( ^ω^)ジュブナイルのようです

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:15:48.18 ID:TNOX4ezJ0







■■■■■■■■■■□■


( ∵)<ジュブナイル の ヨウデス    ダイロクワ

 「反抗期」


□□□□□□□□□□■□









4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:20:02.63 ID:TNOX4ezJ0






 かたかたとキーボードを叩く音と、扇風機の低い音と、蝉の鳴く声だけが北座に響きわたっていた。
 スピーカーが繋がれたビコーズも、黙ってちかちかと目を光らせている。
 僕は兄者さんに貸してもらった『電気の歴史』を読みながら、分厚いノートパソコンを伺っていた。


川 ゚ -゚)「どうだ」

( ´_ゝ`)「……んー」


 クーさんが兄者さんの肩越しにパソコンを覗き込んだ。
 僕らが高岡博士の小屋から持ってきたそれは、まだまだ十分に使えるらしい。
 小さな傷がいくつも着いた銀色のボディは、兄者さんが何時も持っているパソコン二枚分くらいの厚みがある。

 そんなに古いものなのかと聞くと、


( ´_ゝ`)「十年モノかなぁ」


 という答えが帰ってきた。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:24:38.58 ID:TNOX4ezJ0

 十年というと、僕はまだ生まれていない。
『電気の歴史』でも、十年間で電池の規格が変わったり、電気自動車が普及したりしている。


   *+ チカチカッ
( ∵)   


( ´_ゝ`)「何とも……っていうか、何にも?」

川;゚ -゚)「えぇ?」

( ´_ゝ`)「本体には何にも記録されてないみたいなんだよなぁ。マインスイーパとか、そんなのしか……」


 たかたか、と兄者さんはタッチパネルも使わずに器用に操作をしていく。
 胡座にしていた足をほどくと、ふくらはぎに畳の痕が赤くのこった。
 うわ、と足を組み直す。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:26:47.17 ID:TNOX4ezJ0


( ´_ゝ`)「後はほんと、なんか元からあったようなソフトくらいしか」

川 ゚ -゚)「お前、使えないなぁ」

(; ´_ゝ`)「えっ酷っ! 何だその言いぐさ!」

川 ゚ -゚)「いや、兄者に言ったんじゃない、パソコンに言ったんだ」

(; ´_ゝ`)「それもそれで可哀想だから止めてあげて! ぐれちゃうだろ!」

川 ゚ -゚)「機械ってぐれるのか……?」

( ´_ゝ`)「……ぐれてるから、反乱なんてしようとしてんじゃねぇの」

川 ゚ -゚)「それは、一理ある」


 クーさんが鼻から大きく息を吐いて、足を投げ出した。
 ドクオ兄ちゃんはトイレに行ったまま戻ってくる気配が無い。アイスを食べていたから、冷えたのかな、と僕は思った。
 ショボ兄ちゃん達は中学の補修があるからと、朝からバスに乗っていってしまった。

( ´_ゝ`)「補修まで仲良く一緒に受けなくてもさぁ」と兄者さんはひひっと笑っていた。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:30:34.23 ID:TNOX4ezJ0


( ´_ゝ`)「っていうか、なぁ、ホライゾンくん」

( ^ω^)「おっ?」

( ´_ゝ`)「これ、勝手に持ってきちゃって良かったのか?」

(; ^ω^)「お……っ。ツ、ツンが良いって言ったから、多分……」


 僕がどもりながら言うと、兄者さんは困ったように笑った。
 みぃん、と蝉が鳴いて、雲がかかったのか空がほんの少しだけ暗くなる。
 暇になったのか、クーさんがビコーズに手をのばした。


川 ゚ -゚)っ( ∵)

          ウィーン
川 ゚ -゚)っz∵ )
 つ回

 ガシィイン!!
( ∵z〜回
       (‐゚ ノリリ


川 ゚ -゚)「ビコーズ、なぁ、そのプログラムが実行されるまで、後どれくらいなんだ?」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:33:26.49 ID:TNOX4ezJ0


 クーさんがビコーズのスピーカーをいじりながら言う。
『z』と雑音が飛び出た。






   ゚* ピカッ
( ∵z〜回

『ナゼナラバ、我々は、ビコーズ、そのプログラムが成されるマで、後七日を要すると推測する』






 ぴこぴこ、といつものようにビコーズの三つの目が光った。
 みんみんと軒下の蝉が鳴く。
「は」とクーさんが息を飲むのが聞こえた。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:37:30.45 ID:TNOX4ezJ0


