- 3 名前: ◆4br39AOU.g 投稿日:2012/01/23(月) 00:54:40.73 ID:Zv/0SLbZO
- 【魔王城】
( ФωФ)「……」
(´・_ゝ・`)「どうしたんだい?ロマ」
( ФωФ)「いや……最近静かなのが気になってな」
(´・_ゝ・`)「……確かに、反対派の魔物も随分大人しくなったよね」
( ФωФ)「……」
(´・_ゝ・`)「そろそろかな……」
( ФωФ)「む……?」
(´・_ゝ・`)「そろそろ、何かが起きるような気がする」
( ФωФ)「……そう、だな」
- 4 名前: ◆4br39AOU.g 投稿日:2012/01/23(月) 00:56:03.22 ID:Zv/0SLbZO
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
( ^ω^)とモンスターのいる農場のようです
【天使 が あらわれた! ……Side boon】
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
- 5 名前: ◆4br39AOU.g 投稿日:2012/01/23(月) 00:57:25.09 ID:Zv/0SLbZO
カンカンカンカン
( ^ω^)
川 ゚ -゚)
カンカンカンカン
ξ゚听)ξ「おっきなおうちー」
ノパ听)「おうちー」
カンカンカンカン
( ^ω^)「ショボンさん。これは?」
(´・ω・`)「ああ、教会だよ」
(,,゚Д゚)「教会?」
(´・ω・`)「ああ、王国からの通達があってね。各町村に教会を建てることが義務づけられたんだ」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 00:59:10.03 ID:Zv/0SLbZO
- ζ(゚ー゚*ζ「なんで?」
(´・ω・`)「さぁ……。そこまではわからない」
( ^ω^)「……というか」
_
( ゚∀゚)「フサくん!そこの長い木材取って!」
ミ,,゚Д゚彡「わかったから!」
( ^ω^)「ジョルジュさん、大工だったんだ……」
川 ゚ -゚)「だから胸像も作れたのか……」
(,,゚Д゚)「フサが地味に役に立ってら……」
ξ゚听)ξ「フサえらいー」
ζ(´ー`*ζ「ギコくん役立たずー」
(゚Д゚,,)
ζ(ー`*ζ
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:01:43.62 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「……まぁ、ブーンは無宗教だからあまり関係ないですおね」
(´・ω・`)「この村の人もほとんどそうだけどね。ただ、天使が来るというのは興味があるけども」
( ^ω^)「天使?」
川 ゚ -゚)「待て、天使というのは空想の存在じゃあなかったのか?」
(´・ω・`)「僕もそう思っていたよ。でも、王国から天使が派遣されると聞いてね」
ξ゚听)ξ「てんしー?」
ノパ听)「ちぇんいー」
(,,゚Д゚)「天使ねぇ……。すっげぇ美人のシスターでも来るのか?」
ζ(´ー`*ζ「美人シスターが天使の格好してくるのかなー」
( ^ω^)「それはけしから……いや、それは詐欺じゃないかお」
(´・ω・`)「でもそれはそれでいいかも」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:03:58.50 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「……ところで、その天使はいつ来るんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「お、ブーンも美人シスターに興味津々だね」
( ^ω^)「いや、そういう意味じゃ……」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「ほらーデレが変なこと言うからクーの視線が痛いー」
(´・ω・`)「天使は今日到着する予定のはずだけど……まだ見えないね」
ξ゚听)ξ「まいごー?」
(,,゚Д゚)「天使が迷子になるか?」
ζ(´ー`*ζ「まず天使がどんなのかもわかってないしねー」
川 ゚ -゚)「意外と醜悪な顔をしていたりしてな」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:05:21.59 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「あー……、…………あれ?」
川 ゚ -゚)「どうした?」
( ^ω^)「いや、醜悪な顔の知り合いがいたような気がしたけど……名前が思い出せないんだお」
川 ゚ -゚)「あぁ……そういえばいたな……」
ξ゚听)ξ「へんたいー?」
( ^ω^)「そう!ツンが変態って呼んでたあいつだお!」
(,,゚Д゚)(こいつら……マジで忘れてんのか)
(,,゚Д゚)(…………)
(,,゚Д゚)(あれ、誰だったっけ)
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:07:06.98 ID:Zv/0SLbZO
- ζ(゚ー゚*ζ「ねーねー」
( ^ω^)「おっ?なんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「その人ってさ……」
(;;%ノσ#メメ)コヒュー、コヒュー……
ζ(´ー`*ζ「こんな顔だった?」
