- 42 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:17:07.09 ID:yWWLoU2I0
- 第五話 同じ
('A`)もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
( ^ω^)ハムッハフハフ
( ФωФ)カジリカジリ
('A`)ごっくん「あああああああああああ!!!!やっと腹が満たされTA☆」
( #ФωФ)∩
つ⊂彡 パン
ドォン!
(;゚A゚)「おぅふ!」
- 44 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:18:53.48 ID:yWWLoU2I0
- ( ФωФ)「全く・・・仮にも吸血鬼であるお前が何故一日の飯抜きでそこまで餓えれるのじゃ。誇りを持てバカモン。」
(::'A`)「しかたないだろ・・・大体食ってないのが一日だけとも限らないんだ。それに吸血鬼だって腹は減るもんなんだろ?」
( ^ω^)「お?ドクオは吸血鬼だったのかお?」
(∩'A`)「そうらしいな」
( ФωФ)「未熟者じゃがな」
('A`)「ほっとけ、ていうか人間にそのこと口外していいのか?」
( ФωФ)「ブーンも精霊じゃぞ」
('A`)
- 47 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:20:38.02 ID:yWWLoU2I0
- ('A`)「・・・精霊って姿がないとか言ってたよな・・・・・」
( ФωФ)「よく覚えておるな・・・本来の精霊の姿は小さな珠のような光じゃ、生物としての姿形はない。
つまり、こいつもハーフじゃ」
( ^ω^)「ブーンは土の精霊なんだお!」
('A`)「・・・こいつが・・・・・・・・ねえ・・・・・・・・・・」
( #^ω^)「・・・」
( ФωФ)「ブーン、おさえろよ。崖の上で能力は使わん約束じゃ」
( #^ω^)「・・・わかってるお」
('A`)「・・・こいつもなにかできるのか」
( ФωФ)「土の精霊ノーム、土を操ることはもちろん大地の力をも扱える」
- 48 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:22:16.30 ID:yWWLoU2I0
- ('A`)「・・・・・・大地の力って・・・?」
( ^ω^)「・・・大地は不思議な力を持ってるお、全てを育み、守り、浄化、還元。無限のサイクルを経て今の世界があるんだお
ブーンはその力を借りることができるんだお」
( ФωФ)「つまりは吸収じゃ。大地から生命の源を借りて我が物とする。
まともな精霊ならその力を返して一層豊かな土地を作るものじゃが・・・
ブーンも未熟者でな、一方的に借りることしかできん」
( ^ω^)「・・・返すっていってもどうすればいいのかわかんないんだお」
( ФωФ)「言うまでもないことじゃが、生命の源を借りるというのは命を奪うのと同じじゃ
城の周りの大地を殺したりしたら崖崩れが起こるやもしれん」
('A`)「・・・迷惑な能力だ、でも土を操るぐらいはできるんだろ?」
(^ω^ )
- 49 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:24:42.97 ID:yWWLoU2I0
- ( ФωФ)「・・・ブーンは四年前に生まれた精霊でな」
('A`)「!?」
( ФωФ)「この城で生まれたんじゃ」
(;'A`)「・・・え?ちょ・・・は・・・?」
( ^ω^)「おー・・・そういえばそうだったかお」
('A`)「・・・・・・えぇ・・・・・・?」
( ФωФ)「未熟であっても無理はないが、向上心が見られなくての。遊びにいったきり帰ってこなくなったのじゃ」
( ^ω^)「だってブーンてするの楽しいんだお!」
('A`)「・・・じゃあ、力を借りることしかできないのか・・・・・・」
( ^ω^)「はずかしながら・・・」
( ФωФ)「もっと恥じんか馬鹿たれ」
- 50 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:27:15.07 ID:yWWLoU2I0
- ('A`)「・・・なぁ」
( ФωФ)「ん?」
('A`)「精霊ってどうやって生まれるんだ?」
( ФωФ)「・・・ふむ、説明するのはなんとも難しいが・・・人間のような醜いことをしなくてもよい」
('A`)「人間の生殖能力についてkwsk」
( ФωФ)「ggrks、・・・・・・融合と転生・・・というべきか・・・」
