- 1 名前: ◆OynLTaqGgo 投稿日:2011/05/09(月) 19:48:35 ID:Gca9crR20
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___ノ _:::: ̄□、::::::: l ,⊆⊇、⊂⊃ ノ_ |___ n _n__ ___n__ _n__ ,⊆ 乙 ___ ,⊆ 乙 ___
、_ _,‐-二-、 `ー、__| フ 广 ,⊆⊇ く へ」 |`フ∠ l |└i七 ⊇ ⊆└i七┐`7⊂ └ーtノ`7⊂ └ーtノ
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--ゝ_ {いソ _,\_\,!". //__n | r‐┘ ┌┐ ┌┐「|_  ̄ ̄  ̄ ̄
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_::::::::::::::::::::`ヽ´−,=・" | |三 | | r‐┘ ノ ノ | | Zn幺 | | 、フ<、 _、`ア/ ア∠ _」 己└っ | `ア/ `て 「
l lへ、:::::::::::::::`'ー、 ノ/ リ 佝コ< / ノ 」 (⊆′ レ//^ゝ> つノ ヽつ └(ヌノ(⊆广 └‐' ヽつ r'丿
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冫_ l 冫:::::::、ノ ´" / .i \ |``=ミ\i ヽ"弋;;;ソ_ ´ ヽ |ヽ  ゙̄`
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- 12 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:05:19 ID:Gca9crR20
ぼー
≪二二)
_/..|
[ii]ii] ==] _||____
\| | | 〈〓〓〓〓〓〓)
ノ ii \ ノ二二二 ̄| / || |
| ̄ ̄ ̄\7 ̄ ̄| |lilililililililililillT II /==== ==.|
ヽ 7  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7.. 白白 /. || .|
└┤ 三 三 三 [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] L土土土上上_ /.... || .|
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ii...,ii /  ̄| 白白白 !
回回 / .[] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ |] iViViViェェェェェェェィ\ i
├──────┴┴┴  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄]
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\ ◎ しろがめ . |
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- 13 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:06:26 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「おっとと…」
僕は今、出利道行きのフェリー「しろがめ」に乗っている。
こんなにも大きな船だというのに、波一つ砕き進むたびにゆらりと揺れてしまうのだ。
(´・_ゝ・`) 「おっとととと」
だから、こうして歩くだけでも平らなはずの地面が登りになった、と思えば、下り
下りになったと思えば、登り…。
(´・_ゝ・`) 「こういう船を乗るのは初めてじゃないけど、やっぱりたのしいもんだ」
大海原に抱かれた巡航フェリーはドドドドとエンジンを響かせスクリューを回しながら
順調に北国出利道へと寒秋の大海原の中で突き進んでいく。
気がつけば外はもう日が沈んでいき、窓のすべてを真っ黒に染め上げていた。
- 14 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:07:42 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「なーんにもないなぁ、外にあるのは海海海…あと波に、闇。闇ってこわいよね」
(´・_ゝ・`) 「良く考えてみると、僕らって今、陸から数キロ離れた真っ暗闇の海の上に居るんだよな」
川 ゚ -゚) 「ちょっ そういう言い方やめてください。怖い」
(´・_ゝ・`) 「あ、クーさん。おかえり。首尾はどうだった?」
どうだった?とは。実はこの先の予定…出利道の港に到達した後の話ではある
私はコレにいろいろと疑問と不満を感じていた
なのでクーに頼み、この作戦のマネージャーであるギコに聞いてもらいに行って来たのだ
その、疑問と不満。というのは…
川 ゚ -゚) 「再確認させてもらいましたが…『12:00昼食 バス中』で間違いないようです」
(´・_ゝ・`) 「…………ほぉ」
(´・_ゝ・`) 「弁当の内容は?」
川 ゚ -゚) 「抜久港弁当。牛肉と揚げイモがメインのノーマルな弁当です」
(´・_ゝ・`) 「よろしい」
- 15 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:08:52 ID:Gca9crR20
ドッバリァ―――-z___ッンン!
_,,_ 戦 争 だ
(# ・_ゝ・ ) 「 It is the war !! 」
- 16 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:09:21 ID:Gca9crR20
: : : : : : : : : : : l\ ギコ /|
: : : : : : : : : : : |:;:;:;\ ↓ /:;:;|
: : : : : : : : : : : |:;:;:;:;:;\ /:;:;:;:;:;:|
: : : : : : : : : : : |:;:;:;:;:;:;:;:;\ /:;:;:;:;:;:;:;:;| [][] __
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: : : : : : : : : : : | し \ | |`ニ´| Γ|_、└┐┌-┐l _n__ ∠ノ| |「ロロ」 r‐─┐___ n ,⊆'、 r‐─┐__n_
: : : : : : : : : : : | ∠l | | |三 | | r‐┘ ノ ノ | | Zn幺 | | 、フ<、 _、`ア/ ア∠ _」 己└っ | `ア/ `て0「
: : : : : : : : : : : | し U | ノ/ リ 佝コ< / ノ 」 (⊆′ レ//^ゝ> つノ ヽつ └(ヌノ(⊆广 └‐' ヽつ r'丿
: : : : : : : : : : : | ―===‐ |
: : : : : : : : : : : | ー― / ―― 第七話 ――
: : : : : : : : : : : | \ ./
: : : : : : : : : : : 〉 \____|
: : : : : : : : : : / | ( ;;;) ( ;;;) ( ;;;) ( ;;;)
: : : : , ── ' i-、 ゛ '' ゛ '
: : / \ ヾ(´・<_・`#)ノシ ヾ(゚皿゚#川ノシ
- 17 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:11:08 ID:Gca9crR20
(;゚Д゚) 「…と、申されますと…?」
(´・_ゝ・`) 「もう一度、確認させてもらおう…明日、出利道に付くが、昼食はどこでとるのかね?」
(,,゚Д゚) 「はい、それについて国からの補助金なども考慮し、低コストでいくために…」
(´・_ゝ・`) 「そういうところはいい」
・ ・ ・ ・ ・
(´・_ゝ・`) 「 ど こ で な に を 食べると? 私は聞いているのだ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
川 ゚ -゚)
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
(;゚Д゚)
- 18 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:12:27 ID:Gca9crR20
- _
( ・_ゝ・`) ピク
(;゚Д゚) 「出利道港で購入なされた弁当を…」
_、
( ・_ゝ・`) ピクッ ピクッ ピクククッ…
(;゚Д゚) 「走りながら…食事を…」
_、
( ・_ゝ・`) 「ほぉぉ……?」
(;゚Д゚) 「あ、お茶!お茶です!お茶は当然ついております!」
(#´゚_ゝ゚`) 『Noooooooooo!!! It is a mistake!!! fack you!!!』 【いいえ、それは違います。性交は君】
(;゚Д゚)Σ
川 ゚ -゚) 「いいですか!ギコさん!!君にはすでに幾つかの間違いを犯しています!!」
(´・_ゝ・`) 「まず、バスの中で食事…この時点ですでに没シュートだ」ボッシュッ
(´・_ゝ・`) 「バスは密室された空間でもある、つまり空気が籠り易く、コレは車酔いに繋がり易い」
(´・_ゝ・`) 「さらに、電車と異なり車は振動が強く、そんな空間で食事をとることは難しいうえ、酔いの促進にもつながる」
(,,゚Д゚) 「し…しかし、時間と金が…」
_,,
(#゚_ゝ゚) 「だァァァんまらっしゃい!!!」
- 19 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:14:09 ID:Gca9crR20
(#´・_ゝ・`) 「時間?結構!大いに遅れて行ってやれ!金?結構!国に請求書押し付けてやれ!!」
(´・_ゝ・`) 「この作戦は人命にかかわるほどの大きなヤマだ
だからこそ、我らランカー(上位10位以内の人)を集めてきたのだろう」
川 ゚ -゚) 「私たちサポーターもね」
(´・_ゝ・`) 「――…ここで、もっとも優先されるべきところは何か?」
(´・_ゝ・`) 「そう!我ら『実行者』達の健康管理!!それは体調および精神衛生上に
気を配らなければならない!!」
川 ゚ -゚) 「作戦開始時に『実行者』が倒れていたら話もくそもないですからね!」
(;゚Д゚) 「は…はぁ…」
(´・_ゝ・`) 「そこで!!!」
(´・_ゝ・`) 「明日の昼食は『きづれ堂』で行うことを!!ここで提案する!!」
――― 『 きづれ堂 』
.
- 20 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:17:52 ID:Gca9crR20
- そこの近くにならぶ食堂
そこには日も登らぬうちに海に駆けだし、大漁旗を掲げて戻ってくる
漁師のみんなにその疲れと空っぽとなった胃に
容赦なく、かつ、慈悲深くごちそうをふるまってくれる
そして、なによりも、この北海で育った滋養たっぷりのってておいちいおいちい…
サンマ! ホタテ! エビ! ウニ! カニ!その他もろもろ!!
サンマは表面がかりかりと!!尻尾には塩がたっぷりとつけられた豪勢な代物!
ホタテはちゃんと網で焼かれ、バター醤油でじんわりこんがり!
