- 136 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:02:38 ID:ag4IqrRQ0
_..,.,.,.、、、,.,.,_
,.:.´:.:.:.:,:.:.:.:.:.ヾ:.:\
,:´:.:,:.:.::;:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:;.:.:.丶
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ ドクロ鍋のトソンでーっす
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
i::::::::ゝ人:__:ヽ:、リノ人_トソン: :ハ 趣味は人間観察!
|,: :、.不.tッ、` ゛7ヒヂンl : :l: : ヘ 特に私の洗脳電波でゾンビになった奴の挙動とか面白!(はぁと)
ヘ ヽ ̄ , | : :|: : ::∧ この間すっぽんぽんになって可愛いおぞうさんから
|: :ヘ. ` _, .! : :!!! :: :: リ 火ぃ吹いた奴が個人的にツボったわー☆
ii!!iリ` 、 `  ̄´ /リii::ノ!!!iii!!iiヘ、
, ―ハ. >ー_,,-‐ || \
/ / ,_ヘ‐''"_.//´ || \ デミのおっさんは私と同じ死に方で苦しめ。
/ , ソ'/ 〉、,.ヘ,_i / ヘノ \
_r 7 /://'"i!' /i ! ヘ ‐-: :___ \
r''i /:// // ./ l!、 > _:::::::__ >
r' /´// /´ /l l!゛ヽ_,<  ̄`ー、へ イ\
/ /´: :;イ f'_, ‐/' ! l!ヽ、`ヽ _,, -=ニト-、 ヽ、
_/- /, : ::/i .l'. / .l l!、 { ̄ }、┐〈.´⌒ヽ、 ヽ
, '´''≦//: : /! ! l (、\! `、ヽ i  ̄` .}i}`i i l! \
i //: : :イ::`l! l i \ヽ `>〉 ̄ `.〈. ノ l! ! i:::::::::::::::::::::::::: : 〉
l ./ |:: : : :!:::::|! l!. ヘ、 ><_. Y、` f´/ / , , __/::::::::: : :__/ _
> ', |:: : : :!:::::|、 ./ `ー 、_  ̄ ̄ ̄`ーイ / //ィ__ >´  ̄
/ ./ 7 ̄ ´::::::!、`' `  ̄\ ―-`( |- ´ ' ,ヘ、
/ / .∧ ::::/´ヽ _,! <::::::\ ` ' .ヽ
/ ./ /::::!、 ::::〉ヽ 〉、_ ,, <> イ`ュ::::::\__ ∧:.、
ヽ .i | i!l ヽ !, !<>、> ェ‐ チ___ー-ヽ、ミ \ ∧:::. > 、
∨,' | i! 〉´//_{-ヽ、_ 二ニ=―--ヽ、 ヽ、ヽ、. \、 ヘ、 > 、
`i | `.///t' 7 ̄〃 } ´ /,)ヽ ヽ、ヽ、| \ ヘ ヽ \
/ .l! / / ,./、/ リ !'',, / 〈, ´ .∧ ヽ ヽ、ヽ:::::::ヽ ヽ ヽ \
- 138 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:02:56 ID:ag4IqrRQ0
_..,.,.,.、、、,.,.,_ _,
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,':.:.:.:,!:.:.!i:.:.:.:.:.:,','!:.:.:.:.|!:.:',:.:.i:.:',:.',
!:.:.l:.i:.:.il:.:.:.:.///|:.:.:./ l:.:i!:.:.!i:.:.i.:!
l.:.:!:.l:.:.|レ'/i/i/:|// |:.l!:./!:.:liノ
|;;;:i;;|:.:.>≧trミイ'i/ i/メノソノ
|;::(`|:.:ヾ辻.j ヽ イj夕゙ソ:.:|
|;;::ゞ|:.:.i|´ ̄  ゙̄/:.:.i! クーです。
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i;;;;;;;;;;;;;i!;;;;;;;;;;i;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;';,::::::l;:;:;:;:;:;i;:::l;;;;;; く;;;;;l:!;;;;;;;'、_
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- 139 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:03:36 ID:ag4IqrRQ0
[][] __
,⊆⊇、⊂⊃ ノ_ |___ n _n__ ___n__ _n__ ,⊆ 乙 ___ ,⊆ 乙 ___
フ 广 ,⊆⊇ く へ」 |`フ∠ l |└i七 ⊇ ⊆└i七┐`7⊂ └ーtノ`7⊂ └ーtノ
 ̄ `⌒'┘ く/└'⌒'┘ LK⊆T (⊆广 (r匕r'_) `‐┘ 广ー┐`‐┘ 广ー┐
n n__  ̄ ̄  ̄ ̄ / l l l ‖│ l | l_⊥-┼| l トy-、 l |
//__n | r‐┘ ┌┐ ┌┐「|_ /, | | | || | l l∠-‐ニ!lTl| l |/,=、ヽ l
└'⌒┘佝コ ┌-' ’─┐ ノ ├, 、┘ []] /│ l | | |レ|,ィ彡tテl⌒リ!l ! l | {ニ、} } l
|`ニ´| Γ|_、└┐┌-┐l _n__ ∠ノ| |「ロロ」 r‐─┐___ n ,⊆'、 r‐─┐__n_ | l | |`>ト<、 {/{爪__ノ_ノ 川 | i | / /l l
| |三 | | r‐┘ ノ ノ | | Zn幺 | | 、フ<、 _、`ア/ ア∠ _」 己└っ | `ア/ `て 「 │ l lVヘiY代ミ、 ´ ̄ i l l l l | ト-イl l l
ノ/ リ 佝コ< / ノ 」 (⊆′ レ//^ゝ> つノ ヽつ └(ヌノ(⊆广 └‐' ヽつ r'丿 ヽト、∧ lヽゞーソ, ! l | l i l l リ l l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽ、 ヽリハ´ k、‐ _ ____,l l | l l l l /_l⊥
| ,ハl ハ 、rく_ン‐宀ィ| l l l i レ'´
第八話 始まるよ〜〜〜〜〜ッ!! > ///l l ヽ、 \{ ノ/ l | l l | ,.ニ‐
│ / ' / ! i i l\ `三'´ ,l l l l / / ,
____________/ / // / l l l l>、__. ィ/ l ! l,/'´ /-‐
//// i i l /レ了´/l l l/ ∠ - ‐
///, '/ / l l l 厂l/ / // /´ __
//// /, '/ // l// / /' / -‐  ̄
// ∠ -‐ 7, // // /'´ / / / -‐
//, く _// // /// / / ∠−  ̄
ヾ川 ゚ -゚)ノシ <ハジマルヨー ,/// /\,/// // //′ //ニニン
|| /// / __/ j/ // // // /
- 140 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:05:07 ID:ag4IqrRQ0
(゚、゚トソン 「ふぅ」
川 ゚ -゚) 「はいトソンさん、おつかれでした」
(゚、゚;トソン 「あ、どーも。てゆーかクーさん、先に通常モードにもどらないでよ!
