- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:19:11.61 ID:nf21SDnL0
〜オープニング代わりのキャラ紹介〜
(#゚;;-゚)「こんばんは。でぃです」
(#゚;;-゚)「前回は、全員を一気にやってしまいましたが、今日からは一人ずつ紹介したいと思います」
(#゚;;-゚)「では、本日は、この方です」
【ひたすら後輩に出番を奪われる主役・モララー】
( ・∀・)「上の紹介文が滅茶苦茶気に入らないけど事実なので諦めます」
(#゚;;-゚)「それでは、質問形式で」
( ・∀・)「あーい」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:22:10.96 ID:nf21SDnL0
(#゚;;-゚)「家族構成を教えて下さい」
( ・∀・)「父と母、そして美人のお姉ちゃん。親戚筋はあんま知りません」
( ・∀・)「両親は考古学者だったけど発掘現場の事故で死にましたー」
( ・∀・)「お姉ちゃんは七年ぐらい前に一緒に飛行機乗ってたら飛行機が落ちて、それで死にました」
(#゚;;-゚)「死にまくりですね」
( ・∀・)「おかげで天涯孤独です。はっはー、笑えねぇー。なんだこれ」
( ・∀・)「両親二人は小さい頃に死んだわけですが、その後は姉共々淳家が養ってくれました」
( ・∀・)「クルウさんの独善癖に感謝です」
(#゚;;-゚)「凄まじい半生ですね」
( ・∀・)「うん。自分でもそう思う」
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:25:14.41 ID:nf21SDnL0
(#゚;;-゚)「では、次に中学・高校の話をお願いします」
( ・∀・)「中学はアマチュア無線部。高校はなんちゃってボクシング部でした」
(#゚;;-゚)「中学時代も驚きですが、高校は、なんですか」
( ∀)「部員が俺一人だったんだよ……」
(#゚;;-゚)「……よく存続できましたね」
( ・∀・)「強かったからね」
(#゚;;-゚)「聞くところによると不良だったそうですが」
( ・∀・)「違いますぅー。たまに代理で喧嘩やってただけですぅー」
(#゚;;-゚)「それを不良と言うのではないですか?」
( ・∀・)「まー、そうなんだけどね」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:28:12.66 ID:nf21SDnL0
(#゚;;-゚)「好きな物・嫌いな物をお願いします」
( ・∀・)「好きなのは奥さん。あと漫画とか。運動も結構好きかも」
( *・∀・)「好きなキャラは空条承太郎! あれぐらい身長欲しかったな〜」
( -∀-)「嫌いなのは……なんだろ、今度までに考えとくよ」
(#゚;;-゚)「では、最後に一言」
( ・∀・)「シリアスコメディを地で行くのが俺です」
( -∀-)「長引けば長引くほど、昔の……ヤな思い出話が出てくるかも」
( ・∀・)「幻滅せずにお付き合い下さい」
(#^;;-^)「――ありがとうございました。これで紹介は終了です」
(#゚;;-゚)「それでは、本編スタートです」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:31:14.81 ID:nf21SDnL0
6‐Call Line is busy
川 ゚ー゚)「この世界は総て一つの舞台! 人間は男女を問わず役者に過ぎぬ!!」
……すたーとっ
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:34:14.20 ID:nf21SDnL0
( ・∀・)「俺はさー、トソン」
( ・∀・)「ダチョウ倶楽部を見てるとな、オー・ヘンリーを思い出すんだ」
――唐突に。
ぼやーっとテレビを流しながら、私の彼がそんなことを言いました。
(゚、゚トソン「……はぁ」
百四十四分の一スケールのアレックスに、臨場感を出す為、丁寧に傷をつけていた私の彼。
“丁寧に傷をつける”という言葉が如何にもオタクっぽくて素敵です。
まあ。
(゚、゚トソン「あんまり意味が分からないんですけど……」
私も現在進行形で食玩のダブりを数えているわけなので、人のことは言えませんが。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:37:10.83 ID:nf21SDnL0
( ・∀・)「んー、なんて言うかなー……」