エビは子供から大人まで大人気!!パン粉つけてジュワっと、エビフライ!
ウニは贅沢の極み!!銀米の上にこれでもかともりつけたウニ丼!
カニ!こいつは刺身で頂くことができる!!さらに代金を上乗せすれば蟹頭みそ汁も!
漁師のみんなは自分で採ってきた海鮮物がその日のうちに、素敵な料理へと身を変えた物で
舌鼓をうつことになる
そして、疲れ果てた身体に清らかな栄養素が行きわたり、明日も明後日もこの先ずっと
海と戦い続けるように身体の回復を、否、『力(power)』を与えるのだ
ああ、『きづれ堂』『きづれ堂』『きづれ堂』…
海の戦士たちが足を運ぶ命の湧き泉『きづれ堂』…
(´・_ゝ・`) 「いこうじゃないか?『きづれ堂』。な?」
川 ゚ -゚) 「行きましょうよ!!ほら、コレ!!新幹線の『トランヴェール』にも載ってた!!」
- 21 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:20:10 ID:Gca9crR20
(,,゚Д゚) ・ ・ ・ ・ ・ ・
(*´・_ゝ・`)+ 「ここで食事し、【 海の力 『deep sea power』 】を蓄えようよ!士気は大事だって!! な!! な?!」
川*゚ -゚) 「腹減っては戦はできずといいますからね! ね!! ね?!」
(;゚Д゚)
(,,゚Д゚) 「と…とりあえず、前向きに検討してみたいと思います…」
☆
(*´・_ゝ・`)人(゚ワ ゚*川 「HE〜〜〜Y!!」
- 22 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:21:08 ID:Gca9crR20
(,,゚Д゚)】9 「ピッポッパ…プルルルル…あ、『きづれ堂』ですか?ハイ…ハイ…明日予約を…」
(,,゚Д゚)】9 「え?ああ、そうなんですか。はい…わかりました。どうもありがとうございました」
(,,゚Д゚) 「明日『きづれ堂』休業日ですって」
(´・_ゝ・`)
川 ゚ -゚)
――…二人は、なにも言わず甲板に出て、北海の風の中で…静かに、涙を流した。
.
- 23 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:22:08 ID:Gca9crR20
- .
( ФωФ) 「ー…というわけで、吾輩としては是非とも『きづれ堂』に行ってみたいのであって…」
(゚、゚トソン 「だめ。今は一刻もはやくあたしン家に帰るんだ。んで姉貴がいるがどうかの確認!」
( ФωФ) 「し、しかし、腹減っては戦はできずと言ってな…」
(゚、゚トソン 「カロリーメイトでも頬張ってろ」
(#ФωФ) 「出利道まで来てカロリーメイトなんでそれは少々悲しすぎやしないか?!」
(゚、゚トソン 「じゃあカツゲンでも飲んでろよ」
( ФωФ)
( ФωФ) 「カツ…ゲン…?…かつ丼の親戚かなんか…?」
(゚、゚トソン 「飲み物だよ。コンビニにあるよ」
(;ФωФ) 「え、飲み物?飲み物でカツゲン?!なにその飲食料っぽくないネーミング?!」
(゚、゚トソン 「ほれ」
http://www.geocities.jp/hokkaidogreen/katugen.htm
(;ФωФ) 「うわぁ!!!実在してた!!すっげ!!スゴイ飲みたい!!」
(゚、゚トソン 「ヤクルトみたいな味なんだけど、カツゲンの方が酸味が強くてさっぱりしてるんだよ。マジうまい」
- 24 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:23:08 ID:Gca9crR20
(*ФωФ) 「ゴクリッ ゴクリッ ゴクリッ」(喉を鳴らす音)
(゚、゚トソン 「じゃあコンビニ行ってついでにメシも済ませようね」
( ФωФ) 「トソン、君はすごくいいママになれると思うよ」
(゚、゚トソン 「ぬぇ?」
(ФωФ ) 「いや、失敬。なんでもなかったである」
(゚、゚トソン 「…? まぁいいや、ほれ甲板にでるよ」
( ФωФ) 「はーい」
階段をカンカンと金属質な足音を鳴らしながら登り、重厚な鉄扉をウンッ!と力を込めてノブに手をかける。
船内と外側の気圧の差でその扉は重く、女性の力ではとてもとても。
しかしロマネスクの力でそれは低い唸り音を鳴らしながら開いていった
ブオッ と 外の冬らしい尖った冷たさと、海の上で研磨された澄んだ空気が流れてくる。
(`、´*トソン 「おぷッ!」
( ФωФ) 「ふむ、やはり外は風が強いであるな」
外には船の連続的なエンジン音と、ごぅごぅと大きな風が流れる音のハーモニーで満たされていた
しかし、不思議とそれは不快な気分になれない。むしろ、聞いたこともないのになつかしい気持ちになれる
- 25 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:24:09 ID:Gca9crR20
(゚、゚トソン 「あー、やっぱ空気いいね〜」
( ФωФ) 「気分はどうだ?」
(゚、゚トソン 「ん、いいよ」
トソンはさっきから胸がムカムカとして、頭もずしりと重く、腹の奥から逆流してきそうな予感があった
ようするに、軽い船酔いである
だからとりあえず外に出て新鮮な空気でも吸っていこうか、というわけであるのだが…
(゚、゚トソン 「ん?」
( ФωФ) 「おぅ?」
川 ; -;) きーづーれー堂ー♪
(´;_ゝ;`) たーべーたかったーな〜♪
(;ФωФ) 「う…なんか泣いてる?気まずい雰囲気だからあっち行きましょう?」
(゚、゚トソン
( ФωФ) 「…トソン君?」
- 26 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:25:29 ID:Gca9crR20
- (゚、゚トソン
(´;_ゝ;`) 「エービフーリャー♪ たーべーたかったーな〜♪」
(゚、゚トソン
,
(゚、゚トソン 「んん…? んんん…?」
( ФωФ) 「どうしたトソン?」
,
(゚、゚トソン 「いや、あのおっさん、どっかで…? んんんー?」
(´・_ゝ・`) 「ん…あ、これは失礼」
( ;´・_ゝ) 「ちょっと、クー君?もう泣くのやめようよ?人見てるよ?」
川 う -゚) 「きーづーれー堂〜…え? ぬへっ」
川;゚ -゚) 「こ、これは失礼しました」
(;ФωФ) 「あ、いえ、こちらこそ邪魔してしまって…」
川 ゚ -゚) 「…ん?」
( ФωФ) 「?」
- 27 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:27:15 ID:Gca9crR20
- _,,
川 ゚ -゚) 「…? どこかでお会いになりましだっけ?」
(;ФωФ) 「え? いや別に?!」 ギク
,
(゚、゚トソン 「なんだっけなー、あんたどっかで会った事あるよーな…?」
(´・_ゝ・`) 「君たち『きづれ堂』という店知ってる?そこのコネとか持ってない?」
_,,
川 ゚ -゚) 「うーん…?」
(;ФωФ) 「と、トソン行きましょう?そろそろ、ね?」
,
(゚、゚トソン 「うーん…?」
(´・_ゝ・`) 「ねぇねぇ『きづれ堂』知ってる?ねーてっば」
爪;'p`) 「おぇええええっぇっぇえええ!!げろげろげろぉぉぉおおおお!!」
爪;'Д`) 「あ゙あァァーーー―ッ ヴぉっへぇ゛ぇぇ!!げぇぇぇぇーーーッ!!あッ――-ッ!!」
- 28 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:28:08 ID:Gca9crR20
============================================
エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
ヴォォオオオオッ ゲェェ!! る゛ぱぁぁぁあああああッ!!
∧ ,,, (ミノノハ) ノ<<人) _|;;;;;[];;;;;|_
( Фω) 川 ゚ -) ゝソト ゚ , ) ( ´・_ゝ) <:::<FOX> ゲロゲロゲロゲロッ!!
ノ::::::Y:::> (: | ノ || ) r;;;y;;;;;l 爪;。 、)
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三∪iiiii∪三三三三三三三三三三三
.。ii ii
i i i i i i i i i i i i i i しii・ii。 i i i i
Oii
* .ii。..
!!*。も.
・ ・:: u
- 29 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:29:07 ID:Gca9crR20
――…地獄は実在しないか
死んだあとに行くべきところの一つ?それがそこなのだろうか
…いや、僕は思う。地獄と言うのは、どこにでもあるのだろうと、僕は思う
それは不快感、ストレス、喪失、ダメージ。そのほかの様々な負の要素…
もし、もしもだ。あまりに耐えがたい程の負の感覚を覚えたとしよう
しかし、それは大抵は時間とともに消えて行く
痛みは消え、傷は塞がり、怪我は治る。そのように生物…人間と言うものはしたたかなもの
強烈な負をくらったとしても、時間を経て元の通りに治っていくのであろう
――しかし、それが例え「回復できる範囲」であっても
1分間。その間、君は正常の精神で保つことはできるのか
1分間だ。秒数でいえば60秒間。このわずかな時間の間、刹那の休息も与え
膨大にして強烈。脳内のあらゆる物質においても相殺しきれぬほどの、苦痛
さて改めて聞こう。地獄は実在しないか
――否
爪;'д`) 「ぁ…ぁ…あっが…ぁぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛!!」
爪;'Д゚) 「あ゛っ!!!」
- 30 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:30:08 ID:Gca9crR20
ぶろっぎょどげぇぇええええっぇえええぇええええええあああええあああああっぁあああああ!!