あんたのセリフ、1行ところが5文字すらも満たしてないじゃん!」
川 ^ -^) 「ゴー↓ メェー→ ン(溜める) ネェ―--- ェェェ __,ノ ↑」 (いい声)
ギチギチギチギチ
川;゚ -゚>o(゚、゚#トソン 「あーたちょっとデミのおっさんに毒されてるんじゃないかしら…?!」
「ごめんあさい ごめんあさい」
(゚、゚トソン 「さて、本題です」
川 ゚ -゚) 「ええ、本題です」
- 141 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:06:23 ID:ag4IqrRQ0
(゚、゚トソン 「今、船はおおきく傾き、浸水もハンパないくらいに増して来ました」
川 ゚ -゚) 「沈むのも時間の問題ですね」
(゚、゚トソン 「そして、私たちはダーって滑ってバーンってなって気がついたらこんな部屋に」
川 ゚ -゚) 「しかも扉、上のほうになんか落ちたみたいで、出れない」
(゚、゚トソン 「ちなみに私たちは今テーブルの上にいます」
川 ゚ -゚) 「つまりこうですね」
/ 。□。トンッ
↓傾いたときに落ちてきたと思われる何か
□
┌───━━───────┐
│ ↑ドア |
│ |
│ 川 ゚ -゚)(゚、゚トソン │
| 【テーブル】 |
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘他に出口無し
(゚、゚#トソン 「ちくしょうめ!これをどうやってクリアしろってんだよ!!」
- 142 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:07:07 ID:ag4IqrRQ0
川 ゚ -゚) 「落ち着いてくださいトソンさん、ちなみに水は時間を追うたびに浸水してきます」
川 ゚ -゚) 「この増え具合をみるからに…テーブルが沈むまであと5分。部屋いっぱいになるまであと30分」
川 ゚ -゚) 「もっとも船がこのままのペースで沈めばの話ですが」
(゚、゚#トソン 「絶望的じゃねぇっか!!」
(゚、゚#トソン 「前は焼死エンドだったのに今度は溺死エンドかよ!!」
(゚、゚#トソン 「それからクーさんもなんでそんな淡々してんだよ!!」
(゚、゚#トソン 「つーか開幕で無駄に3レスも消費してるじゃ場合じゃねぇ!!」
(( (゚゚皿゚゚##トソン )) 「こんなゲーム考えた奴出てこいぃらぁぁぁぁッああ!!」
川 ゚ -゚) 「すごい…1レス以内で五回もつっこみかました…!」
- 143 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:08:12 ID:ag4IqrRQ0
(゚、゚;トソン 「はぁ…はぁ…」
川 ゚ -゚) 「落ち着きましたか?状況は絶望的ですがきっとデミさんが助けに来てくれますよ」
(゚、゚トソン 「えー?アパートに火ィつけていったあのおっさんがー?」
川 ゚ -゚) 「助けにきます。きっと」
(゚、゚;トソン
川 ゚ -゚)+
(゚、゚トソン
ε=(-、-;トソン
(゚、゚トソン 「まぁ…うちのロマのボーイも助けにくるだろうから…それまでの辛抱だね」
川 ゚ー゚) 「…」
その頃 デミタスとロマネスクは。
- 144 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:10:10 ID:ag4IqrRQ0
. ┃┃ __
r' ̄´ ` ┃┃ 三三≧、、
l....ヽ..... ┃┃ 彡'三三ミ≧、
l``‐-、./: ┃┃ r''^`ミミヾミ'、_'、
_人_ l::: .┃┃ ヾミ'、メミ、_ヽ、
_/ ``‐-::::: ┃┃ l|l|l{{トミヾミゝ、__,
``‐-、___.... ┃┃ ;ゝ:ィ'tiテ!lトトミソ}} ヽ``ヽ
|i|::::::::::::,:: ┃┃ l:l:{:`~尢',l|l|巛 \ '、
`.l ┃┃ ':,:.:.ハミリ!ト、ミヽ、 ヽ
,-‐‐/\ 'wェ.. ┃┃ _ー_',:./ハ}}l{ ヾミ'、
,-‐'´ /、 \ ┃┃ ニニ,´ィi{l{lト't'、 `',リ
く´ l l ∨.. ┃┃ Wjリツ}}リト、',ミヽ ゝ
,-‐'´``‐-、_ l l\_l...... ┃┃ 'fシ'、//{{!ヾミミ',
/ / l ``l:: ┃┃ j入::ヾリゞ,ノリヾjj
人 / ヽ::l::::l.... ┃┃ )〈:.:ヽ:/o、fツ'ー'- 、
l `‐-、 V l、 i ┃┃ ヾ:.ヽ:::::{il、::::::::::::ヽ ,. -‐、
l ヽヽヽ ヽ ``‐、 ``‐ ┃┃ ::、.:}:..:'、::jリoヽ::::r‐、:ゝ-、 -‐ '´ /
/ :::::ヽ:: ll l `> __ ┃┃ |:.:.:.ヽ::::::くr‐'、フヾ_フ \ 、_, '´´
l::::::.. 冫:::::::...::::::::ヽ:::::,-‐'´ ̄::: ┃┃ |:|:.:.:.:.:ヽ::{ニt‐'ヾ" \ _,, 〉/ト,
/``‐-、ヽ:::::::::::::::/ ヽl //::::,- .┃┃ |:|:.:.:.:.:.:ヽ'、,_'、,_,ヽ _ノ:.l::|
ト、._人,.ヘ.__人_,._人,.ヘ.__人_,._人,.ヘ.__人_,._人,.ヘ.__人_,.イ_,.ィ
j`‐' (
´) >
く ペニサスはオレの物だ!! ニ=-
) (
⌒)-、 ,. 、 〈
′ ヽ/⌒'^´ヽ'⌒ヽヽ/⌒'^´ヽ'⌒ヽヽ/⌒'^´ヽ'⌒ヽ「
別の女性のことを言っていた。
- 145 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:13:07 ID:ag4IqrRQ0
(;'A`)「ふー…。オレの足を『プラス…と」
ここはもはや船首とは言えないくらいに姿形を変えた戦場。
両足を失い、激痛でヘビのように悶え苦しんでいたドクオは大分落ち着きを取り戻し
ようやく自分の能力を要して回復する所までにきた。
(;'A`) 「ウー…気分わるぃ…血も足りないのか。血も『プラス』あと元気も『プラス』」
('A`)+ 「よし!完全回復!靴下は消えた!無いものはプラスできねぇ!しょうがねぇ!」
ミ*゚ー゚彡 「元気になってよかったです!さぁロマネスクを追いに行きましょう!」
('A`) 「っえ?ちょっとまって。もうやだよ。あいつやっぱり強いよ。
2位のフサミさんとオレ、あとおまけにフォックスも一緒にやったのに倒せなかったし」
と僕は自分でも情け無いと思うような事を口から愚痴のように漏らす。
フォックス…どうしようか?あのひと呼んだの対ロマネスクのつもりだったし、実際勝ってた。
しかし彼は今やもうロマネスクによって頭ごと脳漿を飛ばされ、フサミの超引力弾丸の餌食となった。
彼はなんかいもプラスと現実に出ては入ってやったので「バッグアップ」はあるんだけど…。
現実からプラスにプラスから現実に、怪我や死などをマイナスして飛ばす分はいいけど
体まるごと、となるとかなり時間が食う。
先程もいったようにオレの能力は神業ではない。「無い物」から創りだすことも減らすこともできない。
ゼロはゼロなのだし、そしてそのゼロにかぎりなく近いものから記憶も含めた人間にプラスするとなると
もう難しい話になってくる。
- 146 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:15:07 ID:ag4IqrRQ0
そこで、割りこむようにフサミさんが話しかけてくる
ミ*゚ー゚彡 「それでは…フォックスさんには酷ですけどしばらくほおっておきましょう。ロマネスクの動向が気になります」
ミ*゚ー゚彡 「そして先ほどロマネスクとの戦闘で秘策を思いついました!」
フサミがその言葉を言い終わった時に、この船を沈める決定的な爆発音が響いた。
ーそして、船がさらに傾きーとうとう「直立」の形に至った。
(;゚A゚) 「うぉぉ!!ママァァァー!!」
ミ;*゚ー゚彡 「おちついて!これは…」
ミ*゚ー゚彡 「船が…沈む!」
ゴーーーッという色々な音が、浸水する音、波立てる音、軋む音、沈む音。
あらゆる音を一つにまとめたような音が鳴り響く。
それは命の危機を知らせるアラームのようでもあり
そのアラームは当然のごとくオレの脳にけたましくノックしていた。
- 147 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:15:59 ID:ag4IqrRQ0
(;゚A゚) 「他のはいくらでもプラスできるが…オレは一つしかねぇんだよ!!『浮力』を『プラ
ズズン
('A`) ッシギュプ』!」 ガリップッシュ
(;A;)。・、; 「いたかんだおー!!パパァァァー!!」(舌噛んだー!パパァァァー!!)
