- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:36:05.99 ID:UgG585nG0
神様がいました。
神様は神様なりに色々とやることがありましたが、暇でした。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:37:45.92 ID:UgG585nG0
( ^ω^)「世界でも作って見るお」
そんな適当な感じで、神様は七日間かけて世界を創りました。
光を作ってみたり、朝と夕を分けてみたり、海と空を創ってみたり、何かもう説明すんのが面倒臭くなってきたので細かい描写が見たい奴は旧約聖書の創世記とか読んでおくといいかもね。
理系の奴は中学生の理科の教科書とか小学生向けの化学本とか読むといいよ。分かりやすいし、あれ。
まぁそんな感じで、一日余りました。
厨二病だった神様は、其処に魔法とかそういうファンタジー要素をぶち込みました。
世界はなんか良く分からん感じになりました。
具体的に言うと、
何かこうもにゃもにゃーっとしたのがびょりーんってなって、変な生き物が涌いたかと思えば三秒くらいで絶滅して、
霧が出て草が茂って村人は動き続ける呪いにかかって勇者が現れて変な踊りを踊ったりして、
(; ^ω^)「おっ?!」
最終的には、何か落ち着いたっぽく見えました。
現実、見えただけで本当はそんなに落ち着いてはおりませんでしたが、神様の大らかな視点では割と落ち着いているようでした。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:40:32.06 ID:UgG585nG0
(; ^ω^)「お……吃驚したお……もし失敗したらツンからバール(のようなもの)が飛んでくるところだったお……」
神様は世界がちょっと愉快な感じになって居ることにも気付かず、
るんるん気分で妻の下へ昼食をねだりにいき、案の定「まだできてないわよ!」とバール(のようなもの)攻撃を後頭部に受けたのでした。
( ;ω;)いたいいたい
ξ゚听)ξだまらっしゃい
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:41:29.54 ID:UgG585nG0
さて、愉快になった世界はと言いますと、簡単に産業で説明してみましょう。
@まず、霧が出ました
A草が茂りました
B皆が何だかアグレッシグになりました
Cお陰で皆フリーダムになりました
四行になりました。
産業も四行になってしまう混沌っぷりだったという事にしましょう。
とりあえず、そんな混沌の結果、幼女がおやつを食べてる隣で平然と殺人事件が勃発したりする、何かちょっと落ち着き無い感じになりました。
li イ ゚ -゚ノl|「ケーキ美味しいなぁ」
( ´W`)「特に怨みとかないけどしね!」
<゚Д゚=>「特に怨みとかないのに殺された! ギャァぁああくぁfgふhjんmkがががががっぎえあ」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:42:59.07 ID:UgG585nG0
(; ^ω^)「おっお、トイレ行ってる間になんか酷いことになってるお……」
神様が気付いた時には既に時遅し、その世界の住人達はちょっと落ち着き無い感じに発展を遂げており、ちょっと落ち着き無いながらも元気に生きておりました。
こうなってしまえば幾ら神様と言えど元に戻すことは出来ません。
神様はとりあえず世界にあまり良い影響を与えていなかった魔法を、ある二人の男女に押付けて処理し、世界の様子見をする事にしました。
そんな世界のお話です。
世界が出来たのは神話のお話。
魔法が滅びたのは神話のお話。
神様が居たのは神話のお話。
奇跡があったのは神話のお話。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:47:57.48 ID:UgG585nG0
その一
『頭が悪い人達』
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:50:31.61 ID:UgG585nG0
杉浦ロマネスクは、頭が悪い。
( ФωФ)「らん、らんらららんらんらん、らん、らんらららー」
( ФωФ)「らんらん、らんらららんらんら、ら、らららららっらっらー」
彼はアパートの大家兼食堂のお兄さんを勤める未成年だった。