( ^ω^)「おっ!そんな顔だったお!むしろ本人だお!!」
(#;;%ノσ#メメ)「ちげーよ!!いや本人だけども!!少なくとも今の顔は俺の顔と似ても似つかねーよ!!!」
( ^ω^)「いや、このトマトを潰してそこになめくじが這いずり回ったような顔は間違いなくあいつだお」
川 ゚ -゚)「だな。オークが崖から落ちて頭を打ったところを巨人に踏みつぶされたような顔はあいつだ」
(#;;%ノσ#メメ)「どんな顔だよ!!つーかさっきからあいつあいつってなんだよ!!」
ζ(´ー`*ζ「じゃー誰なのさー」
(#;;%ノσ#メメ)「俺だよ!!ドクオだよ!!」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:08:43.04 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「ドクオ……?」
川 ゚ -゚)「……?」
ζ(´ー`*;ζ「???」
ξ゚听)ξ「だれー?」
ノパ听)「ろくろー?」
(;;%ノσ#メメ)「何この空気、死にたい」
(,,゚Д゚)(あー、そうだ。ドクオだ)
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:10:15.26 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「……えーと、ドクオさん?でしたっけ」
(;;%ノσ#メメ)「他人行儀やめて」
( ^ω^)「なんでそんなぼろぼろなんですかお?」
(;;%ノσ#メメ)「敬語やめて。……いや、村の入り口に女の子がいたから声をかけたら『悪霊退散!!』って殴られたんだよ」
( ^ω^)「女の子……?」
川 ゚ -゚)「ふむ。もしかしたらそれが天使かもな」
(´・ω・`)「……だとしたら、なんでまだ来ないんでしょう」
(,,゚Д゚)「……結界か?」
ζ(゚ー゚*ζ「結界?ハインちゃんの?」
(,,゚Д゚)「ああ。前に死神が来た一件以来、結界も強化したらしいし」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:12:18.89 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「でも、ブーン達はなんともないし、ロマやシューも普通に出入りできたお?」
(,,゚Д゚)「この住人や人間には機能しないんじゃないか?
それに、ロマネスクやシュールみたいな高位の魔物なら結界を抜けるのも容易だろう」
( ^ω^)「じゃあなんでドクオさんは通り抜けられたんだお」
(#;;%ノσ#メメ)「俺はここの住人だし人間だっての!!あとさん付けやめろよ!!」
(´・ω・`)「でも、それだとちょっと困るな……」
从 ゚∀从「安心しろ。結界ならさっき弱めたから」
(;^ω^)「おぉっ!?びっくりした!」
川 ゚ -゚)「毎度のことだが突然現れるな」
从 ゚∀从「氏神様だからな。お前らの会話も大体聞こえてるぞ」
( ^ω^)「なにそれこわい」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:14:11.55 ID:Zv/0SLbZO
- 从 ゚∀从「そんなことより……ほら、天使様のお出ましだ」
( ^ω^)「……お?」
リハ´∀`ノゝ「みなさ〜ん、初めましてなのぉ〜……。今日からぁ〜……ここにぃ〜……配属されることにぃ〜……なりましたぁ〜……」
( ^ω^)「……」
川 ゚ -゚)「イラッとするしゃべり方だな……」
ξ゚听)ξ「ゆっくりぃ〜……」
ノパ听)「が〜うぅ〜……」
ζ(´ー`*ζ「眠くなってくるねー……zzz……」
(,,゚Д゚)「寝るな、バカ」
从 -∀从「んがっ……zzz……」
(,,゚Д゚)「……」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:15:26.46 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「モナ子なのぉ〜……。よろしくお願いしますなのぉ〜……」
( ^ω^)「こちらこそですおぉ〜……」
(;;%ノσ#メメ)「感染ってるぞ……」
リハ;´∀`ノゝ「……はっ!?魔物なの!?」
川 ゚ -゚)「普通に喋れるんじゃないか」
(,,゚Д゚)「いや、俺たちの存在に気づくまで時間がかかりすぎなところにつっこむべきだろう」
( ^ω^)「それも違うお。あの、天使さん。ここにいる魔物達はみんな無害で……」
リハ;´∀`ノゝ「悪霊退散!悪霊退散!」バシッバシッ
(;;%ノσ#メメ)「いたっ!ちょっ!痛いって!……っていうか俺!?俺なの!?」
( ^ω^)
川 ゚ -゚)
(,,゚Д゚)
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:17:27.87 ID:Zv/0SLbZO
- <悪霊退散!悪霊退散!バキッ!ドゴッ
<痛いって!ちょ、何持ってんの!?角材はダメだって!
( ^ω^)「ショボンさん、お家にお邪魔させていただいてもいいですかお?」
(´・ω・`)「ああ、いいよ。ゆっくりしていきなさい」
<悪霊退散!悪霊退散!ドグッ!ゴリュッ!
<ちょ……それはさすがにマズうぎゃああああああああ!!
ξ;゚听)ξ「おおー……」
ノハ*゚听)「うきゃーっ!」
川 ゚ -゚)「こら。子供が見るもんじゃないぞ」
<悪霊退散!悪霊退散!ドチュッ!グチャァッ!
