( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:11:19.91 ID:ElBo9ml3O
『結局さ、最強の能力ってなんなの?』

『〇〇だろ。あれは反則』

『いや××じゃね?』

『××はねぇよアホすぎww最強は◇◇だろ。』

『いや◇◇は……』

『じゃあ、もうさ』


『実際に戦わせたらよくね?』


『おお、お前天才か?』

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:12:36.31 ID:ElBo9ml3O
『詳しいルールは?』

『【平面的存在《グラフ》】どもに、ランダムに能力を与えてやる。ランダムと言っても、使用者の基本スペックを考慮してあるがな。』

『ああ、女子供にゃチート能力がいきやすいように設定してあるとか?』

『そういう事』

『お、俺のオリジナル厨二能力とかも入れていい!?』

『好きにしろよ。なるべく楽しい戦いが見たいしな。じゃ、始めんぞ?』

『うはwwみwなwwwぎっwwてwwきwwwwたwwwwww』

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:13:38.51 ID:ElBo9ml3O





( ^ω^)はあらゆるチートと戦うようです





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>5ミス。『達』が抜けた] 投稿日:2010/10/22(金) 21:15:30.10 ID:ElBo9ml3O
―――その時。


それはブーンが学校でドクオと喋りながらアホみたいなテンションになっていた時。
それはドクオが学校でブーンと喋りながらこいつのテンションきめぇと思っていた時。
それはヒッキーがまた手首を切っていた時。
それはモララーがお気に入りの缶コーヒーに口をつけた時。
それはギコが弟をとケンカしていた時。
それはフサギコが兄とケンカしていた時。
兄者と弟者がこのご時世なのにブラクラに悩まされていた時。
しぃが家出した時。渡辺が友達とハンバーガーを食べた時。
etc.
etc.

彼ら彼女らは、なんの前触れもなく別次元に飛ばされた。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:17:15.92 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「は!?」

至って平凡な高校生、ブーンの目の前には見知らぬ街があった。

大都市と言っても過言でないその町並みを、ブーンは遥か上から見下ろしていたのだった。


その場所は、見知らぬ学校の屋上だった。

(;^ω^)「な、何が起きたお!?僕は……?ど、ドクオー?」

確か自分は親友であるドクオと、たまに谷亮子がかわいく見える現象についてやたらと熱く喋っていたはずだ。

それが、いきなり校舎の上。


(;^ω^)「……」

ブーンはまだ落ち着かない脳内を動かし、状況把握とこれからの行動を考える。

( ^ω^)「とりあえずは、人を探して―――」

人を探してみるしかないか。そう、ブーンが言いかけた時

『ピンポンパンポーンwwwwwwwwあ、これやっぱ口で言うと恥ずかしいwwww』

唐突に、空から声が落ちてきた。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:19:29.29 ID:ElBo9ml3O
空から直接聞こえてくるようなそれ。

『あー、あー!マイクテース!!』

それは、どこかふざけた感じを思わせる男の声だった。
男は同じ調子で、言う。

『どーも!この仮想都市【VIP】に集められたみなさーん!!準備はいいよね?じゃ、今から

最強能力決定戦を開始しまーす!!』

(;^ω^)「は!?」

それは、全ての始まりが街に響いた瞬間だった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:20:46.22 ID:ElBo9ml3O
『ルールは簡単!あなた達にはそれぞれ、いろんな強い能力を与えときました!』

『それを駆使して、周りの能力者を倒していって下さい!』

『そして、見事生き残った人にはなんと、願いをなんでも一つ叶えちゃうぞ☆というそういったベタな展開も用意してありまーす!!』

(;^ω^)「な………、え………?」

『ちなみに未だに能力に気付いてない人とか、能力の使い方がよくわからないって人いる?いるかも知んないね!』

『そこで、ちゃんと君たちの服のどこかにちゃあんと説明書とかつけといたからね!紳士のたしなみさ!』

(;^ω^)「……!」

探ってみれば、右ポケットに何やら変な感触があった。そこから、一枚の紙が出てくる。

『じゃ、またまた定時連絡するから、それが聞けるように頑張って生き残ってねー!』

空からの声はそこで途切れた。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:23:10.04 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「『最強能力決定戦』…?んなアホな……」

