ミセ*゚ー゚)リ 怪異の由々しき問題集のようです
538 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:32:09 ID:tz0ayHZc0




 落書き。 
 益体もない些細な出来事。

 「奥様は女子高生」





.

539 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:33:15 ID:tz0ayHZc0
【―― 0 ――】


「―――あまり知られていないことだけど、常時性交渉が可能で、かつ自慰行為をする生物ってヒトだけらしいね」


 何処かのクラスの男子生徒から没収してきたというエロ本をパラパラと捲りながら会長は呟いた。
 神様が誤植したかのような蠱惑的な美貌は今日も今日とて顕在だ。
 どちらかと言えば「軽い女」に属する私からすれば、この人が持つ魅力は、そういうものが存在することが信じられなくて、興味があった。

 それは手を伸ばすことさえ躊躇われるような、凄惨な美しさ。
 花を手折ろうとする奴ははいても、太陽を手中に収めようとする人間は何処にもいない。


ミセ*-3-)リ「人間ってえっちな生き物なんですね〜」

「事はそう単純でもないんだよね」


 私の言葉に返答して、本を引き出しに仕舞うと(!?)会長はその引き締まった腕を組んだ。
 その双丘を支えるように。
 あるいは大きな胸を強調するように。

 ……うーん。
 それにしても、この人もかなり豊かだなあ……。

540 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:34:14 ID:tz0ayHZc0

ミセ*-ー-)リ「(サイズ的には変わらないかもしれないけど――他が引き締まってる分、余計に大きく見える)」


 おまけに手足もスラリとしていて、背も高い。
 きっと会長のお母さんはスレンダーな人だったのだろう。
 多分父親も相当な美少年だ。

 ところで、と彼女は思い出したかのように言った。


「こないだね、ある生徒が女の子に『おっぱい揉ませてー』と声かけまくってたから、『じゃあどうぞ』って割り込んだら……逃げて行っちゃった」

ミセ;゚ー゚)リ「えぇ?」


 なんでだろうね、とおかしそうに笑う。
 実に不思議そうに。

 いや。
 いやいやいやいや……本当に不思議なのはその男子の行動ではなく、会長の行動なんだけど。
 この人、何やってるんだ。

541 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:35:09 ID:tz0ayHZc0

「……ひょっとして小さい方が好きだったのかな?」

ミセ;-ー-)リ「そうじゃなくてですね……」


 天然かこの人。


ミセ*゚ -゚)リ「会長、そういうことしてるといつか心ない人達に襲われますよ?」

「どぉして?」

ミセ;゚ー゚)リ「どうしてって言われても……」


 口篭る私を見て再度会長は笑った。
 そうして、言う――「襲われたら襲われただよ」なんて。
 ……それは自分に頓着がないということではなく、ただ誰であろうと負ける気はないという自信の表れだ。

 さて、と話を戻す。

542 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:36:05 ID:tz0ayHZc0

「実は哺乳類の中で胸が――乳房が常に大きい生物って、少ないんだよ」

ミセ*゚ -゚)リ「そうなんですか?」

「うん、らしいよ」


 次いで、それを気持ち良くなる為にしか使っていない君は分かりにくいだろうけど、とシニカルに言った。
 否定できないのが悔しいけど、否定するつもりもない。


「君のも、僕のも……本来的には授乳の為の部位なんだから、常時膨らんでる必要はない」


 お乳が必要な時だけ。
 つまり子供を産んで育てる時だけ、機能していれば良い。
 生物としては、それが普通。

 けど。


ミセ*゚ー゚)リ「だけど人間はいつも大きくて柔らかいですよね?」

「小さくて堅い人もいるけど、そうだね」

543 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:37:08 ID:tz0ayHZc0

 駄乳キャラが聞いたらキレそうな相槌を打つ会長。


「知っているかな? 小さな子供がいるメスはほとんど排卵が起こらない」

ミセ*゚ー゚)リ「え?」

「正しくは妊娠前後は、だけど。授乳の時に分泌されるプロラクチンが影響して、排卵が起きず発情もしないんだって」
 

 ……考えてみよう。
 常識や倫理を捨てて生物学的な視点で考察してみよう。

 オスが狩りに出掛けていて、巣にはメスとその子が残っている。
 その時、他のオスが巣にやって来た。
 理由は「自分の遺伝子を残す為」だけど、肝心のメスは排卵も発情もしない。

 “さてこの場合、そのオスは大人しく帰ってくれるだろうか?”


