- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:23:22.92 ID:RG1h9KFL0
〜オープニング代わりのキャラ紹介〜
(#゚;;-゚)「こんばんは。でぃです」
(#゚;;-゚)「暑さの残る日々に、残暑見舞いを申し上げます」
(#^;;-^)「では、今日はこの方です」
【変態の癖に何気に常識人なルネッサンス的天才・クール】
川;゚ -゚)「一々悪意を感じさせる紹介だな……」
(#^;;-^)「読者の心の声を代弁、です」
川;゚ -゚)「えええ……」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:26:26.62 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「では、最初にスリーサイズをお願いします」
川;゚ -゚)「上から――ってなんで私だけスリーサイズやねん!」
川// -/)「(何故だか分からないけど関西弁で突っ込んじゃったぞ……)」
(#゚;;-゚)「?」
川;゚ -゚)「ま、まぁ? ご想像にお任せするということで……。完璧な私のスリーサイズは勿論完璧なんだが」
(#゚;;-゚)「そうですか」
川*゚ -゚)「ちなみに美少女。お前のスリーサイズは?」
(#゚;;-゚)「計ったことないので分かりません」
川 ゚ -゚)「なんだ、つまらん」
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:29:23.51 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「次に最近のマイブームを教えて下さい」
川 ゚ー゚)+「妄想だ!」
(#゚;;-゚)「妄想、ですか?」
川*-ー-)「ああそうだ。大学で私に熱視線を送る後輩男子共は、きっと夜な夜な私の裸体や恥ずかしい姿を想像して[ピー]を[ピ――――」
川;゚ -゚)「……アレ? なんか被せられた?」
(#゚;;-゚)「放送禁止用語対策に、友達二号さんが後ろでスタンバイしています」
川 ゚ -゚)「アイツは一々余計なことを……まあ、いいか」
川* -)「とにかく、そういうことを想像していると、身体の奥の方からジクジクなっちゃってだな……」
(#゚;;-゚)「一言で言うと?」
川*゚ー゚)+「――性欲を、持て余す」キュピーン
(#^;;-^)「では次の質問を」←全力で流した。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:32:20.28 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「特技を教えて下さい」
川 ゚ -゚)「大抵のことなら普通の奴より上手くできる自信があるが、しいて言えば演説だな」
(#゚;;-゚)「演説、ですか」
川 -ー-)「これでもお嬢様だぞ?」
(#゚;;-゚)「財閥家系である淳家は、教育も厳しかったのですか?」
川 ゚ -゚)「そうでもない。私は期待されてなかったし……そもそも生まれつき何でも出来たからな」
(#゚;;-゚)「ご実家の淳機関について、あるいは、機関長であるお姉様について何かありますか?」
川 ゚ -゚)「淳機関は所謂コンツェルンという奴かな。中央銀行でもある。兄さんは……ふむ、『愛国者達』が近い。元老院はそういう感じだ」
(#゚;;-゚)「黒幕ということですか?」
川 ゚ -゚)「国家を好き勝手動かす存在を黒幕と言うなら、そうだ」
(;#゚;;-゚)「(認めちゃった……)」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:35:40.58 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「好きなものと嫌いなものを教えて下さい」
川*゚ー゚)「好きなのは……美少女と美少年だ。どうだ? 美少女、今度うちに遊びに来ないか?」
(#゚;;-゚)「何をやらせるおつもりですか?」
川*-ー-)「お前の[ピー]を、私が指や口で[ピ――――」
(#゚;;-゚)「では、嫌いなものは?」←再び流した。
川 ゚ -゚)「ん? ああ……。……ないな、ない。全然ない」
(#゚;;-゚)「…………」
川;゚ -゚)「……なんだよ」
(#゚;;-゚)「いえ、別に」
(#゚;;-゚)「(モララーさんから貰ったカンペには『自分』って書いてあるのに……)」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:38:19.30 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「最後に一言お願いします」