ブーンは信じられないといった顔で、未だに声がした方を見上げる。
とは言えそこは、もはやただの空なのだけど。

とりあえずその言葉がホントなら、自分にも何か能力があるはずだ。

…そうだ、紙。
さっき言われた通りポケットを探せば、紙があったのだった。

はたして、自分の能力はなんなのだろう?体には何か変わったような感触はないけれど。
半信半疑のまま紙に書いてある内容を確認しようとして

見下ろしている町並み、そこから爆音が鳴り響き
すこし向こうに見える大きなビルが、派手に倒壊するのが見えた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:26:00.80 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「なっ…!!」

すさまじい光景だった。
テレビの衝撃映像番組で見た事あるような、ド派手な音と肌に伝わる衝撃。

何が起きたかは知らない。だが、ブーンには一つ確信出来るらしい事がある。

あれは、自然に起きたものじゃない。かといって人間が引き起こせるレベルの倒壊でもない。

おそらく、能力だ。

どうやらこの戦いが、ホンモノであるという事なのだ。


そして、派手な音に気をとられ、ブーンは気付けなかった。

屋上の階段を、誰かが登ってきてるという事に。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:30:42.03 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「もう嫌だお…。チクショウ、なんで、なんでこんな事に……。」

自分が何をした?
見事に瓦解したビルを眺めて、非現実な現実感に目を伏せたくなる。
考えこめど、出てくるのはネガティブな思考ばかりだった。
しかし、それでは始まらない。

( ^ω^)「…これから、どうしよう」

ようやくプラスに働き始めたブーンだったが

屋上のドアが古びていたのは幸いだったのだろうか。

ぎぎぎぎぃ……!と

屋上のドアが開いた。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:33:33.86 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)

(;^ω^)

立っていたのは、いかにも若手サラリーマン、といった顔の男だった。
彼は物静かにブーンの全身を見回し、そして呟いた。

( ・∀・)「少年漫画ってさ」

(;^ω^)「はい?」

( ・∀・)「少年漫画って、いいよね。まぁ僕の場合、ジャンプが大好きだったわけなんだが」

(;^ω^)「……はぁ。」

え、いきなり何こいつ。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:38:10.00 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「正義がある世界」

そのサラリーマン風の男は、来ていたスーツを脱ぎながら語っている。

( ・∀・)「ベタな王道展開」

そしてネクタイを外し

( ・∀・)「勧善懲悪」

腕時計を地に投げ捨て

( ・∀・)「そして―――憧れの異能力。」

(;^ω^)「あのぉ……」




( ・∀・)「あははははははははははははははは!!!」

突然の狂笑。それは、自分を拒絶するようにも感じた。
ブーンは自分が窮地にあると、そこで知ったのだった。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:40:42.32 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「さぁ」

―――やろうか。

(;^ω^)「ッ!?」

男は構えてもいない。ただ、そこに佇んでいるだけだ。それなのに、ブーンは得体の知れない圧力に潰されそうになった。

(;^ω^)(肌にビリビリくるお…。能力ってのが本当なら、こいつの能力はなんだ?オーラ系か)

何が飛び出てくるかわからない。しかも場合によれば、それが見えるのかすらわからない。
その恐怖からブーンがバックステップで距離を取ろうとした時、

男は動き出す。一直線にブーンへ向かって駆け出し、何かを叫ぶ。

(;^ω^)「ちょっ早………!」

( ・∀・)「ざ―――!!」

ざ。
そこまでしかブーンには聞こえなかった。正確に言うなら、ざと聞こえた後…否。ざと聞こえた瞬間。

ブーンは顔に強い衝撃を受け、遥か後ろに吹っ飛ばされていた。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:47:46.60 ID:ElBo9ml3O
(;゚ω゚)「ぐっ…ごは…!」