母と父が早くに亡くなったため、大学受験を諦めて、両親の残したアパートの大家を継ぐことにしたのだ。
( ФωФ)『先生、大家王に俺はなる!!』
( ,'3 )『よしよし、杉浦は就職だな。馬鹿だもんな』
恐らく世に言う感心な青年という奴である。偉い。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:52:52.98 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「らんらんらんらんらららららー、らんらんらんらんらららららー」
( ФωФ)「らんらんらんらららんらんらー、らんらららー、らー、らー」
そんな彼だが、日中は割りとすることが無いので、ちょっとした小遣い稼ぎなんかをしていた。
アパートの家賃だけで何時までも何時までも生活できるとは思えない。今現在は出来ていたとしても、将来はどうなるだろう。
働ける今の内に肉体労働にでも従事して、貯蓄しようという考えだった。
即ちアルバイト。
その帰りに好物の甘い物などを齧りつつ公園でぼーっとするのが彼の日課である。
(* ФωФ)「もみじ饅頭も買った。人形焼も買った。最高だな。大体味同じな違う種類のものを買うのは最高だな」
(* ФωФ)「ちゃんと緑茶も買ったしな。完璧だな。餡子と緑茶は完璧だな」
本当はどら焼きも買いたかったのだが、我慢したらしい。
てくてくてくと其々の紙袋からもみじ饅頭と人形焼を出しては居れ出しては居れしつつ、近所の公園に向かう。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 13:57:08.88 ID:UgG585nG0
世では平日と呼ばれる曜日だったが、マンディエブリディな杉浦には何も関係が無かった。基、毎日エブリデーな杉浦には関係が無かった。
だから幼い子供を連れたお母さん方のちょっと怪訝そうな目は無視して、立ち喰いもあれだ、いやあれって何だ等と思いながらベンチを探す。
この公園、広くて綺麗で遊具が安全なのはとても良いのだが、如何せんベンチが少ないのが難点である。
やっとこさ見つけたベンチには、女性が座っていた。
( ФωФ)「すみません、ちょっと端のほうお邪魔していいですか」
ノハ )「……」
返事は無い。
女性はくたりと首を垂れている。眠っているのだろうか、と杉浦は考えた。
( ФωФ)「じゃ、失礼します」
ぎぃい、と古びたベンチが軋む。ぱたた、と水の落ちる音がした。
お茶が零れたのかと肩を竦めるが、紙袋は濡れていない。何か水でもこぼしたのか、と女性の方を伺う。
原因は女性の溢した血液だった。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:00:20.58 ID:UgG585nG0
ぎぃい、と古びたベンチが軋む。ぱたた、と水の落ちる音がした。
お茶が零れたのかと肩を竦めるが、紙袋は濡れていない。何か水でもこぼしたのか、と女性の方を伺う。
原因は女性の溢した血液だった。
( ФωФ)「あの、」
こんな事言うのは失礼だろうか、そっとしておいた方がいいんだろうか、と戸惑い、やはり言うことにした。
( ФωФ)「内蔵零れてますよ。死にますよ」
言ってから杉浦は気付く。
良く考えたら内蔵零れてたら大体死んでんじゃねぇか。
ノハ‐听)「んあっ?!」
( ФωФ)「あっ、あの、内蔵……」
ノハ‐听)「んんん? あ、ああ、有難う。いやぁ、ちょっと寝すぎたな」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:03:12.32 ID:UgG585nG0
女性は立ち上がり、血液の鉄でがびがびになった髪をぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。
汚れた顔をくしゃっとした笑みにして、杉浦に礼を述べた後につかつかと去っていった。
颯爽とした立ち歩きに、思わず杉浦の心臓が高鳴る。
( ФωФ)「……」
( ФωФ)そ「ハッ!! 何だ此れ不整脈?!」
無駄に動揺してしまった……と軽く内面凹みフェスティバりながらもむもむと杉浦がもみじ饅頭を頬張っていると、背後から一人の青年が軽やかな足取で近寄ってきた。
ベンチに座る杉浦に声を掛けようと軽く口の端を引き上げ、
その手の中にある餡子の比率の高い素手で持つと何か砂糖でべしゃっとなる饅頭を見遣って口の端と同時に眉を跳ね上げる。
爽やかな笑みを好ましそうなにやにやとした笑みに取って替え、ようやく杉浦に声を掛けた。
