- 15 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:01:57 ID:JeZxNvg20
「 世界は一つではない 」
「\
. \ ` ー‐ 、 _____
. `ヽ ヽ_/ \
〉 ヽ
/ ',
/ /⌒ヽ ___, ― 、 !
/ / ヽ ヽ
. l { _ 丿 ',
. ヽ ヽ _丿〉 < < イヽ !
` ー― ′ ‐ヽ、_r; チ 〈〉 |
/ /└‐'´ 〈_,_,_〉
―――とある、幼女だいすき科学者より
- 16 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:04:58 ID:JeZxNvg20
秋夜の空。寒風の海。半壊半沈の船。
それらを背景にし、魔王は、その力を振るっていた。
相手は再度現れた、重力使いの『星の上のフサミ』
(#ФωФ) 「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおオオオオオオオおおお―――ッ!!」
大魔王は、最初の戦いからフサミの能力の本質を捉え、癖を把握し
先を読み、後を詰めるような戦いを展開するようになっていた。
ミ;*゚ー゚彡 「なかなか!!」
サイコキネシス
フサミの能力は、念動力を使い、擬似的重力を発生するものである。
これによって自らの体重を相殺することで空に浮き、塵や砂粒、ゴミや小石などを重力で集めて
岩石を形成し、惑星のように浮かばせることができる。
こうして岩石に乗ったり飛ばしたりすることもできる上、自分の重力を反転させ、斥力を発生する事で
相手の攻撃も弾くこともできる。
攻防一体。実に優秀な能力であるー。
と、評価するのは所詮ランキングでもベスト10にも入れぬ
中堅止まりのランカーである。
- 17 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:06:29 ID:JeZxNvg20
もしも、ベスト10ランカーの人が彼女の能力を評価するなら、みな口をそろえてこういうだろう。
『フサミの能力は、雑っぽい』
(#ФωФ) 「 鈍い! 図体が大きい!! 無駄が多い!!!」
ミ;*゚ー゚彡 「まだ…まだ!!」
我輩はフサミと戦ったことはない。
今夜、こうして能力を交わり合うのが初めてだ。
しかし、吾輩は他のランカーたちの噂や、公開されているDVD、動画ネットなどで
フサミの能力はおおまかながらも、すでに知っていた。
それはフサミも同じことが言える。
実際、私の能力もヒッキー戦やヒート戦などのDVDで広く公開されている。
しかし、この戦局はどうだろうか。ロマネスクは攻勢一方。フサミは受け手からなかなか攻めに移れずにいる。
能力の相性もあるからか?否、ロマネスクは考える。
フサミの能力のそれは非常に優れたものである。
出力も威力も申し分なく、応用性に優れた、素晴らしい能力であるとロマネスクはそう考えている。
しかし、それを踏まえても、ランキング1位のロマネスクと、ランキング2位のフサミの間には
やはり、大きな隔たりがあったのだ。
- 18 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:07:28 ID:JeZxNvg20
(#ФωФ) 「フサミさん…よ!!貴様は、今までに己より強い人と戦ったことはあるか!?」
ミ;*゚ー゚彡 「…!!」
フサミの能力は、とても優秀である故、格下の能力者ならば数分もかからず、一方的に蹂躙することができるだろう。
しかし、それはつまり、ステータスが優れているのみ。ただ、能力だけが優秀であるのみ
過去に銭湯大将軍ヒートと戦い、宇宙散歩ビコーズにも蹴り合い、守護王ヒッキーと練磨しあった
百戦錬磨・質実剛健。その言葉にふさわしい大魔王ロマネスクに比べ…
フサミ、その「能力者」としてのその強さは―――。
(#ФωФ) 「所詮―…1位になれなかった、ただの優等生なのだ。貴様は」
ミ*゚ー゚彡
ミ*゚ー゚彡 「そう―…決め付けるのは… またお早いんじゃ…」
ミ#*゚Д゚彡 「なくってよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおッ?!」
ロマネスクは空を飛べない。故に常に立場を確保しなければならないが、フサミは別である。
フサミの能力は重力場を操るそれ。そして周りは海。豊富な水。大質量の『それ』。
―――海。
ミ#*゚Д゚彡 「おぉぉぉおおお―――るぅぅぅッ!!!」
- 19 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:08:27 ID:JeZxNvg20
空に浮かんだフサミは右手を、足元に広がる海の方にむけ、なにかを掴みとるように…持ち上げた。
それは、海中に形成していた重力を中心に大量の水を含んだ、「水惑星」。
直径・100mオーバー。ロマネスクところがこの半壊した船をも海の藻屑にできるほどの
質量をもった「水惑星」をフサミは持ち上げた。
が
( ФωФ) 「だから…」
( ФωФ) 「鈍い」 「図体がでかい」 「無駄が多い」
( ФωФ) 「―――と、言ったはず…だ」
ミ*゚Д゚彡 「―――ッァァァアアアアアアァァァ―――!!!」
空へ持ち上げていった右の手はそのままロマネスクのほうへ、投擲する。
その行動に合わせるように、やはり「水惑星」も、フサミの後ろから、頭上へ超え、そちらへ飛んでいく。
( ФωФ) 「ただの質量攻撃ならば…」
( ФωФ) 「それ以上のモンをぶつければ、よい」
(#ФωФ) 「間関門 【リングリンクリング】!! レベル2!!」
- 20 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:09:28 ID:JeZxNvg20
ロマネスクは銃の形をした左手から放たれたのは、輪ゴム。
その輪ゴムの輪を通じて、「亜空間」に保存されたこれもまた大質量の存在…
(#ФωФ) 「噴火岩!!!」
すべて、かつてのどこかの島にあった火山災害…。噴火によって飛んできた、火に包まれた岩。
尽く直径10mは軽く超える岩石であり、それら12個の噴火岩は直径100mのただの海水の塊に突っ込んだ。
結果は当然のごとく、水は蒸発し、飛び散り、霧散とした。
ロマネスクの元にはただの生温い雨となって降り注いだだけだった。
そして、噴火岩のほうは、勢いは落ちず、攻撃モーションがまだ終えておらず、回避する暇もないフサミのもとへー
ミ#*゚ー゚彡 「重力反転!!」
( ФωФ) 「そんな急ごしらえの重力バリアで一個10t超える岩石を退けられるのか?」
- 21 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:10:38 ID:JeZxNvg20