衝撃。そのあまりに強い衝撃に、ブーンは落下防止のフェンスまでふき飛ばされる事になった。
フェンスに叩きつけられ、揺れる頭で思考を無理矢理始めた。

今のは、なんだ。
右頬に何かに殴られた感触を感じたが、あの男ではない。

そんな距離じゃあ、なかったのだ。
あの時、男とは、少なくとも目測で5mくらいは離れていたはず。

(;^ω^)「じゃあ………」

そこで思考を一時中断。
すぐ近くに男が迫っていた。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:54:10.11 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「おいおい、そんな体たらくで大丈夫か?」

(;^ω^)「…やっべ……!」

ブーンは逃げるように右に飛ぶ。
これでも、運動能力には多少の自信があった。
陸上で鍛えたこの足は、そこらの一般人には追い付ける代物ではないはずだ。

( ・∀・)「……へぇ」

男はすぐに踵を返し、こちらを目で追う。
が、やはり全力で飛びかかってきた男はバランスを崩して、少しの隙が出来る。

そこをつき、全力で殴りかかった。

(;^ω^)「おおおおおおおお!!!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 21:58:56.12 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「はっ」

しかし、そこで不自然な事が起きる。

ブーンは間違いなく、殴りかかった。
バランスを崩した、そこにいる男に。

だけど、手は空振りした。

男がかわしたんじゃあない。ブーンが外したのでもない。


男の姿は、消えていた。


そして、後ろに

( ・∀・)

歪めた笑みを浮かべた男が、いた。

(;^ω^)「」

( ・∀・)「あはっ」

ゴッ!……と聞いた事のない音が、自らの脇腹から聞こえて
ブーンは屋上の階段のドアまで吹き飛ばされた。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:07:19.51 ID:ElBo9ml3O
(;゚ω゚)「……う、ううぅぅ……」

どうやら壁で頭を打ったらしく、頭を押さえた手が、少し血で濡れる。

(;゚ω゚)「しゅんかん、いどう…?」

( ・∀・)「あはっ。あはは。」


( ・∀・)「ちがうよ」

(;^ω^)「じゃあ……」

目の前から、消えた。
ブーンにわかるのはそれだけだった。
もう一つわかるとすれば、それはこの男には勝てないという事だ。

今の、ままでは。

自分の能力を把握していない、現状では、だ。

つまり隙を見つけ、自分の能力をしらべる事が必要になる。
今すぐみたいところだが、『自分の能力がみたいから待って』など、お笑い草にもなりゃあしない話だ。

(;^ω^)「じゃあ、やる事は決まってるお…!」

ブーンは屋上の階段のドアを思いきり開く。
逃走、だ。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:12:40.06 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「へぇ、階段。ん?階段?」

( ^ω^)「あばよ色男!!」

あれだけ腰の引けていたブーンだったが、逃げるとなるとそれは変わる。

とりあえずあの男に見つからないところまで逃げて、話はそこからだ。
全力をもって、階段を降りた。

( ・∀・)「おお、階段と言えば!」

対して男は、今までで一番不気味な笑みを浮かべる。

(;^ω^)「きもちわる……!」

逃げながら、そういうブーン。

階段を降り、4Fと書かれた表示を目にするかと思われたその時。
奇妙な事はまた起きた。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:15:53.00 ID:ElBo9ml3O

男は、追ってこなかった。

だから安心して逃げるブーンだったが。

ピタリと、足が止まった。

( ^ω^)「………え?」

降りたはずの階段を、『また降りようとしている』自分に。

( ・∀・)

(;^ω^)「………あれ?」


階段を降りる。
だが、気がつけば

また階段の上にいる。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:20:24.96 ID:ElBo9ml3O

