('A`)巡り巡って非日常のようです

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/25(金) 23:58:30.41 ID:dwjA82HjO
少年は最近デジャブばかり感じるようになっていた。
そしてこれは前世とやらの記憶ではないか、と思い始めているのだ。
そんな自分に言い聞かせるように少年は一人で呟く。
 
('A`)「おいおいしっかりしろ俺」
 
('A`)「このままじゃ本当に結婚しないといけなくなってくるぞ」
 
川 ゚ 々゚)「すればいいと思います」
 
('A`)「だよな、すればいい・・・待て」
 
いきなり現れた少女に少年は少し驚きながらも静止の声をかけた。
 
川 ゚ 々゚)「はい?」
 
('A`)「結婚はしないからな」
 
少年のその言葉に少女は不思議そうな顔をする。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/26(土) 00:00:03.37 ID:Zep2dNXrO
そして少年に問うのであった。
 
川 ゚ 々゚)「記憶戻ったのに、ですか?」
 
('A`)「まだ戻ってないから安心しろ」
 
川 ゚ 々゚)「・・・」
  
少女は少し考え込み、難しい顔をしながら少年に言う。
 
川 ゚ 々゚)「つまり、シューの方がいいと・・・」
 
('A`)「何でそうなった」
 
その言葉を聞いた少年は呆れたような顔をしながら否定した。
自分にはそういう趣味は無いと少女に諭しながらである。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/26(土) 00:02:54.93 ID:Zep2dNXrO
川 ゚ 々゚)「では何故シューと一緒に居るんです」
 
静かに少年の顔を見てそう言う少女に、少年は言葉を返す。
 
('A`)「何で友達かって・・・それは、面白いからだな・・・」
 
('A`)「あいつは日常じゃないし」
 
・・・勿論、少女も日常などでは無いのだが。
 
川 ゚ 々゚)「いえ、何故友達かではなく何故一緒に居るかです」
 
('A`)「へ?」

不意に少年の後ろを指差す。
その先を見た少年は驚愕すると同時に少しの寒気と恐怖を覚えた。
 
('A`)「ひ・・・」
 
( ・∀・)「やあまいはにー」
 
いつの間にか友人が立っていたのである。
気配も全く無かったのが更に少年の恐怖心を煽った。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/26(土) 00:04:18.30 ID:dwjA82HjO
('A`)「いつかのメールのタイトルと同じ事を言うな、殺すぞ」
 
( ・∀・)「ふふん、流石ツンデレなどっくんだ」
 
殺すという単語に臆することもなくそう答える友人に、頭も痛くなってくる。
ツンデレではないし、どっくんと呼ばれる義理もない。
少年は友人をその場で少し殴りたくなったが、それは我慢したのであった。

('A`)「誰がどっくんだ、埋めるぞ」
 
頭痛を紛らわすようにそういうと、被せるように少女が口を開く。
 
川 ゚ 々゚)「俺のデレにまいはにーだなんて・・・」
 
( ・∀・)「ふふふ、羨ましいでしょうハイン。米に埋もれて死ねばいいのに」
 
また始まった、とばかりに頭を抱える少年をよそ目に、この言い争いは夕方まで続くのであった・・・。
 
 
第七話 「怯む少年と非日常」 了


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