川д川 カラフル!のようです (-_-)

2 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:14:51.19 ID:N+MEsOTU0

○登場人物紹介

川д川
通称・貞子。高校一年生。SF研究部所属。
人の周りに様々な色のもや、通称『カラー』が見えることがある。

lw´‐ _‐ノv
通称・シュー。貞子のクラスメイト。SF研究部所属。

(-_-)
通称・ヒッキー。貞子のクラスメイト。SF研究部所属。
ほとんど感情を見せることはない。

川 ゚ -゚)
通称・クー。貞子のクラスメイト。SF研究部所属。
本名は素直クール。
貞子に見える『カラー』を消滅させるため、貞子に協力を求める。

( ・∀・)
通称・モララー。SF研究部部長。高校二年生。
貞子に交際を申し込むが、現在保留中。


5 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:18:01.75 ID:N+MEsOTU0

('A`)
通称・ドクオ。SF研究部所属。高校一年生。

( ^ω^)
通称・ブーン。SF研究部所属。高校一年生。
本名は内藤ホライゾン。内藤グループの跡取り息子。

(・∀ ・)
またんき。貞子の弟。

( ゚д゚ )
ミルナ。貞子とまたんきの父。

ミセ*゚ー゚)リ
ミセリ。ヒッキーの母。
貞子の母・ペニサスの旧友。

(゚、゚トソン
ペニサスの母。貞子とまたんきの祖母。


7 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:21:24.39 ID:N+MEsOTU0

夏休みも終わり、二学期が始まってから早一週間。

まだまだ残暑の厳しい日も多いですが、少しずつ秋の足音が聞こえてくるのを感じます。

いつものように放課後、部室で何気なく過ごしていると、シューさんがこう切り出しました。

lw´‐ _‐ノv「そういえばさ……このクラブって、全然まともな活動してないのに、
       よく学校から公認されてるよねぇ」

( ・∀・)「ああ、そのことだけどね、今月末の文化祭で出し物をするよ」



〜 川д川 カラフル!のようです (-_-) 第六話 〜


8 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:24:26.94 ID:N+MEsOTU0

川д川「出し物、ですか……?」

( ・∀・)「一年に一度、ここでちゃんとやっておかないと、公認を取り消されちゃうからね」

川д川「でも……私たち、SFっぽいことなんて全然やってませんけど、どんな出し物をするんですか?」

( ・∀・)「うん、今年はゲームを作って、体験プレイコーナーを設置しようと思ってる」

川;д川「ええっ!? ゲームを作るなんて、すごく大変なんじゃないんですか?」

( ・∀・)「実はね、ゲーム自体はもうだいたい出来上がってるんだ。シナリオは僕が書いて、
      プログラムはドクオ、絵はブーンに担当してもらった」

川д川「なるほど……どんなゲームなんですか?」

( ・∀・)「百聞は一見にしかず。まあ、ちょっとやってみてよ」



そう言うとモララー先輩は、ノートパソコンを開き、ゲームを起動させました。


10 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:27:23.13 ID:N+MEsOTU0

lw´‐ _‐ノv「このタイトル画面……いかにも大きいお兄さん達が喜びそうな絵だね」

( ^ω^)「今はやりの『萌え』要素をふんだんに取り込んでるお!」

              コスモエンジェル
( ・∀・)「タイトルは、『宇 宙 天 使  ヘリカルこのは』。
      近未来を舞台にしたシミュレーションゲームだよ」

川;д川「……」

ゲームを開始すると、イントロダクションのテロップが流れます。

「時は近未来。
人類は既に宇宙への進出を果たしており、星間貿易も盛んだった。
宇宙治安管理局は、星間貿易会社サスガトレーディングが怪しげな計画を進めているという情報を掴む――
サスガトレーディングの持つ『ブラクラ』の力には、並の兵器では対抗できない。
白羽の矢が立ったのは、唯一『ブラクラ』に対抗することができる武器『ファンクション』を
使いこなす力を持ったヘリカルこのは。
今、宇宙史に残る壮大な戦争が巻き起ころうとしている――」


