- 2 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:41:19.47 ID:CyN25Q8c0
○登場人物紹介
('A`) ドクオ
VIP国出身。
婚約者クーとの結婚をクーの父親に認めてもらうため、エレメントマスターを目指して旅をしている。
川 ゚ -゚) クー
ドクオの婚約者。
VIP国騎士団所属。
ノパ听) ヒート
クーの姉。
VIP国騎士団副団長。
(`・ω・´) シャキン
クーとヒートの父親。
VIP国騎士団団長。
(´・ω・`) ショボン
シャキンの弟。クーとヒートの叔父。
バーボンハウス『ショボン』を経営する。
从 ゚∀从 ハインリッヒ
ラウンジ国在住の精霊博士。
守護精霊に詳しい。
- 3 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:44:21.98 ID:CyN25Q8c0
○精霊・妖精紹介
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ
風の精霊。風の守護精霊の分身。
羽の生えた妖精のような姿で、かすかに緑色の光を放っている。
(゚、゚トソン トソン
水の精霊。水の守護精霊の分身。
水色のドレスを着た人間の女性のような姿で、かすかに青い光を放っている。
( ФωФ) ロマネスク
火の精霊。火の守護精霊の分身。
猫顔猫耳で貴族のような服を着ており、かすかに赤い光を放っている。
( ´∀`) モナー
土の精霊。土の守護精霊の分身。
白い体で猫のような耳が生えており、かすかに黄色の光を放っている。
( ^ω^) ブーン
導きの妖精。
白い体の小人のような姿をしている。
ドクオをエレメントマスターにするために協力する。
- 4 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:47:43.13 ID:CyN25Q8c0
○用語説明
・エレメントマスター
全ての守護精霊と契約を結び、その力を手に入れた者の称号。
VIP国では英雄視されるが、今までにエレメントマスターになった者はほとんどいないらしい。
・エレメントルーン
成長と共に、この紋様が体に浮かび上がる者がいる。
VIP国では『悪魔の紋』と呼ばれ、これを持つものは『悪魔の子』として忌み嫌われる。
しかし、実はエレメントマスターになれるのはエレメントルーンを持つ者だけらしい。
・守護精霊
世界のどこかに、『火』『水』『風』『土』『光』『闇』の6体の守護精霊がいると言われる。
その試練を乗り越え契約を結ぶと、その力を借りて魔法を使うことができる。
・精霊
守護精霊と契約を結ぶと、その分身体である精霊が仲間に加わる。
術者は、この精霊を介して守護精霊の力を使うことができる。
※この分身体の精霊を指して『守護精霊』と呼ぶこともある。
・導きの妖精
エレメントルーンを持つ者をエレメントマスターに導くことが使命であるらしい。
- 7 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:53:11.13 ID:CyN25Q8c0
ミセ*゚ー゚)リ「…」
(゚、゚トソン「…」
( ФωФ)「…」
( ´∀`)「…」
('A`)「…どうだ?」
(;^ω^)「うーん…もうだいぶ近くには来てるみたいだお…」
兄者と弟者の住む村から北東へ向かう道中、立ち寄った宿場町の宿の一室。
ドクオたちは、次の守護精霊の場所の特定を試みていた。
守護精霊の場所の方角が分かるのはブーンだが、近くまで来ていると
『近くにいる』ことは分かるが、詳しい場所はわからないらしい。
('A`)「そうか…じゃあ明日ちょっと町で話を聞いてみるか…」
- 8 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:56:32.80 ID:CyN25Q8c0
('A`)「すみません、この近くに『塔』のような場所がないか、聞いたことはありませんか?」
( `ハ´)「ああ、それならたぶん聖都テンゴクの『天使の塔』アルよ」
('A`)「テンゴク?」
( `ハ´)「ここからちょっと北にある、『天使のご加護』で守られてる国アル」
( `ハ´)「国の真ん中には大きな神殿と塔があって、神官たちが天使の力を借りて国を繁栄させてるアル」
( `ハ´)「天使の塔には天使様が祀られているという話アルよ」