( ・∀・)「ん?怖いかい?得体の知れない事に対し、『恐怖』を感じているのかい?」

(;^ω^)「な、何が……!」

( ・∀・)「うふっ、あは、あははははははははは!!これは愉快だな!!面白い!!あの時のポルナレフと、まったく同じ動揺の仕方をしてやがる!!」

(;^ω^)「……!」

ポルナレフ。その言葉には聞き覚えがある。
僕の好きな漫画の一つに、そいつは出てくる。

そいつは、初めて出てきたラスボスを目の前にし、

勇気をもって階段に足をかけた。

しかし、階段を上れてはいなかった。

そして今、あれが再現されている。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:24:07.31 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「わかったでしょ?僕の能力」

(;゚ω゚)「お……!」

ブーンは男を凝視する。
否、正確には男の左側に立つ

人型のそれに。
精錬されたフォルム。強い意思を感じる眼。

見覚えがある

(;^ω^)「それは………」

( ・∀・)「僕はモララー!与えられた能力は【世界《ザ・ワールド》】!!」

―――世界一の悪役の能力を、僕は手に入れたのさ!!
モララーは心底嬉しそうに、そう言った。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:31:31.97 ID:ElBo9ml3O
ジョジョの奇妙な冒険第3部。
そのラスボス、ディオが持ったスタンド、【世界《ザ・ワールド》】

数秒間時間を止め、その中を自在に動きまわる能力。

その力でディオは、空条承太郎達を追い詰めた。

その力を、目の前の男がもっている。

幸いなのは、ディオが吸血鬼だったのにたいし
いま目の前にいるモララーは、どうやら人間らしい事なのだが…

( ・∀・)「楽しい!!楽しいねぇ!!ディオ様風に言うなら」

( ・∀・)「最高にハイ!ってやつだァァァァァァァ!!!」

( ・∀・)「あははははははははははwwwwwwwwwwwwwwww」

どうやらモララーは相当なジョジョ信者らしかった。その最大の悪役の能力を与えられたのだ。
こうなるのも、うなずけるというものか。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:38:40.48 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「あはははは!!」

笑いつつ、走ってくるモララー。

(;^ω^)(落ち着け、落ち着け僕!!)

逆に、と。
ブーンは冷静に考える。
目の前にいるのはディオじゃない。ちょっと前に能力を手にいれたばっかの、頭のおかしい子だ。

こいつは今、幸せの絶頂なのだ。
ザ・ワールドを使うのが楽しくて仕方ない。
なら、自分を殴るとしたら必ず。

(;^ω^)(必ずビッグパンチになるお!こざかしいマネをするわけがない!)

つまり、能力を使うとしたら、必ず大振りになる。
隙が出来る。

( ^ω^)「覚悟を決めるしかない!!」

ブーンは背を壁にはりつけた。

( ・∀・)「?」

モララーにはそれが何を意図するものかはわからなかった。

しかし、構わない。自分にはザ・ワールドがある。
かわす方法など、ない。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:44:09.03 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「ザ・ワールド!!時よ止まれ!!」

時のとまった世界。完全に静止した世界だ。モララーはそこを自在に動く。
そして、目の前には間抜け面をしたブーン。
何をしようとしたのか、壁に張り付いている。

しかし、こいつは馬鹿だ。
壁に張り付いたら、力の逃げ場がなくなるのがわからないものか。
先ほどまで吹っ飛ばされる事で分散されていた力も、全て体に伝わる事になる。

( ・∀・)「このまま潰すのもいいけどなぁ、しかし…」

モララーはブーンの能力をまだ見ていない。
これでは、なんの面白みもなかった。
あのディオ様は、その力と知恵でいつでも相手の全力をねじ伏せて勝った。

まずブーンの能力を見よう。
殺すのは、それからでいい。

これくらいでいいのかな?と少し力加減をし、
ようやく目の前のブーンをぶん殴った。

( ・∀・)「そして時は動き出す」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:52:14.12 ID:ElBo9ml3O
時間はまた進んだ。
モララーは殺さないように加減したつもりだったが、それでも逃げ場のない力はかなりのものらしく

ブーンは壁に少しめりこんだ。

(;・∀・)「あ、やば。殺しちゃった?」

モララーがそう思い、ザ・ワールドを戻しかけたその時

(; ω )「……つ…」

(; ω゚)「捕まえた、お…」

(;・∀・)

モララーは気付いた。ブーンが壁に張り付いた理由。わざわざ強いダメージが残る選択をしてまでしたかった事。

壁に張り付いて、吹き飛ばされないようにして

自分との距離をあけない為、だ。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:53:28.81 ID:ElBo9ml3O
(; ω )「………!」

ブーンは駆ける。モララーに向かい、一直線に。

(;・∀・)(やば……!!)