ゲロゲロゲロゲロゲロゲロッ ブピッ ゴミュー
(´・_ゝ・`)
(゚、゚;トソ)
(;ФωФ)
川;゚ -゚) 「船…酔い………」
地獄は、常に君の傍に
.
- 31 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:31:09 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「…うっぷ」
川;゚ -゚)Σ 「デ…デミさん?!!」
(;´・_ゝ・`) 「…ん…んぐっ!!んっ!!!」
(´・_ゝ・`) 「…ごく…り…」
川;゚ -゚)
(;´^_ゝ^`)v 「………!」 ニコ
(゚Д゚;トソン 「お゛ッ! ヴぉげぇぇぇえええええ!!!」ビチャビチャビッチ
,,ii,.,
川;゚ -゚)Σ 「そっちかよ!!!」
(;ФωФ) 「もらいゲロだぁぁぁあ!!トソンくーーーーん!!あっちあっち!!!海の方に吐いて!!」
(;Д;トソン 「げええッああああああッ!!!」
爪;'Д゚) 「ゲロゲロゲロッ!!ヴぉけーーーーーッ!!」
:::(;´*,_ゝ*`)::: ←第二波到来中
- 32 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:32:08 ID:Gca9crR20
/`ー
_r-、 | )´
}ヽ y' / ヽr‐、_r 、 +
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ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r' ノ`ー-、
j⌒´ ノo。゚o} ヽ 〈 ̄`ヽ /⌒ヽ
ノ / ∞ { ヽ丿 ノ-ヽ }ノ_ノ
`ー} ____ノ i `ー<ノ )`ー > /ハ -‐ァ´ + オゲェエェェェェェェェロロ-----
`ー、__ト、ノ| | ト、_r'`ー-< o゚8,
_______ | | ヽソ / ヽ゚。、
/ ----- ヽ // \ー- ' ___/ }_/
´ ̄ ̄ ̄ ̄`// //`ヽ/, ハ
/ゝ、 _,.--‐...┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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フ.>' ┃ 以下、女性ランカー達のイメージをお送りさせていただきます
o( { __,ノ ┃
。゚く( _ノハ . ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
゚o´ //`ー-‐'´ |
- 34 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:33:08 ID:Gca9crR20
―― 温泉大将軍 ヒート ―
―― 『元』 ランキング第一位… 世界で五本の指に入::ああーっコンビニで食ったオニギリがぁ
(!_ ―― 現在、引::ぁぁあ゛あ゛あ゛ァ--!
,、-' ‐、`ヽ ォォー!!胃液しか出ねぇ!!::印している
ゲロゲロゲロッ !! //,. i 、ヽ l | | リ`
l |ノレヽ| l.|ヽ#l
ノiリ ノレ|l | コノノハ クー君!僕の背中さすって
| ト , j.l| ∠レ!!
l ヽ「川 Y:.:,:.:.:.:.:.ヽ ぁー! ぁー! ぁー
だぁぁぁずけぇてっぱじゃぁぁぁあ!! `ウl:.:.:/:.:,!:.:.:.:.:.:.:.:`
r{:.:|:./:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
/:.:.|:./:.:/.:.:.;/:.:.:.:.|
第三波到来中 |:.:.:.ソ_∠:./:.:.:.:.:.:.:|¨`! ロマぁぁぁ!!助けっべぅ
/.:厂 /-、:.:.:.:.:.:.:.|
, ヾ、 /:.:.| ,/ _>、:.:.:.:/ 」 ヾ
オ゛オ゛オォ゛ッア゛!! (ヽ、 ,ノ )´( 、 ゝ、(|:./ _, -'─\.ヽ:.:.|<ヽ、 ,ノ )´( 、 ゝ
) Y 人 ヽ)ゝ'丿/ /:.:.:.:.:.:`丶、\lノ:.:.:|) Y 人 ヽ)ゝ'丿
!)ノ' ノ ,( ` !)/ ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:| ノ ,( ` ´
/ (( ´!. 、 t / ( ヽ.l.l.j \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ´!. 、 t ヽ、 `t
,′, ヽ tゝ、丿,′/ \ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:論 tゝ、丿)ノ i Y
i /f ゛ ). l \ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ `>) Y´ l'′
ヽ、_二ニ二ヽ ヽ.、:.:.:.:.:.:.:ヽ`¨ ‐
\ \`丶、:.:.:
ヽ. ヽ `¨ー
l.
l ,
`^
- 35 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:35:08 ID:Gca9crR20
―― 石の上にフサミさん ―
-─-
…! ロマッ! ロマネッバァ! '":::::::::::::::::::::::::`ヽ ―― 現在ランキング第二位 ―
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::::::) ―― 能力は石の::うわぁぁぁぁああ!
. i::/:::::/:::::::;;ィ´:::::::::::::::::::::::::ヽ 念動力で重::こっちに吐くなぁぁぁぁぁ!!
{::{: : t''ノゝ`ヽ ノノ}:::::::::;'::::::::::::::::
……って ゝ: : :ヽ マン jノノイ::::::::::::::::/ え?何?知り合いなの君たち
貴様はフォックス! ヽ: : : :) , _ノ:: : : : :,:イ _,,,..---―――---、,,
__ミ巛:`、 ` ‐ /´: : : : :''": : :{ "^;;;;;;;;;;-―-、,;.:,;:.;:;:.;:; `ー-
∨巛ミ《ミ《ミゝ.. <ノ| : : : : : : : : : :\ ::::::::::~''''''';;;;; ;;;;,,,,.,,,...'' ..::::;;;,,,,,,,ヽ
,'::::;;;;// .ミ)从r'ミ((.: : : : : : : : : . ヽ ::::::::::::::;;: ;; .:.:.:.:/、 :.: .:.: .::::ヽ
(::::;;;;;,!| ヽ!!!|\ノ!!IIノ ̄`Y(_: : : : ノ :.:r;:::::. , -、:::::,/ ^、/: ::::::::::>;;;;;,,,,,,;;;;
|;;;;;;;;;;;! !!(1)!! ;;;;\: :( :r;;;;/::::マ, 、:::::ー!:.:::::::::... .... :ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;
ここで会ったが |;;;;;;;;;y !!(1) !ノ;;; |: : \ ':::::::::::゙l :::::::::::::: '';'. ::;;;;゙ヽ::/;;ヘ l
百年目ぇぇぇぇ! |;;;;∨ !!(1) V ノ: : :ヽ,. ,,,.. ゙l ::::::::::'...::.... ::::::: :(:::|::|ヽノ ゙
|::;;;;| !!(1) ∨ ', -―'´ ::::: :......::::::::::::::::::::::ゝ.:.:. ..;;;;;;:
|;::;∧ !!|| .| { :::::::::.. ..:: :::あ、ちょっと待て。おい、待て
∨`.∧ !!|| ノ', \ :::::::........フォックス、なに口膨らませてこっち
おェェ――ッ ∨ !: !!|| イ :', ヽ ::: :::::::::ンダぁぁぁあああぁぁぁあッ!!
おぇ――-ッ ゛一ノ::: : :: : : !!|| : : : : : :| :ヽ `, ::::: : : : : : ゙l /;;/
/:;:;:;:: : : : : :!!|| ::: : : :::;;| : \ ノ : : : : : : : :::::: ヽ__ノ^/
∧:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !!||;:;:;:;:;:;:;:;:;| : : : :::\ i ::::::.....: : : : : : : :: : : : : ::: : ::::::.:.:::.:
/:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!!||;:;:;:;:;:;:;:;∧ : : ::: :\ ', :::::::::. : :: : :::: ::::: :: :
- 36 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:37:12 ID:Gca9crR20
-===−ノ
,..::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::
/:::::/:::i:::::::;'::::::::::::l:::::l:::::l::::::
( :::)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( :::
( :::) ヾ(゚、゚トノシ ( :::
\| | | /
____ < >____
. /.::::/:::.:.:.:.:;'.:.:.:.:.:i.:::::::!:::::::!:::::i:::::::::.
. ,′.:.!.:.:i.:.:!.:i.:.:i::::::!::::::::i:::::::i::::::!:i:::!::::::.
ノi:::.:.:.i:::::i::::!::!:::ハ:::i|:i人|::::::ハ::::i::i:::!::::::
!::::::::i:::::i:::」⊥ニ、 ´ `ニ⊥」::」_|:::!:::::i あー無理、僕も吐くわッボェェッ!!
. i:::::::::i:::::!´ ..ニニ r 二.` i::i::::::
. /i:::::::::!::::i〃|・ ノ:::::::::::::: :! 。○ヾい:j:::ト デミさぁぁぁぁぁぁあぁああんんん!!
i:::::::::|:::::| `゙´:::::::::::::::::::::::: `゙゙ j::i::::::
i:::::::::i::::::! i ' ,':::l:::::
ノi::::j::::i::::∧ 、__ ∧::j::::::| ―― ドクロ鍋のトソン (ランキング外…28位) ―
. i::::!::::!::::!:::丶. |lニ .イ:::i::i::::::
. ノハ:i:::::!!!i::::ノ||`ト . ii ..イ::::ノV!!::ハ::
j ` ‐ ´ |: もらいゲロにより戦闘不能 [ リタイヤ ]
/({ }
. / ヽ ノ
.
