('A`)異世界魔法士はじめたかったけど上手くいかないようです
- 1 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 19:58:42 ID:3DX8GTWM0
ヒュォォオオオォォォォ……
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ /ヽ
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| lillilliillililiillililiii | |\ \ | \______\
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| lillilliillililiillililiii | | ,| | ,.| ,|LLLLLLLLLLL
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- 2 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 19:59:22 ID:3DX8GTWM0
('A`)「……ああ……鬱だ……」
ヒュォォオオオォォォ……
('A`)「……ここから飛び降りれば、俺は救われるんだ……」
ヒュォォォオオォォォォ……
.
- 3 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 19:59:56 ID:3DX8GTWM0
('A`)「もう、悩むことも苦しむこともない……」
ザッ…
('A`)「さよなら」
トンッ…
グシャァッ
.
- 4 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:00:34 ID:3DX8GTWM0
- ――――――
――――
――
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;;::;;; ゞヾ
ソ : :; ;; ;;|::;ll;l|ヾ ヾ;;::;|;;;:ll|;;;::;;ハヾ;;::::ソ;;::/ヽ;;;::ヾ ;;;;::::::;;;:ヾ
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;;'' ::::;;; ;;'' ::::;;;
- 5 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:01:10 ID:3DX8GTWM0
/ ,' 3「…………」
('A`)「…………」
('A`)「ん?」
/ ,' 3「……うわ……不細工だ…………」
(;'A`)「いきなり失礼だね!?」
(;'A`)「つかあんた誰だよ。ここどこだよ」
/ ,' 3「ほっほっほっ。ここは天界の森」
(;'A`)「て、天界……?」
/ ,' 3「そしてお前さんは死んだ」
('A`)「そうだね」
/ ,' 3「あっさり……」
('A`)「そりゃあ覚悟の上だし……。てか何……死んでもこういう感じで意識あるの……。生きてても変わらないじゃん……」
/ ,' 3「お前さんは特別なんじゃよ。とある世界を救う力を持つ素質が……」
/ ,' 3「…………」
/; ,' 3「…………」
(;'A`)「何悩んでんだよ」
- 6 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:01:45 ID:3DX8GTWM0
/; ,' 3「素質が……あんまりない……」
(;'A`)「…………」
/ ,' 3「こ、これは何かの間違いじゃ。天使、早くこいつを地獄に堕とせ」
(;'A`)「ちょちょちょ!!!」
/ ,' 3「お前さんはここへ来るべきじゃなかった。素質を持った男が来るはずじゃったのに……」
/ ,' 3「……え? 何、手違い?」ボソボソ
(;'A`)「…………」
/ ,' 3「…………」
/ ,' 3「……お前さんは地獄に、素質を持った男はここへ来るはずじゃった」
/ ,' 3「だがどうも手違いで入れ替わってしまったらしい」
(;'A`)「……はあ」
/ ,' 3「儂の神の力を持ってしてもそれはどうにもならん。地獄に堕ちた者を天界へと連れてくる事は不可能なのじゃ」
(;'A`)「話についていけないんだけど」
/ ,' 3「……まあいいわい」
(;'A`)
/ ,' 3「代わりに異世界転生してこい」
.
- 7 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:02:19 ID:3DX8GTWM0
ブツンッ!
――――――――――――――√\/'――――――――――――――
.
- 8 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:02:53 ID:3DX8GTWM0
('A`)「そんなこんなを経て、俺は異世界転生した」
('A`)「それから15年の時が過ぎ、俺は魔法士高校へ進学。今日がいよいよ入学式だ」
爪'ー`)「何をブツブツ言ってるんだドクオ」
('A`)「あ、いや……なんでもないよとーちゃん」
J( 'ー`)し「いよいよ入学式ね……。かーちゃん鼻が高いわ」
('A`)「とーちゃんが色々教えてくれたからだよ」
爪'ー`)「才能は俺譲りだからな」
(*'A`)「へへ……」
('A`)(なんだよ神の奴……。俺に素質無いとか言っときながら、全然魔法の才能あるじゃん。とーちゃんより強いし)
('A`)「それじゃ、行ってくるよ」
J( 'ー`)し「ほんとに……ほんとに気をつけてね? 何かあったら手紙送ってね?」
('A`)「わかってるよ」
爪'ー`)「俺は仕事でそっちに出向くだろうから、その時は飯でも食おう」
('A`)「そうだね、そうしよ」
爪'ー`)「それじゃ、気をつけてな」
('A`)「行ってきます!!!」
( 'A`)゙(ついに始まるんだ……俺の夢のような魔法士高校生活が……!!)
.
- 9 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:03:27 ID:3DX8GTWM0
――――――
――――
――
ζ(゚ー゚;ζ「キモ。近寄んないで」
(;'A`)ノ「ちょ……デレちゃん……」
o川*゚ー゚)o「ふつーにうざいんだけどー」
ヽ('A`;)「ああ……キューちゃんまで……」
(;'A`)「……はぁ……」
(;'A`)「なんでなんだ……成績も優秀で魔力も一国の軍隊並なのに……」
(;'A`)「なんでモテないんだ……」
.
