(´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです

776 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:23:39 ID:gnKa0mP.0









          この作品はフィクションです。
          実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。








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777 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:26:08 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |  -┐
   ̄ -- _/      |  メ,  ``ノ
                |
                |
                     |
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |
      |               |


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778 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:27:47 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |
   ̄ -- _/      |
                |
                |
                     |
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |
      |               |


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779 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:28:32 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |    僕さ、たまーに思うんだよね。
   ̄ -- _/      |    いやいや、ほんと、たまーになんですけど、ね。
                |
                |    このフィクションなんだらかんだらっていう言い文句ってさぁ
                     |    あれですよね。やっぱりあれですよね。
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |                  ↑ニュィン
      |              |    僕の存在って、この└って書いてあるとおり、この作品とは
      |               |    ぜんぜん関係ないんだよね。実際の人物とは関係ないんだから。


.

780 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:29:36 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |
   ̄ -- _/      |    でもおかしくね?
                |    その作品って、実在の人物・団体・事件とは無関係なのに
                |    こうして存在してるってことはだ、
                     |    水も地面も太陽も風もないのに、花が咲いたくらいにアリエネー!
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |   なに?この世界がぽっと現れて出てきたとか考えんの?   
      |               |   ないから、この世に存在する作品すべてこの世に関係もって生まれてるから。


.

781 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:32:01 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |
   ̄ -- _/      |
                |
                |     推理物語にしろ、冒険物語にしろ、妖怪物語にしろ、SF物語にしろ
                     |     現実に存在してなくても、作者は現実からなにかを受け取って物語にしてんの。
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |    だから、つまり、なにを言いたいのかっていいますとね。
      |               |

782 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:33:38 ID:gnKa0mP.0




             /\
               /   |
           /    |
_          /     |
   ̄ -- _/      |
                |
                |      無関係じゃないからね。
                     |      お前と。
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |                        ックシュン!>
      |               |


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783 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:34:30 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |
_          /     |
   ̄ -- _/      |
                |
                |
                     |
                   |
            この作品はフィクションです。
―――┤   ●  実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
      |             |
      |              |
      |               |


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784 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:35:47 ID:gnKa0mP.0



             /\
               /   |
           /    |   つ
_          /     |   っ
   ̄ -- _/      |
                |
                |   ちょっとダイちゃん!!いまくしゃみしたね!!しましたよね!!
                     |   音入っちゃったじゃないの!!入っちゃったよくしゃみの音!!!
  、___               |
           この作品はフィクションです。
――┤(●)      実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
    | `            |
    |       u     |
    |                |                        すみません >


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785 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:36:28 ID:gnKa0mP.0





 つ
   っ

<んもぉ!


          この作品はフィクションです。
          実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。






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786 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:37:39 ID:gnKa0mP.0








          この作品はフィクションです。
          実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。









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787 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:40:07 ID:gnKa0mP.0

 薄暗いコンクリートの部屋の中で、若い男の怒鳴り声が響く。
しかし、その声を向けられた、その男よりも背の高い女性は、心ここにあらずといった様子だった。


( ・'∀・) 「しっかりしてよダイちゃん!!」

/*`、、 / 「すみません」

( ・∀・) 「んもー、リテイク!もっぺん撮影しなおしな!!」

/ ゚、。 / 「はいさ」


/`、、 / 「……ん〜」


 ここは私達が通う大学の実験室。
コンクリートで固められ、鉄扉で閉じられた、なかなか広い部屋である。
16台のライトが天井にぶら下がり、その光はすべて白い幕が垂れている壁に向かっている。

 その幕の前には、私のふたつ年上の先輩、モララーが発音練習をしている。

789 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:41:31 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「あー あー↑ あー↓ あ〜〜〜〜↑〜〜〜〜↓〜〜〜〜↑↑↑ ぅんッよし」

( ・∀・ )9m 「ライトおっけぃ!?」

/ ゚、。 / 「おっけー」

m9( ・∀・ )9m 「くしゃみするなよ!あくびするなよ!いきなり首の骨とかぽきぽき鳴らすなよ!!」

/ ゚、。 / 「おっけー」

(#9・∀・)9 「よっしゃぁあぁ!!気合はいってきた!!きばるでマジ!!ッゥラィ!!」

( ・∀・) 「カウント開始!3、2、1!!」

/ ゚、。 / 「スカート」カチッ


( *;∀;) 「僕さ、たまーにおもうっふぶふぅぅぅぅぅぅ」

( *;∀;) 「なwwんwwでwwスカートっていうのさwwwwスタートでしょwwww」

/ ゚、。 / 「つい」

( *;∀;) 「てめっへへへぇぇぇぇwwwww」


 このとおり、ちょっとからかうだけで面白い反応してくれるので、
先輩のレポート作りに協力しているのだ。

 余談だけど、彼も私も、プラスランキングに参加している『能力者』である。

791 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:43:01 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「―――というわけで、僕はこれから『能力』について解説したいと思います」

 Cxx=コ、 )`ヽ,,__
【0】:::]]∞】/ ゚、。 /  ヂーッ

( ・∀・) 「まず、『能力障害階級』から説明しましょう…」

 今や季節は冬。師走の月である。
北国の出利道では醜女鮟鱇が水揚げされ、祭りが開かれている。
南国の円泰県は初夏のような爽やかな天候が続いている。
そして、僕達のいる大学では、教授たちは机の前にかじりついて
生徒である僕たちはこうして単位と課題のために走り回っている。

 モララー先輩も、年末の課題地獄に向けてこうして『能力者』について
研究をまとめたプレゼンビデオを制作しているところである。


( -∀-) 「階級は全部で7段階存在しており、上にいけばいくほど障害範囲が自分にとどまらず…」


 Cxx=コ、 )`ヽ,,__     ∞〜
【0】:::]]∞】/ ;゚、。/ノシ  シッシッ!!


( ;∀;) 「S・A・B・C・D・E・Fと分けられて…ちょっと、虫はいいから黙っててよぉぉぉ
      声はいっちゃったぢゃないかよぉぉぉぉぉおおおお〜〜んモォォォォォォオオオオオ!!」

794 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:48:58 ID:gnKa0mP.0

/ ゚、。 / 「すんません。でもあとで音声修正すればいいんじゃないですか?」


   ∧∧
  ( -∀-) 「この僕に!!」
 三 (メ )
 スーッ ノノ

   ∧∧
 ヽ( ・∀・)ノ 「音声修正ができるほどの!!」
 (( ( ヘ) ))
    <    ンパパ


  +゚∧∧*゚ ,
 ゚ヽ( ・∀・)フ+ 「 技量があると思うてか!!! 」
  +。(  ) +
 ダッ <  \そ  ダーン!!


/ `、、 / へぷちッ

/ ゚、。 / 「あ、ごめん、なんて?」

( ・∀・) 「おまえな!!!」

795 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:51:31 ID:gnKa0mP.0

/ ゚、。 / 「映画部なんかに頼んで直してもらったら?5000円くらい払ったらやってくれそうだけど」

( ・∀・) 「金ない」

/ ゚、。 /

( ;∀;) スンスン

/ ゚、。 / 「え?あたしタダ働きですか?」

( ・∀・) 「え?あ、うん。金ないから」

 (((\  ゚ヽ 「帰ります」

( ;∀;) 「ああん帰らないでェェェ!!中学校からの馴染みだろ?!僕と一緒に陸上部で走ってきた関係だろぉぉ?!」


/*`、、 / ほくほく


    ∧∧
  ヾ( ;∀;)ノシ 「なんでいい顔するのさぁ?このタイミングでぇぇぇッ!?」
    (  )_
    <   \))そ バンバン

796 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:53:31 ID:gnKa0mP.0


             (´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使うようです






                               )`ヽ,,__
                                /`、、*/  Cxx=コ、
                               | v  |  【0】:::]]∞】
              :∧ ∧:                |u u |      ┳
             :( ;∀;)ノ:           |__ _|        ||
            :c人  ノ:              」 」     /|\



                      第 F 話

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797 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:54:22 ID:gnKa0mP.0








                       第一章

                   『能力者の歴史と舞台』








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798 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:56:35 ID:gnKa0mP.0

 歴史の本を紐解けば、能力者という存在はそんなに遠くない過去に現れてきたことが分かる。
一番最初に現れた能力者は、名称不明・生死不明。ほとんど謎に包まれている。

 ただ、「不死身」であったことがわかっているらしい。
その記録がかろうじて残っていた書物は寺の倉庫の奥底に眠っていた。

 その書物によれば、それは『能力者』というよりは、『鬼』や『バケモノ』『妖怪』に近い扱いだった。


 当時、出利道に移住された開拓民の村の中からその彼女は生まれてきた。
その人も開拓を手伝い、開拓を進めてきたが、その人とは異なる力の存在に気づき、
人々は彼女は鬼であるとわかると、村から追い出した。 ―――という話である。


 この話は、歴史研究者や民俗研究者によれば、当時の記録と照らしあわせてみても
一致する部分が多く、信ぴょう性が大きいという話がでている。


 当時の技術では考えられないほどの速さで、森林や山を開拓した形跡がみられるからだ。
この開拓は、鬼と呼ばれた『彼女』のしわざであるという結論であり、
また、他のあやふやな妖怪物語とは違い、これはほぼ実際に起った出来事とみなし、
『最初の能力者』であり、『最古の能力者』という見方がなされている。

799 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 20:57:20 ID:gnKa0mP.0

 現在から、100年程前の話である。
その直後から、あちこちに能力者が出現してきた。


 『だいだらぼっち』 ―――巨大化する能力者

 『鬼火』       ―――炎を出す能力者

 『ろくろ首』     ―――体を伸ばす能力者

 『妖刀』       ―――物に命を吹き込む能力者

 『土蜘蛛』      ―――土をも溶かす毒の能力者



 『最初の能力者』以後、出現した妖怪の多くは、能力をもった『人間』であったことが明らかになっている。



( ・∀・) 「そしてやはり、そういった能力のもたない一般人…『普能者』との軋轢もありました」

( ・∀・) 「『魔女狩り』『鬼退治』『妖怪払い』『除霊』…そういった『退治屋』のようなものも急増してきました」

( ・∀・) 「しかし、それでも力を得た人間たちはやはり『人間』。
      ごく僅かではありましたが、妖怪呼ばわりされても人間との和解を望み
      その思いを受け入れ、妖怪ではなく人間として認め、共存の道を歩んだ村も数多いです」

800 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:01:00 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「これが、当時和解されたであろう、村の所在地を記された地図です」



                                     |~|
                                      | .ヽ
                                  _  ノ  \    _
                                   |ヽ_/    \_//
                                 √_  .●     __.(
                                 ) (.ヽ´\  ./   ̄
                                 ⌒_   .\/ 出利道
                                .ノし~|
                                |   |
                                <   ヽ
                                /    |
                                /    /
                               /  ●_(奪戸県
                             _/   /
                        ._   ._/ ● .| 鳥符県
                   華州府 _ ‐~     .|
         使布都県   _____|./        /
             ●.-‐"~    "↓´         |
           _ /___ ,,___,...,_● ●       ~)./
         <" ~ し、_.┌→●↑\●←┐U⌒.|,/
         ヽ,   く ~|._.-‐.  |/     |          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /   /  |  江洲家府 金十龍県      |
         ヽ∩/~  刀武県                |    、へ
           ´                       |   ノ ト'   円泰県
                                      |    Y

802 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:04:04 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「見ての通り、この八つの場点は後々大成長をとげ、現代日本の首都とまでに成長しました」

( ・∀・) 「とくに、西陣側の「刀部県」から『開拓王フィレンクト』という能力者にして偉人が
       現れてきたその影響もあり、能力者と和解した所が多く密集しています。

( ・∀・) 「現在、プラスランキングに参加している約500名のうち、
       80%が、刀武県、江洲家府、金十龍県、使布都県の4つの街からやってきた人であり、
       つまり全体の八割近くが西陣出身であることがわかります」

( ・∀・) 「―――一方、能力者を分かち合うことの出来なかった村々は、悉く廃れ滅び、
      地図の上から消えていったところも少なくはないです」


 尚、滅んでしまった村は、能力者からの復讐があったわけではなく(極々一部、例外有り)
多くの村はこの八つ首都の大成長につれ、人材流出や過疎進行がすすみ、消えてしまったということを
改めてここに説明させていただく。


( -∀-) 「―――しかし、能力者と分かち合うことの出来なかった村人が、能力者が築いた都会に
      入り込んで、何を始めたかといいますと」

( ・∀・) 「『テロリスト』です」

804 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:05:59 ID:gnKa0mP.0

 あちこちから追い出さられた能力者同士があつまり、もしくは能力者と分かち合って共存の道を歩んだ村
その多くは、能力者の力を借りながら飛躍的な成長を果たした。
それが80年ほど前の話であり、当時のことを能力者の力によって急激に文化が成長したことから
『能力文明開化』と呼ばれている。

 しかし、その発展の匂いに惹かれてやってきた、『能力者と分かり合えなかった村の人間』は…。


( ・∀・) 「彼らは能力者の存在を恐れました。
       『これは人間が手を出していいものでなはい』という考えをもって」

( ・∀・) 「能力者が創りだした都会のなかに潜みつつ、能力者に攻撃するという、団体がうまれました」


 ―――それが、今から75年前。最初の能力者が現れてから25年後の話である。


( ・∀・) 「ムリもありません。それまでは人手の生活だったのが、急によくわからない人間が現れて
       人知の超えた規模と速度で力をつけていったのです。普能者にとっては心中穏やかではなかったはずです」