- 37 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:39:07 ID:Gca9crR20
――――― で
川 ゚ -゚) < 私は能力者じゃないんで、あしからず
.
- 38 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:40:08 ID:Gca9crR20
(,,゚Д゚)
(´・_ゝ・`)
川 ゚ -゚)
爪'ー`)
ミ*゚ -゚彡
(;'A`)
ちょーん
∧_,,,,
(゚、゚トソン (ФωФ )
三三 三三三
とと ノ (つと )
(,,゚Д゚) 「… えーと」
(゚Д゚,,) 「…なにがあったんです?」
- 40 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:43:24 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「さっき会った
ゲロ吐いた
捕まえた っつーわけで…」
爪'ー`)+ 「主に…オレの手柄だねぇ?」
(´・_ゝ・`) 「お前、ゲロ吐いてただけだろ?」
爪'ー`) 「おじちゃんもげーげー吐いてたでしょう
クーちゃんに介護させてもらうなんて情けないとか思わな〜い?」
_,,
( ・_ゝ・ ) 「ああ?」
爪#'ー`) 「おう?」
ミ*゚ー゚彡
(´・_ゝ・`) 「君のおかげで二人捕まえられたよ!ありがとう!」
爪'ー`) 「あなたこそ協力してくれてありがとう!マジありがとう!」
そうして私たちは爽やかな笑顔を交わしつつお互いに褒め讃えた
だからフサミさんそんな怖い目でこっちをみないでください
ーというわけで、僕たちはいまフェリーの部屋を至急借り出し、ついさっき遭遇した二人を
ふん縛っている
そのついでに今すぐ来れる人たちを集めて、今に至るわけである
- 41 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:46:08 ID:Gca9crR20
- (;゚Д゚) 「えーっと…と、とりあえずにです」
(,,゚Д゚) 「…あなたはロマネスクさんですね?」
( ФωФ) 「ーああ、そうだ」
こうしているうちにギコさんがロマネスクに質問が始まった
…あの人、ロマネスクだったのか。とおりでどっかで見たことのある人だと思っていた
そうか、あの人は昔、ペニサスがテレビや写真でみせてもらったりしてくれた人だった
( ФωФ) 「吾輩は杉浦ロマネスク。ランキング『 1位 』の輪護謨魔王ロマネスクだ」
―― 「ペニサスの友達」…か
.
- 42 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:47:38 ID:Gca9crR20
- (,,゚Д゚) 「なるほど貴方が…あ、念の為に言っておきますけど…」
('A`) 「すこしでも暴れようとしたら即、オレの『マイナス世界』に押しこむからな」
ミ*゚ー゚彡 「2位の私もお忘れなく」
爪'ー`) 「将来は1位になるであろう、このオレフォックスもヨロシクね!」
(´・_ゝ・`) 「よし、ロマネスクがなんかしようとしたら全部フォックスに任した!!頼んだ!!ガンバれ将来の一位!!」
川 ゚ -゚) 「デミさんも頑張ってください」
( ФωФ) 「…今はコントの時間なのか?」
(゚Д゚;) 「ほらぁー!なんか突っ込まれてますよ!あんたたちはちょっと黙っててください!」
( ´・_ゝ・)爪'ー`) 「はーい」
というわけで、自分は隅っこで黙ることにしました。スキあらば逃げます
だって怖いんだもん
ロマネスクってペニサスの話とかテレビとかでたまに出てきたけど、ぶっちゃけ伝説級の人間やん
あの『自宅絶対しゅ…しゅ…』しゅ… しゅ
ヒッキーと対等に戦えた唯一の人間であり、ライバルだったんでしょ
火力だけならこの国中でもトップクラスとか言われてた人なんだし、ぶっちゃけこの場にいるだけで
おじちゃんもらいちゃいそうです
怖いからもう逃げます。船だから逃げ場無いだろうけど
- 43 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:49:08 ID:Gca9crR20
(゚、゚トソン 「あ、ちょい待って、お願いがあるんだけど」
(,,゚Д゚) 「ん…?あー…貴方は?」
(゚、゚トソン 「私はトソン、こいつにさらわれたの」
(;ФωФ)煤@「え??!! ちょっ!おまッ!!」
(゚、゚トソン 「だからウチだけでもいいからさっさと開放して安全なところに避難させてよ?」
(;゚Д゚) 「ええ? し…しかし…」
(゚、゚#トソン 「じゃあなに?!なんなの?!この状況見てよ!!隣にはランキング1位にして犯罪者がいるのよ?
こんなところにムカンケーな私までここに居させるつもり?!あとで訴えるわよ?!!」
(;゚Д゚) 「え、ええ〜…」
ミ*゚ー゚彡 「まぁまぁ、ギコさん彼女の言うことも一理あります
しかし、無関係ということも無いでしょうから一旦隔離させて見張りも付けたら
どうでしょう?
ミ゚ー゚*彡 「というわけでデミタスさんお願いしてもらえませんか?」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) チックショー
チックショー
- 44 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:50:09 ID:Gca9crR20
こういうわけで私は自由にうろつk…逃げる事ができなくなってしまった
しょうがないのでせめてということでドクオの「プラス」に避難させてもらうことにする
こ、これで巻き添えは食らうことはなくなったハズだ…そのはず…
(゚、゚トソン 「ほら、そこのおじさんさっさとこのロープ解いてよ」
(´・_ゝ・`) 「おじさんいうなし!私はこう見えても30だ!」
川 ゚ -゚) 「それはちょっと苦しい」
(´;_ゝ;`) 「うっせ!バーカ!!」
爪'ー`) 「立派なおっさんじゃねーか!ちなみにオレは20の将来有望ピチピチボーイです!」
(´・_ゝ・`) 「 だ ・ ま ・ れ ・ ク ・ ソ ・ ガ ・ キ」
爪'ー`) 「くたばれ、格下じじぃ」
ミ*゚ー゚彡 「それではドクオさんお願いします」
(;'A`) 「…はーい…」
(#)_ゝ・`) 「この私、デミタスはしっかりとトソンを見張ってます!」
爪'ー(#) 「この私、フォックスはこの場に残ってロマネスクを見張ってます!」
(;'A`) (この二人、なんで懲りないんだろう…)
- 45 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:53:08 ID:Gca9crR20
('A`) 「じゃいくぞー、えいッ」
ドクオがやや投げやりな掛け声とともに視界がぼやけ、ふっと奇妙な浮遊感が体に包まれた
真っ暗のような眩しいのような風景が繰り返し、気がつけば元の立っていた風景にいた
しかし、周りを見てもフサミさんやギコさん、クソガキも居ない
船は相変わらずちゃんと海の上に走っていてエンジン音と波の揺れが足から感じ取れる
典型的な「プラス」の世界である
(゚、゚トソン 「お?着いた?」
川 ゚ -゚) 「…あれ?」
(´・_ゝ・`) 「二人ともきたね、やっほー。早速売店行ってお菓子パクろーぜ!!」
気がつけば二人もやってきた
クーも来るとは聞いていなかったが、多分フサミさんあたりが気を効かせて
一緒に飛ばしてくれたのだろう。なんだって彼女、能力者じゃないんだから。昨日知った
- 46 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:55:08 ID:Gca9crR20
川 ゚ -゚) 「い、いきなり出番きたから戸惑ってるとかないからな」
(´・_ゝ・`) 「はいはい、わかったわかった。それより売店行って
たけのこの里ときのこの里食べ比べしようぜ」
川;゚ -゚) 「いや、そういうわけもいかないでしょ?!」
(゚、゚;トソン 「あんた大変そーね…」
(´・_ゝ・`) 「それにしても君も大変だったねぇ、ロマネスクに攫われたんだって?」
(゚、゚トソン 「あーそれ、うん」
(゚、゚トソン 「嘘だから」
川 ゚ -゚)
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「……へ?」
(゚、゚トソン 「だってさ、ロマネスクの能力、火力はあるけど細かいことできないからね
私がいたら思い切ったことできないでしょうし」
(゚、゚トソン 「今頃ロマネスク暴れてんじゃないかなー」
川;゚ -゚) 「…ッな!?」
- 47 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 22:57:08 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「まーまー、落ち着け。いくらランキング1位と言ってもこっちにはドクオがいるんだ
暴れようとしたら『マイナス』にぶち込むって…」
(゚、゚トソン 「できるの?」
(゚、゚トソン 「仮にも、『大魔王』と名付けられたロマネスクに?」
(;'A`) 「──────ッソがぁ!!