- 10 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:04:00 ID:3DX8GTWM0
- _____________________________________
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―― ('A`)異世界魔法士はじめたかったけど上手くいかないようです ――
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 ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 11 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:04:34 ID:3DX8GTWM0
(´ -_ゝ-`)「えー教科書の23ページを開いて」
( 'A`)「23……」
っ゙ ペラリ
(´・_ゝ・`)「まずはみんなが持つ個性の強さを確認してみようか。じゃ、そこに書いてある魔術回路に手をかざして」
( 'A`)(へー……これが魔術回路か……。賢いやり方だな。これなら魔力が低い人でも簡単に魔法が扱えるのか)
(´・_ゝ・`)「そしたらその右手を見る。すると、自分の個性の強さが数値になって現れるはずだ」
('A`)「どれどれ……」
っ゙ ジッ…
「
魔力 999
体力 50
頭脳 50
色気 -999
」
(;'A`)「!!?!?!??!??!??????!????????!??wwwwww」
- 12 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:05:10 ID:3DX8GTWM0
(´・_ゝ・`)「まーこれはそれぞれの個性だから、たとえ低くてもあまり気にする必要はないが、平均値は50程度だ。高くても100」
(;'A`)∩「あの……マイナスは……」
(´・_ゝ・`)「マイナス? うーん……ないだろうな。この魔術回路の仕組みからして」
(;'A`)「そんな……」
(;'A`)(魔力999も相当おかしいんだろうけど……色気-999って……)
(;'A`)(つーか色気ってなんだよ……せめて魅力とかにしろよ……。まるで女子にだけ人気がないみたいな……)
(;'A`)(…………)
(;'A`)(……なるほど、女子だけなのか……。魅力が低かったら先生にも冷たくされそうだもんな……)
- 13 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:05:43 ID:3DX8GTWM0
ζ(゚、゚*ζ「キモ……。なにブツブツ言ってんのあいつ……」
o川*゚ .゚)o「やばいよねー。引くわ」
(;'A`)(…………)
( ^ω^)「どうかしたのかお、ドクオ」
(;'A`)「ん、ああいやなんでもない……」
(;'A`)(……こういうことか……)
(´・_ゝ・`)「ま、それぞれの個性を伸ばしていけばいい。うちのような普通科はそういうとこだ。それじゃ、次」
(´・_ゝ・`)「26ページを見てくれ」
(;'A`)(とりあえず静かに授業を受けよう……)
っ゙ ペラリ
(´・_ゝ・`)「皆、魔王軍は知っているな」
(´・_ゝ・`)「ちょうど君たちが生まれた15年前。ニイタ地方のとある場所に無尽蔵の魔力を秘めた人間が現れた。奴はその力を持ってして世界を征服しようと企んでいる」
(´・_ゝ・`)「奴……魔王を中心に、僅か3年の月日でニイタ地方に巨大な軍隊が出来上がった。それが魔王軍だ」
- 14 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:06:25 ID:3DX8GTWM0
(´・_ゝ・`)「君たちは、その魔王を討伐する魔法士の見習いというわけだ」
('A`)(俺なら簡単に殺せそう……)
(´・_ゝ・`)「近いうちに実戦訓練もある。だが、まだ魔法自体の扱いに慣れていない者も多いだろう」
(´・_ゝ・`)「誰か魔法に自身のあるやつはいないか?」
('∀゚)∩「はいはいはい!!!」
(;´・_ゝ・)「元気がいいな」
('∀゚)(アピールチャァーンス!!)
ζ(゚、゚*ζ「キモ」
o川*゚ー゚)o「イキリオタクww」
( 'A`)、 シュン…
(´・_ゝ・`)「どれ、なにか周りに害のない魔法でも見せてくれないか」
('A`)「あ、じゃあ防御系で……」
( 'A`)っ゙「ライトウォール」
- 15 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:06:58 ID:3DX8GTWM0
, ‐、__, ‐、__
ズォォッ!! ヽ‐〈__〉‐〈__|\
/ \|\
( 'A`)っ __ \_/\|
/ \__/ \_/
/ ̄\ / ̄\__/ \__/ \
/ ̄\ _/ ̄\ / ̄\ / ̄\_/ \__/__\_/
/ ̄\_/ ̄\_/ \_/ ̄\ / ̄\_/ \__/ / \_
\_/ \_/ \_/ \ / ̄\_/ \_/ \ \__/ \
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/ ̄\_/ \_/ \_/ ̄\_/ \_/ \_/ \__/
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/ ̄\_/ \_/ \_/ / ̄\ / ̄\
\_/ \_/ \_/ \_/ ̄\_/
\_/
(;´・_ゝ・)「――ッ!?」
(;^ω^)「うおっ」
(;´・_ゝ・)「なっ…………えっ……?」
('∀`) ドヤ
- 16 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:07:50 ID:3DX8GTWM0
ζ(゚ー゚;ζ「やっば、ドヤ顔してるよキモッww」
o川*゚ー゚)o「聞こえるよwwww」
( 'A`)、 シュン…
(;´・_ゝ・)「な……なんだこの規模の魔法障壁は……。見習いのレベルを……いや、大賢者様をも凌駕しているんじゃ……」
( 'A`)(魔法がすごくてもモテないのか……そうか……)
(;´・_ゝ・)「攻撃系や移動系、回復は……」
('A`)「使えますけど……」
(;´・_ゝ・)「規模は?」
('A`)「山壊したり瀕死を回復したり……」
(;´・_ゝ・)「なんてこった……。これは国家を揺るがす大異変だ……」
(;^ω^)「す……すごいお……」
.
- 17 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:08:23 ID:3DX8GTWM0
――――――
――――
――
( 'A`)「ふー疲れた……」
っ゙ ガチャ
( ^ω^)「今日は大変だったおね。あんなにいろんな人に魔法見せろってせがまれて」
( 'A`)「おかげさまで寮に戻ってこれたの6時過ぎてんじゃん……。腹減った」
( ^ω^)「あんなすごいと見たくなる気持ちはわかるお」
('A`)「そうは言ってもなぁ」
('A`)(……こいつはブーン。同じクラスで同じ部屋のデブだ)
('A`)(どこか掴みどころのないふわふわした奴だが、悪いやつじゃない)
( ^ω^)「なんでそんなにすごい魔法が使えるんだお?」
('A`)「ん? ああいや、父さん譲りなんだよ。父さんも結構すごい魔法士でさ」
( ^ω^)「おーん……なるほど」
- 18 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:08:57 ID:3DX8GTWM0
( ^ω^)「僕はてっきり、君が異世界からやってきた人なのかと思ったお」
.
- 19 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:09:34 ID:3DX8GTWM0
('A`)「…………へ?」
( ^ω^)
(;'A`)「……今、なんて……」
( ^ω^)「メテオブラスト」
Σ(;'A`)゙「――ッ!?」
.
- 20 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:10:15 ID:3DX8GTWM0
`_つ
/⌒'´
八 ゙
{ {
ヾ,
{
人 ズオォォォォォォンッッ!!!!
