- 40 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:27:08 ID:e8nglLdIO
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「パパー!にらめっこしよー!」
──おっ、パパに勝てるモナ?
「勝てるもん!だってね、パパはにらめっこ弱いんだもん!」
──よーし言ったな?受けて立つモナ!
「いくよ!にーらめっこしーましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ!!」
──アッハッハ!こりゃパパの負けだモナ!
「へへへ、パパよわーい!」
──ようし、もう一回やるモナ!
「うん!!」
「にーらめっこしーましょ──」
- 41 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:28:05 ID:e8nglLdIO
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vol.2
茂茄モナー(38歳 会社員)
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- 42 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:29:12 ID:e8nglLdIO
──
(;´∀`)「……」
気がつくと、見知らぬ薄暗い部屋のソファーに、モナーは座っていた。
自分が座っているソファーの前には、テレビの置かれたテーブルと。
( ^ω^)
向かいに座る、見知らぬ青年。
(;´∀`)「…君は?」
( ^ω^)「初めまして茂茄さん。僕は現世媒体師のブーンと言いますお」
(;´∀`)「はあ…」
- 43 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:30:40 ID:e8nglLdIO
-
無表情の青年、ブーンが落ち着いた様子で続ける。
( ^ω^)「今、茂茄さんは生死の境にいますお」
(;´∀`)「……は?」
( ^ω^)「茂茄さんは選ぶことができますお。現世に戻って生き返るか…」
手のひらをモナーに向け、ひとつ指を折る。
( ^ω^)「…そのまま死ぬか」
またひとつ、指を折る。
そこでようやく、モナーがはっきりと口を開いた。
- 45 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:31:53 ID:e8nglLdIO
-
( ´∀`)「…ここに来る直前の記憶があまりないから、僕が生死の境にいるって話は信じるモナ」
( ^ω^)「ありがとうございます。この時点で信じてくださる方は珍しいですお」
それもそうだ。
急に見知らぬ人間に「生死の境にいる」と言われ、それを信じる人間はむしろ普通じゃない。
しかし、モナーには何故かそれを信用できる理由があった。
うっすらと覚えているのだ。ここに来る直前、何か悲しい出来事があったことを。
それこそ死にたくなるほどの、悲しい出来事が。
( ´∀`)「…でもひとつ腑に落ちないことがあるモナ。僕は何かの宗教を信じているわけではないけど、生きるか死ぬかというのは、その…"神様"のようなものが決めるのでは?」
( ´∀`)「そうでもないと、大抵の人間は生き返ることを望むはずモナ」
( ^ω^)「ええ、その通りですお。本来なら、"大いなる方"が人の生死を決めますお」
- 46 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:32:53 ID:e8nglLdIO
-
( ´∀`)「大いなる方…」
( ^ω^)「此処に来る人間は、大いなる方に生死の判断を迷われた人間ですお。だから、その判断を本人に託すんですお」
生死の判断。そんなもの託されたって、どうしようもない。
反論の言葉を出そうとするモナーを、ブーンが制した。
( ^ω^)「その決断が、本人が正しく、納得できる決断になるよう手伝うのが僕の主な仕事ですお」
( ´∀`)「…どうやって?」
モナーに目線を合わせながら、ブーンが小さく笑みを浮かべる。
( ^ω^)「1日だけ現世に戻ってもらいますお。ただし、僕に乗り移った状態でね」
──
- 47 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:33:56 ID:e8nglLdIO
-
──
モナーの住み慣れた町。平和な都会に、ブーンは立った。
その体の中には、モナーの意識が憑いている。
( ^ω^)「日没までには戻りますお。さあ、どこに行きますかお?」
( ´∀`)『…家族に会いたいモナ』
( ^ω^)「ご家族なら大学病院にいますお」
( ´∀`)『そこに頼むモナ』
指示された方へと歩き出すブーン。
ついでに菓子折りを買い、早歩きで向かう。
病院には案外早く着き、ブーンはそのまま病室へ向かった。
- 48 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:35:20 ID:e8nglLdIO
-
