- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:00:08.78 ID:R7LeHeJVO
『第2R-「天才復活ってか?」』
(,,゚Д゚)「無理して抑るな、好位追走が出来れば十分だ」
( ^ω^)「わかってますお、先生。秋に向けて落とせない一戦、確実に勝ちたいですお」
(,,゚Д゚)「あぁ、秘めた素質だけなら世代トップクラスは間違いないからな、ここは落とせんぞ」
地下馬道へと行く前に、先生が僕へと念押しをした。
僕の師である猫山義児先生は栗東でも名のある、リーディングトレーナーの一人である。
(,,゚Д゚)「落としたら、ここまでだったと思えよ。内藤」
( ^ω^)「ここまでチャンスを頂いたんですお、結果くらい出しますお」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:02:44.36 ID:R7LeHeJVO
先生は、乱暴な言動とスパルタ調教により、一部では非難の声も挙がる調教師ではあるが、馬に掛ける情熱は業界でも有名な熱血漢である。
( ^ω^)「府中までの遠征費、無駄にはしませんお」
そう言って、師の言葉を笑い飛ばした。
(,,゚Д゚)「あぁ、お前の恩返しにはまだ期待しているんだ。裏切ってくれるな」
そう言った先生も、僕と同じように笑った。
地下馬道を抜け、平場競走ではあるが、府中のターフに僕は愛馬を進めた。
昔の僕ならば、再び府中に帰って来れたことを感謝しないだろう。何より平場競走であるし、騎乗馬も、無名だ。
だが、今は心から感謝できる。
府中のターフで愛馬を走らせながら、昔の事を思い出していた。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:04:45.99 ID:R7LeHeJVO
〜回想〜
去年の年末に復帰して以来、僕に対する評価は大きく変わった。
12月、『黄金世代の真打ちが復帰』と報じられ、多くの歓声と期待に包まれて僕はターフへと舞い戻った。
が、有力な騎乗馬が集まり結果を出さなくてはならない場面で、僕は結果を出せなかったのだ。
ブランクの所為か、はたまた衰えか。
どちらにせよ結果を出せなかった僕には、メインで騎乗馬が集まる訳もなく、裏開催へと回ることを余儀なくされたのだ。
『勘を取り戻せば……』
と言い訳をして回った裏開催でも、僕が結果を出すことは不可能だった。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:06:32.25 ID:R7LeHeJVO
1月、遂に裏開催でも騎乗馬がほぼ無くなり、暇を持て余し始めた時期に救いの手を差し伸べてくれたのは師であった。
(,,゚Д゚)『内藤、焦るな』
それ以上は何も言わず、僕を管理馬に乗せてくれた。
その時の僕は、それが師としてする当然のことであり、師に初のGT勝利をプレゼントした僕への見返りだと考えていた。
5月、師の有力な馬に乗せて貰っていても、結果は出せずに苦しい日々が続いた。
一週間に2、3頭は騎乗馬がいたものの、復帰して以来、未だ勝利は12月のホライゾンとの一勝だけだった。
そんな時であった―――
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:08:22.95 ID:R7LeHeJVO
気性は悪いが、相当な能力が有ると期待されている愛馬ホライゾンの調教を終え、師に報告をするために厩舎内に戻った時のことだ。
( ^ω^)「うーん、やっと良化して来たお…」
調教で感じた確かな手応え、それを口に出しながら厩舎へと戻る。
「で…か…、ま……かが………だけ………………」
( ^ω^)「お………?」
僅かに戸の開いた師の部屋から、僅かに話声が聞こえる。
あのおっさんにしては珍しく、謝罪をしているようであった。
( ^ω^)oO(あのおっさんがミスかおwwww)
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:10:06.71 ID:R7LeHeJVO
今まで師が頭を下げている場面など、今まで見たことがない。興味本意から、僅かな戸の隙間から室内をバレないように覗いた。
そこにいたのは師と、先週騎乗した馬の馬主であった。
(,, Д )「内藤は確かな実力を持っているんです、今はまだ感覚が鈍っているようですが、感覚さえ取り戻せば再びリーディングを狙える器なんです。
ですから、どうか末長く見守っていてください。
お願いします、お願いします。」
( ∵)「ですけどね、私も商売で馬主をしているんです。目の前の結果も出せないような騎手に用はないんですよ。