ミ;*゚Д゚彡 「ドクオさん!!」
( ФωФ) 「…ふん」
( ФωФ) 「吾輩の能力をきちんと理解していればロープで簀巻きなどという愚行はしなかったろうに…」
( ФωФ) 「…それに、そう簡単に『マイナス』から戻ってこれないと思ってたか?」
( ФωФ) 「甘いわ」
(;'A`) 「ちくしょう!!こんなの初めてだ!!『マイナス』から戻ってこれた奴なんて!!」
- 48 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:00:09 ID:Gca9crR20
―ここは「現実世界」の船内、先程までの風景だが、変わったところがある
… 「穴」
ロマネスクの背後に、輪ゴムが極限までに拡がれて作られた「穴」があった
( ФωФ) 「我が、能力」
マカンモン
( ФωФ) 『 リングリンクリング 【間関門】』
( ФωФ) 「悪いが、吾輩はここで捕まえられるつもりもないし、負けるつもりもない」
( ФωФ) 「ただ、貴様らはペニサスを倒そうとするのであれば…」
( ФωФ) 「ここで、潰してやろう」
(;'A`) 『――ップラマイゼロ!!!』
(;'A`) 『この場にいる能力者全員を『マイナス』し、プラス世界に『プラス』せよ!!
消えて 現れ
ーこうして、四人はこの場から『マイナス』、プラス世界に『プラス』た
- 50 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:02:08 ID:Gca9crR20
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)煤@「あ、置いてかれた!」
.
- 60 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:33:34 ID:Gca9crR20
もぐもぐ
(´・_ゝ・`) 「…ん? なんか騒がしくない?」
ぽりぽり
川 ゚ -゚) 「もしかしたらロマネスクと戦うためにこっちに来たのかも」
ポキポキ
(゚、゚トソン 「まっさかー!そんなことしてたらウチら死ぬしー!」
むしゃむしゃ
僕たちはいまバルコニーで売店からパクってきたきのこの里とたけのこの里を
食べ比べをしている。
- 61 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:35:08 ID:Gca9crR20
まず、きのこの山。質量からにすればたけのこの里よりも少なめだが
きのこの傘をもしたチョコのビスケットを差し込んだそのデザインは可愛らしく
見る目を楽しませてくれる。
当然のことながら茎の部分を手でもってチョコを口に含み、食する。
チョコの甘味の塊が口の中で蕩けながら転がる。うまい。
そして続いてビスケットも噛み砕くと、小麦粉とあとなんか?で作られたそれは
乾いた砂のようになり、口中でとろけていったチョコを吸いとってそのまま
舌の上にここちよいビスケットの味わいを残して口の奥に持って行ってくれる。
ああ、なんて機能美を感じるデザインなのだろう。
(´・_ゝ・`) 「きのこの山うめー」
- 62 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:36:15 ID:Gca9crR20
さぁお次はたけのこの里だ。その前にドリンクを飲んで後味を流す。
たけのこの里はきのこの山と違ってクッキーが主役になっているように私は思える。
そして、そのクッキーはキノコのビスケットとは違って口の中でたやすくホロホロと
崩れていく。甘みも十分だ。
しかし、こういう崩れやすいクッキーというのは口の中が乾いて不快な気持ちになってしまうのだが
そこにはこれ、たけのこの皮のようにコーディングされたチョコがそのクッキーの粉末を
しっかり捉えてくれている。
鼻から抜けるバターのような香りを楽しみながらも、口の中の乾きをあたえず
チョコでうるおいを保ちながらもまたしなやかにカカオの香りを与えてくれる。
なんという、絶妙なバランスなのだろう。
(´・_ゝ・`) 「たけのこの里うめー」
- 63 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:37:24 ID:Gca9crR20
さて、しっかり食べ比べてからの、熟考。
そして僕の感じたことを正直に述べるとするならば…。
(´・_ゝ・`) 「うーん…世間的にはたけのこの里のほうがうまいとされてるけど…」
(´・_ゝ・`) 「正直、僕はきのこの方がスキかなぁ」
川 ゚ -゚) 「えー?私はたけのこのほうが好きですよー。さくさくしてて美味しいし」
(゚、゚トソン 「でも、ちょっとわかるかも。キノコはなんか楽しいし」
(´・_ゝ・`) 「お、いいこと言った。そう、キノコは食料としての美味さよりも
おもちゃとしての楽しさがあるよね!」
川 ゚ -゚) 「そう言われてみると、チョコレートの房だけ噛み砕いて茎だけにしたりも…」
(´・_ゝ・`) 「あと、その茎がじみーに便利なんだよね、持ちやすい」
(゚、゚トソン 「美味さならタケノコの方だけどね。クッキー部分がさくさくしてて美味しいし」
(´・_ゝ・`) 「いやいや、確かに美味いのは美味いけど…」
川 ゚ -゚) 「いやいや…タケノコにもチョコが…」
(゚、゚トソン 「いやいや…」
- 64 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:40:08 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「……まぁ、アレだな」
川 ゚ -゚) ?
(゚、゚トソン ?
ここで私は一つコホン、と咳払いをする
(´・_ゝ・`) 「僕個人として言わせてもらうときのこの里のほうが好きだ」
(´・_ゝ・`) 「ーしかし、クー君はたけのこの里が好きだという…」
(´・_ゝ・`) 「だからといって、自分の好みを人に押し付けてはいけないと僕は思うんだ」
川 ゚ -゚) 「…」
(゚、゚トソン 「…」
二人は静かに黙って、僕の方を見つめながら、話を聞いてくれている。
(´・_ゝ・`) 「僕はきのこの山が好き、クー君はたけのこの里が好きだ」
(´・_ゝ・`) 「それを踏まえた上で、お互い個人の好みを押し付けず、罵倒もせず」
(´・_ゝ・`) 「ー…うむ」
(´-_ゝ-`) 「僕は、たけのこの里もすきだよ」
- 65 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:42:08 ID:Gca9crR20
ーただ僕はただ、そう言う。
説明になっていない、支離滅裂な言い回しだった。
これはとても説明するのが難しい。争うなとか、尊上し合えとか、そういうものではない。
僕はとにかく、きのこの里が好きだからといって、たけのこの里を敵意をもつ事自体が
おこがましいように、思えたのだ。
果たして、二人はわかってくれるのかどうかー…。
川 ゚ -゚) 「…」
川 ゚ -゚) 「私も、たけのこほどじゃないけど…きのこの里、好きですよ」
(´・_ゝ・`) 「!」
(゚、゚トソン 「私も。というか、もともとどっちも普通に好きなんだけどね」
(´・_ゝ・`) 「そうか…そうかそうか」
(´-_ゝ-`) 「そうー…だよ、な…」
僕はこの時、軽くまぶたを閉じた。そのとき目の中に熱いものが、しかし不快ではないものが
こもっていることを気づく。
そう、そうなんだ。「それも好きだから」それで…いいんだ…。
- 66 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:44:13 ID:Gca9crR20
(´・_ゝ・`) 「ーよし、ビール飲んじゃうか?!」
川;゚ -゚) 「いやいやいや!なんでそこにつながるんですか?!」
(´^_ゝ^`) 「いいや、飲むね!!僕は今最高にいい気分なのだ!
出利道ビールもってこい!!うえーい!!おビール様ー!!」
川 ゚ -゚) 「今は仕事中です。飲まないでください」
(゚、゚#トソン 「お前がもってこい!」
(´;_ゝ;`) 「なんだよお前らー!!んもー!!敬えよ!!年上を敬えよぉぉぉぉ!!」
(゚、゚#トソン 「ーったく…お菓子団欒でいい話始まったと思ったら…」
(゚、゚トソン
(゚、゚#トソン 「ちっがぁぁぁあああーーーーーーーううう!!」
川;゚ -゚)煤@「何事?!」
(;´・_ゝ・`)煤@「ご、ごめんなさい?!」
- 68 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:46:08 ID:Gca9crR20
(゚、゚#トソン 「なんでうちらほのぼのとお菓子団欒してんだよ!!」
(゚、゚#トソン 「第一おまえ、デミタスだろ!!!この間はよくもやってくれたな!!」
(´・_ゝ・`) 「この間ってさっきのゲロ騒動?」
川 ゚ -゚) 「ごめんなさい、思い出しゲロするのでやめてくれます?その話」
(゚、゚#トソン 「もっと前の!!1ヶ月くらい前のはなしじゃー!!」
(´・_ゝ・`) 「1ヶ月前?」
(´・_ゝ・`)
(´-_ゝ-`) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
\ | /
( w ) ピコーン
三
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「ああ!ダイオードさん?!コーヒーご馳走様でした!でもツケはもう少しまってて…」
(゚、゚#トソン 「 だ れ だ よ !!!」
- 69 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:48:07 ID:Gca9crR20
(゚、゚#トソン 「あれだよ!!!あんたがモララーっていう人と一緒にタッグバトルしてた!!」
(゚、゚#トソン 「あんたがマンションに火ぃ放って焼き殺されたんだよアタシぁ!!」
(´・_ゝ・`)
(´-_ゝ-`) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
\ | /
( w ) ピコーヌ
三
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「ああー、ミルナさん?あれ、こんなに可愛いかったっけ?」
川 ゚ -゚) 「デミさん、分かりやすいボケはやめてください」
(´・_ゝ・`) 「えー」
(゚、゚#トソン 「イライライライライライライライライライライライライライライライライラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
※ 参照 第二話
- 71 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:49:38 ID:Gca9crR20
その時
『どぉん』 と
あの光のショボンの時よりも遙かに巨大な衝撃、爆発音
おもわず命の危機を感じるほどの音があたりに鳴り響いた
(;´・_ゝ・`) 「?!」
川;゚ -゚) 「?!」
(゚、゚;トソン 「?!」
一段と普通の航海ではありえなくらいに船が傾く
僕の記憶が正しければあちら沈んでいってる方向は船尾である
一方坂の上の方になってるのは船首だ
つまり、船は今「立って」いる状態だ
『ごー』という大質量の水が暴れだし、大数量のものが転げ出す音が響く。
さっきまで僕達が談笑していたテーブルとイスそしてお菓子も坂となった廊下の向こうへ
滑り落ちていった
僕はすかさずバルコニーの階段のてすりをつかみ、ずり落ちないようにからだを支えた
そして、クー達の方に手を伸ばす
- 72 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:50:29 ID:Gca9crR20
(;´・_ゝ・`)つ 「…ッ 捕まれ!!」
川;゚ -゚) 「く…!」
(゚、゚;トソン 「だッ――――ッ あああぁぁぁぁぁ ぁ ぁ ぁ …」
あ、トソンくん滑り落ちてった!