<…………
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:19:26.87 ID:Zv/0SLbZO
- リハ;´∀`ノゝ「ふぅ……。ごめんなさいなのぉ〜……見苦しいとこを見せちゃってぇ〜……」
( ^ω^)「いや、さもありなん、だお」
川 ゚ -゚)「無事に悪霊を滅せたようで何よりだ」
リハ*´∀`ノゝ「えへへぇ〜……。ありがとうございますなのぉ〜……」
(´・ω・`)「そういえば自己紹介がまだだったね。私はこの村の村長をやっているショボンだ。よろしく」
リハ´∀`ノゝ「はぁ〜い。よろしくお願いしますなのぉ〜……」
(,,゚Д゚)「……で?天使さんはこの村に何の用だ?」
(;^ω^)「こら!ギコ!失礼だお!」
リハ´∀`ノゝ「用というかぁ〜……、天界での取り決めなのぉ〜……」
ζ(゚ー゚*ζ「取り決めって?」
リハ´∀`ノゝ「一定数以上の人間の集団がいる集落をぉ〜……天使達で守ってあげよぉ〜……って取り決めなのぉ〜……」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:21:06.76 ID:Zv/0SLbZO
- 从 ゚∀从「それなら俺一人で十分事足りるんだが。今までも一人でやってきたし」
リハ´∀`ノゝ「えぇ〜……でもぉ〜……取り決めは取り決めなのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……!狐さんにはぁ〜……今まで通り頑張ってもらってぇ〜……、モナ子はぁ〜……楽するのぉ〜……」
从 ゚∀从「待った。取り決めは守らなきゃいかんだろう。ほら、俺の代わりにこの村を守ってくれ」
( ^ω^)「おいこら、氏神」
ζ(´ー`*ζ「まぁまぁ、2人で仲良くやっていけばいいじゃないの」
リハ´∀`ノゝ「ん〜……。それもそうなのぉ〜……」
从 ゚∀从「……ちぇっ」
(,,゚Д゚)「……」
川 ゚ -゚)「……ん?どうした?ギコ」
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:23:07.93 ID:Zv/0SLbZO
- (,,゚Д゚)「……同じ匂いがする」
川 ゚ -゚)「匂い?」
(,,゚Д゚)「あの天使……前に来た死神と同じ匂いがするんだ」
川 ゚ -゚)「死神……ああ、ツンに呪いをかけたとかいう奴か。それと天使が同じ匂いだと?」
(,,゚Д゚)「ああ」
リハ´∀`ノゝ「え〜へ〜へ〜……」
川 ゚ -゚)「……敵意は全く感じられんが……考えすぎだろう」
(,,゚Д゚)「そう……か……」
(,,゚Д゚)(その『敵意が無い』ってことが不思議なんだが……)
(,,゚Д゚)(……まぁいい。敵意が無い限りは問題ない……か)
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:25:29.02 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「あのぉ〜……、ちょっといいのぉ〜……?」
(´・ω・`)「ん?なんだい」
リハ´∀`ノゝ「えっとぉ〜……。具体的にモナ子は何をすればいいのぉ〜……?」
( ^ω^)「えっ、それ聞いちゃうの」
リハ*´∀`ノゝ「え〜へ〜へ〜……」
ζ(´ー`*ζ「そういうことはハインちゃんに聞けばいいんじゃないかなー」
川 ゚ -゚)「そうだな。同業者だし」
(,,゚Д゚)「やめとけやめとけ。結界張る以外ハインがまともな仕事してるわけない」
从#゚∀从「おいこら、あまり俺様を舐めんじゃねぇぞ」
( ^ω^)「じゃあ何やってるんだお?」
从 ゚∀从「えー……と……、たまーにミルナの相手して……、雲眺めてたりひなたぼっこしてたり夜まで寝てたり?」
( ^ω^)「うん、まともな仕事してないね」
(´・ω・`)(なかなか話に入っていけない……)
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:26:51.07 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「じゃあ〜……、結界があればぁ〜……モナ子もお昼寝してていいのぉ〜……?」
( ^ω^)「いいんじゃないかお?ハインも寝てるみたいだし」
从 ゚∀从「待て待て。俺ぁこれでも結界張り巡らせて大変なんだぜ?その辺もふまえてだな……」
リハ´∀`ノゝ「そういえばぁ〜……結界を張っててぇ〜……人間さんは困らないのぉ〜……?」
从 ゚∀从「俺の結界は人間とここにいる魔物共には機能しないんだよ。困るのはよそから来た魔物くらいだな」
从*゚∀从「どうだ!すごいだろ!特定の種族や個体だけ選択して通過させることができる高度な結界だぞ!」
( ^ω^)「……すごいのかお?」
川 ゚ -゚)「結界に精通していないからわからないな……」
(,,゚Д゚)「本人があれだけ得意げだし、すごいってことでいいんじゃないか?」
( ^ω^)「そうだおね。そうしとくお」
