- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:40:14.62 ID:Boqh8InV0
- 第四話『イモウト』
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:41:12.01 ID:Boqh8InV0
( ^ω^)「結局、人間」
( )'A`)"「モシャモシャ……なに?」
( ^ω^)「あれってなにがしたかったのかお?」
( )'A`)" モシャモシャ…
( ^ω^)
('A`) ゴクン…
( ^ω^)「お?」
('A`)「……お前、なにいってんの?」
( ^ω^)「おっおー。神様が無知を語っているというのに、なんという反応だお」
('A`)「いや、びっくりした。食事中に突然出てきたこともびっくりしたけど、その発言のほうがびっくりだわ」
( ^ω^)「突然出てきたことのほうがもっと驚いてほしいお」
('A`)「慣れた」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:42:59.82 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「神様に慣れるとは、人間。君もだいぶ信者として染まってきてるおね」
('A`)「ん? それってあれか、信者は常に神と共にある的な感じの?」
( ^ω^)「そうだお。神に仕えし信者たちは、常にその身が神と共にあることを心から信じてるお」
('A`)「こえー…」
( ^ω^)「恐いってなんだお。素晴らしいことだお?」
('A`)「いや、恐いよ。それってあれだろ? 神様が見ている、神様がいつも見守っている」
('A`)「そういった考えを持っているってことはさ、そいつはいつまでたっても」
( ^ω^)「独り立ちできない、かお」
('A`)「先に言いたいこと言うな。心を読むな」
( ^ω^)「今更だお。心の中で会話してくるくせにお」
('A`)「楽なんだよ……モシャモシャ…」
( ^ω^)「それこそ神に依存しているって気付かないのかお、おっお。やっぱり人間は愚かだお」
('A`)「うるせぇー。だまっとけ」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:44:31.83 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「まあそんな人間を飼い慣らしていく神様技術を語ったっところでお」
('A`) モシャモシャ…
( ^ω^)「まずは今日のことだお。人間、結局は何がしたかったんだお?」
('A`)「……あれだよ、単純なことだけど」
( ^ω^)「お?」
('A`)「───告白のチャンスが、もう一回欲しかったんだ。二度目のな」
( ^ω^)「きもい」
('A`)「知ってる。しかも僕がちょっとショックを受けないよう、きもいにしてるところがむかつくなお前」
( ^ω^)「一周回って、更に回ってからかってる感じだお」
('A`)「うぜぇ神様だ」
( ^ω^)「しってるしってる」
('A`)「軽く言うなよ……ま、とりあえずだ。とにかくツンさんに告白をするために、あのハンカチが必要だったんだ」
( ^ω^)「ふーん」
('A`)「ふーんって」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:45:26.98 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「すまないお。で? って感じで大した面白みもない答えで人間のしょうもなさが、
またさらに分かったところなんだお」
('A`)「……やけに今日は人様をこき下ろしてきやがるな、神様よ。機嫌でもいいのか?」
( ^ω^)「お、わかるかお?」
('A`)「正直、もうお前の性格……いや、神様の性格ってのがわかってきたよ」
( ^ω^)「素晴らしいお。もっともっと神様のことを知っていくんだお」
('A`)「いやだ、気持ち悪い」
( ^ω^)「気持ち悪い…」
('A`)「キモいじゃない、気持ち悪いだ。そこの所、ちゃんとわかれよ」
( ^ω^)「…」
('A`)「落ち込むなよ、きもいから」
( ^ω^)+ パァァアアー!
