- 25 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:02:46.76 ID:4uvs13wo0
(;'A`)「やべぇ…」
VIP国を旅立って2日目、ドクオは魔物に囲まれていた。
(;'A`)「やっぱり、俺が一人旅なんて無理だったか…こんなところで俺、死ぬのか…」
次の瞬間、魔物たちはドクオに襲い掛かった。
(;'A`)「うわーーーっ!」
そして、ドクオは気を失った…
〜 ('A`)はエレメントマスターを目指すようです 第2話 〜
- 28 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:04:32.09 ID:4uvs13wo0
('A`)「うーん…ここはどこだ?」
( ^ω^)「気付いたかお?」
(;'A`)「うわっ!あんた誰だ!?」
そこにいたのは、背丈がドクオの膝程度までしかない、小人のような生き物だった。
( ^ω^)「僕は妖精のブーンだお!」
(;'A`)「妖精…そんなものが現れるなんて、やっぱり俺死んじゃったのか…」
( ^ω^)「違うお!君は死んでないお!」
( ^ω^)「魔物に襲われて瀕死だった君を、僕がここに運んだんだお」
ドクオがあたりを見回すと、そこは洞窟のような場所だった。
- 30 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:06:09.43 ID:4uvs13wo0
('A`)「そうか…するとあんたは、俺の命の恩人ってわけだな…」
( ^ω^)「まあ、そうなるかお」
('A`)「助けてくれてありがとう、ブーン」
ブーンは、照れながら微笑んでいる。
(;'A`)(それにしても、妖精ってこんな豚の化け物みたいなのだっけ…)
(;'A`)(妖精っていったら普通、もうちょっとかわいいもんじゃないか…?)
(;^ω^)「ちょ、豚の化け物はひどいお」
(;'A`)「ああ、すまん…って、俺の心読めるのか!」
( ^ω^)「ある程度は読めるお」
- 31 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:08:10.12 ID:4uvs13wo0
( ^ω^)「君は、『エレメントルーン』を持ってるおね」
('A`)「へ?エレメントルーン…?」
( ^ω^)「その、体に浮き上がった模様のことだお」
('A`)「ああ、悪魔の紋のことか…くそっ、これさえなければ…」
(;^ω^)「なんてこというんだお!それは選ばれた人間の証だお!」
(;'A`)「え…?そうなのか…?」
( ^ω^)「君は、エレメントマスターになろうとしているお」
('A`)「ああ…」
( ^ω^)「エレメントマスターになれるのは、そのエレメントルーンを持った人間だけだお」
(;'A`)「な…なんだと…」
- 32 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:09:49.52 ID:4uvs13wo0
('A`)「VIPでは、悪魔の紋を持った人間は迫害される…」
('A`)「でも、今のブーンの話が本当だとすると…」
('A`)「エレメントマスターになった初代国王は、エレメントルーンをもっていたはずだ」
('A`)「まさか、初代国王は自分に匹敵する力を得られる人間を封じ込めるために…」
( ^ω^)「とにかく、君にはエレメントマスターになる資質があるんだお」
( ^ω^)「僕の一族の使命は、エレメントルーンを持つ人間に力を貸して、エレメントマスターに導くことなんだお!」
(;'A`)「ほ、本当か…?」
( ^ω^)「だから、一緒にエレメントマスターを目指して頑張るお!」
('A`)「そうか…じゃあ、よろしく頼むよ」
- 33 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:11:47.26 ID:4uvs13wo0
('A`)「でも俺、剣の腕はからっきしでさ…」
('A`)「実際、ブーンに助けられなかったら危なかったしな」
('A`)「この先、危険な旅を続けられるか、なんだか不安になってきたよ…」
( ^ω^)「あぁ、それなら心配いらないお」
( ^ω^)「僕が力を貸せば、君はいくつかの魔法を使えるようになるお」
('A`)「ほんとか!?」
( ^ω^)「力を使いこなすには、慣れが必要だけど…」
( ^ω^)「君の『精神力』が上がれば、それだけ使える魔法は増えるお」
( ^ω^)「エレメントマスターになるには、高い精神力が必要だお」
( ^ω^)「僕の力を使いこなせば、それだけエレメントマスターに近づいてる証拠だお」
- 35 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:15:28.51 ID:4uvs13wo0
('A`)「そっか…とりあえず何か簡単に使えそうな魔法はないか?」
( ^ω^)「一番簡単なのは、『エナジーショット』だお」
( ^ω^)「手のひらを前に突き出して、そこから衝撃波を放つイメージをするお」
('A`)「あ、あぁ…こうか…?」
ドクオがブーンの言うとおりにすると、ドクオの手のひらから衝撃波が放たれ、岩を砕いた。
(;'A`)「おぉ…これはすごいな!」
('A`)「これなら、敵から離れて使えるし、うまくやれば無傷で戦えるな」
それから、ドクオはブーンにいくつかの魔法の使い方を教わった。
( ^ω^)「まだうまく使いこなせないのもあるけど、今のところはこんなもんだお」
('A`)「ああ…これならしばらくは旅に困らないよ。ありがとう」
- 37 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:17:08.67 ID:4uvs13wo0
('A`)「ところで、ブーンは俺をエレメントマスターに導いてくれるんだよな?」
( ^ω^)「そうだお!」
('A`)「じゃあ、守護精霊がいる場所なんかもわかるのか?」
( ^ω^)「残念だけど、それはわからないお…」
( ^ω^)「でもドクオは、ラウンジ国にいるという、守護精霊に詳しい人物を訪ねる予定だったお?」
('A`)「あ、あぁ…」
( ^ω^)「じゃあ、とりあえずそこに行ってみるお!」
('A`)「そうだな、行ってみるか!」
('A`)「…ところで、ここってどのあたりなんだ?」
( ^ω^)「ドクオが魔物に襲われた場所からそんなに離れてないお」
( ^ω^)「あと、北に2日くらい歩けばラウンジ国に着くお!」
('A`)「そっか…じゃあ、いくか!」
( ^ω^)「おー!だお!」
- 38 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:19:15.76 ID:4uvs13wo0
ドクオとブーンは洞窟を後にし、ラウンジ国へ向かった。
しばらく歩いたところで、また魔物に襲われた。
(;'A`)「く…やるしかないか…」
('A`)「エナジーショット!」
ドクオが放った衝撃波が魔物を吹き飛ばし、気絶させる。
('A`)「よし、これなら…戦える!」
( ^ω^)「ドクオは筋がいいお。この調子なら、どんどん使える魔法も増えるお」
その後も、何度か魔物に襲われたが、ブーンに教わった魔法で難なく撃退した。
そして…
('A`)「…お!見えてきたぞ、あれがラウンジ国か…」
- 39 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/14(金) 23:20:40.65 ID:4uvs13wo0
('A`)「そういえば、ブーンと一緒にいて怪しまれないだろうか…」
( ^ω^)「ああ、その点は心配いらないお。普通の人には僕の姿は見えないお」
ラウンジ国は、VIP国ほど大きくはないが、活気があって明るい街だ。
('A`)「さて、守護精霊に詳しい人物を探すか…」
('A`)「…」
(;'A`)「…どうやって探そう」
(;^ω^)「ちょ、考えてなかったのかお!?」
(;'A`)「うん、全く…」
しかし、その心配はすぐに杞憂となった。
(;'A`)「…」
(;'A`)「わかりやすっ!」
ドクオが目にしたのは、『精霊博士の家こちら⇒』と書かれた看板だった…
〜 ('A`)はエレメントマスターを目指すようです 第2話 fin 〜
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