( ^ω^)達の中だるみな一年のようです

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:00:25.67 ID:rxz/mFaY0
缶ジュースを揺らしながらふと、あることを思い出した少女。

「ハイン、そういえばツンって今何してるの?」

从 ゚∀从「別になんもしてねえよ。なんだ、またちょっかい出しに行くのか?何年振りだよ」

「二年ぶり?この前チラッと姿を見たけど、相変わらずわかってくれてないみたいで」

从 ゚∀从「誰にもお前は理解できないだろ」

「そうかしら?つーと私は仲良いけど」

从 ゚∀从「あからさまに俺を省くな、悲しいな」

「だってあなた全然私たちと一緒に居ないじゃない。それに何?その『俺』って。なんだか知らないけど四月から変な口調よ、あなた」

从 ゚∀从「それは先輩がそういう子が好きみたいだからだよ」

「先輩?」

从 ゚∀从「先輩は先輩だよ。ツンと同じ班の。かっこいいんだぜ。ペ二サス先生と闘ってた人だ」

「ああ、あの中の人達?ふーん。ツンとは仲良いの?」

从 ゚∀从「いいんじゃないか?さすがに二年も一緒だと」

「ふふふ、面白そうね。あなたも気に入ってるみたいだし」

从 ゚∀从「……ちょっと、お前マジで変なことすんなよ?」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:04:31.00 ID:rxz/mFaY0
「しないわよ。私の常識の範疇ではね」

从 ゚∀从「もし先輩にあれ使ったら怒るからな」

「怖い顔しないでよ。大丈夫。私が狙ってるのはツンよ」

从 ゚∀从「ツンにも変なことすんな。それでも私は怒る」

「難儀な子ね。口調、戻ってるわよ」

从 ゚∀从「難儀なのはお前だ。まったく……何がそんなに気に入らないのか……」

「いいえ。気に入らないんじゃないの。あの子は可愛いわ。だからこそよ」

从 ゚∀从「は?尚更わかんない。嫉妬か」

「違うわ。確かに可愛いけど、私の方が可愛いでしょ?」

从 ゚∀从「それは俺からは何も言えない。意味ないからな」

「可愛いわよ」

从 ゚∀从「はいはいそうだね。ああ、めんどくさいな……つまり何?」

「イライラさせないで。わかるでしょ?」

从 ゚∀从「わからないし、お前みたいなタイプの思考なんて想像するだけ疲れるだけ」

「あなた、喧嘩売ってるの?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:08:40.33 ID:rxz/mFaY0
从 ゚∀从「きっかけを作ろうとしてるのはそっちだ」

「はあ、じゃあ言うわ。あなたはもっと他人を理解出来る人間だと思ってた」

从 ゚∀从「うん、それで?」

「見てよ、この髪」

从 ゚∀从「ふわふわだな。気に入ってる髪型なんだろ?ずっとこれだもんな」

「そう、それよ」

从 ゚∀从「な……おまえ……」

ζ(゚д゚#ζ「あの子、私と髪型カブってるじゃない!!」

丁寧に巻かれた金色の髪を揺らしながら、少女デレは吠えた。
客観的に見ればなぜ怒っているのかさっぱりわからない。

―――。

第十話「暴走桃色吐息」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:12:31.18 ID:rxz/mFaY0
从;゚∀从「うわぁ……」

なんでそんな顔をするのかしら。至極当然のことじゃない?

ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、ツン……待ってなさい……その髪型にふさわしいのは私よ!」

あ、今なら何でもできる気がする。

从 ゚∀从おい……」

ζ(゚ー゚*ζ「今日はノってる!そんな気がするの!」

从;゚∀从「知らんよ……」

ハインが何を言ってももう止まらないわ!これは至上の愛!

ζ(゚ー゚*ζ「つーを呼んでこなきゃ!ふふふ!」

从;゚∀从「あ……」

ζ(゚ー゚*ζ「おほほほほほ!」

やってやる!やってやるのよ!

从;゚∀从「行っちまった……」

走っても全然疲れない!今日の私すごい!この部屋つーの部屋!
開けェ!

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:16:49.82 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「つー!楽しいことがあるわよ!」

(*゚∀゚)「なんだー?バッチリついてくぞ!」

相変わらずノリが良いつー。この子は初等部からずっと一緒。
ショートカットの元気いっぱいあひゃひゃな子よ!

ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、三年生を狩るわ!主に愚かな男子を!」

(*゚∀゚)「いいな!でもデレは危なくないか?ドピュってされないか?」

ドピュって、いやいやいや……。

ζ(゚ー゚*ζ「なんかエロいわね……。大丈夫、基本的には私が息を吹きかけるだけよ。なかなか吸わなそうな人はつーがフォローして!」

キモいのはSATSUGAIしようかしら。
楽しみ!

(*゚∀゚)「よっし!さっそくズバッと行くぜ!」

ζ(゚ー゚*ζ「とりあえずペ二サス先生と戦ってた人を探しましょう。ヒントはそこにあるわ」

(*゚∀゚)「おっけ!男子寮へゴーだぜ!」

あ、待ってよ!ここ二階なのに!あ、飛んだ!あぶないわね……
学園をかける少女、近日公開!ショートだし!なんちゃって!