手を止め、軽く思案する私の彼。
分かりにくい比喩に定評がある彼は、最近は話題を振るにも気を使うそうです。
( -∀-)「マク●スシリーズにおけるパイロットのジンクス的な?」
(゚、゚トソン「女の話をすると撃墜されるんですね、分かります。映画のあるキャラなんか登場後数秒で爆発ですからね」
( ・∀・)「ベランダに干してあるスペアポケットから取り出した秘密道具に頼るとロクな結果にならない、っていうか」
(-、-トソン「そのシチュに限らず勝手に使った場合は大抵失敗して無茶苦茶ですね」
そもそも、許可を得ていた場合でも失敗パターンが多いですけど。
流石、妹と比べオイルの濃度が半分。
……濃度程度で機能に差が出るかどうかは疑問点ですが。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:40:11.36 ID:nf21SDnL0
( -∀-)「『ふっ、この高さから落ちればひとたまりもあるまい……』は生存フラグとか」
(゚、゚トソン「例外として、わざわざ下まで降りて確かめる敵もいましたけど」
( ・∀・)「強敵が味方になると途端に弱くなる法則とか」
(-、-トソン「空間指定型の爆破能力持ちで超近距離戦が弱点だった人は最終的に四天魔王も破ってますけど」
( ・∀・)「ライダーモノにおける水落ちとか」
(゚ー゚トソン「最終回に復活しての台詞が『俺は不死身だぁぁ!』ですから、もう、お約束過ぎて楽しいです」
( ・∀・)「『お前を殺す……』が決め台詞なのに結局誰も死んでないとか」
(゚、゚トソン「いつぞやのGジェネでは“クリティカル+手加減攻撃”ですよ。便利ですけど」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:43:14.22 ID:nf21SDnL0
( ・∀・)「ジャッジメント・タイムに入るとほぼデリート許可とか」
(-、-トソン「宇宙最高裁判所って常時一分で判決出してるわけで。本当に凄いですよね」
( ・∀・)「どっかの豆腐屋息子走り屋物語のダイジェストシーンが必ずと言っていいほど溝落としとか」
(゚、゚トソン「世界選手権ではメジャーな技らしいですね。だからと言ってやろうとは思わないですけど」
( ・∀・)「無上の歓喜の部下は特撮よろしく最後に爆破とか」
(゚、゚トソン「何故か本人は爆死してない件。セルフパロディは除きまして」
( -∀-)「ゴミ虫クメタンの漫画は話の最初に毎回四コマブチ抜きがあるとか」
(-、-トソン「あの人はお弟子さんのことが好きなのか嫌いなのか、結局どっちなんですか」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:46:10.25 ID:nf21SDnL0
( ・∀・)「金髪はツンデレとか」
(゚、゚トソン「ついでにくぎゅですよね、大抵」
( -∀-)「幼馴染は大体貧乳とか」
(゚、゚トソン「え? 幼馴染は、巨乳でしょう。大体」
( ・∀・)っ「――そう、それだ」
(゚、゚;トソン「なにがですか……」
誰に伝わるかも分からない『お約束』を羅列しただけに見えるんですけど……。
話の意図も見えないままですし。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:48:10.95 ID:nf21SDnL0
( -∀-)「俺が今考えていたのは、巨乳ロングな幼馴染の話なんだ」
(゚、゚;トソン「は?」
( ・∀・)「つまりな、」
( -∀-)「――――ラブとコメディのミックスにおいて、主人公とヒロイン・男と女ってのはすれ違うようにできてるのさ」
いつだって私達はそんな感じのようです。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:51:10.28 ID:nf21SDnL0
【――六月某日・VIP大学、洋風学生食堂】
(゚、゚*トソン「――『お約束』は陳腐で安易と言われるけど、それでも燃えるし萌えるものなのよっ!!」
バンッ ←テーブルを叩きつつ立ち上がった音。
(;^Д^)「……はぁ?」
( ^Д^)「今の台詞の言い方って、現在卒業式前日の生徒会コメディお馴染みオープニング・ロリっ娘生徒会長からの話題提供かなんかですか?」
(-、-*トソン「まぁ……そうです…………」
(;^Д^)「恥ずかしがるぐらいならやらないで下さい! 見てるこっちが恥ずかしいです!!」
(、 *トソン「だ、だって……」
