('A`)はエレメントマスターを目指すようです

2 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:29:37.71 ID:leN3Qcm80

ドクオたちは、ラウンジ国から西の、キジョの国へ向かっていた。

( ^ω^)「キジョの国ってどういう所なのかお?楽しみだお」

(*'A`)「ああ、そういえばキジョの国は、女ばかりの国だって聞いたことがあるぞ…」

ミセ*゚ー゚)リ「あれ、ドクオ?にやけちゃってー、婚約者がいるんじゃなかったの?」

(;'A`)「も、もちろん俺が愛してるのはクーだけだ。これはキジョにどんな美人がいても変わらないぞ!うん」

ミセ*゚ー゚)リ「あはは、必死に否定するところがあやしーなー」

(;'A`)「お、大人をからかうなよ」

ミセ*゚ー゚)リ「あら失礼ねー、精霊に大人も子供もないんだから!」


4 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:33:03.99 ID:leN3Qcm80

('A`)「ところで、他に風の守護精霊と契約した人っていないのか?ミセリ、ずっと俺と一緒にいるけど…」

ミセ*゚ー゚)リ「んー、いると思うよ。ここにいるあたしは、『風の守護精霊』本体の、分身体みたいなものなの」

ミセ*゚ー゚)リ「だから、他にも風の守護精霊と契約した人がいたとしたら、同じように分身体の精霊がついてるはずだよ」

('A`)「ふーん…じゃあ、他に誰が風の守護精霊と契約してるかとかもわかるのか?」

ミセ*゚ー゚)リ「残念ながら、それはわからないな…」

ミセ*゚ー゚)リ「『風の守護精霊』本体が知ってる情報を、あたしが全部知ってるわけじゃないから」

('A`)「だったら、風の守護精霊って言うのはたくさんいて、ミセリはそのうちの一人って感じなのかな」

ミセ*゚ー゚)リ「うーん、ちょっと違うかな…」

ミセ*゚ー゚)リ「ドクオが契約したのは、あくまで『風の守護精霊』本体だからね」


5 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:35:50.83 ID:leN3Qcm80

ミセ*゚ー゚)リ「それで、ドクオはあたしを介して『風の守護精霊』の力を使えるっていうわけ」

ミセ*゚ー゚)リ「『風の守護精霊』の本体はあくまでひとつだけだよ」

ミセ*゚ー゚)リ「他の守護精霊も、だいたい同じような感じだと思うよ」

('A`)「なるほどな…」


そんな話をしているうちに、ドクオたちはキジョの国に到着した。

キジョの国は、城下町全体が巨大な城の中に収まっている。

(;'A`)「なんかすごいな…城塞都市って感じか…?」

('A`)「ま…まあ、とにかくこの国で情報収集しないとな…」

ドクオが街に入ろうとすると、二人の女の門番に制止された。

l从・∀・ノ!リ人「おまえは誰なのじゃ?キジョの国に何の用じゃ?」

('A`)「え…えっと、俺はVIP国から来た旅の者だけど…」

∬´_ゝ`)「キジョの国は女性だけの、男子禁制の国。男が立ち入ることは許されません」

l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ!捕らえられたくなかったら、とっとと立ち去るのじゃ!」