('A`)「後光さすほど嬉しいのかよ…」
( ^ω^)「なるほどお。人間、同じ意味でもいいようでは感じるものが違うんだおね」
('A`)「面白いだろ? 言葉ってそういうもんなんだよ」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:46:35.42 ID:Boqh8InV0
- ('A`)「…つまりだ、この二回目の告白にも意味がある」
( ^ω^)「意味?」
('A`)「その違いだよ、神様。同じ言葉でも、同じ意味合いでも、相手が感じるものが違いがでる場合があるってことだ」
( ^ω^)「ふーむ。なかなか面白いことをいうお」
('A`)「僕は一回、彼女に告白を済ませている。その時は存分に僕は嫌われていた」
( ^ω^)「そうだおね、最低な告白の仕方だったお」
('A`)「知ってるよ、わざとだったし」
( ^ω^)「あれわざとだったのかお」
('A`)「うん。嫌われるためにやったんだ」
( ^ω^)「…どうしてだお?」
('A`)「ん? 大した理由じゃないよ、つかあの時はこんなことに巻き込まれることなんて予想だにしてなかったしな」
( ^ω^)「…そうかお」
('A`)「でも、それが逆にフラグになった。今考えると本当にあの時…嫌われておいてよかったよ」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:48:11.81 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「どうしてだお? 神様的には人間は好かれてるほうが効果的に関係を育めると思ってるけどお」
('A`)「そりゃ見知った関係限定だ。会話もしたこともない、それ以前に顔を合わせたことのない関係に意味はないからな」
( ^ω^)「ふむ。でもそれでも嫌われることは駄目だって想うお」
('A`)「そうだな、たしかに効果的に『幸福』っていうことにもっていきたいのなら、それが一番だ。だけどさ」
('A`)「…短期間に仲良くなるためには、好かれるって状況に持っていくのはちっとばかしめんどくさいんだよ」
( ^ω^)「えらく短期間に拘る人間だお、もっとゆっくりやっても神様怒らないお?」
('A`)「これが俺のやり方だ。ケチを付けるんじゃない」
( ^ω^)「ケチなんて付けてないお。やることをやってくれればぼくはなにも言わないお」
('A`)「そうだろうよ、だから嫌われるってことは効果的なんだ。おい、知ってるか神様よ、人っていうのが一番恐れてる反応ってのは」
( ^ω^)「わからんお」
('A`)「───無関心。それが一番アウトだ」
('A`)「好き、嫌い……そして無関心。この反応から始まる関係は絶望に近い。ならむしろ嫌われてからのスタートのほうが効率がいい」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:49:47.10 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「ふーん。ぼくはどうも分からない感情だお」
('A`)「人間様に無関心がデフォのお前らには分からないモンかもな」
( ^ω^)「失礼だお。これでもきちんと感情を持ち合わせてるお」
('A`)「それは神様が目立てるここぞってときだけだろ、それはある意味無関心より酷いもんだぜ」
( ^ω^)「それが神様だお」
('A`)「知ってるよ。まあ話しを戻すけど、僕はツンさんから嫌われてのスタートだった」
('A`)「それはつまり僕の事を無関心から、嫌いっていう関心に返させた」
( ^ω^)「それが最初の告白かお」
('A`)ゞ「イエス。それはどの一歩よりも確かなものだ、僕もそうだって思ってたし、実際に彼女も僕の事をちゃんと嫌っていた」
( ^ω^)「やっぱりわからんお、どうして嫌われることが大切なんだお」
('A`)「だから言ったろ、効率的でいいと。事の始まりは全て何かのイベントで始まるんだ、小さなものから大きなものに至るまで」
('A`)「それが嫌われるってだけで、他のものとあんまり変わりはないんだよ」
( ^ω^)「ややこしいお、神様はめんどくさい話は嫌いなんだお。早く答えを言うんだお」
('A`)「お前がいうな、だが、その反応だよ神様よ」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:52:31.80 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「お? どういうことだお」
('A`)「お前さんはこの長ったらしくめんどくさい話の流れで、僕の事を嫌いになった。
だがしかし、それが逆にその先に待つ答えをさらに求める傾向になった」
( ^ω^)「…つまりは、嫌いって感情は興味を促進させるという意味かお?」
('A`)「当たりだ神様よ。だからツンさんは思ったはずだよ」
('A`)「『これだけアイツのことが嫌いで、その思いのたけをコイツに伝えたはずなのに、なのにまた告白してきやがった』ってな感じかな」
( ^ω^)「確かに、それは君に多くの興味を持つことだろうおね」
('A`)「だが、これはある意味賭けだったんだ。この嫌われる度合いが無関心に至っていたのなら」
('A`)「二度目の告白までいけることはなかった」
( ^ω^)「丁度いい嫌われ方をしていたってことかお?」
('A`)「そうだな。それは彼女と会話をしていてわかった、だからあれだけ強気に出れたんだよ」
( ^ω^)「なんかいっちょ前にカッコいいこと言ってたおね、聞いてるこっちが恥ずかしかったお」