ロマネスクの、ぼそりとつぶやいたその疑問にもならない、悪態のようなそれは見事に当たった。
まず、フサミは最初の一個目の岩石を、受け流した。
つづいて、2,3,4個目、同時に向かってきた岩石は、岩と岩の間に念動力を働かせることで反発させあうことで
生まれた隙間にくぐるように回避するが、その隙間の先にさらに、5個目。一際大きな岩石が飛んできた。
受け流そうとしても、この時はまさに岩石の間にくぐっている真っ最中。流して飛ばせるほどのスペースがない。
ミ;*゚д゚彡 「うぅうッ!!」
即座に全力こめて、岩石に自らの重力をぶつけ、速度を相殺しようとした、が。
六個目。七個目。八個目。が、五個目の岩石のうしろにぶつかり、押した。
ミ;*゚д゚彡 「ッあ!」
噴火口から吐き出さられたその噴火岩の熱された岩肌は、そのままフサミの念動力を発するために
突き出していたその右手の… 手… 焼けた。 折れて、肘までに そのまま、肩へ。
ミ;*゚Д゚彡 「―――ッ!!」
(#'A`) 「マイナス!!!」
噴火岩・消滅。
(#ФωФ) 「―そッこ!!」
- 22 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:11:58 ID:JeZxNvg20
ロマネスクは即座に、いきなり現れたもう一人の能力者、『黒くて白い世界』の
能力発動に効果の底上げのための掛け声のした方向に、背中越しに右腕を回し、輪ゴムをとばした。
その輪から溶岩を吹き出し、ドクオの視界すべてを覆った。
(゚A゚) 「ンっマイナスゥゥゥゥ!!!」
ドクオの能力は、未だに謎が多い。しかし、ある程度の法則をロマネスクは捉えていた。
『プラマイゼロ』
あらゆる事象を増減することができる能力。
しかし、例えば、2つの小石を同時に質量を増加したり消滅したりすることはできない。
能力発動する時間をずらし、スムーズに行えば一瞬のうちに複数の物を
増やしたり減らしたりすることはできるだろうが
影響をあたえることができるのは常に、「一個体」のみ。
それが、弱点。
('A゚) 「ゥゥゥゥウウウウウ…ゥゥ!?」
例えば、液体。それがきちんとコップに注がれた液体ならば、それ一つで「一個体」とみなすことはできるだろう。
しかし、水飛沫はどうだろうか。一度はじけてしまった液体は無数に飛び散り、それは刹那の間に数えることは
不可能である。
つまるところ。
- 23 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:12:57 ID:JeZxNvg20
(゚A゚) 「ぽぎゃぁぁぁぁああああっぁあ!!」
溶岩の、「大部分」をマイナスできたまでは良いが、無数の溶岩の飛沫までは消し去ることはできなかった。
2、3粒がドクオの体にあたり、ワイシャッツの服に穴を開け、肉を焦がした。
(゚A゚) 「あ"ッ!!」
苦痛!火傷による、神経が焼き切られたことから感じる痛みは熱さではなく、「神経が途切れた痛み」を訴える
「冷たさ」の痛みが、頭を守った右腕、それによってがら空きになった右腹部。そして、左足のすね。
その三部分から脳に伝わって叩いた。
しかし、ドクオの目には第二の絶望をみていた。
第二派の溶岩である。
(;'A`) 「お"…ッ!!」
(;'∀`)
しかし、ドクオは勝利を確信した!
-
- 25 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:13:58 ID:JeZxNvg20
ロマネスク第二戦における、フサミの、秘策!!
:illli∀lli: フッ
ドクオは、あくまで、囮役!!
(#ФωФ) 「?!」
ミ;*゚ー゚彡
フサミは、あくまで、時間稼ぎとミスリード作り!!
(#ФωФ) 「…ッ」
フサミの秘策、それは、
ロマネスクの連続攻撃から成る、一瞬の「攻撃終了」の隙。
その隙を作り出すために、大技の「水惑星」。次いでに存在自体が脅威の「ドクオ」の出現。
これによって、やはりロマネスクは三回の連続攻撃をしかけた。
右手の輪ゴムから噴火岩。
左手から溶岩。
再度右手から第二波、溶岩。
- 26 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:14:58 ID:JeZxNvg20
(#ФωФ)
やはり、生まれた。能力者のみならずほぼ全てにおける人間の共通点。
「動作終了」その瞬間の「虚」
(#ФωФ)
ロマネスクはすでにポッケに両手をつっこみ、輪ゴムを補充した。
そして、その鋭い目は直ちに戦況を把握した。
ドクオに放った第二波はすでに誰もいないバルコニーの端で弾けて焦がし、黒煙を放った。
先ほどの水惑星を飛び散らせた影響で、まわりは蒸気の霧が覆われていた。
黒煙と白霧。これによって視界は最悪の状態とあいまった。
この、霧煙に乗して、奇襲してくる!
フサミと、消え去ったドクオからの、おそらくは全方向の、どこかからの攻撃!
それを備えてすでに反撃と回避の備えは終えていた。
しかし、ここでロマネスクが取るべき行動はただひとつ、「尻尾巻いて逃げる」ことだけだった。
( ФωФ)
フサミの秘策、それは。
ロマネスクの虚を突く事。
( ФωФ) 「なん」
その虚とは、
(;ФωФ).・゚ 「だと…」
- 27 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:16:57 ID:JeZxNvg20
「ロマネスクの、知らない第三者からの攻撃」
( ゚"_ゞ゚) 「銀の弾丸を抱いて眠れ」
( ゚"_ゞ゚) 「ハートデッドゲットデス『不死者の心中』」
- 28 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:17:56 ID:JeZxNvg20
ランキング4位 『銀の弾丸を抱いて眠るオサム』
その能力はアポーツ。
取り寄せる
相手の肉体の一部を、自分の体へ、『アポーツする』能力!
オサムは、ロマネスクの心臓を自分の体内へ取り寄せて、自らの拳銃で撃ちぬく!
自傷することで相手にダメージを与える、『道連れ系能力』!!
(;ФωФ) 「ぉ…あ!!」
( ゚"_ゞ゚) 「終わりだ。魔王!」
オサムの能力は、視認した相手でしかアポーツすることはできない。
だからこそ、大魔王に彼の存在を悟られてはいけなかった。
大魔王は一瞬のうちに姿をくらませることもできるのだから。
(;'A`) 「やった!!」
しかし、フサミとドクオの介入により、ロマネスクは完全に二者注意を注ぎ、
その上でドクオの能力にのって攻撃するその瞬間までこの世界からオサムの存在を隠していた。
故に、ロマネスクがオサムのことを気づき、防御に入ることはもはや、不可能といえるだろう。
フサミの秘策、「オサムを用した奇襲」!
コレまでに戦ったロマネスクの情報から立てたこの作戦は、満点に限りなく近いだろう!