ζ(゚ー゚*ζ「ちょっと!走らなくてもいいじゃない!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:20:38.89 ID:rxz/mFaY0
ああもう、追いつけないわよ!でも今日の私は体力が無限!永久機関!
どっかの研究機関のモルモットとして志願しちゃおうかしら!いや、やめとこ。とりあえずダッシュよ、私!

(*゚∀゚)「とーうちゃーっく!一番乗り!」

(`・ω・´)「なんだ?」

(´・ω・`)「さあね。誰かに呼ばれたんじゃないかな?」

(`・ω・´)「まあいいか。……で、さっきの続きなんだけどな」

(*゚∀゚)「あーっ!」

(´・ω・`)「なんかこっち向いてるよ」

(`;ω;´)「僕にもモテ期か……ようやく報われたな……」

(´・ω・`)「落ち着いたらどうだい?僕には厄介事の匂いしかしない」

(*゚∀゚)「んーっと、どっちだ?そっくりだな!」

(*`・ω・)「どっちだ?つまりどちらかが狙われてるぞショボン!」

(´・ω・`)「なんで嬉しそうなのさ……」

(*゚∀゚)「すいません!」

(`^ω^´)「なんだい?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:24:43.06 ID:rxz/mFaY0
(´・ω・`)「その顔気持ち悪いよ」

(*゚∀゚)「ペ二サス先生となんかしてた人はどっちですか?」

(`・ω・´)「ショボン……お前体育倉庫でペ二サス先生と……!」

(´・ω・`)「誰もそんな具体的なことは言っていないよ。みんなが戦ってたことを聞いてるんじゃないか?」

(`・ω・´)「ああそのことか。僕だよ。どうしたの?……えーっと」

(*゚∀゚)「つー!」

(`^ω^´)「つーちゃんね。それで何の用?」

(*゚∀゚)「デレが用事あるんだ!デレって言うのはアタシの友達!」

(*`^ω^´*)「ゲヘェ……そうなんだ。その子はすぐ来るの?」

(´・ω・`)「こいつとなんで僕が双子なんだろう」

(*゚∀゚)「すぐ来るぞー!先輩は待っててくれ!」

(`・ω・´)「そっか。じゃあ待ってるね」

(´・ω・`)「兄さんいいのかい?得体の知れない相手に」

(`^ω^´)「かわいいは正義……そうは、思わないかい?」

(´・ω・`)「話聞け。ぶち殺すぞ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:28:30.74 ID:rxz/mFaY0
(`・ω・´)「落ち着けショボン。後輩との交流は重要なファクターだ」

(´・ω・`)「何に重要なのか説明してもらおうか」

(*`・ω・´*)「モテ」

(´・ω・`)「死ね、カスが」

(*゚∀゚)「せんぱーい!デレが来たぞー!」

(`^ω^´)「グヘェ……今行くよー!」

(´・ω・`)「ったく、僕は部屋に戻るよ……」

ζ(゚ー゚*ζ「どうも、私は一年のデレです」

(`^ω^´)「僕はシャキン。つーちゃんが言うには僕に用があるみたいだけど」

キメェ。一発目がこんなやつかよ。まったく、つーも相手の面くらい考えて欲しいわ……。
こんなやつに時間はかけられないわね。ぱぱっとやっちゃいましょう。どうせ童貞でしょ、この眉毛。

ζ(゚ー゚*ζ「はい、あの……」

(`・ω・´)「なんだい?なんでも来いさ!」

キメェ。

ζ(゚ー゚*ζ「あの、キス……してもいいですか?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:32:33.98 ID:rxz/mFaY0
(`・ω・´)「なに?」

うわっ、急に真顔になった。ちょっとマシになったけどさっきの笑顔と差し引いて地獄に落ちるべき。
蜘蛛の糸なら垂らしてあげるわ。せいぜい眉毛に引っ掛けなさい。

ζ(゚ー゚*ζ「キス……です。先輩かっこいいじゃないですか」

(*`・ω・´)「ダメだよ。キスは恋人同士がやるものじゃないか」

何こいつ冷静ぶってんの?手ちょっと震えてるし。あれ?立ってない?きもいなあ。
うわ、こっちめっちゃ見てるし……おい、胸見んな糞が。

ζ(゚ー゚*ζ「先輩は私じゃだめですか?」

渾身の上目遣い。これで死んだな。ふん。

(`・ω・´)「そんなことはないさ。でも順序ってものがあるだろう?」

ζ(゚ー゚*ζ「そんなのすっ飛ばしちゃいましょう?」

(*`・ω・´*)「……いいのかい?」

キメェ。よくねえよ変態が。私の顔が鏡になる能力だったらこいつ死んでんじゃない?

ζ(゚ー゚*ζ「……はい、先輩」

うわ、我ながらキメェ。
まあ、喰らえ、わが吐息!

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:37:02.18 ID:rxz/mFaY0
(`^ω^´)「グヘェ……ぇ……」

ζ(゚ー゚*ζ「っしゃ!一匹目!」

(*゚∀゚)「すげーエロかったぜデレ!」

エロ、かった?マジで?

ζ(゚ー゚*ζ「でも例の先輩は絶対こいつじゃないわ。だってこいつ最後に出てきて頭下げてただけよ」

眉毛しゃっきりだし。

(*゚∀゚)「そんなのあとでまとめてツンに見せればいーじゃん!次行こうぜ次!」

ζ(゚ー゚*ζ「ええ」

男子寮の裏に放置。木が多くて誰も来ないからわからないし問題ないでしょう。
でも集めてどうしよう。ツンに見せる?なんで?