从 ゚∀从「お前ら、全部聞こえてるからな」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:28:36.19 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「じゃあ〜……、人間さんはぁ〜……結界の効果は受けないのぉ〜……」
从 ゚∀从「ああ、そうだな」
リハ´∀`ノゝ「ならぁ〜……安心なのぉ〜……」
从;゚∀从「あ?……あ、ああ、安心だな」
( ^ω^)「……マイペースだおね」
ζ(´ー`*ζ「天使ってみんなそうなのかなー」
リハ´∀`ノゝ「ん〜ん。そうでもないのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「ギコ子ちゃんはぁ〜……せっかちでぇ〜……雪苺ちゃんはぁ〜……思い込みが激しいのぉ〜……」
( ^ω^)「また変なキャラが……」
川 ゚ -゚)「天使にはクセの強い奴が多いのか……」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:30:03.75 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「そうかもしれないけどぉ〜……、そうでもないのぉ〜……」
(,,゚Д゚)「まどろっこしい言い方はやめろ。何が言いたいんだ」
リハ´∀`ノゝ「あのねぇ〜……天使のほとんどは下級天使第三位に属してるんだけどぉ〜……その子達にはぁ〜……感情がないのぉ〜……」
ζ(゚ー゚*ζ「感情がない?」
リハ´∀`ノゝ「全く無いわけではないんだけどぉ〜……感情を表現する方法を知らないのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「ん〜とぉ〜……、このお姉さんみたいな感じなのぉ〜……」
川 ゚ -゚)「いや、こう見えて私はすごいぞ。感性がめっちゃ豊かだぞ」
( ^ω^)「じゃあ喜びを表現してみろお」
ヾ川 ゚ -゚)ノシ ワーイワーイ
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「ということは、君はその下級第三位の天使じゃないんだおね?」
川 ゚ -゚)「おい、せめて何か言ってくれ」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:31:17.88 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……。私はぁ〜……ギコ子ちゃんと同じ能天使なのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「あとぉ〜……雪苺ちゃんはぁ〜……力天使なのぉ〜……」
ζ(゚ー゚*;ζ「の、のーてんし?りきてんし?」
リハ´∀`ノゝ「あのねぇ〜……能天使はぁ〜……」
('A`)「中級天使第三位に属する天使で、主に下界での活動を任される天使だな。
中級天使第二位の力天使も同じような役割を受け持ってる」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「ショボンさん猟銃」
(´・ω・`)「はい」
('A`)「やめて」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:32:14.33 ID:Zv/0SLbZO
- リハ;´∀`ノゝ「あれぇ〜……?ちゃんとやっつけたと思ったのぉ〜……」
('A`)「あぁ……さすがの俺もあれは死んだと思ったぜ……」
( ^ω^)「そこは大人しく死んどけお」
('A`)「辛辣な言葉に泣きそうな反面、他人行儀が無くなって嬉しいと思ってる自分が情けない」
(,,゚Д゚)「天使にも詳しいんだな」
('A`)「こっちの筋の人間には常識だ」
川 ゚ -゚)「こっちの筋?」
ζ(゚ー゚*ζ「『くく……我が守護天使は上位に属するもの、貴様のような小悪魔に負けることなど有り得ぬわ!』とか言っちゃう人だよ」
川 ゚ -゚)「ああ……なるほど」
('A`)「納得しないで。そんな目で見ないで。いややっぱり見て。ゴミを見るような目で俺を見て」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:33:57.70 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「でも、中級って言うからにはそれなりにえらいんだおね」
リハ´∀`ノゝ「んーん。そんなことないのぉ〜……。だってぇ〜……」
('A`)「下級第二位の大天使は9階級第8位にいるが、天使の中でもかなりの権力を持つ者のみが所属しているんだ」
('A`)「で、下級第一位の権天使は中級位に属する主天使、力天使、能天使を使って人々を正しき方向へ導く役を持っている」
( ^ω^)「……」
('A`)「……まぁ、ようするにこの二階級は別格だな」
( ^ω^)「えっ?なんか言ったの?全然聞こえなかったお」
('A`)「泣くぞ」
川 ゚ -゚)「……本当か?」
リハ´∀`ノゝ「うん〜……。大天使にはぁ〜……ミカエル様もいるのぉ〜……!」
(,,゚Д゚)「ミカエル……名前は聞いたことがあるな。神話やおとぎ話で、だが」