- 30 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:18:57 ID:JeZxNvg20
(;ФωФ) 「ぐぅー…ッお!!」
( ゚"_ゞ゚) 「計・六発の銃弾。これを受けて立ってられた人は今までに一人もいな」
( ゚"_ゞ゚)
(;ФωФ)
( ゚"_ゞ゚)
(;ФωФ)
( ゚"_ゞ゚) 「おや?」
…――― コレまでの戦いで得られた情報が、ロマネスクの全容であれば。だが。
( ゚"_ゞ゚) 「これは…心臓ではない…な?」
(;ФωФ) 「そうだ」
- 32 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:21:23 ID:JeZxNvg20
(;ФωФ) 「それは…心臓の代わりに入れておいた、ただのゴム製の心臓模型だ」
(;ФωФ) 「吾輩の心臓と脳、その他重要な器官は、間関門に通じて、亜空間においてある」
(;ФωФ) 「しかし…まさかその撃たれた衝撃まで響いてくるとは…お陰でちぃと吐いてしまったわい」
( ゚"_ゞ゚)
( ゚"_ゞ゚) 「おまえはデマオンか?」
(;ФωФ) 「そういえば、これができるようになってから『魔王』と呼ばれるようになったな…」
(;ФωФ)。 ペッ
( ФωФ) 「さて」
( ゚"_ゞ゚)
('A`)
ミ*゚ー゚彡
(#゚"_ゞ゚) 「ハートデッドゲットデス『不死者の心中』ッ!!」
(#゚A゚) 「プラマイゼロ『黒くて白い世界!!』」
ミ#*゚Д゚彡 「ストーンオーバー『星の上の王子様』ッ!!」
( ФωФ) 「もう、貴様らの底は知れた」
( ФωФ) 「貴様らのその程度の実力で、この我輩を―――」
- 33 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:22:40 ID:JeZxNvg20
圭圭圭圭圭圭圭主主主王王王三三三三三三三ニ,. -―- 、_
圭圭圭圭主主主王王王三三三彡彡彡彡彡彡彡彡三ミヾ三≧、、
圭圭圭圭主主主王王王三三彡彡彡彡彡彡彡:ィイ彡=ニ三ミヾ三三ミー、、
圭圭圭圭主主主王王王三彡彡彡彡彡彡彡彡彡//ィ彡三ミミヾ彡三三ミ
圭圭圭圭主主主王王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡://ィ彡彡イ三ミヾ彡三三
圭圭圭圭主主主王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ィイ三テzミ'、'三三、
圭圭圭圭主主主王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ィ彡ア/ ̄ `ヾミヾミ 『輪護謨魔王』を
圭圭圭圭主主主彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡´ ,:'´ ゙!ト'、 止めようとしたのか?
圭圭圭圭主主彡彡彡彡彡彡彡==三三=== 、三三//// |l|li
圭圭圭圭主彡彡彡彡彡/⌒,," <´ /\ミ工メ、、 リ!l|l
圭圭圭圭彡彡彡彡彡/ ‖ ヽ 、 { , -tッリ`ヾ':.:.:.:.:.ィ==/..jl|l
圭圭圭圭彡彡r─ 'ヽ || __\ \ ` ノ ヾ三シ''" | /ィtfiメy'リノ!
圭圭圭彡彡/ \ __ヽヾ { 、‖////三||彡' !l:.:`'テラf//イ
圭圭彡彡/ ヽ \ヾー ' ノ///// / || |:.:.:/:.ノ八{{|
圭圭彡彡./ \ \ レ|| `イ////イ || ',:.:,リ'ノノノハl|l
主彡イ´/ ヽ ヽ ', || ヽ//// / ||' / --彳'////八lノ
王/ ,イ! ', 人 { )} || ヾ. リ{、|| F=====ヾ,イノノイ////f{
./ /!::! ≧、 ∨ \−' ノ || >-、'||、、 `二二´イシイノノムfイ |l|
{ l |:::! ヽ { j i , ̄ _||_ > 、テrッチ/イ/ノ//|i{ |l!
l ヾヽ::、 丶二.ノ イ.t──<⌒へヾ:ト、 }jイjノノ////ハ{ ,ノヘ ,jリ
ヽ ヽ\ト _ イ:/ノ:/ l. 丶、__/,イfr彡∧ムヾ、 /´
\ヽ`::ー':: ̄イ /  ̄`ヽ {!
// ビヨーン \\
-
- 35 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:24:27 ID:JeZxNvg20
プラスランキング 2位 『石の上にフサミさん』
ミ;*゚Д゚彡
フサミ・フサット
無数の噴火岩による、右腕焼失。両足骨折及び焼失。内蔵破裂。
死亡 【リタイヤ】
.
- 36 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:26:34 ID:JeZxNvg20
プラスランキング 4位 『銀の弾丸を抱いて眠るオサム』
(;゚"_ゞ゚)
オサム・コフィンデス
拳銃の銃口の『輪』から爆炎の逆流による、全身・重火傷。
死亡 【リタイヤ】
.
- 37 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:27:51 ID:JeZxNvg20
プラスランキング 管理人 『黒くて白いドクオ』
(;゚A`)
ドクオ
間関門レベル2の空間遮断攻撃によって両手両足紛失。
その直後、現実空間へ逃走。
敗退 【リタイヤ】
.