ミ;*゚ー゚彡 「ドックンファイト!!フレーフレードックン!!」
ドドドンッ
ミ;*゚ー゚彡 「ー…!!」
もはや、おおきな振動というレベルではない。これはもう崩壊である。
直立した船は、中間部分が巨大な爆発によって削り取られ、上部は重力に身を委ねながら
倒れ落ちて行った。
(;A;) 「ママーッ!!」
ミ*゚ー゚彡 「星の王子さま【ストーンオーバー】!」
私は即座に念動力を使い、立っていた部分を捻りとって浮かばせる。
一畳分もない鉄床の上に二人は飛び移り、崩れ落ちる船体からかわしながら飛ぶ。
しかし、眼前により巨大な瓦礫が落ち塞がる
(;A;) 「パパーッ!!」
ミ*゚Д゚彡 「お失礼!!」
『星の王子さま【ストーンオーバー】』によってその巨大な瓦礫すらも念重力圧縮によって押しつぶされ
そこに空いた空間に通り抜けるようにかわす
その先にはガレキらしきものは一切見えず、星宙がただ広がるだけであった
ミ*゚ー゚彡 「ふぅ!」
(;A;) 「もうやだお…家に帰りたいお…」
('A`) 「あ、助かった?」
('∀`) 「やったー!!」
ミ*;゚ー゚彡
- 149 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:18:08 ID:ag4IqrRQ0
後ろを見れば命がたすかって嬉々乱舞しているドクオと
その向こうに上部が海に落ち沈み巨大な水津波と大部分が失った船だったものがあった。
断面部には溶岩やら雪やら、大水やら火炎やら、木材やら鉄材やら飛び散っていたが
いずれも雲のような煙によって覆われていてその中心部にはよく見えなかった。
予感はしていた、ロマネスクさんがあんな大技を放つということを
そして、その技を放させるような人間。
…そんなの、たった一人しか居ない。
あの日の夜、ホテルの喫茶店で私はデミタスと二人で話しをした。
ちょっと強引だったとはいえ、デミタスは色々な事を話してくれた。
ペニサスのこと。筆府大通り大事件。プラスランキング参戦の動機。
ロマネスクに思うこと、言いたいこと。ミルナとの出会い。クーとの出会い。
そしてー…
ミ*゚ー゚彡 「ー…」
ミ*゚ー゚彡 「デミタスさん、貴方はー…」
- 150 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:20:07 ID:ag4IqrRQ0
少しだけ 時間を遡る
(#ФωФ) 『間関門【リングリンクリング】全門開放!!』
あまりに強力すぎて自ら封印していた必殺技。
かつての我がライバルヒッキーとの勝負しか使わなかった技。
しかし、この技の封印を解いた。
その理由は、蹂躙。
圧倒的、封殺。瞬殺。必勝!!!
それ程に、オレはこの男から絶対的な勝利をもぎり取りたがった。
(#ФωФ) 「くたばれ!!!」
攻撃の方法は単純なものだ。輪ゴムの入ったケースを投げつける。ただそれだけ。
ケースの中にはいった輪ゴムはうん千個以上。
それを世界中に撒いた特製の輪うん千個以上。
全て同時に連結し、同時にぶっ放す!!!
- 151 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:20:45 ID:ag4IqrRQ0
海水 白霧 太陽光 流砂 溶岩 泥水 毒霧 雪崩 騒音
さらに、レベル2によって空間から様々なものを取り寄せる。
落雷 土砂崩れ 木材 うんこ 鉄屑 爆風 弾丸 火薬 ミサイル トソンが買っていった故郷へのお土産
全て――――ッ
ぶちッ 込むッッ!!!
(#ФωФ) 「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉぉぉおららぁぁぁああっぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁ!!」
『輪護謨魔王ロマネスク』 プラスランキング 1位
- 152 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:22:18 ID:ag4IqrRQ0
彼がここまでに上り詰めたのにはいくつかの理由がある。
まず、戦闘のセンス。刹奈の判断が明暗をわけるこの世界ではロマネスクは常に一手先んじていた。
18才のときからプラスランキングに挑み続け、「間関門」で瞬間移動を繰り返しながらナイフや棒などで攻撃を繰り返す
ヒットアンドアウェイ形式を採用した戦いをしていた。
そして、ランキング5位まで上り詰めたがそこから上のプレイヤー達にはどうしても追いぬく事もできなかった。
ちょうどその時にヒッキーと出会い、馬鹿正直にまっすぐがむしゃらに攻め続けるその姿勢から
ロマネスクは何らがを見出した。
「間関門」に攻撃性を加えることはできるのだろうか?と
(#ФωФ) 「ららららぁぁぁぁぁぁあああっっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
以降、ロマネスクとヒッキーは暇を見つけてはプラスランキングの順位を賭けて勝負を繰り返していた。
ヒッキーの能力がさらに鋭く研ぎ澄まされるのと同時に、ロマネスクもまた強くなっていた。
しかし、ヒッキーとの戦績ではこちらのようになっている。
43戦40勝2敗1分
―30回までは苦戦しつつも勝てた。
40回過ぎたところで勝負の決着が長引くようになり、一週間ぶっどおしてやりあったこともあった。
そして、40戦目にして引き分け、それ以来は2回も負けた。
この2敗は偶然でもなんでもなく、本当の意味で「負けた」のだ。
「ぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁあああああぁぁぁぁああぁあ!!」
- 153 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:23:07 ID:ag4IqrRQ0
― 4年前
(#ФωФ) 「…ぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁあああああぁぁぁぁああぁあ!!」
(―_,―) 「ふふ…こんな男むさい叫びも…もはや心地良いファンファーレのように聞こえる。崇め敬え祝いたまえ我がライバルよ」
(#ФωФ) 「このやろ…海水撒いて局地的洪水起こしてやろうか?」
(―_―) 「やめろ、あ、いや、やめてください。僕のミセリ☆コレクションを濡らさないで」
ヒッキーとの勝負、43戦目の決着は1時間あまりでついた。
そして、吾輩は敗け、ヒッキーは勝った。
その一週間後のランキング更新の際に吾輩の順位は1位から2位にさがり、ヒッキーは1位に上がった。
実力にもランキングにも完全に追いぬかれてしまったのだ。
(#ФωФ) 「悔しい…が、認めてやろう…おめでとうヒッキー。これでナンバーワンだな」
(―_―) 「ありがとうロマネスク。これも僕の能力研究に付き合ってくれた君のおかげだよ」
( ФωФ) 「ふん…しかし、吾輩ばかり戦って吾輩の攻略方法ばかり検討するんじゃぁない
そのうちにフサミに追い越されるぞ?」
- 154 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:24:37 ID:ag4IqrRQ0
…自分より年上のヒッキー。彼が相手だったとはいえ、自分を好敵手と呼び、何回も挑んできた。
そんな彼が今日、ようやく我輩を超えたのだ。
それは、この上ない嬉しいことでもあった。
温泉大将軍ヒートは若いうちにプラスから引退し、宇宙散歩ビコーズは本当に宇宙まで散歩しにいって行方不明になった。
フサミはもともとあまりプラスの戦闘で顔をださないが、連戦無敗で着実にランキングを上げて保持しているらしい。
逆に言えば、勝てない相手には無理に挑まず避けているようだ。だから我輩とヒッキーがフサミと戦うことは、もうないのだろう。
デミタスは最後の最後まで一戦交えることもなく自ら順位を落とし、今は8位あたりでうろうろしているらしい。
この人はきっとさらに落ちるだろうと吾輩は思っている。
つまり、今日のこの時点で吾輩ロマネスクとこのヒッキーがツートップになっているというわけだ。
…とにかく、吾輩は戦士としてはこの上ない悔しさで心が砕けてしまいそうだったが
この人、ヒッキー。吾輩の友。それが大器になったのだ。
まったくもって、今日の酒は今のこの感情に相応しいほどに、美味かった。
(―_―) 「…大丈夫か?やっぱりあの事件で堪えてるんじゃないか?」
_
( ФωФ) 「…ッ」
ヒッキーとの最後の戦いが終わったその直後にあの大事件が起こった。
いや、起こされたというべきか。
- 155 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:25:07 ID:ag4IqrRQ0
筆府大通り大事件。
あれ以来吾輩はお尋ね者になってしまった。
…しかし、ヒッキーは真っ先に吾輩に電話をよこし、匿ってくれたのだ。
(―_,―) 「ふふん、僕の財産で大人一人養うくらいは手のものさ…さぁ縋りたまえ。我が御足に」
( ФωФ) 「『間関門』『閉』」
(―_―) 「やめろ、それはまじでやばい」
( ФωФ) 「だが…まぁ、感謝はしている」
(―_,―) 「っふ。魔王が頭下げられるとは…なかなか、心地良いものだな…it a Gleat Suplise…」