7 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:38:49.03 ID:leN3Qcm80

(;'A`)「ま、待ってよ…じゃあ、このあたりで神殿みたいな場所は知らないか?」

∬´_ゝ`)「ああ、もしかして水の神殿のことかしら?それなら、ここから西にいった場所にあるけど…」

l从・∀・ノ!リ人「水の神殿の鍵は、キジョの女王が管理してるのじゃ!男に立ち入りを許すはずはないのじゃ」



('A`)「うーん、困ったな…西のほうに水の神殿というのがあるのはわかったけど…」

('A`)「水の神殿に行っても中には入れそうにないぞ…」

('A`)「女王に会うにも、キジョの国には入れてくれそうにないしな…」

(;^ω^)「困ったおね…」

ミセ*゚ー゚)リ「ふっふっふっ…あたしにいい考えがあるよ」

('A`)「ん、何だ?」

ミセ*゚ー゚)リ「ドクオ…あなた、女装しなさい!」

(;'A`)「なんだと…?そんなことできるか!」


9 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:41:39.02 ID:leN3Qcm80

ミセ*゚ー゚)リ「えー、似合うと思うんだけどな」

ミセ*゚ー゚)リ「ドクオは華奢な体つきしてるから、バレないと思うよ」

('A`)「うーん…でも、キジョの国で情報収集するなら、それしか方法はないか…」

('A`)「でも、服とかは近くの宿場町で調達するとして、声だけはどうしようもないよな」

ミセ*゚ー゚)リ「ああ、それなら大丈夫」

ミセ*゚ー゚)リ「風の魔法の応用で、声を変えることができるよ」

ミセ*゚ー゚)リ「名づけて『ボイスチェンジャー』!」

(;'A`)「え…今名前付けたの…?」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだけど?」

(;'A`)(センス悪っ…)


10 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:45:34.09 ID:leN3Qcm80

( ^ω^)「ドクオ!準備できたお?」

川'A`)「ああ…でもこれ、本当にバレないか?」

ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫だよー、結構かわいいよ!」

川'A`)「じゃあ…行ってみるか」



∬´_ゝ`)「あら、旅の人?」

川'A`)「はい…実は、水の神殿に入りたいので、女王様に鍵をお借りしたいのですが…」

ドクオは、風の魔法で変えた女の声で話した。

l从・∀・ノ!リ人「わかったのじゃ!じゃあ、女王の間に案内するのじゃ」


川;'A`)(おいおい…男のときと、態度変わりすぎだろ…)


11 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:48:17.28 ID:leN3Qcm80

l从・∀・ノ!リ人「女王様、この者が水の神殿に入りたいとのことなのじゃ」

('、`*川「あら、旅の方?」

ドクオが案内された先にいたのは、まだ若く大人の色気が漂う女性だった。

川'A`)「はい、VIP国から来たドクコといいます」

('、`*川「私はこの国の女王ペニサス。キジョの国へようこそいらっしゃいました」

川'A`)「私はどうしても水の神殿に行かなければなりません」

川'A`)「水の神殿の鍵は、女王様が管理していると伺いました」

川'A`)「どうか、私に神殿の鍵をお貸しいただけないでしょうか?」

('、`*川「…」


13 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:51:18.54 ID:leN3Qcm80

('、`*川「あなた、殿方でしょう?」

川;'A`)「…!」

∬;´_ゝ`)「えっ…まさか!?」

l从;・∀・ノ!リ人「それは本当なのじゃ!?」

('、`*川「私には、少しだけど人の『オーラ』を感じる力があるの」

('、`*川「男と女のそれは違うから、すぐにわかるのよ」

川;'A`)「…」

(;'A`)「…すみません…」

l从#・∀・ノ!リ人「す、すぐにこの者を捕らえるのじゃ!」

('、`*川「その必要はないわ」


14 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:54:20.77 ID:leN3Qcm80

('、`*川「あなた…面白い子ね」

ペニサスは、ドクオをジロジロと観察した後、こう切り出した。

('、`*川「知っての通り、この国に男はほとんどいないわ」

('、`*川「でももちろん、子供を作るためには男が必要なの」

('、`*川「それで、たまにあなたのような旅人を捕らえて『種男』にしてるのよ」

('、`*川「まあ、生まれた子供が男の子だったら、すぐに他の国に養子に出しちゃうんだけど…」

('、`*川「あなた、よかったら『種男』としてこの国に残らない?」

('、`*川「普通は奴隷扱いなんだけど、あなたなら特別に貴族待遇でいいわよ」

∬;´_ゝ`)「じょ、女王様!」

l从;・∀・ノ!リ人「正気なのじゃ!?」


16 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 22:57:39.68 ID:leN3Qcm80

(;'A`)「…」

(;'A`)「い、いえ!俺には婚約者がいますので…」

ミセ;゚ー゚)リ(え…今の間は何?)