- 38 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:28:46 ID:JeZxNvg20
( ФωФ) 「―――終わった」
ゴキリッ と首を回して骨を鳴らす。ついでに腕をまわしたり手を組んだりして、体の調子を確かめる。
オサムとかいう奴の能力、『ハートデス』は効いた。あれはアポーツされた肉体と空間的にはつながっているのか
銃弾の衝撃が、偽心臓の周りの肉や肺に響いた。が、それ程でもない。
これ以上の痛みなら、すでにヒッキーやヒートとの戦いで経験済みだ。
( ФωФ) 「これで…暫くの間、あいつらの行動に遅れがでればいいのだが」
ロマネスクは憂う。私はただひたすらペニサスの安否を心配しているのだ。
あやつらはペニサスを逮捕だの討伐だの言ってたらしいが…そんなことはこの我輩が許さな…。
( ФωФ) 「…―――…」
( ФωФ)
(´・_ゝ・`)
ミ;":ー;;.彡
( ФωФ) 「…っは…」
デミタス。数十分前の「全門開放」で跡形もなく消滅したと思っていたが、まさか生き延びていたとは。
それも、いつの間にか丁寧に膝をついて、物言わぬ屍と化したフサミを抱えている。
- 39 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:29:56 ID:JeZxNvg20
( ФωФ) 「ここは、プラスの世界だぞ」
(´・_ゝ・`)
そう、ここはドクオの能力で構成された異次元世界、「プラス」。
ここではいくら死んでも、ドクオの能力によって現実に戻るときはたとえメンチされた肉塊だろうが
焼き尽くし灰と化しようが、異空間に消え去り無に帰されようが、普通にピンピンと帰ってきて
「いやー死んだ死んだ」と朗らかに笑いながら死亡自慢しあうことができる。
ここはそういう世界なのだ。
( ФωФ) 「それとも、なんだ。憤っているのか?」
(´・_ゝ・`)
これも、やはり珍しくはないことである。
ここはいくら死んでもドクオさえ不調でなければ問題ない。そう理解していても
割り切れないものはある。
いくら、ゲームの中とは言えと、親しい人の死体を抱えれば、思うことはあるだろう。
しかし、それでも吾輩は釈然としないものがあった。
デミタスは、なぜ、そこまでに…。
( ФωФ) 「その、フサミを好いていたのか」
(´・_ゝ・`)
- 40 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:31:23 ID:JeZxNvg20
( ФωФ)
(´・_ゝ・`)
( ФωФ)
(´・_ゝ・`) 「…ああ」
( ФωФ)
(´・_ゝ・`) 「そうだ、『オレ』はフサミを好いている」
( ФωФ) 「はっ」
( ФωФ) 「ははッ」
( ФωФ) 「 はッ はヒッ はへへッ へへへははははははッハハハハッ ヒィーノヽノヽノヽノヽノヽノヽノヽノヽノヽッ!」
- 41 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:32:06 ID:JeZxNvg20
- ..『.ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ』
- 42 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:33:05 ID:JeZxNvg20
_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
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ソ. nハ `弋乂 | !└i i┘ ア∠、 7,仁l己 =「lァ =「lァ =「lァ
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⌒ヽ  ̄ ..
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. :.::::::':, .r' ':. :r'´ {::||○) リ:i{_州:|:i:i:}:|!li:ili/洲洲{{洲|乂_`'≦: ニ=ー-<´ ̄ ` ー-ミ辷
. :.:.:::::::, ' ミ≧=}}==ニiリ‐彳洲i:i:リli:ilW洲il|}}叭il:{ハ  ̄ ̄ ̄ ¨ ー‐-ミ丶、
. : .: :::::; : ミ>ゞ ̄ヘ. 〃 リ洲i:i:/洲 {洲i|l|リヘ:i':.乂_`ー― - . , _ 丶:丶
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.:..:.::::i | ノ ( }iWililil:i/li:洲洲! Yi:i洲洲Y:i洲}{ミゞ..,_乂_廴__ ヾ::: ':..
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. イ工工工工ミiヽ | .[iハ;州ilハli洲洲l|: .|i:i:i洲洲i|:i:洲洲小.丶 }iリ .':リ
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洲州 iリi|:il|i'ifi|州リjl洲{:.:.:′ ':i:リ:八;洲洲洲 l !|: .洲洲洲i|{Ziliリ )
洲州i|{ !il|州!洲洲:i|从:.:.; /:i:i:i/ ヾli洲洲 i |洲洲洲洲从Y:イ
- 43 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:33:58 ID:JeZxNvg20
貴様も!!!!!
ペニサスを愛していた!!!!
我輩と同じ!!!!
男だったはずだ!!!!
だのになぜ!!!!
そんな女を!!!!
貴様は!!!!
そんな女を!!!!
貴様は!!!
そんな女を!!!!
浮ついたような気持ちで!!!! 好いていたのか!!!!
巫山戯るな!!!!
貴様はそんな腑抜けた覚悟で!!!!
ペニサスは!!!!
ペニサスを!!!!
ペニサスに!!!!
ペニサスと!!!!
会 お う と !!!!
.
- 44 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:34:58 ID:JeZxNvg20
く> _,n_ _,n__ _,n_ _n___,、 n __n_ n_ ,⊆) 「L.、 ∩ ∩ ∩
nハ 7/,ニ、 ⊇ ⊆ 7/,ニ、└i n ト、> | !└i i┘. _」 己 .└っ ) . //二 ∪ ∪ ∪
(八U八) 〈/r三ュ (⊆广 〈/r三ュ U U. U .リ .(⊆广゙ . └‐' └─┘. o o o
● ● ● ●
ィ' イ工工工工ミヽ:
|コ" `├|
i |:」 :L|i
}l:::::: ..:::::l{
i |┐:::::::::::::::::::::::::::┌|i
i {:t-一 … ─ イ~}
、`ー… ─- ' ノ
n. _n..,n_ _n___,、00 _,n_ . , -─-、 _n___,、 ∩ ∩ ∩
| ! └i rっ_)└i n ト、_> _7/,ニ、/ ∩∩ | └i n ト、> ∪ ァ∪ ∪
ヽニフ U U U. `〈/r三ュ ゝ乂,リ丿 U U. o )o o
- 45 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:36:13 ID:JeZxNvg20
(´・_ゝ・`) 黙 れ 。
.
- 46 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:37:13 ID:JeZxNvg20
一歩。
(#ФωФ)
取るに足らない、一歩だった。
( ФωФ)
デミタスが、その言葉を発した時、吾輩は、一歩、後ろに下げてしまった。
(#ФωФ) 「―――ッ!!!」
その事実ごと、消してしまいたくなるように、吾輩は再びフサミごとデミタスに攻撃を仕掛けた。
そう、一歩引いたのはこの攻撃の予備動作のためなんだ。決して気圧されてはいない。
輪護謨魔王は、何者にも恐れないのだ!
- 47 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:38:12 ID:JeZxNvg20
リング・
(#ФωФ) 「間
(´・_ゝ・`)
吾輩は両手をポッケに突っ込むのと同時に輪ゴムを補充、装填する。
あとは、ポッケから手を抜き出し、照準を相手にあわせ、親指を倒して輪ゴムを放し、能力を発動する。
それだけだ。それでこの不愉快な戦いも終わる。
リング・リンク
(#ФωФ) 「間関
(´・_ゝ・`)
ポッケから抜いた。照準を合わせた。親指を倒した。輪ゴムは放たれた。能力は、これから放つ。
出ずるのは、やはり溶岩。どのケースにしろ、やはり溶岩というものは対策しづらいものなのだ。
圧倒的な質量に殺人的な熱量はいかなる槍ものみこみ、盾も溶かし崩す。
デミタスが逃げようと、立ち向かってこようと、この溶岩の前ではただの未来予知には太刀打ちできない。
仮に、なんとか突破しようとこちらにはまだまだ無数のタネが控えてある。
溶岩がだめなら、雪崩。それもだめなら毒ガス。土砂崩れ。大洪水。その他のでもなんでもいい。
とにかく、この憤りを、こんどこそデミタスにぶつけ、黙らせたかった。
リング・リンク・リング
(#ФωФ) 「間関門
(´・_ゝ・`)
そうだ!そうするんだ!、そうして我輩の戦いは―――
- 48 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:40:14 ID:JeZxNvg20
リング・リンク・リング!!!!!