ζ(゚ー゚*ζ「手掛かりがないなあ……ずっと男子寮にいるわけにもいかないし……」

私とつーみたいにみたいに可愛い子が男子寮のロビーになんか居たらレイプされちゃうわ。
ちょっとさっきの眉毛で心配になっちゃった。

(*゚∀゚)「第二運動場に行ってみよーぜ!先生と戦うぐらいなら居るかもな!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうかもね。行きましょうか」

繁華街と反対側の方に中央通りを歩く。っと……ん?

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:41:11.23 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「――はっ!あれは!」

前方に件の男子生徒を発見。隣は交際中の女生徒だろうか。仲睦まじく歩く様子は様になっている。私の方が可愛いけど。
彼女持ちにハインが突っ込んでくとは思えないなあ……まあいいや、誤魔化してる最低野郎かもしれないし。

(*゚∀゚)「あの人彼女もちかー?」

ζ(゚ー゚*ζ「……そのようね。さっきの変な眉毛と違って手ごわいかも」

女慣れしてそうだな。顔はなかなかのものだ。

(*゚∀゚)「どうする?」

ζ(゚ー゚*ζ「はっ!作戦を思いついた!つーちょっと!」

まあ、作戦と呼べるかはかなり微妙ね。そもそも成功しないかもしれないし。

(*゚∀゚)「……わかった!」

行った!あれで行った!あなたはすごいわ、つー!

(*゚∀゚)「先輩!」

(*゚ー゚)「え?あたし?」

(*゚∀゚)「そーです!」

(*゚ー゚)「なにかな?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:45:32.45 ID:rxz/mFaY0
(*゚∀゚)「前からよく先輩をおみかけしてたんですけど、先輩の服かわいーですよね!」

今お見掛け、って噛みそうになったわね。絶対なったわ。
っていうかちょっと棒読みじゃない!つーしっかり!

ζ(゚ー゚*ζ「え?っと……ありがと」

ほら、?マークいただいちゃったよ!だいじょぶかな?んー。

(*゚∀゚)「それで!こーでぃねーとしてください!」

コーディネートはこうでねえと!ってやかましいわ!
あれ、一人で何盛り上がってんのかしら。

(*゚ー゚)「え?え?」

(,,゚Д゚)「いいんじゃないか?後輩と遊ぶのも新鮮だろ」

なんとフォローですか。あなた恋人と居たくないのですか。
いや、理解ある大人?どうかな、違うかねぇ。

(*゚ー゚)「でも今はじめて会った子だよ?せめてギコ君も行こうよ!」

(,,゚Д゚)「俺はジョルジュと組み手にでも行くかな、呼ばれてたんだよ。それに後輩ちゃんも最初は同性だけの方がいいだろ?」

あ、なんかいい人かも。いやぁ、だが、しかし、イケメンは信用できない。
でもかっこいい!ふしぎ!

(*゚∀゚)「あ、はい!すいません先輩!おねがいします!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:48:39.60 ID:rxz/mFaY0
(*゚―゚)「えー……ギコ君あたしといるの嫌なの?」

ベタな返しキタ━━━━━━ζ(゚∀゚)ζ━━━━━━ !!!!!

(,,゚Д゚)「んなわけねえだろ。でもな、四六時中べったりしてるより、たまにはそういうのも必要だ」

動揺せずにかわした!なかなかの、パンパン(腕叩く音)、持ってるねえ!
対して彼女は?

(*゚ー゚)「うーん……そっか。じゃー行くよ。名前は?」

納得しちゃったよっと!この間に浮気されたらどうすんの?今からするんだけどなぁ!
信頼しちゃっていいの?ん?

(*゚∀゚)「つーです!」

(*゚ー゚)「じゃあつーちゃん、行こっか。まずは一番近い靴屋さんからねー。つーちゃんはスニーカー以外はどんな靴履くの?」

(*゚∀゚)「スニーカーだけです!」

気持ち悪いパンプス持ってたじゃん!私が選んだのだけど!なかったことにされた!?
だって店内では可愛いと思ったんだもん!ごめんつー!今度買い物行こうね!絶対ね!

(*゚ー゚)「そう?じゃあ一緒に可愛いの選ぼうね」

(*゚∀゚)「はーい!」

ちょっと悲しいな。死にたいな。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:51:13.43 ID:rxz/mFaY0
(,,゚Д゚)=З「ふう……」

(,,゚Д゚)「あージョルジュ?今から行くぜー」

ホントに男友達と用事あったんだ。浮気じゃない、と。
つまらぬぞ、つまらぬ。

(,,゚Д゚)「さて……っと」

さて……っとぅぅぅるぅぅぅああ!

ζ(゚ー゚*ζ「先輩!」

(,,゚Д゚)「あ?誰だ?人違いか?」

そんなイカれた量のアクセサリー付けたイケメンはあなたしかいませんよ。正気ですか。
ふふふ、吾輩の毒牙にかかるがよい!

ζ(゚ー゚*ζ「いえ……あの!ペ二サス先生との組み合い、見てました!」

(,,゚Д゚)「一年か。今になって何の用だ」

確かに今になって、だなあ。その時期に何人か言い寄られたのかな。

ζ(゚ー゚*ζ「それは……やっと踏ん切りがついたんです!私と付き合ってください!」

(,,゚Д゚)「無理」

即答?玉砕?馬鹿な!

