('A`)ドクオと見えない敵のようです

4 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:40:56.16 ID:tXmEBMJ8O
私は一瞬を望む。

私は瞬間を夢見る。

その時が訪れることに私の胸は焦がれている。

私はあの愉悦を味わうためだけに全てを投げ打ってきた。
いや、初めから私は、きっとこの為だけに生きてきたのだ。

その時は、遅からずやってくる。

それまで、その刹那が訪れるまで――――


生き抜くがよい、403。

きっと、彼も喜んでくれることだろう。

私達は同じものだ。

5 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:42:01.40 ID:tXmEBMJ8O


       ('A`) ドクオと見えない敵のようです


            Phase.3 追跡者

6 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:42:45.42 ID:tXmEBMJ8O
******

地下鉄の階段の上で黒いスーツを着た男、
鬱田ドクオは力を失ったかのように、ゆっくりと倒れて行く。

膝を突き、地面へと身を折っていく彼の背には、
小振りな刀身を持つ、黒く塗られたナイフが突き刺さっていた。
黒い刃はスーツを貫き、肉を抉って血を滲みださせている。

ドクオの上半身は地面へと向かっていき、
――――両手を突くことで体勢を留めた。

(;゚A`) 「……ッ!?」

頭を振りあげて腰のホルスターへと右の手をかざす。
ドクオの顔が向く先は出口。

視線は周辺180度に渡って向けられ、
自分を刺したはずの人間を探し出す。

しかし、あまりにも人が多すぎるため、犯人を特定することは出来なかった。
それにこう人が多くては銃を撃つわけにもいかない。
騒ぎになる前にここを抜け出すべき。

第三課の諜報員として、存在しないはずの諜報部員として、
彼は冷静な判断を下し、ナイフを引き抜いて放り捨てる。
そして次に行う行動は疾走だ。

人波を縫うようにして駆け抜けて行き、ドクオは地下から脱出した。

7 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:43:56.92 ID:tXmEBMJ8O
******

……追跡者がいたか。

カナソクからの、ラドンのテロリストによる攻撃。
咄嗟に思考を行い、すぐに受かんで来るのはそんな答えだ。

しかし、単なる通り魔という可能性もある。

もし、犯人が後者であるのならば特に問題は無い。
だが、前者であるのならば、俺は細心の注意を払って第三課へと向かわねばならない。
地下から抜け出した俺は、オフィス街へと向かい、人混みの中に紛れ込む。

道路には車も多く走り回っており、その多くが通勤によるものだろう。

……さて、どうすべきか。
追っ手に捕捉されている可能性もある。
だとしたら、俺は追跡を振りきらなければならない。

だが、現在追っ手らしきものの気配は感じない上に、
背後を窺ってもそれらしきものは確認できなかった。

……考えすぎか。
一先ず、どこか人気の少ない場所に移動することにしよう。

血を垂れ流した人間がビルの中に入っていくというのは、少々目立ちすぎる。
いや、流血しているとはいっても、ナイフは運良くホルスターに突き刺さり、
それがクッションとなった為に傷は深いものではない。

8 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:45:16.73 ID:tXmEBMJ8O
命が助かったのは、幸運としか言いようがなかった。
これで犯人の姿さえ捉えられていれば、上出来であったのだが。

俺は、マンションの傍にある小さな公園へと辿りつく。
そこの公衆トイレの壁に寄りかかり、

('A`) 『こちら403、応答を』

右の耳を抑えることで、ナノマシンによる無線通信は聞き取りやすくする。
超小型の通信機器を身体の中に投入することで、
機器の持ち運びを行う必要をなくした“体内通信”と呼ばれる方法だ。

しかし、あまりにも距離が離れすぎている場合はノイズも多くなり、
通信を盗聴されてしまう可能性も高まるので、
カナソクに潜入した際は使う機会は無かった。

『こちら第三課オペレーター、どうぞ』

('A`) 『何者かによって襲われ、負傷した。現在クマー公園にて待機。
    軽傷ではあるが、血を流した状態ではそちらへ向かえない。回収を頼む』

9 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:46:55.40 ID:tXmEBMJ8O
『追跡は?』

('A`) 『無い、犯人は取り逃がした』

『了解、至急そちらへと向かいます、以上』

その言葉を機に、通信が切断される。
周囲を見渡し、人通りが少ないのを確認。

平日の朝という事もあって近隣のマンションの住人しか、
この公園を通り過ぎる者はいない。
休日であればここは親子連れなどで賑わうはずであるが、
今のここはガランとしていた。