(゚、゚トソン「ふむ…いわゆる宗教都市でしょうか…」
('A`)「天使か…守護精霊のことか?」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあそのテンゴクに行ってみようよ!」
('A`)「そうだな、とりあえず行ってみるか」
- 9 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 16:59:15.14 ID:CyN25Q8c0
ドクオは宿場町を後にし、北へ向かった。
しばらく歩くと、中央に高くそびえる塔の見える、大きな街を見つけた。
('A`)「ここがテンゴクか…」
???「キャーッ!」
('A`)「ん、何だ!?」
悲鳴の聞こえた路地裏に行ってみると、年端もいかない少女が魔物に襲われていた。
少女は深い傷を負って倒れていた。
(;'A`)「く…まずはあの魔物を何とかしないと…」
('A`)「アースシェイク!」
モナーの力を借りた魔法は、魔物の足元の地面を崩壊させ、魔物のバランスを崩す。
- 10 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:02:04.87 ID:CyN25Q8c0
('A`)「よし、あとはこれをくらえ!ファイアボール!」
ドクオの放った火の玉が魔物を炭に変える。
そして、ドクオは倒れた少女に駆け寄る。
('A`)「待ってろよ、今ファーストエイドをかけるから…」
(;'A`)「くそ、傷が深いな…これじゃ治るかどうか…」
次の瞬間、少女が白い光に包まれ、傷はあっという間に塞がった。
*(‘‘)*「う…ん…」
(;'A`)「え…今のは…?」
すると、ドクオの背後から声が聞こえた。
lw´‐ _‐ノv「君が妹を助けてくれたんだね?ありがとう」
- 11 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:05:58.38 ID:CyN25Q8c0
現れたのは、襲われていた少女より少し年上のようだが、やはり幼い少女であった。
*(‘‘)*「お姉ちゃん!」
lw´‐ _‐ノv「ダメじゃないかヘリカル、町外れは危ないから一人で来ちゃいけないって言っただろう」
*(‘‘)*「ごめんなさい…」
('A`)「あの…さっきの光は…」
lw´‐ _‐ノv「ああ、あれは天使様の力を借りた魔法だよ」
('A`)「でも、一瞬であの傷を治しちゃうなんて、すごい魔法だなぁ…」
lw´‐ _‐ノv「いやいや、さっきの君の戦いぶりも素晴らしかったよ」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ帰ろうか、ヘリカル…」
*(‘‘)*「うん!」
- 12 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:08:35.94 ID:CyN25Q8c0
(゚、゚トソン「先ほどの魔法、どうやら『光の守護精霊』の力を借りていると見て間違いなさそうですね」
('A`)「ああ。でもまだ10歳くらいだろうに、すごい魔法を使う子だな…」
('A`)「ともかく、俺も守護精霊と契約するために、あの塔に行ってみよう」
ドクオは街の中央にそびえる塔の下まで来たが、塔の入り口は守衛によって阻まれていた。
( ´ー`)「塔には大神官の許可がないと入れネーヨ」
('A`)「ふーん…その大神官っていうのはどこにいるんだ?」
( ´ー`)「大神官は神殿にいるはずだけど、お前に許可を出すかどうかはシラネーヨ」
ドクオは守衛に教えられたとおり、神殿に行ってみた。
神殿でドクオを出迎えたのは、20代前半と思われる神官姿の女だった。
ζ(゚ー゚*ζ「ようこそ旅のお方。神殿に何かご用ですか?」
- 14 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:11:52.18 ID:CyN25Q8c0
('A`)「あの…俺、塔に入りたいんですけど、大神官はいらっしゃいますか?」
ζ(゚ー゚*ζ「『天使の塔』は、この国を守る天使を祀る神聖な場所です」
ζ(゚ー゚*ζ「大神官が簡単に許可を出すとは思えませんが…」
lw´‐ _‐ノv「デレ、その人はいいんだ。塔に入れてあげてよ」
ζ(゚ー゚;ζ「大神官!?」
(;'A`)「え!?あんたは…」
lw´‐ _‐ノv「やあ、さっきは世話になったね」
