川 ゚ -゚)想い出のようです(^ω^ )(・∀・ )('A`;)

6 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:27:56.73 ID:FcMeO6VS0


クー達がライブを見ていたのと同時刻。
およそ誰も来ないであろう倉庫内にビロードの悲鳴が響いた。

(;><)「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

え?こんな奴知らない?まあ確かに名前を紹介していなかったような気がしなくもない。
こいつの名前はビロード。別名、モブだ。エロゲマニアのモブだ。そしてまさかの今話の陰の主人公だ。
一時間ほど前、新作のエロゲ『淫☆生徒会室3〜会長の命令はゼッタイよ〜』を買い意気揚々と家に向かっていた。
あまりに意気揚々としていたために前方にたむろしていたニダー達に気付かなかった。
そしてそのまま町はずれにある廃工場の倉庫に連れてかれたというわけである。憐れなモブだ。

<ヽ`∀´>「うるさいニダ。爪をはがされたくらいで大袈裟ニダ。」

涙と鼻水をまき散らしながら苦しみのたまうビロードを見て、ニダーとその取り巻きたちは意地の悪い笑みを浮かべた。

7 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:28:58.00 ID:FcMeO6VS0
(;><)「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

ビロードは叫び続ける。

(;><)(やばいんです!死んじゃうんです!)
(;><)(死にたくないんです!)
(;><) 「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

もちろん爪をはがされたくらいで人間は死なない。しかしこの時ビロードは本気でそう思った。
苦痛を避け、責任を転換し、ささやかな自己愛に生きて来た彼のことだ。痛いニュースは毎晩確認していても、元々の意味での痛みは知らなかった。

<ヽ`∀´>「おい、あいつを黙らせるニダ。」

ニダーが取り巻きの一人に指図すると、そいつはバケツに汲んだ水をビロードに頭からかぶせた。

(;><)「ひゃあ!冷たいんです!」

9 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:29:58.06 ID:FcMeO6VS0
他の取り巻きも次々とビロードに水をかぶせた。
丸くうずくまるビロード。どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか。辛くて惨めで悔しくて涙が止まらなかった。
水をかけられる度に熱を奪われていく。夏だというのに彼の唇は青白く染まっていた。
その時、何か温かいものがビロードの頭にジョロロとかけられた。

<ヽ`∀´>「ふぃー。丁度こんなところにトイレがあって良かったニダ。」

ビロードが上げたその顔にも、容赦なく小便がかけられる。
唖然とするビロードを尻目に、ニダーは取り巻きに声をかけた。

<ヽ`∀´>「お前らもやるニダ。連れションニダ。」

ビロードを取り囲み次々と局部をさらす男たち。見たくない絵である。
この状況にあってビロードはむしろ好機だと考えた。局部をさらしている状態ならこいつらは弱いと考えた。
局部をさらしている状態ならこいつらは走って自分を追う事が出来ないと考えた。なぜかそう考えた。

10 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:31:58.34 ID:FcMeO6VS0
(;><)「うおおおおおおお!!!」

ビロードは声をあげて立ち上がった。直後に背中をバットで殴られて倒れた。倒れたビロードの体に追撃が加えられた。

(;><) 「うう・・あ・・・・」
<ヽ`∀´>「抵抗なんて、するだけ無駄ニダ。」

楽しげにバットを振るうニダー。小便をかける取り巻き。無念と屈辱に顔を歪ませるビロード。
実に稚拙で悪質でシャレになっていないいじめだ。ビロード以外全員目がイッている。
断わっておくがニダー達はビロードに対し何の恨みもない。先日のことすら覚えているかどうかもあやしい。
ニダー達はただただ自らの快楽のためだけに(取り巻きにとってはニダーへの忠誠心を示すためでもあるが)毎日こうして何者かを嬲っていた。
イライラすれば誰かを嬲りながら薬に浸かり、ムラムラすれば誰かを犯しながら酒に浸かった。
詰まる所、彼らは暴行・麻薬・窃盗・売春・恐喝と何でもござれのゴロツキ集団なのだ。
そこら辺のゴロツキと違うところは彼らが全員中高生であることだけ。それでもいままで一度たりとも警察沙汰になった事はない。
その理由はのちに述べよう。

11 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:33:01.96 ID:FcMeO6VS0
(;><)「どうしてこんなことするんですか!」

四肢をじわじわと叩き潰されながらビロードは叫び聞いた。一斉に笑う男たち。

<ヽ`∀´>「それはお前がうざいからだニダ。うざったい虫けらニダ。」
<ヽ`∀´>「目障りな虫はペチンと叩き殺すに限るニダ。」

バットの音と笑い声はいよいよ大きくなった。小便くさいビロードの体に何者かの蹴りが加えられた。

(;><)「僕は虫じゃないんです!」
<ヽ`∀´>「いいやお前は虫ニダ。気持ち悪い虫ニダ。」

複数の蹴りが腹部に入る。ビロードは嘔吐する。かまわず蹴られる。水をかぶせられる。
そのうちビロードはぐったりとして動かなくなった。嬲られるままに体をゆだねた。

12 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:33:41.11 ID:FcMeO6VS0
<ヽ`∀´>「そろそろ飽きてきたニダ。シメに入るニダ。」

脅迫用のカメラを手にニダーはゆっくりとビロードに近づいた。わざと聞こえるように足音を立てながら。

( ><)「・・・・・・・・クオ君なんです。」
<ヽ`∀´>「なんか言ったニダか?」
( ><)「ドクオなんです!」

ニダーの顔から歪んだ笑みが消える。

( ><)「本当の虫けらはドクオなんです!」
( ><)「あいつはいつもニダーさんの悪口を言っているんです!」
( ><)「鬼の子のくせに生意気なんです!」
( ><)「それにドクオだけではないんです!」
( ><)「あいつら兄弟は全員そうなんです!」
( ><)「ちょっと有名だからって調子に乗っているんです!」
( ><)「あいつら全員許せないんです!」

<ヽ`∀´>「・・・」

13 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:34:27.27 ID:FcMeO6VS0
いじめをする者にとって、こういう瞬間はたまらない。
仲間を売って自分に媚を売ろうとする格下ども。
自分を中心として周りの人間が裏切り合う。
自分が王にでもなったような全能感に浸れる。

<ヽ`∀´>「・・・・なるほど、わかったニダ。」

このニダー様に媚を売ろうとするのなら、可愛がってやろうじゃないか。

<ヽ`∀´>「たしかにあの一家は目障りニダ。」

特にモララーの大人ぶった不敵な態度は生意気だ。
昔モララーと喧嘩して運悪く負けたことがある。あれがいけなかった。
あれからモララーはこのニダー様を恐れない者として人気者になった。
本人はそんな評判を疎んでいたようだが、確かにその自信は憎たらしい表情に出ていた。
ここでもう一度モララーと闘い潰さなければこの町を征したとは言えないだろう。

