帰っちゃ、ダメ！ 」ﾋｿﾋｿ
从；ﾟ∀从（な、何で帰ろうとしたのがバレたんだ）
（； ´ω｀）（帰ろうとした瞬間フラグが立つんだおぉーーー！ ）
また時には授業中でさえ、帰ろうとする彼女を引き留めた。
しかし、最初は不思議そうな顔をしていた彼女だったが、段々と帰るとは言わなくなっていった。
- 259 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 20:59:53 ID:zLJ0KuMs0
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ヽ （__人__） / || | || || || 八 ├／
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_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | || _. ≦´冫ｌ小_.∧
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＿＿＿ / |/∨__/ヽl V＿_＿_.|| | || l ＾ {::::} /ヽ ||
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ｌ:::ｌ / ｌ＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V | || l l ／
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Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´[ ] l ｌ ｌ::::ｌ l /
}
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そうして、お昼休み。
僕はショボンとドクオといつものように机をくっつけ、昼食をとることにした。
川 ﾟ -ﾟ)「……」
('A`) 「お、来たな。座れ座れ」
(´･ω･`)「ドクオの隣は譲らないよ」
('A`) 「俺に近づくんじゃあない」
川；ﾟ -ﾟ)「わかった。ごめんね」
('A`；) 「ち、違う！ 素直に言ったんじゃない！ 」
いや、今はそこに一人、新しい友達が加わっている。
素直さん含めた４人で、最近は食べることを忘れるほど盛り上がりを見せている。
- 260 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:12:17 ID:zLJ0KuMs0
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...＿＿r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 | | | |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ||(l||l) ｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : : :ハ : : ', :
: ｝|| | | | || || ||
||.└─ ≧=‐-/: : : :/-斗: : : / } : : i:≦ | || | | |
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|| 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : : 厂´ |: ::N_:_:〕
|| | | | || || ||
|| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ､_,,.斗: :|_:了 | || | | |
|| || ||
|| [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ｀¨ ‐ﾁﾊ|:ｱ || | | |
|| || ||
＿ ...... || || く:_:人: :ト u (~:::ﾌ イ:/ｧ┘ || | | |
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| || └ぅ)ヽﾚくﾄ｀¨ T爪レj/う) || | | | || ||
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] r ､_ ,，'￣ｿ,.ﾍ /^ ´￣￣ ヽ || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::/´ ヽ〉
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￣￣￣￣￣ .「 ＿＿`Lj^i」^L .ﾉY |:::::::::iﾆ二７:::::::::::::::::/ i _..||＿＿＿＿＿
| L ⌒ｱ`〒T .i、.|:::::::::| ./::::::::::::::／ |、..,, ＿＿＿ "'''-,,,
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━━━━━━━━━━ i ﾊ i .ヽ::|'::::／ ／ } ━━━━━━━━
| | ヾ／ / ﾉ
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なぁ、ワシにも何かくれんか？」
（ ＾ω＾）（はい）
僕は誰に見られることなく、こっそりとツンさんにパンを渡す。
ツンさんの元へ渡ったパンは、ツンさんと同じように姿を消すのだ。
それをツンさんはもそもそと食べる。
从 ﾟ∀从「……」
（ ＾ω＾）「……？」
ハインがこちらを見ているような気がする。
だが、旗は立っていないことを見るに、帰る気はないようだ。
であれば、問題ない。
僕はそのままドクオたちとご飯を食べる。
- 261 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:17:06 ID:zLJ0KuMs0
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＿ ...... || || ⌒W厂}⌒}／}／┐Vヽ || | | |
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}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=‐^ ､／i:i:i:/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从 ﾟ∀从「……帰ろっかな」 ﾎﾞｿ
（ ＾ω＾）「……？」
('A`) 「どしたん？ 」
（ ＾ω＾）「いや、何でもないお」
从 ﾟ∀从「……！ 」
- 262 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:19:54 ID:zLJ0KuMs0
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|| || `ｰ ｲ | || || ||＿| || | | | ||
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＿ ...... || / | /⌒ヽ i '' ､ || || | | |
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￣￣￣￣￣ .「 { ＼ j／ {. |:::::| { } ＿_..||＿＿＿＿＿
| L {彡彡彡}, } |:::::|／ { } .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ || ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | .....||.....||￣ ||￣￣||￣
||
━━━━━━━━━━ ヽ{. て, |:::::| ／ .i | ━━━━━━━━━
ゞ_ { ﾍ:/ l }
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('A`) 「ブーン、聞いてるか？」
（ ＾ω＾）「お？」
('A`) 「いやアイツなんて所詮、顔が良くて性格も良くて頭も良くて運動神経も良いだけじゃん？
言うて、同じ人間よ？ 俺と主成分は同じよ？ お前もそう思うだろ？」
(´･ω･`)「人間的にくっそ負けとるがな」
('A`) 「はぁー、スキャンダル起きないかなーーーー！ 」
ドクオが隣のクラスのイケメンに呪詛を唱える。
最近は大人しかったが、この前の合同体育で大分見せつけられてしまったようだ。
かくいう僕も、彼の華麗なボール捌きの前に酔ってしまい、彼への黄色い声援の踏み台となってしまった。
川 ﾟ -ﾟ)「でも、頑張ってたよ」
('A`) 「そ、そう？ 」
(´･ω･`)「格好良かった？」
川 ﾟ -ﾟ)「え？ ううん、そんなことはないよ」
- 263 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:22:23 ID:zLJ0KuMs0
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l/ ／ ＼ ヾ ...| .,,..-' ｉ / ＼ ｌ |
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＿＿＿＿＿＿ | ∧ ∧ | ＿＿＿＿＿ | ||,,..-' | U ! |
|| || ||
ヽ （__人__） / || | ||二八 ├＼ / |
|| || ||
､.,＿ イ || || | || || ヽ _ -<
| | || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || | ／ﾊ ／ / ＼
| || || ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | _. ≦´冫ｌ小_.∧ / ヽ.._
|| ||
/ |/∨__/ヽl V || l ＾ {::::} /ヽ ||
||
＿＿＿ / |:::::| ‐――┐ , V _＿_.|| ｌ ｌ:::ｌ
/ ｌ || ||
＿＿ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ＿＿].. l l ／ l:::ｌ
/ ｌ .||＿＿..||
￣￣ / |. /|:::::| ll V ｌ ｌ l:::ｌ ／
ｌ/ ｌ
￣ /_. |. / |:::::| l .〉 _ l l !:::l／.
! / ｌ
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ ＿ l ｌ ｌ::::ｌ l /
},,,
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! [ {彡彡彡} |::::l
{彡彡彡}
; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l￣ ||￣ | |
|::::l / ｌ |
━━━ l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ━━ | { ﾍ:/ ／ |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川；ﾟ -ﾟ)「あっ……！ 」
('A`；) 「なぁ！ せっかく素直が言葉を選んでくれたのに、何でお前はそういうことをサー！！！ 」
(´＾ω＾`)「かーっ！ 飯がうめぇや！ 」
从 ﾟ∀从” ｺｿｺｿ
_,
（ ＾ω＾）（……ハイン？ 何やってんだお？）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「めっちゃキョロキョロ動いておる……」
(´･ω･`)「そうそう、ブーンはこの前の体育、あんまり調子が良くなかったよね」
（ ＾ω＾）「あー、球技はちょっと……苦手なんだお……」
(´･ω･`)「そうだっけ？」
从 ﾟ∀从（嘘つけ、球技得意だろお前）
- 264 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:24:18 ID:zLJ0KuMs0
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| ／ ＼ ! ...| .,,..-'／ ＼ |
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＿＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ ＿＿＿＿＿ | ||,,../ / ＼ ヽ | || ||
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| ● ● | || | || | /＼ | |
|| || ||
ヽ （__人__） / || | || ヽ /￣＼ / |
|| || ||
､.,＿ イ || || | || | `ｰ ｲ
| || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_ | ||
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_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | / | /⌒ヽ i ''
､ | || ||
＿＿＿ / |/∨__/ヽl V _＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
`ﾞ>i || ||
＿＿＿ / |:::::| ‐――┐ , V ＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
ｌ .||＿＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i
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￣￣ / |. /|:::::| ll { ＼ j／ {. |:::::|
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/_. |. / |:::::| l {彡彡彡}, } |:::::|／
{ } ,,,
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ ∨ ∨ } ＼ |:::::|
{彡彡彡}
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! || ＼
フ ゞ |:::::| / ｌ |
━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l ━━ ヽ{. て,
|:::::| ／ .i |
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ゞ_ { ﾍ:/
l }
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「ブーンって確か、体は鍛えてたんだよな？」
川 ﾟ -ﾟ)「そうなの？」
(´-ω-`)「僕と同じ道場に通ってたよ。モテるために体を鍛えるって下心で」
（ ＾ω＾）「言うなお」
(´･ω･`)「どう？ 鍛えた結果、モテた？」
（ ＾ω＾）「すでに答えがここにあるんですが？」
川 ﾟ -ﾟ) ﾌﾞﾌｰｰｰｰｰｯ！！！！
从 ﾟ∀从 ﾌﾞﾌｰｰｰｰｰｰｯ！！！！
- 265 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:26:32 ID:zLJ0KuMs0
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|| || ||
||.└─┘ l| 〔:_:_: :ノィ: :.l:_:{ ＼ｰﾍ:_ﾊ::{: ::} :}ﾏぅ、 |
|| || ||
|| || `マﾆ :|: : :.:フ ￣ __`从: :} ﾊ, : ｝ |
|| || ||
|| || [_:_:_:_|/ : :}ノ-‐￢ ' ＼/::jﾊ/:i:≦
| | || || ||
|| || く:_:人厂 { ﾉ }_:_:/N:_:〕 | | ||
|| ||
＿ ...... || ､----､-r―:ｧﾍ‐个 ┴―く イ:_/_:了 | | |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| _}---- ＼_j/------ ¨¨⌒ヽ彡 |:ﾉ | | | |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] ＼_:_:_:_:_:ノ⌒ー‐ ′ }| || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| / { ｉ / {、 || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿＿ ′ { i | jﾊ ＿_..||＿＿＿＿＿
| L ＿ ／ { i |＿_／厂.....ﾉ .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ｛_.....-r―- 、 | /_..／ |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣ ﾉ........| ) 〈l { .￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣
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━━━━━━━━━━ ( . ........| i （_ ｢.! } ━━━━━━━━━━━
＼___厂二二ニ=--- ､} | ′
′ ヽ＼} ′
ｉ | { :, ＼{
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「わ、汚い！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「ご、ごめんね。あまりにも答えがあんまりだったから……」
（ ＾ω＾）
川；⁼ -⁼)「あぁ！ ごめんね！ 」
('A`) 「どうだい、この切れ味。持ち主でさえ持て余してやがる」
（ ＾ω＾）「溶かして叩き直せ」
川；ﾟ -ﾟ)「ひどいよぉ……」
- 266 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:27:59 ID:zLJ0KuMs0
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ||(l||l)| | / ＼ ＼ ヽ | } } i ,,..-| || | | |
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|| V { U ｌ }_ﾉ || ＿| || | | |
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|| i{ 圦 （~~~~~） } } { ＼ || | | |
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＿ ...... || |'， | ` ＿_ イ.i} 人＼ ﾉ || | | | || ||
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￣￣￣￣￣￣| _／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼ | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼ ＿＿＿
| L l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、 ＿＿ "'''-,,,
|＿_..|| _] {ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ， ]￣|「
| と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′￣||￣ ||
━━━━━━━━ ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／ ━━━━
圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(´･ω･`)「というか、彼女も猛烈にむせちゃってるんだけど」
从；=∀从「ごふっ！ ごはっ！ ゲホゲホッ！ 」
（； ＾ω＾）「……お茶飲む？」
从；ﾟ∀从「わ、悪い。貰う」
先ほどからこちらをキョロキョロ見たり、さり気なく近づいたりしていたハインに
僕はお茶を渡した。おっと、これでは関節キッスになってしまう。参ったなぁ。ははは。
まぁこれは不可抗力だ。気にしたって仕方がない。
从 ﾟ∀从「……」
（ ＾ω＾）「……」
- 267 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:31:16 ID:zLJ0KuMs0
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| / '⌒ヽ . |／ ,,-'' . / / ＼ ＼
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￣￣ -‐…‐） ﾉ-ミ . ￣￣ ,,..-'' / 〈
i i ＼ !ゞ '"
＿＿_＿＿＿＿／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ ＿＿＿＿＿__,,..-''" ﾊ
ハ ＼ ﾄ､ i ! l ||
r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ...| .,,..-''|i
/ ＼ j| l i } l i ||
＿＿＿｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : : :ハ : : ', : : ｝ ＿＿ | ||,,..-''
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i ||
≧=‐-/: : : :/`jー' : : j/-‐} : : i:≦ || | ||二l.|| |
ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / ||
〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_:〕 || | || || ', | {ﾍ
_ / / | ||
`マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :.|_:了 || | || ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || ||
[_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ‘ｰ'‐ﾁﾊ|:ｱ || | || | r≦＼{.-／ j __彡イ|
|| ||
く:_:人: :ト r―┐ ｲ:/ｧ┘ || | || ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー-
､ ||
＿＿＿＿＿└ぅ)ヽﾚく｀¨ T爪レj/ _＿_＿_＿_.|| | || i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ ||
＿＿＿＿ rf'": : : : :! }: : j/ :|｢ト. ＿＿＿＿]...| || _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{
＿..||
￣￣￣￣ ハl: : : : : : ト====.|: : : : :!!| l | || ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//!
￣￣￣￣ i ヽ: : : : : : l. !: : : : : l|| | ＿＿_＿_＿_|_..| ///.//二二ﾆ∨::::::}／ニ二二V//｝
| ﾄ:ヽ: : : : l i : : : : ::l:l ! ＼ ＿＿ ／////二二二ﾆ
',:::/ ニ二二二∨/l
! { ヽヽ : : :l | : : : : // { .||､||￣[ ／//////{二二二二
∨ ニ二二二 }//!
｜ ヽ ﾄヽ : :l !: : : :./ｲ ｜|| .l|￣,. -'-―＜///八二二二ニﾆﾆﾆニ二二 ﾉ//i
━━━ } V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜ ━ ', ｀i ≧二二二二二二二≦////!
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- | } ＿ { _}二二二二二二二 {/////|
／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「……飲めよ」
从 ﾟ∀从「……関節キスとか考えてたろ」
（ ＾ω＾）「ｶｯ考えてないおぉ？」
从 ﾟ∀从「ハッ、童貞の考えることなんて全部分かるんだよ」
（； ＾ω＾）（えーーーーーーーっっ！！！！ 全部わかっちゃうのーーーーーーーー！？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ワシも分かるぞ」
（； ＾ω＾）（えーーーーーーーっっ！！！！ ）
- 268 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:32:28 ID:zLJ0KuMs0
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| ／ ＼ ! ...| .,,..-'／ ＼ |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ ＿＿＿＿＿ | ||,,../ / ＼ ヽ | || ||
||
| U 〇 ● | || | || | U /＼ | |
|| || ||
ヽ （__人__） / || | || ヽ /￣＼ / |
|| || ||
､.,＿ イ || || | || | `ｰ ｲ
| || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_ | ||
|| ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | / | /⌒ヽ i ''
､ | || ||
＿＿＿ / |/∨__/ヽl V _＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
`ﾞ>i || ||
＿＿＿ / |:::::| ‐――┐ , V ＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
ｌ .||＿＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i
|
￣￣ / |. /|:::::| ll { ＼ j／ {. |:::::|
{ }
/_. |. / |:::::| l {彡彡彡}, } |:::::|／
{ } ,,,
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ ∨ ∨ } ＼ |:::::|
{彡彡彡}
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! || ＼
フ ゞ |:::::| / ｌ |
━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l ━━ ヽ{. て,
|:::::| ／ .i |
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ゞ_ { ﾍ:/
l }
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しかし、この状況。
ドクオとショボンも気づき、どうしようかと悩んでいるようだ。
- 269 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:34:45 ID:zLJ0KuMs0
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| / ,.イ ヾ . ,,..-''" | ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 .-''"
￣￣ / / ＼ ＼ ,,..-''" ,, /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ '"
＿＿_＿＿＿＿＿ / 〈 i i ＼ !ゞ ＿__,,..-''" ,,..-''". /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
||
ﾊ ハ ＼ ﾄ､ i ! l ...| .,,..-''||,,..-''
'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ||
＿＿＿＿＿＿＿ i / ＼ j| l i } l i | ||,,..-''" ,,..- i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ||
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i || | ||二l.|| ||
|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ||
| ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || || ||
|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ||
', | {ﾍ _ / / || | || || ||＿ ∨|::.::
' U:.:.:|::.::.| ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || | || || ||| i人 ｎ
/::.::||:::.:| ||
＿r≦＼{.-／ j __彡イ || | || || || l::∨ ≧ｭ イ
V::..||.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿[l ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ _.|| | || || || V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿ i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ ＿]...| || || イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_ ..||
￣￣￣￣￣￣| _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{ | || || / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
￣￣￣￣￣ .「 ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//! _＿_|_..|| || | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
///.//二二ﾆ∨::::::}／ニ二二V//｝ ＿＿ "''-..,, . i }ヾﾚﾍﾊ.
| /: : : ｲi i l
／////二二二ﾆ ',:::/ ニ二二二∨/l ]￣|「 }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i
イ l ／ l
／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//!|￣￣||..￣|| ...... ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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━ ,. -'-―＜///八二二二ニﾆﾆﾆニ二二 ﾉ//i ━━━━━━ / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
!
', ｀i ≧二二二二二二二≦////! ｋ'ヽ ｌ
｀ﾐ l
} ＿ { _}二二二二二二二 {/////| |ﾉ´＞ ヽ
ﾉ
／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ | レ ＞､ _,， -‐'"
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川；ﾟ -ﾟ)「……」
从 ﾟ∀从「……」
- 270 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:35:41 ID:zLJ0KuMs0
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| / ,.イ ヾ . ,,..-''" | ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 .-''"
￣￣ / / ＼ ＼ ,,..-''" ,, /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ '"
＿＿_＿＿＿＿＿ / 〈 i i ＼ !ゞ ＿__,,..-''" ,,..-''". /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
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ﾊ ハ ＼ ﾄ､ i ! l ...| .,,..-''||,,..-''
'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ||
＿＿＿＿＿＿＿ i / ＼ j| l i } l i | ||,,..-''" ,,..- i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ||
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i || | ||二l.|| ||
|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ||
| ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || || ||
|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ||
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' U:.:.:|::.::.| ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || | || || ||| i人 ｎ
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＿＿＿＿＿＿ i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ ＿]...| || || イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_ ..||
￣￣￣￣￣￣| _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{ | || || / ｝:i:i|i::.∧
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￣￣￣￣￣ .「 ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//! _＿_|_..|| || | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
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／////二二二ﾆ ',:::/ ニ二二二∨/l ]￣|「 }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i
イ l ／ l
／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//!|￣￣||..￣|| ...... ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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━ ,. -'-―＜///八二二二ニﾆﾆﾆニ二二 ﾉ//i ━━━━━━ / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
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', ｀i ≧二二二二二二二≦////! ｋ'ヽ ｌ
｀ﾐ l
} ＿ { _}二二二二二二二 {/////| |ﾉ´＞ ヽ
ﾉ
／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ | レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
素直さんとハイン。
今朝の続きが、起こってしまうのではないだろうか。
僕はちらりとトソンさんを見てみるも、彼女は何やら真っ黒な本を読むのに夢中のようで
こちらには見向きもしていなかった。
从 ﾟ∀从「……」
川；ﾟ -ﾟ)「……」
- 271 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:37:48 ID:zLJ0KuMs0
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￣r- 、 .,- ￣￣ ,,..-''" ,, | | |
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| ／ ＼ ! ...| .,,..-'／ ＼ |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ ＿＿＿＿＿ | ||,,../ / ＼ ヽ | || ||
||
| U 〇 ● | || | || | U /＼ | |
|| || ||
ヽ （__人__） / || | || ヽ /￣＼ / |
|| || ||
､.,＿ イ || || | || | `ｰ ｲ
| || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_ | ||
|| ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | / | /⌒ヽ i ''
､ | || ||
＿＿＿ / |/∨__/ヽl V _＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
`ﾞ>i || ||
＿＿＿ / |:::::| ‐――┐ , V ＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
ｌ .||＿＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i
|
￣￣ / |. /|:::::| ll { ＼ j／ {. |:::::|
{ }
/_. |. / |:::::| l {彡彡彡}, } |:::::|／
{ } ,,,
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ ∨ ∨ } ＼ |:::::|
{彡彡彡}
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! || ＼
フ ゞ |:::::| / ｌ |
━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l ━━ ヽ{. て,
|:::::| ／ .i |
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ゞ_ { ﾍ:/
l }
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（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「……」
(；´･ω･)「……」
('A`；) 「ショボン……」
(；´･ω･)「あぁ……」
('A`；) 「俺の腿をさすさす触るの、やめろ……」
(；´･ω･)「あぁ……」
('A`；) 「……」
('A`；) 「胸を触れって言ったんじゃない……！ 」
- 272 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:38:58 ID:zLJ0KuMs0
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| / .. ||／／ ,,-" . ,,..-┬─''"
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| / .／／ ,,-'' .| | | ,,..-''"||
| / . |／ ,,-'' . ,,..-''" | | | ||
,,..-''"
￣r- 、 .,- ￣￣ ,,..-''" ,, | | |
|-''" ,,..-''"
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|-''"...|| ||
| ／ ＼ ! ...| .,,..-'／ ＼ |
|| || ||
＿＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ ＿＿＿＿＿ | ||,,../ / ＼ ヽ | || ||
||
| ∧ ∧ | || | || | U /＼ | |
|| || ||
ヽ （__人__） / || | || ヽ /￣＼ / |
|| || ||
､.,＿ イ || || | || | `ｰ ｲ
| || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_ | ||
|| ||
_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ || | / | /⌒ヽ i ''
､ | || ||
＿＿＿ / |/∨__/ヽl V _＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
`ﾞ>i || ||
＿＿＿ / |:::::| ‐――┐ , V ＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
ｌ .||＿＿..||
￣￣ / ､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i
|
￣￣ / |. /|:::::| ll { ＼ j／ {. |:::::|
{ }
/_. |. / |:::::| l {彡彡彡}, } |:::::|／
{ } ,,,
Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ ∨ ∨ } ＼ |:::::|
{彡彡彡}
l ;ゞ .|:::::| ／ .l┬''" ! || ＼
フ ゞ |:::::| / ｌ |
━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l ━━ ヽ{. て,
|:::::| ／ .i |
l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l ゞ_ { ﾍ:/
l }
＼ |＝＝＝[ ]＝＝＝＝|/ / |＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`；) 「なんでお前こういう時でもそういうことするの！？ 」
(´＾ω＾`)「こういう時ほどふざけたくなる。僕の悪い癖でして」
（ ＾ω＾）「もー！ ショボンったら、もー！ こいつぅー！ 」
（ ＾ω＾）
('A`)
(´･ω･`)
川；ﾟ -ﾟ)「……」
从 ﾟ∀从「……」
- 273 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:39:44 ID:zLJ0KuMs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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| / || ／／ ,,-'' ,,..-''"
| / .. ||／／ ,,-" . ,,..-┬─''"
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| / ,.. -――- .| | ＿＿_,,..-''"||
| / ,.イ ヾ . ,,..-''" | ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 .-''"
￣￣ / / ＼ ＼ ,,..-''" ,, /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ '"
＿＿_＿＿＿＿＿ / 〈 i i ＼ !ゞ ＿__,,..-''" ,,..-''". /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
||
ﾊ ハ ＼ ﾄ､ i ! l ...| .,,..-''||,,..-''
'::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ||
＿＿＿＿＿＿＿ i / ＼ j| l i } l i | ||,,..-''" ,,..- i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ||
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i || | ||二l.|| ||
|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ||
| ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || || ||
|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| ||
', | {ﾍ _ / / || | || || ||＿ ∨|::.::
' U:.:.:|::.::.| ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || | || || ||| i人 ｎ
/::.::||:::.:| ||
＿r≦＼{.-／ j __彡イ || | || || || l::∨ ≧ｭ イ
V::..||.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿[l ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ _.|| | || || || V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿ i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ ＿]...| || || イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_ ..||
￣￣￣￣￣￣| _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{ | || || / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
￣￣￣￣￣ .「 ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//! _＿_|_..|| || | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
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| /: : : ｲi i l
／////二二二ﾆ ',:::/ ニ二二二∨/l ]￣|「 }/ ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i
イ l ／ l
／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//!|￣￣||..￣|| ...... ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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', ｀i ≧二二二二二二二≦////! ｋ'ヽ ｌ
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} ＿ { _}二二二二二二二 {/////| |ﾉ´＞ ヽ
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川 ﾟ -ﾟ)「……一緒に、食べる？」
（ ＾ω＾）「！ 」
('A`) 「！ 」
(´･ω･`)「！ 」
从 ﾟ∀从「……良いのか？」
川 ﾟ -ﾟ)「正直きつい」
（； ＾ω＾）「！！ 」
('A`；) 「！！ 」
(；´･ω･)「！！ 」
- 274 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:42:14 ID:zLJ0KuMs0
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￣￣ / / ＼ ＼ ,,..-'' /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼''"
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＿＿_＿＿＿＿＿ / 〈 i i ＼ !ゞ ＿__,,..-''" /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ ...||
||
ﾊ ハ ＼ ﾄ､ i ! l ...| .,,..-' '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ || ||
＿＿＿＿＿＿＿ i / ＼ j| l i } l i | ||,,..- i::.::|i::.ト八|＼j斗＼::|::..:i.::.::|
|| ||
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i || | ||二l.|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::|
|| ||
| ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i
）:.| || ||
', | {ﾍ _ / / || | || ∨|::.::
' l:.:.:|::.::.| || ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || | || || | i人 ─
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＿ r≦＼{.-／ j __彡イ || | || || |::∨ ≧ｭ
イ V::..||.::.:| || ||
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￣￣￣￣￣￣| _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{ | || || |i::./￣￣｀イ:
:│:/〔.＼|ハ
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/ : : ｨｉ〔: : :ｨ" ／ ｜
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', ｀i ≧二二二二二二二≦////! ヘ ＼ Ｖ:/／ / }
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
川 ﾟ -ﾟ)「でも、あのまま終わりって言うのも、嫌だから」
川 ﾟ -ﾟ)「良かったら、食べよう」
（ ＾ω＾）「！！！ 」
('A`) 「！！！ 」
(´･ω･`)「！！！ 」
从 ﾟ∀从「……いや、あれはアタシが悪かった。ごめん」
（ ；ω；）「友情！ 」 ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
(；A；) 「友情！ 」 ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
(´；ω；`)「友情！ 」 ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
- 275 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:44:20 ID:zLJ0KuMs0
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,,..-''"
＿＿_＿＿＿＿＿ / 〈 i i ＼ !ゞ ＿__,,..-''" /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ ...||
||
ﾊ ハ ＼ ﾄ､ i ! l ...| .,,..-' '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ || ||
＿＿＿＿＿＿＿ i / ＼ j| l i } l i | ||,,..- i::.::|i::.ト八|＼j斗＼::|::..:i.::.::|
|| ||
| ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i || | ||二l.|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::|
|| ||
| ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / || | || |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i
）:.| || ||
', | {ﾍ _ / / || | || ∨|::.::
' l:.:.:|::.::.| || ||
ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ || | || || | i人 ─
/::::||:::.:| || ||
＿ r≦＼{.-／ j __彡イ || | || || |::∨ ≧ｭ
イ V::..||.::.:| || ||
＿＿＿＿＿＿[l ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ _.|| | || || 厂|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| ||
||
＿＿＿＿＿＿＿i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ ＿]...| || || /::.:/／ - /!::.::八::.:
|ﾊ |＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| _j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{ | || || |i::./￣￣｀イ:
:│:/〔.＼|ハ
￣￣￣￣￣ .「 ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//! _＿_|_..|| | /ｌ:|i::ﾊ /:
: : :ｨｉ|厶:／ ＼
///.//二二ﾆ∨::::::}／ニ二二V//｝ ＿＿ "''-. { |:ﾚﾊ
/ : : ｨｉ〔: : :ｨ" ／ ｜
／////二二二ﾆ ',:::/ ニ二二二∨/l ]￣ ハ i:l. ｍ / : /i/:
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／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//! ￣￣||..￣{ ﾄ:.!. ./ : /i∠
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', ｀i ≧二二二二二二二≦////! ヘ ＼ Ｖ:/／ / }
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
素直さんが、一歩踏み出した。
あのハインが、謝った。
ぎこちないながらも、二人が並んで食べている。
友情である。
ここに友情が生まれたのである。
僕たち三人は拍手を以てそれを祝った。
（ ；ω；）「ええ話や！ 」
(；A；) 「ハンカチ、用意すりゃよかった！ 」
(´；ω；`)「止まんねぇや！ 涙が、止まんねぇや！ 」
从 ﾟ∀从「お前、あいつらと一緒に居て疲れないのか？」
川 ﾟ -ﾟ)「え、割と疲れるかな……」
- 276 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:44:44 ID:zLJ0KuMs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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- 277 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:46:39 ID:zLJ0KuMs0
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| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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| | |l＿＿＿＿||'＿＿＿＿_l| |; ＼＼
| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ | ＼＼: : : : : : :
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| | ＼＼_:::::::::::::::::::::::::::
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／ ´｀／| | | ||
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| ｀─ 、 | |l:: l| | __ |
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‐'￣ｌ l＿＿__ | |l:: l| |＿|llll|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_| ||
／ | | ／l | |l:: l| ／ ＼ .||
／. '´-｀'／..､ l | |l:: ll__ ＼
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───‐' , ::::: |.l | |l::::::ノ|
＼ ||
| | |::::::: |.l l ￣ |
| | |::::::: |.l ｌ＿＿＿__ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「……ふぅ」
昼休みも終わり、僕はトイレで用を足していた。
一応、ハインは帰る気配を見せないし、このままいけば無事に終わることが出来るだろう。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「しかし、悪霊を何とかせんと堂々巡りじゃぞ」
（； ＾ω＾）「そうなんだおねぇ……堂々巡りというか、ジリ貧だお。命に限りはあるし……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうじゃなぁ……」
（； ＾ω＾）「うーん……」
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「きゃあ変態！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なに！？ 」
- 278 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:50:36 ID:zLJ0KuMs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| | |l￣￣￣￣||l￣￣￣￣ l| |＼＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | |l＿＿＿＿||'＿＿＿＿_l| |; ＼＼
| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ | ＼＼: : : : : : :
: : : : : :
| '⌒ヽ | ＼＼_:::::::::::::::::::::::::::
| -‐…‐） ﾉ-ミ | |l＼＼￣￣￣￣
| ／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ
| || ＼＼
r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、
| || ＼＼ : : : :
､＿_ ｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : : :ハ : : ',
: : ｝ | ||: .. ;:. ＼＼::::::
'￣ll＿_ ≧=‐-/: : : :/⌒j : : : :/⌒} : : i:≦
| || ＼＼
／ ´｀／| 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_〕 |
||
|￣￣|l:: l| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了
| [||
_ | |l:: l| | [_:_:_:_|/: " ⌒ ⌒"ﾁ:;|:ｱ
| ||
| ｀─ 、 | |l:: l| く:_:人: :ト ､__丿 ｲ/ｧ┘
| ||
‐'￣ｌ l＿＿__ | |l:: l| |＿|└ぅ)ヽﾚく｀¨ ￣T爪レj/ ＿＿＿＿＿＿＿＿_| ||
／ | | ／l | |l:: l| ／ r- X´:::l {: :>,'--:､
＼ .||
／. '´-｀'／..､ l | |l:: ll__ ∠＼: : :ヽ: ヽ￣7 //): : iﾊ /｀i
＼ .||
───‐' , ::::: |.l | |l::::::ノ| / ｀`＼: : ヽ:「!ノ ." ﾚク:i i _,
- ' _,/ ＼ ||
| | |::::::: |.l l ￣ | i, ＼: /ミメ､ ら' i! rｧ' ´ i､
| | |::::::: |.l ｌ＿＿＿__ノ ヽ /ヘミヾ`v'/i r7/从 づど丿
━━━━━━━━━━━━━━━ | ` ''‐ｧｖ ヾヾ:､i::::| / .iヾ从 こ= ' ━━━━━━━━━
ヽ / ヾ!_」i '. ',:ヾヾ`Y:/
ヽ. / / .| ゞ 彡
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「こ、ここ男子トイレだおツンさん！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ん？ あぁ、気にするな。ワシ、見えないし」
（； ＾ω＾）「そ、そうじゃなくって……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あー……別に……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξ*ﾟーﾟ)ξ ﾌﾋｯ
- 279 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 21:56:03 ID:zLJ0KuMs0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|
| '⌒ヽ ＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| -‐…‐） ﾉ-ミ ||l￣￣￣￣ l|
|＼＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| イ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..､ ＿＿＿_l|
|; ＼＼
r ‐=≠=-/ :./:.:.:.:.:、:.:.:.:.:＼:.:.: : : ﾏﾆぅ、 ￣ |
＼＼: : : : : : : : : : : : :
｝: : : : : :/: :.:.:.:.:∧:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
: ', : : ｝ | ＼＼_:::::::::::::::::::::::::::
≧=‐-/: :ｉ:.:.:l:.| ﾒ､:.:.:.!､:_:_:_:.:.:} : : i:≦
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〔:_:_: :ノィ: : :.:Ｎ⌒ ＼{ ⌒＼.:|: :.N_:_〕
| || ＼＼
`マﾆ :| :/ .:.芹芯、 ｲｆ芯V: |: :|_:了 |
|| ＼＼ : : : :
､＿_ [_:_:_:_|/: l:.:.{ Vツ 、 Vツ ﾊ|:ｱ
| ||: .. ;:. ＼＼::::::
'￣ll＿_ く:_:人: :ト l:.:.ﾟ，⌒ ＿_ ⌒.厶 /ｧ┘ |
|| ＼＼
／ ´｀／| └ぅ) 八 、 } / j/ |
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|￣￣|l:: l| | 〕ト ニ´.イ | [||
_ | |l:: l| | ／.:＼ﾒ /:＼ |
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| ｀─ 、 | |l:: l| | _ ィ≦: : :.＼》´￣ヽ: : 〕ド。 |
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‐'￣ｌ l＿＿__ | |l:: l| | /⌒∨∧: : :∨￣ヽ{: : : i:i:ハ
＿＿＿＿＿＿＿_| ||
／ | | ／l | |l:: l| ／ ' ∨∧: : :∨ !: : :.i:i: :∧
＼ .||
／. '´-｀'／..､ l | |l:: ll__ / ∨∧: : :ﾟ， ! : : i:i: :| !
＼ .||
───‐' , ::::: |.l | |l::::::ノ| ′ / ヾ∧: : :ﾟ， .l: : :.i:i:/
l ＼ ||
| | |::::::: |.l l ￣ | / l / ＼ヽ: :iｍl: :.:ﾒ/ }
| | |::::::: |.l ｌ＿＿＿__ノ / .l ./ ＼:.! .ﾉ: ｲ/ 厶 j
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〉 /rヘ__｀Y r≦芥≧ｘ.{ ⌒ヽ
| { 「｀ フ -ヾ:::ｨ::!l:::､/ ＼
人＿＿乂｀T⌒´:-:-: :に|::|ﾊ::{＼ ＼
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（； ＾ω＾）「ちょお！？ どこ見て……！ やめ、やめろおい！ 」
ξ*^∩^)ξ「ふほほほほほ、愛いのぅ」
（； ＾ω＾）「ったくもぅ……」
ツンさんの所為で満足に用も足せなかった。
だが、先ほどツンさんの言う通りだ。このままフラグについて動き回るのは得策ではない。
その元である、そして僕に呪いをかけた悪霊をなんとかしなければ意味はないのだ。
ともあれ、今はハインだ。
僕は教室に戻ると、彼女の姿を見て気合を入れた。
（ ＾ω＾）「っし、やるぞ！ 」
- 280 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 21:58:36 ID:zLJ0KuMs0
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（； ＾ω＾）「これはあかん」
しかし僕の決意は放課後、見事に砕かれた。
放課後、それは授業がすべて終わった後の時間。
人によっては部活動に行ったり勉強をしたりと様々であるが、この時間を一言で言うと
『帰る時間』である。
从 ﾟ∀从～♪
例に漏れず、ハインも帰る気であった。
呑気に鼻歌交じりに鞄に荷物を詰めている彼女の頭には、しっかりと旗がある。
僕は何を勘違いしていたのか、最後まで学校に居れば大丈夫だと思っていた。
だが、そうじゃなかったのだ。学校から出たらフラグが立つというのは、言葉のまま
問答無用にその通りであった。例え放課後であろうと、帰ろうとすればフラグは立つのだ。
- 281 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:01:23 ID:zLJ0KuMs0
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（； -ω-）（素直さんの時みたいに、帰り道に何かが起こるのかお……）
（ ＾ω＾）（となれば、ハインに付いて……）
（ ・∀・）「あ、おい内藤。今ちょっと良いか？」
ハインの後を追いかけようとした僕に、モララー先生が声をかけた。
急いでいるというのに、何だというのだろうか。
僕はその場で駆け足をしつつ振り向いた。
（； ＾ω＾）「何ですかお？」
（ -∀・）「悪いな、ちょっと道具を片付けてほしいんだが」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おい、あの子 帰ってしまったぞ」
（； ＾ω＾）「ゲ！ ちょ、ちょっと」
（ ・∀・）「ゲとはなんだゲとは。内藤、部活には入ってないだろ？ ちょっとくらい手伝ってくれよ」
（； ＾ω＾）「～～～～っ！ 」
- 282 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:07:38 ID:zLJ0KuMs0
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モララー先生が教卓に乗っていた機材を僕に渡す。
このまま放り投げてしまいたいところだが、そんな度胸はない。
ならば無視して帰ってしまおうかと思うが、モララー先生は頑固なところがあるし、帰してくれそうもなさそうだ。
というかここで帰るという選択は、教室中から突き刺さる女子の羨望の視線が殺意に変わるので出来ないのだ。
機材を急いで片付ければまだ間に合うかもしれない。
いや、ここは間に合わないという前提で動いた方が良いだろう。
素直さんのようなギリギリは避けたい。
（； ＾ω＾）（そうだ！ ツンさん、ハインを追いかけてくれお！ ）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「バカ！ お前から離れられんと……」
（； ＾ω＾）（学校を出てどっちに行ったか分かればいいお！ あとは全力で追いつくだけ！ だから、頼むお！ ）
ξ；-⊿-)ξ「む……し、仕方ない！ 死ぬんじゃないぞ！ それ、重いから落として足にぶつけたら、死ぬぞ！ 」
（； ＾ω＾）「ﾋｯ」
ツンさんが窓の外へするっと通り抜けてハインの後を追う。
僕は可能な限り急いで、かつ安全も考慮して慎重に機材を片付けに向かうのであった。
- 283 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:07:59 ID:zLJ0KuMs0
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- 284 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:10:19 ID:zLJ0KuMs0
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（； ＾ω＾）「ツンさん！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おぉ……早かったな」
僕が校門に行くと、そこでそわそわと待っていたのはツンさんであった。
ハインの姿は見えないので、やはりもう帰ってしまっているようだ。
ツンさんにハインがどっちの方へ行ったのか尋ねると、彼女は校門を出て右の方へ指を指した。
確か、あちらは工場地帯で備府川が流れている方だ。
住宅地のように入り組んでいないので、見つけるのは容易いかもしれない。
ξ；-⊿-)ξ「ただ、のう……」
（ ＾ω＾）「？」
- 285 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:11:37 ID:zLJ0KuMs0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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しかしツンさんの歯切れが悪い。
どうしたことかと思っていると、「バイク、だったか……？」とぽつりと呟いた。
ξ-⊿ﾟ)ξ「あの、早くて黒い乗り物じゃ。あれで、のぅ……」
う
（ ＾ω＾）「あ」
そうだ、ハインは原付に乗っているのだった。
それに追いつくのは、正直、無理だ。
しかし、ツンさんは今なんと言った。何色のバイクと、彼女は言った。
（ ＾ω＾）「黒？」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「黒じゃし……連れ去られたっぽい」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
- 286 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:13:16 ID:zLJ0KuMs0
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ツンさんから詳細を聞くと、どうやらハインに追いついた時には既にバイクに無理矢理
乗せられているところだったようだ。それも、複数人で取り囲んでだそうだ。
ただ複数であろうと、あのハインがそう大人しく連れ去られるとは思えないので、
何か脅されたのではないかと僕は考える。
そしてハインたちはバイクに乗って走り去っていったようだ。
_,
（； ´ω｀）「おぉ……どうしたら……」
う
この状況、恐らくフラグは連れ去った連中に関わるものだろう。
多分、ずっと学校前で張り込んでいたのではないだろうか。
だから学校から出ようとすると、フラグが発生したのだ。
しかしなぜ、ハインを……？
- 287 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:15:27 ID:zLJ0KuMs0
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（； ＾ω＾）（いや、それよりも今はハインに追いつかないと！ ）
（； ´ω｀）「といってもどうやってバイクに追いつけば……」
タクシーか？
いや、ここに呼ぶまでに時間がかかるしお金もない。ハインの居る場所も分からないので、これはダメだ。
なら、自転車か？
僕は学校に持ってきてないが、誰かに借りれば良いだろう。だが、それでもバイクには当然追いつかないし
体力に限界だってある。
（； ＾ω＾）「……くそ、とにかく走って追いかけるしかないかお！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「待てぃ」
（； ＾ω＾）「なんだおツンさん！ 急がないと……！ 」
走り出そうとした僕を、ツンさんが呼び止める。
- 288 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:18:47 ID:zLJ0KuMs0
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,ノ'＾'---ｧ＿=ﾊ--､ ￣ﾌ' |i￣ i|￣i|
（＿,,,-''" ,=ｧつ⌒´ く／i__l| l|＿l! /^7'
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／ ／ ) __,,,, --＝ﾗ-ｧ─-、 ＜_／
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／:::::::::＿:::::/ /ヽ＼ ＼i_,,.. -'"／ _,,-'''" _,,,-"´
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ヽ:::::::::｀＝=" ":::::／
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「追いかけるなら、これしかあるまい？」
（ ＾ω＾）
苛立ち気味に振り返った僕の目に飛び込んだのは、クリーム色の改造された原付だった。
エンジンは既にかかっており、いつでも走り出せる状態だ。
ツンさんがニヤッと笑う。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「鍵くらい、ちょちょいと弄れば開けられるわ」
（ ＾ω＾）「流石ツンさん！ 」
- 289 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 22:20:13 ID:zLJ0KuMs0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
僕は原付に跨る。ツンさんが後ろに乗る。
一つのシートにぎゅぅっと押し込んだ状態だ。
これで果たして走れるのかと思ったが、原付は問題なく走った。
改造されたおかげなのか、それともツンさんの力が関係しているのか。
ともあれ、改造原付は僕たちを乗せて爆走したのであった。
（； ＾ω＾）「ひぃぃぃぃぃぃぃ早いーーーーー！！！ブレーキどこ！！！！！！！！！！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おおお、おぉぉぉぉおおお落ち着け死ぬぞ！ 」
- 290 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:33:06 ID:zLJ0KuMs0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
・ハインに追いつけるだろうか。
というか僕は果たして無事に済むだろうか。
わからないが、わからないけど、やるしかない。
>>292と>>293の書き込み時間末尾の合計値によって結果が変動
１５～１８：０回
１０～１４：５回
６～９ ：７回
３～５ ：９回
２ ：１２回
１ ：１５回
０ ：２０回
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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ヽ:::::::::｀＝=" ":::::／
丶、＿＿;;;;-'
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- 292 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:47:03 ID:kq.8BC5.0
- がんばれ…！
- 293 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 22:57:55 ID:E8Er2OFg0
- 五回か……
- 294 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:04:28 ID:zLJ0KuMs0
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- 295 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:12:50 ID:zLJ0KuMs0
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|_,, -＝ ＼ （__人__） ／ _,L． - ＝ ''¨_二二 - ─ ＝彡'''", |
ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ /
:::. ～ ~~ :. 人 ≦ ￣ ＿ -＝ ￣wvvVWW＞''" ／
', | {ﾍ _ / / ﾒﾒ
～ _,, ． _,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ -＝ ￣; ; ;vwvvVWW＞''"
／Vw ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ メメ
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ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ メ
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i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ
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_j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{
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} ＿ { _}二二二二二二二 {/////|
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
備府川の河川敷、工場地帯からやや離れたそこは、人の通りが少なく
目立たない場所であった。そこに、ハインと彼女を連れてきた彼らがいた。
从 ﾟ∀从「なんだ、ロマネスク。脅して攫うなんて、お前らしくもない」
（:::::..ωФ）「……」
从 ﾟ∀从（……？ なんだぁ？ 今朝と様子が……）
(#)дﾟ；)” ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ
从 ﾟ∀从（それに仲間のやつらも怯えて……怪我してるやつもいるな）
（ ФωФ）「なぁ、ハイン」
从 ﾟ∀从「あ？」
（ ФωФ）「なんでだ？ なんで、俺から逃げる」
- 296 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:16:09 ID:zLJ0KuMs0
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￣￣￣ |/ l l | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ﾊ ハ ＼ ﾄ､
i ! l
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|_,, -＝ ＼ （__人__） ／ _,L． - ＝ ''¨_二二 - ─ ＝彡'''", |
ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ /
:::. ～ ~~ :. 人 ≦ ￣ ＿ -＝ ￣wvvVWW＞''" ／
', | {ﾍ _ / / ﾒﾒ
～ _,, ． _,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ -＝ ￣; ; ;vwvvVWW＞''"
／Vw ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ メメ
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ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ メ
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i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ
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_j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{
; ; | ::::::::::::::::::::::::::::i_.::::::| i::::::::::ヽ::ゝ
./VWWvvwv ﾉ///.ﾘ二乂 }::::::r'' _/ニﾆ∨//! ﾒ
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; ; ; }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､.::::| i:.＞＜￣＼.＼ /VWWvv
／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//!
