(´・ω・`) ホムンクルスは生きるようです
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65 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 22:58:02 ID:qFOHwhYI0
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3 ホムンクルスは抗うようです
- 66 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:01:22 ID:qFOHwhYI0
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(;´・ω・`) 「あーもうっ! しつこいっ!」
僕は今、逃げている。
何からって?
───人からだよ。
僕が恐れれるものはこの世に二つしかない、と信じたいね。
これ以上増えないでほしい。
一つは、孤独。
もうひとつは……
「待てえええええええええ、このホムンクルスがあああああ!!
ばらばらにして、臓器を一つずつ研究させて!
俺の研究手伝って!
この世の心理を教えて!
どこに逃げやがったあああああああ」
- 68 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:08:42 ID:qFOHwhYI0
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(;´・ω・`) 「はぁっ……はぁっ……」
(;´・ω・`) (どこにあんな体力があるんだよ……。
ただのマッドサイエンティストじゃないのか?)
大木の陰に隠れて休む。
普段から大陸を移動し続けることで鍛えている僕が、
こうも易々と追いつめられると本当に人間か疑いたくなってくる。
「どぉ〜〜こにいるんだぁ〜〜い?」
足音はすぐ近くを通り過ぎて行った。
(;´・ω・`) (ふぅ……後はどうやってこの場所から逃げ出すかだけど……)
僕を囲う木々には特殊な紋が刻んである。
これは、錬金術師が好んで使う簡単な図形だ。
でもその効力は、思っていたよりもずっと優秀だった。
森に入った者を迷わせ、逃がせなくする錬金術。
そんなものは僕の知識には無い。
从 ゚∀从 「見ィ〜〜つけった!!」
- 69 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:14:17 ID:qFOHwhYI0
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(;´・ω・`) 「!?」
足音は確かに通り過ぎたはずだった。
それがなぜ、この人は僕の真後ろに立ってるんだ。
っていうか、僕の真後ろは確か木だったはずで……
え?
なんで?
从 ゚∀从 「諦めて俺の研究室に来てもらおうか」
腕を掴まれる。
見た目以上の力で握られているから、振り解けない。
(;´・ω・`) 「僕のホムンクルスとしての生き方はここで終わりか……無念……」
从 ゚∀从 「何言ってんだ? 殺しても死なないのがホムンクルスだろうが。
とりあえず、自分で歩け。引きずるのは面倒だ」
白衣を着た女性はいい、そんなことを内藤が言っていたのを思い出した。
ああ走馬燈が見える……。
从 ゚∀从 「だから死なねーだろ」
- 70 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:23:07 ID:qFOHwhYI0
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从 ゚∀从 「ようこそ、ハインリッヒ博士の研究室へ」
髪はくすんだ灰色、服の上にはサイズの合わない白衣。
ハインリッヒと名乗った彼女は両手を広げて僕を研究室とやらに連れ込んだ。
(;´・ω・`) 「一体何の用だよ?」
僕を捕まえてこんなところに連れて来たんだ。
大体は予想できるけど。
从 ゚∀从 「テメーはホムンクルスだ、間違いないか?」
(;´・ω・`) 「そうだよ……」
ちなみに、僕は全身を横長の机に固定されて身動きが取れない。
抵抗する暇すらなかった。ほんとにこの人は人間なのか……。
从 ゚∀从 「すげーなぁ。構造はほとんど人と同じ。ちょっと失礼」
彼女がとりだしたのは銀色のナイフ。
切先がランプに照らされて鈍く光ってる。
(;´ ω `) 「っああああああああああああああ!」
僕の服をたくしあげると、いきなり腹部を切り開いた。
臓器を素手で弄られているのだろう。
とてつもない痛みと奇妙な感覚が全身を支配する。
- 71 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:34:57 ID:qFOHwhYI0
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从 ゚∀从 「ふむ、中身も人と変わらない。だけど人よりもずっとエネルギー効率がいいな。
む……再生の力はどこから得ているんだ……?
