(´・_ゝ・`) 能力はまぁそこそこ使ってるようです

4 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:21:10.62 ID:ysfbnd4n0

     , ' ⌒ ヽ.        |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
     ||―|―||        |§|:.    ||―|―||.     |§|:.    ||―|―||.     |§|:.
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 圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
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         ∧_∧    ̄                ̄                 ̄::::::::::::: : :
        (*´・_ゝ・`*)                        
   ,γィ ソハ  ∪⊂ |    ('A`)       ∧_∧           〈_{Fox〉
   川 ゚ -゚) ,  ̄ ̄ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ <_゚"  )          爪'ー`)
    |::::::::)つ∇ (Ξ)  ゙┴ ゙(EE)∇ と ~:~  )          ( ノ⊂)
    ノ:::::::」.゙|ゝ、    (ミ//)     ,イ|_i_|       γ ̄▼ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
     ∪∪||i | ̄|| ̄|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||| ∪∪         | /bbb/  ゙┴゙      O)∇ |
         ...| |  ||  ||  |  |  |  |  |||::::::::::::::.......::....      ||ゝ、  (///).   (  .,,)   ,イ::
         ..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒"              || | ̄|| ̄| ̄| ̄| i  ̄つ「iii::::
                                        | |  ||  |  |  | (   |||| :::::
                                     ⌒⌒"⌒"⌒'"⌒ ∪∪


 ―――‐僕はこういった会食も結構好きだ。

5 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:25:08.55 ID:ysfbnd4n0

多くの人間…といっても10人くらいだけど
しかし、こうして多人数の人間がお互い友好を深めるための
こんな会食で出された料理を食べつつおしゃべりするこの空気は
好きである。

しかし、残念ながら私の中の優先順位トップは『食事』で埋まっている。
お話などあとでもいくらでもできる!いまは食事だ!食事食事ショクジ!

バイキング形式で大皿に出されたフライドやサラダ、スープにシチューなどを
自由に皿にもりつけてたべても良いということになっているが
僕は栄養も気を使っているので、もっぱらサラダばかり食っている。

たまに肉などとも摘む程度である。

しかし、このサラダは実に…うまい!
バイキング形式はどうしても雑な味になるのだが、このサラダは良い。

7 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:28:10.87 ID:ysfbnd4n0

パリパリしてて水分が富んだフレッシュなレタス。
噛めば噛むほど野菜本来の甘みと自然のほんのりとした苦みが
口の中で主張してくる。

トマトも齧れば思わず眉をしかめるような強烈な酸味が走る。
しかし、不思議と嫌いになれない。この酸っぱさが逆に心地よい。
プチュっと口の中で弾ける度に酸味がこぼれ出ててくるたびに
深いため息がこぼれてしまう。

ブロッコリーもいい。
こいつは正直言って味よりも噛応えの方がメインなのだろうと
私は思うのだ。
細かい芽が口の中にホロホロと砕けて
青くて新鮮な香りが軽やかに口の中で弾みながら、
小固い茎もコリコリと噛めば噛むほど楽しい音を出してくれる。

8 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:32:19.98 ID:ysfbnd4n0

そして、野菜ではない、が、こういったサラダには良く合う役者…

ゆでたまご!

キン肉マンの人じゃないよ。卵を茹でたアレだよ。

プルプルとした白身にポロポロと崩れて行く黄身。
白身のあの淡泊とした独特の味わいの中にみせる
濃厚でどっしりとした黄身のあの甘み。旨味。

これらの味わいは基本、動物性の旨味の無い野菜と良く合う。
良く考えてみればマヨネーズも卵から作っているから、相性があって当然か。
うーん、奥が深くて僕はときめきを覚えた。

他にもベビーコーン、ビーンズ、刻みキャベツ、ポテト
スティック、海藻サラダなどなどいろよりどりとあって僕は一つ一つ食べて行くのに忙しかった。

はぁん!!Here is a heaven of the SALAD!!

12 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:36:10.80 ID:ysfbnd4n0

おっと、忘れてはいけない。これも大事だ。
ドレッシング。これはとてもとても重要な物だ。

トウガラシとごま油でピリリと辛い中華風もいい。
ゴマとマヨでまったりまろやかなゴマ風味もいいな。
タマネギのうまみを濃縮したオニオンも素敵だ。
真っ白で程良い酸味があるシーザーも捨てがたい。

おおっと、和風で健康的なポンズもおいてある。
ちくしょう、コック長を呼べ。今なら抱きしめてチュッチュしてやるぞ。

さて、サラダももう充分食ったところだし
そろそろお肉ちゃんもいただくとしようかな―。

先に野菜食べておくと消化がいいんだよねー。これ豆知識。サラダだけに。

14 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:39:59.40 ID:ysfbnd4n0

(´・_ゝ・`) 「肉と言えばから揚げだよね!から揚げはどーこーだ?」

爪'ー`) 「レモンかけるよー ピュッピュッピュ」

(´・_ゝ・`) 「おい」








(´・_ゝ・`) 「おい、こら、お前、おいっ」






19 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:43:37.48 ID:ysfbnd4n0


(´・_ゝ・`) 「ちょ、ちょ、お前、なに勝手にから揚げの山にレモンぶっかけてんの?」

爪'ー`) 「んー?」

(´・_ゝ・`) 「いや、んーじゃなくて、レモン勝手にかけるなって」

爪'ー`) 「ああー…」

(´・_ゝ・`) ?