川;゚ -゚) 「トソンさん!!いま行きます!!」
ついでにクーさんも滑っていった!
(´・_ゝ・`)つ
(´・_ゝ・`)つ 「………」
(´・_ゝ・`)つ)) ワキワキ
(;´・_ゝ・`)つ 「何があったというのだ!!」
- 73 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:51:21 ID:Gca9crR20
さらに2回…3回目の振動音が響く
これは、間違いなく戦闘の音だ
…しかし、なぜ?!
ズルズルズルズ
爪;'Д`) 「だッ──────ッ ぁ ぁぁ!!
爪;'Д`) 「あ、おっさん!!助かった――!!」
(´・_ゝ・`)つ
(´・_ゝ・`)彡 サッ
ずるずるずるずるーーーー
爪;゚Д゚) 「くそじじぃーーーーー!!!!」
クソガキも滑り落ちてった
(*´^_ゝ^`*) 「ざーまぁーみろぉぉぉおwwwwwウェッウェッ!! メシウマwwww」
(´・_ゝ・`) 「さて…」
- 74 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:53:19 ID:Gca9crR20
――船首
('A`) 「黒くて白い世界『プラマイゼロ』ッ!」
('A`) 『ロマネスクの頭上に存在する塵に質量を『プラス』せよ!」
―ドクオの能力は「あらゆる事象を増減する能力
これによって「世界」を増やしたり「人間」を減らしたりすることができる
今回はロマネスクの頭上に存在する微細な塵に質量を『増加【プラス】』
結果、巨大な岩石を生み出し、落とした
ーしかし
( ФωФ) 「 間関門 『リング リンク リング』ッ」
ロマネスクは右手を上に向け、そこからピンッと放たれたのは、なんの変哲もない輪ゴム
しかし、岩石は不自然に捻曲がり、輪ゴムの『穴』に『吸い込まれた
('A`) 「ちぃ!!」
( ФωФ) 「返そうか?」
続け様に左手から輪ゴムが放たれる
―問題は、その輪ゴムの威力ではない、その「輪」の向こうから―
最初にぶち込んだ、この船を傾けるほどのライターの火を増加した『爆風』が出てきた
- 75 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:54:23 ID:Gca9crR20
('A゚) 『マイナスッ!!!」
―爆風は消え
( ФωФ) 「ああ、いかん、間違えた…こっちだったな」
―次は岩石
(゚A゚) 『マイナスッ!!」
―消え
( Фω| 「なかなか頑張るな」
ロマネスクも消え
('A`) 「?!」
|Ф)つ (;'A゚)
背
やられ
た
ミ*゚Д゚彡 『星の王子さま【ストーンオーバー】ッ!!」
- 77 名前:◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:56:48 ID:Gca9crR20
瞬間、後ろに豪風を吹き荒らしながら巨大なものが上から下へ通り過ぎた
ふたたび船が大きく揺らき、続けざまに聞いた衝撃音で耳もバカになってきた
('A`;) 「ーッ…っとと!」
ミ*゚ー゚彡 「大丈夫ですかドクオさん?」
('A`;) 「お…おー。」
…ロマネスクごと船首は削りとられ、その向こうには…
惑星?があった
ミ*゚ー゚彡 「間一髪でしたね…やはり二人かがりで行ったほうがよさそうですね」
フサミさんはその、10m…いやそれ以上はありそうな、そこら辺の海水やら船の破片やらで構成された惑星の横に
地球の重力を無視して立ちながら余裕のあるしゃべりで話しかけてきた
ミ*゚ー゚彡 「…ロマネスクさんはあちらですね」
フサミさんの視線に合わせて、自分もそちらをむける。確かにロマネスクは船の、船舵室と呼ばれる
タワーらしき所の上に、満月を背後に掲げて立っていた。
その姿はまさに魔王所以の風格があった
- 78 名前:◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:57:40 ID:Gca9crR20
( ФωФ) 「…ふん」
( ФωФ) 『黒くて白い世界【プラマイゼロ】』
( ФωФ) 「この世界に存在するあらゆる事象を増減する能力」
('A`) 「…」
( ФωФ) 『星の王子さま【ストーンオーバー】』
( ФωФ) 「念動力で物質を集め、惑星のような有重力物質体を創りだす能力」
ミ*゚ー゚彡 「…」
( ФωФ) 「…ふん、どちらも吾輩の能力、『間関門【リングリンクリング】』の前n
爪#'ー`) 「後ろもらったぁぁぁぁぁああ!!!!うんこ狸がぁぁぁぁ、ギッャホー―――ウッ!!!」
('A`) 「あ」
ミ*゚ー゚彡 「あ」
(ФωФ ) 「えっ?」
.
- 79 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 23:58:47 ID:Gca9crR20
ブスューッ
(((ФωФ))) 「ぎゃぁぁぁあぁああっっぁああああ!!!プギョーッ!!!」
.
- 82 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:01:21 ID:aPqqzZx60
- …ロマネスクの後ろにいきなり飛び出してきたフォックスはそのまま持っていたナイフで斬りつけた
それは真っ当に命中してしまい、振り向いたロマネスクの右肩に突き立てられるという形となった
おまけにそのまま船舵室タワーから転げ落ちることとなった
('A`) 「えー」
ミ*゚ー゚彡 「ええー」
爪#'ー`) 「まだまだぁぁぁぁああああ!!!」
しかし、フォックスは落ちていくロマネスクに追って自ら飛び降りた
(;ФωФ) 「ぐ…まッ!『間関門【リングリンクリング】』!!」
爪'ー`) 「 高宇遠広有無 【 コンコン 】 」
落ちながらも輪ゴムを放ち、そこから溶岩を吐き出した
しかしそれよりも早く能力を発動したのはフォックスだった
ぼか
爪'ー`) 『オレの肉体よ!存在輪郭を暈せ!!」
ーフォックスは溶岩の中に身を沈めた、しかしその裏まで無傷で「通り抜けた」
溶岩はそのままうしろの船に覆いかぶり、はじけた。
自然の大熱によって鈍く赤熱に輝く溶岩を背景にフォックスは落ちてやってくる。
爪'ー`) 「んでもって『肉体よ、輪郭を取り戻せ!』
(;ФωФ) 「うぉ…!」
- 83 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:03:17 ID:aPqqzZx60
ーフォックスの能力 高宇遠広有雲 【 コンコン 】
それは一言で説明するには難しいが
「煙に巻かれたように『存在輪郭』がぼやけ、あらゆる物質の干渉をうけつけなくなる」
少々語弊は生ずるが要するに「幽霊になる能力」でありー
爪#'ー`)三つ#)ФωФ)・;"
そして、吾輩の能力の『天敵』ーッ
.
- 84 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:07:32 ID:aPqqzZx60
- .
フォックスは落ちながらロマネスクの顔面に右ストレート
頭蓋骨に歪が生じ、顎が曲がり、歯がぐらぐらになるほどの威力
(#)ФωФ) 「ぽ…ッ」
しまった…
そういえばコイツがいたんだ…!
それに…後ろから…あいつ、気配まで 「暈す」 できるように
フォックス 成長 ピンボケ 計算外 油断 あ
地面 近い 回避 いや マグマ
危ない マグマを 消す 消した。 次は やべ
あ
|l |l l |l | |i
|i l |i l| li |
∩
r'゙ ⌒つ
. ( ∧_,,,)∩´
) と(ФωФ;) そ
Σ ` (
⌒ヽ/V⌒v、/⌒ ビダァァァン!!
