( ^ω^)とモンスターのいる農場のようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:10:01.62 ID:FiF8+89hO
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( ^ω^)とモンスターのいる農場のようです

《番外編》【( ^ω^)やモンスター達のいる日常のようです】





※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:11:25.37 ID:FiF8+89hO
【4P】


( ^ω^)「諸君!!収穫の時が来た!!」

ξ゚听)ξ「きたー」

ノパ听)「がうー」

( ^ω^)「ここからが勝負時!!皆マーケティングの4Pを意識してくれたまえ!」

ζ(゚ー゚*ζ「4P?」

( ^ω^)「Product(産物)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(進行)……「何を」「いくらで」「どこで」「どのように」売るかの頭文字だお」

ζ(´ー`*ζ「へぇー、あたしにゃよぉわからんよ」

ξ゚听)ξ「ツンもー」

ノパ听)「うがぅー」

( ^ω^)「まぁいいお。とにかく話し合いたいから、クーを呼んできてくれお。
……フサとギコは呼んでも呼ばなくても変わらないだろうし、呼ばなくてもいいお」

ζ(゚ー゚*ζ「おっけーだよ!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:13:30.08 ID:FiF8+89hO
ζ(゚ー゚*ζ「あ、いたいた!おーい、クーちゃ〜ん」

(,,゚Д゚)「おう、デレか」

川 ゚ -゚)「どうしたんだ?」

ζ(´ー`*ζ「んとねー、えーと……ブーンが4Pしたいから話し合いだってー。あ、ギコくんは来なくていいってさー」

川 ゚ -゚)

(,,゚Д゚)


川 ゚ー゚)「……話し合いの余地はないな」

(,,゚Д゚)「……ああ」(俺を頭数に入れねぇとは……あの野郎)

ζ(゚ー゚*ζ「どしたの?そんな殺気だって……」



【ブーン:全治2ヶ月の大怪我。また、今秋の売り上げは昨年の40%減となった】

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:15:14.67 ID:FiF8+89hO
【絵本】


ξ*゚听)ξ「ちょっとまってー」

ノパ听)「がーうーぅー」


( ^ω^)「……お?なんだおそれ。絵本かお?」

ξ゚听)ξ「しぃちゃんにもらったー」

( ^ω^)「おっ。そうかお。それでツンがヒートに読んであげようとしてるんだおね?」

ξ゚听)ξ「うん」

( ^ω^)「おっおっ。ツンはちゃんとお姉ちゃん出来てて偉いお」

ξ*゚听)ξ「えへへー」

( ^ω^)「じゃあ、早速読んでくれお」

ξ*゚听)ξ「うん!『ひゃくまんかいほられたげい』あるところにひゃくまんかいほられても」

( ^ω^)「ストップ。それを今すぐ渡しなさい。今から村長の家に殴り込みに行ってくる」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:17:24.20 ID:FiF8+89hO
【トリック・オア・トリート】


*(‘‘)*「トリックオアトリート!」

( ^ω^)「おっおっ。はい、お菓子だお」

*(*‘‘)*「わーい!ありがとうおじさん!」

( ^ω^)「お兄さんだお」


川 ゚ -゚)「……なんだったんだ?あの子は、変な格好をして」

( ^ω^)「ハロウィンっていう人間のお祭りだお。魔物や怪物の変装をして、いろんな家を回ってお菓子をもらうんだお」

川 ゚ -゚)「そうなのか。しかし、人間達は祭を作るのが好きだな」

( ^ω^)「みんな娯楽が欲しいんだお」


ξ;゚听)ξ「ただいまー」

ノハ;゚听)「うきゅー」

( ^ω^)「おか……なんだおその大量のお菓子」

ξ゚听)ξ「むらにいったらみんながくれたー」

( ^ω^)「……この場合変装でもなんでもないのにお菓子をもらってもいいのだろうか」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:19:24.99 ID:FiF8+89hO
【最近ツンデレ見ないよね】


( ^ω^)「おっ。ツン、おはようお」

ξ゚听)ξ「あ……ブーン。おはよ」

( ^ω^)「ん?どうしたお?なんか変な感じだお」

ξ゚听)ξ「そう?そんなことないと思うけど」

ピト
( ^ω^)つ「熱は……ないみたいだおね」

ξ;゚听)ξ「ちょ、ちょっと何すんのよ!!」
ゲシッゲシッ
(;^ω^)「あ痛っ!何で蹴るんだお!」

ξ#゚听)ξ「あんたが突然触ってくるからでしょ!この変態!」

(;^ω^)「へんた……!?ひどい!?というかツンってそんなキャラだったっけ!?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:21:23.71 ID:FiF8+89hO
ξ゚听)ξ「……こっちにも……心の準備が……」

( ^ω^)「ん?何か言ったかお?」

ξ///)ξ「う、うるさいバーカ!!あんたなんか知らないんだからっ!!」

(;^ω^)「あ、ツン待ってくれお!」

<ツーン!




       ガバッ
__(;^ω^)__ ハッ!
|  〃( つ つ   |
|\ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
|  \           \
\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
  \ |______|


( ^ω^)「……なんだ夢か」

ξ゚听)ξ「どうしたのー?」

(^ω^ )「……ツン、君はそのまままっすぐに育ってくれお」

ξ゚听)ξ「……?わかったー」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:23:05.50 ID:FiF8+89hO
【熱血!情熱!素直ヒィィィィ(ry】


ノハ#゚听)「起きろぉぉぉぉ!!朝だぞぉぉぉぉ!!」

(;^ω^)「おっ!?お、起きるお!だからそんな耳元で大声出さないでくれお!」

ノパ听)「おし!起きたな!早く朝ご飯にするぞ!」

(;^ω^)「おっ……わかったお」


(;^ω^)「……あれー?ヒートってあんなキャラだったっけ……?」






 _______
 | ( ∵) | ハッ
 |\⌒~\
 U、 |⌒⌒|
   ~U ̄U


( ∵) ……


( ∵) ゴェ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:24:44.61 ID:FiF8+89hO
【たいていはパパかママだよね】