わかりますか?」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:12:08.32 ID:R7LeHeJVO
( ω )「………」
少し開いた戸の先に広がっていたのは、コンクリートの床に額をつけ、必死に何かを懇願をする哀れな師の姿だった。
(,, Д )「ですが………」
( ∵)「ですがも何もない、そんなにもあの騎手を乗せたいのなら、私の馬は他の厩舎に預かって頂きますよ?」
その言葉に、師は無言で答えた。頭は地につけたまま。
(,,゚Д゚)「…………」
( ∵)「無言は肯定と取りますよ?」
罵られ、管理馬を失う場面になっても、師は額をコンクリートに付けたまま何も言わない。
その姿は哀れであったが、何故か、その姿が僕に重なった。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:14:05.95 ID:R7LeHeJVO
そこで思う。
本当に哀れなのは僕だ、満足な騎乗が出来ない事に様々な理由をつけ、現状に甘え続けていた僕だ。
未だ部屋の中から聞こえる謝罪と非難の二つの声、それは右耳から左耳へと抜けて行き、頭の中は自責の念で一杯になって行く。
自分で自分が不甲斐無い、情けない、哀れだ。
天才と言う昔の名声に酔いしれ『勘さえ戻れば』と言い続けている僕が。
( ω )「ちく…しょう……」
後悔を握り潰すように、固く拳を握った。
何度も胸の内で自分を責めた、いてもたっても居られなくなり、僕は厩舎を走って後にする。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:16:06.36 ID:R7LeHeJVO
空にかかった雲は幾千の星を覆い、辺りは暗闇に覆われている中。僕は汚い空を仰ぎながら、何度も溜め息をもらした。
( ^ω^)「不甲斐ないお……」
独り言を呟けど、出てくるのは自責の言葉のみ。
そんな折、何処からか足音が近づいて来る。
誰だろうか、と疑問に思いながら暗闇の中を見つめると、僕の目はよく見慣れた人影を捉えた。
師の姿だ。
逃げ出そうか?
とも思ったが、逃げた所で何かが変わる訳では無い。ならばと気を引き締め、近づいて来るその人を待った。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:18:45.82 ID:R7LeHeJVO
(,,゚Д゚)「こんなとこに居たのか、内藤」
( ^ω^)「お、先生こそどうしたんですかお?」
(,,゚Д゚)「いや、何だ……」
「たまにはお前と飲もうと思ってな」
と言って恥ずかしそうに頭をポリポリと掻いて、「ホレ」と僕に小さなカップ酒を投げた。
( ^ω^)「頂きますお」
(,,゚Д゚)「おう、それで……今日の調教はどうだった?」
その後、ホライゾンに気性の成長が見られたこと、タイムこそ出ないがスムーズだったことを話す。
それに師は幾つか言葉を挟むが、調教の話が終わると黙りこくってしまった。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:20:13.92 ID:R7LeHeJVO
二人並び、曇り空を仰ぎながらチビチビと酒を煽った。
(,,゚Д゚)「………内藤」
( ^ω^)「……はい」
いきなり師が声を発する、その声は妙にしんみりとしていて、僕は少しビクッとした。
(,,゚Д゚)「ほれ、ゴミだ」
と言って、空になったカップを投げる。師は、僕がそれを受け取るのを確認すると、おもむろに立ち上がった。
(,,゚Д゚)「内藤よ、」
( ^ω^)「はい?」
(,,゚Д゚)「期待している、お前もプロだからな」
そして「また明日な」と言って暗闇の中へすぐに溶け込んでいった。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:22:05.43 ID:R7LeHeJVO
暗闇へ消えて行く師の後ろ姿を見つめる。
( ^ω^)「………」
その後ろ姿は、初めて師の後ろ姿を見た時と同じように、とても大きく、逞しく見えた。
『期待している』
その言葉が胸に重く響く。
師はプロである、結果を求められ結果を残し、成り上がった。確かなプロである。
そのプロが、今現在結果を出せていない僕に言ったのだ。
『プロだからな』
と、
結果が求められる世界で、結果を出せていない僕がプロなのか?
確かに僕は、自分をプロだと思っていた。昔は誰よりも上手く馬に乗っていたし、結果も出していたのだから。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:24:09.02 ID:R7LeHeJVO
だが今の自分はどうだ?