爪'ー`) 「そんなこと言う人、初めてみた」

(´・_ゝ・`)


21 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:48:09.13 ID:ysfbnd4n0




               ?!
  ビキッ
            メキッ
  _,,_
(:::::_ゝ・ ) 君は どーやら… 自己中ーなお方のようだねぇ…


ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド


23 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:50:32.67 ID:ysfbnd4n0


     ブチッ

                    ?!
             ミリッ
  _,,_
爪::ー`) ガキ臭ぇこと言ってんじゃねェッぞ… おじちゃん何歳ぃッ?!


ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ







26 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:52:13.09 ID:ysfbnd4n0

    ''''' '''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,,       ''';;;;,,,        ''';;;,,,    ,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,,    ,,,,,,;;;;;;;''''''
      ,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,,      ''';;;,      ,,,,;;;;''''    ''';;;;,,    '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;''''''
     '''''''''     ''''''';;;;;;,,,, ''';;;;     ;;''    ,,,;;;;;'''''       '''';;;;,,,      '''';;; ''''';;;;;;;,,,,,,
                ''''''''';;;;;;;;,,,,   ;       ;'          ,,,,,,,,,,;;;;;''''       ';    ''''';;;;;,,,
''''';;;;;;;,,,,,,,                ''';;,                     '''              '     ''';
   '''''''''''';;;;;;;,,,,,,,     ,,,;;;,,,          ?!                             ,,,
    ,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;'''''  ''''';;;;;;;,,,,,                  ミリリッ'''''';;;,,,     ,,,,,;;;;''''''
    ,,,;;;;'''    ''';;;''            ,,                  '    '''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,,      ,,,;;''
,,,,;;;;;;'''''''       ;'         ,,,,;;;,;'''                 ,,,,;;;''''  '';;,,   ''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
            '   ブチッ,,;;;''''''                     '';;' メキッ    ';,    '''';;;;;''
     ''';;;,,,,,        ,,;;;;'''                                ;,     '';,,,;';,,;''
        ''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;''''''''      ∧_,,∧   〈Fox〉 }
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''''''''''          (:::::::_ゝ・)  ('ー::::爪             ';,       ,;
      ギリリッ              〈;;;;;;;|Y|;;;|   〈 ¥ノ)|               ''''';;;; ,,,;;;''';;'
                      |;;;;;;;T;;;|    | H  |   ズズッ            '''';;;;;    ,,,,;'';,
   ,;,,    ,,,,,,,;;;;;;;''''''';;;,,,,,;'     Lノ^Lノ   丶」^Lノ              ,;''';,;' ;'''';;;,,,;'''  ';,;'
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      ;;;''; 

27 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:55:10.34 ID:ysfbnd4n0


   『安全地帯のデミタス』

     (´・_ゝ・`)  鈴木デミタス

        系統:未来予知

   プラスランキング:10位




  『ピンぼけフォックス』

     爪'ー`) 佐々木フォックス

        系統:サイオニック

   プラスランキング:9位


29 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 20:57:38.69 ID:ysfbnd4n0

              ゚
               。・グパァァ
              <(  ノ)、                 ,  ゚
               | |ヽ \              ∩  ・゚
               "  | ∧、v            ⊂ "⌒ヽ ホギョンッ!
                  ´そ  て    、v    /( 。□。 )つ
                    ´1"    そ  て  U (〈xo=l〉)
               ドカッ      ボカッ´1"
                               ∧,,,∧n
                      _   _二 ミ* ゚ー彡 ケンカはいけませんよーッ!!
                     ===三三三と  /
                       ̄    ̄二ミ三彡


  『石の上にフサミさん』

  ミ*゚ー゚彡 フサミ・フサット

      系統:サイコキネシス

  プラスランキング:2位

32 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:01:13.76 ID:ysfbnd4n0

('A`) 「ははは、フサミさんも相変わらずだなぁ、このぶんじゃ仲直りも早いかな?」    ドガッバキッ>


( ゚"_ゞ゚) 「…………」                            憎みあうなんていけませんよー>


('A`) 「大丈夫でしょ?フサミさんはこの界隈でも聖人と呼ばれてるし」            ギャアアアア>


( ゚"_ゞ゚) 「…………」                                     タスケッ ボギョグァ>


('A`) 「……オサムさーん?」                                はい、仲直り♪>


( ゚"_ゞ゚) 「モグモグモグ」                                        死ーん>


('A`) 「今更ながらこのメンツでうまく行けるのか不安になってきた」

36 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:05:03.97 ID:ysfbnd4n0


   『銀の弾丸を抱いて眠るオサム』

 ( ゛゚_ゞ゚)  オサム・コフィンデス

    系統:アポーツ

  プラスランキング:4位





   『黒くて白いドクオ』【プラマイゼロ】

   ('A`) ドクオ

     系統:マスター

  『プラス』管理者兼総合責任者〈ランキング外〉


40 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:08:18.98 ID:ysfbnd4n0



川 ゚ -゚) 「…」







        ワラワラワラワラ

川 ゚ -゚)( ・3・) ハハ ロ -ロ)ハ (,,゚Д゚) 



川 ゚ -゚)( ・3・) 「 その他多数!!」 ハ(ロ- ロハハ(゚Д゚,,)