14 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:35:08.38 ID:FcMeO6VS0
<ヽ`∀´>(それに・・・)

ニダーは思い起こす。たしかモララーには長い黒髪の妹がいたはずだ。
女は楽だ。弱い。気持ちいい。脅しやすい。これまで何人の女を泣かせてきた事だろう。
ニダーの巧妙な脅迫に逆らえず今だに呼び出されている女も少なくない。

<ヽ`∀´>(なかなか悪くないニダ。)
<ヽ`∀´>(・・・)
<ヽ`∀´>「おい、お前。」
(;><)「はい!」

あの兄弟を堕とすならまずドクオからだろう。そうなればこの虫けらも使えるかもしれない。

<ヽ`∀´>「大切な事を話してくれてありがたいニダ。今日からお前も俺たちの仲間ニダ。」

因縁に決着をつけよう。ニダーはそう心に誓った。


第五話「暗影」

16 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:36:06.65 ID:FcMeO6VS0


( ^ω^)「バンドやるお!」

住んでいる町に戻ってきて3日。モララーが用意した謎のキーボードとその他もろもろの音響機材が届けられた。

川 ゚ -゚)「凄いなこれは。数万じゃすまないぞ。」
( ・∀・)「お古だからね。全部タダだ。」
( ^ω^)「これだけあれば本当に兄者さんになれるお!」
川 ゚ -゚)「ブーン。君は音楽をなめすぎだ。」
('A`)「あ・・・マイクだ・・・」

お古とはいえ十分すぎる機材に一同は歓喜した。さっそくブーンは機械に触れ、クーとモララーはアンプの調子を確認した。

('A`)「マイク・・・」
('A`)「歌うんだ・・僕が・・・・」
( ^ω^)「ドックン!なんか歌うお!」
川;゚ -゚)ギクッ

18 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:37:45.38 ID:FcMeO6VS0
クーはあの件以来、度々悪夢にうなされていた。
暗い道を延々と歩いた先にドクオと謎の小男がいる。足もとに無数の死体が転がっている。
その中にブーンとモララーの死体を見つける。クーが泣く。小男が笑う。
そしてドクオが例の歌を歌う。
そんな夢だ。
目覚めると決まってクーの体は汗にまみれ息が上がっている。そういう時はまた寝ようとしても決まってなかなか眠れなかった。

( ・∀・)「大丈夫だって。」
川 ゚ -゚)「兄さん・・・」
( ・∀・)「妹者の歌を聴いて幻想でも見たんだろう。珍しいことじゃない。」
川 ゚ -゚)「いやでも・・・」
( ・∀・)「それにほら、ドクオを見てごらん。」

19 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:38:37.02 ID:FcMeO6VS0
('A`)「Beautiful dreamer, wake unto me.」
('A`)「Starlight and dewdrops are waiting for tree.」

アンプにつないでいないマイクを手に、ドクオは音楽で習った歌を歌っていた。
明るく澄んだ声が部屋に響く。ロックというよりは聖歌隊といった感じだ。

( ・∀・)「どうだい?」
川 ゚ -゚)「うまい。そして・・・」
川 ゚ -゚)「優しく、きれいだ。」

それは、あの時の歌とは似ても似つかぬ天使のような歌だった。



(,, Д )「があああ!!」
(*;ー;)「ギコくん!」
(,, Д )「しぃ・・・逃げろ・・・」
(*;ー;)「そんなことできないよ!」

時は遡って5日前。場所は冒頭と同じ倉庫。
ビロードを加えたニダー一味は今日の獲物としてこの男女を嬲っていた。

20 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:39:35.64 ID:FcMeO6VS0
<ヽ`∀´>「泣ける愛ニダ。でもそこまでニダ。」
<ヽ`∀´>「別に殺すわけじゃないニダ。ちょっとそこの女と遊びたいだけニダ。」
(,, Д )「ニダーてめえ・・・ぶっ殺す・・・」
<ヽ`∀´>「・・・」
<ヽ`∀´>「ビロード。あの男を黙らせるニダ。」
(;><)「え!?僕なんですか?」

ビロードは突然指名されてあせった。それもそのはず、彼はいままで倉庫の隅の方で傍観していたのだ。
僕は何もやっていない。僕は悪くない。悪いのはニダーだ。僕じゃない。
必死に己にそう言い聞かせていたときに、ニダーからのこの命令である。

<ヽ`∀´>「お前ニダ。このバットを使うニダ。」
<ヽ`∀´>「それともお前が代わりに殴られたいニダ?」
(;><)「それは嫌なんです!」
<ヽ`∀´>「ならやるニダ。」
<ヽ`∀´>「そうすればあの女はお前の好きにしていいニダ。」

22 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:40:41.48 ID:FcMeO6VS0
ニダーは生まれつき体が大きい。腕っ節の強さならだれにも負けない。しかし彼の最大の武器はその狡猾さと残忍さであった。
手下や獲物の心理をつかみ利用させたら右に出る者はいなかった。その手腕で瞬く間に多くの若者を取り込み、この町に君臨した。
これだけの悪事を働いていながらニダー達が平然と暮らしているのも、ひとえにニダーの恐喝の才によるものだった。

(;><)oO(  (*゚ー゚)  )
(;><)ごくり
(;><)「やるんです!」

そんな男にとって、この童貞モブを操ることなどわけもなかった。

(,, Д )「はあ・・はあ・・」
(;><)ソー
(,, Д )「何だゴラァ!」
(;><)「ひい!」

にらみ合うギコとビロード。片方は立つことも出来ないくらい怪我を負い、片方は震える手にバットを握る。
数秒の緊迫した時が流れる。先に静寂を破ったのは童貞だった。

(;><)「あ・・・あの・・・」
(;><)「恨まないでほしいんです!」
(;><)「脅されて仕方なくやったんです!僕は悪くないんです!」
(;><)「あの女の人もきっと許してくれるんです!」
(;><)「だから・・・その・・・」

ビロードはバットを強く握りなおす。

(;><) 「ごめんなさいなんです!」

23 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:41:54.24 ID:FcMeO6VS0
ビロードはバットを振り下ろした。鈍い音がした。鈍い感触がした。
男が倒れる。女が悲鳴をあげ駆け寄ってくる。自分を見て何かを喚く。
やめてよ。僕を責めないでよ。そんな目をして僕の事を見ないでくれよ。
なんで僕をそんな目で見るんだ?僕は悪くない。僕は悪くない。僕は悪くない。
悪いのはニダーだ。僕じゃない!!!僕をそんな目で見るな!!!
ニダーだったらもっと嬲ったはずだ。僕にはわかる。あいつは悪魔だ。
僕だって被害者だ。仕方なかったんだ。別に殺したわけじゃないだろ?
殺した?そんなわけない。そんなんで死んでたまるか。
そんなんで死ぬなら脆いつくりをしているそいつが悪い。
だいたいそいつだって睨んできた。やらなきゃやられていたかもしれない。
たまたま俺が勝った。それだけだ。弱いそいつが悪い。俺じゃない。
ほら。うめき声を上げた。大丈夫。生きているじゃないか。