結果が出ないことをブランクの所為にして、全く現実を見ていない。
次に繋げる何かを見つけようとしていない、現状に何処か満足している。
そんな僕を、師はプロと言った。それはおそらく、今の僕では無く昔の僕へと掛けた言葉なのだ。
そう理解した時、胸の底から熱い何かが込み上げて来る、若い頃の様に貪欲で、がむしゃらな何かだ。
( ^ω^)「今の僕は、プロじゃないお……」
それは、現実を見つめより良い結果を求めていた頃の何かだ。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:26:04.19 ID:R7LeHeJVO
( ^ω^)「でもまだ、チャンスはある……」
胸から込み上げる熱い思いは体中に広がり、昔の様に体が熱くなるような気がした。
その気持ちが喉を通り口から出ていって仕舞わない様ように、師から貰った餞別を一気に煽った。
( ^ω^)「応えてやるお……」
ふぅ、と黒い空に溜め息を吐いた。
師のタメにも、絶対に………、結果を出したい。
心からの決意だった。
〜回想終了〜
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:28:05.00 ID:R7LeHeJVO
―――現在
師の期待に応えたい。
その思いがホライゾンにも伝わってくれてるのか、今まですんなり入ってくれなかったゲートに、すんなりと収まってくれた。
('A`)「ブーンか、久しぶりだな」
( ^ω^)「ドクオかお、レースで会うのは確かに久しぶりだお」
一番にゲートへと収まった僕に、隣枠に入った同期にして親友のドクオが声をかけて来た。
('A`)「府中の直線は長いぜ、小倉とか福島じゃねぇんだ。早めスパートからバテるなよ?」
( ^ω^)「何を失礼な、こないだ新潟の直線レースを終始追いっぱなしで騎乗したんだお、ブービーだったけど……」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:30:49.67 ID:R7LeHeJVO
('A`)「自分が乗ってないレースなんて知らねぇよ。ま、お手柔らかに頼むぜ、親友」
( ^ω^)「負ける気はしないお、悪友」
('A`)「ははっ、さぁそろそろスタートだぜ」
とドクオに言われスターターを見た。
しかし、ホライゾンは自分でゲートを飛び出るのだ。
騎手の僕が余計な指示を出すと逆に出遅れてしまう。
だからスターターを見る行為に大した意味はないのだが、こうにしていないと落ち着けないのも確かであった。
目の前に、久しぶりの府中のターフが広がっていた。
それに一言放つ、
( ^ω^)「……ただいま」
その言葉は、ゲートの開く独特な音に掻き消された。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:33:04.29 ID:R7LeHeJVO
ゲートが開くと、ホライゾンは勢い良く飛び出す、誰よりも綺麗なスタートだ。
そして、果敢にハナを切らんと加速を見せる。
そこに外から競って来たのは隣枠のドクオだ。
無理にハナに行く馬が居なければ行っても良い、と思っていたがどうやらドクオは行きたいようだ。
ならば、行かせよう。
ギュッと手綱を握り馬を抑え、ドクオの馬の後ろへと導く。
すると素直に、ホライゾンはドクオの馬の真後ろへと着けた。
( ^ω^)「良く出来たお、偉いお」
と言って首を撫でた。
どんな小さな事でも良い、馬が指示に従った時はしっかりと誉め、首を撫でる。
それが僕のやり方だ。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:36:45.98 ID:R7LeHeJVO
股下から覗いたドクオと目が合う。
('A`)「………」
さほど差を広げずにレースを引っ張るドクオは、さっきから何度も後続集団を見てくる。
後ろの馬が上がってこないか見ているのだろう、昔からの付き合いだ解る。
最近の彼の競馬は知らないが、昔の彼なら良く知っている。
( ^ω^)oO(前半1000mは1分5秒くらいかお?