('A`)「?」
- 52 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:29:34.62 ID:yWWLoU2I0
- ( ФωФ)「互いに心の底から愛し合い、想いと同時に全ての力を相手に託す。
二つの光はやがて一つとなって・・・新しい命へと姿を変える。」
('A`)「・・・よくわからん」
( ФωФ)「二人が一人となり、生まれ変わる。ということかの。
都合のいいことに多少の知識も受け継ぐようじゃ」
('A`)「・・・人間と精霊の場合は?」
( ФωФ)「ほとんど同じじゃ、精霊が人間を包んで一つとなり、子供ができる」
( ^ω^)「・・・ブーンはそうやって生まれたのかお」
('A`)「・・・へえ・・・・・・・」
- 53 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:31:19.13 ID:yWWLoU2I0
- ('A`)「さすがに詳しいな」
( ФωФ)「・・・実際に目の当たりにしたからな。誕生の瞬間を」
('A`)「なるほどね、じゃあ精霊同士が・・・その、融合?してるのも見たのか」
( ФωФ)「いや、本の知識。ブーンが生まれるとこはこの目で見たぞ」
('A`)「・・・・・・本かよ、がっかりだ」
( ФωФ)「滅多に見れるものじゃないんじゃぞ?それこそ数百年生きても、な
ブーンが生まれる瞬間は今でもはっきり覚えておるよ」
( ^ω^)「いつにもまして爺臭いお」
- 55 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:33:49.47 ID:yWWLoU2I0
- ('A`)「・・・・・・俺も、そうやって生まれたんだよな・・・・・・」
('A`)「・・・いやまて、吸血鬼って精霊なのか?」
( ФωФ)「・・・おそらく違う、精霊とは世界の力の一部を使い、支えるものじゃ。
血を吸い体を活性化することが世界を支えるとは思えんしの・・・
もっと別の存在と考えるのが普通じゃろうて」
('A`)「・・・・・・別の・・・・・・存在か・・・・・・」
('A`)「・・・・・・じゃあ・・・・・・」
( ФωФ)「?」
('A`)「・・・・・・俺とお前らは・・・・・・別物ってわけだ・・・・・・・・・」
( ФωФ)「何を言っておる」
('A`)「?」
( ФωФ)「同じバケモノじゃろうが」
('A`)
- 57 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:35:15.41 ID:yWWLoU2I0
('A`)「バケモノ・・・か」
('∀`)「へへ、おんなじか・・・」
( ФωФ)「お前が八年間何をしていたか知らぬが、そこは変わらんじゃろうて」
('∀`)「へへ・・・そうだな・・・」
( ^ω^)「きめぇお」
('A`)「dmr」
- 58 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:36:59.25 ID:yWWLoU2I0
- ( ФωФ)「・・・さて、そろそろ獣でも狩りにいこうかの」
( ^ω^)「お?今からかお?」
('A`)「さっき食ったばっかじゃねーか」
( ФωФ)「明日の朝の分じゃ、朝から狩りにいきたくないからの」
('A`)「・・・普段からそうしろよ・・・・・・」
( ФωФ)「何を言う、毎日欠かさずやっておるぞ」
('A`)「・・・俺の今朝の分は・・・・・・?」
( ФωФ)
- 60 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:39:01.80 ID:yWWLoU2I0
( ФωФ)「行くぞブーン!」
( ^ω^)「合点承知だお!」
('A`)「じゃあ俺は寝てます」
∩( ФωФ)∩
(;'A`)「いや、今日はもうホント休ませてください」
( ФωФ)「ふん・・・好きにしろ。では行こうか」
( ^ω^)「お!」
- 61 名前: ◆8ucKZ4ro3. 投稿日:2009/02/01(日) 16:40:45.39 ID:yWWLoU2I0
城の扉が開き、二人は暗闇へと姿を消した。
それを見送ったドクオはソファに勢いよく倒れ、そのまま目を閉じる。
('A`)「・・・・・・俺と・・・・・・あいつらは・・・・・・」
('∀`)「・・・・・・へへ、おんなじか・・・・・・・・・」
深い暗闇の中、眠りについた。
第五話 終
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