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｀i ≧二二二二二二二≦////!
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从；ﾟ∀从「逃げるって……アタシは何度も言うけど、あんたらの仲間になんてなりたくないだけだ」
（ ФωФ）「なんでだ？ なんで……」
从；ﾟ∀从「……で、アタシの友達が捕まってるって言われてきたんだが、どこにいるんだ？」
（ ФωФ）「……なんの、ことだ」
(#)дﾟ；)「あ、あー、アー！ えっと、その、連れて来いって……ロマさんが言うから……」
- 297 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:18:47 ID:zLJ0KuMs0
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圦 （~~~~~） } } { ＼
～ _ _, -'":::l:::::::＼,､ー―‐ヽﾉ:::::' ￣; ; ;vwvvVWW＞''"
／ '， | ` ＿_ イ.i} 人＼ ﾉ
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／ { ／ ﾚ'≦⌒ メﾒﾒ
｛ :::::::::::.:::::|::.:::／:::`､ .{ヽ|:....｀ヽ ＞''"
.／VWWvvそメ _ /＼ .／ /ﾆﾆﾆﾆ=` ､
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／VWWvvwvv》 _／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼
; ; ;| ::::::::::::::::::::::::::::i_.::::::| i::::::::::ヽ::ゝ
nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼
; ; ; ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ.:::::::| i::::::::::::!::::.ヽ . l
l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、
; ; ;`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ.:::::::| i::::::::::::|:_,rｰ'､ _]
{ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ，
; ; ; ;}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､.::::| i:.＞＜￣＼.＼ と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V
/⌒ﾆ='， 〉＜ ′
; ; ; ; }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム::ヽ V ￣
￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／
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⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
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ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
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(#)дﾟ；)「なんとかして来てもらおうと、適当言っただけっす！ 」
从；ﾟ∀从「なんだよ！ 嘘かよ！ アタシの友達って一体誰だろと思って、気になってたんだぞ」
(#)дﾟ；)（あ、来るときに『え！？ アタシに友達が！？ 』って言ってたのはそういう……）
（ ФωФ）「おい」
(#)дﾟ )「は」
大きな体躯の、ロマネスクと呼ばれた男の拳がハインを連れてきた男の顔面に叩き込まれる。
カランと転がった白いものは、彼の歯であった。鼻も折れたようで、真っ赤に腫らしながら彼は
涙を浮かべていた。
- 298 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:19:45 ID:zLJ0KuMs0
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- 299 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:21:14 ID:zLJ0KuMs0
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｀ヾｖｰ'''ｰ-､ｒ'ｔ, ￣ i|＿|l l|!＿l_
,ノ'＾'---ｧ＿=ﾊ--､ il＿_ ＿|i
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.,ュニ二/ く／i__l| l|＿l! /^7'
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／_,, -''" / ／｀'''''""´::::::::::::::::::::::ﾉ ｀'''ﾌ/
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/ ／ ＿ ヽ、:::i /｀_ ,伴／::｀ｏヽ
`,ｰニ´ー" /＼ ヽ::::ｌ _,,/´ｏ.｀ｊ_,,, -‐''ノ .／jK'::::::::::::::::::ﾄ,
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（； ＾ω＾）「ひぃ！ ひぃ！ ひぃ！ 怖いーーーーーーーー！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「オイオイオイ死ぬわワシ」
盗んだ原付で走り出す。
行く先は本当に分からないし、帳の中には行かないけど。
（； ＾ω＾）「おおお！ お？オオオオオオオオオォォォ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「む、右じゃ！ 右に曲がれ！ 」
（； ＾ω＾）「オーケーボス！ 」
僕はツンさんの指示に従いハンドルを切る。
原付はその通りに曲がる。
（ ＾ω＾）「あっ」
- 300 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:21:37 ID:zLJ0KuMs0
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- 301 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 23:35:06 ID:zLJ0KuMs0
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＿ -＝ ￣; ; ; ; ; /／::::::::::::∧::::::::::::::]＿／ |::＼ .／VWWvvそメメメメメメメメメメメメメメメ
_ -＝￣; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; v |::::── 、::::|∨:::::/:| |::::::::〉 WWvvwvv》メメメメメメメメメメメメメメメ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvw |::::::::::::::::::::＼:|::∨/ ::|___
| ::::/ Wvvwvvvvﾘメメメメメメメメメメメメメメメ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwv |:::::::::::::::::::::::::/:::::|/::::/
|:::/:l Wvvwvvvwvミメメメメメメメメメメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvv /:::::::::::::::::::::／:::::::::::::::|
l/, ::| vvwvvvvvvv从メメメメメメメメメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvw ::::::／:::::::::/ :::::::::::::::::/ ／ .|:|:::::| vwvvvwvvwv从メメメメメメメメメメメメﾒﾒ
; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwV ／::::::::::::/:::::::::::::::::::/／ |:|:::::|
wvvvwvvwvw从メメメメメメメメメメメメメ
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(;;#ﾒд； )「な”、な”に”ずっでづが！ ボレ、ぢゃっど、づれで！ 」
（ ФωФ）「騙してこいなんて、言ってないぞ」
（ ФωФ）「ほら、ハインが悲しそうにしている。お前の所為だ。償え」
(;;#ﾒд； )「ﾋｯ」
ロマネスクが怯える彼の頭を掴む。
声に怒気はなく、表情も至って普通のロマネスクだが、しかし異様な光景と言うのはこの場に居る全員が感じていた。
いや、正確にはハインは初めてそれを感じ、彼の仲間達は既にそれを知っていたようであった。
<；ヽ｀∀´>「ロマさん、やめてくださいニダ！ 」
（；｀ﾊ´）「おいミルナを助けるネ！ やばいアルよ流石に！ 」
- 302 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 23:37:23 ID:zLJ0KuMs0
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そうしてロマネスクの仲間であったはずの彼等は、殴られていた男、ミルナを庇おうとロマネスクに
立ち向かっていった。ただ、その手には鉄パイプやら木材が握られており、ハインは逆にロマネスクが危ないと
思い、「やめろよ」と声を漏らした。
だが、それはいらぬ心配であり、ロマネスクの異様を知る彼らがそれらを手にするのは至極当然のことであった。
（ ФωФ）「優しいなぁ、ハインはぁ」
<；ヽ｀∀´>「ミルナを離すニダ！ 」
（；｀ﾊ´）「ロマさん、すみませんアル！ 」
振り下ろされた木材を、ロマネスクは叩き割る。
そのまま木材を持っていた男の顔面に靴底を押し付けるようにして蹴り倒す。
倒れた男の顔を、何度も踏みつけた。
ぺきゃりという音は、骨が折れた音だろう。
- 303 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:39:42 ID:zLJ0KuMs0
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从；ﾟ∀从「お、おい……？」
本来、ロマネスクは大人しい男であり、それはハインも知っていることであった。
確かに素行は悪いが、根は良い男で彼を慕うはぐれ者は多かった。それが、彼らであった。
しかし今のロマネスクは、いつもと様子が違う。その彼らに対して容赦ない暴力をふるい、そしてハインの名前を
呼び続ける。優しいなぁ、何で逃げるんだろう、こいつらの所為か、こいつらが悪いのか、と言いながら、
倒れた者の顔を、腹を潰し、鉄パイプごと顔面に拳を叩きいれる。
彼の手は既にぐちゃぐちゃであったが、それでも彼は止まらなかった。
从；ﾟ∀从「なんだよ……なんなんだよ、これは」
（ ФωФ）「さぁ、ハイン。邪魔者は消した。安心したか？俺がずっと一緒に居てやるからな」
从；ﾟ∀从「な、なんだよ……お前、本当にロマなのか？」
（ ФωФ）「何言ってる。どこからどう見ても」
- 304 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 23:48:29 ID:zLJ0KuMs0
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（ ФωФ）「俺だよ」
血だらけでロマネスクは笑った。
- 305 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:50:26 ID:zLJ0KuMs0
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- 306 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/22(火) 23:52:43 ID:zLJ0KuMs0
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从；ﾟ∀从「……来るな」
（ ФωФ）「……？」
从；ﾟ∀从「こっちに来るんじゃねぇ！ 」
（ ФωФ）「なんで、そんな、ことを、言うんだ」
（ ФωФ）「ひどい、じゃない、か」
从；ﾟ∀从「こんなことするお前じゃないだろ」
（ ФωФ）「邪魔、だから、当然だろ」
从；ﾟ∀从「はぁ！？ 」
- 307 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:57:28 ID:zLJ0KuMs0
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（ ФωФ）「お前だって、周りが邪魔だから、一人になりたかったんだろ」
从；ﾟ∀从「ち、ちがう」
(;;#ﾒд； )「ロ、ロマざん！ もうやべでぐれ」
从；ﾟ∀从「お、おいお前！ 」
(;;#ﾒд； )「あンだモ”、ずマい。ロマざん、あっだを気にがげで、ぞれ、で、ボレら、づい、気ヲ”使 ｯぜだ、もりで」
(;;#ﾒд； )「あ、だを……お”いがｯ……で……」
(;;#ﾒд； )「でもロマざ、なン”が変 なッ”ちゃっ”で……いヅにア”っでがら……」
（ ФωФ）「邪魔だ」
- 308 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/22(火) 23:59:46 ID:zLJ0KuMs0
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(;;#ﾒд； )「ギャッ」
从；ﾟ∀从「おい！ 」
（ ФωФ）「邪魔者は、これでようやく、消えた」
从；ﾟ∀从「……」
（ ФωФ）「ハイン、俺は、お前のことを理解している」
（ ФωФ）「強がって、弱い自分を隠したくて、愚かで」
从；ﾟ∀从「う、うるさい！ 」
- 309 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:01:49 ID:ymAxTLdU0
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落ちていた木材を拾い、ロマネスクへと振り下ろす。
彼はそれを掴むと、ぐいっと引っ張りハインごと引き寄せた。
（ ФωФ）「そんなお前を、俺は、守るよ」
从； ∀从「はな───────────
从； －从「誰か、助けて」
- 310 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 00:05:12 ID:ymAxTLdU0
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- 311 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:07:04 ID:ymAxTLdU0
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（;;;#)ωﾟ）「うおおおおあああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おった！おったぞ！ おったああああああああああああああああああああ！！！！！！ 」
ツンさんの指示に従うこと数十分。
壁にぶつかっては進み、時には転び、ガタガタになり薄汚れたクリーム色の改造原付は、
僕たち二人を乗せて河川敷へと飛び込んだ。
（;;;;#)ω；）「死ぬかと思った！！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お前、死んだじゃろ実際」
- 312 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 00:11:29 ID:ymAxTLdU0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×６１
死因ハイライト：壁にぶつかって全身の骨が折れて死亡
スリップし転倒。全身を擦りむいて死亡
風圧に負けショック死
跳ねた小石が頭に当たり頭蓋陥没。死亡
何者かに後ろから強烈に抱きしめられ死亡
.
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- 313 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:12:35 ID:ymAxTLdU0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ФωФ）「！？ 」
从； ∀从「あ、アタシの原付ー！！！ 原子ちゃんがーーーーーーーーーーーー！！！ 」
（ ；ω；）「ぶべっ」
原付が倒れ、くるくると回りながら滑走する。原付から放り出された僕は、
奇跡的に死なずに地面を転がった。ツンさんは綺麗に宙返りをし、着地をしていた。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「１０点！ 」
- 315 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:15:50 ID:ymAxTLdU0
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|_,, -＝ ￣ ～～ ~~ :|. _, ＼ （__人__） ／ ＝彡'''",｡ﾙメメメメメメメメメメメメメメ
:::. ～ ~~ :. ～ ＿ ,, -＝ ''¨” ￣ ＿ 人 ≦ ＞''" ／wﾕメメメメメメメメメメメメメﾒﾒ
～ _,, ．- '' ¨￣ ＿ -＝ _,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ ／Vwﾙメメメメメメメメメメメメメメメ
''~ ＿ -＝ ￣; ; _, -'":::l:::::::＼,､ー―‐ヽﾉ:::::' ／VWw_）メメメメメメメメメメメメメメﾒﾒ
＿ -＝ ￣; ; ; ; ; ; ; /:::::::::::::::|::::::::::ヽ､ ヽ:::',.､_ WWvvそメメメメメメメメメメメメメメメ
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; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvv | :::::::::::.:::::|／:.::::::::::`､
.i.::ﾘ:::::::::ヽ vvﾘメメメメメメメメメメメメメメメ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwV | ::::::::::::::::::::::::::::i_.::::::|
i::::::::::ヽ::ゝ vミメメメメメメメメメメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVWWﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ.:::::::| i::::::::::::!::::.ヽ v从メメメメメメメメメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVWWソ `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ.:::::::|
i::::::::::::|:_,rｰ'､ 从メメメメメメメメメメメメﾒﾒ
; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVWW/ }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､.::::| i:.＞＜￣＼.＼ メメメメメメメメメメメメメ
━━━━━━━━━━━ }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム::ヽ
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l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ФωФ）「なんだ、お前は……」
（； ＾ω＾）「え、何この状況……」
当たりを見渡すと、原付に泣きついているハインが、ボロボロになっている男たちが居る。
どういうことだろうか、ハインの頭には未だフラグがあることから、恐らくこの男が原因なのだろう。
_,
（ ＾ω＾）「……ん？」
（ ФωФ）「お前、今朝の」
よく見れば、彼は今朝ジュースを買ってくれた人で、向こうも僕を覚えているようであった。
しかし、僕は『今朝ジュースを買ってくれた人』とは、思えなかった。
手は血だらけで、白いのはもしかして骨だろうか。
重症のはずだが、しかし顔は驚くほど冷たく、無表情で、今朝と同じ人間とは思えなかった。
それに、見えるのだ。
- 316 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 00:20:55 ID:ymAxTLdU0
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～ _,, ．- '' ¨￣ ＿ -＝ _,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ ／Vwﾙメメメメメメメメメメメメメメメ
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「なん、だおアレ」
彼の周りに、学校と同じような黒い霧が見える。
ということは、まさか。
（； ＾ω＾）（悪霊……！？ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや、悪霊そのものではない」
ξ-⊿ﾟ)ξ「悪霊の一部が、憑りついているようじゃな」
（； ＾ω＾）「憑り……！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……仕方ない、祓うか」
（； ＾ω＾）「お！？ 」
- 317 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:22:38 ID:ymAxTLdU0
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ξ-⊿ﾟ)ξ「悪霊の封印は、ワシの仕事じゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それに、ここでなんとかせぬと、な」
（ ＾ω＾）「！ 」
フラグ。
それはしっかりと残っている。
それに彼も、憑りつかれてしまっている彼も助けなければ。
僕はツンさんに応えた。
（ ＾ω＾）「先生、やっちゃってください！ 」
- 318 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:25:19 ID:ymAxTLdU0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけ！ お前もやるんじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「え！？ 」
だって悪霊の封印はツンさんの仕事だって言っていたじゃないですか。
僕は悪霊を見つけるだけじゃなかったのか。
封印しろって言われても、方法を知らないのにどうしろというだ。
詳しい説明を要求する。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ワシが封印……まぁ祓うのじゃが、お前は」
（； ＾ω＾）「僕は！？ 」
- 319 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:25:44 ID:ymAxTLdU0
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（ ФωФ）「……邪魔、だなぁ」
男が駆け出す。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あいつの動きを止めるんじゃ！ 」
（； ﾟωﾟ）「無茶いうな！！！ 」
繰り出された拳を避け、僕は反対方向へ駆け出す。
- 320 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:27:45 ID:ymAxTLdU0
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（； ＾ω＾）「無理無理無理無理無理無理無理！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけ！ お前があいつの動きを止めんと、誰が祓うというんじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「だ、だってこの惨状全部あの人がやったんだお？！ それを僕が止めるなんて！ 」
（； ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「無理無理無理無理無理無理無理！ 」
一瞬でも出来るか考えてしまった自分が愚かしい。
- 321 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:28:47 ID:ymAxTLdU0
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ハ ＼ ﾄ､ i ! l
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ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ /
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～ _,, ． _,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ -＝ ￣; ; ;vwvvVWW＞''"
／Vw ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ メメ
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ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ メ
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i/ﾊ二./イ^} |｀ r':.ﾘ＼{ニニﾊ
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_j///i二{{ ヽ乂__jｨ/ /ﾆ二//.{
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; ; ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ.:::::::| i::::::::::::!::::.ヽ /VWWvvwv
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／//////{二二二二 ∨ ニ二二二 }//!
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｀i ≧二二二二二二二≦////!
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} ＿ { _}二二二二二二二 {/////|
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从；ﾟ∀从「ちょ、やめ……！ 」
（ ФωФ）「行こう、ハイン」
（ ФωФ）「なんで、嫌がる。お前も、俺を避けるのか」
（ ФωФ）「ならお前も……」
- 322 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 00:34:27 ID:ymAxTLdU0
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! ´ ,:.:.: :|_:了 メメメメメメメメメメメメ
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～ _,, ．- '' ¨￣ ＿ -＝ 厶==ミ:.:.ヾ、 ≧ --≦:.:l:.:ｧ┘ メメメメメメメメメメメメメメ
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/に二Y メメメメメメ
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＿ i ＞‐ | メメメメメメ
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t‐ミ |メメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVW 7 ＿＿ .ィi〔￣￣7才i:/ ニﾆV ､___/ :{i:i:{ `ヽﾉメメメメメメﾒ
; ; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVWW / ／ ':i:i:i:i{ __..二ﾌ／
乂i≧=彳 メメメメメﾒﾒ
; ; ; ; ; ; ; ;vvwvvvwVWW/ | {:i:i:i:i:､ー=彡 / ￣ / メメメメメメメ
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} ー─────===彡ｲ ／ ` ー──一
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（； ＾ω＾）「ハイン！ 」
ハインのフラグ。
やはり、あいつが関わっているのだろう。
怖いし逃げたいし、嫌だけど。
僕がやらなければいけないというのならやってやる。
助ける。
二人を、助ける。
やるしかないのだ。
（； ＾ω＾）「やってやるおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「よし行け！ 頑張れ！ 」
ツンさんの声援を背に受け、僕は走った。
- 323 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:35:25 ID:ymAxTLdU0
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（ ФωФ）「っ！ 」
（； ﾟωﾟ）「危ない！ 」
回し蹴りが眼前に迫る。
- 324 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 00:38:52 ID:ymAxTLdU0
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・腰の回転を見た瞬間、回避行動を取れたが……
まともに食らえば、死ぬ。死んでしまう。
>>325の書き込み時間末尾が４以外で成功
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- 325 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:12:11 ID:xcEUAs3Q0
- よけろ
- 327 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:21:25 ID:ymAxTLdU0
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ヽ .| ,! | |／／ ／ ／ . /.//
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ヽ .! | | |／／ / ／ .､.//
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.ｌ ｌ .,! |_,／ ,ｲ二.7 / ,／゛ .,
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ヽ ! ! / ＿/ﾑ_. ,／ , ／ ././
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ヽ .ｌ | / '──‐' ,／ ,..-'´ .､/
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.ヽ ｌ .! ./ ＿＿＿_ ,ｲ,ｲ ゛ ._ ／ ./
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ヽ .! | / ヽ=.--7/ﾚ'ﾚ' ,..-'´ ./
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ヽ .ｌ .,! / / // ,..-'´
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-、 ｌ. ! ! ./ .／ ＿＿_// '´
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｀'-､ ヽ l | ./ ./ ヽ=.-- ' ,ｲ,ｲ ,ｲ _ ./
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., . ＼ ヽ |. | / ／ ,／ ／ ﾚﾚ // ,, ‐''"゛ /
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（； ＾ω＾）「死んだらどうする！ 」
蹴りを屈んで避け、僕は一度距離を取る。
モテたいがために道場通いをしたのが功を制した。
初めて役に立ったのがこんな場面で涙が出てくる。
从； ﾟ∀从「大丈夫かブーン！ つーかなんでここに！？ 」
（； ＾ω＾）「大丈夫じゃないし話はあとで！ 」
（ ФωФ）「邪魔だ」
（； ＾ω＾）「っと」
男が距離を詰める。
僕は一定の距離を保ちながら、時には往なし、死なないようにする。
少しでも、不意に一撃を貰えば終わりだし、きついのを一発貰えば終わりだ。
文字通りの、終わりだ。
- 328 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:23:03 ID:ymAxTLdU0
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（； ＾ω＾）（……）
（ ФωФ）「なんなんだ、お前は」
（ ФωФ）「ハインの、なんだ」
（； ＾ω＾）「何って……なんだろう！？ 」
从；=∀从「えぇ！？ 」
（； ＾ω＾）（ダメだ、動きを止めることなんてできないお！ ）
自分の命を守るのに精いっぱいで、とてもじゃないが動きを止めることなどできそうもない。
何か隙でも起きれば、話は変わるかもしれない。
だが、
（ ФωФ）「フッ！ 」
（； ﾟωﾟ）「ﾋｯ！ 」
- 329 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:25:38 ID:ymAxTLdU0
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どんどん勢いを増していく猛攻に、僕はいよいよ追い詰められていく。
最初にとっていた距離も、どんどん広げていく。へっぴり腰になった姿勢は、心が負けていた証拠であった。
（； ＾ω＾）（逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい）
从；ﾟ∀从「ぶ、ブーンに何するんだ！ 」
（ ФωФ）「っ」
（； ＾ω＾）「ちょ！ 」
ハインが男の後ろから、鉄パイプを叩きつける。
死んでしまうと思ったそれは、しかし男がその鉄パイプを掴んで投げ捨てたのを見て、
やはり憑かれてしまった影響で人間離れしてしまっているのだと分かった。
- 330 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:28:40 ID:ymAxTLdU0
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（ ФωФ）「ハイン」
从； ∀从「あ……」
男がハインを殴る。
勢いもないそれは、軽く小突いた程度かもしれない。
だが、ハインは呻き声をあげ、倒れた。
許せなかった。
（＃ﾟωﾟ）「最低だおめーは！！！！ 」
- 331 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:30:39 ID:ymAxTLdU0
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後ろからケリをかますが、鉄パイプでさえ倒れなかった男に大したダメージも与えられない。
男はゆっくりとこちらに振り向くと、先ほどまでとは一転し、俊敏な動きで迫る。
（ ФωФ）「なんだ、いまのは」
（； ω＾）（まずいまずいまずいまずいまずいまずい！ ）
男の蹴りを、拳を往なす。避ける。受け流す。
しかし、バランスが崩れる。
膝が折れそうになる。
どうしたら良い。
どうすれば倒せる。
どうしたら動きを止められる。
（ ＾ω＾）「あ」
ずるりと足が滑ると、僕の顔面に容赦ない一撃が決まった。
- 332 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:31:04 ID:ymAxTLdU0
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- 333 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:32:43 ID:ymAxTLdU0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：顔面陥没
残機：（ ＾ω＾）×６０
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- 334 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:34:14 ID:ymAxTLdU0
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（； ﾟωﾟ）「っ」
目を覚ます。
男は僕に背を向け、ハインの方へと歩いていた。
僕はかまわず、もう一度ケリをお見舞いする。
しかし体力が落ち、力も入らないケリは男を倒すことなど当然できず、僕はまたしても顔面に拳を
叩き込まれた。
- 335 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:34:54 ID:ymAxTLdU0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：頭蓋陥没
残機：（ ＾ω＾）×５９
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- 336 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:36:24 ID:ymAxTLdU0
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（； ﾟωﾟ）「まだだお！ 」
目を覚まし、もう一度駆け出す。
男は一瞬、驚いたような顔を見せる。
僕が何度も立ち向かうのが、おかしいのだろう。
だけど、ここで諦めてなるものか。
腹に蹴りをぶち込まれ、僕はまたしても死んだ。
- 337 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:37:08 ID:ymAxTLdU0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：内臓破裂
残機：（ ＾ω＾）×５８
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- 338 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:40:34 ID:ymAxTLdU0
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（； ﾟωﾟ）「くそっ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ストップ」
（； ＾ω＾）「っ、ツンさん？ 」
もう一度駆け出そうとする僕の前に、ツンさんがストップをかける。
もしかして祓い終えたのだろうかという期待は、男が未だ健在であることと
ツンさんの次の言葉で潰えた。
ξ；-⊿-)ξ「……諦めよう」
（； ﾟωﾟ）「は！？ 」
- 339 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:41:43 ID:ymAxTLdU0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「これ以上やっても、お前が死ぬだけじゃ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「それは、ワシは見逃せん。ダメだ。それだけは、ダメじゃ」
（； ＾ω＾）「な、なんで！ それじゃ、ハインを見殺しにしろって言うのかお！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「だが、死ぬぞお前」
（； ＾ω＾）「わからないお！ まだ僕は生きている！ 残機もある！ まだ、やれるお！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「この……たわけめ」
- 340 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:44:54 ID:ymAxTLdU0
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（； ﾟωﾟ）「そこをどけお！ 僕は行く。行かなくちゃダメなんだお！ 」
（； ﾟωﾟ）「ツンさんとここで揉めてる暇はないんだお！ 」
（； ﾟωﾟ）「ツンさんが僕を助けてくれたように、僕だってハインを助けたいんだお！ 」
ξ；-⊿-)ξ「……ッ」
ξ；-⊿ﾟ)ξ「やれる、か」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……一つ、方法はある」
（； ＾ω＾）「！？ あ、あるならそれを先に言ってお！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「そ、そうじゃが……死ぬぞ、これ」
（ ＾ω＾）「もうすでに何回も死んでるお！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「具体的に言うと５秒に一回死ぬ」
（； ＾ω＾）「……は！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「そしてその方法とはワシがお前に憑りつくことじゃ」
（； ＾ω＾）「は！？ 」
- 341 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:48:58 ID:ymAxTLdU0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうすれば、あいつと同じように限界を超えた力が出せる」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あいつを倒すには、それしかない」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それとも、自分の力だけで、あいつを倒せるかもしれないと」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そう信じながら、続けるか？」
（ ＾ω＾）「……」
（ ＾ω＾）「……考えるまでもないお、そんなの」
（ ＾ω＾）「５秒に１回死ぬ？ それで助けられるなら、お釣りがくるくらいだ」
（ ＾ω＾）「こっちはすでに４０回以上死んでるんだお。死ぬのも慣れたわ！ 」
ξﾟーﾟ)ξ「……そういうところ、変わらんな」
- 342 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 01:50:07 ID:ymAxTLdU0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ツンさんが僕の頭に手を乗せる。
ふ、と気づけばツンさんの姿はない。
代わりに、燃える様に体の中が熱くなる。
鼓動が早くなる。目が熱くなる。頭が破裂しそうになる。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「行くぞ！ 」
（； ＾ω＾）「っ！ 」
ツンさんの声が聞こえた。
この時点ですでに５秒が経過し、僕は死んだ。
それから、僕は駆け出し、先ほどと同じように男の背中に蹴りをぶち込んだ。
- 343 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:53:05 ID:ymAxTLdU0
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（ ФωФ）「！？ 」
（； ＾ω＾）「っ！ 」
違ったのは、男が吹き飛んだこと。
僕の足が、異常に速いこと。
転がる男に、僕はそのままもう一度ケリをぶち込む。
（ ФωФ）「！ 」
しかし、男に足を掴まれ、地面に叩きつけられる。
これで５秒。叩きつけられたのと合わせて２回死んだ。
（； ω ）「ガッ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「だ、大丈夫か！？ 」
（； ω＾）「まだ、いけるお！ 」
- 344 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:57:57 ID:ymAxTLdU0
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.,..ﾉ ／;;;;;;lﾞ l;;;;;/ .|;;;;;;l_,.r''´;;;;;;;;;/
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ヽ .゛ ¨ ｰ |ｭ′
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ﾞ''-､. ｌ ヽ .lx.
レ' |;;;;/ .r'´;;;/ .|;;;;;| ／;;;;;;lﾞ l;;;;;/
｀'-､. ｌ ｌ,. ､ .!ヽ
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｀'‐ ｌ . ｌ .｀'-､, │ヽ
． / ,./ レ' |;;;;/ .r'´;;;/ .|;;;;;|
ｌ . ｌ .｀''″ヽ
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ヽ l.ヽ_＿＿＿/ _..-''',ﾞ / '´ .| .ｌ
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ｒ ヽ ｌ ヽ _..-''',ﾞ -'".、 , ,!
ｌ
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ヽ ＼ ＼ . ＼ ,..-'"_..-'"
ｌ . _,,.〉/ │
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ｌ ヽ., ＼ ｀''- ,,, _..-'´
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.ヽ ／'"＼ ,／ノﾐ,ﾞ ｀''ｰ ､、 ._..-'"
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ヽ
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- 345 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 01:58:27 ID:ymAxTLdU0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
男の顔は変わらず無表情だが、足元がふらついている。
先ほどのケリが聞いているのだろう。僕は掌底を下から叩きあげるように、男のあご先を狙う。
（； ﾟωﾟ）「ッシ！ 」
（ ФωФ）「！ 」
- 346 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:01:19 ID:ymAxTLdU0
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- 347 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:01:48 ID:ymAxTLdU0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
見事に命中したが、僕の腕を掴まれる。先ほどと同じように叩きつけられるが、
僕は男の腕に巻き付く様に体制を変え、先ほどの二の舞を踏まないようにし、ぐるりと捻りを加える。
（ ФωФ）「っ！？ 」
関節とは逆方向に、僕の体重を込めまわる。
ボキリ、と音がした。
５秒経過。僕は死んだ。
（； ω ）（まだ倒れないか……！ ）
（ ФωФ）「～～～～～っ！！！！ 」
（ ФωФ）「ぐ」
- 348 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:07:28 ID:ymAxTLdU0
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（＃ФωФ）「オ、オォ、オオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！！！！！ 」
男が吠えた。
初めて、感情を出した。
（＃ФωФ）「ただ、俺は、一緒に、居たくて！ 」
（＃ﾟωﾟ）「相手の気持ちも考えろ！ 」
（＃＾ω＾）「そんなことも分かんないお前は────！！！！ 」
振り上げられた拳は、更に勢いを増して僕の顔面を捉える。
しかし、それを鼻先で躱し、さらに下へと、下へと僕は潜る。
男の懐に潜り込み、いつかドクオに見せたターンをする。
ショボンからじっくりと仕込まれた一撃を、お見舞いしてやろう。
（＃＾ω＾）「分かんないお前は！！！！！！！ 」
（＃ ω ）「モテないんだおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！！ 」
- 349 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:09:11 ID:ymAxTLdU0
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腰を掴み取り、持ち上げる。
そのまま男を僕の頭上を越えるように、持ち上げ続け、勢いよく、頭から後ろへとたたきつけた。
４秒経過。
死なないギリギリのところで、体の熱が冷める。
ツンさんの姿が隣にあることから、憑りつきは終わったようだ。
（； ＾ω＾）「勝……った」
そしてそのまま、僕も倒れたのであった。
- 350 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:11:38 ID:ymAxTLdU0
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- 351 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:12:01 ID:ymAxTLdU0
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- 352 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:12:22 ID:ymAxTLdU0
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- 353 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:13:37 ID:ymAxTLdU0
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「後悔はないか」
「……」
「……そうか」
「……」
「……たわけめ」
「本当に、バカじゃ……お前は、バカじゃ」
- 354 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:16:11 ID:ymAxTLdU0
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（； ＾ω＾）「はっ！ 」
気が付くと、僕は公園のベンチに寝ていた。
（； ＾ω＾）「あ、あれ？ 何か、山の中に居たような……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「？ 何を言っておる。公園じゃぞ、ここ」
（； ＾ω＾）「……？」
本当だ。ツンさんの言う通り、ここは公園だ。
とすると、さっきのは夢だろうか。
……。
………。
いやいやいやいやいや！
公園だとしても何で！？ 僕、河川敷に居たんじゃ！？
- 355 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:20:14 ID:ymAxTLdU0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ、それは……」
ツンさんが僕を指差す。
その先は、見覚えのあるサマーニットがあった。
寝ていた僕の上にかけられており、確実にハインの仕業であることは僕でも分かった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あの女子が、お前を背負ってここまで運んだんじゃ」
（ ＾ω＾）「ハインが……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「家まで送ろうとしておったが、何を恥ずかしがっておったのかわからんが」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ここにお前を置いて走って帰ってしまったぞ」
- 356 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:22:18 ID:ymAxTLdU0
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（ ＾ω＾）「……ん？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうした？」
サマーニットに何か紙切れが入っている。
僕はそれを広げてみると、一言だけ、書く場所が悪かったのだろう歪んだ文字でこう書かれていた。
「ありがとう」
（ ＾ω＾）「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
- 357 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/23(水) 02:24:33 ID:ymAxTLdU0
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（ ＾ω＾）「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
（ ＾ω＾）「口でしっかり言えっての」
そういえば、ハインに何で僕が河川敷に行ったのか説明していなかったな。
原付も……壊してしまったし。
正直、明日会うのが怖い。
だけど今は、喜ぼう。
彼女を救えたことを、喜んでおこう。
そして彼女らしい不器用な、愛想のない言葉を僕は胸ポケットにしまうと
ツンさんと一緒に家に帰るのであった。
- 358 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/23(水) 02:26:39 ID:ymAxTLdU0
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二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二 └ぅ)ヽﾚく｀¨ T爪レj/ _|二二ｌ二二ｌ二二ｌｌ |i:;.i:i;;;;|
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「で、お前はモテるのか？」
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「モテないんだお！ 」
（； ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「も、モテないんだおお～～～～！ 」
（； ＾ω＾）「やめて」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξﾌﾋｯ
- 365 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:49:04 ID:6dMg5QlM0
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- 366 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:51:19 ID:6dMg5QlM0
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- 367 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:52:40 ID:6dMg5QlM0
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- 368 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:54:09 ID:6dMg5QlM0
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（ ＾ω＾）「……お？」
これは、夢だ。
今、僕は夢を見ている。
ぼんやりと景色が目の前に広がるのを見て、僕は思った。
しかし夢だと分かったところで目が覚めるわけでもなく、どんどん景色は変わっていく。
- 369 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:57:02 ID:6dMg5QlM0
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ここは村だ。
電信柱もなく、車もない。牛が荷物を運んで、犬がきゃんきゃん吠えている。
鼻水を垂らした子供が、僕よりも一回り小さい女の子におぶられている。
（； ＾ω＾）「変な夢だお」
僕と同じくらいの子は鍬を手に、辺りに広がる畑を耕していた。
時代劇や漫画で見たことがるような、そんな村だ。昔の村だと、僕は思った。
昨日、寝る前にまさに時代劇を見ていたから、そのせいだろうか。
- 370 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 16:58:51 ID:6dMg5QlM0
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僕はそれを上から見ていたり、地面に降りてみたり、時には誰かの姿になってそれを見た。
僕は全てが分かったような感覚で村を見ている。
（ ＾ω＾）「……」
（＾ω＾ ）「あっちに行ってみるかお」
西の方へ行けば、村で一番の力持ちの棟梁がいる家があるのも分かるし
東へ行けば母親の手伝いをしながら、弟たちの面倒を見ている女の子が居る家がある。
山へ行けばそこは動物たちが住んでいて、それを狩っている男が居る。
どこに何があって、誰が居るか分かる。不思議な感覚だ。
でも夢だから、それも当然なのかもしれない。
- 371 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:00:42 ID:6dMg5QlM0
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景色が変わる。
ぐるぐると目まぐるしく変わる。
雪が降り─────
- 372 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:03:43 ID:6dMg5QlM0
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: : : : : : : : : : : : : : : : : :
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: : : : ﾉ;､: : : ﾉヾ
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: : : : : : : : : : : : : :.};;;;(;;;));;(;;;))ﾉｿゝ;;;;;ヾ);;(;;;;;(;;;));;(;;;));;)ヾﾉヽﾉ;;;ﾉ;;;;;(;;;)ﾉ);;));;))ﾉﾉｿﾉ::
ﾉｿゝヾ ﾉ;;;;)ゝﾉｿ;;;;(;;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ :::ｿ;;;;(;;;ﾉ))ヾヽﾉﾉ;;;;;;;;;ﾉ;;))（;:::
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ヽ|〃ヽ|〃ヽi〃(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(＠)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃:(＠):(＠)
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花が咲き──────
- 373 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:06:02 ID:6dMg5QlM0
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＼ ／ Υ -─ ￣ (´~
ヽ -‐ ￣ (´⌒´"
. | ── ──── ─ ─── ‐‐ ‐ ゝ-'´⌒´ ( （,,,,,
/ へ､ (´⌒''´｀´ (,,,,,´(⌒ヽ
／ ゝ ヽ ヘ (´~' （´( (⌒` （´⌒´
＊＼ ＼ ヾ ヘ ￣￣`ｰ─── ─- - ---
ヾ ＊ ＼ ヽ ヘ
l ＼ △ ＼ ヽ ヘ
| ､ .,へ ヽ 丶
t Υ ＼ ＼ 丶
.| ヽ .,ゝ､ ＼ ゝへ、
.| ＼ l l ＼ ＼ l l
| ＼ ｀ ´ ／＼＼ ヽヽ ／
( ;; ;: ） ⌒ヽ （ . ;.;
.; :.: ⌒) ..;.;:⌒):.ノ
＿＿_ノ ノ⌒) .;;:.;.) ＿＿＿＿＿,ノ ノ⌒)
.;. :.:ノ、
:.｀)＿ _￣ ￣ ＿ ＿ ＿＿_丿 ￣ ￣￣￣￣｀ . ..