24 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:42:41.47 ID:FcMeO6VS0
なんで俺をそんな目で見るんだ?なめてんのか?
立場わきまえろよお前。これでお前は俺のものなんだぞ?
いいの?やるよ?ヤッちゃうよ?俺、手加減しないよ?
ほら服を脱げよ。何抵抗してんだよ。いいの?この男を殺しちゃうよ?
そうそう。それでいいんだよ馬鹿。ほら隠すな。手をどけろ。
何泣いてんだよ鼻水出してキメエんだよほらしゃぶれよその汚い顔でしゃぶれよ
え?ふざけんなよ俺じゃねえよ俺は悪くねえよああイクやばい
そこまでだ今度はケツこっちに向けろよ嫌だとか言ってんじゃねえよ
いまさらなんだようまそうにしゃぶっておいてほらいれるぞ
ほらそのおとこのまえでおかされてるきぶんはどうだうるせえないいかげんなくなころすぞ
そのおとこはよわかったんだだからおれさまにまけたんだだからおまえはおれさまのもんなんだ
たまんねえなえろげなんかよりぜんぜんきもちいぜほんとうににだーさまさまだな
ああやばいこんどこそいくぞなかにだすぞいいなおれさまをうらむなよわるいのはおれさまじゃない
だいたいおまえだってかんじてんじゃねえかだからわるくなあああいくぞだすぞ!

25 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:43:33.20 ID:FcMeO6VS0
女の上で必死に腰を振っていたビロードが痙攣し果てた。
少しして落ち着くと、わなわなと震えだし泣きだした。
そして、僕はなんて事を!と言ってどこかへ逃げて行った。
ニダーはその一部始終をカメラに収めていた。

<ヽ`∀´>(あいつは、最高の虫けらニダ。)

26 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:44:15.06 ID:FcMeO6VS0


(;^ω^)「全っ然弾けないお。」

時は戻って場所も自宅。
キーボードを前にしてブーンは苦戦を強いられていた。

川 ゚ -゚)「おいおい。ドレミファソラシドくらい弾けなくてどうする。」
( ^ω^)「だいたいブーンの指は5本しかない時点でドレミファソラシドは無理だお。」
ξ゚听)ξ「そこはね、ミまで来たらファは親指を使ってこう・・・」
( ^ω^)「こうかお?」

ドレミ…ファ…ソラシド

ξ゚听)ξ「そうよ!できたじゃない。」
ξ゚听)ξ「あとはつなぎ目をもっと滑らかにすればいいわ。」
( ^ω^)「おっお。ツンの教え方は上手いからすぐできるようになるお!」
ξ////)ξ「ばっ馬鹿!」
川 ゚ -゚)(最近のこいつらは本当にうざいな。)

27 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:45:31.55 ID:FcMeO6VS0
まあ確かに目の前でこんなに堂々とイチャつかれたら誰だってイライラしよう。
クーの場合、堂々とした恋愛が出来ないからなおさらだ。

( ・∀・)チョイチョイ
川 ゚ -゚)?

モララーが物陰からクーを呼ぶ。

( ・∀・)「ツンちゃんってこれから毎日来る気?」
川 ゚ -゚)「おそらくそうだろうな。」
(;・∀・)「まじか・・・さすがと言うかなんというか・・・」
(;・∀・)「アメリカンだよなあ。」
川 ゚ -゚)「ツンの母親はフランス人だ。」

モララーはツンの事が嫌いではないが苦手だった。ツンを前にすると調子が狂うのだ。
そもそもこの家に来てる時点でツンは相当な奇人と言っていい。その上ブーンと付き合っているなんて正気の沙汰じゃない。
おそらく、日本人離れした価値観の持ち主であるツンにとって鬼がどうとかなぞ関係ないのであろう。
それでもブーンの先天性黒斑病という客観的事実は変わらない。
ブーンの何がツンのハートを射止めたのか?
何故むしろブーンの方に余裕があるのか?
残り少ないブーンに対し、何故そんなもどかしい恋をしていられるのか?
考えれば考える程よくわからないカップルだ。でもラブラブなのだからしかたない。

29 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:46:28.85 ID:FcMeO6VS0
川 ゚ -゚)「ツンの可愛さに目が眩んだらダメだぞ。」
( ・∀・)「それはないから安心しな。」
川 ゚ -゚)「そうか。」
( ・∀・)「え?何?焼きもち?焼きもちやいてんの?」
( ・∀・)「クーちゃんか・わ・い・い〜!!」
川 ゚ -゚)「そうか。」
(;・∀・)「え、あ。うん。」

モララーは、シラフのクーも若干苦手であった。

30 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:47:08.34 ID:FcMeO6VS0


(*゚ー゚)「ねえ。もうこんなことやめよ?」
( ><)
(*゚ー゚)「こんな事したって自分を傷つけるだけだよ?」
( ><)
(*゚ー゚)「だから、ね?もうやめy
( ><)「ケツをこっちに向けろよ。」
(*゚ー゚)「え?」
( ><)「写真、ばら撒かれたくないんだろ?あの男に見られたくないんだろ?」
( ><)「だったらケツをこっちに向けろよ。」

31 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:48:24.18 ID:FcMeO6VS0


バンドを組む時、最初に悩むのはメンバーとそのパートである。
ならば次に悩むのは何だろう?曲?練習日程?
否。全てとはいわないが、多くの若者はもっと下らないことに頭を悩ませる。

( ^ω^)「ダブルステーキ!」
( ・∀・)「童貞黒薔薇族!」
('A`)「Union Jack」
川 ゚ -゚)「恋愛ポップコーン!」
( ^ω^)「ラーメンライス!」
( ・∀・)「淫乱亜空間!」
('A`)「Hail To The Thief」
川 ゚ -゚)「キャラメルラブ!」
( ^ω^)「あぶらいか!」
( ・∀・)「超絶廃人邪気眼隊!」
('A`)「COLD BLOOD」
川 ゚ -゚)「エンジェルレボリューション!」

32 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:49:29.97 ID:FcMeO6VS0
そう、バンド名である。
ちなみにドクオはまとも、ブーンとクーは天然、モララーは愉快犯だ。
作者?もちろん愉快犯だ。どれくらい伝わるかは甚だ疑問だが。

( ・∀・)「なんでブーンは食べ物ばっかなんだよ。」
( ^ω^)「超絶童貞邪気眼隊に言われたくないお。」
(#・∀・)「超絶廃人邪気眼隊だ!」
(#^ω^)「変わんないお!」
(#・∀・)「全然ちげえよ馬鹿!」
( ・∀・)「まったく・・・。少しはドクオを見習えよな。」
( ^ω^)「ドックン。Hail To The Thiefってどういう意味だお?」
('A`)「・・・・・ggrks・・・・・」
(;^ω^)そ!