(; ^ω^)「おおぉっ?!」

川;゚ -゚)「な、七日ぁっ?」

(; ´_ゝ`)「あれ?! 思ったより早いぞオイ!!」

川;゚ -゚)「どうしよう、ちょっとした与太のつもりだったのに案外現実的な日数が出てしまった!」



   ゚+ ピカッピカッ
( ∵z〜回

『世界中の機械への汚染率が三十パーセントを切ッた。七日後の夜十時に百パーセントを越える。そウしたラ、プログラムが本格起動すると思わレる』

『起動した瞬間にプログラムを書き換える必要がアる。その為、電波状況の良い場所で作業する必要性を我々は持ツ』



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:41:36.27 ID:TNOX4ezJ0


(; ^ω^)「だ、だから『高い場所』だったのかお?」


 何を準備すれば良い、という問いに、ビコーズは『この地域一帯で最も高い位置に建立する建物』と答えた。
 きぞんのもので構わない、と言う言葉の意味くらい僕にだってわかった。


『修正が可能な時間は短い。そのたメに、我々は貴方方の協力を必要とする』


(; ´_ゝ`)川;゚ -゚)(; ^ω^)「「「……」」」


 気まずい沈黙が流れる。


<ジャー

<キュ



 それからトイレの流れる音がして、廊下の先から南座を横切ってドクオ兄ちゃんが現れた。
 爽快、という顔の兄ちゃんに僕は飛びつく。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:45:18.36 ID:TNOX4ezJ0


('∀`)「いやぁさっぱりしたわー。もうたいりょウごうわっ!」

(; ^ω^)「ドクオ兄ちゃん!」

('∀`)「ん? なんだ? もうお兄ちゃんは腹部に突撃されても悶え苦しまないぞ?」

(; ^ω^)「いや、違うお、聞いてお!」

('∀`)「だから効かんっつーの。うふふふふふ」

川;゚ -゚)「気持ち悪っ!」

(; ^ω^)「だから違うおって! ビコーズが!」

('∀`)「うん? どうした? 高岡博士のなんか見つかったか?」


(; ^ω^)「後一週間で世界ヤバいお!」

('∀`)「えっ?」






15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:49:37.37 ID:TNOX4ezJ0









(,,゚Д゚)「……あれ?」


 ギコは首を捻った。
 遅めの昼食をと思って皿にレトルトカレーを移し、電子レンジに入れたのだが、反応が無いのだ。
 接触が悪いのか、ともう一度ボタンを押す。


(,,゚Д゚)「んんんん?」


 へこん、と中のセンサーが凹む感触はあるのに、画面に光がともる様子は無い。
 明るい台所で、もう一度首を捻る。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:51:56.55 ID:TNOX4ezJ0


(,,゚Д゚)「故障?」


 そういえば最近テレビの調子も悪かったな、と眉を寄せる。
 買い換え時だろうか。

 右手を振り被り、すこんっと斜め四十五度から軽く叩く。
 みしりと棚が軋むが、それだけで電子レンジが反応する気配は無い。
 眉根を寄せたギコは電子レンジの裏側、コンセントを確認しようと回り込み、


(*゚ー゚)「ギッコくーん」

(,,゚Д゚)「うおっ?!」


 裏口から顔を出したのは、進学の為に村を出ていた幼馴染みだった。
 その細い腕には大きく丸い西瓜が抱えられている。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:55:43.19 ID:TNOX4ezJ0


(,,゚Д゚)「うわ、帰ってたのかよ」

(*゚ー゚)「夏休みだからね。西瓜のお裾分けに来ましたよー」

(,,゚Д゚)「おぉ、西瓜! ウチ今年不作でさぁ。かふんかふんなんだわ」

(*゚ー゚)「あー、それはご愁傷様。私ん家は良いの成ったみたいだよ。もう重いのなんのって」

(,,゚Д゚)「貸せ貸せ、落とすなよ勿体無い」


 奪うようにして西瓜を受け取り、半年ぶりに再会した幼馴染みを家に上げる。
 電子レンジの中身の事など、すっかり忘れていた。
 だから、その電子板に表示された英字を読むことも、決してなかった。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 20:59:38.96 ID:TNOX4ezJ0