;: ;.:.:;;｀ヽ _:;,）
:.;....)´￣￣￣ ＿＿ﾉ⌒ーー'⌒ヽ _ノ
.. . .;: .:; .:_,ノ
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￣｀ヽ＿,ノ ⌒￣￣´
ｒ´`; `ｰｰ⌒‐-､__｀ー､__
一⌒) ｀ﾞ´ ￣￣
::.:､::.｀ヽ＿
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日が差し──────
- 374 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:07:47 ID:6dMg5QlM0
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果実が実り──────
- 375 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:08:12 ID:6dMg5QlM0
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ﾍ l ﾉ r ゝＹイｿ。 ゜ ﾟ 。
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雪が降る。
- 376 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:09:37 ID:6dMg5QlM0
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ﾍ l ﾉ r ゝＹイｿ。 ゜ ﾟ 。
゜ ゜ヽＹソ ヾｖﾉ／ ゜ ｡ 。 ゜
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ぐるぐると繰り返す村。そして何度目かの雪が降ったところで景色は止まる。
（ ＾ω＾）「ぶえっくしょい！ 」
（； ＾ω＾）「……お？ 何だか村の様子が変だお」
村には病が流行っていた。
棟梁の姿はない。
弟の世話をしていた女の子の姿もない。
元気に鍬を振り下ろしていた男の子の姿もない。
村の為に狩りをしていた男の姿もない。
- 377 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:10:47 ID:6dMg5QlM0
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゜ ｡ 。 ゜ ゜ ..: . .. .:.o:.. . .. . ..:.:. . ,,,,-‐'゛ . ,,'' ゜ ﾟ
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（； ＾ω＾）「……」
病は神様の怒りだという事になった。
だから生贄が使われた。
生贄は男だった。
移り行く景色の中、何度か見た事のある顔だった。
男は笑顔で生贄になった。
そして男は死に、しばらくして病は治まった。
男の死をもって、村は救われたのだった。
何とも言えない気持ちが腹の底から込み上げる。
言葉に出来ない。出せる言葉が見つからない。
だけど吐きたくて吐きたくて、なんとか捻り出す。
重い口をこじ開けて、言葉が漏れた。
- 378 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:12:23 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）「もうちょっと、なんとかならんかなぁ！ 」
目が覚める。
僕の言葉は、口をこじ開けるために大きく出た。
（ ・∀・）「お前がなんとかならんか」
（； ＾ω＾）「あでっ」
モララー先生に小突かれる。
周りを見ると、ここは学校だ。周りの視線が痛い。特に女子からの視線が痛い。
恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かった。
授業中に、居眠りをこいてしまったのだ。
- 379 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:13:37 ID:6dMg5QlM0
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（ ・∀・）「さて、内藤君。問題は解けて、暇で仕方なかったんだろう」
（ -∀・）「だから寝てしまうのも分かるよ。簡単な問題だったからね」
（ ・∀・）「というわけで、前に出て解いてもらおうか」
（ ＾ω＾）「その言葉、後悔させてやる」
僕はモララー先生の絵に描いたような紳士ぶりを以て黒板前へとエスコートされる。
閉ざしているはずの女子の口からは舌打ちが聞こえてくる。
うるさい、変われるものなら変わってほしいのは僕の方だ。
- 380 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:15:51 ID:6dMg5QlM0
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :.|_:了 ||
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━━━━━━━━━━━ iﾍ.ヽ､`l |: ::｀、 ,!: : : :ll ,l. ∧ ヽ、 ‐'二 ､ ━━━━━
| ｀ヽ､ﾞl ﾐ: : :丶 l: : : 〃 ﾚ ∧｀:、 ＼ ‐=ニ′
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僕は黒板の前に立つ。
そしてチョークを手にする。
モララー先生がこちらを見る。
もちろん答えは分からない。
そもそも問題すら今、初めて見た。
（ ＾ω＾）（ふぅ……）
やれやれ仕方がない。
僕の本気をもってすればこんな問題、数秒で解けるんですよ。
（ ＾ω＾）（ツンさん答え分かる？）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「わからん」
（ ・∀・）「廊下な」
- 381 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:17:55 ID:6dMg5QlM0
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|'， ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ ￣ _ ‐|
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| | , '゜ _､‐''゛ ｜ └=T丁 | .|
| | ＿＿＿＿＿＿＿__ '⌒ヽ、 ` _,┐ | | ｜ |￣￣~|| | | _ -┴
| |＿_ └──────‐ -‐…‐） ﾉ-ミ | | ｜ | ｜ ￣￣ || |_⊥- ''
二 -‐ '' ¨
| | .::| ／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ ｜ |
｜ || |:T'' ¨
| | .::|__ r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ｜
＿|| | |
| | .::| |_ ⊂ニニ ｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : : :ハ : : ',
: : ｝ ┴ _二” - | | | _, ┐
| | ..:| | |＿ ≧=‐-/: : : :/｀トv: : : j/ } : : i:≦ … .:.:￣.:.:.:.:.:
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| | .::| | || |＿＿,ｒT〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : : 厂´ |: ::N_:_:〕 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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| | .::| | || | |￣| |｜| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ､_,,.斗: :|_:了 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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: : :/i/:/ ﾊ | ｀`'| | |
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Y 丶 }i:i : :.:! ／ : ｲｼ / } ヽ
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（ ＾ω＾）「どうしてこうなった」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「寝てるのが悪い」
ξ-⊿ﾟ)ξ「それにしても、グースカと寝おってからに」
（； ＾ω＾）「だ、だってぇ……」
授業中に居眠りしてしまったのには、実は訳がある。
単純に言ってしまえば寝不足の一言に尽きるのであるが、そこは僕の事情も考慮してほしいところだ。
モララー先生からすればそんなこと知ったことではないのだが、僕は今、呪われている。
本来ならその呪いで即死しているところを、ツンさんの妥協した対策のおかげで生きているのだ。
ξ；-⊿ﾟ)ξ「まぁ、見つからんしのぅ……」
（； -ω＾）「見つからないからねぇ……」
呪いを解くためには、呪いをかけた悪霊を見つけ出し封印しなければならない。
そのために僕は暇を見つけては悪霊を探し回り、寝る時間さえも割いているのであった。
その結果の寝不足なのだ。正当な理由の寝不足なのである。
- 382 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:20:59 ID:6dMg5QlM0
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（ ｡´ω｀）「くぁ……」
大きなあくびが一つ出る。あれから、素直さんとハインの件からしばらく経った。
悪霊を探すだけでなく、西にフラグが立つ人が居れば助けに行き僕が死に、
東にフラグが立つ人が居れば救いに行き僕が死ぬ。
悪霊探しも大事であるが、フラグも見過ごせるはずがなかった。
幸い、僕は死にやすくてもツンさんのおかげで生き返られる。
- 383 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:27:59 ID:6dMg5QlM0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×５４－（>>384の書き込み時間末尾×2）
（最大値 20、最小値 2とする）
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- 384 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 17:31:02 ID:P9h9OHQQ0
- 夢は悪霊関連かね
- 385 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:38:54 ID:6dMg5QlM0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×５０
死因ハイライト：車に轢かれそうになった子を助けるも全身を強く打って死亡
川で溺れていた子を助けて溺死
頭に花瓶が落ちそうになっていたところを身代わりとなって死亡
足の小指を強打しショック死
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 386 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 17:45:55 ID:6dMg5QlM0
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人 .:.:.:.:.:.:. | | |ⅱ
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｀ヽ::::::／ /:::::::::: /' ＼|! _,>､＼ >､::／／ ,､
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……っていやそろそろやばいぞ、お前」
（； ＾ω＾）「う、うん……」
すっかり半分になってしまった僕の命。
余裕など当然なく、悪霊を早く見つけなければならない。
今日も今日とて、悪霊を探しに走り回ろうと、僕はスケジュールを頭の中で組んだ。
（； ＾ω＾）「えーと昨日はあそこに行ったから今日はあっちに行って」
（； -ω-）「そうすれば帰りにあそこに寄れるし学校にも近いから」
（； -ω-）「あと行ってないところは……」
（； -ω-）
- 387 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 17:46:47 ID:6dMg5QlM0
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（ -ω-）
（ -ω-）
（ -ω-）
（ -ω-）「ぐぅ」
- 388 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 17:57:17 ID:6dMg5QlM0
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- 389 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:01:35 ID:6dMg5QlM0
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- 390 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:02:33 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）「はっ！ 」
いけない。また眠ってしまった。
倒れそうになる感覚で意識を戻すと、僕は足に力を入れバランスを保たせた。
（ ＾ω＾）「そういえば、何か変な笑い声があったような」
（ ＾ω＾）「ツンさん？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「変なとは失礼だね。笑ったのは謝るけど」
- 391 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 18:12:24 ID:6dMg5QlM0
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/: ヽ |､`ト}ィ .ﾊ ，
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（； ＾ω＾）「！？ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「くく、あまりにも無防備だったからね。そんなだから、狙われてしまうというのに」
（ ＾ω＾）「！？！？ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「っと、これは君に言うべきことでは無かったかな。失礼した」
（ ＾ω＾）「！？！？！？ 」
- 392 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:14:05 ID:6dMg5QlM0
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ふと気づけば、隣には先ほどまでいなかったトソンさんが居た。一体、いつの間に。
そういえば、彼女は僕に『呪われている』と言っていた。不思議な雰囲気もあり、
良く分からない本も読んでいるところを何度か見た事がある。もしかすると、
呪いについて、悪霊について何か知っているかもしれない。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや知らんじゃろ」
（ ＾ω＾）（だって呪いについて言ってたんだお！ きっと知ってるお！ ）
_,
（； ＾ω＾）（それに今の言葉……！ トソンさんは只者ではないお……！ ）
（ ＾ω＾）「トソンさん、君は……分かる、のかお？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「解る、か。なるほど……ね。それをその言葉で片付けて良いのか分からないけど」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あえていうなら、私もそちら側を識る者ということかな」
（ ＾ω＾）「！！ 」
- 393 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:15:30 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）（や、やっぱりトソンさんは分かるんだお！ ）
（； ＾ω＾）（これは色々と話をしたいところ……！ ）
（； ＾ω＾）「トソンさん、よかったらもう少し詳しい話を」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「フ、急く気持ちは分かるよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「だが」
（； ＾ω＾）「お？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「煉獄の扉が開かれているようだ。鬼がこちらを見ている。話す時ではないね」
- 394 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:22:12 ID:6dMg5QlM0
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視線を感じると、教室のドアからモララー先生がこちらを見ていた。
（ ＾ω＾）「oh....」
（ ・∀・）「反省してないようだな」
- 395 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:24:34 ID:6dMg5QlM0
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（ ・∀・）「ちょっと気を付けをしなさい」
（； ＾ω＾）「え……」
モララー先生に言われた通り、僕は両腕を真っすぐに下し、姿勢を正した。
（＃・∀・）「ふっ！ 」
（； ＾ω＾）「！ 」
モララー先生の拳骨を、僕は白羽鳥の要領で防ぐ。
- 396 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:25:09 ID:6dMg5QlM0
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（； ・∀・）「ちょ、おま……！ 」
（； ＾ω＾）「死ぬから……！ 死んじゃうからやめてください……！ 」
（； ・∀・）「そんなに強くはしない！ 」
（； ＾ω＾）「か弱いんです僕……！ 」
（； ・∀・）「そうか……！ なら、優しくしないとな……！ 」
（； ＾ω＾）「ぐおおぉぉ……力増してる増してる！！！ 」
（； ・∀・）「～～～！ ま、まぁ良い。授業が終わるまで、大人しくしてるんだぞ」
- 397 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 18:26:37 ID:6dMg5QlM0
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拳骨を諦めたモララー先生が教室に戻っていく。
それを見届けた後、トソンさんがこそっと小さな声で「お昼、屋上に」と伝えてきた。
僕はコクリと頷くと、大人しく廊下で立ち続けるのであった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（こいつも何だかんだで寝てたから廊下に立たされてるのでは？）
- 398 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:29:37 ID:6dMg5QlM0
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- 399 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:31:27 ID:6dMg5QlM0
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } ＿_＿ /_. |.
/ |:::::| l .〉
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／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ ||､||￣[ l ;ゞ .|:::::| ／
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ヽ{. て, |:::::| ／ .i || .l|￣ ||￣ ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
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('A`) 「さぁて飯だ飯」
从 ﾟ∀从「素直、お前のハンバーグとアタシのたくあん交換しよう」
川；ﾟ -ﾟ)「レートがおかしい……！ 」
(´･ω･`)「ここね、お腹が痛くなるツボらしいんだ」
('A`) 「俺で試すのやめてくれないか」
お昼。
いつものメンバーにハインを加え、ドクオたちが席を並べる。
ハインはあれから学校に来るようになった。
たまに抜け出そうとするけど、僕に見つかるとすぐに戻るのだ。
- 400 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:33:20 ID:6dMg5QlM0
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|| ＼| ＼{＼| __ ノ | 八从 || ||＿| || | | |
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＿ ...... || l八｜|| ≧=-く／|/-/V⌒ヽ || || | | |
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| __ -= 7 '， }￣ V≧s || || | | | || ||
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿ /ﾆﾆﾆﾆ=/ '， { /{ Vﾆﾆﾆ≧s。 || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| {ﾆﾆﾆﾆﾆ{／⌒> }｀ ´V{ ＼ ｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆｉ || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿{ﾆﾆﾆﾆﾆ='， { 〈 _」ア ﾉ Vﾆﾆﾆﾆﾆニ! ＿_..||＿＿＿＿＿
| L {ﾆﾆﾆ=Vﾆ='， V_Y⌒Y／ } }ﾆﾆﾆ '，ﾆ=!.ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
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/ﾆﾆニ圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}ア｛ﾆﾆﾆﾆﾆニ=人=!
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あの日の事は、あれから特に話していない。
強いて言えば原付の弁償代を請求されたくらいだろうか。
ただ、やたら安かったのといつでもいいと笑って言うハインの顔はよく覚えている。
この一件が終わったら、バイトをして返そうと思っている。
ハインは放課後、たまに病院へ行ってお見舞いをしているようだ。
その相手である彼、ロマネスクは入院している。どうやらハインと昔からの知り合いらしかった。
彼が入院しているのは僕の所為でもあり、謝罪のため僕もハインに同行したことがあった。
その時、彼は僕の顔を見て、無表情ではあったがあの時のような冷たさはなく、「俺が、悪かった」とだけ、答えた。
从 ﾟ∀从「なにしてんだ、ブーン」
（ ＾ω＾）「いや、別に……」
从 ﾟ∀从「原付代」
（； ´ω｀）「はい、それは近い将来……えぇ、お返しします……」
- 401 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:34:11 ID:6dMg5QlM0
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从 ﾟ∀从「まぁ良いけどよ」
从 ﾟ∀从「あんま、気にしてねーし」
（ ＾ω＾）「え！ なんだい、それはつまり、返さなくて良いってことかい！？ 」
从 ﾟ∀从「それはない」
（； ´ω｀）「あ、そう……」
('A`) 「良いからお前も座って早く食おうぜ」
ドクオがショボンに臀部を撫でられながら手招きする。
僕は決してあちら側、あの世界に入りたくない。
- 402 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:35:30 ID:6dMg5QlM0
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￣￣ . ￣ -‐…‐） ﾉ-ミ ,,..-''" ,, | | |
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|| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了 || ||＿| || | | |
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i ｋ'ヽ ＼ !
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が、今回はその気持ちとは別に、一緒に食べるわけにはいかない。
トソンさんとの約束があるからだ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あやつなら、さっさと屋上に行ってしまったぞ」
（； ＾ω＾）（お！？ ）
（； ＾ω＾）「すまんお、今日はちょっとお腹が痛いから食べないお！ 」
('A`；) 「あ、おい」
見れば確かにトソンさんの姿がない。
僕はドクオたちに断りを入れると、弁当箱を持って屋上へ向かうのであった。
- 403 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 18:36:39 ID:6dMg5QlM0
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ヽ /￣＼ / l| || | ||二l. ヽ （__人__） / ||
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('A`)
(´･ω･`)
川 ﾟ -ﾟ)
从 ﾟ∀从
- 404 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:39:21 ID:6dMg5QlM0
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i::::::::::!:::::::::/::/ﾊ∧::::::::::ヽ:::::i ...|
.,,.. / / ＼ ! | ||
＿＿＿ i::::::::::i::::::::::ﾚ'=ミ 乂:::::＼::::::'＿＿＿＿＿ | ||,,.. |
/ ＼ ＼ ヽ | } } i || ||
l::::::::::i:::::::::| _{炒` ＼::::::::::' || | || |
{ ＼＼、 | | | } }乂} | ||
l::::::::::|:::::::::i Ｕ ｀ ﾁ:癶::::i || | || |
{ 〇 ＼!＼|＼|イ }^Y l | ||
l::::::::::i::::::::∧ ' ｀` '::::::ｌ || | || V {
U ｌ }_ﾉ ||| ||
}:::::::::V:::::::ヾ ｎ ｲ ::::ﾘ || | ||
i{ 圦 （~~~~~） } } { ＼ ||
i!::::::}＼:::::ﾄ､ ＜:lﾘ|::::::::/ || | ||
'， | ` ＿_ イ.i} 人＼ ﾉ ||
＿＿＿＿ !:::::ﾉ !､ヽ、:/}/|| j:::/ ||＿_＿_＿_＿_.|| | || | V
／ { ／ ﾚ'≦⌒ || ||
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￣￣ / ￣＼ヾ＼＼,.-==V..{{∧‘, | || || _／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ=
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￣￣', ＼ヾ. . . . ∨/}. .}}｝ィ￢、 ＿＿ nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ}
'，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼
',_ __ 「r 'ニヽ . . . ＞'´ ヾ:ﾄ､ ＼ l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼
、
｀〔_ ｛j ﾉ ／_, >' !j_ ﾟ , || _] {ーi{ {ﾆﾆﾆ=
／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ，
L∨ ゝ{/ﾚ{ ﾊ ノ´ ｀,ハ '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′
━━━━ ‘ , /j ／ } ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／
`､ ／_ j 圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
i〕iト.,＿_,. イ:|ヾヽト----- ' ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「腹痛いのに、弁当持って出て行ったぞあいつ」
(´･ω･`)「これは臭いますねぇ……」
从 ﾟ∀从「おいおい、誰か屁でもこいたのかぁ？」
('A`；) 「……」
(；´･ω･)「……」
川；ﾟ -ﾟ)「ハイン……」
从；ﾟ∀从「あ、アタシじゃない！ 」
- 405 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:40:59 ID:6dMg5QlM0
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丈ー ｀ヾ￣￣＼ ヽニニニニニ} | || || | || | | | || ||
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| L r:≧s｡ ,､／ニj{ニニニニニニヽ､ ''-..,, .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
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| ||￣ ||￣ ｀¨ji:i:i:i:i:i:{:i:i≧===≦i:i:iﾊ:i:∨i:i:i:i:i:ﾉ .||.....||￣ ||￣￣||￣
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｀l ／ニﾆ≧:､| ｀ ＜ｉli:i／,
∨ニニニニﾊ , ￣ l
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「さて、それじゃ後をつけに行きますか」
(´･ω･`)「やれやれみっともない野次馬根性だ。仕方ない、僕も行こう」
从；ﾟ∀从「おいおい、放っておけばいいだろ」
川 ﾟ -ﾟ)「じゃあハインはお留守番だね」
从 ﾟ∀从「へ、アタシが行かないと始まらないだろ。さぁ！ ついてこれる奴だけついてこい！ 」
('A`)
(´･ω･`)
川 ﾟ -ﾟ)
从；ﾟ∀从「来いよ！！！！ 」
- 406 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:41:29 ID:6dMg5QlM0
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- 408 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:45:52 ID:6dMg5QlM0
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ごう、と強風が屋上のドアを開けると出迎えた。
夏の屋上は人がいない。わざわざ暑い外に出て、しかも特に景色がいいわけでもない屋上で好んで食べる人はいないのだ。
さらに言えば、今日は強風。砂埃も舞っているのだから猶更だ。
そんな強風吹き荒れ、暑い日差しが降り注ぐ屋上の真ん中で、彼女は待っていた。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「やぁ、遅かったね」
（； ＾ω＾）「ごめんお！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（めっちゃ汗かいておる……）
- 409 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:49:15 ID:6dMg5QlM0
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, . : ' ´ﾊ!?
_ -‐ ''"~ |/|:.八:.:ィ1＼| ` __, .! :.: |::ﾉ:ﾘ"" ''''' 冖冖宀宀￢……ﾊﾅｼｯﾃ!?
ニ二＿￣ |. ヽﾄ､:.､i _,， ‘¨´ !:.:. i::/ﾉ , . : ' ´ ﾄﾞｸｵﾉﾊﾅｲｷｶﾞ....ﾝｯ....
￣￣￣~~~"""__ ﾆ=- ＼Ⅵ“´ ' __ |:.i:..|/
､､､丶`..........,,,,,,,＿＿＿＿＿ ｵﾚ ﾅﾝﾓ ｼﾃﾅｲ
_ -=ﾆ⌒ |:.ゝ _ﾔ ) .|ｲ:/ , . : ' ´
_ ´ ￣￣
＿ ＿-ﾆ¨￣ |ﾍ:.:.i` .，r ´ |/「＼ _ ´
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ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::::/´ ヽ〉 ￣￣~~"／"" ''''' ……
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（ ＾ω＾）「それで、話っていうのは」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。そうがっつくものではないよ。まずはこの時間を正しく使おうじゃないか」
そういってトソンさんはシートを敷く。
ポン、と叩いているのは僕も座っていいよという事なのだろうかと彼女を見ると、頷いてくれた。
お言葉に甘えて、僕もシートの上に座ると、僕たちはお昼ご飯を食べるのであった。
- 410 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 18:59:08 ID:6dMg5QlM0
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屋上のご飯は一言で言うと地獄だった。
まず弁当を開けた瞬間、サラダが強風に乗って運ばれてしまった。
砂埃の混ざったおにぎりは時折じゃりっとした歯応えで不快感を覚える。
デザートのリンゴは強い日差しの中ですっかり暖かくなってしまった。
ではせめてお茶をと思うが、強風の所為でコップに注げない。
注げたとしてもぬるかった。
（； ＾ω＾）「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
トソンさんは大丈夫かとみると、彼女は平然な顔をしていた。
なるほど、この冷静な気持ちが悪霊探しに必要なのかもしれない。
彼女を見習って、僕もこの悪環境を気にせずご飯を食べよう。
- 411 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:02:23 ID:6dMg5QlM0
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心頭滅却すればなんとやらの心で、僕は何とかご飯を食べきった。
（ ＾ω＾）「ごちそうさまでした」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「うん」
（ ＾ω＾）「……あれ、トソンさんご飯残すの？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え、だって食べにくかったし」
（ ＾ω＾）
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ ｸﾌｯ
- 412 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:06:01 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、それでは話を────……」
（ ＾ω＾）「？」
トソンさんが口をつぐむ。
どうしたというのだろう。すると、彼女は入り口の方に視線を向けた。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「やれやれ、そこに居るのは分かっているんだ。出てきたらどうだい」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それとも
('A`；) 「えー、うっそバレてたの？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「まじか」
(´･ω･`)「やれやれ、ドクオが喘ぐから」
从；ﾟ∀从「お前がドクオにいたずらするからだろ」
川 ﾟ -ﾟ)「全員うるさかったよ」
（； ＾ω＾）「な、なんで！ 」
- 415 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:48:37 ID:6dMg5QlM0
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|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ -_---´
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ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::|
_ -‐ V { _ ＿ ｌ }_ﾉ || =-¨¨ """ '''' |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ
弋::ｿ}|:.::i ）:.| ‐--
ニ二＿￣ i{ 圦 ､ ﾉ } } { ＼ ∨|::.:: ' l:.:.:|::.::.|
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V::..||.::.:| ￣￣
＿ ＿-ﾆ¨￣ _ /＼ .／ /ﾆﾆﾆﾆ=` ､ ,. : '´ 厂|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:|
''"~￣ ￣￣ _／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼ ......,,,,,＿＿＿ /::.:/／ - /!::.::八::.:
|ﾊ
nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼ |i::./￣￣｀イ: :│:/〔.＼|ハ …
l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、 . /ｌ:|i::ﾊ /:
: : :ｨｉ|厶:／ ＼
_] {ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ， . . { |:ﾚﾊ /
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と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′ : :ハ i:l. ｍ / : /i/: :／
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━━━━━━━ 圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣ ━━━ 八 ヾ!/ : //
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ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={ ヘ ＼ Ｖ:/／ / }
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すると、入り口からぞろぞろと出てきたのはドクオたち全員だった。
トソンさんはみんなに気づいていたというのか。僕は全然、分からなかった。
流石、トソンさんだ。只者じゃない。僕の中での株価が急上昇だ。
しかしこれでは、トソンさんと話が出来ない。
どうするんだ、トソンさん。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「仕方ない。みんなも聞いてほしい」
（ ＾ω＾）「！！！ 」
ま、まさかみんなに話すというのか。
一体、どうする気なのだトソンさん。
- 416 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:49:05 ID:6dMg5QlM0
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- 417 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:52:09 ID:6dMg5QlM0
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￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「集まったようだね」
('A`) 「眠い」
(´･ω･`)「ワクワクするね」
川 ﾟ -ﾟ)「い、良いのかな」
从 ﾟ∀从「おい、警官が来そうだ。ずらかるぞ」
（ ＾ω＾）
現在、夜。
僕たちは校門前に集合していた。
どうしてこうなったのか。
リュックを背負ったトソンさんが、くつくつと笑う。
- 418 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:55:31 ID:6dMg5QlM0
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| ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ／:::::::i::::::::::::::::::
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| | | |:.ゝ _ﾔ ) .|ｲ:/ |LlLl LlL | |
ﾞヽy /_,,-''~::::::::::::::::::::::::::::
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| ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::::/´ ヽ〉
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| | 〈ゝ 」_:ﾚ' 〉ﾊ:::::::::| /:::::::::::::／ i
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━━━━━━━━━i ﾊ i ヽ:::|'::::::／ ━━━━━━━━━━━━━
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。愚かしいことに全員が集まった。その無謀さ、実に素晴らしい」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「今夜は星の巡りが良い。きっと望んだとおりの結果が得られるだろうね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、それでは始めようか」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「闇の舞踏会を」
（ ＾ω＾）「っ！ 」
本当にどうしてこうなったのか。それは、話を戻す。
- 419 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:56:11 ID:6dMg5QlM0
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- 420 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 19:57:50 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「皆も聞いてほしい。実は、肝試しをやろうと思っているんだ」
(´･ω･`)「へぇ」
('A`) 「何で内藤と一緒に相談してたんだ？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「彼に頼まれたんだよ。みんなを楽しませるにはどうしたら良いかな、ってね」
('A`) 「ふぅん」
（ ＾ω＾）「トソンさん？」
- 421 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 19:58:42 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それで、みんなはどうかな」
('A`) 「俺は別に良いけど」
(´･ω･`)「僕も」
川；ﾟ -ﾟ)「わ、私も……」
从 ﾟ∀从「は！ そんな子供だまし、アタシはちっとも怖くないね」
('A`) 「どうした、寒いのか。震えてるぞ」
- 422 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:00:27 ID:6dMg5QlM0
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（ ＾ω＾）「へい、へいへいトソンさん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「何かな」
（； ＾ω＾）「どういうこと」
僕はみんなを鼓舞するトソンさんを呼び、耳打ちをした。
僕は悪霊について、呪いについて話をしたかった。
トソンさんもそれらについて知っているようだったから、屋上で話をするのではなかったのだろうか。
それがなぜ、みんなを誘っての肝試しになるというのだろう。
教えてくれ、トソンさん。いったい、どういう事なんですか。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なるほど、気づかない……か」
（ ＾ω＾）「！？ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「肝試し。学校。そして、君。ここまで言えば、どうかな」
（ ＾ω＾）「……！ 」
- 423 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:04:07 ID:6dMg5QlM0
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（ ＾ω＾）（もしかして、トソンさんは……）
う
もしかして、トソンさんは悪霊を誘き出そうとしているのではないのか。
悪霊は学校付近に居る。しかし、僕はまだ見つけられていない。それはつまり、悪霊は隠れていると考えてよいだろう。
では、肝試しは何だろう。それは恐怖の心が生まれるという事だ。悪霊にとって、これはきっと見逃せない材料のはずだ。
それに夜の学校と言うのも好都合だろう。これを以てして、悪霊を釣り上げるというわけだ。
なるほど、考えれば考えるほど納得できてしまう。
トソンさん、恐ろしい。恐ろしいほどに合理的だ。
（； ＾ω＾）（だけど、みんなを巻き込むのは……）
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
（； ＾ω＾）「！？ 」
- 424 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:09:03 ID:6dMg5QlM0
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|/|:::::ト,|.` 了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/
〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_:〕 ~~~__ﾆ=-¨¨ """ ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i
ノ;;;;;;;;;;/ ──‐--
ニ二 `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :.|_:了 -=ﾆ⌒ 1:::y
|::::/ く;;;／ _ ´
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く:_:人: :ト -―- ｲ:/ｧ┘ , . : ' ´ |::|
ヽ-iﾚ_,r'￣/i _ ´ ￣￣
＿ └ぅ)ヽﾚく｀¨ T爪レj/ ,. : '´ |ﾉ ,,〃 /::::::::::::::::ヽ _ ´
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| ﾄ:ヽ: : : : l i : : : : ::l:l ! . / |::|.y:::/
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! { ヽヽ : : :l | : : : : // { . . 「 ／￣ ＼＿/_
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━━ } V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜ ━━━━━━━ | ヽ ヽ / ━━━━━━━
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- | }, ＼ ｜ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）（……！ トソンさんの目が、私に任せろと言っているお！ ）
（ ＾ω＾）（なるほど、安全は保障されてるってわけかお）
（ ＾ω＾）（これは心強い味方を得たお。もっと早くにトソンさんに相談すればよかった）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（うーん……）
- 425 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:09:24 ID:6dMg5QlM0
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- 426 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:10:22 ID:6dMg5QlM0
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| ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::::/´ ヽ〉
| `Lj^i」^L .ﾉY .|::::::::iﾆ二７:::::::::::::::::::/ i
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━━━━━━━━━i ﾊ i ヽ:::|'::::::／ ━━━━━━━━━━━━━
| | ヾ／
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と、いうわけで僕たちは校門前に集合したという訳である。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「では点呼でもしようか」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「１」
('A`) 「２」
(´･ω･`)「３」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「４」
（ ＾ω＾）「５」
川 ﾟ -ﾟ)「６」
从 ﾟ∀从「７」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「よし、７人……」
- 427 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:12:43 ID:6dMg5QlM0
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＿＿＿＿ ／ ＼ ＿＿＿＿＿| | ／ ＼ ! ''^'-^ﾞ-､:::::::::::::::::::::::::::::
|￣|| / Ｕ / ＼ ヽ |￣||￣| .| l/
／ ＼ ヾ :::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::::::::::::::::
|＿|| | /＼ | |＿||＿| .| | ●
● u |:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::
＿＿＿ ヽ /￣＼ / ＿＿＿＿＿.| ヽ （__人__） / :::::;;;;;;::::__,,-''~i､::::::::::::::::
＿＿＿＿ `ｰ ｲ ＿＿＿＿＿| |== ､.,＿ イ ::::::::::::::|.レ／:::::::i::::::::::::::::
|￣|| _,,イ＼ ／ !ﾍ_ |￣||￣| .| |LlLl ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> :_,,-''ｿ／::::::::::;/::::::::::::::::
| / | /⌒ヽ i '' ､ ||＿| .| |== ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ /::::::::,-'~::::::::::::::::::::
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i | |L /_/V__/ヽ／
＼ ''~::::::::::::::::::::::::::
／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ | r く｀ |::::| l
∨ ::::::::::::::::::::::::::
／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | ￣￣￣￣ | .|::::|
＿,-,', /. ∨
{ ＼ j／ {. |:::::| { } 府高等学 |.;/ |::::|
|-‐/ ∧/./ ∨
{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /, |::::| |
./ ∨. ∨
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} / l, |::::| y / ::.
〉
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ＼| .|::::| / ＞ｰヵ-‐─〈
＿＿ ヽ{. て, |:::::| ／ .i | ＿＿＿＿ /.| ／.!::::! / //´
｀ , '
━━━━ ゞ_ { ﾍ:/ l } ━━━━ |.ﾉ ﾍ:/ /
l/ / ━━━━━
|＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | / ゞ＝＝＝[ ]＝＝＝ / /
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('A`) 「え？」
(´･ω･`)「ひのふのみの……６人じゃ？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「考えてはいけない。思考停止さ」
(´･ω･`) 「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なんだい？」
从 ﾟ∀从「誰だよ間違えたのは」
('A`) 「最後のお前に憑いたんじゃね」
从 ﾟ∀从「順番変えよう」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「もう一度」
- 429 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 20:14:18 ID:6dMg5QlM0
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|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |LlLl LlL | ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/::::::::::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| |======= | |ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~::::::::::::::::::::
| | | | |LlLl LlL | | ﾞヽy /_,,-''~::::::::::::::::::::::::::
|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
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| | | | |
| | | | |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
、
从 ﾟ∀从「１！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「２」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「３」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「４」
（ ＾ω＾）「５」
('A`) 「６」
(´･ω･`)「７」
('A`；) 「おい！ 」
从 ﾟ∀从「帰ろう」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「狼狽えるなっ」
从 ﾟ∀从「は、はい！ 」
- 430 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 20:16:25 ID:6dMg5QlM0
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TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |LlLl LlL | ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/::::::::::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| |======= | |ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~::::::::::::::::::::
| | | | |LlLl LlL | | ﾞヽy /_,,-''~::::::::::::::::::::::::::
|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
| | | | |
| | | | |
| | | | |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「もう一度やろう。何、今度は大丈夫さ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「点呼」
、
从；ﾟ∀从「１！！！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「２」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「３」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「４」
（ ＾ω＾）「５」
('A`) 「先生犯人見つけました」
（ ＾ω＾）「なにっ！？ 」
（ ＾ω＾）「どこのどいつだ！ 」
(´･ω･`)「お仕置きして良いですか」
从 ﾟ∀从「コロセ」
- 431 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:31:34 ID:6dMg5QlM0
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TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|￣||￣| | --- 、 |￣| |￣||￣| .| ＼iヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|＿||＿ ´ ＼ | |＿||＿| .| ＼i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿ ／ ＼ ＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::'⌒ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿/ | lヽ ヽ＼ ＿＿＿| |:::::::::: -‐…‐） ﾉ-ミ
'~''^'-^ﾞ-､:::::::::::::::::::::::::::::
/ l | ＼ l厶 } l lﾍl l i ||￣| .| | ／:
, -: : : : : : : : : :｀ヽ :::::::::::::::ﾞ-_::::::::::::::::::::::
| | ／}l-ﾐﾊ /l人ﾉ l | } ||＿| .| r ‐=≠=-/: : : :i :
: : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ::::::i:::::::::::::::::::::
l / { ,ｨ'炒 ﾉ l/ l V/ ＿＿＿.| ｝: : : : : :/: : :
:/|: : : : : : :ハ : : ', : : ｝ ,,-''~i､::::::::::::::::
| V/ l}、 l｀¨ , l Y ＿＿＿| ≧=‐-/: : : :/｀トv:
: : j/ } : : i:≦ ／:::::::i::::::::::::::::
{i | /| { ﾍ N ' l、 |ﾍ￣||￣| .| 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ
: : 厂´ |: ::N_:_:〕 ::::::::::;/::::::::::::::::
Vl / l/` -ﾄ、 ',__ r--＜＼| |＿||＿| .| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ､_,,.斗:
:|_:了 :::::,-'~::::::::::::::::::::
}/／ﾊ/ﾊ「 ＼＿＿≧ lﾊ| | [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ｀¨
‐ﾁﾊ|:ｱ ／｀i ::::::::::
l/ ﾆﾆﾆ,ｲﾆﾆﾆﾆY |￣|￣| | く:_:人: :ト u (~:::ﾌr＜￣￣:}￣￣￣ _
ノ :::::::::::
￣￣￣￣￣ ///////lﾆﾆﾆﾆﾆl/＞ 、 ￣￣￣￣ ／⌒7―／￣ ／ ／ 、 ＼￣
l////// {ﾆﾆﾆﾆﾆl///ハ [備府高等 / ／ ､ ､ 〉 /-､
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:/i/:/ ﾊ
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/i/ ﾊ ∧
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ヽ
ノﾆV///ム::::::ﾍi;＼ ＼
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从 ﾟ∀从「骨も残すな」
_,
（； ＾ω＾）「や、やだなあぁ～～～～～？」
_,
（； ＾ω＾）「ちょ、ちょっとしたジョークだおぉ～～～？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「怖がらせてどうする！ 」
（； ﾟωﾟ）（アンタの所為ですけど！？ ）
点呼に入っていたのはツンさんだった。
ツンさんの声が聞こえる僕はつい、ツンさんに続けて番号を呼んでしまった。
だから人数が番号と合わなかったのだ。
このままではハインにマジで殺されかねないので、僕は土下座をして事なきを得た。
- 432 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:32:34 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。なかなかやってくれるね」
（ ＾ω＾）「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、それでは中に入ろうか」
校門の鍵を開けておいたトソンさんが、先陣を切って入っていく。
校庭からすでに、異様な雰囲気が漂ってくる。
もちろん、夜という理由だけでなく、悪霊の気配が強まっているからだ。
- 433 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:33:20 ID:6dMg5QlM0
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| | | | | [備府高等学校]
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(´･ω･`)「うわぁ、夜の学校ってすごいね」
('A`) 「腕にしがみつかないでくれ折れそう」
从 ﾟ∀从「素直、怖かったらアタシを頼ってくれても良いんだぞ」
川 ﾟ -ﾟ)「あ、ううん。結構平気だから良いよ」
从 ﾟ∀从「遠慮するな」
川 ﾟ -ﾟ)「いや遠慮してないよ」
从 ＾∀从「そういうとこだぞ～？ そういうとこ、お前の悪いとこだぞ～？」
そうして、僕たちは校舎の中に入っていくのだった。
- 434 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 20:35:37 ID:6dMg5QlM0
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校舎の中はさらに薄暗く、非常口の緑色の明かりが寄り一層の不気味さを醸し出していた。
ある程度進んだところで、トソンさんがピタリと歩みを止めた。
どうしたんだろうと思っていると、彼女は右手に割り箸を持って振り返った。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さぁ、パートナーを決めようじゃないか」
川 ﾟ -ﾟ)「これってまさか」
('A`；) 「ウッ、二人組……余り……頭が！ 」
(´･ω･`)「落ち着いてドクオ、致命傷なだけだ！ 」
つまり、ここから割りばしで相方を作り、進んでいくという事らしい。
- 435 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:38:27 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「校内を一周し、裏口へと戻る。ルールは特になし。一周したことを証明する
道具の持ち帰りなどもなし」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「君たちの心だけが証拠さ。まぁ、見ればわかることだけどね。ふふっ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さぁ、それじゃあここからが本当のスタートだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「闇の舞踏会の幕を上げよう」
- 436 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:42:27 ID:6dMg5QlM0
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・トソンさんの持っている割りばしを、僕は選ぶ。
選んだ割りばしには番号が振られていた。
同じ番号同士で組むという事だろう。
僕は……
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- 438 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:47:04 ID:6dMg5QlM0
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・ １～５の好きな数字を選んでください
１．ドクオとペアだった
２．ショボンをペアだった
３．ハインとペアだった
４．素直さんとペアだった
５．トソンさんとペアだった
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ヽ_／|/＼ ノ
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（ ＾ω＾）「>>440だったお！ 」
- 440 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 20:53:21 ID:hSCVsl/s0
- 5
- 441 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 20:57:39 ID:6dMg5QlM0
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ヽ_／|/＼ ノ
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。なるほど、ね」
（ ＾ω＾）「よろしくだお」
割りばしの番号はトソンさんと同じであった。
今日の本命はトソンさんである僕にとっては、願ったりかなったりである。
二人で回る時に色々と話をしてみよう。
最初にスタートしたのはドクオとショボンのペアだ。
('A`) 「ヤダ！ 」
(´＾ω＾`)「ドクオくん！ あたい、怖い！ 」
('A`) 「お前が怖い！ 」
('A`) 「ヤダ！ オレ！ コイツ！ ヤダ！ 」
- 442 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:00:42 ID:6dMg5QlM0
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| | ＿＿＿＿＿＿＿__ _、 ` _,┐ | | ｜ |￣￣~|| | | _ -┴
| |＿_ └──────‐┘ , '゜_,､ヽ | | r- 、 .,- |_⊥- '' 二
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| | .::|__ ／ ＼_､‐'|＿|ｉ'´l |..| | l | | ／ ＼ !
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| | .::| |_ / / ＼ ヽ || i| | l |..| | l | l/
／ ＼ ヾ| | _, ┐
| | ..:| | | | Ｕ /＼ Ｕ | ｌ|| i| |┬:┤|_|＿|__|
| ∧ ∧ | | |:::::::|
| | .::| | ||ヽ /￣＼ / .||¨| |::||[:l|¨¨¨￣:::| ヽ
（__人__） /| | |:::::::|
| | .::| | || | `ｰ ｲ |￣|i | |::||[:l|.:.:.:.:.:
.: :| ｜.:.:.､.,＿ イ | | | |:::::::|
| | .::| | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_ | :| |::|| |.:.:.:.:.: .:
:| ｜.:.:.:.:. ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> | | |:::::::|
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／⌒ｰ＜ ￣
| | ／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i |.:.:.:.:.:. :. | ｜. /_/V__/ヽ／
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／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ |トミ.:.: .: | r く｀ |::::|
l ∨
／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | | | :|｀' ┤ | .|::::|
＿,-,', /. ∨
{ ＼ j／ {. |:::::| { } | | :| | |.;/ |::::|
|-‐/ ∧/./ ∨
{彡彡彡}, } |:::::|／ { } ｀′, | | /, |::::|
| ./ ∨. ∨
___＿_∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} : ｀ - _| / l, |::::|
y / ::. 〉
/'|＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | : ｀' ＼| .|::::| /
＞ｰヵ-‐─〈
━━━ ヽ{. て, |:::::| ／ .i | ━━━━ /.| ／.!::::! / //´
｀ , ' ━━━━
ゞ_ { ﾍ:/ l } |.ﾉ ﾍ:/ / l/ /
|＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | / ゞ＝＝＝[ ]＝＝＝ / /
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('A`) 「ヤダ！ 」
(´･ω･`)「ほら、さっさと歩くんだよ！ 」
ショボンに引きずられたドクオ。
しばらくたってから、野太い悲鳴が聞こえた気がしたけど気のせいだろう。
ハインと素直さんがその悲鳴を合図にスタートした。
川 ﾟ -ﾟ)「嫌な合図なんだけど……」
从 ﾟ∀从「アタシの心は既にゴールしてるんだが」
- 443 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:08:16 ID:6dMg5QlM0
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l' ¨
| | .::| /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ ／ .イ | |
l | ｜ | 〃 ∧ | l | l
| | .::| '::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ＿|ｉ'´l |..|
| l | ｜ | i{ /ヽ'， l ハ | }
| | .:: i::.::|i::.トノ |＼jー＼::|::..:i.::.::| i| | l |..|
| l | ｜ | 八 {rf笊， | | ＼ ゞ l
| | ..: |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| i| |┬:┤|_|＿|__| ├‐ /
＼､Vソ＼ | !＼ ゞ ＼ ,
| | .:: |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| | |::||[:l|¨¨¨￣:::| ｜.:.:. ｌ l
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| | .::∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| | |::||[:l|.:.:.:.:.:
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| ｜.:.:.:jI厶ィｉ/く,／ー}／⌒i:i:i:i:⌒＼
| | / ｝:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼:|| | | :|｀' ┤ ,. ´i:i:i:i:i:ｉ/ア__
イ:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:}
| |, | |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ | | :| | /i:i:i:i:i:i:i／⌒￣i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/i:i:i:i:i:i:i:i:i,'
| |, i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l ｀′, | | ,
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ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l Y⌒ ‐ _ ’’ く ＼i:i/i:i{
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ ､ ‐ _ ､ ｖ/i:iﾉ
| レ ＞､ _,， -‐'" ⌒ T==―^ 、 '， /i:i:i{
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从 ﾟ∀从「そっこうで裏口に行こうな」
川 ﾟ -ﾟ)「だめだよ、一周しなくちゃ」
从 ﾟ∀从「腕を離せ、アタシはとっとと裏口に行くんだ」
从；ﾟ∀从「おい、離せよ！！！！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「だめだよ、一周しなくちゃ……」
ハインの悲鳴が木霊する。
そういえば、宿直の先生とかは大丈夫なのかとトソンさんに尋ねると、
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「心配することじゃない、大丈夫」
とのことだった。
- 444 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:10:23 ID:6dMg5QlM0
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＿＿__ _､ ` _､イ丁 _ -|
|'， ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ ￣ _ ‐|
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| | （ ノ ￣:::::::::::::::ヽ、 _＿__ ''゛ ｜ └=T丁
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| | ＿＿＿＿ ＼／:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;ｿ':;;;;;;;;;;;ヽ ｜
|￣￣~|| | | _ -┴
| |＿_ └──── '::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;--;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;l ｜ ￣￣
|| |_⊥- '' 二 -‐ '' ¨
| | .::| /::::::::::::::::::::::::Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;i;;;;;;;;;;;l ｜
|| |:T'' ¨
| | .::|__ /:::::::i::::| ､:::､::::l;;;;;;;;;;;|::__ノ /;;;|;;;;;ノ ｜
＿|| | |
| | .::| |_ ⊂ニニ⊃ |:i::::::i::::| ンヾ_|::::;;;;;ﾄ;;;;;;;;/;;;;;;l |＿
┴ _二” - | | | _, ┐
| | ..:| | |＿ _､‐|/|:::::ト,|.` 了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/
‐… .:.:￣.:.:.:.:.: .: | | | |:::::::|
| | .::| | || |＿＿,ｒT 「| | ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i ノ;;;;;;;;;;/｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.: | | | |:::::::|
| | .::| | || | |￣| |｜| | |..|~ 1:::y |::::/ く;;;／ ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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| | .::| | || |_|＿|_|｜| | |i:l : ヾ;::ﾄ､ ノ ﾄ:/ i_: :| ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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| | |ⅱ
| |,/| |′:: : : : : : ::: : / ｲ::| /::::/ }
|｀` .,_.:.:.:.:.:.:.:.: | | |
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|i |｀′ .,_.:.:.| | |
___＿__,| | /::::: ::: : : : : :::::: 「 ／￣ ＼＿/_ ／ /| ｜_|i
| ｀`'| | |
/'| |.:::: :: :: イ i ヽ=イ / '弌'=- | | | |
━━━━━━━━━━━ | ヽ ヽ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
}, ＼ ｜ /
ヽ_／|/＼ ノ
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、そろそろ私たちも行くとしようか」
（； ＾ω＾）「お」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「３人じゃけどな」
そして僕たちがスタートした。
- 445 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:17:55 ID:6dMg5QlM0
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|'， ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ ￣ _ ‐|
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| | , '゜ _､‐''゛ ｜ └ ＿___ | .|
| | ＿＿＿＿＿＿＿__ _、 ` _,┐ | |（ ノ ￣:::::::::::::::ヽ、 _＿__-┴
| |＿_ '⌒ヽ ────‐┘ , '゜_,､ヽ | | ｜ | ＼ ／:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;ｿ':;;;;;;;;;;;ヽ
| | .::| -‐…‐） ﾉ-ミ ＿／ .イ | | l | ｜ | '::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;--;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;l
| | .::| ／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ ､‐'|＿|ｉ'´l |..| |
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r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 | l |..| | l | ｜ |/:::::::i::::|
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｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : : :ハ : : ', : : ｝ |┬:┤|_|＿|__| ├‐ |:i::::::i::::| ンヾ_|::::;;;;;ﾄ;;;;;;;;/;;;;;;l|
≧=‐-/: : : :/⌒j : : : :/⌒} : : i:≦ | |::||[:l|¨¨¨￣:::| ｜.:.|/|:::::ト,|.`
了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/ |
〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_〕 | |::||[:l|.:.:.:.:.:
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`マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了 :| |::|| |.:.:.:.:.: .: :| ｜.:.:.:.:.:.: 1:::y
|::::/ く;;;／ ::::::|
[_:_:_:_|/:ｚ= ｰ' ‘ｰ' ﾁ:;|:ｱ | i| |::||i .|.:.:.:.:.:.