41 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:11:54.04 ID:ysfbnd4n0

川 ゚ -゚) 「デミさんを担当してるクーです」

(・3・) 「俺はオサムの。ボルジョアです」

ハハ ロ -ロ)ハ 「私はフォックスのハローデス」

(,,゚Д゚) 「オレはフサミさんのギコだゴルァ!です!」



川 ゚ -゚) 「正直いうと」

(・3・) 「こんなに急に」

ハハ ロ -ロ)ハ 「人が増えるト」

(;゚Д゚) 「全部覚えきれねぇぞゴルァ!!です!!」



川 ゚ -゚) 「とりあえず名刺交換しましょう」

(・3・) 「あ、これはご丁寧に…」

ハハ ロ -ロ)ハ 「私はこういうものデ…」

(,,゚Д゚) 「以後、御見知り置きを…です」

44 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:15:50.56 ID:ysfbnd4n0

             (´・_ゝ・`) 能力はまぁそこそこ使ってるようです

                          第五話


     , ' ⌒ ヽ.        |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
     ||―|―||        |§|:.    ||―|―||.     |§|:.    ||―|―||.     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
     ||―|―||        |§|:.    ||―|―||.     |§|:.    ||―|―||.     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
       ̄ ̄          |§|:.        ̄ ̄         |§|:.        ̄ ̄         |§|:.
 ====================|§|====================|§|====================|§|======: :
 圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
 ====================|§|====================|§|====================|§|=====: :
   γィ ソハ ∧,,∧ノ ノノヽハ                 ̄                 ̄
   川 ゚ -゚) (゚Д゚,,)ハ(ロ- ロハハ                            ∧__∧
   | Y|,  ̄ ̄ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ                      ( ゚"_ゞ) …→
   γ ̄ヽ(∇ (Ξ)  ゙┴ ゙(EE)∇   )               ('A`;)    (|~:~|)
   (  ・3|ゝ、    (ミ//)     ,イ|           γ ̄▼ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
   |  |||i | ̄|| ̄|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|||              | /bbb/  ゙┴゙      O)∇ |
    `u-u'....| |  ||  ||  |  |  |  |  |||::::::::::::::.......::....      ||ゝ、  (///).         ,イ::
        ..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"∧∧  +   + (x)  )| | ̄|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ::
                     : (   ): . ∧,,,∧ :( 爪爪: |  ||  |  |  |  |  |  |  :::
                      :|   |ヽミ*^ー^*彡ノ∪ |: ⌒⌒"⌒"⌒'"⌒ "⌒'"⌒
                      :| n |:+ ミ    ミ :| n |:
                      :∪∪:   ミ    ミ +:∪∪:
                       ,,,,,,,   し´`J   ,,,,,,,

46 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:19:47.30 ID:ysfbnd4n0

(´;_ゝ;`) 「どうもすみませんでした!」


爪;ー;)  「もうケンカしません!」


ミ*^ー^彡 「よろしい、はい、仲直りしましょう!」


(;´・_ゝ・`)人('ー`;爪 ハイ、ナカナオリ―


ミ*Åー゚彡 「ああ、いがみ合っていた人同士が手を組む…
        なんて尊くて素晴らしい風景でしょう?!」 ホロリッ


爪'ー`)。0(あ…この人、すごい善人だ。うざいくらいに)


(´・_ゝ・`)。0(駄目だ、こいつには勝てない。絶対勝てない)

48 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:24:19.14 ID:ysfbnd4n0

('A`) 「あー、そろそろいい?もういいっすか?」


ミ*゚ー゚彡 「はい、いつでもよろしいです!ドクオ殿!」


(´・_ゝ・`) 「はーい」


爪'ー`) 「ほーい」


('A`) 「あー、んん、じゃあ。ギコさん説明始めてくれる?」


おっと…なんだ、もう説明会始まるのか。
もうちょっと食べていたかったのに。

そうしている間にももう青年がでてきた。
いかにもなお高いスーツをピシっと決めていて
脇にはビジネスケースを抱えている。

俗に言うエリートサラリーマンっていう奴かな。羨ましい。

50 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:26:48.83 ID:ysfbnd4n0


(,,゚Д゚) 「どうもみなさん初めまして。私はフサミさんのマネージャー。ギコと申します」


(,,゚Д゚) 「そして、このたび『ペニサスおよび犯罪集団の討伐団』を
     全面的にマネジメントすることになりました。以後、よろしくです」


そんなふうに自己紹介を終えた所で
片手に持っていたケースから名刺と一緒に数十ページの資料の束を取りだし、渡される。

ふむ、ざっと目を通してみたが、丁寧に作られていてフォントも読みやすく調節されている。
小難しい単語も少なく堅苦しい雰囲気も感じさせない。
おまけにフルカラーの写真も付いている。
分かりやすいように図式までついていて…分かりやすそうで良いな。

この資料。ギコ…というこの人が作ったのだろうか?たいしたものだ。


ミ*゚ー゚彡 ← 資料作った人

52 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:30:30.84 ID:ysfbnd4n0

ここでふっと周りを見渡してみる。

あ、やっぱり、こういう人、いるんだなー…。

こういうゴシックに弱くて、読むのも億劫になっちゃう人…。
でも、まぁ、ちょっとだけ気持ちはわかるよ。


【 億劫になった人達 】

爪;'ー`) 「資料…気のせいか非常に重く感じるよ…」

( ゚"_ゞ゚) ← 同感 と思っている
 
ミ' ゚ -゚彡 「…」


…あれ、意外だ。フサミさんも重い顔している。
ああみえて実はそっちの方向にはよわかったりするんだろうか・・・?