ゲームの本編は、情報を集めたり、敵と戦ったりしながら謎を解いていくといった具合です。


15 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:30:43.57 ID:N+MEsOTU0

川д川「なるほど……なかなか面白そうですね」

('A`)「ちゃんとフラグを立てないと先には進めないからな」

lw´‐ _‐ノv「ドクオのフラグはいっこうに立たないもんねぇ」

(#'A`)「うるせぇ!」


川д川「でも……私たちにお手伝いできる事はあまりなさそうですね」

( ・∀・)「いや、あと大事な工程が残ってるんだ」

川 ゚ -゚)「それは?」

( ・∀・)「声のアフレコだよ。声優はみんなにやってもらいたいんだ」

川д川「なるほど……でも、声優なんてできるかな……」

( ・∀・)「大丈夫、僕が演技指導するから」


18 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:34:16.19 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「それじゃあ、配役について説明するよ」

( ・∀・)「まず、主役のヘリカルこのは役だけど、シューちゃんにお願いしたい」

lw´‐ _‐ノv「オッケー、任せてよ」

( ・∀・)「次に、このはの上司。局長・ハロー役に、クーさん」

川 ゚ -゚)「了解」

( ・∀・)「それから、このはのサポーターである参謀・ダイオード役に、ヒッキー」

(-_-)「はい……」


( ・∀・)「ここからは敵役だけど、サスガトレーディングの社長・アニジャ=サスガ役はドクオ、
      副社長のオトジャ=サスガ役はブーンに頼むよ」

('A`)「わかりました」

( ^ω^)「把握ですお!」


19 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:37:21.94 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「そして、このはのライバルで、サスガトレーディングからの刺客・イモジャ=サスガ役に
      貞子ちゃん、お願いできるかな?」

川д川「は、はい」

( ・∀・)「最後に、僕はサスガトレーディングの専務・ロマネスク役だよ」



( ・∀・)「じゃあ、早速声録りさせてもらっていいかな?」

lw´‐ _‐ノv「ふふ、主演か……衣装やメイクはどうしようかな……」

川;д川「シューさん……声だけだから、衣装もメイクもいりませんよ……」

lw´‐ _‐ノv「何言ってるのさ貞子、雰囲気作りだよ、雰囲気作り!」

lw´‐ _‐ノv「貞子も、ちゃんと雰囲気作っておかないと、いい演技できないぞ?」

川;д川「はぁ、そういうものですか……」


23 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:43:54.94 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「じゃあ、まずはこのはと局長ハローの出会いのシーン、いってみようか」


                 コスモエンジェル
lw´‐ _‐ノv「え……わたしが『宇 宙 天 使』に……?」

川 ゚ -゚)「ああ、君は『ファンクション』を使いこなせる希少な能力の持ち主らしいからね」

(-_-)「『ファンクション』を使いこなせるのは、一億人に一人と言われている……」

lw´‐ _‐ノv「わかりました……宇宙の平和は、わたしが守ります!」



( ・∀・)「うん、みんないいよ。シューちゃんはすごく筋がいいね」

                                      エンジェル
lw´‐ _‐ノv「今のわたしはヘリカルこのは……宇宙の平和を守る 天 使 だから!」

川;д川「すごい……なりきってますね……」


26 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:47:58.35 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「よし、次のシーンはいよいよクライマックス。このはとイモジャ、最後の戦いだよ」