( ・∀・) 「しかし、その問題も、意外な形で解決されました」


 そういうと、モララーはさらにパンフレットを引っ張りだして、カメラの方に向けた。
それは、『プラスランキング』の参加者募集チラシであった。


( ・∀・) 「 『黒くて白いドクオ』の登場、そして、『プラスランキング』の前の姿、
        『合戦の会』の設立です」

805 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:07:51 ID:gnKa0mP.0

 内容は極めて簡単。
コロシアムを作り、そこで能力者同士に戦わせ、その結果を賭けさせる。


( ・∀・) 「たったそれだけ!!たったそれだけで『能力者への迫害』等が激減したのです!」

( ・∀-) 「当時の能力者の代表者でもある、『開拓王フィレンクト』と突然現れた『黒くて白いドクオ』との
      間には、様々面白いエピソードがありますが、それはさておき…」

( ・∀・) 「資料を紐解き、普能者たちがなぜ迫害をやめていったのか
      その当時の人の声が残された書物をみつけました」


( ・∀・) 『能力者の最大の敵はおなじ能力者。自分たちではない』
      『能力者が減ったら、観戦する楽しみが減る』
      『ビコーズさんは我ら故郷の英雄』
      『かっこいいから』


( ・∀・) 「…まぁ、迫害する理由は、『ただひたすら怖かったから』なだけで、
       能力者たちがコロシアムを通じて、多くの人に知られることで、その恐怖が緩和されたのでしょう」

( ・∀・) 「―――そして、『合戦の会』が設立してからは、いっきに文化が成長していきます」

806 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:10:32 ID:gnKa0mP.0

 馬ではなく車が走り、鳥ではなく飛行機が飛び、魚ではなく船が渡りだす。
能力者によって脅威のスピードで開拓していき、普能者がそれを後を続き、協力し合いながら
おおくの物を作り、生み出し、発展しつづけていった。


( ・∀・) 「…いま、我らがこうして、文明の恩恵を受けていられるのも、100年前に活躍した多くの能力者と
      その理解者達のちからがあってこそです」

( ・∀・) 「いまからわずか50年前には、これらもまったくなかったのです。僕の父ははたk ヘップシッ!>


( ・∀・)


:::( ;∀;)::: 「おい、カメラとめろ!なにまたくしゃみしてんだよてめぇー!!音入ったぢゃねぇか―!!」  スマン>

.

807 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:14:46 ID:gnKa0mP.0

   … モララー制作 過去100年の歴史年表 …



1616年  出利道(当時・胤最島(いんさいとう)と呼ばれていた)

      最初の能力者が現れた。『不死身の能力者』
      しかし、鬼として退治される。以後消息不明。


1620年 刀武県にて、『開拓王フィレンクト』現れる。
      当時の領主と和解し、開拓業に大きな貢献をした。
      広く人に知られ、能力者に対する印象を大きく変えた人物でもある。


1637年 『能力文明開化』

      各地の能力者が現れ、『開拓王フィレンクト』の傘下に入り、
      または独立した団体も登場し、それぞれが盛んに活動し始める。
      当時、はじめて線路がひかれ、汽車が走りだすことで離れ離れだった
      多くの能力者たちが一堂に集まる日もこの年であり、
      この事から『文明開化』のきっかけとなされている。
      『卒妖組』(妖怪をやめ、人間として生きる組)を結成し、各々が
      さらなる活動を誓い合うという、歴史的な出来事があった。

808 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:15:54 ID:gnKa0mP.0

1644年 テロリストが頻発する。
      線路爆発、各駅、街の襲撃。能力者のみならず無関係者の一般人まで
      多く命を落とす。


1645年 『黒くて白いドクオ』登場。
      『卒妖組』の代表でもある、『開拓王フィレンクト』と結託し、
      『合戦の会』を立ち上げる。

      金十龍県でコロシアムが建設され、世界初の能力者対能力者の対戦が公開された。
      当時は批難も多かったが、そのうちに『相撲』や『剣道』と似たものであると理解される頃には
      テロリストも激減される。
      このイベントに襲撃しようとしたテロリストを、この場で一網打尽し、
      人知れず処分されたという話もある。

      ちなみに『ドクオ』は、この時代で登場した『最初の自動車』を最初に乗った人物でもあり、
      乗ってから数十秒後、『卒妖組』の本部に突っ込んでいき、『最初の交通事故』になった。

      この事件から『免許制』が生まれ、『ドクオ』は実技試験で四回ほど落ちてようやく免許をとったが
      その次の日、『開拓王フィレンクト』と一緒に車にのって再び『卒妖組』の本部に突っ込み、
      全壊したという話がある。

809 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:18:23 ID:gnKa0mP.0

1670年 『開拓王フィレンクト』引退。『卒妖組』も解散された。
      そのかわり、『国家』が立てられ、能力者、普能者問わず、未来を憂う人々が集まり
      会合を重ねて国の方針を決めていった。
      当時、『卒妖組』に在籍した能力者の多くも『国家』に移籍したようだ。

      『黒くて白いドクオ』は引き続き、『合戦の会』の管理を行う。
      『国家』からの依頼があると動く便利屋として存在するようになってきた。


1677年 『開拓王フィレンクト』、実家が土砂崩れに巻き込まれ、死去する。
      しめやかに葬式が行われた。『ドクオ』も、この死体の入っていない棺桶を抱いて
      咽び泣いたという記録がある。


1688年 人口が1億人を超える。能力者はそのうち三万人いるとされている。
     『合戦の会』参加希望者が爆増したため、『国家』は
     『能力階級』を設け、一定の階級以下の能力者は参加を認めない法律を作る。

      また、『ドクオ』はより広く人に『合戦の会』を知ってもらうためのと、より強力な能力者が存分に暴れるように
      『合戦世界』という能力世界を構築し、そこで戦わせるという着想がでた。
      同時に、能力者犯罪者も増加してきたので、対策として『反戦世界』も並列して開発された。

810 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:21:11 ID:gnKa0mP.0

1716年 新たなスタートラインをきるために『合戦の会』を一旦解体し、
     『プラスランキング』を設立する。
      その同時に『プラス世界』完成、公開する。

     さらに、能力犯罪者をつよく取り締まるシステムも公開なされた。
     『ドクオ』と『警察』のみならず、上位ランカーにも協力してもらい、犯罪者を無力化するために
     『反戦世界』改めて『マイナス世界』も稼働される。

     一新された システムと登録方法で昔から参加してきた能力者の9割以上が引退、
     その一方、新世代の能力者も数多く参入してきた。

1718年 能力者の暴徒化が相続く。
     既存の能力階級を以って、危険度の高い能力者には常に観察者をつける法律ができた。


1724年 『筆府通り大事件』 
      『プラスランキング』設立後、はじめて能力者の暴徒による死傷者がでる。

      警察やランカーの仲介が間に合わなかった上、手練の能力者たちが
      一斉に暴れだしたことも原因になっている。
     現在も主犯と共犯者の指名手配が続いている。


1728年 モララーが大学の課題のためにプレゼンビデオを撮り始める。

811 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:22:27 ID:gnKa0mP.0



                    第二章

                   『能力階級』





                               )`ヽ,,__  チーンッ
                              / `、、/  Cxx=コ、
          :∧ ∧:                 |  人|  【0】:::]]∞】
         :( ∩Д∩):              |   |       ┳
         :(     ):               |__ _|      ||
         :C   ) ):                  L L     /|\


.

812 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:23:54 ID:gnKa0mP.0

 Cxx=コ、 )`ヽ,,__
【0】:::]]∞】/ ゚、。 /  ヂーッ


( ・∀・) 「ここ八十年の発展は目覚しいものであります。それも突如現れた能力者とそれを受け入れた普能者の
      両者の力があったこそである」

( ・∀・) 「―――しかし、ここ十年、その状況は変わり始めます」


( ・∀・) 「能力者の、暴徒化であります」



 ―――能力者には、階級がある。

 S・A・B・C・D・E・F という七段階で分けられている。

しかし、この階級は、たんなるプラスランキングに置ける戦闘ランクではない。

 これは『社会影響度』を示している。


 約10年前、日本の各地に、能力者が単独で大規模な事件を起こす事態が起き始めた。
そこで、プラスランキング総合責任者ドクオと、それとは別に設立された『国』との会合の末
社会影響度の高い能力者には、強制的に管理下に置かれる法案が出さられた。


( ・∀・) 「階級の説明をします」

813 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:25:59 ID:gnKa0mP.0

 - F -

無害能力
攻撃能力のない能力 (微力サイコキネシス、小規模テレポートなど)
能力者の生活に支障がでるマイナス能力 (太陽光を浴びると身体が崩れる能力、あらゆる音を遮断する能力など)


( ・∀・) 「はっきりいって、この階級は『能力』ではなく『病気』の見方をしたほうが正しいものばかりです」

( ・∀・) 「しかし、すべての能力者のうち、5割以上がこれに示しています」

( ・∀・) 「ある学者では、
      『自分に能力がもっていることを自覚していないだけで、人類全員すでに能力を有している』
      という説もあります」

815 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:27:50 ID:gnKa0mP.0

 - E -

攻撃性のある能力     (パイロキネシス サイコキネシス)
周囲に影響を与える能力 (有毒能力 物質変動能力)


( ・∀・) 「此処から先は、人間に傷をつける可能性のある階級です」

( ・∀・) 「といっても、この階級は、直接的には致命傷をあたえることもできないランクです。
       ナイフや銃を持った人と比べると負ける…そんな程度です」

( ・∀・) 「…まぁ、スプーン曲げができるとか、どこでもライターが使えるとかそういう能力が多いかと」


 - D -

能力制御をマスター


( ・∀・) 「この階級は、自分の能力を意識的に抑えこんだり発動したりすることができる人の階級です」

( ・∀・) 「ちなみに、『プラスランキング』参加資格は、すくなくともD以上の階級をもった能力者でなければなりません」

( ・∀・) 「ちなみに、僕の階級は、Cです」

817 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:31:37 ID:gnKa0mP.0

 - C -

能力を以って、人間を殺傷することが可能な階級


( ・∀・) 「ついにやって参りました。この階級以降からは、『プラスランキング』でも活躍できるレベルです」

( ・∀・) 「この階級になると、いつどこで能力をつかったか、警察に報告届けする義務がつけられます」

( ・∀・) 「もちろん、プラスランキング外で勝手に能力を使うと、警察や より上位の能力者が飛んできます」

( ・∀・)

( ・∀・) 「あ、でも、僕の能力はパイロキネシスだけど、E級程度の使い方しかしなければ
       問題ありません。ライター代わりにするとかそういうの」


 - B -

普能者個人の力では太刀打ちできない階級


( ・∀・) 「十分な防具、強力な重火器。それらを以っても勝てない階級です」

( ・∀・) 「つまり、警察による抑止力がまったくききません。同じ能力者でないとどうにもならないレベルです」

( ・∀・) 「この段階になると、国から観察員が派遣され、四六時中監視下におかされるようになります」

( ・∀・) 「―――また、国からの保証金も出されており、能力者はそれを受け取る代わり、「面倒事を起こさない」という
       契約も一部行われていたりしています」

820 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:35:11 ID:gnKa0mP.0

 - A -


個人で都市部機能停止を行う可能性のある能力規模の階級


( ・∀・) 「災害です。人災ではなく、災害レベルです。地震や津波、噴火や洪水などと同列して問題ないです」

( ・∀・) 「はっきり言って、上位ランカーが10人集まっても、太刀打ちできないほどの強力な階級です」

( ・∀・) 「Aランク以上が、ちょっと暴れば、街の一つや二つは復興不能まで追い込めるランクです」

( ・∀・) 「過去の記録では、Aランク以上記録されたの人物はわずか6名です」

( ・∀・) 「輪護謨魔王ロマネスク 温泉大将軍ヒート 守護神ヒッキー
      開拓王フィレンクト 星の上のフサミさん 黒くて白いドクオです」

( ・∀・)

( ・∀・) 「もっとも、ロマネスクとヒートは現在、行方不明で ヒッキーとフィレンクトは故人です」

( ・∀・) 「残る二人…『ドクオ』知ってのどおり、昔から活躍している人物であり、
      フサミは良識のある能力者として知られており、彼女がテロリスト行為を起こすことは一切ないといえるでしょう」

( ・∀・) 「…行方不明の二人が気になるけど、まぁ安心していいでしょ」

822 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:38:37 ID:gnKa0mP.0

 - S -


 A級を個人で押さえ込めることができる階級


( ・∀・) 「この段階は、もはや一名しかいません」

( ・∀・) 「そう、ご存知、『黒くて白いドクオ』です」

( ・∀・) 「彼は能力を以って100年程前から生きており、今も能力者の全体を管理し、
       国家からの指令によって、能力犯罪者のとりしまり等も行なっています」

( ・∀・) 「彼の能力、【黒くて白い世界《プラマイゼロ》】によって、犯罪者を
       プラス世界やマイナス世界に飛ばすことができるからです。」

( ・∀・) 「…尚、離れたところにいる能力者をこのように飛ばすには、プラスランキングによって
      契約を交わした人物のみらしく、一度も参加したことにない人は…」

( ・∀・) 「正直、どうするのか僕もわか ックション!>


( ;∀;) 「キェヤァァァァアアアアア!!! クケケケケコー!!!」 スマン>

824 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:40:51 ID:gnKa0mP.0

―――――、=i|| |               | || ,―――――――――
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|.|_|_|_|__|||  |='                 ..=|  |||__|_|_|_|.|_|_|_||| |_|
三三三三]|, |                   .| , |]三三三三三三三三
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_|_||.|_||」.||,/                        ヽ||.「||_|.||_|_|_|_||||.|  |
========'′                      `'.===============
    『 プラスランキングのシステムと
              参加能力者について 』


