- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:03:33.74 ID:dWFesGoS0
Call back‐12
(;^Д^)っ「ちょっ、俺輝いてる?」
……すたーとっ
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:05:36.60 ID:dWFesGoS0
【俺はいつだって正しいけど、】
(;^Д^)「しかし改めて見るとスゲェ決め台詞ですね……」
( ・∀・)「ん?」
(;^Д^)「はにゃさんの、アレ」
( ・∀・)「ああ」
(,,^Д^)『俺はいつだって正しいけど――君はいつだって○○なんだね』
( -∀-)「結構昔から使ってる口癖だなー……いつからだろ?」
(;^Д^)「(中二時代からとか言うわけではないんスね……)」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:09:46.75 ID:dWFesGoS0
( ・∀・)「お前は『あまい』だよな」
( ^Д^)「え?」
( -∀-)「先輩に言われてる時のやつだよ。アレ、人によってちげーんだ」
( ^Д^)「へぇ……。全員違うんですか?」
( ・∀・)「いーや、同じ奴もいるよ。場合によっても違うし」
( ^Д^)「――ちなみにモラ先輩は?」
( -∀-)「あつい、だ。『俺はいつだって正しいけど、君はいつだってあついんだね』」
( ^Д^)「ははっ。熱血キャラ扱いなんですね」
( ・∀・)「…………」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:12:25.15 ID:dWFesGoS0
【大きいのは……】
从 ゚∀从「はにゃの野朗の口癖?」
( ^Д^)「はい。俺はいつだって〜〜のやつ。高岡さんはなんですか?」
从 -∀从「え〜っと、なんだったっけな……」
从 ゚∀从「あ、思い出した。『大きい』だ。『高岡さんはいつだって大きいですね』っつってた」
(;*^Д^)「……む、」
从 -∀从「“胸がですか?”とか抜かしやがったらブン殴るからな」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:15:09.58 ID:dWFesGoS0
【言葉の裏側に隠されてる真実がちゃんと見えてるかい?】
(゚、゚トソン「はぁ……私は大抵『うるさい』ですけど」
( ^Д^)「“うるさい”? アレ、トソさんは悪い意味なんですね」
(-、-トソン「悪いも何も……。先輩のあの決め台詞は大抵裏がありますよ?」
( ^Д^)「え?」
(゚、゚トソン「いえ、叙述トリックのように私達が勝手に勘違いしているだけなんですが」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:18:17.81 ID:dWFesGoS0
(゚、゚トソン「私の『うるさい』は、“騒がしい”という意味もありますが……おそらく“気が許せない”の意味も入っています」
(-、-トソン「“申し分ない”という意味もあればいいんですけど……」
(;^Д^)「え、じゃあ高岡さんのは?」
(゚、゚トソン「『大きい』でしょう? “度量がある”と……優秀なお医者さんですから“範囲が広い”と褒めているんだと思います」
( ^Д^)「モラ先輩の『あつい』は“熱血”以外にも、“情に厚い”とか、そういう?」
(-、-トソン「はい。頭は無駄に良い人なんです」
(゚、゚トソン「(クーさんの『可愛い』は完全に……“可哀想だ”)」
(-、-トソン「(そしてプギャーさんの『あまい』は、多分。“不十分だ”や“心地良い”の他にも……)」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:21:22.92 ID:dWFesGoS0
【口癖と決め台詞】
川 ゚ -゚)「マンガやライトノベルのキャラクターには口癖や決め台詞が付き物だが、現実ではまず使えないものも多いな」
( ^Д^)「そうっスか? 同じようなシチュエーションなら使えないことも……」
川;゚ -゚)っ「――なっ、お前は一介の高校生でありながらプロの魔術師を相手取りその幻想をぶち殺しちゃったりするのか!!?」
( ^Д^)「すんません。そうですね、使えないことも多いと思います」
川 -ー-)「まあ後輩は『戯言だけどね』とか『やれやれだぜ』とか痛々しい台詞を言うことも多いしな」
(;^Д^)「誰に言われても良いけどアンタだけには痛い云々言われたくねぇ!!」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:24:11.67 ID:dWFesGoS0
【口癖と決め台詞、パート2】
川 ゚ -゚)「しかし存外分かり易い決め台詞を持ってるキャラは少ないぞ?」
( ^Д^)「そうっスかねぇ……」
川 ゚ -゚)「推理小説ならば解答編の際に毎回言えるが、他ではそうはいかないからな」
川*゚ -゚)「――私がお願いしたトソにゃんの決め台詞も中々聞く機会がないし」
(;^Д^)「薄々思ってたけどやっぱアンタの仕業か!! アレってモロ『●語』ですもんねぇ!?」
川 -ー-)「『ただしその頃にはあなたは八つ裂きになっているでしょうけどね』とも悩んだが……言うのがトソにゃんだからな」
(;*^Д^)「トキめきますけどね!?」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:27:39.67 ID:dWFesGoS0
【口癖と決め台詞、パート3】
( -∀-)「その口癖、アレだよな」
ミ,,゚Д゚彡「『〜〜的に考えて』か? 経験的に考えても汎用性高いし便利だぞ」
ミ,,-Д-彡「キャラを作る上で大事だからな。口癖」
( ・∀・)「ああ。分かり易く『個性』を描くことができるポイントで、しかもカッコいい」
( ・∀・)「――つーか口癖がないと話してるのが誰か分からないというラノベ的性質……」
ミ;-Д-彡「シッ! それは言っちゃダメだ!!」
