- 2 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:44:44.10 ID:w9NZ17Bz0
- 少し古いが、選んだ人間のセンスが伺える、やわらかいクラシックが流れる店内。
訪れた人間の、心を安らがすのは選び抜かれた茶葉に適正な温度のお湯で淹れた時、ほのかに立つその匂い。
（ ＞＜）「結局情報を引き出すのは無理だったんです！」
（ ФωФ）「ふむ」
紅茶専門喫茶-ARAMAKI-は初老のマスターが経営している年季の入った喫茶店だ。
/ ,' 3「ご注文を伺います」
店内には二人以外に客はいないが、不思議と寂れた様子は無い。
ビロードとロマネスクはこの喫茶店を根城にし始めて長く。
（ ＞＜）「あ、私はコーヒーがいいんです！」
（ ФωФ）「我輩は冷たい麦茶を」
/ ,' 3「紅茶飲めよお前等」
- 5 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:46:10.90 ID:w9NZ17Bz0
- しばらくして、盆に二つのカップを載せ、マスターが現れた。
テーブルにそれぞれ。
/ ,' 3「コーヒーティーと麦茶ティーになります」
（ ФωФ）「麦茶茶！？」
（ ＞＜）「強制紅茶なんです！？」
/ ,' 3「どうぞごゆっくり」
深々と一礼してカウンターに戻るマスター。
- 6 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:47:15.63 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「…………」
（ ФωФ）「…………」
幸いコーヒーの味が強く、紅茶の風味が消えておりたいして違和感なく飲めるコーヒーティーに対して
（；ФωФ）「混ざってる、味が混ざっておるぞぉぉぉ」
嫌な汗をかきながら麦茶ティーを口に運ぶロマネスク。
（ ＞＜）「なにやってるんですか！ 早く飲むんです！」
（ ФωФ）「この野郎」
- 7 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:48:18.87 ID:w9NZ17Bz0
- 青白い顔をしながらも。
（ ФωФ）「何はともあれ、現状を整理しておこうか」
（ ＞＜）「はいなんです！」
ロマネスクは鞄から出した書類を眺め
（ ＞＜）「最初の事件は今から五日前なんです！」
（ ФωФ）「被害者は三人、「彼女」と同じ高校に通っていた外国人留学生のニダー、ハインリッヒ高岡、同じくシャキン」
読み上げられるのは二人が探っている殺人事件の被害者の名前で
（ ФωФ）「全員、ぐちゃぐちゃであるな」
一言でその様子を表した。
- 8 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:50:02.74 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「凶器は刃物……なんですよね」
（ ФωФ）「ああ、殺害方法は共通……刃渡りの短い刃で、顔を何度も何度も削るように斬ったのであるな」
封筒の中には、その凄惨な現場を撮影した写真があるが、流石に公共の場で出すわけには行かず。
（ ФωФ）「そしてその容疑者筆頭が……」
（ ＞＜）「素直クールなんです」
頷くと、ビロードは言う。
被害者三人の共通点は容疑者である素直クールと同じ高校に通っている、と言う事であり。
（ ФωФ）「全員高校三年生、か」
（ ＞＜）「そうなんです」
夏休み前という時期だけあって、三人とも予備校帰りに被害にあっている。
- 9 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:51:19.10 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「遅くまで勉強していたようなんです」
（ ФωФ）「そして夜、帰り道を狙われた、と」
ロマネスクは息を吐いた。
（ ФωФ）「ほかに被害者同士の共通項は無いのかね？」
（ ＞＜）「あるんです！」
ぺらりと書類をめくり
（ ＞＜）「事件後の調査によると、殺されたハインリッヒ高岡は他のニダー、シャキンと二股をかけていたようなんです」
（ ФωФ）「ほう？」
（ ＞＜）「ここら辺は予備校の生徒から聞いたんですが、高岡はシャキンが本命でニダーは遊びだったようなんです」
（ ФωФ）「ふむ？」
- 11 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:53:32.22 ID:w9NZ17Bz0
- 顎に手をあて、思考し。
（ ФωФ）「しかし真っ先に殺されているのもまたニダー氏ではないかね？ この流れであるとニダー氏がシャキン氏を殺害してもいいと思うのだが」
（ ＞＜）「ニダーが高岡から二股をかけられていた、と言う事実を知っていたかどうかはわからないんです」
（ ФωФ）「ああ、そうか」
そして、と言葉を続ける。
（ ＞＜）「ニダーが殺された翌日、高岡もまた殺されているんです。現場には争った形跡が残っていました」
ビロードが書類をめくる音がぱさり、となる。
（ ＞＜）「更に翌日、シャキンは警察から事情聴取を受け、その足で予備校に向かい帰る途中に殺されたんです」