_,f´
r'⌒乂_ _,_ノ゙ / ̄\
(⌒′ `γ´ / ̄\_/ ̄\ / ̄\ / ̄\ / ̄\
(乂_ 乂 \_/ \_/ / ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/
γ⌒ヽ( /⌒ ー= / ̄\ / ̄\ / ̄\_/ \_/ \_/
(゛ ノ゙ `て ノ _,. -‐ \ / ̄\_/ ̄\_/ \_/ \_/ \
r'⌒ゞ' (_, `" >'⌒ヾ゛\ / ̄\_/ \_/ \_/ \_/ \_/
/(`) ノ,. ~゙ (_ / \ / ̄\ / \_/ \_/ \_/ \_/
(. (_,`ヾ 〃'" /`ヽ-‐' \__/ ̄\_/ ̄\_/ \_/ \_/ \_/ \
r'⌒( ノ)丿{ 、_ ヽ. _\__/__/ \_/ \_/ \_/ \_/ \_/ \_/
ゝソ )´,. 、γ ヽ )/ \__/ \__/ \_/ \_/ \_/ \_/
ノ y‐-'ノ'´. ´゙ 乂.\_/ \__/ \_/ \_/
_,ゝ' /⌒) / ., ヽ / \_/ \__/ ⊂('A`;)゙「――ッ!!!!!」
r'⌒ー~'ノ⌒゙ (`´ )゙ y" 、)|\/ \
. )'~⌒)'´ ) ノ ( 八\|\ / __
γ゙ / //、 __,ノー-‐' \|__〉‐〈__〉‐、
ノ ,′ /´/⌒´ ヽ-' ヽ-'
- 21 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:10:57 ID:3DX8GTWM0
/ ̄\
/ ̄\_/ ̄\ / ̄\ / ̄\ / ̄\
\_/ \_/ / ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/
/ ̄\ / ̄\ / ̄\_/ \_/ \_/
. __ \ / ̄\_/ ̄\_/ \_/ \_/ \
. _/ \ __/ ̄\ / ̄\_/ \_/ \_/ \_/ \_/
. / \__/ / \ / ̄\ / \_/ \_/ \_/ \_/
\_/ \ \__/ ̄\_/ ̄\_/ \_/ \_/ \_/ \
. _\__/__/ \_/ \_/ \_/ \_/ \_/ \_/
/ \__/ \__/ \_/ \_/ \_/ \_/
. \_/ \__/ \_/ \_/
/ \_/ \__/ ⊂('A`;)゙「――っぶね……」
|\/ \
\|\ / __
. \|__〉‐〈__〉‐、
ヽ-' ヽ-'
(;'A`)「なんだお前……!?」
( ω )「“異界の地より転生されし天の子”よ……封印から解き放たれたその力を……無に返さん……」
(;'A`)「……!?」
スッ
( ゚ω゚)っ゙「僕はお前を狩るために育てられた天喰<アマジキ>だお……。せいぜい死なないようにな」
(;'A`)「ちょちょちょ!!!!」
- 22 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:11:34 ID:3DX8GTWM0
ズガァァァァァアアアンッッッ!!!
;人;;从;;;;:人;;:.`)
;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)" .'
(´⌒;:⌒`~;;从;;人;;;⌒`;:/ '. .
(´⌒;;:⌒∵⌒`);(´∴人;;ノ`/ /
' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`)⌒;;从;;ノ;;⌒゙./
゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)⌒;(´∴;ノ;⌒`);
;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)";:(´⌒`);;⌒`) '
(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)从;;ノ;;;;ノ;`)".;⌒`)
(´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`)- ・―― = (;'A`)゙
( ^ω^)っ゙ (´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)` 、.'
(;'A`)「ゲホッゲホッ……。し、洒落にならん……!!」
( ゚ω゚)「避けるかお……」
- 23 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:12:08 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「お前こんなに寮ぶっ壊してどうすんだよ!!! 怒られるぞ!!!!」
(;'A`)「なんなら被害者がきっと……ああほら」
(;´・ω・`)「うぐ……ッ」
(;'A`)「大丈夫か、いま治療してやるからな……」
o川 ー )o「いたい……いたいよ……」
(;'A`)「そっちもか、待ってろ」
o川*゚ .゚)o「は? 無理無理触んないで!!! キモッ!!!」
(;'A`)「…………」
( ゚ω゚)「そんな余裕はないお!! ドクオォォッ!!!」
(;'A`)「チッ……!!」
- 24 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:12:43 ID:3DX8GTWM0
ドゴォォォォンッッ!!!
`
'"`;,. . _ i /;,, ´
,. / 7 し' ⌒`;, ,,. ,.
ヾ;,, /` ‘ .,;;''ヾ'` /"゛;,,_..,
);,,"/;;,.`; /` ゝ,.i ,;∵ ' `;,.
从;;,,/;,,人, , ,,,;;;;; 从"⌒`, ::;;;;' /" (;'A`)っ
ソ;;;,,∴. . .,,,;;;(;;;,`./"゛;;;,,_・".,,;;)人/ / っ
( ゚ω゚)っ゙ ,, 从,,, ,;;ゞ,,从, ,,...人,;;;;),..て.,;; : /`ゞ,.i.;
そ;;;, ,,;;;). ...,,,,,,;;),.人.. ノ `::ヾノ: :;: :⌒)., ,;;て_ _,,,..
(;'A`)「いってぇぇぇあああもうやりすぎだろ……先生に怒られる……」
―― = (;´・_ゝ・)゙「コラコラコラー!!!!」
バビューンッ
(;'A`)「うわああほら先生来た!!!!」
ヨロヨロ
…(;^ω^)っ「た、助けて先生……!! あいつが……あいつがぁ……!!」
(;'A`)「おいおいおい!!!!」
- 25 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:13:15 ID:3DX8GTWM0
(;´・_ゝ・)「冗談抜かすな、お前ら二人してやりあったんだろ!!!」
(;´・_ゝ・)「それにしてもなんて規模だ……ええい……」
(;´・_ゝ・)っ゙「魔力拘束!!!」
ババッ
(;'A`)゙ ビシッ
(;^ω^)゙ ビシッ
(;'A`)「なっ、なんだ……!?」
(;^ω^)「う、動けないお……」
(;´・_ゝ・)「おい、こいつらを隔離房に連れてけ!!」
(;'A`)゙っ … 「う、うわぁぁぁぁあぁぁぁぁ…………」
ズルズル…
.