ミ,,゚Д゚彡「よっ、杉浦君今日も元気に不摂生だな。其れ何今川焼き?」
( ФωФ)「もみじ饅頭です」
ミ,,゚Д゚彡「一つくれ」
( ФωФ)「五百円で」
ミ,,゚Д゚彡「金、無い」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:06:27.33 ID:UgG585nG0
出会いの初っ端から相当な挨拶をかました青年はにべも無い杉浦に「つめてー」と一笑を投げ飛ばす。
其れを側頭部に喰らった杉浦は、けれど何のことも無い様にもむもむとまたもみじ饅頭を頬張った。
その辺で腐っているような在りがちな大学生の風貌の彼は、杉浦のアパートの住人の一人だ。
歳が近いこともあって、杉浦は割と親しくしている。
( ФωФ)「といいますか、フさん、何故こんな真昼間からこんな界隈にいらっしゃるんですか。大学はどうしたである」
ミ,,゚Д゚彡「今日は自主休校っていう祝日なんだ」
( ФωФ)「駄目人間である」
ミ,,゚Д゚彡「駄目人間だなんて称号、俺には未だ早いな。うちの教授くらいにならないと駄目人間とは呼べない。いやいや、鬱田教授にはほとほと頭が下がるね」
教授が駄目人間な大学って一体どうなんだろう、大学に行かなくて正解だったかもしれない。
等と思いながら杉浦は滔々とその教授の珍行動について語る青年ことフさんことフサギコを眺め、もふもふと人形焼を口に押し込む。
牛乳ほっしっ、とか思った。
暫くそうして二人で座っていると、不意に杉浦はぽんと膝を叩いた。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:08:34.77 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「今日は新しい入居人がやってくる日でした。忘れとった」
ミ,,゚Д゚彡「え? まじで? 女の子? 女の子?」
( ФωФ)「そんなの知らんです。とりあえず大家として迎えねばならんので、失敬ですが席を外すのである」
ミ,,゚Д゚彡「あ、俺もついてくよ」
うざってぇなぁこのひと、等々思いながら、杉浦はフサギコを従えてアパートへと続く家路に着く。
事在るごとにフサギコがもみじ饅頭を強請るので、人形焼を与えてみると投げ捨てよった。
人からもらったものを粗末にするなという話しである。
ミ,,゚Д゚彡「俺が欲しいのはもみじ饅頭だぁあああああああ!!」
( ФωФ)「死ねやである」
ミ,,゚Д゚彡「へぶらすか!!」
殴っておいた。
ミ,,゚Д(#彡「いががががが……え、何これ、後からじわりじわりと痛い……」
( ФωФ)「俺的必殺、問答無用拳なのである」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:12:24.98 ID:UgG585nG0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ、とか描き文字を背負っている。
もう一度言おう、人から貰った、否与えていただいた物を粗末にするなという話である。
ミ,,゚Д(#彡「……御免なさい」
( ФωФ)「宜しい。三日以内にどら焼きと人形焼と今川焼きと滞納してる家賃を払えば許す、です」
ミ,,゚Д゚彡「宜しいんだかよろしくないんだか!」
滞納している時点で、よろしくない。
新しい入居者は、結論から言って、女の子ではなかった。
にこにこと人好きしそうな笑みを浮かべて、挨拶の品を手渡してくる。
( ^ω^)「内藤ホライゾンと申しますお。大よそ宜しくお願いします」
( ФωФ)「いえいえ此方こそ概ね宜しくお願うのである。わたしは大家の杉浦ロマネスクです。若輩ものですがこれからも頑張って生きたいと思います」
( ^ω^)「頑張って下さいお」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:17:04.66 ID:UgG585nG0
深深、深深と礼をしあって、取り合えずと杉浦の部屋に通す。炬燵では既にフサギコがテレビを見てみかんを喰らっていた。
うぜぇと杉浦は思った。
四角い炬燵の一辺を内藤に薦めて、自分も残った一辺を占拠する。
入居にあたって、義務的に行わなければならない諸々を終えて、改めて新しい入居者を観察する。
遠慮がちに炬燵で正座している内藤は、中々好青年のように見えるし、年のころも遠くない。
