- 1 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:03:23 ID:vWajahYA0
登場人物
('A`) 探偵 シャーロック・ドクオ
(><) 助手 ワカンナイデス
( ^ω^) 依頼人 ブーン
ξ゚听)ξ 彼女 ツン
- 2 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:04:46 ID:vWajahYA0
シャーロック・ドクオの登場のようです
- 3 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:05:24 ID:vWajahYA0
( ^ω^)「こんにちはだお」
(><)「こんにちはなんです!今日はどんな用件で来たんです?」
( ^ω^)「ここは探偵事務所だお?ちょっと相談があって来たんだお」
(><)「そうなんです!ちょっと待って欲しいんです!
今シャーロック・ドクオさんの所へ案内するんです!こっちへ来るんです!」
( ^ω^)「分かったお」
- 4 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:06:25 ID:vWajahYA0
- 探偵事務所の扉を開ければ、そこはもぬけの殻だった。
(><)「いないんです!!またお客さん放置してどっかに行っちゃったんです!」
( ^ω^)「ちょwシャーロック・ドクオさんっていうのはどんな人なんだお?」
(><)「お客さん!ドクオさんのことを知らないんです!
あの人こそ頭脳明晰、彼の手によって解決されない謎は無い!
見た目は子供!頭脳は大人!……じゃないんです!
シャーロック・ドクオさんなんです!あの人は世間ではそこそこ天才だと有名なんです!
でも実際は、理解不能な独自研究を生き甲斐にしているただの変態野郎です!」
- 5 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:07:12 ID:vWajahYA0
すると、部屋の隅のクローゼットが開き何者かが、なだれ込んできた。
(;'A`)「ゴホッゴホッッ、キムチの発酵度数を火をつけて判別する実験に失敗した」
(;><)「ぎゃあああなんです!いつからそこにいたんです!さっきの話聞いてたんです!?」
(;'A`)「ああ、全部な。ワカンナイデス。お前、減給ね」
(;><)「ぎゃああああああああなんです!ひどいんです!
事務所の収益少ないからって、低いことこの下なしの僕の給料をまた下げる気なんです!
この鬼!畜生!冷血!コールドブラッディド・ビースト!」
- 6 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:07:54 ID:vWajahYA0
('A`)「なんとでも言うがいいさ、しかも財布を無くしちまった、最悪だ」
( ^ω^)「なんなんだお、この人は」
('A`)「で、用件って何?アンディー君……だっけ?」
( ^ω^)「何人だお。僕はブーンだお」
('A`)「分かった、ヴーン君。君の用件を教えたまえ」
( ^ω^)「ウに点々じゃないお。ブだお。まあいいお。
僕の彼女の下着が盗まれたんだお。犯人を見つけ出して欲しいお」
- 7 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:08:36 ID:vWajahYA0
('A`)「下着泥棒とは!このご時世に、つまらないことをする者もいたものだ!
こっちに来たまえ!そしてかけたまえ!
そして何か手掛かりになりそうな情報をすべて教えたまえ!」
(><)「たまえを使えば、かっこよくなるってわけじゃないんです」
('A`)「……」
( ^ω^)「彼女から聞いた話では、20〜30代、もしくは40〜50代の犯行ということだお」
(;'A`)「広すぎるだろ、何の手掛かりにもなってねえ」
- 8 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:09:56 ID:vWajahYA0
*
('A`)「取り敢えず、事務所に籠ってたんじゃ始まらない。ということで」
(><)「彼女さんのお家の前にやってきたんです!」
( ^ω^)「ツン?何処だお?ツン?」
ブーンは家の玄関のドアの前で、ノックを繰り返した。
すると、何やら道路の方が騒がしい。
- 9 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:10:31 ID:vWajahYA0
(`w')「ぐふっ!やめてくれ!悪かったよ!もう痴漢なんてしねえよ!」
若い女性が、柄の悪い男の耳を引っ張って道路を歩いていた。
ξ゚听)ξ「許すわけないでしょ、このド変態!警察に連れて行くまでよ!」
(><)「Hey Hey 綺麗なお嬢ちゃん。物事を大きく見るんです。
痴漢の一回や二回くらい、この宇宙の壮大さに比べたら
まるで広大なアメリカの農園に零れ落ちた、一粒のコーンのようなものなんです」
- 10 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:11:11 ID:vWajahYA0
ξ゚听)ξ「貴様!仲間か!」
彼女の蹴り上げた足が、ワカンナイデスの顎に直撃した。
(;><)「顎がああああああああああ、顎があああああああああああ!