特別な器官はないし……ああなるほど。自然から得られるようにしてるのか。
こんなの作れねーよ。どんだけ神サマとやらに喧嘩売ってんだ」
拷問が長く続かなかった。
身体の再生が終わると、痛みは嘘のように消える。
(;´・ω・`) 「なんてことするんだ……死ぬところだったじゃないか」
从 ゚∀从 「死なないけどな。お前を作ったのは誰だ? 高名な錬金術師なのか?」
(;´・ω・`) 「もう死んだ」
从 ゚∀从 「そうか。一度は会ってみたかったな」
遠い向こうを見る目は憧れなのだろうか。
錬金術師は他人の成果を奪い、嫉む存在だと思っていたけれど。
(´・ω・`) 「今度は僕が質問させてもらいますよ」
从 ゚∀从 「ああ、好きなだけ聞いてくれ。
最近他の人間と話してないしな、質問に応えるのは大歓迎だ。
ホムンクルスってことは錬金術の知識も多少あるだろうしな」
- 72 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:41:05 ID:qFOHwhYI0
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(´・ω・`) 「あなたはなぜ、僕を連れて来たんですか?」
从 ゚∀从 「勿論、ホムンクルスの存在を知りたかったからだ。
テメーの存在は錬金術師の夢じゃねーか」
支配者たちはホムンクルスの存在を嫌い、作り出そうとすることすら禁止していると言うのに。
錬金術師は本当に愚かな存在だ。
あの人も……。
(´・ω・`) 「まぁ、そうですよね。僕がこの森から出られなかったのは?」
从 ゚∀从 「ああ、あれな。錬金術を土台にして、環境そのものに変化を加える。
人や獣の五感を惑わすことができる。
俺は【地金術】って言ってるけどな」
(´・ω・`) 「つまり弱虫に最適であると」
(;´・ω・`) 「やめてごめんなさい許して」
ハインは僕の頭の上に大槌を振りあげた。
あんなもので頭を潰されてたまるか……。
死なないとは言っても痛いんだよ……。
- 73 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:46:50 ID:qFOHwhYI0
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(´・ω・`) 「じゃあなたの力が異常に強いのもそれに関係が?」
从 ゚∀从 「半分正解だな。でもまーこっちも俺のオリジナルだ
術者の血液に特殊な式を介在させることで、身体能力の向上を図ってる。
【血金術】この二つが俺の研究の成果だ」
(´・ω・`) 「結論、よわ……」
最後まで言えなかった。
気づいた時には、頭のあった部分の机が完全に崩壊していた。
从 ゚∀从 「で、お願いがある。ホムンクルスの秘術、教えてくれないかな?」
(´・ω・`) 「知らない方が幸せですよ」
本心からだった。
満たされるのは、術師としての心だけだ。
生み出された僕らも、生み出したあの人も、その家族も。
(´・ω・`) 「興味本位で僕らを生み出させたりはしない」
从 ゚∀从 「……」
- 74 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:53:34 ID:qFOHwhYI0
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从 ゚∀从 「んーてめーが何か抱えているのはよく分かった。
だけどな、俺もやる前からはいそーですかわかりましたってわけにはいかない」
(´・ω・`) 「プライド……ですか?」
从 ゚∀从 「俺は錬金術師として並大抵のレベルじゃない。それは分かってる」
その通りだろう。
ほとんどの錬金術師は、他人の模倣で満足してしまっている。
ごく僅かな金を得るだけで止まっているんだ。
それ以上を求めている術師はごく一握りだけ。
その点で言えば、オリジナル派生を生み出しているだけでも、
ハインは一流だ。
从 ゚∀从 「だがな、自分の身体を改造して、長生きしても未だにホムンクルスを生み出すことができない。
人類の、人間の限界を超えることができてない」
从 ゚∀从 「だから頼むっ! 決して不幸にはさせねぇ!