年下の杉浦を馬鹿にしたような態度も見受けられないし、上手くやっていけそうだ、と杉浦は内心で一息ついた。
杉浦は頭こそ悪いが、人を見る目だけはそれなりにあると自負している。
( ФωФ)「こらミセリ、その蜜柑幾つ目であるか。一日五個以上食べると手まっきっきになるぞ」
ミセ*゚ -゚)リ「三つ目だもん」
( ФωФ)「嘘吐け。さっきまでに三つ食べて朝二つ食べてたくせに」
ミセ*゚ -゚)リ「……ちぇ」
( ФωФ)「おかきでも食べてなさい。後フさん、この黄粉棒は全て我輩のである」
ミ,,゚Д゚彡「あうち」
部屋のすまっこで蜜柑を剥こうとしていたミセリを嗜め、炬燵の上のお菓子にのばされたフサの手を払う。
其れを不可解そうな目で見ている内藤を見て、ああ、紹介遅れました、と杉浦は居住まいを正した。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:21:54.48 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「すっかり忘れてたですよ」
( ^ω^)「おっ、すみませんお」
( ФωФ)「いえいえ。こっちの何かふさふさしてるのは、住民その一のフさんなのである」
ほらフさん、挨拶せぇ、と促す。
ミ,,゚Д゚彡「そぉいうのいいよぉ、苦手なんだよぉ」
うぜぇ、とまた思った。
( ФωФ)「こらっ、そんなんでどうするのっである。ちゃんとご挨拶しなさいっ」
ミ,,゚Д゚彡「うっせぇなぁ、分かってるよぉ。今やろうと思ったのに。もーやる気なくなった。もーやる気なくなった」
( ФωФ)「このばかっ」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:25:59.08 ID:UgG585nG0
取り合えず殴ってみた。
適当な拳は正確に、そして静かにフサの右頬骨辺りを貫く。フサは自分の陥った状況を把握出来ないまま、畳に側頭部を打ち付けた。
言葉で無理なら暴力に訴えるのも厭わないのが杉浦という男だった。
ちょっとどうかと思う方向もある。どうでも良い。
ミ,,゚Д゚彡「痛っ!」
( ФωФ)「挨拶しないなら追い出すだけですが?」
描き文字こそ背負っていないが、殺気十分である。
(;^ω^)「おっお、大家さん、そんな挨拶くらいで殴らなくても、僕はいいですお?」
( ФωФ)「良くないです。そういった甘やかしでこのふさんが最終的に辛い思いをする羽目になるやも知れんですよ。それを考えるならば今強制すべきなのである」
(;^ω^)「そ、そうですかお」
めらめらと瞳に炎を燃やす杉浦に、内藤はちょっと引いていた。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:28:56.78 ID:UgG585nG0
そう、この目は一介の大家をしている未成年の目ではない。
修羅にも通ずる、冷ややかかつ刃物のような重みを持った目には青い静かな、然し高温度の炎が宿っている。触れては、火傷どころではすまない。
猛々しく、かつしなやかに、そして慈愛と気高さを含んだそれは、どんな人間も下に下る他無い、壮大でいて強大でいて、そして暖かな、
母の怒りである。
杉浦の愛の鉄拳がフサギコに下り、殆どヒットポイントが赤に成り果てたフサギコが内藤に挨拶を済ませると、杉浦はようやく腰を落ち着けた。
( ФωФ)「三階の一号室に住んでるのがシューさんという女性の方で、ちょっと変わってるが我慢すれば慣れるであろう」
( ^ω^)「おっ、分かったお」
( ФωФ)「で、その下に住んでるのは兄者さんと言って、内藤さんのお隣であるが……まぁゴキブリ退治の時なんかに呼ぶと良いです」
( ^ω^)「ふむふむ。お? 三階は一人しか住んでないのかお?」
( ФωФ)「そうですね。空き部屋なんである」
( ^ω^)「おっおー」
( ФωФ)「で、このふさんが一階の二号室、一号室には朝日さんっていう人が住んでいるのである……まぁ、顔は追々覚えていけばいいでしょう。
我輩は大体この離れにいますから、なんぞあったら何なり言って欲しいである」
( ^ω^)「おっおっ、じゃあ、」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:31:46.94 ID:UgG585nG0
( ^ω^)「その、女の子は」
( ФωФ)「ミセリである」
( ^ω^)「お……?」
( ФωФ)「先週? くらいから家に住むことになった……」
( ^ω^)?