lw´‐ _‐ノv「あらためて自己紹介するよ。ボクはこの神殿の大神官シュー」
(;'A`)「あなたが大神官でしたか…俺はVIP国から来たドクオです」
lw´‐ _‐ノv「ははは、敬語はいらないよ」
- 16 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:14:24.07 ID:CyN25Q8c0
ζ(゚ー゚*ζ「シュー様は代々大神官の家系のお生まれで、天使様の力を借りてすごい魔法が使えるんですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「特にシュー様は天才的な魔力の持ち主で…」
ζ(゚ー゚*ζ「亡くなられたご両親に代わって、若くして大神官の重責を担われています」
('A`)「なるほど、どおりで…」
すると、神殿の奥から見覚えのある少女が現れた。
*(‘‘)*「お兄ちゃん、さっきはありがとう!」
('A`)「ああ、君は…シューの妹のヘリカルだっけ?」
ζ(゚ー゚*ζ「ヘリカル様、シュー様はお仕事がありますから、邪魔にならないように遊んでいてくださいね」
*(‘‘)*「はーい…」
そう言って、デレとヘリカルは神殿の奥に消えた。
- 19 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:17:21.23 ID:CyN25Q8c0
lw´‐ _‐ノv「デレは、神殿の神官であると同時に、ボクとヘリカルにとっては姉のような存在でね」
lw´‐ _‐ノv「両親がいないボクたちの面倒をいろいろと見てくれているんだ」
('A`)「なるほど…」
lw´‐ _‐ノv「さて…君にはヘリカルを助けてもらったからね」
lw´‐ _‐ノv「そのお礼というわけではないけど、塔には自由に入っていいよ」
('A`)「ありがとう、助かるよ」
ドクオは神殿を後にし、塔へ向かった。
('A`)「大神官の許可をもらってきたぞ。これで文句ないだろう?」
( ´ー`)「じゃあ入っても構わネーヨ」
- 21 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:20:09.42 ID:CyN25Q8c0
塔の中には、ただひたすら天に向かって伸びる螺旋階段が続いていた。
もうどれだけ登ったかわからなくなった頃…
ドクオは、ようやく最上階にたどり着いた。
最上階には、天使の像が佇んでいた。
その天使は、中性的な顔立ちの人間の背中から、大きな白い翼を生やしたような姿をしていた。
('A`)「ここに…守護精霊がいるのか…?」
ドクオが像に触れると、頭の中に声が響いた。
???「力を求めるものよ…」
???「近々、汝の周辺でとある事件が起こるであろう…」
???「そこで『正義』を示せ…」
???「さすれば、『光の守護精霊』は汝と契約するであろう…」
- 23 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:23:38.61 ID:CyN25Q8c0
('A`)「事件…?」
謎の声は、それ以上は聞こえなかった。
('A`)「うーん…とりあえずは街に戻るしかないか…」
塔を降りると、ドクオは先ほど助けた少女の姿を見つけた。
('A`)「おっ、ヘリカルじゃないか」
('A`)「…」
(;'A`)「あぶねぇっ!」
ドクオは、ヘリカルに飛び掛って、地面に押し倒した。
*(;‘‘)*「えっ…?」
- 24 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:26:23.96 ID:CyN25Q8c0
その直後、今までヘリカルがいた場所を光の塊が通り過ぎた。
光の塊は地面に触れると、爆発とともに地面に小さな穴を開けた。
ζ(゚ー゚*ζ「余計な真似を…」
*(;‘‘)*「デレ!?何で…」
光の塊を放ったのはデレだった。
(;'A`)「あんた…何てことを…!」
ζ(゚ー゚*ζ「ヘリカル様…あなたの体には、『聖石』と呼ばれる聖なる力を持った石が埋め込まれています」
ζ(゚ー゚*ζ「その聖石は、シュー様が持てば、より強大な魔力を得ることができます」
ζ(゚ー゚*ζ「そのほうが、この国の発展のためにはよいのです」
ζ(゚ー゚*ζ「だから…死んでください!」
- 26 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:29:17.00 ID:CyN25Q8c0