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く:_:人: :ト ―― ｲ/ｧ┘ “| :| |::|| |.:.:.:.:.:. :. | ｜.:.:.:.:.:.:.:.:|::|
ヽ-iﾚ_,r'￣/i
| |' └ぅ)ヽﾚく｀¨ ￣T爪レj/ .,| :| |::|| |トミ.:.: .: | ｜.:.:.:.:.:.:.:.:|ﾉ
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┤ トミ.:.:.:.:.:.:.:.:. イ::/ﾆ/, - _二二ﾆi
| |, ∠＼: : :ヽ: ヽ￣7 //): : iﾊ /｀i :| | ｜ |｀` ., //::/
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| | / ｀`＼: : ヽ:「!ノ ." ﾚク:i i _, - ' _,/ , | | ｜
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___＿__,| | i, ＼: /ミメ､ ら' i! rｧ' ´ i､ ｀ - _| ｜_|i / |::|.y:::/
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ヽ=イ / ━━━━━━
ヽ / ヾ!_」i '. ',:ヾヾ`Y:/ | ヽ ヽ
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ヽ. / / .| ゞ 彡 }, ＼ ｜ /
ヽ_／|/＼ ノ
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スタートして少し。
時折、ドクオの野太い吠えるような声と、ハインの叫び声が聞こえる。
トソンさんは僕の隣を歩きながら、時折くつくつと笑う。
みんなの恐怖で悪霊が誘き出せそうなのだろうか。
だとすれば、ドクオとハイン。すまない。そしてありがとう。
しかし、このまま誘き出すのを待つばかりというのもどうかと思い、
僕はトソンさんに尋ねることにした。
（ ＾ω＾）「……そろそろ、かお？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「慌てることはないさ。時には沈黙こそが金となるのだよ」
- 446 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:20:59 ID:6dMg5QlM0
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≧=‐-/: : : :/⌒j : : : :/⌒} : : i:≦ | |::||[:l|¨¨¨￣:::| ｜.:.|/|:::::ト,|.`
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`マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了 :| |::|| |.:.:.:.:.: .: :| ｜.:.:.:.:.:.: 1:::y
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ヽ. / / .| ゞ 彡 }, ＼ ｜ /
ヽ_／|/＼ ノ
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「だが、そうだね。私も待つのは好きではないんだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……始めようか。丁度、運よく私たちがペアになれたことだし、ね」
（； ＾ω＾）「！ 」
もしかしてトソンさん、割りばしに細工を？
僕とペアを作ったのは、わざとなのか。
トソンさん、だとしたら君ってやつぁ……！
彼女はくつくつと笑いながら、図書室へと入っていった。
- 447 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:24:50 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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_ ＿ _|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト!＿ ＿ ／:.:.:.:.:.:＼|||||||||||||||||||||||
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{:.(斗=''":.:.:.:.:.:.￣`:.ﾐ、:.:.:.:.:.:〉ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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} / / `' ､ ,〕./ ‘ / } ﾊ ＼} { ﾉ
i ｋ'ヽ ＼ ! ､ r'/ } ､__) L {
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、それでは始めようか」
（； ＾ω＾）「……？」
彼女は背負っていたリュックを下ろすと、中から蝋燭やら魔法陣のようなものが書かれた
大きな紙を取り出した。更に五十音が書かれた紙と１０円玉もだ。
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「おぉ！ 」
そしてパックの油揚げ。
トソンさん、一体何を始めようというのだ。
- 448 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:28:46 ID:6dMg5QlM0
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〈 __r―--ミ ,，-＜┐ 」 ヽ _ﾉ fⅥ、 '. ﾉ :、
} / / `' ､ ,〕./ ‘ / } ﾊ ＼} { ﾉ
i ｋ'ヽ ＼ ! ､ r'/ } ､__) L {
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「～～♪」
彼女は鼻歌交じりにそれらをテキパキと机の上に配置していく。
僕が声をかけても気づかないくらいに夢中だ。
（ ＾ω＾）「ツンさん、トソンさんは一体何をしてるんだお？」
（ ＾ω＾）「もしかして、悪霊を捕まえる何かが……！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？ 知らん」
（； ＾ω＾）「そ、そうかお……」
どうやらツンさんでさえ知らない方法らしい。
これはいよいよ、トソンさんの真価が発揮されるというのだろうか。
- 449 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:35:30 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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_ ＿ _|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト!＿ ＿ ／:.:.:.:.:.:＼|||||||||||||||||||||||
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{:.(斗=''":.:.:.:.:.:.￣`:.ﾐ、:.:.:.:.:.:〉ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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＝＝＝＝＝＝ ／: , -: : : : : : : : : :｀ヽ ＝|| |ｌｌｌｌｌｌｌｌ| |￣|Ｌ| ／:.:.:.:.:/:.:.:.:.:､:.:.:.:./:.:.:、:.:.:.:； ||＝＝＝＝＝
ｉｉｉｉｉｉｉｉ|||| r ‐=≠=-/: : : :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 ||||||||||
|==| ／イイ:.:.:}∧-､}ﾊ:.:/}斗-'.:.:i:.:.l ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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（ ＾ω＾）「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「～～♪」
トソンさん、ウッキウキである。
（ ＾ω＾）「……」
- 450 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 21:38:23 ID:6dMg5QlM0
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・ １～３の好きな数字を選んでください
１．何してるの？
２．手伝おうか？
３．嬉しそうだね
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（ ＾ω＾）「>>451」
- 451 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 21:40:42 ID:FzlPpagg0
- 3
- 452 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:44:44 ID:6dMg5QlM0
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（ ＾ω＾）「嬉しそうだね、トソンさん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？ そうかい？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「まぁ……そうかな、うふふ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「だって、まさか内藤君もだったなんてね！ 」
（ ＾ω＾）「……ん？」
トソンさんが笑顔で準備を整え、完成させる。
見てみると、何かの儀式のような印象を受けた。
（ ＾ω＾）（……というか、『も』ってなんだお？）
- 453 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:47:42 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうどう！ 結構いい感じじゃない？ それに今日のシチュもばっちり！ 」
（ ＾ω＾）「トソンさん？」
何だかトソンさんの様子がおかしい。
トソンさんは悪霊について何か僕に教えてくれるのではなかったのか。
呪いについて、何か知っているのではなかったのか。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おい、逃げるぞ」
（； ＾ω＾）「ん？え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうしたの？ 内藤君も、Fate/呪われた運命のファンなんでしょ？」
（ ＾ω＾）「え？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おい」
- 454 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:50:22 ID:6dMg5QlM0
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（ ＾ω＾）「え？fate……え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ほら、私の呪いって言葉に反応してくれてたし、ことあるごとに原作でも似たような
セリフ言ってたし……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？」
（ ＾ω＾）「え？」
- 456 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:53:23 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」
（ ＾ω＾）「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「もしかして呪運知らない？」
（ ＾ω＾）「もしかして悪霊なんて知らない？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「悪霊？」
（ ＾ω＾）「呪運？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おい」
- 457 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 21:59:35 ID:6dMg5QlM0
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}:.:.“ 廴j:::::::::::廴ﾉ }:.:|/ ||＝＝＝＝＝
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「……も、もしかしてやってしまった……とか」
（； ＾ω＾）「……ツンさん、関係ないって教えてくれても」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ワシ、そんなわけないって言ったぞ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いやそれより───……」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「えぇーーーーー！！！！ そんなぁ！ 本当は知ってるでしょ！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「だって内藤君、よく劇中セリフ口にしてたし、このシチュも冒頭のシーンと同じなんだよ！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「だから肝試しに乗ってくれたんじゃ……怖いの我慢してたのにそりゃないよーーーー！！！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ほらみて！ 冒頭で、学校に肝試しに来た学生が、七不思議のひとつを試してさぁ！ 」
- 458 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:01:31 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「こうやって！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、まずい止めろ」
（； ＾ω＾）「え？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「魔法陣をバーンて！ 」
- 459 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:03:31 ID:6dMg5QlM0
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､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--‐''''ﾆ匸￣￣￣￣ﾞﾞﾞコ彡ﾆ;;-二,ﾞ￢-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､,
｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ
ﾐ;;、.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ
,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟
＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ...
r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､
.ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ －
.｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ￢./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'.
｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._
ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
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＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,..
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- 460 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:08:58 ID:6dMg5QlM0
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.Λ ヽ ...ｌ, .ｌ ／..ｌ .ｌ,,..,ﾆた l ..､. | .∟| |...".l
!.ｺ7 .i" ﾞ'ｯ,./ .i{, ﾞく./ ./ .ヽ/ ./
.! ヽ .ヽlﾞ . ｌ ｌl .{､.ｌ ｌ/ﾞｰ ! .!.ﾉソ| .| ! .| 'l !.､.l ｌ゛ /
/ ! ./ ./ ./ lﾞ
ｌ .|ｭ ﾞ!l､ ﾞﾞ､ .'ﾋ､.ﾞ!ｉﾘ、 ｌ.ｌii､、l. |.'" l .| ｲ .l'/^l .|.'‐l !._..;;//
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＼. `!． ﾞ.ｌ'-..ｌ、 .ｌ,｀'ｰ⊥ .ｌ,,. ＞| .!‐.ｉ､| ,!..| .l.ﾆｉ| .!勹 ,llr''彡′ ./‐ﾞ,,./
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.｀''ｰ ..,_.ゝ ..|， . ｌ.｀ﾞ''''.ｌ .|'‐; "｝ .l.....､.! .|│ l´...! l
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｀"ヽﾞ- ...ﾞ‐'‐ λ ｌ _、.ｌ !ﾞﾞゞ.| .| | l;;ｉﾈ ! .lﾞ / :
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｀ ." '"丶~!-ゞﾞ´ﾞ". ﾆゝ:!｀ﾞ! .--´ﾞ! ‥‘
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- 461 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:11:45 ID:6dMg5QlM0
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i ｋ'ヽ ＼ ! ､ r'/ } ､__) L {
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ﾋｴｯ」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ！？ 」
魔法陣が光り輝いた。
瞬間、陣から生み出された衝撃が僕たちを襲った。
しかし、僕はその瞬間の中でもはっきりと目で追えることが出来た。
発光と同時に生まれたもの。
- 462 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:18:35 ID:6dMg5QlM0
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＿ ,.イ/
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.ﾉ,｡彡-―ｧ
, ' ,.｡s≦フ:.}|
'/ ,.。:フ､:.:.:.:}! ｒ.､ __ __
./／:.:／ ∨:.}， _)ｚ≠x__≠ﾐｘ＿
/(:.:.:, ′ ∨}i， ∨ゞ=彡^乂__)L≠ﾐ､
./し: / }:.}|:， .八:.:.:.:.:.:.:.:｀¨¨¨＾乂_ﾉﾄ､ :}ﾄ､
/:.:.: ∧ﾄ､ :}:.}l.:， 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: し ./:.:.:ヽ:ト､
r'/{:.:. ┐:}{:.:.＼. .∧}:.}|:.:， ノｰ ､ｒ-------‐f〔| ./:.:.:.:.:.:.}:.∧
{.{ '´,.イ:. }L_:.:.:.｀彡:.:}:.}|:.:.}nr r 斗ｒs 〔⌒:， n ／:.:／､:.:ﾉ:.:.∧
'´ ⌒｀`ヽ、:: ]:.:.:)＼＼:.:.:.:.:.}:.}|:.:{Ⅵ:」 /≠圦Ｖ:./ﾊ ./:{∧∠ﾚ／∠@):.:>､:.:.:.:.:， ::_r'⌒(
/:.:}／ヽ :.{:.:.{ {:.ヽ Ⅵ:. {:.}|:.:.}|｢ ∨＼:.:.:.:.} rﾍ.
∨:/し:.／}:.／:{ ﾄ.／', ∨ :.:.:} : ノ｀...:.:::::ヽ
. ::: ） ‐{ :}:.:圦:ヽ圦:ゞ彡:}/:.:.＼}:.:[ _]:. ::::::::::::::
ｒ‐‐‐--､: 丶:..ﾊ. ∨:.:.:} : r' .: ｀ヽ
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-‐''''''´ ヽ_::::::::::::::::::::::::::::).::.:. .:.:.:::::::::)
./≦_:/ :}: ヽ,: :.:-{ {ｒ v:{:.:‘，ゞ=〔z_つ:.:.:.:.:.:.{
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- 463 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:20:25 ID:6dMg5QlM0
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- 464 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:21:27 ID:6dMg5QlM0
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（； ω ）「！ 」
蜘蛛のような化け物が、その鋭い足をトソンさんに向けて放ったのを、僕は見逃さなかった。
- 465 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 22:24:07 ID:6dMg5QlM0
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考える時間などなかった。
僕は飛び出した。
>>466の書き込み時間末尾が４、８、９以外で成功
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- 466 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 22:27:25 ID:P9h9OHQQ0
- Go！
- 467 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:31:17 ID:6dMg5QlM0
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＼ __ .へ
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V:ﾍ
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- 468 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 22:34:06 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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} / / `' ､ ,〕./ ‘ / } ﾊ ＼} { ﾉ
i ｋ'ヽ ＼ ! ､ r'/ } ､__) L {
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（； ＾ω＾）「セーーーーーーーーーーーーーーーーーーーフ！！！！！ 」
トソンさんを突き飛ばし、蜘蛛の足から彼女を守ることが出来た。
彼女の後ろにあった本棚は見事に貫通されており、少しでも動き出すのが遅れていたら
彼女か僕のどちらかが、大変なことになっていただろう。
（； ＾ω＾）「というかコイツなに！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「狼狽えるなっ！ 」
（； ＾ω＾）「！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ、これは私の召喚獣─────
- 469 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:35:35 ID:6dMg5QlM0
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＿ ,.イ/
, ´ ／:.: /
.ﾉ,｡彡-―ｧ
, ' ,.｡s≦フ:.}|
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./／:.:／ ∨:.}， _)ｚ≠x__≠ﾐｘ＿ ｷｼｬｱｱｱｧ！！！！
/(:.:.:, ′ ∨}i， ∨ゞ=彡^乂__)L≠ﾐ､
./し: / }:.}|:， .八:.:.:.:.:.:.:.:｀¨¨¨＾乂_ﾉﾄ､ :}ﾄ､
/:.:.: ∧ﾄ､ :}:.}l.:， 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: し ./:.:.:ヽ:ト､
r'/{:.:. ┐:}{:.:.＼. .∧}:.}|:.:， ノｰ ､ｒ-------‐f〔| ./:.:.:.:.:.:.}:.∧
{.{ '´,.イ:. }L_:.:.:.｀彡:.:}:.}|:.:.}nr r 斗ｒs 〔⌒:， n ／:.:／､:.:ﾉ:.:.∧
ﾉ｢ f:／]:.:.:)＼＼:.:.:.:.:.}:.}|:.:{Ⅵ:」 /≠圦Ｖ:./ﾊ ./:{∧∠ﾚ／∠@):.:>､:.:.:.:.:，
/:.:}／,.ｨ:.{:.:.{ {:.ヽ Ⅵ:. {:.}|:.:.}|｢ ∨＼:.:.:.:.} rﾍ. ∨:/し:.／}:.／:{
ﾄ.／', ∨ :.:.:}
./≠{／:.:.:.:r‐{ :}:.:圦:ヽ圦:ゞ彡:}/:.:.＼}:.:[ _]:.:.∨:/:.／:.:.／{:.:. } 丶:..ﾊ.
∨:.:.:}
/≦_７}:.:.:.:./:‐{ }ｒ ｖ∧‘，丶:.:./__つ:.:.:.:[ _]:.:.:.:.:.＜:.:.:.イ ∨:.} ∨ﾊ.
∨:.:{
./≦_:/ :}:.:.:/:.:-{ {ｒ v:{:.:‘，ゞ=〔z_つ:.:.:.:.:.:.{/:.:zぅ:.:.:.((__,ｋ:}
V:.} ∨ﾊ. ∨:.:，
}s≦/ }／}_イ{ :}r {圦:.:.:＞ｒ-ｚっ:.:.:.:.:.:.:.:.:.r＜∠_彡 }ミ,′ }:.:} ∨ﾊ.
∨∧
{:.:.:/ :{:.:.:.:{ }:. { 丶:.:.:.:＼（:丶＿ ィ彡 ＾:.:.:./ }:.:{ :}:.:}
}:.:.:} }:.:.∧
{:.:.{ _ }:.:.: { }:.:.{ 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ :{:.:{
:}:.:} /:.:. } }:.:. ｲヽ
ハ:.∨ﾊ ≠ﾐ ∧ }:.:.{ ー-----一 }:.:{ {:. { {:=彡} }≦:{:ｿ
. 乂}:.:.{∨} {(__)}:.:.:} :}:.∧ /:.:.:} }:.:{ {:.:.:.:.:} }:.:.:./
)
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ﾋｯ！ 」
トソンさんは狼狽えた！
- 470 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:37:44 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）「ツンさん、あれはなんだお！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ツンさんて誰！？ 」
（ ＾ω＾）「狐様だお！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ひぃ！ 狐のお化けもいるのぉ！？ もうダメだぁ！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
（ ＾ω＾）「ツ、ツンさん？」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「えぇ……あれワシの友達なんじゃが！ 」
- 472 名前：訂正 投稿日：2017/08/24(木) 22:43:14 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）「は！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いやぁ、前はもうちょっとタヌキっぽかったんじゃがな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「何じゃ何じゃ、ワシの知らない間にイメチェンかのう？ 良いじゃん、格好いいじゃん」
そうしてツンさんが馴れ馴れしく蜘蛛の化け物へ近づく。
大丈夫だろうか。
こちらを攻撃してきたように思ったけど、勘違いだったのだろうか。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、こいつ悪霊の力に呑み込まれておるわ」
ξ*ﾟーﾟ)ξ「ﾌﾋﾋｯ！ バカじゃのう！ あれだけワシをバカにしておったのに─────
蜘蛛を指して、僕に向かって笑うツンさん。待って、それって笑い事じゃない気がするんだけど。
ξ*ﾟーﾟ)ξ「ﾌﾋｯ！ ウケるというやつじゃ！ 草生えるというやつじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「あっ」
そしてツンさんは笑いながら蜘蛛に食べられた。
- 473 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 22:48:13 ID:6dMg5QlM0
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ヽヽ / ||||||| ||||||||||||||||||―
-_-_-_-_-_-_-_-_{{{{{{||||||||||||||||||| Vへ_・_, ､ J ‘.:.:l
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}:.:/ }:::::::::::l .／l::::::i 八 |||{{{{{{{|||||||||||||
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━━━━━━━━━━━━━━━━ ':./|:.:l ヽ:::::::::...､. Ⅵ ｛ ━━━━━━━━━━━
|/ Ⅵ ＼::::::::＼,/ /
| .| ､ヽ::::::::「 {
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「後ろに向かって全力全身！ 入り口の反対を抜けよう内藤君！ 」
（； ＾ω＾）「待ってツンさんが食べられた！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ぎゃあドアが開かない！ 」
トソンさんの声でドアを見てみると、扉が蜘蛛の糸でベタベタに張り付けられていた。
どうやら逃げ道を塞がれたようである。
（； ＾ω＾）「トソンさんアレ何！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「知らないよお！ 呪運だと守護霊が来てくれたのに―！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あれ、ということはアレが私の守護霊……？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「や、やだぁ！！！！ こんなのやだぁ！！！！ 」
- 475 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:54:56 ID:6dMg5QlM0
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〈::`´:::::::::ｨ⌒)、`丶、
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八::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::`◯、
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. ＿......|::::| ＿＿斗、::::::::::::::::ﾉ／:::::ﾉ. /:::::∥:::::＼
ヽ斗‐┘└::: . 、シ :: ´::::::::::（ 〈 ﾍ ー― 彡. /::::::∥...≪Ｆヽ
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ー一.'ｰ―――――タ_／ ﾚ i∥
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（； ＾ω＾）「ひぃこっち来た！ 」
僕は手あたり次第に本を投げつけた。
すると、蜘蛛は本の方へと足を向かわせる。
ドスリと、本を串刺しにしてから、じぃっと本を見つめる。
そしてどうやら、違うと分かったのか頭をキョロキョロと回し始める。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なるほど、そういうことか」
（； ＾ω＾）「何か分かったのトソンさん！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「今の反応からして、恐らく目が弱いんだ。だから音に反応するんだと思う！ 」
（ ＾ω＾）「なるほど！ つまり？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「こうして話すことが不味いってことかな」
- 476 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:56:28 ID:6dMg5QlM0
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ヽ斗‐┘└::: . 、シ :: ´::::::::::（ 〈 ﾍ ー― 彡. /::::::∥...≪Ｆヽ
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- 477 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 22:58:52 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ（ウオオオオオオオオオ！ ）
（； ＾ω＾）（ウオオオオオオオオオオオオ！ ）
僕たちは打ち合わせもしていないというのに、息もぴったりという具合に手あたり次第本をぶちまけた。
こちらに向かっていた蜘蛛は本の方へと向かう。
これでひとまず、時間は稼げたはずだ。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「まてよ、私が召喚したという事は私の命令なら聞く可能性が……？」
（ ＾ω＾）「なんで自殺したがるの？」
- 478 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:02:51 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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{_r‐::|_||||||| |!!!!!!!!| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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, --､! {.ハ !| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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ノ' | |mmｌｌ| ||＝＝＝＝＝
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＼ ⌒ヽ ﾘ |:::::| ! ⌒ー--'
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＼ }二二| /::/ /
ヽ | |/／ 〈
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。恐れる事は無い！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「呪運の主人公はこういう時、希望を諦めなかった！ 」
（； ＾ω＾）「トソンさん！ 」
- 479 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:03:41 ID:6dMg5QlM0
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´/:::::| ヽ、::::∧´ヽ-:::::::::::ヽー,'¨｀ヽ、ヽヽー-:::::::::,ー-、|:::::::::∨::::ヽ ｀ヽ、｀ヽ、::::ヽ、ヽ
、:ヽ,'
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ヽ、::::ヽ、::::ヽ、 ヽ、:::::::ﾉ <
:::::::::::l ／:::::|:::::::::::／、::::ヽ ｀ヽ、::::ヽ!:::::::::::::::::::::::::::::::::rー-、:::::::ヽ、 ヽ,:::::::ヽ、::::ヽ- ===´ヘ丶ヽ
:::::::::::|／ﾉ:::::::/:::::,--´、|:::::::｀／ヽ、_ヽ r´¨｀,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、_ﾉ:::::::::::::ゝ｀ヽ ヽー<＿_／ ｀ヽ、ー｀
ゝ
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::::i ／:::::::::::::::/ ／/:／:::::::ヽ、ヽ,::::::::::::::::{ ,l::::::::::::::::::::::::__
∥__ノ::::/
/¨:::::::::∧￣∧ー ´／:/ |｀ 、:::::::::ソ::::::::::::::::::ゝー '::::::::::::::::::::::,'
｀ヽ:::::::::::/
:::::::::::∧| / /¨:::::::::ソ | ヽ、::::'、} rー-、:::::::::::rー-、＿＝ヽ、_ ノ:::::::/
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::::/:::::::} 二二二＝／ 丶ノ ヽ:::::::::ゝー´:::::::::::::ゝー':::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ,___ ﾌｼｭｰｰｰｰｰ！！！！
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丶ソ´/::::::::::::::::::／ ｀-´ ¨ー---、:::::::)´¨ ヽー/::::,'
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- 480 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:07:20 ID:6dMg5QlM0
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(；、；ﾄｿﾝ「調子乗りました。ごめんなさい」
トソンさんは恐れた！
- 481 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:15:38 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）（しかし、どうするお……）
う
(；ｎ；ﾄｿﾝ ｺｸｺｸｯ
幸い、蜘蛛は僕たちを見失っているのか辺りをウロウロしているだけだ。
泣き声を抑えるトソンさんを置いておいて、僕は考える。
あの蜘蛛をどうすれば良いか。ツンさんは……多分大丈夫だろう。
（； ＾ω＾）（……いやいやいやいや！ ）
（； ＾ω＾）（ツンさんがもし、もしやられてしまっていたら……？）
（； ω ）（僕の呪い、どうなるんだお……？）
- 482 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:16:35 ID:6dMg5QlM0
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／ ._..-‐'" ／ ,.ツ..、
_／゛ ._..-'"゛ ／ ,／./
./
,,, ／ ./ ／ .,ｒ'"／
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／ ,..‐′ ＿ ＿ 〆ヽ _ _
'゛ ./
／ .,..-'´ / / | | 乂_ノ //// ／>
／ ,／゛ / / | | "
".／／
<^ ／> ／＼／> / /. | | <／
＼＼／／ ／.> <／> ／ / / |__|
／
＼ .< ／／ <／ ￣ ゛ .／
,..-''"
＼＼／／ _ ／ . ／ ／ /
,..-″
＼／ ,..-'" ,／ , ‐'´ ／
,, -‐'´ ,..〃../
_..‐″ .,..-'″ ／ .／ ／ .,／
././
,／｀゛ , ／ ／ ／ . ／ .／ 〃
／ _／´ ／ '" ./ ／ ／
/
/ ／ ／ _..-- ,./ ／ .／
/ .／ ／ .,..‐″ ,- -'゛ ,､ ／
.／ ., -/ _..-" . ／ ／ .,／ﾞ,ﾚﾞ
,、ｒ'" ／ ,―‐'″ .／ ,／ .／ i″
..／ ゛ ., '''" ／ .,.. ､ ／ ,／´ .,／ ."
゛ .／ ／ _／ ｼ'゛ ／ _..-､ ／
.／ ／ .／ _/￣ . ／ ″
／ ,／ . ／ _／゛ .,／゛
／ .／゛ ／ . ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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（ ＾ω＾）「え？」
- 483 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:19:04 ID:6dMg5QlM0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：心臓を串刺し
残機：（ ＾ω＾）×４９
.
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- 484 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 23:22:40 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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_＿＿_|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ｌΤΤ '
‘. .ｭ r‐|┼|_||==| |＿＿| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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”' ､ ._] {_r‐::|_||||||| |!!!!!!!!| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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:.:.:.:.:.:.:.:'. |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「な、内藤君……？」
（； ﾟωﾟ）「し、死ぬかと思った！ 死んだらどうする！！！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「よ、よかった……！ てっきり串刺しになったのかと」
（； ＾ω＾）「恐ろしいこと言わないでトソンさん……」
いや、正解であるトソンさん。
僕はばっちち串刺しになった。
トソンさんの場所からだと見えなかったのか、僕は誤魔化すことが出来た。
命を一つ失ってしまったけど、これで分かった。
（ ＾ω＾）（ツンさんの加護はまだ活きている……！ ）
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）（ツンさんがまだ生きてるかは分からないけど……！ ）
- 485 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:25:50 ID:6dMg5QlM0
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(；、；ﾄｿﾝ「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」
蜘蛛は僕たちの場所が見えてきたのか、先ほどよりも動きが機敏になっている。
ひとまずこっそりと場所を移動し、僕たちは遠くの方へ本を投げた。
蜘蛛はそちらに一目散に向かっていく。
それを確認してから、僕は再びどうすれば良いかと頭を働かせる。
（； -ω-）「ツンさんが居れば、なんとかなったかもしれないけど……」
しかしツンさんはいない。
やれるのは僕しかいないのだ。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「な、内藤君……」
（； ＾ω＾）「お？」
- 486 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 23:29:56 ID:6dMg5QlM0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ご、ごめんね。私の所為で……」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「な、なんでこんなことになったのか私にもさっぱりなんだけど……」
頭に旗を生やしながら、トソンさんが頭を下げる。
別に、トソンさんが悪いわけではない。
ただ、強いて言えば運が悪かったとしか言えないのだ。
（； ＾ω＾）「ベ、別に気にしてないお」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「い、一応私のリュックの中に何か使えるものないかな……」
- 487 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:33:12 ID:6dMg5QlM0
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トソンさんが音を出さないよう、ゆっくりとリュックの中身を出していく。
ろうそく、紙、マッチ、１０円玉、ガム、トランプ、タロットカード。
十字架のネックレスにスタンガン、爆竹に水筒。そして塩。
（ ＾ω＾）「なぜトランプを……」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「み、みんなで遊ぼうと思って」
（ ＾ω＾）「夜の学校で……？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「……」
（ ＾ω＾）「スタンガンは……」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「襲われたら、怖いと思って……」
（ ＾ω＾）「爆竹は……」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「驚かしてやろうと思って……」
んもう！ この子は！
- 488 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:36:53 ID:6dMg5QlM0
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（； ＾ω＾）「だけど、これは使えるかもしれない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ほ、ホント？ それであの蜘蛛を木っ端みじんにしてやって襲ってきたことを後悔させてやれるの？」
（； ＾ω＾）「たまに怖いな君」
しかし、トソンさんのおかげで僕にはアイディアがひらめいた。
もしかすると、何とかできるかもしれない。
（ ＾ω＾）「そう、その方法は────────」
- 489 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 23:41:59 ID:6dMg5QlM0
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・ １～５の好きな数字を選んでくださいかった。
１．スタンガンで攻撃する
２．塩で清める
３．十字架で清める
４．爆竹で攻撃する
５．マッチで本ごと蜘蛛を燃やす
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（ ＾ω＾）「>>490だお！ 」
- 490 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 23:50:45 ID:jwZSJye.0
- 4か
- 491 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:54:59 ID:6dMg5QlM0
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}, ＼ ｜ /
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（； ＾ω＾）「この爆竹を使って……！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふむ」
（； ＾ω＾）「投げつける！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「おぉ！ 」
（ ＾ω＾）「さぁトソンさんも一緒に！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「爆竹に火をつけることだけは得意なんだ。さぁ、ついてこれるものだけついてこい！ 」
僕たちはありったけの爆竹に火をつけ、蜘蛛へと放った。
バチバチバチと激しい音をあげ、爆竹は爆ぜた。
- 492 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:56:06 ID:6dMg5QlM0
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´/:::::| ヽ、::::∧´ヽ-:::::::::::ヽー,'¨｀ヽ、ヽヽー-:::::::::,ー-、|:::::::::∨::::ヽ ｀ヽ、｀ヽ、::::ヽ、ヽ
、:ヽ,'
/:::::::.| ｀ヽ l /:::::::::::,ー、 !、:::::::ヽ、rー-、--:::::::::::::(二):::::::::::ﾉ、
ヽ、::::ヽ、::::ヽ、 ヽ、:::::::ﾉ <
:::::::::::l ／:::::|:::::::::::／、::::ヽ ｀ヽ、::::ヽ!:::::::::::::::::::::::::::::::::rー-、:::::::ヽ、 ヽ,:::::::ヽ、::::ヽ- ===´ヘ丶ヽ
:::::::::::|／ﾉ:::::::/:::::,--´、|:::::::｀／ヽ、_ヽ r´¨｀,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、_ﾉ:::::::::::::ゝ｀ヽ ヽー<＿_／ ｀ヽ、ー｀
ゝ
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∥__ノ::::/
/¨:::::::::∧￣∧ー ´／:/ |｀ 、:::::::::ソ::::::::::::::::::ゝー '::::::::::::::::::::::,'
｀ヽ:::::::::::/
:::::::::::∧| / /¨:::::::::ソ | ヽ、::::'、} rー-、:::::::::::rー-、＿＝ヽ、_ ノ:::::::/
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::::} ｀ー‐‐--/ ヽ:::::｀> ｀¨
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ひぇぇ！ こっち来た！ 」
（； ＾ω＾）「無傷じゃん！ めっちゃ無傷じゃん！ 」
- 493 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/24(木) 23:57:14 ID:6dMg5QlM0
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| ヽ ヽ /
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ヽ_／|/＼ ノ
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ほ、他の方法は……！ 」
何とか蜘蛛から身を隠すことに成功した僕たちは、次の作戦を練る。
（ ＾ω＾）「次は……」
- 494 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/24(木) 23:58:04 ID:6dMg5QlM0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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・ １～４の好きな数字を選んでくださいかった。
１．スタンガンで攻撃する
２．塩で清める
３．十字架で清める
４．マッチで本ごと蜘蛛を燃やす
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| ヽ ヽ /
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ヽ_／|/＼ ノ
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（ ＾ω＾）「>>496だお！ 」
- 496 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 00:00:22 ID:LJiUFtHw0
- 4
- 499 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:04:20 ID:PYk91euc0
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（； -ω-）「マッチの火で、本ごと蜘蛛を燃やすんだお……！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「え！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「そ、それは流石にやりすぎじゃ……」
（； ＾ω＾）「じゃないと僕たちが死ぬお！ 」
というか、このままだと確実にトソンさんは死ぬ。
旗がしっかりと立ってるあなたは、確実に死んでしまうのだ。
気が進まないのもわかるが、仕方がないことなのだ。
僕はトソンさんの返事を待たずに、ゆっくりと蜘蛛の後ろへと近づいた。
- 500 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:08:09 ID:PYk91euc0
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（； ＾ω＾）「……」
ゆっくりと、ゆっくりと。
足音を立てずに、近づく。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
う
（； ＾ω＾）（後、少し……）
蜘蛛は、僕たちが投げつけた大量の本の上に居る。
ここに火をつければ、蜘蛛もろとも燃やせるはずだ。
（ ＾ω＾）（よし……）
火を放り投げられる距離まで近づき、僕はマッチに火をつけた。
（ ＾ω＾）
つ【】 ｼﾞｭｯ
- 501 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:08:41 ID:PYk91euc0
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- 502 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:10:50 ID:PYk91euc0
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蜘蛛の近くまで行くことには成功した。
火を放つというアイディアも悪くないはずだ。
（ ＾ω＾）（マッチに火をつけるって、そりゃ音出るおね）
擦る音に、蜘蛛は振り向いた。
ここでマッチ自体が不正解だとは、完全に想定外だった。
（； ＾ω＾）「ﾋｨ！ 」
- 503 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 00:11:43 ID:PYk91euc0
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／ ._..-‐'" ／ ,.ツ..、
_／゛ ._..-'"゛ ／ ,／./
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＼ .< ／／ <／ ￣ ゛ .／
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＼／ ,..-'" ,／ , ‐'´ ／
,, -‐'´ ,..〃../
_..‐″ .,..-'″ ／ .／ ／ .,／
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,／｀゛ , ／ ／ ／ . ／ .／ 〃
／ _／´ ／ '" ./ ／ ／
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/ ／ ／ _..-- ,./ ／ .／
/ .／ ／ .,..‐″ ,- -'゛ ,､ ／
.／ ., -/ _..-" . ／ ／ .,／ﾞ,ﾚﾞ
,、ｒ'" ／ ,―‐'″ .／ ,／ .／ i″
..／ ゛ ., '''" ／ .,.. ､ ／ ,／´ .,／ ."
゛ .／ ／ _／ ｼ'゛ ／ _..-､ ／
.／ ／ .／ _/￣ . ／ ″
／ ,／ . ／ _／゛ .,／゛
／ .／゛ ／ . ／
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ω ）「あうっ！ 」
- 504 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:12:34 ID:PYk91euc0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：腹を貫かれて死亡
残機：（ ＾ω＾）×４８
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 505 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:15:29 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
ｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ||||||||||||||||||||||||||||||||||Τ|||｀ｌ|＿＿__
_＿＿_|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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|||||||||||||||||||||ｌｌｌｌｌｌ{{{{ｉｉｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌ||||｢|＿＿＿_||L｣| へ ｉｌｌ|_|==|Ｌ|ュ_
┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ｌΤΤ '
‘. .ｭ r‐|┼|_||==| |＿＿| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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”' ､ ._] {_r‐::|_||||||| |!!!!!!!!| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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:.:.:.:.:.:.:.:'. |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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‘ ｀ヽ 、::::::､ /::::::::／ ′
} ｛ ＞::::/::::::イ l l
{ Ⅵ /Λ'､ | l l
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「内藤君！ 」
蜘蛛に貫かれた僕の体は、そのまま持ち上げられる。
トソンさんが本を蜘蛛に投げつけるが、しかし蜘蛛はこれっぽちも興味を示さなかった。
今、自分が貫いているのが探していた獲物だと。
蜘蛛は分かっているのだ。
（； ω＾）「だがここで終わりだ」
僕はマッチの火を、足元に広がる本の海へと落とした。
- 506 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:18:24 ID:PYk91euc0
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:::::::::::/ヽ／::::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::___.-ー´ノ::::::::::::::::::::::rー-、' | l rー´¨＝ー--ヾ、-
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´/:::::| ヽ、::::∧´ヽ-:::::::::::ヽー,'¨｀ヽ、ヽヽー-:::::::::,ー-、|:::::::::∨::::ヽ ｀ヽ、｀ヽ、::::ヽ、ヽ
、:ヽ,'
/:::::::.| ｀ヽ l /:::::::::::,ー、 !、:::::::ヽ、rー-、--:::::::::::::(二):::::::::::ﾉ、
ヽ、::::ヽ、::::ヽ、 ヽ、:::::::ﾉ <
:::::::::::l ／:::::|:::::::::::／、::::ヽ ｀ヽ、::::ヽ!:::::::::::::::::::::::::::::::::rー-、:::::::ヽ、 ヽ,:::::::ヽ、::::ヽ- ===´ヘ丶ヽ
:::::::::::|／ﾉ:::::::/:::::,--´、|:::::::｀／ヽ、_ヽ r´¨｀,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、_ﾉ:::::::::::::ゝ｀ヽ ヽー<＿_／ ｀ヽ、ー｀
ゝ
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::::i ／:::::::::::::::/ ／/:／:::::::ヽ、ヽ,::::::::::::::::{ ,l::::::::::::::::::::::::__
∥__ノ::::/
/¨:::::::::∧￣∧ー ´／:/ |｀ 、:::::::::ソ::::::::::::::::::ゝー '::::::::::::::::::::::,'
｀ヽ:::::::::::/
:::::::::::∧| / /¨:::::::::ソ | ヽ、::::'、} rー-、:::::::::::rー-、＿＝ヽ、_ ノ:::::::/
:::::::/::::l ∨ /:::::::::::::_,--、| >、:::::::{ l＝＝l }￣::::::::::::::::::::::,
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::::/:::::::} 二二二＝／ 丶ノ ヽ:::::::::ゝー´:::::::::::::ゝー':::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ,___ ｷｷｨｨｨｨ！！！！
∧:::::::/ /¨::::::::::::::::／ ｀、_::::ヽ、_:::::::::::::::::::::::::::::::::_,-ー´ー,:::::::::::::::}
丶ソ´/::::::::::::::::::／ ｀-´ ¨ー---、:::::::)´¨ ヽー/::::,'
::::} ｀ー‐‐--/ ヽ:::::｀> ｀¨
.::/／￣￣￣/ ,'::::∠ー、
//:::::::::::::::::::/ ヽー- '´
∠-、::::::::::/
／::::::::::/
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
本は勢い良く燃え上がった。
こんなに燃えるものなのかと、自分でもびっくりである。
蜘蛛は身を丸くし、部屋の隅へとずるずると後退する。
放り投げられた僕は、更にマッチの火を投げ入れた。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「内藤君！ 」
（ ＾ω＾）「実は腕とわき腹の間に通っただけで無事だったんだお！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なんと！ 」
よし、信じてくれた。
- 507 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:22:46 ID:PYk91euc0
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ｨ ヾ!. , イ/ ,ｨ√ i!. ,,,, ェ'´. ﾄﾞ!. iﾊ i ｀ヽ、 ＿ ｒ'´｀´_,.．-‐'.ｱ
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「！！！ 」
部屋の中に火が走る。
蜘蛛はどんどん丸くなり、身を小さくしていく。
僕とトソンさんはそれを見届ける。
すると、蜘蛛の動きがビクビクと震えだす。
（； ＾ω＾）「？」
すると、蜘蛛が叫び声のような甲高い泣き声を上げ
- 508 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:25:11 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ﾋｯ！ 」
（； ＾ω＾）「ちょっ！ 」
こちらに向かって、走り出した。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「なんで、なんで！ 」
（； ＾ω＾）「まだ足りないのかお！？ 」
蜘蛛は確かに弱まった。
だが、まだ足りない。
あと何か、足りないのだ。
（； ＾ω＾）「なんだ、なんだ、なんだ！ 」
十字架を投げつける。蜘蛛に踏みつぶされた。
塩を投げつけた。良い匂いが立ち込めた。
- 509 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:29:18 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「この盤面、窮地。あと一手に決めあぐねるね……！ 」
（； ＾ω＾）「呑気に言ってる場合かお！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……もしかして、もしかすると」
トソンさんが何かに気づいたかのように、足を止める。
蜘蛛は速度こそ落ちたものの、こちらに向かっている。
（； ＾ω＾）「トソンさん！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「狼狽えるな！ 」
（； ＾ω＾）「！？ 」
- 510 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 00:32:07 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「呪運の主人公なら希望を諦めない……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「まだやれる、やってないことがあるはず……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「困ったら盤面をひっくり返せ……返せ……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「発想を逆転させるんだ……逆転……」
（； ＾ω＾）「～～～～！ 」
（； ＾ω＾）「おら蜘蛛！ こっちだ！ こっちにこい！ 」
僕はトソンさんとは逆の方へ走る。
手を叩き、煽る。
少しでも時間を稼ぐ。彼女を助ける方法は、まだあるはずだ。
- 511 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:35:37 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「返す……返す……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……逆転、ひっくり……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「召喚、逆……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「あ、あぁぁぁぁぁ……！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「こ、これ！？ こういうこと！？ 」
（； ＾ω＾）「トソンさん、何か分かったかお！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「わ、分かった！ た、多分これなら蜘蛛を何とかできる！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「かもしれないことはなきにしもあらずである可能性が０ではないような気がする！ 」
- 512 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:38:31 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「で、でも時間がかかるから……」
（； ＾ω＾）「……！ 」
（； ＾ω＾）「時間を稼げば良いってことだおね！？ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「で、でも！ 失敗、するかも……」
トソンさんが不安そうな声を上げる。
だが、大丈夫だ。
（ ＾ω＾）「狼狽えるな！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「！！！！ 」
（ ＾ω＾）「主人公は、希望を諦めない！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「！！！ 」
- 513 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 00:41:38 ID:PYk91euc0
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ﾄ.／', ∨ :.:.:}
./≠{／:.:.:.:r‐{ :}:.:圦:ヽ圦:ゞ彡:}/:.:.＼}:.:[ _]:.:.∨:/:.／:.:.／{:.:. } 丶:..ﾊ.
∨:.:.:}
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∨:.:{
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V:.} ∨ﾊ. ∨:.:，
}s≦/ }／}_イ{ :}r {圦:.:.:＞ｒ-ｚっ:.:.:.:.:.:.:.:.:.r＜∠_彡 }ミ,′ }:.:} ∨ﾊ.
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（； ＾ω＾）「っ！？ 」
蜘蛛の足が僕の腕を貫く。
いかん、１回死んでしまった。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「内藤君！ 」
（； ＾ω＾）「だい、じょうぶ！ 」
（； ＾ω＾）「それより、トソンさんは自分の考えを信じて！！！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「～～～～～！！！！ 」
（； ｀ω´）「行けオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！ 」
トソンさんが走った。
大丈夫、トソンさん。不安そうにしていたけど、君の作戦は成功するんだ。
だって、君の頭にはもう旗が無かったから。
だからきっと、
（ ＾ω＾）（トソンさんは助かる！ ）
- 514 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:43:09 ID:PYk91euc0
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V:.} ∨ﾊ. ∨:.:，
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ﾟωﾟ）「お前の相手はこっちだバッチコーイ！！！！ 」
僕はスタンガンを手に、蜘蛛の相手をした。
そしてお腹を貫かれた。
やれやれ、僕は死んだ。
- 516 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 00:45:42 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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＿ _＿＿_|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト／:.:.:.:.:.:＼ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝||| :|||||||｣ ム.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ _||￣| |||||||||||:
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ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ｌ ／イイ:.:.:}∧-､}ﾊ:.:/}斗-'.:.:i:.:.l r‐|┼|_||==|
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|￣ |==| |￣ｉｉｉｉ| ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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イ}/ |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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‘ / } ﾊ ＼} { ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「よ、よし！ 陣は無事だ！ 」
最初に、魔法陣を書いた場所に彼女は向かった。
陣は崩れることなく、淡い光を保ったままそこにあった。
(ﾟ、-；ﾄｿﾝ「なんで気づかなかったんだろう！？ 」
(ﾟ、-；ﾄｿﾝ「呪運でも、召喚に失敗したら送り返す呪文があったのに！ 」
(-、-；ﾄｿﾝ「よし、後は呪文を唱えて陣を消せば……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「蜘蛛は、消える！ 」
- 517 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:47:50 ID:PYk91euc0
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{.{ '´,.イ:. }L_:.:.:.｀彡:.:}:.}|:.:.}nr r 斗ｒs 〔⌒:， n ／:.:／､:.:ﾉ:.:.∧
ﾉ｢ f:／]:.:.:)＼＼:.:.:.:.:.}:.}|:.:{Ⅵ:」 /≠圦Ｖ:./ﾊ ./:{∧∠ﾚ／∠@):.:>､:.:.:.:.:，
/:.:}／,.ｨ:.{:.:.{ {:.ヽ Ⅵ:. {:.}|:.:.}|｢ ∨＼:.:.:.:.} rﾍ. ∨:/し:.／}:.／:{
ﾄ.／', ∨ :.:.:}
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V:.} ∨ﾊ. ∨:.:，
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ﾟωﾟ）「ひいぃぃぃぃぃぃ！ 」
僕は死んだ。
僕は死んだ。
僕は死んだ。
まいったね、また死んでしまった。
とほほ、これで５回目。
（ ；ω；）「トソンさんまだかなーーーーーーーーーーーーー！！！！ 」
そろそろ心が折れるぞ。
- 518 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:52:04 ID:PYk91euc0
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. ＿......|::::| ＿＿斗、::::::::::::::::ﾉ／:::::ﾉ. /:::::∥:::::＼
ヽ斗‐┘└::: . 、シ :: ´::::::::::（ 〈 ﾍ ー― 彡. /::::::∥...≪Ｆヽ
:: ∨ ::::::::::::::: ／ ::::::::::::::::::::::::丶ニハ. /M.. /:::::::∥. ∨∧
V:::∨ ::::::::: /:::／二二二┌:::::::::::::::∧. /:::∥ﾊ /:::::::∥
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: V:::∨ :::: ,' ( |:::::::::::::| コ::::::::√_::::しｎ、/::::∥、:::∨::::::::∥. |::::::||
::. V:::∨.∨( |.∨:::::::::::::| |:::::::::::/./::::|./ ｙ:::::∥ ヽ/::::::::::∥.