( ФωФ) 「「間関門」で溶岩でもだしてやろうか?あと発音間違ってる」
(―_―) 「やめろ。って え?やだ…ほんと?」
二人はくっくっく、と含み笑いをしながらコップに酒を注ぎ、酌を飲み交わした。
- 156 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:26:37 ID:ag4IqrRQ0
…ヒッキーはもう金に困らないくらいの財産を持っているはずだが、未だに安物の酒をよく飲む。
スーパーマーケットに置いているようなワインや日本酒、ビールなどをだ。
しかし、それらはキンキンとよく冷え、消毒液のような鼻につんとするアルコール臭を抑えている。
それを手元のジャンジャーエールやポッカレモンで適当に割って、ぐっと煽る。
口の中に入れるとアルコール独特の刺激が口内にまんべんなく、心地良く走る。
ジンジャーエールの大人な辛味とポッカレモンの爽快な酸味。そこに酒の旨みが絡まり
脳髄に喜びの雄叫びを上げる。
そして、目頭がカッと熱くなるのを合図にして舌の奥に流し込む。
すると体の血管が広がり、血が迸る。背中に薄く熱がこもり、顔が暖まる。
ふ〜〜〜〜〜…と、長く鼻からため息をつく。
(*Фω十) 「…これも、わるくはないな」
(///―_―///) 「プウハー!!うぅほっほほおwwwwwほぉほほほwwwおぺっ おぺッ」
- 157 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:27:37 ID:ag4IqrRQ0
(;ФωФ) 「一杯で酔っ払うでない…!!こんなのに吾輩の耳が取られたのかと思うと悲しくなる…!!」
(///―_―///) 「えーじゃんえーじゃんwwwじゃーんじゃーんゲェッ マブダチwwwおのれ、おれの唯一のともだちwww」
( ФωФ) 「…」
(///―_―///) 「オレはずっと一人ぼっちだったけどwwwうはボッチwwwでもお前だけオレ気にかけてくれたwww」
(///―_―///) 「だからオレ1位なちゃったしwwwお前乗り越えちゃったしwwwマジサーセンwww」
(///―_―///) 「でもでも感謝してるwwwすごい感謝wwwポリスマンなんかオレがなんとかにしてやらぁよwww」
(///―_―///) 「ふぅほほほwww酒飲むかwwwおっかわりーwww」
( ФωФ) 「…はいはい、これで終わりにしろよ。ソフトも飲め」
( ФωФ) 「それにしてもお前そんなに悪酔いするなんで、どんな酒だこれ?」
(;ФωФ) 「…ただのチューハイじゃねぇか…しかもアルコール0.5%…」
(///―_―///) 「ふぅほほほwww拙者酒弱くてサーセンwwwでごじゃーるwwwイェスイェェス!!」
- 158 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:28:23 ID:ag4IqrRQ0
(///―_―///) 「そうだったったwwwオレ番組作ったったwww「ヒッキーはサクセスしちゃったようです」wwww
今日放映wwwみるかwwwあ、これDVDwwwヒキサク全話収録wwwwwプレミアもーん!!」
( ФωФ) 「お前、なにやってんだ」
(―_―) 「えーと、DVD食わせて…これとこれ電源いれてっと。よし再生するね」
( ФωФ) 「お前、そういうのはシラフになるのな」
<ヒッキーはサクセスしちゃったようです…華麗なる第一話…
( ФωФ) 「つーか…撮影中なのにワインのんでるのか?あ、飲んだ」
(///―_―///) 「ブドウジュースだよんこれwwwあ、ミセリたんでたー!ミセリたぁぁぁぁん、こんばんわ―――ッ!!」
( ФωФ) 「シラフできるなら、それずっとそうしてくれよ?」
- 159 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:29:37 ID:ag4IqrRQ0
<ミナサンコンバンワー! 『プラスキュートで…』
(/// ゚ _ ゚ ///) 「あああああああVTRいらねぇぇぇぇ!!タイトルもいらねぇぇぇ!!一秒でも長くミセリたんの御尊顔をぉぉぉッツ!!
ミセリたんだけだせぇぇ!!クソッ!!クソカメラマンがッ!!『イレヴン【十一本の爪楊枝】』!!!!」
_,
( 中ωФ) 「やめろ、能力でテレビ壊そうとするな」
<今夜カラ堂々ト…
(///―_―///) 「キターwwwミセリたんかわいいよかわいいよwwwうぇーいwwwミセリたんミセリたん!べろべろべろ!!」
,_
( Фω中) 「やめろ、テレビを舐め回すな」
<harrow…
(/// ゚ _ ゚ ///) 「きぃぃぃぃっぃいルッッ!!!オゴッオゴッ!!ボらぁッミセリたんに喋りかけてるんじゃねぇぇ!!
腐る!空気が汚れた!!殺せ!!そこの陰気な奴を殺せぇぇぇ!!!ミセリたんとお話するのはこのヒッキー様じゃぁぁぁ!!
キル!!キル!!Kiru kiru kiruuuuuuウウウウウウああああああッ!!you kiruゥルァァあああ!!」
_,,_
( ФωФ) 「やめろ。そいつはお前だ。しかもお前また発音間違ってる。HarrowじゃなくてHelloだ。あとKillも…」
- 160 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:31:15 ID:ag4IqrRQ0
<アリガトウゴザイマシタ…ササイナ事デモ…
(///―_―///) 「ぺろぺろ…ミセリたんペロ…ペロ… あ、んむふぅぅぅぅ…んん…液晶の向こうから
ミセリの汗の味がするよぅペロペロ…んんん――ツ!!んん――ッ!!ッパァ………ァァン」
_,,_
(;中ω中) 「やめろ」
_,,_
(;十ω十) 「…もう…やめてください…」
- 161 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:32:10 ID:ag4IqrRQ0
<フフフ…ト言ッテモ三位デスガネ…
( ФωФ) 「あ、これまだ三位の時なのか」
(///―_―///) 「うぇーい!うぇーい!お酒もってこーい!おつまみかってこーい!!」
(;ФωФ) 「しょうもねぇおっさんだ…」
( ФωФ) 「ってもうメシないぞ」
(///―_―///) 「じゃあそこのコンビニかってきてちょんまげwwwwオレのサイフやるからwwww」
(;ФωФ) 「吾輩お尋ね者だぞ?!」
(///―_―///) 「どーぜばれやしないってwww帽子かぶってマスクつけてはい、いってらっしゃいwww」
(<Ф□Ф) 「あ、おい!ヒッキー!しょうがないな…なに食う?」
(///―_―///) 「ぼくは、ミセリたんの一押しキャンペーン、キリンのマーチちゃん!ミセリたんのカード入ってるの!!」
(Ф□Ф>) 「はいはい…じゃ行ってくるよ。戻ってこなかったら逃げたと思っていいから」
(///―_―///) 「了解ちょんまげwww逃げてもいいよwwwオレはここで待ってるからwww」
(Ф□Ф>) 「んもー…」
- 162 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:33:07 ID:ag4IqrRQ0
靴を履き、ドアを開いて外に出る。世間はすっかりの秋。夜風が頬に刺さる。
ドアを閉めるとき、ヒッキーがこっちを見ていた。
私は「すぐに戻る」とだけ言うと、ヒッキー真っ赤になった顔でウンウン!と言いながら二度三度、頷いた。
最後に、扉の向こうから、テレビのヒッキーから『上には上がいたというわけです』という言葉が何時までも耳の中に残った。
吾輩はコンビニに向かいながら、ヒッキーのこれからについて想っていた。
間違いなく、ヒッキーはもう国内では最強だ。ヒートとフサミと戦っても五分五分かそれ以上の戦果を
上げることになるだろう…。
そしてヒッキーは売り込みの才能もあった。実際にテレビなどの出演もしており本もだしている。
コンビニに行っても本棚には
「ヒッキー式必勝論!ひきこもりから成り上がり!!☆サクセスストーリー☆」
「11本のつまようじさえあれば人生勝ち組」
「プラスランカーヒッキーの爪楊枝格言」
「つまようじで遊べるゲーム【まぁそこそこ、はまりました byデミタス】」
「ヒッキーのお母さんの漬物 〜* 秋編 *〜」
などといったヒッキー専用のコーナーまであるほどだ。
- 163 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:34:20 ID:ag4IqrRQ0
そのうちにアニメとかゲームとか出したり財団とか持ったりするんじゃないだろうな…。
まぁいい。ヒッキーは吾輩のことにあそこまで言ってくれたんだ。
付き合ってやろうじゃないか。
…コアラのマーチを買うついでに明日は二日酔いになるだろうから酔い止めの薬とミネラルウォーターも買っておく。
途中、帽子にマスクという不自然な格好に店員は怪しんでいたが問題なく買い物を終え
ヒッキーの豪邸に戻る。
きっと今頃ひとりになった寂しさでむせび泣きながら全裸になってるだろうな、と思いつつ。
吾輩、あんなのに負けたんか…。すごいむかついて来た。
このコアラのマーチのミセリのカードを味付け海苔にとっかえてやろうか。
…おい、ヒッキー?