「当たり前だけどそのオスは子を殺すことで強制的に発情させようとする。繁殖戦略だね」


 残酷とか言わないでよ?と会長は続けた。
 ……私は何も言えなかった。

544 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:38:08 ID:tz0ayHZc0

「でも、もし常時乳房が膨らんでいたら。他の動物のように、相手が発情しているかどうかが分からなかったら」


 そうか。
 分かった、そういうことか。



「“他のオスに子を殺される可能性が限りなく低くなり、かつ、交尾をしたところで受精はしない”――ということになるわけだね」



 まるで推理小説のような。
 ここぞとばかりに相手を騙し出し抜くトリック。
 手品じみたシステム。

 私達が持つこの脂肪の塊は無駄ではなかった。
 快楽を得る為とか、見栄えが良いとかは関係なくて、純粋に理に適った進化の結果だった。


「ま、その所為で現代のメスは常に貞操の危機に晒されるというディスアドバンテージも得ちゃったケド……それにしても、凄いよね」

ミセ*-ー-)リ「……そうですね」

545 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:39:05 ID:tz0ayHZc0

 女は強い、とよく言われる。
 私は女だけど、強いかどうかはよく分からない。
 でも。

 けれど、女は強くなかったとしても――きっと母は強いのだ。
 紛れもなく。


「……まあここまで言っちゃったケド」


 と、会長は知ったような笑みを浮かべ、言う。


「結局、これは『ヒト』の話で『人間』の話じゃないから、あんまり間に受けないほうがいいかもね」

ミセ*-3-)リ「えー……」


 いい話だったのに。
 うーん……まあ、そこそこに?

546 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:40:14 ID:tz0ayHZc0

「『子供は自分で思っているより賢くはないが、大人が思うよりずっと賢いもの』っと」


 淳高五階、時計塔旧生徒会室。
 何かの台詞を引用したのか、私に背を向け窓から校門の辺りを見下ろしながら彼女はそう言った。
 似たような台詞をラノベで見たことがあるけど……多分、似てるだけで違うものだろう。

 そんなことを思っている私を知ってか知らずか。
 会長は、その引用したらしき台詞を改変してこんなことを言った。



「だとするなら、きっと人間もそうだよね――『人間は自分で考えているほど立派ではないが、自分で感じているほど愚劣でもない』」



 白黒つけようとしても、できない。
 この世には白も黒もなく、この世に存在しているものは、全部灰色なんだ。


「より文学的な言葉にするなら『人間は神と悪魔の間に浮遊する』かな。これはパスカルの言葉だね」

547 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:41:12 ID:tz0ayHZc0

 さて、と。
 前置いて彼女は大きく伸びをした。
 その豊かな胸を揺らしつつ。

 そうして最後に、今日の雑談を纏めるように言った。



「誰かと付き合い始めた女の子の胸が急に大きくなるのは……愉悦による堕落の証左か、それとも母としての自覚、芽生えた愛の証拠か」



 どっちなんだろうね?と会長は言った。
 きっとそれは、「どちらもなんだろうね」と同義の言葉だった。
 知ったような結論だった。

 今日会長が見ていた子はどちらの比率が大きいんだろう。
 そして私はどうなんだろう。

 ……けど私は、堕落だって立派な愛の証明だと思うけどなあ―――。

548 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:42:09 ID:tz0ayHZc0
【―― 1 ――】※閲覧注意


 ―――りぃん、りぃんと鈴の音が聞こえた。


 頭が溶けてしまいそうで。
 身体が壊れてしまいそうで。

 私は必死で歯を噛み締め口を両手で覆ってそれに堪えようとする。
 けど、ご主人様が。
 今は私の「恋人」になった彼が大きく腰を前後させるだけで、私は、あっさりと。


(;#// -/)「やっ、らっ――ひぅぅぅっっ!!!」


 内蔵がグチャグチャにされて引き摺り出されたような感覚。
 直後に陰茎が押し込まれ子宮が揺れる感覚。
 その強烈な刺激が悲鳴を隠せないほどの鋭い感覚を身体全体に送り、精神を蹂躙し、腰を跳ね上がらせる。