- 26 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:13:55 ID:3DX8GTWM0
――――――
――――
――
ガシャーンッ!
_______ _______
|| ____ | | || ____ | |
|| |;^ω^|| ..|| || |(;'A`)|| .||
||.  ̄ ̄ || ||.  ̄ ̄ ||
||. || ||. ||
||. || ||. ||
||. |三三| ..|| ||. |三三| ..||
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
- 27 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:14:39 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「……おい」
( ^ω^)「…………」
(;'A`)「お前のせいで牢屋にぶち込まれたじゃねーか」
( ^ω^)「知らねーお。お前が転生してきたのが悪い」
(;'A`)「いやお前が攻撃したからだろ!!! 大体なんだよアマジキってよ!!」
( ^ω^)「…………」
( ^ω^)=3
- 28 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:15:16 ID:3DX8GTWM0
( ^ω^)「僕の家系は……魔法士一族なんだお」
( ^ω^)「数十年……いや、数百年に一度現れる“魔王”を討伐する為に代々引き継がれてきた最高級の魔法士……、それが天喰」
'_
(;'A`)、 「魔王を討伐……?」
(;'A`)「そんじゃ、なんで俺を狙って……」
( ^ω^)「……“魔王が現れし時、そこに天の子あり”。代々言い伝えられてきた言葉だお」
( ^ω^)「魔王が現れた時は必ず、異界からの転生者がいる。その天の子の持つ魔力をもって、魔王を討伐する。そういう事だお」
(;'A`)「???????」
( ^ω^)「さっぱりみたいだおね」
(;'A`)(俺の異世界転生なんなんだよ……。ハーレムもクソもありゃしないと思ったら急展開かつ設定詰め込みすぎててついていけねぇよ……)
- 29 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:15:57 ID:3DX8GTWM0
( ^ω^)「つまり、お前のような天の子の持つ膨大な魔力を利用して、僕が魔王を討伐するんだお」
( ^ω^)「その為には天の子の身体そのものを取り込み、魔術組織として僕の身体に刻み込む……それが天喰<アマジキ>」
(;'A`)「怖いこと言うね」
( ^ω^)「僕の家系で長年かけて練られた最高難の魔法も、膨大な魔力がなくては簡単に発動できない。だから天の子が必要なんだお」
(;'A`)「……なるほど」
( ^ω^)「わかったらさっさと食わせろお。これまでも魔王が現れた時は皆そうしてきたんだお」
(;'A`)「……いや、思ったんだけどさ……」
( ^ω^)「?」
- 30 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:16:31 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「……それ、天の子が魔王を倒すんじゃダメなの?」
( ^ω^)
(;^ω^)「た、確かに……!」
.
- 31 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:17:10 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「つーかよ、魔王が現れた時に天の子も現れるんだろ? 俺さ、天界で転生する直前、神様に言われたんだよ。世界を救う力があるって」
(;'A`)(まああんまり素質ないとか言われたけど)
(;'A`)「つまりさ、魔王が現れるのわかってたから俺をこの世界に転生させたわけだろ? それってやっぱり、俺が戦うべきなんじゃないかなーって……」
(;^ω^)「……確かに……!」
(;'A`)「どちらかというとお前らみたいな天喰って、神様サイドからしたらイレギュラーな感じなんじゃないかな……。わざわざ素質持ってるやつ選んで転生させて、それを食わせるって事はないでしょ……」
(;^ω^)「……確かに……!!」
(;'A`)(すげー納得しちゃったよ)
- 32 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:17:44 ID:3DX8GTWM0
(;^ω^)「そんな……今まで僕らがやってきた事は……神への冒涜だったのかお……!?」
(;'A`)「あ、いや、そんな悩むなよ」
(;^ω^)「何言ってんだお!! 僕らは、これが神から与えられた使命だと思い込んでここまでやってきたのに……すべて正反対だったんだお!!!」
(;'A`)「いや絶対神様も気にしてないって。なんか適当だったし」
(;^ω^)「適当!?」
(;'A`)「俺の事を地獄に堕とすとか言われたよ」
(;^ω^)「!?!?!????」
(;'A`)「ま、ほら……俺まだ勝てるかわからないし……そもそもずっと山奥に住んでたからこの世界のことそんな知らんし……」
(;'A`)「その時は食っていいからさ、そんな落ち込むなよ……」
(;^ω^)「……よく食っていいなんて言えるおね……」
- 33 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:18:18 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「いやぁ……俺、自殺したし」
(;^ω^)「自殺!? そんな……“自ら命を断った者は地の牢獄へと封印される”と言われているのに……」
(;'A`)(だから俺地獄に堕とされそうになったのか……)
(;'A`)「……ま、とりあえずさ。この牢屋から出なきゃ何も進まねぇんだ」
( ^ω^)「こんなのは僕の小規模魔法でも……」
っ゙ スッ
( ^ω^)「……あれ?」
っ
('A`)「なんか魔法使えないみたいだわ、ここ」
( ^ω^)「じゃあどうすれば……」
('A`)「もう少ししたら先生もやってくるだろ。そしたら口裏合わせて言い訳すりゃいいんじゃね……」
( ^ω^)「ほうほう……」
- 34 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:18:51 ID:3DX8GTWM0
('A`)「じゃあこうしよう――」
ガチャ
(;'A`)「ゲッ」
_______ _______
|| ____ | | || ____ | |
|| |;^ω^|| ..|| || |(;'A`)|| .||
||.  ̄ ̄ || ||.  ̄ ̄ ||
||. || ||. ||
||. || ||. ||
テクテク ||. |三三| ..|| ||. |三三| ..||
…(´ -_ゝ-`) .||______| | ||______| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
- 35 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:19:28 ID:3DX8GTWM0
(´ -_ゝ-`)「まったく……ひどい有様だったよ」
(´・_ゝ・`)「どうしたらあんなにぶち壊せるんだ?」
