- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:26:24.85 ID:G1wCJe4N0
死にたい死にたい死にたい
泣きたい泣きたい泣きたい
消えたい消えたい消えたい
僕の頭よ、割れてくれ。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:27:58.98 ID:G1wCJe4N0
( ^ω^)一生懸命傷つくようです
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:29:15.64 ID:G1wCJe4N0
温暖化と嘆かれる今、3月にはもう桜がまっているこのvip市で
君は来月から大学生。
あいつから離れることができ、先月から1人暮らしを始めている。
( ^ω^)「これで自由の身だおwww」
( ^ω^)「もう悩まされなくていいおwwwww」
幸いなことに君は行動力があった。
1人暮らしをするに当たって、何が一番のネックになるか。
お金。これがないと動けない。
ましてや見知らぬ土地へ踏み込んだばかりである君にとって
バイトを決めていたことはどうやらアタリだったようだ。
君は段ボールだらけの自分の部屋を見渡し、まずは一息。
( ^ω^)「いい間取りだお、やっぱり老人にはニコニコして馬鹿ぶるのが一番だお」
( ^ω^)「結局はこの能力のおかげだお」
そう、君はなまいきなセリフを吐くと
涙を流しながら段ボールの整理をしていた。
( ;ω;)「こんな能力・・・くそ喰らえだお・・・」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:29:57.89 ID:G1wCJe4N0
- だが気が付いてほしい。
君は少しオトナになった。それは身体的にも精神的にも。
それより早くアクションを起こしてくれないか?
僕の指は気だるそうに、しかし正確に動いてる。
おっと、失礼僕の描写を書いている場合じゃない。
そんなことをしている間に、君はアルバイト先へと急いでいた。
ここは緑と茶色と白で作られた有名チェーン店。
君もよくここへは足を運んで友達だった奴らとミラノ風ドリアを食べたものだ。
川 ゚ -゚) 「いらっしゃませ、こんにちはーお客様お一人様ですかー?」
カランコロンと小気味のいい鐘音が聞こえると同時に
従業員のマニュアル通りの声が聞こえてきた。
おいおい、それにしても中々美人さんじゃないか。
名札には”素直”と書いてあった。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:30:42.56 ID:G1wCJe4N0
- ( ^ω^)「はじめましてお、アルバイトの内藤ですお」
川 ゚ -゚) 「ああ、かしこまりました店長をお呼びしますので少々お待ちくださいませ。」
スタスタスタ・・・・
( ^ω^)「随分と対応が淡白だお」
(* ^ω^)「(今日の夜はあの人で・・・フヒヒ・・・)」
ピキッ
ピッ・・・ピ、ピ、ピ、
(;^ω^)「アレがくるお・・・ため息すらもうでないお」
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピppppppppppppppppp
君の視界は少しだけぼやけた。
咄嗟にコンタクトをはめる君。
どうやらこの現象にはなれてきたようだね
喜ぶか悲しむか・・・僕は君のために悲しんであげるとしよう。
そして革靴特有の音と友にまだ若い爽やかな笑顔をもった少し細い男性がそこにいた。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:36:41.40 ID:G1wCJe4N0
- ( ・∀・)「や、内藤くん。初めてのバイトだよねー頑張ろうねーアハハハ」
< ・∀・> 「新人教育って・・・まあ名目上マニュアル通り教えてピーク時避難してるだけなんだけどな
使えなかったらランチに回すまでか」
( ^ω^)「あ、はい。そうですお。頑張りますお」
( ^ω^)(初日からそーゆーの聞くとほんとやる気なくなるお)
君はポーカーフェイスがうまくなった。
そのドロのような笑顔をつくるのがうまくなった。
例え、自分に対しての感想を直に目で捉えてしまったとしても
君はそのドロのような笑顔を落としたりはしなくなった。
君は店長の心の声をしっかりと心の中で睨みニコニコしている。