 一際大きく――鈴が鳴った。

549 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:43:10 ID:tz0ayHZc0

 「逃げよう」と思っても、全然、力が入らない。
 そもそも「逃げよう」なんて考えられない。

 身体が、心も、正直に――悦んでしまっているのだから。


( *-Д-)「……ねえ、でぃちゃん」

(#// -/)「はっ……あ、う……」


 彼が私の胸を、勃起した乳首を弄ぶ。
 触れるか触れないかの優しい手つきで円を描くように。
 撫で上げられる度にぞわり、ぞわりと背中に快感が溜まっていく。


( * Д)「―――聞こえてる?」


 返事がないことに不服だったのか。
 唐突にご主人様は興奮して敏感になっている私の乳首をきゅう、と摘んで上に引き上げた。

 キモチイイが――弾けた。

550 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:44:05 ID:tz0ayHZc0

:(#// -/):「ひっ……はぁぁぁっん!!」


 乳房が持ち上がってしまうほどの強さで引かれ、身体を弓なりに仰け反らせながら、痛みと快感で私は幾度目かの絶頂を迎えた。
 連鎖するように、膣内が収縮し彼のモノをより強く締め付ける。

 形が分かってしまうほどに、ギュッと。
 まるで「もっと犯してください」と懇願しているかのように。
 子宮にまで届いた振動で陰茎が震えたのが分かった。


( * Д)「っ――ふ、あ……」


 ご主人様は射精してしまいそうになるのをどうにか堪えたらしく。
 それは、このお仕置きがまだまだ続くことを意味していた。


 ……私は今、「お仕置き」の真っ最中だった。
 着ていた制服をほとんど剥ぎ取るように脱がされ、ベッドに転がされ、両手首を掴まれ啄むようなキスを唇や首筋にされた後――いきなり挿入された。

 痛みはほとんどなかった。
 日々の躾によって、私の恥知らずな部分は……キスをされるだけで濡れるように開発されていたから。
 彼ではなく私自身が望んで、そんな身体になっていたから。

551 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:45:16 ID:tz0ayHZc0

 最初にベットに押し倒されたのも、耳を舐めるだけで身体全体の力が抜けてしまう反射を利用されてだった。
 体内を蹂躙する彼のモノの刺激に耐えながら、私はこういうのを「パブロフの犬」と言うんだっけ、とぼんやりと思っていた。

 犬じゃなくて、猫なのに。
 私はご主人様の猫だ。
 ……今もまた猫の耳と尾を出しながら久しぶりにあの首輪を付けられている。

 私が悶える度に、嘲笑するように鈴の音が響く。


( *-Д-)「ねえ、でぃちゃん」

(;#// -/)「っ……。は、ぃ……」


 ご主人様の問いかけ。
 小さいながら、今度はちゃんと返事をすることができた。
 ご褒美として顕現している猫の耳を撫でられる。


(#// -/)「ぁ……はぁ、ん……っ」

552 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:46:58 ID:tz0ayHZc0

 ……この状態で何分が経っただろう。
 体位としては股を大きく開いた正常位だ。私がベッドの上で、彼は腰が大きく動かせるようベッドのすぐ脇に立っていた。
 私は逃げることもできずに、反り返るほどに勃起した彼の硬い陰茎で……ずっと身体を貫かれている。

 抵抗しようとする度に先程のように大きくピストンをされるか、乳首や陰核と言った敏感な部分を刺激される。
 もう、何分経ったのかも、何度イッたのかも分からない。

 珍しくご主人様が積極的な理由は分かっている(恥ずべきことだがいつもは私から誘っている)。


( * Д)「……でぃちゃん。なんで今日、俺のこと『お兄ちゃん』って、言ったの?」

(;#// -/)「そ、れは……っ!」


 言葉に、詰まる。

 私達は以前のような主従関係ではなく――いや最初から上下なんてなかったけれど――とにかく恋人同士。
 そしてもう、少し前に婚姻届も出している紛れもない夫婦だ。

 けれど私は今日、学校の人達の前でご主人様のことを『お兄ちゃん』と紹介した。
 それは無駄な混乱を招かないようにする為であり、余計な詮索をされないようにする為だった。
 別に嫌いになったとか、そういうのじゃない。