('、`*川「そう?残念ね、ちょっと好みのタイプだったんだけど…」

('、`*川「…いいわ。あなたの神殿への立ち入りを許可します」

('A`)「あ…ありがとうございます!」

('、`*川「特に鍵っていうものはないけど、私が念を送った人間は入れるようになるわ」

そう言ってペニサスは、ドクオの頭に手をかざし、念を送った。

('、`*川「気が変わってこの国に残る気になったら、いつでも言ってね」

(;'A`)「は、はぁ…」

ドクオはペニサスに恭しく頭を下げ、女王の間を後にした。


17 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:00:06.46 ID:leN3Qcm80

∬;´_ゝ`)「女王様…なぜあのような男に…」

('、`*川「…」

('、`*川「彼、似てるのよね…」

('、`*川「子供の頃、他国に養子に出された弟に…」

l从;・∀・ノ!リ人「…」

l从;・∀・ノ!リ人(そういえば、女王は昔、すごいブラコンだったと聞いたことがあるのじゃ…)

('、`*川「…」

('、`*川「…とにかく、あなたたちは早く持ち場に戻りなさい」

∬;´_ゝ`)「あ…は、はい!」

l从;・∀・ノ!リ人「失礼しますのじゃ」


18 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:03:19.44 ID:leN3Qcm80

(;'A`)「ふぅ…なんとか『鍵』をもらうことはできたな」

ミセ*゚ー゚)リ「よかったわねー、でもまさか女王様に一発で見破られるとはね」

(#'A`)「だから俺は女装なんて嫌だったんだ!」

ミセ*゚ー゚)リ「まあ、そうでもしないと女王様にも会えなかったわけだし…」

ミセ*゚ー゚)リ「でもなんで、あっさりドクオに鍵を貸してくれたのかなぁ?」

( ^ω^)「きっと、実はすごくいい人なんだお!」

ミセ*゚ー゚)リ「それだけかしら…」

(*'A`)「それはあれだ、俺があまりにも魅力的だからじゃね?」

ミセ*゚ー゚)リ「それはない(お)」( ^ω^)

