( ^ω^)とモンスターのいる農場のようです

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:16:18.20 ID:GiEdPDYqO

拝啓天国の父上様母上様。
今日も今日とて大ピンチな僕を助けてください。
何がピンチかと言うと主に空腹でやばいです。
ここ一週間草と水しか口にしてないんでやばいです。



(;・∀・)「はぁ……はぁ……や、やっと山を下りれた」


(;・∀・)「でも……ここはどこだろう……?ただの原っぱにしては人の手が行き届いてるというか……」


(;-∀-)「あぁ……空腹で目眩までしてきた……」



あぁ……、こんなんなら勇者になんてならなければよかった。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:17:28.10 ID:GiEdPDYqO





※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※




( ^ω^)とモンスターのいる農場のようです

【ゆうしゃ が あらわれた!】





※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:18:33.36 ID:GiEdPDYqO
(;・∀・)「おぉ〜い……。誰かいますか〜……?」

(;・∀・)「……ダメだ。大声も出せない……」

(;-∀-)「あぁ……僕はここで死ぬのかな……」


(;-∀-)「大体おかしいだろ……、魔王倒しに行く勇者に渡すアイテムが銅の剣と青銅の盾だけって。あと小銭」

(;-∀-)「……魔物狩りの連中の方がよっぽどいい装備支給されてるよ」

( -∀-)「あー……なんか眠くなってきた……」

( -∀-)「……ダメだ……寝たら……死……」



ξ゚听)ξ「だれー?」

( -∀-)「僕僕、僕だよ……僕……」


( ・∀・)「えっ?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:20:17.21 ID:GiEdPDYqO
ξ゚听)ξ「ぼくー?」

( ・∀・)



( ・∀・ )「魔物だ!!」


ξ゚听)ξ「?」

(;・∀・)「これは……ハーピーか!?子供のようだが……油断は出来ん」


(*・∀・)(……というか、あのたまごうまそう……でっかい目玉焼きが作れそうだ……)ジュルリ


ξ;゚听)ξ「ろ、ろりこんー?」

(;・∀・)「今のよだれは違うからね!ていうか子供にロリコンって言われるとグサッとくるんですけど!」


( ・∀・)「……子供を斬るのは気が進まないが、魔物は魔物。勇者として成敗せねば!」

(#・∀・)「行くぞ!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:22:00.33 ID:GiEdPDYqO
           _
        / ̄ (#゚ω゚)⌒\ 「ツンになにさらす気じゃおんどりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
   __    /  _|     |   |
   ヽヽ   /  /  \    |   |           ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,,
    \\|  |____|   .|   |           .,llll゙゙゙゙゙        ゙゙゙゙゙lllll,
     \/  \       |   |           .|!!!!,,,,,,,,       ,,,,,,,,,!!!!|
     | ヽ_「\      |   |、         |  ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .|
     |    \ \――、. |   | ヽ         .|     .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙     |
     |   / \ "-、,  `|  |  ヽ       |               |
  _/   /    "-, "' (_  ヽ  ヽ      .|               |
/    __ノ      "'m__`\ヽ_,,,, ヽ      |               |
`ー― ̄          ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii|               |
                    \゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii|               |
                      \   ヽ   |               |
                       ヽ   \  |               |
                        |     \.|               |
                        `ヽ、,,_ノ|               |
                              ゙゙!!!,,,,,,,,       ,,,,,,,,,!!!゙゙
                                   ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙
                                /.// ・l|∵ ヽ\ ←( ・∀・)

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:24:19.74 ID:GiEdPDYqO
(#^ω^)「というかお前何者だお!無断でブーンの農場に侵入して……って」

(#ノ∀メ)チーン…


ξ゚听)ξ「しんだー」

( ^ω^)(ちょっとやりすぎたかお)


(,,゚Д゚)「どうした?今ブーンの怒鳴り声が聞こえたが」

( ^ω^)「あ、ギコ。なんか人を殺しちゃったみたいだお」

(;゚Д゚)「さらっと言うなよ……。で、そこで寝てんのが被害者か?」

( ^ω^)「ツンに襲いかかろうとしてたから……つい」

(,,゚Д゚)「反省はしてるか?」

( ^ω^)「はい……。刑事さん……僕、やり直せますかお」

(,,-Д-)「それは、お前次第だな」


(#ノ∀;メ)「あの……コント始めないで……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:26:27.22 ID:GiEdPDYqO
( ^ω^)「生きてたかお」

(#ノ∀;メ)「ごめんなざい……殺さないで……」

( ^ω^)「……ブーンじゃなくてツンに謝れお」

(#ノ∀;メ)「ツン……?」

( ^ω^)「さっき君が襲いかかろうとしてたハーピーの子だお」

(#ノ∀;メ)「あ゙い……。ごめんなさい゙……」

ξ゚听)ξ「……?」

( ^ω^)「許してあげるかお?」

ξ゚听)ξ「ゆるすー」


(#ノ∀;メ)「あ、ありがどうございまず……」


(;゚Д゚)(なんつーか……気の毒な奴だな)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:28:05.06 ID:GiEdPDYqO
( ^ω^)「……見たところ、放浪者みたいだけど、どうしてここに来たんだお?」

(#ノ∀;メ)「魔物に追っ掛けられで……山に逃げ込んだら迷子にな゙って……ずっとさ迷っでて……」

( ^ω^)「……なんていうか、ブーンの某知り合い並に残念だおね……君」

(#ノ∀;メ)「途中で食べ物も無ぐなって……もう一週間くらいまともなもの食べてないんでず……」


( ^ω^)「……なんか食べるかお?」

(*・∀・)「いいの!?」

( ^ω^)「回復早いな、おい」



   ( ∵)ゝ 【それから】


(*・∀・)「ハムッ!ハフハフッ、ハフッ!」

ζ(゚ー゚*ζ「おー、すごい食べっぷり」

川 ゚ -゚)「……よっぽど腹が減ってたんだな」


(*・∀・)「おかわり!」

ζ(゚ー゚*ζ「はいはーい」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:29:42.57 ID:GiEdPDYqO
(*-∀-)「あー……、ここは天国かなぁ。こんなに美味しい料理を食べたのは生まれて初めてかも」