35 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:50:31.42 ID:FcMeO6VS0
なんとも下らなく微笑ましい会話だ。まさに時間の無駄遣いだ。
実際、荻窪のマックなんかにいくとこういう会話をしている若者に遭遇することがある。

川 ゚ -゚)「そもそもどんな音楽を作るつもりなんだ?」
( ^ω^)「vipQみたいなのがいいお!」
川 ゚ -゚)「却下。あれはよっぽどの才能がないと不可能だ。」
(;^ω^)「お・・・」
( ・∀・)「でも俺たちにはドラムがないよ。」
川 ゚ -゚)「打ち込みを使うしかないだろうな。」
川 ゚ -゚)「機材ならあるからいつかスタジオに行こう。」
(;^ω^)(うちこみ?うちこみってなんだお?)
(;^ω^)(兄者さんがつかっていたアレかお?)

37 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:52:15.09 ID:FcMeO6VS0


さて皆さんこんにちは。ご存じ、作者だ。
作中でも一切自重しないあの作者だ。
え?お前なんて知らない?ハハッ、ワロス。
そんなことより皆さんに伝えなければならない事がある。
今後の展開についてだ。
え?二話連続でそんな話はいらない?まあまあそう言いなさんな。

川 ゚ -゚)「ドクオ、携帯が鳴っているぞ。」
('A`)「うん・・・」

38 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 18:53:11.43 ID:FcMeO6VS0
もう何度も何度も話しているが、この物語は青春ものではない。
このままバンドをやっていくなんて展開はあり得ない。
だから何かしらの不幸を用意しなければならない。
いままで物語を覆っていたのはその不幸の暗影でしかない。
不幸は、まず一通のメールから始まる。

('A`)「あ、ビロードくんからだ・・・」
「ドクオ君!渡したいものがあるんです!明日公園に来てほしいんです!」

でも必ずしも悲しむことはない。不幸があっても救いがないとは限らない。
究極、作者である私が夢オチにしてしまえばいいのだ。
まあ何にせよ物語は三分の一を終えた所だ。まだまだストーリーに変更の余地はある。
作者の脳内とは違う次元で勝手に歩きだした愛すべき登場人物たち。
作者はこの物語を書くにあたって、皆と同様に、驚きと発見の連続である。
私の仕事は最早物語を創ることではない。物語を伝えることだ。
その為の筆が私に足りていないのが何とも残念であるが、気にせず書いていこうと思う。
この兄弟の行く末を私とともに見届けてくれたなら幸いだ。

第五話「暗影」 終わり


43 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:01:50.62 ID:FcMeO6VS0


クーはずっと歩いていた。どれくらいだろう?
1時間?1日?1年?100年?わからない。
気づいたらクーはもうずいぶんと長く歩いていたのだ。

川 ゚ -゚)「・・・」

このままどこに行くのかわからない。
そもそもどこかにつながっているとも思えない。
ただなんとなくクーは歩かなければならない気がした。
その先に何かあるのか。前にもここに来た事があった気がする。
でもいつ?思い出せない。とにかく歩かなきゃ。とにかく歩かなきゃ。

44 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:02:34.56 ID:FcMeO6VS0
川 ゚ -゚)「ん?あれは・・・」

しばらく歩くと見慣れた人影があった。
ドクオだ。そしてその横にはタキシードを着た小さな男がいた。
小柄なドクオのさらに腰の高さ程しかない。
しかしその男は初老の風貌と貫録を兼ね備えている。

川 ゚ -゚)「ドクオ、ここはいったいどこなn

クーは言葉を詰まらせた。
暗くて気付きにくかったのだが、ドクオの足元は死体で埋め尽くされていた。

46 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:04:08.62 ID:FcMeO6VS0
川;゚ -゚)「何だこれは。何があったんだ。」
('A`)「・・・」

ドクオは答えない。ドクオに目立った外傷はない。痣も着衣の乱れもない。
小男が高らかに笑い指をさす。その先には・・・

川;゚ -゚)「モラ兄さん!ブーン!」

見間違うはずもない。二人の死体がそこにあった。
クーは自分の足場が崩れるのを感じた。
落ちる。落ちる。落ちる。落ちる。
決して抗えない絶望感がそこにはあった。

川;゚ -゚)「まさかドクオ・・・お前が・・・」
('A`)「・・・」
川;゚ -゚)「そうなのか・・・ドクオ?」
('A`)「・・・」

クーはモララーの死体を抱きしめた。
モララーの指にはライブの直前に買ったペアリングが光っていた。
覚悟はしていた。いつかこういう日が来ると。
それでも、涙はとめどなく流れた。

47 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:04:58.86 ID:FcMeO6VS0
川 ; -;)「うぅ・・・モラ兄さん・・・」
川 ; -;)「何でこんな事に・・・」

ドクオがゆっくりと顔をあげる。
小男が笑い、大袈裟にふわりとお辞儀をする。
ピエロのように滑稽で優雅なお辞儀だ。
同時にドクオは口をあけ、声を上げた。

('A`)「################################」

例の歌だ。クーは咄嗟に耳をふさいだが、歌は脳に直接流れ込む。
罪悪感。後悔。自己嫌悪。
そんな感情がさらされ、自分を指差し罵っていた。

48 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:05:50.70 ID:FcMeO6VS0
('A`)「################################」

新たな死体が現れ積み上がる。腐臭が立ち込める。腕に抱くモララーが腐り崩れていく。
ドクオは小男と共に道の先に消える。脳に流れる歌声だけを残して。

「################################」
川 ; -;)「ドクオ!やめてくれ!お願いだ!」
「################################」
川 ; -;)「もう・・・」
「################################」
川 ; -;)「もう、助けてくれ・・・お願い・・・やめて・・・」
「################################」

クーは最後に大きく血を吐き目覚めた。
シーツは汗で濡れていた。

第六話「狂幻」

49 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:08:23.46 ID:FcMeO6VS0


町はずれの廃工場の倉庫。ニダー達のたまり場。
ニダー達の食べ散らかしでただでさえ汚いこの倉庫は、真夏の暑さで酷いことになっている。

((;'A`))gkgkbrbr

ドクオは混乱していた。ビロードに呼ばれて公園に行ったらそのままここに連れてこられた。
ニダー達が待ち構えていた。ビロードは笑っていた。そしてドクオを殴った。
前につんのめるドクオをニダー達がゆっくりと取り囲んだ。