( -∀-)「アスキーアートがないと誰が誰だか分からないというbミ;゚Д゚彡「駄目駄目!! それ以上は本当にダメだ!!」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:30:13.75 ID:dWFesGoS0
【口癖と決め台詞、パート4】
('A`)y━・~「上手いこと言ってる決め台詞は良いよな」
( ^Д^)「“上手いこと”?」
(゚、゚トソン「セバスちゃんとか」
( ^Д^)「ああ、『あくまで執事』みたいな掛詞のことですか。センスが問われますよね」
('A`)「単にカッコいいだけじゃなく、感心する」
(-、-トソン「――高度過ぎると腹が立ちますけどね。誰とは言いませんが」
(;^Д^)「(“うるさい”呼ばわりには不満があるのかな……)」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:33:32.03 ID:dWFesGoS0
【人生日々勉強】
ξ--)ξ「私、受験勉強の時に洋楽聞きまくったのよね。歌うだけだったのを意味まで分かるようにしたの」
( ^Д^)「なるほど……」
ξ゚听)ξ「大人は、漫画ばっかり見てちゃダメー、って言うけどさ。漫画読んでるだけでも結構勉強になってることも多いよね」
( ^Д^)「そうですね。そういや俺もそんな感じだったと気がします」
( -ω-)「分かるお分かるおー」
( *^ω^)「――僕も料理ばっかりしてる記者さんやその沸点低いお父さんにはお世話になってるお!」
(^Д^;)「『美味し●ぼ』!? また一気に実用的になったなぁ!!」
( ^ω^)「最近読んでないけど、あの二人和解した後はどうなったんだろ……」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:37:32.65 ID:dWFesGoS0
【曖昧模糊な第四の壁】
( -∀-)「かつて、マンガの神様が憧れたとある偉人は良いました。“If you can dream it, you can do it.”――と」
( ・∀・)「夢を追いかけ続けることができればその夢は必ず現実になる、と」
lw*´‐ _‐ノv「良い言葉だね」
lw´‐ _‐ノv「私は、研究所に出張することがあるけど、そこの友人が言っていたよ」
lw´‐ _‐ノv「『私はドラえもんを見ていて反重力装置を作ろうと思った』って」
(;・∀・)「かつてPTAの抗議に対する誤魔化しとして作られた“ドラえもんは3ミリ浮いている”という片倉設定の!?なんてマイナーだよ!」
川 ゚ -゚)「科学者はごくたまに訳の分からん理由で訳の分からんものを創ったりするよな」
lw´‐ _‐ノv「妄想と現実をごっちゃにするのも、悪くないよね」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:40:47.44 ID:dWFesGoS0
【妄想と現実をごっちゃに……】
(-、-トソン「妄想と現実を一緒にしてはいけませんよ。それは痛い人です」
(;^Д^)「コスプレイヤーに言われてもなぁ……」
(゚、゚トソン「むぅ。何を言いますか」
(゚ー゚*トソン「――私の好きな声優さんの座右の銘は『二次元を三次元にすること』ですよ!」
(;^Д^)「一般人には到底通じないネタを使わないで!!」
( -∀-)「座右の銘ではないが『愛しています、愛してください』だな」
川 ゚ -゚)「『解体。そして再構築』」
(;^Д^)「そこまでして声優ネタを――ってかクー先輩渋いですねぇ、まったく!!」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:43:24.03 ID:dWFesGoS0
【いままでのあらすじ(※ここは二次元です)】
( ´ω`)「たまに二次元に逃げ込みたくなるお……」
('A`)「もう逃げ込んだ後な件」
(;^Д^)「先輩……。昔のアグレッシブな姿(学校帰りに女子中学生を見に行き過ぎてお巡りさんにマークされていた)は何処へ……」
ミ,,-Д-彡「――そうかぁ? 総合的に考えれば三次元の方が良いだろう」←巨乳ロリ(処女)で金持ちな彼女持ち。
( ;ω;)「うっせぇ!リア充爆発しろぉ!!」
('A`)「おい、語尾語尾」
ミ,,゚Д゚彡「(早くツンとくっつけばいいのに……)」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:46:46.50 ID:dWFesGoS0
【十三人はいらないけど、二人ぐらいなら……】
( ^Д^)「まあ、俺もフサさんに同意ですけどね」
('A`)「高校ん時は美人の彼女がいたし、今は美少女と暮らしてるし……はぁ」
( ^ω^)「たとえ手を出したら逮捕と言えど魅力的過ぎるお。なんなの、あの美少女」
( ^Д^)「それもありますけど――ほら、俺は妹達を守らないといけないので」
('A`)「……うわ」
ミ,,-Д-彡「……その守らないといけない対象を一番穢しそうな奴が何カッコつけてんだ?」
( ^ω^)「リアル妹萌えとか……はぁ」
(;^Д^)「えっ、何このアウェー感!? なんか俺マズいこと言いました!!?」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:49:18.92 ID:dWFesGoS0
【その幻想を護り切る為のたゆまぬ努力】
(-、-#トソン「――大体っ、勝手なんですよ男の方は! ちょっとそこに座りなさい!」
(;^Д^)「あ、はい……」
(;'A`)「すんません……」
(、 #トソン「何かあったらすぐ二次元二次元って、私達の気持ちも考えて下さいよ! 私達が、どんなに……」
(/、//トソン「――たとえば脇とか下とか……綺麗に剃るのも大変なんですからね!!」
(;^Д^)「いやそれは知らねぇよ!!」
(-、-トソン「まあ私、遺伝の関係か下は良いんですけど……」
(;^Д^)っ「じゃあいいじゃねぇですか!何この無駄なやり取り!?」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:52:24.25 ID:dWFesGoS0
【だって男の子だもん】
(、 トソン「お風呂上りにストレッチしたりマッサージしたり、食べる物に気を使ったり……」