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:52:46.75 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「え?」

(,,゚Д゚)「俺には彼女いるしな。他を当たれ」

ζ(゚ー゚*ζ「そんな!待ってくださいよ!」

逃がすか!うらぁ後輩が後ろから袖を掴んだぜぇ!?これは萌える!
萌えろや!

(,,゚Д゚)「なんでだよ。もう振ったぞ」

うわぁ冷てえ。怖いよ。その目。

ζ(゚ー゚*ζ「先輩凄くかっこよかったです!だから好きになっちゃったんです!」

(,,゚Д゚)「そうか。そりゃよかった。じゃあな」

くっ……こういう手は使いたくは無いが……。
止むを得ん!

「ひどいです!あんな子より私の方が可愛いじゃないですか!」

(,,゚Д゚)「……なに?」

やっべー地雷踏んだくせー!こええええええええ!何その眼!殺す気?コロスケ?
だが私は、ここで引き下がるわけにはいかんのだよ!

ζ(゚ー゚*ζ「見てくださいよこの顔!このプロポーション!完璧!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:54:16.51 ID:rxz/mFaY0
目を全力で開眼!大胆ポーズに、さらにちょっと胸元を……。

(,,゚Д゚)「そうは思わんが。仮にそうでも俺は揺れん、ましてやその自信過剰が鼻につく」

くあぁ!メンタルブレイクだぜ!

ζ(゚ー゚*ζ「くっ!もういいわ!あんたはあの程度の女で満足してればいいのよ!あんなちゃっちい女、どこにでもいるわ!」

(,,゚Д゚)「おい待て」

ふわわわ、肩掴まれた!殴られんじゃね?くっそ、やめい!

ζ(゚ー゚*ζ「ちょっ……!何よ!」

ちけえええ!胸ぐら掴……んでは来なかったかあぶねっ!やっべえマジ泣きそう……。

(,,゚Д゚)「俺にとって最高の女はあいつだ。お前にはその腐った目を使うしか他人への判断基準が無いようだろうけどな」

なんか古い時代の人みたい。めっちゃにらんでくるし……。うう……ごめんなさい。

ζ(゚ー゚*ζ「くっ……でもこれはチャンス!」

気絶の吐息発射!

(;゚Д゚)「何を言っ……ぅぅ……」

ζ(゚ー゚*ζ「二匹目!見てなさいツン!」

ほほほ、さっさとふんじばってまとめて放置、っと!

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:55:41.35 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「んー、つーは……時間かかるわよね……」

そういえばさっきあの人組み手に呼ばれたって言ってたような……。

ζ(゚ー゚*ζ「よしっ!」

………。

( ^ω^)「だから違うお!なんでそんなに大振りになるんだお!」
  _
( ゚∀゚)「だって俺隙減らしたって意味なくね?当たれば勝てね?」

( ^ω^)「いや実際全然勝ってないお。牽制で自分の呼吸とかペースに持ち込めお」
  _
( ゚∀゚)「お前だってそんなに牽制しないだろ」

( ^ω^)「僕は普通より速く動けるからそんなに問題ないお」
  _
( ゚∀゚)「ええ?そういうもん?やっぱボクシングでも始めるかね」

( ^ω^)「いいと思うお。ジョルジュはスタミナならかなりあるお」
  _
( ゚∀゚)「そうと決まればジム行って適当な奴捕まえてみるぜ。ギコ来たらよろしくな」

( ^ω^)「おっおー」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:57:20.83 ID:rxz/mFaY0
でれでれでれでれでれでれでれでれでれでれでれでれでれん!
屋内運動場に来ました!ここにはおっきい人がいっぱいいます!
下の方はどうなのかなあ!……おっと失言。おちんちんの方はどうなのかなあ!
ん?あのでっかい人は……

ζ(゚ー゚*ζ「はっ!三人目!」
  _
( ゚∀゚)「な、にが?誰?」

ζ(゚ー゚*ζ「あの、ペ二サス先生と戦ってた人ですよね!」
  _
( ゚∀゚)「そうだぜ!何の用だい子猫ちゃん!」

テンション高いな。でも一番話しやすそう。

ζ(゚ー゚*ζ「私とお付き合いして下さい!」
  _
( ゚∀゚)「それはいいや!じゃあね!」

やっべえ即答かよ!なんでこいつらこんなにバッサリ行くわけ?人の気持ち考えたことある?
ああ、あの腐れ眉毛はカウントしてないよ。

ζ(゚ー゚*ζ「なっ!ちょっと待ってくださいよ!」
  _
( ゚∀゚)「なに?ひな壇芸人の真似しても俺は惹かれないよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「してません!」
  _
( ゚∀゚)「そう?でもなんで俺よ?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:58:12.92 ID:rxz/mFaY0
なんで?……くそ!思いつくわけねえだろ!
あれよ、あのー……、