公衆トイレの裏に隠れている俺は、壁に寄りかかったままその場に座り込んだ。
背よりも少し下、内蔵を狙ったのだろう。
腰辺りに出来た切創から、流れ出てくる血がズボンに染みを作り、
尻の辺りに湿りを感じる。

しかし、痛みはあまり感じなくなってきていた。
体内のナノマシンが鎮痛剤を俺に投与したのだろう。

出血も、先程と比べれば治まってきている。

……三課に到着したら、ナノマシンを交換する必要があるな。
2年間のカナソクでの潜入で何度か負傷した為に、
ナノマシンの中の鎮痛剤や止血剤も切れかかっているはずだ。

次の任務に支障をきたすかもしれない。

10 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:47:54.48 ID:tXmEBMJ8O
……任務。

任務、か。

川 ) 『任務が出来なくなったら、お前は、どうするつもりなんだ?』

そうだ、そうだった。

昨日、402にそんなことを聞かれたのだった。
任務が出来なくなったら、俺はそんなことを考えたことは無い。
考える必要はない。疑問に思う必要はない。

例えば、空気を吸えなくなったらどうするんだと、
そんなことを考える必要はないだろう?

同じだ、生きていくためには、生きる理由は、任務にこそあるのだから。

出来なくなったら?

出来なくなる時は死んだ時だ。

しかし、

……俺は何でこんなことをくすぶっているんだ。
何が突っかかっているのかわからない。
自分のことが、自分でわからない。

感情?心?なんだそれは?
そんなものが自分を助けてくれるのか?
戦場で、敵から救ってくれるのはそんな物じゃない。

12 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:49:53.82 ID:tXmEBMJ8O
諦めが、恐怖心が、怒りが、悲しみが、混乱が、人を殺す。
自分の命を失うことになる。

……そして、仲間にも危険を及ぼすことになる。

俺は知っていた。12年も昔から、そのことを。
12年前、確かにその危機を体感し、仲間であった生徒を撃ち殺した。

結果、俺は生き延びている。

何も感じることなく、任務の障害となるモノに銃口を向けて引き金を引く、
それが全てだ。それが出来なくては生き抜くことなど出来ない。
今更、それに疑問を持ちはしないし、任務に支障がないのであれば変わる気もない。

ただ、

川  ) 『自分を信じてみろ』

俺は何故か、

川  ) 『私は、お前を信じているよ』

昨日の言葉がずっと―――

13 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:50:43.46 ID:tXmEBMJ8O
('A`) 「―――!」

気配がした。

こちらへと向かってくる者の気配だ。
神経を研ぎ澄まして足音を聞き取ると、
どうやら二名がこちらへと向かってきているようだ。

一般人であればいいのだが、

……追跡者の可能性もある。

俺は息を潜めてホルスターに収納したナイフに右手を当てる。
もしこちらに襲いかかってくるというのであれば、
近づいてきた瞬間に一気に仕留める。

その為に身構え、気配を殺して相手を窺う。

壁際から、顔をほんの少しだけ傾けて向こうを見る。

すると、

14 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:51:51.53 ID:tXmEBMJ8O

            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    ウホッ! いい男・・・
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!    

16 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:55:36.16 ID:tXmEBMJ8O
N| "゚'` {"゚`lリ 「よかったのか? ホイホイついてきちまって、
           俺はノンケだって構わずに食っちまうような人間なんだぜ?」

(*´・ω・`) 「良いんです、僕、阿部さんのような人好きですから」

N| "゚'` {"゚`lリ 「嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
           それじゃ、とことん喜ばせてやるからな」

二人組の男が、そんなやりとりをしながら公衆トイレの中へと入って行った。
遅れて、アッー!という断末魔が聞こえ、気味の悪い声に少々鳥肌がたった。
俺は通行人が少なくなってきたのを確認し、公衆トイレから離れる。

