('A`)豪傑ミュージシャンのようです

1 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:49:15 ID:rLLw1i0c0: ('A`)「俺はミュージシャンになる！！！！！」

J( 'ｰ`)し「えっ……何言ってるのたかし……」

('A`)「俺の曲で世界をひっくり返してやるんだよ！！！！」

J( 'ｰ`)し「無理よ！！！　現実を見なさい！！！！」

('A`)「うるせぇクソババァ！！！！　……おい出てこい！！！！」

（　＾ω＾）「よぉ」

(-＿-)「へい兄貴」

J( 'ｰ`)し「ぶ、ブーンくん！！　たかしが変なのよ！！！！」

('A`)「こいつらが俺の音楽友達だ！！！！」

J( 'ｰ`)し「バンドメンバーではないんだ！！！！」

('A`)「こんな奴らとバンドなんかやれるか！！！！」

(-＿-)「ひどい」

J( 'ｰ`)し「可哀想じゃない！」

('A`)「黙れ！！！　おい、犯っちまえ！！！」

J(;'ｰ`)し「えっ」

(-＿-)「へい兄貴」

（　＾ω＾）「おおーーーーーーーーーーーーー！！！！！！」

J(;'ｰ`)し「きゃーーーーー！！！！！！！！」

('A`)「へへへ！！！！！　マザーファッカー！！！！！！！」

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2 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:49:56 ID:rLLw1i0c0: ��1年後��

（　･∀･）「客席のみんなー！！！」ｼﾞｬｶｼﾞｬｰﾝ

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「きゃーーーーー！！！！！」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「モラ様ーーーーーーー！！！！！！」

o川*ﾟーﾟ)o「私と結婚してーーーーーーーーー！！！！！」

（　･∀･）「今日は最高の夜だったよ！！！！！　みんなのおかげさ！！！！！」

（　･∀･）「ほんとにありがとう！！！！！！」ｼﾞｬｶｼﾞｬｰﾝ

川ﾟ -ﾟ)「きゃーーーーーーーーーーーーーー」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「モラ様ーーーーーーー！！！！！！！」

（　･∀･）（ああ……今の僕は最高にキマってる……）

（　･∀･）（みんな僕の歌声で酔いしれろ！！！！）

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3 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:50:33 ID:rLLw1i0c0: ('A`)「あれがイケメンギタリストのモララー率いるバンド、『ザ・リトル陰茎ズ』か……」

（　＾ω＾）「その名の通りチンポは小さそうだ」

('A`)「噂じゃ、ファンの女とヤッてもチンポが小さすぎてみんなファンを辞めちまうそうだ」

（　＾ω＾）「所詮顔だけってことだな」

('A`)「ああ。このファンどもは本当の音楽ってもんを知らねぇ。だからしっかり教えてやらねぇとな」

('A`)「いくぞ、野郎ども！！！」

(-＿-)「へい兄貴」

(´･ω･`)「へい兄貴」

（　＾ω＾）「おおーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

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4 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:51:16 ID:rLLw1i0c0: （　･∀･）「最後の曲だ！！！！　『濡れないあの子』！！！！！！！」

('A`)「どけ！！！　腐れイケメン野郎！！！！！！」ﾄﾞｶﾞｯ

（；･∀･）「うわっ！！！！」ﾄﾞｻｯ

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「きゃーーーーーーーーーーーーーー！！！！　全裸の男たちよ！！！！！！！！！！」

（；･∀･）「なっ、なんだ君たちは！！！！！！」

('A`)「このステージはこの俺様、ドクオ（芸名）がジャックした。テメェはそこで金玉の毛の数でも数えてな！！！！！」ｼﾞｬｶｼﾞｬｰﾝ

（　＾ω＾）「おおーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！」

('A`)「野郎ども！！！！！！　客席の男どもを全員レイプしろ！！！！！！！！！！」

(-＿-)「へい兄貴」

(´･ω･`)「へい兄貴」

（　＾ω＾）「おおおーーーーーーーーーーーーーー！！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

川ﾟ -ﾟ)「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー」

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5 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:51:57 ID:rLLw1i0c0: (´ﾟωﾟ`)「へへへ……兄さんいいケツしてんな」