('A`)「…」


19 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:06:23.54 ID:leN3Qcm80

ドクオたちは、キジョの国の城からさらに西へ向かった。

しばらく歩くと、荘厳な雰囲気の神殿を見つけた。

('A`)「…ここだな」

('A`)「ミセリとブーンの力を借りた時に見たイメージと同じだ」

('A`)「ここに、次の守護精霊がいるのか…」

ミセ*゚ー゚)リ「水の神殿っていうくらいだから、やっぱり水の守護精霊かな?」

( ^ω^)「とにかく、中に入るお!」

神殿の扉は固く閉ざされていた。

しかし、ドクオが扉の中央に埋め込まれた宝玉に手を触れると、たちまち扉に吸い込まれた。


22 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:09:45.35 ID:leN3Qcm80

('A`)「…ここは…」

気付くと、ドクオは神殿の中にいた。

部屋には、ドクオが入ってきた宝玉のついた扉の他に、ひとつの台座が立っていた。

('A`)「この台座は…何か書いてあるな」

('A`)「『守護精霊との契約を望むものは、ここに手を当てて念じよ』か…」

('A`)「…」

書かれていた通りにすると、どこからともなく声が聞こえた。

???「ようこそ、水の神殿へ…」

???「ここでは、あなたの知性を試させてもらいます」

???「さざ波ひとつない水面のような平常心で、問題に臨んでください…」


24 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:12:42.16 ID:leN3Qcm80

('A`)「知性か…望むところだ!」

???「でははじめます」

???「問題1」

すると、ドクオの目の前に、宝箱が2つと、一人の人間が現れた。

(-_-)「…」

('A`)「うわっ!…あんたが『水の守護精霊』か?」

???「その人間は私が作り出した幻の人間ヒッキーです」

???「2つの宝箱には、どちらかには『水の証』が入っていますが、もうひとつには罠が仕掛けられています」

???「そして、あなたはヒッキーにひとつだけ質問することができます」

(-_-)「…」

???「ただし、ヒッキーは正直者か、嘘つきかのどちらかです」

???「もし嘘つきである場合には、ヒッキーは嘘しか言いません」


25 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:15:26.06 ID:leN3Qcm80

???「それでは、ヒッキーに適切な質問をして、どちらかの宝箱に入っている『水の証』を手に入れてください」

('A`)「なるほどな…」

('A`)「ここで、『どちらの宝箱に水の証が入ってるか』と聞いても、正解は分からないというわけか…」

(-_-)「…」

('A`)「…」

('A`)「ヒッキーさん」

('A`)「あんたは、俺が『どちらの宝箱に水の証が入っているか?』と聞いたら、何て答える?」

(-_-)「…」

(-_-)「『水の証は、左の宝箱に入っている』と答えるよ」

('A`)「…なるほど、ありがとな」


26 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:18:17.52 ID:leN3Qcm80

ドクオが左の宝箱を開けると、そこには青く光る宝玉が入っていた。

???「…お見事です」

???「その質問なら、ヒッキーが正直者でも嘘つきでも、正解の宝箱がどちらかわかりますね」

すると、ヒッキーと二つの宝箱は消えた。

???「まあ、この程度の論理クイズは、貴方には簡単すぎましたか…」

('A`)「…」

???「それでは、問題2」

すると、部屋の壁の一部が動いた。

その先は、隣の部屋につながっていた。

???「隣の部屋に、移動してください」


27 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:21:16.22 ID:leN3Qcm80

隣の部屋の真ん中には大きな亀裂があり、向こう側には渡れそうになかった。

(;'A`)「な、なんだ…この部屋は…」

ドクオがいる側の反対には、長方形の形に縦に3つ、横に4つ、等間隔に計12本の柱が立っていた。

柱には、青い光を放つものと、光っていない柱があった。

また、いくつかの柱と柱の間は、ロープが張られたように、1本の光の線で結ばれていた。


――現在の柱と光の状態――

○―○―○―○
|  |  |  |
○―○―○―○
      |  |
●  ●  ○―○

〜〜〜〜〜〜〜〜〜←渡れそうにない亀裂

ドクオ→・

※○は青く光る柱、●は光っていない柱、―は柱と柱を結ぶ光


28 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:25:01.23 ID:leN3Qcm80

???「この12本の柱は、斬撃を与えると青い光を放ち、打撃を与えると光を失います」

???「そして、互いに光を放つ隣同士の柱の間は、光の線で結ばれます」

???「現在、光の線は正方形を4つ描いています」

???「あなたは、斬撃と打撃を2回ずつ使い、正方形を2つにしてください」

???「ただし、正方形は重なってはいけませんし、余計な線が残ってもいけません」

('A`)「なるほどな…」

('A`)「でも斬撃だの打撃だのって、向こう側には渡れそうにないしなぁ…」

ミセ*゚ー゚)リ「もう、ドクオ!あなたには魔法があるでしょ」

( ^ω^)「エナジーショットは打撃、ウィンディブレードは斬撃だお」

('A`)「…そうか!それなら亀裂の向こう側にある柱にも、斬撃と打撃を与えることができるな」


30 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:28:22.93 ID:leN3Qcm80

('A`)「となると、まずは…」

ドクオは、手前から1列目の、左から1番目と2番目の柱にウィンディブレードを当てた。


○―○―○―○
|  |  |  |
○―○―○―○
|  |  |  |
○―○―○―○


('A`)「次に…」

続いて、真ん中の列の左から2番目と、手前の列の一番右の柱にエナジーショットを当てた。


○―○―○―○
|     |  |
○  ●  ○―○
|     |
○―○―○  ●


('A`)「これでどうだ!」


32 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:31:17.78 ID:leN3Qcm80

???「お見事、正解です」

('A`)(何だ…この程度なのか…?)