ミ' ゚ -゚彡 ← 重い顔をした人を見て、ちょっと落ち込んでいるだけ

54 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:33:01.08 ID:ysfbnd4n0

(,,゚Д゚) 「資料はあとで各自部屋に戻ってから読んでください。
     これからこの先の大雑把なスケジュールを説明します」


(,,゚Д゚) 「ーまず、『振り向きペニサス』の所在地を特定することに成功しました」


(´・_ゝ・`) 「― ッ …」


(,,゚Д゚) 「特定した方法については、資料にありますので後で読んでください」


(,,゚Д゚) 「特定された場所は『出利道』、ここよりさらに北に位置します」


爪;'ー`) 「出利道って…海の向こう? つーか最北の所じゃないか?」


川;゚ -゚) 「ちょっとまってください?それ、私たちも付いて行くんですか?」

57 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:35:00.88 ID:ysfbnd4n0

(,,゚Д゚) 「はい、海の向こうですね。ここからフェリーで3時間で着きますね」


(,,゚Д゚) 「無論、マネージャーの皆さまも付いてきてもらいますが、強要はしません」


('A`) 「オレ、船弱いんだよなぁ…」


ミ*゚ー゚彡 「まぁ、奇遇ですわね!私も弱いんですの!」


ミ*^ー^彡 「でもがんばりましょう!共にこの障害を乗り越えましょう!」


(;'A`) 「あ、はい。そうですね」


と、いつの間にかドクオの片手がフサミさんの両手でがっしり掴まれていた。
傍らから見ると不良少年が優しい先生に 「あなたを信じてるからね!」 と
手を握られながら真摯な目で見つめられるアレ。アレみたいな風景だ。

イイハナシダナーッ

59 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:39:17.85 ID:ysfbnd4n0

さて、と…『出利道』 か。
これ、ものすごい覚えのある所だ。
つか、ぶっちゃけ前に何回かが行ったことがある。

…まさか、と思いぱらぱらと資料をめくってみる。
すると、当地の地図を見当たる。

やはり


(´・_ゝ・`) 「ああ、やれやれ、すげぇ見覚えがある」




出利道 抜久市 素兵数区…


ここって、ペニサスの実家じゃないか。



64 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:43:48.40 ID:ysfbnd4n0


(,,゚Д゚) 「改めて、申しておきますが、彼女ペニサスの能力は比較的攻撃力の乏しいものですが」

(,,゚Д゚) 「使いようでは『四年前の大事件』のような大惨事を引き起こす可能性も秘めた能力です」

(,,゚Д゚) 「そういった点も含め、資料にありますので必ず確認してください」

(,,゚Д゚) 「出発は明日の早朝8時。それまでは各自ドクオ氏の能力『プラス』のホテルで
     宿泊してもらいます。他に質問は?」


爪'ー`)ノ ハーイ


(,,゚Д゚) 「どうぞ」

爪'ー`) 「あと二人はどうしたんだい?『輪護謨魔王』と『子供好かれ屋』の、さ」

(,,゚Д゚) 「どちらもいまだに特定できておりません」

('A`) 「だってあいつら…最近、俺のゲーム参加してくれないんだし…」

爪'ー`) 「なるほど…そういうこと」


65 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:47:35.49 ID:ysfbnd4n0

    ハーイ
川;゚ -゚)ノ 「滞在時間はどれほどですか?」


(,,゚Д゚) 「こちらの資金も合わせて、一ヶ月間は居られます。
      さらに国からの援助が出れば延長していくこともできます」

川;゚ -゚) 「こんな長旅になるとは…」


(,,゚Д゚) 「ああ、そういう点なら問題はありません。
      テレポート系のハローさんの協力でいつでも戻れますから」


ハハ ロ -ロ)ハノ 「私が行ったことのある所限定だから、ここまでなら戻れるヨー」

爪'ー`) 「え?ハロー、君って能力者だったの?」


ハハ ロ -ロ)ハ


爪;'ー`) 「…な、なんだよう…」


67 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:51:34.98 ID:ysfbnd4n0


うわぁ、あっちのハローって言う人すっごい睨んでる。すっごい怖いなぁ…。
そういえば僕もクーさんも能力者なんだっけなぁ…。

無情のクーとか故障のクーとか言ってたけど…あれ、マジでなんだったっけ?
というか能力者なんだっけ?クーさん。

………あとでミルナに携帯で聞こう。



(,,゚Д゚) 「じゃあ、他に質問は?…ありませんね」

(,,゚Д゚) 「それでは、この先長い旅になるかもしれませんが
     一丸として、この作戦を成功させましょう」

(,,゚Д゚) 「まずは、この会合でゆっくりと食事をとりつつ英気を養えて
     みなさんと友好を深めましょう!」

(,,゚Д゚) 「ご清聴ありがとうございました」


68 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:54:24.78 ID:ysfbnd4n0

(´・_ゝ・`)ー3


ようやくかたっ苦しい説明が終わった。
正直、このパートだけで読者が離れて行かないか心配だった。
あ、いやこっちの話。うん、こっちの。

さて、食事食事。我はまだ喰い足らん。
今更ながらだが、レモンぶっかけのから揚げもそんなに悪い気がしない。

しかし、出利道かぁ…ここよりもさらに北って、最北って。
もう完全に雪が降ってる所じゃねーか。ここは秋だけど、あっちはもう冬なんじゃね?
でも、まぁ、そんなに悪くはない。ザンギとかジンギスカンとかいろいろと旨いものもある。
そうそう思い出した、あそこにもラーメンが絶品だ。

バターラーメン!牛乳の風味がするこってりしてておいしいラーメン!!
ほかにも、貝とか蟹とか鮭とか海鮮物も見落とせない!!こってり!!