- 164 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:34:42 ID:ag4IqrRQ0
________________________________
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────| ̄ ̄| |──────────────────
| | {二^二} |
| | ┌─┐ ザ――――――――――――――――ッ
| | |ィヌ| |
| | └─┘ | ,. ─────── 、
| | 同罔 岡 | | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |
| {工工工工工工工工工} | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |
| | / V \___∠_|ィ'くフ | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |
| |く_/\ /\ |ヌイ レ───────り
| |/ ┌─┴─┴┐ヾ、| ̄ ̄ ̄ ̄|二二二不二二二| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |\ソ| | rメし々 | |一L| |───┼───| / ̄` ーァ、
|__r|_____|_|__}_(o)_{__|_|_____|、_______|二二二土二二二|_,/ / }
───/_______________\ / / /
{三三三三三三三三三三三三三三} r ,二二二二二/ / /
r─‐、.l___ ,/ / /
ト、 .r ,二二二二7 /
| \ | |
(:::_メ;;;)⌒⊃
⊂:・:::::::::・
⊂::::・⊃
- 167 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:36:03 ID:ag4IqrRQ0
「ぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁあああああぁぁぁぁああぁあ!!」
.
- 168 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:37:38 ID:ag4IqrRQ0
―5年前
(#ФωФ) 「ぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁあああああぁぁぁぁああぁあ!!」
(#ФωФ) 「弱い!どいつもこいつも!!」
(;^ω^) 「ま…まぁまぁロマネスクさん落ち着いてくださいお」
ノパ听) 「んちゃこってん言ったら いッけんべぇ!」
(#ФωФ) 「それは分かっておる、しかし歯応えが全くないのだ!」
ノパ听) 「んだども、そらおめさんさぁ ばか強かってん!!もっとさブラス楽しんべやぁ?」
(#ФωФ) 「手加減したらそれは勝負ではない…!吾輩は血沸き肉踊る戦いを求めておるのだ…!」
ノハ;´凵M) 「はぁ…おめさんちとマヂメッしぎだぁ…」
( ФωФ) 「そういう貴様らこそ真剣味がたりないのではないのか?」
ノハ#゚听) 「…おぉ?」
アセアセ
(ノ;^ω^)ノ 「はいストーップストーップ!…いや、ストップですお!!お二人さんストッ〜〜〜プ!!!」
- 181 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:49:52 ID:ag4IqrRQ0
(#ФωФ) 「あとその訛りも直せ!どこの方言だ?!何言ってるかわからん!!」
ノハ#゚听) 「こんだぁ日糸家伝統のしゃべりったい!!バカするやけん張ッ倒んぞ!!」
ウピーッ
<(^ω^<;) 「僕じゃお手上げ侍だお!!!ビッ、ビコーズさん止めてくださいおー!」
( ∵)
( ^ω^)
( ∵)
( ^ω^)
( ∵)
( ∵)
( ^ω^)
- 182 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:50:35 ID:ag4IqrRQ0
( ∵) スクッ
( ^ω^) !
( )
( ) てくてくてく
ノ|
┌──┐
─┐ ┌──┐ │ │ ┌
│ │ │ │ │ │
└───┘ └──┘ └──┘
(ω^ )
( )
||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ビコーズは散歩しに行った。空へ。
- 183 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:51:26 ID:ag4IqrRQ0
ガッデム!
(;>^ω^)> 「ビコーズさぁぁん!!」
ヾ(;^ω^)ノシ 「そうだお!あとの一人は一体どんな人なんでしょうかお?!もしかしたらスンゴーな人かも!」
( ФωФ) 「む…?ふむ…しかし残りも期待できないだろう… ブツブツ」
ノパ听) 「んもー…んな、ぜーたく言ったらあかんばい」
( ^ω^) 「いや、だから掘り出し物が出てくるかもしれないって言ったお…?」
( ФωФ) ブツブツ
( ^ω^)
ドンヨヨン ヨンヨン
::::::(:::::´ω`):::::: 「ヒートさん…僕、もしかして要らない子なんですかお…?」
ノハ;゚听) 「そ、そげなことぜんぜん無ぇーんぞ!!?」
- 184 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:52:01 ID:ag4IqrRQ0
プラスランキング。ウォーズイベント。
これは日本各地からランダムで選ばれた一組十人同士のチームでバトルをするものだ。
しかし、我らのチームは圧倒的に攻めていた。
なにしろこちらのチームは
ランキング5位 輪護謨魔道士 ロマネスク
ランキング3位 宇宙散歩 ビコーズ
ランキング1位 温泉大将軍 ヒート
そして、ランキング外といえど、思いの外強かった 子供好かれ屋 ブーン。
- 185 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:53:31 ID:ag4IqrRQ0
10人のうち3人もランカーが居る上、ダークホースのブーン。ランダムで決まったとはいえ、鬼畜とも言えるこの構成。
途中2人が倒れてしまったが、この4人を含めた8人は健在であり
相手はのこり1人とまでに追いこんだ。
そして、我らチームののこり4人は「もっと俺らも暴れさせてくれよプギャーwwww」と文句いうものなので
相手がいると思われる所に先に行かせる事にし、我輩たちはゆっくりと話をしていた。
(;^ω^)[] 「うーん…」カチカチ
ノパ听) 「お?ブゥン。なに調べんちょ?」
( ^ω^)[] 「お、いや残った相手を調べているんだお。どんな人かなーって…」
( ФωФ) 「誰であろうと叩き潰す。それだけだ」
_,
ノハ;゚听) 「ロマぁ、君さぁもちっとチィムワァークてぇもんをざぁ…」
( ∵)
- 186 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:54:07 ID:ag4IqrRQ0
( ^ω^)ノシ 「お、ビコーズさん戻ってきたお!お帰りなさいだお」
ノパ听) 「おッ!戻ってけぇだか」
(#ФωФ) 「ふん、ぶらぶら歩いてきやがって…戦いをなんだと…」
( ∵)
( ∵) タンッ
( ^ω^)ノ 「え」
デーンッ
<
( )-=ニ)゚ω^)ノ.・:゚,
-( ∵) ( )
ノ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 187 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:55:11 ID:ag4IqrRQ0
(#)゚ω゚) 「ビコーズさ ッペぎらー!!」
ノハ;゚听) 「?!」
(;ФωФ) 「なにを――」
( ∵)
( ∵ )
(;ФωФ) 「ッ!」
宇宙散歩ビコーズの能力はそのまんま、空中でも自由自在に歩いていける能力。
しかし、それはつまり空中でもふんばりや着地、そこからジャンプしたりキックすることもできる。
地球の引力をほとんど無視した上、ビコーズ独特の体術から
どの方向からどんな攻撃がやってくるのかもわからない。
気付けば目の前に、ビコーズの足があった。
- 188 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:56:37 ID:ag4IqrRQ0
ノハ#゚听) 「おらぁ!!」
(#)∵) ドコッ
(;ФωФ) 「う…お?!」
その次の瞬間、ヒートがビコーズに蹴りを入れている風景がみえた。
…ヤクザ蹴りである。
ビコーズは引力にちゃんと従い、地面にたたきつかれ、転がった。
ヒートはさらに追撃をかけるために走りだしながら
ノハ#゚听) 「ロマァ!!ブゥン任した!!」
(;ФωФ) 「お…おお!?」
(#)∵)
(#)∵ ) ムクッ
- 189 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:57:21 ID:ag4IqrRQ0
ノハ#゚听) 「ららぁい!!」
ビコーズが身を起こすが、ヒートはジャンプし、両足で地面を『ドゴンッ』と撃ちぬく。
…ッ流石は3位。あのダメージをうけながらもヒートの渾身の蹴りをギリギリかわしている。
そして、ビコーズはヒートから重力を感じさせない人外的なバッグジャンプで10〜15mくらい離れ、空中で立ち止まった。
ヒートは打ち砕けた半径50cmほどの凹みの上で立ちながらビコーズのほうにキッと睨みつけている。
ノパ听) 「…ビコっざぁ。あんだぁ どうゆうつもり なんじゃけぇ…?」
ノパ听) 「…散歩しでん時に 催眠かなんかに やられとっけんね?」
(#)∵) タンッタンッタン
ビコーズは軽いステップを刻みながら跳ねている。
しかし、今度は地面の上ではなく、空中に。
上下左右遠近。三次元の空間の中で自由自在にステップしながら少しずつヒートと
間合いを詰めていく。
…?何かを忘れているような?