(;'A`)(くっそタイミング悪いな……)
(´・_ゝ・`)「見たところ、魔力障壁で爆発を防いだような跡も見られた。つまり、二人共魔法を使ったわけだろ」
(;'A`)「いや、あれはですね……」
(;^ω^)「……ですね」
(;'A`)「僕が……」
(;^ω^)「……そう、彼が……」
- 36 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:20:06 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「ちょっと魔法の練習してたら、魔力の制御に失敗して……」
(;^ω^)「……すごかったんですよ、あれ」
(;'A`)「それを防ぐために、仕方なく同時に魔力障壁を展開して……彼を爆発から守ったんです」
(;^ω^)「!?」
(;´・_ゝ・)「……いやちょっと待て。あの規模の爆発を起こす魔法を使いながら、それを防ぐ魔力障壁を展開したのか?」
(;^ω^)(無理がある)
(;'A`)「そうですそうです!! いやー同時発動の練習してまして!!」
(;´・_ゝ・)「並大抵の事じゃないぞそれは……。まぁ、お前なら出来るのかもしれないが……」
(;'A`)(出来るけどさ)
(;^ω^)(流石に出来るわけがねぇお)
(´・_ゝ・`)「……ま、いいだろう。幸い被害は少ない」
(;'A`)(ほんとかよ)
- 37 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:20:42 ID:3DX8GTWM0
(´・_ゝ・`)「負傷者も治癒魔法で元気になった。だから今回の事はこれで不問としよう」
('∀`)「ま、まじ…!?」
(*^ω^)「おっ……!」
(´・_ゝ・`)「――だが!!」
Σ(;^ω^)゙ ビクッ
(´・_ゝ・`)「今日はここで反省して寝ろ」
(;'A`)「……はい」
- 38 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:22:14 ID:3DX8GTWM0
(;^ω^)「え……僕も……?」
(´・_ゝ・`)「寮で魔法なんか使わせるんじゃない。見てみぬふりをした罰だ」
(;^ω^)「チッ……」
(´・_ゝ・`)「ま、いい夢見ろよ」
バタン…
('A`)「……ま、しゃーないな」
( ´ω`)「ああ……今夜は見たいアニメがあったのに……」
('A`)「どうなってんだこの世界」
.
- 39 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:23:04 ID:3DX8GTWM0
――――――
――――
――
(-A-)「グゴゴゴゴッ……フゴッ……ムニャムニャ…… 」
( -ω-)「ふしゅぅぅぅぅぅぅぅ……ふしゅぅぅぅぅぅぅぅ……ンッ……ンッ! ……フゴゴゴ……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
.
- 40 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:23:42 ID:3DX8GTWM0
/ || || || ,/ .|| |; : " ; : ;:゙: ;": :; ; : ;:゙: ;";゙|;
; :: : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:; : ;:゙: :; ; ; : ;:゙: ;": :;
゙; |: : ;; |\ :: ゙::
| |l ||,/|| || || || | ; : ;:゙:# ;": :; ; : ;:゙: ;": :;
| :: | ||.\ ; ;"
| |l/.|| || || || || |; : " ; : ;:゙: ;": :; ; : ;:゙: ;"゙;| ;;
" .| || || \ ;
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:; ゙|;; ; ゙ \ || || |
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| || || || || || || || |; : ;:゙: ;": :;: ;": :; ; ;:: .:
" ;; ゙:::| :: ; ::; .; ゙\! :
| || || || |レ|| || || | ; : ;:゙: ;": :; ; : ;:゙: ;": :;
# |;;";;゙ ;; " :: ; ::
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ; : ;:゙: ;": :; ; : ;:゙: ;":
:; ゙| :: ;: :;: ;": :; ; ;
| || |レ|レ||_|| || || |;; : " ; : ;:゙: ;": :; ; : ":
:; ゙; |:: :;: :: ;
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,; ;:゙: ;": :; ; : ; ;": :;
| : :;: ;": :
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ : ;": :;
レ||_|| || || || || \: :;: ; ;; ":
|_|| || || || || (ぅA-)「……ん……?」 \: :;:: :; ;
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
(;'A`)「な、なんだぁ?? めっちゃ揺れてる……」
(;'A`)「おい、起きろブーン!!!!」
- 41 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:24:22 ID:3DX8GTWM0
( -ω-)「フゴゴゴーーーーーーーーッッ!!!!! ンッ!!!! ンンッーーー!!!」
(;'A`)「起きろって!!!」
( ^ω^)「――はっ」パチ
(;^ω^)「な、なんだお……やけに上が騒がしいお……」
(;'A`)「わかんねぇ……。ただ事じゃねぇぞ」
(;^ω^)「……一体なにが……」
(;'A`)「……?」
(;'A゚)゙「――ッ!!!!」 ゾゾゾゾ
- 42 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:24:55 ID:3DX8GTWM0
::(;'A`)::「な、なんだ……なんだこの感覚……」
::(;^ω^)::「き……強大な魔力が……」
(;'A`)「まさか……まさか……ッ!!!」
―― =(;´・_ゝ・)゙「おい大変だ!!!」
(;'A`)「先生!!! 一体なにが……!!!」
(;´・_ゝ・)「奴だ…………。ついに奴がヴィップに現れたんだ……」
- 43 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:25:30 ID:3DX8GTWM0
(;´・_ゝ・)「――あの禍々しい魔力を放つ、混沌の魔王が……」
(;'A`)「…………」
(;'A`)(急展開すぎる)
- 44 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:26:04 ID:3DX8GTWM0
(;´・_ゝ・)
っ-゙ カチャ
(;´・_ゝ・)「ほら、鍵は開けたぞ! 早く地上に上がるぞ!!!!」
(;^ω^)「おっおっ……!!」
カンカンカン…
.