ζ(゚ー゚*ζ「お世辞言っても何も出ないよー」

( ・∀・)「お世辞なんかじゃないさ。王国じゃあこんな料理食べられるのは一握りの人間だけさ」

( ^ω^)「おっ。君は王国の人なのかお」

( ・∀・)「うん。売れない鍛冶屋の一人息子だったんだ」


ζ(゚ー゚*ζ「王国って?」

( ^ω^)「人間の王様が住んでいる国だお。こんなとこよりもたくさんの人がいるんだお」

川 ゚ -゚)「ブーンはその国に行ったことはあるのか?」

( ^ω^)「ないお。一度くらいは行ってみたいと思うけど」

( ・∀・)「……やめといた方がいいよ」

( ^ω^)「おっ?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:31:55.11 ID:GiEdPDYqO
( ・∀・)「……王国には、行かない方がいい。王国を知らないのならね」

( ^ω^)「どういうことだお?」

( -∀-)「国王が代替わりしてから、ひどいものだよ。貧富の差は激しくなって、最近ではスラム街まで出来た。
3日に一辺魔物狩りの連中が家を調べにきて、魔物と関係ある痕跡が見つかろうものなら、即処刑さ」

(;^ω^)「ちょ……」

川 ゚ -゚)「人間の王は野蛮だな……」

ζ(゚ー゚*ζ「魔物狩りって?」

( ・∀・)「国が作り出した対魔物のスペシャリスト達さ。中でもリーダーのオトジャは異常なまでに強いらしい」

(,,゚Д゚)「……なんだって人間はそこまで魔物を憎むかね」

( ^ω^)「……おっ」

ξ゚听)ξ「ブーンはちがうー」

( ^ω^)「……ありがとうお」


ξ゚听)ξ「にんげんじゃないー」

( ^ω^)「君はブーンをなんだと思ってんだお……」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:33:33.62 ID:GiEdPDYqO
( ・∀・)「まぁ、万人共通の敵に魔族を設定するのが一番楽だったんだろうね」

ζ(´ー`*ζ「あたし達からしたらいい迷惑だけどねー」

( ・∀・)「……共通の敵があれば、人心を集め、統一することが簡単だからね」

( ^ω^)「なんか……人間のワガママさを痛感させられるおね」

川 ゚ -゚)「お前はそれが嫌で逃げてきたのか?」

( ・∀・)「半分正解……かな」

(,,゚Д゚)「どういうことだ?」

( ・∀・)「王国に嫌気がさしたのは確かだよ。……それで、僕は魔王を倒すという選択肢に辿り着いた」

( ^ω^)「魔王を……?」

( ・∀・)「ああ。魔族の大元である魔王を倒せば、平和になるって信じてたからね」

( ^ω^)「人間はみんなそう思ってるおね」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:35:37.78 ID:GiEdPDYqO
( ・∀・)「それで勇者の選考に応募したんだ」

( ^ω^)「……え?選考?」

( ・∀・)「うん。昔は、勇者の血を引く人が伝説の剣を受け継いで魔王と戦ってたみたいだけど、どこかでそれが途絶えちゃったらしいんだ」

川 ゚ -゚)「勇者の血が途絶えたと?」

( ・∀・)「さぁね。ただ、勇者であることの証明ができる剣が無くなったのは確かだよ」

( ^ω^)「……それで、勇者を民間から募集したのかお」

( ・∀・)「うん。それで僕が運良く当選してさ」

( ^ω^)「そうかお」






( ^ω^)「え?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:37:23.86 ID:GiEdPDYqO
( ^ω^)「えっ……勇者?」

( ・∀・)「うん」

( ^ω^)「君が?」

( ・∀・)「うん」

( ^ω^)「あんな弱いのに?」

( ・∀・)「……うん」


川 ゚ -゚)「その勇者っていうのは誰でもなれるのか?」

( ・∀・)「人間ならね。くじ引きで公平に決められるんだよ」

(;^ω^)「くじ引き!?勇者くじ引きで決めるの!?」


(,,゚Д゚)「……で、勇者になったはいいが絶望的に弱くて困っているってとこか」

( ・∀・)「……うん」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:39:00.53 ID:GiEdPDYqO
(  ω )「くじ引き……子どもたちの憧れの勇者がくじ引き……」

ξ゚听)ξ「ブーンー?」


ζ(´ー`*ζ「ねぇねぇ。弱いってどのくらい弱いのー?」

( ・∀・)「さらっと聞きにくいこと聞いてくるね」

(,,゚Д゚)「ブーンに一撃でのされてたな」

川 ゚ -゚)「それは弱いな」

( ・∀・)「弱いのは自分が一番よくわかってることだけど、他人に言われると傷つくなー」


ξ゚听)ξ「いいこいいこー」グリグリ

( ^ω^)「ツン、慰めてくれるのは嬉しいけど、足で撫でるのはやめてくれお」

ξ゚听)ξ「たまごもってるー。てつかえないー」グリグリ

( ^ω^)「『ブーン<たまご』ですか、泣ける。あ、でも腰を踏まれたらいい感じかも」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:40:56.90 ID:GiEdPDYqO
(,,゚Д゚)「しかし、そんだけ弱いと魔王討伐以前に普通の旅すらできないだろ」

( ・∀・)「うん……まさかスライム相手に手持ちの薬草全部使い切った上で負けるなんて思わなかったもん」

ζ(´ー`*ζ「もはやギャグの領域だねー」

川 ゚ -゚)「ここで会ったのも何かの縁だし、私たちが鍛えてやろうか?」

( ・∀・)「えっ!?いいの!?」

川 ゚ -゚)「ああ、構わないよなブー……」



ξ゚听)ξ「うりゃー」グリグリ

(*^ω^)「あー、そこそこ。いい感じだおー」



川 ゚ -゚)



ξ゚听)ξ←妖女もとい幼女(子持ち)

(*^ω^)←幼女に踏まれて喜んでる大人

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:42:26.03 ID:GiEdPDYqO
川 ゚ -゚)「ブーンの許可も取れたし、しばらくはここで修行していくがいい」