病室に入ると、ベッドに横たわるモナーと、その横に二人の親子が座っているのが見えた。
二人とも、静かにモナーを見つめている。
空気が重い。
( ´∀`)『……』
( ^ω^)「こんにちはー」
('、`*川「!」
*('')*「?おにいさんだれー?」
驚いたように顔を上げる女性。
その横で、小さな女の子が不思議そうにブーンをまじまじと見る。
- 49 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:36:12 ID:e8nglLdIO
-
( ^ω^)「僕はモナーさんの部下の内藤と言いますお。取引の帰りなので、ついでに見舞いに来ましたお」
('、`*川「…わざわざありがとうございます。モナーの妻のペニサスです。ヘリカル、内藤さんに挨拶しなさい」
*('')*「こんにちは!茂茄ヘリカルです!」
( ^ω^)「おっ、挨拶上手だおね。ヘリカルちゃんは何歳なのかお?」
*('')*「5さい!」
( ^ω^)「5歳かお、大きいおー」
菓子折りを置いて、それをペニサスにすすめる。
ペニサスは上品に礼を返し、その中の菓子をヘリカルに選ばせた。
- 50 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:37:23 ID:e8nglLdIO
-
*('')*「ヘリカルおせんべいがいい!」
('、`*川「はい、内藤さんにありがとうは?」
*('')*「ありがとうないとーさん!」
( ^ω^)「どういたしまして、いっぱい食べるといいお」
椅子に座り、嬉しそうに煎餅を食べるヘリカル。
その横で、内藤がペニサスに話しかける。
( ^ω^)「…元気な女の子ですお」
('、`*川「ええ、元気だけがこの子の取り柄で」
- 51 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:38:44 ID:e8nglLdIO
-
ペニサスの表情に笑顔が浮かぶ。
ブーンの中で、モナーが安堵の溜め息をついた。
( ^ω^)「…モナーさんは憧れの先輩ですお」
('、`*川「……」
モナーの体に視線を落としながら、独り言のように呟く。
( ^ω^)「自分より仲間を思いやって、自分の仕事を後回しにして新人に教えこむ姿はしょっちゅう見ますお」
( ^ω^)「それでいて、自分の仕事もきちんとこなす…周りからの信頼は人一倍厚いんですお。早く復帰してほしいですお」
('、`*川「……」
( ^ω^)「…家庭ではどのように?」
- 52 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:39:44 ID:e8nglLdIO
-
('、`*川「素晴らしい父親です」
ペニサスの方も、呟くように言葉を出していく。
('、`*川「どんなに仕事が忙しくても、時間を空けて子供の相手をする…素晴らしい人です」
( ^ω^)「……」
('、`*川「それが…こんなことになってしまって…」
( ´∀`)『ペニサス…』
*('')*「ママどうしたの?」
俯くペニサスの顔を、ヘリカルが無邪気に覗き込む。
ペニサスは笑顔で首を横に振りながら、何でもない、と言い聞かせた。
- 53 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:40:53 ID:e8nglLdIO
-
(;´∀`)『……』
その傍らで、モナーが冷や汗を流し始める。
それを察したブーンが、どうしました、と小声で尋ねる。
猜疑に満ちた声で、モナーが語り始めた。
(;´∀`)『なんか…なんか変だモナ』
( ^ω^)「?」
(;´∀`)『どうしてペニサスは……』
(;´∀`)『…いや、やっぱり思い出せないモナ』
ペニサスとヘリカルを、何かを探り出すようにモナーが見つめる。
(;´∀`)『もう少し、ペニサスとヘリカルと一緒にいてくれないか』
- 54 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:42:34 ID:e8nglLdIO
-
何かを思い出せそうで思い出せない、妙なもどかしさがモナーを襲う。
愛する妻と子。その姿が、やけに引っかかる。
( ^ω^)「ペニサスさん。もし迷惑でなければ、お昼をご一緒してもよろしいでしょうかお?」
('、`*川「?…ええ、ちょうどお腹が空いてきたところです」
*('')*「ごはん?」
( ^ω^)「ありがとうございますお。ヘリカルちゃんも一緒にお昼ごはんだお」
──
- 55 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:43:18 ID:e8nglLdIO
-
──
近くの喫茶店に入り、4人席のテーブルにブーン達は座った。
( ^ω^)「遠慮なくお好きなものを頼んでくださいお。支払いは僕が済ませますので」
('、`*川「何から何まで本当にありがとうございます…では私はAランチで」
*('')*「ヘリカルはお子様セット!」
( ^ω^)「じゃあ僕はBランチで」
メニューを見せながら、ペニサスの様子を観察するブーン。
しかし、モナーのように引っかかる節はどこにもない。
注文を済ませた後、ブーンはさり気なくペニサスに尋ねた。
