( ^ω^)戦国を歩くギタリストのようです

442 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:13:38 ID:Pl3lvnnkO
***
第十三話 「在るべき運命と、抗えぬ運命」

***


 そもそも人にギターを教えたことが無いこと。相手がギターを持っていないこと。
 ブーンが狼狽した理由は多々あるが、何より気になる点が一つ。


(;^ω^)「えっ、と…何故ですかお…?」


 ギターを教えてくれと頼んできた、渚本介の意図だ。

 侍がギターを弾く。ブーンのいた時代にはちょうどそんな芸人がいたが、渚本介は至って真面目のようだった。

443 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:15:36 ID:Pl3lvnnkO
 
(´メω・`)「これからの人生に意味が欲しかったのだ」


 ブーンの目を、まっすぐ見据える渚本介。
 それだけで、ブーンにはすべて伝わった。
 渚本介がどれだけ考えたのか、どれだけ悩んでの結論なのか。

 満天の星空の下、渚本介の声が静かに響いていく。


(´メω・`)「幾日もの間お前と旅を続け、俺は羨望を抱くようになった。音楽に夢を持ち、その夢に生きるお前が羨ましかったのだ」

( ^ω^)「……」

(´メω・`)「俺はお前のように音楽に熱狂できないかもしれぬ。しかし、お前が歩んでいた道を、お前の人生の意味を、俺も少しは味わってみたい」

444 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:16:49 ID:Pl3lvnnkO
 
(´メω・`)「…それが理由だ」


 決意の籠もった声で、最後まで話しきった渚本介。
 ブーンは呆然としたまま渚本介の顔を眺め、その言葉を頭の中で反芻させた。


 渚本介は音楽に夢中なブーンがただ羨ましかったのだ。
 夢を持ち、生きる理由を持ち、人生に意味を持っていたブーンが眩しかった。
 復讐の心しか持っていなかった渚本介にとっては、それは余計に際立っていた。

 だからこそ、ブーンの追いかける夢に、ブーンの人生に触れてみたい。
 それこそが、渚本介自身にとっての人生の意味に成りかねないのだから。

445 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:17:01 ID:Pl3lvnnkO
 
( ^ω^)「…僕のギターで、渚本介さんの人生に意味を与えてやれるなら」


 考えるより先に、口が動き出した。
 純粋に心の内を放っていくブーン。

 それは、満面の笑みと共に。


( ^ω^)「僕は一向に構いませんお!」

(´メω・`)「!」


 音楽は人を救える。

 これは、それを証明する絶好の機会なのかもしれない。
 それならば喜んで受けようじゃないか。

 ブーンは早速その場に座り、ギターを構えた。

446 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:18:24 ID:Pl3lvnnkO
 
(´メω・`)「はは、よろしく頼む」

 一礼の後、渚本介はブーンの向かいに座った。

 横で聴くだけだったブーンの演奏を、久々に真正面から眺める。

 久々に。
 そう、初めてブーンと渚本介が出会った、あの時以来。


( ^ω^)「ではまずギターの説明からいきますお」

(´メω・`)「ふむ」

( ^ω^)「ギターで大事なのはチューニングですお。ヘッドのこの部分で…」

(;´メω・`)「ちゅうにん…へっど?すまない、もう少し丁寧に頼む」

(;^ω^)「あ、すみませんお…」


 武士にギターを教える。
 なんとも奇妙なブーンの日課が、その日から始まった。

 そして。

447 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:19:30 ID:Pl3lvnnkO
 

ζ( ー *ζ「……」


 琴の弦を撫でながら、ひとり座る出麗。

 ゆっくりと、優しく、その手は琴を落ち着かせるように。


ζ(;ー;*ζ「…なんで……」

 自らの心をなだめるように。

 静かに泣き崩れる出麗に、絶望感がじわじわと迫る。


ζ(;ー;*ζ「なんで…私なのよ……」


 苦悩に満ちた出麗の日々も、その日から始まることになる。


──

448 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:19:45 ID:Pl3lvnnkO
 
──

 それから数日間、ブーンのギターレッスンが始まった。

 渚本介は驚くほどに覚えが良く、音感もリズム感も非常に良いものをもっていた。
 もともと手先が器用だったこともあり、ある程度の奏法はすぐに身につけてしまった。


(;^ω^)(この人音楽の才能ありすぎだろ…)