川д川「み、見つけたのじゃ、ヘリカルこのは! 今度こそ覚悟するのじゃ!」

lw´‐ _‐ノv「イモジャちゃん……わたしたちは、どうしても戦わなくてはならないの……?」


( ・∀・)「なかなかいいよ、二人とも。貞子ちゃんは、もうちょっと怒りを込めた感じがいいかな」

川д川「は、はい」


lw´‐ _‐ノv「駄目だよ貞子、ちゃんと役に入らなきゃ……」

川д川「すみません……」

lw´‐ _‐ノv「ほら、イモジャの衣装、『漆黒のスクール水着』を着て!」

川;д川「い、いえ、それは遠慮しときます……」


28 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:51:54.97 ID:N+MEsOTU0

l从・∀・ノ!リ人「くらうのじゃ! イモジャ・ブラクラ・バスター!」

*(;‘‘)*「くっ……ハイパー・リフレクション!」

/ ゚、。 /「今だ、このは!」

*(‘‘)*「やるしかないんだね……いくよ! ギガ・セキュア・ブラスター!」



l从;-∀-ノ!リ人「うぅ……イモジャの負けなのじゃ……。さあ、とどめを刺すのじゃ」

*(‘‘)*「イモジャちゃん……あなたが本当に、サスガトレーディングを変えたいと思ってるのなら、
     わたしたちと一緒に戦おう!」

l从;・∀・ノ!リ人「このはちゃんは、こんなイモジャを許してくれるのじゃ……?」

*(‘‘)*「もちろんだよ。あなたが、一番苦しかったのはわかってるから……」

l从;∀;ノ!リ人「うぅ……ありがとうなのじゃ、イモジャが間違ってたのじゃ……」

*(‘‘)*「ううん、こっちこそ、わかってくれてうれしいよ。よろしくね、イモジャちゃん」


30 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:55:06.28 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「うん、なかなかいい感じに仕上がってるね」

声を乗せたアニメーションを見て、モララー先輩が言いました。

( ^ω^)「感動のシーンだお! イモジャが改心して、このはの仲間になるこのシーンは、
       いつ見ても泣けるお……」

('A`)「なんか結構ありがちな気もするけどな……」

( ^ω^)「それがいいんだお! 『お約束』であり、『王道』なんだお!」


( ・∀・)「シューちゃんと貞子ちゃんの演技も、このシーンの盛り上がりに貢献してるね」

川*д川「そ、そうですか……?」

lw´‐ _‐ノv「わたしはあの時、確かにヘリカルこのはだった……」

川;д川「……」


( ・∀・)「じゃあ、次はいよいよサスガ・ブラザーズとの決戦シーンだね」


33 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 22:58:45.95 ID:N+MEsOTU0

( ´_ゝ`)「よくここまで来たな、ヘリカルこのは……だがそれもここまでだ」

(´<_` )「我々のサスガ・デュアル・ブラクラを食らうがいい!」

*(;‘‘)*「くっ……」

l从・∀・ノ!リ人「兄者たち……もう、やめるのじゃ」

( ´_ゝ`)「イモジャ! 我々を裏切るのか!?」

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者も、ちっちゃい兄者も、もう一度よく考えてほしいのじゃ……」

(´<_` )「知らんな……それなら、貴様もろとも消し去ってくれるわ!」

l从;∀;ノ!リ人「うぅ……」

*(‘‘)*「……あなたたち、許さない!」

/ ゚、。 /「このは、イモジャ! あの協力技を使うんだ!」

*(‘‘)*「わかってるよ、ダイオード……イモジャちゃん!」

l从・∀・ノ!リ人「……わかったのじゃ」


35 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:01:40.23 ID:N+MEsOTU0

( ´_ゝ`)「くらえ! サスガ・デュアル・ブラクラ!」(´<_` )

*(‘‘)*「いくよ!」

l从・∀・ノ!リ人「うん!」

*(‘‘)*「アンチブラクラ・ストリーム!」l从・∀・ノ!リ人

(;´_ゝ`)「……なん……」

(´<_`;)「……だと……」

*(;‘‘)*「ハァ……ハァ……」

l从;・∀・ノ!リ人「やった……のじゃ……?」

( ФωФ)「おっと、そこまでなのである」

l从;・∀・ノ!リ人「ロマネスク!」


37 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:04:19.62 ID:N+MEsOTU0

( ФωФ)「既にこの部屋は、ファンクションの使えない『マカー空間』にさせてもらったのである……
        ファンクションが使えなければ、何もできまい……?」