- 45 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:26:47 ID:3DX8GTWM0
(;^ω^)゙「ハァ……ハァ……っ」
(;'A`)「魔王はどこに……」
(;´・_ゝ・)゙「お前らは逃げろ。俺達が食い止める」
(;'A`)「なっ、何言って……。俺だって戦えます!!!!」
(#´・_ゝ・)「馬鹿を言うな!!!」
(;'A`)「ッ……」
(´・_ゝ・`)「……確かにお前の魔法は強力だ。だが、入学したての生徒に戦わせなければならないほど――」
(´・_ゝ・`)「俺たち魔法士は、ヤワじゃあない」
.
- 46 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:27:34 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「……先生……」
(´・_ゝ・`)「さぁ早く逃げろ!!」
(;'A`)「先生……!!」
(;^ω^)「先生……!」
(;´・_ゝ・)「何をしている早く行け!!!」
(;^ω^)「せ、先生!!!」
(;'A`)「先生!!!」
(;´・_ゝ・)「なんなんだ――」
(;^ω^)「後ろォッ!!!!!」
(´・_ゝ・`)
Σ(;´・_ゝ・)゙「――なっ!?」
クルッ
(;'A`)(ッ間にあ――――)
っ゙
- 47 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:28:10 ID:3DX8GTWM0
ドッガァァァァァァァァアアアンッ!!!
. _.. -''″ .__..__,、 -=ニ゙゙ニ--- -......,,,,,_、 .'`-┷lli..,,
,_
. ‐'″ _,,.. -ー''''^゙゙二ri'ニ.... ....、............. ...._,,,_
 ゙゙゙゙̄''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛ _,,,.. --ー''''."゙.´  ̄''''―
_,,,,, ` ̄ ̄ ゙゙゙̄! ,,__ .,,,,..uuii、;;;;;;y ......,,,,_,i-............
......,,,,
-''''゙彡'"゛ ._,,..yr‐ ._,,.. -ー''''''゙  ̄ |!i州i州i州i州i| : ´`゙'''― ,,,_
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(;'A`)「先生ーーーーーーーーー!!!!」
(;^ω^)「先生ーーーーーーーーーー!!!!!」
.
- 48 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:28:45 ID:3DX8GTWM0
『まったく……魔法士高校の教職を務める魔法士が、揃いも揃ってこの程度とは……』
( ・∀・)「――相手にならんな」
っ炎゙ ボゥッ…
- 49 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:29:19 ID:3DX8GTWM0
::(;'A`)::「あ……あれが……」
::(;^ω^)::「魔王……ッ!!!」
(;'A`)(まだ15,6歳か……!? 俺たちとさほど差がないように思えるが……)
(;'A`)(いやでも魔王が現れたのは15年前……!! もし見た目通り15歳なら……ッ)
(;'A`)(奴は乳幼児にして一国を滅ぼしたというのか……ッ!?)
( ・∀・)「おっと……消し損ねたガキがいたか……」
(;'A`)「ッ!!」
- 50 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:30:04 ID:3DX8GTWM0
( ・∀・)「まあいい……貴様らはそこで見ていろ。俺がこの魔法士高校を塵に変える余興をな」
(;'A`)「くそっ……どうにかしなくちゃ……」
ζ(゚ー゚;ζ゙…「うう……」ヨロ…
(;'A`)「デレちゃん!!! 大丈夫かい!?」
ζ(゚、゚;ζ「寄るな!!」
o川;゚ー゚)o「ドクオに治療されるくらいなら死んだほうがマシだよねー」
ζ(゚、゚;ζ「ねー」
(;'A`)「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、見て見てキュート!! イケメンがいる!!」
o川*゚ー゚)o「えっ、ほんと!?」
(;'A`)゙「……イケメン……?」
チラッ
- 51 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:30:52 ID:3DX8GTWM0
( ・∀・) ヌーーーン
(;'A`)「あいつの事かッ!!!」
ζ(゚ー゚*ζ「やっばぁ……超タイプ……」
o川*゚ー゚)o「さっきすっごい魔法打ってたよねぇ……惚れちゃいそ……!」
(;'A`)「おいおい考え直せ!!! あいつ魔王だぞ!!!」
(;'A`)「確かにイケメンだけど魔王だぞ!!!」
(;^ω^)「……どうしちゃったんだお二人共」
(;'A`)「わっかんねぇ……けど、あいつの発するカリスマ的オーラがきっと……」
(;'A`)゙「――ハッ……!」
(;'A`)「カリスマ……奴からカリスマだと……!?」
- 52 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:31:26 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「言うなれば主人公的ポジションにいる俺が持ち合わせていない最強の武器を、奴は持っているというのか……!?」
(;'A`)「15年前…………イケメン…………カリスマ…………モテる…………」
(;'A`)「ま……まさかあいつは……アイツは……ッ!!!」
( ・∀・)「――その通り。俺が主人公さ」
(;'A`)「――ッ!!!」
.
- 53 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:32:16 ID:3DX8GTWM0
. '.
. ' 「ハァッ!!!」 ' 、 /
、・' ―――――― = ( ・∀・) / / ('A`;)「クソッ!!」
シュタッ っ)) - / / ⊂゙ シュゥゥゥ
" ゴォゥッ \\ 、
, ' ' . 、
ギィンッッ!!
、
ヾ 'し ^ / ̄/
. '. ' /_l/_l/
、 ・' ――――――――― = ( ・∀・)ヾ/l_/l _l ('A`;)
. っ))V/Vl_l ⊂゙
シ ^ \l_l
. ノ ! ' \l
. . 、
- 54 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:33:13 ID:3DX8GTWM0
( ・∀・)「ほぉ……やるな貴様……」
('A`;)「ぐぐ……ッ」
⊂゙
(;^ω^)「な……ッ……!?」
( ・∀・)゙ == ――――" ・, ' ―――― ≡ ('A`;)゙
バッ
(;'A`)「ハァッ……ハァッ……」
(;'A`)(こいつ……速すぎる……ッ!! 障壁を出すだけで精一杯だった……!)