- 56 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:45:10 ID:e8nglLdIO
-
( ^ω^)「…先程、モナーさんは素晴らしい父親だと仰いましたが」
('、`*川「ええ」
( ^ω^)「妻である貴方ともご順調ですかお?」
('、`*川「!」
出過ぎた質問だったからか、ペニサスが答えを返すまでは少し時間を要した。
寂しそうな笑顔をブーンに向け、それに応える。
('、`*川「…実は、夫が事故に遭う直前まで、ちょっとした揉め事がありまして」
( ´∀`)『!』
( ^ω^)「揉め事?それは一体どんな?」
- 57 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:46:21 ID:e8nglLdIO
-
('、`*川「それは夫婦間の秘密、ということで」
結んだ口の前に人差し指を立て、小さく笑ってみせるペニサス。
ちょうどその時、ウエイターがテーブルに注文の食事を置いてきた。
*('')*「ハンバーグだー!」
('、`*川「こらヘリカル、ちゃんとお野菜も食べるのよ?」
*('')*「むー…」
( ^ω^)「おっお、ヘリカルちゃんがお野菜食べられたら、おもちゃを買ってあげるお」
*('')*「ほんと!?じゃあ食べるー!」
- 58 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:47:34 ID:e8nglLdIO
-
('、`*川「内藤さん、そんなにお気を使わなくても…」
( ^ω^)「いいんですお。本当に明るくて良い子ですお」
申し訳なさそうにするペニサスに笑顔を返し、食事を始める。
黙々と食べる仕草をしながら、ブーンはモナーに小さく話しかけた。
( ^ω^)「モナーさん、何か思い出せましたかお?」
( ´∀`)『わからないけど……いや、もういいモナ。食事が終わったら戻ろうモナ』
( ^ω^)「わかりましたお」
一生懸命に野菜を食べるヘリカルと、それを応援するペニサス。
微笑ましい光景を眺めながら、ブーンは食事を進めた。
──
- 59 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:48:35 ID:e8nglLdIO
-
──
薄暗い部屋。一台のテレビとテーブル、それを挟んで対になっているソファー。
最初にいたその部屋に、ブーンとモナーが座る。
( ^ω^)「モナーさん、隠していたつもりはありませんが、モナーさんの知りたがっていた真実はここにありますお」
( ´∀`)「え?」
テレビをつけ、ブーンが説明を続ける。
( ^ω^)「これは、モナーさんがこの部屋に来る直前の意識を、映像として具現化させたものですお」
( ´∀`)「ここに来る直前…」
- 60 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:50:10 ID:e8nglLdIO
-
ここに来る直前。つまり、生死の境へ来ることになったきっかけが、映像になっているということか。
それを理解し、食い入るように画面を見つめるモナー。
映像は、ペニサスが泣いて謝っているところから始まった。
(;´∀`)「!!」
(;、;*川『ごめんなさい、本当にごめんなさい……』
ひたすら謝り続けるペニサス。
状況がわからずにその姿を眺めていると、信じられない言葉が彼女の口から零れ落ちた。
(;、;*川『…離婚、してください』
- 61 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:51:26 ID:e8nglLdIO
-
(; ∀ )「あ……」
半開きになった口を閉じることすら忘れ、モナーは映像を眺めていた。
思い出した。
ようやく、すべてを思い出してしまった。
(;、;*川『あなたのことは素晴らしいと思ってる。夫としてのあなたを、父親としてのあなたを、本当に尊敬してる』
(;、;*川『でもね、でも……』
画面を見つめるモナーの目から、雫が溢れかえる。
(;、;*川『…どうしようもないくらい、好きな人ができたの』
- 62 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:52:40 ID:e8nglLdIO
-
『なんだよそれ、どういう…』
(;、;*川『あなたは本当に素晴らしい夫なの。でも、それ以上に私を苦しめるほど、彼を好きになってしまったの』
『待ってくれモナ、一体、……』
(;、;*川『夫がいて、子供がいて、恋人がいる。そんなの私には耐えられない。だから…』
画面の中のモナーが言葉に詰まる。
しかし、その時の気持ちはよく覚えている。
『それじゃ…』
それじゃ、今まで二人で積み上げてきたものは何だったというのだ。
平凡な幸せを願い、結婚したのに。
子供を作り、家を立て、それなりの幸せを手にしたのに。
それなりの人生を掴めたと思っていたのに。
一つの恋心が、それに勝るというのか。
- 63 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:53:44 ID:e8nglLdIO