                       )`ヽ,,__
            ∧_∧       /゚、。 /_._
       ___γ(,, ・∀・)、___つ v∩〈_ニ)_)  
       l\  ゝつ⌒l⌒⊂)   /⌒/⌒/ ニ)_)
        |\\   ⌒'⌒    ⌒ ⌒   ニ)_)

825 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:43:38 ID:gnKa0mP.0

 私は『プラスランキング参加者名鑑:1727』という本に目を落としている。
輪護謨魔王ロマネスク、石の上にフサミさん、宇宙散歩ビコーズといった
上位ランカーのプロフィールや能力解説、顔写真などのデータがみちみちと
詰めているページを眺めながら、ぽつりと一つ疑問をつぶやく。

/ ゚、。 / 「…ところで」

( ・∀・) 「んー?」

/ ゚、。 / 「プラスランカーって、中には無職なのもいますよね」

( ・∀・)


( ・∀・)ノシ 「いやいやいやいやいやいやちょっとよっとよっとちょっと」

(;・∀・) 「プラスランカーそれ自体が職業だからね?!」

/ ゚、。 / 「そうなの?」

(;・∀・) 「そうだよッ!!」

 ここは図書室である。静かにしてもらいたい。
先輩がここまで驚くということは、プラスランカーは歴とした職業なのだろう。

 でも、と私は思う。


/ ゚、。 / 「でも、私も参加してますけど、お金とかはもらってませんよ?」

827 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:47:01 ID:gnKa0mP.0

 至極まっとうな話だと自分は思う。
職業と言うんだから、生業として働き、見合った報奨を受け取ってしかるべきだろう。
しかし、私はあれこれ20数回は参加しているが、金一銭ももらったことはない。

 むしろ、遊園地にいくような感覚で、参加費やら交通費やらを取られている始末だ。
楽しいのは楽しいけれど。


( ・∀・) 「当たり前だよ。ダイちゃんはランク外だからな」

/ ゚、。 / 「ランク外?」

( ・∀・) 「ああ、ダイちゃんはランク外だから、報奨はもらえない立場なの。
       ぶっちゃけると、プロランカーとランク外は、横綱と相撲部の人くらいの差があるぞ」

   ノ
  (・∀・)+  「ちなみ、僕は堂々の28位!!立派なプロランカーさん!!」
   i|( )>il
  li< \i!l ビシィ!!

/ `、、 / ヘプチッ

/ ゚、。 / 「…あ、なんでいいました?」

( ・∀・) 「家に帰って安静してろ!!!クシャミっ子めが!!!」

828 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:48:54 ID:gnKa0mP.0

 ―――プラスランキングには、数多くの能力者が集まり、総合責任者であるドクオが展開した
亜空間世界「プラス」で戦い合い、それをテレビやネットで中継するバトルスポーツである。


参加者は全員で500名程度はいる。
しかし、勝利してもその亜空間世界において様々な恩恵や、物資供給してくれるだけである。


 参加して戦う、たったそれだけで報奨金が発生し、それを受け取れるのは
上位で30位、最大で30名だけである。

以下に、わかりやすいように図をつくってみたので参考されたし。



                /\  
               /10名\   ―――━━{ ベスト10  } 報奨がでる。上位ランカー。
             /  一軍  \                    高度でかつダイナミックな戦いが多く、人気もある。
            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           /     20名      \    ―――━━{ ランカー11〜30  } 報奨がでる。中位ランカー。
         /      二軍       \                          粗雑でダイレクトな戦いに
        /                  \                         惹かれるファンも多い。
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
     /         70名           \    ―――━━{ ランカー31〜100 }  下位ランカー。上中に欠員がでると
    /          補欠組           \                           ここの人から補充されていく。
   ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\                          ランク外とはここのことを言う
  /            約400名             \    ―――━━{ 有象無象 } がんばればランクインも夢ではないぞ。
/                                     .\                   がんばれがんばれ超がんばれ。

829 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:51:27 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「ーで…この一軍と二軍のバトルカードが組まれた時に、賭金ができるのさ」

( ・∀・) 「で、参加者には、その賭金の何割かかもらえるんだよねー」

/ ゚、。 / 「あ、そういうシステムなんですか」

( ・∀・) 「うん、だから、単に強いだけじゃなく、目立ってカッコイイ程、賭けてくれるんだよね
       他にも人気投票とかでポイントがもらえたりするし、換金もできるんだよね。
       だからパフォーマンスを凝る人も結構いるんだよねコレがー」

/ ゚、。 / 「へぇ、けっこう作りこまれているんですね」

( ・∀・) 「ちなみに、俺は28位!!全プレイヤー500名中…28位!!!!」

ゞ( ・∀・)ノシ 「すごーい!!かっこいー!!格がちがーう!!!」


/ ゚、。 / 「どのくらいもらえるんですか?」

( ・∀・)

( ・∀・) 「一試合、約1500円」

/ ゚、。;/ 「やっす!!」

831 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:54:59 ID:gnKa0mP.0

やすい!
参加費と交通費を合わせたら赤字になる数字だ!
そういえば、前にデミタスさんに食事を奢ってもらった時も、
彼は他にもいろいろと注文してたくさん食べていた。

よく金がもつなぁとおもっていたけど、彼はプロランカーだから
相応な金額をもらっているんだなと思った。


/ ゚、。 / 「でも安いですよね。1500円って」

( ;∀;) 「しょうがないだろ!!賭金の1割もらう計算なんだから!!」

/ ゚、。;/ 「その試合で先輩に賭けてもらった金、総額で1万5000円なんですか!!」

( ;∀;)  「しゃーねーだろ!!その時の試合、タッグバトルだったんだけど賭金のほとんどが
       他の三人に流れていったんだよ!!知ってるか?!その時の試合の僕の倍率?!
       12,8倍だぜ?!大穴すぎるだろ!!わははははははぁはあはあはあはッ!!!」

 モララーの金入りが乏しい理由がわかった。
28位といっても、そんなに大したこと無いんだ…。

832 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 21:57:03 ID:gnKa0mP.0

/ ゚、。 / 「ちなみに、もっと上のプレイヤーもいますよね。たくさん稼いでる人もいるんですか?」

( ・∀・) 「いるいる。例えばヒッキー。あの人は当時すごい人気でさ」

( ・∀・) 「過去最大の賭け金が動いたのもヒッキーで…えーっと」

( ・∀・) 「 ヒッキーVSロマネスク のカードで、34億円くらい賭け金があつまったんだって」

/ ゚、。;/ 「さんじゅっ…!!」


( ・∀・) 「でも、普段のバトルなんかは数百万動く程度だから、一試合50万くらいがベスト10の相場かな」

/ ゚、。 / 「デミさんすごいんだ…」



( ・∀・) 「え、師匠?」

/ ゚、。 / 「え?」



(;・∀・) 「え?!師しょ…デミタスさん知ってるの?!」

/ ゚、。;/ 「先輩もデミさん会ったことあるの?!いや、師匠って?!」

833 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:01:09 ID:gnKa0mP.0

( ・∀・) 「いや、僕が勝手に呼んでるだけ」

/ ゚、。 / 「どういう関係なんですか…」



 話を聞けば、モララーは過去に一回だけ、デミタスと組んでプラスランキングに参加したことがあるらしい。
そして、そこでデミタスに対能力者のノウハウをいろいろ教わったそうで、そのまま仲良くなり
その試合が終わった後にもたまに会ったりして親交を深めていたらしい。


( -∀-) 「なつかしい…っても3ヶ月前の話だけど」 じみじみ

/ ゚、。 / 「あ、私のほうが付き合いながいですね。梅雨時からです」

( ・∀・) 「ああ…二週間ずっと雨でニュースにもなったアレか…僕のパンツが悉くキノコとカビと
       あと、なんか名伏し難いなんかが生えたあの梅雨時…」

/ ゚、。 / 「そういえば、その長い雨にうんざりして、思い余ってプラスランキングの報奨で
       『晴れ』を要求した人がいたみたいですね」

( ・∀・) 「ああ、いたいた!!ばっかだよなー!!『プラス世界』の中だけ晴れでも
       しゃーないよなー!!」

/*`、、 / 「バカですよねぇ」

( -∀-) 「バカだよなぁ。どこの誰だろ?」

835 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:03:26 ID:gnKa0mP.0

――― 安全地帯のデミタス : 10位

               /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、
              ノ..、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::│ 
           _,,..-r′ `゛───‐''‐‐ー----------‐''' ̄´ ゝ_
        /:::::::::::`''''‐‐.._____ _ _ __ _ _ _ ________________,,..-‐'''''´:::`''ヽ
        ゙‐__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,/
                  l : : : : :/      "      \    l
              | : : : ::;;  ●    |     ●      |   誰かが僕のことを
                  l : : : : :       !!         U   l    噂してるきがする。
               | : : : : : . .                   |
               \: : : : : : :.  ───       /―-.....-.....-......、
                ,ィl\ : : : : : : : : : : : : : : : : : ; : イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、........-‐-::::::::::.....、
            ,....:::::'´::;':::::::`iヽ: :-――――- ,ノ i´:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::
          /:::::::::::::::;':::::::::::::l \     /  l::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::::::
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       ./::::::::::::::::::::::::::::レ' ̄`つ   /::::ヽ  /  !:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::;'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::
     /::::::::::::::::::::::::::::::/,ィ='/仁,ヽ   ∧:::::λ /  .l:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    /::::::::::::::::::::::ヽ、::::「 ´_,ィ//‐,、ヽヽ/ヽ 〉-.! レ  ./l:::::::::::::::::::::::ヽ:::::/::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    /:::::::::::::::::::::::::::ヾ,::l ´二,ゞ',\;T´   `l::::::l  / .!:::::::/:´ ̄`:丶'::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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836 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:05:08 ID:gnKa0mP.0

階級・D        
                                
本名:鈴木デミタス   (´・_ゝ・`)        
                                
能力系統 未来予知
能力名  【闇然千来 《ザ・ダーク》 】       

プロランカー                     
                              
未来を読むことで安全地帯を確保し、
周囲の物を利用したり他能力者のサポートする能力者。
また、彼に慕う新人ランカーも多い模様。                     

健啖家でもあり、食にとてもうるさく、対戦中に町中の道具や材料を勝手に使って
料理する姿がよくみられる。

最近ではマンションに放火しながら鍋をつついていた話が話題になっている。

837 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:06:15 ID:gnKa0mP.0

――― ピンぼけフォックス : 9位


:;,r---    |  |: : : : : : : : : : : : : : \         , ☆
' /\   ̄| ̄/ : : : : : : : : : : : : : : : : :{       ;
 \  \ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`、
\ \/ '___,,-――-r、__: : : : {          x  ×
_,, --'´ : : : : : : : : : : : : ::/三三三ミr-ti        X
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/  `三三/ 、ニミ    ,.′ ; ☆
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ∠==' ミ三ミi ( yiミ、
: : : : ______彡≦==、  ヾ彡 ) , .}ミ
: :/       _,<       `ミi Y 0/三ミ
/―---、       彡'" ̄    ミ{ i ,。゚ィ三ミ
¨´     `ヾ            彡r'ミ{巛シ        ィ
',  〃  ̄ミ               イ| ヾ|'``ー―-- '´/
ヽ                    |  ヽi: : : : : : : ::/      ゜ .
、 ヽ                 |   .i i  {: : : : : : ::r'_       ゜ ×.
..`ー`、      _}  ,r   __j|__   i : : : : : :i: :`ー--、_       ☆
   ヽ、     `゙ー.'   _,,ノ  ̄|「 ̄ / i  |: : : : : :i : : : : : :`ー、
     `ヽ、   __,z,'二-'´  |!  /   i }: : : : : i ヽ、: : : : : :`
 Xx     .>、_    _,,...ィ  |/;;   i | : : : : :i : : ヽ : : : : :
    ☆  >、  ̄ ̄´: : : /ミミツ : :      i : : : :r' : : : : \ : : _
     __r': i : `ー、    ヽ'´: : :       ト、: : i : : : : : : : ヽ´
__,,-―': : : :i : : : : :i: : : : : ヽ         `、:`ー、__: : : : : : ::ヽ:
: : : : : : :/: : : i : : : : :`、   ヽ、      i  ゝ  `ー: : : : : : : :`

838 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:07:06 ID:gnKa0mP.0

階級 D

本名:佐々木フォックス  爪'ー`)

能力系統 サイオニック
能力名  【高宇遠広有無 《 コンコン 》】

大学生

存在輪郭を暈し、物理的影響を受け付けない能力。
本人は「自分が幽霊になる能力」と説明しているが、
その能力は自分に留まらず、周囲の物や人間にも使える。
さらに気配や映像なども暈し、ほとんど透明になることも可能。

彼女募集現在打ち切り中。現在ある女性に熱烈にアピールしてるらしい。

841 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:08:04 ID:gnKa0mP.0

――― 交渉と挑発の渋沢 : 8位

                               _,,-ー―--,,_
                             _r'"彡三二=ー`ヽ
                           ,,r''" `ir"三三二ミヽ ミ ヽ
                          r"/ /λ〈三ミヽヾヽ ヽ  ヽ
                         .f //‖/ Vヽミミヽ\`ヽ ヽ `i
                         .|.l///./  ヽヽミヾヽ ヽヾ ヽ l|
                         .|.| |/./   ヽ,,三=-i\ヽ `  l |
                         .|_||//__,,,-ー-、 .`,rーii、ヽヾ i !|
                         .//`Y       i f'" _`ー、j.l|
                         .l l《, | ,ェ==、ノ.| l . ,___、、|r'^ヽ
   .┌-─────────────┴-┤   ̄  ハ´´二ニ` ミYrヘi'
.   │                      .|   /r'  `y\    ,|》ノ/
.   │                         |  r   `^-'^'  \  r_/
.   │    _、_                    | l‖トェェ= =ェェィi  |iヽ、
.   │  ヽ( ,_ノ`)ノ 残念                l    ト---イ   / | ト、
.   │ へノ   /  私のおいなりさんだ    |ヽ        / / | `ヽ
.   │   ω ノ                    | ヽ     /  /  j   `
  ._ノ|      >                      |  `ー---ノ   ./  .j
 /.ヾ|                           |   /^ヽ   ./  |
./   \                       |  /゚:o::0:〉  /   |
f/ `ヽ_/ `ーv-─────┬───────┤/ヽ:。::/ヽ /   |
|ヽ、 ノ`ヽ、 ヽ-、       l   __  l   .ト'  .〉::t  V    |
ゝ _`ー---`t-'-,'       |   |渋沢| L_   |   /。゚|  ./  ._|
 ヽ`ー--‐'フ  `ヽ      l    ̄ ̄  i' ̄ .|  ./:o::::| /   ~フ
ヽ   ̄ ̄          /        |   | /。:::゚::| /    /