('A`)「うるせぇよ。クサイぐらいが良かったんだよ……ここではじめの話に戻すけどさ」
( ^ω^)「お、言葉の受け取り方の違いかお?」
('A`)「それそれ、つか喉乾いた……しゃべりすぎたよ……」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:54:23.73 ID:Boqh8InV0
- ('A`)「ごくごく……ぷは。さっき言っていた、きもいと気持ち悪いの違い。これは受け取り方でだいぶ意味合いが変わってくる」
( ^ω^)「そうだおね、なんだか気持ち悪いと言われたほうがちょっと悲しくなるお」
('A`)「そう、だから二度目の告白はとことん……本気でやったんだ」
( ^ω^)「ふむふむだお」
('A`)「最初の告白、それは最低最悪なこくはくだったさ。そりゃ嫌われるよ、なんであんな告白したんだろ……僕…」
( ^ω^)「今更落ち込むなお、面倒くさいお」
('A`)「わかってるよ、まぁ、その最初の告白は彼女にとって『僕がそれだけの価値』って思わせた」
( ^ω^)「たしかに気持ち悪い価値だって思われただろうお」
('A`)「…もう、何も言わないぜ。それでだ、次に告白したのはマジの本気の告白だった」
('A`)「軽くは告白したが、軽快に告白したけれど。それでもふざけているわけでもなく、さらっと僕の本気をいった」
( ^ω^)「いい雰囲気だったのことは認めるお」
('A`)「つまりはだ、それは最初の告白と素晴らしいほどにギャップを持たせた」
( ^ω^)「…そこからキモい価値になったというのかお?」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:55:15.45 ID:Boqh8InV0
- ('A`)「なったというよりも、成らざるおえなかった。というべきだな」
( ^ω^)「なるほどお。そこでさっきの興味かお」
('A`)「そう。嫌いな奴なのに、嫌いだって言ったはずなのに、なんでまたここで二回目の告白をするのだろう」
('A`)「その興味で変わってしまった価値観は、二度目の告白を……彼女との関係を深める要因に至った」
('A`)「それが彼女に嫌わて良かった理由。そして二度目の告白の意味だよ」
( ^ω^)「んー、だからあのハンカチが必要だったのかお」
('A`)「ん、まあもっといいシチュエーションが欲しかったけれども。
まさか飛んでいったハンカチが彼女の住む近所だったとは……なんとも、これも運命かね」
( ^ω^)「運命じゃないお、『幸福方程式』だお」
('A`)「…なんだよ、神様。ちょっと怒ってる?」
( ^ω^)「怒ってないお、それよりも人間。ココから本題なのだけどお」
('A`)「なんだよ」
( ^ω^)「その人間を、君は『幸福』にできるのかお」
('A`)「…何だよ今更な質問だな、おい」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:56:22.30 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「今更じゃないお、ぼくは初めから終わりまでこれしか求めてないお」
('A`)「大丈夫だよ、心配するなって。だってそもそも僕にはあの『幸福』があるんだろ?」
( ^ω^)「…」
('A`)「だったらもう、大船に乗った気でいろってば」
( ^ω^)「ん。わかったお、だったら信用するお」
('A`)「急かす神だな…気長にやれって言えば大丈夫なのかって急かしてくるし。神様ならもっと堂々といろよ」
( ^ω^)「こんな時だけ神様らしくなんて言うなお」
('A`)「だったらいつも神様らしくいろよ…僕にそんな事言わせるなよ…」
( ^ω^)「まぁまぁ。人間がそんなにも深く考えていることが分かったお、どうも心配は残るけどお」
('A`)「大丈夫だって! 余程のことが無い限り、そうそうなことが無い限り、後は待っている『幸福』まで一直線だ」
( ^ω^)「だったらいいお」
('A`)「うん」
( ^ω^)「……」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 20:57:31.78 ID:Boqh8InV0
- こっからながらです
すみません
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:00:50.09 ID:Boqh8InV0
- ('A`)「…うん? どうした神様、急に黙ってさ」
( ^ω^)「…お。ここまでペラペラと会話していてなんだけどお」
('A`)「?」
( ^ω^)⊃「…」
('A`)「…ああ、そういうことか」
川д川
( ^ω^)「なんだお、この人間」
('A`)「気にするな、そんな人間だって思えばいいよ」
( ^ω^)「気にするお。神様も正直、気になるお」
('A`)「じゃあ人智を超えたもので理解しろよ」
( ^ω^)「めんどくさいお」
('A`)「……。わかったよ、コイツは僕の妹だ」
( ^ω^)「妹?」
川д川
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:02:51.71 ID:Boqh8InV0
- ('A`)「そう、一週間ぶりに顔を見たな」
( ^ω^)「妹、なのにかお?」
('A`)「引きこもりだからな」
( ^ω^)「…いや、そうなのかおって認めたくないけどお」
川д川
('A`)「だからそういう人間様だって思えって言ってるんだ」
( ^ω^)「思いたくないから言ってるんだお、それなら言うお?