(#);ФωФ) 「ベキェへーーーーッ」
- 86 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:10:36 ID:aPqqzZx60
回避もままならず、受身も取れず20mあまりの高さから甲板へと体を叩きつけるはめになった
体中に尋常ではない衝撃が襲い、筋肉、骨、それどころが内蔵までに深刻なダメージをうけた
痛みはないが、全身が酔っ払ったように神経が行き渡らず奇妙な違和感ばかりが脳内にノックしていた
ー直後、内蔵のダメージが眼に見える形となり、口からゲボッと吐き出す事となった
正真正銘、「戦闘不能状態」である
(#);ФωФ) 「おふ…グ…」
爪#'ー`) 「ざまーみやがらせーーーー!!!うんこ狸ガァーッ!!ハイッこれで4戦1勝ち3分けでボクちゃん勝ち越しでぇぇす!!」
ふたたび能力発動し、地面と自分の足の存在輪郭を一瞬だけ暈すことで無事着地した
フォックスは勝利のピースを空高く誇らしげに突き上げた
いや、というかおま…
('A`) 「3分けって…あんた3回負けてるはずじゃ?オレの記録じゃ…」
爪'ー`) 「い〜〜〜え!!3分けなんです!3回戦って3回引き分けただけなんですぅ〜!僕が遠慮してあげたなんです〜OKッ?」
(;'A`) 「いや…ねぇ…?」
(;゚A゚) 「帽子をぬげッ!!」
爪'ー`) 「え、やだよコレオレのかt」
.
- 87 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:15:49 ID:aPqqzZx60
ふッとフォックスはかぶっていた帽子の中に、何故か風を感じた
まるで、帽子の内側が別の世界に通じたようなー…
爪'ー`) 「あ…」
爪;'ー`) 「 高宇遠広… 【 コンコ… 】
(#)ФωФ) 「…Lv2」
(#)ФωФ) 「間関門・開」
爪'ー`) 「ん」
爪iiiiii:i;i:。・.. 「びぎャッ」
(;゚A゚) 「お…ッ」
目を背けたくなる風景とはまさにそのことである
フォックスは被っていた帽子の内側から…溶岩が溢れ出した。
その量こそは少ない…が、金属をも融かすほどの代物が
頭上から直接浴びさせられたのだ
そして力なくそのまま倒れ、炎上してしまったフォックスは、そのままずり落ちていった。
そこで我に帰る
- 88 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:17:17 ID:aPqqzZx60
(;゚A゚) 「プラマイゼロォォォォ――ッ!!フォックスにダメージをマ…
(#)ФωФ) 「―閉」
(;゚A゚) 「がッ!!」
ー次は、自分の番だった
あいつはオレの靴の口の『輪』を閉じ、両足を失わされた
しまった、オレの能力『プラマイゼロ』は規模も大きく強力だがそのぶん
微妙な力加減が必要だ
(;゚A゚) 「がぁーーーーー!!」
しかし、両足を失うという大ダメージ
そこに足が消えた分だけ落ち、脛骨の先が全体重をのせて床に刺すという
神経が大幅に削られるような損傷をうけた。そしてそのまま血を吹きながら転がってしまう
いや、痛い。マジで痛い。熱い。うわマジ、おはは笑えてきた え うぇ くぁw
(;゚A゚) 「くぁwせdrftgyふじこ!!」
(#)ФωФ) 「ぐ…ふぅ…」
ロマネスクはガクガクと笑う足をなんとか立たせ、口から血と嘔吐物とその他なんか柔らかい物とか
垂らしながらも戦意は失っていないことを見て取れた
しかし、だからこそ
(;゚A゚) 「フサミさんうてぇぇぇぇーーーー!!!
ー後ろで待ち構えていたフサミさんに、「発射の合図」をだした
- 91 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:21:12 ID:aPqqzZx60
ミ*゚ー゚彡 「はぁッ!」
(#)ФωФ) 「ぉぉ…!!
『ストーンオーバー【星の王子さま】』 『奥義』
自分の念動力で超高速で物質を超圧縮し、ブラックホールを生み出し、放つ。
シュバルツシルト半径はわずか5mmという小規模なものだが、その中に入ったものは
周りも引きずり込まれ、圧縮される。
発射してからブラックホールはわずか5秒ほどで蒸発するが、威力は十ニ分。
それがロマネスクに着弾するまで…4秒
相手は重症。命中はたやすい
マイクロブラックホール
ミ*゚д゚彡 (『 M・B・H弾 シュバルツシルト半径5mm』…)
ミ*゚Д゚彡 (これを受けて、無事でいられた人はただ一人もいませんッ!!)
の、ハズだった
- 92 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:23:22 ID:aPqqzZx60
そのわずか4秒。
(#)Фω|
ロマネスクがポッケから輪ゴムをとりだし、潜ってこの場から逃げ出すには十分なほどの時間だった
ミ;*゚Д゚彡 「ーああ!」
反物質弾丸はロマネスクが居たところを通り過ぎ、そのうしろの船体に命中
万象一切を表する破壊音。歪曲音。圧縮音。たちまちと半径30mにあった鉄とその他で出来ていた船頭は
わずが20cmにもみたないほどの球体の鉄塊に潰し破壊された。
そこにロマネスクはいない…。
ちなみにフォックス君は鉄塊の中。
(;゚A゚) 「ー…外した!!」
ミ;*゚ー゚彡 「く…ドクオさん大丈夫ですか?!」
(;'A`) 「く…くぅ〜〜〜…!なん…とかッ!」
…しかし、落ち着くまでしばらくの間能力は使えない
いや、それよりも、ロマネスクは
(;'A`) 「ロマネスクは…どこへ行った…?!」
- 93 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:26:18 ID:aPqqzZx60
ミ;*゚ー゚彡 「…申し訳ありません…私の判断ミスです…」
('A`) 「いや、あいつの立ち直りの早さが異常なだけだ…さすがに魔王とよばれってった」
(;゚A゚) 「いててててててったあたったたたたたt!!!痛みが今更っだたtdたdっtだたたっt!!!」
ミ;*゚Д゚彡 「ドクオさぁぁーん!!落ち着いて呼吸してヒッヒッフー!」
(;A;) 「うぇぇぇぇん!!もうやだお!!おうち帰るぉお!!ママンンン!!パパンンン!!ツンンンーンッ!!うぇぇぇぇんんん!!」
ミ;*゚Д゚彡 「いたいのいたいのとんでけー」
(#)ФωФ) 「…Lv2 間関門:開」
( ФωФ) 「…ふぅ…」
- 94 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:30:39 ID:aPqqzZx60
吾輩の能力『間関門【リングリンクリング】』には
最大で三段階ある
Lv1 別々の輪を繋げ、一方的に送り込む能力
吾輩は世界中に特製の輪を置いてきた。溶岩の中、海の底、毒ガスの貯まる山間部。霧の森等…。
それをいくらでも代えのきき、応用のきく輪ゴムの輪と繋げて放出してきた
Lv2 離れたところにある輪を、別空間に繋げ、閉じる能力。
これによってフォックスの帽子の口という輪を繋げ、内側から溶岩を浴びさせてやったり
ドクオの靴の口の輪を閉じることで足だけ別空間に飛ばしたりすることができる。
さらにその「別空間」に置いておいた「自分の一部の体」を取り寄せ、間関門の開閉を
調節してやれば、自分の体の回復することもできる。
Lv3は、発動できる所まではできたが、まだ使えるレベルまでは行っていない
( ФωФ) 「しかし、今ので予備のパーツ全て使いきってしまったな…体ひとり分蓄えるのに5年かかったというのに」
( ФωФ) 「ーさて…」
( ФωФ) 「またせたな、デミタス」
(´・_ゝ・`) 「あ、回復おわった?」
- 95 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:32:11 ID:aPqqzZx60
…吾輩は能力を使って船内に置いてきた輪ゴムと繋げ、そこに逃げ込んだ
ところがそこにこの男、デミタスが居た
うわ、びっくりした!え、どこからきたの?みたいな顔でこっちを見ていた
その時の吾輩は全身万傷でもはや立っていることすらも奇跡に近い状態だった
だからこそここで新手の敵とカチ会うことは、避けるべきのことでありこの出会いは敗北と同意義であった
しかし、デミタスはこっちに攻撃することもなくむしろ血反吐吐いてるこの姿をみるなり
(;´・_ゝ・`) 「…飲みかけだけど水、飲みますか?」
(#);ФωФ) 「あ、いただきます」
と8割ほどなくなってる天然水のペットボトルを渡してきた。
今気づいたけどこれって間接キスじゃねぇか。うわぁ。なんかゲロ臭い!
さらに気づいたけどこの水、本当に8割ほど飲まれてやがる。すくないよ。
こッ小癪な…
(#ФωФ) 「あ…ありがとう、とだけは言ってやる…!」
(´・_ゝ・`) 「あ、やっべ、やっぱり怒っちゃった。ごめんそれで口を洗ってたのばれちゃった?」
∧_,,,,
⊂(#ФωФ) 「んなもん寄越すな!!」
/ ノ∪
し―-J |l| |
人人 ポッコ―ンッ!!