842 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:11:05 ID:gnKa0mP.0
                   _、_
プラスランキング 現在8位 ( ,_ノ` )

本名:渋沢太郎

階級 C

能力系統 言霊
能力名  【閑岩入染言霊令 《 シケダ 》】

弁護士 (渋沢曰く、能力は使ってません。ほんとですよ)

人に直接自分の声を聞かせないと使えない能力だが、
抑揚やリズムテンポによって言葉を聞いた人間の感情を容易く揺さぶる強力な能力である。
これによって、交渉して一方的な要求を飲み込ませたり
挑発させ相手のペースを乱れさせることが可能。
さらに丹念に言葉を刷り込んでいけば洗脳のようなことも可能。
多人数戦で彼がいたら、まず注意してしかるべきだろう。

『卒妖会』と『合戦の会』に在籍していたこともあり、
ごく最近プラスランキングに復帰し、瞬く間に8位まで上り詰めた。
男色家。

844 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:13:29 ID:gnKa0mP.0

―――花枯らしの魔 花瓶 : 7位
               ___
             ,. : ´ . : : : : : .`  、
             /. /. : : : : : : : : : : . ヽ
            /.: ; ' . : /: : : : : : : : : : : : . ':,
          ,:': :/ : : :/: :/: : : : : : : : : : : : .ハ
          :'. :/. : :, '.: :/ : :/ /: : :/: : : : : :八
       ノ . : : /. : :/ : :/ イ: : :/ : : : | : :l: :l
     . : : : /. : : :/ :/ ∠ //: : : :ハ.: :l: :|;
    イ : : :/:/: : : イ :/ ,二、丶/: : : :/ ノ: :|: :|l
    八 : :| l: : : : l :| ' ひ ノヽ  ̄´,二.イノ :八
      丶_乂 : : : | :|        'し' /: : : :| :ト
       `⌒| : :人|           ・/: : : : :| :|
          ノイ:(  ヽ  、 _`'′ノ: : ノ : ノ: :〉
   __, 、イ | \   冫 、  . <ー‐ '⌒): :イ
      | |  ',   \__厂\´
      (⌒∨⌒)/::"\ト、|\_
    (⌒\:::::::::/⌒(⌒∨⌒)| l⌒ヽ         ノ⌒;
   ( ̄>::(⌒)<:::(⌒\:::::::/⌒)    \   _    ̄~
    ( ̄/:::::::: (_>::(⌒ )::<|   __>'´   `丶
    /((⌒∨⌒(_/::::::\__)  (_/ / /〉   \
    / (⌒\::::::::/ (_∧_)`∨⌒) し'/ // /   ヽ
   <(__>::(⌒)::<_)/(_\::::::::::/⌒;  しノ / ,.    ト、
   |ヽ(_/::::::::\_)(_>::(⌒)::::::/`ー个ーヘ _ノj ヽ  ヾ
   | ヽ. (_∧_) // (_(ノ:::::::\_)   │ ` ー─ ′ !
   |  \し|.|J  ////(_∧_)___ノ\      /
   ̄l   `.:7 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/     l   ̄ ̄\   丶     /
    ヽ  /     .:::/      |        `丶 __ ノ
     ノ∨                l
    / ./ノ              ヽ

846 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:14:48 ID:gnKa0mP.0

本名 : 花瓶 小花子  i!iiリ゚ ヮ゚ノル

階級 B

能力系統 サイオニック
能力名  【 花死 《ハナシニ》 】

女子高生

上位ランカー中最年少。
世にも珍しい、エネルギーを吸収して自分の力に還元する能力である。
特に、彼女の能力にはなぜか「花」から栄養を吸収するのが一番調子がよくなるらしく、
戦う際に必ず花束を持込み、それを全て枯らして吸収してから戦うことから
そんな肩書きを持つことになった。
自然に富んだ所における彼女は、常に周囲を枯らして吸収しながら戦うため、ほぼ無敵。

好物はたけのこ。

847 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:16:13 ID:gnKa0mP.0
――― かめはめ波のシャキン : 6位
                                ,. イ:::/
                            /   /::::::::::,'
                            /:,' /:::::::::::::::i
                       /:::::::{, ':::::::::::::::::::::|_,.イ::::ヘ
                     イ ./:::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
                    /::| .i:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|_,. イ
                    |::::V:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
                 _,. |::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
              r≦__ , ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_,. ::フ
               r::'´:::::::::::::\‘ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::''´::/
                ,'::::/ ̄ ̄` く::ヘ∨::::::r=、::::::::::',:::::::_,. ヘ:::::::::::::∠ィ
            {:::/  、__ r =??、:「ヽ, -、 Vト、::::i、__フ }, ┐:::: / `ーz__,
               ヘ:' / ,  ゚,    ',.ri  .ト、 \_:从 ノ  リ::/_,. -=ニL/
              ,' {   , へー--廴,. !     ●  /_/_, <::::::::::::::::::::ト、
                {  :〉  ゝ 、 ∨___,}  .|(_人_)  />'´  ̄ ̄`Y:::::リ
             __   ‘ ,:,' 丶. ,.ム- '∨:::} ̄ i、 `ー'   イ 〃´ ̄ヽ   / ,' /
     ,r──f´〃 ̄≧:.!, -- <::::::}  `´、..,. ゚,:ト ニ イ  / ,    :}z=?? ,'´
     {    ', {!    {(:r Y `¨ ー' ,    ',:=チ, -‐┐    :,'  , }
.   ,.イ! i    ` \   ゚,ヽへ- '  、ヽ, | | /, ゝ- (  , '     /  ,' j
    {  i | 、     ヽ   , ィ′  ミ、      彡' /ー--- く   ,' , ’
   ∨ , ヘ   、_   Y ^ヽ_ノ ≧       ≦i´- ミ     ,::'〃
.     ∨ ‘, 丶   ` ート--' ̄`ニ        ニL --‐┐   ,':./′
     ` くヽ  :\_ --z _    彡,       、气 、   ム_, ィ /
.        ` y==≦::::::::/` ー- __彡' i | | i ヾ ヽ γ´ ̄::::::}  /
       <::__:::::::::::>'´.      / , --   -  _ i::ノ:::::::::7∠ハ
                    ,'_      _   ‘ ,_彡'    'r、
                      }..  ` ー ´   / ,.ヽ_ ` ー─ }
                  , ヘ'⌒   __  , '⌒.{´\{  ,\ヽ   〉
                    {  } /`Y   rヘ ,.-',、 .\  }    L
                  `ー'   r==、.{.ト、', , -゚.\_ ー'  _彡 /

850 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:19:05 ID:gnKa0mP.0

本名:勝方 シャキン  (`・ω・´)+

階級 B

能力系統 気功術
能力名   【龍玉飛猴王《ゼットバトラーズ》】

プロランカー

気(オーラ)を出すというオーソドックスな能力。
彼はそれをさらに鍛え上げ、攻撃防御力を底上げたり放出することで空に飛んだりエネルギー弾を放ったりする。
ガチガチ硬派で正統的な上、正々堂々でフェアプレーを貫くその戦い様に
惹かれるファンも多い。

最近、へんな宗教にはまってしまったらしく、その影響である事件に関与してしまったり
逮捕された理由になったという噂がある。
現在服役中。

852 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:22:04 ID:gnKa0mP.0

―――ほのぼの殺戮マシーン デフラグ : 5位

                   ,ィ =┐       r─-  、
               ∨ :   |       |     ./
         ,.ィ´\     ∨   |       |    /     ./ `ヽ
         }/心、\    ∨: | 「].イ≧「] :l  ./     /,ィ為心}
        ` <心x \    ∨: |∧.:::::::::.∧|  /   /,ィ為>"
            `<心.\   ∨.  ‐一' ハ .′ /為>"
              ` <} ̄`x′      ヤ´ ̄{>"
              __,ハ ?? }    ?検?   { ??/____
        /\ /´}i{ ̄ ̄\∧ ━…━ /_/ ̄ ̄}i{`ヽ.
       ,. 、 ヽ \/´ ¨ ̄ ̄/}ハ≧┬≦7{\ ̄ ̄¨ `7  \
     /\\,  \\    (_/\}:∧:{/、_)    /.    丶
    /,ィ為ュ\\,/  \    / / :∨:ヤ ヤ      (_/\    \
    、巛圭会ュ\   /  _Y´ハ    } `Y      `寺I\  /´\
    \`寺圭会ュx、/ .ィ≦{:r'弋ノハ_/ゞソ≧ュ   ,ィ彳ヾ?・?.イ \ \
     \`寺才./   ゞ寺r{ ト、 }lト{::}|(,  .  レ'  Il}ミミ7´\{\(ソ ヽ(ソ
        .\_,/      `7| ゝ' \l|::||ノ ///ノ   }圭??
                 i l :! ソ`ヽノll|トイ「|¨      |圭Ili|
                `{人)  |I::l!::|::|:::|       }圭IlL.
                      |I::l!::|::|:::|       ヾ彡1ハ
                      |I::l!::|::|:::|       }彡'´
                      |III|「|::ト':|

853 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:26:47 ID:gnKa0mP.0

階級 B (プラスランキング対戦用装備で評価)

              ノ[ ===]
本名 : デフラグ   [  ゚д゚] ウィーン [ー[ ===]そ ガッシーン 


能力系統 付喪神(?)
能力名  【 偶然たる結晶 《ケアレス=イノセンス》 】

プロランカー

「アサピー」という能力科学者の持つ能力、【 偶然たる結晶 《ケアレス=イノセンス》 】によって生まれたロボット。
彼はバッテリーやガソリンなどの類は持ちあわせておらず、「命」というエネルギー源によって動き、
独自で思考して判断し、行動する。
最初はアサピーの代理参加者として参加を認められていたが、能力と言うよりは兵器の力によって
戦い、勝ち抜き、ここまで上り詰めた注目のルーキー。
最近では「兵器である彼を超える」という目標をもつ新人ランカーもおおく、
代理人でもあるアサピーはそういった対戦要望を受け入れており、一日二対戦、土日休業という
過密スケジュールで行なっている。

その無機質でありながら獣のような恐ろしいマスクの下は可愛らしいフェイスがあるので、
興味のある人は、頑張ってマスクを狙ってこわしてみよう。

ちなみに、ロボットのくせに集中力がひどく散漫で、忘れっぽくある。
この間はちょうちょを追っかけてリングアウトになったこともある。

854 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:27:38 ID:gnKa0mP.0

―――銀の弾丸を抱いて眠るオサム : 4位


                   _,,.-‐'''"゛   `'-、_
               _,,.-',"-''"  _,,...      `ヽ、,,__
             ,r''",.-'"  ,.-'"   ,.- _,,.--‐‐、,,--`''-、
             ,r' ,.'"  ,.-'"   ,. '" ,.'" _,,.-'',7 ; 、ノ゙'i.l !、
            /,' ,'  ,.r',..   ,.:'"    ,r'"  /;' ,ノ,/ ,イ' } ゙ト、
           //,.'  ,. ' ,.'  ,.r'      ,.';'"  ;' ,' _,r'',ィ'" l .)'、,'>`'''ヽ,
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  ヽ、___,,,,,,r' /   i'  l  i. ;'_,!_,rシ'^゙、::::....     `"'/, ',r' / l i     ヽ、
     ,ノ/    ,i  l  l'",ィ'^lヽ、 ` 、::.    //ィ / `''-'、, !      ヽ,       、
     rシ"     i   l  l'".l  ゙i '、   ./`'-、,ノ,',ィ  !.   /^i|,ヽ,     '、      ノi
   rシ'        l   l  l,. |`''-、'-、_ヽ、 |::.  _,,. --`-|.  / .!|l':,. '、      `-、,,__,/ ノ
.   i {      l     .l   l `i>-ニゝ,`ゞ、!: /~ ,.ベ, '、 !. /  i.!' ; l゙i      _,,-''" ノ
   !゙i      l    l   ノ !'"-‐ニ='-`ゝ! <ト<=ニ ン ゙i/   !! ;'ノ,!   _,-‐''"___,,、-'"
.    i }     !     '、/ ,/   ,ィ"_,-'" `i. ゙iヽ,___,,`ヽ ゙i    '、ノ/,、'",r‐'''""
   ノ,!     i      / / ', / `"  ァ''ノ l,_`i''ヽ`ァ,!. } .,、  '、'"<"
ヽ,r'ノノ       !    ノ ,/  '/   ,r' /゙i,ノ| )ヽ、ヾ,ノ | `>、  '、 `ー、

855 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:29:22 ID:gnKa0mP.0

階級C

本名 オサム・コフィンデス ( ゚"_ゞ゚)

能力系統 アポーツ
能力名  【 不死者の心中 《 ハート デッド ゲット デス 》 】

プロランカー

彼の能力アポーツは視認した遠くの物を近くまで空間的に曲げて近寄らせる能力。
さらに、彼は相手の肉体の一部、たとえば心臓や脳などを自分の同じ臓物を空間上、重ねるように
アポーツすることで精度をあげさせ、そこに銃弾などで自傷する。

なお、彼自身の心臓は大丈夫なのかという声もあるが、そもそも彼はこの程度では死なないほど身体が丈夫であり、
回復もはやい。視力も大変良く、1キロメートル先のトランプの柄まで当てられるというレベルだ。

健康の秘訣は、一日一本 生キュウリ丸かじり。

856 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:30:21 ID:gnKa0mP.0

―――宇宙散歩 ビコーズ : 3位

        /                       ;;::::::::'、
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859 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:32:49 ID:gnKa0mP.0

本名 ビコーズ・グレイマン  ( ??)