ノハ*゚听)「うきゃー!」

ξ*゚听)ξ「おもいー」


( ^ω^)「おっおっ。今日も仲良しだおね」

ξ*゚听)ξ「なかよしー!」

ノハ*゚听)「あぐぅー!」


ζ(゚ー゚*ζ「そういやヒーちゃんが生まれてからどれくらい経つっけ」

川 ゚ -゚)「む……詳しく覚えていないが1ヶ月は経ったな」

(,,゚Д゚)「じゃあ……少しずつ言葉を教えてもいい頃か」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:26:19.50 ID:FiF8+89hO
( ^ω^)「言葉を?まだ早いんじゃないかお?」

川 ゚ -゚)「そうでもないぞ。1ヶ月も立てば言葉をある程度理解することができるし、言葉への興味も出てきてるはずだ」

( ^ω^)「確かにブーンやツンの言ってることを理解してる節はあるおね……」

(,,゚Д゚)「人とは体のつくりも成長の早さも違う。これと言って問題はないさ」

( ^ω^)「そうかお」


ξ゚听)ξ「ツンー」

ノパ听)「う?」

ξ゚听)ξ「ツンー。いってみてー」

ノパ听)「ううー」

( ^ω^)「つ・んだお。頑張るお」

ノパ听)「う、ゆー」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:29:11.26 ID:FiF8+89hO
ζ(゚ー゚*ζ「ヒーちゃん頑張って!」

ノパ听)「ゆ、ん」

川 ゚ -゚)「惜しいな。『つ』だ。『つ』」

ノパ听)「りゅ……」

(,,゚Д゚)「お、近いぞ。もっと息を切るようにだな……」

ノハ#゚皿゚)「がるるるるる……」


(,,゚Д゚)


( ^ω^)「……ちょっと、向こう行ってるといいお」

(,,∩Д∩)「……泣いてねぇし」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:31:42.09 ID:FiF8+89hO
ξ゚听)ξ「ツーンー」

ノパ听)「りゅーんー」


( ^ω^)「うーん。やっぱり『ツ』は言いにくいのかお」

川 ゚ -゚)「そうかもな」

ζ(´ー`*ζ「小学生でも『たてぃちゅてと』ってなる子もいるしねー」

( ^ω^)「ほら、ブーンだお。ブーン」

ノパ听)「ゆーん……?」

ζ(´ー`*ζ「違うよーピザだよー」

( ^ω^)「おいこら」

ノパ听)「ピザよよー」


( ^ω^)

ξ゚听)ξ

ζ(゚ー゚*ζ

川 ゚ -゚)

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:33:56.27 ID:FiF8+89hO
( ^ω^)「ピザ?」

ノハ*゚听)「ピザー!」


(^ω^ )

ζ(ー`*ζ


ξ*゚听)ξ「ピザー!」

ノハ*゚听)「ピザー!」


( ^ω^)「……初めて喋った言葉がピザって……ピザって……」

ζ(´ー`*ζ「しかもブーンに向かって言ったねー」


(^ω^ )

ζ(ー`*ζ

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:35:17.55 ID:FiF8+89hO
川 ゚ -゚)「だがよくピザって言えたな」

( ^ω^)「……ツンより難易度高いおね」


ξ*゚听)ξ「ヒートすごいー!」

ノハ*゚听)「うきゃー!」


( ^ω^)「自分の名前はどうだお?ヒ・イ・トだお」

ノパ听)「い、い、よ」

ξ゚听)ξ「ひーとー」

ノパ听)「ひー、ちょー」


( ^ω^)「おっ!今いい感じだったお!」

川 ゚ー゚)「もう一息だぞ、ヒート」

ノパ听)「ひ……てょー」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:36:40.98 ID:FiF8+89hO
ノパ听)「ヒーtミ*゚Д゚彡「ヒーちゃんに言葉を教えてるって聞いたから!」


( ^ω^)

川 ゚ -゚)


ξ*゚听)ξ「ヒートすごいー!」

ノハ*゚听)「あぐー!」


( ^ω^)「……言えたみたいだおね」

川 ゚ -゚)「あぁ。どこぞのバカ犬のせいで聞こえなかったが」

ミ;゚Д゚彡「2人ともそんな怖い顔しないで欲しいから!フサギコ何もしてないから!!あとクーちゃん魔法の詠唱やめて!」



チリチリ
ξ,,;Д;)ξ「火の魔法使うなんてひどいから……。自慢のフサ毛がチリチリになっちゃったから……」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:38:33.38 ID:FiF8+89hO
川 ゚ -゚)「もう一度燃やせばチリチリの毛もなくなるぞ」

ξ;゚Д゚)ξ「げっ……。それはさすがにダメだから!そんなことされたらフサのアイデンティティが消失しちゃうから!というか死んじゃうから!」

( ^ω^)「ろくでなしがアイデンティティだったのかお」


ξ,,゚Д゚)ξ



( ^ω^)「ヒート、もう一回自分の名前を言ってみるお」

ノハ*゚听)「ヒートー!」

( ^ω^)「おっおっ。えらいお。じゃあ今度は『ヒ』じゃなくて……」

ノパ听)「?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:41:24.15 ID:FiF8+89hO
(,,゚Д゚)「……しかしなんだってヒートは俺に懐いてくれないかな」

(,,゚Д゚)「……俺って子供受け悪いのか?いやでもツンは普通だし……」


ノパ听)「うぐー」

(,,゚Д゚)「……ん?どうしたんだ?ヒート」

ノパ听)「い……い……」

(*゚Д゚)「まさか俺の名前が言えるようになったか?」

ノパ听)「に……」


ノパ听)「ニートー」



(,,゚Д゚)



(,゚Д゚,)

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:43:06.15 ID:FiF8+89hO
【はぐれメタルとモララー】


( ・∀・)「毎度のことながら敵が出ないねー」

o川*゚ー゚)o「そう言ってる時に限って突然でてくるもんよ」

(*゚∀゚)「よーじんは必要だな」

(,,゚−゚)「……ピッチャーの使う……白い粉……?」

(*゚∀゚)「そりゃロージンだ。つーかよく知ってんな」

(,,゚−゚)「……おじいちゃん?」

(*゚∀゚)「それは老人」

(,,゚−゚)「大きなお友達……御用達……」

(*゚∀゚)「それは同人だ。終わりが見えないからちょっと黙ってろ」

(,,゚−゚)「しゅん……」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:44:10.40 ID:FiF8+89hO
カサッ……