( ・∀・)「でね?我がセイゼリヤ店っていうのは元々・・・で・・・この時間は・・・うん・・・アハハ・・・」
ってことなんだけど、だいたいわかった?てゆーか前にマニュアル渡したしだいたいわかるよね?」
(;^ω^)「はい、なんとかですお」
< ・∀・> 「なんとかね、一応は真面目タイプって感じか、まああとは容量の良さか・・・」
( ^ω^)(よし・・・)
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:39:12.93 ID:G1wCJe4N0
- 君は表情の変化がとても上手だった。
そしてとても起伏が激しかった。どうやら今はポジティブシンキング。
苦笑いが君にはとても似合っているよ、ブーン。
( ^ω^)(こいつ・・・割と仕事に厳しくできる人間だお・・・)
スス・・・スススススs・・・・
( ^ω^)(や、やっと・・・アレが終わったお・・・)
スススススススススススススススススssssss・・・・・・・・・・・・
( ・∀・)「それじゃ今日は料理運んでみて、あとこれとそれと・・・うん、じゃあ今日はあがろうか」
( ^ω^)「はいですお、お先に失礼しますお。」
帰り際にあの美人だった人を見ていく。
これはさすがに男の性だ。目を伏せといてあげるよ。
川 ゚ ー゚) 「ありがとうございましたー。」
( ^ω^)(あの人と近づきたいお。あの人にはアレが発動してないお、どうせ帰っても鬱まっしぐら・・・
でもどうせまたアレのせいで僕の人生は崩れていくお、寄って離れての繰り返しだお)
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:41:35.30 ID:G1wCJe4N0
- よくわかっていると言いたい所だが、人間まだまだ落ちぶれることができるんだよ?ブーン。
おっと、それより急いでくれ。あと3分で電車が来るぞ。
そして君は一回考えすぎてそこで躓く。
だから早く駅についたほうが・・・と言っても遅いのがむず痒いね
その後君はきちんと転んで、綺麗な桜と落ちた桜一方を踏みにじりながらこの春の町を歩き
自宅へと帰った。
さて、ここで残念なお知らせと良いお知らせだ。
まずは良いお知らせから、風がとても気持ちいいよ。
そして悪いお知らせだ。
なんと豪華2本立て。
1つめは君がいつも心待ちにしているあの人からの連絡はなかった。
まあ、当然だ。君は鏡を見るまで自信過剰な文章をメールで送りすぎていた。
といっても昔の女の子たちが君を壊していったんだよね。
多少は過剰になっても許そう。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:45:35.42 ID:G1wCJe4N0
少し話をずらしてもいいかい?
昔に君はよく女の子から裏切られていた。
ああ、失言・・・裏切られていたというよりかはまあようするに裏切られていたんだ。
思い出してほしい、何度も好きと言い合っていたのに
少し飽きると途端に反応がかわったね
メールのハートマークは本当に君を射止めたかい?
メールの猫の絵文字は本当に可愛かったかい?
「大丈夫、だってブーンかっこいいんだもん!」
「あたし君しか見ていないよ」
「うちも!うちも大好き!一生一緒!」
君の過去の女の子フォルダの中は名前を付けてきちんと保存されている
ゴミ箱がいっぱいで捨てられないかい?
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:46:27.46 ID:G1wCJe4N0
- そんなこんなで君はアレの能力も加わり更に女の子を恐れるようになった。
僕も女性は象のようだと思っているよ。
ずっと眺めていたいが家に飼いたいとは思わない。
おっと、これは偉人の名言でした。
僕としたことが主人公をほおって置いて話を進めてしまった。
もうひとつはそうだ。
あいつからの着信7件メール3件だ。
( ^ω^)「なんか知らんが主人公の危機を感じたお」
( ^ω^)「それは置いておいた方がよさそうだお・・・それにしてもよくもまああいつもやるお」
開くだけ無駄だお。どうせあいつだおわかっているけど見ちゃうんだお。」
君も昔から少しの期待にかけていた奴だった。
そんな馬鹿げているが、諦めないという意味では少しましな奴だった。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:49:46.88 ID:G1wCJe4N0
- 受信メール一覧
・母
:おはよう
・母
:バイト中かな?