(-、-トソン「女の子は本当に色々……可愛らしくある為に努力を――んん?」
(; A)「…………」
(; Д)「…………」
(゚、゚#トソン「――なんでちょっと前屈みになってるんですか! 背筋伸ばしなさい!!」
(;*^Д^)「無茶を言わないで下さい! ちょっ、トソさんがお風呂上りに色々やってるシーンを想像したら、ちょいテントが……」
(-、-#トソン「うるさいですね。その粗末な物、踏み付けますよ!」
(*'A`)「お願いします!!」
(^Д^;)「お願いしちゃったぁ!!?」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:55:39.90 ID:dWFesGoS0
【『そげぶ』 ――その、ふざげた幻想を、ぶち殺す―― 】
(-、-トソン「男の方はおかしいですよ。処女処女って、女の子にばっかり清純さを要求して……」
( ^Д^)「まぁ多少なりとも幻想はありますよね」
('A`)「特に童貞とか女を知らない奴は…………ところで正座そろそろ止めて良いかな?」
(゚、゚トソン「駄目です」
('A`)「うわー、スゲェキッパリ言われた……。年上なのに……」
( ^Д^)「“年上なら無条件で敬われる”って言うのも幻想っちゃあ幻想ですけどね」
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 00:58:13.24 ID:dWFesGoS0
(-、-トソン「マンガやラノベに目くじらを立てるのは大人げないですが……でも言わせて頂きます!」
( ^Д^)「はぁ」
(゚、゚;トソン「――高校生で処女とか、経験人数一人とか、ましてや好きになった人が一人だけとか……ほとんどいないですよ!?」
(;^Д^)「言っちゃったぁぁぁあああっ!!」
(-、-トソン「皆、大体中学校で済ませてしまいます。小学校という場合も、ままあります」
(; Д)っ「いやっ、それは人それぞれですし……」
(゚、゚トソン「――そうそう。『高くなるから』と初めてを売ってしまう人も結構います」
(;^Д^)「止めて! 夢見る童貞達の幻想を殺さないで!!」
(-、-トソン「初ちゅーは初めての後であるということもありえる話ですよ」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:01:33.86 ID:dWFesGoS0
【そんなトソンの初恋】
('A`)「――でもよ、お言葉を返すようだが……トソンさん」
(゚、゚トソン「なんでしょう」
('A`)「スゲェ失礼なこと訊くけど、アンタが処女捧げたのってモララーだろ?」
(/、//トソン「そ、そうですよぉ!? 何か問題がありますかぁ!?」
('A`)「前に『初恋』って言ってなかったっけ?」
(゚、゚;トソンΣ「…………ハッ!」
(-、-;トソン「なんだか私自身が幻想を守ることに一役買っていたようです……」
(;*^Д^)「ちっくしょう羨ましいなあ、モラ先輩は! まったく!!」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:04:24.80 ID:dWFesGoS0
【こっから先は一方通行だァ!侵入は禁止ってなァ!!】
lw´‐ _‐ノv「君、分かってないかも知れないけど、女の子側だって幻想は抱いてるよ?」
(゚、゚トソン「はい?」
lw´‐ _‐ノv「実際のBLは――美少年や美男子ばかりじゃ、ない」
(、 トソン「ふふふ……」
(ー *トソン「ムキムキのお兄さん達が、くんずほぐれつ……。うふふふ……」
lw;´‐ _‐ノv「(あれ、この子意外とレベルが高い)」
(、 *トソン「引き締まった四肢に、割れた腹筋……。素敵、です……」
lw;´‐ _‐ノv「(筋肉好きなのかな……)」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:07:12.04 ID:dWFesGoS0
【マゾね、変態ね、尊敬してあげるわよ?】
( ^Д^)「モラ先輩って細マッチョですよね」
( -∀-)「んー? まーなー。無駄にならない分の筋肉は、な」
( ・∀・)「トソンも好きだし」
( -∀-)「――ココだけの話だが、アイツの腹筋もうちょいで割れるレベルまで来ている」
(;^Д^)「自分を鍛えるのも好きなんですか!?」
( ・∀・)「まあそれは言い過ぎだが……かなり硬い。努力した成果を褒めて貰うのが好きなんだよ。マゾだから」
(;^Д^)「ああ……。そういうMかっけートコは素直に尊敬します……」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:10:50.90 ID:dWFesGoS0
【鬼鮫コーチ】
( ^Д^)「――あ、ビロ先輩。久しぶりですね」
( ><)「お久しぶりです。まあ僕は大学に来るの自体が久々なんですが……」
( ^Д^)「あはは。中々会わないですよねー」
(;^Д^)っ「ところで突然ですけど、ちょっと先輩の肉体を――って先輩なんで逃げるんですか!!」
(;><)「僕にそういう趣味はないんです! 失礼するんですっ!!」ダッ
(;^Д^)「え、ちょっ、ちがっ――そういう意味じゃない! 見るだけっ、見るだけです!!」
(;><)「言い方が怪しいんですよ!」
(;^Д^)「そうじゃないってか周りの視線が痛いんで叫ばないで!!」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:13:09.46 ID:dWFesGoS0
【時と場合と場所を考えよう】
(;><)「ああ、そういうことでしたか……吃驚したんです」
(; Д)「はぁ、はぁ……。はい、ちょっと筋トレ談議をしてたんで……ふぅ、力ありそうな先輩に……」ゼーハー
( ><)「と言われましても、僕も自室で少し鍛えているぐらいですから……」
(;^Д^)っ「ところでビロ先輩って何処に住ん――ああ、だから違うっての!そうじゃねぇ!! ただの世間話ですッ!!」
(;><)「周囲の方々の視線が痛いので失礼します!」ダッ
(;^Д^)「小さくピンクい声援が上がったのはどう考えてもアンタの所為ですからね!!?」
ξ///)ξ モットモットー!