ζ(゚ー゚*ζ「すっごい偉い天使さんだよね!」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:35:42.73 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……!偉いのぉ〜……!」
リハ´∀`ノゝ「……でもぉ〜……、モナ子はぁ〜……下っ端の下っ端なのぉ〜……」
从 ゚∀从「下っ端……つっても、お前の下にはまだいっぱいいるんだろ?」
リハ´∀`ノゝ「そんなことないのぉ〜……。モナ子はぁ〜……実質下級第三位の天使なのぉ〜……」
( ^ω^)「……でも、違うんだおね?」
リハ´∀`ノゝ「モナ子のパパはえらいのぉ〜……!だからモナ子も能天使になれたのぉ〜……」
(,,゚Д゚)「パパ……?」
リハ´∀`ノゝ「うん!モナ子のパパはぁ〜……唯一神様のとなりにいてもいい天使なのぉ〜……!」
川 ゚ -゚)「ふむ。神に侍ることを許された天使か……」
( ^ω^)「スケールがでかくなりすぎてついていけません」
('A`)「俺も」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:37:18.24 ID:Zv/0SLbZO
- 川 ゚ -゚)「だが、父親がそこまで権力のある天使ならば、お前の地位ももっと高いものにできたのでは?」
リハ´∀`ノゝ「モナ子はぁ〜……ダメダメなのぉ〜……。だからぁ〜……パパにも嫌われてるのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「このお仕事やってるのもぉ〜……能天使ではモナ子だけなのぉ〜……」
ζ(゚ー゚*ζ「他の天使さんはみんなモナ子ちゃんより偉い人達なの?」
リハ´∀`ノゝ「逆なのぉ〜……。他のみんなはぁ〜……階級は天使なのぉ〜……」
(,,゚Д゚)「……なるほど。最下級の天使と同等の扱いをされてるってことか」
リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……。ダメダメなのぉ〜……」
( ^ω^)「天使にもいろいろあるんだおね……」
川 ゚ -゚)「案外、彼女たちも我々と同じようなものなのかもな」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:39:01.26 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´∀`ノゝ「ところでぇ〜……モナ子のお家はどこなのぉ〜……?」
(´・ω・`)「お家……?ああ、教会のことか。悪いけど、まだ完成していないんだ」
(´・ω・`)「あの様子なら、明日には完成すると思うよ」
リハ´∀`ノゝ「じゃあ〜……、今日も野宿なのぉ〜……!」
ζ(゚ー゚*ζ「外は寒いよ?」
リハ´∀`ノゝ「モナ子はぁ〜……寒がりだからぁ〜……平気なのぉ〜……」
( ^ω^)「なら大丈……じゃねぇお。寒がりならダメじゃないかお」
リハ´∀`ノゝ「でもぉ〜……モナ子お金持ってないのぉ〜……」
ξ゚听)ξ「……」
ノパ听)「……」
( ^ω^)「なんか無垢な瞳が何かを言いたげにこちらをじっと見つめていますが……」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:40:46.97 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「……まぁ、一晩だけだし、別に断る理由もないからいいけど」
リハ´∀`ノゝ「でも、モナ子無一文……」
( ^ω^)「お金はいらないお。宿屋じゃないし」
リハ*´∀`ノゝ「わーいなのぉ〜……!ありがとうなのぉ〜……!」
( ^ω^)「おっおっ。いいんだお」
ξ*゚听)ξ「おとまりー!」
ノハ*゚听)「おてょまいー!」
('A`)「じゃあ俺も……」
( ^ω^)「おっ。構わないお」
('A`)「……えっ?マジで?断られると思ったのに」
( ^ω^)「今日はフサの犬小屋が空いてるお」
('A`)「それでも嬉しいと思ってしまう自分が悲しい」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:43:17.01 ID:Zv/0SLbZO
- ―農場―
リハ*´∀`ノゝ「わぁ〜……!広いのぉ〜……!」
( ^ω^)「放牧もするから広さは必要なんだお」
リハ´∀`ノゝ「これだけ広いとぉ〜……、迷子になっちゃうのぉ〜……」
( ^ω^)「……ここで迷子になれたら大したもんだお。ほとんど原っぱなのに……」
(,,゚Д゚)「……」
川 ゚ -゚)「なんだ。まだ不安なのか?」
(,,゚Д゚)「ああ……」
('A`)「何の話だ?」
(,,゚Д゚)「あの天使がちょっと気になってな……」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:44:24.26 ID:Zv/0SLbZO
- ('A`)「なんたって天使だからな……。すぐに馴染めないのも無理はない」
('A`)「……だが、天使は古来から人間を導くためにいる存在だ。少なくとも、ブーンは安心だろう」