あーあーあーもう、早く食べに行きたい。

70 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 21:59:00.45 ID:ysfbnd4n0

(;´・_ゝ・`) 「………」

………やっぱり、なんか、その、気まずいよなぁ…。

なんだか女逃げられて、彼女の実家まで追っかけてきた男みたいで
ちょっと情けない気もして…

それにペニサスと関係者だってこともみんなには内緒にしてるし。
いろいろめんどうなんだけど…実家って…えー…。

何?逃げられた女を追っかけるのに
国家権力使ってランキング入りの人達と一緒に行くの図? 情けねぇ。

ああ、やれやれ。しょうがないしょうがない。
これも仕事だ。今はとにかく前向きに考えよう。
彼女と…

ペニサスと

ようやく

会えrミ*゚ー゚彡 「あのー」


(;´・_ゝ・`) 「おぅわ!びっくりした!!またちょこっとちびったぞ!!」

72 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:01:39.92 ID:ysfbnd4n0

ミ*゚ー゚彡 「ちょっと、個人的に聞きたいことがありまして」


(´・_ゝ・`) 「え、あ、はい。なんですか? えーとフサミさん?」


ミ*^ー^彡 「はい、デミタスさん」







ミ ゚ - ゚彡 「貴方、ペニサスと親しい仲で?」







75 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:06:13.95 ID:ysfbnd4n0


(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`) 「いえ、別に…」

ミ ゚ - ゚彡 「 嘘は、おやめなさい 」

(´・_ゝ・`)

ミ ゚ - ゚彡

(´・_ゝ・`)



成程



これが、『第二位の能力者』




『 石の上に 《ストーンオーバー》 フサミさん 』


76 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:09:54.64 ID:ysfbnd4n0


ミ*゚ー゚彡 ニコッ









  こりゃ、勝てんわ。







78 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:12:29.69 ID:ysfbnd4n0

 ||  奪   ||i|                                                | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄
=i||  戸   ||i|                                                |      |
 ||  ポ   ||i|           ,,,__,,,,,-''''" ̄"'''-、,,_                          |___|____
 ||  ロ   ||i|     _, ,,..-'''^'''": : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、                 ┌─┬── | ̄ ̄ ̄ ̄7¨ ̄ ̄ ̄
 ||  ロ   ||i|"'''"'''''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ,,_,、__,,_,,_,,,、-‐''"'''‐-._|_|_  _|____[_ ___
 ||  カ   ||i| ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :「 ̄| ̄ ̄ ̄ | |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
 ||  フ   ||i|、_|‐┐┐、_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |_l|_ __ | |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
 ||  ェ   ||i| l|¬、¨|iii||_┐_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ┌─‐ ]=====「 ̄_| |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
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 ||  3F  ||i| l|!`| |::|iii||`| l:|_キ_| _┌┐: : : : : : : : : __i| 「| ̄ ̄lTT丁i| T:| ::: | ̄ l「 ̄lL| |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
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_ ̄ ̄ ̄ ̄_´i-l|!`| |┘i||`| l:|_==、、 |::::|┐Π‐┐┌「¨ 「:| ̄| ̄| ̄ |:|::|:::|:|:! | ::: |⊥ l|戸.lL| |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
::   ̄ ̄|l ̄i| | l|! i| |┐i||`|「 ̄|| i|_|:|::::|ii|「|i|Π┐lii| i「|::| ̄| ̄| ̄ |:|::|:::|:|:! | ::: || l|銀.l「l| |i| |i| |i| |i| |i| |::::::::::::
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::::::::::::::::::|l:::::  シゞゞ、 |i||`|| ]|| i| |:「!|i三|l/      |i|::| ̄| ̄| ̄ |:|::|:シゞ! :! | ::: || l|£.lL| |i| シゞ,|i| |i| |i| |::::::::::::
... -‐¬|l: , シ''"ゞゞゞゞ, i||`|| ]|| i| |:| -,           |i|::| ̄| ̄| ̄ |:l シ〃ゞゞ:| ::: || l|_,l「l| 〃シキゞ |i| |i| |::::::::::::
::::::::::::::::::|l::彡〃ゞ'ゞキゞゞ,|`|ll「 :|| i| l/   /__ __  |i|::| ̄| ̄| ̄ lシシゞ〃キゞ,,::|| ` ̄´彡シキ〃ゞゞ,,〃:| |::::::::::::
::彡ゞ:::::::|l::キ〃ゞゞ''ゞゞゞゞ |ll  |l / -,-,-,-,-,-,-,-,-, |i|::| ̄| ̄| ̄シ〃ゞキゞゞゞ :||   ,,彳〃ゞゞキゞゞゞ' :| |:::::〃キ
〃キゞ,,   ゞゞ〃キゞゞ〃ゞゞ,,_ /  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  l|i|::| ̄| ̄,彡シシ〃ゞゞキゞゞ,ゞゞ ,,彡キゞゞ〃ゞゞキゞ':::| | ,,ゞ'ミミ
ゞキゞゞキゞ 〃ゞキゞゞゞ〃ゞ,/                l|i|::|-- ,彳〃キゞゞ、、キ〃ゞ,,''  〃キミゞ〃キゞゞキヾゞ::::l彡〃ゞゞ
キゞ〃〃ゞゞ,,  〃ゞキゞゞ',ゞゞ, _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ il|、::|::::::彡シキゞゞゞキゞゞ,キ,彳' 〃彡キゞゞ〃〃ゞシゞ ,彳ミゞ〃ゞ
〃' ゞ'ゞ ヾ'彡ミ 〃〃ゞゞキ〃ゞ,,'- '- '- '- '- '- '- '- ' ヾ\i! シ彡〃ゞ〃シゞゞゞ〃 彡ゞ〃〃キゞゞシ〃 彡キミゞミ;ゞキ
〃〃キゞゞシ〃   'ゞ〃キシゞゞ,,                  \\シゞゞ〃彡ゞシキゞ   ミゞ〃ゞゞミミゞゞ,,- 彳ミキ〃ゞゞキゞゞ