悪用もしねぇ! 俺にホムンクルス作成の秘術を教えてくれ」
言っていることをこの人間は守るだろう。
その真摯な目を見ればそのくらいは分かる。
だけど、それでも……
(´・ω・`) 「教えることは……できない」
- 75 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 00:00:50 ID:Yr1wJzE.0
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从 ゚∀从 「そうかよ……悪いが、俺に時間の余裕はそんなにねぇんだ。
乱暴な手段を使わせてもらうぜ」
(´・ω・`) 「喋りませんよ……絶対にね」
痛みは苦しい。
それでも、僕らホムンクルスは人間よりもずっと痛みに強い。
心が強い。
何百年も生きていけるように、そう設計されている。
だから、何をされても喋らない。
不幸なホムンクルスは、僕らだけでいい。
そう思っていた。
从 ゚∀从 「がふっ……」
ハインは噴き出した血を白衣で拭う。
無理な人体の改変によって相当な負担が出ているのだろう。
そこまでして、なんで人間の神秘を知りたがるのか。
- 77 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:07:51 ID:Yr1wJzE.0
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从;-∀从 「ふぅ……」
(´・ω・`) 「無理をしない方が……」
口を衝いて出た言葉は嘘じゃない。
この時点ではまだ、他人を心配するくらいの余裕があった。
从 -∀从 「悪いな……俺はどうしても知らなきゃならねぇ」
僕を縛りっていた机は、足側を下に傾けられる。
これでより部屋の中がよく見えるようになった。
乱雑に散らばった紙には、びっしりと計算式が書きこまれていた。
粉々になった実験器具が片づけられることなく散らばっている。
从 ゚∀从 「aqua regia 知ってるか?」
その存在を知らない錬金術師なんていないだろう。
金をも溶かす、王の水。
(´・ω・`) 「王水、ですか」
从 ゚∀从 「テメーの足元にあるガラスの入れ物の中にたまってるのがそれだ。
後は想像にお任せするよ」
- 78 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:17:33 ID:Yr1wJzE.0
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緊縛が一瞬緩んだ。
身体がずるずると机をすべり落ちる。
次の瞬間に襲い来る激痛に向けた僕の覚悟は、吹き飛んだ。
(#´ ω ) 「ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ」
足の指が形を無くし、骨までゆっくりと溶けていく。
从 ゚∀从 「俺の…存でいつも※められ──るんだ。
無理せせせせず●せよ」
ハインの言葉の意味が理解できない。
(#´ ω ) 「ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ」
足の先端の感覚はもうない。
そこに僕の足はないのだろう。
从 ゚∀从 「想像以上に頑固だな……」
ハインが僕を引っ張り上げたようだ。
足は既に修復し、直接的な痛みは無い。
- 79 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:27:22 ID:Yr1wJzE.0
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脳にガンガンと響く痛みは幻覚だ。
分かってはいても、耐えることは容易くない。
(#´ ω ) 「はぁっ……はぁっ……話しませんよ」
溶液は化学変化をして物質を溶かすから、溶かすことのできる総量は決まっている。
でもこの場合、僕の身体という不純物はこの世界から失われるから……。
从 ゚∀从 「この王水にずっと浸けててやることも出来るんだが。
それをやってお前さんの精神がトんじまったら意味ないからな」
(#´ ω ) 「ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ」
从 ゚∀从 「人間は継続的な痛みよりも、断続的な痛みに弱い。
これは私の考えだけどな」
(#´ ω ) 「っあ…………」
从 ゚∀从 「痛みがない状態を頭で理解しちまうからだ。
常に痛みがあれば存在しない『救い』に縋っちまう」
(#´ ω ) 「ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ」
从 ゚∀从 「ホムンクルスはどうかな?」
- 80 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:36:02 ID:Yr1wJzE.0
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もう何度目だろうか。
修復と破壊を何度も何度も繰り返される。
目の前にはハインの言う『救い』があった。
ホムンクルスの秘密を喋ってしまえば、彼女はいとも容易く僕を逃がすだろう。
(#´ ω ) 「そ……れ……でも……無限の……不……幸と比……べれば」
生き続けることよりも苦しいことなんて、ない。
僕は、誰よりもそれを知っている。
从 ゚∀从 「……これでも喋らないか……。相当な精神力だなッゴフッ……」
何度目かの吐血。
白く綺麗だった衣は、汚れきっていた。
从;-∀从 「頼む……俺には時間がない……んだ」
人が倒れる音がした。
一定のリズムで繰り返されていた拷問は止まっている。
(#´・ω ) 「……?」
視界はぼやけているが、なんとか現状を理解した。
ハインは倒れたのだ。
- 81 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:43:49 ID:Yr1wJzE.0
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(´・ω・`) 「どうしてそこまで執拗に……」
右手の骨を折り、無理やり束縛から自由にする。
ホムンクルスの動きを真に止めようと思ったなら、
身体の全体を縛りあげなきゃいけない。
片手が自由になったところで、残りの拘束具を外した。
(´・ω・`) 「さようなら……」
血だまりの中にたたずむハインを置いて僕は研究室を出た。
はいって来た時の感覚で言えば、この森は大きくないはず。
(´・ω・`) (すぐに出れるか……?)