モララーにはそれを止める手立てがなかった。
時間を止めるのは、連続して使えない。ザ・ワールドが戻ってくるのを待つのも出来ない。

(;^ω^)「おおおおおおおおお!!!」

ゴッ!と骨と骨がぶつかる音がして
今度こそ、ブーンの拳がモララーの顎をとらえた。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 22:58:37.26 ID:ElBo9ml3O
(;・∀・)「がっ……!」

顎をとらえられた。
脳がぐわんぐわんゆれる。
やばい。やばい。追撃が、追撃がくる。

止めなくては、ザ・ワールドで止めなくては―――

しかし、目を上げた時

すでにそこにブーンはいなかった。

(;・∀・)「逃げられた、か………」

逃げられたのだ。自分が。
手加減してたとは言え、最強の能力であるザ・ワールドを持った自分が
何の力も使っていない、少年に。

(;・∀・)「………」

(#・∀・)「ちくしょおおおおがあああああああああああああああああ!!!!!!
殺す!!!!!
殺ォォォォォォォす!!!!
次に顔を出したら今度は容赦しねぇ!!!
ありったけの『無駄無駄』ラッシュを、その顔面に叩き込んでやらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

そう、叫んだ。

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:03:03.98 ID:ElBo9ml3O
「叩き込んでやらぁあああああああ!!!」

(;^ω^)「うるせぇっつの……」

ブーンはいま渡り廊下の隅にいた。
体が軋む。特に、内臓が酷い。今すぐにでも吐きそうだ。

しかし、そんな事はさして重要ではない。

重要なのは、自分の能力。


(; ω )(頼む、僕の能力。何かは知らないけど、この状況を打破する為の力であってくれ―――!!)

願いを込めて、能力説明書の紙を見た。

そこにかかれていたものは。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:11:37.86 ID:ElBo9ml3O
能力説明書。

能力名【気分次第《アンカーテイク》】。

あなたの力は、今回の最強能力決定戦でも希有な存在です。
それは、「誰かに能力を決めてもらう能力」といったところです。
あなたがこの能力を使った時、『アンカー』というものを指定します。
その『アンカー』にかかれていた内容がそのまま能力となり、使用が可能とります。
何を得るかはわからない。まさに、【気分次第】な能力です。



原則ルールとして、一回の対戦に対して一回のアンカー。
つまり、どんな悲惨な能力がでてもあなたはその相手をその力で倒さねばなりません。
アンカー内容が『〜〜〜の能力』『〜〜〜〜する能力』といった具合に、最後に『能力』といった言葉が無ければアンカーは自動で再指定されます。

(;^ω^)

(;^ω^)「よ、よくわかんないけど……なんか嫌な予感がするお……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:15:30.32 ID:ElBo9ml3O


(;^ω^)「でも、まぁ、あとは信じるしかねぇお!どうせこのままじゃモララーにはやられちまう!」

「頼んだみんな!!モララーを倒す為に、みんなの厨二妄想をぶつけてくれお!!指定アンカーは……!!



>>92!!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:18:50.90 ID:ElBo9ml3O

『能力が決まりました。』

[92]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 2010/10/22(金) 23:17:25.28 ID:cJ0VI2QO0
AAS
手から溢れんばかりのコーラを出す能力


(;^ω^)「まじかよォォォォォォォ!!!!」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:21:56.40 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「やべぇ、やべぇお!!」

しかし、決まったものは決まったものだ。
モララーと戦う間は、この力で戦わなければならない。

しかし、コーラ。
世界一ポピュラーな炭酸飲料だ。
その力を使えば、あの強敵、ザ・ワールドを使うモララーを倒す事が出来

(;^ω^)「出来るわけNEEEEEEEEEEEE!!!!」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:27:52.34 ID:ElBo9ml3O

試しに出してみた

( ^ω^)「………」

どばー!!!!