(^Д^;)「――ブン殴るぞアンタ!!」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:16:09.41 ID:dWFesGoS0
【出て行かないアパートの住人は入るだけ】
| l| - _-ノl 「トイレ・風呂が個別。セパレート。キッチンはガス。セキュリティは完璧」
| l| - _-ノl 「ベランダ付き。ネット環境有り。駐輪場は契約式で一階にランドリーが設置してある」
| l| - _-ノl 「家賃は要相談なわけだけど、大した値段にはならない。大体一万ぐらい」
川 ゚ -゚)「破格の物件だな」
| l| - _-ノl 「そうそう、本来ならこの立地条件であの間取りならもっと高くでも良いわけで、住み心地も良いから住人も中々出て行かない。入るだけ」
川 ゚ -゚)「…………“入る”?」
| l| - _-ノl 「――つまりは誰かが鬼籍に入ることになった時だけ空きが出るわけだよ。ちょくちょく空くぜ」
川 ゚ -゚)「良い物件なのにそれでも空きがある理由がよく分かった気がする」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:19:23.44 ID:dWFesGoS0
【哀・戦死】
( ^Д^)「このアパートで葉守さんは一番の古参ですよね」
| l| - _-ノl 「そうだね、君のお兄さんにはお世話になったわけだ。おかげで色々な人を見れた」
| l| - _-ノl 「……まったく全員が全員、素晴らしい人ばかりだった」
| l| - _-ノl 「――そしてね、全員素晴らしい散り様だったよ」
(;^Д^)「和やかトークが一気に血生臭い感じに!?」
| l| - _-ノl 「いやはや、死人が出た時しか空きが出ないのに自殺は一つもないというのが凄いわけだ。全部殺人か事故に見せかけた殺人だ」
(;^Д^)「“事故に見せかけた殺人”ってつまり今までの住人全員殺されてんじゃねぇか!!」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:22:19.12 ID:dWFesGoS0
【Don't mind】
| l| - _-ノl 「まあまあ、そんなに気にしないでくれよ。確かに死んだ人は多いが、それでも生還した人もいるわけだから」
(;^Д^)「(『生還』って……) まあそれは承知して入ってますし、今更気にはしませんが……」
| l| - _-ノl 「そうそう、ドンマイだよドンマイ」
| l| - _-ノl 「――もしもさ、お姉さんが帰ってこなくなっても気にしなくて良いから」
(;^Д^)「『ドンマイ』って曰く付きの物件に住んでしまった俺に対してじゃなくて“Don't mind me(私に構わず)”の意味ですかッ!?」
| l| - _-ノl 「ちなみに君の住んでる十一号室の前の住人の死因は『痴情の縺れにより刺されて死亡』だぜ」
(;^Д^)「怖ェことサラッと言わないで下さい! 妙なフラグ止めて!!」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:25:30.65 ID:dWFesGoS0
【ジョジョでそんなキャラいたよね】
(=-ω-)「このアパートに四号室や十三号室がないのは管理人さんがそういうのを気にする人だったからだよう」
( ^Д^)「ああ……流石にこう死人ばっか出ると」
(=^ω^)「そうそう。これはマズいと部屋の番号を変えたんだよう」
(=-ω-)「――そしてその管理人さんも帰らぬ人に……」
(;^Д^)「アレ、死んでる……?」
(;=^ω^)「あははは。死んでないよう、ちょっと行方不明になってるだけで…………丸一年ぐらい」
(;^Д^)「もうそろそろ失踪宣告で死因が『行方不明』になっちゃいますよ!! 本当に“帰らぬ人”に!」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:28:11.22 ID:dWFesGoS0
【あにごころ……?】
( -∀-)「…………」イライラ
(;^Д^)「…モラ先輩、見るからに苛々してますね……」ボソボソ
(゚、゚トソン「…クーさんと喧嘩になったらしいです。引っ越しの件で」ブツブツ
( ^Д^)「…前のマンションはオートロックの監視カメラ有りで管理人と警備員集団が常時いますしね……それと比べると」ボソボソ
(-、-トソン「…警備会社と契約しているので、万が一何かあった時も安心でしたし……」ブツブツ
( ^Д^)「(大切にされてるなぁ、クー先輩……)」
(゚、゚トソン「…………」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:31:30.52 ID:dWFesGoS0
【ほーむ・せきゅりてぃ】
( -∀-)「――管理人さん」
| l| - _-ノl 「一応、管理人代理という位置付けなわけだけど……何かな?」
( ・∀・)「このアパートのセキュリティはどうなってますか?」
| l| - _-ノl 「なるほど、“住人がよく殺される”わけだから“安全性が低い”と考えたわけだね」
| l| - _-ノl 「でもさあ……お兄さん。安心していいぜ」
| l| - _-ノl 「――何度かプロの殺し屋が襲撃してきたことがあったけど全て返り討ち。皆無事だったから」
( ・∀・)「(…………安全性云々以前に殺し屋に何度も襲撃されるような住人がナチュラルに住んでることに突っ込むべきなのか……?)」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:34:53.59 ID:dWFesGoS0
【過ぎ去りし青春の日々(中二病時代)】
( ・∀・)「なぁ、ユキ」