(#ФωФ) 「間関門!!!!!」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 『 能力・解禁 』
ザッ…
:;:; :; :; : ; :;
:;:;:;:;:; :;:;: ; : ; :;
- 49 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 19:41:44 ID:JeZxNvg20
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―――ここで、終止符を打つことに、なった。
-
- 56 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:00:28 ID:JeZxNvg20
*** どこか ***
.
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- 58 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:05:14 ID:JeZxNvg20
┗┐('、`*川 「おらおらー!!とっとと探し当てろや!ナマモンのポリス・メン!!」 ケリッケリッ
(;゚д゚ ) 「なんなんだよこの巨大絶壁のような本棚は!!それにオレは警察犬じゃないぞ?!」
(#゚д゚ ) 「あと蹴るな!!女がそんな足おっぴろげんな!!はしたない!!」
('、`*川 「あっちの世、全ての情報がここに集約されてるっぽいからね〜…」
( ゚д゚ ) 「あっちの世って…、一体全体ここはどこなんだ?いい加減教えてくれ」
( ゚д゚ ) 「あと、もう蹴るな。おしとやかにしろ」
('、`*川 「だからあたいも良く知らんってば。ちっとだけなんとなくわかるけど確信もてないし…」
( ゚д゚ ) 「きいてんのか、おい、そこのアマ」
、,
` ('、`*川 「…お?」
( ゚д゚ ) 「ん?」
- 59 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:06:26 ID:JeZxNvg20
/ | うぃ―――ッす!
/ / / \ 「(´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです」
// / / 〉 美人コンテストNo1のペニサスでーっす
, '´ ,--y' / / / |
 ̄ /ハ/ / / / / 〉 V ハイ、スマイル&ピース♪
二二、 { (/ / // ─メ ァ'´ / // !
`ヽ、ヽ /| | / ==ミ、 / // / // │ これからもヨロシクねッ!
\/!| / ` / / __/ //| ,' +
\ / "" / =ミ 〃/ // /⌒} _ , ; ☆+
\( .イ / // / / / } ;+‥"*
 ̄`丶、 ヽヽ、_ ' ノ ""//// /〃 / / / /
ヽ \_, /// , ' / / / /
` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄} ---‐ '"く // 〃 ,し 厶
_____〉| | \ト 乂 / ヘ、/ ) ( ゚д゚ )
`ー───‐ '¨"´ \ヽト、い\\ | ,、_) /゙) | |
ゞ ヽ└(_/
- 60 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:07:13 ID:JeZxNvg20
/ |
/ / / \
// / / 〉
, '´ ,--y' / / / |
 ̄ /ハ/ / / / / 〉 V
二二、 { (/ / // ─メ ァ'´ / // !
`ヽ、ヽ /| | / ==ミ、 / // / // │
\/!| / ` / / __/ //| ,'
\ / "" / =ミ 〃/ // /⌒} _
\( .イ / // / / / }
 ̄`丶、 ヽヽ、_ ' ノ ""//// /〃 / / / /
ヽ \_, /// , ' / / / /
` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄} ---‐ '"く // 〃 ,し 厶
_____〉| | \ト 乂 / ヘ、/ ) (゚д゚ ) おい、ペニサス。
`ー───‐ '¨"´ \ヽト、い\\ | ,、_) /゙) | | そっち本棚だぞ?
ゞ ヽ└(_/
- 61 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:08:13 ID:JeZxNvg20
('、`*川 「いーんだよこれで、あっちにもまた世界があるし、たくさんの人がこっちをみてるからね〜。特にここは近いし…」
( ゚д゚ ) 「なんだそれ? あっちに世界?それが「あっちの世」なのか?」
('、`*川 「いや、そういうのじゃなくって、そっちの方には『第四の壁』とゆーやつがあってね、「あっちの世」とは別の…
それをあたいの能力で…」
('、`;川 「あ、そか。あたいしかわからんか。んじゃ忘れて。スルー推奨。過去の闇に押しやりましょう」
(;゚д゚ ) 「だからなんなんだ?!第四の壁とは?!」
('、`*川 「まーまー、とりあえずほら登った登った。ミルナはこの本棚のから本を探してもらいたいけど」
(#゚д゚ ) 「このッ 大絶壁のッ 本棚をッ ハシゴもッ 無しッ でッ 調ッ べろとッ 申すッ かッ ………!!」
('、`#川 「だってミルミル君、ほかに与えられる仕事ないんだよ!!」
(;゚д゚ ) 「横暴だ!!あとその名前やめろぃ!!」
('、`*川 「今日のハインの晩御飯、酢豚らしいけど…」 ボソ…
( ゚д゚ ) !
- 62 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:09:00 ID:JeZxNvg20
('、`*川 「惜しいだろうなー残念だろうなー…でも、ハインさんの意向は賛同するよ。『働かざる者食うべからず』ってね
でも、それでもやっぱり無理して仕事させるのはダメだもんね。あたいそれで失敗しちゃってるし…。
あーでも、やっぱり惜しいだろうなー。ハインの料理まじうまいもんしなー。ハインがこの世界の仕組みを
直感で理解してるのもあるだろうけど、あれはマジ絶品。何しろハインの記憶で材料やら器具やら出せてるし。
あ、そうそう知ってた?今日の酢豚はハインが前に食べたことのあるパイナップル入りのやつらしいけど
そこからさらにアレンジしたやつらしいよ。なんとも一度食べたらもう「パイナップル入りは認めない」と
言えなくなるらしい。伝聞ものなんだけど、まずパイナップルと一緒に醤油と鰹節も入れてしっかり漬け込む事で
豚肉を果実特有の酸性で柔らかくプリプリと上質な漬け肉にするらしいんだよね。おまけにパイナップルを
ミキサーにかけ、そこにホールトマトと掛け合わせることで酸っぱくてスパイシーな南洋エスニック風のソースに。
さらに噛み応えがあるようにタマネギ・ニンジン・ピーマンなどを大きめに料理し、形が崩れない程度に油で揚げて
サクサクに仕上げるんだってさ。つまり、プリプリ豚肉・サクサク野菜・酸味スパイシーなあんかけソース。
これらを上品にかつ、野性的に掛け合わせることで、素敵な素敵な「南洋風・パイナップルあんかけの酢豚」を
作るぞ―ってハイン活き込んでたけど…その同時に『働かざる者食うべからず』とも言ってるんだよねー
あー残念無念。ミルミルくんと一緒にこの酢豚を食べれる喜びを噛み締めたかったんだけどな〜いや〜ダミだこりゃ!!」
( ;゚д゚) 「ンンンぐぅぅぅぅぅぅンンんんおおおおおぉぉおルルるるぅぅぉぉぉぉおおぉぉおぉおッ!!」
.