(;^Д^)「そして消費者金融のCMに出てた白犬かなんかの如く目をうるうるさせないで下さい! 思わず惚れてしまいそうです!!」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:54:14.97 ID:nf21SDnL0
(;^Д^)「――こんなこと言うとモラ先輩に殴られるなー……と思ったら、」
( ^Д^)「さりげなく俺と相席してるトソさん。今日は、珍しくお一人ですか」
(-、-*トソン「……ええ」
(゚、゚トソン「モララーは現在、朝比奈教授に呼び出されているので」
( ^Д^)「教授? ええっと、モラ先輩って何専攻っつーか、何学科ですっけ?」
(゚、゚トソン「――心理です」
(;^Д^)「嘘だッ! あんなカミジョー属性(熱血説得&ジゴロ)持ちが心理とか学んでるわけない!!」
(゚、゚トソン「遠回しに馬鹿ってことですか、殺しますよ」
(;^Д^)「殺されたくはないので言いたくないですけど先輩って割と深刻な馬鹿ですよ!!」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 20:57:12.95 ID:nf21SDnL0
(-、-*トソン「……こほん。ま、まぁ? 問題はそんなことじゃないんですよ?」
( ^Д^)「(一々所作が可愛いな、この人……)」
(゚、゚トソン「――そう言えば『メジャー』ってマジョリティーなのかマイノリティーなのかどっちなんでしょうね?」
(;^Д^)「一般的な訳での意味と“majoring in 〜〜”で“〜〜を専攻している”ってイディオムの差異での言葉遊びなら分かりにくいです!」
(゚ー゚*トソン「高学歴ジョークです」
(;^Д^)「胸を張られてもそんなに難しいわけでもない!!」
( ><)「自分は“temper”でよく迷いますけどね」
ξ゚听)ξ「天パー?」
( ^Д^)「“temper”です。キープしてんのかインしてんのかで意味が真逆なんです」
(^Д^;)「――――って、」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:00:15.12 ID:nf21SDnL0
(;^Д^)「――なんで先輩達は相席の際に許可を取らないんですかっつーかいつの間に?」
(゚、゚トソン「え、私は同い年ですよ?」
(;^Д^)「問題はそこじゃないです!!」
( ><)「つまり、問題は席が埋まったのでキャラを新しく出せないことなんですよね?」
(;^Д^)「埋まったのはこのテーブルだけでしょうが――ってそれも違う!!」
ξ--)ξ「……後輩。テンパー、テンパー」
(;^Д^)「だぁぁぁ! 使い方合ってるから突っ込めねぇ!!」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:03:30.78 ID:nf21SDnL0
ξ゚听)ξ「なによ、後輩。私が馬鹿みたいなそのノリ」
( ><)「へーツンさん凄いなー。馬鹿じゃないんだー。なんでも知ってるんですねー」
ξ--)ξ「ふふ……まぁね」
ξ*゚ー゚)ξ「――なんにも知らないわよ。知ってることだけ」
(;^Д^)「多分台詞の覚え間違いなんでしょうけどまさしくその通り!!」
(-、-トソン「脳なんて小さな屋根裏部屋みたいなものですからね。無駄な知識を覚える余裕なんてないんですよ」
(;^Д^)「法学部のトソさんはホームズ先生の発言を覚えるより法律覚えるべきだと思います!!」
( ><)「でも、シャーロックの凄い所は辞典を自作するほどの過度な経験論じゃないですか?」
(;^Д^)「ファーストネームをわざわざ使いますか!? 俺の覚えてる限りでは作中で兄貴しか使ってませんよ!?」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:06:11.73 ID:nf21SDnL0
【――そんなこんなで昼食後】
(゚、゚トソン「かくかくしかじかで、そういう訳なんです」
( ^Д^)「ああ、それでお約束がどうとか……」
(-、-トソン「そうです。詳しくは教えてくれなかったので……」
(゚、゚トソン「――もし幼馴染がいるのだったら、早く見つけて始末しないと……」
(;^Д^)「……よーし、トソさん。ちょっと待とうかー」
(゚、゚トソン「無理です。私の迸る熱いパトスはロマンチックの如く止められません」
( ^Д^)「アンタに必要なのはパトス(衝動)じゃなくてロゴス(理性)だ。胸が苦しくなるってか胸焼けがする」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:09:16.03 ID:nf21SDnL0