(;ФωФ) 「そうだ!ブーン大丈夫か?!」
- 190 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:57:45 ID:ag4IqrRQ0
(#)゚ω゚) 「うぐ……」
( ФωФ) 「お…おい、大丈夫か…?」
(#);ω; ) 「うぇぇぇぇん!!もうやだおぉ!!おうち帰るおお!!ママンンン!!パパンンン!!ツンンンーンッ!!うぇぇぇぇんんん!!」
( ФωФ) 「あ、ちょっと待て」
(#);ω;) 「ぶええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんんん!!」
ブーンはそのまま泣きながらどっかへ行った。
( ФωФ) 「…」
( ФωФ) 「元気そうだし、ほっといてもいいな」
『ガンッ』
(ФωФ ) 「!」
- 191 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:58:23 ID:ag4IqrRQ0
ノハ#゚听) 「おらおらおらおらおらおらおらおらぁぁぁぁぁぁあ――――――ッ!!」
( ∵) シュババババババババ バババ バババ ババババババン!!
『ガンッ ドコ バシ ヒュン ガッ ブオン ビシッ ゴン ぷーッ ダンダンッ パシ ヒュン ビュビュッ』
(;ФωФ) 「うぉ…!」
見えない。
というほどの速度ではない、お互いの動きが目回狂わしいほどに動きまくっているが
かろうじてその動きを目で追うことはできた。
ビコーズが逆さまにオーバーヘッドキック。しかしヒートはかわす。
そこからビコーズは蹴りにいっていない右足で空中を蹴りキックの軌道を変える。
ヒートはそれを右肩で受けるが、仕返しとばかりに左の拳でビコーズの足に殴る。
それでビコーズは空中で体勢が崩れるが一瞬空にとまり、両腕で立ち上がるように空中で跳ねる。
その直後にビコーズの顔面があった所にヒートはうけた衝撃を活かしながら回転し、右拳を振り下ろす。
…実際はこれ以上の掛け合いがもっと多く細かく複雑にやりとりされている。
この戦いでかろうじて、しかし場面はこれしか、吾輩は説明をすることはできなかった。
- 192 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 20:59:31 ID:ag4IqrRQ0
ビコーズはタンタンッとヒートから距離をとった。
ヒートはその場から動かずボクサーのように前に屈み腕で顔を守りながら素早い方向転換で
ビコーズの。宇宙散歩による重力蹂躙、あちこち跳び回るが常に前方に体を合わせていた。
しかし
゛(∵) タンッ
三(∵) トンッ
( ∵)゛ トー…ン
シュビビッ =三=
(;ФωФ) 「消えー…」
ノハ#゚听) 「すッ鈍いんじゃぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
次の瞬間、後ろに反転したヒートは空中で横になっているビコーズの股間に「ズンッ」と拳を埋めていた。
- 193 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:00:08 ID:ag4IqrRQ0
( ∵)
( ゚i0i゚) 「!!!!」
(ωФ; 三 バッ
思わず顔を背ける。
あたりに人間が感知できない声にならない悲鳴が鳴り響く。それに追って地面にたたきつかれる音も鳴る。
ビコーズは無言のまま、痙攣している。こわい。玉がヒュンってする。
…恐らく、ビコーズは一瞬のうちにヒートの後ろに回り、空中の「壁」を蹴って頭から体当たりをした。
しかし、ヒートはすでに迎撃の構えをとり、真っ向正面から殴らずギリギリでかわし
うつ伏せの状態になっているビコーズに的確にアッパーを要領で金的に拳を入れたのだろう。
きっとそうなのだろう。
- 194 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:00:41 ID:ag4IqrRQ0
( ゚i0i゚) 「!!」 「!!」 「………?」 「!!!!」 ガクッガクッガクッガクッ
ノハ#゚听) 「あっしに勝負ぁ挑むだぁ、例え催眠かけられちょっても万年はやッか!!」
(;ФωФ) (…能力を使わずに…)
ノパ听) 「…あ」
( ФωФ) 「?」
ノハ;゚听) 「やべ…腹ぁ狙っとたけど…『だいこん』に当てまっただ…な、なぁロマ、ビコぉ大丈夫やけ?」
(;ФωФ) 「え?だいこん?」
ノパ听) 「んだ!師匠から『だいこん』に手ぇだしたらあかんつー言ったけぇ!」
ノパ听) 「おなごに触れちったらおっ逝っちまうんだとか…」
( ФωФ)
( ФωФ)。O( ああ…男根… )
- 195 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:01:43 ID:ag4IqrRQ0
( ФωФ) 「大丈夫。逝かないし死なない。」(別の意味でイクだろうけど)
ノハ;゚听) 「そ、そうなんか…ビ、ビコぉ、生きてっかー?」
( ゚i0i゚)
ノハ;゚听) 「おおーい…」
(;ФωФ) 「諦めろ、さっきは死なないと言ったけど、そいつは…もう…」
合掌。
ノパ听) 「ん…ブーンは?」
( ФωФ) 「元気である」
ノパ听) 「ん、そか」
吾輩、嘘ついてないである。
- 196 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:03:40 ID:ag4IqrRQ0
ノパ听) 「…!」
ノパ听) 「人が来る…。女だ」
( ФωФ) 「!」
…感じる。自分の後ろに、誰かがいる。
歩いてきて…立ち止まった。おそらく、あの最後の一人なのだろう。
そいつが今こうして来てるということは、向かっていった四人はやられたというのか。
前に立っているヒートはもう戦闘体勢に、ボクサーのような構えに入っている。
おもしろい、それほどに警戒に値する人間なのか。
そして、吾輩もヒートの視線の先に振
り
- 197 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:04:13 ID:ag4IqrRQ0
( ) 向
い 初
め
そ て て
こ の
に こ 出
そこには女性がいた これが 初めての出会いだったのだ
女 が い
性 だ
が っ み
い た
た の
だ
( Ф) る
- 198 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:05:35 ID:ag4IqrRQ0
勝
負
は で と
ヒ も
勝負はヒ┼ トのおかげで勝てた でも交際は続けていた
ト 際 そ
の は
お 続
か け こ
げ て
で い
勝 た
て に
た
- 199 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:06:01 ID:ag4IqrRQ0
こ
れ
は
これは $% なのだろうか
な そ
の 彼 れ ( Фω)
だ 女 と
ろ が も
う :
か そ れ とも‥・‥‥‥‥‥‥‥‥‥吾輩はもう構わない
:
:
:
:
:
:
:
- 200 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:06:32 ID:ag4IqrRQ0
吾
い 輩
は
た も
う
の 帰
れ
だ な
い
。 。 ( ФωФ)
「あ」 ( ФωФ )
- 201 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:07:14 ID:ag4IqrRQ0
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- 202 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:07:29 ID:ag4IqrRQ0
思
い
が
交
視 線 が 交 差 す る 能 力
差
す
る
能
力
- 203 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:07:58 ID:ag4IqrRQ0
--‐‐ ‐‐- 、
, " . . . . . . . . ` 、
/ . . . . . . . . . . . . . . . . ヘ
/ /::;rヘ;:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:..ヽ、:.:.:.. ヽ,.