結果として、僕は研究室に戻ってきた。
ハインが倒れても森の術は消えておらず、独力での脱出は困難だと思ったからだ。
(´・ω・`) 「ハイン……起きてくれ……森から出るにはどうすればいい?」
頬を軽く叩き、意識を取り戻させる。
从;-∀从 「ああ……ここまでか……。俺の部屋にある鍵……を身につけてればすぐに出れるさ」
今の自分の状態を知り、諦めたのだろうか。
素直に森の抜け方を教えてくれた。
僕は研究室の奥にある扉を開けた。
- 82 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:51:00 ID:Yr1wJzE.0
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(´・ω・`) 「鍵……ね……」
おそらく鍵の形状をしているのではなく、
key としての役割を与えられたものが部屋の中にあるはずだ。
女性の部屋で探し物をするのは気がひけたが、
戸棚や机の引き出しをあさる。
そこで見つけたのは一冊の本だった。
(´・ω・`) 「これは……?」
普段の僕なら気にも留めなかったかもしれない。
ただの私物と割り切っていただろう。
でも今は、あれだけの拷問を与えられながらも、
ハインの行動原理を知りたいと思ってしまっていた。
そしてこれを見たらきっとわかるだろうとも確信していた。
だから鍵探しを諦め、椅子に座って表紙をめくった。
- 83 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:58:53 ID:Yr1wJzE.0
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パラパラと流し読みをする。
「今日は彼との結婚式がある」
「新婚生活がうまくいかない。料理の味で喧嘩をしてしまった」
「彼がイノシシを仕留めてきた。今夜は御馳走」
「娘が生まれた。大変だったけど、これからは家族三人で幸せに暮らそう」
「娘が初めて言葉を喋った。ママだった。ちょっぴり優越感」
「娘の額が熱い。夜遅くに、彼が医者のいる隣村まで連れて行った。不安で寝れない」
「娘が元気になって帰ってきた。何よりもうれしい」
「今日は5才の誕生日。お祝いの準備をしなきゃ」
書き連ねられているのは今の彼女と全く違う姿。
結婚し、子どもができ、幸せな家庭を築いていた。
何が彼女を変質させたのか。
それは次のページをめくってわかった。
- 84 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 05:04:49 ID:Yr1wJzE.0
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「彼が流行病にかかった。医者は治せな……
そんなそんなそんなそんなそんなそんなそんなそんなそんな」
ところどころ筆がにじみ、紙が皺っていた。
「近隣で一番有名な錬金術の先生のところへ行く。
そこでも治せないと言われた」
「苦しそうに呻いている……。助けてあげたいのに、私には何もできない」
「彼が死んだ……これからは娘と二人で生きていく」
日記はそこで終っていた。
おそらく娘も流行病で失ったのだろう。
だからこそ、ホムンクルスの秘術を求めた。
応用すれば、人を生き返らせることができると信じて。
机の上の小さな箱。
その中にあるのがこの森の鍵なんだろう。
(´・ω・`) 「骨……か」
小さな骨と大きな骨が一つずつ。
- 85 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 05:14:09 ID:Yr1wJzE.0
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(´・ω・`) 「……人間は愚かだ」
死者の魂は失われてしまっている。
ホムンクルスの秘術を駆使したって戻ってくることはない。
(´・ω・`) 「……」
ハインに与えられた苦痛は、もう忘れていた。
研究室に戻ってハインの体を持ち上げ、机の上に寝かせた。
(´・ω・`) 「せめて少しでも……」
最期に夢を見させてやりたかった。
愛する人のために、人の道から飛び出した女。
それは苦しい道だったに違いない。
だからこそ、報いてやりたかった。
それが自己満足だとしても。
簡単な延命治療で、彼女の苦痛を和らげる。
(´・ω・`) (ブーン、君の研究は役に立つかもしれない)
時間は無い。
それでも僕はやってみせる。
うろ覚えの術式を紙に写しだし、材料を用意する。
幸いにして優秀な術師であったハインの研究室には、
必要な物が全てあった。
- 86 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 05:24:38 ID:Yr1wJzE.0
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何度かの失敗を重ね、完成させるのに一週間もかかってしまった。
ハインはまだ、生きている。
おそらく、精神力だけで持ちこたえているんだろう。
(´・ω・`) 「ハイン…………これは僕のエゴだ。許してもらおうとは思わない」
琥珀色の液体を、ハインの喉に流し込んだ。
小さく喉が動き、液体は彼女に吸収される。
延命治療の苦しさに、歪んでいた顔の皺は取り除かれ、穏やかな顔で寝ていた。
心の支えを失った肉体は、じきに生命活動を停止するだろう。
それでも僕は、彼女を夢の世界に連れて行ってあげたかった。
せめて夢の中で、幸せであることを祈りつつ。
(´・ω・`) 「さようなら……」
森の術式の解明は終わっていた。
だから僕は二つの鍵を彼女の横に並べて家を出た。
- 87 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 05:25:58 ID:Yr1wJzE.0
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3 ホムンクルスは抗うようです 終了
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