（ ФωФ）「恋人が殺されて、その件で事情聴取を受けた後に予備校に行けたのかね」
（ ＞＜）「高岡にとってニダーが遊びだったように、シャキンにとっても高岡は遊びだったのかも知れないんです」
それなら心はさして痛まないだろう、と付け加える。
気分は悪くなるかもしれないが。
- 12 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:56:31.41 ID:w9NZ17Bz0
- （ ФωФ）「厄介であるなぁ」
ロマネスクは頭をぽりぽりとかいて。
（ ФωФ）「三人の関係で事件の中身を固定できそうなものなのに、実際はその三人が死んでおるのだな」
自らも書類を眺め。
（ ФωФ）「だがこの場合、どこから素直クールが容疑者であるという説が浮かび上がったのだね？」
（ ＞＜）「あんた何でそれを知らないのに冒頭で『殺人犯なのかもしれないのだからね』とか一拍おいて決め台詞はいてるんですか！」
（；ФωФ）「お前が行き成り事件持ち込んできて『殺人事件なんです！ 犯人この娘っぽいんです！』とか言ってきたからであるよ！」
（ ＞＜）「それで容疑者の話なんですが」
（ ФωФ）「おいコラ」
- 13 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 19:58:41.75 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「ニダーと高岡が殺害された時点では、当然容疑者として浮かび上がる事はなかったんです」
（ ФωФ）「関連性がないであるからな」
（ ＞＜）「問題は三人目、シャキンの時なんです」
その状況は。
（ ＞＜）「シャキンの死体を前に、手に凶器を持ち、半身を血で真っ赤に染めた素直クールの姿が目撃されたんです」
- 14 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:00:44.85 ID:w9NZ17Bz0
- （ ФωФ）「……何でその段階で逮捕せんのだね」
（ ＞＜）「逃げられたからなんです！」
（；ФωФ）「無能であるなぁ警察！」
というかだね、と言葉を区切り
（；ФωФ）「その時点で容疑者筆頭候補のシャキン氏を見張っていたものはいなかったのかね！」
（ ＞＜）「この時点で三人の関係性が露骨に浮かび上がってこなかったんです！」
弁解するようにビロードが言う。
- 15 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:02:39.11 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「ニダーと高岡の事件の共通点は、その時点では同じ学校同じ予備校に通う生徒、だと思われていたんです。シャキンは恋人を殺された被害者と言う扱いだったそうなんです」
（ ФωФ）「高岡氏が二股をかけていたと判明したのは事件の後であるか」
（ ＞＜）「そうなんです、予備校の生徒達は客観的な視点で見て、感づいては居たようなんですが、当事者達がそれを知っていたかはわからないんです」
付け加えるように
（ ＞＜）「特にシャキンは高岡との交際を周囲にあんまりアピールしていなかったので、関係を知らない生徒もいたぐらいなんです」
（ ФωФ）「事情に詳しくない生徒の認識ではニダーと高岡がカップルであったと？」
（ ＞＜）「いうことらしいんです」
（ ФωФ）「ふむ」
呟き、ロマネスクは喉が乾いた、と思いカップに手を伸ばす。
が、なにが入っていたのかを思い出し、飲むと胃からえろっと何かが出てきてしまいそうなので諦めた。
（ ФωФ）「被害現場はどうなのだね？」
- 16 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:03:32.24 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「ニダーは駅周辺、もっと言うと予備校近くの裏路地、ハインリッヒ高岡は自宅傍公園のトイレの中、シャキンは今はもう開発が止まってしまって、人が寄り付かない工事現場なんです」
（ ФωФ）「高岡氏の自宅とその開発現場はどのあたりなのだね？」
ロマネスクの問いに、ビロードは書類の先を促し
（ ＞＜）「ハインリッヒ高岡の自宅は予備校から自転車でちょうど十分程度で、事件現場のすぐ傍には彼女の自転車が止められていました」
（ ФωФ）「きっちり予備校が終わった後、というわけであるな」
（ ＞＜）「シャキンが殺された工事現場はもっと近いんです、予備校から十分歩けば着くんです。 ……シャキンの家からはかなり離れていますが」
（ ФωФ）「何故そんなところにいたのか、と言う問題もあるか」
- 17 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:05:50.56 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「ニダーとシャキンの死体はその日の家に見つかったんですが、ハインリッヒ高岡の死体が見つかったのは翌日なんです」
（ ФωФ）「シャキン氏が殺された日かね？」
（ ＞＜）「はい、高岡が死亡した時刻は大体午後九時二十分前後だという事ですが、死体の発見自体はその次の日、朝の七時頃なんです」
（ ФωФ）「他の二人は？」