川 -ー-)「任せろ」
川 ゚ -゚)「――全国の男子高校生の皆さん。あるいは、レズっ娘女子高校生の皆さん」
川*゚ー゚)「人間関係や受験勉強、諸々で大変なことだろう。そういう時はストレス発散に私を思い浮かべてくれたまえ」
川*-ー-)「思うだけではなく、その先も……まぁ、多少なら許してやる。私は寛大だからな」
川*゚ -゚)「トイレは済ませたか!? 私へのお祈りは!? 部屋の隅でパソコン画面を見つめる準備はOK!?」
(#^;;-^)「クーお姉様、ありがとうございました」
川* -)「ああ。お安い御用だ」ダラダラ
(#゚;;-゚)「……大丈夫ですか?」
川*゚ -゚)「美少女がキスしてくれたら直る……かも」
(#^;;-^)「――本編スタートです」←なんかもう流すのに慣れてきた。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:42:19.67 ID:RG1h9KFL0
7‐Call Line is busy
(ノリ*^ー^ノリゝ「善悪は友によるけれど、恋は思案の外だよねっ!!」
……すたーとっ
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:45:27.61 ID:RG1h9KFL0
【――某日・東ブロック、マンション『Que sais-je』前】
(゚、゚*トソン「ゴミ出しゴミ出し〜♪」
(゚、゚トソン「――あれ?」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「にゃーんにゃん」
li イ*^ー^ノl|っ「にゃにゃーん、にゃん」ナデナデ
ニャー ゴロニャー
(゚、゚トソン「……中学生ぐらいの可愛い女の子達(内、一人は頭の上に猫ちゃんを装備)が管理人さんの黒猫と遊んでいるというこの状況……」
(-、-トソン「私の不自然過ぎる説明口調は置いておきまして……」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:48:28.87 ID:RG1h9KFL0
(゚、゚トソン「話しかけるべきでしょうか……」
(゚、゚;トソン「そもそも、話しかける・かけない云々以前に、ゴミ捨て場に行く為にはあの前を通らなくてはいけない……」
イベント発生。選択肢出現。
・「……面倒なことになりそうです」 → ゴミ出しは諦め部屋に戻る。
・「…………」 → 無言かつ不機嫌そうな顔で前を通る。
・「こんにちは」 → 笑顔で挨拶。(確実に何かのイベントのフラグが立つ模様)
(-、-トソン「むぅ……」
フッ…
(゚、゚テンシ『天使トソンです』
(-、-アクマ『悪魔トソンです』
(゚、゚トソン「二人で相談して下さい」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:51:55.98 ID:RG1h9KFL0
(゚、゚テンシ『どの選択肢が天使的なのでしょう』
(-、-アクマ『それを言うなら、どの選択肢が悪魔的か、でしょう』
(゚、゚テンシ『……悪魔さん。あなたが選ぶとすれば?』
(-、-アクマ『三番目に決まっています。むしろ、積極的に話しかけます』
(゚、゚テンシ『それは奇遇ですね。私も同じ意見です』
(-、-アクマ『……つまり、出てきた意味なかったということですか?』
(、 トソン ブツブツ… ブツブツ……
(ー トソン「……なるほど。そういう結論ですか。ふふふ……」
li イ;゚ー゚ノl|「……美人さんがゴミ袋片手にブツブツ言ってるよ……。怖いよ……」コソコソ
(ノリ;゚ -゚ノリゝ「雪吹ちゃん、目ぇ合わせちゃ駄目だよー」コソコソ
li イ;゚ー゚ノl|「いや、だって冰刃ちゃん! あの人明らかこっち見てニヤニヤ笑いしてるし……」コソコソ
(ノリ;゚ -゚ノリゝ「アレがちっこいお兄ちゃんの言ってた『変質者』かなぁ……」コソコソ
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:54:57.64 ID:RG1h9KFL0
テクテクテク…
(^ー^*トソン「――こんにちは。良いお天気ですね」ニコニコ
li イ;゚ー゚ノl|「こ、こんちわ。(冰刃ちゃん!なんか凄い笑顔だよ、この人!!)」
(ノリ;^−^ノリゝ「こんにちはー……。(つやつやしてる! 『イベント大好き』って顔に書いてある!!)」
(^ー^*トソン「何かマンションに御用なら、管理人さん呼びますよ?」ニコニコ
li イ;-ー-ノl|「ええと、用事なのはここのマンションじゃなくて……。(親切心と見せかけての野次馬根性だ!!)」