81 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:14:39.86 ID:ysfbnd4n0

(゚、゚トソン 「あー寒い寒い寒い!ほら、ロマのボーイ!さっさと行くよ!」

    □))グラグラッ
   ((□
 ( ;Ф□Ф) 「ちょっと待ってくれ。第一こんなにお土産を買う必要はあるのか?」
 ( つ□つ


(゚、゚トソン 「あるでしょー?姉貴結構もの喰うんだもん」


   ((□グラグラッ
    □))
 ( ;Ф□Ф) 「そもそも、お前は同志ではあるが、本当にペニサスの家内なのか?」
 ( つ□つ


(゚、゚トソン 「あれ?言ってなかったっけ。ほれ、姉貴のケータイ」


    □))グラグラッ
   ((□
 ( ;Ф□Ф) 「いや、だから、確かにそれはペニのケータイだけど…」
 ( つ□つ

83 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:17:08.56 ID:ysfbnd4n0

(゚、゚トソン 「姉貴からもらったケータイに、先月姉貴からメールがきたんだ」

    ポーンッ
 □ミ
   ((□
 ( ;Ф□Ф)Σ 「何ッ!?」
 ( つ□つ


(゚、゚トソン 「えーっと、何々、『もう少しで正月だから帰って来い』と」


( ФωФ)


(゚、゚トソン


( ФωФ) 「それ、ペニか?」

85 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:21:28.65 ID:ysfbnd4n0

(゚、゚トソン 「絶対そうだって。ほら、アドレスがpenipeni-sasusasuになってるよ」


(´ФωФ) 「なんだか急に帰りたくなってきた…」


(゚、゚トソン 「まーまーそー言わない!なんなら催眠術かけてゾンビにしてもいいんだよ?」


( ФωФ) 「その前に吾輩の輪ゴムで貴様の脳天をぶちまけるぞ。パーン」


(゚、゚トソン 「ぐわーやられたー」


( ФωФ) 「ぐわはははは!ぐぅわぁはっはっはっは!! はぁぁーはっはっはァァ――!!」


(゚、゚トソン 「さ、行きますか。あ、落ちたのちゃんと持ってきて」


(´ФωФ) 「ぐわははは…うん、そだね」

87 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:26:55.89 ID:ysfbnd4n0

(゚、゚トソン 「………」





姉貴、本当に何を考えているの?

四年前の、アレは本当にびっくりした。

いきなり姉貴に呼び出されて、初めてロマネスク達と会って…



( 、 川 「なんか、もうどうでもいい」


(゚、゚;トソン 「え?」

89 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:28:12.03 ID:ysfbnd4n0

その後、みんなはそのまま街に行って、暴れた。

私はただ、ただ、その場で立ち尽くすしかできなかった。

姉貴、四年前の姉貴に、一体なにがあったっていうんだ。

そして、この、メール。『もう少しで正月だから帰って来い』って。

『正月』ってまだ一カ月も先だよ。ロマネスクもさっきすごいシラーッっとした顔してたし。

本当に、もう




(゚、゚#トソン 「会ったら一番最初にぶん殴ってやる」

90 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:31:21.59 ID:ysfbnd4n0

( ФωФ) 「………」


ペニサス、お前とは昔よく『プラス』でやり合った仲だったな。
いつも吾輩が勝ったけど。

時には手を組み、タッグバトルもやった。
5対5というチームバトルも16人バトルロワイヤルも、いつも君が目立つ所にいたな。

終わった後にもよく飲みに行ったり、「同居人」のグチも良く聞かされた。

しかし、ペニはいつも「同居人」の事を話す時、はにかんだ様な顔をするのが
吾輩には辛かった。

しかし、それでも、吾輩はこうして君とともに酒を飲むことに喜びを覚えていた。
「ペニサスの友達」

それでいい、と吾輩は思っていた。

だのに、君は何故、あんな事をした?


( 、 川 「なんか、もうどうでもいい」

(゚、゚;トソン 「えっ?」

(;ФωФ) 「?!」

94 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:34:39.75 ID:ysfbnd4n0

その後は、自分は良く覚えていない。
ただ、気付いた時は、傍らに泣いているトソンが居た。



(;、;トソン 「姉貴…なんで…」

( ФωФ) 「――――…………」


目の前には、テロでも遭ったかのような
都内の道路が粉砕され、あちこち車やビルが燃えて、悲鳴が途絶えない風景が広がっていた。
凄惨な風景が広がっていた。

そうして、自分は犯罪者になった。





ペニサス

一度でいい、君と会えたら



( ФωФ) 「君と、話がしたい」

95 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:37:32.68 ID:ysfbnd4n0







        ( ФωФ)      (゚、゚トソン

       そうして私たちは『同志』になった



          ペニサスと再び会うために






            ――‐…出利道へ



97 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:39:12.36 ID:ysfbnd4n0

.: .:::.. ... :. .:::::: ::... .:::::: ::.... .::::..... ...:::.. . ... :. .:::::: ::.... .::::..... ...::.... .::::..... ...:::.. . ... :. .::..
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          ;;     ;;        l | .|    | ̄| | :|  | l |
: :.. ....         ';;,,   ,,;;'         l | .|    |  | .| |  | l | ,,| ̄ ̄ ̄
F√i-ュ| ̄|明-ュ| ̄L―┐-ュFl-ィニニユ 「 ̄|二日lニ|ロ-丑-┐「ニ´t|    /
┴「lllニl日|‐| ロ||-ュ! /ィ| ̄L―┐liュFl-ィニニユL―┐-ュFl-     「| /
l⌒l,,「 ̄|二日lニ|ロ ┐‐| ̄|―‐i=‐i二≡¬=ョl ((□  <ハ、`ス
|  | ,.゙''l´.l三三l.;ii']二‐ll|l「.ii]二‐ァ士―ヨ ̄l-「ニ □))  イ(゚、゚ トソ.…やっぱ持とうか?
|  |   | |"l^l'「_ニltヒ'゙H冒+ュ| ̄ l 心配御無用 ( Ф□Ф )|Y J_ .|
|_|__|_,,|_,|,,|_|_|____________(つ□⊂) |_l´| |_|__
                         /_/     ̄ ̄ ̄ ̄ ::::::::::::::
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98 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:42:25.56 ID:ysfbnd4n0