553 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:48:06 ID:tz0ayHZc0

 けど。


( * Д)「俺を『恋人だ』って紹介するの……嫌だったの?」

(;#// -/)「ひっ……! ち、が……っ」


 う、までは聞いてくれなかった。
 ご主人様はもう一度、一際大きく腰を動かし私にお仕置きをする。

 して――くださる。

 私のやらしい身体を貫いていたモノが、膣壁を削るようにし変形させながら一気に十五センチほど引き出され。
 また直後に脳天まで貫通してしまいそうな勢いで――子宮口まで、押し込まれる。



:(#// -/):「だッ……ああッ、い――ぃひぐぅぅぅぅうううっ!!!」



 腰を掴まれていたから何処にも逃げられず、私は獣のような声を上げて――またイッた。
 ……あろうことか、失禁までしてしまいながら。

554 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:49:15 ID:tz0ayHZc0

 だらしなく舌を出していた。口の端から涎が垂れているのが分かった。
 潤んだ両目には、焦点が上手く合わないけど、薄暗い部屋の中で私を見下ろすご主人様の姿が映っている。
 りぃんりぃんと脳に直接鈴の音が響き、ドクンドクンという彼のモノが脈打つ音が身体に直接響く。


(#// -/)「はぁ……。やぁ、ん……っ」


 好きな人に、こんな姿を見られたくない―――。
 そう思って顔を覆い隠そうとしても両腕は動いてくれない。
 力が上手く入らず痙攣するばかり。

 分かってるんだ。
 こういうのが、好きってことが。

 私は、こんな惨めでみっともなくいやらしい姿をご主人様に見られて、発情している―――。


(#// -/)「は、っ……。私、は……」


 だから言わないと。
 彼に――私の、大切な人に。

555 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:50:07 ID:tz0ayHZc0

(#// -/)「私は……んっ……。恥ずかしかった、んです……」

( * Д)「…………それで?」

(#// -/)「でも……」


 でも。
 でもそれは、嫌いになったわけじゃ、ないんです


(#// -/)「それは……他の人に、知られるのが、嫌だっただけで……。ふぅ、はぁ……! だから……」


 だって、私は―――。



(#// -/)「私の全ては――ちゃんと、ご主人様のモノ、です……」



 だから安心してください。
 私はいなくなったりしません。
 私が終わる時は――あなたの傍ですから。

556 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:51:19 ID:tz0ayHZc0

 私の現在も過去も未来も言葉も感情も身体も精神も良いところも悪いところもちゃんとした部分もやらしい部分も――全部。
 私の首はあなたの首輪を付ける為のもの。
 私の右手はあなたと繋ぐ為のもの。
 私の左手はあなたを守る為のもの。
 私の両足はあなたと歩む為のもの。
 私の両目はあなたの向かう方向を見る為のもの。
 私の口はあなたに口付けてもらう為のもの。
 私の両耳はあなたの声を聞く為のもの。
 私の身体はあなたに抱かれる為のもの。

 他の、恥ずかしくて言えないような部分は……ご主人様に愛してもらう為のもの、です。

 だから安心してください。
 私はあなたが、大好きです―――。


( *-Д-)「…………そっか」


 彼は久しぶりに子供のような声で呟いた。
 「ありがとう、安心した」――と。
 そして抱きかかえるようにして私をぎゅっと抱き締めた。

 更に深くまで私を感じるように。
 自分のモノとするように。

557 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:52:09 ID:tz0ayHZc0

(#// -/)「はぁっ……や、ん……」

( *-Д-)「ごめんね……でぃちゃん。……で、俺そろそろ、限界なんだけど……」


 申し訳なさそうに彼が言った。
 私は精一杯笑って、こう返す。


(#// -/)「どうぞ、私で気持ち良くなって、私の中に好きなだけ出してください――あなた専用ですから」


 あなたのモノで。
 あなたの恋人で。
 あなたの妻――ですから。


( * Д)「ありがとう。それじゃ……本気でいくよ?」

(;#// -/)「えっ、あ、ちょっとは手加減して――ひっ、らめぇぇっっ!!」


 私の要求は聞き入れられずご主人様は思い切り腰を使い始めた。
 あどけない顔つきに似合わない凶悪なモノが、私の身体を刺し抜くように乱暴に、内蔵を掻き回すように何度も何度も出入りする。