ζ(゚ー゚*ζ「背が高くてかっこいいからです!」
  _
( ゚∀゚)「かっこいいやつなら他に居たろ、あれ、武器いっぱい使ってた奴とか」

ζ(゚ー゚*ζ「あいつh……あの人は怖くてダメです」
  _
( ゚∀゚)「え?あいつ、って、話したことあんの?」

ζ(゚ー゚*ζ「いや、雰囲気が怖いですよ!でも先輩は話しやすそうですし!」

ちなみにこれマジレス。
  _
( ゚∀゚)「ふーん。まあ、今回は縁がなかったってことで」

あっさりしてるなぁ。なんか悲しくなってきた……。

ζ(゚ー゚*ζ「だから待ってくださいよ!」
  _
( ゚∀゚)「えー、俺暇っちゃ暇だけど暇って言いきれるほど暇でもないんだけどな」

それ無理して予定立ててる残念なやつみたい。
構ってよ!めっちゃ構って!こうなりゃよう、思春期男子の弱点を突くしかねえよ!
スカートすりあげ!胸元開放!上目遣いにエロい舌!……ん、露出まがいってちょっとテンションあがるな。

ζ(゚ー゚*ζ「付き合ってくれるなら……私の体、好きにできますよ?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:58:56.25 ID:rxz/mFaY0
  _
( ゚∀゚)「おう、そいつは魅力的な相談だぜ!でもちょっと遠慮しておくわ」

ζ(゚ー゚*ζ「そんなぁん!」
  _
( ゚∀゚)「今どうしても引っかかってることがあってな。それがすっきりしないと」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですか。なら実力行使です!」

腰に手を回すぜ!おっきしろ!おっきしろ!
  _
(;゚∀゚)「いや!セクハラ!でも誰かに見られたら俺が犯人にされる!」

ζ(゚ー゚#ζ「ほらほらぁ……これで気持ち良くなりましょうよぉ……」

くくく、わたしのおっぱいやでえ……おにんにんはどこかえ?
  _
(;゚∀゚)「なんか知らないけど目が殺意こもってるからね……!」

ζ(゚ー゚#ζ「逃がしません!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 15:59:48.05 ID:rxz/mFaY0
ここで喰らうがいい!頭に跳びつきつつの毒霧!失神しろ!
  _
(  ∀ )「ぬあ…………ブーンの気持ちが少しわかったぜ……」

ζ(゚д゚#ζ「三匹目ェ!お次はどいつだァ!?」

今なら五人ぐらい同時に相手しても勝つる!
私は!私はああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

ζ(゚皿゚#ζ「ふははははははは!!!私はすごい!すごいんだ!」

失踪するワタシ。自分を見失いそうです。

('A`)「なんだ今のは……」

ζ(゚ー゚*ζ「!」

急停止。
今追い越したのはあのときのブサメン!
なんかみんなすごいって言ってたけど、確かこの人どっかがすごいんだっけ?

('A`)「ん?」

ζ(゚ー゚*ζ「あの!」

(;'A`)「うわ、なんすか」

ζ(゚ー゚*ζ「前にペ二サス先生と戦ってた人ですよね!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:04:30.12 ID:rxz/mFaY0
('A`)「うん」

ζ(゚ー゚*ζ「私とお付き合いしてください!」

('A`)「え?結構です」

また?プライドズタズタ!でも今日の私は無敵!

ζ(゚ー゚*ζ「もう!なぜですか!?」

('A`)「怖いんで」

ζ(゚ー゚*ζ「は?」

('A`)「いや付き合うとか怖いんで」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

('A`)「壺とかマジ買う金ないんで」

ζ(゚ー゚*ζ「あの」

('A`)「あ、すんません宗教とかも無理っす」

ζ(゚ー゚*ζ「そうじゃなくて」

('A`)「この俺の顔マジヤバいこと知ってるんで。そんな話ありえないのわかってますから」

ζ(゚ー゚*ζ「なにいってるんですか?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:08:37.58 ID:rxz/mFaY0
(;'A`)「ちょ!こっち来ないでくださいよ!なんすか!罰ゲームすか!」

ζ(゚ー゚*ζ「いや違うんですけど」

(;'A`)「もう帰っていいすか?美人局とか勘弁っす」

ζ(゚ー゚ζ「あー」

なんだコイツ。

(;'A`)「あ、いま死んだ目でしたね。やっぱり勧誘すか。はい、んじゃ帰りますねすいません」

ζ(゚ー゚;ζ「ちょっと!とりあえずこっちにきてくださいよ!」

足速っ!!!!!!

(;'A`)「あー!聞こえません!なにも聞こえませんから!あー!」

うっぜえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!

ζ(゚皿゚#ζ「……っ!死にやがれこのブサメンが!てめえなんか一生童貞だ!」

(;A;)「うぅぅぅ……こわいよぉぉ!!」

泣いてたの?なんなのよ……。

ζ(゚ー゚#ζ「ったく……あれはさすがにありえないわね……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:12:45.57 ID:rxz/mFaY0
(*゚∀゚)「デレー!」

あ、親友の選んだものをなかったことにした女の子が走ってきた。
恨んではないよ。ホントに。

ζ(゚ー゚*ζ「あら、つー。あの先輩は?」

(*゚∀゚)「アタシ財布忘れてた!先輩はいい人だった!」

ζ(゚ー゚*ζ「あら、そう?」

(*゚∀゚)「うん!こんどちゃんとして一緒に遊びに行く!」

ζ(゚ー゚ζ「そ、っか……」

なんか申し訳ないなぁ……何であんなこといっちゃったんだろう……。

(*゚∀゚)「それで何人捕まえたんだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「合計三人。一人はスルーしたから、あと二人。でも戦ってたのはあと一人ね」