手がベタベタになった。


( ゚ω゚)「ふざけんなよオイィィィィィィィィィィ!!!!!!!」





そこでブーンは、あ、と気付く。
大声を出してしまった。

(;^ω^)「しまっ……」

言った時にはもう遅い。声を聞き付けたモララーが、こちらを向いていたのだった。

( ・∀・)

( ・∀・)「ああああああああぶうううううううううん君みっけェェェェェェェェェェ!!!」


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:33:35.04 ID:ElBo9ml3O
( ・∀・)「えへへ見つけたよォォォォォォォ!!!ちょっと時間止めてそっちいくから待ってててててててててててねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

(;゚ω゚)「こんにちわモララーさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!喉かわいてませんかァァァァァァァ!!!」

ブーンは本気でコーラを噴出。
水圧を上げれば、とは思ったが本気の出力でようやくホースを指で押さえてちょっと強くするアレ程度だった。
小学生かよ。

(;・∀・)「はっ!?」

しかし、モララーは初見である。意表をつかれ、ザ・ワールドを無意識に展開してしまった。

(;・∀・)「しまった………」

この距離では、時を止めたままブーンに到達出来ない。明らかに失敗してしまった。

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:38:37.95 ID:ElBo9ml3O
しかし、ならばモララーにもやる事はある。
この黒?茶色?の物体を確かめる事だ。

( ・∀・)「一見コーラにも見えるが、まさかそんなわけがないし…」

この戦いは「最強能力決定戦」。自分のような、チート能力ばかりが集まるはずだ。
まさかコーラを噴出する力などが混ざっていれば、失笑ものだ。

となると、科学薬品か?しかし、この液体が地面に付着してもなんの変化もない。
いやいや…まず、物理法則に従ってくれるのかも怪しい。能力とは得てしてそういうものだ。

( ・∀・)「ならば、避けて様子をみるしかないか――――――時は動き出す」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:44:46.98 ID:ElBo9ml3O
(;^ω^)「んお!?」

気付くと、モララーが右に移動していた。
恐らくザ・ワールドを使ったのだろうか。コーラを避ける為に。

( ^ω^)

( ^ω^)(コーラをwwww避wwwwけwwwwるwwww為にwwwwwww)

目の前で繰り広げられる、能力の最高の無駄遣いに吹き出しそうになりながら
このチャンスを逃す手立てはない、とブーンは踵を返し、ダッシュで逃げた。


(;・∀・)「あ、おい!!」

(;^ω^)「失礼します!」

とにかく、まず逃げ込め。最大限にコーラを利用出来そうな場所に。
ブーンはそう自分に言い聞かせながら、学校内を走る。

(;^ω^)「………!!あそこなら――――!!!」


逃げ込んだ先は、理科準備室。

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:51:19.56 ID:ElBo9ml3O
幸い、鍵は空いている。と言うより、閉まらないのだ。
もしかしたら他の部屋も全てそうなのかも知れない。

(;^ω^)「つまり、あいつに見つかるのも時間の問題………!!」

なんとかしないと、とブーンは理科準備室にある戸棚を調べあげる。
理科の授業なんざ寝てたからわからないが、もしかしたらコーラを究極の兵器にするものがあるかも知れない。



しかし、ない。


唯一期待していたメントスですら、理科準備室には存在しなかった。
こうしてる間にもあのモララーが近づいて来ているかと思うと、脂汗が止まらないブーンだった。

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/22(金) 23:57:06.53 ID:ElBo9ml3O