/ /:::i ヽ:.:.:.::.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:ヽ;.:.:.. ',
| /::ハ:| \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.';.:.::. |
| l: :| ':、 \:.:|\:.:ヽ、;:.:.、:.:.ヽ|:.:.:. |
| l:.:| ヽ \! ヽ,:.\ヽ\:`l:.:.: l:. |
「ぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁあああああぁぁぁぁああぁあ!!」
l::| l |! ,ィ ! .:| |:.|
l::| | |:'、 `' ノl:.:l |:::!
|::| l ||::ト、 ヾvニニニvシ /::|:.::| |:.|
|::| l |l::|:::::ト、 `゙‐---‐''" ,,,/ト|:::|:.:.l |: l
| :| | |',:ヽ> ヘヽ..  ̄_..-'´ ´|,イ:: |:.:;:.| |::|:',|.
l ::| | |:',::ヽ ヾ-!、_ ̄ r-‐‐'´ |:::|::.:l |:::. ',
! .:| l |::/| 、- | 「ヽ., |:/:.:.:| ト、; ',
/ ::」 l:. ',;;;;;;l / '┐ ,r-' ', |l:.:.:.l |;;;;;:ト.、_
ヽ '、!;;;;;| / V ヽ」|:..:| l;;;;;;|;:::::::``':::ー--- 、
';l `ヽ、 」,,,、- |:.:.l ノ;;;;;|;::::::::::::::::::::::::::::;;::::;i
- 204 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:09:08 ID:ag4IqrRQ0
―――――――――――――――――― ・ 現在 ・ ――――――――――――――――――――――――
( ФωФ)
吾輩の眼前に、デミタスはいない。
眼上に夜空。眼下に黒海。星空がただひたすら無慈悲に広がり、海は狂ったように波を立てて蠢く。
『間関門 【リングリンクリング】 全門開放』によって、船の半体は崩壊し、海の藻屑となった。
今や、船は海の真ん中で漂うただの鉄塊と成り果てた。
その船だったもの断面には全門開放によって森羅万象のものが撒き散られていた。
その中心に、プラスランキング第一位の輪護謨魔王ロマネスクが居た。
( ФωФ) 「吾輩は…」
ロマネスクは呟く。
- 205 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:09:43 ID:ag4IqrRQ0
( ФωФ) 「ヒッキーを殺した奴を、見つける。」
( ФωФ) 「そして、ペニサスと会う」
自分の決意を、誰かに告げるように。
(#ФωФ) 「これはー吾輩の問題だ!!」
(#ФωФ) 「ヒッキーの仇を取るのは吾輩だ!貴様ではない!!」
ヒッキー。
吾輩のライバルにして、最高の友。
お前と出会ってから吾輩は無味無臭な人生が大きく変わってしまった。
プラスであいつと出会えは必ず激烈な戦闘を繰り広げる日々だった。
ヒートやフサミとは違う、対等にして理想的な戦いだった。
そして、友として語り合い、特訓も付き合ったりしていた。
ヒッキーはよく泣き言を言ってもいたが、へんな驕りっぷりもつっこみがいがあった。
あいつは夢も持っていた。我輩を越え、名声名実共に得てもなお、腐ることはなく
前に前に進もうとしていた。
なんとなく、吾輩はこいつとはずっとやっていけるような、
そして、何時までもヒッキーと一緒に生きてみたい。そんな気持ちもたしかにあった。
- 206 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:10:14 ID:ag4IqrRQ0
(:::_メ;;;)⌒⊃
⊂:・:::::::::・
⊂::::・⊃
(#ФωФ) 「ヒッキーの仇は、吾輩が取る!!」
- 207 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:10:50 ID:ag4IqrRQ0
(#ФωФ) 「―ペニサスもだ!!」
ペニサス。実を言えば吾輩の初恋の相手でもあった女性だ。
初めての出会いは辛辣なものだったが、それ以降の出会いはそれほどでもなかった。
たまに『プラス』で出会い、共に戦い、ときには対立もしていた。
今までこの思いは初めてであった時から燻り続け、会う回数を重ねていくほどに
火が燃え上がるように大きくなっていった。
対立したときの、あの鋭い瞳。共に戦うときの、前陣に駆けるその背中と後ろ髪。
ジョークを言う時のにへら顔。独特の哲学。お茶を飲んだ後の、物思いをふけるような寂しい顔。
酒を飲んでカーッと悶え喜ぶ顔。絡み酒で寄りかかってきたときの女性の臭い。
こちらに振り向いてくれたときのあの笑顔。
吾輩は、その全てが好きになってしまった。
- 208 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:11:29 ID:ag4IqrRQ0
( 、 川 「なんか、もうどうでもいい」
(#ФωФ) 「…ふさげるな!!」
- 209 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:11:50 ID:ag4IqrRQ0
(#ФωФ) 「ふさげるな。ふざけるな! ふざけるなッ!! ふざけるなぁぁぁぁッ!!!」
(#ФωФ) 「吾輩は二人のために、旅にでた!!警察に追われ、人の目に触れるないように、ひっそりと!」
(#ФωФ) 「ヒッキーの魂のために!!ペニサスへの思いのために!!吾輩は生きる!!戦う!!」
(#ФωФ) 「デミタス!!!!」
大魔王の叫びは、暗闇の空海に響いた。
それは一人の、他所の男にむけた物だった。
それは
友への誓声。
女への恋募。
己への決意。
そして 一人の男への、『嫉妬』。
- 210 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:12:24 ID:ag4IqrRQ0
(#ФωФ) 「貴様にー…」
(#ФωФ) 「我輩を超えるような『覚悟』を持っているのか??!!」
全てを込めたその言葉は放たれた。
―しかし、その答えは返ってくることは、ついぞなかった。
何故ならば、デミタスは―……
- 211 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:13:07 ID:ag4IqrRQ0
.
- 212 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:15:09 ID:ag4IqrRQ0
.
_ _,__
/::`::´:::::::`丶、
|-‐‐―一‐‐‐-',、
<´.ノ  ̄ ̄ ̄ \ ̄"シヾゝ
/ ●ノ ● \.
| ` ─┐ U | あんなの戦ってられるかよ!!バァ―――カ!!
\ |!!il|!」 /__ 僕はトンズラかくぜぇぇぇ――ッ!!
/::ノ"''フ:ノ|゙ x ''|ヽ!:::_,,,L,,ノ,,ノ_ノ゙>i、
. i/ヘ" ムノ:::::| i::::! |-''"::::/ ゙ヾノヽ
/(:::::::゙ソ"_;;;;;;ノ: :V: :ヽ ''"ヽi、 をノ
(::::ヽ,ノ"!,,_::;/: :i: :i: : :ヽ_;;:::::"ヽi、
^゙''" /::::;シ: : : : i , -ii !、\::;;ノ::::)
(::::ヽへ、: : : i i/ |゙''ヽ,/
|ヘ∧i i ノ
| i /=ヽ
| 〈 (=====|
( ヘ)===|
∨ (;;◎;;| ドタバター
∨ |`ー'
<_ノ)
|;;;;::::::|
`ー-'
逃 げ て た。
- 215 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:18:50 ID:ag4IqrRQ0
(゚、゚トソン 「トソンです」
川 ゚ -゚) 「クーです」
(゚、゚トソン 「現状報告を」
川 ゚ -゚) 「はい」
ノ 。□。トンッ
↓傾いたときに落ちてきたと思われる何か
□
┌───━━───────┐
│ ドア↑川 ゚ -゚)(゚、゚トソン | }残り20~30cm
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘
(゚、゚トソン
川 ゚ -゚)
(^、^トソン 「あはは」 バシャッ バシャッ
川 ^ -^) 「うふふっぶ ガポゴポッ しょっぺぇ」
(^、^トソン
川 ^ -^)
(゚、゚#トソン 「ロマぁぁぁぁ!!お前の仕業だろぉぉぉぉ!!さっさと助けにこいやぁぁっぁああ!!」
川 ;д;) 「デミさぁぁぁぁん助けてー!!早く助けにきてー!!寒いよぉぉぉぉ!ガボボッ!ぶぺッ!!」
- 216 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:19:45 ID:ag4IqrRQ0
(´・_ゝ・`) 「ん?」
…今、どこから声が聞こえたような…。
つーかロマネスクが輪ゴムの箱っぽいのだしたとき、突然未来予知の能力を発動してしまった。
僕の能力は無意識にかつ突然に働くことがある。それは最適な逃げ道を予知するものであった。
思わず逃げ出したけど、その道は船の下部に通じる道だった。
うわぁ、すげぇ水漏らしてやんの。びちゃびちゃ。
(´・_ゝ・`) 「あーあ、やれやれ。僕の能力ってば便利だけど不便でもあるよねぇ」
こういうふうに、直前の危機を回避する能力ではあるが、回避した後なんか知ったこっちゃない所もある。
だから使うのは控えてなるべく自分で考えて行動してるのだが…。
この能力…本気で使うといろいろとやばいので封印してるのに
たまに勝手に一部だけ働くもんなぁ…ちくしょうめ。いや助かってるからいいんだけど、ちくしょうめ。
(;´・_ゝ・`) 「うう…靴が海水にどっぷり使ってるよ…つめてぇしガポガポいってるし。水虫悪化しないだろうなこれ」
(´・_ゝ・`) 「それよりも、ここらへんに人の声が聞こえたような…?」
(´・_ゝ・`) 気のせいかな?
