( ^ω^)失いゆくこのすべてようです

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:35:54.10 ID:OGMEfzDcO
第一印象は面白い人だと思った。なんせ最初の自己紹介に大声をあげていたのだから、誰でも興味が湧くと思う。
自分はそんな興味に惹かれた人間の1人だったわけだ。
彼が学校を休んで3日目 クラスの中には喜んでいる人もいたりした。
朝、HRが始まる。
彼の席が空席、観察の対象がいないとなると途端に1日は色彩を失うような気分になる。
 
(´・ω・`)「今日も休みか」
 
ショボンはブーンがいない席を見ながらぼやく。その隣りの席も空席なのだがショボンは気にしていなかった。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:39:16.52 ID:OGMEfzDcO
(´・ω・`)「クラスメイトとケンカ‥まぁ学校に着にくいのはわかるけど、やっぱりつまらないなぁ」
 
('A`)「どうした ショボン?」
 
(´・ω・`)「ん?あぁ君か‥」
 
ショボンは振り向きドクオに一瞥し、
 
(´・ω・`)「ブーン君がこないとつまんないなって思って」
 
今思っていた事を話す。
 ('A`)「‥ブーンか。その内ひょっこり学校に来るだろう」
 
楽観的な意見だが、ドクオはブーンと長い付き合いらしく、その言葉には少し説得力があるように聞こえた。
 
('A`)「この前メールしたら、家でたまったゲームやりこんでるって聞いたしな」
 
(´・ω・`)「そんなに元気なら学校に来ればいいのにね」
 
('A`)「ハハッ。まったくだな。それとブーンにお前を紹介したいしな、あいつまだ高校で友達1人も出来てないから喜ぶぞ」
 
(´・ω・`)「高校の友達第一号か、何か嬉しいな」
ショボンは大袈裟に喜んでみせた。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:45:00.63 ID:OGMEfzDcO
( ´∀`)「HR始まるモナー」
 
ショボンとドクオはモナーの一声で席に着く事になった。
 
( ´∀`)「出席取るモナー いたら返事するモナー」
 
(´・ω・`)「適当だなぁ」 
今日も1日が始まる。ショボンは上の空で、モナーの出席取りを聞いていた。
 
( ´∀`)「‥内藤〜いるモナー?」
 
返事はない、ただの屍のようだ。
 
( ´∀`)「‥休みと」
 
モナーはブーンの欄に欠席のマークを書き込んだ。
 
( ´∀`)「今日は3人休みモナー。まったく軟弱な奴らモナー」
 
(´・ω・`)「3人?ブーンはいいとして‥あとの2人って………」
 
ショボンは教室を見渡した。するとブーンの後ろと右側が空席だった。
ニダーとクーが休みなのか‥
たしかあの3人は最初のHRで何か揉めたり話したりしていたな。
ショボンは何気なく最初のHRを思いだしぼ〜っとしていた。
 
ガラガラ!!
 

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:45:22.36 ID:OGMEfzDcO
突然教室のドアが開かれる。ショボンの飛んでいっていた意識がその音によって引き戻される。
 
(; ^ω^)「ハァ‥ハァ‥遅刻したお」
 
ざわ……
 
( ´∀`)「‥内藤遅刻モナー」
 
(; ^ω^)「すいませんだお」
 
ブーンは自分の席に着いた。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:51:02.18 ID:OGMEfzDcO
( ´ω`)「HR前に着きたかったお」
 
ブーンは席に着き、あさ見ていた占いを思い出す。たしか1位だった希ガス‥
 
( ^ω^)「良い事あるかお〜♪」
 
遅刻の事は忘れ、この先にあるはずの幸せを思い描き上機嫌になるブーン。
 
きーんこーんかんこーん 
時間は流れ昼休み。
ブーンはドクオとお昼を一緒しようと声をかけた。
 
( ^ω^)「おーいドクオ飯一緒に‥って?」
 
ブーンはドクオと一緒にいる男子が誰かわからず 困惑していた。
 
('A`)「お、ブーン3人で飯食おうぜ」
 
(; ^ω^)「それはいいけど…ドクオ、彼は誰だお?」
 
(´・ω・`)「やぁ 初めましてだね、ブーン君。僕はショボン。ドクオの友達だよ」
 
( ^ω^)「そうなのかお!よろしくだお!」
 
(´・ω・`)「ブーン君とも友達になりたかったんだ。こちらこそよろしくね」
 

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/01/01(木) 01:51:30.67 ID:OGMEfzDcO
(  ;ω;)「高校に入って初めての友達だお。嬉しいお」
 
(;'A`);´・ω・`)「ちょww何も泣かなくても」
 
ブーンは涙をふき、言葉を続けた。
( ^ω^)「学校でこんなに嬉しいと感じたのはクーさん以来だお!」 
(´・ω・`)「そういえばクーさん今日休みだよね‥」
 
たわいのない会話が弾み、3人の仲は自然と深まっていった。
 
第2話 終わり


戻る 次へ

inserted by FC2 system