・母
:お母さんは心配しています。
着信履歴
母:34’
母:56’
母:1、09’
母:1,29'
母:留守番電話
母:留守番電話
母:留守番電話
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:52:25.69 ID:G1wCJe4N0
- ( ^ω^)「タイトル見るだけで吐き気がするお・・・」
( ^ω^)「全部あいつのせいなのにそれをあいつが心配しているお・・・」
( ゜ω゜)「ハハ、ワロス」
( ^ω^)「まぁ、どうせ僕には皮肉だけどアレがあるお。あれ以来母さんとはうまくやっているように見せれているお。
でもバイトでストレスがたまっている状況で会話したらまたヒステリックをどうせ起こすお・・・」
とりあえず今は無視できるレベルだお。」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:53:08.92 ID:G1wCJe4N0
- 残念だ。
君はそこで間違えていたよブーン
1人の君はアレを今使えない。
そして常に思い出と黒歴史で埋まっている君の記憶は発狂しか生み出さない。
そうやって日本の季節のように君は、いやお前なんか崩れてしまえばよかった。
日本の季節はめぐりに巡る。だが君の季節は終点があるよ。
なんで僕は今、笑いながら泣いているんだろう。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:53:52.23 ID:G1wCJe4N0
わかったよ。
僕が語る。君は演じてくれ。
涙を流しながらなので嗚咽注意だ
季節は春。
また希望をもった人と自分を落としていく人たちがいれかわる春。
僕はこの季節が大嫌いだ。
おっと、どうやら年代も4年前に話はさかのぼっているようだ。
( ^ω^)「おっおっおw僕も中学生だおwwww」
( )「そうね、皆様に迷惑かけないように頑張るのよ。先生のいうこと聞いて隣のおばちゃんに挨拶して
じゃないと笑われちゃうよ?」
( ^ω^)「おwwwわかったおww」
( )「その変な語尾もやめなさいみっともない笑われちゃうでしょ!」
(;^ω^)「そうだ・・・よね、ごめんなさい・・・ぉ」
( ^ω^)(笑われるって誰が?・・・誰に?)
今更ながら言うが、君の肌は荒れやすかった。
元々はアイツの遺伝だった。
・・・かどうかは定かではない。すまんよブーン
なんでアイツ・・・つまりお母さんしかいない君は片親だった。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/05(日) 23:56:40.69 ID:G1wCJe4N0
君は昔憎たらしいほどにポジティブだった。
よく年上の先輩に「きゃーww可愛いwww」なんて黄色い声援があったのを今でも覚えているよ
目がランランとしていたのだ。君は。昔は。お前は。
( ^ω^)「バスケおもすれーwwww部活厳しいけど頑張るおwww」
( )「そうね、頑張ってお母さんみたいにコツコツ生きるのよ」
( ^ω^)「・・・」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:01:31.59 ID:iJibSdI10
- 夏。
君は反抗できた季節だったろうか。
もうすでに忘れた。
( ´ω`)「お母さん今日は部活で疲れたお・・・」
( )「あたしのほうが疲れてるのよ!!!!!!!」
( ゜ω゜)「!!」
( )「忙しいときに話しかけないで!用は!?お昼ね!?はい千円!」
(;^ω^)「ごめんなさいお、ありがとうだお」
( )アハハーデスヨネーwwwエー!?オキャクサン、ハイリマシター!
( ^ω^)「僕の存在価値・・・理由・・・意味わかんねお・・・」
( ^ω^)「それにしても最近頭が痛いお・・・」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:02:43.87 ID:iJibSdI10
- 君はよく哲学的なことを考えたがる年頃になった。
どうだい?真相はつかめそうかい昔のブーン
まだ尻尾も見えていないことに気が付くのはいったいいつになるんだろうね。
( )「ねえ、ブーン?」ニコニコ
( ´ω`)「お、なんだお?(部活辛いお、いじられキャラとかやってられんお・・・)」
( )「この前ね?お客さんがね?wwでね?wwwだったのぉ〜www」
( ´ω`)「お、それはおもしろいお」
( )「ねえ、ブーンお母さんといるのがそんなに楽しくない?でもね聞いて?お母さんはあんたを育てるために・・・
それにこの前の遠征だって・・・一体誰が・・・あたしが楽しい話してるのに・・・」
( ´ω`)「お、ごめんおちょっと疲れてるんだお頭痛いし寝かせてくれお」
( )「偉そうな口聞くんじゃない!あーもう!お母さんがいないとこんなに腕なんか荒れちゃって!ほんとに世話のかかる!
そのくせ態度だけは・・・ご近所さんに・・・誰が・・・」
( ´ω`)(僕の居場所はどこにあるんだお学校?みんなからかうだけ家?冗談じゃないお)
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:03:53.01 ID:iJibSdI10
- ピ。
( ´ω`)?