(*゚∀゚)「あの速い人とモララーって人だな!」

ζ(゚ー゚*ζ「でもモララー先輩はツンとは班違ったはずよ。交換留学らしいから」

(*゚∀゚)「じゃあ速い人だな!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。でもそこまでカッコ良かったかしら……?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:17:20.03 ID:rxz/mFaY0
( ^ω^)「ギコ来ないお……」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、いた!」

( ^ω^)「ミセリにツンかお。どうしたんだお?」

ミセ*゚ー゚)リ「いや大したことじゃないんだけどね。ちょっと来て欲しいの」

( ^ω^)「んー。まあいいお。行くお」

………。

ζ(゚ー゚*ζ「……あら、モララー先輩発見」

CDかな?なんかいっぱい持ってる……。

(*゚∀゚)「声掛けるかー?」

ζ(゚ー゚*ζ「せっかくだしいいかもね。ふふふ……噂のイケメンを落としてやる」

(* ・∀・)「いい買い物したなぁ……」

ζ(゚ー゚*ζ「せーんぱい!」

( ・∀・)「ん?誰かな」

ζ(゚ー゚*ζ「一年のデレです!お話いいですか?」

( ・∀・)「いいよー」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:22:49.15 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「やった!あの、突然ですけど、私とお付き合いしてくれたりできます?」

( ・∀・)「ん?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、えっと、お友達とかからでもいいんで!」

( ・∀・)「じゃあ君は、17人目の彼女」

ζ(゚ー゚;ζ「え?」

イケメンよ、チンポ足りなくない?

( ・∀・)「いやーこっちに来てからモテるなー。ちょっとこっちきなよ」

ζ(゚ー゚*ζ「あ……はい」

思ったより背、高い。って頭なでられてるし……。
マジこの撫で方優しくない?イケメンだしさぁ。

( ・∀・)「うん。さて、君はこれから俺とガールフレンドになるわけだけど、覚悟はできてるかな?」

ζ(゚ー゚*ζ「……?」

( ・∀・)「そういうことの、だよ。……わかるよね、デレちゃん?」

うわぁ、イケメンだぁ……。

ζ(゚ー゚*ζ「えっと……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:28:03.02 ID:rxz/mFaY0
( ・∀・)「こうしたら、わかるかな?」

ζ(゚ー゚*ζ「うわ……せんぱい……」

首に手回されちゃった!近い!真顔イケメン!
ハァハァ……私息臭くないかな?

( ・∀・)「やっぱり、嫌?」

きゃあ!ちょっと控えめな表情!テライケメン!
抱け!私を!抱けええええええええええええええ!!!!!!!!!!!

ζ(゚ー゚*ζ「いえ……あの、先輩なら……大丈夫です……」

( ・∀・)「そう?」

唇キキキキキキキキ━━━━((((((((((゚∀゚))))))))))━━━━━タタタタタタタタタタ!!!
私目ぇ閉じちゃいまっせぇぇぇ!!!

ζ(‐ー‐*ζ「……っ!」

ってコネ━━━━━━ζ(゚A゚)ζ━━━━━━ !!!!!

( ・∀・)「くくく、あっはっはっはっはっ!」

嗤うイケメン。くぅぅん。

ζ(゚ー゚;ζ「な……なんですか?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:32:26.48 ID:rxz/mFaY0
( ・∀・)「面白いな、これで17人も同じ結果だよ」

ζ(゚ー゚*ζ「同じ結果、って……」

( ・∀・)「なんで受け入れちゃうかなー?不思議なもんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「だって……」

イケメンだし……。

( ・∀・)「いやー俺さ、ああなった時に殴ってくるぐらい気が強い子が好きなんだ。だって初対面にあれはないだろ?くくく」

ζ(゚ー゚*ζ「でも……」

イケメンだし……。

( ・∀・)「くくく、告白が本気にしろ冗談にしろ、君も俺の理想にはなりえないね。それじゃ」

……見透かされてる?わかんないな……。

ζ(゚ー゚*ζ「……」

あっ、イっちゃったぁ……。距離の話ね。

(*゚∀゚)「デレー!ダメだったのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん……」

(*゚∀゚)「どうした?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:36:45.32 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「なんでもないわ……」

(*゚∀゚)「そんじゃ後は速い人だな!」

んん……。

ζ(゚ー゚*ζ「……そうね!一旦寮に戻りましょうか!」

( ^ω^)「それで何の用だお?」

ミセ*゚ー゚)リ「ツンの新しい武器を考えてたんだけどなかなか思いつかなくて」

( ^ω^)「ああ、学園祭に備えてかお」

ξ゚听)ξ「そう。だからブーンの意見もあったら取り入れたいな、とツンは考えました」

( ^ω^)「んー、何がいいかお……どんな風に使うんだお?」

ξ゚听)ξ「それも含めての相談。ゼロからのスタートで決めたいわ」

( ^ω^)「うーむ……」

ミセ*゚ー゚)リ「まあまあ、寮に戻ってからゆっくり考えようよ!」

ξ゚听)ξ「そうよ。まだ時間はあるんだから」

あれって……。

ζ(゚ー゚*ζ「……いた!ツンも一緒ね!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:41:15.74 ID:rxz/mFaY0
(*゚∀゚)「ホントだ!」

ζ(゚ー゚*ζ「突撃よ!」

(*゚∀゚)「おう!」

だらっしゃああああああ!ここで一気に決着をつけるぜ!