<ヽ`∀´>「安心するニダ。もうすぐ助けが来るニダ。」

ニダーは一言そう言うとドクオの携帯を奪い、左頬に思いっきり拳を叩きこんだ。
倒れたドクオの口の中に血の味が広がった。見上げるとそこにはビロードがいた。

( ><)「なにみてんだよ。」
(;'A`)「ビロード・・君・・・?」
( ><)「気安く呼ぶんじゃねえ!」

ドクオの顔面に蹴りをいれるビロード。うずくまるドクオ。
何度も何度も何度も何度も蹴りを入れた。その度にドクオはうめき声をあげた。
ドクオはいま、そういう状況にあった。

52 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:09:29.80 ID:FcMeO6VS0
<ヽ`∀´>「そこら辺にしとくニダ。そいつはあくまでダシニダ。」
(;'A`)「???」

意味深なニダーの発言。下劣な周囲の笑い声。

(;'A`)「どういう・・・こと・・・?」
<ヽ`∀´>「なあに簡単なことニダ。」
<ヽ`∀´>「お前をダシにしてお前の兄姉を呼び出すニダ。」
<ヽ`∀´>「そして兄をぶっ殺して姉を犯すニダ。」
<ヽ`∀´>「それだけニダ。」




川 ゚ -゚)「む。ドクオからメールだ。」

「お姉ちゃん。今すぐ○○工場跡前に来て。お願い!」

川 ゚ -゚)「わかったすぐ行くぞ・・・っと。これで良し。送信。」
川 ゚ -゚)「しかしなんでまたそんな所に。」
川 ゚ -゚)「あそこは危ないから近づかないように言ってあったんだがな。」
川 ゚ -゚)「まあしかたない。いくか!」

この時クーは少しも疑ってはいなかった。これがブーンやモララーからのメールだったなら話は違っていたであろう。
クーは母性本能旺盛というか世話焼きというか、とにかくそういうタイプであった。
弟であるドクオがかわいくて仕方無いらしく、事あるごとに面倒を見ようとしていた。
だからこの時もドクオに頼られたことがうれしく、不自然な場所への呼び出しを信じてしまった。
おれおれ詐欺もこんな感じなんだろうな。

54 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:11:37.13 ID:FcMeO6VS0


<ヽ`∀´>「何のつもりニダ。」

突然のドクオの抵抗をギリギリかわしたニダーは逆にドクオの体をどついて吹き飛ばした。
足首が変な方向に曲がる。それでもドクオは立ち上がる。

('A`)「はあ・・・はあ・・・」
('A`)「絶対に・・・させない!」

拳を振り上げニダーに殴りかかる。ニダーはそれを余裕でかわす。
それでもドクオは何度も殴りかかるが、それは全て空を切った。

<ヽ`∀´>「よっと。」

ドクオはニダーが伸ばした足に引っ掛かり倒れる。

<ヽ`∀´>「無駄ニダ。」
<ヽ`∀´>「今までお前みたいなやつを何人も相手にしてきたニダ。」
<ヽ`∀´>「でも一人としてニダーには敵わなかったニダ。」

また立ち上がろうとするドクオにバットを振り下ろす。

<ヽ`∀´>「あきらめて大人しく兄姉が嬲られるのを眺めているニダ。」

立ち上がれないように捻っていない方の足にもバットを振る。

<ヽ`∀´>「なんならお前にも姉を犯らせてやるニダ。」

55 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:12:49.89 ID:FcMeO6VS0
決死の抵抗も虚しく終わったドクオ。
絶望と苦痛が彼を包む。
それでも彼の覚悟は無駄ではなかった。
強い意志は無意識にも強く働く。
永らく眠っていた歌が目覚めようとしていた。
この世に生まれ落ちたあの日、懸命に歌ったあの歌が。
一発ずつ痛みが刻まれるたび
絶望の中に力を渇望するたび
愛する兄姉を想うたび
ドクオはゆっくりと自分の世界に沈んでいった。
彼は、再び水の流れる音を聞いた。

('A`)「・・・・・・・・・・」
<ヽ`∀´>「・・・!?」
('A`)「・・・・・・・・・・」
<ヽ`∀´>「なんだこいつ。反応しなくなったニダ。」

ニダーのドクオへの興味はそこで止まった。

川;゚ -゚)「ドクオ!」

次のカモが来たからだ。

<ヽ`∀´>ニヤア

57 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:14:18.11 ID:FcMeO6VS0


川を流れていく。
じゃぶじゃぶと。
あるいはどんぶらこと。
まだだ。まだ足りない。
川はもっと速かった。
水はもっと冷たかった。
泣き方を忘れてしまった。
もっとだ。
もっと。
もっと。

58 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:16:02.20 ID:FcMeO6VS0


川;゚ -゚)「何だお前たちは!ドクオに何をした!」
<ヽ`∀´>「何にもしてないニダ。ちょっと遊んでいただけニダ。」
川;゚ -゚)「嘘をつけ!そこで倒れているじゃないか!」
<ヽ`∀´>「それがどうかしたニダ?こいつは鬼の子ニダ。」
<ヽ`∀´>「鬼の子はすぐ死ぬニダ。ニダー達が何しようと変わんないニダ。」
川;゚ -゚)「な・・・」
<ヽ`∀´>「それにこれからお前たちはもっとひどい目にあうニダ。」
<ヽ`∀´>「自分の心配をした方がいいニダ。」

クーに近づくニダー。満面の下劣な笑みを浮かべながら。

<ヽ`∀´>「モララーが来る前に少し味見ニダ。」
川;゚ -゚)「くっ来るな!」

クーは逃げようと振り返るが、すでに男たちに囲まれていた。絶体絶命である。

<ヽ`∀´>「抵抗したらドクオの命はないニダ。」
<ヽ`∀´>「だから大人しくするニダ。」

クーを取り押さえる男たち。いくつもの手がクーを押さえる。
汚い息がクーの髪にかかる。クーは気を失いそうになった。


59 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:16:45.40 ID:FcMeO6VS0
川;゚ -゚)(嘘だろこんな。)
川;゚ -゚)(今から私・・・そんな・・・)
川;゚ -゚)(嫌だ。怖い!助けて兄さん!)