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::::...V:::::＼.´|∨.∧::::::::::::∧.V_／/::::::ｙ ﾊ/ ::::∥....／:::::::::／.
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::::::...V ::::: ∨::::::::::::::::::::::::::::〉 ／:::::::::/ //:::::::∥
´彡 ':: ∥:||. |:::::||
::::::: └─｀ :＼:::::::::::::::::::⊂ ⊃::::::::,.' ｙ. : ´￣...／::::::::／:::||
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＼::::::::::::::: ::: 〉:::::::::::::⊂ ⊃::::::／:::::::::::::::::::. : ´::::::／. |::|| |:::||
∧::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::／::::::.イ｀ ー ´―― ' |:||. |::||
ー一.'ｰ―――――タ_／ ﾚ i∥
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（； -ω＾）「ひぃ！ 」
蜘蛛の足が大きく振り上げられる。
身を構え、また死ぬのかと思った僕だが、しかし足は一向に振り下ろされることはない。
恐る恐る目を開けると、蜘蛛がうっすらと消えかかっており、苦しんでるように見えた。
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「あと、ちょっとで！ 」
（； ＾ω＾）「もうひと踏ん張り、かお！ 」
ダメ押しに、僕はスタンガンを蜘蛛のお腹に押し付けた。
ツンさんが叫び声をあげながら蜘蛛のお腹から飛び出してきた。
僕は構わずスタンガンを押し付ける。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「グアアアアアアアアァァァァーーーーーーーーーーー！！！！！ 」
（； ＾ω＾）「悪霊退散！ 悪霊退散！ 」
- 519 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:54:54 ID:PYk91euc0
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〈::`´:::::::::ｨ⌒)、`丶、
´ :::::::::::::::::ｰ':::::( )、ヽﾍ Grrrrrrrr......
八::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::`◯、
＿ 、::::::::::＼ｉ::::::::::::〉::〉:::(）〉.. /::::::＼
. ＿......|::::| ＿＿斗、::::::::::::::::ﾉ／:::::ﾉ. /:::::∥:::::＼
ヽ斗‐┘└::: . 、シ :: ´::::::::::（ 〈 ﾍ ー― 彡. /::::::∥...≪Ｆヽ
:: ∨ ::::::::::::::: ／ ::::::::::::::::::::::::丶ニハ. /M.. /:::::::∥. ∨∧
V:::∨ ::::::::: /:::／二二二┌:::::::::::::::∧. /:::∥ﾊ /:::::::∥
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: V:::∨ :::: ,' ( |:::::::::::::| コ::::::::√_::::しｎ、/::::∥、:::∨::::::::∥. |::::::||
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::::...V:::::＼.´|∨.∧::::::::::::∧.V_／/::::::ｙ ﾊ/ ::::∥....／:::::::::／.
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ー一.'ｰ―――――タ_／ ﾚ i∥
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
蜘蛛の姿がより一層、薄くなる。
しかし、蜘蛛の様子がおかしい。
僕に興味を示さなくなった。
ξ；-⊿ﾟ)ξ「うぐぅ……おのれキュートのやつ、こんな姿にされおってからに」
（； ＾ω＾）「まさか――――――」
蜘蛛の頭が、トソンさんの居る方へ向いた。
先ほどまでのような甲高い声ではなく、低く篭ったような声を上げ、蜘蛛は駆けた。
- 520 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 00:59:27 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
ｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ||||||||||||||||||||||||||||||||||Τ|||｀ｌ|＿＿__
_＿＿_|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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|||||||||||||||||||||ｌｌｌｌｌｌ{{{{ｉｉｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌ ＿ _||L｣|￣ｉｉｌｌ|_|==|Ｌ|ュ_
┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||| （ ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` ､ |
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――――――‐{{{{{{ｌｌｌｌｌｌｌ|Λ:.ﾄ -'_＿ ’／ }Λ:.:.l `ｰt'"::::::／ ヽヽ / |
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二二二二二二二二二二二二二二二 /イ:｝ 、::::::::く '.::::| / └―――‐'i||二二二二二
━━━━━━━━━━━━━━━ ':./|:.:l ヽ:::::::::...､. Ⅵ ｛━━━━━━━━━━━━━
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| .| ､ヽ::::::::「 {
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ひぃ！ こっち来た！ 」
（； ＾ω＾）「トソンさん逃げて！ 」
- 521 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:00:48 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
ｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ||||||||||||||||||||||||||||||||||Τ|||｀ｌ|＿
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|＿＞ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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|!!!!!!!!| ||＝＝＝＝＝
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ノ;;;;;;;;;;/ |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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二二二二二二二二二二二二二二二二||/ / ｲ::| /::::/ } └―――‐'i||二二二二二
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「 ／￣ ＼＿/_ ／ /
イ i ヽ=イ /
| ヽ ヽ /
}, ＼ ｜ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「――――っ！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「あと、少しで！ 」
しかし、トソンさんは逃げなかった。
速くしなければ、蜘蛛がそちらに行ってしまう。
旗は、立っていた。
（； ﾟωﾟ）「があああああああああああああーーーーーーーーーーー！！！！！ 」
（； ﾟωﾟ）最速で最短で、真っ直ぐに――――― 一直線にぃぃぃぃぃィィィィィッ！！」
僕は、蜘蛛の前に飛び出した。
（； ﾟωﾟ）「さ、せ、る、か、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「帰れええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「目を覚まさんかバカもんがあああああああああああああああああああああ！！！！！！ 」
- 522 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 01:02:10 ID:PYk91euc0
.
- 523 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:05:25 ID:PYk91euc0
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＿ ／:.:.:.:
／:::: :::::＼ ､ /::.:.:.:.
::::::ヽ |:.:.:..:. ＼
.::ノ ヽ;.;..:.: ..:.:）
‐＜ ＿_て:.:.:＿＿／
...::::::） ヽ
, -= ::::ヽ （:.:.:::: ＿ノ
(::::::::::: :::::ﾉ ..:.:.::＿,)
>:::: ::ｊ ..: :.::_
（_:::: :::::ｒ' （＿）
￣ (＿::::ノ
Ο
。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「……」
（； ＾ω＾）「……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
蜘蛛は果たして、その姿を消していた。
トソンさんの旗も、その姿を消していた。
僕たちは、何とか生きている。
いや僕は死んだけど。
でも、生きているのだ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おや、こんなところにタヌキがおるわ」
そして.蜘蛛が消えた後には、小さな狸が一匹寝息を立てていた。
これがツンさんの友人だろうか。
悪霊に呑まれていたせいで、あんな蜘蛛のような姿になってしまったようだったが。
- 524 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:07:41 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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ﾉ-ミ|ュ_ ┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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: : : : :｀ヽ |├|_||IIII| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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|￣￣| ||＝＝＝＝＝
ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ｌ ｝: : : : : :/:
: : :/|: : : : : : :ハ : : ', : : ｝|┼|_||==| |＿＿| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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: : j/-‐} : : i:≦ {_r‐::|_||||||| |!!!!!!!!| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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||＝＝＝＝＝
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:|_:了 |￣ |==| |￣ｉｉｉｉ| ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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‘ｰ' ﾁﾊ|:ｱ |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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} / / `' ､ ,〕./
i ｋ'ヽ ＼ !
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふむ。当分は目を覚まさぬ、な」
ξ-⊿ﾟ)ξ「どうやら、悪霊の所為で暴走……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そしてこやつの魔法陣……？だかに反応して、現れたという事じゃな」
（； ＾ω＾）「……」
う
(；、；ﾄｿﾝ「よがっだーーーーー！ 」
（； ＾ω＾）「わ、汚い！ 」
トソンさんの鼻水が僕の制服にべとりとくっつく。
- 525 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 01:12:52 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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ト／:.:.:.:.:.:＼ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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|||||||||||||||||||||ｌｌｌｌｌｌ{{{{ｉｉｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌ||||｢|＿＿ {:.(斗=''":.:.:.:.:.:.￣`:.ﾐ、:.:.:.:.:.:〉 ┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
|||||||||||||||||||||||||||{{{{||||||||||||||||||.|＿＿ ン:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.ノ |├|_||IIII|
|＿||||| ||||||||||||||||||||||
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|￣￣| ||＝＝＝＝＝
ｉｉｉｉｉｉｉｉ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ｌ ／イイ:.:.:}∧-､}ﾊ:.:/}斗-'.:.:i:.:.l r‐|┼|_||==|
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|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||｜｜| }/:.{.ｘ芹ﾐ }/ｨ芹ミ､:.:ｈ:ﾊ {_r‐::|_|||||||
|!!!!!!!!| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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|￣ |==| |￣ｉｉｉｉ| ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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イ}/ |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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}::::::::`ｰ-､_, ｢￣￣￣＼ |||||||||||||||||l‐_‐
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━━━━━━━━━━━━━ 〈 / ﾊ::::イ l { ━━━━━━━━━━━━━━
ヽ _ﾉ fⅥ、 '. ﾉ :、
‘ / } ﾊ ＼} { ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(；、；ﾄｿﾝ「お、おぉ、およよよよよよよ……」
(；、；ﾄｿﾝ
(；、；ﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ、恐ろしい敵だった」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「武者震いが止まらないほどの、ね」
（ ＾ω＾）「メンタル強いなぁ」
- 526 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:20:14 ID:PYk91euc0
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＿___ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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|￣￣| ||＝＝＝＝＝
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ノ;;;;;;;/ |;;;;;;;;;;;i |==| |￣ｉｉｉｉ| ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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|::::/ く;;;/ l;;;;;;;;;;} _,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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/ ヽ |;;;;;;;| ｢￣￣￣＼ |||||||||||||||||l‐_‐
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イ i ヽ=イ / ! //
| ヽ ヽ / | |/
}, ＼ ｜ / /
ヽ_／|/＼ ノ {
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「確かに恐ろしい経験だった」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「でも、それでも私たちは、私たちの正義とよろしくやっていくしかない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「迷って振り返ったりする時間なんてもう、残されていないのだから」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(；、；ﾄｿﾝ「やっぱ怖かった」
（ ＾ω＾）「……」
（； ＾ω＾）（それより図書室どうしよう）
- 527 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:23:21 ID:PYk91euc0
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: : : ' 〉 || |||{{{{{{{|||||||||||||
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} / / `' ､ ,〕./
i ｋ'ヽ ＼ !
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ξ-⊿ﾟ)ξ「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悪いが、今日の事は忘れてもらうぞ」
（； ＾ω＾）「ツンさん？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「いやぁ、でも凄い経験だったね。二度はごめんだけど……うん、凄かった」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「覚えられてても、面倒じゃろ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それに……忘れた方が良い出来事じゃよ、これは」
（； ＾ω＾）「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ねぇねぇ！ 内藤君はどうだった！？ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「確かに怖くて死んじゃうと思ったけどさ―――――――」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「すまんのう、はしゃいでるところ」
（； ＾ω＾）「あっ……」
そうして、ツンさんはトソンさんの頭を小突く。
かくりと項垂れたトソンさんは、小さく寝息を立てていた。
- 528 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:27:06 ID:PYk91euc0
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(-、-ﾄｿﾝ「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それじゃ、記憶を……」
（； ＾ω＾）「ま、待っておツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんじゃ」
このまま記憶を消すのは、彼女のためかもしれない。
でも、それでも僕は、どうしても記憶を消す事だけはしてはダメだと思った。
今日の出来事をすべて、今日の彼女を無くすことが果たして正しいことなのか。
それはあまりにも、悲しいことだと僕は思う。
だから、僕はツンさんに頭を下げてお願いした。
（ ＾ω＾）「記憶を消すんじゃなくて―――――――」
- 529 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:27:33 ID:PYk91euc0
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- 530 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:29:57 ID:PYk91euc0
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| / .. ||／／ ,,-" . ,,..-┬─''"
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| / . |／ ,,-'' r- 、 .,- ||
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/ / ＼ ヽ ...| .,,..-''l/ ／ ＼ ヾ ||
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ヽ /￣＼ / l| || | ||二l. ヽ （__人__） / ||
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_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || || | || || ||,イ＼ ／/!ﾍ
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/ | /⌒ヽ i '' ､ || | |_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ ||
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／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i || | / |/∨__/ヽl
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | ＿＿＿]/ ､ |:::::| ￣￣￣
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } ＿_＿ /_. |.
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∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} ＿ Τー-__!, |:::::|
／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ ||､||￣[ l ;ゞ .|:::::| ／
.l┬''" !
ヽ{. て, |:::::| ／ .i || .l|￣ ||￣ ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
ｌ ｌ l
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('A`) 「凄い夢を見た！ 」
(´･ω･`)「僕も！ 」
川 ﾟ -ﾟ)「まさかみんな、同じ夢を？」
从 ﾟ∀从「おいおいやめてくれよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。これも何かの運命、かもしれないね」
（ ＾ω＾）
ツンさんにお願いしたのは、全て夢として覚えてもらう事だった。
ドクオたちの記憶も同様にツンさんにやってもらうと、次の日はこんなありさまとなっていた。
- 531 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:31:52 ID:PYk91euc0
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/ / ＼ ヽ ...| .,,..-''l/ ／ ＼ ヾ ||
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ヽ /￣＼ / l| || | ||二l. ヽ （__人__） / ||
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`ｰ ｲ || || | || || || ､.,＿ イ |
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_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || || | || || ||,イ＼ ／/!ﾍ
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/ | /⌒ヽ i '' ､ || | |_. ＜ | /⌒ヽ |｀ ‐ ､ ||
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／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i || | / |/∨__/ヽl
V || ||
＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ _＿_.|| / |:::::| ‐――┐
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／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | ＿＿＿]/ ､ |:::::| ￣￣￣
l/ V ＿..||
{ ＼ j／ {. |:::::| { } / |. /|:::::|
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } ＿_＿ /_. |.
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∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} ＿ Τー-__!, |:::::|
／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ ||､||￣[ l ;ゞ .|:::::| ／
.l┬''" !
ヽ{. て, |:::::| ／ .i || .l|￣ ||￣ ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。だがしかし、内藤君が活躍するとはね」
('A`) 「なに！？ ブーンと何かあったのか！？ 」
(´-ω-`)「良い夢だった」
('A`) 「近い。寄るな。寄らないでくれ」
川 ﾟ -ﾟ)「何があったんだ、そっちでは」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうだね……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟーﾟﾄｿﾝ「ふ。秘密、ということにしてほしいな。これは、私の大事な思い出だ」
- 532 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:36:37 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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: : : : : : : :｀ヽ |├|_||IIII| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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:|_:了 |￣ |==| |￣ｉｉｉｉ| ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
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: : :‘. .': : : : : / ;' ｌ| |||{{{{{{{|||||||||||||
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} / / `' ､ ,〕./
i ｋ'ヽ ＼ !
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（； ´ω｀）「あー、でもホントしんどかったお」
教室を抜け出した僕は、図書室で冷房の恩恵にあずかっていた。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まぁ、夢程度であれば良いじゃろ」
ξﾟーﾟ)ξ「……うむ」
（； ＾ω＾）「図書室も何とかなって本当に……」
（ ＾ω＾）「たぬき様様って感じだお」
o川；´－｀)o「申し訳ありませぇん……」
燃え散らかったはずの図書室が問題なく使えているのは、ツンさんの隣にいるタヌキのおかげであった。
悪霊によって暴走した彼女は、しかし目を覚ますと今回の事を深く謝罪をし、図書室を何とかしますと言って
一つ働いてくれたのだ。
何をどうしてどうやったのかは全く分からないけど、まぁ良いや。
冷房、気持ちいいし。
- 533 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:39:32 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あぁ、やはりここに居たのか」
しばらく図書室で涼んでいると、トソンさんがやってきた。
図書室の冷房が、明けられたドアから逃げていく。
（ ＾ω＾）「どうしたんだお？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「いや、なに。今日のお昼はみんなで屋上に行くことになったのを伝えに来ただけさ」
（； ＾ω＾）「そうなのかお？屋上か……」
またしても、あの地獄を味あわなければならないというのか。
勘弁してくれ。
- 534 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 01:41:53 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「な、なに……？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「いや、やはり図書室が無事なのを見ると、夢だったんだなと……」
（； ＾ω＾）「そ、そりゃ夢だからね！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
（； ＾ω＾）
(ﾟーﾟﾄｿﾝ「ふ」
（； ＾ω＾）「！？ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さて、私はそろそろ戻るとするよ」
- 535 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:53:35 ID:PYk91euc0
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……ありがとう」
（ ＾ω＾）「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？」
（ ＾ω＾）「今なんて言ったんだお？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……そうだね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「しいて言えば」
- 536 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:53:56 ID:PYk91euc0
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' ヽ ヽ ヽ::| n!/::::::／/ /
' ヽ ヽヽ!.h/,／／ ﾊ
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「夢に向かって、かな」
- 537 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 01:56:15 ID:PYk91euc0
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（ ＾ω＾）「？」
そうして、トソンさんはパタパタと戻っていってしまった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……お前は戻らんのか？」
（ ＾ω＾）「んー……もうちょっと、涼んでから」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……そうか」
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）「何じゃ何じゃ、ワシの知らない間にイメチェンかのう？ 良いじゃん、格好いいじゃん」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「！！！！！！！ 」
- 538 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/25(金) 02:01:52 ID:PYk91euc0
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ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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ﾉ-ミ | |├|_||IIII| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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: :i : : : : : :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 |_||==| |＿＿| ||＿＿{{{{{{{{{{{|
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TTTTTTTTTＴ｢｢｢｢｢｢｢|||||||||||||||||||||ｌｌｌｌｌｌｌrf'": : : : :.l-―-ﾘ:
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〈 __r―--ミ ,，-＜┐ 」
} / / `' ､ ,〕./
i ｋ'ヽ ＼ !
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）
ξ；=⊿=)ξ「お、おい……？」
（ ＾ω＾）
ξ；=⊿=)ξ
（ ＾ω＾）「あ、こいつ悪霊の力に呑み込まれておるわ」
ξ；=⊿=)ξ「！！！！ 」
- 539 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/25(金) 02:03:26 ID:PYk91euc0
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三三三三三三三三三三三三三三三三||＼ ／||三三三三三
ｉｉｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ||||||||||||||||||||||||||||||||||Τ|||｀ｌ|＿＿__
_＿＿_|ｌ´|||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||｜|||｀||ｉｉ||｢|
ト!＿ ＿_ｌ |ｌｌｌｌｌｌｌｌ||´|||||||||||||||||||||||
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┌|_||==|_|￣ｉｉｌｌ|L｣||ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
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ﾉ-ミ | |├|_||IIII| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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三三 )ノ三三 |: :|_:了 |＿_,,|!!!!| |＿||||| ||||||||||||||||||||||
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（ ＾ω＾）
ξ；=⊿=)ξ
（ ＾ω＾）
ξ；=⊿=)ξ
（ ＾ω＾）「ﾌﾋﾋｯ！ バカじゃのう！ あれだけワシをバカにしておったのに─────
ξ；=⊿=)ξ「あ、あうあうあうあう……」
（ ＾ω＾）「ﾌﾋｯ！ ウケるというやつじゃ！ 草生えるというやつじゃ！ 」
ξ；=⊿=)ξ
（ ＾ω＾）
ξ；=⊿=)ξ
（ ＾ω＾）「はぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～…………………………」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「やめろおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！ 」
- 545 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:33:34 ID:JOnICIHE0
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- 546 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 12:34:44 ID:JOnICIHE0
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- 547 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:36:13 ID:JOnICIHE0
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良いことをしよう。
そう思いながら生きてきた。
困っている人が居たら手を差し伸べよう。
泣いている人が居たら慰めよう。
怒っている人が居たら原因を解決しよう。
喜んでいる人が居たら一緒に笑おう。
「ありがとう」という言葉に、救われてきた。
自分も「あぁ、よかった」と思えるからだ。
- 548 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 12:38:10 ID:JOnICIHE0
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お腹を空かせていたらご飯を分けよう。
道具を壊してしまったら直してあげよう。
怪我をしていたら治してあげよう。
お願いをされたら引き受けよう。
笑ってくれるなら、それで良い。
自分にはそれぐらいしか出来ないのだから。
そうしてずっと生きてきた。
- 549 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:39:17 ID:JOnICIHE0
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本当なら死んでいたはずの自分を救ってくれたのは、村のおかげだ。
捨てられていた、こんな自分をここまで育ててくれた、村のおかげだ。
だから自分はそれに応えなければいけない。
みんなのために生きよう。
みんなが幸せになれるように生きよう。
- 550 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:40:26 ID:JOnICIHE0
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今日も仕事を頼まれたので完ぺきにこなした。
子供の面倒を見るように言われたから見た。
悪人も裁いた。
害獣も倒した。
良くやったと言ってくれた。
良かったと思った。
- 551 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:41:12 ID:JOnICIHE0
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そうして生きてきた。
自分は幸せ者だと思う。
みんなの笑顔が見られる。
自分も良かったと思える。
だから幸せだ。
そうして生きてきた。
何度目かの冬を迎えたころ、病が流行った。
優しかった人たちが居なくなってしまった。
- 552 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:43:28 ID:JOnICIHE0
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村で一番偉い人、村長が自分に言った。
自分をここまで育ててくれた人だから、自分は頷いた。
自分は生贄になった。
一番良い人だから、神様も喜んでくれると村長は言っていた。
みんなのためだから、神様も喜んでくれるならと自分は答えた。
数日後、自分は川に沈められた。
誰も何も言わなかった。
村にとってどうでも良い人だとか、いなくなっても良い人だとか、
そういう声が聞こえたのは気のせいだろう。
神様どうか、みんなを助けてください。
自分はそれだけで、幸せです。
- 553 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 12:43:48 ID:JOnICIHE0
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- 554 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:44:10 ID:JOnICIHE0
……たわけめ。
- 555 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:46:27 ID:JOnICIHE0
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（； ﾟωﾟ）「寝坊した！ 」
寝ぼけ眼で、うすらぼんやりとした視界の中でちくたくと針を進める時計を見て、僕は飛び起きた。
ツンさんがパンを頬張りながら「起こしたんじゃぞ」と言うが、起きなければ全くの無意味である。
いや起こしてくれたことは非常にありがたいのだけど、もうちょっと頑張って叩き起こすくらいのことは
しても良かったのではないだろうか。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そんなことしたら、死ぬじゃろ」
（； ＾ω＾）「そうだった！ 」
- 556 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 12:48:43 ID:JOnICIHE0
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二二二二二二二二二二二二 [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ‘ｰ' ﾁﾊ|:ｱ |内| |
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制服の袖に腕を通して、僕はツンさんの持っていたパンを一つ貰うと家を出た。
幸いなことに、今日は創立記念日。完全な休日ではないけど、始業は遅く、
終業は早くなっている。４限で終了なのだ。
だから走ればまだ始業に間に合うかもしれない。
しかし急ぐと死んでしまう可能性が高い。
僕は慎重にかつ俊敏に安全確認をしながら急いで学校に向かった。
案の定、途中で転んで僕は一度死んだ。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけめ！ 」
ツンさんにめちゃくちゃ怒られたけど、うん、そうだよね。
- 557 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 12:50:51 ID:JOnICIHE0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
死因：頭を強打
残機：（ ＾ω＾）×４０－（>>558の書き込み時間末尾×2）
（最大値２０、最小値２とする）
（３０分以上書き込みが無い場合は１０で処理）
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- 558 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 12:59:28 ID:INRKzWBQ0
- 生きろ！
- 559 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:03:20 ID:JOnICIHE0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×２４
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- 560 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:03:45 ID:JOnICIHE0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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先ほどの転倒を含めて、僕の残機はあと２４回。控えめに言って、まずい。
トソンさんの件からも、やはり僕は何度か死んでいた。
それは誰かを助けるために仕方なくであり、決して不注意から
ドアに小指をしたたかに打ち付けたからだとか、食べ物を食べてる時に
ついうっかり唇を噛んでしまったりだとか、そういうわけではない。
そういうわけではない。
- 561 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:04:14 ID:JOnICIHE0
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- 562 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:04:34 ID:JOnICIHE0
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二 -‐ '' ¨
| | .::| ＿／ .イ | | ／ | _ , || |:T''
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| | .::|__ _､‐'|＿|ｉ'´l |..| / Ｌ,_,. -‐‐''´ ./ ＿||
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| | _, ┐
| | ..:| | |＿ /rし'し'し'ﾆﾆ⊃ | 't / :.:.:.:
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| | .::| | || |＿＿,ｒ ｛ ⌒¨¨⌒¨つ l ● i/ .:.:.:.:.:.
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学校に到着し、教室に向かうと今まさにモララー先生が入るところだった。
僕に気づいた先生は、ドアに伸ばしていた手を引っ込めると、ニヤリと笑いながら
教室を指さし、貸しだぞと口パクで僕に伝えた。
（ ・∀・）（は・よ・入・れ）
（； ＾ω＾）（貸・し・だ・ぞ……だとぉぉぉ……？）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「早く入れ」
そんな仕草も様になるのだから、モララー先生が憎い。
所詮、顔が良いだけなのに。優しくてユーモアセンスにも溢れ、人望に厚く、仕事も真面目、
気配り上手で聞き上手、教え方も上手で生徒に真摯に向き合う姿は教師の鑑。
ただ、それだけなのだ。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「完敗じゃないか……」
（； ＾ω＾）「負けじゃない。勝ちへの途中だお」
僕は教室に入った。
- 563 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:04:56 ID:JOnICIHE0
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- 564 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:09:14 ID:JOnICIHE0
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＿＿＿＿＿＿[ _,ノ---_:_:_〕 ,,,_______/ ＼＿_ノﾞヽ || || | | |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ・∀・）「お疲れのようだね内藤君……？ 」
１限目の国語を受けている最中、僕はまたしても居眠りをやらかしてしまったようだ。
モララー先生に優しく肩を揉まれ、僕ははたと目を覚まし、モララー先生が「別に寝てても良いんだよ……？」と
耳打ちをして優しく圧をかけた。
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ （ ＾ω＾） ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ ﾁｯ
女子の舌打ちが僕を囲み、その視線に刺し殺されると思った僕は肩を丸めて謝った。
- 565 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:10:08 ID:JOnICIHE0
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￣￣ . ＿＿＿＿ ,,..-''" ,, | | | |-''"
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`) 「お前、最近居眠り多くないか？」
隣の席のドクオが、小さい声で心配をする。
ドクオの言う通り、確かに最近は居眠りが多く、それは僕も自覚していることである。
だがしかし、それには理由がある。
僕はまだ悪霊をみつけられていないのだ。
（ ＾ω＾）「ちょっと、探し物があってお」
('A`) 「彼女は落ちてるもんじゃねーから無駄だぞ」
（ ＾ω＾）「バカにしてんのか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξﾌﾟﾌｰｯ
（ ＾ω＾）（笑うな）
- 566 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:10:50 ID:JOnICIHE0
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└l ｎ | に二二l └┘/7 └‐┐ | に二二l └┘/7
U Ｕ ＜ノ ┌‐┘ | ＜ノ
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＿ ...... || || || | || || || | | | || ||
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|＿_..||￣[ ] ￣||_＿..||､||￣[ ]￣|「 |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣
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- 567 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:11:55 ID:JOnICIHE0
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＿＿＿＿＿ ...| .,,..-' | ／ ＼ ! ||
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＿＿＿＿＿＿ ／ ＼ ） ） ＿＿＿ | ||,,..-' l/ ／ ＼ ヾ
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/ / ＼ ト 、 || | ||二l. | ● ● | ||
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| /＼ | ＼ || | || ヽ （__人__） / ||
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ヽ /￣＼ 人 ＼ || | || || || ､.,＿ イ |
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_,,イ＼ ／/!ﾍ .{彡彡彡} || | || || ,イ＼ ／/!ﾍ
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/ | /⌒ヽ |｀ ''Y丶’ ｌ || | _. ＜ | /⌒ヽ |｀
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＿＿＿ ／{ |/ ∨__/ヽl ノ ／ _＿_.|| | / |/∨__/ヽl
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＿＿ ／ N |:::::| ﾊ/ イ / ＿＿＿＿].../ |:::::| ‐――┐
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￣ ／ i / |:::::| ｀ヽ i / / ､ |:::::| ￣￣￣
l/ V
{ ＼ j／ } |:::::| }’ ＿＿_＿_ / |. /|:::::|
ll V
{彡彡彡}, }, |:::::|／ ｌ ＼ /_. |. / |:::::|
l .〉
∨ ∨ } ＼. |:::::| /i ＿..||､||￣[ Τー-__!, |:::::|
／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / } || .l|￣ ||￣ l ;ゞ .|:::::| ／
.l┬''" !
━━━ ヽ{. て, |:::::| ／ ! ━━━━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
ｌ ｌ l
ゞ_ { ﾍ:/ l l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
モララー先生が「ここまで。課題は次の授業までにやるように」と言って出て行く。
（ ＾ω＾）「……課題って？」
('A`) 「……彼女を作る方法」
（ ＾ω＾）「人体錬成、か……」
('A`) 「童貞を持っていかれたｧｧｧ！ 」
(´･ω･`)「え？」
('A`) 「尻を触るな」
(´･ω･`)「嫌だと言われたらするのが僕という人間さ」
('A`) 「尻を触って」
(´＾ω＾`)「しょうがないにゃあ……」
('A`) 「話が違うぞ！ 」
- 568 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:13:49 ID:JOnICIHE0
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ミ 、 ﾄ i| |::.:i′ ＿＿ ＼ ＼ ＿＿＿ "''-..,, .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
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ヽ ｜:.|||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣
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､ ｰ ヽ}:..ﾘ_.ノ_r‐'ｧ __ .ィ´ '´ ´ﾆ⊇
ヽ ヽ廴_ ∠._ .＜ ´ { t≦’
＼ /´ o〉 -―´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ＾ω＾）「あ、素直さん。課題ってどこなんだお？」
川 ﾟ -ﾟ)「え？ 聞いてなかったの……？」
（ ＾ω＾）「えへへ」
川；ﾟ -ﾟ)「ちゃんと聞いておこうよ……」
从 ﾟ∀从「えへへ」
川；ﾟ -ﾟ)「……ハインも？」
从 ﾟ∀从「お願いします……」
川；ﾟ -ﾟ)「みんな耳でも腐ってるの……？」
- 569 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:14:35 ID:JOnICIHE0
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＿＿＿＿＿＿ ／ ＼ ） ） ＿＿＿ | ||,,..-' l/ ／ ＼ ヾ
|| || ||
/ / ＼ ト 、 || | ||二l. | ● ● | ||
|| ||
| /＼ | ＼ || | || ヽ （__人__） / ||
|| ||
ヽ /￣＼ 人 ＼ || | || || || ､.,＿ イ |
|| || ||
_,,イ＼ ／/!ﾍ .{彡彡彡} || | || || ,イ＼ ／/!ﾍ
_ || || ||
/ | /⌒ヽ |｀ ''Y丶’ ｌ || | _. ＜ | /⌒ヽ |｀
‐ ､ || ||
＿＿＿ ／{ |/ ∨__/ヽl ノ ／ _＿_.|| | / |/∨__/ヽl
V || ||
＿＿ ／ N |:::::| ﾊ/ イ / ＿＿＿＿].../ |:::::| ‐――┐
, V＿＿..||
￣ ／ i / |:::::| ｀ヽ i / / ､ |:::::| ￣￣￣
l/ V
{ ＼ j／ } |:::::| }’ ＿＿_＿_ / |. /|:::::|
ll V
{彡彡彡}, }, |:::::|／ ｌ ＼ /_. |. / |:::::|
l .〉
∨ ∨ } ＼. |:::::| /i ＿..||､||￣[ Τー-__!, |:::::|
／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / } || .l|￣ ||￣ l ;ゞ .|:::::| ／
.l┬''" !
━━━ ヽ{. て, |:::::| ／ ! ━━━━━━ ; - ､./.l ,.／. |:::::| /
ｌ ｌ l
ゞ_ { ﾍ:/ l l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒
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(´･ω･`)「少なくとも僕は聞いてたから腐ってないよ」
('A`) 「お前が腐ってるのは性根だよ」
(；´･ω･)「まぁ！ なんて酷い事を言うんだ！ 」
('A`) 「乳首つねるな」
(´･ω･`)「そんなことを言う悪い乳首はここか！ 」
('A`) 「落ち着いて聞いてほしい。乳首は喋らないんだ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……なんじゃ、喋らんのか」
（； ＾ω＾）（……えっ！？ ）
- 570 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:15:34 ID:JOnICIHE0
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ||(l||l)| i::.::|i::.ト八|＼jー＼::|::..:i.::.::| ,,..-| || | | |
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||.└─┘ l |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ||
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|| | |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| || |
|| | | | || || ||
|| |∨|::.:: ' U:.:.:|::.::.| ||＿| || | | |
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|| ＿ | i人 ｎ /::.::||:::.:|| || | | | ||
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＿ ...... || / r┘'.l::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:|
|| | | | || || ||
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| _く'＿｀つ、_V|:/r} ∨::.::i|::.::.:| || | | |
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] /////ヽクi:i:/::/:卜＿＿/!::.::八::.: | || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| ﾉ￣￣〈,｝:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼ || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿ l { |:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ.||＿＿＿＿＿
| L ＿ l l }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ l ', ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ || l lノ.ヽ＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l .||￣ ||￣￣||￣
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━━━━━━━━━━ l/ l `''＜_廴,L -=≦:- ﾉ ! ━━━━━━━
｜ l､ ｀ﾐ l
｜ ' ､ ﾉ
ヽ / ＞､ _,， -‐'"
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そうこうしていると、休み時間を終えるチャイムもなってしまった。
結局、国語の課題はなんなのか分からないままなので、また素直さんに聞かなくてはと
思って彼女の方を見ると彼女はまさかの口パクで伝えてきた。
川 ﾟ -ﾟ)（１３４ページから１５０ページの内容をまとめるんだよ）
（； ＾ω＾）（え、大好き……？）
かーっ！
かーっ！
っべぇー！ まいったなー！ ちくしょうめ！ かーっ！
大胆だなーっ！ 素直さん、大胆すぎっ！
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ（ダメじゃ……死に過ぎて頭が腐ってしもうた……）
- 571 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:15:59 ID:JOnICIHE0
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- 573 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:19:00 ID:JOnICIHE0
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ヽ_／|/＼ ノ
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２限の授業。
先生の話を右から左へ受け流しつつ黒板の文字を書き写す。
ふと、視界の端にこっくりこっくり舟を漕いでいる頭が映った。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
トソンさん、まずいですよ。
見つかったら怒られちゃいますよ。
２限の科学の先生、怖いで有名じゃないですか。
ほら今まさにあなたの後ろに回っていますよ。
( <●><●>)「都村さん、前の問題を解いてください」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「っ！ 」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「わかりました」
（； ＾ω＾）（これは赤っ恥をかくことになるぞ都村さん！ ）
- 574 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:19:41 ID:JOnICIHE0
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ヽ_／|/＼ ノ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
しかしあくまでも平静を保ちたいのか、トソンさんはツタツタと
堂々とした足取りで黒板の前へと行く。
しばし沈黙した後、振り返った。
（ ＾ω＾）（そうだ、謝るなら早い方が良いんだお！ ）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（経験者は語る）
- 575 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:20:57 ID:JOnICIHE0
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/: ヽ |､`ト}ィ .ﾊ ，
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「これ、全部解いて良いんですよね」
( <●><●>)「え？」
（； ＾ω＾）（やめるんだお！ 一度吐いた言葉は引っ込められないお！ ）
しかし、僕の心配を余所にトソンさんはスラスラと黒板に正解を埋めていき、先生の表情が
段々と「ほう、やるではないですか。あなたの事を甘く見ていましたよ」という物になっていく。
いや、わかんないけど。
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「これで良いですか？」
( <●><●>)「……席に戻りなさい」
- 576 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:22:12 ID:JOnICIHE0
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|| ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i ノ;;;;;;;;;;/ || || | || | | |
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トソンさん、堂々と席に戻る。
教室に「あいつ、寝てたよな？」「凄いな」と声がちらつく。
その声に変わらず、僕もトソンさんを凄いと思う。
僕と同じように居眠りをかいていたのに、なぜ君はそんなスラスラと問題を解いてしまうんだい？
いったいこれはどういうことなんだい？
(ﾟ、ﾟ*ﾄｿﾝ「ふへっ」
トソンさんが笑う。
（ ＾ω＾）（あ、これ寝てたフリでこういうシチュに憧れてたやつだ）
トソンさんの思考が何となく分かるようになった僕は、彼女の真意に気づく。
- 577 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:25:49 ID:JOnICIHE0
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| ヽ ヽ /
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( <●><●>)「あ、最後間違えてますねこれ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
- 578 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:26:52 ID:JOnICIHE0
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|| ゞヽ:.ヽ:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l;ﾑ:/--ヽ:.ﾊ:l:.:l:ｲ||
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＿ ...... || ヽ:.:.:ヽ ､6 V:.:.:.:l ´ /:.l|| || | | |
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「誰にだろうと、抗えないのさ。間違いは必ず、私たちの後ろをピタリとついてくるのさ」
詰めが甘いのもトソンさんなのだ。
- 579 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:27:12 ID:JOnICIHE0
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- 580 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:31:57 ID:JOnICIHE0
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３時間目が終わり、僕は人通りの少ない廊下の隅、その窓辺に肘を乗せて黄昏ていた。
というか逃げ場を塞がれていた。
（； ＾ω＾）「な、なに……？」
从 ﾟ∀从「……」
険しい顔をしたハイン。
なんだ、原付代の請求だろうか。だがあれはいつでも良いと言ったじゃないか。
返す気はあるのだ、アルバイトをして、いつか返すという気はあるのだ。
- 581 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:34:09 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从「……もうすぐで退院だってよ」
（； ＾ω＾）「……お？」
从 ﾟ∀从「ロマネスク」
（ ＾ω＾）「お、おー！ そ、そうなのかお？ 良かったお！ 」
ロマネスク。
悪霊の一部に憑りつかれていた彼、僕の所為で入院してしまっていた彼が
この度めでたく退院の目途が立ったようだ。僕も何度かお見舞いに行ったが、
不愛想な顔をされるだけだった。
- 582 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:35:36 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从「まぁ、怒ってはないだろうさ。あいつも、自分が悪いって言ってたし」
从；-∀从「ただなぁ……何であんなことをしちゃったのかは、やっぱり全然覚えてないらしいんだ」
（； ＾ω＾）（悪霊の所為だなんて言えないし、忘れてくれてるならその方が良いお……）
う
从 ﾟ∀从「……」
（； ＾ω＾）「な、なに……？」
- 583 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:36:07 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从「……タイミング、よかったんだよなぁ」
（； ＾ω＾）「！？ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「まぁ分かっておったからなぁ」
从 ﾟ∀从「しかも、あいつに勝てたってのもなぁ」
（； ＾ω＾）「か、体鍛えてたから！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「死にながらドーピングしたようなもんじゃからなぁ」
- 584 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:36:35 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从
（； ＾ω＾）
从 ﾟ∀从「ま、そんなことはどうだって良いか」
（； ＾ω＾）「……お？」
从 ﾟ∀从「ん？ どうだって良いんだよ。お前も、あいつも、アタシも、みんな無事……とは言えないけど」
从 -∀从「まぁ、今こうしていられてるわけだし」
从 ﾟ∀从「……最近じゃ、もうちっと周りに溶け込められるようになって」
- 585 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:37:35 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从「……まぁ、学校も良いかなって思えてきたからな」
（ ＾ω＾）「それは、良いことだお」
从 ﾟ∀从「まぁ、そうだな。うん」
从 ﾟ∀从
（； ＾ω＾）「？」
从 ﾟ∀从「ま、それだけだ」
（； ＾ω＾）「えっ」
- 586 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:39:43 ID:JOnICIHE0
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从 ﾟ∀从「なんだぁ？ 人気のない場所で、なーんか別の事を考えちゃったか？」
（； ＾ω＾）「は、はぁー！？ だ、誰がハインなんかと！ 」
从 ﾟ∀从「一言もアタシの事をとは言ってないが……？」
（； ＾ω＾）「」
从 ﾟ∀从「アタシとなんだって？」
（； ＾ω＾）「」
从 ﾟ∀从「顔に出やすいなぁ」
（； ＾ω＾）
（ ＾ω＾）「分かってないなぁ。僕はモテたくてモテたくして仕方がないばかりに
プライドと理想と偏見ばかりが肥大化した男だぞ」
（ ＾ω＾）「考えるに決まってるだろ！！！！！ バカか！！！！！！ 」
从；ﾟ∀从「開き直るなよ……」
- 587 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:40:41 ID:JOnICIHE0
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| | .::| 八 {rf笊， | | ＼ ゞ l ||
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从 ﾟ∀从「ま、そういう訳だから。またアイツのとこ、顔出してやってよ」
（； ＾ω＾）「お、おう……わかったお」
う
从 ﾟ∀从「お前も、自分を大事にしろよなー」
そういって、ハインは教室に戻っていく。
自分を大事にと言われても、なぁ。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だがあいつのいう事はもっともだぞ」
（； ´ω｀）「そうだけどさぁ……」
- 588 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:43:18 ID:JOnICIHE0
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現在、残機２４。
朝も思っていたが、やはり猶予はない。
悪霊探しも、成果のほどは果たして良くない。
どこかに隠れているのか、それとももう既にいなくなってしまったのか。
しかし学校付近に漂う気配はまだ色濃く残っている。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「すまんな」
（ ＾ω＾）「え？」
- 589 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:46:07 ID:JOnICIHE0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「見つけてやれなくて、すまん」
（； ＾ω＾）「別に、ツンさんが謝る事じゃないお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
（ ＾ω＾）「ま、まぁまだなんだかんだで命も残ってるし」
（ ＾ω＾）「これから頑張れば良いんだお！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……そうじゃな！ 」
- 590 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:48:39 ID:JOnICIHE0
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└l ｎ | に二二l └┘/7 └‐┐ | に二二l └┘/7
U Ｕ ＜ノ ┌‐┘ | ＜ノ
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トミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | | |ⅱ
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i ｋ'ヽ ＼ !