()三)コ
(´;_ゝ;`) 「いたーい!」
- 96 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:34:39 ID:aPqqzZx60
二人は傾いた床の上に器用に立ちながら
やや砕けてしまった緊張感ではあるが、お互いに最後の一線の警戒だけはとかなかった。
( ФωФ) 「…なぜ、お前は吾輩に手を出さなかった?」
(´・_ゝ・`) 「ああ、お話しようとおもってね。まさか全回復するとはおもわなかったけど」
(;ФωФ) 「そうだ、トソンはどうしてる?!」
(´・_ゝ・`) 「ああ、下の…ああ、この場合船尾か。とにかく下の方の部屋でクーと一緒にいるよ」
(´・_ゝ・`) 「まぁ、ドクオさえ生きていればここでいくら死んでも大丈夫だろうけどな」
(ФωФ;)
(;´・_ゝ・`) 「え?なに?今の間なに?ドクオやっちゃったの?え、マジ?やだよきづれ堂行けないとか!」
一応殺しては居ない…とだけ伝える。
そうか、トソンは無事か。よかったよかった。あとで愚痴こぼされずに済んだ。
…もっともこの船をここまで傾けてるから…うん、やっぱりトソンからの折檻は免れない気もする
ぐぬぅぅぅ…いやだなぁ…
ググン
(;´・_ゝ・`) 「おおっと!」
( ФωФ) 「おおう」
- 97 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:36:52 ID:aPqqzZx60
船が再び傾度をきつくしながら揺れた。
もう沈むのも時間の問題だろうなぁ と思った。
だからなのか、デミタスはこう言ってくるのも無理は無いだろう。
(´・_ゝ・`) 「こりゃ、時間もなさそうだ、ぶっちゃけ君とふたりだけで話したかったからちゃっちゃと済ませよう」
( ФωФ) 「ああ、わかってる」
( ФωФ) 「ペニサスについて、だな」
(´・_ゝ・`) 「…ああ」
( ФωФ) 「…」
(´・_ゝ・`)
僕の目の前に立っているのは「ペニサスの一番中の良かったという『男性』ロマネスク
( ФωФ)
吾輩の目の前に立っているのは「ペニサスと同居していたという『男性』デミタス
- 98 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:37:20 ID:aPqqzZx60
( ´・_ゝ・) (ФωФ )
( ´・_ゝ・) 「「 ペ ニ サ ス は 」」 (ФωФ )
.
- 99 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:38:05 ID:aPqqzZx60
. ┃┃ __
r' ̄´ ` ┃┃ 三三≧、、
l....ヽ..... ┃┃ 彡'三三ミ≧、
l``‐-、./: ┃┃ r''^`ミミヾミ'、_'、
_人_ l::: .┃┃ ヾミ'、メミ、_ヽ、
_/ ``‐-::::: ┃┃ l|l|l{{トミヾミゝ、__,
``‐-、___.... ┃┃ ;ゝ:ィ'tiテ!lトトミソ}} ヽ``ヽ
|i|::::::::::::,:: ┃┃ l:l:{:`~尢',l|l|巛 \ '、
`.l ┃┃ ':,:.:.ハミリ!ト、ミヽ、 ヽ
,-‐‐/\ 'wェ.. ┃┃ _ー_',:./ハ}}l{ ヾミ'、
,-‐'´ /、 \ ┃┃ ニニ,´ィi{l{lト't'、 `',リ
く´ l l ∨.. ┃┃ Wjリツ}}リト、',ミヽ ゝ
,-‐'´``‐-、_ l l\_l...... ┃┃ 'fシ'、//{{!ヾミミ',
/ / l ``l:: ┃┃ j入::ヾリゞ,ノリヾjj
人 / ヽ::l::::l.... ┃┃ )〈:.:ヽ:/o、fツ'ー'- 、
l `‐-、 V l、 i ┃┃ ヾ:.ヽ:::::{il、::::::::::::ヽ ,. -‐、
l ヽヽヽ ヽ ``‐、 ``‐ ┃┃ ::、.:}:..:'、::jリoヽ::::r‐、:ゝ-、 -‐ '´ /
/ :::::ヽ:: ll l `> __ ┃┃ |:.:.:.ヽ::::::くr‐'、フヾ_フ \ 、_, '´´
l::::::.. 冫:::::::...::::::::ヽ:::::,-‐'´ ̄::: ┃┃ |:|:.:.:.:.:ヽ::{ニt‐'ヾ" \ _,, 〉/ト,
/``‐-、ヽ:::::::::::::::/ ヽl //::::,- .┃┃ |:|:.:.:.:.:.:ヽ'、,_'、,_,ヽ _ノ:.l::|
l:::... 、ヽ:: :::,-‐‐-、//:::::::::::::: .┃┃ |:.:.:.:.:.:.:.ヽ`ー-、- ‐- '´:.:./:::||
冫`` \`ヽく、_ / ̄フ´> ┃┃ |6ヽrヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:::「`ヾ:、:.:.:.:/:::::l!
/,-‐'´.::::::::...:::...l_....,-‐'´ ̄"... ┃┃ |ヾソt9ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:}、|::::::`:―:'::::::::l||
レ ,-‐'//フ:::::.. ̄ ┃┃| :.:.ヽ/:}:〉:.:.:.:.:.:.:./::ヽ::::::::::::::::::::::::ト、、
l..:::::::::::::..: l::::::l , ┃┃ :.:.:.:.ヽj/:.:.:.:.:.:.:./:::::::: ト、:::::::::::::::::::::l:!ヽ
Y :::::l , l:::/ / / ┃┃ .:.:.:.:.:.リ:.:.:.:.:.:.:./i::::::/l:::'、:::::::::::::::::::::l:::ヽ
r' ̄´ ` ┃┃ :.:.:.:.:.:l|:.:.:.:.:/:/!:: /|::':::::`:::::::::::::::::::::ヾ::ヽ
「「 オ レ の も の だ 」」
- 100 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:38:32 ID:aPqqzZx60
続く
- 106 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:49:43 ID:aPqqzZx60
おまけ
- 107 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:50:00 ID:aPqqzZx60
カッポォォォーンンン…
| | | | || || | | | :| |
| | | | |[]' |[]' | | − 〈ニ| |
| | | | || || | | / | :| |
| | | | || || | | / .`ー| |
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| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| |
|._.|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ニニ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: 三三 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|._.|
/ ∧∧___⊂( ゚"_ゞ゚)つ___(・ε・ )_______ /|
⊂^⌒つ゚Д゚)つ'〜''〜〜〜( )〜〜'〜'〜〜〜'''〜〜'〜〜〜〜〜/ /
/ // 、ili,l.。 ) ) 〜〜 ( ) 〜〜 ( ) 〜〜 / /
/ // 〜〜( ) 〜〜 ( ) 〜〜〜 / /
/ // ( ) 〜 ( ) 〜〜 / /u
/ // 〜〜〜〜 〜〜 〜( )〜〜 〜〜 / /
_// 〜〜 / /ij
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
[]| ̄|'lj | ̄| ̄| u'| ̄| ̄| ̄| ̄|!j' | ̄| ̄| ̄| ̄|U''| ̄| ̄| ̄| ̄|[]||
[]| | | | | | | | | | | | | | | | | | | |[]||
- 108 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:51:04 ID:aPqqzZx60
( ゚"_ゞ゚) 「いい湯だ」
( ・3・) 「そうっすね」
( ゚"_ゞ゚)
( ・3・)
( ゚"_ゞ゚) 「…あの湯のでてるあれ、ギコさんに似てるな」
( ・3・) 「そっすか?」
( ゚"_ゞ゚)
( ・3・)
( ゚"_ゞ゚)
( ・3・)
( ゚"_ゞ゚)
( ・3・)
- 109 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:52:47 ID:aPqqzZx60
( =3=) …。
( ゚"_ゞ゚)
( =3=) …うとうと
( ゚"_ゞ゚)
( =3=) うとうと
( ゚"_ゞ゚)
((( ゚"_ゞ゚)
( =3=) うとうと
( ゚"_ゞ゚) ぶくぶく
( =3=) うとう…
( //3//) あン…
- 110 名前: ◆OynLTaqGgo[sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:53:18 ID:aPqqzZx60
| | | | || || | | | :| |
| | | | |[]' |[]' | | − 〈ニ| |
| | | | || || | | / | :| |
| | | | || || | | / .`ー| |
| |;:;:;:;|_|_____||_____||_____|_|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| |
| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;どこ触っとるんすか;:;:;:;:;:;:;:| |
:ファファファ: ; 三 :;:;:;: 変態ーーーー!!:;|._.|
早く剥けたほうがいいぞ?⊂( ゚"_ゞ゚)つ三_ ノ(・ε・#)へ三____ /|
⊂^⌒つ゚Д゚)つ'〜''〜 〜( )三〜'〜' ( )三'〜〜〜〜〜/ /
/ // 、ili,l.。 ) ) 〜〜 ● 〜〜 ● 〜〜 / /
/ // 〜〜( )バシャバシャッ 〜〜 バシャバシャッ / /
/ // ( ) 〜 ( ) 〜〜 / /u
/ // 〜〜〜〜 〜〜 〜( )〜〜 〜〜 / /
_// 〜〜 / /ij
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[]| ̄|'lj | ̄| ̄| u'| ̄| ̄| ̄| ̄|!j' | ̄| ̄| ̄| ̄|U''| ̄| ̄| ̄| ̄|[]||
[]| | | | | | | | | | | | | | | | | | | |[]||
完