-
『なんだそれ、嫌だモナ…』
(;、;*川『ごめんなさい。ごめんなさい…』
『じゃあ…今までの僕達は……』
『…今までの僕達は、一体何だったんだモナ!!』
(;、;*川『……』
怒声が部屋の中に響く。
ペニサスの涙は、一向に止まろうとしない。
『僕は幸せだったんだモナ!!ペニサスという愛する妻が出来て、ヘリカルという可愛い子を授かって!!』
『二人でヘリカルを幸せにしようと誓ったじゃないか!ヘリカルを良いお嫁さんにするのが僕達の仕事だって、約束したじゃないか!!』
『それが、こんな……!!』
- 64 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:54:51 ID:e8nglLdIO
-
映像が滲んでいく。
映像から流れる声が、格段に震えていく。
『…こんな……!!』
(;、;*川『……』
『……一体何だったんだモナ…』
映像の中がふらふらと移動を始めた。
リビングを出て、廊下から玄関に向かう。
(;、;*川『あなた、待って…』
『あの幸せは、一体何だったんだモナ!!』
背後のペニサスに怒鳴り、玄関で靴を履く。
途端、玄関のすぐ側にある子供部屋が開いた。
- 65 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:56:25 ID:e8nglLdIO
-
『!』
*('')*『パパ、ママ、どうしたの?夜は大きな声出しちゃダメなんだよ?』
『……』
(;、;*川『…そうね、ヘリカル。パパとママも気をつけなきゃね』
*('')*『ママ、どうして泣いてるの?』
(;、;*川『……大丈夫、何でもない』
そっとヘリカルを抱きしめ、涙を流し続けるペニサス。
その頭を撫でながら、まるで自分に言い聞かせるように呟く。
(;、;*川『何でもないよ…大丈夫……』
『……』
- 66 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:57:30 ID:e8nglLdIO
-
その姿をじっと見ていることができず、玄関を飛び出すモナー。
暗い街の中を、闇雲に走り抜ける。
スピードのあるトラックの存在に気付かず、道路に飛び出たところで、映像は終わった。
( ∀ )「……」
妻の、たった一つの恋心が、モナーの全てを奪おうとしていた。
モナーが積み上げてきたもの全てを、呆気なく壊そうとしていた。
この幸せだけは、誰にも壊せないと信じていたのに。
- 67 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 19:58:24 ID:e8nglLdIO
-
( ^ω^)「…さあ、茂茄モナーさん。選択の時ですお」
目の前のブーンが、無表情で言葉を連ねる。
( ^ω^)「現世に戻って、生き返りますか?」
( ^ω^)「それとも、そのまま死にますか?」
( ∀ )「……」
そんなもの、とっくに迷いは無い。
しかし、まともにブーンに返事が出来たのは、それから暫く経ってからだった。
──
- 68 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 20:00:33 ID:e8nglLdIO
-
──
「パパはね、にらめっこがよわいんだよ!」
「だからね、ヘリカルとにらめっこしたら、パパは笑うんだよ!」
「ね?パパ、いくよ?」
*('')*「にーらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ!」
( ´∀`)「………」
*('')*「…あっぷっぷ!」
( ´∀`)「………」
*('')*「ねえ……」
( ´∀`)「………アハハ、ヘリカルは相変わらずにらめっこが強いモナ」
*('')*「!!パパ!パパが起きた!ママー!!」
('、`*川「あなた!?…ああ!先生を呼んでくる!」
- 69 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 20:01:38 ID:e8nglLdIO
-
まだはっきりしない視界。
しかし、その中央でヘリカルが満面の笑みを浮かべているのは、よく見えた。
( ´∀`)「…あ、今回は引き分けだモナ」
*('')*「え!?ずるーい!違うもん!今のはパパがおかしくて笑ったんじゃないもん!」
( ´∀`)「よーし、それじゃもう一回やるモナ」
*('')*「うん、いくよ!にーらめっこしましょ──」
──
- 70 名前: ◆uS/yIRKACM 投稿日:2011/08/18(木) 20:03:18 ID:e8nglLdIO
-
──
結局、ペニサスとの離婚の話は無くなった。
ペニサス曰わく、「失いかけて初めて、夫の偉大さがわかった。それには恋も何も勝てない」だそうだ。
まったく、女というのは男以上に気ままな生き物だ。
とりあえず、今はこの幸せを噛みしめていたい。
妻がいる幸せを、子供がいる幸せを。
今を生きているという、何よりも強い幸せを。
vol.2
「積み上がったものほど脆く、しかし高くそびえるものは無い」
終
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