能力系統 サイコキネシス
能力名  【 不縛軽枷 《 アンダー フリーダム アウター マン》】

階級 C

冒険家

空気や水などのボックス形に固めさせ、それを乗ることで空中を歩く事ができる能力。
さらに彼の持ち前の運動能力を以って、三次元空間を全面的に活用し、
ダイナミックな空中格闘戦をみせてくれる。

―――ただし、弱点として、空気などを固めるには自分の肌を触れている部分だけであり、
その量もそんなに多くない。

しかし、彼が3位というランクに上り詰めたのは、その弱点を補う余りある体力による行動量と、
その弱点があってもやはり、恐ろしいほどまでに凡庸性の高い能力である。

ちなみに、彼は冒険家として、単独で宇宙まで歩いて行ったことがあるらしい。
彼の空気を固める能力と、十二分な装備さえあれば可能であり、実際彼は、空に消えてから数ヶ月後帰還来てきた。
しかし、彼は宇宙まで行った感想やコメントなどを求むと、いつものの沈黙ではなく「答えたくない」と言い放った。

861 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:33:47 ID:gnKa0mP.0
―――石の上にフサミさん : 2位

                   `ヽ  , - ‐ ‐-
                ,ィ=-.、ヘ< ィ´, ニ=、 `ヽ
                  / ,... ,_ ヽイ  `ヽ ヽ. ハヽ、
            ,ィi. i /  `    ヘ ハ ハ.  ヘ ヽ
.             ,イ. i i.     ハ  ヘ  ハ.   ハ.ヽ ハ ヽ.ヽ
            /.i l i  /  ハ.  ハ.. ヘ..  ハ. ヘ. ', ヘ.ヘ
.            ゝヘ i|  ,' | i. iヘ.. ヘ、 . i   i.. ',   ヘハ
            〕ゝ  ,'./ハ. ij丿 ヽ ヘヽl  i    l  ハヘハ
           }/ ,. { i 八ノ   _ヽ__ヽi   ,l !  l   i.ヘハ
.             /. l ∨≧x、   .x==ァ ./il /  i    i  il
           ノ.  i.  ハ.弋リ   .弋tリ / l/  /..   i.  i
           ノ- .フ . i、 iヘ  ヽ   .// . /.  /    i  i
.            /  iヘ. i. ヽ  、__ ,  ´  /   /    ,'   li
.          /    |彡ゝ  ヽ    _  イ′.  /.   '.     i
.          ,イ   ,ィ...|彡ゞ≧┬-ア i彳´   ,ィ    i   、. i}
.        / , ./ / i. |彡彡≧斗イ´/  _,. ,彳    /l   ヽiヽ
        /. /.,' /.,_ヽ∧彡彳´ 7/_,. ‐ ,イ    /. ハ..  ヘハ`ヾヽ
      i . i i i| _,. -‐/´/ /ィ´イ_,.  ´ l.  _,. イ    ヘ.   ヘハ
        il | |.|ヽ_ィヽ.イ,'  i .{{ー_‐_‐―l‐´´.         λ   ヘ
.      ヘ iハヘ巛}  /ヽ/ヽiゝiヽ/  `ヽi          /.ハ.  ハ
        ヽハ  ` ‐-,{  .i ./  `‐´.     ゞ      _,. /   i  、 ヽ、
          ヽゝ.,_   i  .l/            ヽ   ,ィ ´. /,' l ノ  〕.ヽ、_ヽ、
         _, ィ´.ィi `!`.l             ヽ_/   /.ノlノ. , ,、 ヽ、
          ̄´ . ヘ. ハ l                il..     l,イイ ` ‐-`
                ヘ |                 ヘ      l
               〉i               ハ      i
              ノ l               ,'/.ヘ.      i

863 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:35:16 ID:gnKa0mP.0

本名 フサミ・フサット  ミ*゚ー゚彡

能力系統 サイコキネシス
能力名  【星の上の王子様 《ストーンオーバー》】
職業    大学特別教授
階級 A

広範囲念動力によって力場を発生し、重力を作り出す能力。
これによって、岩石や水などをかき集めて惑星を作り出し、相手にぶつけたり
自分を空に浮かばせたりすることができる。
また、超圧縮されて放つ、「マイクロブラックホール弾」や
敵にすべての攻撃が戻ってくる「惑星の檻」など、多彩な技ももっており、
なにより視覚的インパクトが激しい彼女の戦いっぷりに納得の2位である。
また、彼女は教授としての立場ももっており、あちこちの大学に招待されては
能力者についての特別講義を開いている。

彼女の部屋は爆撃でもあったのかと思われる程に、汚いという噂があるらしい。

865 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:38:14 ID:gnKa0mP.0

―――輪護謨魔王ロマネスク : 1位 ( 三代目 )


                     /ξξξξξξξミ=、
                    ,'ξ州州州州州州州州ξ=、
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                  'ξ州州,' (   { 州州州州州州ミミ、,_
               ,-ー=ミ州州i! .._!!_  ! 州州州州州州ミミ、
                    ji i!州州!-=≠〉 爪州州州州州州ミミ、,_
                  ノ/,州州; ii    ||||||||州州州州州ミ、
                      乂ξ州州', `   _|llll〉 !州州州州州|ミ`゙''-、__
                 ((( ξ州州',、 ' _ __,,  i!州州州リ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
                  _,,..-‐''´/.:.:.:.:////| ' ,  爪  ,,イ州州i!リ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽー‐---
          _,,..-‐''´.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.://///|  `゛!i!i!i!!"´ / i!リ  l|.:.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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866 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:39:04 ID:gnKa0mP.0

本名 杉浦 ロマネスク ( ФωФ)

能力系統 空間接続
能力名  【 間関門 《リングリンクリング》】
職業    プロランカー
階級A

自他共に認める、現時点で間違いなくプラスランキング中最強の能力者。
彼の能力は「穴」を別のところにある「穴」とつなげ、接続することで
空間移動を可能とする能力。

これを、持ち歩きやすく、使い捨てしやすい「輪ゴム」の輪っかを穴と見立て、
世界中から集めてきた災害そのものをぶつけてくる。
それはよくイメージされる魔法使いを彷彿させる風景でもあったため、「魔導師」という
名前があったが、一位に即位し、誰もか恐れられる存在となってから「魔王」と改名した。
ある人物が『デマオンみたいだお』と言ったのも、きっかけになっているらしい。

―――なお、彼は「シャキン」とおなじく、テロに加担した疑いがあり、
現在、国中に指名手配が出され警察が捜索されている。

不思議な事に、彼の1位という座は未だに除籍されていない。
これは総合管理者であるドクオの意向らしい。

867 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:40:43 ID:gnKa0mP.0

―――開拓王フィレンクト(故) : 一位 (一代目)

           ____ , 彡三l
          く川三三三≡ヽ彡シ
       , - 彡=≡ 三彡彡彡` <     
    , ' 彡彡彡彡彡彡彡彡彡シシl   , '⌒ 
  /ノノl〈〈从川シシ彡彡彡彡シシl_ノ   
,'`〈ミミミミl|l|//彡 '´:::):::::`彡彡シシシソト、   
  ミミ゙゙゙l゙゙"     / :::::::::=彡彡彡シ_シl ヽ、_ 
 /:ミ  ヽ、    l ::::::::::::::::::::::彡/r.ヽ|  
 ! l   `    !._z‐'´;::::::::::::::〉/i : }|  
   ヽ....__   、..,zィ て刀´::::/::!! )ソ/ノ  
    ∧fてハ.、 :::::`ゝ' ´:::::::/:::::::::::/,イト、 
    l ヽ‐ '´:l ::::..    ::::::::::::::::::y'´:::F 、
   l   '、  } ::::: ::   :::::::::::::::::l::::::::∧ !
   `  \ ゝ-:'´     ::::::::::::;:::::::::/:::ヽ
        \ ←-..→  ::::::/::  ::!:::::::ヽ
           \`´   .:/ ::  :::::::::::::\-、
            ゝ-- イ::  :  ::::::::::::::/  \
                 l   :   .:::::::/     \
           ,  - //|::  :  .:/      /  ̄ ̄` ー
         /  / / ! : :: /      /

869 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:43:27 ID:gnKa0mP.0

本名 刀武フィレンクト (‘_L’)

能力系統 サイコキネシス
能力名  【 山切り包丁 《 プリンナイフ 》 】

階級 A

能力者たちの集会『卒妖会館』の代表者でもあり、
『黒くて白いドクオ』との親交が最も深かった、偉人である。隻腕なのが特徴。

プラスランキングの前姿である『合戦の会』が稼働された当初、
さっそく何人かの能力者が集まって競い合ったが
大人気なくも、『合戦の会』を立ち上げた彼が意気揚々と出陣、
各地から集った妖怪と呼ばれた猛者達をまとめて蹴散らし、一位に君臨した。
ドクオも暴走するフィレンクトをとめたらしいが、一緒に蹴り飛ばされたらしい。

彼は当時、村人と和解した数少ない能力者でもあり、その能力を以って
森林大山を開拓していき、発展におおきな貢献をした。
それが現在の刀武県であり、刀とは彼の能力のこと、武とは彼自身のことらしい。
また、これを機にして姓なしだったのが、刀武と名乗るようになる。

彼の能力は、鉈や鍬などをサイコキネシスによって斬撃部分を強化、拡大する能力であり、
これによって岩石をも切り裂き、遠くの山も地面もプリンのように切り崩す強力な能力者であった。
能力名は、彼の友人から読ませてもらった、『漫画』の登場人物が使った技から拝借したものらしい。
そのような名前をつかう漫画は確認されておらず、夢でも見てたんじゃないかというのが
通説ではあるが、一部の学者はその漫画の存在について調査しているらしい。

引退後、妻とともに田舎にもどり、静かに暮らしていたが、
彼の能力で森林伐採された山が大雨の土砂崩れをおこし、巻き込まれて死去する。

870 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:45:03 ID:gnKa0mP.0

―――温泉大将軍ヒート(行方不明) : 一位 (二代目)

        \___,.-‐'"´ ̄ ̄`ヽー、
       ヽ_,.-'"     、    :::::::\_
      /    ,、 \  :\   :::::_,.ノ!        ___
     /  :| ::|ミ|!/>、 :\_,.-|_,,.-'",.-彡ト、__,.-'"´  ,.-‐`ヽ
   /,イ / :| ::|゙`  __,.-キ=ャ|_,.-彡彡/  `ヽ、_   /
  /'" | | ::\!≧ヾ`゙弋ソ ,ハ|/r、 /       ̄``ー-、
     '; :| ::::::|'ゞ゚    〃"   |ハ ヽ |!  :|      \ー-`ヽ
     |:::,ヘ、:|〃ヽ_,. -'">、   |  |! |  \      :\  `
     /'"  /:|  \  /  ヽ   |  | ',   `ヽ、 ``ヽ、 ',、_  
       .// へ、 \|    |  イ: ハ  \    \ \_ヽ | ヽ
      //  :/ `ヽ、ヽー-'"_,. '"|:/  / \    : ヽ ヽ )' ヽ!
      |ハ  /   /`ー'"/|  / /     /`ヽ_|\ | |
      | ! K,/ /  // | !_i_,./     ////  ``ー----、
       /,、ヾ ./ //   |三三/    ////   \     |
      /!_,.-ヾ | //|ミ、  |  /  /彡  /     ヽ    |
     /|!_,.-‐"´| /  | \ ミヽ /三三彡  /       i|、   |

871 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:46:34 ID:gnKa0mP.0

本名 日糸 泉 ノパ听)

能力系統 分類不能
能力名  【 至高の41℃ 《ジ・エントロピー》 】

階級A

フィレンクトが引退した後、その位につくことができたのは
弱冠14歳の少女であった。
彼女はその生まれ持った強靭や身体能力と豊富な体力で
宇宙散歩ビコーズとも互角以上の格闘戦をみせた。

彼女の能力は謎が多く、本人のインタビューでも
「風呂とかの温度がゆるくならない」というチンプンカンプンな答えがきた。

また、他の多くのプレイヤーも彼女に挑み、破れていったが。多くの人は
「殴っても応えてないみたいだ」「体力が底なし」「一発でも食らったらやばい」
「僕は触られてないのに燃やされたお」「私は凍死されたわ」
「この間あいつ、岩石とか粉々にしてたぞ。文字とおり、『粉』にしてた」―――等

ようするに、彼女自身も含め、だれもよくわかっていない。

彼女は四年前、突如姿をくらまし、ランキングから除籍されることになる。
ファンはカムバッグを求めている。

872 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:47:15 ID:gnKa0mP.0

―――守護神ヒッキー(故) : 一位 (四代目)