( ФωФ)「我輩もなんか良くわからんですが、取り合えず、我輩の妹かなんかだと思っておくと良いですよ」
( ^ω^)「お、ん。分かったお。宜しく、ミセリちゃん」
ミセ*゚ -゚)リ「どうも宜しくお願いします」
( ^ω^)「おーん」
わざわざに炬燵から出て、ミセリに向かって手を差し伸べる。
小さな手で其れに応えたミセリは、おずおずと内藤の顔を見上げた。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:34:20.22 ID:UgG585nG0
わざわざに炬燵から出て、ミセリに向かって手を差し伸べる。
小さな手で其れに応えたミセリは、おずおずと内藤の顔を見上げた。
ミセ*゚ -゚)リ「あの、私のお家、知りませんか?」
( ^ω^)「……おー?」
かくん、と首を傾げて内藤は杉浦を見遣る。
その視線に軽く答えながら、杉浦は自分とミセリの出会いについて思いを馳せていた。
( ФωФ)「……」
回想に入る。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:38:35.36 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「杉浦くん杉浦くん」
素直シュールが訪ねてきた時、杉浦は溜まりに溜まった一週間分の洗濯物を取り込んでいた。
ハンガーを外す手を止め、杉浦がシュールの方を見ると、シュールはにらにらと笑いながら傍らに立った少女の肩を引き寄せる。
シュールの脇腹に肩を押し付けた少女は、少しだけ怪訝そうな顔をしてシュールを見上げた。
lw´‐ _‐ノv「杉浦くん杉浦くん」
( ФωФ)「何ですか」
lw´‐ _‐ノv「拾ったんだけど、如何しよう」
( ФωФ)「何をであるか?」
にらにらと笑っていたシュールは、引き寄せていた少女を指さす。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:43:12.93 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「おんなのこ、だ!」
( ФωФ)「だ」
lw´‐ _‐ノv「だー」
沈黙の精が横切った。
( ФωФ)「……だから、何ですか?」
lw´‐ _‐ノv「いや特に何も。どうしようか」
( ФωФ)「知らんですよ」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:47:23.64 ID:UgG585nG0
又して沈黙の精が場を横切った。少女は何とも言い難い切迫した表情で杉浦を見上げた。
ほのかに赤い頬に、何処かざっくばらんとしたショートカットが映える。
怯えているのか、杉浦が注視するとぎこちない動きでシュールの服にひっついた。
子供に好かれない青年である。
軽くショックを受けながら、しゃがみこんで視線を合わせる。確かポケットにお菓子が、と服を探った。
( ФωФ)「お菓子、食べるか?」
ミセ*゚ -゚)リ「……うん」
( ФωФ)「ほれ、磯部麻紀だ」
lw´‐ _‐ノv「磯部巻き」
ミセ*゚ -゚)リ「……」
少女はなんとも微妙な顔をした。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:52:02.48 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「私にもくれ、磯部巻き。かつ上がらせてくれ。此処めっさ寒い。そしてお茶も淹れてくれ。この際ほうじ茶でも構わない」
( ФωФ)「おおおう、どんだけ横暴やねんあんた……。まぁいいです、どぞ」
lw´‐ _‐ノv「きゃっほーうい」
ミセ*゚ -゚)リ「……、おじゃまします」
杉浦が廊下の先を指し示すと、シュールはさっさかと少女を引き連れて居間の方まで行ってしまう。
完全に間取りを把握されていることに嘆くべきか数瞬迷ってから、杉浦はお茶を用意しに台所へ向かった。
四人分の湯呑みを用意し、急須とともに盆に乗せる。
今晩は寒くなりそうだし、湯たんぽでも引っ張り出してくるかとか考えつつ居間に向かった。
がらー、と硝子障子を開くと、ストーブの熱が杉浦の顔を煽る。
( ФωФ)「お茶ですよー」
(-@∀@)「おっ、お茶かい? ありがたいね」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 14:57:05.24 ID:UgG585nG0