ピ、ピ、ピピピピp・・・・
( ゜ω゜)「なんだお!頭が割れるお!お母さん助けてお!!」
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピpppppppppp
頭痛に倒れる直前に聞いたハハの声を今でも君はヴォイスフォルダから捨てられない。
( )「さっさと寝れば直る!お母さん疲れてるんだからハナシカケナイd・・・
その後君はアレを手に入れる。
ああ、居場所とアレを引き換えってことさ
いい気味だよ本当に。本当にいい気味だ。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:05:29.61 ID:iJibSdI10
ものには大抵終わりがあるだろ?ブーン
君の希望は終わった。居場所は終わった。
だがよく聞いてくれブーン
君自信がまだ終点にたどりついていないから
終わりから始まっていく君の人生があるんだ。
その後君は終わりから得た能力を手に入れた
そう、ときたま相手の思考が視えるようになる能力。
なあ、ここに来るまで何回ハハオヤの裏側、トモダチの裏側、コイビトの裏側を見たんだろうな。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/06(月) 00:07:28.17 ID:iJibSdI10
- ( )「そう、また遠征なの?」
< >「やってらんねえでも私はいい母親の体で通ってる保護者のみなさんに笑われないように正直おつりどうしてるのかしらこの子・・・」
( ^ω^)
(=゚д゚) 「明日?悪いな用事があって・・・」
<=゚д゚> 「こいつと遊ぶよりもあいつとつるんだほうが俺のクラスの位置が」
( ^ω^)
( )「あーもうまたこんなに肌荒れちゃって!」
< >「う・・・食事前見るとか最悪」
( ^ω^)
( ,,゚Д゚) 「お前、なんか変わったなゴルァ」
< ,,゚Д゚> 「回りくどかったか?でも面と向かってハブるのめんどくせーし」
「好き!」
「こういったほうがあたしの株が」
「先生はお前が心配なんだよ」
「今日の飲み会間に合わねえだろ」
「〜ってあたしは思うんだけどぉ〜」
「これで奢ってくれるんでしょ?キャラつくるの面倒だしこいつこのへんで切っとくか」
「でもね?」
「次メールきたらぶちろ」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:10:05.55 ID:iJibSdI10
そして・・・
ξ )ξξ >ξ「「頑張ってるあんたが可哀相なのよ」」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:12:13.49 ID:iJibSdI10
( ^ω^)
( ゜ω゜)「僕の頭割ってくれお誰でもいいからわってくれお」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:12:55.37 ID:iJibSdI10
君のそのドロのような笑顔はいつからだったろうか
隠していないと腐りきった目がよりいっそう目立つのはいつからだったろうか
春夏秋冬一巡して春がこない君の人生はいったいいつから冬がはじまっていたのだろうか
何人も頭痛を起こし、視てきた。
君は変わった、いや変えられた。
ただ、環境が悪かったなどとは思わないでくれ
運は平等にまわってきている、だが幸運は自分でつかむものだそうだ。
その後の君はまた後で話そうか。
僕もようやく涙が収まった。
ただ君の性格はここ数年で捻くれすぎてまっすぐに見えるようになった。
そんな季節もなくなった少年になった。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:13:48.13 ID:iJibSdI10
ごめんよブーン僕が過去の話をすると君の世界は止まる。
今はただ音にしか聞こえない人々の雑音としろくろ混ざった道路を歩く君の描写が大事だと思う。
( ^ω^)「大学までバイトしかやることないお」
( ^ω^)「年下の先輩とかいたらまじ気まずいお」
独り言か?おいおい随分余裕そうだな
これからまたネコ被りに勤しまなければいけないのにな
カランコロン
また小気味のいい鐘音と共にあの美人の人が・・・
ん?どうやら違うようだ、なーにたまにはこんなこともある。
ぽっちゃりしているニコニコした男性の従業員が出迎えてくれた
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:14:31.31 ID:iJibSdI10
- (´・ω・`)「あ、新しく入った方ですか?はじめまして」
( ^ω^) 「はじめましてお」
ピキッ
(;^ω^) (この人もかお・・・接客業はほんと信用できねーお)
ピ、ピ、ピ、ピピピピピピピピピピppppppppppppppp
視界が少しぼやける
頭が熱い
慣れたか?