( ・∀・)「!」

(*゚∀゚)「どーした?」

( ・∀・)「なんかいる」

(;*゚∀゚)「えっ!?マジで!?」


(,,゚−゚)「……速い。……気配が……追えない……」

o川*゚ー゚)o「これじゃあ先手を打てそうにもないわね……」

( ・∀・)「くるよ!」


     _            _
    (__)         (__)
           _     _
    ○     (__)   (__)
        ○  ,. -─‐- ., o
       _/_(・) (・)  \___
    ,. -‐∠ヽ ヽ_‐---‐_ク    ,.-、 ̄ヽ
    ,⊃   rュ   ̄ ̄    _.二 -‐ '
    `ー───-----‐' ̄ ̄

【はぐれメタル が あらわれた!】

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:46:25.90 ID:FiF8+89hO
(*・∀・)「はぐれメタルだ!」

o川*゚ー゚)o「なんだ。ただのスライムじゃない」

( ・∀・)「いやいや、はぐれメタルはそんじょそこらのスライムとは違うレアモンスターなんだよ」

(,,゚−゚)「……レア……?なm」

(*゚∀゚)「生焼けじゃねーぞ」

(,,゚−゚)「………………知ってる」


( ・∀・)「とにかく……。ここで会ったが百年目!覚悟しろ!」

/_(・) (・) ;\「ぴぎっ!?」


【はぐれメタル は にげだした!】


( ・∀・ =-「甘いよ!!」

/_(・) (・) ;\「!?」


【しかし まわりこまれてしまった!】

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:48:55.75 ID:FiF8+89hO
(#・∀・)「でやぁっ!!」

【モララー の こうげき!】
【はぐれメタル に 0ポイント の ダメージ!】

/_(・) (・)  \「……」

( ・∀・)「……あるぇー?」


【はぐれメタル は にげだした!】


-= ・∀・)「おっと」

/_(・) (・) ;\「ぴっ!?」

【にげられない!】


( ・∀・)「はっはー。逃がさないよ〜」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:50:50.25 ID:FiF8+89hO
( ・∀・)「うりゃっ!」

【モララー の こうげき!】
【かいしんのいちげき! はぐれメタル に 0ポイント の ダメージ!】

( ・∀・)「……」

/_(・) (・)  \「……」


【はぐれメタル の こうげき!】


( ∀(#;)「ほぐぅっ!?」


【モララー に 351ポイント の ダメージ!】


(;・∀(#)「えっ、ちょ、何このダメージ。シャレになんない」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:53:05.83 ID:FiF8+89hO
【モララー は にげだした!】
【しかし まわりこまれてしまった!】


(;・∀(#)「ちぃっ!さすがははぐれメタル!」

/_(・) (・)  \

(;・∀(#)「ああっ!今だけこのアホ面が憎い!」


【はぐれメタル は ビッグバン を となえた】


( ・∀(#)



( ・∀(#)「えっ?」


【モララー に 785ポイント の ダメージ!】
【モララー を たおした!】

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:55:06.27 ID:FiF8+89hO
(;メ ∀(#)「う……うそだろ……」


【モララーがおきあがり「頼む!もう一回、もう一回やらせて!」といいたげにこっちをみている】
【もういっかいたたかってあげますか?】

ニアはい
 いいえ


/_(・) (・)  \


ピッ
 はい
ニアいいえ


(メ;∀(#)「えぐっ……ちくしょう……」


【モララーは泣いて地に伏した】

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:58:05.92 ID:FiF8+89hO
o川*゚ー゚)o

(*゚∀゚)

(,,゚−゚)


o川*゚ー゚)o「……先に行きましょう」

(*゚∀゚)「……そーだなー」

(,,゚−゚)「……」



(メ;∀(#)「ちくしょう……バカにしやがって……ちくしょう……」

(,,゚−゚)「……」

(メぅ∀(#)「ぐすっ……で、君はそこで鎌を構えて何をしているのかな」

(,,゚−゚)「……今のうち……虐殺……」

(メ・∀(#)「抜け目ないね。でもやめなさい」

(,,゚−゚)「……しゅん」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 21:59:34.73 ID:FiF8+89hO
【これぞ(´・_ゝ・`)四天王!】


(´・_ゝ・`)「みんな!久しぶりにアレやろう、アレ」

(;ФωФ)「ア、アレであるか……」

ミ*゚Д゚彡「やるから!フサはアレ好きだから!」

从;'ー'从「え〜。でもちょっと恥ずかしいよぉ〜」

lw´‐ _‐ノv「デミたんの命令は絶対ですぜ……旦那方」

(;ФωФ)「……うむ。仕方あるまい」


バーーーン!!
ミ,,゚Д゚彡「四天王が一人!『魔王の牙』、フサギコ!」

ババーーーン!!
从'ー'从「同じく四天王が一人!『魔王の盾』、ワタナベ!」

ニャーーーン!!
lw´‐ _‐ノv「四天王が一人、『魔王ちゃんのちえぶくろ』、シュール」

ドン!!
( ФωФ)「同じく四天王が一人!『魔王の嫁』、ロマネスク!!」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:01:11.64 ID:FiF8+89hO

                 ド ド ン ! !
lw´‐ _‐ノvミ,,゚Д゚彡「「我ら魔王軍四天王!!」」从'ー'从(ФωФ )


(*´・_ゝ・`)「ブラボー!!」

(´・_ゝ・`)「やー、やっぱカッコいいね。こういうの」

从;'ー'从「でもやっぱり恥ずかしいよ〜」

ミ*゚Д゚彡「フサは楽しいから!」


( ФωФ)「……なぁ、我輩の『魔王の嫁』ってどうにかならぬか?」

(´・_ゝ・`)「なんで?」

( ФωФ)「いや、我輩オスだし、それにいざ敵前で嫁宣言するのはすごい恥ずかしいし……ほら、『魔王の右腕』とかいいんじゃない?」

(´・_ゝ・`)「却下」


(´ФωФ)