- 63 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:10:02 ID:JeZxNvg20
ヾ('、`*川 「じゃ、よろしくー。あたいはあっちでハインと一緒に調べ物してくるからね」
( ゚д゚ ) 「くッ…もう、こんどは釣られないからな…?!」
('、`*川 「あ、なに探すかはわかってるよね?」
(;゚д゚ ) 「ちゃんと覚えてるわ!『宇津見沢ドクオの能力X巻』と『内藤ホライゾンの能力(下)』だろ?!」
('、`*川 「OKOK。あと『デミそこ第五話』も忘れないでよ。それから『デミそこ第一話』も見つかったら持ってきてね!」
(;゚д゚ ) 「おい!ちょっと待て!さりげに追加するな?!まぁいい、今メモるから…」
ε=('、`;川
('、`*川
あたいは、くるりと回りを見回す。
.
- 64 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:10:42 ID:JeZxNvg20
| ||三三|ニミ∧.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/ 仁|三三|| |
| ||三三| |ト .∧〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ./ イ| |三三|| |
| ||三三| || ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|| || |三三|| |
L..||\三| || |ニミ∧〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/仁| || |三/||.._|
| || \| ||三| |л|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|l處 |三|| |/ || |
| ||三三| ||三| |ヘ|..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..處ヘ| |三|| |三三|| |
| ||三三| ||\| |ニ| |ll.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|:| |ニ| |/|| |三三|| |
|二>.三| ||三| |ニ| |ll | ||:| |ニ| |三|| |三.<二|
|ニ|>。 | ||三| |ヘ| |ト之 |:| |X| |三|| | 。<|ニ|
l了ト。. :| |L | |ニ| |ll├ l|:| |ニ| | _|| | 。:|ヾ.|
| ||三л ||>| |ニ| |ll | ||:| |ニ| |<|| |剋O|| |
| ||三三| ||л l'<| |ト之 |:| l>'| |處| |三三|| |
| ||三三| ||三| |ニ|_|ll├ l|:|_|ニ| |三|| |三三|| |
| ||三三| ||三| |ニ| |ll | ||:| |ニ| |三|| |三三|| |
| ||__| ||_| |__| |ト之 |:| |__| |_|| |__|| |
| ||三三| ||三| 「ョ| |ll├ l|:| 「ョ| |三|| |三三|| |
L..||三三| ||三| |ニ| |ll | ||:| |ニ| |三|| |三三||.._l
| ||三三| || ̄| l | ||lIIII l|:| l | | ̄|| |三三|| |
| || | || _L..レ| rー ー-、 l|:| トl|.._|_ || | || |
| ||> 了l||<| 「/ j=r i ||:| 「ョ| |>||l了 <|| |
| ,, -― ''" ̄ ''ーヽー-、 i 'r-し'ーー-- 、 |:| l'<| |三|| |> .,_|| |
-'" \ i 'r,>i、_ ヽ :.「| |ニ| | || |三三|「 :|
[.ヽ, `ヽr /'"j-、_) \ .|:| |ニ| |\|| |三三|[...]
| || ヽ, ,, "/ーっ''"i i i`_、 ヽ'└il、 .|:|_|ニ| |三|L.」 || |
| || /|l _,./ /_7/ /'l , l/i'"ヽ|\ i, l:lヽ |_|ー| |三|| |\ || |
| ||/三| < `'ー'ニ='" ,r!へ,lハ | -ーir,jr-i、 .i l:l l | |三|| |三\|| |
, \ //l イi',/r`),ノヽ| ` ー=、ヽ、 ,l l:l l | | || |三三|」._l
ヽ ヽ、 l l ,i'}y, `'<. _ ` lハ/リl:l i  ̄ || |三三|| |
. ヽ `r=、 l lハ' lっ `ly' || | || |
`、 i,\\ `、 /ニ'-'"<, . || |
|`、 i i`r、ノ` 、`ー - 、 / /'" \ || |
L ヽ, ` l l、`ヽ, ` 、 " / ,' ヽ、 広.」
ヽ, l ハ_ rヽ._`r=-'--ー┐ /, ト,、,,`ー--`ー
\ l l `\_ヽヽ、l ̄`'l_l_/\、 ヽ、`ヽし
ヽ l l ` ` `-'_, `"'' ノハi\i'ヽ
ヽ, l l ――--、r,l=i<)i/ ヽ ヽ
i\ -、,,, l l -、 `,'ヽ_`j, \
- 65 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:11:58 ID:JeZxNvg20
本棚。ここは本棚の世界だ。
右に本棚。左に本棚。それぞれの幅は十数mほど離れている。この程度しか、あたいはこの世界を把握していない。
なんせ、奥には霞んでみえないくらいの通りが続き、ずっと歩いていっても終りが見えない。
回廊の途中にあるのは、喫茶店などにおいてありそうな丸いテーブルに、なぜかここにいる人数分だけ存在するイスのみ。
そのテーブルとイスを通りすぎてずっと歩いていけば、どういうわけか先ほどのテーブルが目の前に現れてくる。
試しにそのイスを倒しておし、適当な本をテーブルの上に並べ、テーブルの裏にハナクソをひっつけてみた。
やはり、ずっと歩いて行って再び現れたそれは、見覚えのある倒れたイスと本。そしてテーブルの裏をみれば
半乾きのハナクソがくっついていた。バッチィ。
('、`*川 「私がおもうに、ここの回廊はウロボロスの輪のようになっており、終わりも始まりもない。ただ無限の道」
そして、上。上を仰ぎみれば闇が広がっていた。
その闇の向こうまでそびえ立っているのがこの双璧となる本棚だ。
たとえば、この本。感覚的にいってA4くらいのサイズはある。
A4は縦297mm横210mmが規定となっている。この世界の本も、この法則を従うとすれば…だが。
この世界の本はA4サイズの本しか無い。本棚もそのサイズにあわせてピッタリと収まるように
上下の棚が調節されている。
('、`*川 「つまり、下の台はまぁ省いて、棚板が1cm。本の背が29.7cmと仮定すると、一段あたり…ま、30cmくらい」
('、`*川 「あとは、下の方から目で追ってかぞえてみると…」
たいだい、50段くらい…までは数えられた。それ以上は角度や距離の関係でよく見えないしわからない。
('、`*川 「30cm×50段=1500cm…最低でも15mはあるか」
('、`;川 「でも、この本棚…どーみても15mの倍以上はあるようにおもえるんだよなー」
それくらいに、この廻廊を挟んた本棚の上の方は果てしなく高い。
- 66 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:13:02 ID:JeZxNvg20
前に、試しに棚をハシゴ代わりにして無理に登って行ってみたら、どうしようもない恐怖を覚えた。
上のほうの闇をみつけていると、上の方に落っこちてしまいそうな気がしたのだ。
実際、もう一段、勇気をふりしぼって登ろうとしたら、髪の毛が遡った。いや、垂れ始めたのだ。
そこから一気に怖くなって降りてしまった。
もしかしたら、あそこからさらに登って行くと『床』が見えてきて、自分はいつのまにか落っこちてて、グチャリンコ。
('、`*川 「上の方には下とつながっており、天井が存在しない。メビウスの輪のような空間なのだと私は思う」
('、`*川 「そして…置かれている本のジャンル。これが一番よくわからない」