           /⌒ヽ,      .,,;-―――――-;;,,
           |   {    /            \
           l     ヽ                 \
           \   ヽ          __._ノ::、 _ 〉
            }ヽ.   \      ―=・= <━ 〈
       _,. -―‐く`      ヽ           _ _|  ヽ  +
       {′    i ヽ    }ヽ_    ' 、      ,  |
 -=====・=・`ーァ= <  ,} 、  ハ!_    ̄ ̄二 ̄  /
   ↑     {   { ̄ヽ  _> ´ r‐_)          /
 つまようじ  ヽr―― '´ ̄   /´   > .  `ニ´ ,.メヘ、
         /.{      __.. イ ,ハ\  \  ` ー‐ ´/\、 ヽ
         | ヽ. -‐ ¨´   ノ}\| > 、 ヽ    ∧ ヾi、 l. |
         }  ハ     ,/ ∧ヽ\ .ヽ ヽ   /  l  }il! } |
        ハ  ヽー、―--- '´ノノ ト、 ヽ          ,iリ/-{
        {    \\ _/イ .|ヽ.ヽ ヽ    l   ///ト、ノ
        `7ヽ、  ` =チ'´/ ノ
         /  {\__ ノ .ノ /

875 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:48:13 ID:gnKa0mP.0

本名 車田 引太郎  (―_,―)+

能力系統 物質変動系
能力名  【十一本の爪楊枝《イレブン》】

階級 - A -


歴代能力者中・最強と評価されている能力者。
彼の能力は、殺生可能の『 C 』どころが、無害認定とされた『 F 』だった。

それもそのはず、彼の能力はどんなものからにでも爪楊枝に精製、加工することができる能力ではあるが、
もともとは、爪楊枝のような棒状の破片に壊れるだけの能力であり、
能力覚醒した当時は、食事もままならず、なにも触れないような、障害能力でもあった。
しかし、彼自身の独自の研究と修練によって能力を制御し、極め、プラスランキングに参戦するほどまでに成長。

さらに、数多くの能力者との辛戦善戦名戦を残し、ランキングも能力階級も地道にあげていった。
最終的には、彼の好敵手でもあり、親友でもあったロマネスクとの長い戦いの末に、
賭け額も膨れ上がり、最大の34億と記録された一戦でとうとう彼はロマネスクを破り、
フィレンクト・ヒート・ロマネスクとは違い、真っ向から一位を挑み、勝ったという偉業を成し遂げた。

その伝説の試合から数週間後、彼の家に強盗が押し入られ、殺害される。
これは全国民にとって衝撃的な事件であり、死亡のニュースをみてむせび泣き、倒れたファンも
数多くいたほどである。

彼を殺害したとされる犯人の容疑者は「ロマネスク」と「ブーン」のどちらかの可能性があり、
どちらも目下捜索中である。

ちなみに、プラスネームは『自宅絶対守護王帝魔道神』とあるが、これは1位になった際に
ファンから新しいネームを募集した際、どれにしようが迷った挙句混ぜ込んでしまったものである。
みんなは、一位になる以前から名乗っていた『守護王』のほうで呼ばれている。

876 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:50:33 ID:gnKa0mP.0

――― 黒くて白いドクオ

                  ノ|  _____,
                 V:::レ/::::::::::::::∠_
                ,ゞ:::::::::::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::ヽ
               /::::::::::;;;;;;;;;;;;:::;;;;;;:::::::::::::::::\
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             _彳ト:::::::::::::::::::::::::::::::::::、,,;:::::::::::∧リ `i
           /.:.:.:.:ル、::::::::::::::::::::::::::;;::i  ハ::::::ルj.:.:.:.:}
          /.:.:.:.:.:/万ヘ:::::/jハ::::::ル/::| /{:::jヘi.:.:.:.:〈
            /.:.:.:.:.:.:i|∧廴}:/弌>/_ノ_}:kケフ"}:/.:.:.:.:.:.:.:}
         /.:.:.:.:.:.:.:i|∧  ヘi`ー ´"  |i´ ¨ /.:.:.:.:/.:.:∧
          /.:.:.:.:.:.:.:.:i| ∧   ∧      レ   /.:.:.:.:/.:.:.:.:〉
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧    \ - -‐.//.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.丶
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧    /≧ー." /.:.:.:.:.:j.:.:.:.:..:.:.:.:ヘ
      斤ー‐、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧  /廴{勺ノ∨.:.:.:.:.:.:ト- -く.:.:.:.:i
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     {::::::::::::;;∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::レ:::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;ヽ

877 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:51:15 ID:gnKa0mP.0
 プラスランキング総合責任者

本名 ドクオ  ('A`)

能力系統 マスター
能力名 【黒くて白い世界《プラマイゼロ》】

階級 - S -

90年前、民衆の迫害から能力者を守るために彼が考案されたシステム
『合戦の会』もとい、『プラスランキング』を管理する隠された実力者。

彼自身がランキングに参加することはないが、能力犯罪者を取り締まる警察の一面もあり、
その実力は、たとえ歴代1位能力者が束になっても敵うはずがない。というのが警察の人の声である。

彼の能力は現象の増減であり、例えば水の入ったコップの中身を増やして溢れさせることができれば
逆に減らして乾かすこともできる。
その規模は異世界そのものを増やしたり複数の人間を消したりすることもできる。

なお、彼は自身の寿命を増やしているらしく、見た目や言動とは裏腹に、すでに100年近く生きている。
全能力者中、最年長でもある。(フィレンクトがまだ生きていれば、彼が最年長だった)

879 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:53:01 ID:gnKa0mP.0






                      『 三大名勝負 』



                          )`ヽ,,__
                         /゚、。* /       
                           | v  /    
                         ┌┤  U       
                         └┤___|      
                          / └ =3 =3 =3         




.

881 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:55:13 ID:gnKa0mP.0

/ `、、 / 「ヘプシッ」

/ ゚、。;/ 「風邪ひいちゃったかな…」



 ソファにしばらく横になっても、体の妙な怠さが取れない。
むしろ、だんだんと寒気も帯びてきて、くしゃみも続けていくと頭がクラクラしてきた。


/ ゚、、;/ 「ぬー」


 今日は先輩のレポートの手伝いもしたし、お礼代わりにいろんな資料をコピーさせてもらった。
もう少しで小テストがある。今日はとっとと寝て、起きたら勉強を始めよう。


/ ゚、。 / 「そのまえに、ちょっと確認しておこうかな…」

/ ゚、。 / ガサゴソ

/ ゚、。 / 「あ、コレ…」

882 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:56:46 ID:gnKa0mP.0

 先輩からもらった資料のコピーの束の中に、ビデオがいくつが入ってあった。
そのビデオのラベルには、
『モララーが選んだ!!歴代プララン三大名勝負!!必見☆』 と書いてある。

 わざわざ☆に色鮮やかな黄色いペンで書いているのを見て、力が抜けてしまった。


/ `、、;/ 「…」

/ `、、;/ 「興味… ないんだけどなぁ〜」


 私は、そのビデオを両手で持ちながら、今日何度目かのくしゃみをする。


/ ゚、。 / カチャカチャ


 慣れない手つきでデッキを操作し、ビデオを機械に食わせて再生させようとする。
テレビの画面が真っ黒になり、やがて左上端に横向きになった三角形のマークが現れる。
うまくいったようで、『プラスランキング』というロゴが現れてきた。


/ ゚、。 / 「さてさてさて…」

 なんだかんだいって、やっぱり私は先輩のプレゼンは面白いものがあるとおもっている。
それに、わざわざ「名勝負」と銘打つほどなんだ。映画代わりに鑑賞するのもいいだろう。

883 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:58:22 ID:gnKa0mP.0

 帰る前によったカフェで包んでもらったヨーグルトケーキを開ける。
ヨーグルトを生地に混ぜ込んでおり、チーズケーキのようなそのしっとりとしたケーキに
強い赤色を帯びたイチゴジャムが垂れている。

ほんとうはビターなチョコレートケーキにしたかったけど、体調がすぐれないので
身体によさそうなこっちにしたのだ。

 そのお供は、安物の紅茶のティーパックだけど、殺菌効果もあるし、風邪ひきにはちょうどいいかもしれない。


/ ゚、。 /〜♪


ソファに腰を落ち着かせ、マットをかぶる。
暖かい格好をしながらケーキを食べて紅茶を飲む。
そのついでに 先輩のビデオを見ながら、眠くなってきたらベッドに潜ろう。

…あ、寝る前にビタミン剤を1,2個飲むのもいいかもしれない。

そんなことを考えていると、ビデオの妙に長いローディングがおわり、オープニングが始まった。

884 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 22:59:21 ID:gnKa0mP.0

   __)`ヽ
  ヽ、* 。,゚ヽ      ∬
    /  У ~ヽ _白_?・?
   (__ノ、__) Ll   l」
                          ジジジ…
                      __
                      | i \ \
                     | i  l =l
                     | |__ノ  ノ
                     | ̄ ̄| ̄ ̄|

885 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:00:18 ID:gnKa0mP.0
      , _
   __)`ヽ`
  ヽ、* 。,゚ヽ      ∬
    /  У ~ヽ _白_?・?
   (__ノ、__) Ll   l」
                          ジジ… …ジッ
                      __
                      | i \ \
                     | i  l =l
                     | |__ノ  ノ
                     | ̄ ̄| ̄ ̄|

886 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:00:58 ID:gnKa0mP.0

   ァ縺吶?・
 縺薙*。続繝シ      燗
  繝ォ縺ッ繝 シ縺ョァ縺吶?・         ジ。
  逧・ァ倥∈  縺ョ 繝。
                     繝ォ縺・繝
                     繝・そ繝シ
                     繧ク縺縺吶?

887 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:01:55 ID:gnKa0mP.0




















('A`) 「…っ」

889 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:02:56 ID:gnKa0mP.0

 気怠い。
なにやら重たい夢でもみてきたような気持ちで、体に疲れが溜まっているように思えた。
「うーん」と起き上がると、目の前に男性がいた。


(´・_ゝ・`) 「…お、ドクオさん起きた?」

('A`) 「ん… あ、デミタスさ…」


(;'A`) 「…ッ!あれ?! ブ、ブーンは?」


 ドクオは目を覚ますとそのまま飛び上がるように起きる。
デミタスも一緒に立ち上がり、それをどうどうと落ち着かせた。


(;´・_ゝ・`)ノ 「大丈夫だよ。ブーンのほうはなんとかになった」

(;'A`) 「あ、そうなの… そうか…」


 デミタスがそう言われても、やはり落ち着かない。
そもそもここはどこなんだ?とあたりを見回す。

890 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:05:18 ID:gnKa0mP.0

 見慣れたたくさんのクッションイスが並んでおり、壁にはたくさんの窓がついている。
ここは、俺達がのってきたバスの中であることを、ドクオは重たい頭を抱えながら
わかってきた。

(;'A`) 「あれ、俺、バスんなかに戻ってきたのか」

(´・_ゝ・`) 「うん、みんなも外でテントを張っているよ」

('A`) 「テント?そんなのよく見つけられたな」

(´・_ゝ・`) 「『だして』もらったからね」

('A`) 「え、誰に?」

(´・_ゝ・`) 「おっと」

(´・_ゝ・`)

(´^_ゝ^`)三 「さておき僕達も降りようよ!あったかぁい山菜汁もあるよぉ〜!!」 ピヤーッ

(;'A`) 「え、ちょっと まってばー」

892 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:08:10 ID:gnKa0mP.0

 ドクオは、そのままベッド代わりにしていたクッションから起き上がり、デミタスの後を追う。
改めて、窓から外を見ると、空が夕焼け色に染まり、太陽もはるか向こうの山に隠れつつにあった。


(;'A`) (どんだけ気を失っていたんだオレは…)


 バスからおりると、そこに広がっていたのは、森の中の開けたところだった。
バスの後ろの方を見てみると、そう遠くないところに道が横切っていた。
おそらくあれは『ジョルジュ』に襲われるまでに走ってきた、奪戸市に通じる道だろう。

道の向こうに、ちらりと大きな街並みがみえるが、あれは『ジョルジュ』の作った街であると理解する。


(´・_ゝ・`)ノシ 「こっこっち」

('A`) 「お」


 街並みの方を呆けてみていると、デミタスに声をかけられ、そっちをみやる。
オサムのみならず、他の人達もみんなテントを苦心してたてていたり、キャンプ用具らしき物を使って
火をたてていた。

893 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:09:15 ID:gnKa0mP.0

(,,゚Д゚) 「だから、まずこうやって棒をテントに通して…」

(;中ω中) 「んん…ん?」

爪;'ー`) 「おーい、タヌキ親父!フックこれであってるかー?!」

(#ФωФ) 「タヌキいうな!」


( ・3・) 「燃やす枝集めてきたっすよー」

( ゚"_ゞ゚) 「御苦労、そこの焚き火に放り込んでくれ」


ミ*゚ー゚彡 グツグツ

ミ*゚ ,゚彡 ペロッ

ミ*´ー`彡  「うん、出汁きいてるわね〜」ホクホク

(゚、゚トソン 「……」


(´・_ゝ・`)ノシ 「おい、お前ら。ドクオが目を覚めたぞー」

(;'A`) 「え、ええーと…」


(;'A`) 「ちょっとなにがあったか、説明してくれませんかねぇ!!!」

895 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:12:41 ID:gnKa0mP.0

 日はおち、夜空がきらめくようになった頃。
ようやくみんなおちついて話ができるようになった。
みんなで火を囲み、みんなの姿は火の明かりにあてられ、赤く見える。
各々の手にはビニールカップと割り箸がもっている。
その中には、デミタスが下拵えして、フサミさんが火を見ながら丁寧にあく取りをしてくれた
山菜汁がほうほうと湯気をたてていた。