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休み時間を終えるチャイムが鳴る。
僕も急いで教室に戻るのであった。
- 591 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:49:16 ID:JOnICIHE0
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- 592 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:50:19 ID:JOnICIHE0
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４限目。
これが終わればようやくお昼だと思うと俄然、やる気は置いておくとして、眠気もいったん置いておくとして、
早く食わせてくれとお腹の虫が元気に暴れまわる。
待ち遠しい昼ご飯をそわそわしながら待つこと５０分。
ようやく、授業が終わりを見せた。
- 593 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 13:51:59 ID:JOnICIHE0
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ヽ | || || ||
| ● ● | ┘ l| || | ||二 | /＼
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ヽ （__人__） / || || | || ヽ /￣＼ /
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ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> || || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_
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＿＿＿＿ /_/V__/ヽ／ ＼ _＿_＿_＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
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＿＿＿ r く｀ |::::| l ∨ ＿＿＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
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￣￣￣ | .|::::| ＿,-,', /. ∨ ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i
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￣￣￣ |.;/ |::::| |-‐/ ∧/./ ∨ ＿{ ＼ j／ {. |:::::|
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{ } ,,
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|.ﾉ ﾍ:/ / l/ / ゞ_ { ﾍ:/
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('A`) 「よーし、飯だ飯！ 」
(´･ω･`)「もう二度と屋上で食べないよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「だが趣があっただろう。たまにはああいうのも良いものだよ」
川 ﾟ -ﾟ)「そう思ってるのはトソンだけだよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？」
从 ﾟ∀从「こいつたまに毒づくから慣れた方が良いぞ」
川；ﾟ -ﾟ)「そ、そんなことないよ」
- 594 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 13:58:05 ID:JOnICIHE0
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| ／ ＼ ! ＿ ...| .,,..-'' ／ ＼ |
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＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ ||l)| ＿＿＿＿＿＿ | ||,,.. / / ＼
ヽ | || || ||
| ● ● | ┘ l| || | ||二 | /＼
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ヽ （__人__） / || || | || ヽ /￣＼ /
| || || ||
､.,＿ イ || || | || || `ｰ ｲ |
|| || ||
ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> || || | || _,,イ＼ ／ !ﾍ_
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／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ || || | |/ | /⌒ヽ i ''
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＿＿＿＿ /_/V__/ヽ／ ＼ _＿_＿_＿_.|| ／{ |/ ∨__/ヽl
`ﾞ>i || ||
＿＿＿ r く｀ |::::| l ∨ ＿＿＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/
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￣￣￣ |.;/ |::::| |-‐/ ∧/./ ∨ ＿{ ＼ j／ {. |:::::|
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{ } ,,
/ l, |::::| y / ::. 〉 ||￣[ ∨ ∨ } ＼ |:::::|
{彡彡彡}
＼| .|::::| / ＞ｰヵ-‐─〈| .l|￣ || ＼ フ ゞ |:::::|
/ ｌ |
━━━ /.| ／.!::::! / //´ ｀ , ' ━━━ ヽ{. て, |:::::|
／ .i |
|.ﾉ ﾍ:/ / l/ / ゞ_ { ﾍ:/
l }
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('A`) 「正直とは時として人を殺す刃となるんです」
(´･ω･`)「ドクオ、僕の鞘となってくれないか」
('A`) 「脈絡なさすぎてコワイ」
いそいそと席を用意するみんなに、弁当箱を片手に僕も混ざる。
ショボンの隣はドクオの特等席なので、丁寧に用意をする必要がある。
('A`) 「お前が座っても良いんだぞ」
（ ＾ω＾）「いいえ、いいえ。それはなりませぬ。あってはならぬのです」
- 595 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:00:52 ID:JOnICIHE0
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i::::::::l:/,ｨ斧ﾐ`＾'ｿｨ斧レj::::| || | ||二l.|| ||
|| / ＼ ＼ ヽ | } } i |
|:::::rj::l! v_ｿ Ｖｿ !::::::! || | || ||
|| || { ＼＼、 | | | } }乂}
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/ l / ＼ヽ: :iｍl: :.:ﾒ/ } | .l|￣ ||￣ _] {ーi{ {ﾆﾆﾆ=
／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ，
━━ / .l ./ ＼:.! .ﾉ: ｲ/ 厶 j ━━ と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V
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｢` ｰ─┴r─ﾐ ヾ:／ / / | ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／
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| { 「｀ フ -ヾ:::ｨ::!l:::､/ ＼ ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={
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そうして席の用意が出来ると、僕たちは各々昼ご飯を食べ始める。
川 ﾟ -ﾟ)「ハイン、そのハンバーグと私の梅干を交換しよう」
从 ﾟ∀从「レートおかしくね？」
川 ﾟ -ﾟ)「難しい言葉を知ってるね。私はわからないから貰うよ」
从；ﾟ∀从「おいこいつ段々図太くなってきてるぞ！ 」
- 596 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:02:07 ID:JOnICIHE0
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ヽ （__人__） / || ＼. ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.ヽ |
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､.,＿ イ || ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ､:.:.:.
i:.:.:.:.`'くヽ:., | || || ||
,イ＼ ／/!ﾍ _ i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.| ＼:.:|､:.:.:.:.:.:.V:.l
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ヽヽ /
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Τー-__!, |:::::| ／ l ,.ィ´ [ ヽ:.:| }:.:/
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それ手作り？」
(´･ω･`)「うん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……上手だね」
(´･ω･`)「なんで落ち込んでるの」
('A`) 「ブーン君！ご飯、美味しいね！ 」
（ ＾ω＾）「パクパク！ パクパク！ あー！ 美味しい！ ご飯！ 美味しい！ 」
('A`) 「しょっぺぇよぉ！ 今日の飯、なんだかしょっぺぇよぉ！ 」
- 597 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:03:17 ID:JOnICIHE0
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ドクオと仲良くしょっぱくなったご飯を食べる。
ツンさんは先ほど渡しておいたおにぎりを頬張っている。
そういえば最近、フラグを見ることがなくなってきている。
このままであれば、悪霊探しに集中できるなと思いながら僕は卵焼きに手を伸ばす。
悪霊を見つけたら、ツンさんに封印してもらう。
そうしたら僕の呪いも解けて、またいつも通りの日常に戻るのだ。
とほほ、もう死ぬのはこりごりだ。
（ ＾ω＾）（そういえば、ツンさんは……）
- 598 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:04:41 ID:JOnICIHE0
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￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿ └ぅ)ヽﾚく｀¨ T爪レj/ |_..|| || ＿_..||＿＿＿＿＿
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━━━━━━━━━━━ iﾍ.ヽ､`l |: ::｀、 ,!: : : :ll ,l. ∧ ヽ、 ‐'二 ､ ━━━━━
| ｀ヽ､ﾞl ﾐ: : :丶 l: : : 〃 ﾚ ∧｀:、 ＼ ‐=ニ′
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
今、ツンさんは僕の呪いから守るために居てくれている。
だが呪いが解けたら、もうお別れなのだろうか。
いや、案外頼めば居てくれるかもしれない。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ﾑｼｬﾑｼｬ
まぁ、その時に考えればよいだろう。
（ ＾ω＾）「ブエックシ！ 」
('A`；) 「汚い！ 」
つ”
(´･ω･`)「おっと。ドクオ君、服についた唾を―――――？」
('A`) 「何もしないよ？」
- 599 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:07:11 ID:JOnICIHE0
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おっといけない。
僕としたことがくしゃみをしてしまった。
ドクオに軽くごめんと一言言おうとして、しかし僕は思わずその一言を飲み込んでしまった。
（ ＾ω＾）
（； ﾟωﾟ）「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！？ 」
- 600 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:08:50 ID:JOnICIHE0
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('A`) 「ど、どうした？」
(´･ω･`)「ドクオ、謝りなよ」
('A`；) 「ご、ごめんね？」
僕は叫んでいた。
その光景に叫んでしまった。
いや、ドクオは何も悪くない。
- 601 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:09:29 ID:JOnICIHE0
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なんで、どうして。
僕がくしゃみをした。
そうしたら、気づいたら。
- 602 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:10:24 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「な、なんで……」
（； ＾ω＾）「なんで、みんな……」
（； ＾ω＾）「どう、して……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
- 603 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:13:01 ID:JOnICIHE0
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/ / ＼ ヽ ...| .,,..-''||,,l/ ／ ＼ ヾ
|| ||
＿＿＿＿＿＿ | /＼ | ＿＿＿＿＿ | ||,,..-''" |
● ● | || ||
ヽ /￣＼ /l| || | ||二l.|| ヽ （__人__） / |
|| ||
`ｰ ｲ || || | || || || ､.,＿ イ
|| || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || | || || || ,イ＼ ／/!ﾍ
_ || ||
/ | /⌒ヽ i '' ､ || | || _. ＜ | /⌒ヽ |｀
‐ ､ || ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i || | | / |/∨__/ヽl
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＿＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ _＿_.|| | / |:::::| ‐――┐
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＿ ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | ＿＿]...| /
､ |:::::| ￣￣￣ l/ V ..||
{ ＼ j／ {. |:::::| { } / |. /|:::::|
ll V
￣ {彡彡彡}, } |:::::|／ { } _＿_ /_. |.
/ |:::::| l .〉
∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} ＿＿ Τー-__!, |:::::|
／ l ,.ィ´
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ||￣[ l ;ゞ
.|:::::| ／ .l┬''" !
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | l|￣ ||￣￣||. ; -
､./.l ,.／. |:::::| / ｌ ｌ l
━━━━ ゞ_ { ﾍ:/ l } ━━━━l V ﾍ:/ ／ /}V.⌒ l
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- 604 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:16:10 ID:JOnICIHE0
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（ ノ ￣:::::::::::::::ヽ、 _＿__ | _
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´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 ,,..-''" ,, | ´ ＼ '"
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/ | lヽ ヽ＼
＿/:::::::i::::| ､:::､::::l;;;;;;;;;;;|::__ノ /;;;|;;;;;ノ '::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ,,.. / | ＼ l厶 } l lﾍl l i
|:i::::::i::::| ンヾ_|::::;;;;;ﾄ;;;;;;;;/;;;;;;l ┘ l| i::.::|i::.ト八|＼j斗＼::|::..:i.::.::| |
／}l-ﾐﾊ /l人ﾉ l | }
|/|:::::ト,|.` 了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/ || |::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| l
/ { ,ｨ'炒 ﾉ l/ l V/
ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i ノ;;;;;;;;;;/ || |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i
）:.| | V/ l}、 l｀¨ , l Y |
1:::y |::::/ く;;;／ || ∨|::.:: ' l:.:.:|::.::.|
{i | /| { ﾍ N ' l、 |ﾍ
ヾ;::ﾄ､ っ ﾄ:/ i_ || | i人 ─ /::::||:::.:| Vl
/ l/` -ﾄ、 ',__ r--＜＼| ||
＿＿＿ |::| ヽ-iﾚ_,r'￣/i ||＿_ |::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| }/／ﾊ/ﾊ「
＼＿＿≧ lﾊ| ||
＿＿＿ |ﾉ ,,〃 /::::::::::::::::ヽ .|]＿ 厂|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| || | l/ ﾆﾆﾆ,ｲﾆﾆﾆﾆY ＿..||
￣￣￣￣ イ::/ﾆ/, - _二二ﾆi /::.:/／ - /!::.::八::.: |ﾊ || |
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- 605 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:16:44 ID:JOnICIHE0
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みんなの頭に、旗が、フラグが立っていた。
『教室に居る全員』に、フラグが立っていたのだ。
- 606 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:18:55 ID:JOnICIHE0
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{rf笊， | | ＼ ゞ l ||
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＼､Vソ＼ | !＼ ゞ ＼ , ||
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＼Ⅵ“´ ' __ |:.i:..|/ || | || || |
圦 V ア / / / ||
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￣ ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::::/´ ヽ〉 _＿_|_..|| || jI厶ィｉ/く,／ー}／⌒i:i:i:i:⌒＼
`Lj^i」^L .ﾉY .|::::::::iﾆ二７:::::::::::::::::::/ i ＿＿＿
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〈ゝ 」_:ﾚ' 〉ﾊ:::::::::| /:::::::::::::／ i ||￣￣|| ,
{i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/i:i:i:i:i:i:i:i:i/
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i ﾊ i ヽ:::|'::::::／ r┴ｧ冖＼ｉ{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:/
| | ヾ／ } _{ ⌒ ＜i:i:i:i:i:i／^ 、i:i:i:i:i:i/
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（； ＾ω＾）（ど、どうして！？ ）
（； -ω-）（まさか僕のくしゃみが原因で！？ ）
試しにもう一度くしゃみをぶちかますが、フラグは消えなかった。
つまり僕のくしゃみは原因でないことが分かった。
分かったからなんだ。
从；ﾟ∀从「な、なんだよ」
川；ﾟ -ﾟ)「風邪？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ。病に侵されるとはね」
- 611 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:56:03 ID:JOnICIHE0
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|| |: `マﾆ :| :/ :| Ｕ ´￣` =ﾐ:.:リ
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|| く:_:人: :ト :. ! ´ ,:.:.: :|_:了|| | | |
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＿ ...... || || l:└ぅ)ヽ.| .ｲ:.:i:.|:ｱ
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（； ＾ω＾）（ツ、ツンさん！ ）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ（わ、わからん！ 全然わからん！ ）
（； ＾ω＾）（なんだ、どういうことだ。みんなが死ぬ？ みんなが……？）
フラグが立つということは、良くない事――――死んでしまうようなことが起きるという事だ。
今までは事故や誰かに襲われるという事が起こった。
だが、これはなんだ。
みんなが、そういう目に合うという事なのか。
（； ＾ω＾）（……お！？ ）
- 612 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 14:57:49 ID:JOnICIHE0
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だがよく見ると、教室の全員がそうとは限らなかった。
僕を奇異の目で見る何人かには、フラグが立っていない。
良く見ると、ハインにもフラグは立っていなかった。
从 ﾟ∀从「？」
（； ＾ω＾）（立たない人もいる……無事な人もいるのかお？）
（； ＾ω＾）（もしかして、刃物を持った奴が教室に乗り込んでくる……とか？）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「なるほど！ 」
嫌な考えだが、クラスの一部を除く全員にフラグが立つ理由としては十分だろう。
助かる人間もいれば、そうでない人間が居るというのも納得が出来てしまう。
- 613 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:58:59 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）（確認しなくちゃ……）
('A`；) 「お、おいブーン？」
僕は教室を飛び出して、各クラスを廊下から覗いた。
他の場所は、他のみんなはどうだろう。
フラグがあるのはここだけか、他もそうなのか。
（； ＾ω＾）「！？ 」
しかし他のクラスも同じであった。
その多くが頭にフラグを立たせている。
一瞬、テロリストが乗り込んでくるのかとバカな考えをよぎるが、しかし現状そうとしか
考えられない。いや、違う。だとすればもっと多くのフラグが立つはずだ。
- 614 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 14:59:42 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「……」
う
なんだ、何が原因だ。
いつ起きる。バラバラの出来事が、不幸が重なってフラグが立っているのか？
それとも、一度に起こる何かが原因でフラグが立っているのか？
分からない。
僕はどうすれば良い。
この異様な状況、僕はどうしたら良いのだ。
- 615 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:14:36 ID:JOnICIHE0
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＿ ...... || [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ｀¨ ‐ﾁﾊ|:ｱ ／｀i| |
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| L ＿＿＿ ： ＿､ 丶 ＼＞-ノ、＜ ..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ] |ヽ : ／ i:i: : ∨￣￣｀ヽ|: : : : :/i/|ゝ |￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| l Y Ⅵ: : :∨￣￣ヽ|: : : :/i/:/
ﾊ ￣ ||￣￣||￣ ||
━━━━━━━━━━━━━ ∧ .∨ Ⅵ: : : ﾟ， |: : :/i/:/ ！ ━━━━━━
∧ V Ⅵ: : :.:! / : /i/ ﾊ ∧
Y 丶 }i:i : :.:! ／ : ｲｼ / } ヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい、共通点はなんじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「立ってるやつと立ってないやつ！ 共通点はなんじゃ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「それが分かれば、何が原因か突き止めることが出来るかもしれんじゃろ！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「走れ！ 何とかできるのは、お前だけなんじゃぞ！ 」
（； ＾ω＾）「つ、ツンさん…… 」
（； ｀ω´）「わ、わかったお！ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、でも気を付けて走るんじゃぞ！ 」
- 616 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:15:53 ID:JOnICIHE0
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/ Ｕ / ＼ ト 、 || | ● ● | | |
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| /＼ | ＼ || ヽ （__人__） / | |
|| || ||
ヽ /￣＼ 人 ＼ || | ､.,＿ イ
| | | || || ||
_,,イ＼ ／/!ﾍ .{彡彡彡} || | ||ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> | |
|| || ||
/ | /⌒ヽ |｀ ''Y丶’ ｌ || | ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ |
|| || ||
＿＿＿ ／{ |/ ∨__/ヽl ノ ／ _＿_.|| /_/V__/ヽ／ ＼ |
|| || ||
＿＿ ／ N |:::::| ﾊ/ イ / ＿＿＿ r く｀ |::::|
l ∨ ||_＿..||＿＿..||
￣ ／ i / |:::::| ｀ヽ i / | .|::::| ＿,-,', /. ∨
{ ＼ j／ } |:::::| }’ ＿＿_＿_ |.;/ |::::| |-‐/
∧/./ ∨
{彡彡彡}, }, |:::::|／ ｌ ＼ /, |::::| | ./
∨. ∨ '-,,,
∨ ∨ } ＼. |:::::| /i _＿..||､||￣[ / l, |::::|
y / ::. 〉 「
＼ フ ゞ |:::::| / } || .l|￣ | ＼| .|::::| /
＞ｰヵ-‐─〈 ||
━━━ ヽ{. て, |:::::| ／ ! ━━━━ /.| ／.!::::! / //´
｀ , ' ━
ゞ_ { ﾍ:/ l |.ﾉ ﾍ:/ / l/ /
|＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | ゞ＝＝＝[ ]＝＝＝ / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
僕は再び自分の教室に戻る。
知っている中の人達であれば、何かしらの共通点を見つけられるからと思ったからだ。
('A`；) 「おい、どうしたんだよブーン」
(´･ω･`)「何をそんなに焦ってるのさ」
川；ﾟ -ﾟ)「課題、教えるよ……？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ふ。……あ、ダメだ言葉が出ない」
从；ﾟ∀从「おいおい、落ち着けよ」
（； ＾ω＾）「……」
- 617 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:16:41 ID:JOnICIHE0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
フラグがある人とない人。
僕は教室を見渡す。
だが、分からない。
ドクオ、ショボン、素直さん、トソンさん、ハイン。
共通点はなんだ。
ドクオたちにあって、ハインにはない。
なんだ。
（； -ω＾）（なんだ、なんだお―――――！ ）
ダメだ。
わからない。
これだけの情報じゃ、まだわからない。
- 618 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:17:45 ID:JOnICIHE0
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僕は再び廊下に飛び出し、各クラスを見ていく。
何だ、フラグの条件はなんだ。
廊下ですれ違う、フラグのある人とない人。
（； ＾ω＾）「お！？ 」
ふと、窓から校庭を見る
やはり、フラグがある人とない人が混ざっている。
いや、無い人の方が多い。この違いはなんだ。
いつ起きる。フラグは、その原因は、いつ起きる。
これからすぐなのか、それともまだなのか。
僕は間に合うのか。
- 620 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:20:39 ID:JOnICIHE0
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ξ；ﾟ'⊿ﾟ)ξ「ぐおおおおぉぉ！！！ 原因はなんじゃーーーー！！！ 」
（； -ω-）「……」
心配に、不安になってる暇などない。
走れ。
探せ。
見つけろ。
僕はもう一度走った。
- 621 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:25:19 ID:JOnICIHE0
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しかし震えた脚は、僕の意に反して力が入らない。
階段を降りようとしていた僕は、そのまま―――――――
>>622の書き込み時間末尾が偶数で成功
（１０分以内に書き込みがない場合は失敗として処理）
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- 622 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:27:36 ID:QEOmZ1sU0
- ハインちゃん可愛いよハインちゃん
- 623 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:29:22 ID:JOnICIHE0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「だ、大丈夫か！？ 」
（； ＾ω＾）「なんのこれしき！ 」
ここで時間を取られている場合じゃない。
震える足を、トソンさん風に言うと武者震いを引っ込めさせて僕はまた走った。
大丈夫、まだ。まだきっと、大丈夫だ。
- 624 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:32:45 ID:JOnICIHE0
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} V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- |
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃがどうする？ どこに向かう！ 」
（； ＾ω＾）「共通点……それ以外にも、何か情報を集めるには……」
- 625 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:36:38 ID:JOnICIHE0
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・ １～５の好きな数字を選んでください。
１．図書室
２．校庭
３．保健室
４．職員室
５．他の教室
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} V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「>>627に行くお！ 」
- 627 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:43:59 ID:AAUkRsMw0
- 2だな
- 628 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:45:20 ID:JOnICIHE0
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ここから、フラグの原因を探します。何が原因か、フラグの立つ人たちの共通点
などの予想書き込みを自由にしてください。万が一正解があった場合はすぐに正解の
行動を取り、また、ちょっとしたボーナスが発生します。正解が無くても問題はないです。
つまり、自由に書き込んでも良いですし、書き込まなくても良いです。
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: ::l:l ! | ｀`'| | |
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} V ヽヽ: fYiｿ :/'/ ﾊ ｜
| _, --､ }＿ヽヽ |ljl/::/'/ r‐- |
- 629 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:50:21 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「校庭についたお！ 」
グランドには昼ご飯を早々に食べた生徒と、一部自主練なのか
筋トレをしている生徒が居た。
大半の生徒は頭にフラグが立っておらず、立っているのは遊んでいる生徒に多く見られた。
（； ＾ω＾）「……知ってる人は、いるけど」
サッカー部の友人には幸い、フラグはない。
隅の方でバスケをして遊んでいる友人は、フラグが立っていた。
- 630 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:52:02 ID:JOnICIHE0
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「分かったか！？ 」
（； ＾ω＾）「わっかんねーお！ 」
ξ；>⊿<)ξ「ならば次じゃあ！ 」
- 632 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 15:54:25 ID:JOnICIHE0
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・ １～４の好きな数字を選んでください。
１．図書室
２．保健室
３．職員室
４．他の教室
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〉 二二ﾆl:::::::::::::: ＾^''＝-:|「「
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｀ヽ ／ / /' ＼|! _,>､＼ >､
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（； ﾟωﾟ）「次は>>634だお！ 」
- 634 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 15:56:00 ID:o.Q3WLU20
- 3
- 637 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:05:50 ID:JOnICIHE0
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（； ﾟωﾟ）「職員室ｩ！！！ 」
生徒のフラグは分かった。
だが、先生はどうだろう。
職員室に行くと、先生の殆どはフラグを立たせていた。
立っていないのは、去年結婚したばかりという若手の先生と、非常勤の先生くらいだった。
モララー先生はどうだろうかと見渡すも、しかし先生の姿は見えない。
- 638 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:08:23 ID:JOnICIHE0
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ヽ|＿＿＿|: `マﾆ :| :/ :| ´￣` =ﾐ:.:リ i:≦ | ＝ | ＼||
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____ く:_:人: :ト :. ! ´ ,:.:.: :|_:了
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|＼ ￣ l:└ぅ)ヽ.| .ｲ:.:i:.|:ｱ .＼
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ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「原因共通点は！ 」
（； ＾ω＾）「わか――――――らんお！ 」
ただ、もう少しで何か分かるような気がした。
先生の多くはフラグが立ち、外で遊んでいた生徒―――自主練をしていない生徒の多くは立っていない。
（； ＾ω＾）「もうちょっと情報を――――！ 」
- 639 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 16:10:37 ID:JOnICIHE0
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・ １～３の好きな数字を選んでください。
１．図書室
２．保健室
３．他の教室
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（； ﾟωﾟ）「次は>>640だお！ 」
- 640 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:13:10 ID:/og4J2LU0
- ２
- 642 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:15:38 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「お？」
（ ・∀・）「ん？」
- 644 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:19:01 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「こらこら、廊下を走るんじゃない」
保健室に向かうと、モララー先生とばったりと鉢合わせる。
もう少しで保健室だったが、先生の頭にフラグがないことを見て僕はほっと息を付いた。
（； ＾ω＾）「……」
う
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうしたんじゃ？」
（ ・∀・）「ほら、もうすぐ昼休みが終わるんだから戻った戻った」
- 647 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:23:30 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「……分かった、かもしれないお」
（ ・∀・）「？」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ほ、本当か！？ 」
先生にばたりと会ったおかげか、フラグが立つ人と立たない人の共通点を僕は見つけた。
先生の多くがフラグが立つ。
校庭で自主練をしていた生徒には立っていない。
遊んでいた生徒の多くに立っていた。
ハインには立たないで、ドクオ達には立っていた。
もしかすると、そういうことなのか。
（； ＾ω＾）「先生、ちょっと教えてほしいんだお！ 」
（ ・∀・）「？」
僕は自分の考えを確かめるため、先生に一つ質問をした。
生徒からの人望厚く、生徒と仲の良い先生だからこそ分かるだろう質問だ。
- 648 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 16:23:59 ID:JOnICIHE0
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- 649 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:27:33 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「～～～～～～！！！！ 」
モララー先生に質問し、確信を得た僕は「廊下を走るな」という説教を後ろに置き去り、廊下を走った。
やっぱり、そうなのか。
だとすれば、よりこの考えを確かなものにするためにも、やらなくてはいけない。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「でかした！ でかしたぞ！ 」
モララー先生へした質問は、こうだ。
旗が立つ人と立ってない人の名前を上げ、共通点はありますか？と。
もしかして、結婚したあの若い先生と非常勤の先生は、『すぐに帰るんじゃありませんか？』と。
モララー先生の答えは、こうだった。
- 650 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:37:55 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「そいつらの共通点……？ あぁ、部活に入ってるかどうか、運動部か文化部ってとこじゃないか？」
（ ・∀・）「長岡と斎藤はサッカー部に入ってて……」
（； ＾ω＾）（長岡と斎藤君はフラグが無かった……！ ）
（ -∀・）「埴谷は美術部だな。ほら、俺、美術部の顧問だから分かるよ」
（ -∀・）「で、流石兄弟。兄者と弟者は帰宅部だな。少しは勉強するために残ってほしいよ。すぐに帰るんだ、こいつら」
（； ω ）（埴谷はフラグが立ってて、流石兄弟は立ってなかった……！ ）
（ ・∀・）「で、新婚ホヤホヤのフサ先生はすぐに帰るぞ。奥さん、身重だからな」
（ ・∀・）「非常勤の伊藤先生もそうだな、早く帰る」
（； ω ）（やっぱり、そうだお）
（； ＾ω＾）（『放課後、校内に残ると』フラグが立つ―――――――――！！！！ ）
う
（； ＾ω＾）
（； ＾ω＾）（なんで――――――！？ ）
う
- 653 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 16:44:29 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「みんな！ 」
('A`；) 「お、おぉ。どうしたんだよさっきから」
理由は分からない。
どうして学校に、校内に残るとフラグが立つのかは分からない。
この考えも間違ってるかもしれない。
だから、最終確認だ。
ハインの時に分かった、フラグの特性を利用する。
- 654 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 16:45:00 ID:JOnICIHE0
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|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ||
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| / ＼ ＼ ヽ | } } i || | ||二l.|| || | | |::.::|iYf:心
ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| ||
| { ＼＼、 | | | } }乂} || | || || || | | |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ
弋::ｿ}|:.::i ）:.| ||
| { 〇 ＼!＼|＼|イ }^Y l || | || || ||＿| |∨|::.::
' U:.:.:|::.::.| ||
V { U ｌ }_ﾉ || || | || || || |
i人 ｎ /::.::||:::.:| ||
i{ 圦 （~~~~~） } } { ＼ | || || || l::∨
≧ｭ イ V::..||.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿[l＿ '， | ` ＿_ イ.i} 人＼ ﾉ| | || || || | V|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| ||
＿＿＿＿＿＿＿＿ V ／ { ／ ﾚ'≦⌒＿＿]...| || || || イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.|_ |
￣￣￣￣￣￣| _ /＼ .／ /ﾆﾆﾆﾆ=` ､ | || || / ｝:i:i|i::.∧
｢ │:/ ＼| ＼
￣￣￣￣￣ .「 ＿ _／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼ |_..|| || ＿ | |:i:i|i::ﾊ. |
|厶 /i// ヽ
nn ／ﾆﾆ= ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼ "''-..,, .ﾞr
i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l
l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼ 、 「 | }/
ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ l ／ l
_] {ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^ ､ ヾ， .......||.ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ
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と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V /⌒ﾆ='， 〉＜ ′ / / ／ `''＜_廴,L -=≦- ﾉ
!
￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／ ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ
l
圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣ |ﾉ´＞ ヽ ﾉ
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ={ | レ ＞､ _,， -‐'"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「ハイン！ 」
从；ﾟ∀从「な、なんだよ……」
（； ＾ω＾）「放課後、すぐ帰るつもりかお！？ 」
从；ﾟ∀从「そ、そうだけど……」
（； ＾ω＾）「ドクオ達は学校に残るつもりだおね！？ 」
(´･ω･`)「僕とドクオは勉強するつもりでいたよ」
川 ﾟ -ﾟ)「私も、課題を済ませてから帰ろうと思って……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「図書室」
（； -ω-）「～～～～～！！！！ 」
まだだ、まだ、それでも違う可能性がある。
だから、次はこう尋ねよう。これでフラグが変わったら、僕の考えは最悪なことに正解という事だ。
- 655 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:46:27 ID:JOnICIHE0
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/ / ＼ ヽ ...| .,,l/ ／ ＼ ヾ |
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ヽ /￣＼ / l| || | || ヽ （__人__）
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_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || | || || | ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> |
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／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i || | || /_/V__/ヽ／
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＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | .l|￣ ||￣￣||../.| ／.!::::! / //´
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（； ＾ω＾）「僕のおごりでカラオケに行くって行ったら、行くかお！？ 」
('A`) 「吐いた言葉は戻すなよ」
(´･ω･`)「たまにはいいかもね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「うーん、良いけど」
川 ﾟ -ﾟ)「じゃ、じゃあ私も……」
从 ﾟ∀从「ならアタシも」
旗が、消えた。
- 656 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:48:03 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「み、みんなはどうだお！ 」
僕の言葉に反応した数名の生徒の旗が消えた。
ビンゴだ。最低なことに、正解だ。
放課後、校内に残るとフラグが立つんだ。
（； -ω-）「～～～～～～っ！！！ 」
では、何が起こる。
何が起こるのだ。
どうすれば、校内にどうしても残る生徒を、助けられる。
範囲は校内全部。
この校内に至るところに残る全員が巻き込まれるものとは、なんだ。
- 657 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:52:36 ID:JOnICIHE0
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なんだ。理由は、原因はなんだ。
僕はどうしたら良い。考えられるものはなんだ。
何が原因で、フラグは立つんだ―――――――――
１．変質者
２．爆弾
３．集団自殺
４．悪霊の仕業
５．テロリスト
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（； ﾟωﾟ）「……」
- 659 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 16:56:13 ID:JOnICIHE0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ﾟωﾟ）「……わからない」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おい？」
変質者のせいかもしれないし、爆弾のせいかもしれない。
まさかの集団自殺？それともテロリスト？
悪霊の仕業だというのが一番可能性が高いだろうか。
だが、それをどうしろと。
放課後は、最悪なことに、よりによって今日は創立記念日。
４限が終わり、お昼を取り、１０分もない短いホームルームを終わらせれば放課後なのだ。
もう、昼休みは残りわずかだ。
この残り少ない中、僕は一体、どうしたら良いんだ。
僕一人で、どうしたら良いんだ。
僕一人で、もう考えられない。
- 660 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 16:59:42 ID:JOnICIHE0
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: : ｝ || | | | || || ||
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|| `マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了 || | | | ||
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＿ ...... || [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ‘ｰ' ﾁﾊ|:ｱ || | | |
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＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| く:_:人: :ト r―┐ ｲ/ｧ┘ || | | |
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] .|] └ぅ)ヽﾚく｀¨ ￣T爪レj/ | || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| ＞'":l }: : :`ー-、 || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿＿＿_ rf'": : : : :.l-―-ﾘ: : : : : : lヽ _..||＿＿＿＿＿
| L ＿＿＿ ノ .'、: : : : :‘. ': : : : : : ' 〉 -..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ] ￣|| ヽ: : : : :‘. .': : : : : / ;' |ト.,,||￣
[ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ￣||／ ＼.: : ‘. .': : : : :;/ { ..||.....||￣ ||￣￣||￣
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━━━━━━━━━━━━━ 〈 __r―--ミ ,，-＜┐ 」 ━━━━━━━━━
} / / `' ､ ,〕./
i ｋ'ヽ ＼ !
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「ど、どうすれば……」
('A`) 「ブーン？」
ξ-⊿-)ξ「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おい」
（； ＾ω＾）「に、逃げれば良いのかお……？でも、どうやって……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「落ち着け！！！！ 」
（； ＾ω＾）「！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「一人で悩むな！ 抱えるな！ 何でもやろうとするな！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「頼れるのだ、今は！ お前には、誰が居る！ 周りに、誰が居る！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前を心配して、見てくれているのは、誰だ！ 」
（； ＾ω＾）「……」
- 661 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:02:04 ID:JOnICIHE0
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| |-''"...|| ||
/ / ＼ ヽ ...| l/ ／ ＼ ヾ | ||
|| ||
＿＿＿＿＿＿ | /＼ | ＿＿＿＿＿ | | ● ● | |
|| || ||
ヽ /￣＼ / || | ヽ （__人__） /
| || || ||
`ｰ ｲ || || | || ､.,＿ イ | |
|| || ||
_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || | || | ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> |
|| || ||
/ | /⌒ヽ i '' ､ || | || ／/⌒〉／i ／⌒ｰ＜ ||
|| ||
／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i || | || /_/V__/ヽ／
＼| || ||
＿＿ ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ ＿_.|| | r く｀ |::::|
l ∨ || ||
＿ ／ i > .／|:::::| ￣￣￣,i | ＿＿]...| |
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￣ { ＼ j／ {. |:::::| { } | |.;/ |::::|
|-‐/ ∧/./ ∨
￣ {彡彡彡}, } |:::::|／ { } _＿_＿_| /, |::::|
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∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} ＿＿ / l, |::::|
y / ::. 〉
＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | ￣[ ＼| .|::::| /
＞ｰヵ-‐─〈
ヽ{. て, |:::::| ／ .i | ￣ ||￣￣ /.| ／.!::::! / //´
｀ , '
━━━━━ ゞ_ { ﾍ:/ l } ━━━ |.ﾉ ﾍ:/ /
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|＝＝＝[ ]＝＝＝＝ | / ゞ＝＝＝[ ]＝＝＝ / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ＾ω＾）「ドクオ」
('A`) 「おう。いるぞ、ここに」
（； ＾ω＾）「ショボン」
(´･ω･`)「うん」
- 662 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:06:24 ID:JOnICIHE0
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| ＿___ .／／ ,,-'' .| | |
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（ ノ ￣:::::::::::::::ヽ、 _＿__ . |／ ,,-'' ＿＿_
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＼ ／:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;ｿ':;;;;;;;;;;;ヽ ￣
´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 -''" ,, | | | |-''" ,,.. / :′
l
＿＿ '::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;--;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;l ＿＿ /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ .-''".|| | | |
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/::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ ''"|| | | | || i{ /ヽ'，
l ハ | }
/:::::::i::::| ､:::､::::l;;;;;;;;;;;|::__ノ /;;;|;;;;;ノ ＿'::.:|i::.ｉ::.j|
|::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ-| || | | | || 八 {rf笊， | | ＼ ゞ
l
|:i::::::i::::| ⌒ヾ_|::::;;;;;ﾄ;;;;;;;;/;;;;;;l ┘ l| i::.::|i::.ト八|＼j斗＼::|::..:i.::.::|
| || | | | || / ＼､Vソ＼ | !＼ ゞ ＼ ,
|/|:::::ト,|.` 了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/ || |::.::|iYf:心
ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| | || | | | || ｌ l ' ＼{＼|ゝゝ≧ / /
ヽ::::::ﾄ､ ﾟ-'|::::::i ノ;;;;;;;;;;/ || |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ
弋::ｿ}|:.::i ）:.| | || | | | || | 圦 V ア / / /
1:::y |::::/ く;;;／ || ∨|::.:: '
l:.:.:|::.::.| || | | | || vl／ ノ ､__ ／ ／ {
ヾ;::ﾄ､ ノ ﾄ:/ i_ | || | i人 ー一 /::::||:::.:| || | | |
|| || ⌒W厂}⌒}／}／┐Vヽ
＿＿＿ |::| ヽ-iﾚ_,r'￣/i | ||＿_＿ |::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| || | | |
|| || ／⌒7グ ／} ＿j/､
＿＿＿ |ﾉ ,,〃 /::::::::::::::::ヽ .|]＿＿ 厂|::.::./r} ∨::.::i|::.::.:| || | | |
||_ jI厶ィｉ/く,／ー}／⌒i:i:i:i:
￣￣￣￣ イ::/ﾆ/, - _二二ﾆi /::.:/／ - /!::.::八::.: |ﾊ || | | |
,. ´i:i:i:i:i:ｉ/ア__ イ:i:i:i:i:i:/i:i:i
￣￣￣ //::/ /:::/~ Y ＿_ |i::./￣￣｀イ: :│:/〔.＼|ハ ＿＿＿＿ /i:i:i:i:i:i:i／⌒￣i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/i:i:i:i:
/ ｲ::| /::::/ } ＼ /ｌ:|i::ﾊ /: : : :ｨｉ|厶:／ ＼
＿＿ , {i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/i:i:i:i:i:i
/ |::|.y:::/ | / ] ￣||_ { |:ﾚﾊ / : : ｨｉ〔:
: :ｨ" ／ ｜ [ ／八i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/i:i:i:i:i:i:i
「 ／￣ ＼＿/_ ／ / ￣|| ￣|| ハ i:l. ｍ / : /i/: :／ ､／
│ ||r┴ｧ冖＼ｉ{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:
━ イ i ヽ=イ / ━━━ { ﾄ:.!. ./ : /i∠ {
| ━ } _{ ⌒ ＜i:i:i:i:i:i／^ 、i:i:i:i:i:i/{
| ヽ ヽ / 八 ヾ!/ : // ∨ }
Y⌒ ‐ _ ’’ く ＼i:i/i:i{
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（； ＾ω＾）「トソンさん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ふ」
（； ＾ω＾）「素直さん」
川 ﾟ -ﾟ)「大丈夫？」
（； ＾ω＾）「ハイン」
从 ﾟ∀从「さぼりたいなら言ってくれりゃ良いのに」
- 663 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:10:29 ID:JOnICIHE0
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￣￣￣￣￣￣| rf'": : : : :.l-―-ﾘ: : : : : : lヽ ||
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━━━━━━━━━━━━ } / / `' ､ ,〕./ ━━━━━━━━━━━
i ｋ'ヽ ＼ !