ξ゚听)ξ「ところで『かくかくしかじか』って何なの? 呪文?」
( ><)「本来的にはどちらも同じ意味です。強調表現ですね」
( ><)「“かくの如く”や“しかと承る”って言葉、時代劇で聞いたことないですか?」
ξ゚听)ξ「ああ、そう言えば……」
( ^Д^)「ちなみに漢字で書くと“斯く斯く然々”です。まー、これはうちの家業ぐらいでしか使わないと思いますが……」
(;^Д^)っ「――って、そうじゃなくて、」 ムンズ
(゚、゚;トソン「はっ、離して下さい! 会話が盛り上がったのに乗じてこっそり幼馴染の暗殺に行こうと思ったのに!!」
(;^Д^)「そうだと聞けば余計に離せません!!」
(>、<;トソン「行きます! 絶対行きます! むしろ生きます!」 バタバタ
(;^Д^)「あなたが生けば誰かが死にます! とにかく落ち着いて! この状況を見られたら俺がモラ先輩に殺される!!」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:12:14.37 ID:nf21SDnL0
(;^Д^)っ(>、<;トソン ←この状況(頬を掴んで引き止めている)
(>、<;トソン「うああー! 離せ、ロリコンー!!」 バタバタ
( #^Д^)「テメェは俺を怒らせた……。絶対離しませんからねッ!!」
(>、<;トソン「でぃちゃんがいなくて寂しいくせに! 私と同じなくせにぃぃぃ!!」
(;^Д^)「なっ……!!」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:15:15.56 ID:nf21SDnL0
< ズボシカ-ロリコン! ウルセェロリコンイウナ ロリコンッテイッタホウガロリコンダ! ワタシハムシロモラコンデス!! ナンダソレ!?
ξ--)ξ「……ビロード」
( ><)「はい」
ξ゚听)ξ「そろそろ、この不毛な争いを止めて」
( ><)「了解しました、“お嬢様”」
( ><)「――天に星、地には花、そしてあなたにメイドガイ」
( ><)「では、行ってまいります」
ξ*--)ξ「……うん。お願いね」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:18:08.32 ID:nf21SDnL0
【――およそ五秒後】
(、-;トソン「はぁ、はぁ……んっ、はぁ……」
(; Д)「ぜぇぜぇ……」
( ><)「――終わりました」
ξ゚ー゚)ξ「ご苦労様」
(-、-;トソン「(なんですかこの絶望的なまでの力量差……)」
(;^Д^)「(コイツ本当に人間か……?)」
( ><)「正しくはメイドガイです。以後お見知りおきを」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:21:09.79 ID:nf21SDnL0
ξ゚听)ξ「――とりあえず、モララーが考えてたのは“髪が長くて胸が大きい幼馴染”のことなんでしょう?」
(-、-;トソン「……そうです」
(゚、゚;トソン「昨日は殺し損ないましたが……今日は彼を殺して私も死にます!!」
ξ゚听)ξ「それは勝手にすればいいけどさ、」
(;><)「(いや、駄目でしょう……)」
(;^Д^)「(トソさんなら本気でやるぞ……)」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:24:12.52 ID:nf21SDnL0
ξ--)ξ「でもさぁ、考えても見てよ」
ξ゚听)ξ「――モララーって両親を失くして以来天涯孤独だったから、幼馴染なんているわけないじゃない」
(゚、゚トソン「え? どういうことですか?」
ξ゚听)ξ「だからさ、その後でクーとかシューちゃんの家で育ったんでしょ? 住んでる場所変わってんじゃん」
ξ--)ξ「少なくとも小学生以前の幼馴染はありえないわね」
(-、-;トソン「でも、偶然再会したのかもしれないし……」
( ^Д^)「アンタ、四六時中モラ先輩と一緒にいるじゃないスか。分かるでしょ、そしたら」
(゚、゚;トソン「でもでもでも……」
( ><)「そもそもモララーさんはトソンさんにベタ惚れですから、浮気とかしないと思いますよ?」
(-、-;トソン「ううぅぅぅぅ〜……」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:27:12.03 ID:nf21SDnL0
(-、-トソン「……そうですよね」
