( ^ω^)はあらゆるチート達と闘うようです

79 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 19:46:11.50 ID:JieEbOPA0
( ^ω^)はあらゆるチート達と闘うようです

第八話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
そして迎えたのはループした世界。
ロマネスクと世界改変の為に現れた『ダイアグラム』という存在たち。
そこから放たれた、『ё』とは。

89 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 19:49:50.19 ID:JieEbOPA0
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「〜能力」と、最後に「能力」とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき、一回ずつ出来る。

今まで出てきた能力
『境界を曖昧にする能力』
『あらゆる値を2倍から1/2までの範囲で変更できる能力』
『触れた物体の時を巻き戻す能力』
『無敵のスタープラチナ・ザ・ワールドを自由に使える能力』
『相手の足の小指が色んな物の角に強打する能力』
『5本だけ縫い針をどんな場所にでも生み出せる能力』

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/05(水) 19:53:30.01 ID:JieEbOPA0
例えば。
それはいつでもどこでもあって。
気付けばそれはそこにあって。
気付かなくてもどこかにあって。
気付いた頃にはおしまいだ。
気付かなかったなら、なおひどい。

卑劣な力、卑怯な力。

だから彼は、誰からも忌み嫌われる。
知らず知らずと歪曲してゆくその心を

誰も良しとはしなかった。

103 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 19:57:50.64 ID:JieEbOPA0
最初に、声が出なかった。
次に表情が作れなくなった。

最後に張り付いたのは、たった一言、その挨拶。

(=゚ω゚)ノ「いよぅ」

自分の名前だけを呼び続けた。




《キャラクタ》の全てを形作った彼の能力は、【負け犬の抵抗《チキンテイク》】と呼ばれた。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/05(水) 20:02:00.25 ID:JieEbOPA0

―――――――

「はぁっ―――はぁ――――!!!」

(; ω )「くそっ……」

何が何やらわからない。

僕は、何をされている?

モナーは、どこにいった?

(; ω )「……」

考えている暇はないように思える。

まぁ、正直に言えば、それすらもわからないのだが。

(; ω )「……」

糞。

畜生。




いつから、攻撃を受けているんだ。

114 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:05:48.44 ID:JieEbOPA0


(; ω )

(; ω )


(; ω )「―――――――くそ」



選択肢は、他に無い。
躊躇っている時間も、もう無い。





ならば。







(; ω )「【気分次第《アンカーテイク》】ッ!!!!」

125 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:09:52.34 ID:JieEbOPA0
―――――――

(; ω )「……どうも、皆さん」

(; ω )「今回の敵は、不明」

(; ω )「能力も、不明」


(; ω )「……」


(; ω )「……指定アンカーは―――――――」



―――――――>>140

159 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:14:47.39 ID:JieEbOPA0
『能力が決定しました。』


>>140 この物語を終わらせる能力


(; ω )

(;^ω^)「……あらら、ついに、か」

169 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:17:22.34 ID:JieEbOPA0

(;゚ω゚)



全てが白い線のようになってゆく。
暗闇が取り外されて、世界は光だけになる。


走馬灯のように流れる記憶。


「―――――――ああ」


一番大事なものは、なんだった?

183 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:21:36.40 ID:JieEbOPA0

―――――――

かたん、と
誰かがパソコンを静かに閉じた。


「……なーんていうか」

「あっけない終わり方……だよなぁ」

それに、誰かが返した。

「うーん……まぁ、チートだし。これはこれでありなんじゃねーのか?」

「……なんか免罪符みたいになってきたな、その言葉」

「……チートねぇ」

「いや、納得してないわけじゃないよ。みんな頑張ったと思うぜ」

「ブーンも、内藤も、あと西川もか」

「でも結果的には、ロマネスクの望んだ形だろこれ」

「……そう、だけど」

192 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:22:47.74 ID:JieEbOPA0

「……なぁ」

「ん?」

「結局最強の能力って、なんだったの?」


「……そりゃあお前、決まってんだろ」

「?」












「お前の一番好きな能力だよ」

209 名前: ◆BnhUepkPaA 投稿日:2011/10/05(水) 20:27:21.24 ID:JieEbOPA0
あなたの力は、今回の最強能力決定戦でも希有な存在です。
それは、「誰かに能力を決めてもらう能力」といったところです。
あなたがこの能力を使った時、『アンカー』というものを指定します。
その『アンカー』にかかれていた内容がそのまま能力となり、使用が可能とります。
何を得るかはわからない。まさに、【気分次第】な能力です。
原則ルールとして、一回の対戦に対して一回のアンカー。
つまり、どんな悲惨な能力がでてもあなたはその相手をその力で倒さねばなりません。……





さよならだお、そしてありがとう。

桁外れで予想不可能。
規格外で荒唐無稽。

どこまでもチープでチートな、君たちよ。


あなたが掴んだこの未来は、あなたが選んだこの結末は


幸せと言えるものだったかお?



( ^ω^)はあらゆるチート達と闘うようです

終わり。


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