服をはぎ取られる。乳房があらわになる。カメラが回る。抵抗と悲鳴が虚しく響く。

<ヽ`∀´>「しっかし小さい胸ニダ。」
<ヽ`∀´>「でも顔はいいニダ。」

カメラがクーの顔をアップした。
カメラのレンズに自分の脅えきった顔が写った。

<ヽ`∀´>「安心するニダ。お前を犯すのはもう少し先ニダ。」
川;゚ -゚)「・・・・」
<ヽ`∀´>「モララーが来てからお前をモララーの目の前で犯すニダ。」
川;゚ -゚)(良かった。それならなんとかなるかもしれない。)
川;゚ -゚)(モラ兄さんは今街に出かけている。モラ兄さんが来るまでまだ当分時間がある。)
川;゚ -゚)(それまでにドクオが目覚めてくれるかもしれない。)
川;゚ -゚)(誰かが異変に気づいてくれるかもしれない。)
川;゚ -゚)(それにモラ兄さんなら、きっと何とかしてくれるはずだ。)
<ヽ`∀´>「だから・・・」
<ヽ`∀´>「それまではお前のフェラで我慢するニダ。」
川;゚ -゚)「な。」

60 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:18:07.02 ID:FcMeO6VS0
男たちの歓声があがる。さっそく何人かがファスナーに手をやる。またある者は酒と薬に手を伸ばす。

<ヽ`∀´>「お前ら落ち着くニダ。ゆっくりいくニダ。」
<ヽ`∀´>「まずはこの女に順番にしゃぶらせるニダ。」
<ヽ`∀´>「そして、モララーが来たらその次の人からこの女を犯せるニダ。」
<ヽ`∀´>「我ながら名案ニダ。」

ニダーは己のモノを露出させる。その逞しく張り詰めたモノをクーに突き出す。

<ヽ`∀´>「しゃぶるニダ。」
川;゚ -゚)「だれがそんn
<ヽ`∀´>「しゃぶるニダ。」
<ヽ`∀´>「さもなくば弟を殺すニダ。歯を立てても同じニダ。」
川;゚ -゚)「・・・・・・・・・・・・・・」
川;゚ -゚)「・・・・・・・・・・・・・・」
川;゚ -゚)「・・・・・・・・・・・・・・」
川;゚ -゚)「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」

61 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:19:03.57 ID:FcMeO6VS0
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」

62 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:19:55.48 ID:FcMeO6VS0
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・・・・・・・・・」
川; - )「・・・・・・チクショウ・・・」

63 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:21:00.05 ID:FcMeO6VS0


「君はだれ?」
「おいおいドクオ君。私の事を忘れたっていうのかい?」
「ごめんね。でもわからないんだ。」
「いつも一緒にいたじゃないか。君が小さいときなんか本当によく遊んだものだよ。」
「そうなんだ。でも忘れちゃったよ。」
「まあしかたないとも言えよう。ならば改めて自己紹介をさせてもらおう。」
「うん。」
「といっても紹介することなんて実は何にもないんだ。私は君自身だからね。」
「どういうこと?僕?じゃあ君もドクオなの?」
「いや、私はドクオではない。でも君自身だ。君の中にあるドクオじゃない部分だ。」
「ふーん。よくわかんないや。とりあえずなんて呼べばいいかな?」
「昔の君は私の事を鬼さんと呼んでいたね。」
「鬼?」
「そうだ。私は君の中の鬼だ。」
「君は鬼なの?じゃあ僕はやっぱり鬼なの?」
「おそらくそう言われ続けて出来上がったのが私なのだろう。」
「そうなんだ。まあよろしくね、鬼さん。」
「こちらも改めてよろしく、ドクオ君。」

65 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:22:11.87 ID:FcMeO6VS0


( ・∀・)「・・・」
<ヽ`∀´>「・・・」
( ・∀・)「・・・」
<ヽ`∀´>「・・・」
( ・∀・)「・・・」
<ヽ`∀´>「・・・中学以来ニダね。」
( ・∀・)「俺の高校にもいろいろとお前の噂は流れて来たよ。」
<ヽ`∀´>「お前もニダ。互いに有名人ニダ。」
( ・∀・)「・・・」
<ヽ`∀´>「・・・」
( ・∀・)「・・・で。」
( ・∀・)「説明してくれる?」

66 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:23:44.81 ID:FcMeO6VS0
夕焼けに照らされた倉庫内はその色とは対照的に見事に凍りついていた。
町を支配し悪事を尽くす暴君、ニダー。
そのニダーを過去に倒した男、モララー。
二人の間に割り込もうとする者は一人もいなかった。
いつもの温厚でいたずら好きな姿からは想像もつかない、圧倒的なオーラがモララーから発せられていた。
対するニダーも久しぶりの強敵に攻撃性と残虐性が異常なまでに昂り、異様なオーラを纏っていた。

<ヽ`∀´>「まずお前の弟をぶっ殺したニダ。」
<ヽ`∀´>「お前たちに迷惑かけまいと必死に抵抗してきたニダ。」
<ヽ`∀´>「でも笑えるほど弱かったニダ。」
<ヽ`∀´>「そうしたらお前の妹が来たからしゃぶらせたニダ。」
<ヽ`∀´>「お前の妹は胸は小さいけど顔はいいニダ。」
<ヽ`∀´>「泣きながら弟のために必死にフェラする様は弟以上に笑えたニダ。」
<ヽ`∀´>「途中何度もお前に助けを求めていたニダ。」
<ヽ`∀´>「歯が当らなかった所を見るとお前らデキてたニダ?」
<ヽ`∀´>「もしそうなら悪い事したニダ。お前の妹の口は気持ち良かったニダ」
<ヽ`∀´>「ちなみにフェラはお前が来るまでというルールだったニダ。」
<ヽ`∀´>「でもお前が来るのが遅すぎてお前の妹の奉仕活動はここにいる全員に回ったニダ。」
<ヽ`∀´>「おかげで順番は最初のニダーまで回ってきたニダ。」
<ヽ`∀´>「だから今からこの女をお前の前で犯すニダ。」
<ヽ`∀´>「他に質問はあるニダ?」

67 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:25:00.54 ID:FcMeO6VS0
( ・∀・)「いや、特にないよ。説明ありがとう。」

最早取り巻きの数なんて関係ないと思われた。それほど二人はレベルが違った。
しかしこの状況で1対1に持ち込むほどニダーは愚かではない。

<ヽ`∀´>「じゃあ、そこでこの女が犯されているのを見ているニダ。」
( ・∀・)「悪いけど、それは出来ない相談だね。」
<ヽ`∀´>「じゃあそこでのびてるニダ。」
<ヽ`∀´>「お前らやるニダ。」

ニダーの命令で男たちがモララーにじわじわと詰め寄る。
もららーの背後にいた男がナイフを振りかざす。
モララーはそれを正確に蹴りぬく。ナイフが飛ぶ。
丸腰でモララーと対峙したその男はモララーが触れる前に泡を吹いた。

68 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:26:01.48 ID:FcMeO6VS0
<ヽ`∀´>「何やっているニダ。まとまってかかるニダ。」
<ヽ`∀´>「モララー!ここにいる奴は全員お前の弟妹を蹂躙したニダ。」
<ヽ`∀´>「せいぜい仇を取るニダ!」