  ――― 『プラス内・ホテル』

   ドーン


     r=============nz====== n=============、
     |仁工三工三工コ| |仁工工コ| |仁工三工三工コ|
     |仁工三工三工コ| |仁工工コ| |仁工三工三工コ|
     |仁二ニl⌒l二二コ| |仁工工コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
     |仁二ニl⌒l二二コ| |仁工工コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
     |仁二ニl⌒l二二コ| |仁二二コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
     |仁二ニl⌒l二二コ| |仁二二コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
     |仁r──‐┐.ニコ| |仁二二コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
     |仁|iコココココ| .二コ| |仁二二コ| |仁二ニl⌒l二二コ|
 |丁丁丁|iコココココ|丁丁丁丁丁丁丁゙厂| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |::|::::|::::|::|iコココココ|::|::::|::::|::::|::::|::::|::::l::::| | l丑丑丑丑丑l |
 | ̄ ̄ ̄|iコココココ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄  | l丑丑丑丑丑l |
 |二二二|iコココココ|三三三三三三三}  | l丑丑丑丑丑l |
 |___|iコココココ|______         | l丑丑丑丑丑l |
  }三{ト┼|iコココココ|┼┼┼┼|        |______|
  |: : |ト┼|iコココココ|┼┼┼┼|      ロ ロ ロ ロ ロ |
  |: : |ト┼|iコココココ|┼┼┼┼|--------------------|
  |: : |ト┼|iコココココ|┼┼┼┼|┌────────┐|
  |: : |ト┼|iコココココ|┼┼┼ ┌──────┐ニニ'´|
  |: : |ト┼|iコココココ|┼┼┼ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|幵幵l |
 ̄L.. l` ̄ヒ'三'三.」 ̄ ̄ ̄ |            | ̄ ̄ ̄´
= = = = = = =|            |= = =
´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄└──────┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

100 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:43:53.82 ID:ysfbnd4n0

爪;'ー`) 「はー…いや、いやはや大したものだねコレは」


川;゚ -゚) 「改めて考えてみると、凄いですね。ドクオさんって」


('A`) 「おい、おまえら。あまり俺を褒めるな。くすぐったい」


(´・_ゝ・`) 「はー…」


僕たちは改めて、ドクオの能力、『黒くて白いドクオ』の規模を知った。

彼の能力を一言で説明すれば、『パラレルワールドを作り出す能力』

彼の作り出したパラレルワールドは全部で三つあって
『プラス』『マイナス』『ゼロ』があるようだ。

詳しくはしらないが、いずれも『現実世界』とは全く別の世界だから
そこでどんだけ壊れても、どんだけもげても、どんだけ死んでも
現実世界に戻れば、自分たちにダメージは一切受けない状態になっているらしい。

102 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:47:00.77 ID:ysfbnd4n0


('A`) 「んでもって、ここは俺のプラスの中でも特に隔離された空間だ」


('A`) 「今もプラスん中で、ゲームで暴れてる人は大勢いるが、ここまでふらっとやってくることはあり得ないからな」


川 ゚ -゚) 「テレポート系能力者がここまで来る可能性は?」


('A`) 「一切ない。地球裏までテレポートできる奴はいるだろうが、別世界までテレポートできる奴はいないだろう」


('A`) 「第一、ここは三次元理論から完全に外れてるから
    仮にやってこれる手段があってもここを補足する方法は今の数学のプロフェッショナルでも不可能だろ」


爪'ー`) 「まさしく安全地帯。どっかのおっさんとは大違いだ」


103 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:52:25.54 ID:ysfbnd4n0

  _,,_
( ・_ゝ・ ) 「あn」

ミ*゚Д゚彡 「あらあらまぁまぁ!フォックスさんそんな事をいうのはいけませんよ!」






爪;'ー`) 「あ、いや」







105 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:55:32.97 ID:ysfbnd4n0
               ドカッ

ミ*゚ー゚彡+ 「確かにドクオさんの能力は間違いなく安全地帯のそれになるでしょう!  メキョ
        しかし、それでもまだまだ数多くの不安点も残ります!
        対してデミタスさんはちゃんと未来予知と言う能力さえつかいこなせれば
 ボコッ    動的にしかも将来まで踏まえたうえで確固たる安全地帯を確保することができます!」

ミ*゚д゚彡 「そこには両者も長所短所をもっており、一介にどちらが優れているかを判断することは難しいでしょう
       第一に数多くの能力者はいらっしゃいますがみな一人一人個性のもつ能力であり
       いずれも使いようによっては大きな結果を残すことだってできます!」          バキッ

                    ギリギリギリギリギリ

ミ*゚ー゚彡 「能力者全員に、そして非能力者…ノーマルも含め、みな優劣の差はあれど
       それぞれ異なった役割があり、そこに必要不必要と言う概念はありません!」

                     ギリギリギリギリギッ  ギリリリ

ミ*゚Д゚彡 「だからこそ、まがりなりにも他人を貶めるような言葉はあってはなりません!
       なぜならばそれこそが最も空虚と退廃に囚われた言葉だからなのです!」 

                           キュッ グェッ

110 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 22:59:36.75 ID:ysfbnd4n0