いままで見つかった本は、ただの百科事典や、エスパーのSF本、プラスランキングの登録名簿
ちょっとどきついエロ本からしんみりとさせられる絵本の本まで。
ここまではまだいい。まだ理解できる範囲だ。
ここには、よんでもよくわからん本、または本によく似た読みもできない本が、あまりにもおおすぎるのだ。
('、`*川 「たとえば…これとか」
私はぶつくさと独り言をつぶやきながら適当な本を手を取る。
その表紙には、マジックペンで手書き汚くかかれたタイトルとナンバーらしきものがかかれている。
調べてみると、抜いた所の隣にもナンバーが振られている本が見つかった。全部で4冊…。
おそらく、もっと探せばこういったナンバーの振られた本などもあるだろう。
しかし、このシリーズものらしき本もナンバーしか共通したものがなく。
タイトルも一見して支離滅裂、とても繋がりが見られないよくわからないものばかりだ。
- 67 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:15:15 ID:JeZxNvg20
『瞬間移動 【厳重】 No328』
('、`*川 「この本はいくらがんばっても開かない。というかページそのものがない…」
('、`#川 「ただの紙のブロックじゃねーか!!ハッズレ中の大ハズレだコレぇぇ!!」
('、`*川 「いや…厚みもないから…パネル?紙でできたパネル?」
◇' `ヾ('、`*川 ペイッ
('、`*川 「おお、すげぇとんだ!フリスビーのように飛んでったぜぇぇぇ〜〜〜!!目測20mオーバー!!」
('、`*川 「よっしゃ、そのまま放置したれ。本棚もどすのめんどッせ」
『裏@【もう一人のブーン】 No329』
,_
('、`;川 「これすっげぇ気になる。ブーンって…あれだ…ぜったいあの人だ…間違いない…」
('、`*川 「でも、これも開くのは開くけど、なーんもかいてない。どれも白紙だわ」
('、`*川 「ラストのページが『ツンツンツンツンツンツンツンツン』ってすごい書き埋まってるけど」
('、`*川 「…あん?なんだこれ?…英語?に…にゃ…ニャー?ニャールチョップ?」
('、`;川 「さすがブーン、なんか流石としかいえないわーこれはさすがに読めないわ―」
('、` 川 「…」
('、` 川 「あのバカ。今もまだバカなことやってんだろうな…」
,_
('、`*川 チッ
- 68 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:16:33 ID:JeZxNvg20
『(なめ決)TOKYO四天王@未攻略 No330』
('、`*川 「これに至ってはタイトルからにしてよくわかんねぇ。未攻略って。なめ決ってなんだ?」
('、`*川 「あ、これも開くや。…おお?珍しく文字入ってるじゃん!!一番わけわかんねぇタイトルのくせに!」
('、`*川 「えっとなになに…?『配役はヘビ』」
('д`;川 「これ…だけ…かよ」
,_
('、`*川 「あとはずーっと白紙だわ。さっきの本と同じか?同じか」
『 D いちお完成 No801』
('、`*川 「いちお」
('、`;川 「なんなんだ、いちお って…。作者かなりいい加減な奴なのか?」
('、`*川 「でも…おお、すげぇ〜さすが『完成』とかいてあるだけはあるわ。情報量ンパないわ」
('、`*川 「あ…てかこれデミの能力だ。うわ、っべー。あたいデミの秘密握っちゃった?ってかんじ?」
('、`*川 「…まぁ、これでさらにちょっとだけ確信したわ。この世界はどういう世界なのか…」
('、`*川
('、`*川 「せっかく見つけたんだし、読むか。ペーラペラペラっと」
- 69 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:17:44 ID:JeZxNvg20
┌───────────────────────┐
│あんぜん‐ちたい【安全地帯】 │
│ │
│危険のない地域。 ..│
│特に、交通量の多い車道で、道路標識などにより .│
│安全な場所として示されている路上の部分。 .│
└─┌─────────────────────────────────┐
│あん‐ぜん【安全】 .....│
│ │
│[名・形動] │
│《中世は「あんせん」とも》 │
│危険がなく安心なこと。 ....│
│傷病などの生命にかかわる心配、物の盗難・破損などの心配のないこと。 ..│
│また、そのさま。 .│
│ │
│「家内の―を祈る」 .│
│「―な隠れ家」 │
│「荷物の―な輸送」 ..│
│「攻撃のこない―な場所」 .│
│「プラスランキング第十位『―地帯のデミタス』」 │
└─────────────────────────────────┘
- 70 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:18:29 ID:JeZxNvg20
┌─────────────────────────────┐
│みらい-よち【未来予知】 ......│
│ .│
│予知(よち)とは、時系列的にみて、 ...│
│その時点では発生していない事柄について予め知ること。 .│
│ .│
│経験則や情報による確定的な予測と異なり ....│
│超能力や啓示などの超越的感覚によるものを指すことが多い。 │
│超越的感覚によらないが予知と呼ばれる例としては │
│地震予知、危険予知、設備等の予知保全などがある。 .│
│ .│
│「デミタスは―の能力をもっている」 . |
┌───────────────────────────────────────┐
│み-らい【未来】 ......│
│ .│
│これから来る時や時代を指す語である。 │
│「過去」と対義、「後年」と同義である。同義の「後年」、「将来」、「これから」などと違って、 .│
│「未来」の語には「これから来るべき新時代は現在より良くなっている」という .│
│希望的観測が感じられ「瑞祥語」として使用される。 ...│
│また、この先に何が待っているかは全く分からないという、 ...│
│不安に近いニュアンスも併せ持っている。 ......│
│ .│
│「―が見える」 .....│
│「―のことなんかわからない」 .│
│「だれだって―は予測できない」 ......│
│「 ― が 見:観:視【み】 え た 」 │
└───────────────────────────────────────┘
- 71 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:19:17 ID:JeZxNvg20
┌──────────────────────────────────────────┐
│やみ 【闇】 .│
│ ....│
│闇(やみ)とは、光の無い状態のこと。暗闇(くらやみ)とも、暗黒とも。 ......│
│思慮分別が無いこと、道徳的でない考え方や行いもこの語で指す。 ......│
│「心の闇」などという。違法な市は「闇市」、違法貸金業者は「闇金融」などと呼ぶ。 .│
│ ....│
│知識のなさを喩えるのにも用いられ、予測不可能な状態を喩える場合にも使われる語彙である。 │
│後者は「一寸先は闇」のように用いる。 ...│
│ ....│
│「能力は―に包まれている」 .....│ピョコ
│「未来は―に包まれている」 .....│
│「世界は―に包まれている」 .....|゚)ξ))
└──────────────────────────────────────────┘
-
- 74 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:21:04 ID:JeZxNvg20
Σ('、`;川 「ワッ!びっくりした!」
゚)ξ <ニャー
('、`*川 「あービックリした。なんだツンちゃん…そんなところで―…」
ミ サッ
('、`;川 「あ、ちょ…ま… あーあどっかへいっちゃった」
('、`*川 「不可解といえば、あれもなんなんだか…」
あれとは、『本の猫のツン』である。
といっても、これはハインが勝手に名付けたものであって、実のところよくわからない存在だ。
ちなみになかなか相手になってくれない、ツンツンした猫みたいな態度
にゃーにゃーと鳴くところから『本の猫のツン』と言う名前らしい。
よりにもよって、ブーンの恋人の名前をつけるなんで…。