デレが手のひらに力を込めると、光の粒が集まり剣の形になった。
ζ(゚ー゚*ζ「これもこの国のためです…覚悟!」
デレは光の剣でドクオとヘリカルに斬りかかった。
(;'A`)「うわぁっ!」
(;'A`)「…?」
lw´‐ _‐ノv「間に合ったか…」
間一髪、デレの光の剣をシューが、同じく光の剣で受け止めていた。
lw´‐ _‐ノv「デレ、貴様…何のつもりだ!?」
ζ(゚ー゚*ζ「シュー様…あなたもご存知でしょう?『聖石』の存在を…」
lw´‐ _‐ノv「…!」
- 27 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:32:46.70 ID:CyN25Q8c0
ζ(゚ー゚*ζ「聖石はあなたが手にして、この国の発展に使うべきなんです」
lw´‐ _‐ノv「ヘリカルは生まれつき体の弱い子だった…」
lw´‐ _‐ノv「聖石を取り出したりしたら、ヘリカルは生きていけないんだぞ!?」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、あなたが聖石を手にすれば、もっと多くの人の命を救うことだってできるんです」
ζ(゚ー゚*ζ「そのために、ヘリカル様ひとりの命で済むなら、安いものだと思いませんか…?」
lw´‐ _‐ノv「冗談じゃない…ヘリカルはボクの唯一の肉親なんだ」
lw´‐ _‐ノv「いくらデレでも、ヘリカルを殺そうとするなら…許さないぞ!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですか、しょうがありませんね…」
ζ(゚ー゚*ζ「それならシュー様、あなたにも死んでもらいます」
lw´‐ _‐ノv「くっ…」
- 29 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:35:51.63 ID:CyN25Q8c0
ζ(゚ー゚*ζ「私が聖石を使えば、今のあなたより大きな魔力を得られるはずです」
ζ(゚ー゚*ζ「私が、テンゴクの新たな大神官になります」
lw´‐ _‐ノv「本気のようだな…」
(;'A`)「すげえ…俺に手を出せる戦いじゃない…」
デレとシューの斬り合いは互角だった。
光の剣の威力はシューのほうがやや勝っていたが、ドクオとヘリカルをかばいながら戦っているため、
時間が経つにつれ少しずつ押されていた。
('A`)「魔法でシューの援護をすべきか…」
('A`)「でも、デレさんの言うことも間違いとは言い切れないよな…」
('A`)「デレさんもこの国のことを考えて、多くの人の命を救うために戦ってる…ある意味では『正義』だ」
('A`)「正義、か…正義って何なんだ…」
- 30 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:38:34.97 ID:CyN25Q8c0
('A`)「…」
('A`)「…!そうか…そういうことなのか…?」
('A`)「それなら…俺の正義はこうだ!」
ドクオが魔法を使うと、地面から生まれた植物の『つた』がデレを捕らえ、拘束した。
モナーの力を借りた土の魔法『アイヴィーバインド』だった。
ζ(゚ー゚;ζ「な…何!?」
('A`)「デレさん…あんたの行動がこの国を思ってのことだっていうのはわかるよ…」
('A`)「でも、俺はやっぱりこんな小さな女の子の命を犠牲にするなんて、受け入れられないよ」
('A`)「あんたも正義を持っていた…でもその正義は、俺の正義とは違っていたんだ」
ζ(゚ー゚;ζ「くっ…」
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、助かる!…デレ、覚悟!」
- 32 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:41:38.39 ID:CyN25Q8c0
シューの光の剣は、デレの首を撥ね飛ばしていた。
(;'A`)「シュー!何も殺すことは…姉のような存在だったんだろう!?」
lw´‐ _‐ノv「ドクオ…ボクもデレの行動が、彼女の正義によるものだっていうことはわかっていたよ」
lw´‐ _‐ノv「だからこそ、生かしておけば、自分の正義のためにいつまでもヘリカルを狙い続ける…」
lw´‐ _‐ノv「ボクにとっては、ヘリカルを殺されることは何よりも許せないからね…」