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:03:10.26 ID:FiF8+89hO
【デュラハンの不思議】


从;´ー`从「ふぇぇ……熱だしちゃったよ〜」

( ФωФ)「それはいかん。ゆっくり休むのである」

从;´ー`从「うん……。ふぇぇ……クラクラする〜」

( ФωФ)「大丈夫であるか?すぐに、氷枕を……」

从;'ー'从「それは自分でやるからいいよ〜」

( ФωФ)「だがそんな状態では無理だろう」

从;'ー'从「大丈夫だよ〜。ちょっと頭もってくれる?」

( ФωФ)「う、うむ」


( ФωФ)
  つ从;'ー'从と

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:05:04.74 ID:FiF8+89hO
( ФωФ)
  つ从;'ー'从と「じゃあ体さん、よろしくね〜」

     「……!」

( ФωФ)「……おぉ。テキパキと準備をしていっている……」
  つ从;'ー'从と「えへへ〜……」

( ФωФ)「……1つ、気になったのだが」
  つ从;'ー'从と「なーに?」

( ФωФ)「さっきは熱で体がふらついてたのに、なぜ頭を取ったら体は元気になるのだ」
  つ从;'ー'从と「……わかんな〜い」

( ФωФ)「そう……か……」
  つ从;'ー'从と「あ、全部できたみたいだよ〜。元に戻して〜」


从;'ー'从「……ふぅ。ありがとうね、ロマ」

( ФωФ)「気にするな。ゆっくり休むのである」

从;'ー'从「うん。ありがとう〜」

フラフラー
〜从;'ー'从



( ФωФ)「…………なんでだろうなぁ」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:06:59.47 ID:FiF8+89hO
【フサの一日】


ミ,,゚Д゚彡


今日はフサが主人公だから!
フサの一日をお送りするから!

フサの朝は早いから!
日の出とともに目覚めてみんなを起こすのがフサの役目だから!


ミ,,゚Д゚彡「ワオォォーーーーン!!アオォォーーーーン!!」

ミ,,゚Д゚彡「アオォォーーーーン!!ウワオォォーーーーン!!」

ミ,,゚Д゚彡「ワオォォーー( ^ω^)「やかましい」


ブーンが起きたら最初のお仕事は終わりだから!
でも、フサはまだまだ休めないから!

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:08:41.29 ID:FiF8+89hO
ξぅ兪)ξ「……おさんぽー」

ノハ--)「うきゅ……」


みんなを起こしたら、次は農場の見回りだから!
ツンとヒートと一緒に農場に怪しい奴がいないか見て回るから!

首輪とかリードとかつけられてるけど決して散歩じゃないから!
フサギコは犬じゃないから!


ミ,,゚Д゚彡 シャー…


途中でおしっこするのもただの立ちしょんだから!
決してマーキングとかそういうのじゃないから!


ξ゚听)ξ「うんちでないー?」

ミ;゚Д゚彡「さ、さすがにそれは恥ずかしいから!お外ではしないから!!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:11:15.15 ID:FiF8+89hO
見回りから帰ったらしばらくは休憩時間だから!
朝ご飯までゆっくり待つから!


(;^ω^)「ふぅ……次は野菜を……」

ξ゚听)ξ「てつだうー」

ノパ听)「ぎゃうー」

( ^ω^)「おっ。2人ともありがとうお」


ミ,,-Д-彡「すぴー……」


( ^ω^)「……やること無いなら手伝ってくれりゃいいのに。ペットにそういうのを求めるだけ無駄かお」

ξ゚听)ξ「ペットー」

ノパ听)「うぐぅー」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:13:02.18 ID:FiF8+89hO
ζ(゚ー゚*ζ「朝ご飯だよー」


ミ,,゚Д゚彡 ハッ


朝ご飯は毎日ちゃんと食べるから!
そうじゃないとその日1日を頑張れないから!!

みんなもちゃんと朝ご飯は食べるから!
フサとの約束だから!


川 ゚ -゚)「ブーン達はまだ畑にいるみたいだな。フサ、呼んできてくれ」

ミ,,゚Д゚彡「わかったから!」


こういうのはフサの仕事だから!
フサは素早いからおつかい、伝令、その他雑用とかは昔から大得意だったから!


ζ(´ー`*ζ「魔王様のとこの四天王をあごで使うなんてクーちゃんかっこいー」

川 ゚ -゚)「……ん?ああ、そういやそうだったな」

(,,゚Д゚)「そんな肩書きがあるなんて思えねえよなぁ……あいつ」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:14:59.56 ID:FiF8+89hO
朝ご飯を食べたら自由時間だから!
みんないろんなことを好き勝手やってるから!


( ^ω^)「ちょっと村に行ってくるお」

ξ゚听)ξ「ツンもー」

ノパ听)「がぅぅー」


今日はブーン達は村に行っちゃったから。
でもフサはちゃんとここを守るためにお留守番するから!


ζ(´ー`*ζ「こーごーせーしてくる」

川 ゚ -゚)「……終わったら掃除を手伝ってくれよ」


デレちゃんは専用の畑でのんびりし始めたから。
クーちゃんはマメに家の掃除をやってるから!
えらいから!
ぷらぷらと遊び回ってるギコにも見習って欲しいから!

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:16:47.75 ID:FiF8+89hO
でも今日は本当にやることないから。
こういう時は寝るに限るから!


ミ,,-Д-彡「すかー……」


(,,゚Д゚)「……ん?フサの奴また寝てんのか」


(,,-Д-)「……ったく。クーはマメに掃除してるってのにこいつは……」

(,,゚Д゚)「さーて、ちょっくら森をブラブラしてくっか」


     ≡≡≡┏( ∵)┛【それから】┏( ∵)┛


ミ,,ぅД`彡「んぁ……?」

ミ,,゚Д゚彡「…………あ、もう夕方だから」


いつの間にか専用の畑にいたはずのデレちゃんもいなくなってたから。
それに、お家から美味しそうな匂いもしてきてるから!