あまりなネーミングでDQNパパもゲロ吐きながら弟子入りを懇願してきそうだ。
大きさはA4サイズの本の後ろに隠れるくらいに小さく、まさに子猫のような大きさだ。
今のように、本を読んでいるとどこからともなく現れてきて、こちらが気づくとすぐに本棚の影に消える。
捕まえようと思って手を伸ばし、つかんだと思えば跡形もなく消えている。
('、`;川 「あれも、絶対この世界の鍵っぽいの持ってると思うんだけどなー…?」
('、`*川 「でも、なんども話しかけても全然反応してくれないしなー。
スーパーシカト。ツンツンしちゃってまぁ。あ、今ちょっとだけハインのネーミングセンスに共感しそう
ちょっとだけ。ちょっとだけ」
('、`*川 「まぁそれはおいといて。んーとペラペラっと」
- 75 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:22:10 ID:JeZxNvg20
┌──────────────────────┐
│あん‐ぜん【闇然】 .....│
│ │
│暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。 │
│ |
│「それは―の中から」 .│
└──────────────────────┘
.
- 76 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:23:15 ID:JeZxNvg20
┌────────────────────────┐
│ち―たい【千来】 ....│
│ │
│造語。 ...│
|たくさんのものが来ること。 .│
│他のよみに「せんらい・ちらい・せんたい」などがある ..│
│ │
│類似語:ばん―らい【万来】 ......│
│ │
│「―してくる」 ..│
└────────────────────────┘
.
- 77 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:24:08 ID:JeZxNvg20
┌───────────────┐
│あんぜん―ちたい【闇然千来】 ..│
│ルビ:ザ・ダーク【The・Dark】 │
│ ...│
│デミタスの能力名 .│
│系統:未来予知 .....│
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- 78 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:25:31 ID:JeZxNvg20
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- 79 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:27:05 ID:JeZxNvg20
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間関門 電波登々塔 |
髑髏鍋 彷徨仔金羊 |
雛鳥の愛 十一本の爪楊枝 雨沼処女 |
勇ノ道 星の上の王子様 |
高宇遠広有雲 不死者の心中 |
黒くて白い世界 |
至高の41° 龍玉飛猴王 不縛軽枷 | 灰色の世界のように
図書界の猫 |
第五の壁 裏 |
TOKYO四天王 |
闇然千来 |
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|゚)ξ < nyar nyar
混沌していく |
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- 80 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:27:53 ID:JeZxNvg20
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:意味も.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| RingLinkRing HeartDeadGetDeath
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:笑顔も.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ω
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:そのかたく結ばれたその恋人のような両手も.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| concon Z-Battleres
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:|
.:.:.:.:.:.:.:.:.:揺るがないその確固たるその誓いですらも.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| The・Dark
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:取り止めもなく . ―――――――――――――┼――――――――――― 離散していく。
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Nyarlathotep |ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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- 81 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:29:19 ID:JeZxNvg20
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―――┼―――
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しかし、人は
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- 82 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:30:08 ID:JeZxNvg20
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―┼―
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数字の、10のように。
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- 83 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:31:03 ID:JeZxNvg20
[][] __
,⊆⊇、⊂⊃ ノ_ |___ n _n__ ___n__ _n__ ,⊆ 乙 ___ ,⊆ 乙 ___
フ 广 ,⊆⊇ く へ」 |`フ∠ l |└i七 ⊇ ⊆└i七┐`7⊂ └ーtノ`7⊂ └ーtノ
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//__n | r‐┘ ┌┐ ┌┐「|_  ̄ ̄  ̄ ̄
└'⌒┘佝コ ┌-' ’─┐ ノ ├, 、┘ []]
|`ニ´| Γ|_、└┐┌-┐l _n__ ∠ノ| |「ロロ」 r‐─┐___ n ,⊆'、 r‐─┐__n_
| |三 | | r‐┘ ノ ノ | | Zn幺 | | 、フ<、 _、`ア/ ア∠ _」 己└っ | `ア/ `て 「
ノ/ リ 佝コ< / ノ 」 (⊆′ レ//^ゝ> つノ ヽつ └(ヌノ(⊆广 └‐' ヽつ r'丿
第 十 話
交差せずには、居られないのだ。
- 84 名前:第十話 ◆OynLTaqGgo:2011/12/05(月) 20:32:12 ID:JeZxNvg20
つ づ く
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