(,,゚Д゚)「ああ……そうだな」
('A`)「それに、どう見てもお前らに危害を加えるような奴じゃあないだろ」
川 ゚ -゚)「だろう?私もそう言ってるのだが……」
(,,゚Д゚)「……俺たちが初めてアイツと会った時、アイツは『魔物だ!』とドクオを襲った」
(,,゚Д゚)「だが攻撃されたのはドクオだけ。明らかに魔物の姿をしている俺たちには何もない」
('A`)「……確かに妙だな」
川 ゚ -゚)「しかし、こいつは私たちとは違って思わず殴りたくなるような顔をしているじゃないか」
('A`)「どんな顔だよ……」
(,,゚Д゚)「……まぁ、そうだけども」
(゚A゚)「認めないで!!」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:46:02.56 ID:Zv/0SLbZO
- (,,゚Д゚)「だとしてもだ。なんか釈然としないんだ……」
(,,゚Д゚)「そもそも、教会を建てて天使を置くのを義務化したのが王国って時点できな臭い」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「考え過ぎだ。それに王国は……」
川 ゚ -゚)「もういい。とりあえず、私とギコであの天使を監視していればいいだろう」
川 ゚ -゚)「少しでも変な動きを見せたらすぐに対応できるように、な」
(;'A`)「おいおい……気にしすぎだろ……」
(,,゚Д゚)「気にしすぎるくらいがちょうどいいさ」
(,,゚Д゚)「…………もう、後悔はしたくないからな」
川 ゚ -゚)「……」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:47:44.66 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「じゃあ君はツン達と遊んでるといいお。ブーンはちょっとお仕事してくるお」
リハ´∀`ノゝ「お仕事するのぉ〜……?」
( ^ω^)「だお。まだやることがたくさんあるんだお」
リハ´∀`ノゝ「じゃあ〜……、モナ子も手伝うのぉ〜……」
(;^ω^)「あ、いや。君はお客さんみたいなものだし……」
リハ´∀`ノゝ「モナ子でいいのぉ〜……。それに、一宿一飯の恩もあるのぉ〜……」
(;^ω^)「おー……」
ξ*゚听)ξ「ツンもてつだうー!」
ノハ*゚听)「ヒートもー!」
( ^ω^)「まったく……。じゃあ、モナ子にも手伝ってもらうかお」
リハ*´∀`ノゝ「頑張るのぉ〜……!」
ζ(´ー`*ζ「あたしはお昼寝ー」
( ^ω^)「幼子達が手伝うと言ってるのに……」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:49:29.08 ID:Zv/0SLbZO
- ―鶏小屋―
<コケーコッコッコッ
( ^ω^)「餌やりはブーンとツンがやるお。ヒートとモナ子は卵を集めてくれお」
リハ´∀`ノゝ「わかったのぉ〜……」
ノパ听)「うきゅ」
ξ゚听)ξ「きんとー」サラサラ
( ^ω^)「おっおっ。ツンも餌入れが随分上手になったおね」
ξ*゚听)ξ「えへへー」ドバー
( ^ω^)「でも相変わらず気を抜くとダメだおね……」
リハ´∀`ノゝ「卵もらうのぉ〜……」
<コケーッ!!コケーッ!!
リハ;´∀`ノゝ「いたっ……痛いのぉ〜……噛んだのぉ〜……」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:51:10.82 ID:Zv/0SLbZO
- ノハ#゚皿゚)「がるるるるるる!!」
<コ…コケー……
ノパ听)=3
リハ*´∀`ノゝ「ありがとうなのぉ〜……」
ノハ*゚听)ヾ「うきゃー……」
リハ´∀`ノゝ「卵なのぉ〜……あったかいのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「スベスベなのぉ〜……」スリスリ
リハ;´∀`ノゝ「あっ……!」ツルッ
リハ;´∀`ノゝ「……」グチャッ…
( ^ω^)「あっ……。落としちゃったかお?」
リハ;д;ノゝ「ご……ごめ……なさ……」
( ^ω^)「おっおっ。落としちゃったのは仕方ないお。それに謝るならブーンじゃなくてニワトリさんにだお」
リハ;д;ノゝ「ニワトリさ……ごめんな……さい……」
( ^ω^)「はい。よく言えましたお。ほら、泣き止むお」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:52:54.27 ID:Zv/0SLbZO
- リハうд`ノゝ「グジ……でも……ちゃんとお手伝いできなかったの……」
( ^ω^)「だから、それは仕方ない事だお。ブーンだって、たまに割っちゃうお」
リハ´д`ノゝ「……そうなの……?」
( ^ω^)「そうだお。だから、気にしなくていいお」
リハ´∀`ノゝ「……わかったのぉ〜……」
( ^ω^)「おっおっ。えらいお。だから……」
ノパ听)「がぅ〜♪」グシャッ!ガシャッ!
( ^ω^)「……ヒートは、モナ子を見習ってもっと気にしてくれお」
リハ;´∀`ノゝ「……」
ノパ听)「……う?」グシャッ!