リパ -゚ノゝ「…………はい、」
( -∀-)「人間は何故――死ぬんだろうな」
リパ -゚ノゝ「…………せんぱい、」
( ・∀・)「なんだ」
リパ -゚ノゝ「…………私には良いですけどそれを他の場所では言わないで下さいね、一瞬若返ったのかと思いました、」
( -∀-)「六年ぐらいな――ってうるせぇよ」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:38:01.20 ID:dWFesGoS0
【永遠の中二歳】
( ・∀・)「じゃあ、ユキ。質問をしよう」
リパ -゚ノゝ「…………はい、」
( ・∀・)「人は何故――死ぬんだ?」
リパ -゚ノゝ「“生きているから”でしょう」キッパリ
(;-∀-)「そうだけどさ……。そうじゃなくてさ……」
リパ -゚ノゝ「…………せんぱいも良い年なんですからいい加減そういうことを人に訊ねるのは止めましょう、」
(;・∀・)「(高一に諭された……)」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:41:08.28 ID:dWFesGoS0
【生まれ付いての人殺者として】
( ・∀・)「お前やお前の周囲の人間はどうして人を殺すんだ?」
リパ -゚ノゝ「…………仕事だからです、」
( -∀-)「……そうだったな。憎いからとか、キモチイイからとかはないんだったな」
リパ -゚ノゝ「…………人を憎んで殺す人間は『人間』としてなってないですし、殺人に快楽を求める人間はそもそも『人間』じゃないですから、」
( -∀-)「『普通の人間』の基準からすれば人を憎んで殺す人間の方がよほど“人間らしい”と思うが、な」
リパ -゚ノゝ「私の仕事を馬鹿にしてるんですか、殺しますよ、」
(;・∀・)「え、お前さっき『憎んで殺す人間はなってない〜〜』とか言ってなかったっけ?」
リパ -゚ノゝ「…………言いましたが、『私は出来た人間です』と言った覚えはありません、」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:44:17.52 ID:dWFesGoS0
【そういうことを話したかったんじゃあ、ねぇんだよ】
( -∀-)「――と言うわけで、殺し屋に狙われるような人間はどんな奴なのかを知りたかったんだよ」
リパ -゚ノゝ「…………そういうことなら最初から言って下さい、」
( ・∀・)「何かあんの?」
リパ -゚ノゝ「…………毎日飛行機に乗り続けたとして人が死ぬ確率は……」
( ・∀・)「その話知ってるし、論点そこじゃねーよ」
( -∀-)「人が簡単に死ぬことは分かってるし――それが確率論ということも分かってるっての」
リパ -゚ノゝ「…………」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:47:18.33 ID:dWFesGoS0
【今だ青春謳歌中】
リパ -゚ノゝ「…………私はさっき『なってない』と言いましたが、せんぱい達からすれば世界そのものが“なってない”んでしょう、」
リパ -゚ノゝ「…………せんぱいは『優しい世界』を、はにゃさんは『美しい世界』を――他の人達だって『正しい世界』や『幸せな世界』を、望んだ、」
リハ -ノゝ「なので、たとえ私が殺さずとも人は簡単に死にますが……」
リパ -゚ノゝ「――――だからこそ、私はせんぱい達の望んだ姿勢は――臨んだ姿勢は、素晴らしいと思っています、」
( -∀-)「……そか」
リハ ーノゝ「…………大言壮語や法螺は先がある人間だけの……子供だけの特権ですから、」
( -∀・)「俺もまだまだ子供だなー、ってか?」
リパ -゚ノゝ「…………大人だと思ってたんですか?」
( -∀-)「……そうだな。違いない」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:50:13.91 ID:dWFesGoS0
【結論として】
( -∀-)「クーを……よろしくお願いします」
| l| - _-ノl 「おやおや、どういう心変わりかな? 前はさ、上辺だけ取り繕っただけの喧嘩腰だったのに」
( ・∀・)「後輩に諭されまして」
リパ -゚ノゝ『…………というか殺し屋のことを考えてる暇があるのならそもそも最低限怨恨では殺し屋に依頼されないように淳先輩の社交的スキルを上げる手伝いをすべきでは?』
( -∀-)「……死ぬほど尤もなことを言われました」
| l| - _-ノl 「兄馬鹿か幼馴染馬鹿か恋人馬鹿か知らないけど、君は馬鹿だ」
( ・∀・)「否定しないので、ついでにプギャーもよろしくお願いします」
| l| - _-ノl 「生死に関わることをついでに頼むなよ」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:53:29.71 ID:dWFesGoS0
【こころ】
| l| - _-ノl 「実はね、鍵の字型のアパートだから、奥の角部屋である君と私の所が一番広いんだ」
( ^Д^)「なるほど……。だから二人でも余裕で住めるんですね」
| l| - _-ノl 「そうそう、人気はないわけだけど」
( ^Д^)「え、なんでですか?」
| l| - _-ノl 「――部屋が広いから女の子を連れ込んでそして大抵痴情の縺れで死ぬから」
(;^Д^)「またそれか!! ちょっ、ホントにもうこのネタ止めて!妙なフラグを立てないで!!」
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:56:18.98 ID:dWFesGoS0
【このアパートの住人】
| l| - _-ノl 「というか、前から指摘しようと思ってたわけだけど、ここにはもっと住んでるぜ」