□ 大
┌───━━───────┬────────
│ ドア↑川; ゚ -゚)(゚、゚;トソン | <こっちだぁぁぁぁあ!!
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
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- 217 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:21:12 ID:ag4IqrRQ0
(゚、゚;トソン 「その前に間違いないよね?!今足音聞こえたけどまちがいないよね?!」
川;゚ -゚) 「間違いありません!!轟音でうるさいけどたしかに聞き取りました。足音です!!」
(゚、゚#トソン 「こっちだー!!助けろー!!」 ガンガンガンガン
川;゚ -゚) 「ちょっと!素手で壁殴っちゃいけませんよ!怪我しますよ!!」
(゚、゚#トソン 「悲惨な死に方よりはマシじゃヴォケ――ッ!!!」 ガガガガンガガガガン
(´・_ゝ・`) ん?
□ ガンガンガン 大
┌───━━───────┬────────
│ 川; ゚ -゚) !!∩(゚、゚#トソン |
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
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- 218 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:21:42 ID:ag4IqrRQ0
(´・_ゝ・`)
(゚、゚#トソン 「おらぁぁぁぁぁ!!!」 ガンガンガン!!
川;゚ -゚) 「やめてください!!血でてますよ!!」
(´・_ゝ・`)
(゚、゚#トソン 「くらぁぁぁぁあ!!!」 ガンガンガン!!
川;゚ -゚) 「トソン!ああ、いけない!!それ以上は!!」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) !
(´・_ゝ・`) 「そうだった、こんなところでボーとしてるわけはいかない。変な音もするし…逃げよ」
ポキンッ
(;、;トソン 「手の骨がー!!」
川;゚ -゚) 「トソンさーん!!」
- 219 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:22:31 ID:ag4IqrRQ0
(´・_ゝ・`) どっちに逃げよう?
□ 大
┌───━━───────┬────────
│ ドア↑川; ゚ -゚)(;、;トソン | <うえーん!
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘
(´・_ゝ・`) )) あっちにいってみよう
□ 大
┌───━━───────┬────────
│ そ川; ゚ -゚) (;、;トソン | <!
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘
川 ゚ -゚) 「足音が近づいてきた!でもこの感じ気づいていない…?」
(;、;トソン 「やだよー!いたいよー!死にたくないよー!」
川;゚ -゚) 「トソンさん…」
川 ゚ -゚) 「…安心してください」
(゚、;トソン 「…え?」
川 ゚ -゚) 「…私は警察です。警察は、人を助ける者です」
川 ゚ -゚) 「トソンさん、貴方を助けます」
- 220 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:23:10 ID:ag4IqrRQ0
((川#゚ -゚) )) 「気付けやぁぁぁぁあああああ!!!!クノぼけ―――ッ!!!」 ガンガンガンガンガンガンガンガン!!
(;、;トソン 「く、ク――――ッ!!」
(´・_ゝ・`)そ !
□ 大
┌───━━───────┬────────
│ ((川#゚ -゚) )) (;、;トソン | ガンガンガンガンガンガンガンガン!!
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘
(´・_ゝ・`) …!
(;´・_ゝ・`) 「こ、これは…いやまさか…」
- 221 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:23:29 ID:ag4IqrRQ0
((川#゚皿゚) )) 「うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!」
ガンガンガンガンガン ベキッ ガンガンガンガンガンガン ボキッ ガンガンガンガンガンガン!!
(;、;トソン 「やめてぇぇぇ!!クー!!あんたの手、私よりもひどいことになってるぅぅぅぅぅ!!」
((川#゚゚皿゚゚) )) 「らああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ガンガンガンガンガン ベキャッ バンバンバンバンバンバンバン ボッキン ゴッゴッゴッゴッゴッゴッッゴッゴッ プジャッ!!
(;、;トソン 「ク…クゥゥ…!!」
(;´・_ゝ・`) 「な、なんてことだ!!これはまさか――ッ」
(*´^_ゝ^`*) 「やったー! 出利道名産物の一つ、『出利道ビール☆プレミアム350ml』のダンボールだー!」
(*´^_ゝ^`*) プシッ ゴキュゴキュッ ッカー!! 「うんめぇ!!」
川 - ) 「 」
(;、;トソン 「うわーーーーーーん!!!」
- 222 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:23:56 ID:ag4IqrRQ0
ビールダンボール 白
↓ ヾ(*´^_ゝ^`*)ノ ウメェwwww
□ < >
┌───━━───────┬────────
│ 川 - ) (;、;トソン | <うわーん
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:【テーブル】;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;水;;;;;;;;;|
└────────────┘
(´・_ゝ・`) 「おや、どこからともなく泣き声が聞こえるぞ?」
(;´・_ゝ・`) 「やや、下から聞こえる気がする…あ、まさかクーとトソンか?!」
(;´・_ゝ・`) 「やっぱりだ!このビールのダンボールが重石になってしまってるんだな!待ってろいま助ける!」
(´・_ゝ・`) どかし、 ガチャ ッパカ。 「おーい、生きてるかー?」
- 223 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:24:18 ID:ag4IqrRQ0
‖ ,, -''´ ̄`''´ ̄⌒`ヽ ‖ |
| / 、 \ ‖
| ‖ / ノ 〉 |ヽ ヽ、 ___ |
‖ ,ノ / ノ | \ !uリノ ‖
┌ --―'⌒´ ,ノ |_/ ,l メ、 ` ー-- ,, __
〉 i _ ,,イ l__ | ノ ,ヽ、_. ,' i
!_/ノ ̄ ! 煤i 、。ゝ。, ,!,/ ,/  ̄ヽ ,! |
ヽ、 .∨(;Д;#トソン⌒ ノ `ー'
〈ヽ、ヽ /´〉 「遅ぇぇぇぇぇぇえええええええんだよぉぉぉぉぉぉ!!
| ヽ、ヽ ノ / | デミぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
| ‖ ( l /ノ ‖
| ‖ _ j ( _ |
‖ / `''ー 、_,,f, ,,''´/'⌒.i ‖
__ / ,, i , i ,|
〈 `ー'' _ノ `'' 、_ | ,--、 >
. ヽ、 _/ < `''ー '' `ー--'' ´ | /'''7 >
`''' 7 ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ / ∨_,ノ
- 224 名前:第八話 ◆OynLTaqGgor[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 21:25:02 ID:ag4IqrRQ0
(;、;トソン 「ぐすん…うぇーん!クーあたし達助かったよぉ!うえええーん!」
(う、< トソン 「…ッ うう!」 ゴシゴシッ
(゚、゚;トソン 「よし…さぁいくよ!おら、デミタス!立ち上がりな!クーを担いで逃げるよ!!」
川 - )
(´ _ゝ `)
(゚、゚トソン
(゚、゚;トソン 「あ、やべッ…や…やりすぎちゃったかな?」
チーンッ
┌──────────┐
│ │
│ デミタス 戦闘不能 │
│ │
└──────────┘
続く。