(*・∀・)「ありがとう!」

(#ノω^)「いやいや、いいんだお。……ところで誰か何でブーンが殴られたか説明を」

゜。ζ(´ー`*ζ「殴られたりとかそういうのが好きなんじゃないのー?」

(#ノω^)「ドクオじゃあるまいし……あとなんでツンは隔離されてるんだお」

ξ゚听)ξ「しらないー」

(,,-Д-)「誤解がお前を変質者に仕立て上げたんだ……」

(#ノω^)「なにそれ。誤解されるようなことやった覚えないんだけど」



( ・∀・)「じゃあ自己紹介だな!僕はモララー、なんちゃって勇者やってる!」

(#ノω^)「自分でなんちゃってって言っちゃったお……。ブーンはブーンだお。一応この農場の主人だお」

(#ノω^)「で、このハーピーの子供がツン。そのラミアがクーで、あっちで寝かかってるアルラウネがデレだお」

ζ(゚ー゚*;ζ「ね、寝てないよ!ちょっとまどろんでただけだよ!」

川 ゚ -゚)「寝かかってたんじゃないか……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:43:59.92 ID:GiEdPDYqO
(#ノω^)「で、このケンタウロスがギコ。あと、君の肩にいるのがグレムリンのビコーズだお」

(・∀・;)「うわ!?いつの間に!?」

( ∵)ゴェ

(#ノω^)「まぁ、こんなとこだお」


( ・∀・)(今さらだけど、僕魔物の巣窟に入っちゃった感じだ……しかも打ち解けちゃったし、勇者なのに)


川 ゚ -゚)「……じゃあ、早速だがまずは私が相手をしてやろう。外に来い」

( ・∀・)「あ、うん」


―お外―


川 ゚ -゚)「多分お前が相手じゃ私に怪我させられないだろうから遠慮せずに全力で来い」

( ・∀・)「すごい悔しいけどわかった!」


( ^ω^)「クー、手加減してやってくれお。本当に弱いから」

川 ゚ -゚)「わかっている」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:46:22.74 ID:GiEdPDYqO
(#・∀・)「行くぞ!」


かけ声と共にモララーが駆け出す。
予想よりも速い動きに一同は「おぉ」と声を上げた。

すると、モララーがクーの間合いに入った瞬間、その姿が消えた。


川;゚ -゚)「なに!?」


(;^ω^)「速いお!」

(,,゚Д゚)「……なんでスライム相手に苦戦したんだろうな」


素早いステップでクーの後ろを取ったモララーは高く跳躍、
刃こぼれしまくりの剣を振りかぶり……振り下ろそうとしたところで再び姿を消した。


(;^ω^)「また消えたお!」

(,,゚Д゚)「いや……ありゃあ……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:48:01.60 ID:GiEdPDYqO
川; ゚ -゚)「……す、すまん!不覚にも背後を取られたから本気でやってしまった!!大丈夫か!?」



(,,゚Д゚)「……クーの尻尾に吹っ飛ばされただけだな」

( ^ω^)「あーあ……。15mくらい吹っ飛んでるお」


     [+]
     ( ∵)【モララー治療中……】


( ;∀;)「グスッ……完璧に後ろを取ったと思ったのに……」

(,,-Д-)「後ろを取れたら有利、とかそんな考えは捨てた方がいいぜ」

( ぅ∀・)「……なんで?」

(,,゚Д゚)「確かに対人間の場合は有利だ。よほどの手馴れ以外、防御するにも反撃するにも振り返らなければならないからな」

( ^ω^)「あー、でもクーはあの長い尻尾があるから後ろに回られても咄嗟に反撃できるんだおね」

(,,゚Д゚)「そうだ」

( ・∀・)「……じゃあどのタイミングで攻撃すればいいの?」

(,,゚Д゚)「相手が何かしらの動作を行う直前、またはその直後だな。その瞬間には必ず隙が生じるから」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:49:58.57 ID:GiEdPDYqO
( ・∀・)「わかった!おし!もう一回お願い!」

川 ゚ -゚)「ああ。いつでも来い」


ζ(゚ー゚*ζ「頑張ってねー!」

ξ゚听)ξ「ろりこんがんばれー」

( ・∀・)「ロリコンって呼ぶのやめてくれないかな?」


喋りながらも目はクーに向けたまま。
じわり、じわりと近づきながらモララーは攻撃のチャンスを伺っている。


( ・∀・)(クーの攻撃は尻尾が主体のはず……。間合いは僕よりも遠いか……)

( ・∀・)(動作の前を狙って攻撃するのは危険だ。向こうの攻撃をよけた後、すぐに反撃に転じれば……!)


川 ゚ -゚)「ふむ。何やらいろいろと考えているようだな」

( ・∀・)(ここはもう相手の間合いだ。何か動きがあったらすぐに反撃の準備をしないと)

川 ゚ -゚)「おい、行くぞ。準備はいいか?」

( ・∀・)「あ、はい。親切にどうも」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:51:29.90 ID:GiEdPDYqO
川 ゚ -゚)「ほれ」


クーが大ぶりに尻尾を振るった。
モララーは体勢を低くしてそれを回避し、一気にクーとの差を詰める。


(#・∀・)「もらった!」


そして自分の間合いに入った瞬間に、下方に構えた剣を振り上げるような形で剣を振るった。

しかし、それがクーの体に届く前に……


川 ゚ -゚)「ほれ」

( ・∀・)「へ?」


……上から降ってくる尻尾が直撃。
モララーはそのまま地面とキスをした。


(,,-Д-)「……攻撃の前後に隙が出来るのは相手だけじゃないぞ」

(#)∀(#)「……あい」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:53:04.07 ID:GiEdPDYqO
ζ(゚ー゚*ζ「動かないでねー」

(;メ・∀・)「いつつ……しみるぅ……」

ξ゚听)ξ「がまんー」


( ^ω^)「どうだお?」

川 ゚ -゚)「うむ。動きは悪くないのだが……駆け引きが出来てないな」

(,,゚Д゚)「まだそのレベルには達してないんだろう。次は俺が相手をしてやる。剣かなんかあるか?」

( ^ω^)「掃除用のブラシなら」

(,,゚Д゚)「……まぁ、それで十分か」



(メ・∀・)「復活!」

(,,゚Д゚)「ちょうどいい。今度は俺が相手してやる」

ドーン!
(メ・∀・)9m「望むところだ!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:54:33.80 ID:GiEdPDYqO
(,,゚Д゚)「俺からは攻撃しないから、適当に打ち込んでこい」

(メ・∀・)「え?いいの?」

(,,゚Д゚)「いいから、さっさと来い」

(#メ・∀・)「なら……遠慮なく!」


(,,゚Д゚)「遅い」


モララーの突きは、ギコによってあっさりといなされてしまった。
再度モララーは攻撃を試みるが、やはりあっさりと、掃除用のブラシで、しかも片手で弾き返された。


(,,゚Д゚)「遅いし力がこもってない。もっと脇を締めろ、下半身を使え」

(;メ・∀・)「わ、わかった」



( ^ω^)「おー、なんか特訓っぽいお」

川 ゚ -゚)「この分なら少しは強くなりそうだな」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:56:14.16 ID:GiEdPDYqO
(メ・∀・)「はっ!ほっ!たぁっ!!」

(,,゚Д゚)「そんな単調な攻撃でどうする。もっと頭を使え」

(メ・∀・)「頭を……」


(メ・∀・)(一番影響がありそうなのはギコとの身長差だ。体が馬なだけあって、ギコの方が圧倒的に背が高い)

(メ・∀・)(……待てよ。あのブラシの長さだと足への攻撃は防げないんじゃないか?)