出血は完全に止まったようだ。

辺りを警戒しながら進んでいくと、正面をスーツを着た男が歩いていた。
男はこちらを見かけると小走りで近づいてくる。

距離が狭まるにつれて男の顔がハッキリと見えてきて、
2年ぶりに俺は394との再会を果たすことになった。
皺を薄く刻んだ浅黒い肌に、鋭い目付き。

髭を生やした30半ばの男。

ミ,,゚Д゚彡 「403、迎えに来てやったぞ」

394は短くそう俺に伝えると、公園の傍に止めている車へと向かっていく。
その背中を俺は追い、警備会社の物を装ったバ

17 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:56:29.87 ID:tXmEBMJ8O
******

“VIPセキュリティー”

黒塗りの車体にそうペイントされたバンは、
VIPセキュリティー本社へと向かってカラマロス通りを走っていく。

後部座席に座るドクオは現在応急処置を受けているが、
ナノマシンによる治癒が既に済んでいたので、包帯を巻くだけで済んだ。
運転席に座るペニサスは、振り返らずにドクオへと語りかける。

('、`*川 「アンタ、どっかで変なもん連れてきたんじゃないでしょーね」

('A`) 「いや、問題無い。追跡はされていないはずだ」

ミ,,゚Д゚彡 「たしかに、追跡を受けている様子は無いな」

394、フサギコはバックミラーを確認しながら言う。

('、`*川 「うーん、でも、やっぱ可笑しいわねー。
      単なる通り魔だってーんなら、アンタが刺されるはずもないでしょ?」

('A`) 「あぁ、殺気は一切感じなかった。
    刺されたことすら、遅れて気付いたぐらいだ」

('、`*川 「刺されて気付かなかった?
      アンタ、ぼさっとしてたんじゃないでしょうね?」

18 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:58:27.95 ID:tXmEBMJ8O
('A`) 「……」

('、`*川 「人一倍気配とかに敏感なアンタなんだから、それはないか。
      ボケっとしてても、きっと気づくでしょうね」

ミ,,゚Д゚彡 「傷が浅かったことからも、やはり、素人の犯行じゃないか?」

('、`*川 「プロに気配を勘づかせないような奴が?」

ミ,,゚Д゚彡 「地下鉄の中は朝のラッシュで混雑していた。
       その人ごみに紛れれば、難しいことではないだろう」

フサギコは、確信を突いたかのように、自信の籠った声で言い放つ。
彼の視線は既にバックミラーに向けられてはおらず、
目の前に見えてきたVIPセキュリティーのビルを見ている。

VIPセキュリティー。

諜報部第三課の、偽装ビルだ。

VIPセキュリティーなどという警備会社は、
このニューソク国には存在などしていなかった。

('、`*川 「んー、まぁ、そういう考え方もあるわぁねー」

そう言いつつハンドルを切ったペニサスは、地下駐車場へとバンを進めて行く。

('A`) (やっと着いたか。朝から、面倒なことになったもんだ)

ドクオは内心に呟き、地下駐車場の停車したバンから降りて行った。

19 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 22:59:31.79 ID:tXmEBMJ8O
******

地下駐車場で降りたドクオは、エレベーターで三階へと昇っていった。

オフィスへと向かうと、数人が机に向かっているだけで、
昨日のようにジョルジュの姿は無かった。

いや、とドクオは前置きをして、
……“IEU”のメンバーは、ここから席を外しているようだな。
と、辺りを見回してそう判断した。

ドクオはモララーの個室を目に映して、歩いていく。

扉をに二回ノックすると、

「入りたまえ」

すぐに入室の許可を降ろす声が聞こえてきた。

ドアノブに手をかけて回し、ドクオは入室する。

( ・∀・) 「0907、7分の遅延か」

('A`) 「申し訳ありません」

( ・∀・) 「僅かの遅れにしかすぎない、気にしなくても良い。
       災難にみまわれてしまったね。怪我は良いのかね?」

20 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 23:00:19.82 ID:tXmEBMJ8O
('A`) 「えぇ、軽傷です。任務の遂行に支障はないかと」

( ・∀・) 「そうかね。では、二階の作戦会議室へ向かいたまえ。
       そこに、IEUのメンバーが集結している」

('A`) 「了解」

踵を返して、ドクオは室内から出て行った。
オフィスを抜けてエレベーターに乗り、二階へと降りる。

エレベーターから出て、十字路を右に曲がれば、
左手に作戦会議室の扉が見えた。扉の取っ手に手をかけ、開いていく。
すると、防音材で出来た壁に、ホワイトボードを前にしてイスが置かれている。