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:54:23.17 ID:Zv/0SLbZO
- ―牛舎―
<モ〜……
リハ;´∀`ノゝ「おっきいのぉ〜……」
( ^ω^)「じゃあ、牛の乳搾りを手伝ってくれお」
リハ;´∀`ノゝ「わ……わかったの……」
( ^ω^)「こうやって、少し引っ張りながら指を上から順番に折っていくといいお」ピュー
リハ*´∀`ノゝ「ミルクなのぉ〜……!」
( ^ω^)「さ、やってみるお」
リハ*´∀`ノゝ「わかったのぉ〜……!」
リハ*´∀`ノゝ ギュッ、ギュッ
リハ*´∀`ノゝ? ギュッ、ギュッ
リハ´∀`ノゝ…… ギュッ、ギュッ
リハ´д`ノゝ…… ギュッ、ギュッ
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:56:34.83 ID:Zv/0SLbZO
- リハ´д`ノゝ「出ないの……」
( ^ω^)「おっおっ。初めてなら仕方ないお」
ξ*゚听)ξ「ツンできるー!」
リハ´д`ノゝ「モナ子はできないの……」
( ^ω^)「向き不向きがあるのかもしれないお。ちなみにヒートはできないお」
ノハ#゚听)「がうっ!」
( ^ω^)「…………えっ?できるって?」
ノパ听)「うきゅっ!」
( ^ω^)「じゃあ、やってみるお」
ノパ听) ギュッ、ギュッ
ノパ听) ギュッ、ギュッ
ノハ;゚听) ギュッ、ギュッ
( ^ω^)「ほら、やっぱりできないお」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 01:58:00.56 ID:Zv/0SLbZO
- ノハ;゚听)「うぐぅ……」
ノハ*゚听)「!」
ノハ*゚3゚)パクッ
( ^ω^)
ノハ*゚3゚)チュー、チュー…
ノハ* ゚〜゚ )+「むふー!」タプタプ…
ノパ听)ダララ…
( ^ω^)
ノハ*゚听)「がうー!」
ξ*゚听)ξ「ヒートもできたー」
リハ*´∀`ノゝ「すごいのぉ〜……!それならモナ子にもできそうなのぉ〜……!」
( ^ω^)「いや……これは…………」
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:00:09.34 ID:Zv/0SLbZO
- ―畑―
( ^ω^)「サラッと水やりだけ頼むお」
ζ(´ー`*ζ「デレちゃんにあげるのも忘れちゃだめだよー」
リハ*´∀`ノゝ「わかったのぉ〜……!」
ξ*゚听)ξ「ツンもやるー!」
ノハ*゚听)「ひーてょもー!」
(,,゚Д゚)「……」
川 ゚ -゚)「……やっぱり、心配はないように思えるが」
(,,゚Д゚)「……ああ。俺にもそう見える」
(,,゚Д゚)「……けど」
川 ゚ -゚)「わかっている。皆まで言うな」
(,,゚Д゚)「……」
川 ゚ -゚)「お前がそこまで慎重になる理由も知っているから……な」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:01:32.05 ID:Zv/0SLbZO
- (,,゚Д゚)「……すまん」
川 ゚ -゚)「謝るな、水臭い」
川 ゚ー゚)「私たちは家族だろう?」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「……まさか、クーに言われるとはな」
川 ゚ -゚)「む、それはどういう意味だ」
(,,゚Д゚)「いや、そういう恥ずかしいセリフを言うのはブーンくらいだと思っていたからな」
川 ゚ -゚)「そんなに恥ずかしいセリフだったか?今の」
(,,゚Д゚)「…………さぁ、な」
( ^ω^)「おっ、もういいお。ありがとうだお」
リハ*´∀`ノゝ「今度はちゃんとできたのぉ〜……!」
( ^ω^)「おっおっ。えらいお」
リハ*´∀`ノゝ「えーへーへー……」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:03:46.03 ID:Zv/0SLbZO
- ( ^ω^)「みんな、お疲れ様だお」
ζ(´д`*ζ「ちょっとー、デレちゃんの水やり忘れてるよー」
( ^ω^)「……モナ子、余った水を頭からぶっかけてやってくれお」
リハ*´∀`ノゝ「わかったのぉ〜……!」
ζ(´ー`*;ζ「いや、頭からじゃなくてもわっぷ」
(,,゚Д゚)「……まぁ、この分なら俺もあまり気を張らないでよさそうだ」
川 ゚ -゚)「そうだな。……しかし、まるで子供だな、あの天使も」
(,,゚Д゚)「実際子供なんだろう。ツンやヒートみたいに目をキラキラさせて、何でもかんでも楽しそうにやりやがる」
川 ゚ー゚)「ああ。楽しそうな子供の姿を見るのは楽しいな」
(,,-Д-)「……年寄り臭いぞ」
川 ゚ー゚)
(,,゚Д゚)「あ、いや……」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:05:28.04 ID:Zv/0SLbZO
- と⌒っ∵)っ【それから】
ζ(゚ー゚*ζ「ごはんできたよー」
ξ*゚听)ξ「わーい!」
ノハ*゚听)「うきゃーっ!」
リハ*´∀`ノゝ「おいしそうなのぉ〜……」
ζ(゚ー゚*ζ「今日はちょっと豪華にしてみましたー」
( ^ω^)「おっ。本当においしそうだお」
川 ゚ -゚)「フサがいないのは助かったかもな。あいつがいたら落ち着いて食べられん」
(,;;;;Д;;;)「そうだな」プスプス…
( ^ω^)「……ところで、なんでギコは黒焦げなんだお?」
川 ゚ -゚)「デリカシーがなかったからだろう」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:07:15.11 ID:Zv/0SLbZO