この会話、別に君の血縁関係だからといってぼくの声が聞こえてるわけじゃないお?見えてるわけじゃないお?」
('A`)「だろうな。それぐらい予想してた」
( ^ω^)「…じゃあなんでこの人間、騒ぎもせず不思議がらずに黙って座ったまんまなんだお」
( ^ω^)「実の兄がなにも見えない空間に向かってぶつぶつ独り言を言ってるのにお」
('A`)「そういう人間なんだってば。何度も言わせるな」
川д川
( ^ω^)「…おー」
('A`)「なんだよ、えらく妹を気にしてるな。気に入ったのか?」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:08:06.43 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「いや、気に入ったというか、気になるっていうかお……」
('A`)「じゃあちょっと会話してみろよ。僕がいると他人と会話しないから、僕は風呂に入ってくる」
( ^ω^)「え」
('A`)「大丈夫だろ? 僕以外の人間とも会話はできるんだろ?」
( ^ω^)「うん、まぁ…」
('A`)「じゃあいいじゃん。んじゃ、僕は風呂に入ってくる」すたすた…
( ^ω^)「おっ…」
( ^ω^)「………」
川д川
( ^ω^)「………」
川д川
( ^ω^)「一応、この人間に見えるように姿を表すかお……よいしょっと」ぴゅん
川д川
( ^ω^)「……驚かないのかお」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 21:16:27.11 ID:Boqh8InV0
- 川д川
( ^ω^)「こんばんわだお、人間」
川д川
( ^ω^)「君はあの人間の妹なのかお?」
川д川"
( ^ω^)「………」
川д川「……、そう。いもうと…」
( ^ω^)「喋った……きちんと喋れるんじゃないかお、怖がらせるんじゃないお」
川д川「……、あなたのほう…がこわい」
( ^ω^)「そうだおね、それは失礼したお」
( ^ω^)「じゃあ自己紹介からだお。ぼくは内藤ホライゾン、神様だお。よろしくだお」
川д川「………」
( ^ω^)「………だお」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:21:23.72 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「なんと、それはあの人間がかわいそうだお」
<グァー!ヨクソウモツメテー!
( ^ω^)「…他にもなにかしたのかお?」
川д川「……、氷入れた…」
( ^ω^)「鬼畜だお。それでも人間かお」
川д川" コク…
( ^ω^)「そうかお」
川д川「………」
( ^ω^)「………」
川д川「……、神様…なの?」
( ^ω^)「そうだお」
川д川「……、すごいこと…できる?」
( ^ω^)「うんお」
川д川「………」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:25:18.05 ID:Boqh8InV0
- 川д川「……、じゃあ見せて…」
( ^ω^)「嫌だお」
川д川「………」
( ^ω^)「………」
川д川 スッ…
( ^ω^)「………」
川д川 シュルル…
( ^ω^)「…ん? 包丁?」
川д川 ポン…
( ^ω^)「…人間、人形をとりだしてなにする、」
川д川「しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね」
ドスドスドスドスドスドスドス(ry
( ^ω^)「お」
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:28:09.68 ID:Boqh8InV0
- 川д川「…はぁっ…はぁっ……」
( ^ω^)「……」
川д川「……、すっきり…」すっ…
( ^ω^)「そうかお、びっくりするお。急にそんなことされるとお」
川д川「……、ごめんな…さい」
川д川" ペコリ…
( ^ω^)「謝ればいいお、それが人間が神様に対するありかただお」
川д川「……、やっぱり貴方は…神様」
( ^ω^)「お? どうしてそう思ったんだお?」
川д川「……、普通はもっと…驚くから」
( ^ω^)「そうだおね。でも、神様大丈夫」
川д川ノシ「……、すごい…」パチパチパチ…
( ^ω^)「照れるお」
川д川「………」ス…
( ^ω^)「………」
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:34:59.21 ID:Boqh8InV0
- <モウキアイデハイッテヤル!