( ^Д^)「え? 帰ってこない管理人さん、高岡さん、三号室の人に葉守さん。二階にデレさん、クーさん、イヨウさん」
| l| - _-ノl 「それと君とあの子と」
( ^Д^)「……以上じゃないんですか?」
| l| - _-ノl 「――いやいや、屋上に一人住んでるよ」
(;^Д^)「あの物置の中に!?」
| l| - _-ノl 「おいおい『物置』なんて誰が言ったんだよ。あそこは零号室だ」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 01:59:23.28 ID:dWFesGoS0
【起きて半畳、寝て一畳】
(;^Д^)「あんな二畳ぐらいしかない所に住んでる人が……」
| l| - _-ノl 「レターボックスもちゃんとあるぜ」
( ^Д^)「まあ、『起きて半畳、寝て一畳』とも言いますしね。二畳もあれば……」
| l| - _-ノl 「――ちなみに、アイツは一畳を冷蔵庫と本棚に使ってるから本当に一畳で生活してる」
(;^Д^)「リアル“寝て一畳”生活!?」
| l| - _-ノl 「そして実は私の妹(その一)だ」
(;^Д^)「妹沢山いたんですか――ってか女性でそれはヤバいでしょ!色々!!」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:02:38.00 ID:dWFesGoS0
【ペット禁止】
从 ゚∀从「あり、お前知らなかったっけ? 久々能智妹」
( ^Д^)「まず葉守さんの苗字が『久々能智(くくのち)』であることを今知りました」
从 -∀从「俺なんか昨日も会ったぜ……『ここペット禁止じゃなかったですっけー?』とか、間延びした口調で訊かれたわ」
( ^Д^)「庭の木や花壇や畑が荒らされるとか言う理由で禁止でしたよね。っつーか、なんでペット?」
| !リ*' ヮ'ノル『ここペット禁止じゃなかったですっけ〜〜〜? 下の階の人のオナペットはぁ、いいんですかぁ?』
从 -∀从「――ってな」
(;^Д^)「会ったことない相手にこんなこと言うのもアレだけどソイツとりあえずブン殴りてぇ!!」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:05:14.16 ID:dWFesGoS0
【VS.元カノ】
(#゚;;-゚)「――あ、」
ζ(^ー^*ζ「――どうも」
(# ;;-)「どうも、です」ペコリ
ζ(-、-*ζ「あの子のオナぺッ――けほけほっ。……あの子の同居人の、でぃちゃん」
(;#゚;;-゚)「(今凄いことを言われかけた気がします……)」
ζ(^ー^*ζ「プギャー君の処r――こほんこほん。……プギャー君の相手は大変でしょう?」
(;#゚;;-゚)「いえ……。(わざとなのかな……)」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:08:24.57 ID:dWFesGoS0
【VS.元カノ PARTU】
(* ;;-)「あの……。また、プギャーさんのことを教えて下さい……っ」
ζ(゚、゚*ζ「…………」
ζ(^ー^*ζ「……いいよ。あの子のことで知らないことは、ないから」
ζ(゚ー゚*ζ「私に教えられることなら――何でも」たゆん
(#゚;;-゚)「(…………背筋伸ばしただけで、揺れた)」
ζ(゚、゚*ζ「……どうしたの?」
(# ;;-)「いえ……。(“好きな女性の特徴”を訊きたかったけど、もういいです……)」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:11:23.48 ID:dWFesGoS0
【VS.お医者さん&管理人代理】
从 ゚∀从「――お、お嬢ちゃん」
(#゚;;-゚)「何をしていらっしゃるんですか?」
从 -∀从「誘われたんで日光浴。バイ、上半身裸ー」たゆん
| l| - _-ノl 「……やる?」たゆん
(# ;;-)「遠慮しておきます……」
从 -∀从「ありゃ。まー、お年頃だしな。裸は恥ずかしいか」
(;# ;;-)「そうじゃなくてですね……」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:15:23.40 ID:dWFesGoS0
【VS.お姉様】
川 ゚ -゚)「――おお、美少女じゃないか」
(#゚;;-゚)「クーお姉様は、ジョギングからのお帰りですか?」
川;-ー-)「まぁな。軽く走るつもりだったんだが……走り過ぎてしまった」
川; -)「ふぅ。暑いしちょっと脱g(#゚;;-゚)「――止めてください」
(;#゚;;-゚)「あっ、えっと…………つい」
川;゚ -゚)「……?」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:18:41.47 ID:dWFesGoS0
【VS.お隣さん】
(=^ω^)ノ「――いよう。可愛らしい同居人さん」
(#゚;;-゚)「……どうもです」ペコリ
(=゚ω゚)「…………」ジーッ
(;#゚;;-゚)「……?」
(=-ω-)「…このアパートで…………珍しいな」ボソッ
(;#゚;;-゚)「(『珍しい』とまで言われた……)」
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:21:12.68 ID:dWFesGoS0
【VS.上の階の人】
| !リ*' ヮ'ノル「あ〜〜〜っ。下の階の人のペットちゃんだぁ」
(;#゚;;-゚)「ペットでは、ないです」
| !リ*' ヮ'ノル「……違うのぉ?」
(# ;;-)「違います……」
| !リ*' ヮ'ノル「そっかぁ、違うのかー」
| !リ*^ ヮ^ノル「――まあ貧乳だしね〜〜〜」たゆん
(;# ;;-)「違……わ、ないかもです……」