(ノリ;゚ー゚ノリゝ「別の……。(遠回しに『邪魔』って言ってるように聞こえなくもないけど、笑顔が無邪気過ぎてそう思えない!!)」
(゚ー゚*トソン「別の?」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 20:57:26.59 ID:RG1h9KFL0
(ノリ;゚ -゚ノリゝ「……あの、『雨霧荘』って所に行きたくて、」
li イ;゚ー゚ノl|「たくてー」
(゚、゚トソン「雨霧荘ですか? ……それなら、あちらの方向です。案内しましょうか?」
li イ*゚ー゚ノl|「おねーちゃん、親切だ! でも十分だよ! (単にトラブル好きなだけかと思ったけど、基本は良い人だった!!)」
(ノリ*^−^ノリゝ「見知らぬお姉さん、ありがとうございます! (おっぱいないけど、女性の鏡みたいな人だった!!)」
(-、-*トソン「……いえいえ」
(゚、゚トソン「――あっ、ついでにこれを差し上げます」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「…………名刺?」
(゚ー゚トソン「困った時はいつでも連絡すればいいですよ。年中無休ですから!」
li イ*^ー^ノl|「ありがと、おねーちゃん!! (なんか分からないけど最後まで良い人だった!)」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:00:22.27 ID:RG1h9KFL0
【――雨霧荘近く、自販機前】
ノリ, ^ー^)li「――そういうわけだし、もし連絡があったらよろしく」
(;^Д^)「…………」
ノリ, ゚ー゚)li「流石にショックなよーだが、大丈夫か?」
(;^Д^)「いえ……。なんとなく、予想はしてたんで」
( ^Д^)「――ずっと前から。いつかは、こうなるんじゃないかって……」
ノリ, ー)li「……そうか。家族だもんな……」
( ^Д^)「家族……」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:03:33.99 ID:RG1h9KFL0
( ^Д^)「兄貴は、」
ノリ, ゚ー゚)li「ん?」
( ^Д^)「兄貴は……俺等のこと、『家族』と思ってくれてたんですかね……」
ノリ, ^ー^)li「――そんなの私が知るわけないし。私が言えるはずもない」
ノリ, ー)li「一つ言えるとすれば……他人から肯定されたり否定されたりする程度で揺らぐ『絆』など、『絆』とは呼ばないということ」
(;^Д^)「はは……。厳しいなぁ、ジャンヌさんは」
ノリ, ^ー^)li「じゃあ、私は帰るし」
( ^Д^)「……お手数かけました。俺の馬鹿兄貴が」
ノリ,*^ー^)li「――いつものことだ、そんなのは。気にする必要ないしー♪」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:06:29.34 ID:RG1h9KFL0
【――11号室、室内】
バタン…
( Д)「はぁぁ…………」
(#゚;;-゚)「あの、手首・足首に鎖を撒き付けたパンクなご格好のご婦人は、どなたでしょうか」
( ^Д^)「……俺の兄貴の同僚だよ」
(# ;;-)「そうですか」
スッ…
( ^Д^)「あ?」
(#゚;;-゚)っ「……ホットミルクです」
(;^Д^)「俺は風邪ひいて寝込んでる子供かなんかかよ……。遠慮する」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:09:26.28 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「お願いします。飲んで下さい」
(;^Д^)「…………ひょっとして、お前……心配してんのか?」
(#゚;;-゚)「……当たり前でしょう。当たり前でしょう――そんなことは」
( Д)「ありがとう……」
ゴク…
( ^Д^)「……牛乳、久々に飲んだ」
(#゚;;-゚)「牛乳に含まれるタンパク質は鎮静効果があり、ナイトミルクは睡眠ホルモンの分泌を促すメラトニンが多く含まれるそうです」
(#゚;;-゚)「『砂糖やはちみつ、生姜などを入れると美味しいよ』と、」
(#゚;;-゚)「友達二号さんがおっしゃっていました」
(;^Д^)「はは……。相変わらず万能だな、モラ先輩は」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:13:45.58 ID:RG1h9KFL0
(* ;;-)「えと、それと、あの――」
( ^Д^)「?」
失礼します――と。
狭い玄関、俺の隣にかがみ込んだでぃが、小さな両手で俺の頭を引き寄せた。
まだ成長し切っていない平たい胸に、俺の頭を埋めるようにして。
一度、両手できつく抱き締めた後。