モララーは一度だけ体めがけて攻撃をした。
案の定それは防がれたが、モララーはすぐにしゃがみ、ギコの前足へ一撃を繰り出した。


(,,゚Д゚)「……ねらいは悪くないな」


が、ギコには当たらない。
前足を持ち上げ、モララーの攻撃を回避し、すぐに距離を取った。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:57:51.22 ID:GiEdPDYqO
(,,゚Д゚)「ほら、どんどん来い」

(メ・∀・)(前足は避けられやすいか……。そうだ、後足ならどうだ?)

(メ・∀・)(それに、ギコの攻撃は後ろには届かない。あのでかい図体が後ろを振り返るまでには時間がかかるはずだ!)


(#メ・∀・)「行くぞっ!」

(,,゚Д゚)「……おっ」


クーに吹っ飛ばされた時に見せた動きでモララーはギコの背後を取った。
そして、素早く剣を構えるが……、


( ^ω^)「あ」


……みなさんご存知だろう。
馬の後ろに立つとどうなるか。
というわけでこの後の惨劇は割愛させていただく。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/07(金) 23:59:46.74 ID:GiEdPDYqO
( ^ω^)「……今日は、ここまでにしとくお?」

(メ#ノ∀(#)「……あい」


(;゚Д゚)「……すまん。条件反射だ」

( ^ω^)「ブーンも5年くらい前にソラモトベルハズに蹴飛ばされたことあるお」

川 ゚ -゚)「……でも20mは吹き飛ばなかったろう」

( ^ω^)「そりゃあ……うん」


ζ(゚ー゚*ζ「動かないでねー」

(メ#ノ∀(#)「あば……あばらに響く……」

ξ゚听)ξ「ろりこんがまんー」

(メ#ノ∀(#)「……もうロリコンで定着してんのね」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:01:08.42 ID:pOVvapaoO
    ( ∵)っ【それから一週間ほどして】


(,,゚Д゚)「大分動きは良くなってきたな」

(%#)メ∀(#)「本当に!?」


( ^ω^)「少なくとも強くはなってるおね……。タフさの面では」

(%#)メ∀(#)「やった!」

川 ゚ -゚)(……まだ相当弱いけどな)


(,,゚Д゚)「後は実戦を積めば、それなりに戦えるようになるだろう」

(%#)メ∀(#)「よーっし!実戦だな実戦!!」

ζ(゚ー゚*ζ「動いちゃダメだよー」

ξ゚听)ξ「ぼろぼろー」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:02:19.03 ID:pOVvapaoO
(,,゚Д゚)「……ま、実戦ならブーンに相手してもらえよ」

( ^ω^)「おっ?」

川 ゚ -゚)「まぁ、私たちじゃ力量差がありすぎるからな」

(;^ω^)「おっ?」

(メ・∀・)「よっしゃあ!強くなった僕の剣技を見せてやるよ!」

(^ω^;)「おぉっ!?」

ζ(´ー`*ζ「頑張れー」

(;^ω^)「……マジで?」

ξ゚听)ξ「がんばってー」

(;^ω^)「……」

( ∵)ゴェ

( ^ω^)「お前まで……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:03:58.99 ID:pOVvapaoO
(メ・∀・)「……」ジリ…

( ^ω^)「……」ジリ…


( ^ω^)「ちょっと待って、なんでモララーは剣でブーンは掃除用のブラシなんだお」


(,,゚Д゚)「ハンデだ」

川 ゚ -゚)「ハンデだな」

ζ(´ー`*ζ「ハンデだねー」

ξ゚听)ξ「ハンデー」


( ´ω`)「ハンデじゃ仕方ないおね……」


(・∀・メ)「ねぇ、僕って本当に強くなったの?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:06:04.31 ID:pOVvapaoO
( ´ω`)「……じゃあ、やるかお」

(メ・∀・)「……なんかさっきまであったやる気がすっかり無くなっちゃったけどよろしくお願いします」


ブーンは確認のためにブラシを二、三度振るった。
彼の周りには魔物が多いため、彼自身が弱いと思ってる人も多いだろう。

しかし彼は農夫。
クワを振るい、重い飼料を運び、大量の野菜が入った箱を担いで出荷の準備をする。
一般の人間と比べれば明らかに筋力が違うのだ。

わかりやすい例を挙げるならば、ブーンの本気パンチが直撃すればドクオは一撃でK.O.されるだろう。


(メ・∀・)「行くぞ!」


それを知ってか知らずか、モララーはブーンに真っ向からむかっていった。
そして、間合いに入るや否や、ブーンの喉へ突きを繰り出す。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:07:52.31 ID:pOVvapaoO
( ´ω`)(これ、直撃したら大怪我するおね……)


ブーンは軽く後ろへ飛び、モララーの攻撃を避けた。
しかしそれはモララーの予測通りの行動だ。


(メ・∀・)「まだまだ行くぞ!!」


後ろへ下がったブーンへ、息つく暇なく斬撃を繰り出した。
ブーンが再びそれを受けると、モララーは自慢(?)のステップでブーンの背後へと回る。


( ^ω^)「おっ」

(メ・∀・)「そこっ!!」


ブーンは振り返り、すぐさまモララーの攻撃を防いだ。
少し反応が遅れたのを見て、チャンスと考えたかモララーはさらに攻撃を加えようと剣を振り上げた。


その喉を、掃除用ブラシの柄が突き上げた。


( ^ω^)「隙あり、だお」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:09:33.06 ID:pOVvapaoO
(;メ ∀ )「ゴェェ!ガハッ!!ゴェェェェ!!」


(,,゚Д゚)「勝負あり、か」

ξ*゚听)ξ「ブーンのかちー」

( ^ω^)「おっおっ。なんか勝っちゃったお」

川 ゚ー゚)「なかなか綺麗に決まったな」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンすごいね!かっこよかったよ!」