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:26:51.14 ID:dWFesGoS0
【VS.朴念仁】
(#゚;;-゚)φ カキカキ…
( ^Д^)っ「――でぃ、何書いてるんだ?」パッ
(;#゚;;-゚)「あっ……!」
| l| - _-ノl ≧ | !リ*' ヮ'ノル >> ζ(-、-*ζ ≧ 从 ゚∀从 ≒ 川 ゚ -゚) >>> ξ゚听)ξ > (#゚;;-゚) >>【超えられない壁】>>(う、;トソン
( ^Д^)「…………」
(;#゚;;-゚)「あの、これは……」アセアセ
( -Д-)「……なるほど」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:29:11.77 ID:dWFesGoS0
( ^Д^)「――シュー先輩とデレさんはどっちが大きいだろう……?」
(;# ;;-)「(瞬時に理解してしかも真面目な顔で考察を始めた……。ツッコミ入れて下さいよ……)」
( * Д)っ「デレさんが、大体こう……こんな感じで……」
(;#゚;;-゚)「(空中を彷徨う手付きがいやらしさ満点ですよ、プギャーさん……)」
( * Д)「いやっ、待てよ……? 前はこれぐらいだったけど今は前より大きいはずだから……」
(# ;;-)「…………はぁ」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:31:45.56 ID:dWFesGoS0
【優勝じゃない奴は全て敗者】
(#゚;;-゚) ジーッ…
(゚、゚;トソン「な、なんですか……?」
(# ;;-)「トソンさん……」
(゚、゚;トソン「はい……?」
(#゚;;-゚)「――やはり一人に勝ったぐらいでは意味がないのが人生なのでしょうか」
(う、;トソン「なんだか分からないですけど私のこと馬鹿にしてるでしょ! うわぁぁああんっ!!」
(;#゚;;-゚)っ「あ、決して馬鹿にしたわけでは――って分かってるじゃないですか……」
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:34:20.95 ID:dWFesGoS0
【実はそれは結構どうでも良くて、】
(う、;トソン「――もららぁっ! もららーっ!!」
( ・∀・)っ「お前そんなどっかの東宮のお坊ちゃんが執事呼ぶ時みたいな感じで俺を呼ぶなよ……よしよし」ナデナデ
(;、;*トソン「わ、私、胸はないですけど……それでも私のこと、好きですよね?」
( *-∀-)「ああ、好きだよ。愛してる」
(;ー;*トソン「えへ、えへへ……。じゃあ、ぎゅーってして下さい。ぎゅーって……」
(#゚;;-゚)「…………」
(# ;;-)「はぁ……。そうですよね、そこは大事じゃないんですよね……」
(#゚;;-゚)「いいなぁ……」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:37:21.19 ID:dWFesGoS0
【だから『ヒト』である限り】
| l| - _-ノl 「――ちょっと、手を怪我してるぜ」
(#゚;;-゚)「……ああ。これぐらい、擦り傷ですから、別に……」
| l| - _-ノlっ「おいおい、馬鹿を言うなよ。それ以上傷だらけにしてどうするわけだ? ……手を出してごらん」
ポワッ…
(#゚;;-゚)「(手で包み込んだだけで……治った?)」
| l| - _-ノl 「まったくこのアパート空気系だから、たまにはこういうタネと仕掛けしかないことも起きないと」
(;#゚;;-゚)「はぁ……」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:40:14.55 ID:dWFesGoS0
| l| - _-ノl 「……あの銀はまだ『人でなし』なんかを気取ってるらしいね」
(#゚;;-゚)「“銀”……?」
| l| - _-ノl 「ハニャーンのことさ」
(#゚;;-゚)「……そうですね。よく分かりませんが……そうらしいです」
| l| - _-ノl 「まあまあ、アイツはアレでも優しいから、必要以上に怖がることはないよ」
| l| - _-ノl 「同時に――“本当に怖い奴”でもあるんだが」
(#゚;;-゚)「…………」
| l| - _-ノl 「冗談だよ」
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:43:03.04 ID:dWFesGoS0
| l| - _-ノl 「ところで、ヒトが初めて話したとされる言葉を知っているかな?」
(#゚;;-゚)「?」
| l| - _-ノl 「“私と一緒に生きて下さい”――さ」
(#゚;;-゚)「…………」
| l| - _-ノl 「どうにもお姉さんはよく知らないけれど、そうらしいよ。そういうニュアンスの言葉を話したそうだ」
| l| - _-ノl 「他の原人達はそれが言えなかったんだ――だからね、それが現在の人類が栄えている所以、というわけだ」
(#゚;;-゚)「それが、何か……?」
| l| - _-ノl 「だから『ヒト』である限り、誰かを助けるのは当たり前だし……誰かに対して『一緒にいたい』と思うのも当然、という話だ」
| l| - _-ノl 「そんなことに余計な云々は必要ないんだよ。世界中の誰にだってね」
(# ;;-)「世界中の、誰にだって……
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:47:21.88 ID:dWFesGoS0
【今はまだ、言えないけれど】
ガチャ…
( ^Д^)「……ん。お帰り、でぃ」
(# ;;-)「…………プギャーさん」
( ^Д^)「どうした?」