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:18:50.88 ID:FiF8+89hO
ξ゚听)ξ「フサー。おさんぽー」

ノパ听)「ぎゃうぅー」


夕方の晩御飯前には朝と同じように見回りに行くから!
さいさん言うけど散歩じゃないから!

あ、さいさんの意味は知らないから!


ノパ听)「りゅーんー」

ξ゚听)ξ「どうしたの?」

ノパ听)っ「うぐ」

ξ゚听)ξ「ひももつの?」

ノハ*゚听)「あぐぅ!」


ξ゚听)ξ「はい」

ノハ*゚听)「うぐぁ!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:20:27.35 ID:FiF8+89hO
≡≡≡ノハ*゚听)「あぎゃーっ!!」

ミ;゚Д゚彡「ちょ……!は、速いから!苦しいから!!」

ξ;゚听)ξ「そんなひっぱっちゃだめー!」



( ^ω^)「おっおっ。楽しそうだお」

川 ゚ー゚)「……そうだな」

ζ(´ー`*ζ「やっぱりペットっていいねー」


(,,-Д-)(……完全にペット扱いか……四天王なのに)



≡≡≡ノハ*゚听)「うきゃーっ!」

ミ;ill゚Д゚彡「くる……し……というか……力……強…………」

ξ;゚听)ξ「ヒートとまってー!」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:23:12.86 ID:FiF8+89hO
……ひどい目に遭ったから。
けど晩御飯は美味しかったから!

でも、これからがフサギコの一番大事な時間だから。
夜は多くの魔物が活発になる時間帯だから。
ブーン達をちゃんと守るためにもあたりを警戒しないといけないから!


ミ,,ぅД-彡「……でもお腹いっぱいになったら眠くなるから……」


ここで寝ちゃったらデミタスがフサをここに送ってきた意味が無くなるから。
眠くても我慢しないとダメだから。
何かあってからじゃ遅いから……。


ミ,,-Д-彡「フサがんばるからぁ……」


ミ,,-Д-彡「……すかーっ……」




ガサッ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:25:41.69 ID:FiF8+89hO
ミ,,゚Д゚彡「っ!!」


今なにか物音がしたから!

ね、寝てないから!
フサギコちゃんと起きてたから!!
とにかく音のした方に急ぐから!


ミ,,゚Д゚彡「こっちだから!」


フサは鼻が利くからちょっと変な臭いがする方になにかあるに違いないから!
……というかかなり臭いから!
これはゴブリンとかオークに近い臭いだから!


ミ#゚Д゚彡「見つけたから!!痛い目に遭いたくないなら大人しくするから!!」


( ゚∋゚)


ミ#゚Д゚彡


ミ,,゚Д゚彡

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:28:02.48 ID:FiF8+89hO
( ゚∋゚)


ミ,,゚Д゚彡


( ゚∋゚)b グッ


ミ,,゚Д゚彡b グッ


≡≡≡≡≡≡( ゚∋゚)


ミ,,゚Д゚彡



ミ,,゚Д゚彡「……クックルだったから」


ミ,,゚Д゚彡「……あれ?でもクックルはゴブリンみたいな臭いしないから」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:29:43.76 ID:FiF8+89hO
ミ,,゚Д゚彡クンカクンカ


ミ,,゚Д゚彡「……変な臭いもしなくなってるから」


ミ,,゚Д゚彡


ミ,,゚Д゚彡「ま、いっか!」



今日も農場の平和を守ったから。
これで安心して眠れるから。

でもフサはこれからもみんなを守るために頑張らなきゃいけないから!
だから明日も、明後日も、そのまた明日もずっと頑張るから!


【ミ,,゚Д゚彡の1日 おしまい】

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:32:41.07 ID:FiF8+89hO
【ビコーズの一日】


( ∵)


我が輩はグレムリンである。
名前はビコーズ。

なぜこの家にお世話になっているのか覚えていないが、ここの家主にはずいぶんと可愛がってもらっている。


私の朝は主の起床と共に始まる。

<アオーン
( ´ω`)「ふ……ぁぁ……。……朝かお」

(;∵)ゴェェッ!?

( ^ω^)「おっ……ビコーズ。またブーンの上で寝てたのかお。せっかく専用のベッド作ってあげたのに」

(*∵)ゝテレッ

( ^ω^)「照れんな」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:33:49.02 ID:FiF8+89hO
主の朝は早い。
いつも日の出と同時に目を覚まし、すぐさま朝の仕事へと出かけるのだ。

私はいつもそれを肩や頭に乗って見守っている。


( ^ω^)「ニワトリどもー、ごはんだおー」


( ゚∋゚)


( ^ω^)「クックルもおはようお」

( ゚∋゚)

( ^ω^)「餌を入れるからちょっとそこどいてくれお」

  (((( ゚∋゚)

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:34:57.21 ID:FiF8+89hO
主は凄い。
明らかに自分よりも強い魔物をあごで扱うことができるのだから。
これもきっと主の人徳がなせる技だろう。


( ^ω^)「……牛の乳搾る機械でもできないかおー。毎日手搾りはやっぱ辛いお……」

( ^ω^)「こう、乳房にくっつけて自動的に搾乳してくれる機械とか……」

( ^ω^)「そんなんがあったら楽だおねー」


主は凄い。
よくこんな事をぼやいているが、なかなか面白い発想だ。

しかしそんな機械なんていらないのではないかと私は思う。


( ^ω^)「よし終わり」


一頭あたりおよそ2分。
前絞りなどの作業時間を除けば実質搾乳にかかる時間は1分ほどであろうか。

ちなみにツンがやった場合は一頭に数十分かかっていた。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:36:31.91 ID:FiF8+89hO
牛の世話が終わったら今度は畑へ行く。
ここでようやく私も主の手伝いができる。


(;^ω^)「ふぅ……次は野菜を……」

ξ゚听)ξ「てつだうー」

ノパ听)「ぎゃうー」

( ^ω^)「おっ。2人ともありがとうお」

フサギコの散歩を終えたツンとヒートも手伝ってくれるようだ。
この2人は幼いながらなかなか殊勝である。

それに比べて……


ミ,,-Д-彡「すぴー……」


……これだ。


( ^ω^)「……やること無いなら手伝ってくれりゃいいのに。ペットにそういうのを求めるだけ無駄かお」

ξ゚听)ξ「ペットー」

ノパ听)「えっとー」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:38:08.11 ID:FiF8+89hO
( ^ω^)「じゃあビコーズは葉っぱについた虫とかを取ってくれお」

( ∵)ゴェ


主は体の小さな私でもできる仕事を与えてくれる。
やはり寝床や食事を提供されているのに何もしないのは私のプライドが許さない。

……それゆえギコとフサギコの自堕落っぷりは少々目にあまる。
フサギコに関してはもはやペット扱いだし仕方がないか。


( ^ω^)「ツン達は水まき手伝ってくれお」

ξ*゚听)ξ「まくー!」

ノハ*゚听)「あぐー!」


ξ゚听)ξ「おーきくなーれー」

ノハ*゚听)「うきゃー」

(;∵)ゴェッ!?