( ^ω^)「そんなに褒めないでくれお。そんなに褒められたら……」



(ill ∀ )ズーン…



( ^ω^)「……さすがにモララーがかわいそうだお」

川; ゚ -゚)「……すまん」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:11:11.73 ID:pOVvapaoO
(,,-Д-)「動きは良くなったが、やはり駆け引きが出来てないな。あそこはまだ勝負を仕掛ける場面じゃない」

(ill ∀ )「……強くなったと思ったのに……強くなったと思ったのに……」

(,,゚Д゚)「実戦を繰り返してれば勘も養えるさ」

(  ∀ )「そんな慰めなんていりませんよー。どうせ僕は雑魚ですよー」


ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、いじけちゃった」

川 ゚ -゚)「ブーンがあっさりとやっつけるからだぞ」

( ^ω^)「え、ブーンが悪いの?」


(  ∀ )「このまま旅を続けて人知れぬ場所で弱い魔物に殺されるんだ……むなしいなー、人生は」


ζ(゚ー゚*ζ「なんか面倒くさいことになっちゃった」

川 ゚ -゚)「ブーンが一撃でやっつけるからだぞ」

( ^ω^)「だからブーンが悪いの?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:13:42.33 ID:pOVvapaoO
(  ∀ )「……どうせ僕なんて弱いしロリコンだし巨乳フェチだし皮かむりだし……」


( ^ω^)「なんか色々暴露しだしたお……ていうか、ロリコンは本当だったのかお……」

(,,゚Д゚)「完全に自信喪失したな」

ξ゚听)ξ「あーあ」

( ^ω^)「ツンの視線が痛い……ブーン悪くないのに」


( ^ω^)「……それにしても、まだブーンに負けるレベルなのに実戦なんかやって良かったのかお」

(,,゚Д゚)「動きはいいんだ。……お前、モララーみたいに敵の背後に回り込むことができるか?」

( ^ω^)「……いや、無理だお」

(,,-Д-)「だろ?あとアイツに必要なのは実戦の勘なんだよ」

( ^ω^)「……あと、それと」


(  ∀ )「……尻にオデキはあるし週に一度は乳首の毛を処理してるし最近男も悪くないと思えてきたし」


( ^ω^)「……メンタルをもうちょっと強くした方がいいおね」

(,,゚Д゚)「自信がついてくれりゃあな」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:15:38.23 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「自信……かお。誰かをサンドバックにできれば自信つくかお?」

(,,゚Д゚)「かも……な」

( ^ω^)「ブーンに策があるお」

(,,゚Д゚)「手加減してやってわざと負けるのか?それでアイツが納得するか……」

( ^ω^)「大丈夫だお。全力でやっても多分モララーに勝てない人間を知ってるお」



     【それから】
     ┗( ∵)┛



('A`)「俺!参上!!」

( ^ω^)「よく来てくれたお、サンドbゲフンゲフン」

('A`)「まぁな。今回出番がないんじゃないかとヒヤヒヤしてたところだ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:17:39.35 ID:pOVvapaoO
('A`)「……で、何の用だ?」

( ^ω^)「実は勇者と戦ってほしいんだお」

('A`)「勇者?勇者って……あれか?」


(  ∀ )ブツブツブツブツブツブツ


( ^ω^)「あれだお」

(;'A`)「全然勇者に見えないな……。装備も弱そうだし、本人もひょろっとしてるし」

( ^ω^)「でも勇者だお。だからドクオにコテンパンになっ……してほしいんだお」

('A`)「今『なって』って言いかけたよな?」

( ^ω^)「言い間違えただけだお。気にするなお」

('A`)「……まぁいい。勇者みたいな女の子にモテモテのイケメンは俺が成敗してやる!」

( ^ω^)「頼もしいお。立派なサンドバックになってくれお」

('A`)「任せ……えっ?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:19:19.52 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「モララー」

(  ∀ )ブツブツブツブツ

( ^ω^)「いじけてる場合かお。敵だお」

(;・∀・)「て、ててて敵ぃ!?」

( ^ω^)「そうだお。今こそ勇者の出番だお」

(;・∀・)「で、でも俺弱いし……」

( ^ω^)「そんなことないお。モララーは十分強いお」

(;・∀・)「けど……」

( ^ω^)「……見るお、あの醜悪な顔を」


('∀`)ウェヒヒヒヒヒ


( ^ω^)「……」

( ・∀・)「……」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:21:08.03 ID:pOVvapaoO
( ・∀・)「なんか知らないけどすごく殴りたい気分になった」

( ^ω^)「ブーンは殺意すら湧いたお」

( ・∀・)「……勇者として、あいつをやっつけてくる」

( ^ω^)「おっ!その意気だお!」


( ^ω^)b+

(,,゚Д゚)b+



('A`)「お前……勇者だってな」

( ・∀・)「悪人に話すことはない」

('A`)「おいおい。いきなり悪人認定かよ。横暴な勇者様だぜ」

( ・∀・)「え?悪人じゃないの?顔的に」

( ^ω^)「犯罪者の顔だお」

川 ゚ -゚)「変質者の顔だな」

ξ゚听)ξ「へんたいー」

('A`)「泣きそう」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:23:01.61 ID:pOVvapaoO
('A`)「泣きそうついでに1ついいか?」

( ・∀・)「なんだ」

('A`)「なんでお前は剣で俺は掃除用ブラシなんだよ」

( ・∀・)「似合ってるよ」

( ^ω^)「それで自分の顔掃除しろお」

ζ(´ー`*ζ「ブラシ構えてても違和感ないってすごいねー」

(,,゚Д゚)「サンドバック要員だし、素手でも良かったんじゃないか?」

('A`)「お前らなんか友達じゃねーからな」

( ^ω^)「いつから友達と錯覚してたんだお?」



('A`)

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:25:21.47 ID:pOVvapaoO
(#;A;)「さぁこい!どっからでもかかってきやがれ!!」

(・∀・;)「なんかすごいヤケになってるんだけど!」

(,,゚Д゚)「頭に血が上ってる奴の相手は楽だろう」

(;・∀・)「そうかなぁ……」

(#;A;)「来ないならこっちからいくぞ!!」


ブラシをがむしゃらに振り回しながらドクオがモララーへと駆け寄ってくる。
しかも泣きながらよだれ鼻水を垂れ流しながら。キモイ。

だが、いくらブラシと言っても、殴られたら痛い。
モララーは剣で一度ドクオの攻撃(?)を受けた後、素早く距離を取った。


( ・∀・)(相手は頭に血が上ってる……。てことは、相手の行動が読みやすいから反撃も簡単そうだ!)