 フサミは、オレの隣で、あの時何があったのが説明してもらっている。

ミ*゚ー゚彡 「―――まず、私たちは、あのドームの中に入り、『ブーン』さんと出会いました」

('A`) 「ああ、それは覚えてるよ」

('A`) 「あちちッ」

 俺はフサミの話をききながら、その汁の中に沈んでいる色鮮やかな、よくわからない草を口に入れる。
醤油のスープのなかに、はっきりと主張してくる苦味に思わず眉をひそめる。

しかし、そのままスープを飲んでみると、なるほど苦味が中和されて食べられないこともなくなった。
山菜ごと飲んでたべる汁ものなんだなと俺は思うことにした。

フサミも、スープを飲みながらドクオに状況を説明している。
みんなはそれを見守っている。


 『ブーン』と出会った。


('A`) 「ずずぅ」

('A`) 「…そして、戦った」

896 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:14:07 ID:gnKa0mP.0

―――( ^ω^)―――



 『ブーン』は、ドームの中にあったグラウンドのほぼ中心にいた。
まるで、俺達の到着を待っているような、そんな雰囲気だった。




( ^ω^) 『 来たな、『闇』 』




 そう、彼は言って、そのまま俺たちに襲いかかってきた。


( ゚"_ゞ゚) 「…闇?」

(´・_ゝ・`) 「あ、この山菜当たりだわ。これなんだろ」

( ФωФ) 「…『ジョルジュ』も、似たようなことを言っていたな」

爪'ー`) 「え、なに?この雑草、適当に摘んできたのお前?」

ミ*゚ー゚彡 「―――そして、なんとかブーンに私の能力で一撃をおみまいしてやりましたが…」

( ・3・) 「いやー、大丈夫っすよ。どれも食べれる草っすよ。多分」

('A`) 「覚えてる。たしか、あいつ頭から落っこちていったな」

897 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:15:47 ID:gnKa0mP.0

ミ*゚ -゚彡 「………」

(,,゚Д゚) 「あ、きのこも入れてるんだ!毒とかないですよねこれ?」

('A`) 「………?」

(´^_ゝ^`) 「大丈夫!未来予知で腹があたる未来は見えなかったから!」

ミ*゚ー゚彡 「…その前に、もう一度、ドクオの正体について話してくれませんか?」

爪'ー`) 「すっげぇ心配なんだけど?すっげぇ食いたくないんですけど?!」

('A`) 「…? あ、ああ。ロマネスクに問い詰められたヤツ?」

( ・3・) 「好き嫌いはだめっすよ」 ( ゚"_ゞ゚) 「そうだ、食え食え」 (´^_ゝ^`) 「くーえくーえ!!」 (,,゚Д゚) 「くーえくーえ!!」

ミ*゚ー゚彡 「お願いし( ・3・) 「くーえくーえ!」 ( ゚"_ゞ゚) 「食え」 (´^_ゝ^`) 「くーえくーえ!!」 (,,^Д^) 「くーえくーえ!!」



       Ω
( ::)3・) ( ゚"_ゞ゚) ( ::´米`::) (,,;Д(:::)      ミ^ー^ 彡    ('ー`;爪






('A`) 「…っと、まず」

898 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:17:12 ID:gnKa0mP.0

('A`) 「ご存知、俺はプラスランキング管理者として、あれこれ100年近く管理しているから
    100歳前後の若造り爺さんだと思われているが…」













('A`) 「実際は、1700年前から生きている」
.

899 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:18:22 ID:gnKa0mP.0
         ___
    _   _////////\_   _
    八_/////////////∧_八
  【三三三三三三三三三三三三】
  |:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
  |:|: : : |□□□□□□□|: : : |:|
  |:|: : : |□/ ???? \□|: : : |:|
  |:|: : : |□    ┃    □|: : : |:|
  |:|: : : |□??o ・   ?A?|: : : |:|     ―――といっても、1700年前には時間の概念がなかった。
  |:|: : : |□          □|: : : |:|
  |:|: : : |□\  ??  /□|: : : |:|     なにしろ、人間もなにもいない。文明らしい文明もなにもない世界だったからな。
  |:|: : : |□□□□□□□|: : : |:|
  |:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
  |:|: : : | ̄ ̄ ̄冂 ̄ ̄ ̄|: : : |:|
  |:|: : : |【    ||    】|: : : |:|
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|     しかし、俺は確信している。
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|     俺は零年の1月1日丁度に生まれてきた と。
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|
  |:|: : : |l     ||     l|: : : |:|'A`)   ―――当時のことはよく覚えてる。
  |:|: : : |l     '⌒ヽ    l|: : : |:|ノ)    なにもなかったんだからな。
  |:|: : : |l   {{  . : :}}  l|: : : |:| '
  |:|: : : |l    、 __ ノ   ,l|: : : |:|
  |:|: : : |【            】|: : : |:|
  |:|: : : : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ : : : |:|
  【三三三三三三三三三三三三】
     ∨////////////////
       ̄\//////// ̄
          ̄ ̄ ̄

901 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:19:55 ID:gnKa0mP.0
   本当に、何もなかった。                                 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                                                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   青空も、白い雲も、 山も海も、 人はおろか、ネコっこ一匹すらもいなかった。               :::::::::::::::::::::::
                                                                    ::::::::::::
                                                                      ::::
   だたっぴろく、地平線があるだけの、まっしろな風景だった。






 


                                                  (A` )
                                                  (  )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

.

902 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:20:43 ID:gnKa0mP.0



       _
      ./::;
     /::... : :  .ヽ               _,.... -‐=‐- ...,
     /::::...._ノハ_____j   _,,,,..___.      ‐' "~  . :.:.: .: :.: . :. . :.:"ー-,,,__
     | ̄_u:::ニ::j:_:|  .:.:...:.::.:.:.";"ー-,,,__
     |:u-:::_:-u::=:|.:.  .:. :. :. :.:. :: :.:.   _二ニ==-―+lllllllllllllllllllllllll+-‐‐
     |::-:u;::_,.-‐'     _,.,, , -‐' "~ _  −     _」llllllllllllllllll_...-‐―‐
  " ,,.:. :.:.:.   _,.,, ,-‐'"~ _  ‐  _  - __....,,,--‐T"7'":;: .:.: . :..:.. .:.:. ヽ:;:..    と思ったら、空ができた。
      __,.-‐'"~  _   -  _  _...,,,-'' ̄    ゞ:l=( ―-  ,,,__.:::.::  )=    …なんとなく寝て起きたら空が青くなってて、
     (., -= -   _-= -    (     ゛ __ソ....ヽ_,,__,,..__   ̄`-.._ __.___   雲とかが浮き始めたんだ。
      '-  -=  _-= -  _‐=‐゛'‐,,      ,"~~""    。゛ー-―-ー"
       ~'-, ̄ -=_ =−_ ‐=‐~゛'‐-,,,,.,,,_.     ゛ ノv     ('A`)  もう一度寝ると山と海川、草木などが
       .,, ″'-,,_  ―=− _ニ  ―=―~゛'‐-,,,,., ゛     ゛ (ヘヘ)  できていて、
     uiノ     ~゛'‐,,     ―=―= − −=― ~゛'‐-,,,,.,,,_.   ゛
    ,,  ゛    ゛   ゛'‐,,    .  ―=  ―= − −=― ~゛'‐-,,,,.,,,_.   更に寝たら太陽とか月とか星とかがでていて
          ,,    ゛   ',,  _  ―=  ―= − −≡―  ニ 
                  ゛;;  - ̄  _ ―-ニ_   ―_ ―ニ-  ―   もうおまけに寝ると動物が現れてきた。

.

903 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:21:31 ID:gnKa0mP.0










     ――― 最後に寝たら、 『人間』が現れ始めた 。









.

904 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:22:29 ID:gnKa0mP.0

 パキッ


焚き火の音がなった。

あのとき、ロマネスクに問い詰められた時のことを、もう一度
繰り返し言った。

 火のあかりに照らされたみんなの表情は、やはりあの時の表情のままだった。


( ・3・)

(;゚Д゚)

(十ω十 )

爪;'ー`) 「……」

爪;'ー`) 「さ、さぁっすがに、信じられねーよ」


('A`) 「ウソは言ってないぞ」


 そういって、俺は焚き火のなかに枝を放り込む。

906 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:24:00 ID:gnKa0mP.0

('A`) 「…そして、人間が現れて…」

('A`) 「オレはとくに何もせず、ずっと見守っていたんだ」

('A`) 「…で、あとはみんな知ってるように、百年くらい前に『能力迫害』があって…」

('A`) 「流石に見過ごせなかったので、当時の人と協力して、
    『合戦の会』…今はプラスランキングになってるけど、…とかをたてたんだ」

('A`) 「…で、そんだけ」


( ゚"_ゞ゚) 「…その能力、『プラマイゼロ』は?」

('A`) 「ああ、これ?いつのまにか出来るようになったのかは覚えてないけど、多分最初っから」


ーといっても、青空やら山やら人間やらは、自分で作ったものじゃない。
と彼は付け足すように言った。

 彼の能力はあくまで増やしたり減らしたりするだけで、無い物を有る物にすることはできないからだ。



('A`) 「…他に、っていわれても特にねーぞ。『合戦の会』とか『プラスランキング』とかを
     たちあげて能力者の援助をしただけだ」

ミ;゚ー゚彡 「……」

910 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:26:01 ID:gnKa0mP.0

 ―――そう、あの時、ドクオの正体を聞いたときは
「ドクオは、恐ろしく長生きであったこと」と、「明らかに、自然な発展ではなく、唐突に形成されていった世界観」

この二つだけであった。


( ・3・) 「…いくらなんでも、信じがたいっすねぇ」

( ゚"_ゞ゚) 「同感だ」


('A`) 「んなこと言われても、オレだってわからんよ。どうしてどうやってこんな世界ができちゃったのか」

ミ;゚ー゚彡 「…その『どうやって』をやった人、心当たりがあります」

('A`)


(;'A`) 「…え、マジで!!」


 思わずドクオはうろたえる。
今の、自分の正体についての話で、どうやってそんな話になるのかドクオは検討もつかなかった。

 ふと、周りを見ると、みんなが…特に、トソンを抜く能力者たちはみんな剣呑とした雰囲気を放っていた。

911 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:27:00 ID:gnKa0mP.0

( 十ω十)


爪;'ー`)


( ゚"_ゞ゚) ジリッ…

  _,,_
( ・_ゝ・ )





  _,,_ イライラ
( ・_ゝ・ ) ←(空気読んでスープのおかわりを我慢しているが、ストレスを感じてる)

912 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:28:27 ID:gnKa0mP.0

ミ;゚ー゚彡 「…おちついて聞いてください、ドクオさん」

(;'A`) 「お、おう…?」

 俺は再びフサミさんの方に視線を戻す。
こほんと咳払いしてから、彼女は話を続けていった。


ミ*゚ー゚彡 「…私は、ブーンさんに一撃おみまいさせて、マウントに叩きつけました」

('A`) 「おう」

ミ*゚ー゚彡 「そして、みなさんは、地面に埋まったブーンさんを引っこ抜こうとしました」

('A`) 「覚えてる」

ミ*゚ー゚彡 「…でも」

('A`) 「でも?」

ミ*゚ー゚彡 「そこにいたのは、ドクオさんでした」

('A`) 「うん、覚えてる」


('A`)


(゚A゚) あ

915 名前:第F話 ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:29:36 ID:gnKa0mP.0
━   ━ ┳━┳━┳━┳  ┳━┳━┳  ┳━┳━┳━┳━┳━  ━┳━┳━    ━  ━ ━
┻━┻━┻━┻━┻  ┻━┻━┻    ━┻━┻━    ┻━  ━┻    ━  ━┻━ ━ …‥
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>´ ̄  ー:::::、,,`丶
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/          ヾ丶\
:::::::::::::::::::::::::::::::::/            ∨ヾヽ
::::::::::::::/\:::::/     ─ ー=ニ=‐x  Vv::::|
:::::::::::/ /ヽヽ/               ??::ノ      ・,
:::::::::/ //^l |         , -‐=ミ、_??;ノ
.:::::::|  |;'r‐{           ヘ\ ・ 》 )メ}(
:.:.::::八 ヽ! /              ̄=ミ ∧                    。.・
:::::::::::〉、 Y                   !:::::\
:::::彡 }_j      ア                ヽ
 ̄              \_ __      ニ ノ
─、    i           \ !`l ‐ 、  r´        、
  >x、八          \    ̄__丿       ・
\    `>、          `ー‐" )
  \     `  、         √
   \       `  、     /
     \         ` 、 ィ´

                        ‥…┳━┳━  ━┳ ━┳━┳  ┳━┳
                      ‥…━┻━  ━┻   ━┻━┻━┻  ┻━┻━┻

916 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:31:16 ID:gnKa0mP.0

━   ━ ┳━┳━┳━┳  ┳━┳━┳  ┳━┳━┳━┳━┳━  ━┳━┳━    ━  ━ ━
┻━┻━┻━┻━┻  ┻━┻━┻    ━┻━┻━    ┻━  ━┻    ━  ━┻━ ━ …‥

(#ФωФ) 「おいブーン!!起きろ!!お前なんでこんなこと……ッ?!」

爪'ー`) 「…あ?」

ミ*゚д゚彡"

('A`)


(:::;;:;::) ズル…









         (:::;;:;::::)



         (:::;A`;:)