ニダーの指示通りに男たちが一斉にモララーに飛び掛かる。そのうちの一人に狙いを定めモララーは拳を放つ。
拳を顎にまともに食らい男が倒れる。同時にモララーはその男からバットを奪い他の男どもを薙ぎ払う。
一振りで3人の男が吹き飛ぶ。しかしモララーを取り囲む男はまだまだいる。

<ヽ`∀´>「長い角材を使うニダ。常に多方向から狙うニダ。」
<ヽ`∀´>「物を投げるのも効果的ニダ。」

69 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:26:53.38 ID:FcMeO6VS0


「どうやって歌えばいいか思い出せないんだ。」
「昔はあんなに歌っていたじゃないか。」
「もう忘れちゃったんだよ。もう僕は赤ちゃんじゃない。もうあんな風に歌えないよ。」
「でも君はついこの前歌っていたぞ。」
「覚えてないよ。」
「でも確かに歌っていた。私は覚えているぞ。」
「あれは他にも音があったんだ。そういう音が。水の音もはっきり聞こえた。」
「歌というのは何もあの時のものだけじゃない。君はもっと色々な音を聞いて来たはずだ。」
「でも全部忘れちゃったよ。」
「忘れるはずはない。あれだけ熱心に聞いていたんだから。」
「思い出したくないんだ。昔の事を思い出すと苦しくなるんだ。」
「苦しい思いをしてきたなら、それを歌えばいい。それが君の歌だ。」
「僕の歌?」
「そうだ。君の歌だ。」

70 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:27:53.88 ID:FcMeO6VS0


モララーはじわじわと追い込まれていた。さすがに数が違いすぎる。多勢に無勢だ。
それでも、局地的に見たらモララーは圧倒的な強さだった。
ただ、後ろに控えているニダーとの戦いまでにどうしても不必要なダメージを負ってしまう。

(#・∀・)「おおおおらああああああああ!!!!」

中途半端に男たちを伏せても、すぐにまた復活してしまう。
モララーは出来るだけ重い一撃を打ち込んでいた。もちろん、それに伴う体力消費も相当なものだ。

(;><)(やばいんです!こっちにきたんです!)

一通り下っ端の男たちを眠らせ、モララーはついにニダーとその幹部のもとへと向かう。
ニダーの横に隠れていたビロードは気が気じゃない。
そんなビロードを見て、ニダーは無情にもこう言い放った。

<ヽ`∀´>「ビロード。あいつを止めるニダ。」

71 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:29:00.43 ID:FcMeO6VS0
(;><)「ええええええええ!!!!?????そんなの、瞬殺なんです!!!」
<ヽ`∀´>「いいからさっさと行くニダ。」
<ヽ`∀´>「モララー!こいつはドクオの友達にして、お前らを売った張本人ニダ。」
<ヽ`∀´>「こいつに呼び出されてドクオはこうなったニダ。」
<ヽ`∀´>「しかもこいつはとんでもない変態ニダ。」
<ヽ`∀´>「お前の妹にくっさいナニをくわえさせながら妹の鼻をつまんで息を止めさせてたニダ。」
<ヽ`∀´>「そうして苦しんでいる顔を思いっきりひっぱたきながらのど奥をガンガンついていたニダ。」
(;><)「やめて!!!言わないで!!!!!!」

( ・∀・)「そうか。君がビロード君か。」
( ・∀・)「ドクオから何回か話は聞いてるよ。」
( ・∀・)「でも残念だ。君とは今日でさようならだ。」

一歩一歩近づくモララー。人生最大の危機を迎える包茎モブ。
ニダーはニヤニヤと笑っていて助けようとはしない。

72 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:30:42.02 ID:FcMeO6VS0
(;><)(早く何とかしなきゃなんです!)
(;><)(でもどうやって・・・)

ふと足元に目をやる。モララーに蹴飛ばされたナイフが転がっていた。

(;><)(これなんです!)
(;><)「う、動くな!」
( ・∀・)!
(;><)「動いたらこいつを殺すんです!」

(;><) つ⇒('A`)


ビロードの手にはナイフが、そのナイフはドクオの首元に添えられていた。

<ヽ`∀´>(やっぱりこいつは最高の虫けらニダ。)

73 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:31:32.79 ID:FcMeO6VS0
はっきり言って、ビロードが右手を少し動かす間にモララーが距離を詰めるなどわけない。
しかしビロードの行動によってモララーに一瞬の動揺と隙が生まれた。
その隙をニダーは見逃さなかった。

(;・∀・)「う・・・」

ニダーが投げたナイフがモララーの左肩に深々と刺さっていた。
さらに投げられるナイフの追撃。モララーは必死に片腕でそれを薙ぐ。
好機とみた男たちが一斉にモララーを襲う。それを避けようとしたモララーの足にナイフが刺さる。
倒れるモララー。容赦なく降りかかる一撃。また一撃。

<ヽ`∀´>「勝負あったニダ。」
<ヽ`∀´>「さて、」

74 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:32:22.62 ID:FcMeO6VS0
川 - )

<ヽ`∀´>「いつまでそうしているニダ?」
<ヽ`∀´>「いよいよお前の本当の出番ニダ。」
<ヽ`∀´>「あの男に絶望を見せてやるニダ。」
川 - )「・・・・やめて・・・」
<ヽ`∀´>「やめないニダ。これからお前をたっぷり嬲るニダ。」
<ヽ`∀´>「さっきの比じゃないから覚悟するニダ。」
川 - )「・・・・やめて・・お願い。」
川 - )「もうこれ以上はやめてくれ・・・」
川 ; -;)「もうこれ以上兄さんとドクオをいじめないでくれ!」
川 ; -;)「たのむ。この体なら好きにしてくれてかまわない。なんだって聞いてやる。」
川 ; -;)「だからこれ以上二人にひどいことはしないでくれ。」

<ヽ`∀´>「・・・」

75 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:34:13.93 ID:FcMeO6VS0
ニダーは心を打たれた。
それまでにこの兄妹の絆は固く、美しかった。
ここまでの絆を見せつけられたらそんなの



ぶち壊してやりたくなるではないか!