左手でそっと肩を抱いて、
残った右手でゆっくりと頭を撫でた。
( Д)「う、ぁ……」
(# ;;-)「――動かないで」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:17:51.95 ID:RG1h9KFL0
動かないで、と言われたところで。
本気を出せばその両手はあっさりと振り払えたし、そのことは彼女も分かっていたんだろうけど。
それでも俺が振り払えないということも、また。
彼女は、分かっていたんだろう。
(# ;;-)「泣きたい時には、泣いてもいいです」
(# ;;-)「誰かのことを想う涙は、世界中で一番綺麗なものだから……」
気障でカッコつけた台詞。
誰からそんなものを教わったんだか。まともな常識すらないくせに。
でも、
小さな心臓の小さな鼓動が、
小さな身体の小さな体温が。
本当にどうしようもないぐらい、俺の中まで届いて。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:21:18.88 ID:RG1h9KFL0
随分とみっともない形で、
年齢としては子供の奴に子供みたいに扱われ、
情けなく、
女々しく、
年甲斐もなく。
( Д)「く、そ……」
――俺は声を殺して泣いた。
その日は、兄貴が、書類上において『死』という形で生涯を完成させた日であり、
きっとおそらくは――俺が『でぃ』という彼女を、一人の女として見るようになった日なんだと思う。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:25:09.76 ID:RG1h9KFL0
ガチャ
バッターン!!
(ノリ*^ー^ノリゝ「冰刃だぜ!!」
li イ*゚ー゚ノl|「雪吹だよー」
(ノリ*^ー^ノリゝ「ちっこいお兄ちゃん久しぶりー! 可愛い妹達が遊びに――って、アレ?」
(;#゚;;-゚)「えっと……」←十三歳の美少女。
(;^Д^)「…………え?」←その十三歳の美少女の胸に顔を埋め涙ぐんでいる来年成人する兄。
(ノリ*^ー^ノリゝ「…………」
li イ*゚ー゚ノl|「……………………」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:32:01.30 ID:RG1h9KFL0
(ノリ*^ー^ノリゝ「「――すいません、間違えましたっ!!」」li イ*゚ー゚ノl|
バタン!!
(#゚;;-゚)「……デジャビュ?」
(;^Д^)っ「間違ってねぇ!! 間違ってねぇんだけど――タイミングが間違い過ぎだッ!!」
< …ヘヤガチガッタンダヨネ. ワタシタチノオニイチャンガ ロリコンナワケナイシ…
(;^Д^)「ぐっ!」
< …ムネニカオウメテナイテタシ, アンナノガオニイチャンナワケナイヨネ…
(;^Д^)「うぐぐっ!!」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:39:07.98 ID:RG1h9KFL0
【――部屋の外にて】
(ノリ;゚−゚ノリゝ「どうしよう……。何度確かめても、部屋の番号は間違ってないよ」
li イ;゚ー゚ノl|「冰刃ちゃん! ほら、困った時こそ名刺だよ!!」
(ノリ*^ー^ノリゝ「あっ、そっか!」
ピッピッピッ…
トゥルルルル!トゥルルルル!
ガチャ!
『――はい、こちら皆様の明るく楽しい生活の手助けをさせて頂くVIP大学『アドバイス部』でございます』
(ノリ;゚ー゚ノリゝ「もしもし! 大至急アドバイスお願いします!!」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:43:38.84 ID:RG1h9KFL0
( ・∀・)「勿論。おはようからおやすみまで、なんでもアドバイスしましょう」
『あの……』
『――久々に会ったお兄ちゃんが同居人の中学生に手を出すようなロリコンになってたんですけど、妹としてはどうすればいいですかっ!!?』
( ・∀・)「……なるほど。世の中には、似たような感じの人が沢山いるんですね」
『え? なに?』
( -∀-)「いえ、こちらの話です」
( ・∀・)「…………ちなみに。お嬢さん、あなたのお名前は?」
『上の妹の私が冰刃で、下の妹は雪吹です!!』
( ・∀・)「(似たような境遇ではなく本人か……)」
( -∀-)「(世界の狭さを実感するね。……グッバイ後輩。五年以下の懲役若くは五百万円以下の罰金、あるいはどっちもだ)」
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:47:05.99 ID:RG1h9KFL0
『――とりあえず、そのお兄さんとやらに代わってくれるかな?』
(ノリ;゚ -゚ノリゝ「あっ――はい!!」
ガチャ!!