(゚、゚*トソン「モララーが……浮気なんてするはずないです。彼を疑ってしまうなんて、反省すべきです」
( ^Д^)「いやアンタ常時疑いっぱなしだろ。こないだ盗聴器仕掛けてたよな」
(゚、゚トソン「今も仕掛けてます。発信機も」
(;^Д^)「現在進行形で疑ってんじゃねぇか!!」
( ><)「新ジャンル・『ヤンドロ』。深刻な“ヤン”に過度な“デレ”が特徴」
ξ゚ー゚)ξ「うん。なんにせよ、疑いが晴れて良かったわ」
( ^Д^)「晴れてないけどね。悪化しなかっただけっスけどね」
ξ゚听)ξ「――まぁ、クーもシューちゃんとかも、モララーにとっては巨乳ロングの幼馴染なわけだけど」
(゚、゚トソン「…………あ、」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:30:14.37 ID:nf21SDnL0
(、トソン「……………………殺します」
(;^Д^)っ< 、トソン「馬鹿っ! ツン先輩の大馬鹿!! なんでそんな余計なこと言うんスか!!」
ξ;゚听)ξ「えーなんでよー。当然の指摘をしたまでじゃん」
(、トソン「I smell the blood of an childhood. Be he alive or be he dead, I'll grind his bones to make my bread……」
(;^Д^)「なんか歌い出したぁぁ!? なにこれ、リア王か!?」
( ><)「懐かしいですね。マザーグースじゃないですか」
( ><)「意味としては、『幼馴染が生きてようと死んでようと、ぐちゃぐちゃにしてパンにする』ぐらいです」
(;^Д^)「滅茶苦茶怖ェ意味じゃないスか!!」
(ー トソン「いひっ、ひひひひひ……」
(^Д^;)「あーもうっ! ツンさんの所為ですからね!!」
ξ゚听)ξ「えー」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:33:12.92 ID:nf21SDnL0
( ><)「――ツンさん、ここでクイズです」
ξ゚听)ξ「え?」
( ><)「あなたはバスの運転手です。大学前で僕っ娘とオラニャンとヤンデレが乗り、駅でイケメン眼鏡と俺様が乗って、ヤンデレが降りました」
( ><)「その次のバス停でショタが乗って、更に次ではオラニャンが降りました。……あなたの職業は?」
ξ*゚听)ξ「大学生!!」
( ><)「…………プギャーさん、ツンさんはナチュラルボーンにこういう人なんです。怒らないであげて下さい」
( Д)「…………怒った俺が馬鹿でした」
ξ#゚听)ξ「なんか分からないけど遠い目するなー!!」
(ー トソン「…………」 スチャ
(;^Д^)っ「トソさんは無言で凶器(工具数種)を取り出すのはやめて下さい! ああ、くそっ、なんでこんなことに!?」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:36:18.72 ID:nf21SDnL0
【――占い通り付近・ピザ屋】
川 ゚ー゚)「――さぁ、食べなさい。私の奢りだ」
(#゚;;-゚)「ピザ……」
( ^ω^)「奢りっつーか、驕りだお。クーちゃんお金払ったこと一度もないお」
川 ゚ -゚)「煩いぞピザ屋。むしろピザ」
(;^ω^)「脈絡のない悪口! こっちは当然のことを言っただけなのに!! 金持ちなんだから金払えお!」
川 ゚ -゚)「……どうした? 食べないのか?」
(#゚;;-゚)「いえ……あの、普通じゃない人が多いなぁ、と……」 キョロキョロ
川 ゚ -゚)「ああ、アレか」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:39:09.29 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「あの前時代的な探偵を気取っているアホが、クルスさん」
あのアホ→ (’e’)「おいおいベイビー。アホ呼ばわりはないんじゃないのか? 俺は最近噂のハードボイルド探偵――」
川 ゚ -゚)「――それで、そこのチャラい奴」
(#゚;;-゚)「(無視した……)」
川 ゚ -゚)「ロリコンで自宅警備員のなおるさんだな」
そこのロリコン→ ('(゚∀゚;∩「ちょっと待って! 名前も職業も合ってないんだよ! 別にチャラくないし!!」
(#゚;;-゚)「(肝心の『ロリコン』は、否定しないんですね……)」
川 ゚ -゚)「常に小学生ぐらいの尊大な口調の美少女を連れて歩く筋金入りのアリコンだ」