こんな安っぽいお涙ちょうだいで許しを請うなどふざけやがって。
そうやってかばい合え!その一つ一つが俺様の快感に変わる。
クーを犯しながらモララーを痛めつけてやる。
モララーを痛めつけながらクーを犯してやる。
互いの不運を呪うがいい。泣き叫ぶがいい。
それら全てを俺は快感にしてやる。

76 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 19:36:30.25 ID:FcMeO6VS0


「僕の歌を聞いたら、みんな壊れちゃわないかな?」
「たぶん壊れるだろうね。何もかもみんな。」
「それはちょっと嫌かな。」
「でもこのままだと君のお兄さんとお姉さんは酷い目にあうぞ。」
「それはもっと嫌だ!」
「決めるのは君だ。好きにすればいい。」
「なら僕は歌うよ。」
「いいのかい?君の兄姉も壊れてしまうかもしれないんだよ?」
「そうはならないよ。自信があるんだ。」
「君の兄姉に迷惑がかかってしまうかもしれないんだよ?」
「それは・・・いつか謝るよ。」
「もう君の兄姉と一緒に住めなくなってしまうよ?」
「それもしかたないよ。このままよりずっといい。それに・・・」
「それに?」
「僕には鬼さんも付いてる。」
「ははは。うれしいことを言ってくれるじゃないか。」
「あと、鬼さんは僕たち兄弟を甘く見すぎだよ。」
「たしかにそのようだ。ならば今回は君の兄姉は絶対に壊れないようにしてあげよう。」
「ありがとう。」
「これはサービスだ。思う存分歌いたまえ!」

85 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:05:49.32 ID:FcMeO6VS0
ファビョビョ

87 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:06:55.23 ID:FcMeO6VS0


モララーの指先がつぶれる。女の悲鳴が聞こえる。
女をモララーから見えるように掲げると、自分の腕がらせん状にのびた。
男の叫び声。女の悲鳴。無数の虫の羽音。
ニダーは女を貫いた。ぬるりとした快感に包まれる。
いままでで一番の快感だった。憎きもららーの女を・・・
あれ?この女はモララーの妹だったっけ?
まあいい。こうやってモララーを犯せるのだ。
モララーの股は最高に吸いついて俺を離さない。
男の叫びが聞こえる。女の悲鳴が聞こえる。
頭蓋骨の内側にびっしりと虫が詰まっている。
モララーは俺の体を離さない。
もうモララーからは逃げられない。
やめろ離せはなせハナセ
ナイフを振るう。誰かの体にあたる。生暖かいものが体にかかる。
霧の先からみんなが俺を見ている。霧に紛れて俺を殺しにやってくる。
間一髪鎌をかわす。やばい逃げなきゃやばいやばいやばい。

88 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:08:23.57 ID:FcMeO6VS0
なんだって俺がこんな目に遭うんだ。クソ。ついてねえ。
虫の羽音がうるさい。そこは俺の頭なんだ出てってくれ。
みんなが俺を見ている。霧に紛れて俺を責めてくる。
モララーが俺の上で腰をくねらせながらキスを迫る。
モララーの舌は俺の喉の奥までのびてくる。
息が出来ない。羽音がうるさい。羽音がうるさい。
羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽羽
やめろ!うるさいうるさいうるさい!出てけ!今すぐ俺の頭から出てけ!出てってくれよ!!
翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅翅
羽音がうるさい。おかしくなりそうだ。このままじゃ気が変になっちまうよ。うるせえよ・・
虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫
イヤダヤメロイヤダヤメロイヤダヤメロイヤダヤメロイヤダヤメロイヤダヤメロイヤダヤメロ
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
   そうだ!耳から差し込めばこいつら潰せるかなあ。こいつらうるさいもんなあ。俺を見るな!
ジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジ
   うまくいかないなあ。もっと深く刺さなきゃだめかなあ。それとも反対の耳に刺そうかなあ。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

90 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:09:10.06 ID:FcMeO6VS0
   

   あれ?何にも聞こえなくなった。歌が聞こえなくなった。聞こえない!あの歌が!大切な歌が!

   お前ら何してるんだ?何でそんな狂ったような動きをしてるんだ?薬でも打ちすぎたのか?

   なんで踊ってるんだよ!なんで頭をぶつけてるんだよ!なんでモララーを仕留めないんだよ!




   奴が近づく。ナイフを握っている。上がどっちかわからなくて立てない。また歌を聞きたい。


91 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:10:03.11 ID:FcMeO6VS0


( ><)「・・・」

モララーがついに敗れた。自分のおかげだと言っていいだろう。
自分の機転がなければ今頃全滅していたかもしれない。ニダーからは何らかの褒美があってしかるべきだ。
女がいい。もともとゲームでいろいろな女をモノにしてきたが、現実の女はやはり格別だ。

('A`)

ぐったりとして動かないドクオ。なんでこんな奴を抱えていなければならないのだ。
男のうなじを見たって、男の胸に後ろから手をまわしたって何も面白くない。
そう思っていたらドクオの首だけがくるりと回ってこちらを向いた。顔はドクオではなかった。

(*゚ー゚)

しぃだった。

92 名前: ◆Fq93F1zmDWDK 投稿日:2009/08/03(月) 20:10:52.94 ID:FcMeO6VS0
( ><)「なんだよ。」
(*゚ー゚)「別に。」
( ><)「何しに来たんだよ。」
(*゚ー゚)「別に。」

ビロードは回した手でしぃの乳房を強く握った。
しぃの首はくるくると回り出した。

( ><)「また犯されたいんだろ?」
(*゚ー゚)「別に。」
( ><)「つれない事言うなよ。」
(*゚ー゚)「最低。」

ついにしぃの首はもげ落ちた。
ビロードはそれを拾い上げる。

( ><)「あ?」
(*゚ー゚)「最低よ。あなた最低。」
( ><)「いまさら何だよ。気持ち良かったろ。」
(*゚ー゚)「ふざけないでよ!私達をなんだと思っているのよ!」

ビロードはしぃの目を覗き込む。しぃの瞳に映ったビロードは痩せこけていた。
ビロードは自分の罪悪感と欲求に同時に気づいてしまった。しぃはまっすぐ見つめてくる。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/03(月) 20:13:01.20 ID:FcMeO6VS0
(*゚ー゚)「死にましょう。」
( ><)「・・・」
(*゚ー゚)「私と一緒に死にましょう。」
(*゚ー゚)「私もあなたも心が死んでしまったわ。」
( ><)「・・・」
(*゚ー゚)「だから、一緒に死にましょう。」

そうだ。僕は死にたかったんだ。
ずっとずっと望んでいた。ずっと死にたかった。
出来ることなら、愛する誰かと一緒に・・・

( ><)「わかったんです!」
(*゚ー゚)「ふふふ。じゃあ、そのナイフで死んで。」

僕はナイフを首に突き立てた。
しぃは僕のなかに入ってきた。
これでいい。ハッピーエンドだ。
歌は、本当の僕を映してくれたんだ。


95 名前: ◆jPpg5.obl6 投稿日:2009/08/03(月) 20:13:47.40 ID:FcMeO6VS0


19の死体が収容された。死因は様々だったが、死体はどれも異様だった。
6人のけが人が保護されたが、その全員がまともに会話もできず精神病院に運ばれた。
そしてその6人はいずれも3日以内に自殺した。
少女が1人保護された。殺人の容疑で逮捕された少年の妹であった。
この2人兄妹の弟が行方不明となり、その後二度と帰ってくることはなかった。
このニュースは翌日には特番のもとに全国に知れ渡ることになる。

第六話「狂幻」 終わり


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