（；･∀･）「うわぁぁやめろやめろ！！！！」

（　＾ω＾）「おっ！　おっ！　おっ！」
　ｸﾞｯｸﾞｯｸﾞｯ

(*-＿-)「あっあッ……！　ブーンすごッ……！」

（　＾ω＾）「ハッハァーーーーーーーーーーッ！！！　ヒッキーのケツも締まりがいいぜェ！！！！！！！」

　

('Aﾟ)「俺たちはッッッッッ！！！！　ビッグディック陰金ランドだッッッッッッッッッ！！！！！　応援してね」

川ﾟ -ﾟ)「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ζ(´ー｀*ζ「ドク様ぁぁーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！」

　( ´ﾟωﾟ`)��　ｶｸｶｸｶｸｶｸ
((((　(ヽヽ))))��
　　　 >_|￣|（*･∀･）��「いいーーーッン！！！　すっげーいいよ！！！！！！！」

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6 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:52:33 ID:rLLw1i0c0: ('∀ﾟ)「全国ツアーやってっからよ！！！！！　このライブハウスも燃やして帰るからな！！！！！！」

('∀ﾟ)「野郎ども！！！！！　会場とクソ女どもに火を放て！！！！！！」

(-＿-)「へい兄貴」

(´ﾟωﾟ`)「へい兄貴」

（*･∀･）「へっへっへ」

（　＾ω＾）「おおおーーーーーーーーーーーーーー！！！！！」ｼｭﾎﾞｯ

ゴオオォオォォォォォ

ζ(ﾟー´ﾟ*ζ「オラオラもっと燃えろ燃えろーーーーーーー！！！！」

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7 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:53:07 ID:rLLw1i0c0: ――1年後――

(;'A`)「お、親父が……死んだ……！？」

　突然の知らせに、俺は耳を疑った。まさかあの父が、あの元気だけが取り柄の父が、こんなにも早くこの世を去ってしまうとは。

(;'A`)「嘘だ……嘘だろ……。」

　胸の奥からこみ上げる何かに、脳は必死で抵抗を続けた。
　それでも、熱くなる目頭を俺は止めることができなくて、ただひたすらに泣いた。
　溢れ出る涙を拭うこともせず、嗚咽のような声を止めることもせず、滑稽にも見えるであろうその姿を、俺は気にも留めなかった。

　――いや、このまま泣き続けたいとまで思っていた。

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8 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:54:14 ID:rLLw1i0c0: 　それでも、やがて涙は止まる。
　赤く腫れ上がった瞼を擦り、微かに震える足でステージに上る。

　観客達が珍しい物でも見るような目で俺を見つめているのが、むしろありがたいとまで思う。

　――そうだ、俺をもっと見てくれ。そして、俺の歌を聴いてくれ。

　スタンドにセットされたマイクロフォンを握りしめて、俺は観客達を見つめた。

('A`)「……クソみたいな世の中だ。あっちを向けば悩み、こっちを向けば苦しむ。どこを見たって絶望しかありゃしない」

('A`)「お前らだってそう思うだろう？　ああ、なんて生きにくい世界なんだ、ってな」

('A`)「俺は決してお前らを元気づけようなんて思っちゃいない。俺は俺のために歌い、俺だけを元気づけていく」

('A`)「お前らは、勝手にノッてくれりゃあそれでいいんだ」

　言い終えてマイクロフォンを振り翳すと、心の臓まで揺らすような爆音で、演奏が始まった。
　バックバンドのメンバーが奏でるその音楽に、俺は頭を揺らす。握りしめたマイクロフォンを高く掲げると、それに呼応するように観客たちも拳を掲げた。
9 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:54:53 ID:rLLw1i0c0: ('Aﾟ)「死ね！！！！！！」

　父は死んだ。
　あの優しい父は、もう俺に語りかけてくれる事はない。

　だが、俺はそいつを受け入れよう。この音楽が、それを後押ししてくれるような気がして、俺は小さな一歩を踏み出せそうな気がしたんだ。

('Aﾟ)「野郎ども！！！　点火！！！！！」

(-＿-)「へい兄貴」

(´ﾟωﾟ`)「へい兄貴」

（*･∀･）「へっへっへ」

（　＾ω＾）「おおおーーーーーーーーーーーーーー！！！！！」ｼｭﾎﾞｯ
10 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:55:27 ID:rLLw1i0c0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀
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11 名前： ◆TeFSWO0uBM 投稿日：2017/08/26(土) 15:56:01 ID:rLLw1i0c0: 　　('A`)豪傑ミュージシャンのようです

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