(;^ω^)「やべぇお……!このままじゃ、このままじゃあ……!!」

いそがしく手を動かすブーンだが、期待はずればかりだ。
それどころか、焦った結果だろうか。

(;^ω^)「んおおおおおお!!?」

バサバサバサバサッ!!と
戸棚の中にある資料や教材をぶちまけてしまった。
その勢いに負け、その資料やら何やらの下敷きになるブーン。

(;^ω^)「あいててて………」

生物の資料やら天体の資料やらがごちゃ混ぜに体の上に乗っていたので、それをどけようと手に取った時。


―――ブーンは、その資料の中にある種の希望を見た。

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:04:05.64 ID:ElBo9ml3O
( ^ω^)「………」

(;゚ω゚)「………お。」

まさか。ではあるが。

『敵の力』

『【世界《ザ・ワールド》】』。

『時間を止める。』

『僕の力』

『【気分次第《アンカーテイク》】。』

『この能力はまさに気分次第』。

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:05:10.76 ID:4gYOzM6fO
『[92]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 2010/10/22(金) 23:17:25.28 ID:cJ0VI2QO0
AAS
手から溢れんばかりのコーラを出す能力』

『近づけない。近づいたら時を止められて負ける』

『つーか何をしようにも時を止められたら終わり』

『避けられるから終わり』

『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』

『【気分次第《アンカーテイク》】』

この能力は―――誰の気分次第?

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:10:54.19 ID:4gYOzM6fO
一方、モララー。
渡り廊下を少し抜けて、今はブーンを探していた。

( ・∀・)「………」

もはや、怒りもなかった。

あの後、あのあまりにも変化のない、地面に落ちたままの液体を調べてみたところ

本当にコーラだったのだ。

( ・∀・)「もうなんか、怒るとかそういうのじゃないこれ。やばいおれ。なんかやばいおれ」

見つけたらどうしてくれよう。
爪はがす?骨を折る?
少なくとも小一時間は悲鳴を聞かなければ気が収まらなさそうではあった。

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:14:10.85 ID:4gYOzM6fO
そんな時に、モララーは大声を聞いた。

「出てこいや、もららぁあああああああああ!!!!」

( ・∀・)「………!!」

あのブーンという少年だ。しかし、声が聞こえてる場所がおかしい。おかしすぎる。
声が聞こえている場所に寄る。案の定、すぐ見つかった。

( ^ω^)

校庭の、ど真ん中だ。

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:19:03.20 ID:4gYOzM6fO
( ・∀・)「………は?」

モララーはブーンがどの部屋に隠れているかを探索中だった。
声がしたから、窓を抜けてベランダに乗り出すと

( ^ω^)「………」

先ほどまで逃げ惑っていた少年が、そこに仁王立ちでいた。

( ・∀・)

( ^ω^)

( ・∀・)「………一つ、聞かせろ」

自らがここまで落ち着いている事に、少し驚きながらも続ける。

( ・∀・)「お前の能力はなんだ?」

( ^ω^)

目線の遥か先にいた少年は、答える

( ^ω^)「手から溢れんばかりのコーラを出す能力」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:23:19.07 ID:4gYOzM6fO
( ・∀・)「………は」

( ・∀・)「はははははははははは」

(#・∀・)「ブチ殺ォォォォォォォす!!!」

モララーは、ベランダから飛び降りた。着地時の衝撃は…まぁいい。スタンドでどうにでもなる。
もう少し近づくだけだ、そうすればザ・ワールドを有効活用でき、そして

(#・∀・)(そっからは離さねぇ!!じわじわとなぶり殺してくれる!!)

そして、落下。しかしブーンはこちらに右手を向け、何かを呟く。

( ^ω^)「僕は、嘘なんかついてないお。溢れんばかりのコーラを出す能力。今回の指定アンカーはそれだった」

(#・∀・)「は!!?」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:27:57.98 ID:4gYOzM6fO
( ^ω^)「コーラを出すんだお。溢れんばかりのコーラを。嘘なんかついてないお」

よく見れば、前に出されたブーンの右手はぶるぶると震えていた。

(#・∀・)「………」

なるほど、何かのハッタリか。
まぁそれもどうでもいい。俺はブーンを殺す。それだけだ。
もう少し。

もう少しで、ザ・ワールドが有効活用出来る範囲に届く。

( ^ω^)「嘘はついてないお」

少年は、まだうわごとのように呟いていた。

(#・∀・)「うるせぇよ!!もういいこれが最後だ!!