(ノリ;゚ー゚ノリゝ「お兄ちゃ……えっと、あの、電話……」
(;^Д^)っ「お前今『お兄ちゃん』って呼ぶの躊躇っただろ!!」
li イ -ノl|「だって、お兄ちゃん……」
(;^Д^)「言っとくが違うからな! お前等が想像してる感じでは断じてないからなっ!!」
(;^Д^)っ】「くそ……」
(;^Д^)「――はい、もしもし」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:52:40.74 ID:RG1h9KFL0
( ・∀・)「――やっちまったな、お前」
『ええっ、あれ、モラ先輩!? なんでアイツ等番号を――』
( -∀-)「法律の中には『性的合意年齢』というものがある。児童性愛にならない下限、の決まりと思えばいい」
『いや、妹達から何を聞いたか知りませんが誤解……』
( ・∀・)「この国では満十三歳。でぃちゃんが数え年の場合――つまり、十二歳の場合には、たとえ合意の上でも強姦罪が適応される」
『あの違うんですよ、そうじゃないんですよ』
( ・∀・)「でぃちゃんの性別は男性ではないから、抜け道も使えない」
( -∀-)「せめて同性間なら強制わいせつ罪だったかも知れないんだが……お前、未成年じゃないし普通に男だろ?」
『モラ先輩、俺の話を聞こう。俺の話を聞いてくれ』
( ・∀・)「未成年者は加害者と同時に被害者。合意での売春行為も、買った側が一方的に罰せられる」
( -∀-)「メイルレイプの件にしろ、法律が現実に追いついてないのが実情だ」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 21:58:14.12 ID:RG1h9KFL0
(;^Д^)「ちょっ――落ち着いて下さいモラ先輩!」
(;^Д^)「法律的に擁護しようとするのは本気で止めて! 法律の穴を探さないで!!」
『昔の日本人は二十で年増だったらしいが、それはそもそも平均寿命が短い為早く結婚しないといけないという事情がな……』
(;^Д^)「“法律的”に駄目だからって“歴史的”にシフトしないで下さい!!」
(;^Д^)「とにかく、」
(;^Д^)「――――俺はロリコンじゃからそもそも手を出す気はないし今だってでぃと何か行為に及んだわけじゃねぇ!!」
『……そうか。良かった』
(;^Д^)「はぁはぁ……。分かってくれたなら、なにより、です……」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:02:24.70 ID:RG1h9KFL0
( ・∀・)「最後に言っておくが……」
『え? なんすか、もう……』
( -∀-)「――愛し合っていたとしても、発達し切っていない身体に良くはないだろうから、そういうのは止めた方がいいぞ」
『――アンタ俺のこと欠片も信じてねぇだろ!!』
( ・∀・)「冗談だよ。信じてるさ」
( ・∀・)「……信じてるとも」
( -∀-)「(自分からは大丈夫でも、向こうから迫られた場合には受け入れてしまう優しい奴ってことは、ね)」
( ・∀・)「(リベラルで真っ当な奴等から言わせれば、それは『優しさ』じゃなく『弱さ』や『甘さ』なのかも知れないが……)」
( -∀-)「――どーでもいいじゃん。そんなこと」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:06:17.28 ID:RG1h9KFL0
【――しばらく後・室内】
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「なんか色々あり過ぎちゃったけど、はじめまして。冰刃です」
li イ*^ー^ノl|「雪吹ですー」
(#゚;;-゚)「……でぃです。プギャーさんの部屋でお世話になっています」
li イ*゚ー゚ノl|「ちゅうくらいのお兄ちゃん――イオお兄ちゃんから聞いてるよー」
(ノリ*^ー^ノリゝ「そもそも郵送の手続きしたの私だしねっ」
(;^Д^)「あの衝撃のシーンはお前の所為だったか……」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「でもね、“いきなり美少女が家に来てそのまま同棲”って、男子の夢じゃない?」
(;^Д^)「スゲェ偏見!でも納得!!」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:09:24.85 ID:RG1h9KFL0
(ノリ*^−^ノリゝ「――でも、でぃちゃん実物だと超可愛いっ」
li イ*゚ー゚ノl|「ねー」
(#゚;;-゚)「ありがとうございます……」