野暮ったい眼鏡をかけている男性がこたつから立ち上がり、持っていたペンを放り投げた。
一階一号室の住人、小説家という胡散臭い商売で生計を立てている朝日だった。
そういや何でこの人俺の家でさも当然のように仕事してんだと杉浦は思う。
因みに投げたペンは後ろでテレビをいじっていたシューに直撃した。が、少女が「あ゛」と悲鳴をあげただけで誰もそれについては触れない。
( ФωФ)「いえいえ、執筆ははかどってますか?」
(-@∀@)「いや、何か初っぱなから挫けそうだね! もうやだ!」
男性は爽やか爽快な笑みを浮かべ、びったんと床に寝そべった。
凄い挫けっぷりだった。
だめだこいつ。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:01:43.63 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「朝日さん……お茶此処置いときますよ」
(-@∀@)「うんー」
lw´‐ _‐ノv「所で文壇界の明日を担う大型作家、通称『筆者の正義』こと朝日さんよ」
(-@∀@)「なんだねー」
lw´‐ _‐ノv「ちいさい女の子は好きですか」
ごろん、と朝日の隣に寝転がりながらシュールが口の端を釣り上げる。
完全にセクハラ親父の顔だった。
(-@∀@)「僕は綺麗なお姉さんが好きだね。年下は可愛らしいが、好みじゃない」
lw´‐ _‐ノv「すんすんすーん、いぇすんすんすーん」
(-@∀@)「聞いちゃいねぇなこの娘」
lw´‐ _‐ノv「いや聞いてるけっどー」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:05:32.76 ID:UgG585nG0
- うわーもーニートになりたいなぁああ、と床をごろごろしだす朝日。
その隣でひきこもりになりたいなぁああ、と床に寝転ぶシュール。
どうでもいいけど人の家でなんでこんなにくつろいでんだこいつら、と杉浦は思いながらストーブの前に腰を下ろす。
少女が部屋の端でこじんまりとしていたので寒かろうと炬燵を進めてみた。
ミセ*゚ -゚)リ「いいっ」
( ФωФ)「あ、そうですか……」
全力で断られ、ちょっとしょんぼりする杉浦だった。
lw´‐ _‐ノv「それでさ」
( ФωФ)そ「にゃっ」
気がつくとシュールの顔が目の前にあった。
(-@∀@)「なんだか可愛い悲鳴だったけど突っ込みは不可かな……」
杉浦は悲鳴をあげて後退りしかけるが、背後がストーブなのを思い出し、踏みとどまる。
シュールは何時もの朴訥とした笑みで杉浦の目を覗き込んだ。
後ろで朝日が少女にお茶を手渡しているのが見える。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:11:38.98 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「真剣なお話、あの娘を預かる事にしました」
( ФωФ)「は……いやいやいやいや、預かることに『しました』って何ですか。そんな犬猫じゃ――」
(-@∀@)「あっはっはっは、ミセリちゃんって言うんだ? 僕は朝日って言います、宜しくね」
ミセ*゚ -゚)リ「うん」
(-@∀@)「ミセリちゃんは幾つなんだい?」
ミセ*゚ -゚)リ「七歳」
(-@∀@)「七歳か、僕で言ったら厨二病真っ盛りだった時期だなぁ。懐かしい懐かしい。
正義の為にっていじめっ子ぶち殺したりしたなぁ」
何か主人公置いてサブが幼女と親密度を上げている。
いいのかそれで。
( ФωФ)「ねぇんですから」
lw´‐ _‐ノv「それに着いては回想する権利をくれたまへ」
回想の中で回想をするという荒業だった。
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:15:27.36 ID:UgG585nG0
***
私が仕事、あいや夜じゃない方な、仕事帰りに商店街でふらふらしていたらだね、幼女が!
よ、う、じょ、が! ふらふらっと歩いて! そして転んだんだ!
(なんでこいつこんなテンション高いの……)
(さぁ……)
ミセ*゚ -゚)リ「にぎゃっ」
lw´‐ _‐ノv「あら、大丈夫?」
私はもちろん賺さず声をかけたね!
優雅な! かつ優美な女性の声音で!
ミセ*゚ -゚)リ「だ、大丈夫」
lw´‐ _‐ノv「あらあらお洋服も汚れちゃって……」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:20:34.94 ID:UgG585nG0
しかし私はその時気づいた!