*(;‘‘)*「うぅ……」

( ФωФ)「貴様らも、サスガ・ブラザーズも消えれば、サスガトレーディングは我輩も物なのである。
        さあ、覚悟するのである!」

l从;・∀・ノ!リ人「もう、どうしようもないのじゃ……」

(´<_` )「マカー仕様・メガブラクラ!」

(;ФωФ)「がはぁっ!」

l从・∀・ノ!リ人「ちっちゃい兄者!」

(´<_` )「イモジャ……俺と兄者はもう駄目だ……すまなかったな……」

l从;∀;ノ!リ人「兄者……!」

(´<_` )「強く生きるんだぞ、イモジャ……」


39 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:08:13.90 ID:N+MEsOTU0

( ・∀・)「……よし、完成だね。みんな、ありがとう」

川д川「お疲れ様でした。こういうのも、なかなか面白いですね」

川 ゚ -゚)「これで、あとは文化祭当日を待つだけというわけだな」

( ^ω^)「お客さんの反応が楽しみだお!」

lw´‐ _‐ノv「でも、これ体験コーナーじゃエンディングまでたどり着けないよねぇ……」

('A`)「あくまで体験プレイだからな。あとはSF研究部のホームページから
    ダウンロードしてもらって、残りをプレイしてもらうしかないな……」


(-_-)「……」

川д川「そうそう、ヒッキーさ……」

lw´‐ _‐ノv「そうだ貞子、帰りに寄りたいところがあるから、一緒に来てよ!」


41 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:11:18.70 ID:N+MEsOTU0

川;д川「え? ちょっと、シューさん……」

川 ゚ -゚)「……」

私がヒッキーさんに話しかけようとすると、シューさんに無理やり
部室から連れ出されてしまいました。



川;д川「シューさん……寄りたいところってどこですか?」

lw´‐ _‐ノv「え? ああ、ちょっと急にあんみつが食べたくなってね……」

川д川「そうですか……でもそれなら、そんなに慌てなくても……」

lw´‐ _‐ノv「実は、持病の『20分以内にあんみつを食べないと死んじゃう病』が
       発症したんだ……」

川;д川「そんな病気あるんですか……?」


42 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:14:20.45 ID:N+MEsOTU0

そして文化祭当日――

案内役は交代で担当し、空いた時間は他の出し物を見て回ったりしています。


( ^ω^)「ただいまだお!」

lw´‐ _‐ノv「おかえり。なんか面白いのはあったかい?」

(*'A`)「ガールズバンドがライブをやってたから見てきたんだが、衣装が際どくてな。フヒヒ……」

川 ゚ -゚)「まったく……ライブを見に行って、音楽より衣装の感想が先に出るとはな……」

( ^ω^)「ゲームのほうの反応はどうだお?」

lw´‐ _‐ノv「特に絵の評判がいいよ。大きいお兄さんを中心にね……」

川д川「システムもわりと好評なんですが、ストーリーの評判はあまりよくないみたいですね……」

( ・∀・)「……」

川;д川「せ、先輩……元気出してください……」


43 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:17:25.02 ID:N+MEsOTU0

('A`)「次はクーと貞子ちゃんが休憩の番だから、行ってこいよ」

川 ゚ -゚)「よし。貞子、行くぞ」

川д川「あ、はい……」



川 ゚ -゚)「貞子……実は、さっきまた『カラー』の犠牲者が出た」

川;д川「えぇっ!?」

出店で買ったクレープを食べながら、クーさんが話し始めました。

川 ゚ -゚)「夏休み明けくらいまでは、『カラー』も大人しくて、出現してもすぐに消滅して
     いたんだけどな……。ここ数日、また勢いを増してるみたいだ」

川;д川「……」

川 ゚ -゚)「貞子……最近、ヒッキーとコミュニケーション取ってるか……?