- 55 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:34:06 ID:3DX8GTWM0
( ・∀・)「俺の代わりに転生しただけあるようだなァッ!!」
(;'A`)「やはりお前が……ッ!!!」
( ・∀・)「そうだッ!!! 貴様の代わりに地獄に堕とされ、魔王としてこの世界に転生させられたッ!!!!」
(;'A`)「ヒェェ、ごめんなさい」
( ・∀・)「しかしどうだ、この身体にこの力……なかなかどうしてよく馴染む……」
(;'A`)「そいつは随分気分良さそうだな……」
( ・∀・)「あァ……だが、邪魔が入る……」
( ・∀・)「醜い面を下げて行く手を阻む塵がなァ!!!」
- 56 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:34:44 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「……お前の事はよく知らねぇが、ここはどかねぇ。後ろで女が震えてるんでな」
(;^ω^)「…………」 (;'A`) (・∀・ )
ζ*゚ー゚)ζ「キャー!! まじかっこいいあの人!!」
o川*゚ー゚)o「ちょっと、お茶誘っちゃわない?」
( ・∀・)「……フッ……」
(;^ω^)
- 57 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:42:30 ID:3DX8GTWM0
( ・∀・)「異界の魔王たる俺の前に立ち塞がるとは愚行ッ!!!!」
( ゚`∀・)「ひれ伏せッ!!!! この俺が――――ッ、モララー様だッッ!!!!!」 ドンッ
:(;'A`)゙:「――――ッ!!!」ビリビリビリ
::(;^ω^)::「――ッ……」
ヘタ……
(;'A`)(圧倒的威圧感……ッ!! こいつの持つ素質とは、ここまでのものか……ッ!!)
( ・∀・)「さァ消え失せろ!! ――灰燼炎斬ッッ!!!」
っ゙ ゴォォォ
- 58 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:43:05 ID:3DX8GTWM0
i
!'|
’ j i! i
{ ||
,J`:、,ィl! l! {′
,j` Yl!|: | |'i,
| 、 ゙リN: ; !lij! |
ズバァァァァァァンッ!!!! }'′ i ;}|! |
,:;:;:,! ''′ ,. !、,! ´` ι
(''゛ j! ..:;;:==-:、 ゙''"ィi {ヘ!,l
:; {`' ,ィ゛ '′. ) jj」li|liY、⌒}
_ ' j∨il!ィ' {’ へヾ;;イ
! λ' ,j、l! / 、 ., ,il{ ,゙!j!;|
( ・∀・)∩゙  ̄} ゙ハ! ;. ゙:、 j| '/' = (;'A゚)「ヒェェェェ」
彡 _ /l、 じ:、 i,' ゙:、 ,,., ′彳 = ノ/ /っ
_ .// . 丶、v{ ヒ! i!||il. , 八 Z = J へ
_ _/, ツ . _ _,ゝ、;_ ゛:|! ゙ ,rカ  ̄
_ シ" / . _  ̄`ζ」'(´ ヽ j! ゛ ,ィ彡′_.. -
二 ニ ゙て∠rιク_;.,、_,ー-'^- =ニ_
( ・∀・)「逃げ惑うその姿、実に滑稽だぞ!!!」
っ゙
- 59 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:43:39 ID:3DX8GTWM0
. .
. , "
( ・∀・)ヾ ' ・'、―― = (;'A゚)「やっべ」
っ ,・'" - ギュィィィィィィ……
シ , ' . 、
. ' .
'
.``:. ;' ~ , ;´
,,,,;;iiilliii;;;,,, ,,,,;;;iiilllliii;;;,',,,
,ilill''''"""'''lli ,ilill''''"""゙゙゙''';lliili;li
illii'' ‘.' ,.'illii'' ・' ,.' ''ill
,,,,;;;iiilllliii;;;,,,, ll ,,,;;iiilliii;;;,,,;´
,ilill''''"""゙゙゙''';lliili ,,,,;;iiilliii;;;,,,
l''''"""'''llili,i
illii'' ”.' ,.',,,,;;;iiilllliii;;;,,,, ll''''"""'''llili,i ‘.' ,.' ''iil
ボゥゥゥンッ!!! illii'' .' ,ilill''''"""゙゙゙''';lliili; .' ,.' ''iil'' ''iill
iilll;, illii'' ‘.' .' ''iill・ ;;lilii
illii , .' illii'' .' (;'A゚)「ギェーーッ!!」;;;iiilllliii;;;,,,,lli''
'、 し ``:.,,,;;;iiilllliii;;;,,,, ,,,,;;iiilliii;;;,,, ,ilill''''"""゙゙゙''';lliili;
( ・∀・)ヾ ._ _ ,ilill''''"""゙゙゙''';lliili; ,ilill''''"""''' ,ilill'''' i''
‘.' ,.' ''ill' ;'
っ ・" = ≡≡ illii'' ’.' ,.' ''ilillii'' ‘.' ,.' illii''
.' ' .' ''iilli;
'. ッ ∧  ̄  ̄ illii'' .' ili illii'' .'
・ ,;iilli;
.' '、 iilll;, ・ ; iilll;, , .'
iill;
illii , .' illii , .' il;, ・,‘
,;lilii
iillil;,,..llil;:.........,;:;:il,:;.:,;il:,.;:;.:;,l:i,;;:i;,:.:,;i:;,..:i;;i;,.,:;,i;;;::;i:i..,,,,,,,;,,
, .' . ,,;;llii''''
""";;;;;;:,;i;;,ilili,ill,:ii::;;.ll;;::l;:iillil;:..:;,:li:;,:il;,.ill,l,:il:i,;l:l,:i,;:i;i:ililll:.;ililllll:..:,il:,;lili:;,.,illi"""
, .: """""""";;:.:,li:lilili;l:llili:,;:.il,l:i;,i,li:,li:li;,,;i:;;""""""""";
- 60 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:44:15 ID:3DX8GTWM0
(;'A゚)゙「う……うぐぐ……」
ヨロ…
( ・∀・)「どうした、攻撃することもできんのか?」
(;'A`)「クソッ……俺だって……!!」
(;'A`)「――ハッ!!」
(;'A`)「…………」
(;^ω^)「? どうしたんだお?」
(;'A`)「……いや……気のせいだよな……」
( ・∀・)「おいおい、何をチンタラ……」
- 61 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:45:09 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「……いや……そうだ、間違いねぇ……」
( ・∀・)「…………?」
('A`)「俺は……俺はお前を見たことがあるッ!!!!」
(;・∀・)「ッ!?」
(;^ω^)「!?」
(;・∀・)「何を言っているんだ……? 俺はお前の事など……」
('A`)「これは、元の世界での話だ」
(;・∀・)「!?」
.