少女の半ズボンから覗く細く華奢な膝小僧から、じんわりと血が滲んでいる事に!
lw´‐ _‐ノv「うわ、血っ! 血だぁああああああ!!」
ミセ*゚Д゚)リ「血?! えっ?! うわほんとだ、血だぁあああああ!!」
(’e’)「あれ、佐々木さん所のミセリちゃんじゃないか、引っ越したんじゃ無かったのかうわっ血だぁああああああ!!」
(何こいつら)
(知らんがな)
lw´‐ _‐ノv「血だぁぁああああ!!」
ミセ*゚Д゚)リ「血だぁぁああああ!!」
(’e’)「血だぁぁああああ!!」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:23:20.12 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「血だぁあああああああっあああああああぁぁぁああっ!!」
ミセ*゚Д゚)リ「血だぁあああぁぁぁああああぁあっ! 死んじゃうぅうううううっ!!」
(’e’)「幼女の血だぁあああああああぁぁぁっあああ舐めてえぇえええええ!!」
偶然通りかかった男性も交え、約一分間シャウトし続けた結果、私たち三人の間には確かな結束が芽生えていた!
lw´‐ _‐ノv「……ぜぇぜぇ」
ミセ*゚Д゚)リ「ぜ、ぜ、はっ、ごふっ」
(’e’)「ごえぇぇぇ……」
ような気がする。
疲れてきたからその内止めた。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:28:05.44 ID:UgG585nG0
(しかし親が娘を置いていくと言うのには突っ込みが入らないのか)
(世の中変わったな……)
ミセ*;゚ -゚)リ「え? でも」
(*’e’)「「いいんだよ、帰るお家が無くなったんだろう? おじちゃんのお家へおいでよ」
ミセ*;゚ -゚)リ「で、で、でも、」
明らかに鼻息の荒い男性に怯えたのか、少女はちらりと私に助けを求めるような視線を送った! ような気がする。
lw´‐ _‐ノv「ちょっーと待ってー、プレイバック!」
( e[#)「「げらっふぁ!」
私の飛び足刀が男性の顔面、詰りはテンプルにめり込んだ!
こういう時の為に兄者から一通り護身の術を習って置いて良かったよ。
あいつ終始寝てたけど!
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:32:06.66 ID:UgG585nG0
lw´‐ _‐ノv「よしお嬢ちゃん、私のお家へおいで! 家へ帰る手だてを一緒に考えてあげよう!」
ミセ*;゚ -゚)リ「ええっ?! えっ、えっ?!」
(’e’)「ああっ幼女ぉぉぉおおオオ!!」
そして手に手をとって愛の逃避行! ランデブー!
まぁ取りあえず家に帰った私は、そういえば仕事で家をあける時はどうすればいいのかと悩み、杉浦君の離れの戸をたたいたと言う訳だ。
***
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:36:13.03 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「ランデブーじゃねぇよ!」
lw´‐ _‐ノv「だって身寄りの無い幼女だぜ!? 『お家に帰りたい』とか言ってんだぜ?!
もう引き取るしか無いじゃん! フラグ! フラグ! おねぇさんといっしょ!」
( ФωФ)「だめな人が此処におる……」
lw´‐ _‐ノv「んでまぁ、私が仕事してる夜とか日中とか預かってて貰おうかなと思って、訪ねたんだけど、何かノリにのってしまったよ」
( ФωФ)「とは言われましても、身元のはっきりしない子を置くのは、大家としては同意しかねるんですが」
lw´‐ _‐ノv「えー、いいじゃん、新しい家の場所が分かるまで置いといてあげてよ」
(; ФωФ)「んな事言われましても……」
(-@∀@)「ミセリちゃんはお家に帰りたいんだよね」
ミセ*゚ -゚)リ「うん」
(-@∀@)「でも新しい家を知らないんだよね」
ミセ*゚ -゚)リ「……うん」
(-@∀@)「じゃあ、神様に頼んだら帰れるかもしれないな」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:38:57.59 ID:UgG585nG0
ゆるぅり、と杉浦を一瞥する。
瓶底眼鏡がゆっくりと電灯を反射した。
(-@∀@)「よし、杉浦君、神様探そうか」
酷く電波だった。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:41:01.21 ID:UgG585nG0
二ヶ月前、この街に神様が舞い降りたらしい。
その神様を見つければ、願いを何でもかなえてくれるらしいというのだ。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:45:27.72 ID:UgG585nG0