(´メω・`)「指で弾くほうが面白いな…ところで、ふれっとを勢いよく押さえると音が出るんだが、これも奏法なのか?」

(;^ω^)「そうですお。タッピングといいますお(メタルかよ…)」

449 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:20:40 ID:Pl3lvnnkO
 
 技術に関して言えば、もう問題はなくなった。
 そろそろ曲を教えてもいい頃だ。ブーンは書道道具で楽譜を書き出した。


(´メω・`)「む、楽譜か」

( ^ω^)「読み方はこないだ教えた通りですお。まずは僕が手本として弾きますお」


 渚本介からギターを受け取り、譜面に記した曲をゆっくりと弾き始める。

 曲はRed Hot Chili Peppersの「under the bridge」を多少短縮させたもの。
 歌が無くとも雰囲気の出る曲だ。

 間違いなく初心者にはお薦めしないレベルの曲だが、渚本介なら可能かもしれない。
 渚本介は食い入るようにブーンの演奏を見つめ、必死に覚えようとしているようだった。

450 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:21:41 ID:Pl3lvnnkO
 
 とはいえ、聴いたことのない曲をいきなり覚えるのはほとんど不可能だ。
 曲が終わり、もう一度弾こうとしたところで、ブーンは渚本介に演奏を遮られた。


(´メω・`)「ちょっと貸してくれ」

(;^ω^)「え?まだ弾けないと思いますお…」

(´メω・`)「ああ。だが確かめてみたい」


 一度聴いただけの曲を弾く。そんなのはほぼ不可能だ。
 しかし、渚本介はギターを構え、ゆっくりと演奏を始めた。


(´メω・`)♪〜♪♪〜

(;^ω^)(…まじかお…)

 前奏こそままならないが、それ以外はほとんど形になっている。
 渚本介の中の音楽の才能が、目覚めようとしていた。


──

451 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:23:20 ID:Pl3lvnnkO
 
──



 最初はね、私も反対したの。

 拒んで拒んで、泣いて、喚いて。
 でもね、もう遅いの。駄目なの。


 ねえブーン、アンタならどう思う?

 私はね、これを受け入れるくらいなら、身を投げてしまいたいくらいなの。
 だって、



  は、私の全てだから。



──

452 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:23:39 ID:Pl3lvnnkO
 
──


 その日のレッスンを終え、布団に寝転がりながら、ブーンはひたすら考えていた。


 あと二週間。
 それが、出麗に残された時間。

 渚本介へのギターレッスンに充実感を覚える反面、ブーンの中を葛藤がうろつく。


 出麗にはもう二週間しかない。
 しかし、この二週間で何ができる?
 誰かの前で演奏会でもすればいいのか。いや、それほど事は軽くない。


ζ(゚ー゚*ζ


 ふと脳裏に浮かぶ、出麗の楽しそうに琴を弾く姿。
 それも、もう終わりだ。

453 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:24:41 ID:Pl3lvnnkO
 
 なら、何ができるというのだろう。

 渚本介は恐らくこの事態を把握している。
 それでも、彼は気にすることなくギターレッスンを頼んできた。

 当然なのだ。
 この時代では、至って当然のこと。

 しかし、出麗にとっては、それは酷な現実である。
 だからこそ、何かしてやらねば。

 例えば、人生の意味を見出すために、ギターを始めた渚本介のように。


( ^ω^)(…渚本介さんに相談するしかないお)

 体を起こし、隣の部屋にいる渚本介のもとへと足を運ぶ。
 囁くように部屋に呼びかけると、渚本介はまだ起きていたようで、怪訝な声を返してきた。

( ^ω^)「失礼しますお」

(´メω・`)「ああ」

454 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:26:42 ID:Pl3lvnnkO
 
 渚本介は何やら書物を読んでいたようで、小さな灯火の下にいくつかの紙を広げていた。
 いつもの優しい顔がブーンを向く。


( ^ω^)「実は、渚本介さんに相談があるんですお」

(´メω・`)「相談?」

( ^ω^)「出麗さんのことですお」


 ごうごうと吹く強い風が、二人の耳に飛び込んできた。
 言うべきことなのかはわからない。
 しかし、一人ではどうしようもできない。


( ^ω^)「…出麗さんのこと、渚本介さんも知ってますおね?」

(´メω・`)「ああ…結婚の件か」

455 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:27:14 ID:Pl3lvnnkO
 
 政略結婚。
 出麗が直面している現実は、まさにこれだった。

 この時代、政治や争い上で、事を進めやすくするために「結婚させられる」のが常識に近い。
 出麗の結婚が決まった相手は、隣国の家臣の一人。
 二茶根瑠家と深い関わりを持ちたかった隣国が、近習の出麗と結ぶことで、まずはその糸口を作るつもりなのだ。