川д川「……、神様…」
( ^ω^)「なんだお、人間?」
川д川「……、おにいちゃ………………………」
( ^ω^)「………」
川д川「…………、兄とどうして仲よく会話…してるの」
( ^ω^)「なんで言い換えたんだお。気になるお」
川д川「……、気にしないで」
( ^ω^)「気にするお」
川д川「………」
( ^ω^)「譲らんお」
川д川「……」すっ…
( ^ω^)「包丁取り出しても駄目だお」
川д川「……」
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:40:43.93 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「じゃあこちらから言うお」
川д川「……」
( ^ω^)「兄のこと大好き?」
川д川「……」
( ^ω^)「……」
川д川「……、ちが」
( ^ω^)「ブラコンかお、きもい」
川д川「……」
( ^ω^)「……」
川д川「……」がた…
( ^ω^)「お?」
川д川「……、ちょっとまって…て」すたすた…
( ^ω^)「わかったお」
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:42:33.91 ID:Boqh8InV0
- 数分後
川д川「……、ただいま…」がた…
( ^ω^)「おかえりだお。何を持ってきたんだお?」
川д川「……、アルバム…」ぺら…
( ^ω^)「ほう、アルバムかお」
川д川「……、興味…ある?」
( ^ω^)「全然ないお、まったくもって」
川д川「……、そう」
( ^ω^)「……」
川д川「……」
( ^ω^)「嘘だお、気になるお」
川д川「……、本当…に?」
( ^ω^)「神様は嘘つかないお。説明ベタなだけなんだお」
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:44:14.49 ID:Boqh8InV0
- 川д川 コクリ…
川д川「……、じゃあみせ…てあげる」
( ^ω^)「楽しみだお。おっお」
川д川「……、まずこれ…」
川д川「……、兄の生足…の写真です」
川д川「……、超きれい」
( ^ω^)「………」
川д川「……、次にこれ」
川д川「……、兄の臀部…の写真です」
( ^ω^)「………………」
川д川「……、超かわいい」
( ^ω^)「…………………………………」
川д川「……、他に何か…見る?」
( ^ω^)そ
( ^ω^)「いいお、もう満足したお」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:46:10.34 ID:Boqh8InV0
- 川д川「……、そう」ぱたん…
( ^ω^)「……」
川д川「………」
( ^ω^)「………」
川д川「……、やっぱりもっと」
( ^ω^)「大丈夫だお」
川д川「……、そう」
( ^ω^)「………」
川д川「…………」
( ^ω^)「…やっぱりお兄ちゃんが大好きなのかお?」
川д川「………」
( ^ω^)「………」
川д川「……、少し…だけ」
( ^ω^)「嘘だおね」
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:47:28.85 ID:Boqh8InV0
- 川д川「………」
( ^ω^)「………」
川д川「……、うそじゃな」
( ^ω^)「心を読んだお」
川д川「………」
( ^ω^)「今、君が考えた心の言葉いってもいいかお?」
"川д川" ブンブンブン!
( ^ω^)「どうしてだお? だってそれが素直な気持ちだお?」
川д川「……、兄に聞こえる…かも」
( ^ω^)「大丈夫だお。現在はお風呂中だお」
川д川「………」
( ^ω^)「だめかお?」
川д川「……、だ」
( ^ω^)「マジでヤバイおにいちゃんがお風呂はいってる後で浴槽の水のん────」
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 22:49:24.38 ID:Boqh8InV0
- がごん!
( ^ω^)「……おー、どうしてテーブルを持ち上げるんだお?」
川д川「……、とめる…ため」
( ^ω^)「下ろしてほしいお。なんだかふらふらしているお」
川д川「……、じゃあ貴方…からとめて」
( ^ω^)「わかったお、もう言わないお」
川д川「………」がこん…
( ^ω^)「力持ちだお。鍛えているのかお?」
川д川「……、昔から力…もち」
( ^ω^)「なるほどお。するとあの人間は筋肉の全てを君にあげたんだおね」
( ^ω^)「あの人間は、あの年齢層にしては貧弱すぎるお」
川д川「……、ありえる可能…性」
( ^ω^)「だお」
川д川「……、神様も力…もち?」
( ^ω^)「それなりだお」
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:09:45.34 ID:Boqh8InV0
- ( ^ω^)「案外楽しかったお。こういった人間も居るんだおね」
('A`)「そっか。というかだから神様がそう言うなって。全人類を把握しとけよ…」
( ^ω^)「神様就任百年は伊達じゃないお」
('A`)「褒めてないし、しかもそれ自慢できてないし」
川д川 がた…
('A`)「風呂はいるのか?」
川д川" こく…
('A`)「そうか、それはちょっと待っとけ。今、お湯を溜めてるからさ」
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:27:47.02 ID:8JdKemym0
- ('A`)「コイツ、人前じゃ飯食べないんだよ。僕が見てる時は大丈夫だけど」
( ^ω^)「おー」
川д川「………」
('A`)「だから今日は帰ってくれ。姿が見えなくなるだけ、は駄目だぞ?