(# ;;-)「明日は――お暇ですか……?」
( ^Д^)「…………明日?」
( ^Д^)「そうだな、まあ……暇だな」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:49:12.74 ID:dWFesGoS0
(#// -/)「じゃ、じゃあ――明日は、私と一緒にいて下さい……っ」
( ^Д^)「……? 別にいいが……」
(;#// -/)「そ、そうですか……。良かったです……」
( *^Д^)「――ところで昼間の表なんだがな……」
(;#゚;;-゚)「まだ考えてたんですか!?」
今はまだ、言えないけれど。
いつかはちゃんと――言えるといいなぁ。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:51:21.10 ID:dWFesGoS0
【いつだって流星のように】
( ^Д^)「――じゃ先輩、今日はちょっと失礼します」
( -∀-)「ああ。一家団欒だったな」
( ^Д^)「まぁそうっスね。最近忙しかったんでゆっくりしたいと思います」
( ^Д^)「…………ああ、そうだ先輩」
( ・∀・)「んー?」
( ^Д^)「先輩とはにゃ先輩も長い付き合いなんですか?」
( -∀-)「んー……そうだなー。短くは、ないな」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:53:27.31 ID:dWFesGoS0
( ・∀・)「約束……」
( ^Д^)「え?」
( -∀-)「先輩、約束好きなんだよ。あんましねーけど……大事な時には、いつもする」
(;^Д^)「はぁ…………それが?」
( ・∀・)「いやな、先輩があんな風になってるのは約束の所為かも知れないなー、と」
( -∀-)「――あの人の前には“道”なんてないに等しいが……代わりに、自分の戒律は絶対に遵守する」
( -∀・)「気をつけろよ? はにゃ先輩は容赦がねーから」
(;^Д^)「……?? はい……」
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:55:36.86 ID:dWFesGoS0
【sailing days. ――featuring 『Anti"anti-hero"』】
目の前にいる誰かの涙を止めたいと思ったその時にぼくは自分の無力を自覚した。
“彼女”とぼくの間。
その一メートルにも満たない距離が、あまりにも遠い。
「手を伸ばせば、届くのに」
そう思っても、ぼくの両手は穢れ過ぎていて。
黒く、冷たく淀んでいて。
きっとその涙に触れてしまえば“彼女”まで穢してしまうから。
強く、ただひたすらに強く。
ぼくは伸ばしかけた手をただ黙って握り締める。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:57:13.97 ID:dWFesGoS0
両の拳から伝わる無力感は今まで味わってきたものとはまるで違う。
地獄に滾る鮮烈な紅蓮の焔。
その焼け付くような身を苛む想いは、多分『罪悪感』と言った。
「こんなぼくを許してください」
息をするのも難しい中で、震える喉から必死に搾り出した一言はそんな情けない言葉。
同時に感じた黒い衝動はよく身体に馴染んだ。
泣きたくなるほどに。
「そうか、ぼくはやっぱりそうなんだ」
ぼくの心の一番奥はその黒く冷たく淀んだ――その想いが。
ぼくの、たった一つの真実。
無力なぼくの原初衝動は、視界に映る世界全てを染め切ってしまうほどに、何処までも黒い。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 02:59:12.81 ID:dWFesGoS0
いつかはあの紅い感情も失ってしまうのだろうか。
いつかはこの黒い衝動も消え去ってしまうのだろうか。
流した涙も心の傷も――全てを、忘れて。
自分だけが救われて、そのことに満足して、仮初めの幸せな日々を過ごしていくのだろうか。
何もかもを“なかったこと”にして。
大人になって、この日々を思い返すこともなく生きていくのだろうか。
……それとも。
いつか、この黒がぼくの全てを塗り潰すのか。
“彼女”を見て感じた焼け付くようなあの想いは――忘れてしまうのか。
罪悪感だけじゃ、なく。
気恥ずかしさの混じった安心感も。
全部。
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 03:01:10.46 ID:dWFesGoS0
そんなのは、
ああ、そんなのは。
「そんなのは――嫌だなあ」
そんな風になってしまうのは、死ぬのよりもよっぽど嫌だ。
この想いを忘れるぐらいなら死んだ方がマシだ。
いつか変わってしまうのなら未来なんてぼくはいらない。
愚かだと言われても仲間を見捨てたくはないし、無様だと笑われても自分を裏切りたくはない。
ぼくは、ぼくで在り続けたい。
いつまでもここで。
“彼女”と“彼女”達の為に生きていたい。
だから、
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/05/05(木) 03:03:14.07 ID:dWFesGoS0
今宵、契るぼくの心。
虚しさを宿す愛よりも裏切りの言葉を。
けれど愛しき日々を忘れずに。
名も知らぬ誰かのように“彼女”達を見捨てるような真似は――絶対にしない。
何処に行けようとも、何処にも行かない。
ぼくを信じてくれた人達とぼくが救えなかった人達に約束する。
いつか来る最後のその一瞬まで、ぼくはずっとここにいる。
Call back‐12 END
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