(#;A;)「おらおらおらおらぁ!!」

( ・∀・)(ブーンとの実戦でわかったけど、攻撃を弾き返しても、ブラシは軽いからすぐに体勢を立て直される。だから……)


ドクオながむしゃらな突撃を躱し、すぐにその背後を取った。
当然というか、冷静な状態ではないドクオがそれに即座に反応する事は出来ない。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:29:30.70 ID:pOVvapaoO
(#・∀・)「はぁっ!!」

(゚A゚)「にゃぼっ!?」


それは、初めてモララーの攻撃がまともに入った瞬間だった。
振り返ろうとしていたドクオの脇腹を剣の腹で殴打。
ドクオはその場に転げ、しばらくのた打ちまわっていた。


ζ(゚ー゚*ζ「おぉ!やったね!」

川 ゚ -゚)「……いや、まだだ」


しばらく裏がえったゴ●ブリのような動きをしていたドクオがゆっくりと立ち上がる。
そしてモララーに向き直り、ブラシを構えなおしながら呟いた。

( A )「ふっふっふっ……今のは効いたぜ…」

(;・∀・)「なっ……!?直撃したのに……まだ立てるのか!?」

(#'A`)「俺のタフさ……ナメんなよ!!」


( ^ω^)「……なんか長引きそうだから、みんな家に入るお」

ξ゚听)ξ「おなかすいたー」

ζ(゚ー゚*ζ「わかった!すぐごはん作るよー」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:31:01.26 ID:pOVvapaoO
    ( ∵) ∵) ∵)【3時間後】


( ^ω^)「さーて、そろそろニワトリ達の……」


(;メ∀・)「はぁ……はぁ……」

(;'A(#)「ぜぇ……ぜぇ……」


( ^ω^)「……まだやってたのかお」

ζ(゚ー゚*ζ「飽きないねー」


(;メ∀・)「はぁ……ぐっ!」

(;'A(#)「っ!」


(#メ∀・)「うおおおおお!!」

(#'A(#)「おおおおおお!!」


《ドカッ!!》

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:32:28.26 ID:pOVvapaoO
( メ∀ )「……がっ……はぁ」

(;'A(#)「はぁ……はぁ……」


('A(#)「ふっ……。悪くない戦いだったぜ」


( ^ω^)

(,,゚Д゚)

川 ゚ -゚)

ξ゚听)ξ「へんたいのかちー」




(#゚ω゚)「なにしてくれとんじゃおどりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

(;゚A(#)「なんで!?」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:34:45.12 ID:pOVvapaoO
     [+]
     ( ∵)【モララー治療中……】


(メ・∀・)「……」

( ^ω^)「おっ。もう起きて大丈夫なのかお」

(メ・∀・)「まぁね。少しずつタフにはなってるみたい。……彼ほどじゃないけど」

( ^ω^)「……まぁ、気に病むなお。アレはタフすぎるんだお」


■■■←アレ(■はBD/DVD版で修正予定!)


(メ・∀・)「大丈夫。気にしてないよ」

( ^ω^)「おっ……」

(メ・∀・)「本当に気にしてないんだ。そんな顔しないでよ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:36:19.99 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「どうしたんだお?ブーンにやられた時はかなり鬱陶しいことになってたのに」

(メ・∀・)「それに関してはごめんなさい」


(メ・∀・)「気づいたんだよ。本当に今更だけど」

( ^ω^)「気づいたって……なにに?」

(メ・∀・)「あちこち怪我してもさ、ツンとデレは嫌な顔せずに薬草塗ってくれるんだ」

(メ・∀・)「ギコやクーも、僕が全然上達しなくても見捨てずに指導してくれたし、ブーンだって今日まで付き合ってくれてる」

( ^ω^)「おっおっ。なんだかんだで楽しいからだお」

(メ・∀・)「本当感謝してるよ。ついこの前まで見ず知らずだった僕にここまでしてくれるなんて」

( ^ω^)「これが田舎人情だお」

(メ・∀・)「……そうだね。王国の人間にはない物だよ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:38:40.70 ID:pOVvapaoO
(メ・∀・)「僕、勇者になってよかったと思ってるんだ」

( ^ω^)「お……?」

(メ・∀・)「理由の一つは、僕が生きている間は、新しい勇者は出てこない。そういう決まりになってるってこと」

( ^ω^)「確かに、勇者が世界に何人もいたらなんかありがたみがなくなるおね。でも、それがどうしたんだお?」

(メ・∀・)「……歴代の勇者の記録を見たことがあるかい?」

( ^ω^)「いや、人づてに武勇伝を聞いたことくらいしか……」

(メ・∀・)「勇者に与えられたら特権で、あらゆる犯罪行為は黙認されるんだ。強盗、強姦、殺人ですら……ね」

( ^ω^)「うわー、勇者のイメージだだ下がりー」

(メ・∀・)「歴代の勇者は平気で壷壊したりタンスを荒らしたりしたらしいけど、
僕はそんなことするつもりはない。それ以前にする度胸がないし」

( ^ω^)「強盗できるほど強くもないおね」

(メ・∀・)「それに勇者は魔物と見るやできる限り殲滅していった。王国の魔物狩りのように」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:40:44.51 ID:pOVvapaoO
(メ・∀・)「でも僕は違う。ここに来てわかったんだ。魔物でも、人間以上に人間らしい感情を持った魔物もいるんだって」

( ^ω^)「むしろ人間よりも魔物の方がいい性格してるパターンが多いおね。……ブーンのまわりだけかもしれないけど」

(メ・∀・)「……いずれにしても、そんな魔物を殺すなんてただの虐殺者だ」


(メ・∀・)「……魔物は、人間の政治に利用されたかわいそうな被害者なんだよ」

( ^ω^)「モララー……」

(メ・∀・)「僕はもうそんな魔物を傷つけたくない。だから、強くなんてなくてもいい」

( ^ω^)「だったら、モララーもここで暮らすかお?」

(メ・∀・)「魅力的な提案だね。……でも、できないんだ」

( ^ω^)「なんでだお?」

(メ・∀・)「僕が勇者だからさ」

( ^ω^)「おっ……」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:42:21.15 ID:pOVvapaoO
(メ・∀・)「普通の人間にとって、勇者は『希望』なんだ。魔王を倒し、魔物をこの世から消しされる唯一の存在だから」