超スローの流れだお、一つ仕掛けてやるかお)
ドクオはファンから『人気薄の鬱田』と呼ばれているが、
関係者からは『魔術師』と呼ばれる。
その由縁は自由自在のペース操作、どのポジションでも自分の思うようにペースを作り出すのだ。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:39:31.40 ID:R7LeHeJVO
だが僕は知っている、ドクオのレース作りを。
ドクオのスローの逃げのパターンを僕は思い出す。
無理に逃げたい馬がいないならば、先行争いは比較的楽で自然とペースは落ち、スローペースで馬群は一団となって進む。
大体はそのまま最後の直線まで一団で進むのだ。
何故なら馬達は群生動物で、出来るだけ固まって進みたがるのだ。
そのため当然、前を走る馬のペースが速まれば、追走する馬もペースを上げる。
それを狙ってのレース作り。それがドクオのスタイルで、一つのパターンなのだ。
考えは読めた、なら―――
( ^ω^)「じゃ、心中でもするかお」
と一つ呟き、ホライゾンをドクオの馬の隣へと導く。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:41:06.25 ID:R7LeHeJVO
それを見たドクオは、レース中にも関わらずこちらにニヤリと笑って、
('A`)「やっぱ読まれてたか」
( ^ω^)「もちろん、親友を舐めるなお。さぁ、心中しようかお」
('A`)「ふっ、付き合ってやるよ。悪友」
と言うと共に、僕達は徐々にペースを上げた。
ドクオと並走し、同じタイミングで股下から後続を覗き込む、上出来だ。
後続はピッタリと追走して来ていた。
そして、
後続の騎手達が異変に気付き、慌てて馬を抑え少し差が開き始めたのは残り800m程だ。
再びドクオと顔を見合わせ、お互いに笑い合う。
そして再び前を見た時には、長い府中の直線が待っていた。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:44:07.43 ID:R7LeHeJVO
直線に入ると再びドクオが声を飛ばした。
('A`)「こんだけ勘取り戻せてりゃ、これからは要注意だな」
( ^ω^)「天才復活、ってやつだおwww」
('A`)「負ける気は、しねぇけどな」
と言うとドクオは鞭を振るい、豪快なフォームで追い始め、少しリードのある僕とホライゾンを猛追し始める。
残り400mと少し。
僕は後続を確認する、道中のペースアップが響いたのだろう。少し息が上がっているように思えた。
( ^ω^)「手応えは、最高。後続に敵は無し。
相手は、ドクオだけかお」
隣から怒涛の追い上げを見せ始めたドクオの馬を見て、僕もホライゾンへと鞭を見せる。
勝負は、ここからだ。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:46:08.78 ID:R7LeHeJVO
それを感じ取ったか、ホライゾンは耳をピタリと折り畳み重心をグッと下げる。
これは、言うならばホライゾンが本気になった証だ。
残り200m。
( ^ω^)oO(手応えは十分、弾けるおっ………)
だが―――
おかしい。
(;^ω^)oO(おっ、ど、どうしたんだおっ!?)
道中では抜群の手応えを感じていた、だがしかし、思ったように伸びない。
(;^ω^)「……クソッ」
手綱をしごき、強く追うものの、なかなか伸びない。
ピッタリと並び追い合いを演じてはいるが、絶対の勝ちが遠のく。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:48:33.05 ID:R7LeHeJVO
そこで、気付く。
( ^ω^)oO(あれ……?手応えがまだあるお)
手綱越しに、グイグイと引っ張られる、確かな感触。
そう所謂、抜群の手応えだ。
( ^ω^)oO(まさか………)
と思い、グッと手綱を引きホライゾンを制する。
それでも必死に猛追するドクオの馬との差は広がらない。
( ^ω^)oO(やっぱり………っ!!)
そうか、そうだったのか。
残り50m。
先程まで抑えていた手綱を緩め、馬に全てを任せる。
隣のドクオは鞭を振るい、必死の形相で追っている。
だが、それでいいのだ。
( ^ω^)oO(絶対に、勝てる……)
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 20:49:39.86 ID:R7LeHeJVO
―――ドクオ視点
ドクオは我が目を疑った、先程まで叩き合いを演じていた馬が。内藤の馬がゴール前の一瞬だけで、自分の馬を千切ったのだから。
一番でゴール板に飛び込んだ内藤。
そして内藤は拳を突き上げ、喜びを爆発させた。
そのガッツポーズは、模擬戦での内藤のガッツポーズを何故かドクオに思い出させた。
('A`)oO(マジで、天才復活ってか……?)
と、なれば内藤は再び競馬界を騒がせるだろう。ジョルジュに続く最大の壁に成りかねない………そこまで考えると、ドクオは考えるのをやめた。
('A`)「おめでとう、内藤」
祝福の言葉を言うために。
..........第2R-end-
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/26(水) 21:01:17.97 ID:R7LeHeJVO
ここまでの登場馬
ホライゾン 三歳・牡
父:ホクトスルタン
母父:メジロブライト
栗東・猫山義児厩舎所属
生産者:緒本牧場
馬主:高岡盃理
緒本牧場生産、サンデーの奇跡の血量。気性が荒いが存在能力は抜群、内藤地平線が惚れ込んでいる。
主な勝ち鞍…特に無し(1.1.0.4)
主戦騎手:内藤地平線
ナウインストール 三歳・牡
父:ワールドプレミア
母父:キングカメハメハ
栗東:津出実月厩舎所属
生産者:社台F
馬主:近藤利一
近藤氏所有もアドマイヤ冠名でない超期待馬、それに恥じない活躍を見せており、好位から押しきる競馬は強いの一言。
主な勝ち鞍…皐月賞、弥生賞 (4.0.1.0)
主戦騎手:津出麗羅
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