（ ＞＜）「同じく九時前後なんです」
なんにせよ。
（ ФωФ）「その中では素直クールだけが、やけに浮いておるなぁ」
（ ＞＜）「ですね」
ビロードも同意する。
（ ＞＜）「全く関係ない人間ですし、接点もそれこそ同じ学校に通っている、ってことだけなんです」
（ ФωФ）「ふむ、とりあえず、纏めるとこういうことであるな？」
- 18 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:08:04.47 ID:w9NZ17Bz0
- 一日目：外国人留学生ニダーが裏路地の一角で殺害される。
：裏路地は予備校から数分でいける位置。
二日目：女子高校生ハインリッヒ高岡が自宅近くの公園のトイレで殺害される。
：予備校から自宅までは自転車で十分程度の距離。
：自転車は公園の近くに止めてあった。
三日目：朝にハインリッヒ高岡の死体が発見される。
：男子高校生シャキンが開発が中断された工事現場で殺害される。
：人が寄り付かないはずの場所だが、ナイフを持った素直クールが目撃されている。
五日目：←今ここ
■備考
・ハインリッヒ高岡はニダー、シャキンに二股をかけていた。
・ハインリッヒ高岡の本命はシャキンだったようだ。
・三日目、シャキンの遺体発見時、現場には凶器を持った素直クールがいた。
・被害者三人はそれぞれ最低八時半までは予備校にいた。
・素直クールは現在行方がわからない。
- 20 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:09:51.22 ID:w9NZ17Bz0
- （ ФωФ）「……三日連続、一日目の時点でただでさえ警察の目が見張っている環境で、殺人が起きたのであるな？」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「よくそんな大胆な事ができたな」
（ ＞＜）「ええ、被害者の遺体は凄惨な状態ですし、最初は少年グループの抗争に巻き込まれたのではないかと言う説もあって、駅周辺は警察官ががっちりガードしてたんです」
（ ФωФ）「度胸があるのか無謀なのか……そういえば素直クールを見たという第一発見者は誰だったのだね？」
ロマネスクの問いに、ビロードは目を丸くし
（ ＞＜）「え？」
（ ФωФ）「いや、え？ じゃなくて」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「あ、おじさん私イチゴジャムのロシアンティー」
メニューを眺めながらヒートが言う。
/ ,' 3「かしこまりました」
（ ФωФ）「いるのであろう？ 目撃者」
- 21 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:11:16.92 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「と、当然なんです！」
（ ФωФ）「なんでドモるんだね」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「肝っ玉ちっさいからだろ」
（ ＞＜）「失礼なんです！ お子様は黙ってるんです！」
（ ФωФ）「はっはっは、大人気ないぞビロード」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「そうだよ、小学生相手に怒鳴るなよ」
（ ФωФ）「はっはっはっはっは」
/ ,' 3「ほっほっほっほ」
平和な笑い声が店内に響き
- 22 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:12:13.30 ID:w9NZ17Bz0
（ ω ） Φ Φ
（ ） ＞ ＜
- 23 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:13:04.52 ID:w9NZ17Bz0
- （；ФωФ）「うおおおおおおおおおお何時の間にいいいいいいい！」
（ ＞＜）「コーヒー吹いたんです！」
/ ,' 3「お待たせしました」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「わーい」
イチゴジャムの入った、小さな瓶が添えられたカップをテーブルに置き、ポットから直に注ぐマスター。
（；ФωФ）「問いに答えてほしいのであるが！」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「んー、まぁ落ち着けよ」
ヒートは頭を軽く下げると、一際濃い紅茶を一口のみ、スプーンでジャムをすくって少しだけ舐め。
- 25 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:15:13.45 ID:w9NZ17Bz0
- ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「Delicieux……」
（；ФωФ）「ロシア語ー！？」
（ ＞＜）「『Delicieux……』じゃないんです！」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「人が本場味わってんだから邪魔すんなああああああああああ！」
（；ФωФ）「本場なのかね？」
/ ,' 3「本場でございます」