 二茶根瑠にとっては武力支援の拡大になる話。
 根十城戦で戦力を失っていたタイミングであり、この話を断る道理はなかった。

456 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:28:17 ID:Pl3lvnnkO
 
 問題は相手の家柄にある。
 ひどく厳格な家庭環境で、音楽等の芸能が一切禁じられているのだ。
 琴を嗜み、心から愛している出麗にとっては、どうしても避けたい話だった。

 しかし、現実は上手く行かない。
 出麗の知らないところで拍子良く話が決まり、一週間後には相手方が根十城を訪れて出麗を引き取ることになっていた。


 これが出麗を苦しめている現状であり、ブーンに打ち明けた話である。
 この話から、ブーンと出麗は同じ仮説を想像していた。
 ブーンが出麗の琴爪でタイムスリップしてしまったのは、同じ音楽を愛するブーンへの出麗のSOSなのではないかと。

457 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:30:05 ID:Pl3lvnnkO
 
 しかし、問題はもっと大きなところにあった。

 歴史を、未来を巻き込むほどの、大きな問題が。


(;^ω^)「…渚本介さん」

(´メω・`)「ん?」


 言いたくない。言ってしまえば、何か取り返しのつかないことになる気がする。


(;^ω^)「僕はこの結婚を止めたいんですお」

(´メω・`)「!…何を言ってるんだ。いくら相手の家柄が…」

(;^ω^)「このままだと!」


 ブーンの大声が、全ての音を掻き消した。
 渚本介の顔を見れず、思わず俯く。

 そして、出麗本人にすら打ち明けていない、自らが知る現実の全てを、吐き出すように呟いた。


(; ω )「出麗さんは…二茶根瑠家は殺されてしまいますお」

458 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:32:00 ID:Pl3lvnnkO
 

(;´メω・`)「……え?」


 それは、あまりにも酷で、信じがたい未来だった。

 固まる渚本介に、ブーンは話を続ける。


(; ω )「日本史の授業で習ったことがあるんですお。出麗さんの結婚相手となる吹連家は、実は二茶根瑠家が滅ぶことを望んでいたんですお」

(;´メω・`)「……」

(; ω )「でも二茶根瑠は天野を打ち破りましたお。だから二茶根瑠を完全に潰すために、近習である出麗さんとうまく結婚に持ち込み、内部から二茶根瑠を滅ぼしたんですお」