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悩んだら、相談できるじゃろう」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「全てを言えずとも、お前の背を押してくれるだろう」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前の事を、信じてくれるだろう」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前には、友が居るじゃろう」
（； ＾ω＾）「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そりゃ全部一から説明は出来ないじゃろうが」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃが、頼っても良いのではないか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前の友は、お前のような人間の友がそんな薄情なわけがあるまい」
（； ＾ω＾）「ツンさん……」
いや、マジでどう説明すりゃいいんだ。
そういうの、いいから。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ぶん殴るぞ」
- 664 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:13:01 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「あーもーーーーーーーーーーーーー！！！！ 」
でもツンさんの言う通りだ。
一人じゃもう、無理だ。
自分の考えじゃ、これ以上は出てこない。
自信もない。
誰かに、ぶん投げたい。
だから、投げようと僕は思う。
（； ＾ω＾）（どうにでもなれちくしょう！！！！！ ）
（； ＾ω＾）「ちょっと変なこと聞くけどさ！ 」
('A`) 「いつもじゃん」
（ ＾ω＾）「ひどい」
- 666 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:16:22 ID:JOnICIHE0
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＿＿＿＿＿＿ / / ＼ ヽ ＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ | |
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ヽ /￣＼ / | || ヽ （__人__） / | |
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_,,イ＼ ／ !ﾍ_ || | || ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> | |
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＿＿＿ ／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i _＿_.|| | /_/V__/ヽ／
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（； ＾ω＾）「じゃ、じゃあ聞くけど……」
（； ＾ω＾）「もし、学校にいるみんなが一度に死ぬとしたら、原因はなんだと思うお……？」
('A`) 「爆弾とかガス爆発じゃね？」
(´･ω･`)「一気にだとそういうイメージだよね」
（； ＾ω＾）「っ」
正解じゃなくても良い。
ただ、二人の言葉が、僕に『大丈夫だよ、それであってる』と答えてくれような気がした。
- 667 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:19:16 ID:JOnICIHE0
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ヽ /￣＼ / | || ヽ （__人__） / | |
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（ ＾ω＾）「なら、それを仕掛けるなら」
('A`) 「地下室じゃね？」
(´･ω･`)「あぁ、ガス管にも引火しやすそう」
（； ＾ω＾）「地下室……？」
('A`) 「知らねーの？」
(´･ω･`)「ほら、保健室の廊下の奥、ドアがあって……」
（ ＾ω＾）「あ、あったっけ……？」
('A`) 「あそこ、保健室以外に部屋ねーからわかりやすいぞ」
（； ＾ω＾）「わかった、ありがとう！ 」
僕は走った。
二人の意見だったけど、それが正解のような気がした。
もし外れていても、大丈夫。『まだ』時間はある。『まだ』他に方法はある。
諦めなければ、『まだ』大丈夫だ。
- 668 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:20:49 ID:JOnICIHE0
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- 669 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:25:15 ID:JOnICIHE0
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（； ´ω｀）「あったぁ……」
ドクオの言う通り、保健室を通り過ぎた廊下の先に一つだけ、扉があった。
今まで全然気づかなかったと思いながら扉を開け、地下室に降りていく。
すると、地下室の真ん中にちかちかと時間を削りながら進むタイマーと、重々しいケース
がこれみよがしに置いてあった。
開いてみると、はやりそれは爆弾と呼べそうな代物であった。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ど、どうする！ 」
（； ´ω｀）「ど、どうって……」
警察を呼ぶのが一番だろう。
だが、だがそれではダメだ。間に合わない。
タイマーは残り３０分を切っていた。
やはり、放課後少ししてから爆発するようだ。
警察を呼ぶ時間など、無い。
- 670 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:28:26 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「どうする……！ どうするお……！ 」
('A`) 「まーじで地下室にいやがったよ
(´･ω･`)「僕、地下室なんて初めて入ったよ」
（ ＾ω＾）「あ、僕もだお～」
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾）
（； ＾ω＾）「……なんで」
なんで、二人がここに居る。
スーツケースを前に固まってる僕に、二人が近づく。
- 671 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:29:53 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「に、逃げてお！ 」
('A`) 「え、何で……」
('A`；) 「何だ、それ」
(´･ω･`)「……Oh」
見ただけで爆弾と分かるそれを、二人は引きつった顔で見る。
- 672 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:32:02 ID:JOnICIHE0
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('A`；) 「よし逃げよう！ 」
(´･ω･`)「そもそも本物？」
（； ＾ω＾）「本物だお！ 」
('A`) 「ま、またまた……」
最初は信じていなかった二人だが、僕のあまりの表情に
段々と信じざるを得なかったのか、表情はより一層引きつったものに変わる。
良く見ると、二人の頭にはフラグが立っていた。
ここにいることで、このままだと、二人は死んでしまう。
僕は二人をなんとか追い返そうとするが、二人は一向にここから離れない。
- 673 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:33:56 ID:JOnICIHE0
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('A`；) 「お前はどうするんだよ」
（； ＾ω＾）「ぼ、僕は……」
（； ＾ω＾）「……解除、するお」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「は！？ 」
(´･ω･`)「は？」
('A`) 「は？」
（； ＾ω＾）「じ、実は解除方法は分かってるんだお……」
（； ＾ω＾）「僕、警察に知り合いが居て、教えてもらったことがあるんだお」
('A`；) 「おいおいおいおい、そんなの本職に任せようぜ」
（； ＾ω＾）「時間が無いんだお！ 」
タイマーを見たドクオがまじかよと呟く。
- 674 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:36:03 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「だから、だから僕が解除するから……」
（； ＾ω＾）「二人は、逃げてくれると嬉しい……なぁって」
('A`；) 「……」
(；´･ω･)「……」
('A`；) 「ショボン」
(；´･ω･)「ドクオ」
('A`) 「頼むわ、放送な」
(´･ω･`)「嘘だったらマジで掘るから覚悟しろよ二人とも」
('A`) 「え、俺も？」
(´･ω･`)「いつでも三人一緒。そうだろ」
('A`) 「そ、それとこれとは話が違わない？」
（ ＾ω＾）「……え？」
- 675 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:45:33 ID:JOnICIHE0
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ゞ_ { ﾍ:/ l
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いや、今の「え？」は掘られることに足してじゃない。
もちろんそれも「え？」案件だが、ドクオが腰を下ろしたことに対してだ。
ショボンが放送室に行くと言って走っていったことに対してだ。
('A`；) 「ふぅ。あいつ、逃げてくれると良いんだけど」
（； ＾ω＾）「……」
ショボンは、逃げないだろう。
頭には旗が残っていた。
多分、戻ってくる気だ。
('A`) 「さて、俺に出来る事は無いか？」
（； ＾ω＾）「……なんで」
- 677 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:48:43 ID:JOnICIHE0
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('A`) 「あ？」
（； ＾ω＾）「何で、残るんだお？ 何で信じてるんだお？」
('A`；) 「何でって……そりゃ、今でも爆弾だなんて半信半疑だけど」
('A`) 「お前、必死じゃん。何か、必死じゃん」
('A`；) 「だったらまぁ、俺ぐらいはついてやんねーと」
('A`) 「そう思っただけ」
（； ＾ω＾）「……たわけもんだお」
('A`；) 「は？」
（ ＾ω＾）「いや、何でもないお」
('A`) 「あと爆弾じゃなかったら盛大に笑ってやりたいから」
（ ＾ω＾）「一緒に心中するか～～～～？」
- 678 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:50:24 ID:JOnICIHE0
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: : ｝
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／ .|..::
|／ く:_:人: :ト u (~:::ﾌ イ:/ｧ┘ .|」 .||／ .<二
| └ぅ)ヽﾚくﾄ｀¨ T爪レj/う)
| r ､_ ,，'￣ｿ,.ﾍ /^ ´￣￣ ヽ
|￣￣￣／| ry､_) ヽ..__ / i:::::::::/'⌒ー/::::::::::::::::/´ ヽ〉
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| ／ | `Lj^i」^L .ﾉY |:::::::::iﾆ二７:::::::::::::::::/
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／ .／ ..／| ⌒ｱ`〒T .i、.|:::::::::| ./::::::::::::::／ |、 ／～::～／ ｜
━━━━━━━━━━ 〈ゝ 」_:ﾚ': 〉ﾊ::::::::| /:::::::::::／ i ━━━━━━━━━━━━━━
/` イ ' .'，:::| /:::::::／ / ノ
i ﾊ i .ヽ::|'::::／ ／ }
| | ヾ／ / ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ここまで言われたら、やるしかない。
僕が解除して、みんなを助ける。
ツンさん、力を貸してほしい！
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「いや爆弾言われても……ワシにもさっぱり……」
（； ＾ω＾）「ですよねー……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……だが、お前には出来るだろう」
（ ＾ω＾）「え？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前には、『見える』じゃろ？」
（； ＾ω＾）「見えるって……」
う
- 679 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 17:58:09 ID:JOnICIHE0
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| | || |!三三三i ヽ /￣＼ /
| |[] || |!三三三i|! `ｰ ｲ ＿＿＿___ⅲⅠ＿＿. <二
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／| ／ / ＼ l/ ヽ､ / ! ヽ ヽ ‐|| ／ .|..::
|／ ／ '､ ､ ﾚ.／ ＿,,.､ i .||／ .<二
| r'´ ､ i .._ ヽ| ／ ヽ｀Z_ / . l
| __/ ､ヽ＼! __ __／ ﾉ__///__ / .l
|￣￣￣／| /_.. -‐､ヽ─-ゞミ'}'"￣ ／＿／─| / , l ＿＿＿_
| ／ | ｆ´ ／ |彡彡} , ¨￣ l' / .l ／～::～／|
／ .／ ..／| { |彡彡ﾉ-─ ' ’ i l ～::～／ ｜
━━━━━━━ ヽ-- ､.. ＿.. -‐ゞノ l lミミﾐヽl ━━━━━━━━━━━━━
l l lミミミｲ 〉
l l l -‐へ ）
ｌ l l/ i
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
目の前のスーツケース。
その中の爆弾。
確かに、見える。
だが、それは当たり前の話で、
('A`) 「おい」
（； ＾ω＾）「っ！ 」
('A`；) 「今更になってなんか急に怖くなったけど」
('A`；) 「逃げねーぞ、俺」
『見えた。』
- 680 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 17:59:49 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「……ﾀ､ﾀﾌﾞﾝ」
僕には、見えた。
- 681 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:00:34 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「任せてくれお」
('A`；) 「お、おう」
- 682 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:02:24 ID:JOnICIHE0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
僕には、見える。
だから、出来る。
だから、助けられる。
『フラグを見ながら、助かるよう』に解除が出来る。
（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「……」
('A`；) 「俺じゃなくてそっち見てくんね？」
（； ＾ω＾）「それは出来ない相談だお……」
('A`；) 「なんで？」
- 683 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:05:47 ID:JOnICIHE0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
地下室に置いてあったカッターを手にすると、僕は爆弾のカバーを外していく。
ドクオを見る。
フラグは、消えていた。
（； ＾ω＾）「よし、ここは大丈夫ってことだお」
カバーを開けたことでカラフルな配線が剥き出しになる。
目についた配線を切ろうとする。
フラグが立った。
（； ＾ω＾）「ここはだめか」
ショボンの逃げてくださいという放送が流れる。
不審者が校内に入ったという内容だった。
既に先生にも報告したのだろう。ざわめきが聞こえつつも、避難誘導が行われているのが地下室に居ても聞こえた。
これでもし爆発しても、僕とドクオだけの被害で済むだろう。
（； ＾ω＾）（そんな結末、させないけどね……！ ）
- 684 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 18:09:04 ID:JOnICIHE0
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そうして、ドクオのフラグを見ながら僕は爆弾を着々と解除していく。
('A`；) 「お前、マジで……？」
（； ＾ω＾）「マジで習ったんだって」
嘘である。
だが、今この場に限って言えば、この爆弾に関して言えば僕以上のプロはいないだろう。
チキチキと配線を切っていく。
時折、タイマーが消えかかったり早まるのを見てドクオは歓声と悲鳴を上げる。
僕はドクオのフラグを見て、まだ解除されていない、こっちはダメだと判断をする。
そうして、残りは赤と青のコードとなった。
- 685 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:20:35 ID:JOnICIHE0
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（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「お、おい……どっちだ？」
だが、分からない。
残り二本のうち、どれを切ればよいのか分からない。
（； ＾ω＾）（ど、どういうことだお……！ ）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ど、どうする！ どうするんじゃ！ 」
切ろうとすると、ドクオのフラグが立つのだ。
赤を切ろうとしても、青を切ろうとしても。ドクオのフラグが、消えない。
- 686 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 18:22:32 ID:JOnICIHE0
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このコード以外に何かあるのか。
他の方法は無いかと、他にもコードが無いかと探してみるも見つからない。
最後の最後に、詰んでしまったのか。
（； ＾ω＾）（そんなわけあるかお！ ）
もしも本当に何をしても爆発するのであれば、ドクオのフラグが消えるという現象は起きないはずだ。
何をしようと、最終的には爆発――――つまり死ぬのだから、フラグは立ちづつけるはず。
（； ＾ω＾）（何か、別の方法があるのかお？）
- 687 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 18:25:42 ID:JOnICIHE0
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ヽ{. て, |:::::| ／ .i |
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('A`；) 「……」
（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「……」
（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「え、わかんない？」
（； ＾ω＾）「うん……」
('A`；) 「ままじで！？ 」
（； ＾ω＾）「ごめん」
('A`；) 「よっしゃ逃げよう！ 」
(´･ω･`)「やぁ戻ってきたよ」
('A`；)
（； ＾ω＾）
(´･ω･`)「え、なにこの雰囲気
- 688 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 18:34:04 ID:JOnICIHE0
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＼ ヾ
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| ● ● |
| | ヽ /￣＼ / 三i|!三三三i|／| .;:, ヽ （__人__）
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| |[] `ｰ ｲ 三三i|!三三三i|／| ＿＿ ､.,＿ イ . <二
∠ | | _,,イ＼ ／ !ﾍ_ 三i|!三三三i|／ ／ r== ,イ＼ ／/!ﾍ
_ .|..::
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／| ／ ／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i 三i|／ / |/∨__/ヽl
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{彡彡彡}, } |:::::|／ { } /_. |. / |:::::|
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| ∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} Τー-__!, |:::::| ／
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／ . ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | l ;ゞ .|:::::| ／
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('A`；) 「何で戻ってきてんだよ！ 」
(；´･ω･)「置いていけるわけないだろ！ 」
('A`；) 「何こんな時だけ優しいこと言ってんだよ！ 」
(；´･ω･)「失礼な！ 夜はいつだって優しいよ僕ぁ！ 忘れてしまったのかいドクオ！ 」
('A`) 「記憶を捏造させるな！ 」
（； ＾ω＾）「ちょっと二人とも黙っててくれお！？ 」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい１分切ったぞ！ 」
（； ＾ω＾）「ヒィィィィィィィ！！！！ 」
どうする、どうする。
もう逃げる時間はない。
どっちだ、なんだ、どうすれば止まる。
('A`；) 「もうダメか！？ マジでダメなのか！？ 」
(´；ω；`)「エェーーーーーー！！！！ 死ぬ時まで一緒は嫌だ！！！！ 」
('A`；) 「冗談抜きで言うけどそれ俺のセリフな！！！！！ 」
- 689 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 18:36:47 ID:JOnICIHE0
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|／ 入:_:_::!: : : :.|j ﾏ =⇒ ,､,､ u ﾉｲ: :.从:斗く 」
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| ∨从: : :ムヽ u｜ ､／ |! .|ﾟT７ﾍ_
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人 ～::～／|
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｀ヽ ／ / /' ＼|! _,>､＼ >､
／／
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ξ；>⊿<)ξ「お、おい！ 早く！ もうどっちでも良いから切るんじゃ！ 」
（； ＾ω＾）「……」
('A`；) 「ブーン！ それ放り投げろ！ 」
(；´･ω･)「よし僕が投げ捨てるよ！ 何を隠そうこの時の為に鍛えていたのサ！ 」
かちり。
残り30秒。
- 691 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:39:15 ID:JOnICIHE0
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| | || |!三三 ヽ （__人__） / :,
| |[] || |!三三三i| ､.,＿ イ ＿＿＿＿___ⅲⅠ＿＿. <二
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＿ ,;': |＿＿|＿＿＿＿_|| -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__ |＿＿_／ |＿<二
／| ／ ／ ´￣ -=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、 || ／ .|..::
|／ / 八 ∨ __ } ,.||／ .<二
| { ､__, ヽ _ ｨ´ ､__ ,i､ ´ ゝ ﾉ } ',
| 〉 ⌒{ ⌒ヽ ＼ ￣｀| 厂 く |
|￣￣￣／| ′ ー=ﾐﾊ、 |ﾆ=‐ / ﾉ Ｙ '， ＿＿_
| ／ | | | } __ 二ﾆ=‐' ―､--､- !、, '´ く } ::～／|
／ .／ ..／| ∨ﾘノ 〈 ￣ }///! ／ ｝ ! ／ ｜
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ゝ _人 ..｡s≦ イ ｝
｀〒ニ=‐＜__|///j ‐ -- ‐= ア´
| ｛ ￣「 ｀ =― --r ―= ´
八 ::トｰ┼ ┤ 八
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(´ﾟωﾟ`)「ヌゥン！ 」
('Aﾟ；) 「脱ぐ必要は！？ 」
(´ﾟωﾟ`)「あるわけないだろう！ ぶん殴るぞ！ 」
ξ；>⊿<)ξ「いやああああああああああ！！！ マッチョじゃ！ 筋肉じゃ！！！ 」
（； ＾ω＾）「ショボン」
(´ﾟωﾟ`)「さぁブーン！ 早く爆弾を僕に！ 」
残り１０秒。
- 693 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:45:24 ID:JOnICIHE0
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Ｕ ／ ＼ ヾ
| | | /＼ | 三i|!三三三i|／| .;:, | 〇
〇 |
| | ヽ /￣＼ /三三i|!三三三i|／| ＿＿ ヽ （__人__） /
∠ | | `ｰ ｲ 三三i|!三三三i|／ ／ r===== ､.,＿ イ .|..::
＿ ,;': |＿＿| _,,イ＼ ／ !ﾍ_ 三i|!三三三i| ／＿＿| -―{ ＼ ／jー-
／| ／ / | /⌒ヽ i '' ､ |!三三三i|／ || -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__
|／ ／{ |/ ∨__/ヽl `ﾞ>i ／ ´￣ -=ﾐ /ﾆ=―--
く´ ヽ 、
| ／ ,、 |:::::| ――┐/ ｌ / 八 ∨ __
} ,
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ゝ ﾉ } ',
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く |
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/ ﾉ Ｙ '，
／ ∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} | | } __ 二ﾆ=‐' ―､--､-
!、, '´ く }
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ヽ{. て, |:::::| ／ .i | V ｖ ｰ-≠-‐ ,!｡s≦
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`；) 「おいブーン！ 」
(´ﾟωﾟ`)「おいなんで今笑ってんだ！ いいから僕にソレを寄こせ！ 」
('Aﾟ；) 「お前それ抱えて走り去ろうとか考えてねーよな！？ 」
(´ﾟωﾟ`)「考えるよブァーーーーーカ！ 君らがそれで少しでも助かるかもしれないならするよ！ 」
（； ＾ω＾）「……」
（； ＾ω＾）「ショボン！ 」
(´ﾟωﾟ`)
（ ＾ω＾）
（ ＾ω＾）「ありがとう」
('Aﾟ；) 「ええええぇええええええええええええ！？ そこはずっと一緒に居た俺に言うべきでは？」
ξ；>⊿<)ξ「う、うわああああああああああああああああああああ！！！！！ 」
残り５秒。
- 694 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:46:11 ID:JOnICIHE0
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- 695 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:48:51 ID:JOnICIHE0
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く´ ヽ 、
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('Aﾟ；)
(´ﾟωﾟ`)
ξ；>⊿<)ξ
（； ＾ω＾）
残り、５秒。
('Aﾟ；)「あ、あれ？」
(´ﾟωﾟ`)「……天国じゃないよねここ」
ξ；>⊿<)ξ「お、おう……？」
（； ＾ω＾）「……」
残り、５秒。タイマーはそこから動かない。
（； ´ω｀）「……し、死んだらどうする……」
- 696 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:54:55 ID:JOnICIHE0
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|＿＿_／ |＿<二
／| ／ |`マﾆ :| :/圦{じﾘ )ノ じﾘ |: :|_:了 ＿|─‐|| ／ .|..::
|／ [_:_:_:_|/: ｚ= ｰ' ‘ｰ' ﾁﾊ|:ｱ .|」 .||／ .<二
| く:_:人: :ト ～～ ｲ/ｧ┘
| :く＼└ぅ)ヽﾚく｀¨ ￣T爪レj/ ﾍ
|￣￣￣／| r―＼＼ ∩ : |＿_ ___/l::∩. _／／'ﾆ⊃ ＿＿＿_
| ／ | ￣＞ ､ ＜ﾉ { : |¨¨´｀¨/:/:/ ‘,´ ﾆﾆ⊃ ／～::～／|
／ .／ ..／| ⊂ﾆﾆ / Y:| /:.,ﾟ〈 ‘ｰ ､ ／～::～／ ｜
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/／/}≧ｧ 1: :} ′: : ｲ| {. ∧
| / !::/ |＼Ｖ／.:. :.:.| },
ﾘ′ ﾉi′ l丁: : 丁 | ′. ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……無事？ 無事なのかお前ら？」
ツンさんが僕たちの顔をペタペタと触る。
('Aﾟ；) 「え、な、なに……何で？」
(´･ω･`)「爆弾は嘘だった……？」
('A`；) 「まてそれだと俺ら二人、こいつに掘られるんだぞ！？ 」
（； ＾ω＾）「ち、違うお！ コードは『一緒に』切ればよかったんだお！ 」
赤と青。
どちらかを切ろうとすると、フラグは立った。
ショボンの『一緒に』という言葉で僕はもしかしてと思い、赤と青のコードを切ろうとし、フラグが消えたの
を見て一気に二つ一緒に切ったのだった。
ちかちかと点滅する残り秒数は、５秒。
あと少しでも遅ければ、死んでいた。
- 697 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 18:57:37 ID:JOnICIHE0
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-‐‐''´ ./ ;:,:'
| | || ‐y‐v‐y' ) / ｀ヽ、 /
| |[] | /rし'し'し'ﾆﾆ⊃ | Ｕ 't / ＿＿. <二
∠ | | ｛ ⌒¨¨⌒¨つ l ● i/ Ш ／ .|..::
＿ ,;': |＿＿|＿＿＿＿_| / ノ´ | ト-ｲ ● l ＿_／ |＿<二
／| ／ / / ゝ |. / / ‐|| ／ .|..::
|／ r――､/ ヽ _ ´＿_／ .||／ .<二
| _,ノ---_:_:_〕 ,,,_______/ ＼＿_ノﾞヽ
| {_:_／: : :::::｝ ／: ヽ: : : : : ∧ /{｡ヽ 〉ｰ..,,__＿_
|￣￣￣／| ／: : : : : : :_:｝ ___/_:_:_: :}: : : : : ::∧､/ ∨}: : : :
: : : :ヽ ＿_
| ／ | ｛:／: : : :/ {＿__ノ: : : : : : :.:} : : : : : : ∧ }｡ ′: :
: : : : : }:. ／|
／ .／ ..／| ／: : : : :/: : }: : : : : :==-- :..:}`: : : : : : : ﾊ ′:
: : : : : : ::}:::, ｜
━━━━━ ｛: : : : : : : :イ: :--: : : : :､: : : :}: : : : : : : : :ﾊ
}｡./: : : : : : : : : : }: :, ━━━━━━━━━
｛: : : : : : : : :}:ヽ--: : : : :ヽ: : :}: : : : : : : : : ∧ /: :
: : : : : : : }: :′:＼
｛: : : : : : : :八: : ＼: : : : : :丶{: : : : : : : : : : : ∨ : :
: : : : : : : }/: : ｝: : :、
∨: : : ::／: : : : : : : : : : : : : ′＼: : : : : : : : :{ : : :
: : : : : : : }: : /: : : : :、
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ・∀・）「おいおいおい！？ なんだこれは！ 」
すると、騒ぎを聞きつけたのかモララー先生が地下室に入ってきた。
半裸のショボンと泣きじゃくるドクオ、放心している僕を見てモララー先生は困惑した。
（； ・∀・）「本当になんなんだこれは！ 」
- 698 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:00:14 ID:JOnICIHE0
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-‐‐''´ ./ ;:,:'
| | || ‐y‐v‐y' ) / ｀ヽ、 /
| |[] | /rし'し'し'ﾆﾆ⊃ | Ｕ 't / ＿＿. <二
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|／ r――､/ ヽ _ ´＿_／ .||／ .<二
| _,ノ---_:_:_〕 ,,,_______/ ＼＿_ノﾞヽ
| {_:_／: : :::::｝ ／: ヽ: : : : : ∧ /{｡ヽ 〉ｰ..,,__＿_
|￣￣￣／| ／: : : : : : :_:｝ ___/_:_:_: :}: : : : : ::∧､/ ∨}: : : :
: : : :ヽ ＿_
| ／ | ｛:／: : : :/ {＿__ノ: : : : : : :.:} : : : : : : ∧ }｡ ′: :
: : : : : }:. ／|
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: : : : : : ::}:::, ｜
━━━━━ ｛: : : : : : : :イ: :--: : : : :､: : : :}: : : : : : : : :ﾊ
}｡./: : : : : : : : : : }: :, ━━━━━━━━━
｛: : : : : : : : :}:ヽ--: : : : :ヽ: : :}: : : : : : : : : ∧ /: :
: : : : : : : }: :′:＼
｛: : : : : : : :八: : ＼: : : : : :丶{: : : : : : : : : : : ∨ : :
: : : : : : : }/: : ｝: : :、
∨: : : ::／: : : : : : : : : : : : : ′＼: : : : : : : : :{ : : :
: : : : : : : }: : /: : : : :、
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('A`；) 「せ、先生助けて犯される！ 」
(´＾ω＾`)「そんなことしませんよぉ、やだなぁ」
（； ・∀・）「iい、いやそれよりもどうしてここに……」
（； ・∀・）「何があったんだ。不審者はどうしたんだ」
(´･ω･`)「不審者というか……」
('A`) 「爆弾があって……」
（； ・∀・）「爆……は！？ 」
_,
（； -∀-）「あー、もういい。３人とも、職員室に来なさい」
(´･ω･`)「……」
- 699 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:05:28 ID:JOnICIHE0
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＿＿__ _､ ` _､イ丁 _ -|
|'， ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ ￣ _ ‐|
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| | , '゜ _､‐''゛ ｜ └=T丁 | .|
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| |＿_ └──────‐┘ , '゜_,､ヽ | | ｜ | ｜ ￣￣ || |_⊥- '' 二 -‐ '' ¨
| | .::| ＿／ .イ | | l | ｜ | ｜ || |:T'' ¨
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| | ..:| | |＿ _､‐'1 |::lﾆｌ|| i| |┬:┤|_|＿|__| ├‐… .:.:￣.:.:.:.:.:
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（； ・∀・）「あー、もう。どうするかなぁ……」
('A`；) 「あー……結局俺らどうなるんだろ」
（； ＾ω＾）「……」
確かに。ショボンが咄嗟についた不審者という嘘は怒られるかもしれないけど、
爆弾は本物だから、仕方がなかった。ただ、この爆弾を本物と信じてくれるにはどうすれば良いのだろう。
しかるべき所に持っていけば大丈夫だとは思うけど――――。
(´･ω･`)「というかやっぱりこれ偽物だったんじゃ？」
（； ・∀・）「おい！！！ 」
('A`；) 「ちょ！？ 」
（； ＾ω＾）ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｯ
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「うわあああああああああああああああああああああ！！！！ 」
ショボンが窓から、備府高校の裏を流れる川に向かって爆弾を放り投げた。
- 700 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:08:03 ID:JOnICIHE0
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＿＿__ _､ ` _､イ丁 _ -|
|'， r- 、 .,- ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ
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| | ＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ | | ｜ |￣￣~|| | | _ -┴
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二 -‐ '' ¨
| | .::| ヽ （__人__） / | ｜ | ｜ || |:T''
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人///////7 ￣ ﾏ//////,人
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(´･ω･`)「……やっぱ偽物だね」
しかし爆発することなく、川は緩やかな流れを見せている。
(´･ω･`)「ということは、二人とも……？」
('Aﾟ；) 「え、えぇ！？ まじで！？ 」
（； ＾ω＾）（そんなバカな！ ）
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんでじゃ……？」
（； ・∀・）「あー……」
- 701 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:11:40 ID:JOnICIHE0
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ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！！！！！！！
;人;;从;;；;:人;;:.｀）
;;:（´⌒;人;;从;;；;:人;;:.｀）"
(´⌒;:⌒`～;;从;;人;;;⌒｀;
_ ﾞ;`（´⌒;;:⌒∵⌒｀);（´∴人;;ﾉ`／
（ ） ' (´:（´;⌒;从;;人;;;⌒｀）⌒;;从;;ノ;;
|￣|三|￣￣￣| ﾞ;"(´⌒;（´∴人;;ﾉ;⌒｀）⌒;（´∴;ﾉ;
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ ~ (´⌒;;:（´⌒;人;;从;;；;:人;;:.｀）";:（´⌒｀）;
￣￣￣￣￣|￣|ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼iヽ ;: (´⌒;;:（´⌒;人;;从;;；;:人;;:.｀）";:
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| ＼iヽ ;;⌒｀）;";⌒`）｀)从;;ノ;;;;ﾉ;｀）
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| ＼i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |
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|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_
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＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |======= | ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ／:::::::i
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |LlLl LlL | ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| |======= | |ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~
| | | | |LlLl LlL | | ﾞヽy /_,,-''~
|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | | [備府高等学校]
| | | | |
| | | | |
| | | | |
＿＿＿＿＿＿|＿|／ |＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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- 702 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:15:21 ID:JOnICIHE0
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|'， r- 、 .,- ,，'゜ _､‐''゛ || |_⊥-ｰ
￣ _ ‐|
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| | | ／ ＼ ! _､‐''゛ ｜ └=T丁 |
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| | ＿＿＿＿＿ l/ ／ ＼ ヾ | | ｜ |￣￣~|| | | _ -┴
| |＿_ └──── | ◎ ◎ | | ｜ | ｜ ￣￣ || |_⊥- ''
二 -‐ '' ¨
| | .::| ヽ （__人__） / | ｜ | ｜ || |:T''
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| | .::|__ _､‐ ､., |iliiil| イ l | ｜
| ｜ ＿|| | |
| | .::| |_ ⊂ニニ⊃ ,.イ -―{ ＼ ￣ ／jー- ｜ |＿ ┴ _二” - | | | _, ┐
| | ..:| | |＿ -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__ .:.:￣.:.:.:.:.:
.: | | | |:::::::|
| | .::| | || |＿ ／ ´￣ -=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、 :.:.:.:.:.:.:.:.
.: | | | |:::::::|
| | .::| | || | | / 八 ∨ __ } ,.:.:.:.:.:.:.:
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| | .::| | || |_| { ､__, ヽ _ ｨ´ ､__ ,i､ ´ ゝ ﾉ } ',.:.:.:.:.:.:
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| |____| | ||_|: : 〉 ⌒{ ⌒ヽ ＼ ￣｀| 厂 く | :.:.:.:.:.:
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.:. | | |
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.:. | | |
| | | | /::: : ∨ﾘノ 〈 ￣ }///! ／ ｝ ! .:.:.:.:.:.
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| |,_,|.::: ::: ゝ _人 ..｡s≦ イ ｝ .,_.:.:.|
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___＿__,| | /::::: ::: : : : : ｀〒ニ=‐＜__|///j ‐ -- ‐= ア´ ｀`'|
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/ ≧s。//∧ ＿ ///｡s≦ ∧
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(；´･ω･)「え！？ 」
('A`；) 「うわあああああああああああああああ！！！！ 」
ξ；>⊿<)ξ「爆発した！ 爆発した！ 爆発した！ 」
（； ＾ω＾）ﾌﾞﾌｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ！！！！
（； ・∀・）「お、おい！ 大丈夫かお前ら！ 」
（； ・∀・）「仕方ない、ショボンとドクオは職員室に行って他の先生方を連れてくるんだ」
('A`；) 「あ、はい！ 」
(´；ω；`)「僕のせい？僕のせい？」
('A`) 「あ？爆弾作ったやつが悪いに決まってるだろ！ 行くぞショボン！ 」
- 703 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 19:18:53 ID:JOnICIHE0
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二 -‐ '' ¨
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（； -∀-）「やれやれ」
（ ・∀・）「驚いたな……大丈夫か、内藤」
（； ＾ω＾）「あ、はい……」
その時、廊下からドクオたちと入れ違いに保健室の先生が現れた。
何の騒ぎですか？と聞く保健医さんに、モララー先生は爆弾が爆発したと伝える。
保健医さんはそりゃもう驚いて驚いて、そしてすぐに警察に通報しますと答えた。
（； ・∀・）「はぁ、こりゃもうダメかな」
- 704 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:19:18 ID:JOnICIHE0
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- 705 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:29:27 ID:JOnICIHE0
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{三三三}
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＿ |＼ ／｜ ＿[だ]_|_[よ]＿＿＿＿＿
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｜| ／八 八:i／ / |￣|￣| |￣|￣|｜
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＼ :ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i＞ ___ イ } , ┌┬ ､ ≧ｭ |
｜ ,ﾍ :ｉ:ｉ:/={{ ＼:::::／ / ′ ＼} ＼__ ≧ｭ |
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{ / / 仁ﾆ| ∨ﾆﾆ∧ / / ｀ー‐＜⌒ 7 .| |
====== | , 「´ {.ﾆﾆ| |//| `'´ ｀ 、 ／ ,′ /! ==========
＿＿＿ | { |>ニ| |//| { ＼. l ／ / ./人 ＿＿＿＿_
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} ! ∨ , |二ﾆ| |//ﾚニ| / .ﾚ / ´ |
ｙ'` ､__,∨ lﾆﾆﾆ! .|//ﾆﾆ.| , |==≠＝一 |
/ } ∨ Ⅳ二', |/ニ二! ′ |／ ∧
{ | }〉 /ﾆV二', /ﾆﾆ二| / | l} ∧
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(,,ﾟДﾟ)「さてさて、今日も取り調べか」
近年、この辺りを騒がせていた不審者をようやく捕まえた。
正確にはまだ容疑者だが、こいつが犯人なのは間違いないだろう。
世間じゃ動物までの被害しかないと言っているが、人的被害も出ている。
かくいう自分――ギコ――の妻と娘も傷つけられた。
本当なら一発ぶん殴って、いやボコボコにして二度と陽の目を拝めないように
してやりたいところだが、ここは堪える。
一向に犯行を認めない男―― モナー ――の取り調べも、今回で６回目だ。
- 706 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:34:25 ID:JOnICIHE0
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{三三三}
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＿＿＿＿＿_[警]＿[察]＿[署]＿[だ]_|_[よ]＿＿＿＿＿
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｜|＿|＿| |＿|＿| .|: : : : : : : :| ロ |＿|＿| |＿|＿|｜
｜ |: : : : : : : :| |
｜ |: : : ☆.: : .:| |
｜|￣|￣| |￣|￣| {三三三三三} |￣|￣| |￣|￣| .|――┐
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(,,ﾟДﾟ)「うっす」
署内に入ると、パタパタと部下であるタカラが走ってきた。
ついにあいつ、モナーが犯行を認めたのかとワクワクすると、どうやら俺が思っていた
こととは正反対の事実が分かったようだ。
(,,＾Д＾)「……完璧なアリバイ、ありました」
(,,ﾟДﾟ)「……はぁ」
モナーの犯行は女子高生を襲った場面を現行犯で取り押さえたことで確定している。
だが奴の犯行、それ以前の通り魔的犯行は依然として否定していた。
そしてその否定の証拠となるアリバイが、確かな証拠が出てきたようだ。
(,,ﾟДﾟ)「ってなると、犯人はまだいるのか」
(,,＾Д＾)「みたいです！ 」
(,,＾Д＾)「あ、それと爆発事故があったと報告も」
(,,ﾟДﾟ)「まだ奴が居ると分かればモナーなどどうだって良い。俺は出るぞ」
(,,＾Д＾)「あ、ギコさん！ 」
- 707 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:34:51 ID:JOnICIHE0
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- 708 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:39:10 ID:JOnICIHE0
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|::..|.|...|::.| | ｌ |::|::| | | |_ | |
|::..|:|..:|:::| ｌ | |.:|.:| | `ｰ ミ､| |
ﾐﾇ彡|::.:|.|:.:|..:| | ｌ l亡フ| | ｀´
X |..:.|:|..:|:.:| ｌ 「 ￣l L三z| |
_,. -‐(__)フ__l/´「￣￣|｀丶 侶占ｺ |￣￣l .|
{二二フ ,. -ｧﾆ二二二ﾆヾ､i .|￣￣| |──l .|
|,. '´ ∠ ＿＿＿＿ノ l_| |_| r----｛三ヽ
／ l |＿＿| |__ﾄ､r二二二ｿ , - ､
, ﾆﾆ「 ￣￣￣￣￣ |ﾆﾆ 、 l !_「二二二｛ ＼
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Ll (O) (O) Ll |＿＿＿＿＿_!
／ |_| Ll
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ФωФ）「……」
入院して暫くが経った。
もうすぐで退院らしいが、それよりも罪悪感で胸が一杯だった。
自分を慕ってくれていたやつらも、ハインも、あの男にも酷いことをしてしまった。
なぜそんなことを？と聞かれると答えられない。
覚えがないのだ。まるっきり、ごっそりと抜け落ちている。
幸い、誰も自分を訴えることも責めることもなかった。
だからこそ、辛かった。
せめてあの時の事を思い出そうとすると、胸の仲がどろりとした嫌なものが蠢くような、そんな錯覚を起こす。
そしてやはり、思い出せない。
強いて言うと、直前の出来事。
- 709 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:46:57 ID:JOnICIHE0
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ﾐﾇ彡|::.:|.|:.:|..:| | ｌ l亡フ| | ｀´
X |..:.|:|..:|:.:| ｌ 「 ￣l L三z| |
_,. -‐(__)フ__l/´「￣￣|｀丶 侶占ｺ |￣￣l .|
{二二フ ,. -ｧﾆ二二二ﾆヾ､i .|￣￣| |──l .|
|,. '´ ∠ ＿＿＿＿ノ l_| |_| r----｛三ヽ
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, ﾆﾆ「 ￣￣￣￣￣ |ﾆﾆ 、 l !_「二二二｛ ＼
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Ll (O) (O) Ll |＿＿＿＿＿_!
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(//дﾟ )「あ、ロマさん！ 」
松葉杖をつき、顔中に包帯を巻いたミルナが病室に入ってきた。
これだけ傷つきながら、怖い目に、酷い目にあったというのにこうして度々、顔を出してくれている。
何度も謝っているが、「ロマさんが悪いわけじゃないっす！ 」としか答えてくれず、
数十発でもぶん殴ってくれないものかと思っている。
（ ФωФ）「俺は、なんで。あんなこと、しちまったんだろうな」
(//дﾟ )「だから言ってるじゃないですか！ ロマさん、あいつに会ってからおかしくなっちまったんです！ 」
あいつ、というのは記憶をなくす前に唯一覚えている男の事だった。
いや、正確にはうっすらとした記憶で姿かたちもはっきりとしてはいない。
ただ、ねっとりとしたような、しかし優しく甘いささやき。
ミルナ曰く、胡散臭そうな、いけ好かない男だったそうだ。顔は、だいぶ良かったらしい。
それが気に入らないのか、いつも怒りながら話す。
（ ФωФ）「いつか、返さないとな」
借りも恩も、返そう。
そのためには、一刻も早く体を治さないとな。
- 710 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:48:53 ID:JOnICIHE0
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- 711 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:53:08 ID:JOnICIHE0
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∨}: : : : : : : :ヽ .:.:.:. | | |ⅱ
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━━━━ ｛: : : : : : : :八: : ＼: : : : : :丶{: : : : : : : : : : : ∨
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: : : : : : : : : : }: : /: : : : :、
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
「警察に電話電話！」と保健医さんが駆け出すも、すぐにくるりと振り返る。
「そういえば、先生。今朝、職員会議に居ませんでしたけど、遅刻したんですか？」
（ ・∀・）「えぇ。まぁ、少し……お恥ずかしい限りです」
「どこか具合が悪かったら診せてくださいね」
そして、保健医さんはまた駆け出す。
（ ・∀・）「さ、俺たちも行こうか」
（； ＾ω＾）「あ、はい」
先生に押されるように、僕も歩き出す。
（ ＾ω＾）「……」
- 712 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:55:22 ID:JOnICIHE0
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あれ、なんか。おかしくないか？
何かにふと気づく。
モララー先生が大丈夫かと尋ねる。
大丈夫だと僕は答える。
地下室から保健室までは一本道。
他の教室はない。
やはり、おかしい。
- 713 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 19:59:58 ID:JOnICIHE0
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保健医さん、なんて言っていた。
「遅刻したんですか？」「診せてくださいね」
まるで今日、初めて会ったようなセリフだ。
昼時、先生とはちょうど保健室に向かう途中に会った。
地下室に一番先にかけつけたのは、先生だった。
ショボンが爆弾を投げようとしたとき、真っ先に驚いたのは先生だった。
（ ＾ω＾）「先生、僕、爆弾を解除したんですお」
（ ・∀・）「ほう、そりゃ、すごいな。あぁ、ホント。凄い」
（ ＾ω＾）「赤と白の配線、切ったら爆発してたんだろうと思うと……」
（ ・∀・）「あぁ」
- 714 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:03:51 ID:JOnICIHE0
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爆弾を仕掛けたのは誰だろうと、思っていた。
でも今日はもう疲れたから、寝たい。
それは警察の方で何とかしてもらおう。
そう思っていた。
でも自分の疲れた顔が、薄汚れた窓に映った時。
自分の頭に、フラグが立っていたのを見た時。
- 715 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:06:27 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「引っ掛けとかまどろっこしいのはナシにしよう。面倒だ」
先生が笑った時。
その手に、スタンガンが見えた時。
先生から、悪霊の気配を感じた時。
あぁ、『コイツ』だったんだと。
僕は思った。
- 716 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:08:10 ID:JOnICIHE0
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- 717 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:08:32 ID:JOnICIHE0
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- 718 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:12:15 ID:JOnICIHE0
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本当はもっとしたいことがあった。
でもやったらいけないことだと思った。
本当はもっとしたことがあった。
でもやったら嫌われると思った。
本当はもっとしたいことがあった。
でもやったら自分じゃなくなるような気がした。
- 719 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 20:15:02 ID:JOnICIHE0
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でも最後に言えって言われた。
今しかないと。
今言わないで、いつ言うのだと。
だから言った。
初めて言った。
やりたかったこと。
したかったこと。
全部言った。
最後に「たわけ」と言われて、小突かれて、僕は理不尽なと思って、でも嬉しくって、
そんな風に怒ってくれて、僕なんかの為に思ってくれて、僕は笑顔で最期を迎えることが出来た。
- 724 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:03:38 ID:JOnICIHE0
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￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ ￣￣￣ _-_-_-_- |:_:_:V ∧:_:_:/.:.:.:./:.:.:ｌ:.:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.:
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（； -ω＾）「……お？」
目が覚める。
ここはどこだ。
薄暗く、ずいぶんと汚い場所。
どこか、潰れた工場だろうか。
（ ・∀・）「おっと目が覚めたか」
（； ＾ω＾）「！ 」
（ ・∀・）「ダメダメダメダメ、縛ってあるんだから動けないよ」
- 725 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:05:44 ID:JOnICIHE0
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モララー先生が包丁を片手に、僕からやや離れた場所にある椅子に座っていた。
僕は先生の言うようにロープで柱に縛られており、身動きが取れないでいた。
（ ・∀・）「大声出そうと思っても無ｄ―――――――」
（； ＾ω＾）「だれかああああああああああああああああああああああああああ！！！！！ 」
（ ・∀・）「早いよ」
僕の声が響く。
だが、それだけだった。
僕たち以外の音が、声が全くない。
- 726 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:07:01 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「ほらね。近くに誰もいないんだ」
（； ＾ω＾）（ま、まじでぇ……？）
地面に散らばるガラス片。
そこに映る僕の頭にはしっかりはっきりどっかりと、フラグが立っていた。
（； ＾ω＾）（ツ、ツンさん！ ）
（ ・∀・）「？」
（ ・∀・）「あぁ、彼女ならいないよ」
（ ＾ω＾）「は？」
（ ・∀・）「俺が食べた」
（； ＾ω＾）「ハアアアアアアァァァ！？！？！？！？ 」
- 727 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:07:53 ID:JOnICIHE0
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モララー先生の背から、じわりと滲み出るように霧が起きる。
それが蛇のような形をとり、大きな口を僕に覗かせた。
(*ﾟ∀ﾟ)「きひっ」
そして嫌な、怖気の走るような笑みを浮かべた。
悪霊が、こいつだ。
モララー先生は、憑りつかれてしまっていたのだ。
（； -ω-）（だから学校に、気配が……）
（； ﾟωﾟ）「って食ったーーーーーーーーーーーーーー！？ 」
- 728 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:08:44 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「うん」
(*ﾟ∀ﾟ)「ウマカッタ」
（； ﾟωﾟ）（いやいやいやいや）
（； ﾟωﾟ）（ツンさんが食われた……？ そんなバカなことが）
（； ﾟωﾟ）
（； ﾟωﾟ）
（； ﾟωﾟ）（ξ*ﾟーﾟ)ξ「ﾌﾋｯ！ ウケるというやつじゃ！ 草生えるというやつじゃ！ 」）
（； ﾟωﾟ）
（； ﾟωﾟ）
（； ﾟωﾟ）（くそ！ なんも言えねぇ！ ）
- 729 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:09:24 ID:JOnICIHE0
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: : : :ﾊ }｡./: : : : : : : : : : }: :,-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
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（ ・∀・）「いやぁ、驚いたよ」
（ ・∀・）「俺が狙うもの、全部君が防ぐんだもん」
（ ・∀・）「あの小学生も素直も高岡も、他もみんな」
（ ＾ω＾）「……は？」
（ ・∀・）「あれ、知らなかった？ この辺りで出るっていう、不審者。通り魔」
（ ・∀・）「俺の事なんだよね」
（； ﾟωﾟ）「……」
- 730 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:10:27 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「あぁ、気づいてたわけじゃなかったんだ」
（； ω ）「爆弾だけ、かと思ってたお……」
（ ・∀・）「あぁ、あれねぇ。君だけを殺そうと思って用意したんだよねぇ」
（； ﾟωﾟ）「は！？ 」
（ ・∀・）「だって邪魔するし。で、君を狙おうとしてもあのお化け？が邪魔だしさ」
(*ﾟ∀ﾟ)「そうなんだよナー！ アイツ、オレのこと探してたから、コイツん中に深く隠れるしか出来なくてよー！ 」
- 731 名前：名無しさん 投稿日：2017/08/26(土) 22:11:08 ID:JOnICIHE0
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*ﾟ∀ﾟ)「回りくどかったが、仕方ねーよなッテナ！ 」
（ ・∀・）「そうそう」
蛇がぐるりと先生に巻き付きながら、舌をチロリと覗かせる。
（＃・∀・）「そしたらこのありさまだよ！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「ヒヒッ」
（ -∀-）「あーあ、もうあの爆弾、俺が作ったって調べられたら終わりだよー……」
- 732 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:17:43 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「本当はさぁ、刃物でぶちゅぶちゅ切ってくのが好きなんだよ」
（ ・∀・）「あ、ちなみに小さい子は楽で好きだよ」
(*ﾟ∀ﾟ)「こいつのこの後の人生を、未来をぜーんぶぶっ潰せると思うと最高だよナー！ 」
（ -∀・）「でもねぇ、それだと歴史っていうか重みがないんだよねぇ」
（； ＾ω＾）「……重み？」
(*ﾟ∀ﾟ)「０歳児と９０歳、そこに至るまでの歴史に差があるだろぅ？」
- 733 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:18:36 ID:JOnICIHE0
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(*ﾟ∀ﾟ)「０歳ぶっ潰しても、スカっとしねぇんだよなぁ！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「だけどだけど、２０歳とか、そこに至るまで苦労して頑張って生きてきたやつ！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「そういうやつをぶっ殺すの、ネチネチ虐めて殺すの、最高ジャン！？ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「お前の人生、こうなるためにあったんだよーって！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「小さい奴だと、まぁ、また次作れば？ってなるんだよナ」
(*ﾟ∀ﾟ)「そういうの、リセマラっつぅんだっけ？ヒヒッ」
（； ﾟωﾟ）
- 734 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:19:56 ID:JOnICIHE0
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信じられなかった。
こんなことを、平然と言えることが信じられなかった。
悪だ。
悪である。
ツンさんが言っていたことが、封印していた理由が嫌というほどわかった。
生かしちゃおけない。こいつは、生かしちゃダメだ。
こんな奴に憑りつかれていたモララー先生が、可哀想だ。
（； ﾟωﾟ）「ふざけんじゃねぇ！ お前、お前！ 命をなんだと！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「やっすい命のくせになーに言ってんだバァーーーーーーーカ」
(*ﾟ∀ﾟ)「なぁナァ！ 」
蛇がニタリと笑いながら、僕に顔を近づける。
嫌な、腐ったような臭いに吐きそうになる。
- 735 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:20:48 ID:JOnICIHE0
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(*ﾟ∀ﾟ)「あーと何回死ねるんだ？」
（； ﾟωﾟ）「え」
（ ・∀・）「いっかーい」
先生に、お腹を刺された。
僕は、死んだ。
(*ﾟ∀ﾟ)「かー！ だーめだ。これくらいで一回死んだことになってやがる！ 」
（ ・∀・）「ということは？」
(*ﾟ∀ﾟ)「死なないラインを探しながら痛めつけよ」
（ ・∀・）「了解」
- 736 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:21:45 ID:JOnICIHE0
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指をゆっくりと削られる。
そのショックで、僕はまた死んだ。
爪の間に包丁を差し込まれた。
その痛みに、僕はまた死んだ。
(*ﾟ∀ﾟ)「死にやすいってどんだけだよと思ってたが、相当だなコリャア」
(*ﾟ∀ﾟ)「ヒヒッ。おめぇ、痛みもそんなに感じてねぇなぁ。随分可愛がられてるぜ」
（； ＾ωﾟ）「何を……」
(*ﾟ∀ﾟ)「死にやすい加護で、守られててよかったなって話サ」
- 737 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:22:21 ID:JOnICIHE0
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(*ﾟ∀ﾟ)「マーア？ あいつ、もういねーけど！ 」
（ ・∀・）「ここはどうかな」
腿に包丁を差し込まれる。
また、僕は死んだ。
（ ・∀・）「このまま刺しっぱなしにすると？」
(*ﾟ∀ﾟ)「多分一気に死ぬから、それだとツマンネーダロ」
（ ・∀・）「それもそうか」
（； ω ）（まずい）
- 738 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:23:17 ID:JOnICIHE0
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（； ω ）（まずいまずいまずいまずい）
（； ω ）（どうすればいい。あと何回だ。残機は、どれくらい残ってる）
(*ﾟ∀ﾟ)「んー、あんまり生き返れねーのかもなぁ」
（ ・∀・）「そっかー」
（； ω ）（どうしたら良い。どうしたら良いんだ）
残機は少ない。
身動きは取れない。
先生は悪霊に憑かれている。
その悪霊は、笑っている。笑いながら、今までの事を話している。
許せない。僕は、許せなかった。
だがそれよりも。
- 739 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:24:11 ID:JOnICIHE0
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:.:.:.ヽ:.}:.:.:. :..ヽ| | |──
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そんなことよりも。
この状況。
どうすれば、僕は―――――――
（； ω ）（どうすれば）
（； ω ）（ツンさんを助けられる―――――――！ ）
- 740 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:25:34 ID:JOnICIHE0
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￣￣ ― | lﾛ lﾛ ＿ i l|￣i! ￣
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―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣ il＿_ ＿|i ＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿
ア⌒ヽ ヽ-∨i:７-'寸三三三三三三三二ﾆﾑ::￣ﾌ' |i￣ i|￣i|::::::::::{-─━─----ｪｹ──-{:::::|
＞-‐……‐-/ /´ ,ハ__∨{ ＞-‐‐ァ'´,.--､｀ ミ=-｀Y¨∧ く／i__l| l|＿l!