イスには、ジョルジュ、トソン、ブーン、フサギコ、
ペニサス、クールといった、“IEU”のメンバーが勢揃いしていた。

どうやら、ペニサスとフサギコは駐車場で降りたその足で、
ここへとやってきていたようだ。

ドクオは、後ろの方に座っていたジョルジュの隣に座ると、
  _
( ゚∀゚) 「おいおい、寝坊でもしたかい?」

からかうような口調で、ジョルジュに話しかけられた。

21 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 23:01:21.88 ID:tXmEBMJ8O

('A`) 「遅れてすまん」

鼻でジョルジュは小さく笑って続ける。
  _
( ゚∀゚) 「へへ、寝坊じゃねーんだろ? 大丈夫か?」

('A`) 「あぁ、問題無い」
  _
( ゚∀゚) 「そりゃあ良かった」

ホワイトボードへとドクオは視線を移す。
すると、

川 ゚ -゚)

クールが振り返ってきた。

彼女は、ドクオのほうを一瞥すると、
何も言わずにそのまま正面に向き直る。

22 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 23:03:36.02 ID:tXmEBMJ8O
('A`) 「……」

ドクオは、その時、言いようのない胸のざわめきを感じた。
軟らかな、見知らぬ苦しみを感じて、ドクオは傷に痛みを覚える。

(;'A`) (何だ……?)

疑問符を浮かべていると、モララーが作戦会議室に入室してきて、
ホワイトボードの前に、皆の前に立った。

( ・∀・) 「では、諸君。若干の遅延はあったものの、予定通り作戦の解説を行う」

ホワイトボードに乗せてある油性ペンを右手に持ち、ある地図を描き始めた。
そこから描き出されていくのはカナソクの南部地方にある、ニントンの砂漠地帯だ。
ドクオは見覚えのある地形に、すぐにピンときた。

( ・∀・) 「ここ、ニントンの砂漠地帯には巨大な廃工場が置かれている。
       廃棄された後、地元の住民も政府も一切関与せずにここは放置されている」

( ・∀・) 「ラドンは、ここを根城にしているようだ。
       フォックスの姿も、そこで確認された」

( ・∀・) 「諸君らの任務はまず、“IEU”を2個に分け、正面と裏から潜入する。
       上陸は潜水艦から小型艇に乗り移って行い、
       上陸後は現地の諜報員が用意したトラクターに乗って移動してもらう

23 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 23:04:52.16 ID:tXmEBMJ8O
( ・∀・) 「ラドンのアジト。これは、渋澤君とブーン君が手に入れた情報だ」

( -∀-) 「この情報を手にしたその後、渋澤君は、391は死亡した。
       その数日後に404、イヨウ君も死亡している」

( ・∀・) 「これは、彼らが命を落としてまで手に入れた情報だ。
       何故彼らの居所が知れたのかは分からない。
       彼らは、戦い死す、その時まで己の正体を晒す愚は犯してはいなかった」

( ・∀・) 「諸君」

( ・∀・) 「諸君、これは弔い合戦でも仇討でもない。我々は国の為に情報を収集し、敵を定め、
       弾丸を弾倉に込めて撃鉄を叩き、銃口を敵へと向けて引き金を引く。
       我々は我々の国益を犯し、国民を貶め、国土を汚す者達に容赦はしない」

( ・∀・) 「我々は我々の責務を果たす為に敵を撃滅する。
       それが我々の義務であり任務であるからだ」

24 名前: ◆K8iifs2jk6 投稿日:2009/12/25(金) 23:05:33.00 ID:tXmEBMJ8O
( ・∀・) 「諸君、“IEU”の諸君。“インビジブルエネミーユニット”の諸君よ!
       君達の仲間の分も義務を果たしに行こうではないか!
       彼らが向けるはずであった銃口を奴らに突きつけてやりにいこうではないか!!」
      
( ・∀・) 「例え我々の功績を世間が知ることは無くても、我々には我々の誇りがある。
       どのようなことに手を染めようとも国を守ると、
       ニューソクを護るという愛国者としての誇りがある!!」

すう、と息を吸い込んで、モララーは最後の一言を放つ。

( ・∀・) 「“IEU”出動せよ。任務の目的はフォックスの拘束だ。
       場合によっては、射殺しても構わん」

その言葉に、ドクオ達“IEU”は了解と応えて席を立つ。

九時二十三分、現時刻を以って、
諜報部第三課の秘匿部隊“IEU”に出動命令が下された。


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