( ´_ゝ`)『もうちょっと粘ってみるわ』

('A`)『魔改造したら許さん』

( ´_ゝ`)『えっ……、……我慢……します……』

('A`)『え、何その沈黙とためらい?』


 一旦パソコンは兄者さんが預かることになった。








( ФωФ)「最近」


 うちの晩ご飯は、大体静かだ。
 夜にはきちんとお父さんとお母さんが帰ってきて、家族揃ってご飯を食べるのだけれど、そうすると兄ちゃんたちは喋らなくなる。
 ショボ兄ちゃんは黙ってもくもくとご飯を食べて、ドクオ兄ちゃんはさっさと部屋へ帰ってしまう。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:02:52.48 ID:TNOX4ezJ0

 お母さんはそんな兄ちゃん達に手伝いを頼んだりして引き留めようとするけれど、
それがわざとらしくて、なんだか気まずい。


( ФωФ)「うちに人が集まっているらしいが」


 お母さんは台所で鍋を洗っているらしい。水の音が台所から響いてくる。
 お父さんの言葉に、ぴく、とドクオ兄ちゃんの肩が揺れた。
 それを目ざとく見つけたお父さんは「またか」とため息をつく。


( ФωФ)「お前はそうやって、下らない事ばかりにかまけて、」

('A`)「あーうん、大丈夫」


 がちゃん、と大きな音を立ててショボ兄ちゃんがお茶碗を机に置く。
 今にも陶器が割れそうな音に思わずそちらを向くと、兄ちゃんは涼しい顔をしておかずに箸を伸ばしている。
 お父さんの言葉を遮るようにしてドクオ兄ちゃんは平たい声で言った。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:06:30.72 ID:TNOX4ezJ0


 がちゃん、と大きな音を立ててショボ兄ちゃんがお茶碗を机に置く。
 今にも陶器が割れそうな音に思わずそちらを向くと、兄ちゃんは涼しい顔をしておかずに箸を伸ばしている。
 お父さんの言葉を遮るようにしてドクオ兄ちゃんは平たい声で言った。


('A`)「文化祭の話し合いだよ。全然、別に変なことじゃないから」


 その言葉に、ふうう、とお父さんは大きな大きな溜息を吐いた。
 どうせ嘘だ、とでも言うようなその様子に、僕はなんだかお腹の辺りがむずむずする。
 ドクオ兄ちゃんはしんようが無い、と言われているようだった。そして兄ちゃんはきっと、前科があるからしょうがない、とか言うんだろう。

 ショボ兄ちゃんは垂れた眉を寄せて、お父さんを睨んでいる。


( ФωФ)「……また何をするのか知らんが、ショボンやホライゾンを巻き込むなよ」

('A`)「何で高校の文化祭の話し合いでショボとかを巻き込むんだよ」

( ФωФ)「分かってるか?」

('ー`)「……わかってるよ」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:10:51.44 ID:TNOX4ezJ0


 顔を上げたドクオ兄ちゃんは、何時もだるそうに開けている口を閉じ、にっこりと笑った。
 あの何時もの情けない笑みじゃなくて、その顔はどこかお母さんににていたけれど、





( ^ω^)「ごちそうさまおっ!」




J( 'ー`)し「あら、ホライゾン?」

( ^ω^)「お腹、痛いお」

 
 ダイニングのほうに入ってきたお母さんと入れ替わるようにして椅子から飛び降りる。


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:13:31.30 ID:TNOX4ezJ0

 ダイニングのほうに入ってきたお母さんと入れ替わるようにして椅子から飛び降りる。

 兄ちゃんのあの顔を、僕はあんまり好きに思えなかった。
 残った豚のしょうが焼きも気にせずに廊下を駆ける。
 あのままあの部屋に居たら、息が出来なくなってしまいそうな気がした。



(´・ω・`)「……ごちそうさま。お皿、洗っとくから」

J( 'ー`)し「あれ、いいのよ? 別に」

(´・ω・`)「いいよ、洗っとく」

('A`)「母さん、この魚、骨多いな」

J( 'ー`)し「そういう魚なの」

( ФωФ)「……」




25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:16:28.40 ID:TNOX4ezJ0










 子屋の階段を駆け上がり、部屋に転がったビコーズを抱える。
 お腹に抱き込むと冷たくて、ぴかぴかと光が僕のティシャツを通り抜けた。
 スピーカーはついていないし、イヤフォンもついていない。だから喋りかけても返事は無いのはわかっていた。