何しやがるんです!この暴力女!」
('A`)「綺麗な弧を描いてたな」
(;><)「誰なんですこの女は!」
( ^ω^)「ツン、通行人に何してるんだお」
- 11 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:11:57 ID:vWajahYA0
ξ゚听)ξ「通行人じゃないのよ、ブーン。こいつ電車で痴漢してきたの。
だからこれから警察に突き出すわけ」
(;`w')(今のうちに逃げよう……)
スタタッ。
ξ゚听)ξ「させるか!」
彼女の投げた傘が、逃げる男の後頭部に直撃して、男は倒れた。
('A`)「あれは死んだぞ」
( ^ω^)「あれは死んだお」
- 12 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:12:27 ID:vWajahYA0
(;><)「こいつ、ブーンさんの彼女なんです!」
( ^ω^)「そうだお。彼女のツンだお」
ξ゚听)ξ「こちらにいらっしゃるキモい御方々はどちら様?」
(;><)「この小娘!丁寧なのか、侮辱なのかはっきりしろなんです!」
( ^ω^)「言葉に気を付けた方がいいお。ツンは熊をひねり殺すお」
(;'A`)「……」
- 13 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:13:01 ID:vWajahYA0
ξ゚听)ξ「やだ、そんなわけないでしょう。はしたないこと言わないで。ブーン」
( ^ω^)「彼らは僕が訪ねるって言ってた例の探偵の方々だお」
(><)「せっかく来たのにひどいんです!」
ξ゚听)ξ「ちょっと失礼なことをしてしまったようね」
(#><)「顎が割れたんです」
- 14 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:13:36 ID:vWajahYA0
( ^ω^)「ところでツン、何か犯人の手掛かりは見つかったかお?」
ξ゚听)ξ「そうなの!ブーン。言い忘れてたけど犯人が逃げる時、財布を落として
それをよく調べたら名刺があったの!これが犯人で間違いないわ!」
( ^ω^)「どれどれ、名前書いてあるお……
ん……
毒田探偵事務所……
シャーロック・ドクオ……」
(;><)「……」
(;^ω^)「……あのお方は何処へ?」
(;><)「……わかんないです。さっきから姿が見えないんです」
- 15 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:14:09 ID:vWajahYA0
三分後。
近所の公園にて。
('A`)「木だよー。僕は何の変哲もない木だよー」
(><)「枝を持って立ってても、バレバレなんです」
('A`)「無駄だよー。僕は人間の言葉が分からないんだよー」
(;^ω^)「……」
- 16 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:14:46 ID:vWajahYA0
ξ゚听)ξ「10秒やろう。それでもまだ白状せず、木のマネなどし続けるなら粉砕する」
( ^ω^)「ドクオさん、やばいお。
ツンはこの前、ナンパされた暴走族のバイクを踏みつけて粉々にしてたお」
*
('A`)「へへへっ」
(><)「へへへって」
- 17 名前:x ◆3C8zs.ICS6 投稿日:2011/07/23(土) 06:15:29 ID:vWajahYA0
('A`)「いやさ。この前、パチスロで負けて歩いてたんだよ。焦燥感と一緒に街中をうろうろと。
そしたらね、手を伸ばせば届くところに下着が干してあるのさ。
まるで、俺を待っているように、ゆらゆら揺れて。
そしたら部屋の中から、綺麗な綺麗なお嬢さんが出てきて、自転車でどっか行っちゃったわけさ。
いや、捨てる神あらば拾う神あるものだ!とね、救われたような気がして。
気づいたらさ、手の中にあったの、それが。いや、無意識って怖いね。
穢れを知らぬシルクのような純な男に、奇しくも下着泥棒を働かせるんだからね」
ξ#゚听)ξ「……」
('A`)「ん?もしもし?俺だ。何?大悪党モララティがまた悪事を働いていて
ロンドン中が俺の助言を待っている?なんてことだ!わかったすぐ行く」
('A`)「時は一刻を争う。さらばだ、日本の諸君!」
(;^ω^)「なんて逃げ足の速さだお……」
FIN.
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