/^7' ¨''…ァ───-ミ`ﾐー|__」
. ,--≦,'////////// ,ヘ / / VA´ ,ｨ彡´γ::::::: ﾑ )ミ=--/ ヽ::r─────
／ / ///／////////////｀ ＜＞ｬﾏ
{＿二二二二二ﾆｱ ,ｲ//,/ ﾒ､ VA辷彡{ 弋::::::::::ﾉ Ｘミ７ミハzzz-＼-_-_-_-_ ＜_／ ‐∠///////////////////≧s｡
,ｲi:i:i:i:＞ ´￣｀/ /i:i:｀ヾ{ {/ﾊ ./VA辷彡＞s｡｀¨´,.イ=ミ/ミハ ∨三三>､-_-_-_-_-寸////ﾍ７７７７７７７７７７７７７７７７ﾑ
./i:i:i:iア ,ィ´¨7 ∧ﾑi:i:i:)) }/,ﾑ /∧/∧ ﾏ辷彡'⌒ゝ-=ミ/ミ'∠'， ﾏ三r-､ﾑ／ )-_-_-_`マ///ﾍ/////////////////////,'ﾑ
. ﾊi:i:i:ｱ ／γ´/ /ヽ彡イi:{ {//ﾊ{ .ｌ〈`マﾑ ∨彡'⌒'ｰ'⌒V￣¨7⌒ヽ ∨,)ｰ(ア xく-_-_-_‐Ο￣寸ﾍ////////⊂ニﾆ⊃///////}
. i:i:i:i:,' / { ./ /)､,,,},)∧i:, Ⅵ/,}＼ヽ＼＼ ヽ弋ィ⌒ヽ_ﾉ￣Ｖ ﾉ￣ﾍ ﾞ寸´(／ヽ
＼＿＿＞`ー`＜≧s｡///////////////彡ｲ
.. {i:i:i:i{ { 辷彡' } }i:ゝ `ミｌ ＼/ヽ__＼＿λ＿人)つ_}_∟辷ﾆﾍ 寸弋__ﾉ三三三三三三三三三三三三三三三三) ｀Ｙ
. ﾏi:i:ﾑ ﾍ / /r─'-'--s｡｀＜≧=-- ＿＿二二二二二二二＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
. ∨i:i:ﾍ ゝ ＿ ／ ｲi:弋 | ＞弋三○ 三三三二=zzzzzzzz=≦三三三ﾉ ﾏi:i:i:i:i:i:>､ ゝ⊂⊃'
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. 寸i:i:i＞s｡ ｡o个i:i:i:i:ア￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ﾞマi:i:i:i:i:i:≧=-
-=≦i:i:i:i:i:ア
ﾞマi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i彡'
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ・∀・）「それじゃ、もう一度―――――――」
（； ω ）「せめて、せめて何か……もう一手何かあれば！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「ネェヨ」
（ ФωФ）「あるぞ」
- 742 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:28:14 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「は？」
窓ガラスを、バイクごと突き破ってきたのはロマネスクだった。
先生はバイクに突き飛ばされ、廃材の中にバイクごと押し込まれる。
- 743 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:28:53 ID:JOnICIHE0
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（ ФωФ）「大丈夫、か」
（； ＾ω＾）「え、な、なんで……？」
ロマネスクにロープをほどいてもらうと、僕は彼に尋ねた。
すると、彼は携帯を取り出してコンコンと指で突いた。
そこには一件のメール。
ハインからの『内藤が連れ去られた。助けてほしい』と、書かれていた。
- 744 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:29:15 ID:JOnICIHE0
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- 746 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:31:36 ID:JOnICIHE0
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| | .:: |:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| | |::||[:l|¨¨¨￣:::| ｜.:.:|/|:::::ト,|.`
了ﾟ ﾄ:::::;;/ ）;;;;;;;;;;;/
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,,〃 /::::::::::::::::ヽ
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| |, i }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi i l ｀′, | | ｜ |i /
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/'| |.: ゞ__r―-＼ヽ! 〃ｲi／ ﾉ l : ｀'弌'=- 「
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ｋ'ヽ ｌ ｀ﾐ l | ヽ ヽ /
|ﾉ´＞ ヽ ﾉ }, ＼ ｜ /
| レ ＞､ _,， -‐'" ヽ_／|/＼ ノ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？」
川；ﾟ -ﾟ)「な、なに？ どういうこと？」
从； ﾟ∀从「とりあえず隠れるぞ！ 」
あの時、スタンガンで気絶させられているところ彼女たちは見ていたのだ。
ドクオとショボンと入れ違いになり、内藤が居るという事を知り、不審者など嘘であったことを知り、
だから迎えようとして、そして見たのだ。
- 747 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:35:57 ID:JOnICIHE0
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| |＿_ └───── / 〈 i i ＼ !ゞ ｜ ￣￣ || |_⊥- '' 二 -‐ ''
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| | .::| ﾊ U ハ ＼ ﾄ､ i ! l ｜
|| |:T'' ¨
| | .::|__ i / ＼ j| l i } l i ｜ ＿||
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| | .::| |_ ⊂ニニ⊃ ,.イ| | ', {ﾏ´んﾐ､ヽ八l＼|レ从 i ┴ _二” - |
| | _, ┐
| | ..:| | |＿ _､‐'1 |::l | ﾄ∧ ゞﾏｿ , / ｲ/ / .:.:￣.:.:.:.:.:
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| | .::| | || |＿＿,ｒT 「| |⊥ ', | {ﾍ _ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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| | .::| | || | |￣| |｜| | |..|~| ヽ:! !从≧:. __｀ィ ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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| | .::| | || |_|＿|_|｜| | |i:l : r≦＼{.-／ j __彡イ ｜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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| |____| | ||_|: : : :.: :ヽ､,|_｜|ム二ヽ{／ r'' }ﾍ !ー- ､ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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／{ ,ｲ ヽ} {ニニニニニニﾆニﾆ|/////i'ﾚィ
´￣ヽ..__ ＼ ', .ノニニニニニニニ/ニ{/////ノ /
＼／ニヽニニニニニ／ニﾆ乂￣ {
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
从；ﾟ∀从「モララーのやつ、内藤を連れてっちまったぞ！？ 」
咄嗟に身を隠した彼女たちは、モララーが内藤を車に押し込んで走り去る場面も
目撃した。どうしたらと混乱する素直、トソンにハインは
从 ﾟ∀从「トソン、お前は先生たちに連絡」
从 ﾟ∀从「モララーの姿も連絡もつかなけりゃ、動いてくれるだろ」
从 ﾟ∀从「素直は警察だ。多分、お前の話なら聞いてくれるやつがいるんじゃねぇか？」
从 ﾟ∀从「私はちょっと、あいつに頼むとするか」
从 ﾟ∀从「怪我してるとこ悪いが、借りを返す時だぞ」
- 748 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:36:17 ID:JOnICIHE0
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- 749 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:37:22 ID:JOnICIHE0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
（ ФωФ）「だから、全員で、探した」
（ ФωФ）「俺は、偶然、見つけられただけだ」
（ ФωФ）「……感謝するなら、ハインにしろ」
（ ФωФ）「警察にこの場所は言った。だから、後は―――――――」
（； ・∀・）「逃がすかよアホかよ」
（； ＾ω＾）「危ない！ 」
（； ФωФ）「！？ 」
- 750 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:40:03 ID:JOnICIHE0
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（；ФωФ）「ぐ―――――ッ」
（ ・∀・）「邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔アアアアアアアアァァァァァァ！！！！ 」
バイクに巻き込まれたはずのモララー先生が、ロマネスクの背に包丁を突き刺す。
蹲る彼を守ろうと、僕は飛び出す。
しかし、
（；ФωФ）「逃げろ！ 」
ロマネスクに止められる。
だがそれをすんなり受け入られるほど、僕は冷静ではなかった。
（； ﾟωﾟ）「ツンさんを返せってんだお！！！！ 」
ロマネスクの腕を払いのけ、モララー先生の顔面に拳を叩き込む。
- 751 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:41:49 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「遅いなぁ」
しかしそれは、モララー先生の右手に受け止められてしまう。
この感覚は、ロマネスクと戦った時と同じだ。
憑りつかれてるという事は、先生もまたロマネスクの時のような力をだせるのだ。
それに対抗するには、ツンさんの力が必要だ。
（； ＾ω＾）（僕だけじゃ―――――――）
まだ足りない。
まだ届かない。
o川*ﾟーﾟ)o「お返しだよ！！！ 」
- 752 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:43:40 ID:JOnICIHE0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
すると、タヌキの姿をした少女が火の玉を先生にぶつける。
どこから入ってきたのか、いつからいたのか。
しかし、その火の玉に呻き声を、
(*ﾟ∀ﾟ)「～～～～～～～～～っ！？
」
悲鳴を上げたのは、蛇の方だった。
o川*ﾟーﾟ)o「ツンは僕を助けてくれた！ なら、今度は僕の番だ！ 」
o川*ﾟーﾟ)o「君！ ツンの気配はまだ残ってる！ なら、まだ助け出せるはずだよ！！！ 」
（； ＾ω＾）「！ 」
o川*ﾟーﾟ)o「それにあの時、僕を飲み込んでくれた借りはこんなもんじゃないよ！ 」
- 753 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:44:58 ID:JOnICIHE0
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少女の手に焔が渦を巻き、放たれると蛇を包み込む。
焔の中で蛇の悲鳴が上がる。
モララー先生も焔に包まれ、声を荒げる。
（； ∀ ）「お、おぉ、おおおおおおおおおぉぉぉぉ！！！！ 」
(* ∀ )「～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！
」
ξ；ﾟ'⊿'ﾟ)ξ「あっづぁあああああああああああああああああ！！！！！ 」
焔から先に飛び出してきたのは、ツンさんだった。
o川*ﾟーﾟ)o「ツン！ 」
（ ＾ω＾）「ツンさん！ 」
- 754 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:47:24 ID:JOnICIHE0
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i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三二／ _‐_-_-| | ＼＿＿＿／ ｜ ＾＾}! /.:.／:/.:
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￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ ￣ _ | ／ ＼ ! ｌ:.:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.:
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_ | ! l/ ヾ!ｌ:.:.:.:.:.:.:.∨.:／:
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:.:.:.ヽ:.}:.:.:. :..ヽ| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!ア-_-_-_-_-_-_ _,ﾉ ┴、/ ,/ ヽ ├─┤ / .:.:./:
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〉.:.／_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| |──
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「お、おぉ。キュートにお前か」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……そうか、すまぬな。迷惑かけた」
o川*ﾟーﾟ)o「全くだよ！ 」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
o川；ﾟーﾟ)o「あ、いえ。当然のことをしたまでですますございます」
（； ∀ ）
（； ∀ ）「ま――――――――――――――――――」
（； ∀ ）「まだだあああああああああああああああああ！！！！ 」
(* ∀ )「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ！！！！！ 」
焔から、怒号が、先生が、包丁を構えて飛び出す。
- 755 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:48:10 ID:JOnICIHE0
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- 756 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:50:37 ID:JOnICIHE0
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￣]lll|/ lil| , . | l/ ／ ＼ ヾ ／ | | | /ﾊ､
y＾.:..く.......| 〈二二二二
＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''| | 〇 〇 | -_-| | | 〈.:.:.:.:ヽ_
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ニ〕ll|. -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__ :∨ ∧_:_:ノ:.:.／:.:.:.:.ｌ:.:.:.:. |
/ ＼ ＼ ヽ | } } i |i|i|i|i|
＿ ／ ´￣ -=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、 _:_:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:|
{ｱ芹ﾊ 、 | | | } }乂} 二二
i!i / 八 ∨ __ } , {.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.
: | { 弋_り, ＼!＼|＼|イ }^Y l ─
i!i { ､__, ヽ _ ｨ´ ､__ ,i､ ´ ゝ ﾉ } ',八.:. :.:.:.,/:.:.:.:.:.:./:
V { _ ＿ ｌ }_ﾉ ||
i!i 〉 ⌒{ ⌒ヽ ＼ ￣｀| 厂 く | -_＼.:.:.:.:.:.:.:.:／:. i{
圦 ､ ﾉ } } { ＼
¨′ ー=ﾐﾊ、 |ﾆ=‐ / ﾉ Ｙ '， _-＞ー───' '， | ` ＿_ イ.i} 人＼ ﾉ |i|
_ | | } __ 二ﾆ=‐' ―､--､- !、, '´ く } _-_-_-_-_-_-_-_-_ V
／ { ／ ﾚ'≦⌒|i|i|i|i|i|
_ ∨ﾘノ 〈 ￣ }///! ／ ｝ ! -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_- _
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_／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼
_-_ ゝ _人 ..｡s≦ イ ｝ _- nn ／ﾆﾆ=
ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼
━━━ ｀〒ニ=‐＜__|///j ‐ -- ‐= ア´ ━ l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼
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| ｛ ￣「 ｀ =― --r ―= ´ _] {ーi{ {ﾆﾆﾆ= ／ﾆ=V／イﾆﾆﾆﾆ/r￣{＼{／^
､ ヾ，
八 ::トｰ┼ ┤ 八 と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V
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{ ≧s｡ __ :| l: |:__ ｡s彳| ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／
人///////7 ￣ ﾏ//////,人 圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('Aﾟ) 「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！ 」
(´ﾟωﾟ`)「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！ 」
从 ﾟ∀从「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！ 」
それをまたしても、今度はバイクで突っ込んできたハイン。
上半身裸で突撃してきたショボン。
竹やりを携えたドクオ。
三人が突っ込んで、モララー先生を突き飛ばす。
- 757 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:52:47 ID:JOnICIHE0
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.:.:.:.:.:.:. __ |:.:.:..... | | |〕|ヽiﾚ'} |..:;| | |
￣| ┌──
;;; ' ､ -';;／ : |.;.;...... |ノ| |〕|ィiﾄ､| |..:;| | |
／| r､ │ |
__／ヽ;;;;;;L.: | :.:, . | | |从 |i^ﾘ |..:;| | |
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7､ィ;;;;;／-i|..:.:.:| ;|ノ{ | ￣／ | ＿＿＿＿ r──‐ｧ.ｉ
､ｲ 丶 | |i|i|i|i|i|
─‐イ ／lil|.:.:.:.|: .: .:. 乂二) | ／／ | ／ ＼ 乂__.:.:/::::ﾚ≪￣￣＼
| |i|i|i|i|i|
￣]lll|/ lil| , . |: .: .: ..:...」＿＿_L／／ ／ | / ＃ / ＼ ヽ /ﾊ､
y＾.:..く.......| 〈二二二二
＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''|.:.: : :..:イﾆﾆﾆﾆﾆﾆ」 ／-_-| | /＼ | 〈.:.:.:.:ヽ_
/＾ﾍ=-{::::::| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆﾆﾆ イ _-_-_| ヽ /￣＼ / _,」‐‐「＾７.:.:.:/
.:.: ＼| | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三二／ _‐_-_-|_:_: `ｰ ｲ ,／＾＾＾}!
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￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ ￣￣￣ _- ＿... -‐ ¨/ '､ ﾚ 〉､ .:.:ｌ:.:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.:
:| | |i|i|i|i|i|
ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_-_-_-_ ／ l rヽ ヽ ノ //､ ! ｀ ｰ- ､ :.∨.:／:
:.:.:.| | |i|i|i|i|i|
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〈二二二二
i!ii!i|ll|i!i!i!|l!|_-_-_-_-_-_-_-_-_ ／ '､ ､ ﾚ.／ ＿,,.､
i :.}:.:.:. :..ヽ| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!ア-_-_-_-_-_-_-_- r'´ ､ i .._ ヽ| ／ ヽ｀Z_ /
. l /^￣￣ |,＿＿＿＿_,| |
i!ii!i|ll､ｨl「-_-_-_-_-_-_-_- __/ ､ヽ＼! __ __／ ﾉ__///__ / .l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| |──
¨￣-_-_-_-_-_-_-_-_-_ /_.. -‐､ヽ─-ゞミ'}'"￣ ／＿／─| / ,
l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_| |i|i|i|i|i|
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_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ l l lミミミｲ 〉 -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
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ｌ l l/ i
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('Aﾟ) 「こいつめ！ こいつめ！ 」
(´ﾟωﾟ`)「死ね！死ね！ 死ね！ 」
从；ﾟ∀从「あっ……原付が……」
川；ﾟ -ﾟ)「大丈夫ですか？」
（；ФωФ）「あ、あぁ……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「警察、もう少しで来るようだよ。やれやれ、とんだ大物取りとなってしまったよ」
- 758 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:54:30 ID:JOnICIHE0
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;;; ' ､ -';;／ : |.;.;...... |ノ| |〕|ィiﾄ､| |..:;| | |
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__／ヽ;;;;;;L.: | :.:, . | | |从 |i^ﾘ |..:;| | |
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7､ィ;;;;;／-i|..:.:.:| ;|ノ ＿＿_ ￣／ | | |
r──‐ｧ.ｉ ､ｲ 丶 | |i|i|i|i|i|
─‐イ ／lil|.:.:.:.|: .: .:. ´::.::.::.:.::.::.:..｀丶 ／ | |
| 乂__.:.:/::::ﾚ≪￣￣＼ | |i|i|i|i|i|
￣]lll|/ lil| , . |: . /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ |
| | /ﾊ､ y -‐:.:.:.:.:.‐-イ￣｀ヽ 〈二二二二
＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''|. /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ |
| | 〈.:.:.: _,，':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶:.:.:.ｌ
| |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | '::.:|i::.ｉ::.j| |::.ヽ :|ｉ:.::.::|::.:.l::.ﾊ ,,＿_|
|＿＿＿＿_, ,，´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:ヽ:l | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_ i::.::|i::.ト八|＼j斗＼::|::..:i.::.::| _:_:_:.}
}_:_:_:_:_＿, /:.:.:〃:.:i:.:.:.:ヽ:.:.＼ﾄ､ ! :.: |--::l/ | |──
￣ 「|イN|i!|_:_:_|::.::|iYf:心 ヽ ィ行ﾊ|:.::.|::.::| :_:_:V ∧:_:_:/.:.:.:./ i:.:i:.
|i:.:.:.|ﾊ :. |＼-┼ｯﾄ:.:. |ﾆ::::| | |i|i|i|i|i|
ニ〕ll|. |ll|_:_:_|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| :_:∨ ∧_:_:ノ:.:.／:.:|/|:.八:.:ィ1＼|
` __, .! :.: |::ﾉ:ﾘ | |i|i|i|i|i|
＿〕ll|､／.ll|─ ∨|::.:: ' l:.:.:|::.:.||_ ７⌒〕_:_:/.:.:.:.:.:.:.:.: |.
ヽﾄ､:.､i _,， ‘¨´ !:.:. i::/ﾉ 〈二二二二
i!ii!i|ll|i!i!i!|l!|_-_-_ | i人 r ， / :.:||:::.:|￣ゝイ ￣{.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.: ＼Ⅵ“´
' __ |:.i:..|/ | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!ア-_-_-_ |::∨ ≧ｭ イ V::..||.::.:| _-_-_-_-八.:.
:.:.:.,/:.:.:.:.:.:./: :.|:.ゝ _ﾔ ) .|ｲ:/ ＿＿_,| |
i!ii!i|ll､ｨl「-_-_-_-_ 厂|::.::./r} ∨::.::i|:.::.:| -_-_-_-_-_＼.:.:.:.:.:.:.:.:／:.
〉 |ﾍ:.:.i` .，r ´ |/「＼ _-_-| |──
¨￣-_-_-_-_-_ イi:i:/::.:/:卜＿＿/!::.::八::.: | _-_-_-_-_-_-＞ r ､_
,，'￣ｿ,.ﾍ /^:::´￣￣ ｀ヽ|i|i|i|
_-_-_-_-_-_- / |:i:i|i::.∧ ｢ │:/ ＼| ＼ _-_-_-_-_ry､_) ヽ..__ /
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_-_-_-_-_-_ / .、|:i:i|i::ﾊ. | |厶 /i// ヽ-_-_-_-_`Lj^i」^L .ﾉY .|::::::::iﾆ二７:::::::::::::::::::/
i 二
_-_-_-_- --ﾐ、 }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi ｨ’ ＼ _-_-_-_ ⌒ｱ`〒T i、
.|::::::::| ./:::::::::::::::::／ |、 _-
_-_-_-/ ／ ハ { ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ ﾟ， _-_-_- 〈ゝ 」_:ﾚ'
〉ﾊ:::::::::| /:::::::::::::／ i _-
━━ { ' /l}八 ＼ヽ! 〃ｲi／ l| !━━ /` イ ' '，::::| /:::::::::／
人 ﾉ! ﾟ， ヾ:､ { ／ .ﾉｌ } i ﾊ i ヽ:::|'::::::／
{ヾ:i:i:i:i:i:ｲ ／} }ｌ芥ｉ{ {/ / | | ヾ／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
素直さんがロマネスクに手当てを施す。
トソンさんが携帯を片手に、ショボン達にボコボコにされているモララー先生を縛り上げる。
- 759 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:54:56 ID:JOnICIHE0
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y＾.:..く.......| 〈二二二二
＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''| | 〇 〇 | -_-| | | 〈.:.:.:.:ヽ_
/＾ﾍ=-{:::: ＿＿ | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | ヽ （__人__） / _-_-_|,,＿_| |＿＿＿＿_,」‐‐「＾７.:／
＼ | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_ ､.,＿ イ _‐_-_-|_:_:_:.} }_:_:_:_:_＿,／＾＾＾}!
// / ＼ ──
￣ 「|イN|i!|_:_:_| -―{ ＼ ／jー- -_- |:_:_:V ∧:_:_:/.:.:.:./:.:.:ｌ:.:.:.:. /
/ ＼ ! i|i|i|i|
ニ〕ll|. -‐∠ ...:小 ､:::￣::::::人:.. ＼__ :∨ ∧_:_:ノ:.:.／:.:.:.:.ｌ:.:.:.:. |
/ ＼ ＼ ヽ | } } i |i|i|i|i|
＿ ／ ´￣ -=ﾐ /ﾆ=―-- く´ ヽ 、 _:_:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:|
{ｱ芹ﾊ 、 | | | } }乂} 二二
i!i / 八 ∨ __ } , {.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.
: | { 弋_り, ＼!＼|＼|イ }^Y l ─
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V { _ ＿ ｌ }_ﾉ ||
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_- V ｖ ｰ-≠-‐ ,!｡s≦ ﾉ:Y _-_-_-_-_-_-_-_-_-_
_／= {／{廴， ,′ﾆﾆﾆﾆ= ＼
_-_ ゝ _人 ..｡s≦ イ ｝ _- nn ／ﾆﾆ=
ﾉ{i:i:i:ｉ:ｉ} '，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼
━━━ ｀〒ニ=‐＜__|///j ‐ -- ‐= ア´ ━ l l 「|〉, ／厂ﾆﾆﾆ= ／{/i:i:i厂／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ／⌒＼
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八 ::トｰ┼ ┤ 八 と '， ﾏﾆﾆﾆｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（V
/⌒ﾆ='， 〉＜ ′
{ ≧s｡ __ :| l: |:__ ｡s彳| ￣ ￣￣ ｰ‐ ⌒i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆV⌒ﾆニi ／__／
人///////7 ￣ ﾏ//////,人 圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ⌒ヽ=_ﾉ⌒￣
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- 760 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:55:16 ID:JOnICIHE0
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_-_-_-_ ／ l rヽ ヽ ノ //､ ! ｀ ｰ- ､ :.∨.:／:
:.:.:.| | |i|i|i|i|i|
＿〕ll|､／.ll|─┘'-_-_-_-_-_-_- / ＼ l/ ヽ､ / ! ヽ ヽ:.:∨.:.＼:.:.|
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i!ii!i|ll|i!i!i!|l!|_-_-_-_-_-_-_-_-_ ／ '､ ､ ﾚ.／ ＿,,.､
i :.}:.:.:. :..ヽ| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!ア-_-_-_-_-_-_-_- r'´ ､ i .._ ヽ| ／ ヽ｀Z_ /
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i!ii!i|ll､ｨl「-_-_-_-_-_-_-_- __/ ､ヽ＼! __ __／ ﾉ__///__ / .l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| |──
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_-_-_-_-_-_-_-_-_-_- ヽ-- ､.. ＿.. -‐ゞノ l lミミﾐヽl
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_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ l l lミミミｲ 〉 -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
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- 761 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:55:37 ID:JOnICIHE0
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￣]lll|/ lil| , . |: . /::/::.::.::.::.::.::.::.＼::.::.＼ |
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|:.:ﾘﾊ弋::ﾘ 弋::ｿ}|:.::i ）:.| :_:∨ ∧_:_:ノ:.:.／:.:|/|:.八:.:ィ1＼|
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i 二
_-_-_-_- --ﾐ、 }ヾﾚﾍﾊ. | /: : : ｲi ｨ’ ＼ _-_-_-_ ⌒ｱ`〒T i、
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_-_-_-/ ／ ハ { ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ ﾟ， _-_-_- 〈ゝ 」_:ﾚ'
〉ﾊ:::::::::| /:::::::::::::／ i _-
━━ { ' /l}八 ＼ヽ! 〃ｲi／ l| !━━ /` イ ' '，::::| /:::::::::／
人 ﾉ! ﾟ， ヾ:､ { ／ .ﾉｌ } i ﾊ i ヽ:::|'::::::／
{ヾ:i:i:i:i:i:ｲ ／} }ｌ芥ｉ{ {/ / | | ヾ／
- 762 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:57:13 ID:JOnICIHE0
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みんなが、来た。
みんなが、来てくれた。
助けに、来てくれた。
（； ＾ω＾）「み、みんな……」
('A`；) 「無事か！？ 」
(´･ω･`)「処女は無事かい！？ 」
('A`；) 「お前さぁ！！！！！ 」
(´＾ω＾`)
（； ∀ ）「ま、だあああああああああああああ！！！！！ 」
- 763 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 22:59:19 ID:JOnICIHE0
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i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆ ‐y‐v‐y' ) / ｀ヽ、
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i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三 /rし'し'し'ﾆﾆ⊃ | 't / :/.:
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ロープを引きちぎり、焦点の定まらない目をし、血を吐きながらモララー先生が駆ける。
('A`；) 「ゲ」
(；´･ω･)「嘘でしょ！？ 」
（； ∀ ）「そいつだけは、殺す！！！！！！！ 」
（； ∀ ）「殺して―んだ！！！！！ 」
（； ∀ ）「邪魔しかなかった、おめーは！！！！ 」
僕に向かって、やってくる。
憑りついた力で、その速さを以てして包丁を携え駆け出す。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「終いじゃな」
- 764 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:00:54 ID:JOnICIHE0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「これで、終いじゃよ」
（ ＾ω＾）「ツンさん」
ツンさんの姿が消える。
（ ﾟωﾟ）「５秒で終わらす！ 」
体の中が熱くなる。
横薙ぎに来る包丁をかわし、
先生の懐に飛び込み、
その顎を打ち上げた。
- 765 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:01:52 ID:JOnICIHE0
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（； ∀ ） ｶﾞｯ
（ ＾ω＾）「１秒もいらなかった……」
ロマネスクの方が、よっぽど怖かった。
そうして気絶した先生を、僕たちはもう一度縛り上げる。
今度こそ、とトソンさんがギチギチに縛り上げる。
- 766 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:03:46 ID:JOnICIHE0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
o川*ﾟーﾟ)o「……」
ふと、ツンさんたちの様子がまだ集中を途切らせていないことに気づく。
彼女たちはぐるりと辺りを見渡し、先に動いたのはタヌキのキュートさんだった。
o川*ﾟーﾟ)o「そこぉ！ 」
(；ﾟ∀ﾟ)「ヒヒ！ 」
ひたひたと、地面を這いながら蛇が逃げようとしていたのだ。
- 767 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:05:41 ID:JOnICIHE0
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「封印程度で済ませたワシが悪かったか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「今度は、消してくれよう」
(；ﾟ∀ﾟ)「ひ、ひひ！ 」
(；ﾟ∀ﾟ)「ここまでかぁ！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「でもまぁ、楽しかったぜ！ 満足だ！ あの時の、あの村の時の方が楽しかったけどなぁ！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「全員、自分勝手に死んでいったぜ！？ 最高に楽しかったナァー！ 」
(*ﾟ∀ﾟ)「あぁそうそう、バカな生贄もいたか？」
ξ ⊿ )ξ「っ！ 」
ゴウ、と一瞬の焔と共に蛇は消え去った。
- 768 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:08:04 ID:JOnICIHE0
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（ -∀・）「……ん」
それを見届けると、モララー先生が目を覚ました。
悪霊が落ちたからだろう。もう、大丈夫なはずだ。
ロマネスクの時のように、憑りつかれてる間の事は覚えてなければ良いのだけど。
モララー先生はここはどこだと不安そうな顔をして辺りを見回すと
僕を見つけ、声をかけた。
（； ・∀・）「な、内藤これはどういうことだ……」
（； ＾ω＾）「え、えーと……」
（； ・∀・）「っ～～～！？ ちょ、ちょっとまてこれ骨折れてないか！？ 」
（； ・∀・）「痛い！ え、なんだこれ！？ えぇ！？ 」
- 769 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:09:18 ID:JOnICIHE0
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（； ・∀・）「ちょ、ちょっと見てくれ、内藤！ 」
（； ＾ω＾）「あ、はい」
痛みを訴える先生。
目が覚めたら、気づいたらこんなところに居て。
しかも骨まで折れているとしたら、なんと悲惨なことだろうか。
僕は不憫に思い、モララー先生のロープを緩めた。
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「！？ 」
o川；ﾟーﾟ)o「！？ 」
- 770 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:10:13 ID:JOnICIHE0
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（ ・∀・）「きひっ」
（ ＾ω＾）「え？」
- 771 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:15:14 ID:JOnICIHE0
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.:.::.rf千l ! |￤ l∠L/..::.:､::.::.::.:.:. : : . : .
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fⅥ! | i| | lｒ┘.::.:::|::.::.::.::::',::.::.::.l::.::.､::.::.::.:.:.
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（ ・∀・）「やった！」
（ ・∀・）「やったやったやったやったやったやったやったやったやったやったやったやった！ 」
（ ・∀・）「ざまぁみろ！ お前の所為だ！ お前のせいで！ 俺はここまでだ！ 」
（ ・∀・）「お前もだ！ お前もここまでだよ！ どうだ！？ なぁ、どうだ！？ 痛いか！？ 」
（； ω ） ｺﾞﾌｯ――――
（ ・∀・）「なぁ何回だ！？ 何回でお前、死んでくれるんだ！？ なぁ！ 」
ぐちゅぐちゅと、何度も突き刺される。
何度も、何度も。
お腹を中をかき混ぜるように、
もう一度確認するかのように、
何度も、何度も、無遠慮にお腹にナイフを突き立てられた。
（； ω ） ｶﾞﾊｯ――――――
あ、あれ？僕、あと――――――何、回……なん、かい
- 772 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:16:17 ID:JOnICIHE0
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￣]lll|/ lil| , . |: .: .: ..:...」＿＿_L／／ ／ | / ＃ / ＼ ヽ /ﾊ､
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＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''|.:.: : :..:イﾆﾆﾆﾆﾆﾆ」 ／-_-| | /＼ | 〈.:.:.:.:ヽ_
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i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆﾆﾆ イ _-_-_| ヽ /￣＼ / _,」‐‐「＾７.:.:.:/
.:.: ＼| | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三二／ _‐_-_-|_:_: `ｰ ｲ ,／＾＾＾}!
/.:.／:/.: .:.:.: | | |──
￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ ￣￣￣ _- ＿... -‐ ¨/ '､ ﾚ 〉､ .:.:ｌ:.:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.:
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_-_-_-_ ／ l rヽ ヽ ノ //､ ! ｀ ｰ- ､ :.∨.:／:
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＿〕ll|､／.ll|─┘'-_-_-_-_-_-_- / ＼ l/ ヽ､ / ! ヽ ヽ:.:∨.:.＼:.:.|
〈二二二二
i!ii!i|ll|i!i!i!|l!|_-_-_-_-_-_-_-_-_ ／ '､ ､ ﾚ.／ ＿,,.､
i :.}:.:.:. :..ヽ| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!ア-_-_-_-_-_-_-_- r'´ ､ i .._ ヽ| ／ ヽ｀Z_ /
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i!ii!i|ll､ｨl「-_-_-_-_-_-_-_- __/ ､ヽ＼! __ __／ ﾉ__///__ / .l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| |──
¨￣-_-_-_-_-_-_-_-_-_ /_.. -‐､ヽ─-ゞミ'}'"￣ ／＿／─| / ,
l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_| |i|i|i|i|i|
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_- ｆ´ ／ |彡彡} , ¨￣ l' / .l _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_
| |i|i|i|i|i|
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_- { |彡彡ﾉ-─ ' ’ i l_-_-_-_-_-_-_-_-_-_‐〈二二二
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_- ヽ-- ､.. ＿.. -‐ゞノ l lミミﾐヽl
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ l l lミミミｲ 〉 -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
━━━━━━━━━━━━━━━ l l l -‐へ ） ━━━━━━━━━━━
ｌ l l/ i
|＝＝＝＝[ ]＝＝＝＝ |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
('Aﾟ；) 「て、てめぇ！！！！ 」
先に気づいたドクオが先生を突き飛ばす。
（ ・∀・）「ヒ、ヒヒヒヒヒ！ 死んだ！ やっとだ！ やっと死んだ！ 」
- 773 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:18:07 ID:JOnICIHE0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内藤ホライゾンの残り残機
ｶﾞﾘｶﾞﾘ
残機：（ ＾ω＾）×lliilil!
ｶﾀｶﾀｶﾀ
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 774 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:21:28 ID:JOnICIHE0
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r- 、 .,- 〈二二二二
＿〕ll| _／ｉi|.:;;;''|.:.: : :.. / ＃ / ＼ ヽ | | |
〈.: | ＼＿＿＿／ ｜ | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／: | /＼ |_|,,＿_| |＿＿＿＿_,」‐ | ／ ＼ !
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i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ヽ /￣＼ /-|_:_:_:.} }_:_:_:_:_＿,／＾＾ l/
／ ＼ ヾ | |──
￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ `ｰ ｲ - |:_:_:V ∧:_:_:/.:.:.:./:.:.:ｌ:.: | U
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ニ〕ll|. |ll|_:_ ＿... -‐ ¨/ '､ ﾚ 〉､''|:_:∨ ∧_:_:ノ:.:.／:.:.:.:.ｌ:.:ヽ
（__人__） / | |i|i|i|i|i|
＿〕ll|､／.ll|／ l rヽ ヽ ノ //､ ! ｀ ｰ- ､ _:_:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:. ､.,＿
イ 〈二二二二
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:.:.:. ﾊ::.￣ __!ﾌ¨.> | |──
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l l l -‐へ ） /.| ／.!::::! / //´
｀ , '
ｌ l l/ i |.ﾉ ﾍ:/ / l/ /
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(；´･ω･)「ブーン！ 」
从；ﾟ∀从「おい血が止まらねぇぞ！ 」
川；ﾟ -ﾟ)「どいて！ 抑える！ 」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「え、え？ 嘘でしょ？ 何で？」
('A`；) 「おいショボン！ ぼさっとしてねーでこいつもう一度縛るぞ！ 」
(；´･ω･)「で、でもブーンが！ 」
('Aﾟ；) 「あいつは大丈夫に決まってんだろうが！ それよりこのクズだ！ 」
(；´･ω･)「わ、分かった！ 」
（；ФωФ）「俺も、やろう……」
('A`；) 「あ、あぁ。すまねぇ。頼む」
- 775 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:23:37 ID:JOnICIHE0
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（ ＾ω＾）「あー……」
川；ﾟ -ﾟ)「大丈夫！？ 」
川；ﾟ -ﾟ)「だ、だめだよ！ こんなところで、ダメだから！ 」
（ ＾ω＾）「素直、さんか」
参った。泣かないでほしいなぁ。
綺麗な顔が台無しだ。友達になれて、よかったなぁ。
ところで何で泣いてんの？
- 776 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:24:35 ID:JOnICIHE0
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从；ﾟ∀从「おい！ 大丈夫だよな！？ 大丈夫って言えよ！ 」
（ ＾ω＾）「大丈夫、だい、じょうぶ」
从；ﾟ∀从「だ、だよな！ びびらせんなよな！ 」
ハイン、声が大きいよ。
聞こえるって。そういえば、助けてくれてありがとう。
で、何で泣いてるの？
- 777 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:25:43 ID:JOnICIHE0
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「こ、これはすぐに治るやつさ。だから、だから」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「心配ない。私が助ける。必ずだ。だから生きて。生きてよぉ……」
（ ＾ω＾）「そりゃ、僕、死なない、し」
トソンさん、それもまた何かのキャラかな？
好きなものも、ほどほどにね。楽しかったけどね。
それで、何で泣いてんの？
- 778 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:27:04 ID:JOnICIHE0
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i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆﾆﾆ イ _-_ | Ｕ 〇 ● | _,」‐‐「＾７.:.:.:/
.:.: ＼| | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三二／ _‐_-ヽ （__人__） / ,／＾＾＾}! /.:.／:/.:
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_-_-_-_-_-_-_-_''|:,イ＼ ／/!ﾍ _ .:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.:.∨.:／:
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(；´･ω･)「ブーン！ 」
（ ＾ω＾）「ショボン、先生は？」
(；´･ω･)「大丈夫だから、こんな傷、大丈夫だから！ 」
お前、こういうときふざけるんじゃなかったのかよ。
挿すのは僕が最初だったのに、くらい言うのかと思ったよ。
何で泣いてるんだろう。
- 779 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:28:12 ID:JOnICIHE0
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/＾ﾍ=-{::::::| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆﾆﾆ イ _-_ | /＼ | _,」‐‐「＾７.:.:.:/
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i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三二／ _‐_-_ ヽ /￣＼ / ,／＾＾＾}! /.:.／:/.:
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:..ヽ| | |──
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_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ {彡彡彡}, } |:::::|／ { } _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_
| |i|i|i|i|i|
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ ∨ ∨ } ＼ |:::::| {彡彡彡} _-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_‐〈二二二
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ ＼ フ ゞ |:::::| / ｌ | -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ ヽ{. て, |:::::| ／ .i | -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
━━━━━━━━━━━━━ ゞ_ { ﾍ:/ l } ━━━━━━━━━━━━━
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('A`；) 「ブーン！ 」
（ ＾ω＾）「キモイなぁ」
('A`；) 「ぶん殴るぞ」
あー。
ありがとう。それだけ。
でも、やっぱり、みんな、泣かないでほしいなぁ。
- 780 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:29:15 ID:JOnICIHE0
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￣]lll|/ lil| , . |: .: .: ..:...」＿＿_L／／ ／ |-‐…‐） ﾉ-ミ /ﾊ､
y＾.:..く.......| 〈二二二二
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:｀ヽ 〈.:.:.:.:ヽ_ /＾ﾍ=-{::::::| | |──
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: ／:_:〕 ﾆﾆﾆ r ‐=≠=-/: : : :i : : : :
: :ヽ: : : ﾏﾆぅ、 「＾７.:.:.:/ .:.: ＼| | |
i!i!ii|ll| ､ィ7i|＿_|／_:_:_ ﾍ三三 ｝: : : : : :/: : : :/|: : : : : :
:ハ : : ', : : ｝ }! /.:.／:/.: .:.:.: | | |──
￣ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_／ ￣￣ ≧=‐-/: : : :/`jー' : : j/-‐} : : i:≦ .:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.:
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ニ〕ll|. |ll|_:_:_|_:_／:_-_-_-_- 〔:_:_: :ノィ: : 厶=ミﾍ : :.厶=ﾐ|: :.N_:_〕.:.:.:.:.:.:.∨.:／:
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
（ ＾ω＾）「ツンさんかぁ」
('A`；) 「おいツンってだれだ！？ 」
(；´･ω･)「やばいよ幻覚が見えてる！ 」
周りが、うるさい。
でも、ツンさんの声がはっきりと聞こえる。
でも、なんでだろう。
だん、だん。目が、見えない。
- 781 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:29:48 ID:JOnICIHE0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「たわけめ。最後の最後に、油断しおって」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悪霊が、封印から解かれた時とアイツのやってきた犯罪、時系列を考えれば分かったじゃろ」
そういわれましても。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そういうところは、昔から変わっておらんなぁ」
昔？
- 782 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:30:27 ID:JOnICIHE0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「むかーしの話じゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お前みたいに、どうしようもない、たわけ者がおったんじゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ふ。そいつ、最期になんて言ったかわかるか？」
最期？
- 783 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:31:14 ID:JOnICIHE0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ。最期くらい、素直に気持ちを吐き出してみよと言ったんじゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そしたらな、あいつ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「幸せになりたかったと、言っておったよ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「しかも、結婚がしたかったと」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それが、あいつの一番の幸せとは何か、の答えじゃったんだろうな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「愛してほしかったんじゃろう、なぁ」
その人は、最期まで幸せだったの？
- 784 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:31:53 ID:JOnICIHE0
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i ｋ'ヽ ＼ !
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「幸せなわけ、あるものか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だからな、ワシは約束したんじゃ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「次は必ず、ワシが幸せにしてやろうと」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「最後には、笑ってくれたよ」
そう、かぁ。
良い、話、じゃないか。
- 785 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:32:52 ID:JOnICIHE0
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ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ……そうじゃな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あぁ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だから、な」
え？
- 786 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:33:58 ID:JOnICIHE0
「幸せにおなり。内藤ホライゾン」
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- 787 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:34:38 ID:JOnICIHE0
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内藤ホライゾンの残り残機
ｶﾞﾘｶﾞﾘ
残機：（ ＾ω＾）×lliilil!
ｶﾀｶﾀｶﾀ
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- 788 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:35:01 ID:JOnICIHE0
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内藤ホライゾンの残り残機
残機：（ ＾ω＾）×０
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- 789 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:35:45 ID:JOnICIHE0
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Ｅ Ｎ Ｄ Ｏ Ｆ Ｌ Ｉ Ｆ Ｅ
内藤ホライゾンは死んでしまった
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- 790 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:37:10 ID:JOnICIHE0
- ('A`；) 「おい！ おいブーン！ 息してねぇよ！ おい！ 」
(；´･ω･)「嘘でしょ！？ 」
川；ﾟ -ﾟ)「どけ人工呼吸する」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「生きなくちゃ！ 活きなくちゃダメだって！ 」
从；ﾟ∀从「ふざけんなよ！ お前、原付代だって！ 」
- 791 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:38:10 ID:JOnICIHE0
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- 792 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:39:11 ID:JOnICIHE0
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- 793 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:39:32 ID:JOnICIHE0
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- 796 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:42:20 ID:JOnICIHE0
はぁ……あっつい。
なんとか。
うん、なんとか、ね。
奇跡的って言われたお。
うん。
理由は、分かってるんだお。
ありがとう。
- 797 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:43:38 ID:JOnICIHE0
うん、それだけ。
それだけ、言いたかったんだお。
ちなみに彼女はいないお。
どういうことだ！ お賽銭返せ！
……まぁ、うん。
帰る、お
- 798 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:45:32 ID:JOnICIHE0
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- 799 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:46:03 ID:JOnICIHE0
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- 800 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:46:30 ID:JOnICIHE0
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┃ （ ＾ω＾）残機１００で駆け抜けるようです ┃
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- 801 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:46:54 ID:JOnICIHE0
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- 802 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:48:21 ID:JOnICIHE0
たわけめ。もうちっと、ゆっくりしていけ。
！！！
- 803 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:48:48 ID:JOnICIHE0
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┃ （ ＾ω＾） |lil|ii!;|illi!!||;.:ijl 駆け抜けるようです ┃
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- 805 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:55:27 ID:JOnICIHE0
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)} ::jルiｲ⌒j7ﾉ ｰ=彡'. : V : 人 （
厂7/. : :/ ! ／. : : : : X＞
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- 806 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:55:51 ID:JOnICIHE0
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- 807 名前：名無しさん[sage] 投稿日：2017/08/26(土) 23:56:33 ID:JOnICIHE0
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