li イ*^ー^ノl|「んー? なにー?」←※頭に猫が乗っています。
(#゚;;-゚)「……いえ」
(#゚;;-゚)「(なんで頭の上に猫が乗ってるんだろう……)」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「変なでぃちゃん」
li イ*^ー^ノl|「へんー」
(#゚;;-゚)「(ここまでの道程で誰も突っ込まなかったのかな……)」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:13:22.28 ID:RG1h9KFL0
( ^Д^)「――んで、お前等何しに来た?」
li イ*゚−゚ノl|「……お兄ちゃん、そんなことも分からないの? 相変わらずダメなお兄ちゃんだなー」
(ノリ*-−-ノリゝ「まるで・ダメな・お兄ちゃん。略してマダオ」
li イ*゚ー゚ノl|「まだおー」
(;^Д^)「俺は自分通した所為で仕事首になって以降転落人生な声がカッコいいグラサンの人かなんかかよ。そこまで言われるほどダメじゃねぇつもりだが……」
(ノリ*^ー^ノリゝ「ううん。お兄ちゃんはどうしようもないぐらいのダメ野郎だよ」
(;^Д^)「そこまで言われるほどのことをしましたか!!?」
(#゚;;-゚)「(…………プギャーさん、楽しそう)」
(#゚;;-゚)「(家族、……)」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:18:04.10 ID:RG1h9KFL0
li イ*-ー-ノl|「お兄ちゃんは、ダメでいいの。だって、私達の“お兄ちゃん”だもんね」
(ノリ* -ノリゝ「私達だけのお兄ちゃんなんだもん……」
(ノリ*^ー^ノリゝ「――ずっと、ずぅっと、ダメなお兄ちゃんでいいんだよ」
( ^Д^)「…………そうか」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「そうだよ」
(ノリ*^ -^ノリゝ「――だから、溢れる性欲は妹である私達にぶつけてねっ。他人に迷惑かけちゃダメだよ?」
(;^Д^)「その一言が兄を傷つけていると何故分かりませんか!?」
li イ*//-/ノl|「恥ずかしいけど……がまんする」
(;^Д^)「しなくていい!このノリやめろ!! 頼むから俺のキャラをロリコン+近親相姦にしようとしないでくれ!!」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:21:34.94 ID:RG1h9KFL0
(# ;;-)「――あの、」
( ^Д^)「……どうした、でぃ」
(# ;;-)「お夕飯の……買い物に行ってきます……」
(;^Д^)「え? そんなのは俺が後で、」
(#゚;;-゚)「――いえ、私が。私が行ってきます」
(#゚;;-゚)「プギャーさんは妹君さん達と寛いでいて下さい」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「(うあぁ、ちっこいお兄ちゃん、呼び捨てだー。ラブラブだー)」
li イ*゚ー゚ノl|「(よびすてー)」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:24:03.31 ID:RG1h9KFL0
(;^Д^)「……なぁ、でぃ」
(;^Д^)「お前、ひょっとして……怒ってんのか?」
(#゚;;-゚)「怒ってません」
(;^Д^)「(怒ってんじゃん……)」
(#゚;;-゚)「――とにかく、」
(#゚;;-゚)「私は買い物に行ってきます」
(;^Д^)「ああ……。(この有無を言わせぬ口調……デレさんを思い出す)」
(ノリ;゚−゚ノリゝ「…お兄ちゃん、よわ……」ボソッ
li イ*゚ー゚ノl|「よわー」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:28:08.62 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「……」ツーン
(;^Д^)「(何をそんなに怒ってるんだ……?)」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「でぃちゃん、私も一緒に行こっか? 積もる話もあるし……」
(#゚;;-゚)「……いえ。大丈夫です」
li イ*>ー<ノl|「いきたいのー。お話したいー」
(# ;;-)「……一人で、大丈夫です」
(# ;;-)「私は、一人で大丈夫ですから……」