('(゚∀゚;∩「仕事仲間なんだよ!!」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:42:11.64 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「あと、これはブーン。こないだ会ったよな?」
(#゚;;-゚)「はい」
( ^ω^)「改めてよろしくだお」
川 ゚ -゚)「だから……ああ、アイツか」
川 ゚ -゚)「全然面白くなさそうなアレが、私達の大学の先輩のヒッキー。ロリコン二号でフリーターだ」
アレ→ (;-_-)「君はモララー君以上に辛辣だな! あと、僕はフリーターじゃなくて作家兼会計士!!」
(#゚;;-゚)「(この人もロリコン否定してない……)」
川 ゚ -゚)「ヒッキーは占い師が本業じゃなかったか?」
(;-_-)「それは副業! って言うか、“さん”をつけろよぉぉ!! 僕先輩だぞ!」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:45:18.43 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「……うん。そこの私に劣らない美人さんが帝都新聞の記者さん」
(#゚;;-゚)「(また無視した……)」
そこの美人さん→ o川*>ー<)o「キュートでっす! 特別企画、『帝都七不思議』取材の帰りなのだ!」
(#゚;;-゚)「…………」
川 ゚ -゚)「彼女の前に座っている少し背の低いカッコいい人。あの片手手袋さんは助手さんらしい」
o川*^ー^)o「まー、私の下僕だねっ!」
背の低い人→ ( 3)「おねーさん……。まぁ、合ってるからいいんだけどね。下僕なのか……」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:48:12.36 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「あと、ヤクザの組長とか西洋剣を提げた高校生とかもたまにいるが、今日はこれぐらいかな」
(#゚;;-゚)「……えっと」
(#^;;-^)「――皆さん、よろしくです」
('(゚∀゚*∩「よろしくなんだよ!! マジで! 末永く!!」
o川;゚ー゚)o「あ、ガチのロリコンだこの人……」
(;-_-)「後輩の後輩の友達って変な感じだけど……。よろしくね」
(#^;;-^)「よろしくです」
(’e’)「俺はここの二階で探偵をやってる。何か困ったことがあれば、いつでも」
(#゚;;-゚)「プギャーさんから変な人には、関わらないように言われているので……」
(;’e’)「俺何かしましたか!?」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:51:11.72 ID:nf21SDnL0
【――数分後・外】
川 ゚ -゚)「――結局何も食べなかったな。まぁ、あんな個性的なメンバーがいたのでは仕方ないか」
(#゚;;-゚)「個性的というか……」
川 ゚ -゚)「どうした?」
(#゚;;-゚)「…………いえ、別に」
川 ゚ -゚)「なら、いいんだが」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:54:11.28 ID:nf21SDnL0
(#゚;;-゚)「ところでクーお姉様」
川* -)「な、なにかな……?」 ダラダラ
(#゚;;-゚)「……とりあえず鼻血を拭いて下さい」
川* -)「おぉう」 ダラダラ
川 ゚ -゚)「――それで、なんだ?」
(#゚;;-゚)「いえ、“なんだ”なのは、こちらの台詞なのですが」
(#゚;;-゚)「私に何か用ですか?」
川 ゚ -゚)「…………」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 21:57:13.92 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「用、というほどでもないのだがな……」
(#゚;;-゚)「では、」
(#゚;;-゚)「――この格好は、何ですか?」←アニメっぽいセーラー服着用美少女。
川 ゚ー゚)「ふっ、長門コスだ」
(#゚;;-゚)「得意げに言われても分かりません」
川 ´ -`)「軍艦ではない方の長門だ……」
(#゚;;-゚)「タレ目で残念そうに言われても分かりません」
川*> -<)「情報統合思念体の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの長門なんだからっ♪」