そうだ、君は終わったと自覚した人生だからこの痛みを恐れない
<´・ω・`> 「肌白wwwwあーぜってえ3ヶ月で退職パターンだこれwwwこれタメか?微妙だな」
(´・ω・`)「店長ー、あの新しくはいった内藤君が・・・」
そう言って店長を呼びに言った彼はまたニコニコしながら仕事に戻っていった。
まだ君の視界はクリアにならない
- 33 名前: ◆zfi2Dsr0x. 投稿日:2009/04/06(月) 00:15:34.49 ID:iJibSdI10
( ^ω^)(初対面の心の声の辛さはもうノーダメだおライフ∞だお)
またあの爽やかな細い体の店長がやってきた。
( ・∀・)「や、メニュー覚えてきたかな?今日は俺ちょっと見てるから少し実戦してみよう」
( ^ω^)「わかりましたお」
( ^ω^)(つまりここで切るか切らないかを決めるってこと・・・かお)
キッチン・ホールを選ぶとき君は迷うことなくホールを選んだ。
そのドロのような笑顔はこんなところでも役に立つんだね
そして従業員室へ案内され、ユニフォームに着替える君。
何人かに挨拶し終わった後、君は真剣な目で仕事に取り組むことを演じる
- 34 名前: ◆zfi2Dsr0x. 投稿日:2009/04/06(月) 00:16:15.91 ID:iJibSdI10
皮肉なことにブーンの仕事内容は店長の心の声が伝えてくれる。
彼の心の声はブーンがダスター交換作業を行っているところで途絶えた。
それと同時にあの熱さが引いていく。
スススススススススススススススssssssssssssss
( ^ω^)(信用した・・・ってことかお?もう心の声が聞こえないお)
(;・∀・)(この子・・・内藤っていったか?新人にしては・・・俺が気付いたら彼が作業をしている・・・)
(;^ω^) (的確には心が読めない・・・というかここ運動量多すぎだお・・・!)
そうだろう?僕も思っていたんだ奇遇だね。
なぜならこのセイゼリヤ別府県でも唯一90番台まである大型店らしいんだ。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:16:58.34 ID:iJibSdI10
床と靴の摩擦音が心地いい。
皿と皿のぶつかり合う音が煩わしい。
そんなことを考えながら水洗いしているとあの人の気配がした。
川 ゚ -゚) 「がんばってるね」
(;゜ω゜)「お!?」
川 ゚ ー゚) 「ハハ、すまんね始めまして素直クールだ。よろしく内藤君」
( ^ω^)「お、はじめましてですお素直さん。よろしくお願いしますお」
川 ゚ -゚) 「うん、いい挨拶だ。初めてだろ?それにしてはちゃんと考えて動いてるように見えて驚いてるじぇ」
( ^ω^)「じぇ」
うっかり彼女の誤字訂正をしてしまう君が嫌いだよブーン
- 37 名前: ◆zfi2Dsr0x. 投稿日:2009/04/06(月) 00:17:39.49 ID:iJibSdI10
- 川 ゚ -゚) 「へ〜1発目から突っ込んじゃう感じか、あたし22にしてこんな屈辱初めて!」
( ^ω^)「違いますお!口が勝手に!」
口が勝手にということにより次の彼女の返事を限定させる
そして僕は純粋です、素直なんですというところを見せ付けるような会話。
僕の指は今少し熱い。
ため息をつきながらも君の思い通りになってしまう。
川 ゚ -゚) 「あーもういいもういい!お姉さん知らない」
(;^ω^)「あー待ってくださいお〜!」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/04/06(月) 00:18:23.97 ID:iJibSdI10
ほら、君の思惑通りだ良かったなブーン
出る杭が意思を思ったように沈む。
ブーンの杭は沈んだのではない、打たれる前にかわした
そんな憎たらしい会話で幼いシールみたいだった。
君はその後ドロの笑顔で店長に上がらせてもらい
ドロの様な顔で自分を悲観し帰宅した。
いいかい?君は、いやお前は僕を2度怒らせた。
ひとつは1人暮らしでバイトをして頑張っている自分を同情させたいその心
もうひとつは君が希望をもってこの物語に参加していくこと。
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