558 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:53:17 ID:tz0ayHZc0

:(#// -/):「ああッ、あッ、ぐぅっ……やあぁっ!」


 鈴の音が鳴る。
 水音も。
 指先までキモチイイが伝わって、身体が溶ける。


( * Д)「はっ、ふ……。でぃちゃん……気持ちいい?」

:(#// -/):「ああッ、ううあああッ! あっ、らめっ……うぅっ!!」

( * Д)「何処が気持ちいい? ねえ――」

:(#// -/):「うううっ!あっ、からだっ、壊れちゃうぅぅぅ!!」


 意地悪な問い。
 私の反応を見て気持ちいい所を探りながら、ご主人様が問いかける。


( * Д)「また俺の声……聞こえなくなっちゃった!?」

(;#// -/)「えっ、違っ――はぁッ、うぅぅぅ!!?」

559 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:54:19 ID:tz0ayHZc0

 勃起した乳首を今度は両方共いっぺんに抓り上げられた。
 そのままクリクリと、人差し指と親指で潰される。
 突かれるのとは違う鋭い痛みと快感が走って神経がより敏感になっていく。


:(#// -/):「いぃ!気持ちいいです! あああっ!ううああぁっ!! もっと――もっと滅茶苦茶にしてくださぃっ、ご主人様ぁッ!!」


 嫌だ。
 恥ずかしい。
 許して。
 ごめんなさい。

 そして……気持ちいい。
 もっと痛く、激しく、私に――お仕置きして、ください。


( * Д)「―――よくできました」


 鈴の音と、彼の声が聞こえた。
 一際強いキモチイイのが身体中を襲った。

560 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:55:07 ID:tz0ayHZc0


(#// -/)「や、やだッ!やッああああああっ!! あッ、ああ、ぃくううぅぅぅぅ――ッ!!!」



 ご主人様のモノが脈打って、大量の精液が私の中に広がって。
 真っ白な感覚――それを最後にして。

 私の意識は途切れた。

562 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:56:22 ID:tz0ayHZc0
【―― 2 ――】


 俺の横では彼女が死んだように眠っていた。
 眠っている、というよりは、正しくは気絶してしまっていた。


(#// -/)「はぁ……。やっ……ん……」

( *-Д-)「…………ふぅ」


 ……やり過ぎたかな?
 そんな風に思うものの、虚ろな目で下腹部に手を当てたまま眠る彼女はとても幸せそうで、そうでもなかったかなとも感じる。

 ドロリとヒクつく穴の奥部分から白い液体が流れ出た。
 「ありがとう」という意味のキスを彼女の唇にして、身体を拭こうとタオルを取りに行く。
 制服くらいはちゃんと脱がせてあげれば良かったと今更に思う。

 でもこういう肌蹴た服装が男としては堪らないのだ。
 まあ俺の彼女もそういう変な嗜好はありそう――って、俺よりあるみたいだけど。


(;-Д-)「結構変態なんだよなあ……。可愛い顔に似合わず」

563 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:57:31 ID:tz0ayHZc0

 ぬるま湯で絞ったタオルで彼女の身体を拭きながら呟いた。
 幼い感じも残していた彼女は、いつの間にかぐっと大人っぽくなっていた。
 顔は清楚であどけないけど……その、胸とかが。

 ちょっと前では平たい感じだったのに、知らない内に良い感じに俺の手に収まるような大きさに……。
 サイズはCか……Dかな?

 そんなことを思いながら、彼女の控えめだけど整った、柔らかい胸を拭くと悩ましげな吐息が漏れた。
 思わず二回戦目に突入したくなったけど、流石に悪いかなと自重する。
 今日は乱暴なことばっかりしちゃったから明日は彼女の言うことをなんでも聞いてあげることにしよう。