川д川「……それが、最近はあまり……」


44 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:20:33.52 ID:N+MEsOTU0

川 ゚ -゚)「……何かあったか?」

川д川「それが、夏休み明けすぐの頃の話なんですけど、教室でヒッキーさんと話してたら……」




(-_-)「それで……」

川д川「へー、そうなんですかー……」

lw´‐ _‐ノv「お、貞子にヒッキー。最近二人、仲いいよね。実は、付き合ってたりして!?」

川;д川「ちょっとシューさん! 何言ってるんですか!?」
  _
( ゚∀゚)「お、なんだそうなのか? ネクラ同士、お似合いじゃねーか」

(-_-)「……」

川;д川「違います、そんなんじゃありません!」


45 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:23:16.68 ID:N+MEsOTU0

川д川「それ以来、お互いちょっと気まずくなってしまって……」

川 ゚ -゚)「ふむ……」

川д川「部室とかではできるだけ話しかけようと思ってるんですけど、
     なかなかタイミングがつかめなくて……」

川 ゚ -゚)「そうか……」

川д川「……」

川д川「そういえば……クーさんって、どうして『組織』とやらに所属することになったんですか?」

川 ゚ -゚)「……何故そのようなことを聞くんだ……?」

川д川「クーさんって、どこからどうみても普通の女子高生にしか見えないのに、
     なんでこんなことに携わることになったのかと思って……」

川 ゚ -゚)「……」


47 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:27:31.25 ID:N+MEsOTU0

川 ゚ -゚)「実は……これは死んだ母さんの遺志なんだ」

やっぱり……

川д川「……クーさんのお母さんって、製薬会社の研究所の所長をしていませんでしたか……?」

川;゚ -゚)「……何故それを……?」

川д川「その研究所に、私のお母さんも、ヒッキーさんのお母さんも勤めていたらしいんです」

川 ゚ -゚)「……なるほどな……」

川д川「……クーさんは、ヒッキーさんが何故感情を失ってしまったのか、
     そして『カラー』とは何なのか……本当は、ご存知なんじゃないですか……?」

川 ゚ -゚)「……いや、母さんなら何か知っていたかもしれないが、私は知らない」

川д川「そうですか……」


48 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:30:16.17 ID:N+MEsOTU0

川 ゚ -゚)「だが……おそらく、ヒッキーが感情を完全に取り戻せば、『カラー』も出現しなくなるだろう」

川д川「……」

川 ゚ -゚)「そして……そのためには、貞子がヒッキーとコミュニケーションを取り続けることが必要なんだ」

川 ゚ -゚)「今後も、なんとかヒッキーとコミュニケーションを取って欲しい」

川д川「はい……それは、ヒッキーさんのお母さんとも、約束しましたから……」

川ー川「それに……私自身も、やっぱりヒッキーさんには感情を取り戻してほしいですから……」

川 ゚ -゚)「……すまないが、よろしく頼む」




川д川「戻りました」

( ^ω^)「おかえりだお、貞子さんにお客さんが来てるお!」


50 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:33:31.20 ID:N+MEsOTU0

(・∀ ・)「あ、姉ちゃん!」

( ゚д゚ )「おー、さっちゃん。遊びに来たよ」

川д川「あら、お父さん、またんき、来てたんだ。ゲームのほうはどう?」

(・∀ ・)「うーん、絵とシステムはまあまあだけど、ストーリーはありがちだなー」

( ・∀・)「……」

川;д川「……先輩、私は面白いと思いますよ……?」


川д川「あ、お父さんもゲームやってくれたんだ。どうだった?」

(*゚д゚ )「ああ、このはちゃんとイモジャちゃんがかわいくてね……」

川;д川「お父さん!?」

( ^ω^)「いやー、お父さん、わかってますおね! この二人のキャラクターは……」

川д川「……」


52 名前: ◆Iu0alg2vgI 投稿日:2009/10/30(金) 23:36:49.17 ID:N+MEsOTU0

lw´‐ _‐ノv「あ、貞子! 一緒に占いの館に行こうよ」

川д川「あ、ごめんなさい……今から、ヒッキーさんと美術部の展示を見に行くので……
     シューさんも行きます?」

lw´‐ _‐ノv「そうか……いや、遠慮しとくよ」

川д川「そうですか……じゃあ、ヒッキーさん、行きましょう」

(-_-)「うん……」

lw´‐ _‐ノv「……」


いろいろと気になることもありますが、今は文化祭を目一杯楽しみたいと思います。

これも、私の望んでいた、カラフルな高校生活のひとときなのですから。



〜 川д川 カラフル!のようです (-_-) 〜

第六話完、続く



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