(#゚;;-゚)「深刻なキャラ崩壊を起こしつつ言われても分かりません」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 22:00:15.34 ID:nf21SDnL0
(#゚;;-゚)「友達二号さんもそうですが、その記憶力は、何か他のところに役立てられませんか?」
川 ゚ -゚)「なにを。こんなのは記憶力とも言わない。常識だよ」
川 -ー-)「エヴァの正式名称が“汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン”なぐらいの常識だ」
(#゚;;-゚)「全然分かりません」
川 ゚ -゚)「コズミックでの『ガンダム』の意味が“General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System”なぐらい常識だ」
(#゚;;-゚)「少しも分かりません」
川 ゚ -゚)「超光速万能大型変形合体マシーン兵器の代表が『ガンバスター』ぐらいに当たり前だ」
(#゚;;-゚)「多分、それは私でなくとも分からない人の方が多いです」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 22:03:12.03 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「……美少女、私達の熱意を舐めてはいけない」
(#゚;;-゚)「はぁ。それは分かりましたが……」
川 ゚ -゚)「好きだからこそ、なんでもできるんだ」
(#゚;;-゚)「服装を……」
川 -ー-)「私もあるキャラが好き過ぎて、台詞を全部覚えてしまったよ」
(#゚;;-゚)「あの、周囲の視線が痛いので服を……」
川 ゚ー゚)「そうかそうか、聞きたいか。ならば聞かせてやろう」
(;#゚;;-゚)「聞いてない……」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 22:06:13.43 ID:nf21SDnL0
川 -)「――諸君。私は戦争が好きだ」
川 -)「諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が大好きだ」
川 -)「殲滅戦が好きだ。電撃戦が好きだ。打撃戦が好きだ。防衛戦が好きだ。包囲戦が好きだ。突破戦が好きだ。退却戦が好きだ。掃討戦が好きだ。撤退戦が好きだ」
【〜中略〜(ttp://www.youtube.com/watch?v=QUX0SXbiW34)】
川 ゚ー゚)「更なる戦争を望むか? 情け容赦のない糞の様な戦争を望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の鴉を殺す、嵐の様な闘争を望むか?」
「「「戦争!! 戦争!! 戦争!!」」」←やたらノリの良い周囲の人々。
(;#゚;;-゚)「(怖い……。なんですか? この状況……)」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 22:09:17.50 ID:nf21SDnL0
ミ,,-Д-彡っ「……おいコラ」 ガシッ
川 ゚ -゚)「なんだ、あともう少しで終わると言うのに」
ミ;゚Д゚彡「道の往来で知り合いが演説してたら止めたくもなるだろう。常識的に考えて。痛い通り越して怖いっての」
川 ゚ -゚)「皆ノリノリだったのに……」
ミ;-Д-彡「俺の経験的に考えて、クルウさんじゃなくお前が家を継ぐべきだったと思うんだが……。人心掌握に秀で過ぎだ」
(#゚;;-゚)「すぐにでも戦争始めそうな勢いでした」
川 ゚ -゚)「将来はソフィストになりたい」
ミ,,゚Д゚彡「生まれる時代を大幅に間違ったな」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/08/07(土) 22:12:11.35 ID:nf21SDnL0
川 ゚ -゚)「――ふむ。すまなかったな、美少女」
川 ゚ -゚)「今日お前を呼んだのは、この大男の為だ」
(#゚;;-゚)「はぁ……」
ミ,,゚Д゚彡「まー、そういうことになるんだろうな。状況的に考えれば」
ミ,,-Д-彡「始めまして。コイツの幼馴染で――」
ミ,,゚Д゚彡「――――シューの婚約者の、フサだ」
――後半へ続く?
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