( ^ω^)「ビコーズには、家族って居たかお?」


   *+ チカチカッ
( ∵)   


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:19:30.25 ID:TNOX4ezJ0


( ^ω^)「ワタナベってひとが家族だったのかお?」

   +゚ チカッチカッ
( ∵) 

『ぴーぴー、ぴっぴー、ぴーぴっぴーぴー、ぴーぴっぴっぴっ、ぴっ』


 ぴっぴっという電子音。
 返事のつもりだろうか、となんだか楽しくなる。
 スピーカーを付けて、ビコーズが何を言っているのか知る気には、ならなかった。


( ^ω^)「そうだお。血とか繋がってなくても、やっぱり家族なんだお」


『ぴっぴっ、ぴー』

『ぴっぴっ、ぴっぴっぴっ』

『ぴーぴっぴっ、ぴっ、ぴっぴっぴっ、ぴっぴっ、ぴっぴーぴっ、ぴっぴー、ぴーぴっぴっぴっ、ぴっぴーぴっぴっ、ぴっ』


 ビコーズは何が言いたいんだろうか。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:21:41.95 ID:TNOX4ezJ0


( ^ω^)「……家族、なんだお」


 廊下を歩く足音に口を閉じる。
 その足音はゆっくり階段を上って、僕の部屋の前まで来た。
 顔を上げると、ショボ兄ちゃんがそこに立っている。


(´・ω・`)「ホライゾン」

( ^ω^)「お、ショボ兄ちゃん?」

(´・ω・`)「ゲーム、するか? 下のテレビ空いてるぞ」

( ^ω^)「……ドクオ兄ちゃんは?」

(´・ω・`)「知らねぇ、どっか行っちゃったよ」


 ショボ兄ちゃんは僕がビコーズを抱いているのに気づくと、寄ってきて直ぐとなりに座った。
 ビコーズを覗き込んで、きらきら光るのに顔をゆるめる。
 ビコーズが来てから気づいたけれど、ショボ兄ちゃんはちかちか光るものが好きらしい。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:24:06.51 ID:TNOX4ezJ0


   ~+゚ チカッチカッ
( ∵) 


( ^ω^)「兄ちゃんがしてる事、下らない事なんかじゃないお」

(´・ω・`)「……そうだな」

( ^ω^)「下らない事なんだったら、僕らだって怒られなきゃいけないお」

(´・ω・`)「……そうだな」

(  ω )「なのに、なんで」


 なんだか泣きそうになる。
 兄ちゃんは格好良いんだ。だけど自分だけ怒られてれば良いって思ってる時の兄ちゃんは本当に格好悪いんだ。
 でも、一番格好悪いのは、お父さんに何も言えない僕らなんだ。

 言いたいことは涙みたいになってぽろぽろとのどを滑り落ちていく。


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:25:04.44 ID:TNOX4ezJ0


(´・ω・`)「弟者がさ」

( ^ω^)「お?」

(´・ω・`)「機械と人って、親子だって言ってたんだ」

( ^ω^)「……おー? 人は機械生めないお?」

(´・ω・`)「でも機械を作ったのは人だろ? だからこのプログラムって、反抗期みたいなモンかって」

( ^ω^)「はんこうき?」


 お父さんがいつだかぽろりと漏らしていた。


( ФωФ)『ショボンは反抗期か』


 それを、機械もするんだろうか。


(´・ω・`)「それで、弟者は『子供は親の言う事聞かなきゃな』って言ってたんだ」

( ^ω^)「お」

(´・ω・`)「……そしたら、ぼく達もお父さんの言うこと聞かなきゃいけねぇのかな」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:26:08.48 ID:TNOX4ezJ0




 開いた窓から蛙の鳴く声が聞こえた。
 雨が降るのかな、と閉めたカーテンに目を向ける。
 僕の手の中でビコーズがちかちかと光っていた。


   *+ チッカチッカ
( ∵) 




33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/19(水) 21:27:58.21 ID:TNOX4ezJ0
第六話 終り


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