- 62 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:45:43 ID:3DX8GTWM0
('A`)「あれは12歳の頃……。俺はとーちゃんに連れられて、大きなプールに遊びに行った」
(;^ω^)(なんの話だお急に……)
('A`)「それはもう大きなところで、流れるプールやウォータースライダー、波のプールなど……面白いものがいっぱいあった」
('A`)「その中で、俺は流れるプールで遊び続けたんだ。その流れるプールはウォータースライダーとつながっていて、時折でかい水しぶきが上がるのが楽しくてな…」
(;・∀・)「……ま……まさか……」
(;^ω^)(ッ……!? 身に覚えがあるのかお……!?)
( 'A゚)゙「それだけじゃない!! ウォータースライダーの下にいると、水着の女の子たちを下から眺めることができた!!!」
(;^ω^)「!?」
(;・∀・)「!?」
- 63 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:46:25 ID:3DX8GTWM0
('A゚)「そうさ!!! むしろそのためだけに俺はそこにいた!!!! 勃起したチンコを隠しながら、ウォータースライダーの下で目をかっ開いて!!!」
(;^ω^)(きめぇ……)
( 'A`)「……その時、事件が起きた……」
(; ∀ )「……おい、やめろ……やめろ……」
( 'A`)「あァ……ひどい思い出さ。あの時、俺はひどく後悔したんだ。ウォータースライダーの真下にいたことを」
::(; ∀ ):: フルフル
(;^ω^)(ま……魔王が……震えている……!?)
- 64 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:46:59 ID:3DX8GTWM0
('A`)「一人の少年が滑り降りてきたんだ。歳は俺とそう変わらないくらいの。やがて彼は大きな水しぶきを上げて、俺はびしょ濡れになった」
「――直後、俺は異臭を感じ取った」
::(; ∀ )::「やめ……やめてくれ……ッ」
('A`)「土色に染まるプール。悲鳴と汚れた水飛沫が、辺りを埋め尽くした」
(;^ω^)「……まさか……」
- 65 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:47:33 ID:3DX8GTWM0
('A`)「そう……。ウンコだ」
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- 66 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:48:06 ID:3DX8GTWM0
o川;゚ー゚)o゙ ギョッ
ζ(゚、゚;ζ「……やっば……」
('A`)「その少年は、泣いていた」
('A`)「咽び泣くその声に、俺は同情することができなかった」
('A`)「ただ呆然と立ち尽くして、水に溶けたウンコが流されていくのを眺めていた――」
('A`)「――そう、その少年こそ……」
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- 67 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:48:39 ID:3DX8GTWM0
(; ∀ )「――ッ……」
(; ∀ )「ああそうだよ!!!!! 俺だ!!!!! オレがウォータースライダーでウンコを漏らしたんだ!!!!!」
o川;゚ー゚)o「きゅっ……」
(; ∀ )「仕方なかったんだ……だって……だって……ッ!!」
(; ∀ )「スライダーの凹凸が、ケツを刺激するから……ッ!!!」
(;^ω^)「…………」
('A`)「…………勝負は決まったな」
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- 68 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:49:22 ID:3DX8GTWM0
(#・∀・)「クソッ、覚えてろよ!!! 次は絶対壊滅させてやるからな!!!!」
(#・∀・)「絶対滅ぼす!!!! この高校絶対滅ぼす!!!!!」
',・" ―――― = (#・∀・)゙
ドヒューンッ
('A`)「……フッ。他愛もない」
(;^ω^)「…………」
o川*゚ .゚)o「あー、行っちゃった……」
ζ(゚、゚*ζ「稀に見るイケメンだったのになぁ」
- 69 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:49:56 ID:3DX8GTWM0
(;'A`)「おいおい、アイツは前世でウンコを漏らしてるんだぞ?」
o川*゚ .゚)o「話しかけないでくれる? あなたよりマシ」
ζ(゚、゚*ζ「キモいわー臭いし」
( 'A`)、 シュン…
( 'A`)(俺もあれくらいイケメンだったら……異世界ハーレムできたのかな……)
(;^ω^)「……お、おつかれドクオ……」
('A`)「んあ、ああ……」
( ^ω^)「すごい事だお。だって、あの魔王を追い返したんだお?」
('A`)「……いや、まだ追い返しただけに過ぎない。やつは必ず、再びここにやってくる」
( 'A`)「それまでに俺は……もっともっと強くならなくては……」
( ^ω^)「……そうだおね。僕も、自分だけの力で戦えるように頑張るお」
('A`)「ああ……!」
('A`)「……とりあえず、学園内を見て回るぞ。まだ治療が必要な奴はたくさんいるはずだ」
- 70 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:50:33 ID:3DX8GTWM0
( ^ω^)「おっおっ! 治癒魔法にも自身はあるお!」
('∀`)「そりゃ頼もしいや。行こうぜ!!」
ダッ…
――彼らの戦いは始まったばかり。
――これから待ち受ける数々の絶望や、その中で掴み取る希望を、今の彼らには未だ、知る由もない。
これは、まるで嵐のような彼の第二の人生の、ほんの始まりに過ぎない――。
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- 71 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:51:06 ID:3DX8GTWM0
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- 72 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:51:41 ID:3DX8GTWM0
( 'A`)゙ タッタッタッ…
('A`)「ん?」
( 'A`)
っロ゙ ヒョイッ
( 'A`)「…………これは……デミタス先生の手記……?」
っロ゙
――To Be Contenued...
- 73 名前: ◆TeFSWO0uBM 投稿日:2017/08/26(土) 20:52:15 ID:3DX8GTWM0
ブツンッ!
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