シューは、ヘリカルを連れて神殿に戻っていった。
('A`)「…」
('A`)「…そうか、それがシューにとっての正義か…」
???「わかったようだね…『正義』というのが何なのかを」
(;'A`)「えっ!?」
- 33 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:44:58.38 ID:CyN25Q8c0
すると、ドクオの目の前には白い光を放つ小人が現れた。
その小人は、モナーとよく似ていたが、背中にはその体を包み隠すほどの大きな6枚の翼が生えていた。
( ・∀・)「やあ。僕は『光の精霊』モララーだよ」
( ・∀・)「正義…それは常に相対的なものだ」
( ・∀・)「絶対的な正義など存在しない…」
( ・∀・)「自分の正義が絶対的なものだと思ってたら、それは偽善者だ」
( ・∀・)「他人の正義を理解した上で、自分の正義を信じて、自分の正義を貫くんだ!」
( ・∀・)「人間なんて、みんなエゴイストだからね…」
('A`)「…ああ、シューもデレも光の魔法を使っていたからな。正義を持っている証拠だ」
('A`)「明らかに矛盾する二人の正義だけど、それぞれが紛れもない正義だ」
('A`)「どれかひとつが正しいなんてことはない…自分の信じた道を貫くしかないってことだな」
- 34 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:47:15.86 ID:CyN25Q8c0
( ・∀・)「ふふふ…思ったより、見込みのありそうな奴だね」
( ・∀・)「『光の守護精霊』は、君と契約するよ。よろしく、ドクオ」
('A`)「ありがとう。よろしくな、モララー」
ドクオが神殿に行くと、シューが出迎えた。
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、君には助けられたね。今日は神殿でゆっくり休んでいくといい」
('A`)「ありがとう、シュー」
*(‘‘)*「さっきはありがとう、お兄ちゃん!」
('A`)「いや、ヘリカルも無事でよかったよ」
その日は、ドクオには豪華な料理が振舞われ、来賓室でゆっくり疲れを癒した。
- 35 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:50:22.29 ID:CyN25Q8c0
次の日。
('A`)「じゃあ、俺はそろそろ出発するよ」
*(‘‘)*「またね、お兄ちゃん!」
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、機会があったらまたテンゴクに寄ってくれよ」
lw´‐ _‐ノv「それと、婚約者のクーさんによろしくな」
('A`)「ああ」
('A`)「…」
(;'A`)「あれ?クーのこと話したっけ…?」
lw´‐ _‐ノv「ふっふっふ、それはどうかな…」
(;'A`)「…ま、まあ、よくわからないけど、また機会があったら来るよ」
('A`)「じゃあ、またな」
- 37 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:53:21.40 ID:CyN25Q8c0
('A`)「いよいよ次で最後の守護精霊だな。残るは『闇の守護精霊』か…」
('A`)「それじゃあモララー頼むよ」
( ・∀・)「ああ」
('A`)「…」
( ・∀・)「…」
( ^ω^)「…」
(;'A`)「…!?どういうことだ?何も見えない…」
( ^ω^)「僕は、北のほうから力を感じるお!」
ミセ*゚ー゚)リ「でも、ドクオが何も見えないのはどういうことなんだろ?」
(゚、゚トソン「闇の守護精霊だけに、『闇の中』にでもいるんでしょうか…」
- 38 名前: ◆07i/WpNp2k 投稿日:2009/09/05(土) 17:56:22.52 ID:CyN25Q8c0
( ФωФ)「とりあえず、行ってみるしかないのである」
( ´∀`)「そうだモナ。きっと何とかなるモナ」
('A`)「ああ…じゃあ、北にむかって行こう!」
('A`)「いざ、最後の守護精霊!そして、エレメントマスター!」
〜 ('A`)はエレメントマスターを目指すようです 第7話 fin 〜
To be continued....
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