ξ゚听)ξ「あら……?」

ζ(゚ー゚*ζ「ほほほ!久しぶりね!ツン!」

ξ*゚听)ξ「デレ!久しぶりじゃない!」

あらあら、すっごい笑顔。そんなに会いたかった?

ζ(゚ー゚*ζ「あら、あなたまだその髪型なの?」

ξ゚听)ξ「うん……デレが髪のこといっぱい教えてくれたけど、私やっぱ癖強くてすぐ戻っちゃう」

あ、そんな顔しないで。なんだか申し訳なくなるわよ。
だが攻めの手を緩めない。私って鬼畜!

ζ(゚ー゚*ζ「勿体ないわ。もっと可愛くなるのに」

ξ゚听)ξ「デレは髪型変えないの?」

いけしゃあしゃあと。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:45:49.76 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「私はこれが一番気に入ってるから」

ξ*゚听)ξ「そっかそっかー!相変わらずね!」

ミセ*゚ー゚)リ「ツン、この子は?」

ξ゚听)ξ「デレって言うの。初等部のときよく話してた子よ」

ミセ*゚ー゚)リ「へぇ〜、なんか可愛い子だね!わたしはミセリ!よろしくね!」

つーみたいなタイプっぽい。仲良くしたいかも。

ζ(゚ー゚*ζ「はい、よろしくお願いします」

(*゚∀゚)「ツン!アタシもいる!」

ξ*゚听)ξ「つー!」

(*゚∀゚)「久しぶりだなー!」

ξ゚听)ξ「あなたまだ髪短いわねー。ちょっと伸びたみたいだけど」

(*゚∀゚)「デレがこれが一番似合うって言ってくれたんだ!」

ξ*゚听)ξ「そっか、デレの言うことなら間違いないわね!」

え、なんか恥ずかしいなあ……。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:49:59.26 ID:rxz/mFaY0
( ^ω^)「……」

あ、この人が例の。そんなにかっこいいかな?
なんかこの状況にすっごいどうでもよさそうな顔してるし。

ζ(゚ー゚*ζ「ツン。こちらは?」

ξ゚听)ξ「ブーンよ。私の班の」

ζ(゚ー゚*ζ「へえ。私デレって言います!よろしくお願いします」

( ^ω^)「よろしくだお」

さらっとしてるなあ。この人たちの間では淡白なのが流行ってるの?
まあいいや。この人をうまく抱き込めば……。

ζ(゚ー゚*ζ「あの、先輩はツンの髪型についてどう思います?」

( ^ω^)「いいんじゃないかお?別に」

ζ(゚ー゚*ζ「えー?冷たいですよー。ツンが可愛くないんですか?」

ξ;゚听)ξ「ちょっとデレ!」

( ^ω^)「可愛いけどなんだお?」

ξ △ )ξ「ほぅ!」

ミセ;゚ー゚)リ「ツン!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:54:28.57 ID:rxz/mFaY0
なんて奴。さらっとしすぎて聞き逃すところよ。あ、ツン倒れた。顔赤いよ、そんなに好きなの?ってかミセリ先輩支えるの速っ。
あら、よく見たらミセリ先輩って派手な髪だなあ。かっこいい。

ζ(゚ー゚*ζ「もっと可愛い髪型にしたりできるんですよ?」

( ^ω^)「ツンが好きな髪型なら何も文句はないお」

こいつ今までで一番淡白ね。なんなのよ。

ζ(゚ー゚#ζ「だーかーらー!」

( ^ω^)「なにイライラしてんだお……」

ζ(゚皿゚#ζ「私と髪型カブってるツンがかわいそうじゃないですか!」

( ^ω^)「え?」

ミセ*゚ー゚)リ「え?」

(*=∀=)「あちゃー」

つー、あちゃーって何?

ζ(゚ー゚*ζ「だから可愛い私と髪型カブってたらツンの魅力が薄れちゃうじゃないですか!」

( ´ω`)「なんか……ちょっと変わった子だお…………」

ミセ;゚ー゚)リ「いや普通に変だよ……ツンが気絶しててよかったというか……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:56:34.29 ID:rxz/mFaY0
(*゚∀゚)「デレ、もういーよー」

つーがくいくい服を引っ張る。でも!ここで諦める私じゃない!

ζ(゚皿゚*ζ「先輩がツンに言えばきっとツンは髪型変えますよ!もっと可愛くなるんです!」

( ´ω`)「一体何に不満を持ってるかわからなくなってきたお」

私もよ!

ζ(゚ー゚*ζ「勿体ないんですってば!」

( ´ω`)「あー、そうかお」

ζ(゚ー゚ζ「私、ツンと仲良くしたいのに……」

( ^ω^)「ふんふん?」

ζ(゚ー゚*ζ「髪型似てると周りの人は比べるじゃないですか」

ミセ*゚ー゚)リ「どうだろうね」

( ^ω^)「確かに否めないお」

ほらやっぱり。

ζ(゚ー゚*ζ「嫌なんですよ。なんで見ず知らずの男にこっちがいい、あっちがいいとか言われなきゃならないんですか」

( ^ω^)「ああ、なるほど」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:58:07.32 ID:rxz/mFaY0
ミセ*゚ー゚)リ「それは確かに嫌かも」

ζ(゚ー゚*ζ「それで、ツンは癖っ毛で困ってるって言うから……」

( ^ω^)「話切り上げていいかお?」

おいおいおい空気読めよ!