                        ‥…┳━┳━  ━┳ ━┳━┳  ┳━┳
                      ‥…━┻━  ━┻   ━┻━┻━┻  ┻━┻━┻

917 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:32:04 ID:gnKa0mP.0

━   ━ ┳━┳━┳━┳  ┳━┳━┳  ┳━┳━┳━┳━┳━  ━┳━┳━    ━  ━ ━
┻━┻━┻━┻━┻  ┻━┻━┻    ━┻━┻━    ┻━  ━┻    ━  ━┻━ ━ …‥
                                            |
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                                            |
                                            |
                                            |      黒くて白い世界
                                            |  Black & White in The World
                                            |
                                            |
                                            |
                                            |
                                            |
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                                            |
          美しくも汚れた子供の紙                     |
         Black & White in The World                  |
                                            |
                                            |
                                            | 
                                        ‥…┳━┳━  ━┳ ━┳━┳  ┳━┳
                                      ‥…━┻━  ━┻   ━┻━┻━┻  ┻━┻━┻

918 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:32:44 ID:gnKa0mP.0

━   ━ ┳━┳━┳━┳  ┳━┳━┳  ┳━┳━┳━┳━┳━  ━┳━┳━    ━  ━ ━
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                           ∠`ヽ    \\\  \
                          ∠ミミvWヘ ヽ  ミミ ミミ   ∧
                         ムニミ`````     ノ  ノ))| l|ハ
                         {///' , -‐=-     -‐=-   l| |
                         V// 彡=ミ    彡=ミ リリリ
                          jニ}'      ⌒       ''ムイリ
                        〃う}      r  ‐     「リ、、|
                         { ( ハ  r、_,.tt=ニニニ=ァx_フ  ル )
                         | ゞ|   ||        ||  |ソ|
                         \从  マ、ェェェェェェェェァ'   /ン
                          `込  `ニニニニニ´  イ__
                         _/ {\>、 、 ___ . '/ノ }ト、
                        / /{ {  \≧=‐--‐=≦ ´ /| }ト ._
         .       _____ 。≠/ / リ l   `7/{//{    ノ      {{ニ=‐- . _
             __〃〃二ニニ≠^7      、        /      ヽニ=‐-=ニコi¬、
            / //7    ´ //       > ―=三−<   ',            |i
         .  / // {                        '                 ノ|
           「{ { !  ',          {                            \〃  ト、
         /| { ヽ  ヽ        ',  ヽ ヽ                           ノ \
        /  人ヽ. \   |                                      \
      /     ヽヽ     |/                                  \ムイ    \__
     /              /l|                       」}     ヽ              } }ト、
    /              // ー              _ . -‐=ニ二     }\   _.           j
   /       ー-=======ミ∧      __∠ . =-‐=ニ二               丿  ヽ〃         \_j
  /        -‐=ニ二  ̄`7{ {i、 /´ ̄ -‐====ニニ二二            }〈         {ヽハ\
                /八 ハ 二ニ=-‐==                       }ハ、         ∨\\
              /i{ {_{/二ニ=-‐==                     ノノ}  }}\        ∨/,\
             〃{八 {{ ⊆⊇ニ=‐               -‐=ニ⊆⊇≠彡 ノ}  }}  }ト、       ∨/

                                           ‥…┳━┳━  ━┳ ━┳━┳  ┳━┳
                                         ‥…━┻━  ━┻   ━┻━┻━┻  ┻━┻━┻

921 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:35:35 ID:gnKa0mP.0

                                 あ


                                     あ
                                      あ
                                     あ
                                  ああ
                                あ
                               あ
                               あ
                                あ
                                 あ
                                  ぁ

                                   あ
                                   |
                                      ノ
                                    (
                                   ッ
                                  !!!!


                                  (((゚A゚)))

922 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:36:46 ID:gnKa0mP.0

ミ;*゚Д゚彡 「ドクオさん!!」

((('A゚))) 「うぅ―――ッ!!う―――ッ うぅッ!!!」

爪;'ー`) 「ちぃッ… ドケェッ!!」


 フォックスが、ドクオにとびかかり、持っていたナイフをドクオに突き刺そうとする。
しかし、そこにオサムが間を割り込み、フォックスを止めた。


爪#'ー`) 「どけ、オサムぅ!!」

( ゚"_ゞ゚) 「おちつけ小僧。まだはやい!」

爪#'ー`) 「早いもクソもあるか!!」


爪#'ー`) 「そいつが、またブーンに変わったら、どうするんだよぉ!!!!」



( A ) 『―――ー!!!』





 ざぁ… と、風が吹いた。

それは、ドクオを中心に、外へ大きく静かに空気が流れたようだった。

923 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:37:31 ID:gnKa0mP.0

 ざぁ… と、風が吹いた。

それは、ドクオを中心に、外へ大きく静かに空気が流れたようだった。


ミ;*゚ー゚彡 ゾワッ

爪;'ー`) ゾクッ

( 十ω中)

(;゚"_ゞ゚)
                     ∧∧
                 (;・3・);゚Д゚)
                 /  つ⊂ \

(゚、゚トソン 「………」  



          (´・_ゝ・`) じるるる


          (´・_ゝ・`) ゴクン


゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* (´^_ゝ^`)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* ←(いまのドタバタにまぎれ山菜汁をおかわりした)

927 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:40:44 ID:gnKa0mP.0

( A ) 「………ぁー」


Σ('A`) 「…あっ」


 ドクオは、先ほどまでの取り乱しっぷりから、なにかを思い出したようで
頭を頷きながら手の平に拳をポンッと叩いた。

フサミがおそるおそる話しかける。


ミ*゚ー゚彡 「……大丈夫ですか?」


('A`) 「…あ、ああ」

(;'A`) 「ああ、大丈夫。ちょっと、驚いただけ」


ミ;*゚д゚彡=3 「はぁ〜ッ…」

( ФωФ) …

( ゚"_ゞ゚) …

爪;'ー`) 「…なんだ、変わってないのかよ…」

しかし、フォックスはともかく、ロマネスクとフォックスは気を抜いていない。 
その様子を察したのか、ドクオはあわてて取り繕う。

929 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:42:35 ID:gnKa0mP.0

(;'A`) 「大丈夫大丈夫。今ので、かなり思い出してきた!」

('A`;) 「あ、いや、待て、やっぱりそのままで。そのほうが俺としても安心できる!暴走しかね…」

('A`) 「いや、ないわ。ブーンがそんなマネ…いや… あー」


 ドクオは、立ち上がったり座ったりブツクサひとりごと言ったり頭を掻いたり、その繰り返しをする。
ようやく、ドクオは頭の中がまとまってきたのか、一旦元の席に座りなおして、喋り出す。


('A`) 「とりあえず…フサミさんありがとう。思い出さしてもらって」

ミ*^ー^彡 「どういたしまして」




('A`) 「…あと、『ブーン』…っていうか、『俺の正体』っていうか…いろいろ思い出した」



.
 しばらくの、沈黙。
焚き火だけが、よく燃えて揺らめき、パチパチと音をたてて言った。

 すると、デミタスが立ち上がり、鍋におたまをとって、みんなに見渡しながら
一言言った。

930 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:43:30 ID:gnKa0mP.0

(´-_ゝ-`) 「…まぁ、とりあえず」

(´・_ゝ・`)ノ 「山菜汁、おかわりいる人〜?」












( ゚"_ゞ゚)ノ


 オサムだけおかわりをもとめてきた。

931 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:44:27 ID:gnKa0mP.0


 <みんなたくさん食べようよ!
   おいしいよ!山菜スープ!!
                         すみません、ちょっと
                           お腹いっぱいで… >
  <そもそも苦くてくえたもんじゃねぇよ!

                            :;:, .:.
               パチパチ…    . . .:', .:.  いや、これはこれで
                     .::... .   . .':::;:, .:.  うまいと思うが… >
               ':;:. :::. . ..:.:λ:: ::'; ::,)、::.:;.:,:;.:
               ..':;ヾ::.:ソ)人ノ从:.ソ)ノ ):.: .;,.'
                  .::Vィ'  (ソヘ (::.:.:'.,; :. .
  <フォックスって子供舌',:; .::)       て:;;':.
    なんだな        ..:.(ノ        (::..   あ、やっぱり俺も
                . . .::::)    ヘ ソハ   ,ゞ.:.   一杯おかわりするっす>
 <なにー!    .;: . .:::: .:ソ   ノ:.::.:.. :(    (: :.
          . . .::.: :::..::..:(    (::..::..:::.::ノ    ):::...

932 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:45:38 ID:gnKa0mP.0













                             :;:, .:.
                          . . .:', .:.
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                . . .::::)    ヘ ソハ   ,ゞ.:.
             .;: . .:::: .:ソ   ノ:.::.:.. :(    (: :.
          . . .::.: :::..::..:(    (::..::..:::.::ノ    ):::...






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                ',:; .::)       て:;;':.
                 ..:.(ノ        (::..
                . . .::::)    ヘ ソハ   ,ゞ.:.
             .;: . .:::: .:ソ   ノ:.::.:.. :(    (: :.
          . . .::.: :::..::..:(    (::..::..:::.::ノ    ):::...

933 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:47:10 ID:gnKa0mP.0




                ドクオ と ブーン の その関係は

                他の能力者と、そう変わらなかった。









        パチッ





.

935 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:49:19 ID:gnKa0mP.0

――― 子供好かれ屋 ブーン ランキング圏外 (100位以下)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>´ ̄  ー:::::、,,`丶
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/          ヾ丶\
:::::::::::::::::::::::::::::::::/            ∨ヾヽ
::::::::::::::/\:::::/     ─ ー=ニ=‐x  Vv::::|
:::::::::::/ /ヽヽ/               Y::ノ      ・,
:::::::::/ //^l |         , -‐=ミ、_Y;ノ
.:::::::|  |;'r‐{           ヘ\ ・ 》 )メ}(
:.:.::::八 ヽ! /              ̄=ミ ∧                    。.・
:::::::::::〉、 Y                   !:::::\
:::::彡 }_j      ア                ヽ
 ̄              \_ __      ニ ノ
─、    i           \ !`l ‐ 、  r´        、
  >x、八          \    ̄__丿       ・
\    `>、          `ー‐" )
  \     `  、         √
   \       `  、     /
     \         ` 、 ィ´

936 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:50:09 ID:gnKa0mP.0

本名 内藤 ホライゾン ( ^ω^)

能力系統 確率変動
能力名  【 裏 《リトルオメガ》 】
職業    アマチュアランカー

階級C


 彼の能力は謎に包まれている。
明らかになっているのは、確率や事象に能力をかけ、通常は起こり得ない出来ことを生み出す。

例えば、マンホールの蓋がはずれていて、ブーンがたまたまそこに落ちたり
どこからともなくペンキの入った缶や金たらいなどが降ってきたり
思いっきりブーンを殴り飛ばしても、大きなたんこぶができたり
雷にうたれても、中身の骨が見えて、真っ黒にやけるだけでピンピンとしていたりする。

そういった、『漫画』のような出来事が次々とブーンの周りにはよく起きていた。
戦闘力は皆無に近いが、相手の攻撃をほぼ喜劇としか思えないような方法で回避、軽減、無効化するため
ロワイヤル等では火力特化能力者にたいする「盾」としてよく使われたりしていた。

また、タイマンでは、ほぼ必ずドタバタコメディになり、勝負というよりは
逃げ惑いながらアレコレ工夫するブーンとそれを追いかける能力者の図になり、
その様子がとてもおもしろおかしく、子供に人気がある。

937 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:50:50 ID:gnKa0mP.0

@

      ねんがんの たけやりを
         てにいれたぞ

             A
              U
      ( ^ω^) U
      ( ━ )━U
       ┛┃   U


A

       うしろから さしてやるぞ
        とうおっ
                       ノ[ ===]
     l=ll=ll=ll=ll=ll=ll=ll=l>     ヽ[ ゚д゚]
     三(┃^ω^)┃        [ [8]_][8]
     三(    )             川i川
      @@@            ノi川i川

938 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:51:54 ID:gnKa0mP.0

B


   oh... You are very STRONG…!  [===]ヽ
                         [゚д゚ ]ノ
       ::( ^ω^)::          [8][_[8] ]
        ::( 人 )::            川i川ij
          ::><::             ノ川i川iヽ、

               ポッキリ
          l=ll=ll=ll=ll=ll=l:;  .;l=ll=l>


C


              DooooooN!!!

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.......
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\  
 救命阿ッッ!!             \ [===]ヽ
   ヽ(^ω^ヽ:::                [゚Д゚ ]ノ  デスブラストォォォォッ!!
      ( へ::::             /[8][_[8] ]
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;く;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    ヽi川ij
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.......      ノ川i川iヽ


 毎回こんな感じ。

939 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:52:44 ID:gnKa0mP.0

  ―――レベル 2  【 黒くて白い世界 《プラマイゼロ》 】

 ドクオとおなじく、「事象存在を増減する能力」である。
彼の能力、《リトルオメガ》をニ次元空間に通じ、作用することで安定化。
ある程度は自由に事象を増減したりすることができるようになった。



  ―――レベル 3   【 美しくも汚れた子供の紙 《 Black & White in The World 》 】


 ドクオの持つ能力 《プラマイゼロ》 の真の姿でもあり、
ブーンの持つ能力 《リトルオメガ》 の三段目の姿である。

世界を「紙」と見立て、そこにエンピツで絵を書き加えるように事象を起こし、
消しゴムをかけるように存在をかき消す。
レベル1の【 裏 《リトルオメガ》 】が、完全に意中に使えるようになった能力であると思えば良い。

941 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:54:06 ID:gnKa0mP.0

  ―――レベル4   【 表 《ビッグアルファ》 】







    能 力 が 完 成 さ れ 、能 力 が 目 覚 め る 。




                            ――― つ ま り 。

942 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:57:52 ID:gnKa0mP.0






('A`) 「このオレ 『黒くて白いドクオ』と」



('A`) 「さらに、突然現れた俺らの世界は」




('A`) 「ブーンの能力そのものだ」




.

943 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 23:58:39 ID:gnKa0mP.0



          この作品はフィクションです。
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                          『 続 』


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