(メ・∀・)「……実際、魔王を倒せるのは勇者だけなんてこともないのにね」

( ^ω^)「みんなの希望として、魔王を倒そうとしてる格好をしなきゃダメってことかお?」

(メ・∀・)「そういうこと。だから、今後も旅は続けなくちゃならないんだ」

(メ-∀-)「……いつかは、魔王城にも行かなきゃならないし、ね」

( ^ω^)「……魔王城に行って、どうするんだお?」

(メ・∀・)「歴代の勇者と同様に、戦いを挑んで潔く散るよ」

( ^ω^)「死ぬために行くのかお?」

(メ・∀・)「そうなるかもね」

( ^ω^)「……そうかお」

(メ・∀・)「あら、止めてくれないんだ」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:43:53.96 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「止めても無駄な気がしたお」

(メ・∀・)「僕もわりと頑固だからね」


( ^ω^)「ブーンも、考えたことがあるお」

(メ・∀・)「ん?」

( ^ω^)「ツン達と暮らしはじめて、いろんなことがあって」

( ^ω^)「人間達の傲慢さとか、人間がどれだけ魔物を誤解していたか、とか」

(メ・∀・)「顔に似合わず重いこと考えてんだね」

( ^ω^)「顔の話は余計だお。ブーンだっていろいろ考えてるんだお」

(メ・∀・)「いろいろ?」

( ^ω^)「人間と魔物がどうやったら仲良くなれるか……とか」

(メ・∀・)「そんな方法があるの?」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:45:44.33 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「1つだけ、あるかもしれないお」

(メ・∀・)「?」

( ^ω^)「それには、モララーの力が必要だお」

(メ・∀・)「僕の?」

( ^ω^)「そうだお。『勇者』の肩書きが役に立つかもしれないんだお」


※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※


   (ノ∵)ノ   ≡≡≡≡【翌日】


( ・∀・)「お世話になったね」

( ^ω^)「おっおっ。また来てくれお」

川 ゚ -゚)「道中気をつけろよ」

(,,゚Д゚)「さすがにスライムには負けないとは思うぜ……多分」

(・∀・ )「ねぇ、僕本当に強くなったの?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:47:14.32 ID:pOVvapaoO
ξ゚听)ξ「ろりこんばいばーい」

( ・∀・)「最後までロリコンだったね……もうバレちゃったしいいけど」

ζ(゚ー゚*ζ「薬草は持ったかなー?」

( ・∀・)「うん。ありがとう。食べ物ももらっちゃって悪いね」

(,,-Д゚)「……しっかし、そのボロボロの剣で大丈夫か?」

( ・∀・)「使う機会も少ないし、大丈夫じゃない?」

川 ゚ -゚)「……その肝心の使う機会にその剣を使うことになるんだぞ」

( ・∀・)「……大丈夫、だよ、多分」


( ^ω^)「剣……。そういえば、物置にトーチャンの剣があったような……」

(,,゚Д゚)「ん?それは初耳だな」

( ^ω^)「使う機会が無いから物置に放置したままなんだお。ちょっと待っててくれお」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:49:41.62 ID:pOVvapaoO
( ^ω^)「ほら、これを持ってくといいお」

(;・∀・)「これ……ってなんかすごい高そうな剣なんだけど」

( ^ω^)「なんでもトーチャンの宝物だったらしいお」

(;・∀・)「そんなものもらっていいの!?」

( ^ω^)「いいお。いいお。物置に置いとくよりは勇者様の剣として使われた方が剣も喜ぶお」

(,,-Д゚)「確かに、それだけ豪華な剣なら勇者の剣ってホラ吹いても信じられそうだな」


(;・∀・)「でも……」

川 ゚ー゚)「ブーンがいいって言ってるんだ。遠慮するな、勇者様」

ζ(´ー`*ζ「そーだよー。せっかくタダでいい剣貰えるんだからー。勇者様ー」

ξ*゚听)ξ「ゆうしゃさまー!」

(・う・ )「僕のことバカにしてるよね、絶対。……剣はありがたくいただいてくけど」

( ^ω^)「なんで鼻押さえてんだお」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:52:32.37 ID:pOVvapaoO
( ・∀・)「……じゃあ、さよなら」

( ^ω^)「おっおっ。頑張ってくれお」

( ・∀・)「大丈夫。ブーンとの約束、果たしてみせるよ」


川 ゚ -゚)「……約束?」

( ・∀・)「まぁ、ちょっとね」

( ^ω^)「男同士の約束だおー」


ξ゚听)ξ「あなきょうだいー?」


(^ω^ )「……誰に吹き込まれたんだお」

ζ(´ー`*;ζ「ギクッ」

(^ω^ )「お ま え か」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:54:21.73 ID:pOVvapaoO
( ・∀・)ノシ「じゃあねー」

( ^ω^)ノシ「おー!達者でおー!」



(,,゚Д゚)「……行っちまったか」

川 ゚ -゚)「寂しそうだな」

(,,-Д-)「まぁ、面白い奴だったからな」


ζ(゚ー゚*ζ「ところで約束ってなんだったの?」

( ^ω^)「それは秘密だおー」

ξ゚听)ξ「ケチー」

( ^ω^)「おっおっおっ」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:55:51.14 ID:pOVvapaoO
(#∵)ゴェェェ!!

(,,゚Д゚)「どうしたビコーズ。なんか怒ってるようだが」

(#∵)っゴェッゴェッ!!

( ^ω^)「モララーがどうかしたかお?」

川 ゚ -゚)「まさか、モララーと一戦交えたかったとか言うんじゃないか?」

( ∵)ゴェッ

ζ(´ー`*ζ「そうみたいだねー」

(,,^Д^)「ギコハハハハハハハ!!いくらモララー相手でもその体格差じゃ無理だ」

(#∵)ゴェェ!!

ξ゚听)ξ「おこってるー」

(,,^Д^)「ハッハッハッ。悪い悪い」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 00:57:05.83 ID:pOVvapaoO
(#∵)ゴェェェ!!

(,,゚Д゚)「あん?なんだ?やる気か?」

(#∵)ゴェェ!!ゴェッゴェッ!!

( ^ω^)「ビコーズ、やめといたほうが……」

(,,゚Д゚)「まぁまぁ、あいつも一応魔物だ。一回くらい相手しとかないと気が済まないだろ」

( ∵)=3ゴェッ

(,,-Д゚)「まぁ、怪我はしないように手加減してやるよ」

(#∵)ゴェェェ!!