ミ*゚ー゚彡+「おわかりいただけましたか?!」



爪:;::)::メ) 「はい、わかりましたです!もう悪い言葉使いませんです!前が見えねぇです!!」

ミ*^ー^彡 「よろしい!」





(,,゚Д゚) 「くわばらくわばら」

(´・_ゝ・`) 「くわばらくわばら」

111 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 23:02:17.57 ID:ysfbnd4n0

くわばらくわばら。ああ、やれやれ。
さっきも結局問い正されて、あとで「詳しく話す約束」をしてしまった。

彼女は穏やかで上品さが窺える女性ではあるが、ああみえてかなり押しが強い。
いや、押しが強いというよりも、一度捕まえられたら、彼女が納得するまで絶対に逃げられない。
そんな感じだ。

ああ、やれやれ、本当にまいった。
僕はああいうタイプを上手く流せるテクは、あのペニとの同居生活でも
結局得ることはなかった。

きっとこの地球上にああいうタイプの人から抜けだす方法なんで無いのだろう。

ああ、やれやれ。


ミ*゚ー゚彡 「あ、デミさん。お話のことですが、これから…よろしいでしょうか?」

(;´・_ゝ・`) 「え?ああ、はい。そうですね」

ミ*^ー^彡 「それではこれからホテルの中の喫茶店でゆっくりお話しましょうか?」

(´・_ゝ・`) 「あーいいねぇ。じゃあ…」

113 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 23:04:46.54 ID:ysfbnd4n0
                __,,.. ,,、
           _,,.-‐''":::::::::::::::::ミ_⌒ヽ 、
          /- _,, -、::::::::::::::ノ^::::::::::::::::彡
       ,.-''":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':彡
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    /,ィ::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::wv、::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、彡
   /::://:::::::::::::::/:::::://::::/  ヽ:::::::::::ヽ:ヽ:::::::ヽ:::`::ヽ、
   { /i:::::/:::::/::/:::::::://::/    ヽ:::::::::::!::::';:::::::::::ヽ ー、`ヽ、
   ヽ l::l::l:::::/::/__;::ノノ'´ -‐-- .,,_ヽ::::::::}:::::}:::::::::::::::\ヾヾヽ
    ゙|::l::{::::|ィ",イェ、   ィェニ=-,、_`)从ノ::::::!:::::::::::::\ ヽ、}} }
     {::ヽ{:::l::レイ{t:;;:}   " {;ィ;;::}ヾ.  |::八{:::::::::::}:::::::: :: ::゙ ーー‐''"⌒ ヽ
     ヽヽ、ヽ. ゞ-'.,    ーゞ-'-   !:: :: :: :: :::ノ:: ::}ノー、ー-''⌒ヽヽ  }
      \ \ゝ /            .ノ :: :: :::/|:i: : {: : : ヽ、___ }_},,ィー''⌒_ヽ__
        ト、八  `          ,'´: : : :イ: : { {: :ヽヽ、: : : : :_,,.-‐''" 二=-、 ゙ヽ
        ヽヽ ヽ、   _ __,,     i: : : : : /: ::ヾミーヾ、_,,.-''"  , -'/ /{  }ト、  }
        ヽ } l ヽ  ー     /}: : ノ: : : : : : : : ______,,. ィ"/  ヽニン } ノ
         ヌン';fイ.大 、_,, イ  / ノ  て: ミ: : : : : : : : _,.‐"/  ___,,,,__  _ノノ
         ::._,≧ィソ,ィル'^'i^ヽハムヘ、 i _zチ:`¨ーァ: : : : :--=''"-‐''"     ヽ
         ..7  オ    、 .r' `メ、  '、_x≧: :-‐'": : : : :、___     、 ヽ
         :..}  イィソvjri,ルヘヘ`,,,,..;;:''`寸_'゙': :  ̄: :/イ: :      `ヽ、    \ i
          ,':ミ: : : : : : }_L/::::::::::/:ヌ夂::. . .: : : : :/':l: : : ` ̄ ̄二- 、 ヽ  ヽヽ}
          l: ミ:: : :::: :ノ====/::::::::::::::::::::::::: : : : : : レ: ト,: ミ .`ヽー'    ヽ  i  } Y
          ミ: ミ:: : : ::: : <ζ:::;:'::::::::::::::::::::::::::::::::: :: : : : : . ;,:ミ     }     }  } .レ'
         ミ: :: : : :::: :<´ζ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : :ミ;,.    .い .、_ノ  ノ .}
        ミ: : : : : : :::: <::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::;;;,,,:,:,:,:,:,:,:,:,': ミ  ヽ. ヽ ヽ_,,,ノ ノ
        ミ: : : : : ::: <::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ;';: ミ ノl  }   `ー''"
       ミ: : : : : : :::: <::::::::::::::::;;;;:-:-:''--:''":''"";;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ;:ミ } .}
       ミ: : :',:: : : ::::<:::::::::::::::::::::::``"''``"'''"'''' ;; ; ; ; ;;; ; ; ; ; :ミ ノ ノ
       ミ: : : {:  <:::::::::::::::::::::::::::::::::::; :::::; ;:::; ;; : :; ;;;;;; ; ; ; ; ; : ミ"

114 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 23:07:29.51 ID:ysfbnd4n0

(´・_ゝ・`)


ミ*゚ー゚彡 「…?」


ミ;゚ー゚彡 「あのぅ…どうなさいましたかデミさん?」


(´・_ゝ・`) 「あ…いえ…




              やっぱり、似ていた



115 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/14(日) 23:09:59.86 ID:ysfbnd4n0

   顔も、年齢も、仕草も、声も、髪の色も、匂いも まったく違うのに



                何故か



               似ていた。



















                                   ――続く


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