459 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:33:13 ID:Pl3lvnnkO
 
(; ω )「この時代に来てから、僕が知る限り、日本史で学んだ通りの歴史を歩んでいるんですお。だから…」

(´メω・`)「……だから、結婚してしまえば出麗も死ぬ。そういうことか?」

(; ω )「…そうですお」

(´メω・`)「だから、お前は歴史を…未来を変えるつもりなのか」


 予想もしなかったほどの冷たい声が、ブーンにのしかかった。
 顔を上げられない。低く透き通る渚本介の声が、続いてブーンを押しつぶしていく。


(´メω・`)「お前にとって、此処は過去の世界だ。お前がやろうとしていることは、即ち過去を変え、未来を変えること。今回ばかりはお前の味方になれぬ」

(;^ω^)「!……」

460 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:34:40 ID:Pl3lvnnkO
 
 思わず顔を上げる。
 そこにはブーンを冷たく見下ろす、初めて見る渚本介の姿があった。


(;^ω^)「渚本介さん…」

(´メω・`)「なれば聞こう。何故お前は出麗を助ける」

(;^ω^)「そ、それは決まってますお!これ以上誰にも死んでほしくないから…」

(´メω・`)「出麗が助かれば、誰も死なずに済むのか?その先をお前は知っているのか?」

(;^ω^)「それは…わからないですお、でも…」

(´メω・`)「それはただの甘えだ。命が尽きることも、既にお前が理解している歴史も、全て運命のようなもの。人間死ぬときは死ぬものだ」


 渚本介の言うことは全くの正論だ。返す言葉はどこにもない。

 それでも、ブーンは初めて、渚本介に怒りを覚えた。
 思わず立ち上がり、渚本介に向かって声を張り上げる。

461 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:35:57 ID:Pl3lvnnkO
 
(#^ω^)「だったら出麗さんを見殺しにしろと言うんですかお!!死ぬとわかっている人間を、救える人間を、放っておけと!?」

(#´メω・`)「それが甘えだと言ってるのだ!!」

 渚本介も立ち上がり、真っ向から声を上げる。

(#´メω・`)「例え救える相手だろうと、もはや死を定められた人間!その歴史を曲げて、未来が大きく変わったとして、お前は責任を取れるのか!!」

(#^ω^)「未来を作ってきた人達は、未来への責任なんぞ考えませんお!!人の死は悲しみを生むだけですお!!」

(#´メω・`)「だが正しい未来も生まれる!!お前はただ、人が死ぬのを見たくないだけだ!!」

(#^ω^)「ッ…!!」


 肩で息をしながら睨み合う二人。
 暫くすると、渚本介が静かに口を開いた。

462 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:37:08 ID:Pl3lvnnkO
 
(#´メω・`)「…それでも、どうしても出麗を救いたいのなら」


 ブーンに背を向け、再び書物を手に取り座る渚本介。
 最後に少しだけ横顔を向けながら、吐き捨てるように言い放った。


(#´メω・`)「…好きにしろ」

(#^ω^)「……」


 一睨みした後、無言で部屋を出て、ブーンは乱暴に扉を閉めた。

 そのまま自らの部屋に戻り、考える前にギターを手に取り、指を置く。
 しかし、何の旋律も浮かんでこない。

463 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:37:22 ID:Pl3lvnnkO
 
(  ω )「……」


 仕方なく、ブーンはギターを握ったまま、倒れるように布団に転がった。
 遠くのものを眺めるようにギターを見つめ、弦を撫でながら、小さく呟く。


( ;ω;)「どうして…」


 ごうごうと鳴る風がうるさい。
 できるなら、このまま自分を吹き飛ばしてほしい。


( ;ω;)「どうしてこうなるんだお……」


 それから暫く、ブーンと渚本介が顔を合わせることは無かった。


──

464 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:38:25 ID:Pl3lvnnkO
──


 二週間後。

 晴天の空の下、根十城から少し離れた、大きな遊歩道。
 一つの行列が、根十城へと向かっていた。

 その列の中心付近で、馬に跨って進む男が一人。


(‘_L’)(あれが根十城か…)

 吹連久斗尚(ふいれん くとたか)。

 端正な顔立ちに、華奢な体つき。
 しかし、その姿勢は男らしく堂々としている。

 そして彼こそ、今回出麗が結婚させられる相手である。

 久斗尚は周りの歩調に合わせて馬を歩かせながら、遠くに見える根十城を眺めていた。

465 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:39:20 ID:Pl3lvnnkO
 
 近隣で大きく騒がれた根十城戦から、まだ僅か数週間。
 その外観は火の跡がかなり目立つが、それでも城は確かに威厳を保っていた。


(‘_L’)(彼処で天野が敗れたのか…)


 根十城戦の話は、久斗尚の周りでもかなり話題になった。

 数も揃わず、準備も整わなかった二茶根瑠勢に対し、天野勢は一万五千もの兵を動員したこと。
 しかし、激戦の末に二茶根瑠勢は天野勢を追い返したこと。

 そして何より、"剛拳"天野擬古成が討たれたこと。
 それを果たしたのは、復讐に生きた"戦魔"、太田渚本介であること。

 あまりに衝撃が重なったこの戦の話は、たちまち近隣諸国へと広まっていた。

466 名前: ◆vVv3HGufzo:2011/07/03(日) 00:40:39 ID:Pl3lvnnkO
 
(‘_L’)(まさか、天野を打ち破るとはな)


 だからこそ、近習如きの出麗と結婚するはめになったのだが。

 小さく、妖しく笑いながら、久斗尚は根十城を見据えた。
 もうすぐあの城が手に入るのかと思うと、自然と顔がにやけてくる。


(‘_L’)(二茶根瑠家はこれで終わり…天野が消えた今、天下を統べるのはこの俺だ)


 入城の手続きを難なく済まし、根十城へと進入した吹連一行。

 城門をくぐり、その城内を進んでいく。


 気を緩ませてはいけない。
 そう考えながらも、久斗尚は込み上げてくる高揚を抑えきれなかった。
 小さく笑みを浮かべ、自らの計画を、頭の中で再確認する。


 ──今晩にも、根十城中の人間を殺す。



 第十三話 終

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