ζ(´ー`*ζ「なめんなよ!!って言ってるみたいだね」

(,,^Д^)「ハッハッハッ。威勢がいいのは嫌いじゃないぜ」

(#∵)つ=つ ゴェッゴェッ!!

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 01:00:45.23 ID:pOVvapaoO
(,,-Д゚)「さて……じゃあやるか」

(#∵)ゴェェェ!!


ギコは腕を2、3度回し、ビコーズに近づいていく。
圧倒的な体格差はあるが、ビコーズは全く怯むことはない。

それを見てギコは口角を吊り上げた。


(,,゚Д゚)「ちっこいくせにいい度胸だ」

(#∵)ゴェッゴェッ!!


( ^ω^)「ビコーズ頑張るおー」

ζ(´ー`*ζ「ビコちゃん頑張れー」

川 ゚ -゚)「負けるなよビコーズ」

ξ゚听)ξ「ビコーズがんばってー」


(゚Д゚,,)「完全アウェーだな……」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 01:03:00.93 ID:pOVvapaoO
(#゚Д゚)「……まぁいい。5秒で終わらせてやる!」


ギコがビコーズとの差を一気に詰め、踏みつぶそうと前足を持ち上げた。
それを受け止めようとしたのか、ビコーズは両手を上に構える。



刹那、



川 ゚ -゚)「おや」

ζ(゚ー゚*ζ「まぁ」

( ^ω^)「…………え?」


何が起こったか理解できたのはクーとデレ……、
それと、その場で謎の舞いを踊っているビコーズと……そこから消失したギコだけだろう。

( ^ω^)「え?今何が……?」

川 ゚ -゚)「……さぁな。星にはなってないと思うが」

ヾ(*∵)ノシ ゴェッゴェッ!!

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/08(土) 01:04:40.59 ID:pOVvapaoO
―その頃のモララー―


(*・∀・)「食料に薬草、それにこんなかっこいい剣も貰っちゃった。これから頑張らないとな!」

( ・∀・)「それにみんないい人だったなー……人ってか魔物だな」

( -∀-)「特にギコにはお世話になったな。こうやって目を瞑るとギコの声が……」

<―ァァァァァァ!!

( ・∀・)「聞こえ……?」

(;@Д@)「うわああああぁぁぁぁぁぁ!!」

( ・∀・)


( ・∀・)               アアァァァァァァァァァ!!>


( ・∀・)                           ドゴーン!>


( ・∀・ )


ヾ(*∵)ノシ【おしまい】

123 名前:お題消化 投稿日:2011/10/08(土) 01:07:14.98 ID:pOVvapaoO
【ξ゚听)ξとζ(゚ー゚*ζでお留守番】


( ^ω^)「ちょっと川に釣りに行ってくるお」

川 ゚ -゚)「ほう。釣りか。ならば私も同行させてもらおう」

( ^ω^)「おっ。じゃあデレ、悪いけどツンと留守番してくれるかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「おっけー。まっかせなさーい」


ζ(゚ー゚*ζ「というわけで今日は一緒にお留守番だ!!」

ξ゚听)ξ「るすばんー」

ζ(゚ー゚*ζ「……ってもひまだなー。何かやろうよ!」

ξ゚听)ξ「なにをー?」

ζ(゚ー゚*ζ「……何やろう」

ξ゚听)ξ「ブーンのまねー」

ζ(゚ー゚*ζ「おぉ!面白そうだね!やってみようか!」

124 名前:お題消化 投稿日:2011/10/08(土) 01:08:12.06 ID:pOVvapaoO
ξ゚听)ξ「ただいまだおー」

ζ(´ω`*ζ「おっ。お帰りだお。ご飯にするかお?お風呂にするかお?それともブ・ウ・ン?(はぁと」

ξ*゚听)ξ「ごはんにするおー!」

ζ(´ω`*ζ「おっおっ。ちょっと待ってくれおー」

ξ*゚听)ξ「わかったおー」


ζ(´ω`*ζ「ほーら、できたおー」

ξ゚听)ξ「……ブーン、こんなにりょうりうまくないー」

ζ(゚ー゚*;ζ「そこもまねしなきゃダメなの!?ツンちゃん意外と厳しいね!」


   ┏( ∵)┛【それからしばらく】┏( ∵)┛≡≡≡≡


( ^ω^)「ただいまだおー」

ξ゚听)ξ「おかえりだおー」

ζ(゚ー゚*ζ「思ったより早かったおね。釣れたかお?」

( ^ω^)「とりあえず留守番中に何があったか説明してくれるかお?」

125 名前:お題消化 投稿日:2011/10/08(土) 01:09:12.86 ID:pOVvapaoO
【ζ(゚ー゚*ζでお花見】


( ^ω^)「花見がしたいのかお?」

川 ゚ -゚)「ああ。人間はよくやるんだろう?花を見ながら料理を食べて、酒を呑んで、語り合うらしいじゃないか」

( ^ω^)「そうだけど……ちょっと季節が悪いおね」

川 ゚ -゚)「出来ないのか?」

( ^ω^)「あと半年くらい待てば裏山の木に綺麗な花が咲くんだけど……」

川 ゚ -゚)「そうか……今は花をつけてる植物が少ないか」

ζ(゚ー゚*ζ「飛竜草はいつでも花咲いてるよ!」

( ^ω^)「北の山の山頂まで行くのかお……」

川 ゚ -゚)「……それは遠慮したいな」

ζ(゚ー゚*ζ「んじゃあ……他になにがあったかなー?」

127 名前:お題消化 投稿日:2011/10/08(土) 01:10:17.52 ID:pOVvapaoO
ξ゚听)ξ「デレー」

ζ(゚ー゚*ζ「ん?どうしたの?」

ξ゚听)ξ「おはなー」

ζ(゚ー゚*ζ「鼻?」

( ^ω^)「あー……、そういやデレにもお花はあるおね。結構綺麗だし、デレでお花見させてもらうかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「え?あたし?ツンやクーにもあるのに?」

川 ゚ -゚)(私たちにもある……?デレの花……)



( ^ω^)『ほら、デレのキレイなピンク色のお花をもっとよく見せてくれお……』

ζ(/ー//*ζ『やぁ……そんなとこ広げちゃだめぇ……』



川 ゚ -゚)「却下だ」

(#ノω^)「……なんでブーンを殴ったか説明を」


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