( ^Д^)「…………」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:31:59.51 ID:RG1h9KFL0
ガチャ!! ←でぃがトビラを開けた音。
川*゚ー゚)「――ふははは! 昨日振りだな後輩! この私、クーお姉様がわざわざ遊びに来てやっ――」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「あっ、お兄ちゃーん。お客さんだよー」
li イ*゚ー゚ノl|「だよー」
川 ー)「……………………美少女、二匹捕捉」
(;^Д^)「っ!?」ダッ
バタッ! ―ガッ!! ←直後、シスコンの兄が妹を守る為にトビラを閉めた音と、それがクーに高速で何かを突っ込まれ阻止された音。
(;゚A゚)「――って、いたいいたいいたいいたい!!」←“突っ込まれた何か”ことドクオ君。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:36:55.83 ID:RG1h9KFL0
(;^Д^)「――ちぃぃぃいっ! ぬかった!!」
川 ー)「ふふふ……。このクー様に、ただの人間たる貴様が反射神経で勝てると思わないことだ……」
(;^Д^)「『反射神経』なんて神経は存在しない、というツッコミは置いといて――こうなったら無理矢理閉める!!」
(;'A`)「――待たれよ後輩。俺が挟まってるから」
ミシミシミシ…
(; A)「ほら! なんか俺の肋骨辺りがうぐぐぐ……何か、中身出るうぅぅ……」
川 ゚ー゚)「ふっ……。この私、『クール・V・淳』が人間風情に単純な力比べで負けるとでも……?」
(;^Д^)「……くっ。こんなどうでもいいシーンでアンタの名前を聞くことになるとはな」
川 ー)「正式な奴だともうちょい長いぞ。これは人間としての仮の名に過ぎぬのだ……。まぁ、真名は貴様なぞに教えてやるつもりはないが」
(;^Д^)「アンタの設定が分からねぇ!!」
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:40:16.15 ID:RG1h9KFL0
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「――おぉー。なんか凄い対決になってるー」
li イ*゚ー゚ノl|「てるー」
( -∀-)「ふっ……。クーは我等、北高四天王の中でも一番の格下……」
( ・∀・)「その程度で梃子摺っているようでは程度が知れる。そして、『東部のダンピール』の異名をとる、この俺」
( -∀-)「『モララー・フォルチュナ・フォン・シギショアラ』に勝つことなど、夢のまた夢だな……」
(^Д^;)「――先輩、なんでベランダ!? ここ二階ですよ!?」
( ・∀・)「俺からすりゃ三階までは階段を使うまでもないんだよ。舐めるな」
(;^Д^)「じゃあせめて玄関から来て下さい!!」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:44:48.80 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「友達二号さん。こんにちは」
( ・∀・)っ「おー。こんにちはだ」ナデナデ
( -∀・)「――あと二人もな」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「こんにちは、お兄さん。(イケメンさんだー)」
li イ*゚ー゚ノl|「こんちわー。(爽やか系だー。ベランダからの登場なのに!)」
(^Д^;)「お前等も普通に適応してんじゃねぇ!! ちくしょう顔か、男はやっぱ顔ってか!!」
川 ゚ー゚)「おいおい。あまり放置をプレイされると流石の私も、な……?」
ギギギィ…
(;^Д^)「ぐおぉぉぉ! なんだこの馬鹿力!!」
川 ゚ー゚)「淳の名は伊達じゃないのだよ!!」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土) 22:48:49.88 ID:RG1h9KFL0
(#゚;;-゚)「――あの、」
( ・∀・)「ん? どうかしたか?」
(#゚;;-゚)「そろそろ友達五号さんが限界かと……」
( A)「がは……」
(; A)「ぐ、ぐろっきーどっくん……」…ガクッ
( ^Д^)「あ、」
li イ*゚ー゚ノl|「あー?」
(;^Д^)「――途中から本気で忘れてました……」
――後半へ続く?
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