ヒート、私にかかってる。
大量の水が私にかかってるって。
というか私にしかかかってないって。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:40:05.25 ID:FiF8+89hO
ξ#゚听)ξ「ヒートだめー!」

ノハ;゚听)「あぐ……」

(;∵)ホッ…


ツンが止めてくれて助かった。
ちゃんとヒートの姉をやっているようで何よりだ。

しかし子供というのは時に残酷だ。
あのままでは私は溺れ死にしてたかもしれない。


ξ#゚听)ξ「ビコーズはもうおーきくならないのー」

ノハ;゚听)「うきゅ……」


( ∵)


子供というのは時に残酷だ。


ミ*゚Д゚彡「みんなー!朝ご飯できたからー!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:41:35.72 ID:FiF8+89hO
畑仕事を終えるとようやく朝食だ。
ギコもフサギコも食事の時だけはしっかり私達の輪に入っている。
……なんともはや。


(*∵)


それにしてもデレの料理はおいしい。
普段は抜けているように見えるが、料理に関しては抜け目がない。


(;;;;;)ベチャ


ζ(゚ー゚*;ζ「あ、ごめんピコちゃん。ケチャップ垂れちゃった」



目に入った……しみる。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:43:57.00 ID:FiF8+89hO
朝食の後は皆自由時間だ。
主は外出の準備を始めていた。


( ^ω^)「ちょっと村に行ってくるお」

ξ゚听)ξ「ツンもー」

ノパ听)「がぅぅー」


どうやら村へ行くらしい。
私は主の上着のポケットに潜り込み、主に同伴することにした。


そのまま村に行くのかと思ったら、主は倉庫から二輪の荷車を引っ張り出してきた。
どうやら今日は村へ商いに行くつもりのようだ。


( ^ω^)「ニワトリ小屋と牛舎から出荷用の卵と牛乳を取ってきてくれお」

ξ゚听)ξ「わかったー」

ノパ听)「がうー」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:45:45.59 ID:FiF8+89hO
川 ゚ -゚)「ん?村に行くんじゃなかったのか?」

( ^ω^)「おっ。卵と牛乳を売りに行くんだお。今ツンとヒートが取りに行ってくれてるお」

川 ゚ -゚)「ふむ、そうだったのか」


ツンとヒートを待っていると、ほうきを片手にクーがやってきた。
彼女は毎日欠かさず掃除をしてくれる。

それには実は理由がある。
彼女自身がマメな性格というのもあるが、実質私のために掃除をしてくれているのだ。

というのも主や彼女達に取ってはどうということもないゴミでも、
体の小さな私の移動を妨げる物にになるからだ。

特に家にはWギコという食べこぼしの多い動物がいるから、毎日掃除してくれる彼女には感謝している。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:48:00.20 ID:FiF8+89hO
ξ;゚听)ξ「もってきたー、おもいー」

ノパ听)「がうー」

( ^ω^)「一度に全部持ってこなくてもよかったのに……。2人ともありがとうお」


( ^ω^)「……これでよし、と。じゃあクー、行ってくるお」


川 ゚ー゚)「ああ、行ってらっしゃい」


クーに見送られ、我らは村へと出発した。

なかなか重いであろう荷車を主は難なく引いていく。
きっと主は人間の中でもかなり力のある方だろう。


(;^ω^)「……ん?なんかやけに重いような……」

ξ*゚听)ξノハ*゚听)


……ところで、ツンとヒートが荷台に乗ってることは教えた方がいいのだろうか。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:50:03.40 ID:FiF8+89hO
村についたらすぐに人が集まってきた。
主の畜産物は人気があるようだ。


('、`*川「……これ、あなたの卵が混ざってたりする?」

ξ゚听)ξ「ツンたまごうんでないー」


(*゚ー゚)「んー、じゃあ。牛乳ちょうだい」

ノパ听)っ「あぐー」

  _
( ゚∀゚)「おいブーン。クーさんはいねんか?」

( ^ω^)「いないお。冷やかしなら帰れ」


いろんな客が入れ替わり立ち代わり畜産物を買っていく様を見ていると、なんだか嬉しくなってくる。
私がニワトリや牛の世話をしたわけでもないのに、なんだか不思議な気分だ。

結局、およそ1時間で持ってきた畜産物はすべて完売した。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:51:47.13 ID:FiF8+89hO
(*^ω^)「いやー、完売してよかったおー」

ξ*゚听)ξ「かんばーい」

ノハ*゚听)「がうあーい!」


帰り道、主は満足そうな顔をしていた。
やはり自分の作った物が売れるというのが嬉しいのだろうか。


(*^ω^)「それにしても、みんなツン達に慣れたみたいでよかったお。
もうみんな普通にツンとヒートに話しかけてくるようになったおね」

ξ*゚听)ξ「みんななかよしー!」

ノハ*゚听)「うきゃーっ!」


( ∵)


……どうやら、主が嬉しそうなのには別に理由があるみたいだ。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:53:46.74 ID:FiF8+89hO
農場に戻ると、専用の畑でデレが寝ていた。
犬小屋でフサギコも寝ていた。