 ホントにごめんね、でぃちゃん。
 でも……ありがとう。


(#// -/)「はぁ……ふぅ……」

( *-Д-)「(……あ、でもおっぱいちょっと触ったりするくらいならいいかな……)」


 吸ったり、甘噛みしたり、頬擦りしたり。
 またお願いして色々させてもらおう。
 彼女は「あなた専用」と言っていたけど――俺だって、「でぃちゃん専用」なんだから。

564 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:58:49 ID:tz0ayHZc0

 でも、触りたいなあ……。


(# ;;-)「…………いいですよ」

(;゚Д゚)「えっ?」


 唐突に聞こえた声に背筋が凍った。
 でも声の主は優しい……女の子という感じでもなく、女という感じでもない優しい声で。
 母親のような――声音で。



(#// -/)「あなたの為に頑張って大きくしたんですから……。触りたいなら、幾らでも……」



 その代わり敏感になってるので優しくしてくださいね?と俺の奥さんは言った。
 俺は「分かった、ありがとう」なんて言いながら、どうせノッてきたら「もっと激しくして」とか言うんだろうなあ、と内心笑っていた。

565 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/15(日) 23:59:57 ID:tz0ayHZc0

 ……ああ、もう。

 本当に。
 俺の彼女は、



( *-Д-)「可愛いなあ……」



 俺の猫耳と尻尾が付いてて、少し礼儀正し過ぎて、結構変態で、優しくて可愛い彼女。
 まさしく彼女が――「俺の嫁」だよね?

566 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/16(月) 00:01:09 ID:PCvdVUJg0
【―― 0 ――】


「―――ところでさ。ヒトの胸が常に膨らんでいるのには、さっき言った話以外の説もあるんだよね」


 そろそろ帰ろうかと生徒会室の扉を開けた、その時だった。
 巨乳僕っ娘の生徒会長が、いつものように知ったような口調で補足を加えてきた。

 振り返ってみる。
 彼女の目線はいつもとは違って、遠くを見ていた。
 商店街の方だろうか?


ミセ*゚ー゚)リ「それはいい話なんですか?」


 訝しむような私の問いに会長は「いい話だよ?」と微笑みながら答える。
 そうして直後に、ただし都合の良い話だけどね、なんて言葉遊び。


ミセ*-3-)リ「じゃあ聞きませんよ〜っだ」

567 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/16(月) 00:02:05 ID:PCvdVUJg0

「んー。でも君はこっちの方が気に入ると思うよ?」

ミセ*゚ー゚)リ「え?」


 会長は瞳を伏せて、何故かさもおかしそうに笑って言った。


「“人間の女の乳房が常に大きいのは『他の女の所に行かず、ちゃんと私の所に帰って来てね?』というメッセージである”……みたいな話」


 どういうことかは分かるよね?と続ける。
 もちろん分かる。
 それはそう、「いつだって発情してるから他のメスの所になんて行くな」ってことだ。

 言い方に品がないのならこう変えよう。


「『いつだってあなたと愛し合う準備はできているから、ずっと一緒にいてね?』――なんてねっ。オス側に都合が良過ぎて、綺麗過ぎるかな?」


 それは確かに都合が良過ぎで綺麗過ぎな解釈だった。
 けれど、会長は言っていた――“人間の女”と。
 さっきは“ヒトのメス”と言っていたのに、今は『ヒト』じゃなくて『人間』だと。

568 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/16(月) 00:03:07 ID:PCvdVUJg0

 だから私も『人間』の話であるなら……ありなんじゃないかなあ、と思う。
 反実仮想でも不可能願望でもなく、ただそうであって欲しいと願う。


ミセ*^ー^)リ「……良い話ですね」

「でしょ?」

ミセ*-ー-)リ「はい。とても、良い話だと思います」


 素直にそう思ったから正直にそう答えて、私は部屋を後にした。
 後ろでに会長の笑い声が聞こえた。

 彼女には誰か、好きな人がいるのだろうか?
 そんなことが気になった。 
 もしあの会長にもそんな相手がいるのなら、いつか、恋バナをするのも良いかもしれない。

569 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2013/09/16(月) 00:04:07 ID:PCvdVUJg0

 真実は一つじゃない。
 人間はいつだって好きな真実を選び取って生きている。
 だから私も、後者の説を信じようと思う。

 論理的でなくても、合理的でなくても、退廃的であったとしても。
 信じるのは私の勝手で、そっちの方がロマンチックだから。

 だって私も人間の女ですもの♪


 ずっと恋して。
 ずっと愛して。
 一生傍にいて。

 私もいつか、そういう風な物語の終わりみたいな結婚が――できるといいなあ。






【――――落書き、終わり】



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