一般に言う『紅茶にジャムを混ぜるのがロシアンティー』と言うのは大変な間違いです。
露西亜では滅茶苦茶濃い紅茶のお茶請けとしてジャムを食べるのが一般的。
どうでもいい豆知識ですね！
（；ФωФ）「何で君はそんなことしっとるんだね」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お姉ちゃんが紅茶好きなんだよ」
- 26 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:16:34.70 ID:w9NZ17Bz0
- ビロードがぜぇぜぇと息を荒げながら叫ぶ。
（；＞＜）「あんたいつからいたんですか！」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「『とりあえず、纏めるとこういうことであるな？』あたりから」
（ ФωФ）「本当についさっきであるな」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「外歩いてたらおっさん達を見かけたんだよ」
（ ＞＜）「おっさん！？」
ショックを受けるビロードを鮮やかにスルーし。
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お姉ちゃんのことも気になったからさ」
こと、とカップを置く音が、静かな店内に小さく響いた。
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「お姉ちゃんが誰かを殺したなんて信じられない、そりゃ、変な所はある人だけどさ、人殺しなんて絶対しないよ」
- 28 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:18:28.80 ID:w9NZ17Bz0
- （ ＞＜）「……なら一緒についてくるといいんです、我々はこれから第一発見者から詳しい話を聞きにいくんです」
（；ФωФ）「ビロード？」
（ ＞＜）「何よりやらないといけないのは事件を解決する事です、これは揺るがないんです」
ビロードは席を立ち。
（ ＞＜）「事件を追っていけばヒートちゃんの記憶もよみがえるかもしれないんです、それは手がかりになります」
（ ФωФ）「それはまぁ……そうかも知れんが」
（ ＞＜）「はっきり言ってこれは異常事態なんです」
広げていた書類を封筒に納めなおしながら、ビロードは呟く。
（ ＞＜）「警察と言う組織が動いている以上、たかだか十数歳の子供が動ける範囲なんて限られているんです。なのに、つかまらない」
行方が知れない。
何をしているのかわからない。
（ ＞＜）「使える手管は――なんでも使うべきなんです」
- 31 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:20:09.33 ID:w9NZ17Bz0
- （ ФωФ）「……そうか」
ごく、という音がした。
視線を向けると、熱い紅茶を、ヒートが一気に飲み下したらしい。
備え付けのジャムも一気にかきこんで。
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「よっしいくぞおおおおおおおおおおお！」
（ ФωФ）「暑苦しいであるな！」
（ ＞＜）「なんだかんだでも元気があるほうがいいんです」
勢いよく席を立ったヒートが、一目散に駆け出していく。
（ ＞＜）「ではロマネスクさん！」
（ ФωФ）「うむ！」
（ ＞＜）「支払いはお願いするんです」
（ ФωФ）「へ？」
そのままそそくさと店外へ出て行くビロード。
/ ,' 3「こちら伝票になります」
背後に立つマスターの気配を感じ、ロマネスクは呟いた。
（ ФωФ）「ぜってぇーぶっ殺す」
- 32 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:21:43.28 ID:w9NZ17Bz0
- ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ところで何処に行くんだ？」
（ ＞＜）「先ずはシャキンの遺体の第一発見者、つまり素直クールを目撃したモナーさんに話を聞きにいくんです」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「おっけー、殴ればいいんだな！」
拳を振り上げる小学生。
（ ＞＜）「何でアンタそんな好戦的なんですか！」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「違うの？」
（ ＞＜）「違うに決まってるんです！」
日が暮れるまではまだ時間がある。
そしてやっと話が動き出す。
- 34 名前： ◆wS/59jRQ4. 投稿日：2009/07/24(金) 20:23:13.68 ID:w9NZ17Bz0
- …………。
川 ﾟ -ﾟ)「……私の役目は」
なるほど、と片手に短い刃を持つ少女が、言う。
川 ﾟ -ﾟ)「これか」
血まみれた男の死体を前に、クーは静かに呟いた。
(｀ ω ´)
見るに耐えない姿になっている、その存在を
川 ﾟ -ﾟ)「アナタもまた、と言うことか。 不運だったな、お互い」
**だったということか――。
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