???「では、次が最後の問題です」

???「あるところに、二人の男がいました」

???「一人は、とても裕福な暮らしをしていましたが、友達がいなくて孤独でした」

???「もう一人は貧乏で生活に苦労していましたが、良き友達に恵まれていました」

???「さて、この二人はどちらのほうが幸せな人生を送ったでしょう?」

(;'A`)(え…?急に何なんだ…?)

(;'A`)(幸せって、そんなのどうやってはかるんだ…?)

(;'A`)(いや、そもそもこれは知性を試す試練なのか…?)

('A`)「…」

('A`)「…!そうか!そういうことか!」


33 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:35:25.75 ID:leN3Qcm80

???「答えは出ましたか?」

('A`)「ああ、結論から言うと、答えは『わからない』だ」

???「それは、ギブアップということですか?」

('A`)「いや、そうじゃない」

('A`)「つまり、『二人の人間の幸せ』を比較することなどできないということだ」

???「…そうですね。それは、その通りです」

('A`)「でも、それだけじゃ、考えるのを放棄しているだけだ」

('A`)「重要なのは、人間というのは『分かってないことを分かったつもりになっている』ことがある、ってことだ」

('A`)「この問題の場合を例に取れば、誰かが誰かより幸せだと分かっているなんていうのは慢心だ」

('A`)「慢心を捨て、分からないことは素直に分からないと認め、答えを探し続けることが大事なんだ」

('A`)「自分の無知を知り、飽くなき知的欲求を持ち続けることが大事なんだ…」


36 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:38:31.70 ID:leN3Qcm80

???「…流石です。百点満点の答えですね」

???「私は最初に、『さざ波ひとつない平常心で問題に臨んで欲しい』と言いました」

???「人は知識を手に入れると、往々にして慢心に陥り、知的探究心をなくし、正常な判断力を失います」

???「貴方は、一時の感情や先入観に流されず、冷静に物事を判断ができる人のようですね」

???「そして、自らの無知を知り、知的探究心にあふれた人だとわかりました」

すると、ドクオの前に、ブーンより一回り小さいサイズの小人が現れた。

それは宙に浮いており、淡い青い光を放ち、水色のドレスを着た人間の女性のような姿をしていた。

(゚、゚トソン「おめでとうございます。貴方は、見事水の試練をクリアしました」

(゚、゚トソン「私、『水の守護精霊』トソンは貴方と契約を結びます」

(゚、゚トソン「貴方のことは百点満点と認めましたけど、これに満足せず二百点、三百点を目指して一緒に頑張りましょう」

('A`)「ありがとう。これからよろしくな」

ミセ*゚ー゚)リ「よろしくねー」

( ^ω^)「よろしくだお!」


37 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:41:29.98 ID:leN3Qcm80

('A`)「じゃあ、早速だけど、次の守護精霊を探そう」

('A`)「トソン、よろしく頼むよ」

(゚、゚トソン「わかりました」

('A`)「…」

(゚、゚トソン「…」

( ^ω^)「…」

('A`)「これは…洞窟かな…」

( ^ω^)「僕は、南のほうから力を感じるお」

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、南のほうにある、洞窟みたいな場所ってことだね!」


38 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/08/20(木) 23:44:59.05 ID:leN3Qcm80

('A`)「ここから南っていうと…ニューソク国だな…」

('A`)「…」

(゚、゚トソン「どうかしましたか?」

('A`)「…いや、ちょっとあんまりよくない噂を聞いたことがあってな…」

(゚、゚トソン「…」

('A`)「まあ、行くしかないか!それじゃあ、ニューソク国目指して出発だ!」

( ^ω^)「出発だお!」

ミセ*゚ー゚)リ「おー!」


ドクオたちは、水の神殿を後にし、南へ向かった。



〜 ('A`)はエレメントマスターを目指すようです 第4話 fin 〜

To be continued....



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