多分コイツにはもうそれは通用しない」
( ^ω^)「なんでだお」
('A`)「気配、だとさ。詳しくは僕にもわからん、でも確かにコイツは一度認識したものが
どれだけ高性能に隠れても気配でわかっちまうから」
('A`)「いつも通りに姿を認識できない状態でも、だめなもんはだめだ」
( ^ω^)「なんなんだお、その人間」
('A`)「そういう人間だ。それ以上でも以下でもない、でも人間なのは違いないよ」
( ^ω^)「もしかしてお、ぼくと同族だったりの可能性もある?」
('A`)「ふざけたことを言うな。本気で怒るぞ」
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:32:19.53 ID:8JdKemym0
- ( ^ω^)「ぼくは別に悪いやつじゃないお…」
('A`)「でもムカつくやつだよ。それで十分だ」
('A`)⊃「サァー帰った帰った。お前はもう十分出番を出しきった、素晴らしいほどにな!」
つ)^ω^)「お、おお」
('A`)つ「つか僕も疲れているんだ。今日は家族だけにしてくれ」
( ^ω^)「……おっおー。わかったお、とりあえず人間のからみた認識を消すお」ぴゅん
('A`)「まだ僕には見えてるぞ」
( ^ω^)「今すぐ消えるお。せかすな人間」
('A`)「急かして何が悪い、大切な妹の三大欲求をこれから満たす身だ、急かすに決まってるだろ」
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:37:48.48 ID:8JdKemym0
- ( ^ω^)「変態だお」
('A`)「結構。じゃあ帰れ」
( ^ω^)「ったくおー……んじゃ帰るお! それと人間!」
('A`)「なんだよ」
( ^ω^)「ゆめゆめ運命に惑わせることのないよう、頑張るんだお」
('A`)「頑張るよ。言われなくても」
( ^ω^)「いい返事だお、それじゃあまた人間」
('A`)「ああ、また」
川д川ノシ
( ^ω^)「───まじかお、見えてるのかお?」
川д川「……、勘」ぼそっ…
( ^ω^)「それぼくの声も聞こえてるお…?」
('A`)「? なに独り言ってんだよ、はやくかえれってば」
( ^ω^)「おー……かえるお、素直に」
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:44:55.87 ID:8JdKemym0
- ───なんなんだお、この家族は。
なんて神様の小さな言葉が聞こえたような気がしないでもないが、それはどうだっていいんだ。
('A`)「……いなくなったな。ふぅー…」
はたして本当に居なくなったのかは人間である僕には、きちんと断言はできないだろう。
しかし神様が言ったのだ。それを信用しなくてはいけないだろう。
('A`)「信用出来ないけど……さて、妹」
川д川「………」
('A`)「飯食べるか?」
川д川「……、たべる」
('A`)「そっか。んじゃなにがいい? チャーハン、は遅いし重いか…」
川д川「……、チャーハン…でいい」
('A`)「ん、わかった。んじゃ作ってくるぞ」
妹の了解を得て、僕は早速ながら調理へととりかかった。
最高の妹に、最高の晩御飯を作ってやらなければいけないのだから。
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:47:57.62 ID:8JdKemym0
- ('A`)「とりあえず、今日もまた───」
川д川「……」パシャパシャ
('A`)「──ん? なんだ、今フラッシュが焚かれたような…」
川д川「……、気のせいだと…思う」
('A`)「そっか。まあとりあえず、今日もまた僕の手で食べさせて欲しいのか?」
川д川" コクリ…
('A`)「わかった。じゃあちょっとまっとけよ」
川д川「……」
川д川「……、やっぱりお兄ちゃんの…おしりは最高…」
('A`)「ふんふん♪ふふふーん♪」カチャカチャ…
───はてさて、と。いつも通りの日常を歩みながら僕は。
またもや明日へと日常を歩き出そうとしていたのだった。
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/02/21(火) 23:50:48.20 ID:8JdKemym0
- 第四話『イモウト』終
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