ζ(゚ー゚;ζ「ええ?」

( ^ω^)「ミセリの件みたくなりそうだお」

ミセ*゚З゚)リ「ちょ、その言い方酷くない?」

( ^ω^)「別に見比べる奴らなんてどうでもいいじゃないかお。それだけ二人が魅力的なんだお」

ζ(゚ー゚*ζ「そうです!」

( ´ω`)「うわあ……うん、だから気にしないでツンと仲良くしてやってくれお」

ζ(゚ー゚*ζ「いや、だからですね!」

( ゚ω゚)「シャラーッ!!」

ζ(゚ー゚;ζ「!!」

びっくりしたあああああ!!なに!?なに!?

( ^ω^)「話はこれで終わりだお」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:58:58.85 ID:rxz/mFaY0
ミセ*゚ー゚)リ「え、いいの?」

( ^ω^)「いいお。もうめんどくせえお。行くお」

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。

ζ(゚ー゚*ζ「行っちゃった……」

(*゚∀゚)「デレー」

ζ(゚ー゚*ζ「なに?」

(*゚∀゚)「ブーン先輩の言う通りだぞー」

ζ(゚ー゚*ζ「何がよ」

(*゚∀゚)「みんな自分の好きな髪型でいればいーんだ。そうするきっかけは違ってもな!」

ζ(゚ー゚*ζ「珍しく理性的ね」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 16:59:48.50 ID:rxz/mFaY0
(*゚∀゚)「アタシはデレが決めてくれたこの髪好きだぞ!」

ζ(゚ー゚ζ「あ、りがと」

(*゚∀゚)「だから気にすんな!」

ζ(゚ー゚*ζ「接続がちょっとおかしいけど……つーが言うなら考えてあげる」

(*゚∀゚)「そうだそうだ!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。じゃあ今日はツンの髪で遊ぶわ!」

(*゚∀゚)「んん?そっかー」

ζ(゚ー゚*ζ「ハインも呼びましょ!今日の夜ね!」

(*゚∀゚)「おー!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 17:01:53.33 ID:rxz/mFaY0
デレに罵声を浴びせられたドクオ。彼はあれから耳を塞ぎながらひたすらに駆けた。
一心不乱に走る彼がやがてたどり着いたのは寮の裏。頭で考えていなかった彼には帰巣本能が働いてしまったらしい。
半泣きのドクオは寮の壁に手をつきながら、ずるずると歩いていた。

(;'A`)「はぁぁ、怖かったよぅ……」

('A`)「ん?なんだこれ」

よく見ればそれは見知った三人。縛られたまま気絶している。

(,,-Д-)「ぅぅ……」

( ω ´)「グヘェ……」
  _
(  ∀ )「……」

('A`)「お前ら……一体何があった!」

必死に思考を張り巡らせるドクオ。なかなか結論に至らない中、最近の出来事が引っかかった。

('A`)「まさかこの前のストーカー野郎!?くそ!どうしてこうなった!」

(`^ω^´)「ゲヘェ……」ゴロン

('A`)「うわっ……シャキンなんて相当な劇薬を喰らわされたのか?顔きめぇ……」

(#'A`)「……ふん、学園に忍び寄る魔の手、か……望むところだぜ!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 17:06:17.51 ID:rxz/mFaY0
ζ(゚ー゚*ζ「じゃーん!」

从*゚∀从「うわ、似合わねーwwwwwwwwwww」

川゚听川「デレ、これはないわ……」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、真っ直ぐにしたらこんなに重いのね。軽くしたら可愛いかも」
 ΛΛ
Σ   >
 (*゚∀゚)「出来たぞー!」

川゚听川「アテム?」

从 ゚∀从「なんだそれ」

川゚听川「それよりこれ早く戻したい……」

ζ(゚ー゚*ζ「今日はそうしてなさいよ。ふふふ、変わってて可愛いわよ?」

川゚听川「私がやだもん……」

ζ(゚ー゚*ζ「……そう?でも今日一晩はダメねー!」

从 ゚∀从「んー……?」
  ΛΛ
 Σ   >
≡ (*゚∀゚)「どうしたハイン?そりゃ!」

>)゚∀从ブシュァ「おい刺すな!デレなんかあったのか!?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 17:10:34.38 ID:rxz/mFaY0
 ΛΛ
Σ   >
 (*゚∀゚)「ちょっとなー!」

从 ゚∀从「そっか。おいツン、ポ二テにしてみろよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「それいいわね!ハインもたまにはいいこと言うじゃない!」

从 ゚∀从「うっせー」

@ノ゚听)ηヨイショ「――こう?……うお、毛先が戻ってきた!」

 ΛΛ
Σ   >
 (*゚∀゚)「ひっでえwwwwwwwwwwwww」

ζ(゚ー゚*ζ「ごめん、それは無いわwwwwwwwwwwwww」

从*゚∀从「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

@ノ*゚听)「やだもう!朝にはぜったい戻すからね!」

ζ(^ー^*ζ「うん、そうしましょっか!」


第十話「暴走桃色吐息」・終わり


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