シューは仕事に行ってしまい、朝日は自室へと舞い戻り、少女が杉浦の部屋でぽつねんとテレビを見ていた。
何か暇つぶしになるような物でも無いかと適当に思惟を巡らせていると、何処からともなくフサギコが現れた。相も変わらず神出鬼没キャラである。
っていうか場面飛ばし過ぎだろ。ナレーションが追い付かねぇよ。
ミセリに関して、結局、明日から神様探ししようと言うことで落ち着いた。
諸々の言い合い等は、描写がだるいので割愛。
ミ,,゚Д゚彡「神様探し? あー、最近テレビでやってるねぇ。『キーワードは変わった人』だとか特集やってたなぁ」
( ФωФ)「そうなんですか……変わった人」
色んな意味で怒られそうなワードである。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:50:55.31 ID:UgG585nG0
ミ,,゚Д゚彡「ん? 杉浦君神様探しするん? いいなぁ、俺も入れてよ。俺もお願い叶えて貰いたいよ」
フサギコがにらにら笑いながら肩を叩いてくるのを払いのけ、杉浦は辟易したような顔でフサギコから距離を取る。
( ФωФ)「フさんに願い事なんかあるんですか」
ミ,,゚Д゚彡「あるよ、そりゃまぁ、一杯。ああでも一つ、物凄い個人的に絶対叶えて貰えるって言うなら、」
杉浦の後ろで少女がすっ転んだ。
慌てて振り返り、杉浦が手を差し伸べる。少女は数瞬躊躇してからその手を取った。
ミ,,゚Д゚彡「勇敢になりたいかなぁ、俺は」
ミセ*゚ -゚)リ「……ゆ、うかん?」
少女、否ミセリが呟く。かくり、と糸が切れたような動作をした。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 15:56:00.93 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「ふさん……流石の神様も、人間を新聞紙にするのは無理かと思うですが……」
ミ;,゚Д゚彡「えええぇそんな勘違い普通するかなお前! 夕刊違うよ、勇敢! 勇気の方!」
( ФωФ)「え……? あ、ああ……? 分かった、有機栽培の会とかの……会誌的な……」
ミ;,゚Д゚彡「わかんないならわかんないと言える勇気を持とうぜ杉浦君! ね!」
杉浦は、頭が悪かった。
回想、終りである。
( ФωФ)「……」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 16:00:09.59 ID:UgG585nG0
そんな風にしていると、内藤が首を傾けて杉浦を伺っているのに気付いた。
いかん放置していた、と慌てて居住まいを正す。
正すは良いが、別段もう話すことも無かった。
( ^ω^)「……テレビ見させて下さいお」
( ФωФ)「ああ、はいどうぞ」
間が持たないので、リモコンのスイッチを押す。イィ、と電波の音を吐き出してブラウン管が色づく。
不意に内藤と杉浦が申し訳程度に足を寄せていた炬燵がもそもそと揺らぎ、その側面から
ミ,,゚Д゚彡「杉浦くーん、お茶くれー」
フサギコの頭を生やした。
( ФωФ)「金出せー」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 16:03:33.03 ID:UgG585nG0
炬燵に潜っていたからか、頬が赤くなっている。
内藤が駄目だこのひと……みたいな目で見ていた。
確かに、成人男子が炬燵から首だけ出していると言う状態は、得も言えず駄目だこいつ……って気分にさせる魔力があると思う、何か。
テレビは午後のニュースを吐き出している。
( ФωФ)「……」
とりあえず、杉浦は黙って卓上の蜜柑に手を伸ばした。
('、`*川『では次のニュースです』
( ФωФ)「あ、内藤さん、蜜柑どうですか」
( ^ω^)「あ、いただきますお」
('、`*川『非常に残酷な事件で、専門家は……』
詰まらない女性キャスターが映っていた画面が反転して、ある顔を映し出した。
猟奇殺人の被害者だというその男性の顔から目をそむけて、杉浦は内藤を見る。
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 16:06:47.24 ID:UgG585nG0
( ФωФ)「……」
( ^ω^)「……」
( ФωФ)「……内藤さん」
( ^ω^)「はい、ですお」
内藤は何と言うこと無い面持ちで頷いた。
フサギコがのそのそと炬燵から這い出る。
( ФωФ)「お茶飲みますか」
( ^ω^)「頂きますお」
[( ^ω^)]
('、`*川『被害者は、歯の治療痕からN大学に通う大学三年生の内藤ホライズンさんと見られており、』
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/04(日) 16:07:30.59 ID:UgG585nG0
その一
『頭の悪い人達』
終了
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