ザ・ワールドを発動させる!!」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:30:01.69 ID:4gYOzM6fO
( ^ω^)「だから」

死んじゃったらごめんなさい。

ブーンはそう呟いた。

同時に

(#・∀・)「ザ・ワー………」

時を止めるべく、モララーの左側にあの黄金のフォルムをした人型スタンドがあらわれる。

あらわれた、のだが。

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:31:20.07 ID:4gYOzM6fO







モララーの目の前に、巨大な岩の塊が現れた。







207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:32:57.11 ID:4gYOzM6fO
( ・∀・)

(;・∀・)「……え?」

状況把握。
眼前に、に直径10km以上あるアホみたいな岩出現。


以上、状況把握終了。

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:36:23.66 ID:4gYOzM6fO
(;・∀・)「とっ!時よ止まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

自分に向かってきた岩の塊?は一時的に止まった。

しかし、しかし。

止めたところでどうする。

殴り潰す?無理。でかすぎる。
避ける?どこに?無理。絶対無理。

つーかまずこれなに?え、どうしたらいい?

(;・∀・)「う、うわあああああああああああ!!!!」


対処を考えるのに要する時間は、止めた時間では足りなかった。


時は動き出す。


その岩の塊に、モララーは押し潰されてしまった。

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:41:51.78 ID:4gYOzM6fO
( ^ω^)「………」

モララーだった残骸を見るブーン。
どういうわけか、街は無傷だった。それに関しては、まぁ後で考えようか。

一言、言った。

( ^ω^)「………誰が」

( ^ω^)「誰がコーラを、炭酸飲料だけだと言った。」

( ^ω^)「誰がコーラを、小惑星コーラ (504 Cora)は含めないと言った。」


「コーラ (504 Cora) は、小惑星帯に位置する小惑星である。
ソロン・アーヴィング・ベイリーがアレキパで発見し、インカ神話の創造神であるビラコチャの4人の息子の1人の妻、コーラにちなんで名づけられた。」

――――Wikipediaより、引用。

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:46:09.05 ID:4gYOzM6fO
理科準備室で、小惑星帯の星の名前のある資料を見る事が出来て本当に良かった。

そして僕の能力。
【気分次第《アンカーテイク》】。

他人に決められる能力とは、めんどくさいものだとは思ったが、

(;^ω^)「なるほど、こりゃいい加減で気分次第な能力だお…」


こうして一つの戦いが、終わった。

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:49:42.59 ID:4gYOzM6fO

同刻、VIP内のデパート。

('A`)「ふう、なかなか強かったなこいつ……」

('A`)「でもまぁ、関係ないか。この能力があれば」


('A`)「【一方通行《アクセラレータ》】。こりゃ便利だな。」

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:53:26.31 ID:4gYOzM6fO
――――同刻、アーケード街

( ´∀`)「………うーん」

( ´∀`)「こりゃチートだモナ」

( ´∀`)「【百式観音】。半端じゃねえっす」


――――

川 ゚ -゚)「あらあら、結構強いなこれ」

川 ゚ -゚)「【月火水木金土日を操る程度の能力】。一週間少女か」

川 ゚ -゚)「パチェはあんま好きじゃないがなぁ」

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:57:01.32 ID:4gYOzM6fO
―――――某所

从'ー'从「『ごめんねペニちゃん。友達だったけど』」

从'ー'从「『あなたの事は3秒くらいなら忘れ、あれ誰お前?』」

从'ー'从「『なんてね。』」

从'ー'从「『………【大嘘憑き】《オールフィクション》か。球磨川君はこんな気持ちだったのかな?』」


――――――



300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/23(土) 00:59:01.49 ID:4gYOzM6fO
それぞれが自分の力を、理解した。
それぞれが自分の理を、理解した。
それぞれが自分の道を、理解した。

この戦いはまだまだ激戦になりそうである。





第一話、終わり。


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