( ^ω^)「みんなお昼寝タイムかお」

ξ゚听)ξ「おひるねー」

ノパ听)「ぎゃうー」

( ^ω^)「ツン達もお昼寝してくるといいお」

ξ゚听)ξ「ブーンはー?」

( ^ω^)「おっおっ。後で行くお」


昼過ぎの陽気になると眠くなるのは人も魔物も同じみたいだ。
かくいう私も少し眠くなってきた……。
主のポケットの中だが、ここでしばらく眠るとしよう。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:55:42.87 ID:FiF8+89hO

夢を見た


主が一人で泣いている夢だった
私はそこにいなかった


ツンが主にすがり着いて泣いている夢だった
私はそれを黙って見つめていた


皆が笑っている夢だった
私も皆と笑っていた




( っ.ー)

( ^ω^)「おっ。起きたかお」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:57:08.85 ID:FiF8+89hO
( ∵)ゴェ

( ^ω^)「まったく。いつの間にポケットに潜り込んだんだお」


目が覚めると、主がこちらを見ていた。
空はいつの間にかに赤くなっている。


( ^ω^)「もう晩ご飯の時間だお。ブーン達も行くお」

( ∵)ゴェ!


主は家に向かって歩き出した。
私はその間、ポケットの中で先ほどの夢について考えていた。

いやにリアルな夢だった。
だが、あの夢が何を示しているのかはわからない。


ただ、主の身に何かあったとき、私は―――

……いや、考えるだけ無駄だろう。
もし『何か』が起きたとしても、私は主の意思に全てを委ねるしかないのだから。


【( ∵)の1日 おしまい】

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 22:58:49.99 ID:FiF8+89hO
【( ゚∋゚)の1日】


―朝―

<アオーン

( ゚∋゚)


( ゚∋゚)

<ガラガラ…

( ゚∋゚)


( ^ω^)「ニワトリどもー、ごはんだおー」


( ゚∋゚)


( ^ω^)「クックルもおはようお」

( ゚∋゚)

( ^ω^)「餌を入れるからちょっとそこどいてくれお」

  (((( ゚∋゚)

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:00:56.60 ID:FiF8+89hO
―昼―


( ゚∋゚)


( ゚∋゚)


<ガラガラ…

( ゚∋゚)


ξ゚听)ξ「たまごとりにきたー」

( ゚∋゚)σ

ξ゚听)ξ「これー?」

( ゚∋゚)b

ξ*゚听)ξ「ありがとー!」


<ガラガラ…


( ゚∋゚)

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:02:34.38 ID:FiF8+89hO
―夜―


( ゚∋゚)


( ゚∋゚)


ガサッ……


( ゚∋゚)「……!」





(;'A`)「はぁ……やっと戻ってこれた」

('A`)「前回は普通に入り口から入ったら狼男にぶっ飛ばされたんで、今日は裏から入ってみました」

('A`)「……もうみんな寝てるかな。まぁブーンなら起きて……ん?」


( ゚∋゚)


('A`)「……いやな予感」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:04:14.85 ID:FiF8+89hO
  ガバッ!!
   (⌒\ ノノノノ
   \ヽ( ゚∋゚)
    (m   ⌒\
     ノ    / /
     (    ⌒ヽ
  ミヘ丿 ∩ A` ) ヒャー
   (ヽ_ノゝ _ノ

 \ヽ    ノノノノ
   \\ヽ( ゚∋゚)
  \ヽ(m\\ヽ ⌒\・,‘ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 \ヽ ノ\\ヽ\m/ /・,‘ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
   (\ヽ m  \m・,‘ ・,‘
   ミヘ丿\∩ ∴.' A∴.' ∴) ・,‘
   .(ヽ_ノゝ\ヽノ_・,‘__∴

( ゚∋゚)+

ガササッ!
ミ#゚Д゚彡「見つけたから!!痛い目に遭いたくないなら大人しくするから!!」


( ゚∋゚)


ミ#゚Д゚彡


ミ,,゚Д゚彡

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:06:02.20 ID:FiF8+89hO
( ゚∋゚)


ミ,,゚Д゚彡


( ゚∋゚)b グッ


ミ,,゚Д゚彡b グッ


≡≡≡≡≡≡( ゚∋゚)



     丿   ,;⌒⌒i.
  ノノノノ⌒ヽ (   ;;;;;)   _______
 (゚∈゚ )  ミ)     ,,:;;;)  | WARNING  |
/⌒\/(   ) ヽ| |/ |;,ノ   |  エリア51   |
( ミ        | /  .,i. |__________|
 ノ  /     | | ,,i; ,,  ,;⌒‖
( \/ヽ ,,,丶, | |,,,;.     ;i,  .‖ヽ
 \ ) ) ..    ,,    ´ヽ (,,  ‖丿.,,,
 ///   ,,   ,,  .. ´ヽ  ‖,,, ..,
`ヾ ヽミ ,,  .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ ‖、,,


【( ゚∋゚)の1日 おしまい】

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:08:42.60 ID:FiF8+89hO
【月見】


((ζ(´ー`*ζ))ソワソワ

( ^ω^)「どうしたんだお?デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「今晩は満月だからねー。早く月が出ないかなーって思って」

( ^ω^)「そういえばそうだったおね」


ミ*゚Д゚彡「満月だから!」

( ^ω^)「フサも月が好きかお?」

ミ*゚Д゚彡「好きだから!お月様見てると力がわいてくるから!」

( ^ω^)「おっ。みんな月が好きなんだおね」


( ^ω^)「そうだお!今晩はみんなでお月見するお!」

川 ゚ -゚)「月見?」

( ^ω^)「月を見ながらみんなでお酒を飲んだり料理を食べたりするんだお」

ξ*゚听)ξ「ごはんー」

ノハ*゚听)「うぎゃーお!」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:10:56.93 ID:FiF8+89hO
( ^ω^)「じゃあお団子作るお」