- リハ*´∀`ノゝ「おいしいのぉ〜……!こんなの初めて食べたのぉ〜……!」
ζ(´ー`*ζ「えへへーありがとー」
ノハ*゚〜゚)ガツガツムグムグ
( ^ω^)「ヒート……そんなに焦って食べなくても。今日はフサもいないし」
リハ´∀`ノゝ「フサってぇ〜……?」
( ^ω^)「おっ。ブーン達のペッ……家族で、狼男のフサギコだお。
教会建てるのを手伝ってるから今日は大工のジョルジュさんの家にお泊まりしてるお」
リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……」
リハ*´∀`ノゝ「じゃあ、今度フサさんともお友達になるのぉ〜……!」
( ^ω^)「おっおっ。それがいいお。フサはバカだけどいい奴だお」
リハ*´∀`ノゝ「そうするのぉ〜……!」
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:08:57.25 ID:Zv/0SLbZO
- 川 ゚ー゚)「ふふっ。楽しそうだな」
リハ*´∀`ノゝ「楽しいのぉ〜……!今日は楽しいことがいっぱいだったのぉ〜……!」
( ^ω^)「それはよかったお」
リハ*´∀`ノゝ「よかったのぉ〜……!お仕事して褒められたのも初めてだったのぉ〜……!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなの?」
リハ´∀`ノゝ「そうなのぉ〜……。モナ子、ダメダメだから怒られてばかりだったのぉ〜……」
リハ´∀`ノゝ「今日もずっと不安だったのぉ〜……村に来たら魔物さんがいっぱいだったのぉ〜……」
(,,゚Д゚)「……!」
リハ´∀`ノゝ「天界ではぁ〜……魔物は醜悪で、危険な存在だって言われてたのぉ〜……」
リハ*´∀`ノゝ「でもぉ〜……そんなことなかったのぉ〜……!みんないい人達なのぉ〜……!」
( ^ω^)「……そうだお。魔物だからって、危険なわけではないんだお」
ξ*゚听)ξ「みんななかよしー!」
リハ*´∀`ノゝ「なかよしなのぉ〜……!」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:10:04.57 ID:Zv/0SLbZO
- リハ*´∀`ノゝ「だからモナ子は楽しいのぉ〜……!きっとこれからも楽しいのぉ〜……!」
川 ゚ー゚)「……ああ。きっと楽しいものになるさ」
ζ(´ー`*ζ「暇だったらここに遊びに来てもいいしねー」
ξ*゚听)ξ「いっしょにあそぶー!」
ノハ*゚听)「がうー!」
( ^ω^)「おっ。僕らはいつでも歓迎するお」
(,,゚Д゚)「……だな。暇なときはいつでも来い」
リハ*´∀`ノゝ「ありがとうなのぉ〜……!みんな大好きなのぉ〜……!」
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:11:43.12 ID:Zv/0SLbZO
- と⌒っ-.-)っ【翌日】
( ^ω^)「おぉ……」
_
( ゚∀゚)「思ったより時間かかったけど、これで完成だっぺ」
ミ;゚Д゚彡「疲れたから!早く帰ってお昼ご飯食べたいから!」
川 ゚ -゚)「……しかし、立派な建物だな」
(´・ω・`)「外装も内装も凝ってるね……」
ζ(´ー`*ζ「この村で一番の大きさだねー」
リハ´∀`ノゝ「ここがモナ子のお家……?」
_
( ゚∀゚)「んだべ!なにすっかは知らんが、頑張ってくんろよ!」
リハ*´∀`ノゝ「うん……!頑張るのぉ〜……!」
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:13:11.56 ID:Zv/0SLbZO
- (,,゚Д゚)「……あれ?」
(´・ω・`)「……ん?どうしたんだい?」
(,,゚Д゚)「いや……ドクオがいないなと思って」
(´・ω・`)「ドクオくんなら、風邪を引いたと言って家で安静にしてるよ」
(,,゚Д゚)「風邪?」
(´・ω・`)「うん。なんでも、昨夜は毛布も無しに外で寝てたらしくてね」
(,,゚Д゚)「あ……」
(´・ω・`)「昨夜は特に冷えたのに……バカな人だ」
(,,゚Д゚)「ああ……バカだ……」
( ^ω^)「じゃあモナ子。これから頑張るお」
リハ´∀`ノゝ「頑張るのぉ〜……!みんなが楽しく暮らせるように努力するのぉ〜……!」
( ^ω^)「おっ。その意気だお」
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:14:48.96 ID:Zv/0SLbZO
- ξ*゚听)ξノシ「モナこまたねー!」
ノハ*゚听)ノシ「がーうぅー!」
リハ*´∀`ノゝノシ「またなのぉ〜……!」
リハ´∀`ノゝ「ふぅ……」
リハ´∀`ノゝ「みんないい人なの……。モナ子も頑張るの……」
リハ*´∀`ノゝ「そうなの……!王国にいるパパに報告するの……!」
「この村では、人と魔物が仲良く暮らしてるの……って!」
―――to be continued....
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/23(月) 02:15:52.31 ID:Zv/0SLbZO
- 【('A`)先生のモンスター図鑑】
新しく出会ったモンスター
リハ´∀`ノゝ 天使:???
神話や伝承に出てくる存在。
古来から人間を正しく導くために活動をしている。
上級天使三隊、中級天使三隊、下級天使三隊の9階級からなり、その大部分は下級第三位の天使が占める。
9階級に分けられてはいるが、天使の権力などは階級だけでは計ることができない。
※本来魔物に分類されるものでないし、内容もひどく曖昧なものではあるが、一応記述しておく
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