(,,゚Д゚)「だんご?」

( ^ω^)「小麦粉を練って丸めて作るんだお」

ξ*゚听)ξ「てつだうー!」

ノハ*゚听)「うがぅー!!」

( ^ω^)「おっおっ。みんなで作るお」


川 ゚ -゚)「大きさはどのくらいだ?」

( ^ω^)「一口で食べれるくらいの大きさだお」

(  ,,)とζ(゚ー゚*ζ「これくらい?」

( ^ω^)「一口で食ってみろお」


ミ*゚Д゚彡「フサも作るから!」

( ^ω^)「毛が入るからやめて」


ミ,,゚Д゚彡

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:12:25.92 ID:FiF8+89hO
―夜―


( ^ω^)「おー。綺麗な月が出てるおー」

ミ゚Д゚*≡*゚Д゚彡「みwなwぎwっwてwきwたwかwらwww」

( ^ω^)「ちょっとおとなしくしてろ」


ζ(´ー`*ζ「デレちゃんも魔力きょーきゅーちゅーだよ〜」

ξ゚听)ξ「きらきらー」

ノパ听)「うがぅー」


(,,゚Д゚)「酒持ってきたぞ」

从 ゚∀从「酒の匂いに釣られてきたぞ」

( ^ω^)「鼻いいな。さすが狐」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:13:46.68 ID:FiF8+89hO
( ゚∋゚)

( ∵)

( ^ω^)「お前らなんか言えや」


川 ゚ -゚)「しかしまぁ魔物だらけだな」

( ^ω^)「だおね。なんなら村長とかも呼ぶかお?」

川 ゚ -゚)「…………いや、いい。多分あいつらもついてくるだろうし」

  _
( ゚∀゚)O彡゜←あいつらの筆頭


( ^ω^)「……そうかお」

川 ゚ -゚)「……だが、ここまで人間達の生活にとけ込めるとは思わなかったな」

( ^ω^)「おっ?」

川 ゚ -゚)「最初ブーンがツンと一緒にいるのを見たときは驚いたのに、
今では村の人間が魔物のいる生活に慣れきっているのを見ても別段驚きはないんだ」

( ^ω^)「慣れるどころかクーを神格化してる奴らもいるお」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:15:09.56 ID:FiF8+89hO
川 ゚ -゚)「……不思議なものだな」

( ^ω^)「最初はお互いを知らなかったからだお。知っちゃえば後は時間が解決してくれるもんだお」

川 -ー-)「そうだな」


从*゚∀从「おいブーン。なぁに二人でいい雰囲気作ってんだぁ?」

( ^ω^)「酒臭ぇ」

(*,,;Д;)「おえぇはいつもそーやっれひおいいーおもいひれんらおー!!」

( ^ω^)「日本語喋れ酒臭ぇ近寄んな」

ミ*゚Д゚彡「ひゃっほーーーーい!!」

( ^ω^)「酒くさ……くない素面でそのテンションやめろ」

d(`・ω・´)b「ちくわ大明神!!」

(^ω^ )「なんだ今の」


( ^ω^)


(^ω^ )「えっ?誰だったの今の怖い」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:16:57.98 ID:FiF8+89hO
ξ*゚听)ξ「おだんごー!」

ノハ*゚听)「ぎゃおー!」

( ^ω^)「おっ。お団子だおね」


ξ゚听)ξ「ブーンもたべるのー」

( ^ω^)「おっおっ。せっかくのお月見だお。心配しなくてもブーンも食べれるお」

ξ゚听)ξ「ちがうー。さいごのいっこー」

( ^ω^)「無くなるの早ぇな」


ζ(´ー`*ζ「デレちゃんエネルギーMAXだよー。今ならソーラービーム出せるよー」

( ^ω^)「ソーラーじゃないし」


从*゚∀从「おいブーン!もっと料理持って来い!」

( ^ω^)「横暴な。というかお前ら月見ろお」

(*,,゚Д゚)「はらよりらんごらぁ!!」

( ^ω^)「月だお」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:19:01.43 ID:FiF8+89hO
(*,,゚Д゚)「おぃやらぁ!びこーる!!りべんりらぁ!!」

┓( ∵)┏ =3

(*#゚Д゚)「たぇいきついれんにゃにぇーぞ!!」


ξ*゚听)ξ「ビコーズがんばれー!」

ノハ*゚听)「うぅぎゃうー!!」

ζ(´ー`*ζ「ビコちゃんやっちゃえー」

从*゚∀从「ギコ負けろー」

(*#゚Д゚)「やぁあしぃ!!みてろろー!!」


( ^ω^)「月見……」


( ^ω^)「……まぁ、こっちの方が楽しそうだし、いいかお」


空を見上げれば、綺麗な満月が浮かんでいた。
願わくは、どこも欠けている場所のないこの満月のように、僕らも誰一人欠けることなく、ずっと共にいたいものだ。


( ^ω^)「……あ、ギコが飛んでった」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:21:35.01 ID:FiF8+89hO
【いつかの日、魔王城にて】


「おーっす!デミタスにロマ!」

「やっほーシャキン。いつにもましてテンションが高いね」

「あぁ!子供が産まれたんだ!!早速連れてきてやったぜ!」

「生まれたばかりの赤ん坊を魔王城に連れてくるとは……豪胆というか……なんというか」

「あん?なんか言ったか?ロマ」

「……いや、何でもないである」


「かわいいね。まるでオークみたいだ」

「だろ!?だろ!?かわいいだろ!?このしわくちゃ感が猿みたいでよ!」

「……2人ともかわいいの使い方が違う気がするのだが……」

ウ…オギャア!!オギャア!!

「ど、どうした!泣くな息子よ!!」

「あーあ。ロマが変なこと言うから」

「我輩が悪いのであるか……」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/21(月) 23:23:09.86 ID:FiF8+89hO
「ところでシャキン。この子の名前は?」

「ん?あー、まだ決めてねぇや。なんかいいのないか?」

「我輩達が決めていいのか?」

「別に構わねえさ!カッコいい名前にしてくれよ!」


「そうだね……。ガロゾラン、とかどうだい?」

「おっ!強そうな名前だな!」

「待つのである。それ明らかに人間につける名前じゃないのである」

「む、じゃあロマたんはどんな名前がいいのさ」

「我輩にふるか……そうだな……」

「おおらかで……シャキンのように自由奔放な男になるような名前がいいであるな」

「……よし。では、世界を渡る風が吹く様から取って……この子の名は―――――」



(*´・_ゝ・`)(*ФωФ)( -ω-)(`・ω・´*)【番外編:おしまい】


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